2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:47:02.54 ID:v/EpW/ZcP

代行ありがとうございます

菫「頼む、離してくれ……」 玄「……」

の続きです



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:50:35.18 ID:v/EpW/ZcP

少しだけ暖房が効いたコンビニの空気は、火照った私の体には暑く感じられた。
この時期にダウンは少々重装備過ぎる気がするが、やむを得ない。
こうでもしなければ、身に付けたモノの音が聞こえてしまうだろう。

飲み物に軽食、言われたものは一つを除いて全て籠の中に入っている。
このままレジへ行って買い物を済ませてしまいたい。
今の状態で買い物をしてくる、それだけで十分玄は満足してくれるような気がする。
無意識に玄がいるであろう方向に目をやってしまう、が

道を隔てた向こうの公園にいるはずの玄が、コンビニのすぐ前、窓越しに私のことを見つめていた。

ゾクリ

私が誤魔化しをしようとするのを分かっていたのだろうか。
怒っているようには見えず、かといって笑ってもいない、冷たい表情で私を見ていた。

――言われた通りにしなければ『捨てられる』

そう思った瞬間、すでに体は動いていた。



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:57:19.25 ID:v/EpW/ZcP

成人向けの雑誌コーナー。
そこにあるSM雑誌が、買ってくるよう命じられた最後の1つだった。
明らかにSMだとわかる表紙を手に取り、かごへ入れる。
乾き物の間にねじ込んで、表紙が見えないようにした。
ちっぽけなプライドがまだ残っていることに自嘲する。

レジの店員は女性だった。
バイト歴が長いのだろう、眉一つ動かさず淡々とバーコードを読み込んでいく。
少し助かったか……

そう思った瞬間だった。


菫「んあっ!」ビクン


突然胸に取り付けられた玩具が暴れだした。
先程までゆっくりと動いているだけだったのが、激しく回転している。
しかしその状態は長くは続かず、すぐにもとの速さに戻った。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:04:59.77 ID:v/EpW/ZcP

店員が訝しげにこちらを見ている。
何も問題がないことを告げ、謝罪する。
だが今度は性器に入れられている方が激しく動き始めた。
予想できていたことだったので声は抑えることはできたが、やはりつらい。

結局大きな失態は犯さずに、店から出ることができた。


玄「菫さん、よくできましたね」

菫「電源を切ってくれないか、その、もう……」

玄「そうですね、じゃあちょっとそのへんの公園で休憩しましょうか」


私は浮気をしている。
宥という恋人がいるにもかかわらず、その妹である玄と肉体関係を持っている。
このような不義理が許されるはずがないことは分かっている。
しかし、私は……



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:11:23.61 ID:v/EpW/ZcP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


この時期、日が落ちて薄暗くなった公園はやはり寒い。
空を見上げると、東寄りの空には綺麗な星が瞬いていた。
しかし、今この場に流れている空気はロマンチックさとは程遠い。
玄がさっきから手のひらでいじっているのは、私に取り付けられた玩具を操作するためのリモコンだ。
これみよがしに起動ボタンのあたりを指でなでている。

私はそれを見て、興奮している。
おにぎりを頬張り、緑茶を飲みながら、常に玄の手を意識している。
いつその指に力が込められるのか。
いつ甘美な刺激が与えられるのか。
口に含んだものの味がわからない。


「あれ、菫ちゃんに……玄ちゃん?」


聞き覚えのある声がする。
いや、一瞬で誰の声なのか幡別ができたが、それを認めたくなかった。
今この状況では、最も会いたくない人間だった。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:18:38.09 ID:v/EpW/ZcP

玄「あ、お姉ちゃん」

宥「二人してこんなに寒いところで、何してるの?」

菫「いや、ちょっとな……」

玄「菫さんとデートしていたのです!」


そう言って、私の腕に両手を絡ませてくる。
一気に血の気が引いていくのがわかる。


菫「ばっ、何言ってるんだ!」


慌てて玄の手を振りほどく。
今の状況で、宥に疑われる可能性のある行動は極力排除したかった。
だが、そのことがかえって裏目に出てしまったことにすぐ気づく。

玄と宥が驚いた表情をしてこちらを見ていたのだ。

後ろめたさから大げさな反応をしてしまった。
これではかえって怪しさが引き立ってしまう。



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:26:49.25 ID:v/EpW/ZcP

菫「いや、そのだな、えっと……」


慌てて弁解しようとすると、宥が急に笑い始めた。


宥「心配しなくても、菫ちゃんのことを疑ったりなんてしないよぉ」

菫「そ、そうか……そうだな、はは」


宥の信頼が重くのしかかる。
この状況でその言葉は、私を押しつぶすには十分な重さを持っていた。
いっそこの場で全てをさらけ出してしまおうか。
そうすれば、この途方もない罪悪感から逃れることはできるかもしれない。

ヴヴヴ

突然内壁が振動によって刺激される。
予期しない刺激に、思わず体を丸めるように硬直させてしまった。


宥「え? え? ど、どうしたの菫ちゃん」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:36:17.00 ID:v/EpW/ZcP

たまらず玄を睨みつける。
ポケットの中に手を入れたまま、玄は口元だけで笑ってみせた。
玄は、この状況を楽しんでいるのだ。


玄「さっきまで飲んでたんだけどね、急に気持ち悪くなっちゃったみたい」

宥「だ、大丈夫なの?」

菫「ああ、だ、いじょうぶだ……」


玄に開発されきったこの体は、この程度の刺激だけでも達してしまいそうになっている。

いや、それだけではない。

私は、宥の目の前で、玄に間接的に犯されているということに、興奮していたのだ。



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:46:41.17 ID:v/EpW/ZcP

玄「ちょっとキツイみたいだから、私が家まで送っていくね」

宥「じゃあ私もついていくよ?」

玄「ううん、お姉ちゃんは家でお夕飯作って待ってて?」

宥「あ、そうか……今日は私の当番だったね」

玄「すぐに戻るから、お願いね」

宥「わかったよ、菫ちゃんも、こんな時間からっていうか、そもそも吐きそうになるまで飲んじゃメッ、だよ?」

菫「あぁ……済まない」


早くこの場から去って欲しかった。
これ以上ここにいられると、私の中の薄汚い本性を、いやがおうにも感じてしまう。
恋人の前で犯されることに、悦びを感じてしまう下卑た本性を。


宥「よかったら、今日は家に泊まっていく?」

菫「いや、自分の部屋で、ゆっくり休みたい……済まないが」

宥「そっか、うん、気にしないでね」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:54:28.36 ID:v/EpW/ZcP

また明日、と、そう言って宥は自分のアパートの方へ帰っていった。
徐々に小さくなってゆく背中に、安堵の気持ちがこみ上げてくる。

ヴヴヴ

宥の姿が完全に見えなくなる直前、今の私の立場を思い知らせるように玩具が出力を上げた。
完全に気のゆるんだ状態で受けた衝撃。
私はあられもない喘ぎ声をあげ、達した。


菫「はぁっ! はぁ……あ……」ガクガク

玄「ねぇ菫さん、お姉ちゃんが来てから、なんだか反応が変わりませんでした?」

菫「な、にを」

玄「ひょっとして、お姉ちゃんの前でされて、いつもより興奮しちゃってたんですか?」


私は、何も言い返すことができなかった。
荒く呼吸をしながら、玄と目を合わせないように、視線を地面に固定する。



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 22:59:16.98 ID:v/EpW/ZcP

玄「へぇ……気持ちいことが大好きなだけかと思ってましたけど、もっとアレな趣味もあったんですね」

玄「ひょっとして、私に抱かれてるのも、恋人の妹っていう立場にそそられたんですかぁ?」


玄の言葉が、心臓の肉を抉っていくようだ。
そして、今の私はその言葉を否定出来ない。
肯定するわけにも行かず、さりとて否定もできない私は、ただ涙を流すことしかできなかった。
ふいに頬を生ぬるく湿ったモノがなぞり上げる。


玄「しょっぱい……ふふ、ごめんなさい、いじめすぎちゃいましたね」

玄「心配しなくても、私はそんな菫さんが大好きですから……」

玄「菫さんは、好きなだけ気持ちよくなってくれるだけでいいんですよ?」


背中に手が回され、玄の胸に抱き寄せられる。
私は、その暖かさに身を任せ、現実から目を背けることにした。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 23:06:11.26 ID:v/EpW/ZcP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


菫「これは……なんだ?」

玄「媚薬です」

菫「……あ?」

玄「だから、エッチになるお薬ですよ」


玄が突然家に押しかけてくるのはいつものことだった。
しかし今日はいつもと違い、何やら怪しい液体を持参してきたのだ。
その正体を尋ねると、こともあろうに媚薬だという。


菫「……飲めというのか、コレを」


こういうものを持ってくるということは、つまりそういうことだろう。
相変わらずコッチのことに関しては行動力が凄まじい。
だが、玄から発せられた言葉は意外な内容だった。



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 23:17:12.55 ID:v/EpW/ZcP

玄「別に、菫さんに飲んで欲しいわけじゃありませんよ」

菫「は?」

玄「ただ面白そうたったから買ってみただけで、他意はありません。ジョークグッズですし」


訳がわからなかった。
彼女は一体何をしにここまで来たのだろうか。


玄「買ったはいいですけど使い道がないので、菫さんにあげますよ」

玄「好きなように使ってくださって結構ですから」

菫「……」


おそらく玄は、私がこれを自主的に飲むかどうかを試しているのだ。
忠誠心を見たいのか、それともただ単に私をからかって楽しんでいるのか、それはわからない。
しかし、コレを私が飲むということを期待しているのは間違いないだろう。

意を決して、そのビンの蓋を開ける。
一瞬ためらって、中身を一気に飲み干す。
味はよくわからなかった。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 23:26:58.42 ID:v/EpW/ZcP

菫「ぷはっ……これでいいのか……」


今日の講義は午後からだ。
玄がそれまでに満足してくれれば、出席することはできるだろう。
まともに講義を受けることはできないだろうが。


玄「え、何飲んじゃってるんですか?」

菫「え?」


再び予想外の言葉が飛び出した。
てっきり「そんなに犯して欲しいんですか?」というようなことを言ってくると思っていた。


玄「自分で飲んじゃうなんて……どうなっても知りませんよ?」

菫「ま、待ってくれ、どういう事なんだ?」

玄「どうもこうも、さっき言った通りですけど」


頭が混乱している。
私はてっきり、これを飲めば玄に抱いてもらえるとばかり思っていた。
しかし、彼女にその気はなかったらしい。



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 23:35:57.39 ID:v/EpW/ZcP

玄「まぁ菫さんに上げたものですし、どう使うかは自由ですけど」

玄「あ、そろそろ講義なんで、学校行きますね」

菫「ま、待ってくれ! もう飲んでしまったんだ!」

玄「あ、そうそう、約束忘れてませんよね?」


玄と肉体関係を持ってからしばらくしたあと、自慰行為を禁じられた。
性欲は玄に抱かれることと、宥とのセックスでしか発散することを許されなくなったのだ。
宥はほとんどネコなので、実際は玄に慰めてもらう以外に方法はないということになる。
しかも、玄は私が自慰行為をしたことを見抜くことができるらしく、以前隠れて自慰をした際には、1週間抱いてもらえなかった。
それからは玄のいい付けを守り続けていたのだが……


玄「次約束を破ったら、もう終わりですから」


そう言い放って、玄は部屋を出て行ってしまった。
私の懇願を聞く態度を欠片も見せずに。

初めから、これが狙いだったのだ。
私に自主的に薬を飲ませて、放置するということが。
時限爆弾のカウントが減っていくイメージが脳裏をよぎる。



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 23:47:26.79 ID:v/EpW/ZcP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


限界だった。
媚薬というのはこんなにも効力が長続きするものなのだろうか。

玄が去ってから30分ほどで効果が現れ始めた。
初めは体が火照る程度だったのだが、徐々に下腹部が熱を持ってゆき、昼頃には服が擦れるだけで脳が痺れるような快感が走るようになった。
水分補給のために水を飲んだとき、食道を水が伝ってゆく感覚だけで腰砕けになってしまうほどであった。
当然ながら学校になど行けるはずもなく、ベッドの上で体を丸めながら耐えることしかできなかった。
下半身はすでにずぶ濡れで、ベッドにも大きなシミができていた。

いっそ欲望のまま、自ら快楽を貪ってしまおうとも考えた。
しかし、そのことを玄に隠し通せる気がしなかった。
もしバレてしまったら、今の関係が終わってしまう。
そう考えただけで、手を性器へ伸ばすことができなくなってしまうのだ。

そうやって過ごしているうちに、視界はぼやけ、時間の感覚が無くなってきた。
いったい今は何時ごろなのか。
どれくらいのあいだこうしていたのか。
体の疼きは一向に収まる気配がない。

先程から私は、一心不乱に人差し指と中指をしゃぶっていた。
玄にディープキスをしてもらったときのことを思い出しながら、指で口腔内をなぞっている。
我ながら倒錯的であるとは思う。
しかし、自慰を禁じられた私には、これくらいのことしかできなかったのだ。



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 23:57:27.77 ID:v/EpW/ZcP

ガチャ


玄「菫さーん、起きてますか?」


朦朧とする意識の中、玄の声が聞こえた。
しかし体を動かす気力はとうに失われており、私は指をしゃぶるという行為に没頭していた。


玄「うわっ……これは……」

玄「菫さーん、聞こえてますかー?」

菫「く、ろ……あ……」

玄「完全に目が逝っちゃってる……やりすぎたかな」

玄「菫さん、もう大丈夫ですよ、気持ちよくなっても」


玄が行っている言葉の意味がわからなかった。
玄は惚けている私の手をとり、性器にふれさせた。
その瞬間、脳がとろけてしまいそうなほどの快楽を感じた。



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:02:20.24 ID:Pr7pJdzTP

玄「見ててあげますから、自分で好きなだけシていいですよ」

菫「あ、あ……くろ……あぁ」クチュクチュ


一度スイッチが入ってしまったら、もう止めることはできない。
私は玄の名を口にしながら、意識がとんでしまうまで自慰に没頭した。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


玄「やっぱり菫さんのおもちは絶品ですね」

菫「もうぅ……そこばっかりは、あっ……やめてくれ……」


学校から戻ってきてかれこれ1時間。
玄にひたすら乳首を刺激され続けている。
玄の胸フェチは今に始まったことではないが、最近は格段に酷くなっている。
こういうことをする時には、必ず胸の愛撫に半分以上の時間を割くのだ。
さらに、媚薬の一件があってから、私に自慰をさせることに目覚めてしまったらしく、その際にも最低30分は胸のみでの自慰を強要される。

フェチと呼ぶには生易しいほどの乳房への執着。
今日も私はその毒牙に掛かり、乳首に与えられる刺激にただただ耐えていた。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:10:20.48 ID:Pr7pJdzTP

ウィーン ウィーン


携帯電話のバイブレーターが、電話の着信を告げる。
残念ながら今はでられるような状況ではない。
無視して玄の愛撫に耐える作業を続けようとする。


玄「どうしたんですか? 出ないとダメじゃないですか」

菫「いや、しかし」

玄「出たら今日はいつもよりスゴいこと、してあげますよ」


その言葉に釣られたわけではない。
釣られたわけではないが、私はすぐさま通話マークをタッチした。


菫「もしもし……」

照『あ、菫?』

菫「照か、どうしたんだ突然」

照『ちょっと聞きたいことがあって……今大丈夫?』



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:17:51.96 ID:Pr7pJdzTP

チラリと玄の方へ目をやる。
口の動きだけで「つづけて」と告げてくる。


菫「ああ、構わなっ!?」


玄が私の乳首を口に含んだ。
それだけに留まらず、舌でねぶるようにして先端を弄び始めたのだ。


照『菫?』

菫「なんっ……でもない、ぞ」


ここで話を中断するわけには行かない。
玄の視線が、私にそうさせている。


照『実はさ……松実、玄さんと今度遊びに行く約束したんだ』

菫「そうっ……なのか」


玄の名前が出た瞬間、言いようのない感覚が背筋を這い上がってきた。



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:24:52.30 ID:Pr7pJdzTP

照『まだ行き先は決まってないんだけど……それで、菫にどんなところへ行くのがいいのか、相談に乗ってもらおうと思って』


電話の向こうの友人が想いを寄せている相手に、今私は弄ばれている。
そう考えただけで、一気に濁流が襲いかかってくる気がした。
玄の爪が、私の先端を軽く引っ掻く。


菫「~~~~~~~っ! っ!!」ビビクン

照『それでさ……玄さんはどんなところが好きなのかな?』

菫「はっ……あぅ……」

照『……菫? どうかしたの?』

菫「いやっ……そ、そうだな……玄は……」


全神経が胸の先端に集中している感覚。
玄の愛撫を貪りながら、照に適当なアドバイスを告げて会話を終えた。



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:32:18.23 ID:Pr7pJdzTP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


玄の指が、Gスポットの周りをゆっくりとなぞる。
ナカの弱点はすでに完全に把握されている。
弱いところに触れないようにして、私のことを焦らしにかかっているのだろう。

ここは松実姉妹の部屋。
今私たちは、コタツに入りながら行為に及んでいる。
宥はいつものようにバイトで遅くなる。
そして私たちはいつものように、その隙をついて情欲に溺れている。

子宮は完全に下りきり、クリトリスも限界まで膨らんでいる。
しかし、今日はまだ一度も絶頂を迎えさせて貰っていない。
腰を捻って玄の指を気持ちのいいところへ当てようとするが、玄もそれに合わせて指をずらすため、効果がない。
宥が帰ってくる時間が、刻一刻と迫っていた。


菫「玄っ……頼むから……イかせてくれっ……」

玄「菫さんはせっかちですねぇ……もうちょっと楽しみましょうよ」

菫「ゆうがっ……かえって……その前にっ……」

玄「……」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:36:16.53 ID:Pr7pJdzTP

玄が一瞬動きを止める。
嫌な予感がした。


玄「菫さん、イカせて欲しいですか?」

菫「うんっ……イキたいっ」

玄「じゃあ……『宥とのエッチよりも、玄とエッチする方が好きです』って言ってくれたら、思いっきり可愛がってあげますよ?」

菫「なっ」


嫌な予感は的中してしまった。
玄は今まで自分と宥を秤にかけさせるようなことをしてこなかった。
しかし、今回はどうやら違うようだ。
玄の目は、とても冗談を言っているようには見えない。


菫「そんなこと、言えるわけが……」

玄「たったそれだけでいいんですよ……それさえ言ってくれれば」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:41:26.84 ID:Pr7pJdzTP

ナカに入っていない左の手で、腹の上から子宮のあたりを軽く押す。


玄「子宮の入口、コリコリしながらぁ……」


右手の親指がクリトリスの周りを一周する。


玄「クリちゃんを甘噛みして……」


性器の中の指が蠢く。


玄「Gスポットもたぁくさんコスコスしてあげますよ?」


腰が震える。
もたらされる快楽を思って、脳髄が焼き切れそうになる。
しかし、最後の一歩を踏み出さないだけの理性が、まだ私には残っていた。


菫「やっぱり、だめだ……わたしにはっ!?」ビクン



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:46:44.50 ID:Pr7pJdzTP

急に指の動きが激しくなった。
玄の舌は乳首を捉え、指は性器を蹂躙する。
一瞬で頂上へ上り詰め、頭が真っ白になりそうだった瞬間

その動きは止められた


菫「ひぃあ!? えうっ……」

玄「言ってくれるまで……今のを続けちゃいますよ?」


階段を一段間違えたような、言いようのない喪失感。
これを何回も繰り返されてしまったら……


菫「んあっ!」

玄「ねぇ……たった一言、言ってくれるだけでいいんです」

玄「そしたら、頭が真っ白になって、何も考えられなくなるくらい愛してあげますから」


快楽を引きずり出そうと、指が責め立てる。
快楽の許容量が限界に達しそうになる。
しかし、このままではそれを超えることはできない。

玄の指の動きが、変わりそうになるのが分かった。



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:51:40.81 ID:Pr7pJdzTP

菫「ゆ、宥との、エッチより……」

菫「玄とのエッチの方が……好き……です」


わかっていた。
とっくの昔に答えは出ていたのだ。
しかし、それを口に出してしまうことで、何かが音を立てて崩れてしまった。


ガチャ


菫「え?」


突然部屋に誰かが入ってきた。
とても見覚えのある誰かが。


宥「……」


認識してしまった。
それが宥だと。
こんな姿で、こんな状況で。
宥に見られてしまったと。



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 00:55:40.87 ID:Pr7pJdzTP

菫「あ、あ、ぁ…………」

菫「あああああああああああ!!」


何もかもが終わった。
そう思った。
しかし

チュ


菫「んぅ!?」

宥「ん……」


宥に、口付けされた。
こんな状況なのに?
自分の妹と恋人が、淫らに絡み合い、あまつさえ「妹の方がいい」と言った場面に出くわしたというのに?

理解が、追いつかなかった。
気がつくと、玄ではなく、宥が私のナカに指を入れていた。



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 01:00:11.53 ID:Pr7pJdzTP

宥「菫ちゃん……菫ちゃんは、私のモノなんだからね……」


宥が私を犯している……
何が起こっているのかはわからなかった。
しかし、それをゆっくりと考えているような暇は、私には与えられなかった。






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菫「そんなこと、言えるわけが……」