1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 20:43:06.18 ID:/IXmaUdQ0

~結衣宅~

結衣「…で、大事な話って何?一人ぐらしのこと?」

母「…結衣に転校してもらいたいの」

結衣「!…なんで?私、嫌だよ」

母「あなた…ごらく部なんて部活に入ってるそうね」

結衣「っ…だから何?」

母「そんな部活が黙認される学校…お固いお父さんが許すと思う?」

結衣「…」





4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 20:47:06.42 ID:/IXmaUdQ0

二時間ほど話し合った結果…

「部長を説得して部活を潰すか転校するか、どっちか決めろ!」と言われた。

私には…京子の…一年前の笑顔が忘れられないし…

あかりとちなつちゃんの居場所を奪うワケにもいかない。

だから、私は転校する。

明日からあと3日…大事に過ごさなきゃな。




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 20:49:23.74 ID:/IXmaUdQ0

~翌日~

結衣「…」ドキドキ

結衣(迎えで京子の家のインターホンを押す)

結衣(これも後、3回か…)

結衣(…いつも通り、いつも通り…)

ピンポーン

京子「おーっす!いつもご苦労だね結衣君!」

結衣「はぁ…いつも通り元気なヤツめ」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 20:53:58.07 ID:/IXmaUdQ0

京子「そーいう結衣君はどうなんだい?」

結衣「お前の態度にゲンナリしてる所」

京子「そーですかい。んじゃまーあかりの家にレッツゴー!」スタスタ

結衣「…」スタスタ

結衣「京子はさ…いつも私が迎えにくること、どう思ってるの?」

京子「ん?何イキナリ」

結衣「京子にも感謝の気持ちとかあったりするのかなーって思ってさ」

京子「んー…日常過ぎて良く分からないなぁ」

結衣「…そっか…そうだよな」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 20:57:58.30 ID:/IXmaUdQ0

結衣(分かってたけど…まぁ、京子からしてみたら、そんなモンだよな)

結衣(…私が居なくなるって知ったら…皆、悲しんでくれるのかな)

結衣(…だといいな…と思ってしまうのが何か嫌だな)

京子「…結衣?やっぱり元気ないんじゃない?」

結衣「えっ…いや、そんな事ないぞ?」

京子「そう?…ならいいけど」スタスタ

結衣(無表情のつもりだったのに…京子は変な所で目ざといな)スタスタ




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:01:13.45 ID:/IXmaUdQ0

~あかり宅~

京子「押すよー」

結衣「あっ!ちょっと待ってくれ!」

京子「?」キョトン

結衣「そ、その…私に押させてくれないか」

京子「別にいいけどー?変な結衣」

ピンポーン

あかり「はーい」




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:03:58.34 ID:/IXmaUdQ0

結衣「おはよう」

あかり「おはよー」

京子「おっはよーん」

結衣「…おはよう」

あかり「?…おはよう」

京子「流れで二度目のおっはよーん」

結衣「…おはよう…っ」ウルッ

あかり「?…お、おはよう?」

京子「いやいや、何ボケてんの結衣」

結衣「い、いや…親しい友達と挨拶するのって…良いものだよな」

あかり&京子「?」キョトン



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:07:56.12 ID:/IXmaUdQ0

~数分後~

ちなつ「おはようございますー」

結衣「お…ちなつちゃんだ」

京子「なんと!ちなつちゃんとな!?」ガバッ

ちなつ「きゃっ…ちょ、やめて下さい毎朝~」

結衣「…」ジー

あかり「?…結衣ちゃん、止めないでいいの?」

結衣(この二人のこのやり取りも…もう、見れなくなるからな)

ちなつ「ちょっと結衣センパイ!?止めて下さいよー!」モガモガ



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:11:49.29 ID:/IXmaUdQ0

結衣「あ…そうか。わたしの役目だもんな」

結衣「こら、やめろよ京子ー」トントン

京子「…と、止める気ないでしょ」

ちなつ「ちょっと結衣センパイ!お願いしますってー!」

結衣「あ、ああ…よーし!」ニヤニヤ

京子「な、何でうれしそうなの?」

結衣「え、笑ってた?」

ちなつ「笑ってましたよ?」

結衣「…そっか。なんか楽しくてさ」

京子&あかり&ちなつ「??」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:15:57.21 ID:/IXmaUdQ0

この日常の当たり前のやりとりも

うっとうしいと思っていたやり取りも

限りがあると思うと…楽しくて仕方がない。

もっと…この場所にいたい。

毎朝四人で通いたい。ケンカしたい。無駄話したい。たまにあかりをイジって遊びたい。

結局今日は…何も話せないまま、変にニヤけた顔をイジられて終わった。



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:20:16.47 ID:/IXmaUdQ0

~翌日~
バタンバタンバタン

結衣「…台風がうるさくて寝れなかった…」ムクリ

プルルルルルルル

結衣「うーん…こんな朝早くからなんだよ…」ガチャ

先生「あ、船見さん?連絡網です。今日は台風警報なのでお休みね?」

結衣「えっ…」

先生「それじゃ…」プツッ

結衣「…ウソだろ…私、運は良い方だと思ってたんだけどな…ははは…」




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:25:03.10 ID:/IXmaUdQ0

結衣「…ゲームしよう…」

結衣(こんな日に限って…台風なんて…こういう時はRPGだな)ピコピコ

結衣「あ、このセーブデータ…あかりと京子のヤツだ」

結衣「主人公の名前は…YUI、か。どうせ京子あたりが付けたんだろうな…」ピコピコ

結衣「…テレビの上のM字開脚ちなつちゃんが気になって集中できない」

結衣「本でも読むかな…」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:28:18.17 ID:/IXmaUdQ0

結衣「…あ!続きがない…京子のヤツ…勝手に取っていったな…!」

結衣「くそ…」

結衣「…鬱だ。良いことないなぁ…」パタリ

結衣「…あと二日で転校…」

結衣「…いや、イヤだよ…」ウルッ

結衣「…うっ…ううっ…いや、だよぉ…何で私なんだよぉ…」グスッ

結衣「ただ…あいつらと居たいだけなのに…っ」ポロポロ




ピンポーン



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:31:17.27 ID:/IXmaUdQ0

結衣「っ…だ、誰だ?台風の中ここに来るバカは…」ピッ

京子「はぁ…はぁ…京子だよん」

結衣「…ビショ濡れじゃん!早く入れ!」

京子「おっす…そうさせてもらうわー」ガチャ

結衣「何でこんな天候の中、私の家に来てんだよ…」

京子「いや~…ラムレーズン食べたくてさ…なんてね」ニシシ

結衣「…ったく、待ってろ」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:33:49.04 ID:/IXmaUdQ0

結衣「…で、何で来たの?はい、ラムレーズン」コトッ

京子「いやいや、ラムレーズン食べたかったからだってー!…うめぇ!」パクパク

結衣「…いやいや、ウソだろ?こんな台風の中で…」

京子「本当本当!食べたかっただけだから気にすんなってー!」パクパク

結衣「ちょ…はぁ…」

結衣(私って、そんな程度なのかな…京子にとって)



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:36:54.27 ID:/IXmaUdQ0

結衣(…悲しいな…あかり達も…私の事…)

京子「…ウソだよ。話があって来たの」

結衣「!…な、何でイキナリ真顔なんだよ!?」

京子「…結衣…さっきまで、泣いてたよね?」

結衣「…いや?」

京子「あー私ドアの前でずっと聞いてたからその言い訳効かないなぁー」ニヤニヤ

結衣「…はぁ…厄介なヤツに聞かれちゃったな…」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:39:50.91 ID:/IXmaUdQ0

京子「…でさ、何で泣いてたの」モグモグ

結衣「…」

京子「昨日もおかしかったよね?あんな結衣見た事ないし」

結衣「!」

京子「…私さ、昨日の結衣見てたし…台風も一人だと何かと怖いだろー?だかr」

結衣「京子…っ!!」ギュウウウウウ

京子「っ!?」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:42:13.77 ID:/IXmaUdQ0

結衣「京子ぉ…京子ぉ…っ」グスッ

京子「ちょっ、苦し…!?」

結衣「京子ぉ…!!!」ポロポロ

京子「…えーと…よ、よしよし」

結衣「うっ…京子ぉ…ううう…」ギュウウウウウ

京子「…落ち着くまで、このままで良いからね」

結衣「うん…ありがとう…」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:46:00.48 ID:/IXmaUdQ0

~数分後~

京子「…落ち着いた?」

結衣「ああ…ありがとう」グスッ

京子(ずっと抱きしめ合ってても良かったけどねー)

京子(今は…)

京子「…で、今度こそ聞かせて欲しいんだけど」

結衣「ああ…京子とは一年前前からごらく部で過ごしてきたもんな…」

結衣「先に話しとくべきだよな…」

結衣「…実はさ、私…」





33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:49:19.54 ID:/IXmaUdQ0

~~~


京子「ちょ…転校!?しかも後二日!?何でもっと早く!?」

結衣「だってお前さ…結衣が転校するぐらいなら部活潰すとか言いそうだから…」

京子「当たり前だよ!あかりとちなつちゃんも分かってくれる!」

結衣「…ダメだぞ、京子。それだけは私が許さない」

京子「何で!?結衣が転校しちゃ嫌だ!」

結衣「ごらく部は京子達3人にまかせたから…頼む、潰さないでくれ」

京子「…ぐ…ぐぬぬ…」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:56:31.78 ID:/IXmaUdQ0

結衣「私は…笑ってるごらく部が好きだ。だから二人には…最後まで話さない」

京子「…わ、分かったけど…結衣が転校なんて嫌だって…」

結衣「…京子。今まで通りすごしてくれればいいんだ…。私はこの二日を、思う存分楽しみたいだけだから」

京子「う…結衣…嫌だ…」グスッ

結衣「…今度は、私の番だな」ギュッ

京子「結衣ぃ…!何とかならないのぉ…!?」グスッ

結衣「ごらく部なんて認めない…だってさ」

京子「じゃあ…私のせいじゃん…私がごらく部なんて作ったからじゃん…!」ポロポロ



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 21:59:09.68 ID:/IXmaUdQ0

結衣「京子は悪くないよ。京子がいたごらく部が…好きだった」

結衣「ゼイタク言うなら…笑顔の京子が好きだな。私は」

京子「結衣ぃ…!嫌だ…!」

結衣「…」ギュウウウウウ

京子「…本当なのかよ…」

結衣「…うん。気が済むまでこうしていよう…これも多分、最後だ」

京子「…」ポロポロ



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:01:08.27 ID:/IXmaUdQ0

~~~

京子「…」

結衣「…落ち着いたか?」

京子「…がおー!ラムレーズン食べさせろー!あと、泊まるから!」

結衣「…はいはい。ちょっと待ってろ」

結衣(これでいいんだ…これで…後二日、大事に過ごせばいいんだ)

結衣(今日は京子と過ごせて…良かった)



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:06:17.92 ID:/IXmaUdQ0

京子の寝息を聞きながら眠りにつく。

多分明日は、ドタバタと朝が始まって…
最後は…しんみりと終わる。

最後…最後だからこそ、いつも通りを思う存分味わいたい。

これから…あの空間に戻れなくてもいいように、思い出をいっぱい作りたい

台風…頼んだよ…

結衣「…おやすみ京子」





41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:08:45.38 ID:/IXmaUdQ0

~翌日~

結衣「うーん…」

トントントントン

結衣「?…何だこの音」

京子「お、起きたー?」

結衣「うわ、何で包丁持ってんの!?」

京子「…結衣がどっか行っちゃうくらいなら…!!」

結衣「え…!?」

京子「…なーんてね。ウソウソ。ちょっと料理をたしなんでいるのです」

結衣「りょ…料理ってお前…」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:11:35.89 ID:/IXmaUdQ0

京子「うん。苦手だよ?」

結衣「じゃあ何で料理してるんだ!?」

京子「まぁまぁ。座っててよ!」

結衣「…ったく…勝手なヤツ」

結衣(…いつも通りで良いのに…変な所で気使い激しいんだから…京子は)

京子「おまたせー。味噌汁です!」

結衣「…おお。見た目はいいね…」

京子「でしょー?」

結衣「…」ズズッ

京子「…」ドキドキ



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:15:11.53 ID:/IXmaUdQ0

結衣(…ちょっと塩っぽいけど…うまい!)

結衣「…」モグモグ

京子「…あのー…お味は…?」

結衣「…あ、ああ。おいしい。私おいしいもの食ってる時は無言になりやすいんだ」

京子「ホント!?っしゃー!」

結衣「…ふふ…すごいな。さすが才能の塊」

京子「ふふん!」

結衣「…ごちそうさま」

京子「さて…今度は私の分を作ってもらいましょうか」

結衣「え」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:21:35.23 ID:/IXmaUdQ0

京子「え」

結衣「いやいや、今から作ってたら遅刻しちゃうから!」

京子「え~!お腹ペコペコ! 一人分しか作ってなかったし!」

結衣「…あーはいはい!待ってろ!」

京子「あ、あと制服かして」

結衣「はいはい!」

結衣(…予想通りドタバタしてるな…でも、これで良いんだ)



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:24:48.16 ID:/IXmaUdQ0

それから、あかりとちなつちゃんと登校。
京子の口を塞ぎながらの登校はなんだか滑稽だった。

あかりは相変わらずニコニコしてたし、ちなつちゃんは…何か複雑な目をしてた。

多分、私と京子がずっとくっついてたからだろうけど…

ちなつちゃんに好意を寄せられていた事も知ってた…その事も、ちゃんと向き合って話さないとな。

…放課後に…



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:28:06.30 ID:/IXmaUdQ0

~放課後~

結衣「京子…ほら、部活行くぞー」

京子「…クラスでパーティーとかしなくて良かったの」

結衣「…いいんだよ。後から先生に連絡してもらって…終わりだから」

京子「そっか…じゃあ行こー」

結衣「うん…」ドキドキ

結衣(あかりとちなつちゃん…どう思うだろうな…)





52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:32:34.49 ID:/IXmaUdQ0

~ごらく部~

綾乃「…まだなの…」ボソボソ

千歳「…が足らへんなぁ…」ボソボソ

結衣「…何だアレ。何かしてるぞ」

京子「!」

結衣「おーい」

綾乃「!!…来ちゃったわよ…」ボソボソ

千歳「ホンマ!?どうしよう…」ボソボソ

ちなつ「私が行きます…」ボソボソ

千歳「頼むわ…」ボソボソ

結衣「何コソコソ話してるんだ…?」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:35:50.48 ID:/IXmaUdQ0

ちなつ「結衣センパイ!何か生徒会の人が部室の点検に回ってるらしいです!」

結衣「え…そんな…今日だけはココで過ごしたいのに…」

ちなつ「だ、大丈夫です!あと…1時間ぐらいで済むそうですから!」

結衣「…まぁ、部員が揃ってればいいか…あかりは?」

あかり「いるよー」

結衣「!びっくりした」

あかり「ひどいよぉー!」

京子「…じゃ、時間になるまで、ごらく部で公園に行って遊ぼうよ!」





56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:40:21.44 ID:/IXmaUdQ0

あかり「さんせーい!」

ちなつ「子供っぽいですけど…暇を持て余すより良いですね」

結衣「…あの公園か。いいね!」

京子「んじゃーレッツゴー!」

~~~~~~

京子「とうちゃーく」

ちなつ「…ここ、昔来た事あります!なつかしい…」

あかり「変わってないなぁ~」ニコニコ

結衣(…とは言っても…早く部室に戻りたいな)



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:43:59.55 ID:/IXmaUdQ0

京子「さて…ちなつちゃん、どうぞー」

ちなつ「え?何ですか?」

京子「いや…結衣に言いたい事あるんでしょ?」

ちなつ「…えーと…」

結衣(…京子は転校すること知ってるからな…強引だけど)

結衣「えと、ゴメンね、ちなつちゃん。そういうワケだから…ちなつちゃんの話、聞きたいな」

ちなつ「な、何ですかイキナリ…///」

結衣「お願い。言葉で知りたいんだ。そして…答えてあげたい」

ちなつ「え…いや…その…ゆ、結衣センパイが好きです…///」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:48:03.47 ID:/IXmaUdQ0

結衣「…今、はっきり言うよ。ごめん、ちなつちゃんの気持ちには答えられない」

ちなつ「…はい、分かってましたから…」グスッ

結衣「…ありがとう」

あかり「…」

京子「さて…部室に戻りますか」

結衣「…は?」

京子「いや、公園に来たのは…ちなつちゃんの為だから」

あかり「あかりも、部室に戻りたいな~」ニコニコ



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:50:53.66 ID:/IXmaUdQ0

結衣「で、でも…ちなつちゃんは…」

ちなつ「…いいんですよ。これで…いいんです」

結衣「…?」

京子「さーて…行きますか!我らが部室に!」

あかり「だね~」

結衣「い…いやいや、ちなつちゃんが…」

ちなつ「これは…私の意思でもありますから。私の事は気にしないで下さい」

結衣「どういうこと…?」

ちなつ「まぁまぁ、行きましょう♪わたし、落ち込んでませんから!」

結衣「そ…そこまで言うなら…」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:54:47.14 ID:/IXmaUdQ0

~ごらく部~

綾乃「あ…もう、点検は終わったわよ」

京子「ご苦労ー!」

結衣「…ちなつちゃん、大丈夫?」

ちなつ「大丈夫ですから!気にしないで!」

結衣「そ、そっか…」

京子「じゃ、結衣…部室に入ってみて」

結衣「?…ああ」



ボン



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 22:58:09.89 ID:/IXmaUdQ0

結衣「うわ!花火!?」

パーン

船見結衣   元気でね

結衣「あれは…文字?…船…見結衣…元気でね」

西垣「徹夜で作ったんだ…おら、中々の出来だろう?」

京子「いやー漢字間違えてますけどねー!」

西垣「お前が電話してきたから作ったんだ…文句言うな」フフン

京子「ありがとうございます!」

結衣「え…な、何これ…」


パンパンパン パンパンパン



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:01:52.61 ID:/IXmaUdQ0

あかり「結衣ちゃん元気でね!」

ちなつ「結衣センパイ!」

向日葵「元気でいえ下さいですわ!」

櫻子「あーパンパンするヤツもっと勝ってくれば良かったー」

結衣「な…何?何が何だか」

京子「結衣…私、口軽いんだよねー」ニシシ

結衣「っ!…お、おまえ…!」

京子「ほらっ!綾乃達が点検してくれた部屋、見てみよーぜ!」ニシシ

結衣「…ああ…!」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:05:17.21 ID:/IXmaUdQ0

スッ

結衣「…!…これ徹夜で!?すごい手が混んでる…」

京子「いやー最後の仕上げは綾乃達が良くやってくれたよ」

結衣「…」

綾乃「まったく…あなたは結衣のそばにいる!とか言って手伝わなかったわね」

京子「いやードンマイドンマイ」

綾乃「ドンマイじゃないわよ!」

結衣「これ…私のために…!?皆が…!?」

京子「もっちろんだよ!」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:08:40.89 ID:/IXmaUdQ0

京子「あのおぞましい絵はちなつちゃんが書いてくれたし…」

京子「あかりは普通に折り紙おるの上手いし…」

京子「みんな、結衣の為に頑張ってたんだぞ!」

結衣「…ありがとう…」グスッ

京子「さーて…泣いてる場合じゃないよー?」

結衣「ああ…思う存分楽しまないとな…」

千歳「ではでは~」

「カンパーイ!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・




72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:10:43.47 ID:/IXmaUdQ0

パーティーが進んでいくにつれ…

私はこの学校から離れたくないという思いが…ますます出てくる

何か一人ずつ手紙とかくれたし…正直やばい

離れたく…ないな…



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:13:35.50 ID:/IXmaUdQ0

~3時間後~

綾乃「うーん…そろそろかしら」

千歳「あっ…せやなぁ。そろそろ生徒会メンバーは帰らせてもらうわ~」

櫻子「えーもうー?」

向日葵「櫻子!そういう約束だったでしょう!?ほら!」ガシッ

結衣「え、行っちゃうのか?」

綾乃「あとは…ごらく部だけで。あと…」

綾乃「言っとくけど、生徒会はごらく部の黙認はバリバリOKよ!遠慮しないで良いわ!」

結衣「綾乃…」

千歳「ほな~」

バタン



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:17:28.05 ID:/IXmaUdQ0

京子「…というワケだよ結衣サン」

結衣「…」

あかり「結衣ちゃん…ホントに行っちゃうの?」

結衣「…ああ」

ちなつ「…行かないで下さいよ…」

結衣「…」

ちなつ「好きって気持ちは変わりませんから…別に答えてくれなくてもいいですから…」

結衣「もう…決まってるんだ。制服も届いてるし…明日、正式に手続きを終えて…あさってには、挨拶する事になってる」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:24:05.88 ID:/IXmaUdQ0

京子「でもさぁ!そんなの、あんまりじゃん!」

結衣「ゴメンな…というか…ありがとう」

結衣「今まで…楽しかった。京子は一年とちょっと、ありがとう。家に来てくれたのもうれしかった」

京子「ちょ…待ってよ…話は終わってない…」

結衣「あかりは、幼馴染だから…本当に良い子なのは知ってる。今までありがとう」

あかり「…うう…」ポロポロ

結衣「ちなつちゃん、ごらく部に入った時はビックリしたよな。でも文句言いながらも…私達のごらく部にいてくれてありがとう」

ちなつ「…」グスッ

結衣「皆…今までありがとう。今日は最高に楽しかった…」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:26:56.99 ID:/IXmaUdQ0

結衣「京子…ごらく部を頼んだ」

京子「…だめ」

結衣「えっ」

京子「やっぱり、こんなのダメだぁー!ごらく部つぶそう!あかり、ちなつちゃん、OK!?」

結衣「待て!やめろ!!」

京子「一年前…言ったじゃん!私達のごらく部を作ろうって!」

京子「ごらく部があればいいんじゃない!結衣も含めて…私達のごらく部なの!」

結衣「ちょ…待て…冷静に…」

あかり「そうだそうだー!」



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:31:01.52 ID:/IXmaUdQ0

結衣「あかりまで…」

あかり「結衣ちゃんの居ないごらく部なんて潰しちゃえばいいよ!」

ちなつ「そ…そうですよ!意味ないですもん!」

京子「じゃあ綾乃に…」

結衣「待てバカ!!!!!!!!」

京子「!」ビクッ

結衣「もう決まってるんだよ!今さら潰したって意味ない!だから…お願いだから、ごらく部を、なくすのだけは…っ」

京子「そ…そんな…そんなの…意味ないよ…」

結衣「たのむ…」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:34:27.96 ID:/IXmaUdQ0

京子「…なら!潰すからって言って親に直接抗議すれば…!!」

結衣「…ムチャ言うな。下手したら父さんに殴られるよ」

京子「…じゃあ…じゃあ…」

ちなつ「ちょ…ホントなんですかぁ…ホントにお別れなんですかぁ…?」ポロポロ

あかり「な…何か方法はないの…?」

結衣「…気持ちは…本当にうれしい…でも…っ」ポロポロ

京子「や…やだよ…やだよ…!!」ポロポロ



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:36:36.68 ID:/IXmaUdQ0

~~~~

結衣「…これで…お別れ。ホントのホントに…」

ちなつ「…結衣センパイ。好きでした」

結衣「…うん」

あかり「結衣ちゃん…」グスッ

結衣「…よしよし」

京子「…」

結衣「京子…その…」

京子「…結衣ぃ!」ギュッ

結衣「…っ…」ギュッ


・・・・・・・
・・・・
・・




89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:41:19.00 ID:/IXmaUdQ0

~二日後~

結衣「…これから、約二年間、よろしくお願いします」

「きゃー超クール」「えークールというより可愛いでしょー?」
「良い感じの子だねー」「仲良くなりたーい」

先生「では、そこに座ってね」

結衣(…滑り出しはまぁまぁかな)

「あのー船見さんは、部活とかって…?」

結衣「あぁ…ごめんね。入る気はないんだ…」

「そうなんだ…」



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:44:33.15 ID:/IXmaUdQ0

「前は何か入ってなかったの?」

結衣「あー…ごらく部って所」

「ごらく部?何するの?」

結衣「情けない事に…ダラダラするだけなんだ…ははは」

「へー…何だか楽しそうだね」

結衣「うん…最高に楽しかった」

「…じゃあ、ごらく部…作っちゃう?」

結衣「え」

「私も部活入ってなくて…でも周りは入ってる人ばっかりだから困ってたの!お願い出来ないかな?」




95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:48:02.36 ID:/IXmaUdQ0

結衣「…ごめん。あの、ごらく部じゃないと意味がないから」

「そっかー…分かった」

結衣「あ、教科書持ってないんだけど…見せてくれる?」

「いいよー」

結衣(…友達は大丈夫そうかな…)

結衣(…でも…物足りない…京子…教室には京子がいないと…)

結衣(…)



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:50:27.05 ID:/IXmaUdQ0

「でもさー…さみしくない?転校なんて」

結衣「…まぁ、ね」

「だよねー…そんなに楽しい部活があったら特に」

結衣「…うん」

「…あ、ごめん」

結衣「いいよ。思い出はいっぱい作ってきたから」

「そっか…」

結衣「あ、この後、学校案内してもらえるかな?すごく迷惑だとは思うけど…」

「ううん、全然いいよ!」

結衣「ありがとう…」



98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 23:54:23.90 ID:/IXmaUdQ0

~昼休み~

「ここが我らが生徒会室!」

結衣(…綾乃…千歳…向日葵ちゃんや櫻子ちゃん…会長…は、居ないよな)

結衣(私は何してるんだよ…)

「ここがトイレで…ここが図書室で…」

結衣(そういや、トイレで吐いた京子の看病とかしたっけ…)

結衣(図書室…と言えば千鶴だな。京子がムダに笑かしてきた)

「ここが理科室で…」

結衣(あの先生…爆発とか、まだしてるのかな。失敗多いからたまには成功して欲しいな)



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:00:10.43 ID:YEFU3QAp0

「そして、ここが茶道室!」

結衣「…茶道室!?」

「そ。珍しいでしょ?それに茶道部はこの学校を代表する名門なんだよ!」

結衣(…今ごろ…向こうの茶道室ではバカやってるんだろうな…こっちの茶道室は有効活用されてるのに)

結衣(…バカ…やってるんだろうな…)ポロポロ

「…船見さん?あれ、あれ!?どうしたの!?」

結衣「ご、ごめん…案内させておいて悪いんだけど…ちょっと一人にしてくれないかな…」ポロポロ

「…わ、わかった…教室に行ってるね」

結衣「くっそぉ…こっちの茶道室でも泣かなくちゃダメなのかぁ…っ」ポロポロ



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:02:49.25 ID:YEFU3QAp0

結衣「…はぁ…うっ…」フキフキ

結衣「あぁ…目、腫れちゃった…」

結衣「恥ずかしいな…まぁ、仕方ないか…教室に戻ろう」

結衣「くそっ…泣かないって決めてたのにな…」

結衣「…ごらく部に…帰りたいな…」





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105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:08:18.88 ID:YEFU3QAp0

~帰り道~

結衣「…」トボトボ

結衣「…あ、食材切らしてたんだった…寄り道しないと」

結衣「…あのスーパーは…」

「あかり、オムライスがいい!」

「センパイすごいです~!」

「ラムレーズン食べたい!」

結衣「…それは…お昼じゃなくて今食べたいだけだろー…」ボソッ

結衣「…」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:11:12.45 ID:YEFU3QAp0

結衣「…」

結衣「…何だよ、これ…」

結衣「やっぱり、おかしいだろ…」

結衣「こんなに寂しいなんて、おかしいだろ…!?こんな事あっていいのか…!?」ポロポロ

結衣「これから毎日一人で帰って…部活もせず…一人で買い物してさぁ…そんな生活なのか…!?」ポロポロ

結衣「一日目でこれじゃあ…耐えられそうにないよっ…!!」ポロポロ

結衣「…」ポロポロ



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:14:52.71 ID:YEFU3QAp0

結衣「…あー重いなぁ…」

結衣「あの時は…分担して持ってたから…楽だったなぁ…」

結衣「ちなつちゃんなんて、無理して2袋持ってたし…ははは…」

結衣「あかりも健気に…でかいの持ってくれてたな…」

結衣「京子は…あれ、アイツ何も持ってなかったじゃん。おいおい…」

結衣「…重い…」



112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:18:41.57 ID:YEFU3QAp0

~結衣マンション~

結衣「やっと着いた…」

結衣「…!…カギ開いてる…?」

結衣「…強盗か?先に警察に連絡s…うわっ!」ズルズル

結衣(無理矢理つれこまれた…や、やばい?)

京子「京子だよん」

結衣「…え」

あかり「お邪魔してるよー」

ちなつ「どうも。一日会えなくてさみしかったですー」

結衣「…何してんの」



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:21:23.48 ID:YEFU3QAp0

京子「いやー…昨日色々話したんだけどさぁ…」

京子「やっぱ、ごらく部つぶすのはムリ…でも、結衣がいないのもムリ」

結衣「…」

京子「じゃあ部室帰ればいいじゃーんって事でやってきましたin結衣マンション!」

結衣「…」

あかり「放課後になったら毎日くるんだよね~」ニコニコ

ちなつ「もっちろーん」ニコニコ

結衣「…いやいや、私の迷惑を…」

京子「いや、放課後だけだし!漁ったりしないし!合い鍵作っちゃったし!」

結衣「いつのまに!?」



116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/17(月) 00:23:05.16 ID:YEFU3QAp0

京子「って事でよろしくー」ダラダラ

あかり「よろしくねー」ダラダラ

ちなつ「結衣センパイ…♪私の人形がおんな目立つ所に…♪」

結衣(…まぁ、これがごらく部なのかな)



~おわり~


元スレ
結衣「転校はじめました」