1: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:18:41.39 ID:WiVRu+Fl.net

~函館~

理亞「ただいま……」

~♪

理亞「……姉様?」

テクテク

理亞「姉様?いるの?」

ガチャッ!

聖良「ヨ-ッシャヨッシャワッショイ!!ヨ-ッシャヨッシャワッショイ!!」

理亞「……」



2: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:19:34.15 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「……」

聖良「……ふぅ。あ、理亞。帰っていたのですね。おかえりなさい」

理亞「……」

聖良「……理亞?どうかしましたか?」

理亞「聞きたくないけど聞いとく。姉様、いったい何してたの?」

聖良「Saint Snowの次のPVを作っていたんですよ、ほら」

理亞「……」

聖良「ええ、そうです。今回はあのルビィさんの名曲、コットンキャンディーえいえいおー!をカバーすることにしたんですよ、理亞」

理亞「……はぁ?」

聖良「ええ、もちろん大丈夫ですよ。ちゃんとルビィさんに許可は取りましたし、著作権関係はJASRACの方に話は通していますから」

理亞「そういうことが言いたいんじゃない。頭おかしいんじゃないのって意味」



3: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:20:36.21 ID:WiVRu+Fl.net

聖良「理亞、よく考えてみてください。今年の9月に公開されたPVが既に200万再生を突破。巷ではあのμ’sの名曲、Snow halationを超えたと言われているくらいです」

聖良「このビックウェーブに乗らない手はありませんよ、理亞」

理亞「……」

聖良「動画のタイトルですか?ふふっ、実はもう考えてあるんですよ。『【神曲】コットンキャンディーえいえいおー! 踊ってみた』ってね」

理亞「……」

聖良「ああ、それともPVの方ですか?安心してください、理亞。ちゃんと理亞の出番も用意してありますから」

理亞「……」

聖良「良かったら見ますか?もうほとんど完成しているんですよ、ほら!」

ピッ!

理亞「……」

ナーリヒビクヨ!サァモリアゲルヨワッショーイ!!

聖良「歌えや踊れや♪」ウキウキ♪

理亞「……」

理亞(……さすがに無理。手に負えない)



4: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:21:25.97 ID:WiVRu+Fl.net

———

~内浦~

理亞「……というわけで私、今日からここの家の子になるから」

ルビィ「ぴぎっ!?な、なにが『というわけ』なのぉ!!?」

理亞「今の説明でわかったでしょ。姉様が頭おかしくなっちゃったみたいだから、反省するまで帰らないことにした」

ダイヤ「り、理亞さん……さすがにその言い方はどうかと思いますが……」

理亞「とにかく、しばらくここに居させてもらうわ。ルビィもそれでいいよね?」

ルビィ「ぴぎっ!?え、えっと……」

ダイヤ「ですが理亞さん。さすがに親御さんの許可もなく外泊させるというのは……」

聖良「……では保護者の許可があれば問題ないというわけですね?」

ダイヤ「ええ、まあ……って、ええっ!!?」

理亞「ね、姉様!!?」



5: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:22:44.67 ID:WiVRu+Fl.net

聖良「はい、お久しぶりです。ダイヤさん、ルビィさん」

ルビィ「は、はい……お久しぶりです……」

理亞「姉様!?どうしてここに!!?」

聖良「家を出たときから少し様子がおかしいなと思っていたのでついてきたんですよ。だって私、あなたのお姉ちゃんですから」

理亞「……」

聖良「それより保護者の許可が必要、とのことでしたよね?なら無問題です。両親には私の方から話をつけておきますから」

聖良「ですからダイヤさん、私の方からもどうかお願いいたします。理亞の身勝手なワガママ、どうか付き合ってはいただけませんか?」ペコリ

理亞「……」

ダイヤ「え、えっと……まあ、私としては問題ないとは思いますが……」

聖良「では決まりですね。理亞のこと、よろしくお願いします。それと……」

ガシッ!

ルビィ「ぴぎぃ!!?」

聖良「ルビィさんを少しの間お借りできないでしょうか?」



7: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:23:57.72 ID:WiVRu+Fl.net

ルビィ「ふえぇっ!!?ル、ルビィを!!?」

聖良「はい。理亞の代わりと言ってはアレですが……私もルビィさんと一緒に住んでみたくなったのです♪」

ルビィ「せ、聖良さんと、暮らす……」

ダイヤ「ルビィと?まあ、しっかりと責任持って面倒を見て下さるのなら、別に問題は……」

ルビィ「ぴぎっ!!?お、お姉ちゃん!!?」

聖良「では交渉成立ですね。一週間ほど理亞とルビィを取り換えっこということで」

ルビィ「そ、そんなぁ~……」ウルウル

聖良「さあルビィさん、帰りましょうか。函館に」

ルビィ「ぴぎっ!!?り、理亞ちゃん!!!助けてぇ!!!」

理亞「……ごめんルビィ。姉様をこっちに留まらせるわけにはいかないから」

ルビィ「そ、そんなぁ~……」

ズルズル

ダイヤ「……」

理亞「……」

ダイヤ「え、えっと……とりあえずルビィの部屋に案内いたしましょうか……?」

理亞「うん。よろしく」



8: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:25:24.90 ID:WiVRu+Fl.net

———

理亞「……ごちそうさまでした」

ダイヤ「ええ、お粗末様でした。お口にはあいましたか?」

理亞「……」コクン

ダイヤ「そうですか。喜んでいただけたのなら何よりですわ。食器の方は

理亞「いい。自分の分くらい自分で片づけられるから」

ダイヤ「そ、そうですか……」

理亞「……」スタスタ

ジャーッ

ダイヤ「……理亞さん?宿題の方は

理亞「終わってるに決まってる。予習と復習も済ませてある」シャコシャコ

ダイヤ「そ、そう……えっと……明日の用意とかは

理亞「それも出来てる。バカにしてるわけ?」

ダイヤ「い、いえ、決してそのようなわけでは……」

理亞「……」

キュッキュッ!

理亞「……それだけ?用事が無いなら私、少し自主トレして風呂入って寝るから。おやすみ」

ダイヤ「え、ええ、おやすみなさい……」ポカーン



9: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:26:24.39 ID:WiVRu+Fl.net

———

~次の日~

花丸「善子ちゃん!おはようずら~!」

善子「……」

花丸「……善子ちゃん?」

善子「……」ムスッ!

花丸「よ~し~こ~ちゃん!どうして機嫌悪いずら~?」フニフニ

善子「……」

花丸「……?」

善子「……どう、して」

ビシッ!

善子「どーしてコイツがヨハネの教室にいるのよっ!!!」ビシッ!!

理亞「……」



10: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:27:34.92 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「……悪い?」

善子「ええ!!悪いわよっ!!あんたが負のオーラまき散らすからヨハネの周りに全然人が寄ってこないじゃないっ!!」

花丸「それについては善子ちゃんも大概だと思うずら~」

善子「ずら丸うっさい!!揚げ足とるなぁ!!」

理亞「……別にいらない、友達なんて」

善子「は、はぁ?あんたまたそうやって強がりばっか……!!」

理亞「強がりじゃない、事実。学校は勉強とスクールアイドルをやる場所。別に友達なんて必要ないから」

善子「こ、こいつ……!!」グヌヌ

理亞「じゃあ私は予習があるから。善子なんかと遊んでる暇ないの」

ツカツカ

善子「ぐぬぬ……!!なんかすっごく負けた気分!!」プンプン!!

花丸「あはは……」

理亞「……」



11: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:29:10.82 ID:WiVRu+Fl.net

———

~放課後~

千歌「はぁっ、はぁっ……」

果南「ほら千歌たち~!!あとちょっとだよ!!ファイトっ!!」

千歌「そ、そんなこと、言われ、てもぉ……ぜぇ、ぜぇ……」

ズルズル

千歌「ゴ、ゴール……ぶはぁ!!」

果南「うん!よく頑張ったねっ!!」

千歌「ぜぇ、ぜぇ……もぅ、無理ぃ……ばたっ!!」

曜「わあああっ!!?千歌ちゃん!!?」

千歌「み、みずぅ……よーちゃぁ……」

曜「りょ、了解でありますっ!!!」

ダイヤ「はぁ、はぁっ…………か、果南さん、張り切りすぎ、ですわ……」

花丸「ずらぁ……」

果南「そう?理亞ちゃんは平気そうにしてるけど?」

善子「こ、こいつに関しては、バケモノ、だからぁ……」

花丸「ずらぁ……」

理亞「……別にこのくらい普通」

花丸「ずらぁ……」



12: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:30:11.56 ID:WiVRu+Fl.net

果南「いやぁ~、でも張り合いがある人がいてくれるとなんだかこっちまで楽しくなっちゃうよ~!あ、そうだ理亞ちゃん!良かったら私と曜と三人で、もう一セットやらない?」

曜「ええっ!!?わ、私まで!!?」

理亞「……いい。基礎錬はもう十分だから」

果南「え~、そっかぁ……」

理亞「基礎錬は実践のための練習。手段であって目的じゃない。混同するなって、昔姉様が言ってた」

果南「たはは、耳が痛いや……」

理亞「そんなことより練習、次はダンス練習なんじゃないの?やるならさっさとして。一秒も無駄にしてる時間なんてないの」

果南「うん、そうだね。じゃあみんな!ほら立って~!!次の練習始めるよ~!!」

善子「ええ~?もう~……?」

花丸「ずらぁ……?」

果南「よーし!じゃあダンス練習も!頑張って行こ~!!」

千歌「お、おぉ~………」



13: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:31:22.83 ID:WiVRu+Fl.net

———

果南「よ~し!じゃあ今日はここまでっ!!」

善子「ううっ!ありがとう、ございましたぁ!!……ぱたん!!」コテッ!

善子「ヨハネもう無理っ!!足が動かないっ!!」

果南「あはは、善子ちゃんお疲れ!いい動きだったよ!」

善子「あ、ありがと、果南……」

理亞「……」

善子「……なによ」

理亞「別に。ただ貧弱だなって思っただけ」

善子「んにゃっ!?い、いちいち嫌味言わなくてもいいじゃないっ!!」

鞠莉「でも理亞も練習中は結構まんざらでもない表情してたわよ~、ね~?」フニフニ

理亞「なっ//………べ、別に。ただ集中してただけ」

鞠莉「ふ~ん……♪」フニフニ

ダイヤ「うふふっ、楽しんでいただけたのなら何よりですわ、理亞さん」

理亞「……っ///」カァァッ!!



14: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:32:22.93 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「そ、それよりっ!!//これで練習は終わりってことでいいの?部活終わったなら私、少しフォーム確認したいところが

果南「うん、練習は終わりだよ。でも部活はもうちょっとだけ続くかな」

千歌「その通りっ!!!」

理亞「わわっ!!?」

千歌「ようこそ理亞ちゃん!!浦の星女学院スクールアイドル部にっ!!歓迎会の意味も込めて~……今日はとびっきりサービスしちゃうよっ!!」グイグイ!!

理亞「わっ!?ちょ、ちょっと!!どこに連れてくつもり!!?」



15: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:34:26.79 ID:WiVRu+Fl.net

———

~十千万~

チャポン…

ダイヤ「ふぅ……♡」

花丸「ずらぁ……♡」

ダイヤ「やっぱり練習終わりのお湯は……最高ですわね、うふふ♡」

花丸「ずらぁ~……♡」

理亞「……っ//」

花丸「な~にしてるずら!!善子ちゃんも理亞ちゃんも!!そんな隅っこの方にいないで早く洗っておいでよ~!!」

善子「んにゃっ!!?わ、私は、いいわよ……あとでゆっくり……//」

理亞「わ、私も、あとで……//」

鞠莉「だ~めよっ♪そういうわけにはいかないわっ♪」フニッ♡

理亞「ふえっ///」

鞠莉「せっかく貸し切りにしてもらってるんだから~、ちゃんとみんなで入らなきゃだめって言ってるでしょ~?ね~、善子~?」ツンッ♡

善子「んにゃぁ!!//ま、まあ、それは……」

鞠莉「ほれほれ~♪はやく入らないとマリーが勝手にごしごししちゃうわよぉ~!!」

善子「わ、わかってるってばぁ!!ほ、ほら理亞!!あんたも逃げなさい!!後悔してもしらないわよっ!!」

理亞「!!?」

理亞(えぇ……?)



16: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:35:38.43 ID:WiVRu+Fl.net

チャポン♪

理亞「……//」ブクブク

理亞(うぅ~っ……どうして私がこんな奴らと一緒に風呂なんかに……//)

花丸「ずらぁ……♡」

理亞「……っ//」

理亞(中途半端に知ってる人だと余計に恥ずかしいって言うか……っていうかこいつらは、他人の裸見ても何も感じないわけ?//)

理亞「……//」ブクブク

理亞(それに……と、友達……っていうか知り合いと一緒のお風呂に入った経験なんて、姉様以外ほとんどないし……//)



17: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:36:52.58 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「……//」チラッ

千歌「よ~ちゃんっ♡」ムギュッ!

曜「わわっ!!?ち、千歌ちゃん!!?//」

千歌「どれどれよーちゃん、幼馴染のチカが直接よーちゃんのせーちょーを……」モミモミ

曜「ひゃっ//」

千歌「あ、曜ちゃんもしかしてまたおっきくなった?」

曜「ふえぇっ!?え、えっと……//」

千歌「誤魔化そうったってチカの目は簡単には騙されないぞ~!!答えないならよーちゃんのこと後ろからぎゅ~ってしちゃうもんね~、むぎゅ~っ!!」

曜「ひゃっ!!//り、梨子ちゃん、たすけてぇ………//」

梨子「絶対にイヤ。二度と私に構わないで」

曜「そ、そんなぁ~……」ウルウル

千歌「ぎゅ~っ♡」サワサワ

曜「きゃっ//そ、そこはだめぇっ!!//」

理亞「……///」カァァッ

理亞(ええっ……?と、友達……仲のいい人どうしって、お風呂でこんなことしてるの……?//)

理亞「……//」ブクブク



18: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:38:20.42 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「……//」

理亞(と、とりあえず軽くあったまったし、私はもう

モニッ♡

理亞「きゃっ//」

花丸「理亞ちゃん、どこ行くの?」

理亞「ど、どこって、もうあがろっかなって……//」

花丸「だ~めっ。もうちょっとだけ一緒にはいろ?ね?」

理亞「なっ……//」

善子「そ、そうよ!!//あんたがいなくなったらこいつらのターゲットが私の方に移って来ちゃうじゃないっ!!//」ガシッ!

理亞(こ、こいつ……//)

鞠莉「そうよ~、まだマリーは理亞のこと、ぜ~んぜん知れてないんだから!もっと仲良くなりましょっ♪」サワッ♡

理亞「きゃっ//」

鞠莉「あら。こっちの方はまだ理亞もあまり成長できてないのね」サワサワ

理亞「~~~っ///」プルプル!

パッシャーン!!!

理亞「ば、バカにしないでっ!!!//姉様はもうそっちの方もボーボーなんだからっ!!!!」



22: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:39:58.21 ID:WiVRu+Fl.net

鞠莉「ふ~ん、聖良がね~」ニヤニヤ

花丸「理亞ちゃん、その返答は墓穴掘っただけだと思うずら……」

鞠莉「でも聖良がそうだなんてね~、おんなじお姉ちゃんでもまだまだ未熟なダイヤとは大違いだわ~。ねぇ、ダイヤ?」

ダイヤ「なっ……//い、いちいち私を引き合いに出さないで下さいっ!!」

鞠莉「でも聖良もボーボーなのね~……あ!果南とそっくりかもっ!!」

果南「!!!?//」

鞠莉「そうだ!いっそのこと果南と二人で剛毛系スクールアイドルユニット!なんてのも……」

果南「~~~っ!!!!///」

パシャン!!!

鞠莉「もがっ!!あぷっ!!うぐぐっ………ぷはぁ!!ちょっと果南!!なにするのよっ!!」

果南「うっさいバカ鞠莉!!!!デリカシーない発言するなぁ!!!!!!////」

ダイヤ「おやめなさい!!二人とも!!!」

理亞「……//」プシュー…



23: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:41:16.93 ID:WiVRu+Fl.net

———

理亞「ふぅ……」フキフキ

理亞(……こんなに長くお風呂に入ったの、なんか久々かも)

理亞「……」

スルスル

理亞「えっと……きゃっ!」

ダイヤ「理亞さん、髪の毛がまだ濡れていますわよ?」

理亞「……いい。これくらい放っとけばすぐに乾くから」

ダイヤ「ダメです。それでは髪の毛が痛んでしまいますわ。ほら、こっちへ来なさい」

ポフッ!

理亞「わっ//」

ダイヤ「じっとしていて下さい。私が拭いて差し上げますから」ポフポフ

理亞「そ、それもいい。自分でできる

ダイヤ「いいえ。今週だけは私の妹なのですからそれくらいやらせて下さいませ。それに、聖良さんからお預かりした大切なお客様ですし、ね?」

理亞「……//」

ダイヤ「ふふっ、良い子ですわね♡ではじっとしていて下さいませ♪」



24: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:42:07.15 ID:WiVRu+Fl.net

ダイヤ「~♪」ガァー!

理亞「……」

ダイヤ「~♪」ポフポフ

理亞「……ね、ねえ。もしかしてあんたたちっていつもこんな感じなの?」

ダイヤ「え?こんな感じって?」

理亞「……いつも練習終わりとかにこんなふざけたことばっかしてんの?あんたたち」

ダイヤ「まあ、ふざけているかどうかはさて置き、練習終わりに千歌さんのお家でお風呂を頂いているのは事実ですわね」

理亞「そう」

ダイヤ「……?」

理亞「それって無駄なんじゃないの?その時間を練習に使った方が効率的だと思う」

ダイヤ「ええ、そうですわね。理亞さんらしい素敵な考えだと思いますわ」



25: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:43:31.57 ID:WiVRu+Fl.net

ダイヤ「ですが私はそうは思いませんわ。だってこうして語り合うことで、お互いをもっと知れたでしょう?」フキフキ♪

理亞「……」

ダイヤ「日本には古来より『裸の付き合い』という言葉がございます。もちろん互いの裸を見ただけで仲が進展するとは思いませんが……きっとそういう恥ずかしさを共有することで、よりいっそう深い関係性になれるのだろうと私は信じていますわ」

ダイヤ「まあ単純にあのノリに慣れてしまっただけというのもあると思いますが……」チラッ

鞠莉「ねえ果南~、いい加減機嫌直してよ~、コーヒー牛乳おごってあげるからぁ~」

果南「~~っ//ぜったいいやっ!!//ほんっとあり得ないから!!みんなの前で言いふらすなんて!!//」

千歌「え~、でも果南ちゃんが毛深いってことくらいみんな知ってるよ~、ね~曜ちゃん?」

曜「ええっ!!?え、えっと……」アタフタ

果南「~~~っ!!!//」

ポカッ!!

千歌「きゅぅ………」ヒリヒリ

ダイヤ「……」ジトッ

理亞「……」



26: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:44:28.75 ID:WiVRu+Fl.net

ダイヤ「まあとにかく、私は今日でより一層理亞さんと仲良くなれた気がいたしますわ。これから先もっと、もっともっと仲良くなれる。なんだかそんな予感がするのです」

理亞「仲良く……?」

ダイヤ「私たちはあくまでスクールアイドル。テクニックや技量を磨くのももちろん大切ですが、それ以上にメンバーの仲を深めることが大切だと、そう私は思っておりますわ」ポフポフ

理亞「……」

ダイヤ「なんて話しているうちに……はいっ、完成です♪」

ダイヤ「ポニーテール、とっても良くお似合いですわよ、理亞さん?」

理亞「えっ、ポニーテール……?」

ダイヤ「うふふっ、私とおそろいですわね♡」クシクシ

理亞「……//」

ダイヤ「さて、湯冷めしないうちに帰りましょうか。今朝聖良さんから函館のイカが届きましたので、晩御飯はいかめしにでも致しましょうか」



27: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:45:43.13 ID:WiVRu+Fl.net

———

ダイりあ「いただきます」

パクッ!

ダイヤ「ん~♪さすが函館産。身がぷりっぷりで美味しいですわね……」

理亞「……」モグモグ

ダイヤ「それに先程の理亞さんの包丁さばきも。さすがは地元民ですわね」

理亞「……」モグモグ

ダイヤ「……理亞さん?ひょっとしてお口に合いませんでしたか?」

理亞「違う、そんなんじゃない」

ダイヤ「そうですか、なら良かったです」

理亞「……」モグモグ



28: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:46:05.67 ID:WiVRu+Fl.net

ダイヤ「それで……どうして聖良さんとケンカになってしまったのですか?」

理亞「えっ?どうして急に?」

ダイヤ「そう言えばまだ聞いてないなと思いまして」

理亞「……」

ダイヤ「……」

理亞「……私、姉様には幻滅したの」

ダイヤ「まあ、そうだったのですか」



30: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:47:22.36 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「あんたたちに出会ってから姉様ってばいつも腑抜けたことばっかり。突然変なごっこ遊び始めたり、幼児退行したり……」

理亞「……ホントにやめて欲しいって思ってる。だってずっと憧れてたんだよ?それなのに突然、あんなに頭がおかしく……」

ダイヤ「ふふっ、理亞さんは本当にお姉さんのことが大好きなのですね」

理亞「は、はぁ??//当たり前じゃないっ!!//だって姉様は、私の唯一といっていい程の、なんでも話せる親しい人で……」

ダイヤ「ええ。ですが理亞さん、お姉ちゃんにとっては……時にはそれが辛く感じられることもあるんですわよ?」

理亞「……?」



31: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:49:33.56 ID:WiVRu+Fl.net

ダイヤ「これは一人の姉である私の、単なる愚痴に過ぎないのかもしれませんけど……」

理亞「……」

ダイヤ「……あのね理亞さん。昔からルビィはね、どこに行くにも私の後をついて来て」

ダイヤ「それが本当に可愛くて、つい色々と連れまわしてしまったこともあるのだけど……同時にどこかでね、重荷を感じていたのよ」

理亞「おもに……?」

ダイヤ「ええ。だってルビィったら、なんでも私の真似ばかりしたがるんだもん」

理亞「……」

ダイヤ「どこに行っても私はルビィのお姉ちゃんだから、常に私はお姉ちゃんでなくちゃいけなかったのよ」

ダイヤ「いつでも、いかなる時も。だってルビィは私を見て育っていくんでしょう?」

理亞「……」

ダイヤ「もちろん世の中のお姉ちゃんはきっと、一人の自分と姉としての自分に上手く折り合いをつけながら頑張っているのでしょうけど……私だって、たまにはつかれたぁ~とか、誰かに思いっきり甘えたいなぁ~とか、どうしようもなくそんな気持ちになっちゃうとき、あるのよ、理亞さん」

理亞「……」

ダイヤ「私だってこうやって理亞さんとただ何げなく会話していたりとか、今日みたいにただゆっくりとお湯につかったりとか……そういうただ無性に自由になれる時間が、ほんとうはすごく必要だったりするの」

ダイヤ「……あ、今のはルビィには内緒でお願いしますわ。あの子に聞かれたら余計な心配をかけることになるでしょう?うふふっ」

理亞「……」



34: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:50:23.02 ID:WiVRu+Fl.net

ダイヤ「……こほん。何が言いたいかというと、もう少し聖良さんに優しくしてみてあげてはどうでしょうか?」

ダイヤ「聖良さんだってきっと、毎日理亞さんのお姉ちゃんをしていて疲れているのです。たまには童心に帰った遊びをしても良いではありませんか」

理亞「……」

ダイヤ「きっと、聖良さんなら大丈夫ですわ。そうやって充電を蓄えた後に、きっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくださいますわ」

ダイヤ「あ、もちろん理亞さんもです。今度の舞台、心から期待していますわよ?」

理亞「……」

スクッ!

理亞「……帰る」



35: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:51:14.78 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「私、姉様のところに明日帰る。こんなところで遊んでる場合じゃないって思い出した」

ダイヤ「ええ、そうですか。では鞠莉さんにお願いして空港まで送って行ってもらいましょうか」

理亞「……」

ダイヤ「……理亞さん。これだけは覚えておいてください」

ダイヤ「人間誰しも完璧にはなれません。もちろん妹目線ではお姉ちゃんというのは遥か上の、手を伸ばしても届かない蜃気楼のような存在に見えるのかもしれませんが……私たちお姉ちゃんだってあなたたちとおんなじで、まだまだ未熟な存在なのです」

ダイヤ「ですので……聖良さんの弱い部分も含めて、受け入れてあげて下さいね、理亞さん」

理亞「……ありがと、頑張ってみる」



36: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:52:03.24 ID:WiVRu+Fl.net

———

~函館~

理亞「……」

ドキドキ

理亞「……」

理亞「すぅ~……はぁ~……」

理亞「……」

ペチペチ!!

理亞「……よし」

カランカラン♪

理亞「た、ただいま~!!」



37: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:52:50.96 ID:WiVRu+Fl.net

理亞「ただいま……」

~♪

理亞「……姉様?」

テクテク

理亞「姉様?いるの?」

ガチャッ!

ルビィ「あ、理亞ちゃん!おかえり~」

理亞「ルビィ……」



38: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:53:46.37 ID:WiVRu+Fl.net

聖良「あら。おかえりなさい、理亞。ずいぶん早かったですね」

理亞「……」

理亞(……え?これもしかして元私の部屋?なんかもふもふしたぬいぐるみだらけになってるんだけど)

理亞「……それは?」

ルビィ「プリキュアだよっ!!聖良さんと一緒に見てたの!!」

聖良「ええ。女児向けアニメというのは久しぶりに見ましたが……やっぱり最高ですね、ルビィさん!!」

ルビィ「でしょでしょ~?お姉ちゃんはそんなもの見るなって言うんだけどね~」

理亞「ぷり、きゅぁ……」

聖良「あ、もしかして理亞も興味ありますか?ふふっ、大人が見ても楽しいですよ、かなり」

理亞「……」

聖良「ほら!そこのペンライトを握って!!一緒にプリキュアを応援しましょうっ!!」フリフリ♪

理亞「……」

聖良「ああっ!!ま、負けそう……このっ!!届いて下さいっ!!私のこの想い……っ!!」

聖良「がんばれっ!!プリキュアさんっ!!頑張ってくださいっ!!」

理亞「……」

ダンッ!!

ルビィ「ぴぎっ!!?」

理亞「もういいっ!!!やっぱり私、黒澤ダイヤのとこの子供になるっ!!!」



39: 名無しで叶える物語 2020/11/24(火) 21:54:03.27 ID:WiVRu+Fl.net

終わりです。お粗末様でした


元スレ
理亞「もういいっ!!姉様なんて知らない!!」