1: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:13:08.50 ID:9KYD+yQq.net
彼方「……」ピッピッ
せつ菜「そっか!バイトしてるのここのスーパーでしたね!」
彼方「はい……」
せつ菜「おつかれ様です!!」
彼方「いえ、あの……」ピッピッ
彼方「バイト中なので……」
せつ菜「あ、すみません!」
彼方「……」ピッピッ
せつ菜「なぜレジにいるんですか?野菜のコーナーでバイトしてると聞いてたんですが!」
彼方「人手が足りなくて……こういうこともあるんですよ……」
せつ菜「なぜ敬語なんですか!?」
彼方(お前が言うな……)
2: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:18:41.67 ID:9KYD+yQq.net
彼方「いえ、なんというか……バイト中は他のお客様の目もありますので……」
せつ菜「あ~!」
せつ菜「いわゆる立場によってキャラを変えてる、という奴ですね!」
彼方「はい」ピッピッ
せつ菜「分かります分かります!だって……」
せつ菜「私自身そうですから!w」\ドッ/
彼方(なんだこいつ……)ピッピッ
彼方「え~っと、お会計が……2409円になります」
せつ菜「あ!」
せつ菜「すみません!買い忘れがありました!ちょっとそのままにして置いてもらっていいですか?」ダダダ
彼方(ぉい……)
せつ菜「ぜえぜえ……お待たせしました……」
彼方「店内は走らないでくださいね~」
せつ菜「すみません……」ゼエゼエ
せつ菜「ポテチが……食べたくて……」ゼエゼエ
彼方(そんな息切らしてまで買いに行く物かな……)
彼方「え~っと、改めまして2609円になりす(しかもLサイズか……)」
せつ菜「あれ!?」
彼方「はい」
せつ菜「現金がない!」
彼方「」ブチッ(心の堪忍袋が切れる音)
彼方「……」(接客業特有の怒りのコントロール)
彼方「そうですか……」
せつ菜「……しかしですね」
彼方「はい」
せつ菜「ここで慌てないのが私なんですよ!」ドヤア
彼方「はい」
せつ菜「なぜなら……私の携帯には電子マネーが入っているんです!」ドン!
彼方「どちらの電子マネーですか?」
せつ菜「えっと、paypa……あれ!?携帯の充電が切れてます!!」
彼方「え~……」
せつ菜「なんでですかね!?」
彼方「存じ上げません……」
せつ菜「あ、さっきまで動画観てたんでした」
彼方「左様でございますか……」
せつ菜「面白かったですよ!アニメなんですけど!」
彼方「お支払いはできないんですか?」
せつ菜「それがですね」
彼方「はい」
せつ菜「……できるんですよ~!」
彼方「できるんですね?」
せつ菜「見てください!これ!Suicaです!」
彼方「あー……」
せつ菜「この中にもいくらか入っているので!ここから決済します!」
彼方「じゃあこちらの方にSuica差し込んで頂いて……」
せつ菜「はい!すみませんお手数をおかけして!」
彼方「いえ、後でキツく言っておくので大丈夫ですよ」
せつ菜「???誰にですか?」ピロリン
彼方「あ、お支払い完了しましたね~」
せつ菜「はい!ありがとうございます!」
彼方「ありがとうございました~↑(無機質な声)」
せつ菜「……」
せつ菜「あ」
彼方「も~、なに~!」
せつ菜「レジ袋が……」
彼方「も~!も~!も~!」
せつ菜(牛ですかね……)
彼方「レジ袋!有料です!」フンス
せつ菜「あ、じゃあこのLサイズのやつで」
彼方「5円です!」
せつ菜「あ、すみません……会計の手際が悪くて……怒ってます??」
彼方「怒ってません!」
彼方「suica差し込んでください!」
せつ菜「ごめんなさい……ごめんなさい……」グスッグスッ
彼方「決済完了しました!」ピロリン
彼方「レシートは!」
せつ菜「ください……」グスッグスッ
彼方「いらないだろ!」
せつ菜「すみません……すみません……あ、これ……今ポケットから10円玉出てきたので……お詫びのしるしに募金しますね……」グスッグスッ
彼方「私の手元に入らないから!」
彼方「ていうか10円玉あったのかよ!」
彼方「それでレジ袋買えよ!」
彼方「……なんでポケットの中に10円玉あるんだよ!」
せつ菜「すみません……すみません……」グスッグスッ
せつ菜「それではお仕事頑張ってください……」グスッグスッ
彼方「あ……」
彼方(少し言いすぎたかな……)
パートのおばちゃん「ちょっと彼方ちゃん~、あまりお客さんに強くでちゃダメよ~」
彼方「あ」
彼方「す、すみません!」ペコ
パートおばちゃん「まあレジ打ちは慣れないだろうし、今のお客様は『要注意Y』だから仕方ないけどもねえ」
彼方「えぇ……」
パートおばちゃん「頑張ってねえ」
彼方「あ、はい。ありがとうございます」
彼方「……ふぅ」
彼方「あ、いらっしゃいませ~」
璃奈「……あ、彼方さん」
彼方「あれ、璃奈ちゃんだ~」
璃奈「アルバイト?」
彼方「あ、うん」
璃奈「お疲れさま。大変だよね」
彼方「ううん~。そんなことないよ~」
彼方(あ、敬語……)
彼方(まあいいや、さっきせつ菜ちゃんにキレたらどうでもよくなったし……)
気になって遠巻きに見ているせつ菜(なんで璃奈さんには敬語じゃないんですかね……)
彼方「え~っと、一点……二点……」ピッピッ
彼方「……」
彼方「……」ブワッ
璃奈「!?」
璃奈「な、なんで泣いてるの?彼方ちゃん【璃奈ちゃんボード困惑】」
彼方「だって……お惣菜ばっかり……」ポロポロ
彼方「毎日こんなものばっかり食べてるの……?」ポロポロ
璃奈「彼方ちゃん【璃奈ちゃんボードおろおろ】」
彼方「ダメだよ……育ち盛りなのに……」
璃奈「あの、大丈夫だから」
彼方「うん……今度ウチに食べにきていいからね……」グスッグスッ
璃奈「うん……」
彼方「お会計……2万4000円!?になります!?)」
璃奈「あ、じゃあカードで……」
彼方(うわっ、よく見たら高いものばかり……)
彼方「お、お支払いは?」
璃奈「一括で」
彼方「……ありがとうございました~↑(無機質な声)」
璃奈「重いなあ。タクシーで帰ろう」
彼方「……」ポケー
店長「あ、彼方ちゃん彼方ちゃん!」
彼方「あ、お疲れ様です!」ペコ
店長「どうしたの!?泣いてたけど!?」
彼方「あ、いえ……」
店長「今のお客様、いつも高額な買い物する『お得意様T』だから……何か失礼なことがあると……」
彼方「あの、実は部活の友達で」
店長「そ、そうなんだ……」
店長「さっきのお客様には彼方ちゃんが怒ってお客様が泣き出して、その次のお客様には彼方ちゃんが泣き出して……」
店長「情緒が心配になります……」
彼方「いえ、大丈夫です!『Y』も実は部活の友達でして……」
店長「そうですか……」
彼方「すみません、ご心配をおかけして」ペコ
彼方「……ふぅ」
彼方(今日は知り合いがよく来るなあ)
彼方(せつ菜ちゃんに璃奈ちゃん、それからあそこでウロウロ道に迷ってる果林ちゃん)
彼方(知り合いにバイトの姿見られるのって、ちょっと恥ずかしいよね……)
彼方「……あ、いらっしゃいませ」
彼方「!」
愛「あれ?彼方ちゃんじゃん!バイト中?おつかれ~w」
彼方「愛ちゃんだ~」
愛「ねーねー、なんでさっきからあそこでせっつーこっち見てるの?」
彼方「さあ……?」
彼方「え~っと」ピッピッ
彼方「キャベツ、キャベツ、キャベツ、化粧水、リップクリーム、キャベツ、キャベツ、ヘアスプレー、キャベツ……」ピッピッ
彼方「すごい買い物……」
愛「いや~、実は店で使ってる食材が急に足りなくなっちゃってさ~wその買い出しみたいな?」
彼方「なるほどね~」
彼方「えっと、3841円だよ~」
愛「はい、じゃあ現金で!」
彼方「……あ」チラッ
まだいるせつ菜(……!なんでこっち見たんでしょうか……?)
彼方「ちなみにレジ袋は?いる?」
愛「ん~ん!マイバッグ持ってきたから!」
彼方(ギャルと家庭的さが両立してる……)
愛「じゃ、頑張ってねー!」
彼方「……」フリフリ
彼方「……」
彼方「……!」
彼方「いらっしゃいませ~」
果林「レジはここね」
彼方「そんなキメ顔で当たり前のこと言われても……」
果林「……え!?彼方!?」
彼方「え、今気付いたの……?」
果林「あ、ちょっ……戻す戻す……」
彼方「いいよ、会計してきなよ~」
果林「……っ///」
彼方「え~っと、たべっ子どうぶつが一点~」ピッ
彼方「チョコあ~んぱんが一点~」
果林「……っ///」
彼方「エブリバーガーが一点~」
果林「くっ……///」
彼方「あ、たべっ子どうぶつがもう一点~」
果林「ちょっ!///」
彼方「カントリーマアムが一点~」
果林「……カントリーマアムは恥ずかしくないわ!いかにも私が食べてそうじゃない!」
彼方「たのしいおすしやさんが一点~」
果林「ああああああああああああ!!!!///」
彼方「はい、確かにちょうど頂きました~」
果林「お、覚えてなさいよ!///」キッ!!!
彼方「会計しただけなのに……」
果林「……!///」スタスタスタ
まだいるせつ菜(騒がしい人ですね……)
まだいるせつ菜(しかし彼方さん、笑っています。よかった、安心しました。怒らせてしまい一時はどうなるかと)
まだいるせつ菜(私ももう帰りますか)
彼方(あ、『Y』やっと帰った……)
彼方「……ふう。そろそろ退勤の時間かなあ」
「あ、あの~」
彼方「!いらっしゃいま……」
遥「あ、おつかれさま……お姉ちゃん」
彼方「わ!遥ちゃん!」
遥「そろそろお姉ちゃん、帰る時間かなって……」
彼方「わ~!どうしよどうしよ、お姉ちゃん、今疲れた顔してない!?」
遥「疲れてるの?」
彼方「……まあ、今日はちょっとね~」
遥「そっか、じゃあ今日の夜ご飯は私が作るね」
彼方「え?」
遥「材料買おうと思って。これ」
彼方「あ~。え~っと……」
彼方「……」ピッピッ
彼方「……あ」
彼方「この材料……さては肉じゃがだな~?」
遥「へへっ、当たり!」
彼方「肉じゃがは難しいんだぞ~?」
彼方「じゃ、お姉ちゃんが作るところ見ててあげるからね~」
遥「本当?」
遥「じゃあ安心だね!」
彼方「お姉ちゃん、もうちょっとであがる時間だから。あと5分くらい待っててね~」
遥「うん!」
彼方「お会計は684円、買い物上手でえらいぞ~♡」
~帰り道~
遥「ねえお姉ちゃん、やっぱりアルバイト大変じゃない?」
彼方「ううん、楽しいよ~?友達も来てくれたりするしね~」
遥「そっか」
遥「よかった」
おしまい
余談
~後日~
彼方「せつ菜ちゃん出禁ね~」
せつ菜「ええっ!?」
元スレ
彼方「いえ、なんというか……バイト中は他のお客様の目もありますので……」
せつ菜「あ~!」
せつ菜「いわゆる立場によってキャラを変えてる、という奴ですね!」
彼方「はい」ピッピッ
せつ菜「分かります分かります!だって……」
せつ菜「私自身そうですから!w」\ドッ/
彼方(なんだこいつ……)ピッピッ
彼方「え~っと、お会計が……2409円になります」
せつ菜「あ!」
せつ菜「すみません!買い忘れがありました!ちょっとそのままにして置いてもらっていいですか?」ダダダ
彼方(ぉい……)
8: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:22:42.65 ID:9KYD+yQq.net
せつ菜「ぜえぜえ……お待たせしました……」
彼方「店内は走らないでくださいね~」
せつ菜「すみません……」ゼエゼエ
せつ菜「ポテチが……食べたくて……」ゼエゼエ
彼方(そんな息切らしてまで買いに行く物かな……)
彼方「え~っと、改めまして2609円になりす(しかもLサイズか……)」
せつ菜「あれ!?」
彼方「はい」
せつ菜「現金がない!」
彼方「」ブチッ(心の堪忍袋が切れる音)
彼方「……」(接客業特有の怒りのコントロール)
彼方「そうですか……」
12: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:26:24.45 ID:9KYD+yQq.net
せつ菜「……しかしですね」
彼方「はい」
せつ菜「ここで慌てないのが私なんですよ!」ドヤア
彼方「はい」
せつ菜「なぜなら……私の携帯には電子マネーが入っているんです!」ドン!
彼方「どちらの電子マネーですか?」
せつ菜「えっと、paypa……あれ!?携帯の充電が切れてます!!」
彼方「え~……」
せつ菜「なんでですかね!?」
彼方「存じ上げません……」
せつ菜「あ、さっきまで動画観てたんでした」
彼方「左様でございますか……」
せつ菜「面白かったですよ!アニメなんですけど!」
彼方「お支払いはできないんですか?」
14: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:30:46.66 ID:9KYD+yQq.net
せつ菜「それがですね」
彼方「はい」
せつ菜「……できるんですよ~!」
彼方「できるんですね?」
せつ菜「見てください!これ!Suicaです!」
彼方「あー……」
せつ菜「この中にもいくらか入っているので!ここから決済します!」
彼方「じゃあこちらの方にSuica差し込んで頂いて……」
せつ菜「はい!すみませんお手数をおかけして!」
彼方「いえ、後でキツく言っておくので大丈夫ですよ」
せつ菜「???誰にですか?」ピロリン
彼方「あ、お支払い完了しましたね~」
せつ菜「はい!ありがとうございます!」
彼方「ありがとうございました~↑(無機質な声)」
せつ菜「……」
せつ菜「あ」
彼方「も~、なに~!」
せつ菜「レジ袋が……」
彼方「も~!も~!も~!」
せつ菜(牛ですかね……)
16: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:37:15.51 ID:9KYD+yQq.net
彼方「レジ袋!有料です!」フンス
せつ菜「あ、じゃあこのLサイズのやつで」
彼方「5円です!」
せつ菜「あ、すみません……会計の手際が悪くて……怒ってます??」
彼方「怒ってません!」
彼方「suica差し込んでください!」
せつ菜「ごめんなさい……ごめんなさい……」グスッグスッ
彼方「決済完了しました!」ピロリン
彼方「レシートは!」
せつ菜「ください……」グスッグスッ
彼方「いらないだろ!」
せつ菜「すみません……すみません……あ、これ……今ポケットから10円玉出てきたので……お詫びのしるしに募金しますね……」グスッグスッ
彼方「私の手元に入らないから!」
彼方「ていうか10円玉あったのかよ!」
彼方「それでレジ袋買えよ!」
彼方「……なんでポケットの中に10円玉あるんだよ!」
せつ菜「すみません……すみません……」グスッグスッ
21: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:41:25.88 ID:9KYD+yQq.net
せつ菜「それではお仕事頑張ってください……」グスッグスッ
彼方「あ……」
彼方(少し言いすぎたかな……)
パートのおばちゃん「ちょっと彼方ちゃん~、あまりお客さんに強くでちゃダメよ~」
彼方「あ」
彼方「す、すみません!」ペコ
パートおばちゃん「まあレジ打ちは慣れないだろうし、今のお客様は『要注意Y』だから仕方ないけどもねえ」
彼方「えぇ……」
パートおばちゃん「頑張ってねえ」
彼方「あ、はい。ありがとうございます」
彼方「……ふぅ」
彼方「あ、いらっしゃいませ~」
璃奈「……あ、彼方さん」
23: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:47:24.65 ID:9KYD+yQq.net
彼方「あれ、璃奈ちゃんだ~」
璃奈「アルバイト?」
彼方「あ、うん」
璃奈「お疲れさま。大変だよね」
彼方「ううん~。そんなことないよ~」
彼方(あ、敬語……)
彼方(まあいいや、さっきせつ菜ちゃんにキレたらどうでもよくなったし……)
気になって遠巻きに見ているせつ菜(なんで璃奈さんには敬語じゃないんですかね……)
彼方「え~っと、一点……二点……」ピッピッ
彼方「……」
彼方「……」ブワッ
璃奈「!?」
璃奈「な、なんで泣いてるの?彼方ちゃん【璃奈ちゃんボード困惑】」
彼方「だって……お惣菜ばっかり……」ポロポロ
28: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 17:53:42.14 ID:9KYD+yQq.net
彼方「毎日こんなものばっかり食べてるの……?」ポロポロ
璃奈「彼方ちゃん【璃奈ちゃんボードおろおろ】」
彼方「ダメだよ……育ち盛りなのに……」
璃奈「あの、大丈夫だから」
彼方「うん……今度ウチに食べにきていいからね……」グスッグスッ
璃奈「うん……」
彼方「お会計……2万4000円!?になります!?)」
璃奈「あ、じゃあカードで……」
彼方(うわっ、よく見たら高いものばかり……)
彼方「お、お支払いは?」
璃奈「一括で」
彼方「……ありがとうございました~↑(無機質な声)」
璃奈「重いなあ。タクシーで帰ろう」
彼方「……」ポケー
39: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:00:26.88 ID:9KYD+yQq.net
店長「あ、彼方ちゃん彼方ちゃん!」
彼方「あ、お疲れ様です!」ペコ
店長「どうしたの!?泣いてたけど!?」
彼方「あ、いえ……」
店長「今のお客様、いつも高額な買い物する『お得意様T』だから……何か失礼なことがあると……」
彼方「あの、実は部活の友達で」
店長「そ、そうなんだ……」
店長「さっきのお客様には彼方ちゃんが怒ってお客様が泣き出して、その次のお客様には彼方ちゃんが泣き出して……」
店長「情緒が心配になります……」
彼方「いえ、大丈夫です!『Y』も実は部活の友達でして……」
店長「そうですか……」
彼方「すみません、ご心配をおかけして」ペコ
43: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:10:33.13 ID:9KYD+yQq.net
彼方「……ふぅ」
彼方(今日は知り合いがよく来るなあ)
彼方(せつ菜ちゃんに璃奈ちゃん、それからあそこでウロウロ道に迷ってる果林ちゃん)
彼方(知り合いにバイトの姿見られるのって、ちょっと恥ずかしいよね……)
彼方「……あ、いらっしゃいませ」
彼方「!」
愛「あれ?彼方ちゃんじゃん!バイト中?おつかれ~w」
彼方「愛ちゃんだ~」
愛「ねーねー、なんでさっきからあそこでせっつーこっち見てるの?」
彼方「さあ……?」
47: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:16:56.06 ID:9KYD+yQq.net
彼方「え~っと」ピッピッ
彼方「キャベツ、キャベツ、キャベツ、化粧水、リップクリーム、キャベツ、キャベツ、ヘアスプレー、キャベツ……」ピッピッ
彼方「すごい買い物……」
愛「いや~、実は店で使ってる食材が急に足りなくなっちゃってさ~wその買い出しみたいな?」
彼方「なるほどね~」
彼方「えっと、3841円だよ~」
愛「はい、じゃあ現金で!」
彼方「……あ」チラッ
まだいるせつ菜(……!なんでこっち見たんでしょうか……?)
彼方「ちなみにレジ袋は?いる?」
愛「ん~ん!マイバッグ持ってきたから!」
彼方(ギャルと家庭的さが両立してる……)
53: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:21:43.10 ID:9KYD+yQq.net
愛「じゃ、頑張ってねー!」
彼方「……」フリフリ
彼方「……」
彼方「……!」
彼方「いらっしゃいませ~」
果林「レジはここね」
彼方「そんなキメ顔で当たり前のこと言われても……」
果林「……え!?彼方!?」
彼方「え、今気付いたの……?」
果林「あ、ちょっ……戻す戻す……」
彼方「いいよ、会計してきなよ~」
果林「……っ///」
彼方「え~っと、たべっ子どうぶつが一点~」ピッ
58: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:25:02.42 ID:9KYD+yQq.net
彼方「チョコあ~んぱんが一点~」
果林「……っ///」
彼方「エブリバーガーが一点~」
果林「くっ……///」
彼方「あ、たべっ子どうぶつがもう一点~」
果林「ちょっ!///」
彼方「カントリーマアムが一点~」
果林「……カントリーマアムは恥ずかしくないわ!いかにも私が食べてそうじゃない!」
彼方「たのしいおすしやさんが一点~」
果林「ああああああああああああ!!!!///」
70: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:31:32.46 ID:9KYD+yQq.net
彼方「はい、確かにちょうど頂きました~」
果林「お、覚えてなさいよ!///」キッ!!!
彼方「会計しただけなのに……」
果林「……!///」スタスタスタ
まだいるせつ菜(騒がしい人ですね……)
まだいるせつ菜(しかし彼方さん、笑っています。よかった、安心しました。怒らせてしまい一時はどうなるかと)
まだいるせつ菜(私ももう帰りますか)
彼方(あ、『Y』やっと帰った……)
彼方「……ふう。そろそろ退勤の時間かなあ」
「あ、あの~」
彼方「!いらっしゃいま……」
遥「あ、おつかれさま……お姉ちゃん」
彼方「わ!遥ちゃん!」
73: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:37:35.86 ID:9KYD+yQq.net
遥「そろそろお姉ちゃん、帰る時間かなって……」
彼方「わ~!どうしよどうしよ、お姉ちゃん、今疲れた顔してない!?」
遥「疲れてるの?」
彼方「……まあ、今日はちょっとね~」
遥「そっか、じゃあ今日の夜ご飯は私が作るね」
彼方「え?」
遥「材料買おうと思って。これ」
彼方「あ~。え~っと……」
彼方「……」ピッピッ
彼方「……あ」
彼方「この材料……さては肉じゃがだな~?」
遥「へへっ、当たり!」
彼方「肉じゃがは難しいんだぞ~?」
彼方「じゃ、お姉ちゃんが作るところ見ててあげるからね~」
遥「本当?」
遥「じゃあ安心だね!」
彼方「お姉ちゃん、もうちょっとであがる時間だから。あと5分くらい待っててね~」
遥「うん!」
彼方「お会計は684円、買い物上手でえらいぞ~♡」
75: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:40:27.51 ID:9KYD+yQq.net
~帰り道~
遥「ねえお姉ちゃん、やっぱりアルバイト大変じゃない?」
彼方「ううん、楽しいよ~?友達も来てくれたりするしね~」
遥「そっか」
遥「よかった」
76: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:40:35.14 ID:9KYD+yQq.net
おしまい
77: 名無しで叶える物語 2020/11/19(木) 18:41:05.93 ID:9KYD+yQq.net
余談
~後日~
彼方「せつ菜ちゃん出禁ね~」
せつ菜「ええっ!?」
彼方「いらっしゃいませ」せつ菜「あれ!?彼方さんじゃないですか!」彼方「げっ」
菜々「菜々なら出禁ではないですね?」
彼方「…はい」ピッピッ
菜々「・・・・・」
彼方「1980円です」
菜々「2000円札で…カバンがあるのでレジ袋はいりません」
彼方「うん!普段からそうして!?」