5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:18:04.09 ID:6evkQp0N0
20XX年―
人類は突然現れた巨人と呼ばれる存在によって、滅亡の危機にさらされた―
その圧倒的な力の差に人類はこのまま滅びの道を歩むかと思われた―
しかし!ある時、希望の光が訪れる―
これは、人々を守るため巨人と戦う少女達の軌跡―
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:21:20.75 ID:6evkQp0N0
~壁の中の街~
玄「それじゃ、行ってきまーす!」タタッ
宥「玄ちゃん待ってぇ~」タッタッ
玄「ダメだよ~。お姉ちゃん最近ずっと家の中だったし、今日はいっぱい運動しよ!」
宥「そんなぁ…」
~~~
玄「ふぅ…ちょっと疲れちゃったね」ストン
宥「ちょっとどころじゃないよぉ…」ハァハァ
玄「…ねぇ、お姉ちゃん」
宥「何?」
玄「あの壁の外にはどんな世界が広がってるんだろうね…」
宥「壁の外かぁ…」
宥(私達人類は巨人から身を守るため、壁の中で暮らしている…)
宥(壁は100年もの間壊されることなく平和な時間が続いてたけど…)
宥(いつまでも平和な保証なんて何処にも……)
ドオオォォォン
玄「な、何!?今の音…爆発?」
宥「あぁ…、く、玄ちゃん…」ガタガタ
玄「どうしたの、お姉ちゃん!?一体何が見え……ぁ……」
宥(私は見えたものを信じたくなかった)
宥(私達を守ってくれるはずの壁の上から…悍ましい笑みを浮かべた巨人が覗き込んでいるなんて)
その50メートルはあろうかという巨人は再び脚を振り上げ、人々の盾であった壁を…蹴り壊した。
飛び散った壁の破片は街を破壊し、壊れた壁の穴からは次々に巨人が侵入してきた。
宥(壁の破片が!)
玄「お姉ちゃん、危な…ひでぶっ!?」
宥「玄ちゃん!」
宥(玄ちゃんが私を庇って飛んできた瓦礫の下敷きに!)
玄「お姉ちゃん…逃げて…」
宥「玄ちゃ…」
大沼「何しとるんじゃ、宥ちゃん!早く逃げなさい!」
宥「だけど玄ちゃんが!」
大沼「怪我人を連れていたら君まで巨人に喰われてしまうぞ!」
宥「でも!」
玄「お姉ちゃん…大丈夫だよ」
宥「玄…ちゃん?」
玄「大沼さん、お姉ちゃんを連れて逃げてください!」
大沼「……わかった」ヨイショッ
宥「嫌っ、降ろしてぇ!玄ちゃん!玄ちゃーん!!」
玄「お姉ちゃん…私、必ず戻るから」グスッ
~~~
宥「降ろしてください!」ドンッ
大沼「あ痛っ!」
宥「…どうして逃げたんですか!まだ近くに巨人はいなかったのに!」
大沼「………」
大沼「君が玄ちゃんを助けられなかったのは、君に力がなかったから…」
宥「……!」
大沼「私が彼女を連れて逃げられなかったのは…巨人が来たら恐くて腰が抜けそうだったからだ…!」ポロポロ
宥「そんな…」
宥(あれから私は船に乗せられ、安全居住区へ避難した)
宥(でも、安全と言われてた壁の中に巨人は侵入してきたんだもの。ここだっていつまでも安全じゃない…)
憧「おはよ、宥姉」ヒョコッ
宥「あ、憧ちゃん」
憧「私達がここにきてもう1年かぁ…玄はまだ見つかってないの?」
宥「うん。…穏乃ちゃんもまだなんだよね?」
憧「まあね…でも!あの体力バカのシズが簡単に死ぬわけないし!きっと生きてる」
宥「うん。玄ちゃんも必ず戻るって言ってたから帰ってくるよ」ニコッ
憧「あっ、宥姉久しぶりに笑ったね」フフッ
ビーッビーッ
憧「何っ!?」
えり『この区域に3体の巨人が迫っています!住民の皆さんは速やかに避難を…」
咏「……もう人類は終わりだねぃ」
宥「えっ…?」
咏「だってさぁ、ここより安全なとこなんてもうないんじゃねーの?しらんけど」
宥「そんな…」ブルブル
宥(人類が終わる前に…最後にもう一回だけでも玄ちゃんに会いたかったよ…)
巨人A「………」ズシン
巨人B「………」ズシン
巨人C「………」ズシン
咏「来ちゃったか…」
憧「シズ…!」ギュッ
宥「玄ちゃん…!」ギュッ
玄「やめるのです!巨人達!」
人々「「!?」」
玄「お姉ちゃん達に手を出さないように!」
穏乃「玄さん、もうすぐ放しますよ!」ギューン
宥「玄ちゃん!」
憧「シズゥ!何で玄を抱えて飛んでるの!?」
玄「いいよ。放して、穏乃ちゃん」
穏乃「了解です!」パッ
玄(レーザー銃を構えて…)チャッ
玄(撃つ!)ビュイン
巨人C「……!?」バチィッ
玄「やった!当たった!」スタッ
宥「玄ちゃん…あんなに高い所から落ちたのに全然平気みたい…」
憧「シズなんて空をブンブン飛び回っちゃって。やっぱり前のシズのままじゃないんだね…」
巨人B「…!?」バチィッ
穏乃「よーし!こっちも命中!」ギューン
002、高鴨穏乃
両脚部に内蔵された飛行ユニットで空中を自在に飛ぶことができる。
巨人A「………」ブンッ
玄「おっと!」シュンッ
宥「!」
憧「玄…今、瞬間移動しなかった?」
巨人A「………」グオォッ
玄「危ないなぁ…」ヒュンッ
009、松実玄
奥歯のスイッチを押すことで加速装置が作動し、通常の約1000倍の速度での移動が可能になる。
巨人B「………」ドガッ
玄「あうっ!?」
穏乃「玄さん!」ギューン
穏乃「大丈夫ですか!?」
玄「うん、なんとか…」
穏乃「よかった、これくらいの損傷なら私でも治せます」カチャカチャ
巨人A「………」ズシン
玄「穏乃ちゃん!いざとなったら穏乃ちゃんだけでも逃げて!」
穏乃「何言ってるんですか!そんなこと出来ませんよ!」
巨人A「………」ニタァ
宥(玄ちゃんと穏乃ちゃんが、巨人に踏み潰されちゃう!)
宥「玄ちゃーーーん!!」
玄「……くっ!」
ズンッ
玄「うぅ…って、あれ?生きてる」チラッ
豊音「間に合ってよかったよー」グググ
玄「姉帯さん!」
005、姉帯豊音
砲弾にも耐える強固な装甲皮膚と1000万馬力の怪力を持つ。
豊音「えいっ!」ブンッ
巨人A「…!?」ズシーン
豊音「みんなも来たよー」ボッチジャナイヨー
玄「皆さん…!」
衣「まったく!怜が巨人の襲来を予知した瞬間に2人だけで行くなんてズルいぞ!」
誠子「これが軍ならば刑罰ものだ」
美穂子「まあまあ、とにかく間に合ってよかったわ」
洋榎「ま、2人なら大丈夫やろって思とったけどな~」
マホ「でも、なんだか怪我してるみたいですよ?」
巨人B「……!」ドドド
誠子「ならば私達が倒しまくればいいだけだ」チャッ
巨人B「………」ブォンッ
誠子「遅いな…」サッ
誠子「元軍人を舐めてもらっては困る」チャキッ
004、亦野誠子
指はマシンガン、膝には小型ミサイル等を持つ。
全身が武器の塊である。
誠子「フルバースト!」ズガガガガッ
巨人「…!?」ドォォォン
誠子「やったか!?」
巨人B「………」フラフラ
洋榎「惜っしいな~。ほなうちが…」
巨人B「………」ブンッ
洋榎「岩ぁ!?…って、危なっ!こりゃ迂闊に近寄れんな~」
マホ「マホに任せてください!」ググッ
鷲(マホ)「はいっ!これで洋榎さんを運べます!」
007、夢乃マホ
自身の細胞の分子配列を変え、あらゆるものに変身することができる。
鷲(マホ)「行きますよ~」バッサバッサ
洋榎「おー、ええ眺めやなぁ」
洋榎「確か巨人は首の後ろが弱点なんやったなぁ」
鷲(マホ)「はいっ!なら後ろに回り込みますね」バッサバッサ
洋榎「ええでええで~……今や!」
006、愛宕洋榎
高圧縮エネルギー炉を内蔵し、口から高熱火炎を放つ。
洋榎「ふっ!」ゴオォォ
巨人B「」シュウゥゥ
鷲(マホ)「首の後ろに命中させたら消滅しました!」
洋榎「大手柄やで洋榎ちゃん~っと。…って、誰も乗らんのかい!」
巨人A「………」ブクブク
豊音「わっ、わっ!巨人が湖の中に逃げちゃったよー」
衣「衣に任せろ!」ザブン
008、天江衣
深海活動用に改造されており、海底での戦闘が得意。
両足裏から激流を噴射し、水中を高速移動できる。
衣(機雷が浮いている…これはありがたい!)スィー
巨人A「………」ブクブク
衣(ええい、これでも…食らえっ!)ブンッ
巨人A「……!」ドゴォォ
豊音「わわっ!凄い水柱だよー」
誠子「見ろ、衣も上がってくる」
衣「ふふん、口ほどにもない!」ザバッ
穏乃「おかしい…」
玄「えっ?」
穏乃「巨人は3体いたはず!でも、まだ2体しか倒してない!」
美穂子「見て、あそこ!」
全員「「!」」
巨人C「………」ニイッ
宥「た、助けて…」カタカタ
玄「お姉ちゃん!」
玄(私から巨人までの距離、お姉ちゃんと巨人の距離。普通に見たら間に合うわけがない…でも)
玄(私には、゙コレ゙がある!)
玄「加速装置!」ヒュンッ
玄(普通なら間に合わなくても)
玄「1000倍なら間に合う!」チャッ
巨人C「……?」
玄「せーのっ」ビュイン
巨人C「…!?」バチィッ
巨人C「」シュウゥゥ
玄(よかった…運よく首を貫いたみたい)
宥「玄ちゃん!」ギュッ
玄「お姉ちゃん!」ギュッ
玄「ゴメンね。私、肉体の損傷が酷かったみたいで、助かるかわりにサイボーグになっちゃった…」
宥「ううん、関係ないよ。だって玄ちゃんは玄ちゃんだから」ニコッ
玄「ありがとう、お姉ちゃん」ニコッ
洋榎「なぁ、早く帰って唐揚げ食べたいねんけど…」
誠子「愛宕洋榎。あまりにも空気を読まないようなら、後ろから撃つ」チャキッ
洋榎「……すんません」ハンズアップ
宥(結局玄ちゃんはあの後、7人の仲間と一緒に『研究所』って所に行っちゃいました。でも―)
玄『私はこれから人類を守るために、サイボーグ戦士として戦わなくちゃいけないんだ』
玄『でも安心して。お姉ちゃんが本当に困ったときには、私は必ず駆け付けるから』
宥(…ダメだよね。いつまでも玄ちゃんに頼りっきりなお姉ちゃんじゃ)グッ
憧「あっ、いたいた。宥姉ー!早くしないと夕食の配給終わっちゃうよー!」
宥「はーい。今行きまーす」トテテ
宥(玄ちゃんがいつ帰ってきてもいいように…私、ちゃんとお姉ちゃんらしくしてなくちゃ!)
サイボーグ戦士達の活躍により、人類最後の砦は守られた
しかし、まだ巨人はこの世から消えたわけではない
悪しき巨人を倒し、人類が平和に暮らせるその日まで
戦え、サイボーグ戦士
負けるな、サイボーグ戦士
彼女達の戦いはこれからも続く
―完―
支援レスありがとうございました!
進撃の巨人観たら009シーズン2の1話が浮かんだからやってみたかっただけ
おもちをペロペロしないと死ぬ病気のほうは頑張るので今回の出来は御勘弁
元スレ
~壁の中の街~
玄「それじゃ、行ってきまーす!」タタッ
宥「玄ちゃん待ってぇ~」タッタッ
玄「ダメだよ~。お姉ちゃん最近ずっと家の中だったし、今日はいっぱい運動しよ!」
宥「そんなぁ…」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:24:32.68 ID:6evkQp0N0
~~~
玄「ふぅ…ちょっと疲れちゃったね」ストン
宥「ちょっとどころじゃないよぉ…」ハァハァ
玄「…ねぇ、お姉ちゃん」
宥「何?」
玄「あの壁の外にはどんな世界が広がってるんだろうね…」
宥「壁の外かぁ…」
宥(私達人類は巨人から身を守るため、壁の中で暮らしている…)
宥(壁は100年もの間壊されることなく平和な時間が続いてたけど…)
宥(いつまでも平和な保証なんて何処にも……)
ドオオォォォン
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:28:33.87 ID:6evkQp0N0
玄「な、何!?今の音…爆発?」
宥「あぁ…、く、玄ちゃん…」ガタガタ
玄「どうしたの、お姉ちゃん!?一体何が見え……ぁ……」
宥(私は見えたものを信じたくなかった)
宥(私達を守ってくれるはずの壁の上から…悍ましい笑みを浮かべた巨人が覗き込んでいるなんて)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:32:42.72 ID:6evkQp0N0
その50メートルはあろうかという巨人は再び脚を振り上げ、人々の盾であった壁を…蹴り壊した。
飛び散った壁の破片は街を破壊し、壊れた壁の穴からは次々に巨人が侵入してきた。
宥(壁の破片が!)
玄「お姉ちゃん、危な…ひでぶっ!?」
宥「玄ちゃん!」
宥(玄ちゃんが私を庇って飛んできた瓦礫の下敷きに!)
玄「お姉ちゃん…逃げて…」
宥「玄ちゃ…」
大沼「何しとるんじゃ、宥ちゃん!早く逃げなさい!」
宥「だけど玄ちゃんが!」
大沼「怪我人を連れていたら君まで巨人に喰われてしまうぞ!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:36:25.53 ID:6evkQp0N0
宥「でも!」
玄「お姉ちゃん…大丈夫だよ」
宥「玄…ちゃん?」
玄「大沼さん、お姉ちゃんを連れて逃げてください!」
大沼「……わかった」ヨイショッ
宥「嫌っ、降ろしてぇ!玄ちゃん!玄ちゃーん!!」
玄「お姉ちゃん…私、必ず戻るから」グスッ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:40:31.57 ID:6evkQp0N0
~~~
宥「降ろしてください!」ドンッ
大沼「あ痛っ!」
宥「…どうして逃げたんですか!まだ近くに巨人はいなかったのに!」
大沼「………」
大沼「君が玄ちゃんを助けられなかったのは、君に力がなかったから…」
宥「……!」
大沼「私が彼女を連れて逃げられなかったのは…巨人が来たら恐くて腰が抜けそうだったからだ…!」ポロポロ
宥「そんな…」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:47:00.52 ID:6evkQp0N0
宥(あれから私は船に乗せられ、安全居住区へ避難した)
宥(でも、安全と言われてた壁の中に巨人は侵入してきたんだもの。ここだっていつまでも安全じゃない…)
憧「おはよ、宥姉」ヒョコッ
宥「あ、憧ちゃん」
憧「私達がここにきてもう1年かぁ…玄はまだ見つかってないの?」
宥「うん。…穏乃ちゃんもまだなんだよね?」
憧「まあね…でも!あの体力バカのシズが簡単に死ぬわけないし!きっと生きてる」
宥「うん。玄ちゃんも必ず戻るって言ってたから帰ってくるよ」ニコッ
憧「あっ、宥姉久しぶりに笑ったね」フフッ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:54:21.96 ID:6evkQp0N0
ビーッビーッ
憧「何っ!?」
えり『この区域に3体の巨人が迫っています!住民の皆さんは速やかに避難を…」
咏「……もう人類は終わりだねぃ」
宥「えっ…?」
咏「だってさぁ、ここより安全なとこなんてもうないんじゃねーの?しらんけど」
宥「そんな…」ブルブル
宥(人類が終わる前に…最後にもう一回だけでも玄ちゃんに会いたかったよ…)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 21:58:28.71 ID:6evkQp0N0
巨人A「………」ズシン
巨人B「………」ズシン
巨人C「………」ズシン
咏「来ちゃったか…」
憧「シズ…!」ギュッ
宥「玄ちゃん…!」ギュッ
玄「やめるのです!巨人達!」
人々「「!?」」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:02:27.13 ID:6evkQp0N0
玄「お姉ちゃん達に手を出さないように!」
穏乃「玄さん、もうすぐ放しますよ!」ギューン
宥「玄ちゃん!」
憧「シズゥ!何で玄を抱えて飛んでるの!?」
玄「いいよ。放して、穏乃ちゃん」
穏乃「了解です!」パッ
玄(レーザー銃を構えて…)チャッ
玄(撃つ!)ビュイン
巨人C「……!?」バチィッ
玄「やった!当たった!」スタッ
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:06:50.46 ID:6evkQp0N0
宥「玄ちゃん…あんなに高い所から落ちたのに全然平気みたい…」
憧「シズなんて空をブンブン飛び回っちゃって。やっぱり前のシズのままじゃないんだね…」
巨人B「…!?」バチィッ
穏乃「よーし!こっちも命中!」ギューン
002、高鴨穏乃
両脚部に内蔵された飛行ユニットで空中を自在に飛ぶことができる。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:10:08.85 ID:6evkQp0N0
巨人A「………」ブンッ
玄「おっと!」シュンッ
宥「!」
憧「玄…今、瞬間移動しなかった?」
巨人A「………」グオォッ
玄「危ないなぁ…」ヒュンッ
009、松実玄
奥歯のスイッチを押すことで加速装置が作動し、通常の約1000倍の速度での移動が可能になる。
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:16:32.47 ID:6evkQp0N0
巨人B「………」ドガッ
玄「あうっ!?」
穏乃「玄さん!」ギューン
穏乃「大丈夫ですか!?」
玄「うん、なんとか…」
穏乃「よかった、これくらいの損傷なら私でも治せます」カチャカチャ
巨人A「………」ズシン
玄「穏乃ちゃん!いざとなったら穏乃ちゃんだけでも逃げて!」
穏乃「何言ってるんですか!そんなこと出来ませんよ!」
巨人A「………」ニタァ
宥(玄ちゃんと穏乃ちゃんが、巨人に踏み潰されちゃう!)
宥「玄ちゃーーーん!!」
玄「……くっ!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:19:44.21 ID:6evkQp0N0
ズンッ
玄「うぅ…って、あれ?生きてる」チラッ
豊音「間に合ってよかったよー」グググ
玄「姉帯さん!」
005、姉帯豊音
砲弾にも耐える強固な装甲皮膚と1000万馬力の怪力を持つ。
豊音「えいっ!」ブンッ
巨人A「…!?」ズシーン
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:23:44.37 ID:6evkQp0N0
豊音「みんなも来たよー」ボッチジャナイヨー
玄「皆さん…!」
衣「まったく!怜が巨人の襲来を予知した瞬間に2人だけで行くなんてズルいぞ!」
誠子「これが軍ならば刑罰ものだ」
美穂子「まあまあ、とにかく間に合ってよかったわ」
洋榎「ま、2人なら大丈夫やろって思とったけどな~」
マホ「でも、なんだか怪我してるみたいですよ?」
巨人B「……!」ドドド
誠子「ならば私達が倒しまくればいいだけだ」チャッ
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:27:49.00 ID:6evkQp0N0
巨人B「………」ブォンッ
誠子「遅いな…」サッ
誠子「元軍人を舐めてもらっては困る」チャキッ
004、亦野誠子
指はマシンガン、膝には小型ミサイル等を持つ。
全身が武器の塊である。
誠子「フルバースト!」ズガガガガッ
巨人「…!?」ドォォォン
誠子「やったか!?」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:32:31.57 ID:6evkQp0N0
巨人B「………」フラフラ
洋榎「惜っしいな~。ほなうちが…」
巨人B「………」ブンッ
洋榎「岩ぁ!?…って、危なっ!こりゃ迂闊に近寄れんな~」
マホ「マホに任せてください!」ググッ
鷲(マホ)「はいっ!これで洋榎さんを運べます!」
007、夢乃マホ
自身の細胞の分子配列を変え、あらゆるものに変身することができる。
鷲(マホ)「行きますよ~」バッサバッサ
洋榎「おー、ええ眺めやなぁ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:39:10.74 ID:6evkQp0N0
洋榎「確か巨人は首の後ろが弱点なんやったなぁ」
鷲(マホ)「はいっ!なら後ろに回り込みますね」バッサバッサ
洋榎「ええでええで~……今や!」
006、愛宕洋榎
高圧縮エネルギー炉を内蔵し、口から高熱火炎を放つ。
洋榎「ふっ!」ゴオォォ
巨人B「」シュウゥゥ
鷲(マホ)「首の後ろに命中させたら消滅しました!」
洋榎「大手柄やで洋榎ちゃん~っと。…って、誰も乗らんのかい!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:44:14.12 ID:6evkQp0N0
巨人A「………」ブクブク
豊音「わっ、わっ!巨人が湖の中に逃げちゃったよー」
衣「衣に任せろ!」ザブン
008、天江衣
深海活動用に改造されており、海底での戦闘が得意。
両足裏から激流を噴射し、水中を高速移動できる。
衣(機雷が浮いている…これはありがたい!)スィー
巨人A「………」ブクブク
衣(ええい、これでも…食らえっ!)ブンッ
巨人A「……!」ドゴォォ
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:48:51.90 ID:6evkQp0N0
豊音「わわっ!凄い水柱だよー」
誠子「見ろ、衣も上がってくる」
衣「ふふん、口ほどにもない!」ザバッ
穏乃「おかしい…」
玄「えっ?」
穏乃「巨人は3体いたはず!でも、まだ2体しか倒してない!」
美穂子「見て、あそこ!」
全員「「!」」
巨人C「………」ニイッ
宥「た、助けて…」カタカタ
玄「お姉ちゃん!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 22:57:15.51 ID:6evkQp0N0
玄(私から巨人までの距離、お姉ちゃんと巨人の距離。普通に見たら間に合うわけがない…でも)
玄(私には、゙コレ゙がある!)
玄「加速装置!」ヒュンッ
玄(普通なら間に合わなくても)
玄「1000倍なら間に合う!」チャッ
巨人C「……?」
玄「せーのっ」ビュイン
巨人C「…!?」バチィッ
巨人C「」シュウゥゥ
玄(よかった…運よく首を貫いたみたい)
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 23:02:26.13 ID:6evkQp0N0
宥「玄ちゃん!」ギュッ
玄「お姉ちゃん!」ギュッ
玄「ゴメンね。私、肉体の損傷が酷かったみたいで、助かるかわりにサイボーグになっちゃった…」
宥「ううん、関係ないよ。だって玄ちゃんは玄ちゃんだから」ニコッ
玄「ありがとう、お姉ちゃん」ニコッ
洋榎「なぁ、早く帰って唐揚げ食べたいねんけど…」
誠子「愛宕洋榎。あまりにも空気を読まないようなら、後ろから撃つ」チャキッ
洋榎「……すんません」ハンズアップ
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 23:11:20.14 ID:6evkQp0N0
宥(結局玄ちゃんはあの後、7人の仲間と一緒に『研究所』って所に行っちゃいました。でも―)
玄『私はこれから人類を守るために、サイボーグ戦士として戦わなくちゃいけないんだ』
玄『でも安心して。お姉ちゃんが本当に困ったときには、私は必ず駆け付けるから』
宥(…ダメだよね。いつまでも玄ちゃんに頼りっきりなお姉ちゃんじゃ)グッ
憧「あっ、いたいた。宥姉ー!早くしないと夕食の配給終わっちゃうよー!」
宥「はーい。今行きまーす」トテテ
宥(玄ちゃんがいつ帰ってきてもいいように…私、ちゃんとお姉ちゃんらしくしてなくちゃ!)
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 23:15:33.89 ID:6evkQp0N0
サイボーグ戦士達の活躍により、人類最後の砦は守られた
しかし、まだ巨人はこの世から消えたわけではない
悪しき巨人を倒し、人類が平和に暮らせるその日まで
戦え、サイボーグ戦士
負けるな、サイボーグ戦士
彼女達の戦いはこれからも続く
―完―
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 23:27:08.52 ID:6evkQp0N0
支援レスありがとうございました!
進撃の巨人観たら009シーズン2の1話が浮かんだからやってみたかっただけ
おもちをペロペロしないと死ぬ病気のほうは頑張るので今回の出来は御勘弁
玄「巨人が攻めてくる…?」