1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:03:57.44 ID:1ST7qnUK.net
前スレ
【ラブライブ】海未「今日から私も教師です」
の続きです。
職員室
教頭「えーというわけで最後になりましたが本日から三者面談が始まります」
教頭「皆さん、気合入れてやってくださいね」
教頭「ところで園田先生、3年D組は大丈夫なんでしょうね?」
海未「は、はい!もちろんですよ!」
教頭「生徒が問題を起こさぬようしっかり監視をお願いしますよ?」
海未「わ、分かってますよ!」
教頭「では、宜しくお願いしますよ?」
スタスタ
海未「…さて、初めての三者面談ですが頑張りますよ!」
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:11:51.32 ID:1ST7qnUK.net
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海未「はあ、疲れました…世の中には色々な親子がいるんですね…」
海未「とりあえず初日は無事終わりました…」
穂乃果「あ、うみみちゃんだ」
海未「おや、あなたたちは親と一緒に帰らないのですか?」
凛「これから皆で遊びに行くんだよ!」
海未「そうだったのですか。どこに行くんですか?」
にこ「ゲーセンよゲーセン。皆でダンスゲームにやりに行くのよ」
海未「なるほど…」
ことり「絵里ちゃんがすっごく上手くて誰も勝てないんだよね~」
絵里「けど、最近は穂乃果が勝つことが多いじゃない」
穂乃果「えへへ~たくさん練習したからね!」
ミカ「ねえ君すっごく可愛いね~中学生?」
?「え、えと…あのぉ…」
ヒデコ「その髪の色地毛?」
フミコ「お人形さんみたい~」
凛「あれ、ミカちゃん達が校門前で知らない女の子と話してるにゃ」
ことり「誰だろうあの女の子。中学生かなぁ~?」
絵里「…あっ」
?「あっ!やっと会えた!!」タッタッタ
絵里「ど、どうしたのよ?こんなところまで来て…」
?「もう会えないかと思った!よかった!」だきっ
絵里「ちょ、ちょっと…人前で恥ずかしいじゃない…」
にこ「え、誰よ絵里この子?」
海未「随分と懐いていますね」
穂乃果「あ!亜里沙ちゃんだ!ひさしぶりだね!」
亜里沙「お久しぶりです穂乃果さん!」
凛「亜里沙ちゃん?」
海未「穂乃果はこの子を知っているのですか?」
穂乃果「うん!亜里沙ちゃんは私の妹の雪穂と仲がいいからね」
亜里沙「皆さん初めまして!絢瀬亜里沙です!いつもお姉ちゃんがお世話になってます!」
ことり「え?絢瀬?…っていうことは…」
にこ「絵里の妹!?」
絵里「ええ、そうよ。言ってなかったかしら?妹いるって」
凛「き、聞いてないよそんなの初耳だよ!」
海未「まあ…」
公園
凛「にしても驚いたよ絵里ちゃんにあんな可愛い妹いるなんて!」
にこ「ホント驚いたわ」
絵里「あなたたちちょっと大げさよ…」
ことり「でも実際すっごく可愛いもんね~」
亜里沙「皆さん!お待たせしました!お飲物買ってきました!」
海未「わざわざありがとうございます。では…ってこれは…?」
穂乃果「…おでん缶…?」
凛「なんでおでんなのかにゃ?」
絵里「あ、ごめん皆…向こうの暮らしが長かったからまだ日本に慣れてないところがあって…」
海未「向こうの暮らし?」
にこ「あー、そういえば絵里はおばあさんがロシア人だったわね」
ことり「絵里ちゃんはロシア人のクォーターだもんね」
海未「そういえば前に希先生から聞いたような…」
絵里「ごめんね亜里沙、それは飲み物じゃないの」
亜里沙「え?そうなの?ハラショー…」
海未「ところで亜里沙ちゃんはどうして絵里に会いに来たのですか?」
海未「別に学校に来なくても家で会えるではないですか」
亜里沙「え、えっとそれは…実は家ではお姉ちゃんとは会えないんです…」
穂乃果「え?」
ことり「どういうこと?」
絵里「私今一人暮らししてるのよ。社会勉強の一環として」
にこ「えー何よそれ?」
凛「それも初耳だよ」
海未「私聞いてませんよそんなこと」
絵里「言ってないんだから当たり前じゃない」
穂乃果「じゃあさ、今度皆で遊びに行こうよ!」
にこ「そういう問題じゃないでしょ」
亜里沙「それで、お姉ちゃんの顔が少し見たくなって来たんです」
ことり「へ~そうだったんだ~」
凛「絵里ちゃん愛されてるね~」
絵里「う、うるさいわよ…」
海未「いい話ではないですか姉妹仲良くて。羨ましいぐらいですよ」
穂乃果「雪穂はあんまり甘えてこないから淋しいんだよね~」
絵里「まあ雪穂はそういうタイプじゃないわね」
にこ「うちの妹たちはうざいぐらいべたべたしてくるわよ」
にこ「まあ可愛いからいいけど…」
凛「いいな~凛も兄弟欲しかったな~」
ことり「私と凛ちゃんは一人っ子だもんね~」
亜里沙「…」
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海未「では皆さん、お気を付けて帰ってくださいね。明日遅刻しないで学校来てくださいね?」
穂乃果「分かってるよ~。じゃあ皆またね!」
バイバーイ
絵里「さて、家まで送ってくわ亜里沙」
亜里沙「…うん…」
絵里「ねえ亜里沙。もしかして何かあったの?」
亜里沙「え、何で?」
絵里「何かあったからわざわざ来たんでしょ?」
亜里沙「…ううん…何でもないよ。本当に顔が見たくなっただけだよ」
絵里「そう…」
亜里沙「お姉ちゃん、穂乃果さんたちといる時凄く楽しそうだね」
絵里「ふふ、そんなことないわよ」
亜里沙「お姉ちゃん、なんか感じ変わったね」
絵里「え?」
亜里沙「やっぱり…家出て良かったんだね…」
絵里「…お父さんとお母さんは?」
亜里沙「…変わらないよ…2人とも…」
絵里「そう…」
翌日
海未「さて、では三者面談を…」
凛父「お前は黙って親のいう事聞いてればいいんだよ!」
凛「うるさい!」
海未「あ、あの…急にどうしたのですか?」
凛父「どうもこうもありませんよ!こいつ、大学入ったら一人暮らしするとか言い出したんですよ!」
凛「自分でバイトしてやってくって言ってんじゃん!」
海未「な、なるほど…とりあえず落ち着きましょう…」
凛父「そんなの絶対に許さないからな!成人するまで家で暮らすのが星空家のルールだ!」
凛「ルールも何もないよ!パパはごちゃごちゃうるさいよ!」
凛父「なんだと!?」
海未「2人とも落ち着いてくださいよ…」
帰り道
海未「はあ…今日はさらに疲れました…」とぼとぼ
海未「けど…明日で三者面談も最終日ですね…」
絵里「あら、うみみじゃない」
海未「おや、絵里ではありませんか。何をしているのですか?」
絵里「何って…コンビニまで行って夕飯買ってきたのよ」
海未「絵里…コンビニ弁当は健康にあまりよくないんですよ?」
絵里「きょ、今日はたまたまよ…」
海未「本当ですか?いつもじゃないんですか?」
絵里「…」
海未「全く…今日はうちで一緒に夕飯を食べましょう」
絵里「え?」
海未「さ、行きますよ」
絵里「ちょ、ちょっと…」
園田家
絵里「凄くおいしそうな鍋ね」
ぐつぐつ
海未祖父「さ、遠慮なさらず好きなだけ食ってくれ」
花陽「絵里ちゃん、ご飯はこのくらいで大丈夫?」
絵里「あ、はい。ありがとうございます」
海未「なにぼーっとしているのですか絵里?」
絵里「い、いや…鍋って冬にしか食べないから…」
真姫「真夏でも週に一回はうちは鍋なのよ。皆鍋好きだから」
祖父「さ、一杯いこうや。酒じゃなくてお茶だから安心してくれ」
絵里「はい、いただきます」
ガシッ
真姫「…ちょっと花陽。さっきからあなた肉ばっかり食べてるじゃない!」
真姫「もっと野菜食べないさいよ!」
花陽「そういう真姫ちゃんもさっきからお肉ばっかり食べてるじゃん!」
真姫「何よ!!」
花陽「むう…」
海未「あなたたち、絵里の前でみっともないですよ?」
真姫・花陽「すみません…」
絵里「ふふ」
海未「ところで絵里、あなたはどうしてご自分の家があるのにわざわざ一人暮らしをしているのですか?」
海未「色々と不便ではありませんか?」
絵里「別にそんなことはないわよ。前々からしてみたかったのよ」
絵里「一人だったら何するのにも自由じゃない」
海未「寂しくなったりしないのですか?」
絵里「そんなことはないわ。むしろ快適ね」
海未「そうなんですか…」
祖父「…」
絵里「ごちそうさまでした。おいしかったです」
祖父「またいつでも来てくれ」
海未「明日は遅刻しないでくださいよ?」
絵里「ええ、分かってるわ」
祖父「はははは」
絵里「では、失礼します」スタスタ
海未「…親は心配しないのでしょうか…」
祖父「まあ世の中には色んな家族がいるからな…」
祖父「血がつながってれば分かりあえるって保証もないしな。まあ、うちみたいな家族もいるしな」
海未「けど、親というのは子供の幸せを願うものですよね?」
祖父「おお、そりゃそうだろ」
祖父「けどよ、親が願う幸せが必ずしも子供にとっても幸せとは限らねえだろ」
海未「…」
祖父「喧嘩してそのまま縁を切っちまった親子だっている…」
祖父「家族というのは、一筋縄でいくもんじゃねえんだよ…」
海未「…」
絵里宅
がちゃ
絵里「…はあ…」
絵里「…」
絵里「親子…か…」
翌日 絢瀬家
亜里沙「行ってきます…」
絵里母「行ってらっしゃい亜里沙」
絵里父「亜里沙、学校頑張ってるか?」
亜里沙「うん…」
絵里父「お父さんもお母さんもお前には期待しているからな」
絵里父「結局はお前自身の人生だ。お姉ちゃんみたくなったら一番公開するのは自分だぞ?」
亜里沙「お父さん…亜里沙は…」
絵里父「ん?どうした?」
亜里沙「ううん…やっぱりなんでもない…行ってきます…」
がちゃ
亜里沙「…」
学校
海未「さて、いよいよ次で最後の一人ですね。やっと三者面談が終わります…」
海未「えっと最後の一人は…」
がちゃ
絵里「私ね」
海未「絵里、早かったですね」
絵里「さ、始めましょ?」
海未「始めるって…親御さんはどこですか?」
絵里「来ないわよ」
海未「え?」
絵里「来ないって言ったのよ」
海未「あなた、もしかして実家に連絡していないのですか?」
絵里「私は進路は現時点では未定よ。以上で面談終わりね」スタスタ
海未「絵、絵里!待ってください!」
職員室
海未「えっと…絵里の実家の電話番号は…」
ぴっぴっ プルルルル
絵里母『はいもしもし、絢瀬でございます』
海未「あ、もしもし。私、絢瀬絵里さんの学校の担任の園田海未と申します」
絵里母『ああ、いつも娘がお世話になっております』
海未「いえ。あの、実は今卒業後の進路についての面談を学校で行っているのですが…」
絵里母『え、面談ですか?』
海未「…やっぱり、お聞きになってないんですね…」
絵里宅
絵里「…」
ピンポーン
絵里「誰かしら?はい?」
海未「絵里、私です」
絵里「うみみ?」
がちゃ
海未「すみません絵里…突然…」
絵里「どうしたのよわざわざ」
海未「少し絵里とお話したいことがありまして…」
絵里「…まあいいわ。上がって」
海未「はい、お邪魔します」
絵里「そこらへんに適当にくつろいどいて」
海未「なんていうかその…殺風景な部屋ですね…」
絵里「しょうがないじゃない…一人暮らしなんだから…」
絵里「ちょっと待ってて、夕飯の支度するから」
海未「夕飯?まさか…またコンビニ弁当ですか?あれは健康に悪いと…」
絵里「今日はちゃんと自分で作るわよ。あなたの分も用意するから待ってて」
海未「いいのですか?」
絵里「ええ。だから少し待っててもらえるかしら」
海未「分かりました。楽しみにしていますね」
数分後
海未「絵里、この野菜炒め凄くおいしいですよ」パクパク
絵里「そう。それはよかったわ」パクパク
海未「以前にこの手料理もいただいたのですが同じくらいおいしいですよ」
絵里「にこは料理上手いから当然よ。で、あなたは何しにうちに来たの?」
海未「…あなたのお母様から話を聞かせてもらったんです」
海未「絵里が前の学校の先生を殴って退学になったときお父様と喧嘩して家を出たと…」
絵里「…あなたには関係ないでしょ?私の家の事は…」
海未「まあそうなんですが…」
絵里「余計な事に首を突っ込まないでくれるかしら」
海未「絵里、一度ゆっくりお父様と話し合ってはみてはどうですか?」
海未「今でしたら家に戻って仲直りできるかもしれないじゃないですか」
絵里「あんな家戻る気ないわよ…」
海未「…」
絵里「私の父は世間体だけが大事なのよ…」
絵里「だから、私みたいなクズは家族失格らしいわ」
海未「…そうなんですか…上手くいかないものなんですね…」
絵里「何がよ?」
海未「いや、私は両親が幼い時に亡くなっているのでそういうのがよくわからないんです…」
海未「けど、せっかく親が生きているのに仲違いして別々に暮らしているのは勿体無い気がするんです…」
絵里「…」
絵里「…うみみは結局、家に戻れって言いに来ただけなのかしら?」
海未「最初は一応そのつもりだったのですが…」
ブーブー
絵里「あら、電話ね。亜里沙からだわ。もしもし?」
亜里沙『…お姉ちゃん…?』
絵里「どうしたの亜里沙?」
亜里沙『亜里沙…もうあの家にいたくない…逃げたいの…』
絵里「亜里沙…あなた今どこにいるの?」
プツン
絵里「もしもし?亜里沙!?」
海未「絵里、亜里沙ちゃんがどうかしたのですか?」
絵里「…亜里沙…」タッタッタ
海未「あ、ちょっと絵里!待ってください!どこに行くんですか!」
絢瀬家前
絵里「…」
海未「ここが絵里の家…随分と大きくて立派な家ですね…」
絵里「学校や皆には言ってないんだけど…」
絵里「父は、企業名とかは言えないけどある会社の社長なのよ…」
海未「社長!?」
絢瀬家
絵里母「実は亜里沙…ここ数日学校休んでたらしいの…」
絵里母「今日だって普通に出て行ったのに…」
絵里「…」
絵里父「おい、こんな時間に誰だ…」
絵里「…」チラ
絵里父「…」スタスタ
絵里「…待ちなさいよ」
絵里父「…今さらなんの用だ?」
絵里「一緒に住んでて…何で今まで何にも気づかなかったのよ!?」
絵里父「そんなことお前に言われる筋合いはない」
絵里父「亜里沙は…今まで親に逆らったことなんて一度もなかったんだ…」
絵里父「それが急にこんなことになるなんて…お前が亜里沙に妙な事でも吹き込んだんだろ!?」
海未「…」
絵里父「さんざん親に恥をかかして!退学処分になって!入れてくれる学校を探したと思ったらまた問題ばかり起こしてるそうじゃないか!!」
絵里「…」
絵里父「亜里沙に何を言ったんだ!?お前が亜里沙を唆したに決まってんだろ!答えろ!!」
絵里「知らないわよ!!」
海未「お父様、それより今は亜里沙ちゃんを探す方が先じゃないですか?」
絵里父「そんなこと、他人のあんたに言われる前にとっくにやってますよ」
絵里母「…」
絵里「どうせまた…秘書にやらせてるだけでしょ?」
絵里父「なんだと?」
絵里「今まで…あなた自身が子供の為に一度だって必死になったことあったのかって言ってんのよ!!」
絵里父「なんだ親に向かってその口の聞き方は!!」
絵里「…」
スタスタ
絵里母「絵里!絵里!」
海未「絵里!…すみません…失礼します…」
スタスタ
絵里父「…」
絵里「よくわかったでしょ?私は家族からもとっくに見放されてんのよ!!」
絵里「別に、一人なんてもう慣れてて全然平気よ…」
絵里「けど、亜里沙は違うのよ!私みたいな思いしなくていいのよ!」
海未「…」
絵里「亜里沙を追い詰めたのは私よ…私が勝手に家を出て親の期待とか全部押し付けたから…」
絵里「あの子…話聞いてもらいたくて私のところに来たのに…」
絵里「なんでもっとちゃんと聞いてあげられなかったのかしら…」
絵里「もしあの子に何かあったら…私のせいよ!!」
海未「落ち着いてください絵里!自分をせめても何にもなりませんよ!?」
絵里「あの子は…私が守るわ…!!」
タッタッタ
海未「あ!絵里!待ってください!どこに行くんですか!?絵里!!」
その頃
亜里沙「はあ…」
男「お嬢ちゃん、今一人?」
亜里沙「え、私?はい、一人ですけど…」
男「あのさ、ここのお店、お金がたくさん貰える所なんだけど一緒に入らない?」
亜里沙「お金がたくさん…ハラショー!行きます!!」
男「お、いいね!入ろっか!」
亜里沙「はい!」
スタスタ
ミカ「あははは!」
フミコ「で、それでその時…あれ、あの子…」
ヒデコ「あれって…」
穂乃果「うみみちゃん!」
凛「おまたせ!!」
海未「皆さん!すみません、こんな時間に呼び出してしまって…」
にこ「何言ってんのよ友達ほっとけないでしょ!?」
ことり「絵里ちゃん、早まったことしなければいいんだけど…」
穂乃果「とりあえず早く探そう!!私皆にも連絡してみるよ!」
海未「分かりました!さあ、行きますよ!!」
穂乃果「…あ、もしもし?実は今…」
モブ生徒『わ、分かった!!』
ピッ
穂乃果「…なんだろう…凄く嫌な予感がする…」
にこ「ねえ、もう別れて探しましょ?」
海未「そうですね。では私とことりはこっちを探すのでにこと凛は向こう側をお願いします!」
凛「分かったにゃ!!」
海未「絵里…どこですか…」
ことり「絵里ちゃん!!」
凛「絵里ちゃーーん!!」
にこ「どこ行っちゃったのよ絵里!」
海未「絵里!!絵里!!」
公園
ことり「絵里ちゃんどこにもいないね…」
海未「絵里…一体どこへ…」
凛「おーい!」
にこ「うみみ!」
ドタドタ!
海未「にこ、凛、それに他の子たちも…」
モブ「穂乃果に呼ばれたからね!」
モブ2「私たちも絵里のこと心配だからさ」
海未「皆さん…」
にこ「そんなことよりうみみ、そっちはどうだった!?」
海未「ダメです…どこにもいませんでした…」
にこ「そう…こっちもダメだったわ…」
凛「絵里ちゃんどこいっちゃったの!?」
穂乃果「おーい皆!!」
海未「穂乃果!」
凛「ミカちゃんたちも一緒だにゃ!」
穂乃果「ねえ、ミカたちが神田明神付近にあるカジノバーに亜里沙ちゃん入ってくの見たんだって!」
ミカ「電話でそのこと絵里に伝えたから多分そこに向かってるかも!」
海未「本当ですか?」
ことり「ねえ、そこのお店…すごい危ないところだっていう噂がある所だよ…」
海未「…どういう意味ですか…?」
カジノバー
ナンダテメェヤンノカ!?
ハナセヨ!!
亜里沙(なんだか暗いところで怖そうな人たちがたくさんいる…)
亜里沙(怖い…助けてお姉ちゃん…)
亜里沙「あ、あの…私やっぱりもう帰ります…お金もいらないです!」
男「えーなんでよーまだまだ楽しいこともいっぱいあるんだよー?」
男2「そうだよ」
亜里沙「すみません…帰ります…」
男(ちっ…こんな上玉ここで逃がすわけにはいかねえ…)
男「じゃあ飲みに行こうよ。いい店知ってるんだけどさ」
男2「ね、行こうよ!」
亜里沙「や、止めてください!」
ビュン ドカッ!!
男2「ぐあー痛ってーー!!」バタリ
亜里沙「!?」
キャー!
ナ、ナンダ!?
ハイザラガヒトニアタッタゾ
男「な、なんだ!?」
絵里「汚い手で私の妹に触んじゃないわよ…」
亜里沙「お姉ちゃん!!」
男「んだよテメエはよ!!」ブン!
絵里「…」ヒョイ
ドカッ
男「うぐ…」
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「亜里沙…大丈夫?」
亜里沙「うん…」
絵里「さ、帰るわよ…」スタスタ
男2「待てよこのクソガキ!!」ドカッ!!
絵里「ッ!…」
亜里沙「お姉ちゃん!!」
男「女のくせして調子にのんじゃねえぞ!!」
絵里「く、この!!」
男「当たるかそんなもん!」ドスッ
絵里「うぐ…」
男2「立てよこの野郎!!」バキッ
男「オラァ!!」ドスッ
絵里「ぁ…」
亜里沙「お姉ちゃん…」
男「オラ!オラ!!」
バキ!ドカ!
絵里「」
亜里沙「あ、ああ…」
警察「こらー!警察だ!!何騒いでるんだ!!」
ケ、ケイサツダッテヨ
ニゲヨウゼ!
男2「このクソ女!!」バキッ
男「二度と生意気な態度とんじゃねえぞ!!」
タッタッタ
亜里沙「お姉ちゃん!!大丈夫!?」
絵里「うぅ…あなたも早く逃げなさい…」
亜里沙「でも…」
絵里「あなたがここにいたことは絶対に誰にも言っちゃだめよ…いいわね…絶対よ…」
絵里「あとはお姉ちゃんに任せなさい…」
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「早く行きなさい…」
亜里沙「お姉ちゃん置いて行けないよ!!」
絵里「いいから!早く行きなさい!!」
亜里沙「…ごめんなさい…」
タッタッタ
警察「動くな!!賭博現行犯でお前らを連行する!!」
警察2「騒ぐんじゃない!」
絵里「…」
カジノバー外
海未「おや、何やら騒がしいですね…」
穂乃果「何事?」
警察「はい!危ないから下がってくださいね!!」
ハナセヨ!
コラ!シッカリアルケ!!
ことり「警察?」
凛「これは一体…」
にこ「何がどうなってんのよ…」
警察「ほら、しっかりしろ!」
絵里「…」
海未「絵里!?」
穂乃果「絵里ちゃん!?」
絵里「…」チラ
警察「何止まってるんだ!さっさと歩け!」グイ
絵里「…」
にこ「絵里!!」
警察「さあ、乗れ」
バタン
絵里「…」
ブオーン…
ことり「嘘…だよね…」
凛「絵里ちゃんがパトカーに連れてかれた…」
にこ「悪い夢でも見てるみたいだわ…」
穂乃果「絵里ちゃん…なんで…」
海未「絵里…」
翌日 教室
凛「ねえ、教室前に貼られてた張り紙、見た?」
ことり「うん…絵里ちゃん…退学だってね…」
にこ「なんとかならないのかしら…こんなの納得いかないわよ…」
穂乃果「絵里ちゃんは何もやってないじゃん…」
凛「…クソ!」ドカッ!
にこ「凛、物に当たるのはよくないわ…」
ことり「そうだよ…皆気持ちは同じなんだから…」
凛「けど…」
穂乃果「…」
職員室
海未「絢瀬さんはまだ何も認めていません!話も聞かずに一方的に退学だなんてあんまりじゃないですか!」
教頭「例えどのような成り行きでも、深夜に賭博で摘発されるような場所に出入りしていたなんて…絶対に許されることではありません」
教頭「今までのような状況とは違うんですよ」
教頭「今回は特別にあなたの監督責任は問いません。しかし、絢瀬絵里はもううちの学校とは関係ありません」
教頭「今後一切、あいつとは関わらないように。分かりましたね?」
海未「…」
希「今度ばっかりは…残念だけど海未ちゃんでもどうにならないと思う…」
海未「…」スタスタ
教頭「園田先生、どこに行くんですか?」
海未「絢瀬絵里は、私の大事な生徒です」
警察署
海未「信じてください!あの子はあんなお店に出入りするような人ではないんです!」
海未「きっと、妹さんを助けるために行って巻き込まれただけなんです!お願いします!」
警察「…事情は分かりました…こちらも、絢瀬さんはあの店の常連ではないということは分かっているんです」
海未「じゃ、じゃあ絵里は!」
警察「けど、彼女は未成年者なので…保護者の方に迎えに来ていただかないとここからは出られないんですよ…」
海未「えっ…」
警察2「失礼します。彼女連れてきました」
海未「絵里?」
絵里「…」
警察「色々と話したいことがあると思うので我々は一旦席を外しますね」
海未「はい…ありがとうございます…」
絵里「…」
海未「絵里…亜里沙ちゃんは無事、帰ってきたみたいですよ…よかったですね…」
海未「あなたが助けたんですよね?」
絵里「…あの子はあんな所行ってないわよ…」
海未「じゃあ、なぜあなたはあんなところにいたのですか?」
海未「亜里沙ちゃんを面倒なことに巻き込みたくなかったんですよね?」
海未「あのお店にいたことをばれたら亜里沙ちゃんも処分を食らうって…そう思って…」
海未「だからあなたは何も言わないんですよね!?」
絵里「…」
海未「絵里!!何か言ってください!!」
絵里「…お願い…このまま何も言わないで…」
海未「絵里…」
絵里「うみみ…私、退学になったんでしょ…?」
絵里「全員揃って卒業は…無理みたいね…」
絵里「ごめんなさい…」
海未「…絵里…」
教室
穂乃果「さっきうみみちゃんから連絡あったんだけどさ…」
穂乃果「絵里ちゃんのお父さんが迎えに行かないと絵里ちゃん出てこられないんだって…」
ことり「そうなんだ…」
絢瀬家
海未「お願いします。絵里さんを迎えに行ってあげてください」
海未「保護者の方が引き取りに行かないと絵里さんは帰れないんです…」
絵里父「まあ、一応表沙汰にならないようには手を打っておきました」
絵里父「高校生のくせにあんな所に出入りしていたんだ。少し反省させた方がいいと思いますがね?」
海未「確かに、あそこにいたのは事実です…」
海未「けど、親として、どうしてそういう事になったのか、話を聞いてあげてくれませんか?お願いします!」
絵里父「…先生、あいつはね、私を困らせたいだけなんですよ。親に逆らうことがあいつの生きがいなんです」
絵里父「あんなクズばっかりの学校で…前よりも大きな問題を起こして…」
海未「…」
絵里父「私が困るのを見るのが嬉しいんです。あいつはそういう奴なんだ。絢瀬家の面汚しなんですよ!」
海未「ッ!」
海未「どうして自分の子供を信じてあげられないんですか!?」
海未「あなたそれでも人の親ですか!?」
海未「そんなのでよく父親だなんて言えますね!?」
絵里父「…なにぃ?」
亜里沙・絵里母「…」
海未「真正面から向き合って、子供の気持ちを分かろうともしないで…」
海未「結局ずっとあの子から逃げてるだけじゃないですか!!」
絵里父「…」
海未「あなたは…父親に逆らって自分を通すあの子が面白くないだけなんですよ!!」
絵里父「なんなんだ君は?」
亜里沙「…」
海未「自分の子供の…一体何を見てきたんですか!?」
海未「成績が良くて、運動も出来て、親のいう事をはいはい聞いてれば偉いんですか!?」
海未「人というのは、心の底にもっと大事な物があるじゃないですか!!」
亜里沙「…」
海未「あなたはそんな年にもなって…そんな当たり前のことも分からないのですか!?」
絵里父「教師のくせになんなんだ。君は一体、何様のつもりなんだ!」
海未「私は…あの子の担任の先生です!」
絵里父「話にならん」スタスタ
亜里沙「お父さん待って!」
亜里沙「お姉ちゃんの先生の言う通りだよ!お父さんは、お姉ちゃんのことも亜里沙の事も何もわかってないわ!」
絵里父「…」
亜里沙「亜里沙は…お父さんが思ってるほどいい子じゃない…」
亜里沙「期待されてるから必死でそうやってきただけよ!」
海未「…」
亜里沙「本当は言いたいことだって一杯ある…お姉ちゃんみたいに正直に生きたいの!!」
絵里母「亜里沙…」
絵里父「…」
亜里沙「お姉ちゃんは…私を助けに来てくれたの…」
亜里沙「私が勝手に危ない所に行ったのに…ばれたら大変なことになるからって…だから何も言わないんだよ!」
絵里父「!…」
亜里沙「お姉ちゃんは…私の為に捕まったの!」
ピンポーン
絵里父「…誰だ…こんな時に…」
がちゃ
絵里父「!?…なんだ君たちは?」
海未「あなたたち!」
穂乃果「ごめんうみみちゃん…どうしてもじっとしてられなくて…皆で来たの…」
穂乃果「お願いです!!絵里ちゃんを迎えに行ってあげてください!!お願いします!!」
お願いします!!
海未「…私からも改めてお願いさせていただきます。絵里を、迎えに行ってあげてください」
絵里父「…」
警察署
警察「絢瀬さん、もう帰っていいよ」
絵里「え…?」
警察「迎えが来てるよ」
絵里「…」
警察署外
絵里(一体どういう事…)スタスタ
絵里「…あ…」
絵里父「…」
絵里「…お父さん…」
絵里父「…行くぞ…」
秘書「はい」
バタン ブオーン…
絵里「…」スタスタ
海未「絵里」
絵里「?…あなたたち…」
にこ「絵里」
ことり「絵里ちゃん!」
凛「待ちくたびれたにゃ!」
穂乃果「えへへ!」
絵里「…」
海未「全く、あなたは何でも一人で抱え込みすぎなんです」
海未「辛くなったら、少しは他人に甘えて友達を頼ったっていいじゃないですか」
絵里「…」
海未「あなたには、ピンチの時一晩中駆けずり回ってくれる仲間がいるのですよ?」
海未「あなたのために、お父様に頭を下げてくれる仲間がいるのですよ?」
絵里「…」
海未「そんな人たちにもう少し弱み見せたっていいじゃないですか」
海未「皆、あなたに付き合う覚悟は出来ているんですから。ですよね?皆さん?」
にこ「ええ」
ことり「えへへ~」
凛「にゃん!」
穂乃果「イェイ!」
絵里「…ごめん…皆に迷惑かけて…ごめんなさい…」グスッ
にこ「水臭いこと言ってんじゃないわよ!」
ことり「私たち迷惑なんてかけられてないよ!」
凛「凛たち好きでやってるんだからさ!」
穂乃果「その通り!!」
絵里「うぅ…あなたたち…とってもハラショーよ…」グス
絵里「ありがとう…」だきっ
穂乃果「え、絵里ちゃん?」
にこ「ちょっと絵里?」
ことり「どうしたの?」
凛「絵里ちゃんが凛たちに抱き着いてくるなんて…」
海未「ふふ。絵里、迎えに来たのは私たちだけではありませんよ」
絵里「え?」
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「亜里沙?」
亜里沙「お姉ちゃん!!」だきっ
絵里「亜里沙…」
亜里沙「ごめんなさい!亜里沙のせいでお姉ちゃんにこんな目にあわせちゃって…」グスッ
絵里「ううん…ごめんね…あなたにこんな思いさせちゃって…」
絵里「私がもっとしっかりしてれば…ごめんね…ごめんね…」
亜里沙「お姉ちゃん!」
穂乃果「なんだか見てるこっちまで泣けてくるよ…」
凛「凛はもうすでに涙腺崩壊にゃ…」
海未「さて、絵里。明日また遅刻したらあなたは一週間トイレ掃除ですからね?」
絵里「…何言ってんのよ…私はとっくに…」
海未「退学は撤回されました。人助けだったんだから当然じゃないですか」
絵里「…」
海未「絵里、私は、卒業するその日まで、あなたの先生ですからね」
絵里「うみみ…」
海未「さ、皆さん帰りますよ!」
おー!
海未「ふふ、久しぶりですね、この光景」
翌日 教室
海未「さて、絵里はちゃんと遅刻しないで来ているのでしょうか…」
がちゃ
海未「おは」
ワイワイガヤガヤ
海未「な、なんですか!この馬鹿騒ぎは!?」
にこ「何って絵里の復活祭よ!」
海未「復活祭?」
ことり「絵里ちゃんの退学が取り消しになったお祝いパーティーだよ!」
凛「テンション上がるにゃー!!!」
絵里「み、皆がどうしてもっていうから私は仕方なく…」
穂乃果「とか言って一番盛り上がってるのは絵里ちゃんだったり?」
絵里「穂、穂乃果~!?」
ワイワイガヤガヤ
海未「全く、あなたたちは…」
海未「いいですか?盛り上がるのはいいですが、あまり羽目を外してはいけませんよ?」
海未「私は、このクラスには誰にも欠けてほしくありませんから」
海未「私はあなたたちには全員揃って卒業してほしいと思っています」
海未「ですので、あくまでも、ほどほどにですよほどほどに?」
はーい
海未「では、私も皆さんに混ぜてください」
にこ「な、何よ!結局は自分も混ざりたかっただけじゃない!」
凛「素直じゃないにゃー」
海未「そ、それはその…」
ワイワイガヤガヤ
ことり「弱み見せたっていいじゃん!」
穂乃果「そうだそうだー!!」
海未「なっ…!?」
絵里「ふふ、とりあえず、今は楽しみましょうみみ?」
海未「絵里まで…」
海未「ゲフン…いいですか皆さん?」
海未「ちゃんと全員揃って卒業しますよ!?おー!」
おー!
海未「声が小さいです!!おー!!」
おー!!
海未「ふふ、皆さん、これからも一緒に頑張っていきますよ!」
おしまい
元スレ
-----
海未「はあ、疲れました…世の中には色々な親子がいるんですね…」
海未「とりあえず初日は無事終わりました…」
穂乃果「あ、うみみちゃんだ」
海未「おや、あなたたちは親と一緒に帰らないのですか?」
凛「これから皆で遊びに行くんだよ!」
海未「そうだったのですか。どこに行くんですか?」
にこ「ゲーセンよゲーセン。皆でダンスゲームにやりに行くのよ」
海未「なるほど…」
ことり「絵里ちゃんがすっごく上手くて誰も勝てないんだよね~」
絵里「けど、最近は穂乃果が勝つことが多いじゃない」
穂乃果「えへへ~たくさん練習したからね!」
5: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:20:26.57 ID:1ST7qnUK.net
ミカ「ねえ君すっごく可愛いね~中学生?」
?「え、えと…あのぉ…」
ヒデコ「その髪の色地毛?」
フミコ「お人形さんみたい~」
凛「あれ、ミカちゃん達が校門前で知らない女の子と話してるにゃ」
ことり「誰だろうあの女の子。中学生かなぁ~?」
絵里「…あっ」
?「あっ!やっと会えた!!」タッタッタ
絵里「ど、どうしたのよ?こんなところまで来て…」
?「もう会えないかと思った!よかった!」だきっ
絵里「ちょ、ちょっと…人前で恥ずかしいじゃない…」
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:27:23.72 ID:1ST7qnUK.net
にこ「え、誰よ絵里この子?」
海未「随分と懐いていますね」
穂乃果「あ!亜里沙ちゃんだ!ひさしぶりだね!」
亜里沙「お久しぶりです穂乃果さん!」
凛「亜里沙ちゃん?」
海未「穂乃果はこの子を知っているのですか?」
穂乃果「うん!亜里沙ちゃんは私の妹の雪穂と仲がいいからね」
亜里沙「皆さん初めまして!絢瀬亜里沙です!いつもお姉ちゃんがお世話になってます!」
ことり「え?絢瀬?…っていうことは…」
にこ「絵里の妹!?」
絵里「ええ、そうよ。言ってなかったかしら?妹いるって」
凛「き、聞いてないよそんなの初耳だよ!」
海未「まあ…」
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:37:06.23 ID:1ST7qnUK.net
公園
凛「にしても驚いたよ絵里ちゃんにあんな可愛い妹いるなんて!」
にこ「ホント驚いたわ」
絵里「あなたたちちょっと大げさよ…」
ことり「でも実際すっごく可愛いもんね~」
亜里沙「皆さん!お待たせしました!お飲物買ってきました!」
海未「わざわざありがとうございます。では…ってこれは…?」
穂乃果「…おでん缶…?」
凛「なんでおでんなのかにゃ?」
絵里「あ、ごめん皆…向こうの暮らしが長かったからまだ日本に慣れてないところがあって…」
海未「向こうの暮らし?」
にこ「あー、そういえば絵里はおばあさんがロシア人だったわね」
ことり「絵里ちゃんはロシア人のクォーターだもんね」
海未「そういえば前に希先生から聞いたような…」
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:45:19.04 ID:1ST7qnUK.net
絵里「ごめんね亜里沙、それは飲み物じゃないの」
亜里沙「え?そうなの?ハラショー…」
海未「ところで亜里沙ちゃんはどうして絵里に会いに来たのですか?」
海未「別に学校に来なくても家で会えるではないですか」
亜里沙「え、えっとそれは…実は家ではお姉ちゃんとは会えないんです…」
穂乃果「え?」
ことり「どういうこと?」
絵里「私今一人暮らししてるのよ。社会勉強の一環として」
にこ「えー何よそれ?」
凛「それも初耳だよ」
海未「私聞いてませんよそんなこと」
絵里「言ってないんだから当たり前じゃない」
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 16:55:17.55 ID:1ST7qnUK.net
穂乃果「じゃあさ、今度皆で遊びに行こうよ!」
にこ「そういう問題じゃないでしょ」
亜里沙「それで、お姉ちゃんの顔が少し見たくなって来たんです」
ことり「へ~そうだったんだ~」
凛「絵里ちゃん愛されてるね~」
絵里「う、うるさいわよ…」
海未「いい話ではないですか姉妹仲良くて。羨ましいぐらいですよ」
穂乃果「雪穂はあんまり甘えてこないから淋しいんだよね~」
絵里「まあ雪穂はそういうタイプじゃないわね」
にこ「うちの妹たちはうざいぐらいべたべたしてくるわよ」
にこ「まあ可愛いからいいけど…」
凛「いいな~凛も兄弟欲しかったな~」
ことり「私と凛ちゃんは一人っ子だもんね~」
亜里沙「…」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:02:47.45 ID:1ST7qnUK.net
-----
海未「では皆さん、お気を付けて帰ってくださいね。明日遅刻しないで学校来てくださいね?」
穂乃果「分かってるよ~。じゃあ皆またね!」
バイバーイ
絵里「さて、家まで送ってくわ亜里沙」
亜里沙「…うん…」
絵里「ねえ亜里沙。もしかして何かあったの?」
亜里沙「え、何で?」
絵里「何かあったからわざわざ来たんでしょ?」
亜里沙「…ううん…何でもないよ。本当に顔が見たくなっただけだよ」
絵里「そう…」
亜里沙「お姉ちゃん、穂乃果さんたちといる時凄く楽しそうだね」
絵里「ふふ、そんなことないわよ」
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:06:48.09 ID:1ST7qnUK.net
亜里沙「お姉ちゃん、なんか感じ変わったね」
絵里「え?」
亜里沙「やっぱり…家出て良かったんだね…」
絵里「…お父さんとお母さんは?」
亜里沙「…変わらないよ…2人とも…」
絵里「そう…」
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:17:14.19 ID:1ST7qnUK.net
翌日
海未「さて、では三者面談を…」
凛父「お前は黙って親のいう事聞いてればいいんだよ!」
凛「うるさい!」
海未「あ、あの…急にどうしたのですか?」
凛父「どうもこうもありませんよ!こいつ、大学入ったら一人暮らしするとか言い出したんですよ!」
凛「自分でバイトしてやってくって言ってんじゃん!」
海未「な、なるほど…とりあえず落ち着きましょう…」
凛父「そんなの絶対に許さないからな!成人するまで家で暮らすのが星空家のルールだ!」
凛「ルールも何もないよ!パパはごちゃごちゃうるさいよ!」
凛父「なんだと!?」
海未「2人とも落ち着いてくださいよ…」
14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:24:14.67 ID:1ST7qnUK.net
帰り道
海未「はあ…今日はさらに疲れました…」とぼとぼ
海未「けど…明日で三者面談も最終日ですね…」
絵里「あら、うみみじゃない」
海未「おや、絵里ではありませんか。何をしているのですか?」
絵里「何って…コンビニまで行って夕飯買ってきたのよ」
海未「絵里…コンビニ弁当は健康にあまりよくないんですよ?」
絵里「きょ、今日はたまたまよ…」
海未「本当ですか?いつもじゃないんですか?」
絵里「…」
海未「全く…今日はうちで一緒に夕飯を食べましょう」
絵里「え?」
海未「さ、行きますよ」
絵里「ちょ、ちょっと…」
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:33:32.96 ID:1ST7qnUK.net
園田家
絵里「凄くおいしそうな鍋ね」
ぐつぐつ
海未祖父「さ、遠慮なさらず好きなだけ食ってくれ」
花陽「絵里ちゃん、ご飯はこのくらいで大丈夫?」
絵里「あ、はい。ありがとうございます」
海未「なにぼーっとしているのですか絵里?」
絵里「い、いや…鍋って冬にしか食べないから…」
真姫「真夏でも週に一回はうちは鍋なのよ。皆鍋好きだから」
祖父「さ、一杯いこうや。酒じゃなくてお茶だから安心してくれ」
絵里「はい、いただきます」
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:43:04.12 ID:1ST7qnUK.net
ガシッ
真姫「…ちょっと花陽。さっきからあなた肉ばっかり食べてるじゃない!」
真姫「もっと野菜食べないさいよ!」
花陽「そういう真姫ちゃんもさっきからお肉ばっかり食べてるじゃん!」
真姫「何よ!!」
花陽「むう…」
海未「あなたたち、絵里の前でみっともないですよ?」
真姫・花陽「すみません…」
絵里「ふふ」
海未「ところで絵里、あなたはどうしてご自分の家があるのにわざわざ一人暮らしをしているのですか?」
海未「色々と不便ではありませんか?」
絵里「別にそんなことはないわよ。前々からしてみたかったのよ」
絵里「一人だったら何するのにも自由じゃない」
海未「寂しくなったりしないのですか?」
絵里「そんなことはないわ。むしろ快適ね」
海未「そうなんですか…」
祖父「…」
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:51:59.16 ID:1ST7qnUK.net
絵里「ごちそうさまでした。おいしかったです」
祖父「またいつでも来てくれ」
海未「明日は遅刻しないでくださいよ?」
絵里「ええ、分かってるわ」
祖父「はははは」
絵里「では、失礼します」スタスタ
海未「…親は心配しないのでしょうか…」
祖父「まあ世の中には色んな家族がいるからな…」
祖父「血がつながってれば分かりあえるって保証もないしな。まあ、うちみたいな家族もいるしな」
海未「けど、親というのは子供の幸せを願うものですよね?」
祖父「おお、そりゃそうだろ」
祖父「けどよ、親が願う幸せが必ずしも子供にとっても幸せとは限らねえだろ」
海未「…」
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 17:59:29.64 ID:1ST7qnUK.net
祖父「喧嘩してそのまま縁を切っちまった親子だっている…」
祖父「家族というのは、一筋縄でいくもんじゃねえんだよ…」
海未「…」
絵里宅
がちゃ
絵里「…はあ…」
絵里「…」
絵里「親子…か…」
20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:07:14.20 ID:1ST7qnUK.net
翌日 絢瀬家
亜里沙「行ってきます…」
絵里母「行ってらっしゃい亜里沙」
絵里父「亜里沙、学校頑張ってるか?」
亜里沙「うん…」
絵里父「お父さんもお母さんもお前には期待しているからな」
絵里父「結局はお前自身の人生だ。お姉ちゃんみたくなったら一番公開するのは自分だぞ?」
亜里沙「お父さん…亜里沙は…」
絵里父「ん?どうした?」
亜里沙「ううん…やっぱりなんでもない…行ってきます…」
がちゃ
亜里沙「…」
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:13:33.71 ID:1ST7qnUK.net
学校
海未「さて、いよいよ次で最後の一人ですね。やっと三者面談が終わります…」
海未「えっと最後の一人は…」
がちゃ
絵里「私ね」
海未「絵里、早かったですね」
絵里「さ、始めましょ?」
海未「始めるって…親御さんはどこですか?」
絵里「来ないわよ」
海未「え?」
絵里「来ないって言ったのよ」
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:24:28.80 ID:1ST7qnUK.net
海未「あなた、もしかして実家に連絡していないのですか?」
絵里「私は進路は現時点では未定よ。以上で面談終わりね」スタスタ
海未「絵、絵里!待ってください!」
職員室
海未「えっと…絵里の実家の電話番号は…」
ぴっぴっ プルルルル
絵里母『はいもしもし、絢瀬でございます』
海未「あ、もしもし。私、絢瀬絵里さんの学校の担任の園田海未と申します」
絵里母『ああ、いつも娘がお世話になっております』
海未「いえ。あの、実は今卒業後の進路についての面談を学校で行っているのですが…」
絵里母『え、面談ですか?』
海未「…やっぱり、お聞きになってないんですね…」
23: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:30:02.46 ID:1ST7qnUK.net
絵里宅
絵里「…」
ピンポーン
絵里「誰かしら?はい?」
海未「絵里、私です」
絵里「うみみ?」
がちゃ
海未「すみません絵里…突然…」
絵里「どうしたのよわざわざ」
海未「少し絵里とお話したいことがありまして…」
絵里「…まあいいわ。上がって」
海未「はい、お邪魔します」
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:37:14.34 ID:1ST7qnUK.net
絵里「そこらへんに適当にくつろいどいて」
海未「なんていうかその…殺風景な部屋ですね…」
絵里「しょうがないじゃない…一人暮らしなんだから…」
絵里「ちょっと待ってて、夕飯の支度するから」
海未「夕飯?まさか…またコンビニ弁当ですか?あれは健康に悪いと…」
絵里「今日はちゃんと自分で作るわよ。あなたの分も用意するから待ってて」
海未「いいのですか?」
絵里「ええ。だから少し待っててもらえるかしら」
海未「分かりました。楽しみにしていますね」
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:48:08.86 ID:1ST7qnUK.net
数分後
海未「絵里、この野菜炒め凄くおいしいですよ」パクパク
絵里「そう。それはよかったわ」パクパク
海未「以前にこの手料理もいただいたのですが同じくらいおいしいですよ」
絵里「にこは料理上手いから当然よ。で、あなたは何しにうちに来たの?」
海未「…あなたのお母様から話を聞かせてもらったんです」
海未「絵里が前の学校の先生を殴って退学になったときお父様と喧嘩して家を出たと…」
絵里「…あなたには関係ないでしょ?私の家の事は…」
海未「まあそうなんですが…」
絵里「余計な事に首を突っ込まないでくれるかしら」
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 18:59:20.72 ID:1ST7qnUK.net
海未「絵里、一度ゆっくりお父様と話し合ってはみてはどうですか?」
海未「今でしたら家に戻って仲直りできるかもしれないじゃないですか」
絵里「あんな家戻る気ないわよ…」
海未「…」
絵里「私の父は世間体だけが大事なのよ…」
絵里「だから、私みたいなクズは家族失格らしいわ」
海未「…そうなんですか…上手くいかないものなんですね…」
絵里「何がよ?」
海未「いや、私は両親が幼い時に亡くなっているのでそういうのがよくわからないんです…」
海未「けど、せっかく親が生きているのに仲違いして別々に暮らしているのは勿体無い気がするんです…」
絵里「…」
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 19:07:28.47 ID:1ST7qnUK.net
絵里「…うみみは結局、家に戻れって言いに来ただけなのかしら?」
海未「最初は一応そのつもりだったのですが…」
ブーブー
絵里「あら、電話ね。亜里沙からだわ。もしもし?」
亜里沙『…お姉ちゃん…?』
絵里「どうしたの亜里沙?」
亜里沙『亜里沙…もうあの家にいたくない…逃げたいの…』
絵里「亜里沙…あなた今どこにいるの?」
プツン
絵里「もしもし?亜里沙!?」
海未「絵里、亜里沙ちゃんがどうかしたのですか?」
絵里「…亜里沙…」タッタッタ
海未「あ、ちょっと絵里!待ってください!どこに行くんですか!」
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 19:12:42.59 ID:1ST7qnUK.net
絢瀬家前
絵里「…」
海未「ここが絵里の家…随分と大きくて立派な家ですね…」
絵里「学校や皆には言ってないんだけど…」
絵里「父は、企業名とかは言えないけどある会社の社長なのよ…」
海未「社長!?」
29: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 19:20:14.67 ID:1ST7qnUK.net
絢瀬家
絵里母「実は亜里沙…ここ数日学校休んでたらしいの…」
絵里母「今日だって普通に出て行ったのに…」
絵里「…」
絵里父「おい、こんな時間に誰だ…」
絵里「…」チラ
絵里父「…」スタスタ
絵里「…待ちなさいよ」
絵里父「…今さらなんの用だ?」
絵里「一緒に住んでて…何で今まで何にも気づかなかったのよ!?」
絵里父「そんなことお前に言われる筋合いはない」
絵里父「亜里沙は…今まで親に逆らったことなんて一度もなかったんだ…」
30: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 19:30:36.94 ID:1ST7qnUK.net
絵里父「それが急にこんなことになるなんて…お前が亜里沙に妙な事でも吹き込んだんだろ!?」
海未「…」
絵里父「さんざん親に恥をかかして!退学処分になって!入れてくれる学校を探したと思ったらまた問題ばかり起こしてるそうじゃないか!!」
絵里「…」
絵里父「亜里沙に何を言ったんだ!?お前が亜里沙を唆したに決まってんだろ!答えろ!!」
絵里「知らないわよ!!」
海未「お父様、それより今は亜里沙ちゃんを探す方が先じゃないですか?」
絵里父「そんなこと、他人のあんたに言われる前にとっくにやってますよ」
絵里母「…」
絵里「どうせまた…秘書にやらせてるだけでしょ?」
絵里父「なんだと?」
31: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 19:38:00.03 ID:1ST7qnUK.net
絵里「今まで…あなた自身が子供の為に一度だって必死になったことあったのかって言ってんのよ!!」
絵里父「なんだ親に向かってその口の聞き方は!!」
絵里「…」
スタスタ
絵里母「絵里!絵里!」
海未「絵里!…すみません…失礼します…」
スタスタ
絵里父「…」
32: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 19:50:00.10 ID:1ST7qnUK.net
絵里「よくわかったでしょ?私は家族からもとっくに見放されてんのよ!!」
絵里「別に、一人なんてもう慣れてて全然平気よ…」
絵里「けど、亜里沙は違うのよ!私みたいな思いしなくていいのよ!」
海未「…」
絵里「亜里沙を追い詰めたのは私よ…私が勝手に家を出て親の期待とか全部押し付けたから…」
絵里「あの子…話聞いてもらいたくて私のところに来たのに…」
絵里「なんでもっとちゃんと聞いてあげられなかったのかしら…」
絵里「もしあの子に何かあったら…私のせいよ!!」
海未「落ち着いてください絵里!自分をせめても何にもなりませんよ!?」
絵里「あの子は…私が守るわ…!!」
タッタッタ
海未「あ!絵里!待ってください!どこに行くんですか!?絵里!!」
34: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 20:49:34.17 ID:1ST7qnUK.net
その頃
亜里沙「はあ…」
男「お嬢ちゃん、今一人?」
亜里沙「え、私?はい、一人ですけど…」
男「あのさ、ここのお店、お金がたくさん貰える所なんだけど一緒に入らない?」
亜里沙「お金がたくさん…ハラショー!行きます!!」
男「お、いいね!入ろっか!」
亜里沙「はい!」
スタスタ
ミカ「あははは!」
フミコ「で、それでその時…あれ、あの子…」
ヒデコ「あれって…」
35: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 20:55:40.56 ID:1ST7qnUK.net
穂乃果「うみみちゃん!」
凛「おまたせ!!」
海未「皆さん!すみません、こんな時間に呼び出してしまって…」
にこ「何言ってんのよ友達ほっとけないでしょ!?」
ことり「絵里ちゃん、早まったことしなければいいんだけど…」
穂乃果「とりあえず早く探そう!!私皆にも連絡してみるよ!」
海未「分かりました!さあ、行きますよ!!」
穂乃果「…あ、もしもし?実は今…」
モブ生徒『わ、分かった!!』
ピッ
穂乃果「…なんだろう…凄く嫌な予感がする…」
36: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:00:10.63 ID:1ST7qnUK.net
にこ「ねえ、もう別れて探しましょ?」
海未「そうですね。では私とことりはこっちを探すのでにこと凛は向こう側をお願いします!」
凛「分かったにゃ!!」
海未「絵里…どこですか…」
ことり「絵里ちゃん!!」
凛「絵里ちゃーーん!!」
にこ「どこ行っちゃったのよ絵里!」
海未「絵里!!絵里!!」
37: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:05:59.94 ID:1ST7qnUK.net
公園
ことり「絵里ちゃんどこにもいないね…」
海未「絵里…一体どこへ…」
凛「おーい!」
にこ「うみみ!」
ドタドタ!
海未「にこ、凛、それに他の子たちも…」
モブ「穂乃果に呼ばれたからね!」
モブ2「私たちも絵里のこと心配だからさ」
海未「皆さん…」
にこ「そんなことよりうみみ、そっちはどうだった!?」
海未「ダメです…どこにもいませんでした…」
にこ「そう…こっちもダメだったわ…」
凛「絵里ちゃんどこいっちゃったの!?」
38: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:14:57.98 ID:1ST7qnUK.net
穂乃果「おーい皆!!」
海未「穂乃果!」
凛「ミカちゃんたちも一緒だにゃ!」
穂乃果「ねえ、ミカたちが神田明神付近にあるカジノバーに亜里沙ちゃん入ってくの見たんだって!」
ミカ「電話でそのこと絵里に伝えたから多分そこに向かってるかも!」
海未「本当ですか?」
ことり「ねえ、そこのお店…すごい危ないところだっていう噂がある所だよ…」
海未「…どういう意味ですか…?」
40: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:27:11.20 ID:1ST7qnUK.net
カジノバー
ナンダテメェヤンノカ!?
ハナセヨ!!
亜里沙(なんだか暗いところで怖そうな人たちがたくさんいる…)
亜里沙(怖い…助けてお姉ちゃん…)
亜里沙「あ、あの…私やっぱりもう帰ります…お金もいらないです!」
男「えーなんでよーまだまだ楽しいこともいっぱいあるんだよー?」
男2「そうだよ」
亜里沙「すみません…帰ります…」
男(ちっ…こんな上玉ここで逃がすわけにはいかねえ…)
男「じゃあ飲みに行こうよ。いい店知ってるんだけどさ」
男2「ね、行こうよ!」
亜里沙「や、止めてください!」
41: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:37:02.10 ID:1ST7qnUK.net
ビュン ドカッ!!
男2「ぐあー痛ってーー!!」バタリ
亜里沙「!?」
キャー!
ナ、ナンダ!?
ハイザラガヒトニアタッタゾ
男「な、なんだ!?」
絵里「汚い手で私の妹に触んじゃないわよ…」
亜里沙「お姉ちゃん!!」
男「んだよテメエはよ!!」ブン!
絵里「…」ヒョイ
ドカッ
男「うぐ…」
42: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:49:43.78 ID:1ST7qnUK.net
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「亜里沙…大丈夫?」
亜里沙「うん…」
絵里「さ、帰るわよ…」スタスタ
男2「待てよこのクソガキ!!」ドカッ!!
絵里「ッ!…」
亜里沙「お姉ちゃん!!」
男「女のくせして調子にのんじゃねえぞ!!」
絵里「く、この!!」
男「当たるかそんなもん!」ドスッ
絵里「うぐ…」
男2「立てよこの野郎!!」バキッ
男「オラァ!!」ドスッ
絵里「ぁ…」
43: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 21:55:06.85 ID:1ST7qnUK.net
亜里沙「お姉ちゃん…」
男「オラ!オラ!!」
バキ!ドカ!
絵里「」
亜里沙「あ、ああ…」
警察「こらー!警察だ!!何騒いでるんだ!!」
ケ、ケイサツダッテヨ
ニゲヨウゼ!
男2「このクソ女!!」バキッ
男「二度と生意気な態度とんじゃねえぞ!!」
タッタッタ
44: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 22:03:15.94 ID:1ST7qnUK.net
亜里沙「お姉ちゃん!!大丈夫!?」
絵里「うぅ…あなたも早く逃げなさい…」
亜里沙「でも…」
絵里「あなたがここにいたことは絶対に誰にも言っちゃだめよ…いいわね…絶対よ…」
絵里「あとはお姉ちゃんに任せなさい…」
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「早く行きなさい…」
亜里沙「お姉ちゃん置いて行けないよ!!」
絵里「いいから!早く行きなさい!!」
亜里沙「…ごめんなさい…」
タッタッタ
45: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 22:12:12.24 ID:1ST7qnUK.net
警察「動くな!!賭博現行犯でお前らを連行する!!」
警察2「騒ぐんじゃない!」
絵里「…」
カジノバー外
海未「おや、何やら騒がしいですね…」
穂乃果「何事?」
警察「はい!危ないから下がってくださいね!!」
ハナセヨ!
コラ!シッカリアルケ!!
ことり「警察?」
凛「これは一体…」
にこ「何がどうなってんのよ…」
46: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 22:19:22.31 ID:1ST7qnUK.net
警察「ほら、しっかりしろ!」
絵里「…」
海未「絵里!?」
穂乃果「絵里ちゃん!?」
絵里「…」チラ
警察「何止まってるんだ!さっさと歩け!」グイ
絵里「…」
にこ「絵里!!」
警察「さあ、乗れ」
バタン
絵里「…」
ブオーン…
47: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 22:25:07.36 ID:1ST7qnUK.net
ことり「嘘…だよね…」
凛「絵里ちゃんがパトカーに連れてかれた…」
にこ「悪い夢でも見てるみたいだわ…」
穂乃果「絵里ちゃん…なんで…」
海未「絵里…」
48: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 22:34:55.78 ID:1ST7qnUK.net
翌日 教室
凛「ねえ、教室前に貼られてた張り紙、見た?」
ことり「うん…絵里ちゃん…退学だってね…」
にこ「なんとかならないのかしら…こんなの納得いかないわよ…」
穂乃果「絵里ちゃんは何もやってないじゃん…」
凛「…クソ!」ドカッ!
にこ「凛、物に当たるのはよくないわ…」
ことり「そうだよ…皆気持ちは同じなんだから…」
凛「けど…」
穂乃果「…」
49: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 22:49:04.34 ID:1ST7qnUK.net
職員室
海未「絢瀬さんはまだ何も認めていません!話も聞かずに一方的に退学だなんてあんまりじゃないですか!」
教頭「例えどのような成り行きでも、深夜に賭博で摘発されるような場所に出入りしていたなんて…絶対に許されることではありません」
教頭「今までのような状況とは違うんですよ」
教頭「今回は特別にあなたの監督責任は問いません。しかし、絢瀬絵里はもううちの学校とは関係ありません」
教頭「今後一切、あいつとは関わらないように。分かりましたね?」
海未「…」
希「今度ばっかりは…残念だけど海未ちゃんでもどうにならないと思う…」
海未「…」スタスタ
教頭「園田先生、どこに行くんですか?」
海未「絢瀬絵里は、私の大事な生徒です」
50: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 23:00:38.76 ID:1ST7qnUK.net
警察署
海未「信じてください!あの子はあんなお店に出入りするような人ではないんです!」
海未「きっと、妹さんを助けるために行って巻き込まれただけなんです!お願いします!」
警察「…事情は分かりました…こちらも、絢瀬さんはあの店の常連ではないということは分かっているんです」
海未「じゃ、じゃあ絵里は!」
警察「けど、彼女は未成年者なので…保護者の方に迎えに来ていただかないとここからは出られないんですよ…」
海未「えっ…」
警察2「失礼します。彼女連れてきました」
海未「絵里?」
絵里「…」
警察「色々と話したいことがあると思うので我々は一旦席を外しますね」
海未「はい…ありがとうございます…」
絵里「…」
51: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 23:07:16.81 ID:1ST7qnUK.net
海未「絵里…亜里沙ちゃんは無事、帰ってきたみたいですよ…よかったですね…」
海未「あなたが助けたんですよね?」
絵里「…あの子はあんな所行ってないわよ…」
海未「じゃあ、なぜあなたはあんなところにいたのですか?」
海未「亜里沙ちゃんを面倒なことに巻き込みたくなかったんですよね?」
海未「あのお店にいたことをばれたら亜里沙ちゃんも処分を食らうって…そう思って…」
海未「だからあなたは何も言わないんですよね!?」
絵里「…」
海未「絵里!!何か言ってください!!」
52: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/22(土) 23:39:07.65 ID:1ST7qnUK.net
絵里「…お願い…このまま何も言わないで…」
海未「絵里…」
絵里「うみみ…私、退学になったんでしょ…?」
絵里「全員揃って卒業は…無理みたいね…」
絵里「ごめんなさい…」
海未「…絵里…」
教室
穂乃果「さっきうみみちゃんから連絡あったんだけどさ…」
穂乃果「絵里ちゃんのお父さんが迎えに行かないと絵里ちゃん出てこられないんだって…」
ことり「そうなんだ…」
56: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 22:51:43.81 ID:fEAJyeLX.net
絢瀬家
海未「お願いします。絵里さんを迎えに行ってあげてください」
海未「保護者の方が引き取りに行かないと絵里さんは帰れないんです…」
絵里父「まあ、一応表沙汰にならないようには手を打っておきました」
絵里父「高校生のくせにあんな所に出入りしていたんだ。少し反省させた方がいいと思いますがね?」
海未「確かに、あそこにいたのは事実です…」
海未「けど、親として、どうしてそういう事になったのか、話を聞いてあげてくれませんか?お願いします!」
絵里父「…先生、あいつはね、私を困らせたいだけなんですよ。親に逆らうことがあいつの生きがいなんです」
絵里父「あんなクズばっかりの学校で…前よりも大きな問題を起こして…」
海未「…」
絵里父「私が困るのを見るのが嬉しいんです。あいつはそういう奴なんだ。絢瀬家の面汚しなんですよ!」
57: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:00:27.58 ID:fEAJyeLX.net
海未「ッ!」
海未「どうして自分の子供を信じてあげられないんですか!?」
海未「あなたそれでも人の親ですか!?」
海未「そんなのでよく父親だなんて言えますね!?」
絵里父「…なにぃ?」
亜里沙・絵里母「…」
海未「真正面から向き合って、子供の気持ちを分かろうともしないで…」
海未「結局ずっとあの子から逃げてるだけじゃないですか!!」
絵里父「…」
海未「あなたは…父親に逆らって自分を通すあの子が面白くないだけなんですよ!!」
58: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:08:55.70 ID:fEAJyeLX.net
絵里父「なんなんだ君は?」
亜里沙「…」
海未「自分の子供の…一体何を見てきたんですか!?」
海未「成績が良くて、運動も出来て、親のいう事をはいはい聞いてれば偉いんですか!?」
海未「人というのは、心の底にもっと大事な物があるじゃないですか!!」
亜里沙「…」
海未「あなたはそんな年にもなって…そんな当たり前のことも分からないのですか!?」
絵里父「教師のくせになんなんだ。君は一体、何様のつもりなんだ!」
海未「私は…あの子の担任の先生です!」
絵里父「話にならん」スタスタ
亜里沙「お父さん待って!」
59: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:18:05.23 ID:fEAJyeLX.net
亜里沙「お姉ちゃんの先生の言う通りだよ!お父さんは、お姉ちゃんのことも亜里沙の事も何もわかってないわ!」
絵里父「…」
亜里沙「亜里沙は…お父さんが思ってるほどいい子じゃない…」
亜里沙「期待されてるから必死でそうやってきただけよ!」
海未「…」
亜里沙「本当は言いたいことだって一杯ある…お姉ちゃんみたいに正直に生きたいの!!」
絵里母「亜里沙…」
絵里父「…」
亜里沙「お姉ちゃんは…私を助けに来てくれたの…」
亜里沙「私が勝手に危ない所に行ったのに…ばれたら大変なことになるからって…だから何も言わないんだよ!」
絵里父「!…」
亜里沙「お姉ちゃんは…私の為に捕まったの!」
60: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:24:39.16 ID:fEAJyeLX.net
ピンポーン
絵里父「…誰だ…こんな時に…」
がちゃ
絵里父「!?…なんだ君たちは?」
海未「あなたたち!」
穂乃果「ごめんうみみちゃん…どうしてもじっとしてられなくて…皆で来たの…」
穂乃果「お願いです!!絵里ちゃんを迎えに行ってあげてください!!お願いします!!」
お願いします!!
海未「…私からも改めてお願いさせていただきます。絵里を、迎えに行ってあげてください」
絵里父「…」
61: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:30:44.62 ID:fEAJyeLX.net
警察署
警察「絢瀬さん、もう帰っていいよ」
絵里「え…?」
警察「迎えが来てるよ」
絵里「…」
警察署外
絵里(一体どういう事…)スタスタ
絵里「…あ…」
絵里父「…」
絵里「…お父さん…」
絵里父「…行くぞ…」
秘書「はい」
バタン ブオーン…
絵里「…」スタスタ
62: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:34:55.21 ID:fEAJyeLX.net
海未「絵里」
絵里「?…あなたたち…」
にこ「絵里」
ことり「絵里ちゃん!」
凛「待ちくたびれたにゃ!」
穂乃果「えへへ!」
絵里「…」
海未「全く、あなたは何でも一人で抱え込みすぎなんです」
海未「辛くなったら、少しは他人に甘えて友達を頼ったっていいじゃないですか」
絵里「…」
63: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:42:22.52 ID:fEAJyeLX.net
海未「あなたには、ピンチの時一晩中駆けずり回ってくれる仲間がいるのですよ?」
海未「あなたのために、お父様に頭を下げてくれる仲間がいるのですよ?」
絵里「…」
海未「そんな人たちにもう少し弱み見せたっていいじゃないですか」
海未「皆、あなたに付き合う覚悟は出来ているんですから。ですよね?皆さん?」
にこ「ええ」
ことり「えへへ~」
凛「にゃん!」
穂乃果「イェイ!」
64: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:49:03.76 ID:fEAJyeLX.net
絵里「…ごめん…皆に迷惑かけて…ごめんなさい…」グスッ
にこ「水臭いこと言ってんじゃないわよ!」
ことり「私たち迷惑なんてかけられてないよ!」
凛「凛たち好きでやってるんだからさ!」
穂乃果「その通り!!」
絵里「うぅ…あなたたち…とってもハラショーよ…」グス
絵里「ありがとう…」だきっ
穂乃果「え、絵里ちゃん?」
にこ「ちょっと絵里?」
ことり「どうしたの?」
凛「絵里ちゃんが凛たちに抱き着いてくるなんて…」
65: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/23(日) 23:55:48.24 ID:fEAJyeLX.net
海未「ふふ。絵里、迎えに来たのは私たちだけではありませんよ」
絵里「え?」
亜里沙「お姉ちゃん…」
絵里「亜里沙?」
亜里沙「お姉ちゃん!!」だきっ
絵里「亜里沙…」
亜里沙「ごめんなさい!亜里沙のせいでお姉ちゃんにこんな目にあわせちゃって…」グスッ
絵里「ううん…ごめんね…あなたにこんな思いさせちゃって…」
絵里「私がもっとしっかりしてれば…ごめんね…ごめんね…」
亜里沙「お姉ちゃん!」
穂乃果「なんだか見てるこっちまで泣けてくるよ…」
凛「凛はもうすでに涙腺崩壊にゃ…」
66: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 00:01:35.59 ID:AMrfXnV9.net
海未「さて、絵里。明日また遅刻したらあなたは一週間トイレ掃除ですからね?」
絵里「…何言ってんのよ…私はとっくに…」
海未「退学は撤回されました。人助けだったんだから当然じゃないですか」
絵里「…」
海未「絵里、私は、卒業するその日まで、あなたの先生ですからね」
絵里「うみみ…」
海未「さ、皆さん帰りますよ!」
おー!
海未「ふふ、久しぶりですね、この光景」
67: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 00:08:08.44 ID:AMrfXnV9.net
翌日 教室
海未「さて、絵里はちゃんと遅刻しないで来ているのでしょうか…」
がちゃ
海未「おは」
ワイワイガヤガヤ
海未「な、なんですか!この馬鹿騒ぎは!?」
にこ「何って絵里の復活祭よ!」
海未「復活祭?」
ことり「絵里ちゃんの退学が取り消しになったお祝いパーティーだよ!」
凛「テンション上がるにゃー!!!」
絵里「み、皆がどうしてもっていうから私は仕方なく…」
穂乃果「とか言って一番盛り上がってるのは絵里ちゃんだったり?」
絵里「穂、穂乃果~!?」
ワイワイガヤガヤ
海未「全く、あなたたちは…」
68: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 00:19:00.44 ID:AMrfXnV9.net
海未「いいですか?盛り上がるのはいいですが、あまり羽目を外してはいけませんよ?」
海未「私は、このクラスには誰にも欠けてほしくありませんから」
海未「私はあなたたちには全員揃って卒業してほしいと思っています」
海未「ですので、あくまでも、ほどほどにですよほどほどに?」
はーい
海未「では、私も皆さんに混ぜてください」
にこ「な、何よ!結局は自分も混ざりたかっただけじゃない!」
凛「素直じゃないにゃー」
海未「そ、それはその…」
ワイワイガヤガヤ
69: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/24(月) 00:24:49.47 ID:AMrfXnV9.net
ことり「弱み見せたっていいじゃん!」
穂乃果「そうだそうだー!!」
海未「なっ…!?」
絵里「ふふ、とりあえず、今は楽しみましょうみみ?」
海未「絵里まで…」
海未「ゲフン…いいですか皆さん?」
海未「ちゃんと全員揃って卒業しますよ!?おー!」
おー!
海未「声が小さいです!!おー!!」
おー!!
海未「ふふ、皆さん、これからも一緒に頑張っていきますよ!」
おしまい
海未「今日から私も教師です」~絵里編~