1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 10:42:28.42 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「はいリゼちゃん、あーん」
リゼ「あーん……んっ、んぐっ」
ココア「次はどれにしよっかぁ、卵焼きとか良いかなぁ?」
リゼ「……ああ、それで頼む」
ココア「うんっ、それじゃああーん」
リゼ「あーん……はむっ……悪いな、ココア……」
ココア「んー? なんのことかわかんないよ? それよりこっちのから揚げも、あーん」
リゼ「……あーん」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 10:49:11.44 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「なあ、ココア?」
ココア「んー? なぁにリゼちゃん」
リゼ「チノやシャロ、千夜達には、その……」
ココア「うん、みんなリゼちゃんのお見舞いに来ようって思ってるよっ」
リゼ「……いや、来させないで欲しいんだ」
ココア「……そっかぁ」
リゼ「頼む、こんな姿見られたくないんだ……」
ココア「うん、わかったよ」
リゼ「本当はココアにも、見られたく……なかったのに……っ!」
ココア「わわわっ、泣かないでよリゼちゃんっ」
ぎゅっ
リゼ「気持ち悪いだろ、腕が、両腕がないんだ……」
ココア「気持ち悪くなんてないよ、大丈夫だよ」
リゼ「しかも戦いとかじゃない、ただ遊んでるだけの時の腔発、本当に情けないよ……」
ココア「どんな時でも怪我は仕方ないよ、情けないとか情けなくないとかないんだよ?」
リゼ「ココア……」
ココア「リゼちゃん」
リゼ「……同情なんてしないでくれ、正直に言ってくれて構わない」
ココア「私はいつも正直だよ?」
リゼ「……」
ココア「だからリゼちゃん、いつまでもそんな顔しないで笑おう? 笑ってるリゼちゃんは凄く可愛いんだから」
リゼ「ああ……ありがとう、ココア……」
ココア「うんっ♪」
リゼ「なあココア」
ココア「なぁに?」
リゼ「ここのところ毎日来てるけど、ラビットハウスは良いのか?」
ココア「青山さんがたくさん働くって言って、お昼も手伝ってくれててね?」
リゼ「へぇ」
ココア「だから私はいなくても大丈夫、チノちゃんと青山さんだけで大丈夫」
リゼ「そうか……」
ココア「ねえリゼちゃん、今日はどうしよっか?」
リゼ「……本があるんだ、頼めるか?」
ココア「うんっ、一緒に読もうねっ♪」
リゼ「……ああ」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「……お前が寝たら、本が読めないだろ?」
リゼ「全く、ココアは……」
ココア「んにゅ……むにゃ……」
リゼ「お、おいココア! 起きろっ! 涎っ涎がっ」
リゼ「あ、うわ……か、肩が……」
リゼ「全く、人の肩になんてことしてくれたんだ」
リゼ「……顔、近いな」
リゼ「ココア、いつもありがとう」
リゼ「……腕があったら、頭を撫でたり出来たんだけどな」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「んっ、首筋に吐息が……」
リゼ「ちょっと、体をずらして……あっ」
リゼ「危なかった、肩から落としたら可哀相だからな」
リゼ「でも、おかげで余計に息が……んっ……」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「こ、ココア、早く起きろ、起きてくれ」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「そういえば、腕が吹き飛んでからは一度も……」
リゼ「最後にしたのは……」
リゼ「……意識したら余計に、くそっ」モジモジ
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「や、やめろココア、首、首がゾクゾクするから」モジモジ
ココア「……ん、んんっ」
リゼ「よかった、起きそうだ」モジモジ
ココア「んぅ、んにゅ……すぅ……すぅ」
リゼ「う……なんで起きないんだよ……」モジモジ
リゼ「はぁ……はぁ……」モジモジ
ココア「ん、うぅん……あれ、リゼちゃん?」
リゼ「……おはようココア」モジモジ
ココア「私寝ちゃってた? ごめんねっ!」
リゼ「あ、ああ、気にするな……それよりほら、そろそろ帰らないといけないんじゃないのか?」モジモジ
ココア「あっ、もうこんな時間だぁ! ごめんねリゼちゃん!」
リゼ「ああ、気にするな、またなココア」モジモジ
ココア「うん、またねっ!」タタタ
リゼ「……ふぅ」
リゼ「さて……どうしよう……」モジモジ
リゼ「はぁ、はぁ……」
リゼ「この枕を、ずらして……」
リゼ「……んっ」
リゼ「はぁ、はぁ、くそっ、やりにくいな」
リゼ「んっ……んぅ……あっ……」
リゼ「もっと、もっと……物足りないよぉ……」
リゼ「んっ、あっ、ふぁっ……」
ココア「ごめんねリゼちゃん忘れ物しちゃっ……あ」
リゼ「……え?」
リゼ「はぁっ、はぁっ……ココア……」
ココア「リゼちゃんすっきりした?」
リゼ「ああ……だけど、その……すまない」
ココア「どうして謝るの?」
リゼ「だって、あんな汚いとこ……」
ココア「大丈夫だよリゼちゃん、凄く綺麗だったし」
リゼ「うぅぅ……」
ココア「それより私も、気がつかなくてごめんね?」
リゼ「気がつかれても、その、困るぞ」
ココア「そうだよね、あははっ」
ココア「おはようリゼちゃん」
リゼ「ああ、お、おはよう」
ココア「どうしたのリゼちゃん、顔赤いよ?」
リゼ「な、なんでもない」
ココア「?」
リゼ「……昨日の今日で、顔が見せられないんだよ」プイッ
ココア「気にしちゃダメだよリゼちゃん、誰でもするんだし、ね?」
リゼ「あ、ああ……」
ココア「リーゼちゃん♪」
ぎゅっ
リゼ「お、おい抱き着くなよ」
ココア「えー、だって今のリゼちゃん凄く可愛いんだもん」
リゼ「か、可愛いか?」
ココア「うんっ、とっても可愛いよ」
リゼ「可愛い……ふふっ」
ココア「今日はどうしよっか」
リゼ「今日はそうだな……ふわぁあ」
ココア「……」ジーッ
リゼ「み、見るなっ!」
ココア「えへへぇ、今日はこのままお昼寝しよっか」
リゼ「昼寝か……ああ、そうするか」
ココア「それじゃあリゼちゃん寝転がってー」ポフッ
リゼ「ありがとうココア」
ココア「私も寝よーっと」ポフッ
リゼ「……」
ココア「リゼちゃん難しそうな顔してる」
ぎゅっ
リゼ「ああ、いや、何でもない」
ココア「本当に? 隠し事とかなしだよ?」
リゼ「本当だ、気にするな」
ココア「うん、それじゃあ気にしないことにするねっ」
リゼ「ああ」
リゼ(負傷してからしばらく経った)
リゼ(親父から義手の話とかも聞いた)
リゼ(義手)
リゼ(義手を付けようと思った、腕が無いのは不便だ)
リゼ(それに武器とか仕込めば格好良い、義手を付けよう思っていた)
リゼ(でも)チラッ
ココア「……すぅ……すぅ」
ぎゅうう
リゼ「ダメだな、一度甘えたら、毎日甘えたくなる」
リゼ「義手を付けたらこんな風に一緒に寝たり、その、あれを手伝ってもらうこともなくなるしな」
リゼ「……どうしたもんか」
ココア「あはは、今日もたくさん寝ちゃってたね」
リゼ「ああ、そうだな、まあそんなのも良いんじゃないか?」
ココア「そうかもね、それじゃあリゼちゃん、また明日」
リゼ「ああ、また明日」
リゼ「……」
リゼ「そういえば最近ココアと昼寝することが多くなった」
リゼ「始めは私が何も出来ないのを気遣かってくれてると思っていたが」
リゼ「……少し、寝過ぎじゃないだろうか?」
リゼ「……」
リゼ「親父、チノの家、香風タカヒロさんに電話で聞いて欲しいことがあるんだが」
リゼ「……」
リゼ「どうだった?」
リゼ「……そうか」
リゼ「親父、やっぱりもう一つ頼む」
リゼ「ああ、そのことだ、頼む」
リゼ「ココアの奴、嘘ついたな……」
リゼ「隠し事とかなしだよって言ったのは誰だよ、全く」
ココア「おはようリゼちゃんっ♪」
リゼ「……ココア、もうこんなことしなくていい」
ココア「え? なんのこと?」
リゼ「お見舞い、もういらないんだ」
ココア「あははっ、まだ気にしてるの? 私が好きでしてるだけだから気にしないでいいんだよ?」
リゼ「いや違う。こんなことされても迷惑だ」
ココア「め、迷惑?」
リゼ「ココア、私に嘘をついたな?」
ココア「なんのことかな? 私リゼちゃんに嘘なんてついてないよ?」
リゼ「本当は青山さんと働く時間を入れ替えたんだろ?」
ココア「なっ、なんで知ってるの!?」
リゼ「昨日聞いたんだよ、ココアがバーの時間に働いてるって」
リゼ「ココア、昨日は何時に寝た? そもそも寝たのは昨日か?」
ココア「ええっと、じゅっ、11時に寝たよっ!」
リゼ「嘘をつくな、店が終わってから寝たんだろ?」
ココア「……うん」
リゼ「朝はパン焼いたり掃除したりしてからうちに来てるって聞いたぞ」
ココア「……」
リゼ「頼むよココア、見舞いは嬉しいが、ココアが無理することはないんだ」
ココア「でも私、リゼちゃんのためにいろいろしてあげたくてっ!」
リゼ「ココア、もう私の心配はしなくていい、今日は帰って、ゆっくり寝てくれ」
ココア「リゼちゃん……」
リゼ「メイド、ココアを送ってやってくれ」
ココア「り、リゼちゃん、また明日」
リゼ「来なくていい」
ココア「うぅ……」
ココア「……ただいま」
チノ「お帰りなさいココアさん、今日は早いですね、リゼさんはどうでしたか?」
ココア「あはは、もう来なくていいって言われちゃったよ……」
チノ「え、ど、どうしてですか!?」
ココア「私がバーの方で働いてるって聞いたらしくて、それで……」
チノ「……確かにココアさんの睡眠時間はすごく減りましたし、体に悪いです」
ココア「でもっ!」
チノ「ココアさんがリゼさんを心配なように、リゼさんもココアさんが心配なんですよ」
ココア「……」
チノ「ホットミルクです、お姉ちゃん、今日はゆっくりおやすみなさい」
ココア「あれからもうどのくらいリゼちゃんに会ってないかな」
ココア「……リゼちゃん、元気かな?」
ココア「はぁ……気になるよぉ」
ココア「チノちゃんにはしばらく休んで良いって言われちゃったし……」
ココア「うぅ……もやもやするよぉ!」ゴロゴロ
ココア「あれ、電話だ……誰からだろ」
ココア「え、リゼちゃんから? もっ、もしもし」
リゼ『もしもしココア、この間はあんな言い方して悪かったな』
ココア「ううんっ! 私のことを心配してくれたんだもんねっ、気にしないでよ!」
リゼ『それで今日は謝ろうと思ってな』
ココア「あ、謝らなくていいよぉ!」
コンコン
ココア「? ちょっと待っててねリゼちゃん。はーい?」
ガチャ
リゼ「こうして直接来たぞ」ヒョコッ
ココア「えっ、り、リゼちゃん? あれ、で、電話、というかドア、どうやって? えっ、えっ?」
リゼ「あんまり見せたくはないが、義手をつけたんだ」
ココア「義手?」
リゼ「ああ、ちょっと不格好だが、機能に優れていてな、ココア、こっちに来てくれ」
ココア「?」
リゼ「こうして」
ぎゅっ
ココア「わっ」
リゼ「私からココアを抱きしめることだってできるんだ」
ココア「それじゃあリゼちゃん、もしかして……」
リゼ「これからはまたラビットハウスで手伝えるぞ」
ココア「……リゼちゃんっ!」
ぎゅっ!
リゼ「この義手は凄くてな、ココア、目を瞑るから指を掴んでくれ」
ココア「えっと……」
リゼ「人差し指を掴んだな?」
ココア「えぇっ、わ、わかるの?」
リゼ「ああ、本物よりは少し劣るが、触感もあるし熱も感じる、だから」
なでなで
ココア「んっ」
リゼ「前にこうしたいと思ったんだ、やっと出来たよ、柔らかい髪だな」
ココア「リゼちゃんの手、なんだか優しい感じがするよ」
リゼ「そうか、ありがとう」
なでなで
ココア「うんっ♪」
チノ「むぅぅ……ずるいです」
リゼ「チノ?」
チノ「お姉ちゃんがリゼさんを支えたように、私だってお姉ちゃんを支えました」
チノ「お姉ちゃんも少しくらい、撫でてくれたっていいじゃありませんか」
ココア「チノちゃんっ! おいでおいで!」
チノ「……ぷいっ」
ココア「あぁぁ……リゼちゃんどうしよぉ……チノちゃんが怒ったぁぁ……」
リゼ「チノは拗ねてるだけだって、ほら、お前も撫でてやれ」
ココア「うんっ、チーノちゃーん」
チノ「……なんですか?」
ココア「いつもありがとうね」
なでなで
チノ「……どういたしまして、お姉ちゃん」
カランコロン♪
ココア「いらっしゃいませ、ラビットハウスへようこそ、こちらへどうぞ」
チノ「リゼさん、カプチーノ出来ました」
リゼ「ありがとうチノ。お待たせいたしました、カプチーノのです」
ココア「あははっ、そうだよねおばあさん、それでそれで?」
チノ「ココアさん、お喋りも良いですけどちゃんとお仕事してください」
ココア「ごめんごめん」
リゼ「今は注文も無いしそのまま話してても大丈夫だぞ」
チノ「リゼさんはココアさんに甘すぎます」
リゼ「恩人だからな、このくらい良いだろ」
チノ「むぅぅ」
ココア「あはは……」
ココア「こうしてリゼちゃんはちょっぴり優しくなって」
ココア「チノちゃんはちょっぴり嫉妬する甘えん坊さんになったんだよ」
青ブルマ「良かったですねぇー」
ココア「青山さんのおかげでもあるんだよ、しばらく時間入れ替わってくれてありがとう」
青ブルマ「はいー、どういたしましてぇー」
ココア「それじゃあ今日はリゼちゃんの家にお泊りするから、行ってきます」
青ブルマ「はぁーい」
青ブルマ「ココアさんは元気ですねぇー」
タカヒロ「そうだね」
青ブルマ「本当はもうしばらく一緒にお仕事したかったんじゃありませんか?」
タカヒロ「向こうのお客様、お帰りだよ」
ココア「こんばんはリゼちゃんっ♪」
リゼ「ああ、いらっしゃいココア」
ココア「今日はどうしよっか」
リゼ「そうだな、本でも読もうか」
ココア「本?」
リゼ「今ならココアが途中で寝ても大丈夫だからな」
ココア「今日は寝ないよぉ!」
リゼ「どうだろうな、それじゃあ読むか」
ココア「うんっ♪」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「……やっぱり寝たじゃないか」
リゼ「まあ、これからは寝ても大丈夫だからな」ナデナデ
リゼ「今までありがとう、これからもよろしくな」ナデナデ
おしまい
元スレ
リゼ「なあ、ココア?」
ココア「んー? なぁにリゼちゃん」
リゼ「チノやシャロ、千夜達には、その……」
ココア「うん、みんなリゼちゃんのお見舞いに来ようって思ってるよっ」
リゼ「……いや、来させないで欲しいんだ」
ココア「……そっかぁ」
リゼ「頼む、こんな姿見られたくないんだ……」
ココア「うん、わかったよ」
リゼ「本当はココアにも、見られたく……なかったのに……っ!」
ココア「わわわっ、泣かないでよリゼちゃんっ」
ぎゅっ
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 10:57:46.23 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「気持ち悪いだろ、腕が、両腕がないんだ……」
ココア「気持ち悪くなんてないよ、大丈夫だよ」
リゼ「しかも戦いとかじゃない、ただ遊んでるだけの時の腔発、本当に情けないよ……」
ココア「どんな時でも怪我は仕方ないよ、情けないとか情けなくないとかないんだよ?」
リゼ「ココア……」
ココア「リゼちゃん」
リゼ「……同情なんてしないでくれ、正直に言ってくれて構わない」
ココア「私はいつも正直だよ?」
リゼ「……」
ココア「だからリゼちゃん、いつまでもそんな顔しないで笑おう? 笑ってるリゼちゃんは凄く可愛いんだから」
リゼ「ああ……ありがとう、ココア……」
ココア「うんっ♪」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:05:39.60 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「なあココア」
ココア「なぁに?」
リゼ「ここのところ毎日来てるけど、ラビットハウスは良いのか?」
ココア「青山さんがたくさん働くって言って、お昼も手伝ってくれててね?」
リゼ「へぇ」
ココア「だから私はいなくても大丈夫、チノちゃんと青山さんだけで大丈夫」
リゼ「そうか……」
ココア「ねえリゼちゃん、今日はどうしよっか?」
リゼ「……本があるんだ、頼めるか?」
ココア「うんっ、一緒に読もうねっ♪」
リゼ「……ああ」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:14:13.15 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「……お前が寝たら、本が読めないだろ?」
リゼ「全く、ココアは……」
ココア「んにゅ……むにゃ……」
リゼ「お、おいココア! 起きろっ! 涎っ涎がっ」
リゼ「あ、うわ……か、肩が……」
リゼ「全く、人の肩になんてことしてくれたんだ」
リゼ「……顔、近いな」
リゼ「ココア、いつもありがとう」
リゼ「……腕があったら、頭を撫でたり出来たんだけどな」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:21:20.75 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「んっ、首筋に吐息が……」
リゼ「ちょっと、体をずらして……あっ」
リゼ「危なかった、肩から落としたら可哀相だからな」
リゼ「でも、おかげで余計に息が……んっ……」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「こ、ココア、早く起きろ、起きてくれ」
ココア「……すぅ……すぅ」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:28:04.46 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「そういえば、腕が吹き飛んでからは一度も……」
リゼ「最後にしたのは……」
リゼ「……意識したら余計に、くそっ」モジモジ
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「や、やめろココア、首、首がゾクゾクするから」モジモジ
ココア「……ん、んんっ」
リゼ「よかった、起きそうだ」モジモジ
ココア「んぅ、んにゅ……すぅ……すぅ」
リゼ「う……なんで起きないんだよ……」モジモジ
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:35:56.66 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「はぁ……はぁ……」モジモジ
ココア「ん、うぅん……あれ、リゼちゃん?」
リゼ「……おはようココア」モジモジ
ココア「私寝ちゃってた? ごめんねっ!」
リゼ「あ、ああ、気にするな……それよりほら、そろそろ帰らないといけないんじゃないのか?」モジモジ
ココア「あっ、もうこんな時間だぁ! ごめんねリゼちゃん!」
リゼ「ああ、気にするな、またなココア」モジモジ
ココア「うん、またねっ!」タタタ
リゼ「……ふぅ」
リゼ「さて……どうしよう……」モジモジ
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:43:55.07 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「はぁ、はぁ……」
リゼ「この枕を、ずらして……」
リゼ「……んっ」
リゼ「はぁ、はぁ、くそっ、やりにくいな」
リゼ「んっ……んぅ……あっ……」
リゼ「もっと、もっと……物足りないよぉ……」
リゼ「んっ、あっ、ふぁっ……」
ココア「ごめんねリゼちゃん忘れ物しちゃっ……あ」
リゼ「……え?」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 11:52:50.08 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「はぁっ、はぁっ……ココア……」
ココア「リゼちゃんすっきりした?」
リゼ「ああ……だけど、その……すまない」
ココア「どうして謝るの?」
リゼ「だって、あんな汚いとこ……」
ココア「大丈夫だよリゼちゃん、凄く綺麗だったし」
リゼ「うぅぅ……」
ココア「それより私も、気がつかなくてごめんね?」
リゼ「気がつかれても、その、困るぞ」
ココア「そうだよね、あははっ」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 12:03:36.44 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「おはようリゼちゃん」
リゼ「ああ、お、おはよう」
ココア「どうしたのリゼちゃん、顔赤いよ?」
リゼ「な、なんでもない」
ココア「?」
リゼ「……昨日の今日で、顔が見せられないんだよ」プイッ
ココア「気にしちゃダメだよリゼちゃん、誰でもするんだし、ね?」
リゼ「あ、ああ……」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 12:15:00.18 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「リーゼちゃん♪」
ぎゅっ
リゼ「お、おい抱き着くなよ」
ココア「えー、だって今のリゼちゃん凄く可愛いんだもん」
リゼ「か、可愛いか?」
ココア「うんっ、とっても可愛いよ」
リゼ「可愛い……ふふっ」
ココア「今日はどうしよっか」
リゼ「今日はそうだな……ふわぁあ」
ココア「……」ジーッ
リゼ「み、見るなっ!」
ココア「えへへぇ、今日はこのままお昼寝しよっか」
リゼ「昼寝か……ああ、そうするか」
ココア「それじゃあリゼちゃん寝転がってー」ポフッ
リゼ「ありがとうココア」
ココア「私も寝よーっと」ポフッ
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 12:23:56.93 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「……」
ココア「リゼちゃん難しそうな顔してる」
ぎゅっ
リゼ「ああ、いや、何でもない」
ココア「本当に? 隠し事とかなしだよ?」
リゼ「本当だ、気にするな」
ココア「うん、それじゃあ気にしないことにするねっ」
リゼ「ああ」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 12:32:05.22 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ(負傷してからしばらく経った)
リゼ(親父から義手の話とかも聞いた)
リゼ(義手)
リゼ(義手を付けようと思った、腕が無いのは不便だ)
リゼ(それに武器とか仕込めば格好良い、義手を付けよう思っていた)
リゼ(でも)チラッ
ココア「……すぅ……すぅ」
ぎゅうう
リゼ「ダメだな、一度甘えたら、毎日甘えたくなる」
リゼ「義手を付けたらこんな風に一緒に寝たり、その、あれを手伝ってもらうこともなくなるしな」
リゼ「……どうしたもんか」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 12:40:08.33 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「あはは、今日もたくさん寝ちゃってたね」
リゼ「ああ、そうだな、まあそんなのも良いんじゃないか?」
ココア「そうかもね、それじゃあリゼちゃん、また明日」
リゼ「ああ、また明日」
リゼ「……」
リゼ「そういえば最近ココアと昼寝することが多くなった」
リゼ「始めは私が何も出来ないのを気遣かってくれてると思っていたが」
リゼ「……少し、寝過ぎじゃないだろうか?」
リゼ「……」
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 13:14:08.94 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「親父、チノの家、香風タカヒロさんに電話で聞いて欲しいことがあるんだが」
リゼ「……」
リゼ「どうだった?」
リゼ「……そうか」
リゼ「親父、やっぱりもう一つ頼む」
リゼ「ああ、そのことだ、頼む」
リゼ「ココアの奴、嘘ついたな……」
リゼ「隠し事とかなしだよって言ったのは誰だよ、全く」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 13:22:45.02 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「おはようリゼちゃんっ♪」
リゼ「……ココア、もうこんなことしなくていい」
ココア「え? なんのこと?」
リゼ「お見舞い、もういらないんだ」
ココア「あははっ、まだ気にしてるの? 私が好きでしてるだけだから気にしないでいいんだよ?」
リゼ「いや違う。こんなことされても迷惑だ」
ココア「め、迷惑?」
リゼ「ココア、私に嘘をついたな?」
ココア「なんのことかな? 私リゼちゃんに嘘なんてついてないよ?」
リゼ「本当は青山さんと働く時間を入れ替えたんだろ?」
ココア「なっ、なんで知ってるの!?」
リゼ「昨日聞いたんだよ、ココアがバーの時間に働いてるって」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 13:31:57.14 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「ココア、昨日は何時に寝た? そもそも寝たのは昨日か?」
ココア「ええっと、じゅっ、11時に寝たよっ!」
リゼ「嘘をつくな、店が終わってから寝たんだろ?」
ココア「……うん」
リゼ「朝はパン焼いたり掃除したりしてからうちに来てるって聞いたぞ」
ココア「……」
リゼ「頼むよココア、見舞いは嬉しいが、ココアが無理することはないんだ」
ココア「でも私、リゼちゃんのためにいろいろしてあげたくてっ!」
リゼ「ココア、もう私の心配はしなくていい、今日は帰って、ゆっくり寝てくれ」
ココア「リゼちゃん……」
リゼ「メイド、ココアを送ってやってくれ」
ココア「り、リゼちゃん、また明日」
リゼ「来なくていい」
ココア「うぅ……」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 13:40:39.35 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「……ただいま」
チノ「お帰りなさいココアさん、今日は早いですね、リゼさんはどうでしたか?」
ココア「あはは、もう来なくていいって言われちゃったよ……」
チノ「え、ど、どうしてですか!?」
ココア「私がバーの方で働いてるって聞いたらしくて、それで……」
チノ「……確かにココアさんの睡眠時間はすごく減りましたし、体に悪いです」
ココア「でもっ!」
チノ「ココアさんがリゼさんを心配なように、リゼさんもココアさんが心配なんですよ」
ココア「……」
チノ「ホットミルクです、お姉ちゃん、今日はゆっくりおやすみなさい」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 13:57:10.38 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「あれからもうどのくらいリゼちゃんに会ってないかな」
ココア「……リゼちゃん、元気かな?」
ココア「はぁ……気になるよぉ」
ココア「チノちゃんにはしばらく休んで良いって言われちゃったし……」
ココア「うぅ……もやもやするよぉ!」ゴロゴロ
ココア「あれ、電話だ……誰からだろ」
ココア「え、リゼちゃんから? もっ、もしもし」
リゼ『もしもしココア、この間はあんな言い方して悪かったな』
ココア「ううんっ! 私のことを心配してくれたんだもんねっ、気にしないでよ!」
リゼ『それで今日は謝ろうと思ってな』
ココア「あ、謝らなくていいよぉ!」
コンコン
ココア「? ちょっと待っててねリゼちゃん。はーい?」
ガチャ
リゼ「こうして直接来たぞ」ヒョコッ
ココア「えっ、り、リゼちゃん? あれ、で、電話、というかドア、どうやって? えっ、えっ?」
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 14:19:42.24 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「あんまり見せたくはないが、義手をつけたんだ」
ココア「義手?」
リゼ「ああ、ちょっと不格好だが、機能に優れていてな、ココア、こっちに来てくれ」
ココア「?」
リゼ「こうして」
ぎゅっ
ココア「わっ」
リゼ「私からココアを抱きしめることだってできるんだ」
ココア「それじゃあリゼちゃん、もしかして……」
リゼ「これからはまたラビットハウスで手伝えるぞ」
ココア「……リゼちゃんっ!」
ぎゅっ!
119: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 18:17:28.24 ID:XCFKWjIfO.net
リゼ「この義手は凄くてな、ココア、目を瞑るから指を掴んでくれ」
ココア「えっと……」
リゼ「人差し指を掴んだな?」
ココア「えぇっ、わ、わかるの?」
リゼ「ああ、本物よりは少し劣るが、触感もあるし熱も感じる、だから」
なでなで
ココア「んっ」
リゼ「前にこうしたいと思ったんだ、やっと出来たよ、柔らかい髪だな」
ココア「リゼちゃんの手、なんだか優しい感じがするよ」
リゼ「そうか、ありがとう」
なでなで
ココア「うんっ♪」
121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 18:24:45.05 ID:XCFKWjIfO.net
チノ「むぅぅ……ずるいです」
リゼ「チノ?」
チノ「お姉ちゃんがリゼさんを支えたように、私だってお姉ちゃんを支えました」
チノ「お姉ちゃんも少しくらい、撫でてくれたっていいじゃありませんか」
ココア「チノちゃんっ! おいでおいで!」
チノ「……ぷいっ」
ココア「あぁぁ……リゼちゃんどうしよぉ……チノちゃんが怒ったぁぁ……」
リゼ「チノは拗ねてるだけだって、ほら、お前も撫でてやれ」
ココア「うんっ、チーノちゃーん」
チノ「……なんですか?」
ココア「いつもありがとうね」
なでなで
チノ「……どういたしまして、お姉ちゃん」
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 18:38:06.64 ID:XCFKWjIfO.net
カランコロン♪
ココア「いらっしゃいませ、ラビットハウスへようこそ、こちらへどうぞ」
チノ「リゼさん、カプチーノ出来ました」
リゼ「ありがとうチノ。お待たせいたしました、カプチーノのです」
ココア「あははっ、そうだよねおばあさん、それでそれで?」
チノ「ココアさん、お喋りも良いですけどちゃんとお仕事してください」
ココア「ごめんごめん」
リゼ「今は注文も無いしそのまま話してても大丈夫だぞ」
チノ「リゼさんはココアさんに甘すぎます」
リゼ「恩人だからな、このくらい良いだろ」
チノ「むぅぅ」
ココア「あはは……」
129: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 18:48:14.77 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「こうしてリゼちゃんはちょっぴり優しくなって」
ココア「チノちゃんはちょっぴり嫉妬する甘えん坊さんになったんだよ」
青ブルマ「良かったですねぇー」
ココア「青山さんのおかげでもあるんだよ、しばらく時間入れ替わってくれてありがとう」
青ブルマ「はいー、どういたしましてぇー」
ココア「それじゃあ今日はリゼちゃんの家にお泊りするから、行ってきます」
青ブルマ「はぁーい」
青ブルマ「ココアさんは元気ですねぇー」
タカヒロ「そうだね」
青ブルマ「本当はもうしばらく一緒にお仕事したかったんじゃありませんか?」
タカヒロ「向こうのお客様、お帰りだよ」
133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/07/06(日) 18:57:41.20 ID:XCFKWjIfO.net
ココア「こんばんはリゼちゃんっ♪」
リゼ「ああ、いらっしゃいココア」
ココア「今日はどうしよっか」
リゼ「そうだな、本でも読もうか」
ココア「本?」
リゼ「今ならココアが途中で寝ても大丈夫だからな」
ココア「今日は寝ないよぉ!」
リゼ「どうだろうな、それじゃあ読むか」
ココア「うんっ♪」
ココア「……すぅ……すぅ」
リゼ「……やっぱり寝たじゃないか」
リゼ「まあ、これからは寝ても大丈夫だからな」ナデナデ
リゼ「今までありがとう、これからもよろしくな」ナデナデ
おしまい
ココア「腔発?」