1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:34:50.03 ID:5BNnXqko.net
書き溜めあり。
初SSなのでおかしい所も多々あると思いますが楽しんでいただければ幸いです。
キーンコーンカーンコーン
凛「お昼だー!かよちんかよちん、購買部行こー!」
花陽「ウェェ、凛ちゃんちょっと待ってー!」
凛「早く早くー!」
タッタッタ
凛「ん?あの後ろ姿は・・・真姫ちゃん!かなり遠いけど間違いないにゃー!」
凛「かよちん!凛、真姫ちゃん捕まえてから行くから先に行っててー!」
花陽「わ、わかった!じゃあ先に購買部行っておくね。」
凛「よーっし!全力で真姫ちゃんを捕獲だにゃー☆」ツカマエチャーウ
タッタッタ・・・!
凛「真ー姫ちゃん!」ダキッ
凛「真姫ちゃん真姫ちゃん真ー姫ちゃん!」スリスリ
真姫「!?な、何よ凛!?急にびっくりするじゃない!」
凛「えへへ、びっくりした?真姫ちゃんが見えたから全力ダッシュしちゃったにゃ。」
真姫「そ、それは嬉しいけど・・・!急に抱きつかれたらびっくりしちゃうでしょ!」
凛「次からは声を掛けてから抱きつくにゃ!」
真姫「そういう意味じゃないんだけど・・・まあいいわ。それで、どうしたのよ凛?」
凛「あ、そうにゃ!かよちんと一緒に購買部でご飯買おうと思ってるんだけど真姫ちゃんも一緒に行こうよー!」
真姫「購買部ねぇ・・・確かに今日お弁当持ってきてないし、いいわ、行きましょう。」
凛「わーいっ!じゃあじゃあ、早く行くにゃー!」ギュッ
真姫「ちょっと!手を握ったまま走り出さないでよ!」
タッタッタ・・・!
2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:36:23.09 ID:5BNnXqko.net
@購買部
ガヤガヤ ワタシカレーパン! ワタシマルゴトソーセージ!
凛「うわぁ・・・すでに人がいっぱいだねぇ!」
真姫「ほんとね。満員電車の中よりも疲れそう。」
花陽「」
凛「あ、かよちん!かーよちんっ!」
花陽「その声は・・・凛ちゃん!あ、真姫ちゃんもこんにちは!」
真姫「花陽もこの戦場で戦ってたんだ?どう?何かゲットできた?」
花陽「うん!花陽が来た時はまだあんまり人が多くなかったから・・・」ゴソゴソ
花陽「凛ちゃんにはカツサンドとカレーパン!」
花陽「真姫ちゃんにはピザパンとメロンパン!」
花陽「花陽は・・・もちろんおにぎり!」
凛「わーいっ!かよちんありがとにゃー!」
真姫「いいの?っていうか私が来るのわかってたの?」
花陽「うん。凛ちゃんが真姫ちゃん捕まえてくるって言ってたから。えへへ。」
凛「今日の凛はキューティーパンサーにゃ!」ドコニイタッテムリヨ
真姫「本当に凛は元気ね。」
凛「うん!元気だけが凛の取り柄みたいなものだからね!」
花陽「じゃあそろそろ場所移動しない?中庭にでも行こうよ。」
真姫「そうね。今日は天気も良いし気持ち良さそうだわ。」
凛「さんせーい!早く行こう行こう!」
花陽「凛ちゃん!そんなに走ると危ないよぉ!」
凛「へいきへいきー!二人とも早く来るにゃー!休み時間終わっちゃうよー!」フリフリ
真姫「もう、凛ったら。」
花陽「私たちも軽く走ろうか?」
真姫「そうね。待ちなさいよ凛ー!」
タッタッタ・・・
@中庭
凛「いっちばーん!はー!今日も天気が良くて気持ちいいにゃー!」
ズキッ
凛「にゃっ?なんだろ、足がちょっと痛かった気がする。」トントン
凛「うーん、気のせいかな?」
花陽「はぁはぁ・・・凛ちゃんお待たせー!」
真姫「凛・・・あなた足速すぎ・・・!」
凛「二人とも遅いにゃー!さあ、ご飯食べよー!」
真姫「そうね、天気も良いし今日は最高ね。」
花陽「本当だねぇ・・・ポカポカしてるし眠くなっちゃいそう。」
凛「じゃあ早速・・・」
まきりんぱな「いただきまーす!」
モグモグ・・・
凛「はー!お腹いっぱいにゃー!」
花陽「花陽もお腹いっぱいです・・・」
真姫「花陽・・・あなた、おにぎり何個食べたのよ?」
花陽「うーん・・・5個かな?いつも持ってきてるおにぎりより小さかったからつい・・・」
真姫「ウ゛エェ!ちょっと食べすぎじゃない?」
花陽「そ・・・そんなことないよ!ちゃんとダイエットもする・・・もん」
真姫「自覚はあるのね。」
凛「凛はそんなかよちんも好きだよ!」
真姫「はぁ・・・また海未の特別トレーニングすることになるわよ?」
花陽「うう・・・気をつけます・・・」
キーンコーンカーンコーン
凛「あ、昼休み終わっちゃったね。そろそろ戻ろっか。」
真姫「そうね、名残惜しいけどそうしましょう。」
花陽「プワプワシチャオウ」
凛「かよちん!眠くなるのはわかるけど起きるにゃー!」
花陽「うう・・・眠い。」
真姫「ほら、次は数学でしょ?頭を起こすには最適じゃない。」
凛「昼寝が捗るにゃ。」
花陽「凛ちゃんの分も頑張らないと・・・!」
真姫「はぁ・・・」
@放課後 屋上
海未「5・6・7・8!」
海未「穂乃果!腕を上げるのが遅いです!」
穂乃果「うんっ!わかった!」
ことり「穂乃果ちゃん頑張って!」
海未「真姫!そこはもっと笑顔で!」
真姫「や、やってるってば・・・!」
にこ「真姫ちゃん、もっと笑うにこ!笑顔は~アイドルのき・ほ・んっ☆」
希「えりち、えりち。」
絵里「?どうしたの希?何か私の動き変だったかしら?」
希「そうやないんやけど。ほら、凛ちゃんのステップ何かおかしない?」
絵里「そうかしら?覚え始めの曲だからまだ整理出来てないんじゃない?」
希「うーん、そうなんかなぁ。」
海未「凛!ちょっと動きが遅いですよ!もっとスピーディーに!」
凛「はいにゃ!」
ズキッ
凛(なんだろう、やっぱり足に違和感がある。)
海未「今日の練習はここまでにします。お疲れ様でした!」
海未「もうすぐイベントですし、それに向けてみんなで頑張って行きましょう!」
穂乃果「もうあと一ヶ月くらいでイベントかー!楽しみだねぇ!」
ことり「うん!みんなも頑張ってるし、絶対に成功させたいね!」
絵里「そうね。メディアの取材もあるみたいだしμ’sの知名度を上げる良いチャンスだものね。」
にこ「メディアよ!メディア!テレビ、ラジオ!雑誌!く~!ここからにこ達はさらなる高みへと上り詰めるのよ!」
真姫「にこちゃん、顔がすごいにやけてるわよ。」
希「そうやんなぁ。ウチらにとってはメディアの取材って始めてやしドキドキするけど、その分どうなるか楽しみやんな。」
凛「もしかしたら凛たち有名人になれちゃうかも!?歩く時はサングラスにマスクのにこちゃんスタイル?」
花陽「あはは、そんなにはならないんじゃないかな?」
海未「何にしても楽しみですね!みんな怪我のないよう精一杯頑張りましょう!」
9人「おー!」
@帰り道 まきりんぱな
凛「はー!今日も疲れたねぇ!」
真姫「そうねー。新しいダンスを覚えるのって大変だものね。曲が変わればダンスも変わる。また1から覚えないといけないし。」
花陽「凛ちゃんも真姫ちゃんもダンス覚えるの早くて羨ましいよ。花陽なんて覚えるの遅いからみんなに迷惑かけっぱなしで・・・」
凛「そんなことないよ!かよちんは飲み込み早いにゃ!」
真姫「そうよ、新しい事を始めたら1から覚えないといけないのは誰でも一緒よ。」
凛「これこの間やったけど覚えてない、とかこの後どういう動きだったっけ?とかみんなが経験してることにゃ。」
真姫「でも諦めなければ少しずつ出来るようになるものなのよ。」
花陽「そう・・・だよね!うん、二人ともありがとう!」
凛「えへへ、かよちんから褒められちゃったにゃ!」
真姫「最初から何でも完璧に出来る人間なんかいない。今ダンスが上手いって言われてる人だって何度も練習して出来ない自分を超えて今に至っているのよ。」
凛「そうなもんなのかにゃ?ダンス上手い人は最初から上手いと思ってた!」
真姫「じゃあ凛、あなたは僕らは今のなかでは最初から上手く踊れた?」
凛「そんなわけないにゃ。何度も振り付けを教わりながら少しずつ覚えていったにゃ!・・・あ!」
真姫「気付いたみたいね。でも今は歌いながら踊れるようになってるでしょ?そういうものよ。」
花陽「なんか二人の話聞いてたら元気出てきちゃったな。そうだよね、みんな最初は出来ないのが当たり前だもんね!」
真姫「そう、だから続けるってだけでも凄い事なの。続けてさえいれば絶対に上達するんだから。」
凛「うー!テンション上がるにゃー!もっともっと上手くなりたいにゃ!」
花陽「そうだね!みんなで頑張ろう!」
ワイワイ
凛「あ、じゃあ凛ここでばいばいにゃ!」
花陽「うん!また明日ね、凛ちゃん。」
真姫「また明日ね。」
凛「じゃーねー!」フリフリ
@凛の自宅
凛「ただいまー!」
凛「はぁ、真姫ちゃんの話聞いてたらモチベ上がってきちゃったにゃ!よーし、ちょっとダンスの練習するにゃ!」
ズキン
凛「・・・っ!なんだろ、これ。右足のアキレス腱付近が痛いにゃ。」
凛「・・・今日は練習お休みして湿布貼って早めに寝ようかな。」
凛(明日には治ってるよね・・・?)
翌日
凛「うー、良く寝たにゃ!さーて今日も一日頑張るにゃー!」
ズキン
凛「あ、れ・・・?昨日の所がまだ痛い。でも学校には行かなくちゃ!」
凛「でも普通に歩くと痛みがあるからテーピングで足固定して行こう。」マキマキ
凛「よし、完成!うん!テーピングしてたらあんまり痛くないにゃ!さ、学校行こう!」
@学校
花陽「凛ちゃんおはよう!」
凛「あ、かよちんおはようにゃー!」トテトテ・・・ダキッ
花陽「凛ちゃん・・・?なんか足引きずってない?」
凛「あ、あー!ちょっとだけ足痛めたみたいだけど大丈夫!」
花陽「え、え!?大丈夫なの?無理はしちゃ駄目だよぉ!」
凛「うん!元気だけは有り余ってるから全然大丈夫だよ!」
花陽「もし練習も無理そうなら見学とかしてね・・・?」
凛「心配してくれるかよちん優しいにゃー!」ギュー
花陽「ピャア///」
@移動授業中
凛(うーん、かよちんには大丈夫って言ったけどどんどん痛みが増してる気がする・・・)
凛(片方の足を庇って歩いてるせいでもう片方の足の疲労が凄いにゃ。)
花陽「凛ちゃん・・・?本当に大丈夫?今日は練習休んで病院に行った方がいいんじゃないかな?」
凛「何言ってるのかよちん!もうすぐイベントなんだよ!練習するにゃー!」
花陽「そうだけど、凛ちゃんこの状態でダンス出来る・・・?」
凛「・・・」
花陽「ダンス早く覚えたいとか、みんなに迷惑かけるかもしれないとか思ってるかもしれないけど、凛ちゃんの身体が一番大切だよ!」
凛「うん・・・そうだね。病院に行けばすぐ治るかもだしそうするよ!」
@放課後 屋上
凛「・・・という訳で足が痛いから今日は練習お休みさせてほしいにゃ。」
海未「大丈夫なのですか凛!?」
穂乃果「凛ちゃん怪我しちゃったの!?大丈夫!?穂乃果心配だよ・・・!」
凛「問題ないにゃ。でも一応検査の為に病院に行ってくるよ。」
にこ「今が一番大事な時期だからね。それが正解よ。」
ことり「うう・・・凛ちゃん。ことり病院までついていこうか?」
凛「大丈夫にゃ!診断結果はみんなにメールするにゃ!」
絵里「何事もなければいいのだけれど。」
希「それはもうお医者さんにしかわからんやろな。」
真姫「凛、もしよかったらうちの病院で診察しない?確かな診断結果が出せるわ。」
花陽「それがいいよ!凛ちゃん!信頼出来るお医者さんから見てもらおう?」
凛「みんな大げさすぎにゃー。凛は元気なんだから!」
真姫「凛。素人の自己判断ほど危険なものはないの。ちゃんと見てもらいましょう?」
凛「わかったにゃ。じゃあ真姫ちゃんお願いするよ。」
@下校中 通学路
凛「えっと、真姫ちゃんの病院はこっちだよね。」テクテク
凛「うう・・・普通に歩くのが辛いにゃ。こんなにも目的地が遠いって感じたことないよ・・・。」
凛「はぁ・・・はぁ・・・!もう痛みと疲れで歩けないよ。お金ないけどタクシーに乗ろう。」
キキー
凛「○○病院までお願いします。」
凛(昨日までは右足が痛いだけだったのに庇って歩いてたせいか左足も痛い・・・)
凛(バイオハザードのデンジャー状態の歩き方みたいにゃ。)
@病院
ホシゾラサン! ホシゾラリンサンー!
凛「はい!」
医者「今日はどうしましたか?」
凛「えっと、昨日から足のこの辺が痛くて・・・」
医者「じゃあこのベッドにうつぶせになって寝てくれるかな?」
凛「はい。」
医者「ここ痛い?」ギュ
凛「にゃぁああああ!!そこ痛いです!」
医者「ここは?」ギュ
凛「痛い痛い痛い!そこも痛いです!!」
医者「これは腱鞘炎だね。無理してたらアキレス腱が切れてた可能性もあるから、早く診察出来てよかったね。」
凛「え・・・」
医者「どうします?痛み止めの注射両足に打ちますか?」
凛「お、お願いします。」
凛(アキレス腱が切れるとかアニメとか漫画でしか聞いたことないにゃ。そうなってた可能性があるとか・・・ゾクゾク)
医者「とりあえず無理はしないこと。痛み止めの薬を飲んで湿布を貼って安静に、そしてリハビリに来てください。」
凛「ありがとうございました。」
凛「これは明日の練習無理だなぁ。みんなにメールしとこう。」メルメル
凛「これでよしっと。注射打ったからか病院に行く前よりは痛みがないにゃ!これはすぐに治りそうな予感・・・!」
凛「明日から授業終わったら病院でリハビリかー。」
翌日
凛「う・・・ベッドから降りるのが辛い・・。」
凛「なんで?こんなにちょっとした段差が痛いとか凛の身体どうなっちゃったの?」
凛(階段も一段降りるのに凄く時間かかる。一段一段降りるのとか何年ぶりだろ。)
凛「お母さんおはようー。」
凛母「あら、凛ちゃんおはよう。足は大丈夫?」
凛「うん・・・あんまり大丈夫じゃないかも。階段辛い・・・」
凛母「大丈夫?今日はお休みしたら?学校って階段多いでしょ。」
凛「でもでも!凛元気なんだよ!ただ足が痛いだけで!」
凛母「それでも普通に歩く事が出来ないくらい辛いんでしょう?」
凛「・・・うん。」
凛母「早く治ればその分早く行けるんだから、我慢しないと。ね?」
凛「そう・・・だね。」
凛母「学校にはお母さんが連絡しておくから、凛ちゃんは身支度整えたらリハビリに行ってらっしゃい。」
凛母「歩いて行くのは辛いと思うからタクシー使って行くのよ?」
凛「はーい。」
・
・
・
@道路
凛「うう・・・足が痛いだけでこんなに辛いなんて。」
凛「にゃ・・・!お婆ちゃんから軽々と抜かされちゃった。」
凛「・・・歩くの疲れた。この辺まで歩かないとタクシー来ないから仕方ないんだけどね。」
凛「タクシー!」ブンブン
凛「○○病院までお願いします。」
凛(でもタクシーに乗る事とか滅多にないからなんかブルジョアになった気分にゃ。)
@病院
凛「あの、すみませーん!リハビリに来ました。」
看護士「星空さんですね、こちらで横になって下さい。最初はアイシングしますね。」
凛「あ、はい。よろしくお願いします。」
アイシング中
凛(みんな今頃授業中かな?凛も早く学校行って練習したいにゃ。)
凛(もうすぐイベントだしダンスも覚えないと間に合わないよ。)
凛(みんなにも迷惑かけちゃうし・・・)ウトウト
・
・
・
看護士「星空さん、お疲れ様でした。明日からは逆に温めるリハビリしますね。」
凛「あ、ありがとうございました。明日もよろしくお願いします!」
@帰り道~タクシー
凛(リハビリしたらすぐに良くなる訳じゃないんだね。)
凛(凛に今出来るのはリハビリして湿布貼って安静にするくらいしかない。・・・辛いにゃ。)
・
・
・
@凛の自宅
凛「ただいまー。・・・お母さんはお仕事行っちゃったみたいだね。」
凛「これから何しようかな。ダンスの振り付けを思い出してイメトレしようかな。」
凛「うう・・・この階段が今の凛には立ちはだかる壁に思えるにゃ。一段一段ゆっくりと・・・」
凛「かーべーは、はいはいはい、こわせーるもーのさ」ヨイショ
凛「やっと凛の部屋に到着にゃ。こんなに遠かったっけ・・・。」
@凛の部屋
凛「よいしょ!はー、疲れたー・・・何もやることないしイメトレしよっと。」
凛「・・・あそこのステップはこうやって・・・」
凛「あれ?この動きのあとどうするんだっけ・・・どうしても思い出せないや。」
凛「教わったばっかりだから仕方ないんだけどね。はぁ・・・イメトレも全然出来ないにゃ。」
凛「漫画でも読もう。」
・
・
・
携帯「デアーイガ ワターシヲ カエタミターイ」
凛「あ、かよちんからメールだ!」
本文「凛ちゃん、足の怪我は大丈夫?焦らなくていいからゆっくり治してね。」
本文「何か困った事があったらすぐに言ってね!凛ちゃんの力になりたいです。」
凛「うう・・・かよちん天使すぎるにゃー!」
凛「ありがとにゃ!困った事があったらすぐ言うね!かよちんも練習大変だと思うけど頑張ってね・・・と」メルメル
凛「あ、みんなからもメール着てた!みんな優しいにゃー!」
凛「でも本当にやることがないよー。暇だよー。」
@学校 屋上
花陽「凛ちゃん大丈夫かな、心配だよぉ。」
絵里「そうよね、足が痛いと何も出来ないものね。」
穂乃果「穂乃果だったらみんなに会えないのとか絶対耐えられないよー!」
希「元気な凛ちゃんやからこそ動けないってかなりストレスやろうなぁ。」
ことり「凛ちゃんかわいそう・・・」
真姫「痛めた所が腱だから完治するまでは100日くらいかかるみたいね。動けるようになるのはもっと早いだろうけど。」
海未「そんなにかかるのですか。イベントに間に合うのでしょうか・・・。」
にこ「凛には意地でも治してもらうしかないわね!」
希「まあまあ、にこっち。凛ちゃん本人が一番そう思っとるよ。」
にこ「冗談よ。一番辛いのは凛自身だってわかってるわ。」
穂乃果「凛ちゃんが戻ってきたら教えてあげれるように、まずは穂乃果達が完璧にしとかないとね!」
ことり「そうだねっ!」
絵里「それじゃあ練習始めましょうか!」
・
・
・
海未「はい、じゃあ今日はここまでにします!みなさん、お疲れ様でした。」
花陽「はぁはぁ・・・新しい動きばっかりだったからついていくので精一杯だよぉ・・・。」
真姫「そうね・・・!まだ次の動作がどういうのだったか思い出しながらじゃないと動けないわ。」
希「これを覚えてから完璧にしていくんは時間かかりそうやなぁ。」
穂乃果「そうだね、今までやった曲の中でかなりハードだもんね!」
にこ「こ・・・こんなものにこにーにとっては楽勝にこ!」
絵里「にこ・・・セリフと顔が一致してないわよ。」
ことり「あはは。ことりもバテバテです。」
希「それじゃあそろそろ帰ろか。」
@帰り道 のぞえり
絵里「ねえ、どう思う?」
希「どう思うって何が?凛ちゃんの事?」
絵里「ええ。真姫の話だと完治するには100日もかかるっていうし・・・。」
希「そうやなぁ、イベントに出れるかって事も不安要素やけど今は凛ちゃんの精神面も心配やね。」
絵里「そうね、やりたくても出来ない動きたいのに動けないって相当なストレスよね。」
希「風邪引いて動けないのとは訳が違うもんなぁ。元気なのに動けないんは辛いと思うわ。」
絵里「早く良くなってくれればいいのだけれど。」
希「・・・そや、神田明神さんにお参りしていこか。」
絵里「希・・・そうね!神様に凛が早く良くなりますようにってお願いしましょう!」
一週間後
@凛の部屋
凛「あれから一週間、毎日リハビリに通って湿布貼ってるけど歩くと痛いし、治る気配がないよ・・・」
凛「μ’sのみんなはお見舞いに来て元気付けてくれる。でもそれが逆にプレッシャーで。」
凛「凛はいつまでこのままなんだろ。どんどんみんなに置いていかれちゃうよ・・・。」
凛「イベントの日はどんどん迫ってきてるのに凛だけ何も出来てない。」
凛「誰か助けてよ・・・」
携帯「ソシテ ワタシタチハメグリアウー」
凛「あ、海未ちゃんからのメールだ。」
本文「凛、元気にしていますか?凛が休んでから一週間が経ちますが足の容態はいかがですか?」
本文「来週には復帰出来そうでしょうか。みんな心配していますよ。」
凛「・・・う。」グスッ
トントン
凛母「凛ちゃん、入ってもいいかしら?」
凛「うん、大丈夫。」
凛母「ご飯持ってきたんだけどお腹空いてる?」
凛「ほとんど動いてないしあんまり減ってないかな。でもありがと。」
凛母「足の怪我、中々治らないわね。少しは良くなってる感じする?」
凛「うーん、あんまり実感はない・・・かな。」
凛「正直外に出るのが辛いんだ。自分がまだちゃんと歩けない事を実感しちゃうから。」
凛母「そうよね・・・。凛ちゃんがやってるアイドル活動続けられそうなの?」
凛「・・・!続けるよ!今までもちゃんとやってきたんだもん!」
凛母「でもどこで足を痛めたのかわかんないんでしょ。もしかしたらダンスの練習で痛めてしまったのかも・・・」
凛「違うよ!ダンスとは関係ない所で凛がはしゃいじゃってその時に・・・!」
凛母「足が治ったとしてダンスの練習したらまた痛めちゃうかもしれないんだから足を使わないような部活を・・・」
凛「もうその話はやめてっ!」
凛母「・・・そう、ね。まずは足を治す事だけを考えましょうか。」
凛母「そういえば隣のおばさんからお漬物貰ったのよ、夜ご飯の時にでも食べましょうか。」
凛「うん、そうだね。お腹空いたら食べるよ。」
凛母「それじゃあお母さんは行くわね。何かあったら呼ぶのよ?」
凛「分かった、ありがとう。」
パタン
凛「・・・」ポフッ
凛(お母さんごめんね。凛の心配して言ってくれてたのわかってたのに・・・。)
チラッ
携帯「来週には復帰出来そうでしょうか。みんな心配していますよ。」
凛「うう・・・!」ジワッ
凛「いつになったら治りそうとか、学校行けそうとかそんなの凛が一番知りたいよっ・・・!」
凛「最初は怪我なんて直ぐに治る、今回怪我したのは何かの啓示なのかもしれないって前向きに考えてたけど。」
凛「自分じゃ何も出来ないし、治らないプレッシャーと周りからの心配が逆にプレッシャーになって毎日が辛いよ・・・。」
凛「どうしたらいいの・・・?凛はどうしたらいいの!?助けてよ、かよちん・・・。」
・
・
・
@学校 屋上
花陽「こんなメールがきて・・・凛ちゃん相当参ってるみたいなんです、何かしてあげられないかなぁ?」
希「そうやねぇ、ウチらでは凛ちゃんの怪我を治してあげることは出来ないからなぁ。」
穂乃果「そうだ!動画撮ろうよ!ダンスの振り付けの動画!」
ことり「あ、それいいかも~!凛ちゃんのパートも踊ってあげたらわかりやすくていいかも!」
海未「それはとても良い案だと思うのですが、凛のパートは誰か踊れるのですか?」
絵里「問題はそこなのよね。いつもよりハードな分、みんなも自分の振り付けで精一杯だろうし。」
希「それやったら問題ないんと違う?」
にこ「どういうことよ?」
希「そこに自分のパート意外もマスターしてる人がおるみたいやし。ね、に・し・き・の・さん?」ニッコリ
真姫「ちょっと希!」
花陽「真姫ちゃん、凛ちゃんパートも踊れるの!?」
真姫「・・・ハァ。凛が怪我して病院に行った日にお父様に聞いたのよ。凛の怪我はどれくらいかかりそうか、って。」
海未「確か完治まで100日くらいかかると言っていましたよね。」
真姫「そうよ。それを聞いた時に凛にしてあげれる事はないか考えたの。」
穂乃果「あ!だから最初の方は真姫ちゃんミスが多かったんだ!」
ことり「自分のパートじゃない所も覚えないといけないからこんがらがってたんだねぇ。」
希「真姫ちゃんは本当に友達思いの良い子やなぁ。」
真姫「・・・うぅ///」
絵里「ありがとう、真姫!」
真姫「でも!私も知ってるんだから!エリーと希が毎日神社に行ってるの。・・・凛の怪我が早く治るようにお祈りしてるんでしょ?」
穂乃果「そうなの!?絵里ちゃんと希ちゃんだけずーるーい!そうだ!みんなでお参り行こうよー!」
海未「それはいいですね!早速今日の帰りに行きますか?」
ことり「うん!みんなで行こうっ!」
にこ「それじゃ、まずはダンスの振り付けの動画からねー!真姫ちゃん頼んだわよ!」
希「でもでも、真姫ちゃんその格好で踊るん?」
真姫「え?ダンスレッスンだから当然でしょ?」
希「いつもの真姫ちゃんの格好して踊ってもうたら、それを見た凛ちゃんが真姫ちゃんのパートと勘違いするんと違う?」ニヤニヤ
にこ「そうよねー!ちゃんと凛の格好して踊ってあげないと凛が勘違いしちゃうからねー!」ニコニコ
真姫「え・・・ちょ・・・何?」
穂乃果「せっかく動画に撮るんだしねぇ~。」ニヤニヤ
絵里「真姫・・・。」
真姫「エリー!ちょっと何とか言って・・・」
絵里「凛の為よ!」キリッ
ことり「あはは・・・真姫ちゃん、諦めよう?」
真姫「こ、これで満足!?」
穂乃果「真姫ちゃん可愛いよ!凛ちゃんみたい!」
にこ「凛の格好してる真姫ちゃんも可愛いにこー☆」
花陽「真姫ちゃんすっごく似合ってるよ!」
海未「服装の取り替えをするとあの時を思い出しますね。」
絵里「ああ、あの時はインパクトを求めて試行錯誤してたのよね。」
ことり「顔中ペイントして理事長室に呼ばれた事もあったねぇ。」
希「あったあった!あれでスクールアイドル活動しろって言われた時は焦ったで。」
海未「確かにインパクトは凄かったですが・・・。」
にこ「アイドルとは言えない風貌だったものね。外国のロックバンドみたいだったわ。」
真姫「あの・・・もう恥ずかしいんだからそろそろ進めてほしいんだけど!」
花陽「あ、真姫ちゃんごめんね。じゃあ動画撮り始めようか。」
絵里「じゃあ改めて、真姫!頼むわね。」
@動画撮影中
にこ「真姫ちゃん!いつものキレはどこに行ったの!?」
真姫「仕方ないでしょ・・・!いつもはジャージなのに、スカートなのよ!」
希「今の真姫ちゃんは凛ちゃんなんやから、もっと凛ちゃんになりきらな!」
海未「そうです、真姫。今のあなたは凛なのですよ!」
真姫「なんでこんなにスパルタなのよ・・・。」
海未「もっと凛になりきらなくては駄目です!はい、にゃんにゃんにゃーん!」
穂乃果「おー!流石に海未ちゃんは凛ちゃんの物真似上手いねー!」
ことり「海未ちゃんは一回やったことあるもんねー。」
真姫「・・・に、にゃんにゃ・・・ああもう!出来ないってー!」
海未「真姫!ちゃんとやらなくては終わりませんよ!はい、にゃんにゃんにゃーん!」
真姫「うう・・・。にゃんにゃんにゃーん!こ、これでいいんでしょ!?」
希「海未ちゃんのスパルタっぷりがこんなところで発揮されるとはなぁ。」
花陽「でもでも!真姫ちゃんすっごく可愛いよぉ・・・!」
にこ「ちゃんと動画に撮ってあるからね!」
絵里「ハラショー!こんなに貴重な瞬間はもう一生見れないかもしれないわね。」
穂乃果「よーっし!じゃあダンスの振り付け動画撮っていこうー!」
8人「おー!」
海未「お疲れ様でした、真姫。」
真姫「ほ、本当に疲れたわ。色んな意味で。」
絵里「ふふ。でもダンスの完成度は目を見張るものがあったわ、流石ね。」
希「一日何時間くらい踊ったらこの完成度になるんやろうなー?」
真姫「こ、これくらいちょっとやれば出来るようになるわよ!」
希「授業中居眠りしちゃうくらい夜更かしして練習してるのは誰なんかなぁ?」ニヤニヤ
真姫「な、なんで知ってるのよ!?」
希「ほら、やっぱりな。真姫ちゃんの目の下のクマを見れば誰だってそうかなー?って思うよ。」
真姫「うう・・・。」
花陽「真姫ちゃん、ありがとうね!」
真姫「な、なんで花陽がお礼言うのよ。」
花陽「だって凛ちゃんは花陽の・・・ううん、μ’sの大切な仲間だもん。」
ことり「その仲間を大切にしてもらえたら、やっぱり嬉しいよね。」
希「ウチらは9人でμ’sなんや。誰一人として欠けたらそれはもうμ’sやない。」
絵里「だからこそ、一人一人の大切さをみんな理解している。」
穂乃果「だからね、仲間を大切にしてもらえたら自分の事を大切にしてもらえたみたいに嬉しいんだよ!」
海未「その通りですね。仲間を大切にしてくれた事にお礼を言うのは当然の事だと思いませんか。」
にこ「もし真姫ちゃんが今の凛みたいに動けなくなったとしても、みんなが全力で真姫ちゃんを支える。そういうものなのよ、仲間って。」
真姫「そう・・・ね。仲間っていいわね。」
絵里「花陽が言ったお礼はみんなの心の代弁でもあるのよ。本当にありがとう、真姫。」
希「μ’sを、みんなの事を大切に思ってくれてありがとな。」
真姫「・・・っ!なによ、当たり前でしょ・・・。大切な仲間・・・なんだから。」グズグズ
穂乃果「えへへ。真ー姫ちゃん!」ダキッ
真姫「な、何よ穂乃果!」
穂乃果「ううん!真姫ちゃんが可愛かったから、ついー!」
海未「動画も撮り終えた事ですし、着替えて神田明神に行きましょうか。」
ことり「さんせーい!」
@神田明神
ガランガラン パンパン
8人「・・・・・・。」
穂乃果「8人でお願いしたんだから効果は8倍だよね!」
海未「お祈りに相乗効果があるのかは甚だ疑問ではありますが・・・それでも私達の気持ちは一つですからね。」
ことり「神様、お願いします!」
8人「凛(ちゃん)の怪我が早く治りますように!」
絵里「凛の怪我が治るまで毎日お参りしましょうか。」
希「せやね!こんだけ、ぎょーさん美少女が毎日お祈りに来てたら神様も無視出来んやろうしな!」
花陽「凛ちゃん、早く良くなるといいなぁ。」
真姫「大丈夫よ、毎日リハビリもしてるみたいだし少しずつ良くなってるはずだわ。」
穂乃果「凛ちゃんも頑張ってるんだもんね!穂乃果達も今出来る事を精一杯頑張ろう!」
8人「おー!!」
海未「そういえば今日撮った動画はいつ渡しに行くのです?」
花陽「あ!じゃあ花陽が今日持って行ってもいいかな?」
ことり「良いと思う!ちょっとでも早い方が凛ちゃんも嬉しいと思うし!」
絵里「それじゃあお願いしてもいいかしら、花陽。」
花陽「うん!」
@凛の自宅
ピーンポーン
花陽「凛ちゃん安静にしてるかな?」
凛母「はーい!どちら様でしょうか?」
花陽「あ、私小泉花陽です。凛ちゃんの友達の・・・!」
凛母「ああ、花陽ちゃんいらっしゃい!上がって上がって!凛ちゃんも喜ぶわ。」
花陽「お、おじゃまします。」
@凛の部屋
コンコン
凛「はーい。どうしたの?」
凛母「凛ちゃん、花陽ちゃんが来てくれたわよ。」
凛「えっ、かよちんが!?」
花陽「凛ちゃん、こんばんは。お部屋入ってもいいかな?」
凛「うん!もちろんっ!入って入って!」
ガチャ
花陽「凛ちゃん、足の具合はどう?まだ痛む?」
凛「まだ普通に歩けないんだ・・・。なんか変な歩き方になっちゃうの。」
花陽「そうなんだ。早く良くなればいいのにね。」
凛「うん・・・。」
花陽「あ、そうだ!今日ね、ダンスの振り付けの動画撮ってきたんだ!」
凛「ほんと!?うわー見てみたいにゃ!」
花陽「はい、ちゃんと持って来てるよ。」
凛「わーいっ!ねぇねぇ!見てもいいかな?」
花陽「もちろん!凛ちゃんの為にみんな協力してくれたんだよ。」
凛「楽しみだにゃー!ふんふーん!再生っと!」
ガヤガヤ マキチャンイツモノキレハ シカタナイデショ モットリンニナリキラナクテハ
凛「ま、真姫ちゃんが凛の格好してるにゃ!?」
花陽「そうなの!みんながいつもの真姫ちゃんの格好だったら凛ちゃんが間違っちゃうかもしれないからって。」
凛「そうなんだ!アハハ!真姫ちゃん似合ってるー!」
ニャンニャンニャーン
凛「にゃんにゃんにゃーん!」
凛「海未ちゃんと真姫ちゃんのにゃんにゃんにゃーんはスーパーレアだにゃ!」
花陽「あ、そろそろ始まるよ・・・!」
ダカラシュウゴウシナイデー
凛「・・・。」
凛「真姫ちゃん凄いにゃ!凛のパートも覚えてるんだね!」
花陽「うん!凄いよね!」
凛「・・・凛がいなくてもなんとかなりそうだよね。」ボソッ
花陽「凛ちゃん!!」
凛「にゃっ!?」
花陽「なんでそんな事言うの!?」
凛「えっ・・・だって凛が居なくてもμ’sはちゃんと活動出来てるもん!」
花陽「真姫ちゃんはね、凛ちゃんが怪我した時から夜更かしして凛ちゃんのパートも覚えてたんだよ!」
凛「それは凛が居なくてもダンスに支障が出ないようにじゃないの?」
花陽「違うよっ!真姫ちゃんは凛ちゃんが居ないμ’sなんて考えてもなかったよ!」
花陽「凛ちゃんの分のパートを自分が覚えたらそれを動画に撮って凛ちゃんに見せるつもりだったんだって。」
花陽「真姫ちゃんは少しでも凛ちゃんの力になりたいからって頑張ってたの!」
花陽「それは花陽達も同じ。みんな凛ちゃんがいないμ’sなんて考えられないの。」
凛「・・・。」
花陽「真姫ちゃんが凛ちゃんの為に頑張ってくれてるのを知って花陽すごく嬉しかったの・・・!」
花陽「凛ちゃんの事を大切に思ってくれてるって!」
花陽「今日もね、8人で神田明神にお参りに行ったんだよ。早く凛ちゃんの怪我が治りますようにって。」
花陽「誰一人として凛ちゃんがいないステージなんて考えてもいないんだよ!凛ちゃんが居ないμ’sなんてありえないの!」
花陽「凛ちゃんは・・・花陽が怪我して動けなかったとしたら8人でライブやろうとか考えるかな?」
凛「そんな事あるわけないよ!かよちんがいないμ’sなんてありえないにゃ!」
凛「他のみんながやろうって言っても凛はかよちんが居なきゃやらないって言うよ!」
花陽「ありがと。μ’sのみんなもね、今まさにそんな気持ちなんだよ凛ちゃん。」
花陽「どれだけ大きなイベントでもステージでも9人が揃ってなかったら意味がないの。」
花陽「花陽も凛ちゃんが居ないライブなんて考えられないよ。」
凛「かよちん・・・。」
花陽「ね!今は何も難しく考えなくていいの!元気になる事だけを考えよう!」
凛「・・・そうだね。凛、みんなの心配がプレッシャーだったんだ。」
凛「いつになったら治りそう?とかいつ学校に来れる?とか聞かれる度に、凛の方が知りたいよ!ってそれが凄くプレッシャーだった。」
凛「どんどんイベントの日にちは近づいて来るのに凛は何も出来ないし、いつになったら治るかわかんないし・・・。」
凛「何も考えたくない、放っておいてって思った時もあったよ。」
花陽「うん・・・うん。辛かったよね!」
凛「でも今日かよちんから話を聞いて気持ちが楽になったんだ。」
凛「今凛に出来る事を精一杯やろうって!」
凛「凛が今出来るのは怪我を治す事!どれくらい掛かっちゃうかわからないけど、絶対治すから!」
花陽「うん!じっくり治していこうね!焦る必要なんてないんだよ。」
凛「かよちんありがとう・・・!うう・・・凛は幸せものだにゃ。」
花陽「凛ちゃん・・・。」
凛「あとでμ’sのみんなにもありがとメール送っとくにゃ!」
凛「うー!テンション上がるにゃー!」ピョン
花陽「凛ちゃん!!まだ安静にしないと!」
凛「あ、えへへ・・・ついテンション上がっちゃった。」
花陽「あれ、凛ちゃん足は大丈夫なの!?」
凛「あ、れ?ほんとだ!今までみたいに痛くないよ!」
凛「かよちんかよちん!凛、足痛くないにゃ!」
凛「あ、し・・・痛く・・ないよ!ほら、かよちん・・・見て?ううっ・・・!うわああああーーーーん!!」ギュッ
花陽「凛ちゃん・・・良かったねぇ。本当によかったねぇ!」
・
・
・
凛「ごめんねかよちん・・・!」スンスン
花陽「ううん、凛ちゃんの気持ち痛いほどわかるから・・・。辛かったね、頑張ったね!」
凛「かよちん・・・そういうのズルいにゃぁ・・・!そういう事言われたら凛、また・・・」ウルッ
花陽「いいよ、凛ちゃん。今日はいっぱい泣こ?ね?」
凛「かよちん!!うわああぁぁぁーーーーんっ!!辛かったよぉ!もうダンス出来ないかもって心配だったよぉおお!」ギュッ
花陽「凛ちゃん、本当によかったね・・・!よか、った・・・!うううっ・・・!」
凛・花陽「うわぁあああああーーーん!!」
@希の部屋
絵里「そう・・・、それじゃ凛の足は大分良くなっているのね。」
絵里「ええ、わかったわ。ありがとう花陽。」pi
希「花陽ちゃん何て言ってたん?」
絵里「凛の足は順調に回復に向かってるそうよ。テンションが上がってジャンプしたらしいんだけど、痛くなかったんだって。」クスッ
希「凛ちゃんらしいなぁ。でも、ほんまに良かったなぁ!」
絵里「ええ・・・本当に安心したわ!」
希「そうだ!凛ちゃんが戻ってきたらお祝いでもしよか!」
絵里「ふふ・・・!それもいいわね!凛が喜びそうなラーメンパーティでもする?」
希「それいいかも!頑張った凛ちゃんへのご褒美やしな!」
絵里「そうと決まれば、早速明日にでもみんなに話してみましょう!」
・
・
・
@放課後 屋上
絵里「と、いう訳なんだけれどどうかしら?」
ことり「うんっ!良いと思う!凛ちゃん喜んでくれるといいな!」
穂乃果「いいねいいね!穂乃果も楽しみだよー!」
真姫「それで、凛はいつから学校に来れそうなの?」
花陽「それがね、今日病院に行って許可が出れば明日にでも登校出来るかもだって!」
海未「それは喜ばしい事ですね!私達もそうですが、凛も嬉しいでしょうね!」
希「動けないフラストレーションもあったやろうし、テンション上がるやろうなぁ。」
にこ「きっと私達が思ってるより凛は何倍も辛い思いや悔しい思いを経験したのよ。だからこそ・・・」
絵里「いっぱい労ってあげましょう!」
8人「おー!!」
@次の日 部室
花陽「はぁ・・・はぁ、お、お待たせしました!」
真姫「ちょ、ちょっと何でこんな事になるのよ!」
希「えー、だってラーメンって言えば紅しょうがやん?」
真姫「だからって買いに行かせる、普通・・・?」
にこ「ちょーっとでもぉ、凛ちゃんに喜んで欲しいからぁ、手は抜きたくないにこぉ☆」
真姫「じゃ、じゃあにこちゃんが行けばよかったんじゃないの?」
にこ「にこはぁ、飾りつけ頑張ってたにこ!ほら、ここの星のマーク可愛いでしょ~!」キュルルン
真姫「はぁ、もういいわ。」
穂乃果「それでそれで、ラーメンパーティって言ってもインスタントだけど凛ちゃん喜んでくれるかな?」
絵里「きっと喜んでくれるわ。だって今日は・・・」
ことり「9人が久しぶりに揃う大切な日、だもんね!」
海未「そろそろ凛が来る時間ではありませんか?」
穂乃果「ホントだ!じゃあ電気消すよ~?」パチン
@廊下 部室前
凛「すぅ~、はぁー!久しぶりだから何か緊張しちゃうにゃ・・・!」
凛「えへへ、でもみんなの顔を見るの楽しみだにゃ!」
凛「でもでも、いつもの屋上じゃなくて何で部室に集合なんだろ?」トントン
凛「失礼しまーす!」ガチャ
凛「あれ?真っ暗だ。まだ誰も来てないのかな?」
カチッ
8人「凛(ちゃん)、おかえりなさい!!」パァン!
凛「にゃ!?」
絵里「凛、おかえりなさい!」
希「凛ちゃん、おかえりー!」
海未「凛、待っていましたよ。おかえりなさい!」
ことり「凛ちゃんおかえりー!」
穂乃果「凛ちゃーん!待ってたよー!おかえりー!」
真姫「凛、あんまり待たせるんじゃないわよ。おかえり!」
花陽「凛ちゃん・・・おかえりなさい!」
凛「みんな・・・!」
凛「ただいまにゃーー!!!」
以上になります。
自分の実体験を元に書かせていただきました。
足を怪我するって本当に辛いです。みなさんは怪我等無い様、安全に過ごして下さいませ・・・!
元スレ
@購買部
ガヤガヤ ワタシカレーパン! ワタシマルゴトソーセージ!
凛「うわぁ・・・すでに人がいっぱいだねぇ!」
真姫「ほんとね。満員電車の中よりも疲れそう。」
花陽「」
凛「あ、かよちん!かーよちんっ!」
花陽「その声は・・・凛ちゃん!あ、真姫ちゃんもこんにちは!」
真姫「花陽もこの戦場で戦ってたんだ?どう?何かゲットできた?」
花陽「うん!花陽が来た時はまだあんまり人が多くなかったから・・・」ゴソゴソ
花陽「凛ちゃんにはカツサンドとカレーパン!」
花陽「真姫ちゃんにはピザパンとメロンパン!」
花陽「花陽は・・・もちろんおにぎり!」
凛「わーいっ!かよちんありがとにゃー!」
真姫「いいの?っていうか私が来るのわかってたの?」
花陽「うん。凛ちゃんが真姫ちゃん捕まえてくるって言ってたから。えへへ。」
凛「今日の凛はキューティーパンサーにゃ!」ドコニイタッテムリヨ
真姫「本当に凛は元気ね。」
凛「うん!元気だけが凛の取り柄みたいなものだからね!」
花陽「じゃあそろそろ場所移動しない?中庭にでも行こうよ。」
真姫「そうね。今日は天気も良いし気持ち良さそうだわ。」
凛「さんせーい!早く行こう行こう!」
花陽「凛ちゃん!そんなに走ると危ないよぉ!」
凛「へいきへいきー!二人とも早く来るにゃー!休み時間終わっちゃうよー!」フリフリ
真姫「もう、凛ったら。」
花陽「私たちも軽く走ろうか?」
真姫「そうね。待ちなさいよ凛ー!」
タッタッタ・・・
3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:38:41.67 ID:5BNnXqko.net
@中庭
凛「いっちばーん!はー!今日も天気が良くて気持ちいいにゃー!」
ズキッ
凛「にゃっ?なんだろ、足がちょっと痛かった気がする。」トントン
凛「うーん、気のせいかな?」
花陽「はぁはぁ・・・凛ちゃんお待たせー!」
真姫「凛・・・あなた足速すぎ・・・!」
凛「二人とも遅いにゃー!さあ、ご飯食べよー!」
真姫「そうね、天気も良いし今日は最高ね。」
花陽「本当だねぇ・・・ポカポカしてるし眠くなっちゃいそう。」
凛「じゃあ早速・・・」
まきりんぱな「いただきまーす!」
モグモグ・・・
凛「はー!お腹いっぱいにゃー!」
花陽「花陽もお腹いっぱいです・・・」
真姫「花陽・・・あなた、おにぎり何個食べたのよ?」
花陽「うーん・・・5個かな?いつも持ってきてるおにぎりより小さかったからつい・・・」
真姫「ウ゛エェ!ちょっと食べすぎじゃない?」
花陽「そ・・・そんなことないよ!ちゃんとダイエットもする・・・もん」
真姫「自覚はあるのね。」
凛「凛はそんなかよちんも好きだよ!」
真姫「はぁ・・・また海未の特別トレーニングすることになるわよ?」
花陽「うう・・・気をつけます・・・」
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:39:08.36 ID:5BNnXqko.net
キーンコーンカーンコーン
凛「あ、昼休み終わっちゃったね。そろそろ戻ろっか。」
真姫「そうね、名残惜しいけどそうしましょう。」
花陽「プワプワシチャオウ」
凛「かよちん!眠くなるのはわかるけど起きるにゃー!」
花陽「うう・・・眠い。」
真姫「ほら、次は数学でしょ?頭を起こすには最適じゃない。」
凛「昼寝が捗るにゃ。」
花陽「凛ちゃんの分も頑張らないと・・・!」
真姫「はぁ・・・」
5: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:39:33.58 ID:5BNnXqko.net
@放課後 屋上
海未「5・6・7・8!」
海未「穂乃果!腕を上げるのが遅いです!」
穂乃果「うんっ!わかった!」
ことり「穂乃果ちゃん頑張って!」
海未「真姫!そこはもっと笑顔で!」
真姫「や、やってるってば・・・!」
にこ「真姫ちゃん、もっと笑うにこ!笑顔は~アイドルのき・ほ・んっ☆」
希「えりち、えりち。」
絵里「?どうしたの希?何か私の動き変だったかしら?」
希「そうやないんやけど。ほら、凛ちゃんのステップ何かおかしない?」
絵里「そうかしら?覚え始めの曲だからまだ整理出来てないんじゃない?」
希「うーん、そうなんかなぁ。」
海未「凛!ちょっと動きが遅いですよ!もっとスピーディーに!」
凛「はいにゃ!」
ズキッ
凛(なんだろう、やっぱり足に違和感がある。)
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:40:49.22 ID:5BNnXqko.net
海未「今日の練習はここまでにします。お疲れ様でした!」
海未「もうすぐイベントですし、それに向けてみんなで頑張って行きましょう!」
穂乃果「もうあと一ヶ月くらいでイベントかー!楽しみだねぇ!」
ことり「うん!みんなも頑張ってるし、絶対に成功させたいね!」
絵里「そうね。メディアの取材もあるみたいだしμ’sの知名度を上げる良いチャンスだものね。」
にこ「メディアよ!メディア!テレビ、ラジオ!雑誌!く~!ここからにこ達はさらなる高みへと上り詰めるのよ!」
真姫「にこちゃん、顔がすごいにやけてるわよ。」
希「そうやんなぁ。ウチらにとってはメディアの取材って始めてやしドキドキするけど、その分どうなるか楽しみやんな。」
凛「もしかしたら凛たち有名人になれちゃうかも!?歩く時はサングラスにマスクのにこちゃんスタイル?」
花陽「あはは、そんなにはならないんじゃないかな?」
海未「何にしても楽しみですね!みんな怪我のないよう精一杯頑張りましょう!」
9人「おー!」
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:41:18.75 ID:5BNnXqko.net
@帰り道 まきりんぱな
凛「はー!今日も疲れたねぇ!」
真姫「そうねー。新しいダンスを覚えるのって大変だものね。曲が変わればダンスも変わる。また1から覚えないといけないし。」
花陽「凛ちゃんも真姫ちゃんもダンス覚えるの早くて羨ましいよ。花陽なんて覚えるの遅いからみんなに迷惑かけっぱなしで・・・」
凛「そんなことないよ!かよちんは飲み込み早いにゃ!」
真姫「そうよ、新しい事を始めたら1から覚えないといけないのは誰でも一緒よ。」
凛「これこの間やったけど覚えてない、とかこの後どういう動きだったっけ?とかみんなが経験してることにゃ。」
真姫「でも諦めなければ少しずつ出来るようになるものなのよ。」
花陽「そう・・・だよね!うん、二人ともありがとう!」
凛「えへへ、かよちんから褒められちゃったにゃ!」
真姫「最初から何でも完璧に出来る人間なんかいない。今ダンスが上手いって言われてる人だって何度も練習して出来ない自分を超えて今に至っているのよ。」
凛「そうなもんなのかにゃ?ダンス上手い人は最初から上手いと思ってた!」
真姫「じゃあ凛、あなたは僕らは今のなかでは最初から上手く踊れた?」
凛「そんなわけないにゃ。何度も振り付けを教わりながら少しずつ覚えていったにゃ!・・・あ!」
真姫「気付いたみたいね。でも今は歌いながら踊れるようになってるでしょ?そういうものよ。」
花陽「なんか二人の話聞いてたら元気出てきちゃったな。そうだよね、みんな最初は出来ないのが当たり前だもんね!」
真姫「そう、だから続けるってだけでも凄い事なの。続けてさえいれば絶対に上達するんだから。」
凛「うー!テンション上がるにゃー!もっともっと上手くなりたいにゃ!」
花陽「そうだね!みんなで頑張ろう!」
ワイワイ
凛「あ、じゃあ凛ここでばいばいにゃ!」
花陽「うん!また明日ね、凛ちゃん。」
真姫「また明日ね。」
凛「じゃーねー!」フリフリ
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:41:56.77 ID:5BNnXqko.net
@凛の自宅
凛「ただいまー!」
凛「はぁ、真姫ちゃんの話聞いてたらモチベ上がってきちゃったにゃ!よーし、ちょっとダンスの練習するにゃ!」
ズキン
凛「・・・っ!なんだろ、これ。右足のアキレス腱付近が痛いにゃ。」
凛「・・・今日は練習お休みして湿布貼って早めに寝ようかな。」
凛(明日には治ってるよね・・・?)
翌日
凛「うー、良く寝たにゃ!さーて今日も一日頑張るにゃー!」
ズキン
凛「あ、れ・・・?昨日の所がまだ痛い。でも学校には行かなくちゃ!」
凛「でも普通に歩くと痛みがあるからテーピングで足固定して行こう。」マキマキ
凛「よし、完成!うん!テーピングしてたらあんまり痛くないにゃ!さ、学校行こう!」
@学校
花陽「凛ちゃんおはよう!」
凛「あ、かよちんおはようにゃー!」トテトテ・・・ダキッ
花陽「凛ちゃん・・・?なんか足引きずってない?」
凛「あ、あー!ちょっとだけ足痛めたみたいだけど大丈夫!」
花陽「え、え!?大丈夫なの?無理はしちゃ駄目だよぉ!」
凛「うん!元気だけは有り余ってるから全然大丈夫だよ!」
花陽「もし練習も無理そうなら見学とかしてね・・・?」
凛「心配してくれるかよちん優しいにゃー!」ギュー
花陽「ピャア///」
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:42:25.60 ID:5BNnXqko.net
@移動授業中
凛(うーん、かよちんには大丈夫って言ったけどどんどん痛みが増してる気がする・・・)
凛(片方の足を庇って歩いてるせいでもう片方の足の疲労が凄いにゃ。)
花陽「凛ちゃん・・・?本当に大丈夫?今日は練習休んで病院に行った方がいいんじゃないかな?」
凛「何言ってるのかよちん!もうすぐイベントなんだよ!練習するにゃー!」
花陽「そうだけど、凛ちゃんこの状態でダンス出来る・・・?」
凛「・・・」
花陽「ダンス早く覚えたいとか、みんなに迷惑かけるかもしれないとか思ってるかもしれないけど、凛ちゃんの身体が一番大切だよ!」
凛「うん・・・そうだね。病院に行けばすぐ治るかもだしそうするよ!」
@放課後 屋上
凛「・・・という訳で足が痛いから今日は練習お休みさせてほしいにゃ。」
海未「大丈夫なのですか凛!?」
穂乃果「凛ちゃん怪我しちゃったの!?大丈夫!?穂乃果心配だよ・・・!」
凛「問題ないにゃ。でも一応検査の為に病院に行ってくるよ。」
にこ「今が一番大事な時期だからね。それが正解よ。」
ことり「うう・・・凛ちゃん。ことり病院までついていこうか?」
凛「大丈夫にゃ!診断結果はみんなにメールするにゃ!」
絵里「何事もなければいいのだけれど。」
希「それはもうお医者さんにしかわからんやろな。」
真姫「凛、もしよかったらうちの病院で診察しない?確かな診断結果が出せるわ。」
花陽「それがいいよ!凛ちゃん!信頼出来るお医者さんから見てもらおう?」
凛「みんな大げさすぎにゃー。凛は元気なんだから!」
真姫「凛。素人の自己判断ほど危険なものはないの。ちゃんと見てもらいましょう?」
凛「わかったにゃ。じゃあ真姫ちゃんお願いするよ。」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:43:07.98 ID:5BNnXqko.net
@下校中 通学路
凛「えっと、真姫ちゃんの病院はこっちだよね。」テクテク
凛「うう・・・普通に歩くのが辛いにゃ。こんなにも目的地が遠いって感じたことないよ・・・。」
凛「はぁ・・・はぁ・・・!もう痛みと疲れで歩けないよ。お金ないけどタクシーに乗ろう。」
キキー
凛「○○病院までお願いします。」
凛(昨日までは右足が痛いだけだったのに庇って歩いてたせいか左足も痛い・・・)
凛(バイオハザードのデンジャー状態の歩き方みたいにゃ。)
@病院
ホシゾラサン! ホシゾラリンサンー!
凛「はい!」
医者「今日はどうしましたか?」
凛「えっと、昨日から足のこの辺が痛くて・・・」
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:43:42.52 ID:5BNnXqko.net
医者「じゃあこのベッドにうつぶせになって寝てくれるかな?」
凛「はい。」
医者「ここ痛い?」ギュ
凛「にゃぁああああ!!そこ痛いです!」
医者「ここは?」ギュ
凛「痛い痛い痛い!そこも痛いです!!」
医者「これは腱鞘炎だね。無理してたらアキレス腱が切れてた可能性もあるから、早く診察出来てよかったね。」
凛「え・・・」
医者「どうします?痛み止めの注射両足に打ちますか?」
凛「お、お願いします。」
凛(アキレス腱が切れるとかアニメとか漫画でしか聞いたことないにゃ。そうなってた可能性があるとか・・・ゾクゾク)
医者「とりあえず無理はしないこと。痛み止めの薬を飲んで湿布を貼って安静に、そしてリハビリに来てください。」
凛「ありがとうございました。」
凛「これは明日の練習無理だなぁ。みんなにメールしとこう。」メルメル
凛「これでよしっと。注射打ったからか病院に行く前よりは痛みがないにゃ!これはすぐに治りそうな予感・・・!」
凛「明日から授業終わったら病院でリハビリかー。」
14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:44:08.76 ID:5BNnXqko.net
翌日
凛「う・・・ベッドから降りるのが辛い・・。」
凛「なんで?こんなにちょっとした段差が痛いとか凛の身体どうなっちゃったの?」
凛(階段も一段降りるのに凄く時間かかる。一段一段降りるのとか何年ぶりだろ。)
凛「お母さんおはようー。」
凛母「あら、凛ちゃんおはよう。足は大丈夫?」
凛「うん・・・あんまり大丈夫じゃないかも。階段辛い・・・」
凛母「大丈夫?今日はお休みしたら?学校って階段多いでしょ。」
凛「でもでも!凛元気なんだよ!ただ足が痛いだけで!」
凛母「それでも普通に歩く事が出来ないくらい辛いんでしょう?」
凛「・・・うん。」
凛母「早く治ればその分早く行けるんだから、我慢しないと。ね?」
凛「そう・・・だね。」
凛母「学校にはお母さんが連絡しておくから、凛ちゃんは身支度整えたらリハビリに行ってらっしゃい。」
凛母「歩いて行くのは辛いと思うからタクシー使って行くのよ?」
凛「はーい。」
・
・
・
@道路
凛「うう・・・足が痛いだけでこんなに辛いなんて。」
凛「にゃ・・・!お婆ちゃんから軽々と抜かされちゃった。」
凛「・・・歩くの疲れた。この辺まで歩かないとタクシー来ないから仕方ないんだけどね。」
凛「タクシー!」ブンブン
凛「○○病院までお願いします。」
凛(でもタクシーに乗る事とか滅多にないからなんかブルジョアになった気分にゃ。)
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:44:41.95 ID:5BNnXqko.net
@病院
凛「あの、すみませーん!リハビリに来ました。」
看護士「星空さんですね、こちらで横になって下さい。最初はアイシングしますね。」
凛「あ、はい。よろしくお願いします。」
アイシング中
凛(みんな今頃授業中かな?凛も早く学校行って練習したいにゃ。)
凛(もうすぐイベントだしダンスも覚えないと間に合わないよ。)
凛(みんなにも迷惑かけちゃうし・・・)ウトウト
・
・
・
看護士「星空さん、お疲れ様でした。明日からは逆に温めるリハビリしますね。」
凛「あ、ありがとうございました。明日もよろしくお願いします!」
@帰り道~タクシー
凛(リハビリしたらすぐに良くなる訳じゃないんだね。)
凛(凛に今出来るのはリハビリして湿布貼って安静にするくらいしかない。・・・辛いにゃ。)
・
・
・
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:45:10.01 ID:5BNnXqko.net
@凛の自宅
凛「ただいまー。・・・お母さんはお仕事行っちゃったみたいだね。」
凛「これから何しようかな。ダンスの振り付けを思い出してイメトレしようかな。」
凛「うう・・・この階段が今の凛には立ちはだかる壁に思えるにゃ。一段一段ゆっくりと・・・」
凛「かーべーは、はいはいはい、こわせーるもーのさ」ヨイショ
凛「やっと凛の部屋に到着にゃ。こんなに遠かったっけ・・・。」
@凛の部屋
凛「よいしょ!はー、疲れたー・・・何もやることないしイメトレしよっと。」
凛「・・・あそこのステップはこうやって・・・」
凛「あれ?この動きのあとどうするんだっけ・・・どうしても思い出せないや。」
凛「教わったばっかりだから仕方ないんだけどね。はぁ・・・イメトレも全然出来ないにゃ。」
凛「漫画でも読もう。」
・
・
・
携帯「デアーイガ ワターシヲ カエタミターイ」
凛「あ、かよちんからメールだ!」
本文「凛ちゃん、足の怪我は大丈夫?焦らなくていいからゆっくり治してね。」
本文「何か困った事があったらすぐに言ってね!凛ちゃんの力になりたいです。」
凛「うう・・・かよちん天使すぎるにゃー!」
凛「ありがとにゃ!困った事があったらすぐ言うね!かよちんも練習大変だと思うけど頑張ってね・・・と」メルメル
凛「あ、みんなからもメール着てた!みんな優しいにゃー!」
凛「でも本当にやることがないよー。暇だよー。」
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:45:40.11 ID:5BNnXqko.net
@学校 屋上
花陽「凛ちゃん大丈夫かな、心配だよぉ。」
絵里「そうよね、足が痛いと何も出来ないものね。」
穂乃果「穂乃果だったらみんなに会えないのとか絶対耐えられないよー!」
希「元気な凛ちゃんやからこそ動けないってかなりストレスやろうなぁ。」
ことり「凛ちゃんかわいそう・・・」
真姫「痛めた所が腱だから完治するまでは100日くらいかかるみたいね。動けるようになるのはもっと早いだろうけど。」
海未「そんなにかかるのですか。イベントに間に合うのでしょうか・・・。」
にこ「凛には意地でも治してもらうしかないわね!」
希「まあまあ、にこっち。凛ちゃん本人が一番そう思っとるよ。」
にこ「冗談よ。一番辛いのは凛自身だってわかってるわ。」
穂乃果「凛ちゃんが戻ってきたら教えてあげれるように、まずは穂乃果達が完璧にしとかないとね!」
ことり「そうだねっ!」
絵里「それじゃあ練習始めましょうか!」
・
・
・
海未「はい、じゃあ今日はここまでにします!みなさん、お疲れ様でした。」
花陽「はぁはぁ・・・新しい動きばっかりだったからついていくので精一杯だよぉ・・・。」
真姫「そうね・・・!まだ次の動作がどういうのだったか思い出しながらじゃないと動けないわ。」
希「これを覚えてから完璧にしていくんは時間かかりそうやなぁ。」
穂乃果「そうだね、今までやった曲の中でかなりハードだもんね!」
にこ「こ・・・こんなものにこにーにとっては楽勝にこ!」
絵里「にこ・・・セリフと顔が一致してないわよ。」
ことり「あはは。ことりもバテバテです。」
希「それじゃあそろそろ帰ろか。」
20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:46:23.84 ID:5BNnXqko.net
@帰り道 のぞえり
絵里「ねえ、どう思う?」
希「どう思うって何が?凛ちゃんの事?」
絵里「ええ。真姫の話だと完治するには100日もかかるっていうし・・・。」
希「そうやなぁ、イベントに出れるかって事も不安要素やけど今は凛ちゃんの精神面も心配やね。」
絵里「そうね、やりたくても出来ない動きたいのに動けないって相当なストレスよね。」
希「風邪引いて動けないのとは訳が違うもんなぁ。元気なのに動けないんは辛いと思うわ。」
絵里「早く良くなってくれればいいのだけれど。」
希「・・・そや、神田明神さんにお参りしていこか。」
絵里「希・・・そうね!神様に凛が早く良くなりますようにってお願いしましょう!」
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:46:58.26 ID:5BNnXqko.net
一週間後
@凛の部屋
凛「あれから一週間、毎日リハビリに通って湿布貼ってるけど歩くと痛いし、治る気配がないよ・・・」
凛「μ’sのみんなはお見舞いに来て元気付けてくれる。でもそれが逆にプレッシャーで。」
凛「凛はいつまでこのままなんだろ。どんどんみんなに置いていかれちゃうよ・・・。」
凛「イベントの日はどんどん迫ってきてるのに凛だけ何も出来てない。」
凛「誰か助けてよ・・・」
携帯「ソシテ ワタシタチハメグリアウー」
凛「あ、海未ちゃんからのメールだ。」
本文「凛、元気にしていますか?凛が休んでから一週間が経ちますが足の容態はいかがですか?」
本文「来週には復帰出来そうでしょうか。みんな心配していますよ。」
凛「・・・う。」グスッ
トントン
凛母「凛ちゃん、入ってもいいかしら?」
凛「うん、大丈夫。」
凛母「ご飯持ってきたんだけどお腹空いてる?」
凛「ほとんど動いてないしあんまり減ってないかな。でもありがと。」
凛母「足の怪我、中々治らないわね。少しは良くなってる感じする?」
凛「うーん、あんまり実感はない・・・かな。」
凛「正直外に出るのが辛いんだ。自分がまだちゃんと歩けない事を実感しちゃうから。」
凛母「そうよね・・・。凛ちゃんがやってるアイドル活動続けられそうなの?」
凛「・・・!続けるよ!今までもちゃんとやってきたんだもん!」
凛母「でもどこで足を痛めたのかわかんないんでしょ。もしかしたらダンスの練習で痛めてしまったのかも・・・」
凛「違うよ!ダンスとは関係ない所で凛がはしゃいじゃってその時に・・・!」
凛母「足が治ったとしてダンスの練習したらまた痛めちゃうかもしれないんだから足を使わないような部活を・・・」
凛「もうその話はやめてっ!」
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:48:35.59 ID:5BNnXqko.net
凛母「・・・そう、ね。まずは足を治す事だけを考えましょうか。」
凛母「そういえば隣のおばさんからお漬物貰ったのよ、夜ご飯の時にでも食べましょうか。」
凛「うん、そうだね。お腹空いたら食べるよ。」
凛母「それじゃあお母さんは行くわね。何かあったら呼ぶのよ?」
凛「分かった、ありがとう。」
パタン
凛「・・・」ポフッ
凛(お母さんごめんね。凛の心配して言ってくれてたのわかってたのに・・・。)
チラッ
携帯「来週には復帰出来そうでしょうか。みんな心配していますよ。」
凛「うう・・・!」ジワッ
凛「いつになったら治りそうとか、学校行けそうとかそんなの凛が一番知りたいよっ・・・!」
凛「最初は怪我なんて直ぐに治る、今回怪我したのは何かの啓示なのかもしれないって前向きに考えてたけど。」
凛「自分じゃ何も出来ないし、治らないプレッシャーと周りからの心配が逆にプレッシャーになって毎日が辛いよ・・・。」
凛「どうしたらいいの・・・?凛はどうしたらいいの!?助けてよ、かよちん・・・。」
・
・
・
23: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:49:07.35 ID:5BNnXqko.net
@学校 屋上
花陽「こんなメールがきて・・・凛ちゃん相当参ってるみたいなんです、何かしてあげられないかなぁ?」
希「そうやねぇ、ウチらでは凛ちゃんの怪我を治してあげることは出来ないからなぁ。」
穂乃果「そうだ!動画撮ろうよ!ダンスの振り付けの動画!」
ことり「あ、それいいかも~!凛ちゃんのパートも踊ってあげたらわかりやすくていいかも!」
海未「それはとても良い案だと思うのですが、凛のパートは誰か踊れるのですか?」
絵里「問題はそこなのよね。いつもよりハードな分、みんなも自分の振り付けで精一杯だろうし。」
希「それやったら問題ないんと違う?」
にこ「どういうことよ?」
希「そこに自分のパート意外もマスターしてる人がおるみたいやし。ね、に・し・き・の・さん?」ニッコリ
真姫「ちょっと希!」
花陽「真姫ちゃん、凛ちゃんパートも踊れるの!?」
真姫「・・・ハァ。凛が怪我して病院に行った日にお父様に聞いたのよ。凛の怪我はどれくらいかかりそうか、って。」
海未「確か完治まで100日くらいかかると言っていましたよね。」
真姫「そうよ。それを聞いた時に凛にしてあげれる事はないか考えたの。」
穂乃果「あ!だから最初の方は真姫ちゃんミスが多かったんだ!」
ことり「自分のパートじゃない所も覚えないといけないからこんがらがってたんだねぇ。」
希「真姫ちゃんは本当に友達思いの良い子やなぁ。」
真姫「・・・うぅ///」
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:49:42.84 ID:5BNnXqko.net
絵里「ありがとう、真姫!」
真姫「でも!私も知ってるんだから!エリーと希が毎日神社に行ってるの。・・・凛の怪我が早く治るようにお祈りしてるんでしょ?」
穂乃果「そうなの!?絵里ちゃんと希ちゃんだけずーるーい!そうだ!みんなでお参り行こうよー!」
海未「それはいいですね!早速今日の帰りに行きますか?」
ことり「うん!みんなで行こうっ!」
にこ「それじゃ、まずはダンスの振り付けの動画からねー!真姫ちゃん頼んだわよ!」
希「でもでも、真姫ちゃんその格好で踊るん?」
真姫「え?ダンスレッスンだから当然でしょ?」
希「いつもの真姫ちゃんの格好して踊ってもうたら、それを見た凛ちゃんが真姫ちゃんのパートと勘違いするんと違う?」ニヤニヤ
にこ「そうよねー!ちゃんと凛の格好して踊ってあげないと凛が勘違いしちゃうからねー!」ニコニコ
真姫「え・・・ちょ・・・何?」
穂乃果「せっかく動画に撮るんだしねぇ~。」ニヤニヤ
絵里「真姫・・・。」
真姫「エリー!ちょっと何とか言って・・・」
絵里「凛の為よ!」キリッ
ことり「あはは・・・真姫ちゃん、諦めよう?」
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:50:18.21 ID:5BNnXqko.net
真姫「こ、これで満足!?」
穂乃果「真姫ちゃん可愛いよ!凛ちゃんみたい!」
にこ「凛の格好してる真姫ちゃんも可愛いにこー☆」
花陽「真姫ちゃんすっごく似合ってるよ!」
海未「服装の取り替えをするとあの時を思い出しますね。」
絵里「ああ、あの時はインパクトを求めて試行錯誤してたのよね。」
ことり「顔中ペイントして理事長室に呼ばれた事もあったねぇ。」
希「あったあった!あれでスクールアイドル活動しろって言われた時は焦ったで。」
海未「確かにインパクトは凄かったですが・・・。」
にこ「アイドルとは言えない風貌だったものね。外国のロックバンドみたいだったわ。」
真姫「あの・・・もう恥ずかしいんだからそろそろ進めてほしいんだけど!」
花陽「あ、真姫ちゃんごめんね。じゃあ動画撮り始めようか。」
絵里「じゃあ改めて、真姫!頼むわね。」
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:50:52.88 ID:5BNnXqko.net
@動画撮影中
にこ「真姫ちゃん!いつものキレはどこに行ったの!?」
真姫「仕方ないでしょ・・・!いつもはジャージなのに、スカートなのよ!」
希「今の真姫ちゃんは凛ちゃんなんやから、もっと凛ちゃんになりきらな!」
海未「そうです、真姫。今のあなたは凛なのですよ!」
真姫「なんでこんなにスパルタなのよ・・・。」
海未「もっと凛になりきらなくては駄目です!はい、にゃんにゃんにゃーん!」
穂乃果「おー!流石に海未ちゃんは凛ちゃんの物真似上手いねー!」
ことり「海未ちゃんは一回やったことあるもんねー。」
真姫「・・・に、にゃんにゃ・・・ああもう!出来ないってー!」
海未「真姫!ちゃんとやらなくては終わりませんよ!はい、にゃんにゃんにゃーん!」
真姫「うう・・・。にゃんにゃんにゃーん!こ、これでいいんでしょ!?」
希「海未ちゃんのスパルタっぷりがこんなところで発揮されるとはなぁ。」
花陽「でもでも!真姫ちゃんすっごく可愛いよぉ・・・!」
にこ「ちゃんと動画に撮ってあるからね!」
絵里「ハラショー!こんなに貴重な瞬間はもう一生見れないかもしれないわね。」
穂乃果「よーっし!じゃあダンスの振り付け動画撮っていこうー!」
8人「おー!」
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:51:22.26 ID:5BNnXqko.net
海未「お疲れ様でした、真姫。」
真姫「ほ、本当に疲れたわ。色んな意味で。」
絵里「ふふ。でもダンスの完成度は目を見張るものがあったわ、流石ね。」
希「一日何時間くらい踊ったらこの完成度になるんやろうなー?」
真姫「こ、これくらいちょっとやれば出来るようになるわよ!」
希「授業中居眠りしちゃうくらい夜更かしして練習してるのは誰なんかなぁ?」ニヤニヤ
真姫「な、なんで知ってるのよ!?」
希「ほら、やっぱりな。真姫ちゃんの目の下のクマを見れば誰だってそうかなー?って思うよ。」
真姫「うう・・・。」
花陽「真姫ちゃん、ありがとうね!」
真姫「な、なんで花陽がお礼言うのよ。」
花陽「だって凛ちゃんは花陽の・・・ううん、μ’sの大切な仲間だもん。」
ことり「その仲間を大切にしてもらえたら、やっぱり嬉しいよね。」
希「ウチらは9人でμ’sなんや。誰一人として欠けたらそれはもうμ’sやない。」
絵里「だからこそ、一人一人の大切さをみんな理解している。」
穂乃果「だからね、仲間を大切にしてもらえたら自分の事を大切にしてもらえたみたいに嬉しいんだよ!」
海未「その通りですね。仲間を大切にしてくれた事にお礼を言うのは当然の事だと思いませんか。」
にこ「もし真姫ちゃんが今の凛みたいに動けなくなったとしても、みんなが全力で真姫ちゃんを支える。そういうものなのよ、仲間って。」
真姫「そう・・・ね。仲間っていいわね。」
絵里「花陽が言ったお礼はみんなの心の代弁でもあるのよ。本当にありがとう、真姫。」
希「μ’sを、みんなの事を大切に思ってくれてありがとな。」
真姫「・・・っ!なによ、当たり前でしょ・・・。大切な仲間・・・なんだから。」グズグズ
穂乃果「えへへ。真ー姫ちゃん!」ダキッ
真姫「な、何よ穂乃果!」
穂乃果「ううん!真姫ちゃんが可愛かったから、ついー!」
海未「動画も撮り終えた事ですし、着替えて神田明神に行きましょうか。」
ことり「さんせーい!」
29: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:51:47.81 ID:5BNnXqko.net
@神田明神
ガランガラン パンパン
8人「・・・・・・。」
穂乃果「8人でお願いしたんだから効果は8倍だよね!」
海未「お祈りに相乗効果があるのかは甚だ疑問ではありますが・・・それでも私達の気持ちは一つですからね。」
ことり「神様、お願いします!」
8人「凛(ちゃん)の怪我が早く治りますように!」
絵里「凛の怪我が治るまで毎日お参りしましょうか。」
希「せやね!こんだけ、ぎょーさん美少女が毎日お祈りに来てたら神様も無視出来んやろうしな!」
花陽「凛ちゃん、早く良くなるといいなぁ。」
真姫「大丈夫よ、毎日リハビリもしてるみたいだし少しずつ良くなってるはずだわ。」
穂乃果「凛ちゃんも頑張ってるんだもんね!穂乃果達も今出来る事を精一杯頑張ろう!」
8人「おー!!」
海未「そういえば今日撮った動画はいつ渡しに行くのです?」
花陽「あ!じゃあ花陽が今日持って行ってもいいかな?」
ことり「良いと思う!ちょっとでも早い方が凛ちゃんも嬉しいと思うし!」
絵里「それじゃあお願いしてもいいかしら、花陽。」
花陽「うん!」
@凛の自宅
ピーンポーン
花陽「凛ちゃん安静にしてるかな?」
凛母「はーい!どちら様でしょうか?」
花陽「あ、私小泉花陽です。凛ちゃんの友達の・・・!」
凛母「ああ、花陽ちゃんいらっしゃい!上がって上がって!凛ちゃんも喜ぶわ。」
花陽「お、おじゃまします。」
30: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:52:16.75 ID:5BNnXqko.net
@凛の部屋
コンコン
凛「はーい。どうしたの?」
凛母「凛ちゃん、花陽ちゃんが来てくれたわよ。」
凛「えっ、かよちんが!?」
花陽「凛ちゃん、こんばんは。お部屋入ってもいいかな?」
凛「うん!もちろんっ!入って入って!」
ガチャ
花陽「凛ちゃん、足の具合はどう?まだ痛む?」
凛「まだ普通に歩けないんだ・・・。なんか変な歩き方になっちゃうの。」
花陽「そうなんだ。早く良くなればいいのにね。」
凛「うん・・・。」
花陽「あ、そうだ!今日ね、ダンスの振り付けの動画撮ってきたんだ!」
凛「ほんと!?うわー見てみたいにゃ!」
花陽「はい、ちゃんと持って来てるよ。」
凛「わーいっ!ねぇねぇ!見てもいいかな?」
花陽「もちろん!凛ちゃんの為にみんな協力してくれたんだよ。」
凛「楽しみだにゃー!ふんふーん!再生っと!」
31: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:52:41.61 ID:5BNnXqko.net
ガヤガヤ マキチャンイツモノキレハ シカタナイデショ モットリンニナリキラナクテハ
凛「ま、真姫ちゃんが凛の格好してるにゃ!?」
花陽「そうなの!みんながいつもの真姫ちゃんの格好だったら凛ちゃんが間違っちゃうかもしれないからって。」
凛「そうなんだ!アハハ!真姫ちゃん似合ってるー!」
ニャンニャンニャーン
凛「にゃんにゃんにゃーん!」
凛「海未ちゃんと真姫ちゃんのにゃんにゃんにゃーんはスーパーレアだにゃ!」
花陽「あ、そろそろ始まるよ・・・!」
ダカラシュウゴウシナイデー
凛「・・・。」
凛「真姫ちゃん凄いにゃ!凛のパートも覚えてるんだね!」
花陽「うん!凄いよね!」
凛「・・・凛がいなくてもなんとかなりそうだよね。」ボソッ
花陽「凛ちゃん!!」
凛「にゃっ!?」
花陽「なんでそんな事言うの!?」
凛「えっ・・・だって凛が居なくてもμ’sはちゃんと活動出来てるもん!」
花陽「真姫ちゃんはね、凛ちゃんが怪我した時から夜更かしして凛ちゃんのパートも覚えてたんだよ!」
凛「それは凛が居なくてもダンスに支障が出ないようにじゃないの?」
花陽「違うよっ!真姫ちゃんは凛ちゃんが居ないμ’sなんて考えてもなかったよ!」
花陽「凛ちゃんの分のパートを自分が覚えたらそれを動画に撮って凛ちゃんに見せるつもりだったんだって。」
花陽「真姫ちゃんは少しでも凛ちゃんの力になりたいからって頑張ってたの!」
花陽「それは花陽達も同じ。みんな凛ちゃんがいないμ’sなんて考えられないの。」
32: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:53:11.97 ID:5BNnXqko.net
凛「・・・。」
花陽「真姫ちゃんが凛ちゃんの為に頑張ってくれてるのを知って花陽すごく嬉しかったの・・・!」
花陽「凛ちゃんの事を大切に思ってくれてるって!」
花陽「今日もね、8人で神田明神にお参りに行ったんだよ。早く凛ちゃんの怪我が治りますようにって。」
花陽「誰一人として凛ちゃんがいないステージなんて考えてもいないんだよ!凛ちゃんが居ないμ’sなんてありえないの!」
花陽「凛ちゃんは・・・花陽が怪我して動けなかったとしたら8人でライブやろうとか考えるかな?」
凛「そんな事あるわけないよ!かよちんがいないμ’sなんてありえないにゃ!」
凛「他のみんながやろうって言っても凛はかよちんが居なきゃやらないって言うよ!」
花陽「ありがと。μ’sのみんなもね、今まさにそんな気持ちなんだよ凛ちゃん。」
花陽「どれだけ大きなイベントでもステージでも9人が揃ってなかったら意味がないの。」
花陽「花陽も凛ちゃんが居ないライブなんて考えられないよ。」
凛「かよちん・・・。」
花陽「ね!今は何も難しく考えなくていいの!元気になる事だけを考えよう!」
凛「・・・そうだね。凛、みんなの心配がプレッシャーだったんだ。」
凛「いつになったら治りそう?とかいつ学校に来れる?とか聞かれる度に、凛の方が知りたいよ!ってそれが凄くプレッシャーだった。」
凛「どんどんイベントの日にちは近づいて来るのに凛は何も出来ないし、いつになったら治るかわかんないし・・・。」
凛「何も考えたくない、放っておいてって思った時もあったよ。」
花陽「うん・・・うん。辛かったよね!」
凛「でも今日かよちんから話を聞いて気持ちが楽になったんだ。」
凛「今凛に出来る事を精一杯やろうって!」
凛「凛が今出来るのは怪我を治す事!どれくらい掛かっちゃうかわからないけど、絶対治すから!」
花陽「うん!じっくり治していこうね!焦る必要なんてないんだよ。」
凛「かよちんありがとう・・・!うう・・・凛は幸せものだにゃ。」
花陽「凛ちゃん・・・。」
33: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:53:38.10 ID:5BNnXqko.net
凛「あとでμ’sのみんなにもありがとメール送っとくにゃ!」
凛「うー!テンション上がるにゃー!」ピョン
花陽「凛ちゃん!!まだ安静にしないと!」
凛「あ、えへへ・・・ついテンション上がっちゃった。」
花陽「あれ、凛ちゃん足は大丈夫なの!?」
凛「あ、れ?ほんとだ!今までみたいに痛くないよ!」
凛「かよちんかよちん!凛、足痛くないにゃ!」
凛「あ、し・・・痛く・・ないよ!ほら、かよちん・・・見て?ううっ・・・!うわああああーーーーん!!」ギュッ
花陽「凛ちゃん・・・良かったねぇ。本当によかったねぇ!」
・
・
・
凛「ごめんねかよちん・・・!」スンスン
花陽「ううん、凛ちゃんの気持ち痛いほどわかるから・・・。辛かったね、頑張ったね!」
凛「かよちん・・・そういうのズルいにゃぁ・・・!そういう事言われたら凛、また・・・」ウルッ
花陽「いいよ、凛ちゃん。今日はいっぱい泣こ?ね?」
凛「かよちん!!うわああぁぁぁーーーーんっ!!辛かったよぉ!もうダンス出来ないかもって心配だったよぉおお!」ギュッ
花陽「凛ちゃん、本当によかったね・・・!よか、った・・・!うううっ・・・!」
凛・花陽「うわぁあああああーーーん!!」
34: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:54:03.58 ID:5BNnXqko.net
@希の部屋
絵里「そう・・・、それじゃ凛の足は大分良くなっているのね。」
絵里「ええ、わかったわ。ありがとう花陽。」pi
希「花陽ちゃん何て言ってたん?」
絵里「凛の足は順調に回復に向かってるそうよ。テンションが上がってジャンプしたらしいんだけど、痛くなかったんだって。」クスッ
希「凛ちゃんらしいなぁ。でも、ほんまに良かったなぁ!」
絵里「ええ・・・本当に安心したわ!」
希「そうだ!凛ちゃんが戻ってきたらお祝いでもしよか!」
絵里「ふふ・・・!それもいいわね!凛が喜びそうなラーメンパーティでもする?」
希「それいいかも!頑張った凛ちゃんへのご褒美やしな!」
絵里「そうと決まれば、早速明日にでもみんなに話してみましょう!」
・
・
・
@放課後 屋上
絵里「と、いう訳なんだけれどどうかしら?」
ことり「うんっ!良いと思う!凛ちゃん喜んでくれるといいな!」
穂乃果「いいねいいね!穂乃果も楽しみだよー!」
真姫「それで、凛はいつから学校に来れそうなの?」
花陽「それがね、今日病院に行って許可が出れば明日にでも登校出来るかもだって!」
海未「それは喜ばしい事ですね!私達もそうですが、凛も嬉しいでしょうね!」
希「動けないフラストレーションもあったやろうし、テンション上がるやろうなぁ。」
にこ「きっと私達が思ってるより凛は何倍も辛い思いや悔しい思いを経験したのよ。だからこそ・・・」
絵里「いっぱい労ってあげましょう!」
8人「おー!!」
35: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:55:38.75 ID:5BNnXqko.net
@次の日 部室
花陽「はぁ・・・はぁ、お、お待たせしました!」
真姫「ちょ、ちょっと何でこんな事になるのよ!」
希「えー、だってラーメンって言えば紅しょうがやん?」
真姫「だからって買いに行かせる、普通・・・?」
にこ「ちょーっとでもぉ、凛ちゃんに喜んで欲しいからぁ、手は抜きたくないにこぉ☆」
真姫「じゃ、じゃあにこちゃんが行けばよかったんじゃないの?」
にこ「にこはぁ、飾りつけ頑張ってたにこ!ほら、ここの星のマーク可愛いでしょ~!」キュルルン
真姫「はぁ、もういいわ。」
穂乃果「それでそれで、ラーメンパーティって言ってもインスタントだけど凛ちゃん喜んでくれるかな?」
絵里「きっと喜んでくれるわ。だって今日は・・・」
ことり「9人が久しぶりに揃う大切な日、だもんね!」
海未「そろそろ凛が来る時間ではありませんか?」
穂乃果「ホントだ!じゃあ電気消すよ~?」パチン
36: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:56:02.46 ID:5BNnXqko.net
@廊下 部室前
凛「すぅ~、はぁー!久しぶりだから何か緊張しちゃうにゃ・・・!」
凛「えへへ、でもみんなの顔を見るの楽しみだにゃ!」
凛「でもでも、いつもの屋上じゃなくて何で部室に集合なんだろ?」トントン
凛「失礼しまーす!」ガチャ
凛「あれ?真っ暗だ。まだ誰も来てないのかな?」
カチッ
8人「凛(ちゃん)、おかえりなさい!!」パァン!
凛「にゃ!?」
絵里「凛、おかえりなさい!」
希「凛ちゃん、おかえりー!」
海未「凛、待っていましたよ。おかえりなさい!」
ことり「凛ちゃんおかえりー!」
穂乃果「凛ちゃーん!待ってたよー!おかえりー!」
真姫「凛、あんまり待たせるんじゃないわよ。おかえり!」
花陽「凛ちゃん・・・おかえりなさい!」
凛「みんな・・・!」
凛「ただいまにゃーー!!!」
37: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/16(火) 21:56:26.99 ID:5BNnXqko.net
以上になります。
自分の実体験を元に書かせていただきました。
足を怪我するって本当に辛いです。みなさんは怪我等無い様、安全に過ごして下さいませ・・・!
凛「毎日楽しいにゃー!」
鬱ものかと思ったので