1: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:32:03.85 ID:k8ibxUn5.net
果林「>>3に着いちゃったみたい」
3: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:32:26.43 ID:AAvb5Mi3.net
部室
8: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:33:53.68 ID:k8ibxUn5.net
果林「おかしいわね。私はスクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたのよ?」
果林「なのにここは……>>10の部室じゃない」
スクールアイドル同好会
果林「おかしいわ。こんなの絶対おかしいわ!!」
エマ「どうしたの果林ちゃん」
果林「エマ、聞いて?」
エマ「うんうん。どうしたのか教えて?」
果林「私、スクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたのよ。それなのに今、スクールアイドル同好会の部室に着いちゃってるのよ!!」
エマ「……」
エマ「……え?」
エマ「……へ?」ポカーン
果林「もう、しっかりしてよエマ」
エマ「ご、ごめんね果林ちゃん。もう一回教えてくれる?」
果林「はあ、順を追ってちゃんと教えてあげるわね」
エマ「うん。お願い」
果林「私は、スクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたの」
エマ「うんうん」
果林「それなのに今、スクールアイドル同好会の部室に着いちゃってるの!」
エマ「そっかぁ」
エマ「えっと、つまり果林ちゃんは部室に行こうとしてたら部室に着いちゃったってこと?」
果林「そうよ。一体どうなってるの!?」
エマ「ん~……」
エマ(こういうの日本語でなんて言うんだっけ。謎かけ?ワビサビ?てにをは?キチガイ?)
エマ(どれも違う気がする……)
エマ「えっと、果林ちゃんはどうしたいの?」
果林「さっきから言ってるでしょ? 私は部室に行きたいの」
エマ「……ここは部室でしょ?」
果林「はあ、エマ。貴女疲れてるの?」
エマ「……そうかも」
果林「どうしたらいいの……? 迷宮入りじゃない!」ワナワナ
エマ「んーと……こういうときは原点に立ち返るのがいいよ!」
果林「ごめんなさいエマ、日本語で説明してくれる?」
エマ「スタート地点に戻ってみようよ!」
果林「スタート地点に?」
エマ「うん。そこからもう一度部室を目指してみるの。今度は私も一緒だよ♪」
果林「あら、それならなんとかなりそうね」
エマ「うん♪ 果林ちゃんはどこから部室に向かってたの?」
果林「>>34よ」
部室
果林「部室よ」
エマ「んぁぁぁっ!!!!」
果林「エマ、落ち着いて。大きな声を出しても何の解決にもならないわよ」
エマ「はぁ、はぁ……ご、ごめんね果林ちゃん」
果林「クールになりましょう? 冷静にね」
エマ「そうだね。部室っていってもいろいろあるもんね。どこの部室?」
果林「>>47に決まってるでしょ?」
私達スクールアイドル同好会の部室
果林「スクールアイドル同好会の部室に決まってるでしょ?」
エマ「(和訳するのが憚られるくらいの汚いドイツ語)」
果林「え、エマ? どうしたの?」
エマ「ふぅー、ふぅー、ふぅー」
果林「そ、そうね。深呼吸は大事よ。ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されるとお肌に悪いのよ?」
エマ「(余計な知識ばっかり蓄えやがってよぉ。という意味のドイツ語)」
果林「落ち着きましょ? ね?」
エマ「そ、そうだね果林ちゃん」
エマ「えーっと、つまり果林ちゃんは、スクールアイドル同好会の部室からスクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたのに、スクールアイドル同好会の部室に着いちゃったんだね?」
果林「ええそうよ。さっきからそう言ってるじゃない」
エマ「そうだね~。さっきから何度もそう言ってるね~」
果林「それで、スタート地点に戻るのよね?」
エマ「ん?」
果林「もう、忘れちゃったの? 限定のガマガエルってエマが言ったんでしょ?」
エマ「そうだね。原点に立ち返る、だね」
果林「じゃあスタート地点に戻りましょうか」
エマ「ん~……」
果林「エマ?」
エマ「そっか。そうしてあげたらいいんだ♪」
果林「どうかした?」
エマ「ううん。果林ちゃんはな~んにも心配しなくていいんだよ~?」ナデナデ
果林「ちょ、ちょっとエマってば」
エマ「恥ずかしがっちゃってかわいいね~」ナデナデ
エマ「それじゃあエマせんせいが、果林ちゃんを部室まで連れてってあげるね♪」
果林「エマ?」
エマ「しくしくしくしく。あれ? 誰かのおててがさみしいさみしいって泣いてるよ~?」
果林「ちょっとエマ?」
エマ「見~っけ!」ギュッ
果林「きゃっ」
エマ「果林ちゃんのおててはエマせんせいのおててと繋がったから、これでさみしくないね♪」
エマ「それじゃあ果林ちゃん。スタート地点の部室まで、れ~~~っつ?」
果林「はぁ?」
エマ「ごーーーっ!」グイッ
果林「ちょっとエマ」
エマ「てくてくてくてく♪」
エマ「とうちゃ~く! ここが果林ちゃんが出発した部室だね~」
果林「え、エマ?」
エマ「果林ちゃんはここから迷子になっちゃったけど~、エマせんせいと一緒ならだいじょうぶだよ!」
果林「エマ……」
エマ「それじゃあ目的地の部室まで、れ~~~っつ?」
果林「エマ?」
エマ「ごーーーっ!」グイッ
果林「エマってば」
エマ「てくてくてくてく♪」
エマ「とうちゃ~く! ここが果林ちゃんの目的地。スクールアイドル同好会の部室で~す♪」
エマ「どう果林ちゃん? これで大丈夫だよね!」
果林「……」
エマ「果林ちゃん?」
果林「馬鹿にしてるの?」
エマ「か、果林ちゃん……?」
果林「ふざけるのもいい加減にしてくれない?」
エマ「おまいう」
果林「なに? またドイツ語?」
エマ「う、うん。そうなの。つい出ちゃった」
果林「はあ、エマには分からないかもしれないけど、私は真剣に悩んでるの」
エマ「果林ちゃん落ち着いて」
果林「だってそうでしょ? 部室から部室に行こうとして部室に着いちゃったのよ?」
エマ「うん」
果林「それなのにさっきのエマはなんなの? 部室から部室に行こうとして部室に着いちゃってるじゃない!」
エマ「んんんんんんっ」ガシガシガシガシ
果林「落ち着いてエマ。頭皮が傷つくわよ」
エマ「はあ、果林ちゃん。これだけはしたくなかったんだけど……」
果林「なに? またふざけるんじゃないでしょうね」
エマ「ううん。むしろその逆。とことん現実を突きつけてあげるよ」
果林「現実?」
エマ「この、紙とペンで果林ちゃんに教えてあげる」ペラッ、スチャッ
果林「テストでもする気? 卑怯よ!」
エマ「ちょっと何言ってるかよく分からないけど……」キュキュッ
果林「マル?」
エマ「うん。これが部室だとするね?」
果林「マルが部室マルが部室マルが部室……ええ。覚えたわ」
エマ「テストじゃないけどね」
果林「そうなの? じゃあ忘れるわね」
エマ「うん。それで、果林ちゃんは最初この部室に居たから、果林……マルっと」カキカキ
果林「その果林にマルしたやつが……エマ?」
エマ「果林ちゃんだよ」
エマ「それで、この果林ちゃんが行きたいのが部室だよね。だから果林ちゃんの意思を点線で描くと……」テンテンテン
果林「……!! 部室から出た点線が部室に戻ってる!?」
エマ「そして、果林ちゃんが部室から実際に出発してみたら部室に着いちゃったわけだから、その道のりを実線で描いて……」サラサラッ
果林「なんてこと……!? これも部室から出た線が部室に戻ってるじゃない!」
エマ「うん。つまり果林ちゃんは……同じところをグルグルして、全然迷ってないんだよ!」
果林「えっ……ひっかけ?」
エマ「ううん。現実」
果林「魔法?」
エマ「ううん。現実」
果林「手品?」
エマ「ううん。現実」
果林「この心理テストで分かるのは……」
エマ「現実」
果林「……っ!!!!」
エマ「ごめんね、果林ちゃん」
果林「そんな……これじゃまるで……」
エマ「そこにたどり着いちゃうよね」
果林「これじゃまるで私がバカみたいじゃない!!!!」
エマ「ごめんね果林ちゃん……」
──────
────
──
かりん「えまー。えまー」
エマ「はあい。どうしたの果林ちゃん」
かりん「ぶしついきたいのー」
エマ「そっかぁ。じゃあエマせんせいと一緒に行こっか♪」
かりん「うん!」
エマ「しくしくしくしく。あれれ? 誰かのおててがさみしいって泣いて……」
かりん「これ! かりんのおててがないてるよ!」
エマ「はいつかまえた♪」ギュッ
かりん「つかまっちゃった!」ギュッ
エマ「それじゃあ部室まで、れ~~~っつ?」
かりん「ごーーーっ!」
えまかり「てくてくてくてく♪」
─部室前の廊下─
かりん「ふんふふんふふ~ん♪」
エマ「果林ちゃん果林ちゃん」
かりん「えまー?」
エマ「そろそろ部室だよ」
果林「はっ、そうね」
─部室─
ガラガラッ
果林「みんなおはよう♪ 今日もレッスン頑張りましょうね♪」
エマ「おはようみんな~」
かすみ「おはようございます! 果林先輩! 今日こそステップ練習で果林先輩より早くこなしてみせますから!」
果林「あら、楽しみにしてるわね♪」
あなた「あ、果林さんごめん。今日音楽科の特別講義があって放課後の始めのほうだけレッスンのリーダーやってほしいんだけど……」
果林「ふふ。任せなさい♪」
あなた「ありがとう果林さん!」
歩夢「やっぱり果林さんは頼りになるなぁ……」
エマ「ふふふ♪」
おしまい
久しぶりにSS書きながら笑いました
元スレ
果林「おかしいわね。私はスクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたのよ?」
果林「なのにここは……>>10の部室じゃない」
10: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:34:49.76 ID:65r01knh.net
スクールアイドル同好会
15: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:37:17.80 ID:k8ibxUn5.net
果林「おかしいわ。こんなの絶対おかしいわ!!」
エマ「どうしたの果林ちゃん」
果林「エマ、聞いて?」
エマ「うんうん。どうしたのか教えて?」
果林「私、スクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたのよ。それなのに今、スクールアイドル同好会の部室に着いちゃってるのよ!!」
エマ「……」
エマ「……え?」
20: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:39:07.76 ID:k8ibxUn5.net
エマ「……へ?」ポカーン
果林「もう、しっかりしてよエマ」
エマ「ご、ごめんね果林ちゃん。もう一回教えてくれる?」
果林「はあ、順を追ってちゃんと教えてあげるわね」
エマ「うん。お願い」
果林「私は、スクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたの」
エマ「うんうん」
果林「それなのに今、スクールアイドル同好会の部室に着いちゃってるの!」
エマ「そっかぁ」
25: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:44:31.89 ID:k8ibxUn5.net
エマ「えっと、つまり果林ちゃんは部室に行こうとしてたら部室に着いちゃったってこと?」
果林「そうよ。一体どうなってるの!?」
エマ「ん~……」
エマ(こういうの日本語でなんて言うんだっけ。謎かけ?ワビサビ?てにをは?キチガイ?)
エマ(どれも違う気がする……)
エマ「えっと、果林ちゃんはどうしたいの?」
果林「さっきから言ってるでしょ? 私は部室に行きたいの」
エマ「……ここは部室でしょ?」
果林「はあ、エマ。貴女疲れてるの?」
エマ「……そうかも」
31: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:48:43.73 ID:k8ibxUn5.net
果林「どうしたらいいの……? 迷宮入りじゃない!」ワナワナ
エマ「んーと……こういうときは原点に立ち返るのがいいよ!」
果林「ごめんなさいエマ、日本語で説明してくれる?」
エマ「スタート地点に戻ってみようよ!」
果林「スタート地点に?」
エマ「うん。そこからもう一度部室を目指してみるの。今度は私も一緒だよ♪」
果林「あら、それならなんとかなりそうね」
エマ「うん♪ 果林ちゃんはどこから部室に向かってたの?」
果林「>>34よ」
34: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:51:39.87 ID:+NjWW+Ab.net
部室
44: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:54:23.72 ID:k8ibxUn5.net
果林「部室よ」
エマ「んぁぁぁっ!!!!」
果林「エマ、落ち着いて。大きな声を出しても何の解決にもならないわよ」
エマ「はぁ、はぁ……ご、ごめんね果林ちゃん」
果林「クールになりましょう? 冷静にね」
エマ「そうだね。部室っていってもいろいろあるもんね。どこの部室?」
果林「>>47に決まってるでしょ?」
47: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:55:34.94 ID:TVL4ALAJ.net
私達スクールアイドル同好会の部室
56: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 21:58:58.64 ID:k8ibxUn5.net
果林「スクールアイドル同好会の部室に決まってるでしょ?」
エマ「(和訳するのが憚られるくらいの汚いドイツ語)」
果林「え、エマ? どうしたの?」
エマ「ふぅー、ふぅー、ふぅー」
果林「そ、そうね。深呼吸は大事よ。ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されるとお肌に悪いのよ?」
エマ「(余計な知識ばっかり蓄えやがってよぉ。という意味のドイツ語)」
果林「落ち着きましょ? ね?」
エマ「そ、そうだね果林ちゃん」
70: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:12:36.77 ID:k8ibxUn5.net
エマ「えーっと、つまり果林ちゃんは、スクールアイドル同好会の部室からスクールアイドル同好会の部室に行こうとしてたのに、スクールアイドル同好会の部室に着いちゃったんだね?」
果林「ええそうよ。さっきからそう言ってるじゃない」
エマ「そうだね~。さっきから何度もそう言ってるね~」
果林「それで、スタート地点に戻るのよね?」
エマ「ん?」
果林「もう、忘れちゃったの? 限定のガマガエルってエマが言ったんでしょ?」
エマ「そうだね。原点に立ち返る、だね」
果林「じゃあスタート地点に戻りましょうか」
エマ「ん~……」
果林「エマ?」
エマ「そっか。そうしてあげたらいいんだ♪」
果林「どうかした?」
エマ「ううん。果林ちゃんはな~んにも心配しなくていいんだよ~?」ナデナデ
果林「ちょ、ちょっとエマってば」
エマ「恥ずかしがっちゃってかわいいね~」ナデナデ
76: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:16:32.58 ID:k8ibxUn5.net
エマ「それじゃあエマせんせいが、果林ちゃんを部室まで連れてってあげるね♪」
果林「エマ?」
エマ「しくしくしくしく。あれ? 誰かのおててがさみしいさみしいって泣いてるよ~?」
果林「ちょっとエマ?」
エマ「見~っけ!」ギュッ
果林「きゃっ」
エマ「果林ちゃんのおててはエマせんせいのおててと繋がったから、これでさみしくないね♪」
85: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:21:10.68 ID:k8ibxUn5.net
エマ「それじゃあ果林ちゃん。スタート地点の部室まで、れ~~~っつ?」
果林「はぁ?」
エマ「ごーーーっ!」グイッ
果林「ちょっとエマ」
エマ「てくてくてくてく♪」
エマ「とうちゃ~く! ここが果林ちゃんが出発した部室だね~」
果林「え、エマ?」
エマ「果林ちゃんはここから迷子になっちゃったけど~、エマせんせいと一緒ならだいじょうぶだよ!」
果林「エマ……」
エマ「それじゃあ目的地の部室まで、れ~~~っつ?」
果林「エマ?」
エマ「ごーーーっ!」グイッ
果林「エマってば」
エマ「てくてくてくてく♪」
エマ「とうちゃ~く! ここが果林ちゃんの目的地。スクールアイドル同好会の部室で~す♪」
エマ「どう果林ちゃん? これで大丈夫だよね!」
果林「……」
エマ「果林ちゃん?」
果林「馬鹿にしてるの?」
94: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:26:28.61 ID:k8ibxUn5.net
エマ「か、果林ちゃん……?」
果林「ふざけるのもいい加減にしてくれない?」
エマ「おまいう」
果林「なに? またドイツ語?」
エマ「う、うん。そうなの。つい出ちゃった」
果林「はあ、エマには分からないかもしれないけど、私は真剣に悩んでるの」
エマ「果林ちゃん落ち着いて」
果林「だってそうでしょ? 部室から部室に行こうとして部室に着いちゃったのよ?」
エマ「うん」
果林「それなのにさっきのエマはなんなの? 部室から部室に行こうとして部室に着いちゃってるじゃない!」
エマ「んんんんんんっ」ガシガシガシガシ
果林「落ち着いてエマ。頭皮が傷つくわよ」
102: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:36:50.78 ID:k8ibxUn5.net
エマ「はあ、果林ちゃん。これだけはしたくなかったんだけど……」
果林「なに? またふざけるんじゃないでしょうね」
エマ「ううん。むしろその逆。とことん現実を突きつけてあげるよ」
果林「現実?」
エマ「この、紙とペンで果林ちゃんに教えてあげる」ペラッ、スチャッ
果林「テストでもする気? 卑怯よ!」
エマ「ちょっと何言ってるかよく分からないけど……」キュキュッ
果林「マル?」
エマ「うん。これが部室だとするね?」
果林「マルが部室マルが部室マルが部室……ええ。覚えたわ」
エマ「テストじゃないけどね」
果林「そうなの? じゃあ忘れるわね」
エマ「うん。それで、果林ちゃんは最初この部室に居たから、果林……マルっと」カキカキ
果林「その果林にマルしたやつが……エマ?」
エマ「果林ちゃんだよ」
107: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:43:14.55 ID:k8ibxUn5.net
エマ「それで、この果林ちゃんが行きたいのが部室だよね。だから果林ちゃんの意思を点線で描くと……」テンテンテン
果林「……!! 部室から出た点線が部室に戻ってる!?」
エマ「そして、果林ちゃんが部室から実際に出発してみたら部室に着いちゃったわけだから、その道のりを実線で描いて……」サラサラッ
果林「なんてこと……!? これも部室から出た線が部室に戻ってるじゃない!」
エマ「うん。つまり果林ちゃんは……同じところをグルグルして、全然迷ってないんだよ!」
果林「えっ……ひっかけ?」
エマ「ううん。現実」
果林「魔法?」
エマ「ううん。現実」
果林「手品?」
エマ「ううん。現実」
果林「この心理テストで分かるのは……」
エマ「現実」
果林「……っ!!!!」
エマ「ごめんね、果林ちゃん」
果林「そんな……これじゃまるで……」
エマ「そこにたどり着いちゃうよね」
果林「これじゃまるで私がバカみたいじゃない!!!!」
エマ「ごめんね果林ちゃん……」
108: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:44:25.07 ID:k8ibxUn5.net
──────
────
──
115: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:50:23.81 ID:k8ibxUn5.net
かりん「えまー。えまー」
エマ「はあい。どうしたの果林ちゃん」
かりん「ぶしついきたいのー」
エマ「そっかぁ。じゃあエマせんせいと一緒に行こっか♪」
かりん「うん!」
エマ「しくしくしくしく。あれれ? 誰かのおててがさみしいって泣いて……」
かりん「これ! かりんのおててがないてるよ!」
エマ「はいつかまえた♪」ギュッ
かりん「つかまっちゃった!」ギュッ
エマ「それじゃあ部室まで、れ~~~っつ?」
かりん「ごーーーっ!」
えまかり「てくてくてくてく♪」
120: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:54:58.52 ID:k8ibxUn5.net
─部室前の廊下─
かりん「ふんふふんふふ~ん♪」
エマ「果林ちゃん果林ちゃん」
かりん「えまー?」
エマ「そろそろ部室だよ」
果林「はっ、そうね」
─部室─
ガラガラッ
果林「みんなおはよう♪ 今日もレッスン頑張りましょうね♪」
エマ「おはようみんな~」
かすみ「おはようございます! 果林先輩! 今日こそステップ練習で果林先輩より早くこなしてみせますから!」
果林「あら、楽しみにしてるわね♪」
あなた「あ、果林さんごめん。今日音楽科の特別講義があって放課後の始めのほうだけレッスンのリーダーやってほしいんだけど……」
果林「ふふ。任せなさい♪」
あなた「ありがとう果林さん!」
歩夢「やっぱり果林さんは頼りになるなぁ……」
エマ「ふふふ♪」
121: 名無しで叶える物語 2020/09/28(月) 22:55:20.15 ID:k8ibxUn5.net
おしまい
久しぶりにSS書きながら笑いました
果林「あら? 部室に行こうとしてたはずなのに……」