1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:33:42.12 ID:9fxQGeas0

杏子「もうこっちには慣れた? とはいってもアメリカに行く前は見滝原にいたんだよね」

まどか「うん。でもこの辺もだいぶ変わってるね」

杏子「三年だもんな。迷子になっちゃうな」

まどか「そこまでしないよ~」

まどか「……でも、他にもちょっと戸惑うかな……」

杏子「ああ…」

まどか「ああいうのってさ」

杏子「うん、別にこっちで流行ってるわけじゃないからね」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:34:27.11 ID:9fxQGeas0

まどか「そうなんだ…… あ、あとね」

杏子「おおぅ」

まどか「前にいた時に好きだった漫画とか、いくつか終わっちゃってるね」

杏子「向こうでは読んでなかったの?」

まどか「売ってるお店もあったみたい。でもそこまでしなかったかな」

まどか「かといって、小学校の頃読んでたのを今更ねって」

杏子「確かになぁ。そうだ、帰りに本屋寄ってこうよ」

杏子「あたしも欲しいのあるし、どんなのが流行ってるか教えてあげるよ」

まどか「いいの? ありがとう」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:36:15.49 ID:9fxQGeas0

——本屋——

杏子「…売ってないなぁ」

まどか「学校の図書館で借りられないの?」

杏子「いつも貸し出し中なんだよ。だからいっそ買っちゃおうかなと思ったんだよ」

まどか「そういうことってあるよね…」

杏子「それにあたし、読むの遅いからさ。途中で期限来ちゃうし」

杏子「ちょっとお店の人に聞いてみよう」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:39:53.12 ID:9fxQGeas0

店員「検索したところ、風見野の店舗に在庫が一冊だけありました」

杏子「おお~ ありがとうございます!」

店員「お取り寄せいたしますと明日には届きます」

杏子「いいですよ。これから買いに行くから」


杏子「というわけで行くよ!」

まどか「今から?」

杏子「もうちょっとで手に入ると思うと、すぐ読みたくなってきた」

杏子「それにあたし、前は向こうにいたんだ。おいしいラーメン屋あるから食べてこうよ」

まどか「いいねぇ~」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:43:22.06 ID:9fxQGeas0

——風見野の本屋——

杏子「お店の人が連絡しといてくれたみたい。とっといてくれてたよ」

まどか「よかったじゃない」

杏子「よ~し、ラーメン食べて帰ろう」

まどか「うん! ……あれ?」

杏子「どしたの?」

まどか「…ほむらちゃんだ」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:45:17.47 ID:9fxQGeas0

杏子「どこ?」

まどか「ほら、あそこ。雑誌のコーナー」

杏子「ホントだ。なんでこんなとこまで来てるんだろ」

まどか「あのコーナー、何の雑誌があるの?」

杏子「あそこはな……」

杏子(あ、一冊手にとったぞ)

まどか「あれ買うのかな」

『小悪魔ageha』

杏子「グッ…」プルプル



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:48:12.30 ID:9fxQGeas0

まどか「きょ、杏子ちゃん大丈夫?」

杏子「シーッ! ちょっと静かにしてて」

杏子「ほむらにバレちゃうだろ」

まどか「うん…… バレちゃいけないの?」

杏子「あの雑誌買いに来てるって、たぶんほむらは内緒にしたいだろうから…」

まどか「え… えっと、そういう雑誌…… なのかな……?」

杏子「いや、まどかが今思い浮かべてるのとはちょっと違うと思う」

まどか(ほむらちゃん、ちょっと大人っぽいから、えっちな本とか読むのかな…)



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:49:43.84 ID:9fxQGeas0

 ストン
まどか「棚に戻しちゃった」

杏子「ふぅ……」

まどか「買わないのかな」

杏子「思い留まったか……」

まどか「ねぇあれどんな」

杏子「と、とりあえず行こう。後で説明するから」

杏子(早くこの場を離れないとまた吹き出しちゃいそうだし)



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:51:08.48 ID:9fxQGeas0

——翌日——

さやか「久しぶりだね。まどかが遊びにくるなんて」

まどか「ホントだね~」

杏子「アメリカへ行く前から仲良かったんだな」

さやか「そうそう。だから中学も一緒になれて嬉しいよ」

杏子「まどかも、おかげでこっち来てすぐなじめたし良かったなぁ」

まどか「うん… なじめてる…… のかなぁ」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:52:52.87 ID:9fxQGeas0

さやか「ごめんね、ほむら最近ちょっと…」

まどか「ほむらちゃんって前からあんなだったの?」

さやか「そうでもなかったように思うね」

まどか「やっぱりイメチェンして… あ」

杏子(アカン)

さやか「なに? ほむらが何してたって?」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:55:24.82 ID:9fxQGeas0

まどか「えっと…」チラッ

杏子「しょうがないか。いいよ話して」

まどか「あのね、昨日杏子ちゃんの本買いに行ったら、ほむらちゃんがいて」

まどか「なんだかそれっぽい雑誌買おうとしてたから… やっぱりなぁって」

さやか「ほぉ~ あいつも色気付いてくるもんだねぇ」

さやか「で、どんなの読んでたの?」

杏子「……わりと本気で知らない方がいいと思うぞ……」

さやか「いいから教えなって。気になるじゃない」

杏子「…小悪魔ageha」

さやか「」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/07(木) 23:57:30.19 ID:9fxQGeas0


・ 【おしらせ】
・ さやかちゃんが正気に戻るまで
・ しばらくお待ちください




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:00:55.54 ID:4Fx0FZZZ0

さやか「は~ 苦しかった…」

まどか「さやかちゃん、落ち着いた?」

杏子「お前なぁ、いくら何でもそこまで笑う事ないだろ!」

さやか「だって… ほむらが… ウプッ  小悪m」ヒクヒク

まどか「またぶり返しそうだよ」

杏子「しかもわざわざ風見野の本屋来てた」

さやか「」ブフッ!!

まどか「杏子ちゃん! さやかちゃんいじめちゃダメじゃない!」

杏子「ゴメン、つい……」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:03:05.73 ID:4Fx0FZZZ0

——ほむ部屋——

ほむら「目当ての雑誌を買えなかったわ」

ほむら「ネット通販で買うとしましょう」カタカタ

QB「小悪魔ageha公式サイトがあるんだね」

ほむら「雑誌の特集に掲載された商品を買えるようになっているのよ」

QB「でも君は魔法でコスチュームくらい作れるじゃないか」

ほむら「……お手本にするのよ」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:05:39.07 ID:9fxQGeas0

——学校——

ほむら「まどかの分もお弁当を作ってきたわ」

まどか「ああ… ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「一緒に食べましょう」

まどか「さやかちゃんたちも呼んでいい?」

さやか「呼ばれてなくても行っちゃうよ~!」

杏子「ほむらが作ったの? 見せてよ」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:07:54.20 ID:4Fx0FZZZ0

ほむら「フッ いいわよ。普段は仲良くしましょう」

杏子「…あんたさ、近頃その変なキャラ設定にハマってるけど、似合ってないって」

さやか『だって、ほら』

杏子「ん?」

さやか『小悪魔だし』

杏子「クッ…」プルプル

まどか「杏子ちゃん、大丈夫? どこか痛いの?」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:10:28.15 ID:4Fx0FZZZ0

杏子『なんだよさやか! テレパシーで笑わすなよ!』

さやか『昨日のお返しだよ!』

ほむら「おかしな子ね… さぁ行きましょう。いい場所をとられてしまうわ」

さやか「急がなくても、あそこ人いないよね」

杏子「マミもう来てるかな」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:12:29.40 ID:4Fx0FZZZ0

——屋上——

まどか「マミさんってお料理上手なんですね~」

マミ「ありがとう。もっと作ってくればよかったかしら」

杏子「マミはお菓子もうまいんだぞ。今度タカりに行こうよ!」

さやか「また勝手なこと言って……」

マミ「いいのよ。いつでもいらっしゃい」

まどか「楽しみにしてますね」

マミ(……こうして一緒にお弁当を食べるお友達が増えたのは嬉しいけど)

マミ『鹿目さんも、魔法少女の素質があるのかしら…』 ←ほむさやあんこ向けのテレパシー



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:14:03.76 ID:4Fx0FZZZ0

ほむら『まどかをそんな役目になんて巻き込まないわ!』

さやか『ほむらはまどか大好きだな~』

杏子『でも、いずれ魔法少女の秘密を知ることになるかもな……』

マミ『…あ、秘密といえば』 ←さやか&杏子あてのテレパシー

マミ『さっき教室で話してた、悪魔がどうとかっていうのはなに? 内緒話かしら』

さやあん「」ブフォッ!!

まどか「今度は二人とも!?」

ほむら「汚いわね…」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:17:28.19 ID:4Fx0FZZZ0

まどか(思い出し笑いって、きっと昨日話してた本のことだよね……)

まどか(よっぽどおかしいのかな)チラッ

ほむら「なぁに、まどか?」ニコニコ

まどか「う、ううん… なんでもないの…」

まどか(ほむらちゃんって一見ちょっと怖いけど)

まどか(そのほむらちゃんで二人がこんなに笑うなんて……)



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:20:04.38 ID:4Fx0FZZZ0

さやか『でもまぁ、昨夜は魔獣との戦いよりも死にかけたわ』

杏子『おいよせってもう』

マミ『そんなにおかしなことがあったの?』

さやか『いいじゃん、もうこうなったらマミさんも道連れだ!』

マミ『あらいいわよ。私だけ知らないなんて、気になるもの』

杏子『知らねーぞ、どうなっても…』

さやか『ほむら、最近なんだか変わったと思いません?』

マミ『ええ、まぁ……』

さやか『小悪魔ageha読んでたんですよ』



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:22:23.99 ID:4Fx0FZZZ0

マミ「ご、ごめんなさい、急用が!」ダダッ!

まどか「マミさん!?」

ほむら「お弁当残してるわよ」

まどか「どうしたのかな、マミさん…… なんか思い詰めた顔してたような」

杏子「生理だよ生理。あんま気にするとうつるよ」

さやか「うん… あれうつったら厄介だよね……」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:25:34.41 ID:4Fx0FZZZ0




マミ(ここなら誰もいないわよね…)

マミ(いい? 落ち着くのよ… ブリージングで落ち着くのよ!)

 スーハースーハースー

マミ(……あのパラソルも小悪魔agehaの通販で買ったのかしら)

マミ「クッ… こんなので…」

 ガタッ

マミ「!? だ、誰かいるの?」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:26:21.20 ID:4Fx0FZZZ0

上条「あ… すいません、おどかしちゃって」

マミ「あなたは… ああ、上条くんね」

上条「三年の巴さんですよね。さやかからよく聞いてますよ」

マミ「こんなところで何をしてたの?」

上条「ちょっと… お昼休みくらい一人になりたくて……」

マミ「ある程度は聞いてるけど、なんだか複雑な事情がありそうね…」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:29:19.14 ID:4Fx0FZZZ0




上条「……ということがあってから、もう学校でもずっと付きっきりなんですよ」

マミ「あら、そんなに好きになってもらえるなんて、滅多にないことよ」

上条「そうかもしれませんね……」

マミ「しかも相手は志築さんでしょう?」

マミ「あんなに可愛い子が好きになってくれるなんて、男の子からすれば夢のようじゃない」

上条「まぁ、限度を越えれば悪夢ですよね…」

仁美「それは大変ですわね」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:31:35.74 ID:4Fx0FZZZ0

中沢「ちょっと志築さん! そっち行っちゃダ……   あ」

仁美「悪夢だなんてどういうことですか!」

上条「それは…」

仁美「私が悪魔とでも言いたいんですの!?」キリキリキリ

上条「いや、まぁ… いい意味で…… そう、小悪魔的な」

マミ「」クッ

仁美&上条「!?」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:35:49.01 ID:4Fx0FZZZ0

マミ「こあ…」プルプル

マミ「あk、暁美さんが… こあく」デュフフヒヒヘ

上条「暁美さんって、うちのクラスの…?」

中沢「むしろ小悪魔の方がツボったんじゃないか?」

マミの中の小悪魔ほむらちゃん『ほら見てまどか、これ今月号の特集に載ってたのと同じものよ』キラキラ

マミ「こあく……!!」ビタンビタンビタン!!

仁美「あの、巴さん…? もしかして苦しいんですか?」サスリサスリ

中沢(おい、今のうちに)

上条(すいません巴さん!)



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:35:03.09 ID:4Fx0FZZZ0




マミ「ごめんなさい、私のせいで上条くんとゆっくりお話できなくなっちゃったわね」

仁美「いいえ。私も頭を冷やすべきでしたわ」

仁美「それにしても、暁美さんが読んでいるという本は、そんなにおかしかったのですか?」

マミ「おかしいというか… あまり彼女のイメージに合わないような、合うような…」

仁美「気になりますわね」


—— 夜 仁美ちゃんの部屋——

仁美「小悪魔agehaで検索してみましょう」カチカチ

仁美「これは……」

仁美(どこもキラキラしていて、モデルさんたちもかわいいですわね)

仁美(それに知らない言葉ばかり… なんだかワクワクしますわ)



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/08(金) 00:39:11.57 ID:4Fx0FZZZ0

——それから二日後——

ほむら「おはよう、まどか」

まどか「あ、うん、おはよう…」

仁美「おはようございます、暁美さん!」

ほむら「…? あ、おはよう……」

ほむら(どうして急に?)

仁美「私も昨夜買ってきたんです」

仁美「後で一緒に読みませんか? 小悪魔ageha」

まどか「あ、わたしも読んでみたいな」

ほむら「……どういうことなの……?」


ほむらちゃん置いてきぼりだけど おわり


元スレ
まどか「ほむらちゃんがグレた」