3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 17:40:56.21 ID:+G51fBpU0
宮藤「リーネちゃんって本当に可愛いよね」
リーネ「えっ!?よ、芳佳ちゃん、何を言って……」
宮藤「だからリーネちゃんは優しいし、何でもできるし、おまけに美人だから
リーネ「そ、そんなことは……」
宮藤「リーネちゃんみたいな人が一緒に暮らしてくれれば幸せなんだろうなぁ~」
リーネ「芳佳ちゃん……恥ずかしいよぅ……」///
宮藤「あっ、もうこんな時間だ。訓練に行かなきゃ」
宮藤「行こう、リーネちゃん!」
リーネ「ま、待ってよ、芳佳ちゃん!!」
誰か続き書いて
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 18:27:41.64 ID:+G51fBpU0
リーネ(芳佳ちゃん、どうしたんだろう……)
リーネ(駄目駄目、リネット・ビショップ!今は訓練に集中すべき)
リーネ(でも……やっぱり芳佳ちゃんのこと、考えちゃう……)
坂本「こらリーネ、しっかり走らんか!!」
リーネ「わ、分かってます!!」
坂本(リーネの奴、いつになく浮かれている……)
坂本(上官として調べておく必要があるな)
坂本「宮藤、リーネ、あと三十周だ!!」
宮藤・リーネ「は、はい!」ゼェゼェ
宮藤「ふぅー、疲れたねーリーネちゃん」
リーネ「う、うん。そうだね……」(芳佳ちゃん、いつもと変わらない……)
リーネ(私の考えすぎだったのかな……)
宮藤「ねぇリーネちゃん」
リーネ「何、芳佳ちゃん?」
宮藤「私、来週一度扶桑に帰るんだ……」
リーネ「えっ、そうなの?」
宮藤「うん。お母さん達がたまには帰って来いって」
宮藤「そんな時間は今の私には無いから、断ろうとしたんだけど」
宮藤「そしたら坂本さんが……」
~~~
坂本「おい、宮藤。一度扶桑に帰れ」
宮藤「さ、坂本さん。どういうことですか?」
坂本「悪いとは思ったがその手紙は一応検閲させてもらった」
坂本「家族が会いたがっているそうじゃないか」
宮藤「でもわたしにはそんな時間は……ネウロイは待ってくれませんし」
坂本「なーに、お前のいない間は、私達に任せておけ」
坂本「なあ、ミーナ?」
ミーナ「そうよ、宮藤さん。家族は大事にしたほうがいいわ」
宮藤「ミーナ中佐……でも私、みんなが戦っているのにそんなこと……」
ミーナ「じゃあこれは命令よ、扶桑に一度戻りなさい」
坂本「いいな、宮藤」
宮藤「わ、分かりました……」
~~~
宮藤「それでね、リーネちゃんにお願いがあって……」
リーネ「何?芳佳ちゃん」
宮藤「あのね……一緒に扶桑に来て、お母さん達に会って欲しいの!!」
リーネ「えっ?」
宮藤「駄目かな……」
リーネ「うんうん、私は別にいいの。でもお休みもらえるかどうか……」
宮藤「私も一緒にミーナ中佐に頼んであげる、だから」
リーネ「いいよ、芳佳ちゃん。じゃあお休み貰えるか、聞いてくるね」
宮藤「駄目でも気にしないでいいからね」
リーネ「そんなに気を使わないで、芳佳ちゃん」
ミーナの部屋
コンコン
ミーナ「どうぞ」
リーネ「あの~」
ミーナ「あらリーネさん。珍しいわね。何の用?」
リーネ「それが……」
ミーナ「何を言っても怒りはしないわ」
リーネ「……お休みを頂けませんか?」
ミーナ「ずいぶん急ね。どうして?」
リーネ「それが……芳佳ちゃんが扶桑についてきて欲しいって」
宮藤「だから私からもお願いします、ミーナ中佐」
ミーナ「そ、それは……つまり……」
リーネ「なんですか?」
ミーナ「い、いいえ。何でもないわ」
リーネ「それで、やっぱりお休みは駄目ですか?」
ミーナ「いいわ。許可します。ただし、後ほど報告すること」
リーネ「ほ、本当ですか!!ありがとうございます、ミーナ中佐」
宮藤「良かったね、リーネちゃん!」
リーネ「うん!!」
ガチャ バタン
ミーナ「宮藤さん、覚悟を決めたみたいだったわ」
ミーナ「ならしっかり留守は守らないといけないわね」
一週間後
宮藤「リーネちゃーん、もう準備できたー?」
リーネ「ま、待って。今行くから」
ドタドタ バタン
リーネ「いたたた……」
宮藤「リーネちゃん。急いだら危ないよ、気をつけてね?」
リーネ「う、うん」
リーネ「それでどうやって扶桑に行くの?」
宮藤「ブリタニア空港から直通便がでてるんだって。だからそれに乗ろうと思ってるんだけど」
リーネ「じゃあまず船に乗らなきゃだね」
宮藤「うん。あっ、ほら、船が来たよ!!」
ブオーン
船内
リーネ「うわー、大きい船なんだね。軍艦並みかな」
宮藤「この船、エンジンは扶桑製なんだよ」
リーネ「詳しいんだね、芳佳ちゃん」
宮藤「たまたま知ってただけだよ~」
リーネ「それで……私達の部屋ってどこなのかな?」
宮藤「この上、最上階だよ」
リーネ「そこって最高級の船室なんじゃ……」
宮藤「どうせだからいい旅にしたいと思ったから」
宮藤「お給料、かなり使っちゃったけど」
リーネ「芳佳ちゃん、言ってくれれば私も出したのに……」
宮藤「そ、そんな!!だってリーネちゃんは……リーネちゃんは……だから……」
リーネ「ごめんね、うまく聞き取れなかった」
宮藤「うんうん、別にいいの。それより早く部屋に行こう?」
リーネ「う、うん」
部屋にて
リーネ「うーんと、じゃあこれ!」
宮藤「残念、ジョーカーだよ」
リーネ「むー、次は芳佳ちゃんの番だよ」シャッフル、シャッフル
宮藤「二人でババ抜きって、相手が何持ってるか分かっちゃうよね」
リーネ「でも負けないから!」
宮藤「私だって~!」
そのころ基地では
ミーナ「やっぱり思ったとおりだったのね」
坂本「ああ、リーネの様子も変だったからな、調べてみた」
坂本「宮藤は……決めたようだ」
ミーナ「それがしきたりとはいえ……大変ね」
坂本「何、私達はあいつらが無事に帰ってくるのをただ待つしかできん」
ミーナ「そうね、…………そういえば料理当番は?」
坂本「そうだったな、これから一週間は缶詰にジャガイモか……」
ミーナ「厳しいわね……」
坂本「ああ、耐えるしかない」
リーネ「この船はどれくらいでブリタニアに着くのかな?」
宮藤「今日の八時ごろには着くみたいだよ」
リーネ「そこからすぐに飛行機便に乗りかえるんだよね?」
宮藤「うん、そうだよ。リーネちゃんは飛行機大丈夫?」
リーネ「うーん、大丈夫……かな」
宮藤「リーネちゃんも飛行機よりストライカーのほうがいいの?」
リーネ「うん、やっぱり自分の思い通りに動かないから不安で」
宮藤「でも大丈夫、私がいるから」
リーネ「うん。ありがとう」(なんだかいつもより芳佳ちゃんが優しいような……)
グゥー
リーネ「……そろそろお腹が空いてきたね」
宮藤「そういえばもう夕飯の、じゃなかった、でぃなーの時間だね」
宮藤「デッキのレストランに準備されてるはずだから」
リーネ「ディナー?デッキ?」
宮藤「来れば分かるから」
ーデッキー
宮藤「うわー、きれいな夕日だね」
リーネ「そうだね」
宮藤「でもリーネちゃんの方……駄目だ、言えない……」
リーネ「?」
宮藤「あっ、ほらあそこの席」
リーネ「ここも、一等席じゃ……」
宮藤「へへへ、奮発しちゃった」
リーネ「芳佳ちゃん、本当に私も出さなくていいの?」
宮藤「だ、大丈夫だよ、リーネちゃんは心配しないで」
リーネ「そ、そう?」
宮藤「うん。ほら、食べよ」
悪い、夕飯食べてくる
絶対完結させるから保守してくれるとありがたい
再開
リーネ「そうだね」
宮藤・リーネ「いただきまーす」
宮藤「どう、おいしい?」
リーネ「芳佳ちゃんは食べないの?」
宮藤「私はリーネちゃんが食べてから食べるよ」
リーネ「じゃあ……」パクッ
リーネ「おいしいよ、とっても」ニコッ
宮藤「良かった……」
リーネ(何が良かったんだろう……)
宮藤「じゃあ私もリーネちゃんにあーんし……やっぱり何でもない!!」
リーネ「ふふ、今日の芳佳ちゃんはどこかおかしいよ?」
宮藤「な、何でもないよー」
ー部屋ー
宮藤「もうそろそろ着くみたいだよ」
リーネ「短い船旅だったね。でもとっても楽しかった」
宮藤「本当に?」
リーネ「うん。ごはんもとってもおいしかったし」
宮藤「でも扶桑までまだあるよ」
宮藤「次は飛行機に乗るから。これで明日の朝には扶桑についてるはず……」
リーネ「そういえばなんで私と一緒に扶桑に行くことにしたの?」
宮藤「え?えーと、あの、その、ひ、秘密!!」
リーネ「ど、どうして?」
宮藤「そ、それは……」
ピンポーン フソウイキ チョッコウビン ソロソロリリクスルンダナ
宮藤「ほ、ほら、もう行かなきゃ」
スタタタ
リーネ「ま、待って、芳佳ちゃん!」
飛行機内にて
ピンポーン コノヒコウキハ アスノアサニ フソウニツクンダナ
ゴユックリ ナンダナ
宮藤「空がもう真っ暗だね」
リーネ「ほんとだ……」
宮藤「今頃、501のみんなは何してるのかな」
リーネ「うーん、いつも通りじゃないかな」
宮藤「そうだね。坂本さん達のことだから……」
~~~
バルクホルン「何!?宮藤達がいないだと!?」
ミーナ「ええ、二人で休暇を取って扶桑に行ったわ」
バルクホルン「何故私に言わないんだ、ついていったのに……」
ミーナ「まあまあ。いいじゃない」
ミーナ「それにあなたまでいなくなったら、ここの空も危なくなる」
バルクホルン「なら宮藤達が帰ってくるまで、しっかり働かなければ……」
ミーナ「そうしてくれるとありがたいわ」
シャーリー「おい、この缶詰開かないじゃないか」
ルッキーニ「缶切りないの?」
シャーリー「……この前ストライカーのパーツ代わりに使っちゃったよ」
ルッキーニ「お腹減ったー、しぬー」
坂本「どけ、二人とも!!」
シャーリー「しょ、少佐!?刀で何を」
坂本「切り裂け、烈風斬!!」ズバシャ
ルッキーニ「あっ、缶詰がはじけて飛んでいった……」ヒュー
ベシャ
ペリーヌ「な、なんですの!!この私の顔に突然!!」
シャーリー「あちゃー、タイミング悪いなー」
ペリーヌ「だからあなた方は謝るという言葉を知りませんの!!?」
坂本「ペリーヌ、済まなかった」
ペリーヌ「しょ、少佐!?別にそんな、私は……」
~~~
宮藤「っていう感じだったり」
リーネ「さ、流石にそれは言いすぎだよ、芳佳ちゃん」
坂本『へっくしゅん』
ペリーヌ『ど、どうなされました、少佐』
坂本『誰かが烈風斬について噂しているらしい』
しばらく時間がたって、深夜
宮藤「すー、すー」
リーネ「寝ちゃってる……」
リーネ「寝顔も可愛いな、芳佳ちゃん」
リーネ「あれっ?なんだろ、このバッグに詰まってる本……」
【おすすめ、ディナープラン これで君もプロポーズだ!!】
【デートのマナー ウィッチ編】
リーネ「これって……」
宮藤「むにゃむにゃ、リーネちゃん……」
リーネ「?」
宮藤「あ、あの……私と……けっ……こん……むにゃむにゃ」
リーネ「もしかして全部私への……」
宮藤「むにゃむにゃ……だいすき……」
リーネ「芳佳ちゃん」///
朝 扶桑
宮藤「あー、よく寝た。リーネちゃんは寝れた?」
リーネ「う、うん……」(あんなこと聞いちゃったら寝れないよ)
リーネ「それで、このあとはどうするの?」
宮藤「うーん、私の家に来てくれるかな」
リーネ「うん。でも突然お邪魔していいのかな……」
宮藤「大丈夫だよ、お母さんやおばあちゃんには伝えてあるから」
リーネ「あっ、そうだったんだ」
宮藤「大事な人だからね」
リーネ「……う、うん」(芳佳ちゃん、意味が分かると恥ずかしくて聞いてられないよ)
宮藤「じゃあバスに乗ろっか」
ブーブー
キー
宮藤「着いたよ、あとはここから少し歩くだけ」
リーネ「結構……あるんだね……」テクテク
宮藤「着いたよ、ここが私の家」
リーネ「ここが……芳佳ちゃんの家……」
宮藤「ただいまー」
宮藤母「芳佳、お帰りなさい」
宮藤祖母「待っておったよ。そちらの子が……」
リーネ「あっ、あのリネット・ビショップです。芳佳ちゃんとは同じ隊の仲間で……その」
宮藤「あの、お母さん、おばあちゃん、まだなんだ……」
宮藤母「あら、そうだったの……」
宮藤祖母「ならわしらがいても邪魔なだけじゃな」
宮藤母「芳佳、これ、受け取っときなさい」
宮藤「?……これは横須賀で大人気のお店の……しかも窓際の……」
宮藤母(私の思い出の場所でもあるわ……)
宮藤母「がんばってね」
宮藤「うん!!」
宮藤「じゃあリーネちゃん、私の部屋に来て」
リーネ「うん」
宮藤「あっ、荷物はそこに置いていいからね」
リーネ「じゃあ」ドスッ
ーよしかの部屋ー
宮藤「あのね、リーネちゃん」
リーネ「何?」
宮藤「大事な話があるんだけど……」
リーネ(そ、それって……やっぱり)
リーネ「こ、ここでじゃ駄目……だよね、やっぱり」
宮藤「う、うん……お母さんがお店のチケットくれたんだ」
宮藤「今日の夜…………」
リーネ「…………」(緊張してるのかな……)
宮藤「わ、わ、わ、私とご飯に行きませんか!!」
リーネ「うん♪楽しみにしてるね」
宮藤「ほ、ほんと?や、やったー!!」
リーネ「ふふふ」(その反応でもうバレバレだよ、芳佳ちゃん)
美千子「すいませーん、芳佳ちゃん帰ってきてますか?」
宮藤「その声は……みっちゃん!」
美千子「やっぱり帰ってたんだ、芳佳ちゃん!!」
宮藤「う、うん」
リーネ「……あの」
美千子「あっ、芳佳ちゃん、そっちの子は?」
宮藤「あっ、紹介しなきゃね。私の……その、リーネちゃんだよ」
リーネ(恥ずかしくて言えなかったみたいだけど、逆にもっとすごい台詞に聞こえちゃうよ)
美千子「……始めまして」
リーネ「は、始めまして、リネット・ビショップです」
宮藤「それでこっちの子が私の友達のみっちゃん!」
美千子「山川 美千子です……」
宮藤「…………」
リーネ「…………」
美千子「…………」
宮藤「あの……みっちゃんはどうして……学校は?」
美千子「今日はお休みなんだ」ニコッ
美千子「それで……その子はなんで連れてきたの?」
宮藤「えっ……あの、その、あれだよ」
美千子「はっきり言ってよ、芳佳ちゃん」
美千子「もしかして……」
宮藤「…………」
美千子「やっぱりそういうことなんだ……」
宮藤「それは……そうなんだけど」
美千子「それにしても、ブリタニアの軍隊はお暇なんですね」
リーネ「……」
美千子「このご時世にはるばる扶桑まで人員を割けるんですから」
リーネ「そ、それは……」
美千子「別に変な意味で言ったんじゃないですから。気にしないでください」
美千子「ただ私の想像してたウィッチとは印象が大分違うなーと思いまして」
リーネ「その、あの……」
宮藤「ごめんね、みっちゃん。私、もう……決めたんだ」
美千子「……なら芳佳ちゃん、ちょっとリーネさんとお話させてくれる?」
宮藤「うん、じゃあ私外に出てるね」
美千子「リネットさん」
リーネ「は、はい」
美千子「芳佳ちゃんの気持ち、分かってますよね」
リーネ(ここは……なんて答えればいいのかな)
リーネ(やっぱり……)
リーネ「はい」
美千子「……ならいいです」
リーネ「……」
美千子「でも貴方を認めたわけではありませんから」
リーネ「それは……つまり……」
美千子「芳佳ちゃんを泣かすことがあれば、容赦しません」
リーネ「もしかして……山川さんも……」
美千子「これで失礼します」
スタタタ
宮藤(大丈夫かな、あの二人……)
スタタタ
宮藤「あっ、みっちゃん。どうしたの、もうお話終わったの?」
美千子「う、うん」
宮藤「ほんとに……ごめんね」
美千子「……いいの、私は芳佳ちゃんが幸せならそれで」
宮藤「みっちゃん……」
美千子「じゃあね、芳佳ちゃん」
宮藤「ばいばい、みっちゃん」
・・・
宮藤「行っちゃった……」
宮藤「みっちゃんのためにも今夜はがんばらないと」
夜 横須賀レストラン
宮藤「こっちだよ、リーネちゃん」
リーネ「一番奥のテーブルなんだね」
宮藤「うん、じゃあ座って」
リーネ「料理はどういうものがでるの?」
宮藤「扶桑独特のアレンジが施された各国の料理みたいだけど」
リーネ「楽しみだね」
宮藤「そうだね」
保守サンクス 再開
お食事中
残すはデザートのみ。
宮藤「あのね、それで……」
リーネ「うん」(芳佳ちゃん、早く、チャンスだよ)
宮藤「…………」
リーネ「…………」(芳佳ちゃん、がんばって!!)
シーン
宮藤「あのね、リーネちゃん。私と……私と……」
店員A「す、すいませーん、お医者様はいらっしゃいませんかー!!」
宮藤「な、何?」
リーネ「芳佳ちゃん……行っていいよ」
宮藤「ご、ごめんね、すぐに戻ってくるから!!」
タッタッタッタッ
リーネ「やっぱり芳佳ちゃんは、お医者さんなんだね」
店員B「あの、デザートをお持ちしたのですが……」
リーネ「あっ、すいません。今、芳佳ちゃんいないんです」
リーネ「お医者さんですから」
店員B「そうでしたか、では後でお持ちしますね。……あと、お幸せに」
リーネ「はい……って、え?」
店員B「ここの席に座る方はみなさんプロポーズしていかれるんです」
店員B「あなたもきっと……」
リーネ「はっ、はい……」///
十分後
宮藤「お待たせ、リーネちゃん」
リーネ「大丈夫だったの?」
宮藤「うん、ただの食べすぎだったみたい」
リーネ「そうだったんだ」
宮藤「それで……さっき言ってたことだけど」
リーネ「……」
宮藤「実はね、宮藤家のしきたりで、私、お嫁さんを貰わなきゃならないんだ」
宮藤「それで……私は……リーネちゃんを……」
リーネ「私を?」(あと少しだよ、芳佳ちゃん!)
宮藤「お嫁さんに……もらいたいなぁって」テレテレ
リーネ「本当に私でいいの?」
宮藤「うん。わ、私はやっぱりリーネちゃんのことが一番大好きだから」///
リーネ「よ、芳佳ちゃん……じゃあこんな私でよければ、お、お嫁にしてください」///
宮藤「じゃ、じゃあ、これ、う、受け取ってくれる?」
リーネ「これって……指輪?」
宮藤「うん……私と結婚してくれるなら、こ、これを……」
リーネ「じゃあ……」カチッ
スッ
宮藤「リーネちゃん……これからもよろしくね」
リーネ「芳佳ちゃん……ずっと一緒だからね」
宮藤とリーネの新婚旅行は扶桑観光そのものだったとさ。
完
即興で書いたからおかしいところは勘弁してくれ
ちなみに本当はもっとドロドロした感じも好きなんだけどな
元スレ
リーネ(芳佳ちゃん、どうしたんだろう……)
リーネ(駄目駄目、リネット・ビショップ!今は訓練に集中すべき)
リーネ(でも……やっぱり芳佳ちゃんのこと、考えちゃう……)
坂本「こらリーネ、しっかり走らんか!!」
リーネ「わ、分かってます!!」
坂本(リーネの奴、いつになく浮かれている……)
坂本(上官として調べておく必要があるな)
坂本「宮藤、リーネ、あと三十周だ!!」
宮藤・リーネ「は、はい!」ゼェゼェ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 18:38:49.23 ID:+G51fBpU0
宮藤「ふぅー、疲れたねーリーネちゃん」
リーネ「う、うん。そうだね……」(芳佳ちゃん、いつもと変わらない……)
リーネ(私の考えすぎだったのかな……)
宮藤「ねぇリーネちゃん」
リーネ「何、芳佳ちゃん?」
宮藤「私、来週一度扶桑に帰るんだ……」
リーネ「えっ、そうなの?」
宮藤「うん。お母さん達がたまには帰って来いって」
宮藤「そんな時間は今の私には無いから、断ろうとしたんだけど」
宮藤「そしたら坂本さんが……」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 18:43:03.56 ID:+G51fBpU0
~~~
坂本「おい、宮藤。一度扶桑に帰れ」
宮藤「さ、坂本さん。どういうことですか?」
坂本「悪いとは思ったがその手紙は一応検閲させてもらった」
坂本「家族が会いたがっているそうじゃないか」
宮藤「でもわたしにはそんな時間は……ネウロイは待ってくれませんし」
坂本「なーに、お前のいない間は、私達に任せておけ」
坂本「なあ、ミーナ?」
ミーナ「そうよ、宮藤さん。家族は大事にしたほうがいいわ」
宮藤「ミーナ中佐……でも私、みんなが戦っているのにそんなこと……」
ミーナ「じゃあこれは命令よ、扶桑に一度戻りなさい」
坂本「いいな、宮藤」
宮藤「わ、分かりました……」
~~~
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 18:52:48.91 ID:+G51fBpU0
宮藤「それでね、リーネちゃんにお願いがあって……」
リーネ「何?芳佳ちゃん」
宮藤「あのね……一緒に扶桑に来て、お母さん達に会って欲しいの!!」
リーネ「えっ?」
宮藤「駄目かな……」
リーネ「うんうん、私は別にいいの。でもお休みもらえるかどうか……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 18:57:49.41 ID:+G51fBpU0
宮藤「私も一緒にミーナ中佐に頼んであげる、だから」
リーネ「いいよ、芳佳ちゃん。じゃあお休み貰えるか、聞いてくるね」
宮藤「駄目でも気にしないでいいからね」
リーネ「そんなに気を使わないで、芳佳ちゃん」
ミーナの部屋
コンコン
ミーナ「どうぞ」
リーネ「あの~」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:06:37.98 ID:+G51fBpU0
ミーナ「あらリーネさん。珍しいわね。何の用?」
リーネ「それが……」
ミーナ「何を言っても怒りはしないわ」
リーネ「……お休みを頂けませんか?」
ミーナ「ずいぶん急ね。どうして?」
リーネ「それが……芳佳ちゃんが扶桑についてきて欲しいって」
宮藤「だから私からもお願いします、ミーナ中佐」
ミーナ「そ、それは……つまり……」
リーネ「なんですか?」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:14:28.96 ID:+G51fBpU0
ミーナ「い、いいえ。何でもないわ」
リーネ「それで、やっぱりお休みは駄目ですか?」
ミーナ「いいわ。許可します。ただし、後ほど報告すること」
リーネ「ほ、本当ですか!!ありがとうございます、ミーナ中佐」
宮藤「良かったね、リーネちゃん!」
リーネ「うん!!」
ガチャ バタン
ミーナ「宮藤さん、覚悟を決めたみたいだったわ」
ミーナ「ならしっかり留守は守らないといけないわね」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:19:10.49 ID:+G51fBpU0
一週間後
宮藤「リーネちゃーん、もう準備できたー?」
リーネ「ま、待って。今行くから」
ドタドタ バタン
リーネ「いたたた……」
宮藤「リーネちゃん。急いだら危ないよ、気をつけてね?」
リーネ「う、うん」
リーネ「それでどうやって扶桑に行くの?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:24:19.83 ID:+G51fBpU0
宮藤「ブリタニア空港から直通便がでてるんだって。だからそれに乗ろうと思ってるんだけど」
リーネ「じゃあまず船に乗らなきゃだね」
宮藤「うん。あっ、ほら、船が来たよ!!」
ブオーン
船内
リーネ「うわー、大きい船なんだね。軍艦並みかな」
宮藤「この船、エンジンは扶桑製なんだよ」
リーネ「詳しいんだね、芳佳ちゃん」
宮藤「たまたま知ってただけだよ~」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:30:08.69 ID:+G51fBpU0
リーネ「それで……私達の部屋ってどこなのかな?」
宮藤「この上、最上階だよ」
リーネ「そこって最高級の船室なんじゃ……」
宮藤「どうせだからいい旅にしたいと思ったから」
宮藤「お給料、かなり使っちゃったけど」
リーネ「芳佳ちゃん、言ってくれれば私も出したのに……」
宮藤「そ、そんな!!だってリーネちゃんは……リーネちゃんは……だから……」
リーネ「ごめんね、うまく聞き取れなかった」
宮藤「うんうん、別にいいの。それより早く部屋に行こう?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:37:11.37 ID:+G51fBpU0
リーネ「う、うん」
部屋にて
リーネ「うーんと、じゃあこれ!」
宮藤「残念、ジョーカーだよ」
リーネ「むー、次は芳佳ちゃんの番だよ」シャッフル、シャッフル
宮藤「二人でババ抜きって、相手が何持ってるか分かっちゃうよね」
リーネ「でも負けないから!」
宮藤「私だって~!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:42:18.85 ID:+G51fBpU0
そのころ基地では
ミーナ「やっぱり思ったとおりだったのね」
坂本「ああ、リーネの様子も変だったからな、調べてみた」
坂本「宮藤は……決めたようだ」
ミーナ「それがしきたりとはいえ……大変ね」
坂本「何、私達はあいつらが無事に帰ってくるのをただ待つしかできん」
ミーナ「そうね、…………そういえば料理当番は?」
坂本「そうだったな、これから一週間は缶詰にジャガイモか……」
ミーナ「厳しいわね……」
坂本「ああ、耐えるしかない」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:46:24.47 ID:+G51fBpU0
リーネ「この船はどれくらいでブリタニアに着くのかな?」
宮藤「今日の八時ごろには着くみたいだよ」
リーネ「そこからすぐに飛行機便に乗りかえるんだよね?」
宮藤「うん、そうだよ。リーネちゃんは飛行機大丈夫?」
リーネ「うーん、大丈夫……かな」
宮藤「リーネちゃんも飛行機よりストライカーのほうがいいの?」
リーネ「うん、やっぱり自分の思い通りに動かないから不安で」
宮藤「でも大丈夫、私がいるから」
リーネ「うん。ありがとう」(なんだかいつもより芳佳ちゃんが優しいような……)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 19:54:53.24 ID:+G51fBpU0
グゥー
リーネ「……そろそろお腹が空いてきたね」
宮藤「そういえばもう夕飯の、じゃなかった、でぃなーの時間だね」
宮藤「デッキのレストランに準備されてるはずだから」
リーネ「ディナー?デッキ?」
宮藤「来れば分かるから」
ーデッキー
宮藤「うわー、きれいな夕日だね」
リーネ「そうだね」
宮藤「でもリーネちゃんの方……駄目だ、言えない……」
リーネ「?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:00:42.24 ID:+G51fBpU0
宮藤「あっ、ほらあそこの席」
リーネ「ここも、一等席じゃ……」
宮藤「へへへ、奮発しちゃった」
リーネ「芳佳ちゃん、本当に私も出さなくていいの?」
宮藤「だ、大丈夫だよ、リーネちゃんは心配しないで」
リーネ「そ、そう?」
宮藤「うん。ほら、食べよ」
悪い、夕飯食べてくる
絶対完結させるから保守してくれるとありがたい
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:31:56.02 ID:+G51fBpU0
再開
リーネ「そうだね」
宮藤・リーネ「いただきまーす」
宮藤「どう、おいしい?」
リーネ「芳佳ちゃんは食べないの?」
宮藤「私はリーネちゃんが食べてから食べるよ」
リーネ「じゃあ……」パクッ
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:35:51.96 ID:+G51fBpU0
リーネ「おいしいよ、とっても」ニコッ
宮藤「良かった……」
リーネ(何が良かったんだろう……)
宮藤「じゃあ私もリーネちゃんにあーんし……やっぱり何でもない!!」
リーネ「ふふ、今日の芳佳ちゃんはどこかおかしいよ?」
宮藤「な、何でもないよー」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:42:42.01 ID:+G51fBpU0
ー部屋ー
宮藤「もうそろそろ着くみたいだよ」
リーネ「短い船旅だったね。でもとっても楽しかった」
宮藤「本当に?」
リーネ「うん。ごはんもとってもおいしかったし」
宮藤「でも扶桑までまだあるよ」
宮藤「次は飛行機に乗るから。これで明日の朝には扶桑についてるはず……」
リーネ「そういえばなんで私と一緒に扶桑に行くことにしたの?」
宮藤「え?えーと、あの、その、ひ、秘密!!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:48:42.56 ID:+G51fBpU0
リーネ「ど、どうして?」
宮藤「そ、それは……」
ピンポーン フソウイキ チョッコウビン ソロソロリリクスルンダナ
宮藤「ほ、ほら、もう行かなきゃ」
スタタタ
リーネ「ま、待って、芳佳ちゃん!」
飛行機内にて
ピンポーン コノヒコウキハ アスノアサニ フソウニツクンダナ
ゴユックリ ナンダナ
宮藤「空がもう真っ暗だね」
リーネ「ほんとだ……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:52:24.33 ID:+G51fBpU0
宮藤「今頃、501のみんなは何してるのかな」
リーネ「うーん、いつも通りじゃないかな」
宮藤「そうだね。坂本さん達のことだから……」
~~~
バルクホルン「何!?宮藤達がいないだと!?」
ミーナ「ええ、二人で休暇を取って扶桑に行ったわ」
バルクホルン「何故私に言わないんだ、ついていったのに……」
ミーナ「まあまあ。いいじゃない」
ミーナ「それにあなたまでいなくなったら、ここの空も危なくなる」
バルクホルン「なら宮藤達が帰ってくるまで、しっかり働かなければ……」
ミーナ「そうしてくれるとありがたいわ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 20:58:32.48 ID:+G51fBpU0
シャーリー「おい、この缶詰開かないじゃないか」
ルッキーニ「缶切りないの?」
シャーリー「……この前ストライカーのパーツ代わりに使っちゃったよ」
ルッキーニ「お腹減ったー、しぬー」
坂本「どけ、二人とも!!」
シャーリー「しょ、少佐!?刀で何を」
坂本「切り裂け、烈風斬!!」ズバシャ
ルッキーニ「あっ、缶詰がはじけて飛んでいった……」ヒュー
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:03:44.58 ID:+G51fBpU0
ベシャ
ペリーヌ「な、なんですの!!この私の顔に突然!!」
シャーリー「あちゃー、タイミング悪いなー」
ペリーヌ「だからあなた方は謝るという言葉を知りませんの!!?」
坂本「ペリーヌ、済まなかった」
ペリーヌ「しょ、少佐!?別にそんな、私は……」
~~~
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:07:38.07 ID:+G51fBpU0
宮藤「っていう感じだったり」
リーネ「さ、流石にそれは言いすぎだよ、芳佳ちゃん」
坂本『へっくしゅん』
ペリーヌ『ど、どうなされました、少佐』
坂本『誰かが烈風斬について噂しているらしい』
しばらく時間がたって、深夜
宮藤「すー、すー」
リーネ「寝ちゃってる……」
リーネ「寝顔も可愛いな、芳佳ちゃん」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:13:54.38 ID:+G51fBpU0
リーネ「あれっ?なんだろ、このバッグに詰まってる本……」
【おすすめ、ディナープラン これで君もプロポーズだ!!】
【デートのマナー ウィッチ編】
リーネ「これって……」
宮藤「むにゃむにゃ、リーネちゃん……」
リーネ「?」
宮藤「あ、あの……私と……けっ……こん……むにゃむにゃ」
リーネ「もしかして全部私への……」
宮藤「むにゃむにゃ……だいすき……」
リーネ「芳佳ちゃん」///
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:18:45.35 ID:+G51fBpU0
朝 扶桑
宮藤「あー、よく寝た。リーネちゃんは寝れた?」
リーネ「う、うん……」(あんなこと聞いちゃったら寝れないよ)
リーネ「それで、このあとはどうするの?」
宮藤「うーん、私の家に来てくれるかな」
リーネ「うん。でも突然お邪魔していいのかな……」
宮藤「大丈夫だよ、お母さんやおばあちゃんには伝えてあるから」
リーネ「あっ、そうだったんだ」
宮藤「大事な人だからね」
リーネ「……う、うん」(芳佳ちゃん、意味が分かると恥ずかしくて聞いてられないよ)
宮藤「じゃあバスに乗ろっか」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:25:39.51 ID:+G51fBpU0
ブーブー
キー
宮藤「着いたよ、あとはここから少し歩くだけ」
リーネ「結構……あるんだね……」テクテク
宮藤「着いたよ、ここが私の家」
リーネ「ここが……芳佳ちゃんの家……」
宮藤「ただいまー」
宮藤母「芳佳、お帰りなさい」
宮藤祖母「待っておったよ。そちらの子が……」
リーネ「あっ、あのリネット・ビショップです。芳佳ちゃんとは同じ隊の仲間で……その」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:33:41.87 ID:+G51fBpU0
宮藤「あの、お母さん、おばあちゃん、まだなんだ……」
宮藤母「あら、そうだったの……」
宮藤祖母「ならわしらがいても邪魔なだけじゃな」
宮藤母「芳佳、これ、受け取っときなさい」
宮藤「?……これは横須賀で大人気のお店の……しかも窓際の……」
宮藤母(私の思い出の場所でもあるわ……)
宮藤母「がんばってね」
宮藤「うん!!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:38:44.09 ID:+G51fBpU0
宮藤「じゃあリーネちゃん、私の部屋に来て」
リーネ「うん」
宮藤「あっ、荷物はそこに置いていいからね」
リーネ「じゃあ」ドスッ
ーよしかの部屋ー
宮藤「あのね、リーネちゃん」
リーネ「何?」
宮藤「大事な話があるんだけど……」
リーネ(そ、それって……やっぱり)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:44:15.41 ID:+G51fBpU0
リーネ「こ、ここでじゃ駄目……だよね、やっぱり」
宮藤「う、うん……お母さんがお店のチケットくれたんだ」
宮藤「今日の夜…………」
リーネ「…………」(緊張してるのかな……)
宮藤「わ、わ、わ、私とご飯に行きませんか!!」
リーネ「うん♪楽しみにしてるね」
宮藤「ほ、ほんと?や、やったー!!」
リーネ「ふふふ」(その反応でもうバレバレだよ、芳佳ちゃん)
美千子「すいませーん、芳佳ちゃん帰ってきてますか?」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:52:33.83 ID:+G51fBpU0
宮藤「その声は……みっちゃん!」
美千子「やっぱり帰ってたんだ、芳佳ちゃん!!」
宮藤「う、うん」
リーネ「……あの」
美千子「あっ、芳佳ちゃん、そっちの子は?」
宮藤「あっ、紹介しなきゃね。私の……その、リーネちゃんだよ」
リーネ(恥ずかしくて言えなかったみたいだけど、逆にもっとすごい台詞に聞こえちゃうよ)
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 21:58:05.06 ID:+G51fBpU0
美千子「……始めまして」
リーネ「は、始めまして、リネット・ビショップです」
宮藤「それでこっちの子が私の友達のみっちゃん!」
美千子「山川 美千子です……」
宮藤「…………」
リーネ「…………」
美千子「…………」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:02:18.35 ID:+G51fBpU0
宮藤「あの……みっちゃんはどうして……学校は?」
美千子「今日はお休みなんだ」ニコッ
美千子「それで……その子はなんで連れてきたの?」
宮藤「えっ……あの、その、あれだよ」
美千子「はっきり言ってよ、芳佳ちゃん」
美千子「もしかして……」
宮藤「…………」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:07:54.66 ID:+G51fBpU0
美千子「やっぱりそういうことなんだ……」
宮藤「それは……そうなんだけど」
美千子「それにしても、ブリタニアの軍隊はお暇なんですね」
リーネ「……」
美千子「このご時世にはるばる扶桑まで人員を割けるんですから」
リーネ「そ、それは……」
美千子「別に変な意味で言ったんじゃないですから。気にしないでください」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:12:02.15 ID:+G51fBpU0
美千子「ただ私の想像してたウィッチとは印象が大分違うなーと思いまして」
リーネ「その、あの……」
宮藤「ごめんね、みっちゃん。私、もう……決めたんだ」
美千子「……なら芳佳ちゃん、ちょっとリーネさんとお話させてくれる?」
宮藤「うん、じゃあ私外に出てるね」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:17:30.28 ID:+G51fBpU0
美千子「リネットさん」
リーネ「は、はい」
美千子「芳佳ちゃんの気持ち、分かってますよね」
リーネ(ここは……なんて答えればいいのかな)
リーネ(やっぱり……)
リーネ「はい」
美千子「……ならいいです」
リーネ「……」
美千子「でも貴方を認めたわけではありませんから」
リーネ「それは……つまり……」
美千子「芳佳ちゃんを泣かすことがあれば、容赦しません」
リーネ「もしかして……山川さんも……」
美千子「これで失礼します」
スタタタ
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:23:48.88 ID:+G51fBpU0
宮藤(大丈夫かな、あの二人……)
スタタタ
宮藤「あっ、みっちゃん。どうしたの、もうお話終わったの?」
美千子「う、うん」
宮藤「ほんとに……ごめんね」
美千子「……いいの、私は芳佳ちゃんが幸せならそれで」
宮藤「みっちゃん……」
美千子「じゃあね、芳佳ちゃん」
宮藤「ばいばい、みっちゃん」
・・・
宮藤「行っちゃった……」
宮藤「みっちゃんのためにも今夜はがんばらないと」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 22:28:47.57 ID:+G51fBpU0
夜 横須賀レストラン
宮藤「こっちだよ、リーネちゃん」
リーネ「一番奥のテーブルなんだね」
宮藤「うん、じゃあ座って」
リーネ「料理はどういうものがでるの?」
宮藤「扶桑独特のアレンジが施された各国の料理みたいだけど」
リーネ「楽しみだね」
宮藤「そうだね」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:08:16.45 ID:+G51fBpU0
保守サンクス 再開
お食事中
残すはデザートのみ。
宮藤「あのね、それで……」
リーネ「うん」(芳佳ちゃん、早く、チャンスだよ)
宮藤「…………」
リーネ「…………」(芳佳ちゃん、がんばって!!)
シーン
宮藤「あのね、リーネちゃん。私と……私と……」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:15:51.01 ID:+G51fBpU0
店員A「す、すいませーん、お医者様はいらっしゃいませんかー!!」
宮藤「な、何?」
リーネ「芳佳ちゃん……行っていいよ」
宮藤「ご、ごめんね、すぐに戻ってくるから!!」
タッタッタッタッ
リーネ「やっぱり芳佳ちゃんは、お医者さんなんだね」
店員B「あの、デザートをお持ちしたのですが……」
リーネ「あっ、すいません。今、芳佳ちゃんいないんです」
リーネ「お医者さんですから」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:21:05.25 ID:+G51fBpU0
店員B「そうでしたか、では後でお持ちしますね。……あと、お幸せに」
リーネ「はい……って、え?」
店員B「ここの席に座る方はみなさんプロポーズしていかれるんです」
店員B「あなたもきっと……」
リーネ「はっ、はい……」///
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:25:25.77 ID:+G51fBpU0
十分後
宮藤「お待たせ、リーネちゃん」
リーネ「大丈夫だったの?」
宮藤「うん、ただの食べすぎだったみたい」
リーネ「そうだったんだ」
宮藤「それで……さっき言ってたことだけど」
リーネ「……」
宮藤「実はね、宮藤家のしきたりで、私、お嫁さんを貰わなきゃならないんだ」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:31:21.44 ID:+G51fBpU0
宮藤「それで……私は……リーネちゃんを……」
リーネ「私を?」(あと少しだよ、芳佳ちゃん!)
宮藤「お嫁さんに……もらいたいなぁって」テレテレ
リーネ「本当に私でいいの?」
宮藤「うん。わ、私はやっぱりリーネちゃんのことが一番大好きだから」///
リーネ「よ、芳佳ちゃん……じゃあこんな私でよければ、お、お嫁にしてください」///
宮藤「じゃ、じゃあ、これ、う、受け取ってくれる?」
リーネ「これって……指輪?」
宮藤「うん……私と結婚してくれるなら、こ、これを……」
リーネ「じゃあ……」カチッ
スッ
宮藤「リーネちゃん……これからもよろしくね」
リーネ「芳佳ちゃん……ずっと一緒だからね」
宮藤とリーネの新婚旅行は扶桑観光そのものだったとさ。
完
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 23:34:07.31 ID:+G51fBpU0
即興で書いたからおかしいところは勘弁してくれ
ちなみに本当はもっとドロドロした感じも好きなんだけどな
宮藤「リーネちゃんって本当に可愛いよね」リーネ「えっ!?」