1: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:07:25.37 ID:xXPWKSYN.net
"掲示"
真姫「……」ジーッ
花陽「……」ゴクリ
凛「……」ニャー
"期末考査 成績上位者"
4: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:09:18.53 ID:xXPWKSYN.net
花陽「……真姫ちゃん」ボソッ
真姫「な、何よ」
花陽「ありがとうー!!!」ダキッ
真姫「ゔぇぇ!?」
花陽「まさか成績上位者一覧に私の名前が載るなんて…!これも真姫ちゃんが勉強教えてくれたからだよ~!」ギュー
"12 小泉花陽"
真姫「べ、別に私は何も…!ていうか花陽、廊下で抱き着かないで!」ジタバタ
花陽「学年1位の真姫ちゃんに勉強を教えて頂けて、花陽ほんとに光栄です…!」
"1 西木野真姫"
真姫「ま、まぁ?私にとって学年1位なんて?至極当然のことだし?」カミノケクルクル
花陽「うぅ…ほんとにありがとぅ…」グスグス
真姫「ちょ、ちょっと!こんなところで泣かないでよ!…ていうか花陽の成績が上がったのは私のお陰じゃなくて、花陽が努力したから…」ボソボソ
花陽「真姫ちゃぁ~ん!」エーン
真姫「と、とりあえず泣き止みなさいよ!」アセアセ
花陽「はぁ…」グスッ
真姫「落ち着いた?」
花陽「うん、ごめんね」グスグス
真姫「別にいいんだけど……それより心配なのは、さっきから異様に大人しい…」
凛「……にゃあ」
花陽「り、凛ちゃん…」
真姫「凛…?あなた結果はどうだったの…?」
凛「…凛もね、名前載ってるよ」
花陽「ほ、ほんと!?」
真姫「ど、どこよ!?どこに載ってるのよ!?」
凛「…ほら、ここ」
"補習対象者"
"星空凛(数学)"
花陽「り、凛ちゃん…」
真姫「……」
凛「ま、まぁ、凛も凛なりに頑張ったということで…」アハハ
真姫「…凛、わかってるとは思うけど」
凛「うん?」
花陽「補習授業って、夏休み中に2週間あるから…」
真姫「あなたの夏休みは、2週間短くなったも同然よ」
凛「……」
花陽「……」
真姫「……」
凛「にゃーーーーっ!!!?」
真姫「だから言ったじゃない!今回は絶対に赤点取っちゃダメって!!」
花陽「ま、真姫ちゃん落ち着いて、確かに凛ちゃんは凛ちゃんなりに頑張ってたから…!」
真姫「凛が『夏休みは3人で遊ぼうね』って言うから、今回のテスト期間私は殆ど凛につきっきりで…!」プルプル
凛「う、嘘だにゃーー!誰か嘘だと言ってくれにゃーー!!」
花陽「…凛ちゃん…頑張ろうね…」
~天国と地獄?~
凛「……」
真姫「……凛」
花陽「凛ちゃん…」
凛「…かよちん、真姫ちゃん。……またいつか、どこかで会おうね」
真姫「……」
花陽「凛ちゃん…」グスッ
凛「また2人に会う時は、凛、きっと…!」
真姫「…あああもう!!いいから早く行きなさいよ!!補習始まるわよ!!」ベシッ
凛「いやだ~~行きたくないよかよち~ん~」ガシッ
真姫「花陽から離れなさい!」ベシッ
花陽「あはは…」
凛「だって2人は今日から夏休みなのに、どうして凛だけ学校に行かなきゃいけないの~」ニャー
真姫「あなたが数学で赤点取るからでしょうが」
凛「ぐうの音も出ないとはこのことにゃ…」
花陽「凛ちゃん、元気出して?何かお土産買ってくるから」
凛「そうだ、お土産、……はっ、水族館…」
真姫「……」
凛「かよちん、凛はもうダメだにゃ。後は、頼んだ、よ……」バタッ
花陽「り、凛ちゃーん!」
真姫「もう!だから日を改めて、凛の補習が終わった後に行こうって言ってるじゃない!」
凛「それはダメだにゃ!せっかくかよちんが貰った水族館の無料招待券だよ!?それも有効期限が今日までだよ!?使わなきゃもったいないにゃ!」
真姫「凛が赤点さえ取らなきゃ、こんなことにはならなかったのに…」
花陽「あはは…」
キーン コーン カーン コーン…
花陽「あ、予鈴だ…」
凛「うぅ…地獄の2週間がもうすぐ始まるにゃ…」
真姫「ほら、わざわざ校門前まで見送りに来てあげたんだから。頑張りなさいよ」
凛「はぁい…」トボトボ
花陽「……」
凛「はぁ…」トボトボ
花陽「……凛ちゃん!」
凛「んー…?」
花陽「ファイトだよ!!」
凛「…」
真姫「……」
凛「……にゃー!!星空凛、補習頑張るにゃーー!!」
花陽「ふふ、頑張れ凛ちゃん!」
凛「かよちん真姫ちゃん、ありがとー!!」
真姫「いいからほら、早く行かないと遅刻するわよ!」
凛「にゃーっ!?大変たいへん!!ダダダダダダ…
真姫「……ったく」
花陽「ふふ。ちょっとはやる気が出たみたいだね」
真姫「少しはやる気出してもらわないと、2週間の補習は乗り越えられないでしょ」
花陽「なんだかんだでちゃんと頑張るのが凛ちゃんだから、きっと大丈夫だよ」
真姫「…そうね」
花陽「うん!じゃあ私たちも行こっか、水族館!」
真姫「ええ」
花陽「凛ちゃんへのお土産、何にしようかな~」
~お疲れさま、凛ちゃん~
キーン コーン カーン コーン…
凛「はぁ、やっと終わったにゃ…」トボトボ
凛「これから2週間数学漬けかぁ…凛やっていけるかなぁ…」
グゥ~
凛「はぁ…お腹すいた…」
凛「そうだ!今日は帰りにクレープでも…」
凛「…って、今日はかよちんも真姫ちゃんもいないんだった…」
凛「はぁ……」
凛「……」ゴソゴソ スマホポチッ
凛「あ、かよちんから…」
"見て見て!お魚さんいっぱいだよ!
今度は凛ちゃんも一緒に行こうね!"
凛「ふふっ。この写メの真姫ちゃん、半目になってるにゃ」クスクス
凛「……」
凛「…そういえば、ひとりで帰るのもすごく久しぶりだなぁ」
凛「かよちんと真姫ちゃん、今ごろ…」
「凛ちゃーん!!」
凛「にゃっ!?」
花陽「凛ちゃん!お疲れさま!」
凛「かよちん!?」
真姫「どうだった?補習一日目は。まさか一日目からもう分からないとか言わないわよね?」
凛「真姫ちゃん!?」
花陽「凛ちゃんへのお土産、いっぱい買ってきたよ!」
真姫「頭使ってお腹すいたでしょう?凛の好きなドーナツも買って来たから、これから花陽の家に行くわよ」
凛「かよちん…真姫ちゃん…」
花陽「帰ろっ、凛ちゃん!」
真姫「ほら。早く行くわよ、凛」
凛「~~~!ふたりとも、大好きにゃー!」ダキッ
花陽「わわわっ!」
真姫「ちょ、ちょっと凛!ドーナツが崩れる!」
~夏祭り~
ガヤガヤガヤ…
花陽「わーっ…!すごい人だね…!」
凛「ここの夏祭りは全国的にも有名らしいから、毎年人がたくさんだにゃ!」
真姫「……」キョロキョロ
花陽「…真姫ちゃん?どうかした?」
真姫「ゔぇっ!?べ、別に!?」
凛「…真姫ちゃん、もしかして……」
真姫「な、何よ!!」
花陽「…お祭り来るの、初めて?」
真姫「違うわよ!小さい頃に家族で来たことがあるけど、凄く久し振りだから色々珍しくて…!」
凛「…にゃるほどね」ニヤニヤ
真姫「…何よ凛、そのニヤニヤした目は」
凛「真姫ちゃん。……はぐれないように、手、つなぐ?」
真姫「繋がないわよ!」ベシッ
凛「いてっ」
ヤキトリ
タコヤキ
ヤキソバ
リンゴアメ
カキゴオリ
花陽「はわわわわぁ~~~」
真姫「…花陽、一応言っておくけど全部は食べられないわよ」
凛「あ、凛あれ食べたいにゃ!」ピューッ
真姫「ちょ、ちょっと!?凛!?」
花陽「に、肉巻きおにぎり!?私はあれがいいです!」ピャーッ
真姫「花陽!待ちなさい!!」
真姫「…ちょっと、2人とも……」
真姫「……」ポツーン
真姫「…あなたたち、自由過ぎるわよーー!!!」
真姫「『はぐれたらいけないから手つなぐ?』なんて言ってたのは凛でしょ!?あなたがはぐれてるじゃない!」
凛「ふぉめんなはぁい」モグモグ
真姫「ふたりとも、勝手な個人行動は控えること!いい!?」
花陽「はぁい」モグモグ
真姫「…とりあえず、口の中の物を飲み込みなさい」
凛「はぁい」モグモグ
花陽「はぁい」モグモグ
凛「はぁ~美味しかった」
花陽「他におにぎりないかなぁ…」
真姫「まったく、人の気も知らないで…」
凛「あ、かよちん!あれあれ!」
花陽「うん?…あー!あれだね!」
真姫「…なに?もしかしてまた食べ物…」
凛「真姫ちゃんほら!早く行こう!」グイグイ
真姫「こら凛!引っ張らないで!」
凛「だって真姫ちゃんが個人行動はするなって、」
真姫「だからって人を引っ張っていいわけないでしょ!?」
花陽「あはは。じゃあゆっくり行こう?凛ちゃん」
凛「うん!」テクテク
真姫「ったく、ほんとに凛は…大体、あれって何なのよ」テクテク
ヘイラッシャーイ
花陽「わぁ…!こうやってたくさん並んでたら綺麗だね…!
凛「すみませーん!一回お願いします!」
ヘイマイドー!
真姫「…何これ、水ヨーヨー…?」
凛「ヨーヨー釣りだよ!……あ、真姫ちゃんもしかしてやったこと…」
真姫「あるわよ!一回お願いします!」
ヘイマイドー!
花陽「ま、真姫ちゃん…大丈夫…?」
真姫「ゴムの輪っかに引っ掛けて釣ればいいんでしょ?こんなの簡単、」ブチッ
アリャー ザンネンダッタネー
真姫「……」プルプル
花陽「だ、大丈夫だよ真姫ちゃん!失敗しても好きなのを1個は貰えるから、」
凛「待って!」
真姫「…な、何よ凛」
凛「真姫ちゃん、どれがいい?」
真姫「はぁ?」
凛「真姫ちゃんのぶん、凛が取ってあげるから!ほら、どれがいい?」
真姫「…じゃあ、あの赤いやつ」
真姫「……驚いた。凛にこんな特技があるなんて」
花陽「真姫ちゃんのは赤、凛ちゃんのは黄色、私のは緑の合計3つ。さすがだね、凛ちゃん」
凛「ふっふーん!」
真姫「あれがいい、って言ったらほんとにそれを取っちゃうんだもの。それも3個、一回分の料金で」
凛「ふっふふーん!」
花陽「ヨーヨー釣りって、紐が切れるまで続けていいでしょ?まだ私たちが小さかった頃、2人でお祭りに来て、凛ちゃんが紐が切れるまでヨーヨー釣りに挑戦したんだけど…」
真姫「どうなったの?」
凛「取ったヨーヨー同士のゴムがぐっちゃぐちゃに絡まっちゃって、持って帰るのが大変だった」アハハ
真姫「一体何個取ったのよ…」
花陽「それ以来、2個取れたら紐はお店の人に返すようにしてるんだよね」
凛「そうそう。…今年は3個だったから、ちょっぴり緊張したけど…」
真姫「けど?」
凛「バッチリ。凛の真姫ちゃんへの愛が勝ったにゃ」
真姫「…なにそれ。意味わかんない」
花陽「ふふっ」
凛「あ、もうすぐ花火の時間だよ!」
花陽「確か打ち上げ場所はあっちだから…」
ヒュ~~~… パーーーン!
凛「わ、あそこ!」
花陽「わぁ…!」
真姫「…綺麗ね」
ヒュ~~~… パーーーーーン!
凛「去年の夏休みは、かよちんのお家で一緒に花火を見たんだよね」
花陽「うん。受験生でお祭りには行けなかったから、絶対に音ノ木坂に合格して、来年は一緒にお祭りに行こうねって約束したんだよね」
凛「そうそう。…あの時の約束、ちゃんと守れたし…」チラッ
真姫「な、何よ」
花陽「今年は、真姫ちゃんも一緒だね」
凛「うん!」
花陽「……来年もまた、3人で一緒に、」
凛「ここに、来ようね」
真姫「…ええ。そうね」
40人クラスの15番まで掲示、ってことにしといて…
1年は1クラスしかないってことをすっかり忘れてた、申し訳ない
急用が出来たのでまた夜に来ます
~流星群~
真姫「……」
凛「真姫ちゃーん!」タタタタタ…
花陽「ま、待って凛ちゃん、走るの速いよぉ…!」ハァハァ
真姫「…時間通りね。2人とも、ちゃんとご家族の方に了解を得てきた?」
凛「うん!」
花陽「ばっちりです!」
真姫「本当は夜中が見頃なんだけど、あんまり遅くに出歩くわけにもいかないし…」
凛「……」ワクワク
花陽「……」ワクワク
真姫「…ま、いいわ。とっておきのスポット、2人に教えてあげる」
凛「やったー!」
花陽「やったー!」
真姫「…今から3人で、星を拾いに行くわよ」
凛「もうちょっと、もうちょっと!」スタスタ
真姫「凛ー!暗いんだから足元には気を付けなさいよー!」
凛「はーい!」
花陽「もうちょっと、もうちょっと…!」
真姫「花陽、大丈夫?しんどくない?」
花陽「うん、大丈夫だよ!」
真姫「ま、普段から体力トレーニングもしてるものね」
花陽「えへへ、思いがけないところで練習の成果が…!」
凛「かよちん真姫ちゃん!着いたよー!早く早くー!」
真姫「ほら、もうちょっとよ。頑張って」
花陽「うん…!」
花陽「はぁ、着いた…」
凛「お疲れさま、かよちん。…ね、上を見てみて?」
花陽「上…?…わぁっ……!」
真姫「どう?」
花陽「すごい、綺麗…!」
凛「東京でも、こんなに綺麗に星が見えるんだね…!」
真姫「市街地の光を避ければ、ね。ここから見る夜景も綺麗だけど、星を見るには街の光を目に入れないようにしなきゃ駄目よ」
凛「……」ボーッ
花陽「……」ボーッ
真姫「…聞いてないわね」クスクス
凛「ねぇ真姫ちゃん真姫ちゃん、どの辺りを見てたらいいの?」
真姫「方角としては北東だけど…まぁあんまり気にしないで、空全体を広く眺めてたらいいわよ」
凛「なるほど…」
花陽「ほんとに、綺麗だね……!」
凛「ねぇねぇ真姫ちゃん、あれがわし座?」
真姫「ばか、それはこと座よ。こと座から下に行ったところがわし座」
凛「う~ん?」
真姫「もう。…いい?私の指を追うのよ?」
凛「はーい」
真姫「一番光ってるあの星がこと座のベガ。そこから下にいったあの星がわし座のアルタイルよ。それから、」
花陽「あ!いま光ったよ!」
凛「え、嘘!?どこ!?」
真姫「花陽、どの辺りだった?」
花陽「あっち!一瞬だったけど、すっごく綺麗だったよ!」
凛「いいな~。…あ、それで?真姫ちゃん」
真姫「…それで、その2つの星を三角を作るように結んでいったところにあるあれが、はくちょう座のデネブ、」
花陽「あっ!!また光った!!」
凛「……」
真姫「……」
凛「…真姫ちゃん」
真姫「…何よ」
凛「真姫ちゃんの生解説は、もうちょっと後からお願いしますにゃ」
真姫「……そうね」
キラッ
真姫「あ、いま光ったわね」
花陽「うん!私も見たよ!」
凛「えっ、どこ!?凛だけ見れてないよ~」
真姫「あんまりキョロキョロするから駄目なのよ。空全体を、広く見渡すの」
凛「ラーメンが食べ放題になりますように、ラーメンが食べ放題になりますように、ラーメンが…」ブツブツ
真姫「どんなお願いよ」
キラッ
凛「あ!!!!」
花陽「凛ちゃん!今の見た!?」
凛「うん!真姫ちゃんは!?」
真姫「ええ。ちゃんと見たわよ」
凛「やった!明日からラーメン食べ放題にゃー!」
真姫「そんなお願い叶うわけないでしょ!?」
キラッ
凛「あ!また光った!」
真姫「今のは光が強かったわね」
花陽「綺麗だね~」
真姫「ま、こうして星を眺めるのもたまには悪くないでしょ?」
凛「…確かに、星を眺めるのも楽しいけど…」
真姫「…けど?」
凛「真姫ちゃんと一緒にいると凛の知らないこといーっぱい教えてもらえるから、とっても楽しいにゃ!」
真姫「なっ…!わ、私は別に…!」
花陽「そうだね。真姫ちゃんと一緒にいると、色んなことを教えて貰えるもんね
真姫「な、何よ花陽まで…!
…ていうか私だって、ふたりと一緒に居ると…」ブツブツ
キラッ
凛「あ、光った!!」
花陽「ほんとだ!」
真姫「ゔぇぇ!?」
凛「よーし!誰が1番多く流れ星を見つけるか勝負にゃ!」
花陽「うん!」
真姫「ゔぇぇぇ!?」
~小ネタ その1~
にこ「ちょっと!こっち見ないでくれる!?」ギャーギャー
真姫「はぁ!?そっちが見てるから見てるんだってば!」ギャーギャー
にこ「ほーらみなさい!やっぱり見てるんじゃない!」ギャーギャー
真姫「なによぉ!!大体にこちゃんが!」ギャーギャー
海未「にこ!真姫!そろそろ練習始めますよ!」
にこ「はあぁぁ!?そんなこと言うんなら真姫ちゃんだって!」ギャーギャー
真姫「違うわよ!!だからにこちゃんが先に!」ギャーギャー
海未「…全く聞こえていませんね……」
絵里「はぁ…にこと真姫には困ったものね…」
希「ふふ、そうやねぇ」クスクス
凛「…うーん……」
花陽「あわわわわ…真姫ちゃんにこちゃん、ふたりとも落ち着いて…」アワアワ
凛「……そうだ!」ヒラメイタ
花陽「り、凛ちゃん?」
凛「かよちんかよちん、ちょっと耳かして…」コソコソ
花陽「え?どうしたの…?」
凛「あのねかよちん、…」ヒソヒソ
花陽「うん、うん、……ええ!?そんなの無理だよぉ~」
凛「お願いかよちん!みんなの為だと思って!」
花陽「う、う~ん……わかった、やってみるね…」
にこ「それにあの時だって真姫ちゃんが!!」ギャーギャー
真姫「はぁ!?あの時はにこちゃんが!!」ギャーギャー
花陽「あ、あの…」コソコソ
にこ「花陽!?なんか用!?」
花陽「ぃ、いや、えっと…ま、真姫ちゃん……」コソコソ
真姫「なに!?いまにこちゃんと話してるから忙しい、」
花陽「ま、真姫ちゃん!!!」
真姫「ゔぇぇ!?…な、なによ花陽、びっくりするじゃない、」
花陽「めっ!!!!!!」
真姫「!!?!!?」ビックリ
にこ「は、花陽…?」
花陽「真姫ちゃん、めっ!!!!!」
真姫「!!?!?!!!?」ビックリ
海未「…真姫のあんな顔、初めて見ました…」
花陽「もう、ケンカしちゃだめだよ?」
真姫「は、はい……」
希「にこっちも、ね?」
にこ「わ、わかったわよ」
海未「では、練習を再開しましょうか」
ハーイ ガヤガヤガヤ…
ことり「…怒ってる花陽ちゃん、全然怖くなかったけど…」ヒソヒソ
真姫「ナニアレドウイウコトヨイミワカンナイ……」ブツブツ
穂乃果「真姫ちゃんには、花陽ちゃんの怒りは効果てきめんみたいだね…」ヒソヒソ
凛「……」
凛「…真姫ちゃんはかよちんに弱い、っと」メモメモ
~小ネタ その2 部室にて~
凛「んん~~…」ポリポリ
真姫「……」ドクショチュウ
凛「んん~~~!」ポリポリポリ
真姫「……」ページメクリ
凛「うっにゃーー!!かっゆいにゃーー!!」ポリポリポリポリ
真姫「だから言ったでしょ?草むらを通るんだからちゃんと虫除けスプレーしてきなさいよ、って」
凛「だって~~!!」ポリポリ
真姫「夏の夜に外に出たら、蚊に刺されるのは当たり前でしょ」
凛「あの時は流星群に夢中になってて気付かなかったけど、まさかお腹まで刺されるとは思わなかったにゃ…」
真姫「お腹?」
凛「そうだよ!服の上から刺されたの!しかも三カ所も!」
真姫「ご愁傷さま」
凛「あっ、そうだ!真姫ちゃん見て、凛のお腹に夏の大三角!」バッ
真姫「見せなくていいわよっ!!!」ベシッ
~番外編 水族館デート?~
花陽「真姫ちゃん!イルカ!」
真姫「はいはい、そんなにはしゃがなくてもちゃんと見えてるわよ」
"ふれあいコーナー"
真姫「…ねぇ花陽、まさかあれに触るの……?」
ナマコ「……」ウネウネ
花陽「ちょ、ちょっと…ほんのちょっぴり触れるぐらいだったら…!」オソルオソル
真姫「嫌よ!私は絶対にいや!!」
花陽「わぁ~!クラゲ、綺麗だね…!」
真姫「……」ジーッ
花陽「真姫ちゃん?どうかした?」
真姫「…いや、3人でいるといつも凛ばっかりはしゃいでるから。はしゃいでる花陽は久々に見たなと思って」
花陽「えぇ~、そう言われるとなんか恥ずかしいよ…」
真姫「ま、気にしないで。さっさと大水槽前に行きましょ?」スタスタ
花陽「あ!ま、待ってよぉ~」トタトタ
大水槽前
花陽「わぁぁぁぁ……」
真姫「凄いわね…」
花陽「うん…!」
真姫「こんなに広く感じるのに、実際の海で考えたら本当にちっぽけな世界なのよね…」
花陽「わー……!」ジーッ
真姫「…ふふ」クスクス
花陽「凛ちゃんも、来れたら良かったのにねぇ…」
真姫「そうね。凛にはいつも振り回されてばっかりだけど…やっぱり、凛がいないと物足りないわね」
花陽「最近ずーっと3人でいるから。誰かひとりでもかけちゃうと、すっごくさみしいね」
真姫「…ええ。そうね」
花陽「凛ちゃん、今ごろ頑張ってるかなぁ…」
真姫「……」
花陽「…ねぇ真姫ちゃん、もしかしてだけど…」
真姫「なに?」
花陽「もしかして凛ちゃんのこと、責任感じてる?」
真姫「ゔぇぇ!?べ、別にそんなこと、」
花陽「……」ジーッ
真姫「ゔぇぇ…」
花陽「……」ジーッ
真姫「……本当のことを言うとね。私がもっと上手く教えられてたら凛は赤点取らなかったのかな、とか。少しだけ、そう思ったわ」
花陽「真姫ちゃん…」
真姫「凛に謝られたのよ。せっかく真姫ちゃんが勉強教えてくれたのに赤点取っちゃってごめんね、って」
真姫「そんなの謝ることじゃないし、凛は凛なりに頑張ってたのは私もわかってるからって言ったんだけど…凛、申し訳なさそうな顔してた」
花陽「…うん」
真姫「そりゃあね、いくら凛なりに頑張ってたとはいえ結果は赤点だったんだから、力不足だった凛に責任があるっていうのはわかってるんだけど…」
花陽「…うん」
真姫「でも、その不足を補う為に私がいたはずなのに…結局私も力不足だったのかな、って。そう思ったわ」
花陽「そんなことない!!!」
真姫「ゔぇぇ!?」ビックリ
花陽「真姫ちゃんが力不足だったなんて…そんなことないよ!」
花陽「確かに凛ちゃん、数学は赤点だったけど。だけど、他の教科でこんなにいい点数取ったの初めて、真姫ちゃんのおかげだ、って。凛ちゃん、言ってたもん」
花陽「それに私だって、真姫ちゃんに勉強教えて貰ったから今回のテストは今までで一番の成績だったんだよ?」
花陽「だから、真姫ちゃんが力不足だったなんて…そんなこと、絶対にないよ」
真姫「花陽…」
花陽「…そうだね。真姫ちゃんは、優しい子なんだね」ニコニコ
真姫「ゔぇぇ!?な、なんでそうなるのよ!」
花陽「真姫ちゃんはすっごく友達思いの優しい子なんだなーって。私、そう思うよ」
真姫「べ、別に私は…」カミノケクルクル
花陽「真姫ちゃんのそういう気持ち、ちゃんと凛ちゃんにも伝わってるから。だから大丈夫、次回のテストはきっと凛ちゃんも上手くいくよ!」
真姫「……そうね。そう願うわ」
花陽「凛ちゃんへのお土産、何にしようかな~」ウロウロ
真姫「そうね……あ、見て花陽。あの魚、どこか凛に似てない?」
花陽「えーっ?似てるかなぁ?」
真姫「ほら、何となーく…」
花陽「うーん?」
真姫「凛に…」
花陽「凛ちゃんに…」
真姫「……」
花陽「……」
まきぱな「「ふふっ」」クスクス
真姫「頭使ってお腹空かせてるだろうから、ドーナツでも買って迎えに行きましょうか」
花陽「うん!」
~小ネタ その3 生徒会室にて~
絵里「…凛。先生から話は聞いたわ」
凛「……」
絵里「気持ちはわかるわよ?花陽と真姫から貰って嬉しかったんでしょう?」
凛「……うん」
絵里「補習も大変でしょうしね。それに凛にとっては高校生になっての初めての夏休みだから、ちょっと浮かれちゃう気持ちもよくわかるの」
凛「……うん」グスッ
絵里「でもね、凛、」
絵里「大きなイルカのぬいぐるみを背負って授業を受けちゃダメでしょ?」
凛「はい…」
絵里「とりあえず、今日一日は私が預かっておくわね」
凛「ええ!?」ガーン
絵里「仕方ないでしょ?こんな大きなぬいぐるみ、教室に置いてたら邪魔になるじゃない」
凛「え~~」
絵里「午後からのμ'sの練習が終わったら、その時に返すから」
凛「じゃあじゃあ、ネコザメのぬいぐるみは机の上に置いててもいい…?」
絵里「え?そんなのもあったの?」
凛「だめ……?」ウルウル
絵里「うっ…」
凛「だめ……?」ウルウルウル
絵里「…わかったわ。そっちは没収しないけど、授業中に触るのはダメよ?」
凛「はーい!」キャッキャッ
絵里「しかしまぁ、花陽と真姫もよくこんな大きなぬいぐるみを買ったものね…」モフモフ
凛「そうだ、このぬいぐるみすごいんだよ?絵里ちゃんちょっと立ってみて?」
絵里「ええ?」タチアガリ
凛「後ろを向いて?」
絵里「ええ?」クルッ
凛「こうやって肩にかけて、胸ビレのところを首に回すと…!」
絵里「ちょ、ちょっと凛?」
凛「じゃーん!!イルカさんをおんぶできるようになってるんだよ!」
絵里「……」
凛「……」
絵里「ハラショー…!」
凛「ね!?ね!?すごいでしょ!?可愛いでしょ!?」
絵里「なるほど、凛はこの状態で授業を受けてたのね…」
凛「そうやって一緒にお散歩するとすっごく楽しいんだよ!真姫ちゃんには恥ずかしいからやめなさいって言われたけど」
絵里「お散歩…」
キーン コーン カーン コーン…
凛「あ、予鈴だ…じゃあ凛は授業に行ってきます!絵里ちゃん、イルカさんのことよろしくね!」
絵里「え、ええ」
ガチャッ タタタタタタ…
絵里「…お散歩……」モフモフ
希「……ねぇえりち、なんや生徒会長らしき人がイルカを背負って校内を歩いてたって目撃情報があったんやけど…心当たりは?」
絵里「あります……」ゴメンナサイ
~夏らしいこと~
花陽「凛ちゃん!2週間の補習、お疲れさまでした~!」パチパチ
凛「いぇーい!凛は頑張りましたー!」パチパチ
真姫「はいはい、お疲れさま」
凛「それになんとなんと、補習最終日にあったテストでは見事満点を取ることができましたー!!」バンザイ
花陽「すごいね凛ちゃん、よく頑張ったね!」ナデナデ
凛「にゃ~~~♪」ゴロゴロ
真姫「ま、凛にしては頑張ったんじゃない?」
凛「……」ジーッ
真姫「な、なによその目は」
凛「ん!」アタマサシダシ
真姫「ゔぇぇ!?」
凛「真姫ちゃん、凛、がんばったんだよ…?」ウルウル
真姫「な、なによぉ…」
凛「ねぇ、真姫ちゃん…?」ウルウル
真姫「ゔぇぇ……」
凛「……」ウルウル
真姫「……ヨ、ヨクガンバリマシタ」アタマナデナデ
凛「んふふ~~♪」スリスリ
真姫「ちょ、くっつかないで!」
凛「と、いうことで!」
真姫「どういうことよ」
凛「凛の夏休みが、今日から始まるということで!」
花陽「始まるということで…?」
凛「この夏3人で、夏らしいことをたーっくさんしたいと思います!」
花陽「な、夏らしいこと…?」
真姫「そんなこと言っても、もう結構やったんじゃない?」
花陽「えっと…夏祭りに行って、流星群を見に行ったね」
真姫「そうそう。それに夏らしいかは微妙だけど、水族館にも行ったわ」
凛「あ…凛、水族館は行ってない…」ウルウル
真姫「わ、わかってるわよ!また3人で行けばいいでしょ!?」アセアセ
花陽「あはは…」
凛「水族館は決定ということで、他に夏らしいことってないかにゃ?」
花陽「う~ん…あ、お祭りに行って花火を見たけど、花火をしてはないよね?」
凛「採用!」
真姫「は?」
花陽「他にはスイカ割りとかバーベキューとか流しそうめんとか…あとプールとか!」
凛「いいね!それも採用にゃ!」
真姫「はぁ?もしかして凛、それ全部やるつもり?」
凛「うん」
真姫「無理に決まってるでしょ?夏休みの課題やらμ'sの練習やらで、あまり自由な時間はないのよ?」
花陽「そうだねぇ」
凛「じゃあさ、全部いっぺんにやっちゃえばいいんじゃない?」
真姫「は??」
凛「プールに入ったあとにバーベキューしながら流しそうめんをして、そのあとスイカ割りをして夜には花火をする!」
真姫「……」
花陽「……」
凛「プールはほら、家庭用のプールを準備をすれば全部いっぺんに同じ場所でできるし!我ながら完璧な計画だにゃ!」
真姫「馬鹿もここまでくると笑えるわね…」
花陽「り、凛ちゃん…」
凛「ということで真姫ちゃん!準備よろしくね!」
真姫「はぁぁぁあ!?そんなの準備できるわけないデショ!?」
凛「場所は真姫ちゃんちのお庭で!」
真姫「嫌よ!!ていうか無理よ!!」
真姫「…ってあの時は言ったけど、私が本気を出せば全然余裕だったわ」
ジャーーーーーーン
花陽「わ、わぁ…あそこに置いてある竹は流しそうめんをするやつなのかな…?」
凛「ところどころに打ち上げ花火が設置してあるにゃ…」
真姫「友達が来るって言ったらね、パ…お父さんが、張り切って準備してくれたのよ」カミノケクルクル
花陽「や、優しいお父さんだね!」
凛「今さら冗談でしたなんて言えないにゃ…」ボソッ
~花陽ちゃんちにお泊り~
ガチャッ
真姫「凛、お風呂あいたわよ」ホカホカ
凛「はーい!じゃあ行ってきまーす!」バタバタバタ
真姫「こら!他所様のお家なんだから静かにしなさい!」
ハーイ! バタバタバタ…
真姫「ったく、ほんとに凛は…」
花陽「あはは、いいんだよ真姫ちゃん。凛ちゃんは小さい頃から何度もうちに来てるし、もう家族みたいなものだもん」
真姫「そうかもしれないけど…でもお邪魔してごめんね、花陽」
花陽「そんな、いいんだよぉ!私だってこの前、真姫ちゃんのご家族にすごくお世話になったんだし!」
真姫「あ、あれは…パ、お父さんが勝手に張り切ったっていうか…」
花陽「でも、真姫ちゃんがお父さんにお願いしてくれたんでしょ?」
真姫「それはまぁ…そうだけど」
花陽「どっちにしろ、真姫ちゃんと真姫ちゃんのご家族にすっごくお世話になったんだから。今日はそのお礼だよっ」
真姫「花陽…」
花陽「だから、遠慮しないでゆっくりくつろいでね?」
真姫「…ありがと」
花陽「ううん!どういたしまして!」
ガチャッ
凛「お風呂あがったにゃー!」ホカホカ
真姫「ゔぇぇ!?」ビックリ
花陽「相変わらずカラスの行水だね、凛ちゃん」アハハ
花陽「真姫ちゃん凛ちゃん、狭くない…?」
凛「うん!大丈夫!」
真姫「だいたいベッドは空いてるのに、何で3人並んで布団で寝なきゃいけないのよ…」
凛「なに言ってんの真姫ちゃん!お泊りだからみんなで一緒に寝なきゃいけないでしょ!?」
真姫「そんなルール初めて聞いたわよ」
花陽「真姫ちゃん、狭いんだったらベッドで寝ても大丈夫だよ…?」
真姫「…せっかくお布団並べたんだし、別にここでいいわ」
凛「まったく真姫ちゃんったら、素直じゃないにゃあ」ドサッ
真姫「こ、こら!重いわよ!」ジタバタ
花陽「じゃあ、電気消すね」
凛「うん!」
真姫「お願い」
パチッ
凛「わ、真っ暗」
真姫「当たり前でしょ?電気を消したんだから」
凛「なんかワクワクするね!修学旅行みたい!」
真姫「はいはい、わかったから早く寝なさい」
凛「え~~~。これからがお楽しみの時間なのに~」
花陽「お楽しみ…?」
凛「そうそう!例えば恋バナとか!」
花陽「……」
真姫「……」
凛「なんでふたりとも黙っちゃうにゃ…」
花陽「だ、だって…」
真姫「こ、恋バナとか言われても…」
凛「なんでにゃ!女子高生が3人も集まってるんだよ!?よくあるじゃんほら、『ねぇねぇ、クラスの男子で誰が好き?』とかさぁ!」ベシベシ
真姫「いや、うち女子校だし」
凛「にゃ~~~~!」ベシベシベシベシ
花陽「り、凛ちゃん!お布団たたいちゃダメだよぉ」
真姫「ていうか凛が恋バナとか、何か変な感じしかしないんだけど」
凛「うん、凛もそう思うにゃ」
真姫「じゃあ何で恋バナしようとか言うのよ!」
凛「え~?だって女子高生って言ったら、」
「ごはん!!!」
凛「ええっ!?」ビックリ
真姫「ゔぇぇ!?」ビックリ
花陽「…むにゃ……」zzz
凛「かよちん…?」
真姫「寝てる……の?」
花陽「んぅ……」zzz
凛「…かよちん、いっつも突然寝ちゃうんだよね」ヒソヒソ
真姫「突然過ぎるわよ…」ヒソヒソ
凛「真姫ちゃん、凛たちも寝ちゃう…?」
真姫「そうね。明日は早起きして水族館だし」
凛「あ、水族館!忘れてた!」
真姫「ちょっと凛!静かに!」ヒソヒソ
凛「あ!ご、ごめん!…かよちん起きちゃった…?」ヒソヒソ
花陽「…ごはん…」zzz
凛「…ふぅ。セーフだにゃ」
真姫「もう。じゃあ私たちも寝るわよ」
凛「うんっ」
真姫「じゃあおやすみ、凛」
凛「うん。おやすみ、真姫ちゃん」
真姫「…おやすみ、花陽」
凛「おやすみっ、かよちん!」
花陽「ん……おやすみぃ…」zzz
~小ネタ その4 偉大な先輩~
凛「に~こ~ちゃ~~~ん!!」ダキッ
にこ「どぉぅわ!?」
花陽「凛ちゃ~ん!廊下は走っちゃダメだよぉ~」トタトタ
真姫「こら凛!人にだけ持たせてないであなたも持ちなさいよ!」プンスカ
にこ「凛に花陽に真姫ちゃん?どうしたの…っていうか、何よそのでっかいの」
凛「あ!にこちゃんまだ見ちゃダメにゃ!」バッ
にこ「いや、隠し切れてないし」
花陽「あのね、にこちゃん。ちょっと遅くなっちゃったけど、これ…」
真姫「私たちから、にこちゃんに。…誕生日プレゼント、よ」
にこ「え…」
凛「はい、にこちゃん!」
ドサッ
にこ「え、いや、ええっ!?なんかよくわかんないけどとりあえずデカっ!」
真姫「ま、いいから開けてみなさいよ」
にこ「わ、わかったわよ…」
ゴソゴソゴソ
にこ「!…こ、これって…!」
凛「そう!なんと…!イルカさんのぬいぐるみです!」
イルカ「 」ジャーーン
にこ「に、にこぉ…!」
花陽「3人で水族館に行って、買ってきたんだよっ」
凛「ちなみに、凛が持ってるイルカさんと色違いだにゃ!」
真姫「もしかしたらこのぬいぐるみ、にこちゃんよりも大きいんじゃない?」
にこ「あ、あんたたち……ありがと」ボソッ
凛「いいえ!どういたしましてだにゃ!」
真姫「ちなみにこれ、背負えるようになってるのよ?」
にこ「え?」
花陽「にこちゃん、ちょっと後ろ向いて?」
にこ「え、ええ?」クルッ
花陽「これを肩にかけて、ここを首に回すと……できた!」
凛「……」
真姫「……」
花陽「……」
にこ「な、なによ!なんで黙ってんのよあんたたち!」
凛「いや、なんか…」
真姫「なんか、後ろから見ると…」
にこ「な、なに!?どうなってるの!?」
花陽「に、にこちゃん。そのまま廊下を歩いてみて…?」
にこ「な、なんでよ」
真姫「いいから。早く」
にこ「ったくあんたたちなんなわけ?ちょっとは年上を敬いなさいよ…!」スタスタ
凛「ぶっふ!!!」プルプル
真姫「~~~~っ!」プルプル
花陽「に、にこちゃん…」ニガワライ
にこ「な、なに!?ほんとに何なのよぉ!」
真姫「いや、あの、にこちゃんがちっさ過ぎて…」プルプル
花陽「にこちゃんの身体、イルカさんにすっぽり隠れてるから…」プルプル
凛「うしろから見ると、足が生えたツインテールのイルカが歩いてるみたいだにゃ!!!!」ゲラゲラ
にこ「……」
にこ「………ハァ!?!?」
まきりんぱな「「「あっははははは!」」」ゲラゲラ
にこ「なによぉ!何がそんなに面白いってのよぉ!!」プルプル
真姫「にこちゃん、あなたちっちゃ過ぎでしょ!」ケラケラ
にこ「はぁ!?身長は凛と花陽とそんなに変わんないわよ!」
花陽「身長だけじゃなくて、にこちゃんは身体が細すぎなんです…!」クスクス
凛「にゃーっはっはっはっ!!!」ゲラゲラ
にこ「ぐぬぬ~~~!もういいわよ!まきりんぱなのバカ!!!」ダッ
花陽「あ、にこちゃん!!」
ダダダダダダ…
凛「にゃっはははは!イルカが全力疾走してるにゃ!」ゲラゲラ
真姫「ちょ、ちょっと凛!笑うんじゃないわよぉ!」ケラケラ
ー部室ー
ガチャッ
にこ「ハァ、ハァ、…ったくあいつらは、いつもいつもにこを馬鹿にして…!」プルプル
イルカ「 」
にこ「もう、何なのよこのイルカ!地味に重いし!」ポイッ
イルカ「 」
にこ「…はぁ。まったく可愛くない後輩たちだこと」ナデナデ
イルカ「 」
にこ「……ふふっ」クスクス
~小ネタその5 部室にて~
凛「ねぇねぇ、真姫ちゃん」
真姫「なに?」
凛「例えばの話だけど、凛たち1年生組がもしも三姉妹だったらさ、」
真姫「…だったら?」
凛「やっぱり、長女は凛だよね」
真姫「……」
凛「……」
真姫「は?」
凛「え?」
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「……」カードメクリ
真姫「いや意味わかんない、何で凛が長女なの?」
凛「だって、確かに真姫ちゃんは頭良くてしっかりしてるけど、たまーに抜けてるところがあるし。それに真姫ちゃんってチョロいから、真姫ちゃんが長女だとなんか不安にゃ」
真姫「は??」
凛「だからかよちんが長女かなーって思ったけど、そういえばかよちんはちっちゃい頃、よく凛の後ろにくっついてたにゃ。だからなんかそういうとこが妹っぽいなーって」
真姫「……」
凛「よって、いつも元気な凛がふたりを引っ張って行くってことで、凛が長女にゃ!」
真姫「異議あり」
凛「にゃ!?」
真姫「いやいやほんと意味わかんない。ねぇ凛、『姉』ってつまり妹よりも早く生まれた人ってことでしょ?」
凛「そんなの当たり前だにゃ」
真姫「じゃあ、私達3人の中で一番早く生まれたのは誰?」
凛「……真姫ちゃんにゃ」
真姫「でっしょー?だからそう考えたら、長女はこのわ、た、し、でしょ」
凛「待って真姫ちゃん、その理論でいくと…」
真姫「なによ」
凛「2年生組の長女は、穂乃果ちゃんになるにゃ」
真姫「……」
凛「……」
真姫「ナイわね」
凛「ごめんにゃ穂乃果ちゃん…」ボソッ
ガチャッ
花陽「遅れてすみません…!」
凛「かよちーん!待ってたにゃー!」
花陽「ごめんね凛ちゃん、お待たせ」
凛「ねぇねぇ聞いてよかよちん!いま真姫ちゃんとね、もしも凛たち1年生組が三姉妹だったらって話をしてたんだけど…」
花陽「さ、三姉妹…?」
凛「そうそう!もし凛たちが三姉妹だったら、かよちんは長女は誰だと思う?」
花陽「…凛ちゃんと真姫ちゃんと私が、三姉妹だったら……」
凛「…だったら?」
花陽「だったら……長女は、私です!」
凛「……」
真姫「は?」
凛「え?」
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「…ふむ……」カードメクリ
真姫「いやいや、何を言ってるのよ花陽。どう考えても長女はこの才色兼備でしっかり者の真姫ちゃんでしょ?」
凛「いやいやいや、真姫ちゃんこそ何を言ってるにゃ。いつも明るくて元気でふたりを引っ張っていけるこの凛ちゃんこそ、長女ふさわしいにゃ」
花陽「あ、あのね…確かにふたりの言ってることはどっちも正しいと思うんだけど…」
まきりん「「けど?」」
花陽「け、けど、そうだね…確かに凛ちゃんはいつも元気で明るくてキラキラしてて私を引っ張ってくれる(行が長すぎて書き込めませんでした)
凛「……」
真姫「……」
花陽「ベッタベタに甘やかしたいって言ったら真姫ちゃんなんか普段はお姉ちゃんにツンツンな妹で(行が長すぎry)」
凛「……」
真姫「……」
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「…まさか……」カードメクリ
花陽「(行が)というわけで、私は凛ちゃんと真姫ちゃんが妹だったらとっても幸せですっ…!」
真姫「そ、そう。なんかよくわかんないけど、花陽が幸せなら私はそれでいいわ」
凛「そ、そうそう。凛もそう思うにゃ」
花陽「ほんと!?私、凛ちゃんと真姫ちゃんを妹にしてもいいの…!?」
真姫「え、ええ。そうね」
凛「そっ、そうだね」
花陽「じゃあ2人とも、今日から私のことはお姉ちゃんって呼んでね!」
真姫「ゔぇぇ!?」
凛「にゃあ……」
花陽「凛ちゃん、真姫ちゃん!お姉ちゃんが買ってあげるから、一緒にジュースを買いに行こう!?」グイッ
真姫「ちょ、ちょっと花陽!?引っ張らナイデ!!」グイグイ
凛「凛はやっぱり親友のかよちんが好きにゃ~!!」グイグイ
ガチャッ… バタンッ
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「……」カードメクリ
絵里「……私は、にこがお姉ちゃんがいいと思うわ」ノートカキカキ
希「うん、うちもそう思う」カードメクリ
にこ「あ、あんたたちみたいな妹なんかいらないわよ!!!」ガッシャーン
~小ネタ その6 お誕生日大作戦~
凛「真姫ちゃんかよちん!ただいま!」
花陽「おかえり凛ちゃん!ど、どうだった…?」
凛「うん、バッチリにゃ!」
真姫「凛、穂乃果に勘付かれないように上手く訊けたの?」
凛「もっちろん!『ねぇねぇ穂乃果ちゃん、いま欲しいものある?』って訊いてきたにゃ!」
真姫「……」
花陽「……」
真姫「ド直球じゃない!!!」
花陽「あわわわわ…」アセアセ
凛「でも穂乃果ちゃん、全然気付いてる感じじゃなかったにゃ」
真姫「まぁ、そこはさすが穂乃果というか…」
凛「ただ、一緒にいた海未ちゃんとことりちゃんは苦笑いしてたにゃ」
花陽「あはは…」ニガワライ
真姫「…はぁ。ま、いいわ。それで、結果はどうだったの?」
凛「そうそう!大事なのはそれだにゃ!真姫ちゃんかよちん、ちょっと耳かして?」
花陽「み、耳?でもこの教室には私たちしかいないよ…?」
凛「いーいーかーら!はやくはやく!」
真姫「…はぁ。はいはい」ミミサシダシ
花陽「な、なんだろう…」ミミサシダシ
凛「あのね、穂乃果ちゃんね…」ヒソヒソ
ヒソヒソヒソ…
凛「…って、言ってたにゃ」ドヤッ
真姫「……」
花陽「……」
まきぱな「「ええっ!?」
真姫「ドヤッ、じゃないわよ!そんなこと言われてもどうすればいいのよ!」
花陽「む、難しいです…」
凛「まぁまぁまぁ。それに関しては、凛にいいアイデアがあるにゃ」
真姫「はぁ?」
凛「真姫ちゃん、かよちん。……耳」
真姫「~~~もう!わかったわよ!」ミミサシダシ
花陽「う、うん…」ミミサシダシ
凛「あのね、凛の作戦としてはね…」ヒソヒソ
ヒソヒソヒソヒソ…
凛「…が、いいと思うにゃ」ドヤッ
真姫「……」
花陽「……」
まきぱな「「えええっ!?」」
真姫「む、無理よ!絶対無理よ!ていうか嫌よ!」
花陽「そ、それはちょっと…」
凛「大丈夫にゃ!きっとうまくいくから!」
真姫「その自信はどこから来るのよ!」
花陽「大丈夫かなぁ…?」シンパイ
ー部室ー
ガチャッ
海未「遅くなって申し訳ありま…せん…?」
ことり「どうしたの海未ちゃん、ドアの前で立ち止まって……わぁっ♪」
凛「海未ちゃんことりちゃん!こんにちは!」ギューッ
花陽「ふたりとも、お疲れさまですっ」ギューッ
真姫「……」カオマッカ
穂乃果「あ、あはは…」
海未「えっと…この状況はどういうことですか?真「ワタシニキカナイデ!」
海未「ええっ」
ことり「いいなぁ穂乃果ちゃん、楽しそうっ♪」
穂乃果「う、うん。そうだね…?」
海未「…わかりました。では穂乃果に尋ねますが、これはどういう状況なのですか?」
穂乃果「いや、穂乃果もよくわかんないんだよ~。部室に来たら凛ちゃん真姫ちゃん花陽ちゃんがいて、『椅子に座って?』って言われたから言われるがままに座ったら…」
海未「なぜか3人に抱きつかれた、と」
凛「ま、そういうことにゃ」ギュー
花陽「そういうことです!」ギュー
真姫「ホントイミワカンナイ…」カオマッカ
穂乃果「もう15分ぐらいはこの状態なんじゃないかなぁ?」
凛「まだまだにゃ!」モッギュー
花陽「ま、まだまだです!」モッギュー
真姫「~~ああもう!どうにでもなりなさいよ!」ギュッ!
穂乃果「ま、真姫ちゃん!ちょっと苦しい!」グエー
海未「……よくわかりませんが、あなたたちはいつまでこの状態でいるつもりですか?」
凛「ねぇ穂乃果ちゃん、伝わった?」
穂乃果「え?なにが?」
凛「伝わってないようなので、もうしばらく続くにゃ!」ギュッ
花陽「つ、続きます!」ギュッ
真姫「モウヤダキエテナクナリタイ…」ギュッ
海未「どういうことなのか、本当にさっぱりわかりません…」
穂乃果「穂乃果もそうだけど…まぁ別にいいんじゃないかな?」アハハ
ことり「う~ん………あっ!そういうことかぁ♪」
穂乃果「えっ、なになに?何がわかったのことりちゃん」
海未「どういうことですか?ことり」
ことり「ほら、こないだ凛ちゃんが穂乃果ちゃんに…」
海未「凛が?……ああ、そういうことですか」
ことり「よかったね、穂乃果ちゃんっ♪」
海未「とにかく全員そろったら、すぐに練習を始めますからね」
穂乃果「ええ?どういうことなのー!?」
凛「えへへっ」ギュー
花陽「ふふっ」ギュー
真姫「ゔぇぇ…」ギュー
ーーー
凛『ほーのーかーちゃーん!』タタタタ
穂乃果『あ、凛ちゃん!』
海未『こら凛、校内を走ってはダメですよ』
凛『えへへ、ごめんなさーい』
ことり『凛ちゃん、どうかしたの?』
凛『穂乃果ちゃんに、ちょっと訊きたいことがあるにゃ』
穂乃果『えっ?穂乃果に?』
凛『うんっ!…ねぇねぇ穂乃果ちゃん、いま欲しいものある?』
穂乃果『え、いま欲しいもの?突然どうしたの?』
凛『いいからいいから。欲しいもの、ある?』
穂乃果『うーん…やっぱりパ『それ以外で!』
穂乃果『ええ?パン以外でいま欲しいもの?』
凛『そうにゃ!』
海未『…その質問はわかりやす過ぎですよ、凛……』ニガワライ
ことり『あはは』クスクス
穂乃果『う~ん…』
凛『なんでもいいから!なにかない?』
穂乃果『う~ん……ねぇ凛ちゃん、それって凛ちゃんがくれるの?』
凛『そうだけど、正確には凛と真姫ちゃんとかよちんからにゃ!』
穂乃果『ええっ?凛ちゃんと真姫ちゃんと花陽ちゃんからもらえるの?』
凛『うん!』
穂乃果『…なるほどなるほど。だったら決まったよ、凛ちゃん』
凛『なになに!?』
穂乃果『穂乃果がいま欲しいもの、それは…』
凛『それは…?』
穂乃果『3人からの愛、かなっ!』アハハ
~小ネタ その7 花陽ちゃんのひとりごと~
花陽(わ、私、小泉花陽!花も恥じらう高校1年生ですっ)
花陽(突然ですが、実は私…最近ふと思うことがあるんです)
ー屋上ー
リンチャーン!イックヨー!
ドントコイニャ!
ソレッ、サーブ!
ニャニャッ、レシーブ!
真姫「……」
花陽「……」
花陽(今日は午後から、μ'sの練習です)
花陽(海未ちゃんからしばらく休憩の指示が出たので、私と真姫ちゃんは座って休憩してるんですが…)
リン!ホノカ!オクジョウデバレーヲスルジャアリマセン!
キャー!ニッゲロー!
コラ!マチナサイ!
真姫「……」ピッタリ
花陽(なぜか隣に座る真姫ちゃんが、私の肩にもたれかかってぴったりとくっついているんです…!)
花陽(そうなんです。私が最近ふと思うことというのは、このことなんです)
花陽(最近真姫ちゃんが、よくくっついてくる気がするんです)
サァ、モウニゲバハアリマセン
クッ、コウナッタラ…ウミチャンイクヨ、サーブッ!
エエッ!?レ、レシーブッ!
ア~ウミチャン、ドコニレシーブシテルニャー
ス、スミマセン…
真姫「……ホント元気よね、あの人たち」ピッタリ
花陽「そ、そうだね…」
花陽(しかも真姫ちゃんは、そのことに気付いていないみたいなんです)
花陽(だから、その証拠に…)
花陽「…真姫ちゃん」
真姫「なに?」
花陽「今日、ちょっと疲れた?」
真姫「え?どうして?」
花陽「だって真姫ちゃん、さっきから私にもたれかかってるから…疲れてるのかな、って」
真姫「……」
花陽「……」
真姫「ゔぇぇぇぇ!?」バッ
花陽(くっついてることを真姫ちゃんに教えてあげると、真姫ちゃんはとっても可愛いリアクションをとってくれます…!)
真姫「ご、ごめん花陽!ちょっとボーッとしてたみたい!」アセアセ
花陽「ううん、いいんだよ真姫ちゃん。別に肩にもたれかかるぐらい、」
真姫「いや、ち、違うの!ホントにボーッとしてて、決して疲れてるとかそんなんじゃ…!」
花陽「もう、ほんとに気にしなくていいのに」クスクス
真姫「~~~!わ、私は元気よ!!」ダッ
花陽「あ!真姫ちゃん!」
チョット!ワタシモマゼナサイヨ!
アー!マキチャン!
デハイキマスヨ、マキ!
エエッ!?イキナリ!?
花陽「行っちゃった…」
花陽(こんなことを言ってるけど、真姫ちゃんにくっつかれるのが嫌だとか、決してそんなことはありません)
花陽(むしろ、あの真姫ちゃんが無意識にくっついてきてくれるってことは、)
花陽(真姫ちゃんが私"たち"に対して気を許してくれてるのかなって思えて、嬉しくなるんです)
花陽(え?どうして私"たち"なのか、ですか…?)
花陽(それはきっと、真姫ちゃんと凛ちゃんを見ていればわかると思います)
真姫「……」ピトッ
凛「……にゃ?」
花陽(た、たぶん…)
イクヨウミチャン!サ~~ブッ!
レシー……ッテ、ホノカー!!
ウミチャンダッテタノシンデタジャンカー!!
チ、チガイマス!ソンナコトハアリマセン!
花陽(え、ええっと…つ、つまり、ですね。最近の真姫ちゃんは、"私と凛ちゃんに"よくくっつくみたいなんです)
花陽(くっつくだけじゃなくて、ふとした時に頭に触れてきたりとか、肩に手を置いてきたりとか、)
花陽(私たちも意識していないと気付かないぐらい自然なので、やっぱり真姫ちゃんにとってもすごく自然な行動だと思うんです)
花陽(だからきっと、私たちと真姫ちゃんの距離が縮まってきてるのかな、って)
花陽(…最近、そう思うんです)
真姫「……」ピッタリ
凛「…あの、真姫ちゃん……」
真姫「なに?」
凛「凛の背中にぴったりくっついてるけど、大丈夫?」
真姫「くっついてるって、何が?」
凛「いや、真姫ちゃんが」
真姫「……」
凛「……」
真姫「ゔぇぇぇぇぇっ!?」ビックリ
凛「にゃぁぁぁっ!?」ビックリ
花陽「ふふっ」クスクス
~夏が終わる~
凛「お、」
真姫「お…」
花陽「お…!」
凛「終わったー!!!真姫ちゃんかよちんありがとー!!」
花陽「凛ちゃんが、こんなに早く夏休みの課題を終わらせるなんて…!」
真姫「こんなに早くって言うけど、夏休みは明日で終わりよ」
花陽「ううん、それでも充分だよ…!」グスッ
真姫「苦労してきたのね、花陽…」ポンポン
凛「にゃ?」
真姫「凛の残りの宿題の量を見て、一時はどうなることかと思ったけど。何とか終わったわね」
花陽「真姫ちゃんの提案通り、学校に集合して三人でやったのがよかったよね」
凛「うん。もし自分の家でひとりでやってたら絶対終わってなかったにゃ。かよちん真姫ちゃん、ありがと!」
花陽「えへへ。どういたしまして」
真姫「べ、別に私は…」
キーン コーン カーン コーン…
花陽「あ、夕方5時のチャイム…」
凛「そうだ!今から屋上に行かない?」
真姫「屋上?」
ガチャッ
凛「ん~~~!外の空気は美味しいにゃ~!」キャッキャ
花陽「空気が澄んでるから、頭がすっきりして気持ちいいね」
真姫「凛、あんまりはしゃぐと怪我するわよ」
凛「は~い」
真姫「……」ジーッ
花陽「真姫ちゃん、もう星が見えるの?」
真姫「いや、まだ見えないけど…空はもう秋の空だなと思って」
凛「そうだね。夕焼けがすっごく綺麗だにゃ」
花陽「なんか…あっという間の夏だったね」
真姫「そうね。夏休み前半は猛暑だったけど、突然涼しくなったせいか急に秋が来た気がするわね」
凛「凛は補習があったから、余計に短い夏だったにゃ」
真姫「自分が悪いんでしょ」
凛「にゃ~~!」
花陽「…今年の夏休みは、まず水族館に行ったね」
凛「凛の補習が終わったあと、3人でも行ったにゃ」
真姫「そうね。それから、夏祭りに行ったわ」
凛「真姫ちゃん、ヨーヨー釣りへただったね」クスクス
真姫「わ、笑わないで!」
花陽「ふふ。…それから、流星群も見たよね」
真姫「結局、花陽が一番多く流れ星を見つけたのよね」
凛「そうそう。あと、それから…」
真姫「μ'sで、ラブライブに向けての練習もしたわ」
花陽「うん。…充実した、夏だったね」
凛「…もう、夏、終わっちゃうね」
真姫「そうね。秋はもうすぐそこね」
花陽「…夏が終わって秋が来て、すぐに冬が来て…」
凛「そうしてあっという間に、春がくるね」
真姫「……」
花陽「……」
凛「……真姫ちゃん、かよちん」
真姫「なに?」
花陽「なぁに?凛ちゃん」
凛「これからも、3人で一緒に頑張ろうね」
真姫「なによ、突然」
凛「凛もよくわかんないけど…このひろーい空を見てたらね、なんか色んなこと頑張らなきゃな~って思ったの」
花陽「凛ちゃん…」
真姫「…そうね。私も星を見てるとそう思う時があるわ。星が私を見てるんだから、もっと頑張らなきゃな、って」
花陽「そうだね。たくさんのこと、これからもっともっと頑張らなきゃだね」
凛「……」スゥ
凛「にゃーーーーー!!!」
真姫「な、何よ突然!びっくりするでしょ!?」
凛「大声出したら、すっきりするにゃーー!!!」
花陽「……」スゥ
花陽「わーーーーー!!!」
真姫「ちょっと!花陽まで叫ばないでよ!」
凛「真姫ちゃーーん!かよちーーん!だーいすきにゃーーー!!!」
花陽「私もーー!凛ちゃんと真姫ちゃんがだいすきだよーーー!」
凛「……」チラッ
花陽「……」チラッ
真姫「い、嫌よ!絶対叫ばないわよ!」
凛「……」ジーッ
花陽「……」ジーッ
真姫「、ああもう!わかったわよ!…わ、私だって、その、凛と花陽のこと…!」
真姫「って、そんなこと叫べるわけないでしょーーー!!!」
凛「真姫ちゃんって、ほんとツンデレさんだにゃ」クスクス
花陽「ふふ、そうだね」クスクス
真姫「もう!ワラワナイデ!」
おわり
~その頃学校にいたのは?~
『だーいすきにゃーーーー!!!』
『私もーー!凛ちゃんと真姫ちゃんがだいすきだよーーー!』
絵里「今の声…」
希「凛ちゃんと花陽ちゃんやね。たぶん真姫ちゃんも一緒やろ」
絵里「もう、あの子たちったら」クスクス
にこ「若いって凄いわねー。とても真似できないわ」
希「ふふ。そうやねぇ」
絵里「あら、そうかしら」
にこ「……」
希「……」
のぞにこ「「え?」」
絵里「……」スタッ ダッダッダッダッ
にこ「え、絵里?」
絵里「……」ガラッ
希「ど、どしたんえりち窓あけて…まさかーー」
絵里「……」スゥッ
希「嘘やろ!?」
にこ「絵里!!ストッーーー」
絵里「…なーんて、冗談でした」テヘッ
のぞにこ「「……」」
絵里「ふふっ、二人がそんなに焦るとは思わなかったわ」クスクス
のぞにこ「「……」」
絵里「じゃあいい気分転換になったことだし、勉強の続きを、」
にこ「…絵里、窓は開けたままでいいから」
希「ちょっと、そこをどいてや」
絵里「え?…あ、ちょっと!」
『絵里のばかやろーーー!!!!』
『えりちのどあほーーー!!!!』
『こ、こら!!2人とも、大声で叫ぶのはやめなさい!!』
花陽「……うん?」
凛「いま、何か聞こえた?」
真姫「さぁ?気のせいでしょ」
おわり
元スレ
花陽「……真姫ちゃん」ボソッ
真姫「な、何よ」
花陽「ありがとうー!!!」ダキッ
真姫「ゔぇぇ!?」
花陽「まさか成績上位者一覧に私の名前が載るなんて…!これも真姫ちゃんが勉強教えてくれたからだよ~!」ギュー
"12 小泉花陽"
真姫「べ、別に私は何も…!ていうか花陽、廊下で抱き着かないで!」ジタバタ
花陽「学年1位の真姫ちゃんに勉強を教えて頂けて、花陽ほんとに光栄です…!」
"1 西木野真姫"
真姫「ま、まぁ?私にとって学年1位なんて?至極当然のことだし?」カミノケクルクル
花陽「うぅ…ほんとにありがとぅ…」グスグス
真姫「ちょ、ちょっと!こんなところで泣かないでよ!…ていうか花陽の成績が上がったのは私のお陰じゃなくて、花陽が努力したから…」ボソボソ
花陽「真姫ちゃぁ~ん!」エーン
真姫「と、とりあえず泣き止みなさいよ!」アセアセ
5: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:10:39.73 ID:xXPWKSYN.net
花陽「はぁ…」グスッ
真姫「落ち着いた?」
花陽「うん、ごめんね」グスグス
真姫「別にいいんだけど……それより心配なのは、さっきから異様に大人しい…」
凛「……にゃあ」
花陽「り、凛ちゃん…」
6: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:12:43.80 ID:xXPWKSYN.net
真姫「凛…?あなた結果はどうだったの…?」
凛「…凛もね、名前載ってるよ」
花陽「ほ、ほんと!?」
真姫「ど、どこよ!?どこに載ってるのよ!?」
凛「…ほら、ここ」
"補習対象者"
"星空凛(数学)"
花陽「り、凛ちゃん…」
真姫「……」
凛「ま、まぁ、凛も凛なりに頑張ったということで…」アハハ
真姫「…凛、わかってるとは思うけど」
凛「うん?」
花陽「補習授業って、夏休み中に2週間あるから…」
真姫「あなたの夏休みは、2週間短くなったも同然よ」
凛「……」
花陽「……」
真姫「……」
凛「にゃーーーーっ!!!?」
7: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:14:00.76 ID:xXPWKSYN.net
真姫「だから言ったじゃない!今回は絶対に赤点取っちゃダメって!!」
花陽「ま、真姫ちゃん落ち着いて、確かに凛ちゃんは凛ちゃんなりに頑張ってたから…!」
真姫「凛が『夏休みは3人で遊ぼうね』って言うから、今回のテスト期間私は殆ど凛につきっきりで…!」プルプル
凛「う、嘘だにゃーー!誰か嘘だと言ってくれにゃーー!!」
花陽「…凛ちゃん…頑張ろうね…」
9: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:17:01.83 ID:xXPWKSYN.net
~天国と地獄?~
凛「……」
真姫「……凛」
花陽「凛ちゃん…」
凛「…かよちん、真姫ちゃん。……またいつか、どこかで会おうね」
真姫「……」
花陽「凛ちゃん…」グスッ
凛「また2人に会う時は、凛、きっと…!」
真姫「…あああもう!!いいから早く行きなさいよ!!補習始まるわよ!!」ベシッ
凛「いやだ~~行きたくないよかよち~ん~」ガシッ
真姫「花陽から離れなさい!」ベシッ
花陽「あはは…」
10: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:19:09.82 ID:xXPWKSYN.net
凛「だって2人は今日から夏休みなのに、どうして凛だけ学校に行かなきゃいけないの~」ニャー
真姫「あなたが数学で赤点取るからでしょうが」
凛「ぐうの音も出ないとはこのことにゃ…」
花陽「凛ちゃん、元気出して?何かお土産買ってくるから」
凛「そうだ、お土産、……はっ、水族館…」
真姫「……」
凛「かよちん、凛はもうダメだにゃ。後は、頼んだ、よ……」バタッ
花陽「り、凛ちゃーん!」
真姫「もう!だから日を改めて、凛の補習が終わった後に行こうって言ってるじゃない!」
凛「それはダメだにゃ!せっかくかよちんが貰った水族館の無料招待券だよ!?それも有効期限が今日までだよ!?使わなきゃもったいないにゃ!」
真姫「凛が赤点さえ取らなきゃ、こんなことにはならなかったのに…」
花陽「あはは…」
12: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:22:28.40 ID:xXPWKSYN.net
キーン コーン カーン コーン…
花陽「あ、予鈴だ…」
凛「うぅ…地獄の2週間がもうすぐ始まるにゃ…」
真姫「ほら、わざわざ校門前まで見送りに来てあげたんだから。頑張りなさいよ」
凛「はぁい…」トボトボ
花陽「……」
凛「はぁ…」トボトボ
花陽「……凛ちゃん!」
凛「んー…?」
花陽「ファイトだよ!!」
凛「…」
真姫「……」
凛「……にゃー!!星空凛、補習頑張るにゃーー!!」
花陽「ふふ、頑張れ凛ちゃん!」
凛「かよちん真姫ちゃん、ありがとー!!」
真姫「いいからほら、早く行かないと遅刻するわよ!」
凛「にゃーっ!?大変たいへん!!ダダダダダダ…
13: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:24:45.12 ID:xXPWKSYN.net
真姫「……ったく」
花陽「ふふ。ちょっとはやる気が出たみたいだね」
真姫「少しはやる気出してもらわないと、2週間の補習は乗り越えられないでしょ」
花陽「なんだかんだでちゃんと頑張るのが凛ちゃんだから、きっと大丈夫だよ」
真姫「…そうね」
花陽「うん!じゃあ私たちも行こっか、水族館!」
真姫「ええ」
花陽「凛ちゃんへのお土産、何にしようかな~」
14: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:26:57.00 ID:xXPWKSYN.net
~お疲れさま、凛ちゃん~
キーン コーン カーン コーン…
凛「はぁ、やっと終わったにゃ…」トボトボ
凛「これから2週間数学漬けかぁ…凛やっていけるかなぁ…」
グゥ~
凛「はぁ…お腹すいた…」
凛「そうだ!今日は帰りにクレープでも…」
凛「…って、今日はかよちんも真姫ちゃんもいないんだった…」
凛「はぁ……」
16: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:28:41.74 ID:xXPWKSYN.net
凛「……」ゴソゴソ スマホポチッ
凛「あ、かよちんから…」
"見て見て!お魚さんいっぱいだよ!
今度は凛ちゃんも一緒に行こうね!"
凛「ふふっ。この写メの真姫ちゃん、半目になってるにゃ」クスクス
凛「……」
凛「…そういえば、ひとりで帰るのもすごく久しぶりだなぁ」
凛「かよちんと真姫ちゃん、今ごろ…」
「凛ちゃーん!!」
凛「にゃっ!?」
17: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:32:05.25 ID:xXPWKSYN.net
花陽「凛ちゃん!お疲れさま!」
凛「かよちん!?」
真姫「どうだった?補習一日目は。まさか一日目からもう分からないとか言わないわよね?」
凛「真姫ちゃん!?」
花陽「凛ちゃんへのお土産、いっぱい買ってきたよ!」
真姫「頭使ってお腹すいたでしょう?凛の好きなドーナツも買って来たから、これから花陽の家に行くわよ」
凛「かよちん…真姫ちゃん…」
花陽「帰ろっ、凛ちゃん!」
真姫「ほら。早く行くわよ、凛」
凛「~~~!ふたりとも、大好きにゃー!」ダキッ
花陽「わわわっ!」
真姫「ちょ、ちょっと凛!ドーナツが崩れる!」
21: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:57:31.36 ID:xXPWKSYN.net
~夏祭り~
ガヤガヤガヤ…
花陽「わーっ…!すごい人だね…!」
凛「ここの夏祭りは全国的にも有名らしいから、毎年人がたくさんだにゃ!」
真姫「……」キョロキョロ
花陽「…真姫ちゃん?どうかした?」
真姫「ゔぇっ!?べ、別に!?」
凛「…真姫ちゃん、もしかして……」
真姫「な、何よ!!」
花陽「…お祭り来るの、初めて?」
真姫「違うわよ!小さい頃に家族で来たことがあるけど、凄く久し振りだから色々珍しくて…!」
凛「…にゃるほどね」ニヤニヤ
真姫「…何よ凛、そのニヤニヤした目は」
凛「真姫ちゃん。……はぐれないように、手、つなぐ?」
真姫「繋がないわよ!」ベシッ
凛「いてっ」
23: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 13:59:37.25 ID:xXPWKSYN.net
ヤキトリ
タコヤキ
ヤキソバ
リンゴアメ
カキゴオリ
花陽「はわわわわぁ~~~」
真姫「…花陽、一応言っておくけど全部は食べられないわよ」
凛「あ、凛あれ食べたいにゃ!」ピューッ
真姫「ちょ、ちょっと!?凛!?」
花陽「に、肉巻きおにぎり!?私はあれがいいです!」ピャーッ
真姫「花陽!待ちなさい!!」
真姫「…ちょっと、2人とも……」
真姫「……」ポツーン
真姫「…あなたたち、自由過ぎるわよーー!!!」
24: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 14:01:14.74 ID:xXPWKSYN.net
真姫「『はぐれたらいけないから手つなぐ?』なんて言ってたのは凛でしょ!?あなたがはぐれてるじゃない!」
凛「ふぉめんなはぁい」モグモグ
真姫「ふたりとも、勝手な個人行動は控えること!いい!?」
花陽「はぁい」モグモグ
真姫「…とりあえず、口の中の物を飲み込みなさい」
凛「はぁい」モグモグ
花陽「はぁい」モグモグ
25: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 14:02:51.47 ID:xXPWKSYN.net
凛「はぁ~美味しかった」
花陽「他におにぎりないかなぁ…」
真姫「まったく、人の気も知らないで…」
凛「あ、かよちん!あれあれ!」
花陽「うん?…あー!あれだね!」
真姫「…なに?もしかしてまた食べ物…」
凛「真姫ちゃんほら!早く行こう!」グイグイ
真姫「こら凛!引っ張らないで!」
凛「だって真姫ちゃんが個人行動はするなって、」
真姫「だからって人を引っ張っていいわけないでしょ!?」
花陽「あはは。じゃあゆっくり行こう?凛ちゃん」
凛「うん!」テクテク
真姫「ったく、ほんとに凛は…大体、あれって何なのよ」テクテク
26: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 14:05:52.78 ID:xXPWKSYN.net
ヘイラッシャーイ
花陽「わぁ…!こうやってたくさん並んでたら綺麗だね…!
凛「すみませーん!一回お願いします!」
ヘイマイドー!
真姫「…何これ、水ヨーヨー…?」
凛「ヨーヨー釣りだよ!……あ、真姫ちゃんもしかしてやったこと…」
真姫「あるわよ!一回お願いします!」
ヘイマイドー!
花陽「ま、真姫ちゃん…大丈夫…?」
真姫「ゴムの輪っかに引っ掛けて釣ればいいんでしょ?こんなの簡単、」ブチッ
アリャー ザンネンダッタネー
真姫「……」プルプル
花陽「だ、大丈夫だよ真姫ちゃん!失敗しても好きなのを1個は貰えるから、」
凛「待って!」
真姫「…な、何よ凛」
凛「真姫ちゃん、どれがいい?」
真姫「はぁ?」
凛「真姫ちゃんのぶん、凛が取ってあげるから!ほら、どれがいい?」
真姫「…じゃあ、あの赤いやつ」
29: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 14:09:08.46 ID:xXPWKSYN.net
真姫「……驚いた。凛にこんな特技があるなんて」
花陽「真姫ちゃんのは赤、凛ちゃんのは黄色、私のは緑の合計3つ。さすがだね、凛ちゃん」
凛「ふっふーん!」
真姫「あれがいい、って言ったらほんとにそれを取っちゃうんだもの。それも3個、一回分の料金で」
凛「ふっふふーん!」
花陽「ヨーヨー釣りって、紐が切れるまで続けていいでしょ?まだ私たちが小さかった頃、2人でお祭りに来て、凛ちゃんが紐が切れるまでヨーヨー釣りに挑戦したんだけど…」
真姫「どうなったの?」
凛「取ったヨーヨー同士のゴムがぐっちゃぐちゃに絡まっちゃって、持って帰るのが大変だった」アハハ
真姫「一体何個取ったのよ…」
花陽「それ以来、2個取れたら紐はお店の人に返すようにしてるんだよね」
凛「そうそう。…今年は3個だったから、ちょっぴり緊張したけど…」
真姫「けど?」
凛「バッチリ。凛の真姫ちゃんへの愛が勝ったにゃ」
真姫「…なにそれ。意味わかんない」
花陽「ふふっ」
32: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 14:12:40.76 ID:xXPWKSYN.net
凛「あ、もうすぐ花火の時間だよ!」
花陽「確か打ち上げ場所はあっちだから…」
ヒュ~~~… パーーーン!
凛「わ、あそこ!」
花陽「わぁ…!」
真姫「…綺麗ね」
ヒュ~~~… パーーーーーン!
凛「去年の夏休みは、かよちんのお家で一緒に花火を見たんだよね」
花陽「うん。受験生でお祭りには行けなかったから、絶対に音ノ木坂に合格して、来年は一緒にお祭りに行こうねって約束したんだよね」
凛「そうそう。…あの時の約束、ちゃんと守れたし…」チラッ
真姫「な、何よ」
花陽「今年は、真姫ちゃんも一緒だね」
凛「うん!」
花陽「……来年もまた、3人で一緒に、」
凛「ここに、来ようね」
真姫「…ええ。そうね」
33: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 14:15:06.68 ID:xXPWKSYN.net
40人クラスの15番まで掲示、ってことにしといて…
1年は1クラスしかないってことをすっかり忘れてた、申し訳ない
急用が出来たのでまた夜に来ます
46: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:07:25.46 ID:xXPWKSYN.net
~流星群~
真姫「……」
凛「真姫ちゃーん!」タタタタタ…
花陽「ま、待って凛ちゃん、走るの速いよぉ…!」ハァハァ
真姫「…時間通りね。2人とも、ちゃんとご家族の方に了解を得てきた?」
凛「うん!」
花陽「ばっちりです!」
真姫「本当は夜中が見頃なんだけど、あんまり遅くに出歩くわけにもいかないし…」
凛「……」ワクワク
花陽「……」ワクワク
真姫「…ま、いいわ。とっておきのスポット、2人に教えてあげる」
凛「やったー!」
花陽「やったー!」
真姫「…今から3人で、星を拾いに行くわよ」
47: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:09:13.53 ID:xXPWKSYN.net
凛「もうちょっと、もうちょっと!」スタスタ
真姫「凛ー!暗いんだから足元には気を付けなさいよー!」
凛「はーい!」
花陽「もうちょっと、もうちょっと…!」
真姫「花陽、大丈夫?しんどくない?」
花陽「うん、大丈夫だよ!」
真姫「ま、普段から体力トレーニングもしてるものね」
花陽「えへへ、思いがけないところで練習の成果が…!」
凛「かよちん真姫ちゃん!着いたよー!早く早くー!」
真姫「ほら、もうちょっとよ。頑張って」
花陽「うん…!」
50: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:12:28.33 ID:xXPWKSYN.net
花陽「はぁ、着いた…」
凛「お疲れさま、かよちん。…ね、上を見てみて?」
花陽「上…?…わぁっ……!」
真姫「どう?」
花陽「すごい、綺麗…!」
凛「東京でも、こんなに綺麗に星が見えるんだね…!」
真姫「市街地の光を避ければ、ね。ここから見る夜景も綺麗だけど、星を見るには街の光を目に入れないようにしなきゃ駄目よ」
凛「……」ボーッ
花陽「……」ボーッ
真姫「…聞いてないわね」クスクス
51: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:16:03.06 ID:xXPWKSYN.net
凛「ねぇ真姫ちゃん真姫ちゃん、どの辺りを見てたらいいの?」
真姫「方角としては北東だけど…まぁあんまり気にしないで、空全体を広く眺めてたらいいわよ」
凛「なるほど…」
花陽「ほんとに、綺麗だね……!」
凛「ねぇねぇ真姫ちゃん、あれがわし座?」
真姫「ばか、それはこと座よ。こと座から下に行ったところがわし座」
凛「う~ん?」
真姫「もう。…いい?私の指を追うのよ?」
凛「はーい」
真姫「一番光ってるあの星がこと座のベガ。そこから下にいったあの星がわし座のアルタイルよ。それから、」
花陽「あ!いま光ったよ!」
凛「え、嘘!?どこ!?」
真姫「花陽、どの辺りだった?」
花陽「あっち!一瞬だったけど、すっごく綺麗だったよ!」
凛「いいな~。…あ、それで?真姫ちゃん」
真姫「…それで、その2つの星を三角を作るように結んでいったところにあるあれが、はくちょう座のデネブ、」
花陽「あっ!!また光った!!」
凛「……」
真姫「……」
凛「…真姫ちゃん」
真姫「…何よ」
凛「真姫ちゃんの生解説は、もうちょっと後からお願いしますにゃ」
真姫「……そうね」
52: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:18:17.91 ID:xXPWKSYN.net
キラッ
真姫「あ、いま光ったわね」
花陽「うん!私も見たよ!」
凛「えっ、どこ!?凛だけ見れてないよ~」
真姫「あんまりキョロキョロするから駄目なのよ。空全体を、広く見渡すの」
凛「ラーメンが食べ放題になりますように、ラーメンが食べ放題になりますように、ラーメンが…」ブツブツ
真姫「どんなお願いよ」
キラッ
凛「あ!!!!」
花陽「凛ちゃん!今の見た!?」
凛「うん!真姫ちゃんは!?」
真姫「ええ。ちゃんと見たわよ」
凛「やった!明日からラーメン食べ放題にゃー!」
真姫「そんなお願い叶うわけないでしょ!?」
53: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:22:12.31 ID:xXPWKSYN.net
キラッ
凛「あ!また光った!」
真姫「今のは光が強かったわね」
花陽「綺麗だね~」
真姫「ま、こうして星を眺めるのもたまには悪くないでしょ?」
凛「…確かに、星を眺めるのも楽しいけど…」
真姫「…けど?」
凛「真姫ちゃんと一緒にいると凛の知らないこといーっぱい教えてもらえるから、とっても楽しいにゃ!」
真姫「なっ…!わ、私は別に…!」
花陽「そうだね。真姫ちゃんと一緒にいると、色んなことを教えて貰えるもんね
真姫「な、何よ花陽まで…!
…ていうか私だって、ふたりと一緒に居ると…」ブツブツ
キラッ
凛「あ、光った!!」
花陽「ほんとだ!」
真姫「ゔぇぇ!?」
凛「よーし!誰が1番多く流れ星を見つけるか勝負にゃ!」
花陽「うん!」
真姫「ゔぇぇぇ!?」
54: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:43:04.15 ID:xXPWKSYN.net
~小ネタ その1~
にこ「ちょっと!こっち見ないでくれる!?」ギャーギャー
真姫「はぁ!?そっちが見てるから見てるんだってば!」ギャーギャー
にこ「ほーらみなさい!やっぱり見てるんじゃない!」ギャーギャー
真姫「なによぉ!!大体にこちゃんが!」ギャーギャー
海未「にこ!真姫!そろそろ練習始めますよ!」
にこ「はあぁぁ!?そんなこと言うんなら真姫ちゃんだって!」ギャーギャー
真姫「違うわよ!!だからにこちゃんが先に!」ギャーギャー
海未「…全く聞こえていませんね……」
絵里「はぁ…にこと真姫には困ったものね…」
希「ふふ、そうやねぇ」クスクス
凛「…うーん……」
花陽「あわわわわ…真姫ちゃんにこちゃん、ふたりとも落ち着いて…」アワアワ
55: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:44:48.43 ID:xXPWKSYN.net
凛「……そうだ!」ヒラメイタ
花陽「り、凛ちゃん?」
凛「かよちんかよちん、ちょっと耳かして…」コソコソ
花陽「え?どうしたの…?」
凛「あのねかよちん、…」ヒソヒソ
花陽「うん、うん、……ええ!?そんなの無理だよぉ~」
凛「お願いかよちん!みんなの為だと思って!」
花陽「う、う~ん……わかった、やってみるね…」
56: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:48:23.51 ID:xXPWKSYN.net
にこ「それにあの時だって真姫ちゃんが!!」ギャーギャー
真姫「はぁ!?あの時はにこちゃんが!!」ギャーギャー
花陽「あ、あの…」コソコソ
にこ「花陽!?なんか用!?」
花陽「ぃ、いや、えっと…ま、真姫ちゃん……」コソコソ
真姫「なに!?いまにこちゃんと話してるから忙しい、」
花陽「ま、真姫ちゃん!!!」
真姫「ゔぇぇ!?…な、なによ花陽、びっくりするじゃない、」
花陽「めっ!!!!!!」
真姫「!!?!!?」ビックリ
にこ「は、花陽…?」
花陽「真姫ちゃん、めっ!!!!!」
真姫「!!?!?!!!?」ビックリ
海未「…真姫のあんな顔、初めて見ました…」
57: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:50:12.92 ID:xXPWKSYN.net
花陽「もう、ケンカしちゃだめだよ?」
真姫「は、はい……」
希「にこっちも、ね?」
にこ「わ、わかったわよ」
海未「では、練習を再開しましょうか」
ハーイ ガヤガヤガヤ…
58: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/27(木) 20:51:29.50 ID:xXPWKSYN.net
ことり「…怒ってる花陽ちゃん、全然怖くなかったけど…」ヒソヒソ
真姫「ナニアレドウイウコトヨイミワカンナイ……」ブツブツ
穂乃果「真姫ちゃんには、花陽ちゃんの怒りは効果てきめんみたいだね…」ヒソヒソ
凛「……」
凛「…真姫ちゃんはかよちんに弱い、っと」メモメモ
71: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:10:21.70 ID:AypoXQP9.net
~小ネタ その2 部室にて~
凛「んん~~…」ポリポリ
真姫「……」ドクショチュウ
凛「んん~~~!」ポリポリポリ
真姫「……」ページメクリ
凛「うっにゃーー!!かっゆいにゃーー!!」ポリポリポリポリ
72: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:11:38.60 ID:AypoXQP9.net
真姫「だから言ったでしょ?草むらを通るんだからちゃんと虫除けスプレーしてきなさいよ、って」
凛「だって~~!!」ポリポリ
真姫「夏の夜に外に出たら、蚊に刺されるのは当たり前でしょ」
凛「あの時は流星群に夢中になってて気付かなかったけど、まさかお腹まで刺されるとは思わなかったにゃ…」
真姫「お腹?」
凛「そうだよ!服の上から刺されたの!しかも三カ所も!」
真姫「ご愁傷さま」
凛「あっ、そうだ!真姫ちゃん見て、凛のお腹に夏の大三角!」バッ
真姫「見せなくていいわよっ!!!」ベシッ
74: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:15:06.52 ID:AypoXQP9.net
~番外編 水族館デート?~
花陽「真姫ちゃん!イルカ!」
真姫「はいはい、そんなにはしゃがなくてもちゃんと見えてるわよ」
"ふれあいコーナー"
真姫「…ねぇ花陽、まさかあれに触るの……?」
ナマコ「……」ウネウネ
花陽「ちょ、ちょっと…ほんのちょっぴり触れるぐらいだったら…!」オソルオソル
真姫「嫌よ!私は絶対にいや!!」
75: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:17:06.74 ID:AypoXQP9.net
花陽「わぁ~!クラゲ、綺麗だね…!」
真姫「……」ジーッ
花陽「真姫ちゃん?どうかした?」
真姫「…いや、3人でいるといつも凛ばっかりはしゃいでるから。はしゃいでる花陽は久々に見たなと思って」
花陽「えぇ~、そう言われるとなんか恥ずかしいよ…」
真姫「ま、気にしないで。さっさと大水槽前に行きましょ?」スタスタ
花陽「あ!ま、待ってよぉ~」トタトタ
76: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:18:12.40 ID:AypoXQP9.net
大水槽前
花陽「わぁぁぁぁ……」
真姫「凄いわね…」
花陽「うん…!」
真姫「こんなに広く感じるのに、実際の海で考えたら本当にちっぽけな世界なのよね…」
花陽「わー……!」ジーッ
真姫「…ふふ」クスクス
77: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:19:59.03 ID:AypoXQP9.net
花陽「凛ちゃんも、来れたら良かったのにねぇ…」
真姫「そうね。凛にはいつも振り回されてばっかりだけど…やっぱり、凛がいないと物足りないわね」
花陽「最近ずーっと3人でいるから。誰かひとりでもかけちゃうと、すっごくさみしいね」
真姫「…ええ。そうね」
花陽「凛ちゃん、今ごろ頑張ってるかなぁ…」
真姫「……」
花陽「…ねぇ真姫ちゃん、もしかしてだけど…」
真姫「なに?」
花陽「もしかして凛ちゃんのこと、責任感じてる?」
真姫「ゔぇぇ!?べ、別にそんなこと、」
花陽「……」ジーッ
真姫「ゔぇぇ…」
78: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:22:00.43 ID:AypoXQP9.net
花陽「……」ジーッ
真姫「……本当のことを言うとね。私がもっと上手く教えられてたら凛は赤点取らなかったのかな、とか。少しだけ、そう思ったわ」
花陽「真姫ちゃん…」
真姫「凛に謝られたのよ。せっかく真姫ちゃんが勉強教えてくれたのに赤点取っちゃってごめんね、って」
真姫「そんなの謝ることじゃないし、凛は凛なりに頑張ってたのは私もわかってるからって言ったんだけど…凛、申し訳なさそうな顔してた」
花陽「…うん」
真姫「そりゃあね、いくら凛なりに頑張ってたとはいえ結果は赤点だったんだから、力不足だった凛に責任があるっていうのはわかってるんだけど…」
花陽「…うん」
真姫「でも、その不足を補う為に私がいたはずなのに…結局私も力不足だったのかな、って。そう思ったわ」
花陽「そんなことない!!!」
真姫「ゔぇぇ!?」ビックリ
花陽「真姫ちゃんが力不足だったなんて…そんなことないよ!」
79: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:24:40.11 ID:AypoXQP9.net
花陽「確かに凛ちゃん、数学は赤点だったけど。だけど、他の教科でこんなにいい点数取ったの初めて、真姫ちゃんのおかげだ、って。凛ちゃん、言ってたもん」
花陽「それに私だって、真姫ちゃんに勉強教えて貰ったから今回のテストは今までで一番の成績だったんだよ?」
花陽「だから、真姫ちゃんが力不足だったなんて…そんなこと、絶対にないよ」
真姫「花陽…」
花陽「…そうだね。真姫ちゃんは、優しい子なんだね」ニコニコ
真姫「ゔぇぇ!?な、なんでそうなるのよ!」
花陽「真姫ちゃんはすっごく友達思いの優しい子なんだなーって。私、そう思うよ」
真姫「べ、別に私は…」カミノケクルクル
花陽「真姫ちゃんのそういう気持ち、ちゃんと凛ちゃんにも伝わってるから。だから大丈夫、次回のテストはきっと凛ちゃんも上手くいくよ!」
真姫「……そうね。そう願うわ」
80: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:26:11.91 ID:AypoXQP9.net
花陽「凛ちゃんへのお土産、何にしようかな~」ウロウロ
真姫「そうね……あ、見て花陽。あの魚、どこか凛に似てない?」
花陽「えーっ?似てるかなぁ?」
真姫「ほら、何となーく…」
花陽「うーん?」
真姫「凛に…」
花陽「凛ちゃんに…」
真姫「……」
花陽「……」
まきぱな「「ふふっ」」クスクス
真姫「頭使ってお腹空かせてるだろうから、ドーナツでも買って迎えに行きましょうか」
花陽「うん!」
81: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:33:14.24 ID:AypoXQP9.net
~小ネタ その3 生徒会室にて~
絵里「…凛。先生から話は聞いたわ」
凛「……」
絵里「気持ちはわかるわよ?花陽と真姫から貰って嬉しかったんでしょう?」
凛「……うん」
絵里「補習も大変でしょうしね。それに凛にとっては高校生になっての初めての夏休みだから、ちょっと浮かれちゃう気持ちもよくわかるの」
凛「……うん」グスッ
絵里「でもね、凛、」
絵里「大きなイルカのぬいぐるみを背負って授業を受けちゃダメでしょ?」
凛「はい…」
84: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:37:35.54 ID:AypoXQP9.net
絵里「とりあえず、今日一日は私が預かっておくわね」
凛「ええ!?」ガーン
絵里「仕方ないでしょ?こんな大きなぬいぐるみ、教室に置いてたら邪魔になるじゃない」
凛「え~~」
絵里「午後からのμ'sの練習が終わったら、その時に返すから」
凛「じゃあじゃあ、ネコザメのぬいぐるみは机の上に置いててもいい…?」
絵里「え?そんなのもあったの?」
凛「だめ……?」ウルウル
絵里「うっ…」
凛「だめ……?」ウルウルウル
絵里「…わかったわ。そっちは没収しないけど、授業中に触るのはダメよ?」
凛「はーい!」キャッキャッ
85: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:41:50.81 ID:AypoXQP9.net
絵里「しかしまぁ、花陽と真姫もよくこんな大きなぬいぐるみを買ったものね…」モフモフ
凛「そうだ、このぬいぐるみすごいんだよ?絵里ちゃんちょっと立ってみて?」
絵里「ええ?」タチアガリ
凛「後ろを向いて?」
絵里「ええ?」クルッ
凛「こうやって肩にかけて、胸ビレのところを首に回すと…!」
絵里「ちょ、ちょっと凛?」
凛「じゃーん!!イルカさんをおんぶできるようになってるんだよ!」
絵里「……」
凛「……」
絵里「ハラショー…!」
凛「ね!?ね!?すごいでしょ!?可愛いでしょ!?」
絵里「なるほど、凛はこの状態で授業を受けてたのね…」
凛「そうやって一緒にお散歩するとすっごく楽しいんだよ!真姫ちゃんには恥ずかしいからやめなさいって言われたけど」
絵里「お散歩…」
86: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:44:29.32 ID:AypoXQP9.net
キーン コーン カーン コーン…
凛「あ、予鈴だ…じゃあ凛は授業に行ってきます!絵里ちゃん、イルカさんのことよろしくね!」
絵里「え、ええ」
ガチャッ タタタタタタ…
絵里「…お散歩……」モフモフ
87: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/29(土) 01:46:29.37 ID:AypoXQP9.net
希「……ねぇえりち、なんや生徒会長らしき人がイルカを背負って校内を歩いてたって目撃情報があったんやけど…心当たりは?」
絵里「あります……」ゴメンナサイ
102: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 14:52:58.44 ID:daONtHf1.net
~夏らしいこと~
花陽「凛ちゃん!2週間の補習、お疲れさまでした~!」パチパチ
凛「いぇーい!凛は頑張りましたー!」パチパチ
真姫「はいはい、お疲れさま」
凛「それになんとなんと、補習最終日にあったテストでは見事満点を取ることができましたー!!」バンザイ
花陽「すごいね凛ちゃん、よく頑張ったね!」ナデナデ
凛「にゃ~~~♪」ゴロゴロ
真姫「ま、凛にしては頑張ったんじゃない?」
凛「……」ジーッ
真姫「な、なによその目は」
凛「ん!」アタマサシダシ
真姫「ゔぇぇ!?」
凛「真姫ちゃん、凛、がんばったんだよ…?」ウルウル
真姫「な、なによぉ…」
凛「ねぇ、真姫ちゃん…?」ウルウル
真姫「ゔぇぇ……」
凛「……」ウルウル
真姫「……ヨ、ヨクガンバリマシタ」アタマナデナデ
凛「んふふ~~♪」スリスリ
真姫「ちょ、くっつかないで!」
103: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 14:54:54.62 ID:daONtHf1.net
凛「と、いうことで!」
真姫「どういうことよ」
凛「凛の夏休みが、今日から始まるということで!」
花陽「始まるということで…?」
凛「この夏3人で、夏らしいことをたーっくさんしたいと思います!」
花陽「な、夏らしいこと…?」
真姫「そんなこと言っても、もう結構やったんじゃない?」
花陽「えっと…夏祭りに行って、流星群を見に行ったね」
真姫「そうそう。それに夏らしいかは微妙だけど、水族館にも行ったわ」
凛「あ…凛、水族館は行ってない…」ウルウル
真姫「わ、わかってるわよ!また3人で行けばいいでしょ!?」アセアセ
花陽「あはは…」
104: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 14:57:14.41 ID:daONtHf1.net
凛「水族館は決定ということで、他に夏らしいことってないかにゃ?」
花陽「う~ん…あ、お祭りに行って花火を見たけど、花火をしてはないよね?」
凛「採用!」
真姫「は?」
花陽「他にはスイカ割りとかバーベキューとか流しそうめんとか…あとプールとか!」
凛「いいね!それも採用にゃ!」
真姫「はぁ?もしかして凛、それ全部やるつもり?」
凛「うん」
真姫「無理に決まってるでしょ?夏休みの課題やらμ'sの練習やらで、あまり自由な時間はないのよ?」
花陽「そうだねぇ」
凛「じゃあさ、全部いっぺんにやっちゃえばいいんじゃない?」
真姫「は??」
凛「プールに入ったあとにバーベキューしながら流しそうめんをして、そのあとスイカ割りをして夜には花火をする!」
真姫「……」
花陽「……」
凛「プールはほら、家庭用のプールを準備をすれば全部いっぺんに同じ場所でできるし!我ながら完璧な計画だにゃ!」
真姫「馬鹿もここまでくると笑えるわね…」
花陽「り、凛ちゃん…」
凛「ということで真姫ちゃん!準備よろしくね!」
真姫「はぁぁぁあ!?そんなの準備できるわけないデショ!?」
凛「場所は真姫ちゃんちのお庭で!」
真姫「嫌よ!!ていうか無理よ!!」
105: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 14:58:52.43 ID:daONtHf1.net
真姫「…ってあの時は言ったけど、私が本気を出せば全然余裕だったわ」
ジャーーーーーーン
花陽「わ、わぁ…あそこに置いてある竹は流しそうめんをするやつなのかな…?」
凛「ところどころに打ち上げ花火が設置してあるにゃ…」
真姫「友達が来るって言ったらね、パ…お父さんが、張り切って準備してくれたのよ」カミノケクルクル
花陽「や、優しいお父さんだね!」
凛「今さら冗談でしたなんて言えないにゃ…」ボソッ
106: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:00:26.58 ID:daONtHf1.net
~花陽ちゃんちにお泊り~
ガチャッ
真姫「凛、お風呂あいたわよ」ホカホカ
凛「はーい!じゃあ行ってきまーす!」バタバタバタ
真姫「こら!他所様のお家なんだから静かにしなさい!」
ハーイ! バタバタバタ…
107: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:02:21.20 ID:daONtHf1.net
真姫「ったく、ほんとに凛は…」
花陽「あはは、いいんだよ真姫ちゃん。凛ちゃんは小さい頃から何度もうちに来てるし、もう家族みたいなものだもん」
真姫「そうかもしれないけど…でもお邪魔してごめんね、花陽」
花陽「そんな、いいんだよぉ!私だってこの前、真姫ちゃんのご家族にすごくお世話になったんだし!」
真姫「あ、あれは…パ、お父さんが勝手に張り切ったっていうか…」
花陽「でも、真姫ちゃんがお父さんにお願いしてくれたんでしょ?」
真姫「それはまぁ…そうだけど」
花陽「どっちにしろ、真姫ちゃんと真姫ちゃんのご家族にすっごくお世話になったんだから。今日はそのお礼だよっ」
真姫「花陽…」
花陽「だから、遠慮しないでゆっくりくつろいでね?」
真姫「…ありがと」
花陽「ううん!どういたしまして!」
ガチャッ
凛「お風呂あがったにゃー!」ホカホカ
真姫「ゔぇぇ!?」ビックリ
花陽「相変わらずカラスの行水だね、凛ちゃん」アハハ
108: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:04:09.66 ID:daONtHf1.net
花陽「真姫ちゃん凛ちゃん、狭くない…?」
凛「うん!大丈夫!」
真姫「だいたいベッドは空いてるのに、何で3人並んで布団で寝なきゃいけないのよ…」
凛「なに言ってんの真姫ちゃん!お泊りだからみんなで一緒に寝なきゃいけないでしょ!?」
真姫「そんなルール初めて聞いたわよ」
花陽「真姫ちゃん、狭いんだったらベッドで寝ても大丈夫だよ…?」
真姫「…せっかくお布団並べたんだし、別にここでいいわ」
凛「まったく真姫ちゃんったら、素直じゃないにゃあ」ドサッ
真姫「こ、こら!重いわよ!」ジタバタ
110: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:05:47.61 ID:daONtHf1.net
花陽「じゃあ、電気消すね」
凛「うん!」
真姫「お願い」
パチッ
凛「わ、真っ暗」
真姫「当たり前でしょ?電気を消したんだから」
凛「なんかワクワクするね!修学旅行みたい!」
真姫「はいはい、わかったから早く寝なさい」
凛「え~~~。これからがお楽しみの時間なのに~」
花陽「お楽しみ…?」
凛「そうそう!例えば恋バナとか!」
花陽「……」
真姫「……」
凛「なんでふたりとも黙っちゃうにゃ…」
111: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:07:08.61 ID:daONtHf1.net
花陽「だ、だって…」
真姫「こ、恋バナとか言われても…」
凛「なんでにゃ!女子高生が3人も集まってるんだよ!?よくあるじゃんほら、『ねぇねぇ、クラスの男子で誰が好き?』とかさぁ!」ベシベシ
真姫「いや、うち女子校だし」
凛「にゃ~~~~!」ベシベシベシベシ
花陽「り、凛ちゃん!お布団たたいちゃダメだよぉ」
112: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:08:14.26 ID:daONtHf1.net
真姫「ていうか凛が恋バナとか、何か変な感じしかしないんだけど」
凛「うん、凛もそう思うにゃ」
真姫「じゃあ何で恋バナしようとか言うのよ!」
凛「え~?だって女子高生って言ったら、」
「ごはん!!!」
凛「ええっ!?」ビックリ
真姫「ゔぇぇ!?」ビックリ
113: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:12:11.94 ID:daONtHf1.net
花陽「…むにゃ……」zzz
凛「かよちん…?」
真姫「寝てる……の?」
花陽「んぅ……」zzz
凛「…かよちん、いっつも突然寝ちゃうんだよね」ヒソヒソ
真姫「突然過ぎるわよ…」ヒソヒソ
凛「真姫ちゃん、凛たちも寝ちゃう…?」
真姫「そうね。明日は早起きして水族館だし」
凛「あ、水族館!忘れてた!」
真姫「ちょっと凛!静かに!」ヒソヒソ
凛「あ!ご、ごめん!…かよちん起きちゃった…?」ヒソヒソ
花陽「…ごはん…」zzz
凛「…ふぅ。セーフだにゃ」
真姫「もう。じゃあ私たちも寝るわよ」
凛「うんっ」
114: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 15:14:29.67 ID:daONtHf1.net
真姫「じゃあおやすみ、凛」
凛「うん。おやすみ、真姫ちゃん」
真姫「…おやすみ、花陽」
凛「おやすみっ、かよちん!」
花陽「ん……おやすみぃ…」zzz
121: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 17:10:07.34 ID:a+kvDp/4.net
~小ネタ その4 偉大な先輩~
凛「に~こ~ちゃ~~~ん!!」ダキッ
にこ「どぉぅわ!?」
花陽「凛ちゃ~ん!廊下は走っちゃダメだよぉ~」トタトタ
真姫「こら凛!人にだけ持たせてないであなたも持ちなさいよ!」プンスカ
にこ「凛に花陽に真姫ちゃん?どうしたの…っていうか、何よそのでっかいの」
凛「あ!にこちゃんまだ見ちゃダメにゃ!」バッ
にこ「いや、隠し切れてないし」
花陽「あのね、にこちゃん。ちょっと遅くなっちゃったけど、これ…」
真姫「私たちから、にこちゃんに。…誕生日プレゼント、よ」
にこ「え…」
凛「はい、にこちゃん!」
ドサッ
にこ「え、いや、ええっ!?なんかよくわかんないけどとりあえずデカっ!」
真姫「ま、いいから開けてみなさいよ」
にこ「わ、わかったわよ…」
ゴソゴソゴソ
にこ「!…こ、これって…!」
凛「そう!なんと…!イルカさんのぬいぐるみです!」
イルカ「 」ジャーーン
にこ「に、にこぉ…!」
122: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 17:12:10.53 ID:a+kvDp/4.net
花陽「3人で水族館に行って、買ってきたんだよっ」
凛「ちなみに、凛が持ってるイルカさんと色違いだにゃ!」
真姫「もしかしたらこのぬいぐるみ、にこちゃんよりも大きいんじゃない?」
にこ「あ、あんたたち……ありがと」ボソッ
凛「いいえ!どういたしましてだにゃ!」
123: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 17:13:32.46 ID:a+kvDp/4.net
真姫「ちなみにこれ、背負えるようになってるのよ?」
にこ「え?」
花陽「にこちゃん、ちょっと後ろ向いて?」
にこ「え、ええ?」クルッ
花陽「これを肩にかけて、ここを首に回すと……できた!」
凛「……」
真姫「……」
花陽「……」
にこ「な、なによ!なんで黙ってんのよあんたたち!」
凛「いや、なんか…」
真姫「なんか、後ろから見ると…」
にこ「な、なに!?どうなってるの!?」
花陽「に、にこちゃん。そのまま廊下を歩いてみて…?」
にこ「な、なんでよ」
真姫「いいから。早く」
にこ「ったくあんたたちなんなわけ?ちょっとは年上を敬いなさいよ…!」スタスタ
凛「ぶっふ!!!」プルプル
真姫「~~~~っ!」プルプル
花陽「に、にこちゃん…」ニガワライ
にこ「な、なに!?ほんとに何なのよぉ!」
124: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 17:15:13.31 ID:a+kvDp/4.net
真姫「いや、あの、にこちゃんがちっさ過ぎて…」プルプル
花陽「にこちゃんの身体、イルカさんにすっぽり隠れてるから…」プルプル
凛「うしろから見ると、足が生えたツインテールのイルカが歩いてるみたいだにゃ!!!!」ゲラゲラ
にこ「……」
にこ「………ハァ!?!?」
125: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 17:18:12.82 ID:a+kvDp/4.net
まきりんぱな「「「あっははははは!」」」ゲラゲラ
にこ「なによぉ!何がそんなに面白いってのよぉ!!」プルプル
真姫「にこちゃん、あなたちっちゃ過ぎでしょ!」ケラケラ
にこ「はぁ!?身長は凛と花陽とそんなに変わんないわよ!」
花陽「身長だけじゃなくて、にこちゃんは身体が細すぎなんです…!」クスクス
凛「にゃーっはっはっはっ!!!」ゲラゲラ
にこ「ぐぬぬ~~~!もういいわよ!まきりんぱなのバカ!!!」ダッ
花陽「あ、にこちゃん!!」
ダダダダダダ…
凛「にゃっはははは!イルカが全力疾走してるにゃ!」ゲラゲラ
真姫「ちょ、ちょっと凛!笑うんじゃないわよぉ!」ケラケラ
127: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 17:26:15.94 ID:a+kvDp/4.net
ー部室ー
ガチャッ
にこ「ハァ、ハァ、…ったくあいつらは、いつもいつもにこを馬鹿にして…!」プルプル
イルカ「 」
にこ「もう、何なのよこのイルカ!地味に重いし!」ポイッ
イルカ「 」
にこ「…はぁ。まったく可愛くない後輩たちだこと」ナデナデ
イルカ「 」
にこ「……ふふっ」クスクス
131: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 18:53:13.10 ID:a+kvDp/4.net
~小ネタその5 部室にて~
凛「ねぇねぇ、真姫ちゃん」
真姫「なに?」
凛「例えばの話だけど、凛たち1年生組がもしも三姉妹だったらさ、」
真姫「…だったら?」
凛「やっぱり、長女は凛だよね」
真姫「……」
凛「……」
真姫「は?」
凛「え?」
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「……」カードメクリ
132: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 18:54:49.85 ID:a+kvDp/4.net
真姫「いや意味わかんない、何で凛が長女なの?」
凛「だって、確かに真姫ちゃんは頭良くてしっかりしてるけど、たまーに抜けてるところがあるし。それに真姫ちゃんってチョロいから、真姫ちゃんが長女だとなんか不安にゃ」
真姫「は??」
凛「だからかよちんが長女かなーって思ったけど、そういえばかよちんはちっちゃい頃、よく凛の後ろにくっついてたにゃ。だからなんかそういうとこが妹っぽいなーって」
真姫「……」
凛「よって、いつも元気な凛がふたりを引っ張って行くってことで、凛が長女にゃ!」
真姫「異議あり」
凛「にゃ!?」
133: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 18:57:41.44 ID:a+kvDp/4.net
真姫「いやいやほんと意味わかんない。ねぇ凛、『姉』ってつまり妹よりも早く生まれた人ってことでしょ?」
凛「そんなの当たり前だにゃ」
真姫「じゃあ、私達3人の中で一番早く生まれたのは誰?」
凛「……真姫ちゃんにゃ」
真姫「でっしょー?だからそう考えたら、長女はこのわ、た、し、でしょ」
凛「待って真姫ちゃん、その理論でいくと…」
真姫「なによ」
凛「2年生組の長女は、穂乃果ちゃんになるにゃ」
真姫「……」
凛「……」
真姫「ナイわね」
凛「ごめんにゃ穂乃果ちゃん…」ボソッ
135: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 19:01:13.32 ID:a+kvDp/4.net
ガチャッ
花陽「遅れてすみません…!」
凛「かよちーん!待ってたにゃー!」
花陽「ごめんね凛ちゃん、お待たせ」
凛「ねぇねぇ聞いてよかよちん!いま真姫ちゃんとね、もしも凛たち1年生組が三姉妹だったらって話をしてたんだけど…」
花陽「さ、三姉妹…?」
凛「そうそう!もし凛たちが三姉妹だったら、かよちんは長女は誰だと思う?」
花陽「…凛ちゃんと真姫ちゃんと私が、三姉妹だったら……」
凛「…だったら?」
花陽「だったら……長女は、私です!」
凛「……」
真姫「は?」
凛「え?」
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「…ふむ……」カードメクリ
137: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 19:16:53.42 ID:a+kvDp/4.net
真姫「いやいや、何を言ってるのよ花陽。どう考えても長女はこの才色兼備でしっかり者の真姫ちゃんでしょ?」
凛「いやいやいや、真姫ちゃんこそ何を言ってるにゃ。いつも明るくて元気でふたりを引っ張っていけるこの凛ちゃんこそ、長女ふさわしいにゃ」
花陽「あ、あのね…確かにふたりの言ってることはどっちも正しいと思うんだけど…」
まきりん「「けど?」」
花陽「け、けど、そうだね…確かに凛ちゃんはいつも元気で明るくてキラキラしてて私を引っ張ってくれる(行が長すぎて書き込めませんでした)
凛「……」
真姫「……」
花陽「ベッタベタに甘やかしたいって言ったら真姫ちゃんなんか普段はお姉ちゃんにツンツンな妹で(行が長すぎry)」
凛「……」
真姫「……」
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「…まさか……」カードメクリ
138: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 19:26:01.15 ID:a+kvDp/4.net
花陽「(行が)というわけで、私は凛ちゃんと真姫ちゃんが妹だったらとっても幸せですっ…!」
真姫「そ、そう。なんかよくわかんないけど、花陽が幸せなら私はそれでいいわ」
凛「そ、そうそう。凛もそう思うにゃ」
花陽「ほんと!?私、凛ちゃんと真姫ちゃんを妹にしてもいいの…!?」
真姫「え、ええ。そうね」
凛「そっ、そうだね」
花陽「じゃあ2人とも、今日から私のことはお姉ちゃんって呼んでね!」
真姫「ゔぇぇ!?」
凛「にゃあ……」
花陽「凛ちゃん、真姫ちゃん!お姉ちゃんが買ってあげるから、一緒にジュースを買いに行こう!?」グイッ
真姫「ちょ、ちょっと花陽!?引っ張らナイデ!!」グイグイ
凛「凛はやっぱり親友のかよちんが好きにゃ~!!」グイグイ
ガチャッ… バタンッ
139: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/08/31(月) 19:29:08.44 ID:a+kvDp/4.net
にこ「……」パソコンカタカタ
絵里「……」ノートカキカキ
希「……」カードメクリ
絵里「……私は、にこがお姉ちゃんがいいと思うわ」ノートカキカキ
希「うん、うちもそう思う」カードメクリ
にこ「あ、あんたたちみたいな妹なんかいらないわよ!!!」ガッシャーン
149: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 23:52:08.13 ID:xYsRGjih.net
~小ネタ その6 お誕生日大作戦~
凛「真姫ちゃんかよちん!ただいま!」
花陽「おかえり凛ちゃん!ど、どうだった…?」
凛「うん、バッチリにゃ!」
真姫「凛、穂乃果に勘付かれないように上手く訊けたの?」
凛「もっちろん!『ねぇねぇ穂乃果ちゃん、いま欲しいものある?』って訊いてきたにゃ!」
真姫「……」
花陽「……」
真姫「ド直球じゃない!!!」
花陽「あわわわわ…」アセアセ
150: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 23:54:42.29 ID:xYsRGjih.net
凛「でも穂乃果ちゃん、全然気付いてる感じじゃなかったにゃ」
真姫「まぁ、そこはさすが穂乃果というか…」
凛「ただ、一緒にいた海未ちゃんとことりちゃんは苦笑いしてたにゃ」
花陽「あはは…」ニガワライ
真姫「…はぁ。ま、いいわ。それで、結果はどうだったの?」
凛「そうそう!大事なのはそれだにゃ!真姫ちゃんかよちん、ちょっと耳かして?」
花陽「み、耳?でもこの教室には私たちしかいないよ…?」
凛「いーいーかーら!はやくはやく!」
真姫「…はぁ。はいはい」ミミサシダシ
花陽「な、なんだろう…」ミミサシダシ
凛「あのね、穂乃果ちゃんね…」ヒソヒソ
ヒソヒソヒソ…
凛「…って、言ってたにゃ」ドヤッ
真姫「……」
花陽「……」
まきぱな「「ええっ!?」
151: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 23:55:54.01 ID:xYsRGjih.net
真姫「ドヤッ、じゃないわよ!そんなこと言われてもどうすればいいのよ!」
花陽「む、難しいです…」
凛「まぁまぁまぁ。それに関しては、凛にいいアイデアがあるにゃ」
真姫「はぁ?」
凛「真姫ちゃん、かよちん。……耳」
真姫「~~~もう!わかったわよ!」ミミサシダシ
花陽「う、うん…」ミミサシダシ
凛「あのね、凛の作戦としてはね…」ヒソヒソ
ヒソヒソヒソヒソ…
凛「…が、いいと思うにゃ」ドヤッ
真姫「……」
花陽「……」
まきぱな「「えええっ!?」」
真姫「む、無理よ!絶対無理よ!ていうか嫌よ!」
花陽「そ、それはちょっと…」
凛「大丈夫にゃ!きっとうまくいくから!」
真姫「その自信はどこから来るのよ!」
花陽「大丈夫かなぁ…?」シンパイ
152: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/02(水) 23:57:20.27 ID:xYsRGjih.net
ー部室ー
ガチャッ
海未「遅くなって申し訳ありま…せん…?」
ことり「どうしたの海未ちゃん、ドアの前で立ち止まって……わぁっ♪」
凛「海未ちゃんことりちゃん!こんにちは!」ギューッ
花陽「ふたりとも、お疲れさまですっ」ギューッ
真姫「……」カオマッカ
穂乃果「あ、あはは…」
153: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:00:05.90 ID:wwy47BJr.net
海未「えっと…この状況はどういうことですか?真「ワタシニキカナイデ!」
海未「ええっ」
ことり「いいなぁ穂乃果ちゃん、楽しそうっ♪」
穂乃果「う、うん。そうだね…?」
海未「…わかりました。では穂乃果に尋ねますが、これはどういう状況なのですか?」
穂乃果「いや、穂乃果もよくわかんないんだよ~。部室に来たら凛ちゃん真姫ちゃん花陽ちゃんがいて、『椅子に座って?』って言われたから言われるがままに座ったら…」
海未「なぜか3人に抱きつかれた、と」
凛「ま、そういうことにゃ」ギュー
花陽「そういうことです!」ギュー
真姫「ホントイミワカンナイ…」カオマッカ
穂乃果「もう15分ぐらいはこの状態なんじゃないかなぁ?」
凛「まだまだにゃ!」モッギュー
花陽「ま、まだまだです!」モッギュー
真姫「~~ああもう!どうにでもなりなさいよ!」ギュッ!
穂乃果「ま、真姫ちゃん!ちょっと苦しい!」グエー
154: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:05:39.30 ID:wwy47BJr.net
海未「……よくわかりませんが、あなたたちはいつまでこの状態でいるつもりですか?」
凛「ねぇ穂乃果ちゃん、伝わった?」
穂乃果「え?なにが?」
凛「伝わってないようなので、もうしばらく続くにゃ!」ギュッ
花陽「つ、続きます!」ギュッ
真姫「モウヤダキエテナクナリタイ…」ギュッ
海未「どういうことなのか、本当にさっぱりわかりません…」
穂乃果「穂乃果もそうだけど…まぁ別にいいんじゃないかな?」アハハ
ことり「う~ん………あっ!そういうことかぁ♪」
穂乃果「えっ、なになに?何がわかったのことりちゃん」
海未「どういうことですか?ことり」
ことり「ほら、こないだ凛ちゃんが穂乃果ちゃんに…」
海未「凛が?……ああ、そういうことですか」
ことり「よかったね、穂乃果ちゃんっ♪」
海未「とにかく全員そろったら、すぐに練習を始めますからね」
穂乃果「ええ?どういうことなのー!?」
凛「えへへっ」ギュー
花陽「ふふっ」ギュー
真姫「ゔぇぇ…」ギュー
155: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:10:44.78 ID:wwy47BJr.net
ーーー
凛『ほーのーかーちゃーん!』タタタタ
穂乃果『あ、凛ちゃん!』
海未『こら凛、校内を走ってはダメですよ』
凛『えへへ、ごめんなさーい』
ことり『凛ちゃん、どうかしたの?』
凛『穂乃果ちゃんに、ちょっと訊きたいことがあるにゃ』
穂乃果『えっ?穂乃果に?』
凛『うんっ!…ねぇねぇ穂乃果ちゃん、いま欲しいものある?』
穂乃果『え、いま欲しいもの?突然どうしたの?』
凛『いいからいいから。欲しいもの、ある?』
穂乃果『うーん…やっぱりパ『それ以外で!』
穂乃果『ええ?パン以外でいま欲しいもの?』
凛『そうにゃ!』
海未『…その質問はわかりやす過ぎですよ、凛……』ニガワライ
ことり『あはは』クスクス
穂乃果『う~ん…』
凛『なんでもいいから!なにかない?』
穂乃果『う~ん……ねぇ凛ちゃん、それって凛ちゃんがくれるの?』
凛『そうだけど、正確には凛と真姫ちゃんとかよちんからにゃ!』
穂乃果『ええっ?凛ちゃんと真姫ちゃんと花陽ちゃんからもらえるの?』
凛『うん!』
穂乃果『…なるほどなるほど。だったら決まったよ、凛ちゃん』
凛『なになに!?』
穂乃果『穂乃果がいま欲しいもの、それは…』
凛『それは…?』
穂乃果『3人からの愛、かなっ!』アハハ
159: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:21:56.49 ID:wwy47BJr.net
~小ネタ その7 花陽ちゃんのひとりごと~
花陽(わ、私、小泉花陽!花も恥じらう高校1年生ですっ)
花陽(突然ですが、実は私…最近ふと思うことがあるんです)
160: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:24:26.70 ID:wwy47BJr.net
ー屋上ー
リンチャーン!イックヨー!
ドントコイニャ!
ソレッ、サーブ!
ニャニャッ、レシーブ!
真姫「……」
花陽「……」
花陽(今日は午後から、μ'sの練習です)
花陽(海未ちゃんからしばらく休憩の指示が出たので、私と真姫ちゃんは座って休憩してるんですが…)
リン!ホノカ!オクジョウデバレーヲスルジャアリマセン!
キャー!ニッゲロー!
コラ!マチナサイ!
真姫「……」ピッタリ
花陽(なぜか隣に座る真姫ちゃんが、私の肩にもたれかかってぴったりとくっついているんです…!)
161: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:26:54.62 ID:wwy47BJr.net
花陽(そうなんです。私が最近ふと思うことというのは、このことなんです)
花陽(最近真姫ちゃんが、よくくっついてくる気がするんです)
サァ、モウニゲバハアリマセン
クッ、コウナッタラ…ウミチャンイクヨ、サーブッ!
エエッ!?レ、レシーブッ!
ア~ウミチャン、ドコニレシーブシテルニャー
ス、スミマセン…
真姫「……ホント元気よね、あの人たち」ピッタリ
花陽「そ、そうだね…」
花陽(しかも真姫ちゃんは、そのことに気付いていないみたいなんです)
花陽(だから、その証拠に…)
162: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:27:52.47 ID:wwy47BJr.net
花陽「…真姫ちゃん」
真姫「なに?」
花陽「今日、ちょっと疲れた?」
真姫「え?どうして?」
花陽「だって真姫ちゃん、さっきから私にもたれかかってるから…疲れてるのかな、って」
真姫「……」
花陽「……」
真姫「ゔぇぇぇぇ!?」バッ
花陽(くっついてることを真姫ちゃんに教えてあげると、真姫ちゃんはとっても可愛いリアクションをとってくれます…!)
163: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:31:26.04 ID:wwy47BJr.net
真姫「ご、ごめん花陽!ちょっとボーッとしてたみたい!」アセアセ
花陽「ううん、いいんだよ真姫ちゃん。別に肩にもたれかかるぐらい、」
真姫「いや、ち、違うの!ホントにボーッとしてて、決して疲れてるとかそんなんじゃ…!」
花陽「もう、ほんとに気にしなくていいのに」クスクス
真姫「~~~!わ、私は元気よ!!」ダッ
花陽「あ!真姫ちゃん!」
チョット!ワタシモマゼナサイヨ!
アー!マキチャン!
デハイキマスヨ、マキ!
エエッ!?イキナリ!?
花陽「行っちゃった…」
164: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:33:52.80 ID:wwy47BJr.net
花陽(こんなことを言ってるけど、真姫ちゃんにくっつかれるのが嫌だとか、決してそんなことはありません)
花陽(むしろ、あの真姫ちゃんが無意識にくっついてきてくれるってことは、)
花陽(真姫ちゃんが私"たち"に対して気を許してくれてるのかなって思えて、嬉しくなるんです)
花陽(え?どうして私"たち"なのか、ですか…?)
花陽(それはきっと、真姫ちゃんと凛ちゃんを見ていればわかると思います)
真姫「……」ピトッ
凛「……にゃ?」
花陽(た、たぶん…)
イクヨウミチャン!サ~~ブッ!
レシー……ッテ、ホノカー!!
ウミチャンダッテタノシンデタジャンカー!!
チ、チガイマス!ソンナコトハアリマセン!
165: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:35:58.79 ID:wwy47BJr.net
花陽(え、ええっと…つ、つまり、ですね。最近の真姫ちゃんは、"私と凛ちゃんに"よくくっつくみたいなんです)
花陽(くっつくだけじゃなくて、ふとした時に頭に触れてきたりとか、肩に手を置いてきたりとか、)
花陽(私たちも意識していないと気付かないぐらい自然なので、やっぱり真姫ちゃんにとってもすごく自然な行動だと思うんです)
花陽(だからきっと、私たちと真姫ちゃんの距離が縮まってきてるのかな、って)
花陽(…最近、そう思うんです)
167: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/03(木) 00:39:10.44 ID:wwy47BJr.net
真姫「……」ピッタリ
凛「…あの、真姫ちゃん……」
真姫「なに?」
凛「凛の背中にぴったりくっついてるけど、大丈夫?」
真姫「くっついてるって、何が?」
凛「いや、真姫ちゃんが」
真姫「……」
凛「……」
真姫「ゔぇぇぇぇぇっ!?」ビックリ
凛「にゃぁぁぁっ!?」ビックリ
花陽「ふふっ」クスクス
224: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 01:58:29.53 ID:JvpxrL0c.net
~夏が終わる~
凛「お、」
真姫「お…」
花陽「お…!」
凛「終わったー!!!真姫ちゃんかよちんありがとー!!」
花陽「凛ちゃんが、こんなに早く夏休みの課題を終わらせるなんて…!」
真姫「こんなに早くって言うけど、夏休みは明日で終わりよ」
花陽「ううん、それでも充分だよ…!」グスッ
真姫「苦労してきたのね、花陽…」ポンポン
凛「にゃ?」
225: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:02:10.73 ID:JvpxrL0c.net
真姫「凛の残りの宿題の量を見て、一時はどうなることかと思ったけど。何とか終わったわね」
花陽「真姫ちゃんの提案通り、学校に集合して三人でやったのがよかったよね」
凛「うん。もし自分の家でひとりでやってたら絶対終わってなかったにゃ。かよちん真姫ちゃん、ありがと!」
花陽「えへへ。どういたしまして」
真姫「べ、別に私は…」
キーン コーン カーン コーン…
花陽「あ、夕方5時のチャイム…」
凛「そうだ!今から屋上に行かない?」
真姫「屋上?」
226: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:03:19.05 ID:JvpxrL0c.net
ガチャッ
凛「ん~~~!外の空気は美味しいにゃ~!」キャッキャ
花陽「空気が澄んでるから、頭がすっきりして気持ちいいね」
真姫「凛、あんまりはしゃぐと怪我するわよ」
凛「は~い」
227: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:05:25.96 ID:JvpxrL0c.net
真姫「……」ジーッ
花陽「真姫ちゃん、もう星が見えるの?」
真姫「いや、まだ見えないけど…空はもう秋の空だなと思って」
凛「そうだね。夕焼けがすっごく綺麗だにゃ」
花陽「なんか…あっという間の夏だったね」
真姫「そうね。夏休み前半は猛暑だったけど、突然涼しくなったせいか急に秋が来た気がするわね」
凛「凛は補習があったから、余計に短い夏だったにゃ」
真姫「自分が悪いんでしょ」
凛「にゃ~~!」
229: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:09:49.19 ID:JvpxrL0c.net
花陽「…今年の夏休みは、まず水族館に行ったね」
凛「凛の補習が終わったあと、3人でも行ったにゃ」
真姫「そうね。それから、夏祭りに行ったわ」
凛「真姫ちゃん、ヨーヨー釣りへただったね」クスクス
真姫「わ、笑わないで!」
花陽「ふふ。…それから、流星群も見たよね」
真姫「結局、花陽が一番多く流れ星を見つけたのよね」
凛「そうそう。あと、それから…」
真姫「μ'sで、ラブライブに向けての練習もしたわ」
花陽「うん。…充実した、夏だったね」
230: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:11:59.70 ID:JvpxrL0c.net
凛「…もう、夏、終わっちゃうね」
真姫「そうね。秋はもうすぐそこね」
花陽「…夏が終わって秋が来て、すぐに冬が来て…」
凛「そうしてあっという間に、春がくるね」
真姫「……」
花陽「……」
凛「……真姫ちゃん、かよちん」
真姫「なに?」
花陽「なぁに?凛ちゃん」
凛「これからも、3人で一緒に頑張ろうね」
真姫「なによ、突然」
凛「凛もよくわかんないけど…このひろーい空を見てたらね、なんか色んなこと頑張らなきゃな~って思ったの」
花陽「凛ちゃん…」
真姫「…そうね。私も星を見てるとそう思う時があるわ。星が私を見てるんだから、もっと頑張らなきゃな、って」
花陽「そうだね。たくさんのこと、これからもっともっと頑張らなきゃだね」
231: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:14:52.33 ID:JvpxrL0c.net
凛「……」スゥ
凛「にゃーーーーー!!!」
真姫「な、何よ突然!びっくりするでしょ!?」
凛「大声出したら、すっきりするにゃーー!!!」
花陽「……」スゥ
花陽「わーーーーー!!!」
真姫「ちょっと!花陽まで叫ばないでよ!」
凛「真姫ちゃーーん!かよちーーん!だーいすきにゃーーー!!!」
花陽「私もーー!凛ちゃんと真姫ちゃんがだいすきだよーーー!」
凛「……」チラッ
花陽「……」チラッ
真姫「い、嫌よ!絶対叫ばないわよ!」
凛「……」ジーッ
花陽「……」ジーッ
真姫「、ああもう!わかったわよ!…わ、私だって、その、凛と花陽のこと…!」
真姫「って、そんなこと叫べるわけないでしょーーー!!!」
凛「真姫ちゃんって、ほんとツンデレさんだにゃ」クスクス
花陽「ふふ、そうだね」クスクス
真姫「もう!ワラワナイデ!」
232: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:15:28.50 ID:JvpxrL0c.net
おわり
235: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:19:16.11 ID:JvpxrL0c.net
~その頃学校にいたのは?~
『だーいすきにゃーーーー!!!』
『私もーー!凛ちゃんと真姫ちゃんがだいすきだよーーー!』
絵里「今の声…」
希「凛ちゃんと花陽ちゃんやね。たぶん真姫ちゃんも一緒やろ」
絵里「もう、あの子たちったら」クスクス
にこ「若いって凄いわねー。とても真似できないわ」
希「ふふ。そうやねぇ」
絵里「あら、そうかしら」
にこ「……」
希「……」
のぞにこ「「え?」」
236: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:20:12.96 ID:JvpxrL0c.net
絵里「……」スタッ ダッダッダッダッ
にこ「え、絵里?」
絵里「……」ガラッ
希「ど、どしたんえりち窓あけて…まさかーー」
絵里「……」スゥッ
希「嘘やろ!?」
にこ「絵里!!ストッーーー」
237: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:23:38.45 ID:JvpxrL0c.net
絵里「…なーんて、冗談でした」テヘッ
のぞにこ「「……」」
絵里「ふふっ、二人がそんなに焦るとは思わなかったわ」クスクス
のぞにこ「「……」」
絵里「じゃあいい気分転換になったことだし、勉強の続きを、」
にこ「…絵里、窓は開けたままでいいから」
希「ちょっと、そこをどいてや」
絵里「え?…あ、ちょっと!」
238: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:26:02.23 ID:JvpxrL0c.net
『絵里のばかやろーーー!!!!』
『えりちのどあほーーー!!!!』
『こ、こら!!2人とも、大声で叫ぶのはやめなさい!!』
花陽「……うん?」
凛「いま、何か聞こえた?」
真姫「さぁ?気のせいでしょ」
239: 名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/10/12(月) 02:26:28.41 ID:JvpxrL0c.net
おわり
花陽「まきりんぱな」凛「の!」真姫「夏休み」