1: 名無しで叶える物語 2020/11/17(火) 22:41:30.69 ID:AwNGSDRv.net

璃奈「場所は、彼方さんの家に私を住まわせてくれること」

璃奈「家事は基本お任せ」

璃奈「彼方さんの働いてるスーパーの時給を参考に、時給1,200円を3hとして日当は3,600円」

璃奈「月平均30日かつ、土日が月約8日としてそれを引いた月22日が総勤務日数になる」

璃奈「予定労働時間としては3h×22日で66時間」

璃奈「だから月収は79,200円。年収としては950,400円になると思う」

璃奈「家事があるから固定休はないし、実際には365日勤務になっちゃうけど……」

璃奈「月最低8日分の休みは、彼方さんの方で上手くとって欲しい」

璃奈「実勤務が365日になっちゃうから」

璃奈「その分、上手く調節して月10日以上の休みとか、予定労働時間を下回っても」

璃奈「明細上は勤務日数22日の勤務時間66時間になる」

璃奈「休みが取れなかった分は誕生日とか、年始のボーナスに非課税で計上するけど、ちゃんと休んでくれないと解雇する」

璃奈「食事に関してはお昼……はお休みの日とかだけでもいいけど、朝と夜は必ず」

璃奈「作り置き可、外食・出前も可。ただし、後者は極力避けて健康的な食事が望ましい」

璃奈「追加条件として、週に二日は私の家に行って掃除とかをすること」

璃奈「彼方さんの家の光熱費等含む家賃の4分の1は経費として計上するので後納になっちゃうけど……そこは許して欲しい」

璃奈「あと、扶養から外れる可能性があるから、給与は据え置きで昇給無し、さっき言っちゃったけど賞与は年2回」

璃奈「……これでダメなら諦める」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(>人<;)]」



11: 名無しで叶える物語 2020/11/17(火) 23:00:24.54 ID:0a8fKNuc.net

彼方「ま、待って待って!」

彼方「そんな急に言われても困るし……ちょっと、長いというか~」

璃奈「そう言われると思って、雇用契約書を用意してある」スッ

彼方「えっ」

璃奈「下手な家政婦を雇うよりも私が信頼してる人に頼めるならその方が良いって言ってた」

璃奈「赤の他人に給料払うなら、私が親しい人を雇う方が良いと思うって納得もしてくれてる」

璃奈「食事だって健康的なものになるし、一人で朝と夜食べるよりずっといい」

璃奈「だから……うちの親には確認取ってあって、ここに実印でサインもあるから大丈夫」

彼方「ほ、ほんとだ~……」

璃奈「ちなみに、同好会の連絡名簿から連絡してあって親同士の話は済んでて」

璃奈「あとは彼方さんが頷いてくれるだけ」

璃奈「あ、もちろんこれにサイン欲しいけど」

璃奈「どう……かな?」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(>_<。)]」



17: 名無しで叶える物語 2020/11/17(火) 23:19:05.47 ID:0a8fKNuc.net

彼方「ど、どうして急に……?」

璃奈「彼方さんが凄く頑張ってるのは分かるけど……頑張り過ぎてて怖かった」

璃奈「だから、一生懸命考えた」

璃奈「彼方さんにだけメリットがある様なものじゃなくて」

璃奈「双方にWin-Winなものになるにはどうしたらいいかって」

璃奈「それで、雇えばいいって思った」

璃奈「時給とか、家政婦の相場とか、色々調べて」

璃奈「時給、月給、年給と週休、月休、年休を出来る限り考えた上で」

璃奈「さらに基本家に帰ってこない上に、一人っ子のウチと妹もいる彼方さんの家どちらが適しているかを考慮して、決めた」

璃奈「えっと……あと、給与等の条件に不満があるならある程度調節できる」

璃奈「……彼方さんに無理して欲しくない」

璃奈「それと……出来たら……誰かと一緒の生活がしたい……」

璃奈「急に提案して、変だと思ったかもしれない、怖いと思ったかもしれない」

璃奈「だとしたら、ごめんなさい」

璃奈「もちろん、今すぐ答えなくても良い」

璃奈「しばらく考えてくれてもいいから……考えるだけ考えて欲しい」

璃奈「それで……彼方さんが嫌なら、諦める」



24: 名無しで叶える物語 2020/11/17(火) 23:36:00.83 ID:0a8fKNuc.net

彼方「た、助かるかどうかで言えば、凄く助かるけど~」

彼方「でも……璃奈ちゃんは私の雇い主になるんだよね?」

璃奈「それは違う」

璃奈「雇用主はあくまで、私の親であって私じゃない」

璃奈「例えるなら、愛さんの実家のもんじゃ焼き店でアルバイトするのと同じようなもの」

璃奈「彼方さんが今バイトしてるスーパーのオーナーの娘が私。みたいなもの」

璃奈「……でも……上下関係、感じる?」

璃奈「……頑張って考えたけど、それを解消できるとは思えなかった」

璃奈「どうにかしようと思ったけど、屁理屈しか浮かばなかった」

璃奈「……でも、そうしないと彼方さんが無理する」

璃奈「頑張ってるんじゃなくて、凄く無理する」

璃奈「だから……目を瞑ろうと思った」

璃奈「でも、彼方さんがどうしても気になるなら……仕方がないと思う」

璃奈「気を遣わせたいわけじゃない」

璃奈「ただ、私も彼方さんも幸せになれたらいいなって、思っただけ……」

璃奈「ダメなら、仕方がない」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(>v<)]」



30: 名無しで叶える物語 2020/11/17(火) 23:49:41.00 ID:0a8fKNuc.net

彼方「……少し、考えさせて欲しいな」

璃奈「うん、全然考えてくれていい」

璃奈「3日でも4日でも1週間でも……考えてくれていい」

璃奈「でも、その間に無理して倒れたりしたら……」

璃奈「私、すっごく怒る」

彼方「璃奈ちゃんにそう言われちゃうと……無理できないねぇ……」

璃奈「……私、遥さんが羨ましかった」

彼方「遥ちゃんが……?」

璃奈「虹ヶ咲に来た時、凄く幸せそうだった」

璃奈「彼方さんの話をするとき、とても楽しそうだった」

璃奈「彼方さんと喧嘩した時、凄く大事に思い合ってるんだなって感じた」

璃奈「だから……そんな温かいの、私も少しだけ欲しいなって、わがまま……」

璃奈「そのわがままでみんな幸せになれたらいいなって、思った」

璃奈「……なんて」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(〃▽〃)]」

璃奈「今日は帰る……また明日!」ダッ

タッタッタッタ.....

彼方「璃奈ちゃん……」



40: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 00:20:09.25 ID:IbntHbyA.net

――――――
―――
[翌日]


璃奈「………」

愛「りなりー!」ダキッ

璃奈「愛さん? どうしたの?」

愛「どうしたはこっちだぞ~? ずっと考え事してるよね~?」

愛「何々~? 悩み事なら愛さん聞くぞー」

璃奈「……」

璃奈「実は、いずれ起業することを考えて雇用契約書を作ってみた」

愛「起業!? すっごいね……どれどれ……」

璃奈「まずは正社員を考えずにアルバイトを雇うことを前提としてる」

璃奈「土日分は休みとしてるけど、祝日は変動する場合も考慮して考えから外して週休完2日計算」

璃奈「ただし、一週間の中で何曜日休むかはおまかせ」

璃奈「加えて+2日は祝日があることを前提として休んでも良いって思ってる」

璃奈「時給はとりあえず1200円で昇給無し、年二回の賞与あり」

愛「ふむふむ……」

愛「これって、不定休ってことはサービス業で考えてる?」

璃奈「そう」

愛「ん~……昇給無しで時給1200円固定だと、稼ぐためには拘束時間が長くない?」

愛「月8日+2日だと簡易計算で年休120日だから悪くはないけど……勤務時間を考えると月10日も休めないと思うかな~」

愛「それと、夏季冬季休暇、年末年始等は考慮してない? 有休も無し?」



43: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 00:37:45.18 ID:IbntHbyA.net

璃奈「それは……」

愛「ほら、アルバイトって学生が基本でしょ?」

愛「試験期間・修学旅行・夏季冬季休暇……などなど」

愛「これだけの期間はバイト出れませーんっていうのが少なからずあるんだよね」

愛「そうなると、別の月に集中させないと稼げないとか」

愛「この週に全力で詰め込まないと! っていうのが出てくる」

愛「でも、アルバイトは一人でやるものじゃないから、ほかの人との折り合いもつけなきゃいけない」

愛「特に高校生なんて、22時までしか働けないから放課後の17~22の夕勤5h、休憩なしでそれしか働けない」

愛「休憩45分入れてあげるなら、4.25h……一日5,100円かな?」

愛「そうなってくると必然的に土日に朝昼勤務~とか、昼夕勤務~とか出てくる」

愛「働く人がそれでいいなら良いけど、契約書見る限り、りなりーはそんな無理せず短時間働くだけにしたいって感じる」

愛「だったら昇給はあるべきだし、時給1200円はちょっと安いかもね」

愛「それを除いても、夜勤や休日・祝日は給与にプラスしないと反感買っちゃうよ~?」



49: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 00:55:24.09 ID:IbntHbyA.net

愛「そして、休みか~……」

愛「バイトって全力で稼ぎたい! ってわけじゃない限り週1~3日だし」

愛「稼ぎたい人でも学生なら週4日……ちょっと無理して5日が限度だと思う」

愛「そこまでする人って、奨学金貰わなきゃ! って感じで勉強も両立させないといけないって人だろうから……」

愛「バイトの勤務日数は年間で200日を下回る。週3日なら、144日。つまり、年休は221日」

愛「ここまで言えば、分かる?」

璃奈「何となく……分かった」

愛「りなりーの考えてる年120日は学生じゃないしアルバイトでもない。正社員を基に考えられたお休みなんだよね」

愛「正社員を考えないってりなりーは言ったけど」

愛「お休みが正社員だから、給与も正社員で考えてみると」

愛「1日夕勤5h、年120日休暇で245日勤務、そうすると……年収は1,470,000円」

愛「これに税金などが引かれるともっと少なくなる」

愛「これだと、流石の愛さんもダメって言わざるを得ないかな~」

璃奈「……なら、どうしたらいい?」



50: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 01:17:29.90 ID:IbntHbyA.net

愛「これからもっと勉強して色々――」

璃奈「出来る限り早くちゃんとした雇用契約できるようにしたい……!」

愛「りなりー?」

璃奈「中途半端なままは駄目」

璃奈「ちゃんとした契約書を作らないとだめだと思う」

璃奈「教えて、愛さん」

愛「そう言われても……ん~……」

璃奈「お願い」

愛「アタシだって別に詳しいわけじゃないからなぁ……」

愛「けど、悩みを聞くって言った以上は……考えてみよっかな!」

愛「そこでひとつ聞いておきたいんだけど……りなりーは低賃金でこき使いたいのではなく」

愛「可能な限り稼がせつつも、短時間で働かせたいんだよね?」

璃奈「うん……無理はして欲しくない」

愛「じゃぁ、仕事内容は?」

璃奈「えっと……家政婦。だと思う」

愛「家政婦……? 家事代行かな」

愛「だとしたら、1時間あたりの単価……時給は高めに設定するのではなく」

愛「基本時給+付加価値……その人がどれだけいい仕事を出来るのか。で時給を決めた方が良いよ」

愛「私はこれこれこういう仕事もできます! あたしはこれしかできないっすね~」

愛「そうですか。でもお二人の時給は同じです」

愛「……なんてなったら、求められることは大きく違うのに……不公平になっちゃうよね?」

愛「だから、その人の出来によって時給を底上げするのがベストだと思うかな」



52: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 01:50:40.34 ID:IbntHbyA.net

璃奈「でも、すっごく出来る人を雇いたい」

璃奈「できれば、365日雇いたい」

璃奈「けど……102万円? を超えたら扶養から外れるから……あんまり……」

愛「なるほど……それであの特殊な条件なのか~」

愛「ん……んん?」

愛「……あぁ。あぁっ! なるほどね~っ」

愛「ようやく得心がいったよ~。カナちゃんを雇いたいわけだ」

璃奈「っ!」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(;¬_¬) ]」

愛「なるほどなるほど~」

愛「そうしたら365日一緒が良いし、給料も限界があるね」

璃奈「………」

愛「だったら、福利厚生で給与分の付加価値をつけてみるのが良いんじゃない?」

璃奈「福利厚生?」



53: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 01:57:25.39 ID:IbntHbyA.net

愛「そう。金銭ではない報酬だから、給与があげられなくても問題なし」

愛「例えば交通費だったり住宅手当、何らかの資格取得費など……本来、雇われてる側が負担する分のお金を雇用側が援助する」

愛「あるいは、デ……一緒にお出かけするときはさりげなく奢ってあげたり、お礼としてカナちゃんの負担を軽くしたりとか」

愛「あとはお誕生日とかには、カナちゃんや、遥ちゃんがうんっと喜ぶ催しをりなりーがしてあげるとか」

愛「最初に言った金銭面の援助は気を遣わせることになるから、りなりーが一番使いそうな電気代は正当な理由をつけて支払う割合増やすとかが限度だね」

愛「賃金を上げた上で、103万円超過分の給与は共用口座作って貯金もありだと思うよ?」

璃奈「……なるほど」

愛「あとは、家のことはりなりーも一緒になってやってあげて、負担を減らしてあげること」

璃奈「……分かった。頑張る」

愛「頑張れ、りなりー」

璃奈「早速雇用契約書書き直してくる」ダッ

タッタッタッタ.....

愛「……でも、カナちゃんだけなら、年間で賞与込み102万円ギリギリの給与計算と、家賃一部負担等の福利厚生は十分すぎる気がするけどね~」

愛「そりゃ、固定給1200円はあれだけど……」

愛「なのに、昇給ありにしたうえで扶養が外れないように超過分の給与は共用口座に入金ってなったら……凄いことになると思う」

愛「まぁ……将来的に必要な貯金って考えればいいのかな?」



57: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 02:11:48.96 ID:IbntHbyA.net

――――――
―――
[翌日]


璃奈「ということで愛さんと相談して、雇用契約内容更新してきた」

彼方「えぇ!?」

彼方「あ、あれで十分すぎるほどだったのに……」

璃奈「ううん、愛さん曰く休日が正社員並みに少なくて、バイトらしくないって話だった」

彼方「愛ちゃん……」

璃奈「昇給はあるけど、扶養から外れないために超過分は共用口座に入金する」

璃奈「私、パソコンよく使うから……電気代の負担額は4分の1は不公平」

璃奈「よって、3分の2は私が負担する」

彼方「ま、待って待って……流石に申し訳ないかな……」

璃奈「ううん、使ったら使った分だけ払うのが普通……それに、自宅で使う分が彼方さんの家で請求されると考えれば当然の支払い」

彼方「……ん~……」

彼方「んん~……」

彼方「ごめん! 流石に条件が申し訳なさ過ぎて……逆に契約できない!」

璃奈「え……」

彼方「彼方ちゃんが一人勝ちする条件はさすがに申し訳ないし……今までもやってこれたから、彼方ちゃんは大丈夫だから」

璃奈「……」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(T□T)]」

彼方「ごめんね、でも……気持ちは嬉しかった」



58: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 02:14:33.78 ID:IbntHbyA.net

璃奈「愛さん嫌い」

愛「ぅえぇっ!?」

璃奈「璃奈ちゃんボード[(`△´)]」

愛「り、りなりーっ!」



59: 名無しで叶える物語 2020/11/18(水) 02:17:15.60 ID:IbntHbyA.net

終わり。

方向性間違えたので打ち切り、次は無駄に設定凝るの止めます








元スレ
璃奈「彼方さんを雇いたい」 彼方「ええっ!?」