1: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:39:15.04 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「あら、早いのね聖良。チャオ~☆」
聖良「こんにちは、鞠莉さん。今日はお忙しい所呼び出してすみません」
鞠莉「そんなの気にしなくて良いわよ。今日はたまたまfreeだったし」
聖良「そう言って頂けると助かります」
2: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:39:52.14 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「……それで、話したいことって何かしら? わざわざマリーを呼びつけるってことは、ダイヤや果南だけじゃなく、理亞ちゃんにも話しにくいこと?」
聖良「ふふっ、そう身構えないでくださいよ。こう言ってはなんですが、他愛もない話がしたいだけです」
鞠莉「あら、そうなの? ダイヤでもルビィでもなく、マリーと?」
聖良「ええ、鞠莉さんとしかできません」
鞠莉「ふ~ん、あのSaint Snowの鹿角聖良からご指名なんて、なんだか照れちゃうわ」
聖良「からかわないでください。ラブライブ優勝者が何を言うんですか」
聖良「……こほん。では改めて、鞠莉さんの趣味は確か乗馬でしたよね?」
鞠莉「ええ、そうよ。スターブライト号って馬を飼ってるの。マリーが子供の頃からずーっと一緒なのよ」
聖良「! 乗るだけじゃなくて飼ってるんですか!」
鞠莉「え、ええ。流石に日本には連れてこれないから、今はイタリアにいるけどね」
聖良「あ、あの! 実は私も乗馬が趣味でして、自分の馬は持っていないんですけど……」
鞠莉「そうなの? 日本で乗馬ってかなりminorだと思ってたけど」
聖良「北海道ではそう珍しいことではないですよ。馬は農家のパートナーですから。競馬やばんえい競争等も人気なんです」
鞠莉「へぇ~、それは知らなかったわ」
聖良「私も小さい頃から近くの『函館どさんこファーム』って所へ連れていってもらってて、よく馬に乗せてもらってたんです。今でも時々通ってるんですよ。おかげで牧場のほとんどの馬と友達になっちゃいました」
鞠莉「あら、じゃあ聖良も中々の愛馬家なのね。なんだか親近感湧いちゃうわ」
聖良「ええ、私も鞠莉さんのプロフィールを見た時に、同じスクールアイドルで切磋琢磨してた方が、私と同じ趣味を持ってたって思うとなんだか嬉しくなっちゃって」
聖良「それで、その……千歌さんやダイヤさんとはともかく、鞠莉さんとはあまり話す機会がありませんでしたから、これを機に仲良くなれたらな……と思いまして」
鞠莉「聖良……」
鞠莉「……そうね、実は私も馬について話せる仲間が居なくてちょっと寂しかったの」
鞠莉「それに、Saint Snowの鹿角聖良からそんな風に言われたら、マリーも嬉しくなってきちゃった」
聖良「だから、からかわないでくださいって……」
鞠莉「いいえ、からかってなんかいないわ。ここだけの話、個人的にSaint Snowの大ファンだったのよ、私。あの胃の底に響くような重厚な音、キレッキレのダンス、聞いてる人の心によく通る歌声、全部マリーのストライクゾーンど真ん中」
聖良「そ、そんな……」
鞠莉「だから、マリーが尊敬してる人に、大好きな人にそう言ってもらえて本当に嬉しいの。私の方こそ、良かったらこれからも仲良くしてくれると嬉しいわ!」
聖良「鞠莉さん……!」
鞠莉「ノンノン、『さん』付けだとなんだか寂しいわ。そんな固っくるしい喋り方はダイヤだけで十分よ。愛を込めて『マリー』って呼んでちょうだい?」
聖良「え、ええ……でもこれは私の性分だからとしか……」
鞠莉「あら、聖良はマリーとフレンドにはなってくれないって言うの? マリー悲しくて泣いちゃう……しくしく……」
聖良「ぇえ!? あっ、ちょ……わ、分かりました! 分かりましたよ! 呼び捨てにしますから!」
聖良「……ま、鞠莉」
鞠莉「~~~~~! セーラ!! ハグッ!」
聖良「わっ!? 危ないですよ……!」
鞠莉「だって、新しい親友ができたのよ!嬉しくってシャイニーしちゃうわ!」
聖良「ふふっ、もう……。私も嬉しいですよ、鞠莉」
鞠莉「うふふっ……! そうだ! 親友になった記念に、今度私のスターブライト号に会いに来ない? イタリアに招待するわよ!」
聖良「!! 良いんですか!?」
鞠莉「ええ! スターブライト号もきっとセーラの事を気に入ってくれるわ! 何たってマリーの親友ですもの!」
聖良「ありがとうございます! 是非連れてってください!」
鞠莉「ふふ、そんなに喜んでもらえると招待しがいがあるわね! 今度の連休にでも行きましょ! 美味しいグルメもいっぱいあるわよ~?」
聖良「あの、ラザニアは! ラザニアはありますか!?」
鞠莉「え、ええ。あるけど」
聖良「イタリアのラザニア……! 本場のラザニア……!!」
鞠莉「わあ、今日一番のシャイニーな笑顔」
あ、おしまいずら
スターブライト号は多分淡島で飼ってる設定じゃないかな
>>24
……淡島に連れてきたは良いけど、淡島の外周をお散歩するだけじゃ運動不足になるから可哀想、って思った鞠莉ちゃんが卒業と同時に海外に返した設定に脳内補完してほしいずら
鞠莉「そういえば、セーラは何で千歌っち達と一緒にイタリアに来なかったの? ママが日本に帰ってきた時、皆と一緒に居たって聞いたんだけど」
聖良「まあ……あの時は私達がついていって良い雰囲気ではなかったですし。鞠莉達が行方不明だとか、Aqoursの皆さんの進退だとか……」
鞠莉「Oh……そうだったわね……。今更だけど、心配かけてごめんなさい」
聖良「いやいや、謝ることなんてないですよ。あの時、鞠莉のお母様はオーバーな反応をしていましたが、鞠莉やダイヤさんが海外で音信不通なんて何か狙いがあるんじゃないかって、私は心のどこかで思っていましたから」
鞠莉「あら、そうなの?」
聖良「ええ。だから千歌さん達がイタリアに行けば、きっと鞠莉達と出会うことができるだろうと、彼女達の悩みにある種の答えが出るだろうと確信していました」
聖良「そこに、私と理亞が介入するのは野暮ってものです」
鞠莉「ふーん……。セーラってば、そんなに私達の事評価してくれてたんだ」
聖良「ラブライブ優勝グループですし」
鞠莉「もう、セーラはそればっかりね」
聖良「ふふ、本当の事ですから」
鞠莉「……で、本音は?」
聖良「めちゃくちゃ行きたかったです」
鞠莉(即答……)
聖良「いや、そりゃ先ほど申し上げた理由に嘘は無いですよ? でもイタリアですよ? イタリア。行きたいじゃないですか普通に。海外ですよ? ラザニアの本場ですよ? 誰だって行きたいに決まってるじゃないですか」
鞠莉「オ、オゥ……」
聖良「千歌さんからレストランの写真が送られて来た時はもう生殺しの気分でしたよ。冷静さを保って返信するのに精一杯でした」
鞠莉(千歌っちが『聖良さんから返信こなーい』ってぼやいていたのはそれが理由か)
鞠莉「そ、そこまで行きたかったのなら無理にでもついてこれば良かったのに」
聖良「……そもそも私も理亞も、パスポートを持っていなかったので」
鞠莉「…………今から作りに行きましょうか、パスポート」
聖良「はい……」
あ、おしまいずら
元スレ
鞠莉「……それで、話したいことって何かしら? わざわざマリーを呼びつけるってことは、ダイヤや果南だけじゃなく、理亞ちゃんにも話しにくいこと?」
聖良「ふふっ、そう身構えないでくださいよ。こう言ってはなんですが、他愛もない話がしたいだけです」
鞠莉「あら、そうなの? ダイヤでもルビィでもなく、マリーと?」
聖良「ええ、鞠莉さんとしかできません」
鞠莉「ふ~ん、あのSaint Snowの鹿角聖良からご指名なんて、なんだか照れちゃうわ」
聖良「からかわないでください。ラブライブ優勝者が何を言うんですか」
3: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:40:53.47 ID:QkxX1y+q.net
聖良「……こほん。では改めて、鞠莉さんの趣味は確か乗馬でしたよね?」
鞠莉「ええ、そうよ。スターブライト号って馬を飼ってるの。マリーが子供の頃からずーっと一緒なのよ」
聖良「! 乗るだけじゃなくて飼ってるんですか!」
鞠莉「え、ええ。流石に日本には連れてこれないから、今はイタリアにいるけどね」
聖良「あ、あの! 実は私も乗馬が趣味でして、自分の馬は持っていないんですけど……」
鞠莉「そうなの? 日本で乗馬ってかなりminorだと思ってたけど」
4: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:43:47.56 ID:QkxX1y+q.net
聖良「北海道ではそう珍しいことではないですよ。馬は農家のパートナーですから。競馬やばんえい競争等も人気なんです」
鞠莉「へぇ~、それは知らなかったわ」
聖良「私も小さい頃から近くの『函館どさんこファーム』って所へ連れていってもらってて、よく馬に乗せてもらってたんです。今でも時々通ってるんですよ。おかげで牧場のほとんどの馬と友達になっちゃいました」
鞠莉「あら、じゃあ聖良も中々の愛馬家なのね。なんだか親近感湧いちゃうわ」
聖良「ええ、私も鞠莉さんのプロフィールを見た時に、同じスクールアイドルで切磋琢磨してた方が、私と同じ趣味を持ってたって思うとなんだか嬉しくなっちゃって」
5: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:45:20.33 ID:QkxX1y+q.net
聖良「それで、その……千歌さんやダイヤさんとはともかく、鞠莉さんとはあまり話す機会がありませんでしたから、これを機に仲良くなれたらな……と思いまして」
鞠莉「聖良……」
鞠莉「……そうね、実は私も馬について話せる仲間が居なくてちょっと寂しかったの」
鞠莉「それに、Saint Snowの鹿角聖良からそんな風に言われたら、マリーも嬉しくなってきちゃった」
聖良「だから、からかわないでくださいって……」
6: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:47:09.29 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「いいえ、からかってなんかいないわ。ここだけの話、個人的にSaint Snowの大ファンだったのよ、私。あの胃の底に響くような重厚な音、キレッキレのダンス、聞いてる人の心によく通る歌声、全部マリーのストライクゾーンど真ん中」
聖良「そ、そんな……」
鞠莉「だから、マリーが尊敬してる人に、大好きな人にそう言ってもらえて本当に嬉しいの。私の方こそ、良かったらこれからも仲良くしてくれると嬉しいわ!」
聖良「鞠莉さん……!」
7: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:48:50.76 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「ノンノン、『さん』付けだとなんだか寂しいわ。そんな固っくるしい喋り方はダイヤだけで十分よ。愛を込めて『マリー』って呼んでちょうだい?」
聖良「え、ええ……でもこれは私の性分だからとしか……」
鞠莉「あら、聖良はマリーとフレンドにはなってくれないって言うの? マリー悲しくて泣いちゃう……しくしく……」
聖良「ぇえ!? あっ、ちょ……わ、分かりました! 分かりましたよ! 呼び捨てにしますから!」
9: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:50:42.12 ID:QkxX1y+q.net
聖良「……ま、鞠莉」
鞠莉「~~~~~! セーラ!! ハグッ!」
聖良「わっ!? 危ないですよ……!」
鞠莉「だって、新しい親友ができたのよ!嬉しくってシャイニーしちゃうわ!」
聖良「ふふっ、もう……。私も嬉しいですよ、鞠莉」
11: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:54:17.62 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「うふふっ……! そうだ! 親友になった記念に、今度私のスターブライト号に会いに来ない? イタリアに招待するわよ!」
聖良「!! 良いんですか!?」
鞠莉「ええ! スターブライト号もきっとセーラの事を気に入ってくれるわ! 何たってマリーの親友ですもの!」
聖良「ありがとうございます! 是非連れてってください!」
12: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:55:24.04 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「ふふ、そんなに喜んでもらえると招待しがいがあるわね! 今度の連休にでも行きましょ! 美味しいグルメもいっぱいあるわよ~?」
聖良「あの、ラザニアは! ラザニアはありますか!?」
鞠莉「え、ええ。あるけど」
聖良「イタリアのラザニア……! 本場のラザニア……!!」
鞠莉「わあ、今日一番のシャイニーな笑顔」
14: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 21:56:45.83 ID:QkxX1y+q.net
あ、おしまいずら
24: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:13:50.82 ID:96Gyj9ln.net
スターブライト号は多分淡島で飼ってる設定じゃないかな
25: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:17:10.56 ID:QkxX1y+q.net
>>24
……淡島に連れてきたは良いけど、淡島の外周をお散歩するだけじゃ運動不足になるから可哀想、って思った鞠莉ちゃんが卒業と同時に海外に返した設定に脳内補完してほしいずら
27: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:42:37.47 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「そういえば、セーラは何で千歌っち達と一緒にイタリアに来なかったの? ママが日本に帰ってきた時、皆と一緒に居たって聞いたんだけど」
聖良「まあ……あの時は私達がついていって良い雰囲気ではなかったですし。鞠莉達が行方不明だとか、Aqoursの皆さんの進退だとか……」
鞠莉「Oh……そうだったわね……。今更だけど、心配かけてごめんなさい」
聖良「いやいや、謝ることなんてないですよ。あの時、鞠莉のお母様はオーバーな反応をしていましたが、鞠莉やダイヤさんが海外で音信不通なんて何か狙いがあるんじゃないかって、私は心のどこかで思っていましたから」
28: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:44:20.67 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「あら、そうなの?」
聖良「ええ。だから千歌さん達がイタリアに行けば、きっと鞠莉達と出会うことができるだろうと、彼女達の悩みにある種の答えが出るだろうと確信していました」
聖良「そこに、私と理亞が介入するのは野暮ってものです」
鞠莉「ふーん……。セーラってば、そんなに私達の事評価してくれてたんだ」
聖良「ラブライブ優勝グループですし」
29: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:46:13.83 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「もう、セーラはそればっかりね」
聖良「ふふ、本当の事ですから」
鞠莉「……で、本音は?」
聖良「めちゃくちゃ行きたかったです」
鞠莉(即答……)
30: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:47:32.23 ID:QkxX1y+q.net
聖良「いや、そりゃ先ほど申し上げた理由に嘘は無いですよ? でもイタリアですよ? イタリア。行きたいじゃないですか普通に。海外ですよ? ラザニアの本場ですよ? 誰だって行きたいに決まってるじゃないですか」
鞠莉「オ、オゥ……」
聖良「千歌さんからレストランの写真が送られて来た時はもう生殺しの気分でしたよ。冷静さを保って返信するのに精一杯でした」
鞠莉(千歌っちが『聖良さんから返信こなーい』ってぼやいていたのはそれが理由か)
31: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:48:45.28 ID:QkxX1y+q.net
鞠莉「そ、そこまで行きたかったのなら無理にでもついてこれば良かったのに」
聖良「……そもそも私も理亞も、パスポートを持っていなかったので」
鞠莉「…………今から作りに行きましょうか、パスポート」
聖良「はい……」
32: 名無しで叶える物語 2020/11/23(月) 22:49:41.38 ID:QkxX1y+q.net
あ、おしまいずら
鞠莉「あら、聖良からMessage……?」