1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 12:14:04.50 ID:EJoea5NeO
弟「って聞いて慌てて来たんだけど大丈夫?」
姉「ふふ、大丈夫ですよ、心配かけましたね」
弟「大丈夫ならいいんだけど、どうして入院なんかする羽目に?」
姉「それはですね、車が突っ込んできたんです」
弟「うぇ、本当にこの程度の怪我で済んでよかったね」
姉「ちなみに突っ込んできたと言っても私の処女膜は無傷ですよ」
弟「わかってるよ、むしろ自動車事故でどうやったら処女喪失できるか見てみたいくらいだ」
姉「弟、常識的に考えて車なんて大きすぎて入りませんよ、常識的に考えて」
弟「だからわかってるって言ってるだろ! それとムカつくから常識的に考えてを二回言うな!」
姉「弟はこんなことですぐ怒るんですね。やれやれ、姉の顔が見てみたいです。きっとものすごい美人なんでしょう」
弟「さりげなく自分を誉めるな、まあ確かに姉さんは美人だけどさ」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 12:18:28.84 ID:EJoea5NeO
弟「それにしてもこんな所に病院があったなんて知らなかったよ」
姉「実はこの病院、知る人ぞ死ぬ、そんな病院だそうです」
弟「なんという呪われた病院、もしくはかなりレベルの高い藪医者でもいるのか」
姉「ちょっと間違えました、知る人ぞ知る病院でした」
弟「そのちょっとした間違いはかなり大きな誤解を生んでしまうよ、下手したら訴えられちゃう」
姉「噂によるとこの病院、かなり面白い所だそうです」
弟「面白い? いや、病院に面白さを求める人はいないと思うんだけど」
姉「看護士さんは全員レズ、お医者さんは全員ホモだそうです。弟も面白いと思いますよね?」
弟「まったく思わないよっ! なんだよここ、同性愛者に出会いを提供するところなの!」
姉「そしてここには弟萌えの姉が」
弟「いやん、どこ触ってるだ!」
姉「さて、そろそろ看護士さんが来る時間ですね」
弟「え、どういうこと?」
姉「どうやら私は看護士さんに一目惚れされてしまったようです」
弟「・・・はぁ?」
姉「まったく、私には弟がいるというのに困ったものです」
弟「いつから僕と姉さんはそんな関係になったんだ!」
姉「私達は一つ屋根の下で暮らしているじゃないですか、まさか弟にとって私なんて遊びにすぎなかったのですか?」
弟「家族なんだから一つ屋根の下で暮らすのは当たり前だよ!」
姉「家族、ですか。よかった、弟にとって私の存在とはすでに家族と呼んでいいものだったんですね」
弟「僕が生まれた時から姉さんはずっと家族だよ。つまり僕達は血がつながってるだ、だからこんなことやっても結ばれることはないんだ」
姉「血がつながってる・・・逆に興奮しますね」
弟「最悪だ!」
医者「やあ、怪我の治療はどうだい?」
姉「大丈夫です、先生の治療がよかったんでしょうね」
弟「姉さんをこの人が治療したの?」
医者「君のお姉さんを治療したのは僕だよ・・・って、君はもしかして男の子?」
弟「え、もしかしなくても男ですけど」
医者「いやいやいや、これはねぇ、ふっふっふっ、なかなかの上玉だ」
姉「先生、弟に手を出しちゃダメです、弟は私の物ですから」
医者「ああ、手は出さないよ。尻を差し出すつもりさ」
弟「こういう場合はどっちからツッコめばいいんだ!」
医者「突っ込む? おやおや、早速乗り気だねぇ。まったく若いっていいねぇ」
弟「なっ、なにやら大変ヤバい誤解をされてしまった! 姉さん、助けて!」
姉「人生は何事もチャレンジですよ」
弟「なにそのいきなりの突き放しっぷり! もう男に掘られるくらいなら姉さんの物でいいから助けて!」
医者「いたた、何も殴ることはないじゃないか」
弟「黙ってください、僕の半径一億キロの中に入らないでください」
医者「おやおや、それは僕に別の銀河に行けっていう意味かい。でもね、残念ながらただの医者である僕にそんなことはできないよ」
弟「なら死んでください」
医者「僕はね、あの星空に誓ったんだ。この病院で決して死者はださないと」
弟「うぅ、姉さん」
姉「なんですか弟、私を盾にして」
医者「やれやれ、身持ちが堅いなぁ」
弟「これが当然の反応だよ!」
医者「まぁ、嫌よ嫌よも好きのうちと言うからね。ツンツン状態を乗り越えた時にやってくるデレ期はツンツン状態があるから愛おしく感じるのさ」
弟「何時まで経ってもデレ期なんて来ないからもうやめてっ!」
医者「一度言ってみたかったんだよね。俺はノンケだろうと構わず喰っちまう男なんだぜ」
姉「なんですか弟、私を盾にする振りをして胸を揉むなんて」
弟「揉んでないよっ! これ以上のツッコミは僕の要領オーバーだからやめて!」
医者「うぅん、それにしても君、少し顔色悪くないかい?」
姉「確かにそうですね、どことなく疲れているように見えます」
弟「・・・どう考えてもあんたら二人のせいだよ」
医者「仕様がないなぁ、僕が」
弟「断固拒否します」
医者「診てあげるよって断るの早すぎだよ」
姉「弟、もしかしたら大変な病気かもしれません。こう見えてもこの先生は名医なんですよ」
医者「道産子のモーツァルトと呼ばれている」
弟「お前はキダタローの親戚かよ、というか全然医者とか関係ないじゃないかっ!」
医者「冗談だ、本当はスナイパーと呼ばれている。狙った獲物は逃がさない」
弟「なぜ僕の股間を凝視しながら言うんだ。あっ、今舌なめずりしただろっ!」
姉「姉スレなのに私が空気とはこれいかに。姉スレに見せかけたホモスレだったなんて」
弟「違う、絶対に違うから! 姉スレ、ここは姉スレさっ!」
医者「というわけで君を診察します」
弟「何がというわけかわからないけど、とりあえず貞操の危機だということはわかった」
医者「大丈夫大丈夫、最初は痛いかもしれないけどだんだん慣れてくるからさ」
弟「それは診察の話なのか、いや絶対そうじゃないよなっ!」
医者「じゃあ聴診器当てまーす」
弟「って、なぜ僕の股間に聴診器を当てるんだ」
医者「ふふ、生命の息吹が聞こえるよ」
弟「僕の精子どんだけ元気なんだよ」
医者「・・・美味しそうだねぇ」
弟「離してくれ、やめてくれぇぇ!」
医者「ちょっと、今聴診器付けてるんだから大声出さないでよ」
弟「そういうお前はなぜ今度は自分の股間に聴診器を当てているんだ」
医者「これが俗に言う、間接キッスならぬ間接チンゴボェァッ!?」
弟「今ので心が決まった、お前を殺す」
医者「そうか、君は間接ペニス派だっゴボェァッ!」
弟「ようやく帰ったかあの糞医者め」
姉「面白い先生じゃないですか」
弟「実害がないから言えるんだよぉ」
姉「・・・・・・」
弟「姉さん、どうしたの? どうしたのそんな改まった顔して」
姉「やっと2人っきりになれましたね」
弟「えっえぇ!?」
姉「ふふ、かわいい弟」
弟「姉さん!? だ、抱きつかないでよっ!」
姉「ふふふふふふふふふふふふふふふ」
ガバッ
弟「・・・まさかの夢落ち」
姉「弟、大丈夫ですか。診察途中で気絶したんですよ。あ、先生にはキツく言っておきましたから安心してください」
弟「姉さん、ありがとう。でもなぜ僕は姉さんと一緒のベッドで寝てるんだ」
弟「この状態で誰かに見られたら絶対に勘違いされると思うんだけど」
姉「健康な男女が同じ寝床で一晩過ごして間違いが起こらないはずがありません。いえ、起こします」
弟「え、このまま一晩過ごすつもりなの、僕帰りたいんだけど」
姉「先生が適当に嘘を吐いて弟を入院させてくれるそうです。やはり権力は使われてなんぼの物ですよね」
弟「入院なんてやばい、童貞より先にお尻を開発されちゃうよ!」
姉「あなたは開発されないわ、私が守るもの」
弟「なんだその微妙なエヴァネタは」
姉「ねむねむ」
弟「うお、もう寝ちゃったよ。しかも腕をガッチリ捕まれて逃げたくても逃げれない」
姉「すやすや」
弟「こんなところを誰かに見られたら」
ガラッ
看護士「どう、怪我の・・・調子・・・は?」
弟「なんというグッドタイミングで入ってくるんだ! 終わった、近親相姦って噂が流れて僕の人生オワタ!」
看護士「・・・・・・」
弟「・・・・・・」
弟(き、気まずい、何なんだこの空気は!)
看護士「・・・あの」
弟「はっはい、これはですね、決して嫌らしいことなどしていないわけでただ単純に姉さんと添い寝したいなぁなんて思ったわけで」
看護士「・・・添い寝?」
弟「間違えたっ! あのですね、いやですからさっきまで気絶していたんですけど気づいたらこんな状態だったわけで」
看護士「・・・無意識のうちに姉を求める・・・本物の変態」
弟「あぁぁぁぁぁあ、自分で傷口広げてどうするんだぁぁぁあっ! 墓穴掘っちゃったよ!」
医者「掘るなら墓穴じゃなくて僕を掘りたまえ」
弟「うわっ、どっから涌いたんだ!」
医者「人を虫みたいに言わないでくれるかな。それよりもだ、さっきの僕を掘ることについてなのだが」
弟「いやいやそんな話してないから!」
看護士「・・・おまえけにホモ・・・史上最悪の変態だわ」
弟「だめだ、もうあの頃の僕には戻れないかもしれない」
看護士「つまり君のお姉さんが勝手に自分のベッドに連れ込んだって言いたいのかしら」
弟「・・・はい、そうです」
医者「お盛んだなぁ、繁殖期かい?」
弟「五月蝿いホモ野郎、お前のせいで僕までホモと勘違いされたんだぞ」
医者「はっはっはっ、殺虫剤を吹きかけないでくれるかな。僕は虫じゃなくて医者だと言ってるだろう」
看護士「・・・君」
弟「は、はい!」
看護士「君はお姉さんのことが好きなの?」
弟「なっなに言ってるんですかそんなわけ!」
看護士「ちなみに私は大好きだ」
弟「・・・は?」
看護士「姉、なんと雅な響きだろうか、ああ、なんと素晴らしい存在なんだ姉。私は女の子が大好きだが、特に姉萌えなんだよ!」
医者「うむ、相変わらずだな君も。そのレズっぷりはゲイである僕も感服するよ」
弟「・・・あれれぇ、この病院にまともな人はいないの?」
姉「すやすやねむねむ」
弟「姉さん、起きてよ!」
姉「・・・うぅ・・・あと三分」
弟「何定番な寝言言ってるの、この病院本当にヤバいよ!」
医者「つまり僕が兄か弟で言ったら弟タイプの子が好みだっていうことと、君が姉のほうが好きっていうのは同じなのかな」
看護士「それは若干違う、本当に若干だが違うんだ。いや、あなたを貶しているわけじゃないよ」
看護士「兄か弟のどちらがタイプか、それは受けか攻め、どちらがタイプかに繋がってると私は思うんだ」
看護士「一般的に兄と弟では弟が受けだろう。あなたの性格は攻めのほうが本来の力が発揮されやすい」
看護士「だからあなたは攻め体質である兄タイプの子ではなく、受け体質である弟タイプの子が好みなんだろう」
弟「ほら、今の聞いた! あの看護士さんルール破って四回連続で発言するくらい熱く語っちゃってるよ、おかしいよこの病院!」
姉「ねむねむ」
弟「また眠っちゃった!? ああもう、起きろよ! って、おい医者、お前は何で泣いてるんだ!」
医者「不覚にも今の看護士の言葉に感動してしまった」
弟「どこに泣ける要素があったんだよ! あっ、こら、僕の服で涙を拭くなっ!」
姉「ふわぁ、おはようございます」
弟「・・・ああ、姉さん起きたの」
姉「あなたは本当に弟なんですか、物凄くやつれてますけど」
弟「姉さんが眠った後大変だったんだよぉ、医者が僕にセクハラしてくるし看護士さんは姉さんを脱がせようとするし」
姉「ねむねむ」
弟「姉さん、会話にめんどくさくなったからって狸寝入りをするな」
姉「・・・・・・」
弟「死んだふりもダメ、病院でやったら洒落にならないよ」
姉「時に弟、なぜ弟は私のベッドではなく隣のベッドで寝ているんですか」
弟「いや、ふつうに考えて同じベッドはだめでしょ。また看護士さんに色々言われたくないし」
姉「・・・・・・」
弟「死んだふり・・・なわけないよね。姉さんどうしたの?」
姉「やっぱり私も人の子です、初めての入院は怖いんです。ああ、天井から血が流れてきますっ!」
弟「・・・はぁ、わかった、今夜だけは一緒に寝てあげるよ、今夜だけだからね」
弟「うぅん、よく寝たぁ」
姉「おはようございます、弟」
弟「・・・姉さん、なんで下着姿なの」
姉「弟もトランクスだけ・・・なるほど、寝ている隙に襲おうという魂胆ですか」
弟「違うって、僕じゃない!」
姉「弟、別にわざわざ寝ている隙を襲わなくても弟ならいつでもオッケイです!」
弟「そんなこと大声で言わないで! 誰かに聞かれたらまた勘違いされちゃう!」
姉「ねむねむ」
弟「だから狸寝入りで誤魔化すなっ!」
姉「へむへむ」
弟「忍たま乱太郎!?」
姉「まぁ、大方、先生と看護士さんが脱がしていったんでしょう」
弟「あれ、お尻が痛い・・・嘘だよね」
姉「大丈夫、その痛みは私が先生から弟を守るために夜通し弟の肛門を指で押さえていたからです」
弟「なぜそんなことを」
姉「前に言ったはずです。あなたは開発されないわ、私が守るもの、と」
弟「確かにありがたいがこの痛み、確実に指が入ってただろ」
姉「入ってたというより吸い込まれたと言うべきです」
弟「僕の肛門をなんだと思ってるんだ!」
姉「私のほうが特に何もされてない・・・あら血がベッドにべったりと」
弟「しかも下半身の部分に」
姉「まさか看護士さんが初めての相手になるとは」
弟「くそっ、あの看護士、姉さんになんてことしやがったんだ!」
姉「いや、まってください。この血の出所は私じゃありません、弟です」
姉「すみません、弟。少し指を入れすぎてしまい、弟を痔にしてしまいました」
弟「この痛みの本当の原因は痔かよ! まさかあの医者に診察されるのか!?」
医者「よう、今から麻雀しようじゃないか」
弟「麻雀って、仕事しなくていいですか」
看護士「たまには息抜きも必要だ」
弟「あんたらは息抜いてばかりだろ」
医者「まぁ、確かに僕は抜いてばかりだな、性的な意味で」
弟「死ね、三回死ね」
姉「まあまあ、弟、いいじゃないですか麻雀くらい」
弟「でも姉さん、こいつら僕たちの服を脱がしたんだよ」
医者「ふふっ、そのことを根に持ってるなら好都合だ。今からやる麻雀はただの麻雀じゃない、脱衣麻雀だっ!」
弟「脱衣麻雀ってお前また僕らを脱がす気か!」
医者「何を言ってるんだ君は。脱衣麻雀とは勝った者が脱ぐってシステムだろ」
看護士「そうだぞ、勝者だけが同姓に自慢の肉体を見せることができる権利を得られるのだ」
弟「勝手にお前ら用にルールを変えるな・・・いや待てよ、僕はわざと負ければいいじゃ」
医者「それではやるぞ」
弟「わ、わかったやろう・・・って、これ、麻雀じゃなくてドンジャラじゃないか」
医者「ふはははっ、見よ我が肉体を!」
弟「なんか無駄にいい体でむかつく」
姉「弟は全然勝てませんね」
弟「だってさ、姉さん、勝ったら脱ぐなんてルールで誰が好き好んで勝つんだ」
姉「そこに二人、いますよ」
弟「あれは特別だ、人じゃない」
姉「弟、その発言は同性愛者を差別しているように聞こえます。撤回しなさい」
弟「ご、ごめん、撤回するよ」
医者「いったい何の話をしてるんだ?」
弟「後ろから抱きつくな、なま暖かい物が当たってるぞ」
医者「当ててんのよ」
弟「最高にうれしくない行為だ」
医者「大きくなってきてんのよ」
弟「姉さん、僕は今日、殺人という罪を犯してしまうかもしれない」
姉「あらあら、弟、少年法を過信してはいけませんよ」
弟「本当になんでこんな病院が運営できてるのかわからない」
医者「なぁ、どうしてこの病院ができたか知りたいか?」
姉「気になりますね、教えてください」
医者「実はこの病院をつくった奴は元々科学者だったんだよ」
弟「なんでまた科学者が病院なんかつくったんだろうか」
看護士「そいつはふたなりが大好きだったんだ」
弟「・・・はぁ?」
看護士「完璧なるふたなりをつくってやるって言って科学者になったはいいが、矢張り三次元より二次元のほうが素晴らしいと気づいた」
医者「そしてこの病院をつくったのさ、はい説明終わり」
弟「ちょっと待て、病院ができた理由を聞いたはずなのに答えなくて、代わりに不安ワードを残したままで終わるなよっ!」
医者「そいつは同じ趣味を持つ大企業のお偉いさんをパトロンにしてるんだよ。だからお金には困らない」
看護士「つまり利益を無視して好き勝手できるってことだ」
弟「・・・なんということだ。僕は今、社会の歪みを見たよ」
姉「世の中、お金が一番ということですか」
アナウンス「先生、直ちに来てください」
医者「ん、呼び出し、ということは急患か」
弟「どこかで事故でもあったのかな」
医者「わかんねぇ、とりあえず僕は行くよ」
看護士「先生、私も行きます」
姉「こうして見るとちゃんとした病院みたいです」
弟「というかあの医者で大丈夫なのか?」
医者「何言ってんだ君、前に言っただろ、あの星空に誓ってこの病院で死者を出さないってね」
弟「そういえばそんなこと言ってたっけ」
医者「ふん、道産子のブラックジャックと呼ばれた僕に不可能なんてないね、それじゃ」
弟「・・・あれ、なんかあいつかっこいいかも」
姉「この時の感情が愛だということに彼が気づくのはもう少し先のお話」
弟「勝手に森口レオ風なナレーションをつけて変なこと言うなっ!」
弟「うーん」
姉「どうしたんですか、弟」
弟「僕らって今入院してるんだよね」
姉「そうですよ、ばっちりしっかり入院してます」
弟「だったらきっと、学校のみんなにも僕らが入院していることが伝わってるはずだよね」
姉「ふつうに考えて伝わってるはずです」
弟「だったらなんで誰もお見舞いに来てくれないんだ!」
姉「友達がいないからではないんですか」
弟「友達はたくさんいるよ! それに姉さんも他人事のように言ってるけどそれなら姉さんも友達がいないことになるよ!」
姉「私は弟がお見舞いに来てくれました。一人も来ない弟とは違うんですよ、亀山君」
弟「誰だよ亀山君って! くそっ、姉さんに負けるなんて、誰でもいいからお見舞いに来い!」
ガラッ
弟「!?」
医者「よお、遊びにきてやったぞ」
弟「お前かよ! どうせこんなことだろうと思ったよっ!」
姉「やはり弟に友達はいなかった、弟にとって姉の存在が全てだったのだ」
弟「くっ、否定できない!」
姉「さぁ、弟、姉の胸の中に飛び込んできなさい」
弟「ねぇぇさあぁぁぁぁん!」
ガバッ
姉「よしよし、かわいい弟」
医者「盛り上がってるとこ悪いが、お客さんだぞ」
弟「ん、お客さん?」
医者「ほらそこ、君のクラスメートって言ってたけど」
女「・・・・・・」
医者「姉と抱き合う弟、それを目撃したクラスメートの女さんは何を思う」
弟「・・・何を思うって一つしかないだろ」
姉「弟が惚けているうちに、ちゅー」
弟「ふふっ、姉さん、これでお見舞いに来た人数は同じ二人になったね」
医者「あの女の子、君らが抱き合ってるの見てさっさと帰っちゃったけどな」
弟「これでもう僕には友達がいないなんて言わないでね」
姉「あの女の子泣いてました、確実に弟は友達の一人を失いました」
弟「泣きたいのは僕のほうだよ」
姉「あの女の子、弟のことが好きだったんでしょうね。でも、姉の存在に勝てないと悟ったんでしょう」
医者「いやいやいや、あの子は僕に勝てないと悟ったんだよ。この病室に案内しながら僕らの愛がどれだけ深いか教えてあげたからね」
弟「お前ら何言ってるんだよ! ああもうダメだ、絶対に学校で噂になる!」
医者「近親相姦でゲイか、なんかすげぇな」
姉「男も女もいけるなんて究極の包容力ですね」
弟「誉められても全然嬉しくなんかない!」
あ、間違えた
お見舞いに来たのは一人だ
弟「なんかもうどうでもよくなってきたよ」
姉「弟、自暴自棄にならないでください」
医者「そうだぞ、あの女の子がヤンデレ化して君が刺されても僕が命を懸けて君を助けよう」
弟「勝手にヤンデレ化すると決めつけないでください」
姉「niceboat」
医者「そのさい色々触るかもしれないが、それは手術のためであって僕個人の趣味じゃないからね」
弟「麻酔かかってる患者にも欲情するのかお前は!」
看護婦「どうせなら君のあそこも切断しよう。君は女顔だからな、私の好みだ」
弟「いきなり現れて何を言ってるんだあんた! ん、というか看護婦?」
看護婦「ご要望にお応えして看護士から看護婦にしてみたんだ。これでお色気度三割り増しだ」
弟「無意味なセクシーポーズはやめてください」
姉「光魔法☆かっこいいポーズ!」
弟「姉さん、会話に入れないからって無理やりボケなくていいから」
姉「性転換すれば看護婦さんも弟に惚れてしまうそうですよ、フラグ立ちまくりですね」
弟「別に惚れて欲しくないけどね」
医者「掘れて欲しくはない、ふふっ、つまり君は掘って欲しいのかっ! やはり君は受けタイプだったんだね!」
弟「五月蝿い、死滅しろ」
看護婦「ああ、そういえば君に頼みたいことがあったんだ」
弟「僕に? 性転換はしませんよ」
看護婦「その話は後で担当医とじっくり話すことにして、君に世話してもらいたい子がいるんだ」
弟「ちょっと待て、今さらっと大変なことを言ったよな!」
看護婦「君にしかできないことなんだ、お願いできるか?」
弟「なんで僕にしかできないんですか」
看護婦「世話して欲しい子はかわいい女の子でね、私達看護婦は揃いも揃ってレズだから勢い余って襲ってしまうかもしれないんだ」
弟「その子の貞操のため、精一杯お世話させていただきます!」
弟「その女の子ってどんな子なんですか?」
看護婦「その子はほら、先生が君たちと話してるときにアナウンスで呼ばれただろ」
医者「ああ、あの子か。確かに可愛かったな、手術してるとき勢い余ってちんぽこ装着させるとこだった」
弟「あんた何してんだよっ!」
看護婦「さすがに私が止めたよ、私は美少女を守るために看護婦になったのだ」
医者「ちぇっ、美少年誕生かと思ったのにな。僕の医療技術をフルに使ってまた本物と見間違うまでの完璧な出来に仕上げたのに」
弟「そんなところで天才的なお前の技術を使うなよ! それにまたって言ったよな、っていうことはつまり!」
看護婦「実は私達が襲うのもだが、あの子自身にも問題があるのだ」
弟「問題?」
看護婦「では、よろしくたのんだぞ」
弟「・・・はぁ」
姉「またもや空気です」
弟「んで、ここがその娘っ子の病室か」
姉「そうみたいですね」
弟「ところでなんで姉さんがついてきてるんだ」
姉「これ以上弟が女や男を誑かさないよう監視するためです」
弟「別にしたくてしてるわけじゃないんだけど」
姉「はっ、きたよ勝ち組発言。俺が何もしなくても男や女が勝手に寄ってくるんだ、正直迷惑してるんだよねぇとか思ってんだろ」
弟「思ってないよ! それに姉さんの口調がおかしい!」
姉「弟には私という将来を誓い合った存在がいるというのに浮気ばっかりして」
弟「いつ僕らはそんなこと誓い合ったんだ」
姉「私を激しく求めてきたじゃないですか、全て夢の中の話ですけど」
弟「知ってる姉さん、夢の内容を喋ったら正夢にはならないんだよ」
姉「ならば私から求めていけばいいんです、弟、覚悟!」
弟「なんだいつも通りじゃないか」
入院娘「・・・・・・」
姉「あの子のようですね」
弟「よし、最初の印象が大事だ。明るく元気なお兄さんキャラでいこう」
入院娘「・・・・・・」
弟「初めまして、今日から君のお世話をさせていただく弟だよ」
入院娘「・・・・・・」
弟「看護婦さん達が色々事情があって君のお世話ができないらしいんだ。まったく、給料もらってるのに、職務怠慢だよね」
入院娘「・・・・・・」
弟「本当にこの病室の人達は変な人ばっかりで困っちゃうよ。僕なんかここに来てもう三回くらいは掘られそうになった、笑えねぇよ」
入院娘「・・・・・・」
弟「・・・姉さん、脈を確認して」
姉「反応がないからって、この子は死んでませんって。いくらおかなしな病院でも死体をベッドに置きっぱなしにはしません」
弟「でもあいつらなら死姦だ、とか言いそうじゃん!」
姉「きっぱり否定はできませんが、自分の話術の無さを棚に上げて人を批判してはいけません」
入院娘「・・・・・・」
弟「この子、無口だなぁ、というか何の反応も示さない」
姉「看護婦さんが言っていた問題ってこのことだったんですね」
入院娘「・・・・・・」
弟「うーむ、どうしたものか」
入院娘「・・・・・・」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・・・・」
弟「・・・はっ、このままでは何にも話が進まずにこのレスが終わってしまう」
入院娘「・・・・・・」
姉「このレズが終わってしまう?」
入院娘「・・・・・・」
弟「レズじゃなくてレスだよっ! って、僕らのセリフのあいだに変な間が空くからツッコミもテンポが悪くなっちゃう!」
入院娘「・・・・・・」
姉「逆に言えば、内容が思いつかなくてもこの子を使えばレスを埋めることができますね」
弟「しかしこの状況どうしたものか」
姉「何もしなくていいんじゃないですか」
弟「いや、一応頼まれたわけだしそこんところはしっかりしないと。ねぇ、君っていくつかな」
入院娘「・・・・・・」
姉「私は18です」
弟「どうして喋ってくれないのかな」
入院娘「・・・・・・」
姉「私は毎晩弟の枕元で愛を囁いてます」
弟「・・・姉さん、なんでちょくちょく会話に入ってくるんだ」
姉「だって弟が無視されてるのがかわいそブッ、フフフフッ」
弟「可笑しいか、僕が無視されてるのがそんなに面白いかっ!」
入院娘「・・・わ」
弟「あっ、今喋った!? 姉さん、今喋ったよね!」
姉「フフフフフゲホッフフフ」
弟「まだ笑ってるの!? というか噎せるほど笑うなよっ!」
入院娘「・・・・・・」
弟「もぉ、姉さんの奇っ怪な笑い声のせいでこの子驚いちゃったじゃないか」
姉「すいませぬ」
弟「謝る気ないだろ」
入院娘「・・・・・・」
弟「なぁ、君はどうして喋ってくれないんだ」
入院娘「・・・・・・」
弟「今の今まで他人だったけどこうして僕らは出会ったんだ、だからもう僕らは他人じゃない」
弟「だから君のことが心配なんだ。どうして喋らないのか僕にその理由を君の口から教えてくれないか」
弟「その理由が君一人じゃどうにもできないことだったら僕も力になる。僕らは他人じゃなくてもう友達だからね、協力するのは当たり前だ」
姉「・・・この雰囲気を壊したくないから言いませんが、セリフくさっ!」
弟「おい、!が付くほど大声出してるぞ」
入院娘「・・・とも・・だち」
弟「そうだよ、僕らは友達さ」
入院娘「・・・私達は友達」
弟「よろしくね、僕の名前は弟っていうんだ」
姉「そして私は姉と言います、私もあなたの友達ですよ」
弟「それじゃあ聞くけど、君の名前は?」
入院娘「わた・・・し・・・は」
看護婦「流石だよ君!」
弟「うわっ、なんであんたがこんなところに! すごくいいとこだったんだぞ!」
看護婦「矢張り私が目をつけたことだけはある。私の目論見通り!」
弟「目論見?」
姉「つまり、弟ならこの子をなんとかできると考えたわけですか」
弟「って、僕は利用されたの!」
看護婦「そう、この男も女もフラグを立てまくる彼なら、この子の閉ざした心も開くことができると考えたのだ!」
看護婦「この子はねぇ、親からあまり愛情を貰ってないんだ。見舞いにも来ない、ほら花瓶にも花がないだろ」
姉「普通このくらいの子が入院したら親はすぐ飛んできますよ」
看護婦「ああ、それ故心を閉ざした。だが、彼の声によって堅く固まった心は解きほぐされた」
弟「・・・はぁ」
看護婦「そして私は言いたい、抱きついてもいいかい」
弟「今まで真面目で感動の場面だったのに今の発言で全て台無しだよ!」
看護婦「ならば、キスしていいかい」
弟「余計に酷くなった!」
看護婦「海外ではキスくらい挨拶みたいなものだぞ」
弟「・・・ここ日本ですけど」
入院娘「・・・怖い」
弟「ちょ、ちょっと、あんなり抱きつかないで」
姉「デストロイ!」
弟「にぎゃぁぁぁぁっ!」
入院娘「・・・お兄ちゃん」
弟「だっだから、あんなり抱きつかないでよ、姉さんの目が怖いから」
看護婦「ふむ、かなり君になついたようだな。よし、君にまた頼みたいことがある」
弟「・・・嫌な予感がするので断りたいんですが」
看護婦「却下する。まぁ、そんなビクビクしないでいい、簡単な仕事だ」
弟「簡単、だったらいいですけど」
看護婦「ああ、簡単だ。この子の服を脱がし、汗を拭いて、着替えさせるだけだ」
姉「デストロイ!」
弟「ぎゃぁぁぁぁ!」
看護婦「その子は君以外にまだ心を許してないみたいだからな、君が適任だ」
姉「もう一回デストロイ」
弟「ぐぇぁぁぁぁぁぁ!」
看護婦「って、聞いているのか」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・息してない」
弟「あの看護婦め、仕事に戻りやがって」
姉「で、弟は着替えさせるんですか」
弟「できれば姉さんにやってもらいたいんだけどさ」
入院娘「・・・やだ」
弟「本人がこれだもん、仕方がないから僕がやるしか」
姉「・・・はぁ、わかりましたよ。弟がロリコンではなくシスコンだということは私が一番よく知ってます。どうぞ、やってください」
弟「姉さん、ツッコミたい箇所があるけど今はツッコミないよ」
入院娘「・・・お兄ちゃん」
弟「よし、まずは服を脱ごう。ボタンを外してっと、ほらバンザイして」
入院娘「・・・ばんざい」
弟「よしよし、いい子だ。はは、こんなとこ他人に見られたら言い訳なんかできないな」
ガラッ
弟「え?」
女「・・・・・・」
姉「女の子(9歳)の服を脱がそうとする男(16歳)と、それを目撃したクラスメートの女。この時ばかりは、二人の間に言葉はいらなかった」
姉「あの女の子、またすぐ帰ってしまいましたね」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・体拭き拭き」
姉「女の子があんなに泣いているところ初めて見ました」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・ひゃっ・・うぅ、くしゅぐったい」
姉「しかも、走り去る最中滑って転けた音がしました」
弟「・・・は、はは、きっと学校では僕のことをゲイで姉に欲情してロリコンだって噂されるんだろうな」
入院娘「・・・お兄ちゃん、ロリコンってなあに?」
弟「そっ、それはね・・・・・・これがお母さんが子供にどうやって子供をつくるのか聞かれた時の心境か」
姉「あの女の子、勇気を出してまた弟のお見舞いに来たのにまさかこうなるなんて思ってもなかったでしょうね」
弟「・・・二度あることは三度あることだけはないようにするよ」
姉「弟の性癖は恐ろしいです」
弟「・・・否定できない」
女「嘘だよ、嘘、弟君がゲイで姉に欲情してロリコンだったなんて嘘だよ!」
女「私の知ってる弟君は誰にでも優しくて勉強もできて、みんなから信頼されてるそんな人だもん・・・きゃっ!」
ヅルッ
女「うぅ、痛い、転けちゃった。もうやだよぉ、滑っただけに全って夢であって欲しいよぉ」
看護婦「どうしたんだ、こんなかわいいお嬢さんが廊下で泣き崩れているなんて」
女「あ、あなたは?」
看護婦「私は見ての通りただの看護婦ですよ。おや、君、男に酷い目に遭わされたみたいだね」
女「わかるんですかっ!?」
看護婦「ふふ、わかるよ。男というものはね、簡単に裏切る生き物なんだ。でも、女は裏切らないんだ」
女「そう、なんですか?」
看護婦「その体に教えてあげるよ。大丈夫、優しく、気持ちよく、じっくりと痛くないように教えてあげるから」
女「はい、お姉さまっ!」
後に彼女はこう語った
あの出会いはまさしく運命の出会いだったと
看護婦と出会い、新しい扉を開いたそれからの彼女の人生はまたの機会に語るとしよう
姉「入院しました」 女編 完
女のこの話をするために入院娘の話をつくった
弟「お着替え完了、って、ほらほら、僕に抱きつかないでおとなしく寝なさい」
姉「・・・・・・」
弟「姉さんも浣腸の構えを解いてけが人らしくおとなしく寝てなさい。今の僕の尻具合で浣腸されたらマジで僕死ぬよ」
入院娘「・・・だったら抱きつきながら寝ればいいもん」
弟「はは、そういう問題じゃないんだよ。それと姉さん、指が当たってるから」
看護婦「おや、どうやら終わったようだね」
弟「ちょうど今終わったとこです、それよりなんで汗だくなんですか?」
看護婦「ちょっと新たな勇者の誕生のために頑張りすぎちゃってね、かなり激しくしてしまった」
弟「よくわかんないですけど、勇者って言うくらいだからおめでたいことなんですか?」
看護婦「ああ、そうだ、おめでたいことだ。というか君のおかげでもあるんだぞ」
弟「え、そうなんですか?」
看護婦「彼女も君に新しい扉を開かせてくれてありがとうと言ってたぞ」
弟「?」
看護婦「・・・知らないということは恐ろしいことだな」
医者「よう、君ら元気に子守してるかい」
姉「はい、これで汗拭いてください」
看護婦「ありがとう、いやぁ、流石に第五ラウンドはキツかった」
弟「さて、そろそろ本当に寝たほうがいいよ」
入院娘「・・・お兄ちゃん、一緒に寝よ」
弟「え、でも姉さんが許さないよ」
姉「弟、一人で寝るのは許しませんがみんなで寝るなら許します」
看護婦「よし、ならばベッドに飛び込めっ!」
姉「さぁ、弟も早く」
弟「はぁ、わかったよ。みんなで仲良く一緒に寝よう」
入院娘「・・・ちゅ、ちゅぶれちゃう」
弟「うわ、姉さん変なとこ触らないでよ! 看護婦さんも入院娘ちゃんをいじくり回さないで、おい、キスもするなっ!」
医者「そうかベッドは定員オーバーか。悲しくないよ、だって彼らがあんなに楽しそうな顔してるんだもん、僕まで笑えてくる」
医者「・・・でも、涙は流れるよ」
姉「入院しました」 完
打ち切りすまぬ
今回はあまりネタは思いつかなかった
それは残念
面白かったぞ乙
面白かったぞ
良い感じにぶっ壊れてた
元スレ
弟「それにしてもこんな所に病院があったなんて知らなかったよ」
姉「実はこの病院、知る人ぞ死ぬ、そんな病院だそうです」
弟「なんという呪われた病院、もしくはかなりレベルの高い藪医者でもいるのか」
姉「ちょっと間違えました、知る人ぞ知る病院でした」
弟「そのちょっとした間違いはかなり大きな誤解を生んでしまうよ、下手したら訴えられちゃう」
姉「噂によるとこの病院、かなり面白い所だそうです」
弟「面白い? いや、病院に面白さを求める人はいないと思うんだけど」
姉「看護士さんは全員レズ、お医者さんは全員ホモだそうです。弟も面白いと思いますよね?」
弟「まったく思わないよっ! なんだよここ、同性愛者に出会いを提供するところなの!」
姉「そしてここには弟萌えの姉が」
弟「いやん、どこ触ってるだ!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 12:35:59.52 ID:EJoea5NeO
姉「さて、そろそろ看護士さんが来る時間ですね」
弟「え、どういうこと?」
姉「どうやら私は看護士さんに一目惚れされてしまったようです」
弟「・・・はぁ?」
姉「まったく、私には弟がいるというのに困ったものです」
弟「いつから僕と姉さんはそんな関係になったんだ!」
姉「私達は一つ屋根の下で暮らしているじゃないですか、まさか弟にとって私なんて遊びにすぎなかったのですか?」
弟「家族なんだから一つ屋根の下で暮らすのは当たり前だよ!」
姉「家族、ですか。よかった、弟にとって私の存在とはすでに家族と呼んでいいものだったんですね」
弟「僕が生まれた時から姉さんはずっと家族だよ。つまり僕達は血がつながってるだ、だからこんなことやっても結ばれることはないんだ」
姉「血がつながってる・・・逆に興奮しますね」
弟「最悪だ!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 15:08:03.36 ID:EJoea5NeO
医者「やあ、怪我の治療はどうだい?」
姉「大丈夫です、先生の治療がよかったんでしょうね」
弟「姉さんをこの人が治療したの?」
医者「君のお姉さんを治療したのは僕だよ・・・って、君はもしかして男の子?」
弟「え、もしかしなくても男ですけど」
医者「いやいやいや、これはねぇ、ふっふっふっ、なかなかの上玉だ」
姉「先生、弟に手を出しちゃダメです、弟は私の物ですから」
医者「ああ、手は出さないよ。尻を差し出すつもりさ」
弟「こういう場合はどっちからツッコめばいいんだ!」
医者「突っ込む? おやおや、早速乗り気だねぇ。まったく若いっていいねぇ」
弟「なっ、なにやら大変ヤバい誤解をされてしまった! 姉さん、助けて!」
姉「人生は何事もチャレンジですよ」
弟「なにそのいきなりの突き放しっぷり! もう男に掘られるくらいなら姉さんの物でいいから助けて!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 15:22:49.67 ID:EJoea5NeO
医者「いたた、何も殴ることはないじゃないか」
弟「黙ってください、僕の半径一億キロの中に入らないでください」
医者「おやおや、それは僕に別の銀河に行けっていう意味かい。でもね、残念ながらただの医者である僕にそんなことはできないよ」
弟「なら死んでください」
医者「僕はね、あの星空に誓ったんだ。この病院で決して死者はださないと」
弟「うぅ、姉さん」
姉「なんですか弟、私を盾にして」
医者「やれやれ、身持ちが堅いなぁ」
弟「これが当然の反応だよ!」
医者「まぁ、嫌よ嫌よも好きのうちと言うからね。ツンツン状態を乗り越えた時にやってくるデレ期はツンツン状態があるから愛おしく感じるのさ」
弟「何時まで経ってもデレ期なんて来ないからもうやめてっ!」
医者「一度言ってみたかったんだよね。俺はノンケだろうと構わず喰っちまう男なんだぜ」
姉「なんですか弟、私を盾にする振りをして胸を揉むなんて」
弟「揉んでないよっ! これ以上のツッコミは僕の要領オーバーだからやめて!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 15:57:16.54 ID:EJoea5NeO
医者「うぅん、それにしても君、少し顔色悪くないかい?」
姉「確かにそうですね、どことなく疲れているように見えます」
弟「・・・どう考えてもあんたら二人のせいだよ」
医者「仕様がないなぁ、僕が」
弟「断固拒否します」
医者「診てあげるよって断るの早すぎだよ」
姉「弟、もしかしたら大変な病気かもしれません。こう見えてもこの先生は名医なんですよ」
医者「道産子のモーツァルトと呼ばれている」
弟「お前はキダタローの親戚かよ、というか全然医者とか関係ないじゃないかっ!」
医者「冗談だ、本当はスナイパーと呼ばれている。狙った獲物は逃がさない」
弟「なぜ僕の股間を凝視しながら言うんだ。あっ、今舌なめずりしただろっ!」
姉「姉スレなのに私が空気とはこれいかに。姉スレに見せかけたホモスレだったなんて」
弟「違う、絶対に違うから! 姉スレ、ここは姉スレさっ!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 16:13:38.12 ID:EJoea5NeO
医者「というわけで君を診察します」
弟「何がというわけかわからないけど、とりあえず貞操の危機だということはわかった」
医者「大丈夫大丈夫、最初は痛いかもしれないけどだんだん慣れてくるからさ」
弟「それは診察の話なのか、いや絶対そうじゃないよなっ!」
医者「じゃあ聴診器当てまーす」
弟「って、なぜ僕の股間に聴診器を当てるんだ」
医者「ふふ、生命の息吹が聞こえるよ」
弟「僕の精子どんだけ元気なんだよ」
医者「・・・美味しそうだねぇ」
弟「離してくれ、やめてくれぇぇ!」
医者「ちょっと、今聴診器付けてるんだから大声出さないでよ」
弟「そういうお前はなぜ今度は自分の股間に聴診器を当てているんだ」
医者「これが俗に言う、間接キッスならぬ間接チンゴボェァッ!?」
弟「今ので心が決まった、お前を殺す」
医者「そうか、君は間接ペニス派だっゴボェァッ!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 16:28:13.28 ID:EJoea5NeO
弟「ようやく帰ったかあの糞医者め」
姉「面白い先生じゃないですか」
弟「実害がないから言えるんだよぉ」
姉「・・・・・・」
弟「姉さん、どうしたの? どうしたのそんな改まった顔して」
姉「やっと2人っきりになれましたね」
弟「えっえぇ!?」
姉「ふふ、かわいい弟」
弟「姉さん!? だ、抱きつかないでよっ!」
姉「ふふふふふふふふふふふふふふふ」
ガバッ
弟「・・・まさかの夢落ち」
姉「弟、大丈夫ですか。診察途中で気絶したんですよ。あ、先生にはキツく言っておきましたから安心してください」
弟「姉さん、ありがとう。でもなぜ僕は姉さんと一緒のベッドで寝てるんだ」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 17:09:21.16 ID:EJoea5NeO
弟「この状態で誰かに見られたら絶対に勘違いされると思うんだけど」
姉「健康な男女が同じ寝床で一晩過ごして間違いが起こらないはずがありません。いえ、起こします」
弟「え、このまま一晩過ごすつもりなの、僕帰りたいんだけど」
姉「先生が適当に嘘を吐いて弟を入院させてくれるそうです。やはり権力は使われてなんぼの物ですよね」
弟「入院なんてやばい、童貞より先にお尻を開発されちゃうよ!」
姉「あなたは開発されないわ、私が守るもの」
弟「なんだその微妙なエヴァネタは」
姉「ねむねむ」
弟「うお、もう寝ちゃったよ。しかも腕をガッチリ捕まれて逃げたくても逃げれない」
姉「すやすや」
弟「こんなところを誰かに見られたら」
ガラッ
看護士「どう、怪我の・・・調子・・・は?」
弟「なんというグッドタイミングで入ってくるんだ! 終わった、近親相姦って噂が流れて僕の人生オワタ!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 17:41:49.95 ID:EJoea5NeO
看護士「・・・・・・」
弟「・・・・・・」
弟(き、気まずい、何なんだこの空気は!)
看護士「・・・あの」
弟「はっはい、これはですね、決して嫌らしいことなどしていないわけでただ単純に姉さんと添い寝したいなぁなんて思ったわけで」
看護士「・・・添い寝?」
弟「間違えたっ! あのですね、いやですからさっきまで気絶していたんですけど気づいたらこんな状態だったわけで」
看護士「・・・無意識のうちに姉を求める・・・本物の変態」
弟「あぁぁぁぁぁあ、自分で傷口広げてどうするんだぁぁぁあっ! 墓穴掘っちゃったよ!」
医者「掘るなら墓穴じゃなくて僕を掘りたまえ」
弟「うわっ、どっから涌いたんだ!」
医者「人を虫みたいに言わないでくれるかな。それよりもだ、さっきの僕を掘ることについてなのだが」
弟「いやいやそんな話してないから!」
看護士「・・・おまえけにホモ・・・史上最悪の変態だわ」
弟「だめだ、もうあの頃の僕には戻れないかもしれない」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 18:42:21.19 ID:EJoea5NeO
看護士「つまり君のお姉さんが勝手に自分のベッドに連れ込んだって言いたいのかしら」
弟「・・・はい、そうです」
医者「お盛んだなぁ、繁殖期かい?」
弟「五月蝿いホモ野郎、お前のせいで僕までホモと勘違いされたんだぞ」
医者「はっはっはっ、殺虫剤を吹きかけないでくれるかな。僕は虫じゃなくて医者だと言ってるだろう」
看護士「・・・君」
弟「は、はい!」
看護士「君はお姉さんのことが好きなの?」
弟「なっなに言ってるんですかそんなわけ!」
看護士「ちなみに私は大好きだ」
弟「・・・は?」
看護士「姉、なんと雅な響きだろうか、ああ、なんと素晴らしい存在なんだ姉。私は女の子が大好きだが、特に姉萌えなんだよ!」
医者「うむ、相変わらずだな君も。そのレズっぷりはゲイである僕も感服するよ」
弟「・・・あれれぇ、この病院にまともな人はいないの?」
姉「すやすやねむねむ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 18:57:18.10 ID:EJoea5NeO
弟「姉さん、起きてよ!」
姉「・・・うぅ・・・あと三分」
弟「何定番な寝言言ってるの、この病院本当にヤバいよ!」
医者「つまり僕が兄か弟で言ったら弟タイプの子が好みだっていうことと、君が姉のほうが好きっていうのは同じなのかな」
看護士「それは若干違う、本当に若干だが違うんだ。いや、あなたを貶しているわけじゃないよ」
看護士「兄か弟のどちらがタイプか、それは受けか攻め、どちらがタイプかに繋がってると私は思うんだ」
看護士「一般的に兄と弟では弟が受けだろう。あなたの性格は攻めのほうが本来の力が発揮されやすい」
看護士「だからあなたは攻め体質である兄タイプの子ではなく、受け体質である弟タイプの子が好みなんだろう」
弟「ほら、今の聞いた! あの看護士さんルール破って四回連続で発言するくらい熱く語っちゃってるよ、おかしいよこの病院!」
姉「ねむねむ」
弟「また眠っちゃった!? ああもう、起きろよ! って、おい医者、お前は何で泣いてるんだ!」
医者「不覚にも今の看護士の言葉に感動してしまった」
弟「どこに泣ける要素があったんだよ! あっ、こら、僕の服で涙を拭くなっ!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 19:16:06.99 ID:EJoea5NeO
姉「ふわぁ、おはようございます」
弟「・・・ああ、姉さん起きたの」
姉「あなたは本当に弟なんですか、物凄くやつれてますけど」
弟「姉さんが眠った後大変だったんだよぉ、医者が僕にセクハラしてくるし看護士さんは姉さんを脱がせようとするし」
姉「ねむねむ」
弟「姉さん、会話にめんどくさくなったからって狸寝入りをするな」
姉「・・・・・・」
弟「死んだふりもダメ、病院でやったら洒落にならないよ」
姉「時に弟、なぜ弟は私のベッドではなく隣のベッドで寝ているんですか」
弟「いや、ふつうに考えて同じベッドはだめでしょ。また看護士さんに色々言われたくないし」
姉「・・・・・・」
弟「死んだふり・・・なわけないよね。姉さんどうしたの?」
姉「やっぱり私も人の子です、初めての入院は怖いんです。ああ、天井から血が流れてきますっ!」
弟「・・・はぁ、わかった、今夜だけは一緒に寝てあげるよ、今夜だけだからね」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 19:51:53.12 ID:EJoea5NeO
弟「うぅん、よく寝たぁ」
姉「おはようございます、弟」
弟「・・・姉さん、なんで下着姿なの」
姉「弟もトランクスだけ・・・なるほど、寝ている隙に襲おうという魂胆ですか」
弟「違うって、僕じゃない!」
姉「弟、別にわざわざ寝ている隙を襲わなくても弟ならいつでもオッケイです!」
弟「そんなこと大声で言わないで! 誰かに聞かれたらまた勘違いされちゃう!」
姉「ねむねむ」
弟「だから狸寝入りで誤魔化すなっ!」
姉「へむへむ」
弟「忍たま乱太郎!?」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 20:02:13.34 ID:EJoea5NeO
姉「まぁ、大方、先生と看護士さんが脱がしていったんでしょう」
弟「あれ、お尻が痛い・・・嘘だよね」
姉「大丈夫、その痛みは私が先生から弟を守るために夜通し弟の肛門を指で押さえていたからです」
弟「なぜそんなことを」
姉「前に言ったはずです。あなたは開発されないわ、私が守るもの、と」
弟「確かにありがたいがこの痛み、確実に指が入ってただろ」
姉「入ってたというより吸い込まれたと言うべきです」
弟「僕の肛門をなんだと思ってるんだ!」
姉「私のほうが特に何もされてない・・・あら血がベッドにべったりと」
弟「しかも下半身の部分に」
姉「まさか看護士さんが初めての相手になるとは」
弟「くそっ、あの看護士、姉さんになんてことしやがったんだ!」
姉「いや、まってください。この血の出所は私じゃありません、弟です」
姉「すみません、弟。少し指を入れすぎてしまい、弟を痔にしてしまいました」
弟「この痛みの本当の原因は痔かよ! まさかあの医者に診察されるのか!?」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 20:42:35.76 ID:EJoea5NeO
医者「よう、今から麻雀しようじゃないか」
弟「麻雀って、仕事しなくていいですか」
看護士「たまには息抜きも必要だ」
弟「あんたらは息抜いてばかりだろ」
医者「まぁ、確かに僕は抜いてばかりだな、性的な意味で」
弟「死ね、三回死ね」
姉「まあまあ、弟、いいじゃないですか麻雀くらい」
弟「でも姉さん、こいつら僕たちの服を脱がしたんだよ」
医者「ふふっ、そのことを根に持ってるなら好都合だ。今からやる麻雀はただの麻雀じゃない、脱衣麻雀だっ!」
弟「脱衣麻雀ってお前また僕らを脱がす気か!」
医者「何を言ってるんだ君は。脱衣麻雀とは勝った者が脱ぐってシステムだろ」
看護士「そうだぞ、勝者だけが同姓に自慢の肉体を見せることができる権利を得られるのだ」
弟「勝手にお前ら用にルールを変えるな・・・いや待てよ、僕はわざと負ければいいじゃ」
医者「それではやるぞ」
弟「わ、わかったやろう・・・って、これ、麻雀じゃなくてドンジャラじゃないか」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 21:06:51.37 ID:EJoea5NeO
医者「ふはははっ、見よ我が肉体を!」
弟「なんか無駄にいい体でむかつく」
姉「弟は全然勝てませんね」
弟「だってさ、姉さん、勝ったら脱ぐなんてルールで誰が好き好んで勝つんだ」
姉「そこに二人、いますよ」
弟「あれは特別だ、人じゃない」
姉「弟、その発言は同性愛者を差別しているように聞こえます。撤回しなさい」
弟「ご、ごめん、撤回するよ」
医者「いったい何の話をしてるんだ?」
弟「後ろから抱きつくな、なま暖かい物が当たってるぞ」
医者「当ててんのよ」
弟「最高にうれしくない行為だ」
医者「大きくなってきてんのよ」
弟「姉さん、僕は今日、殺人という罪を犯してしまうかもしれない」
姉「あらあら、弟、少年法を過信してはいけませんよ」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 21:30:51.18 ID:EJoea5NeO
弟「本当になんでこんな病院が運営できてるのかわからない」
医者「なぁ、どうしてこの病院ができたか知りたいか?」
姉「気になりますね、教えてください」
医者「実はこの病院をつくった奴は元々科学者だったんだよ」
弟「なんでまた科学者が病院なんかつくったんだろうか」
看護士「そいつはふたなりが大好きだったんだ」
弟「・・・はぁ?」
看護士「完璧なるふたなりをつくってやるって言って科学者になったはいいが、矢張り三次元より二次元のほうが素晴らしいと気づいた」
医者「そしてこの病院をつくったのさ、はい説明終わり」
弟「ちょっと待て、病院ができた理由を聞いたはずなのに答えなくて、代わりに不安ワードを残したままで終わるなよっ!」
医者「そいつは同じ趣味を持つ大企業のお偉いさんをパトロンにしてるんだよ。だからお金には困らない」
看護士「つまり利益を無視して好き勝手できるってことだ」
弟「・・・なんということだ。僕は今、社会の歪みを見たよ」
姉「世の中、お金が一番ということですか」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/30(金) 21:50:06.62 ID:EJoea5NeO
アナウンス「先生、直ちに来てください」
医者「ん、呼び出し、ということは急患か」
弟「どこかで事故でもあったのかな」
医者「わかんねぇ、とりあえず僕は行くよ」
看護士「先生、私も行きます」
姉「こうして見るとちゃんとした病院みたいです」
弟「というかあの医者で大丈夫なのか?」
医者「何言ってんだ君、前に言っただろ、あの星空に誓ってこの病院で死者を出さないってね」
弟「そういえばそんなこと言ってたっけ」
医者「ふん、道産子のブラックジャックと呼ばれた僕に不可能なんてないね、それじゃ」
弟「・・・あれ、なんかあいつかっこいいかも」
姉「この時の感情が愛だということに彼が気づくのはもう少し先のお話」
弟「勝手に森口レオ風なナレーションをつけて変なこと言うなっ!」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 10:37:07.39 ID:5VLjbx+BO
弟「うーん」
姉「どうしたんですか、弟」
弟「僕らって今入院してるんだよね」
姉「そうですよ、ばっちりしっかり入院してます」
弟「だったらきっと、学校のみんなにも僕らが入院していることが伝わってるはずだよね」
姉「ふつうに考えて伝わってるはずです」
弟「だったらなんで誰もお見舞いに来てくれないんだ!」
姉「友達がいないからではないんですか」
弟「友達はたくさんいるよ! それに姉さんも他人事のように言ってるけどそれなら姉さんも友達がいないことになるよ!」
姉「私は弟がお見舞いに来てくれました。一人も来ない弟とは違うんですよ、亀山君」
弟「誰だよ亀山君って! くそっ、姉さんに負けるなんて、誰でもいいからお見舞いに来い!」
ガラッ
弟「!?」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 11:11:02.84 ID:5VLjbx+BO
医者「よお、遊びにきてやったぞ」
弟「お前かよ! どうせこんなことだろうと思ったよっ!」
姉「やはり弟に友達はいなかった、弟にとって姉の存在が全てだったのだ」
弟「くっ、否定できない!」
姉「さぁ、弟、姉の胸の中に飛び込んできなさい」
弟「ねぇぇさあぁぁぁぁん!」
ガバッ
姉「よしよし、かわいい弟」
医者「盛り上がってるとこ悪いが、お客さんだぞ」
弟「ん、お客さん?」
医者「ほらそこ、君のクラスメートって言ってたけど」
女「・・・・・・」
医者「姉と抱き合う弟、それを目撃したクラスメートの女さんは何を思う」
弟「・・・何を思うって一つしかないだろ」
姉「弟が惚けているうちに、ちゅー」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 11:31:55.53 ID:5VLjbx+BO
弟「ふふっ、姉さん、これでお見舞いに来た人数は同じ二人になったね」
医者「あの女の子、君らが抱き合ってるの見てさっさと帰っちゃったけどな」
弟「これでもう僕には友達がいないなんて言わないでね」
姉「あの女の子泣いてました、確実に弟は友達の一人を失いました」
弟「泣きたいのは僕のほうだよ」
姉「あの女の子、弟のことが好きだったんでしょうね。でも、姉の存在に勝てないと悟ったんでしょう」
医者「いやいやいや、あの子は僕に勝てないと悟ったんだよ。この病室に案内しながら僕らの愛がどれだけ深いか教えてあげたからね」
弟「お前ら何言ってるんだよ! ああもうダメだ、絶対に学校で噂になる!」
医者「近親相姦でゲイか、なんかすげぇな」
姉「男も女もいけるなんて究極の包容力ですね」
弟「誉められても全然嬉しくなんかない!」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 11:33:19.24 ID:5VLjbx+BO
あ、間違えた
お見舞いに来たのは一人だ
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 12:30:45.43 ID:5VLjbx+BO
弟「なんかもうどうでもよくなってきたよ」
姉「弟、自暴自棄にならないでください」
医者「そうだぞ、あの女の子がヤンデレ化して君が刺されても僕が命を懸けて君を助けよう」
弟「勝手にヤンデレ化すると決めつけないでください」
姉「niceboat」
医者「そのさい色々触るかもしれないが、それは手術のためであって僕個人の趣味じゃないからね」
弟「麻酔かかってる患者にも欲情するのかお前は!」
看護婦「どうせなら君のあそこも切断しよう。君は女顔だからな、私の好みだ」
弟「いきなり現れて何を言ってるんだあんた! ん、というか看護婦?」
看護婦「ご要望にお応えして看護士から看護婦にしてみたんだ。これでお色気度三割り増しだ」
弟「無意味なセクシーポーズはやめてください」
姉「光魔法☆かっこいいポーズ!」
弟「姉さん、会話に入れないからって無理やりボケなくていいから」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 13:26:19.73 ID:5VLjbx+BO
姉「性転換すれば看護婦さんも弟に惚れてしまうそうですよ、フラグ立ちまくりですね」
弟「別に惚れて欲しくないけどね」
医者「掘れて欲しくはない、ふふっ、つまり君は掘って欲しいのかっ! やはり君は受けタイプだったんだね!」
弟「五月蝿い、死滅しろ」
看護婦「ああ、そういえば君に頼みたいことがあったんだ」
弟「僕に? 性転換はしませんよ」
看護婦「その話は後で担当医とじっくり話すことにして、君に世話してもらいたい子がいるんだ」
弟「ちょっと待て、今さらっと大変なことを言ったよな!」
看護婦「君にしかできないことなんだ、お願いできるか?」
弟「なんで僕にしかできないんですか」
看護婦「世話して欲しい子はかわいい女の子でね、私達看護婦は揃いも揃ってレズだから勢い余って襲ってしまうかもしれないんだ」
弟「その子の貞操のため、精一杯お世話させていただきます!」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 13:49:11.20 ID:5VLjbx+BO
弟「その女の子ってどんな子なんですか?」
看護婦「その子はほら、先生が君たちと話してるときにアナウンスで呼ばれただろ」
医者「ああ、あの子か。確かに可愛かったな、手術してるとき勢い余ってちんぽこ装着させるとこだった」
弟「あんた何してんだよっ!」
看護婦「さすがに私が止めたよ、私は美少女を守るために看護婦になったのだ」
医者「ちぇっ、美少年誕生かと思ったのにな。僕の医療技術をフルに使ってまた本物と見間違うまでの完璧な出来に仕上げたのに」
弟「そんなところで天才的なお前の技術を使うなよ! それにまたって言ったよな、っていうことはつまり!」
看護婦「実は私達が襲うのもだが、あの子自身にも問題があるのだ」
弟「問題?」
看護婦「では、よろしくたのんだぞ」
弟「・・・はぁ」
姉「またもや空気です」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 14:10:16.08 ID:5VLjbx+BO
弟「んで、ここがその娘っ子の病室か」
姉「そうみたいですね」
弟「ところでなんで姉さんがついてきてるんだ」
姉「これ以上弟が女や男を誑かさないよう監視するためです」
弟「別にしたくてしてるわけじゃないんだけど」
姉「はっ、きたよ勝ち組発言。俺が何もしなくても男や女が勝手に寄ってくるんだ、正直迷惑してるんだよねぇとか思ってんだろ」
弟「思ってないよ! それに姉さんの口調がおかしい!」
姉「弟には私という将来を誓い合った存在がいるというのに浮気ばっかりして」
弟「いつ僕らはそんなこと誓い合ったんだ」
姉「私を激しく求めてきたじゃないですか、全て夢の中の話ですけど」
弟「知ってる姉さん、夢の内容を喋ったら正夢にはならないんだよ」
姉「ならば私から求めていけばいいんです、弟、覚悟!」
弟「なんだいつも通りじゃないか」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 16:36:20.27 ID:5VLjbx+BO
入院娘「・・・・・・」
姉「あの子のようですね」
弟「よし、最初の印象が大事だ。明るく元気なお兄さんキャラでいこう」
入院娘「・・・・・・」
弟「初めまして、今日から君のお世話をさせていただく弟だよ」
入院娘「・・・・・・」
弟「看護婦さん達が色々事情があって君のお世話ができないらしいんだ。まったく、給料もらってるのに、職務怠慢だよね」
入院娘「・・・・・・」
弟「本当にこの病室の人達は変な人ばっかりで困っちゃうよ。僕なんかここに来てもう三回くらいは掘られそうになった、笑えねぇよ」
入院娘「・・・・・・」
弟「・・・姉さん、脈を確認して」
姉「反応がないからって、この子は死んでませんって。いくらおかなしな病院でも死体をベッドに置きっぱなしにはしません」
弟「でもあいつらなら死姦だ、とか言いそうじゃん!」
姉「きっぱり否定はできませんが、自分の話術の無さを棚に上げて人を批判してはいけません」
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 16:48:55.26 ID:5VLjbx+BO
入院娘「・・・・・・」
弟「この子、無口だなぁ、というか何の反応も示さない」
姉「看護婦さんが言っていた問題ってこのことだったんですね」
入院娘「・・・・・・」
弟「うーむ、どうしたものか」
入院娘「・・・・・・」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・・・・」
弟「・・・はっ、このままでは何にも話が進まずにこのレスが終わってしまう」
入院娘「・・・・・・」
姉「このレズが終わってしまう?」
入院娘「・・・・・・」
弟「レズじゃなくてレスだよっ! って、僕らのセリフのあいだに変な間が空くからツッコミもテンポが悪くなっちゃう!」
入院娘「・・・・・・」
姉「逆に言えば、内容が思いつかなくてもこの子を使えばレスを埋めることができますね」
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 19:31:29.07 ID:5VLjbx+BO
弟「しかしこの状況どうしたものか」
姉「何もしなくていいんじゃないですか」
弟「いや、一応頼まれたわけだしそこんところはしっかりしないと。ねぇ、君っていくつかな」
入院娘「・・・・・・」
姉「私は18です」
弟「どうして喋ってくれないのかな」
入院娘「・・・・・・」
姉「私は毎晩弟の枕元で愛を囁いてます」
弟「・・・姉さん、なんでちょくちょく会話に入ってくるんだ」
姉「だって弟が無視されてるのがかわいそブッ、フフフフッ」
弟「可笑しいか、僕が無視されてるのがそんなに面白いかっ!」
入院娘「・・・わ」
弟「あっ、今喋った!? 姉さん、今喋ったよね!」
姉「フフフフフゲホッフフフ」
弟「まだ笑ってるの!? というか噎せるほど笑うなよっ!」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 20:16:09.69 ID:5VLjbx+BO
入院娘「・・・・・・」
弟「もぉ、姉さんの奇っ怪な笑い声のせいでこの子驚いちゃったじゃないか」
姉「すいませぬ」
弟「謝る気ないだろ」
入院娘「・・・・・・」
弟「なぁ、君はどうして喋ってくれないんだ」
入院娘「・・・・・・」
弟「今の今まで他人だったけどこうして僕らは出会ったんだ、だからもう僕らは他人じゃない」
弟「だから君のことが心配なんだ。どうして喋らないのか僕にその理由を君の口から教えてくれないか」
弟「その理由が君一人じゃどうにもできないことだったら僕も力になる。僕らは他人じゃなくてもう友達だからね、協力するのは当たり前だ」
姉「・・・この雰囲気を壊したくないから言いませんが、セリフくさっ!」
弟「おい、!が付くほど大声出してるぞ」
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 20:21:29.27 ID:5VLjbx+BO
入院娘「・・・とも・・だち」
弟「そうだよ、僕らは友達さ」
入院娘「・・・私達は友達」
弟「よろしくね、僕の名前は弟っていうんだ」
姉「そして私は姉と言います、私もあなたの友達ですよ」
弟「それじゃあ聞くけど、君の名前は?」
入院娘「わた・・・し・・・は」
看護婦「流石だよ君!」
弟「うわっ、なんであんたがこんなところに! すごくいいとこだったんだぞ!」
看護婦「矢張り私が目をつけたことだけはある。私の目論見通り!」
弟「目論見?」
姉「つまり、弟ならこの子をなんとかできると考えたわけですか」
弟「って、僕は利用されたの!」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 20:25:30.18 ID:5VLjbx+BO
看護婦「そう、この男も女もフラグを立てまくる彼なら、この子の閉ざした心も開くことができると考えたのだ!」
看護婦「この子はねぇ、親からあまり愛情を貰ってないんだ。見舞いにも来ない、ほら花瓶にも花がないだろ」
姉「普通このくらいの子が入院したら親はすぐ飛んできますよ」
看護婦「ああ、それ故心を閉ざした。だが、彼の声によって堅く固まった心は解きほぐされた」
弟「・・・はぁ」
看護婦「そして私は言いたい、抱きついてもいいかい」
弟「今まで真面目で感動の場面だったのに今の発言で全て台無しだよ!」
看護婦「ならば、キスしていいかい」
弟「余計に酷くなった!」
看護婦「海外ではキスくらい挨拶みたいなものだぞ」
弟「・・・ここ日本ですけど」
入院娘「・・・怖い」
弟「ちょ、ちょっと、あんなり抱きつかないで」
姉「デストロイ!」
弟「にぎゃぁぁぁぁっ!」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 20:54:45.72 ID:5VLjbx+BO
入院娘「・・・お兄ちゃん」
弟「だっだから、あんなり抱きつかないでよ、姉さんの目が怖いから」
看護婦「ふむ、かなり君になついたようだな。よし、君にまた頼みたいことがある」
弟「・・・嫌な予感がするので断りたいんですが」
看護婦「却下する。まぁ、そんなビクビクしないでいい、簡単な仕事だ」
弟「簡単、だったらいいですけど」
看護婦「ああ、簡単だ。この子の服を脱がし、汗を拭いて、着替えさせるだけだ」
姉「デストロイ!」
弟「ぎゃぁぁぁぁ!」
看護婦「その子は君以外にまだ心を許してないみたいだからな、君が適任だ」
姉「もう一回デストロイ」
弟「ぐぇぁぁぁぁぁぁ!」
看護婦「って、聞いているのか」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・息してない」
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 21:09:34.09 ID:5VLjbx+BO
弟「あの看護婦め、仕事に戻りやがって」
姉「で、弟は着替えさせるんですか」
弟「できれば姉さんにやってもらいたいんだけどさ」
入院娘「・・・やだ」
弟「本人がこれだもん、仕方がないから僕がやるしか」
姉「・・・はぁ、わかりましたよ。弟がロリコンではなくシスコンだということは私が一番よく知ってます。どうぞ、やってください」
弟「姉さん、ツッコミたい箇所があるけど今はツッコミないよ」
入院娘「・・・お兄ちゃん」
弟「よし、まずは服を脱ごう。ボタンを外してっと、ほらバンザイして」
入院娘「・・・ばんざい」
弟「よしよし、いい子だ。はは、こんなとこ他人に見られたら言い訳なんかできないな」
ガラッ
弟「え?」
女「・・・・・・」
姉「女の子(9歳)の服を脱がそうとする男(16歳)と、それを目撃したクラスメートの女。この時ばかりは、二人の間に言葉はいらなかった」
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 21:23:09.89 ID:5VLjbx+BO
姉「あの女の子、またすぐ帰ってしまいましたね」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・体拭き拭き」
姉「女の子があんなに泣いているところ初めて見ました」
弟「・・・・・・」
入院娘「・・・ひゃっ・・うぅ、くしゅぐったい」
姉「しかも、走り去る最中滑って転けた音がしました」
弟「・・・は、はは、きっと学校では僕のことをゲイで姉に欲情してロリコンだって噂されるんだろうな」
入院娘「・・・お兄ちゃん、ロリコンってなあに?」
弟「そっ、それはね・・・・・・これがお母さんが子供にどうやって子供をつくるのか聞かれた時の心境か」
姉「あの女の子、勇気を出してまた弟のお見舞いに来たのにまさかこうなるなんて思ってもなかったでしょうね」
弟「・・・二度あることは三度あることだけはないようにするよ」
姉「弟の性癖は恐ろしいです」
弟「・・・否定できない」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 21:43:32.29 ID:5VLjbx+BO
女「嘘だよ、嘘、弟君がゲイで姉に欲情してロリコンだったなんて嘘だよ!」
女「私の知ってる弟君は誰にでも優しくて勉強もできて、みんなから信頼されてるそんな人だもん・・・きゃっ!」
ヅルッ
女「うぅ、痛い、転けちゃった。もうやだよぉ、滑っただけに全って夢であって欲しいよぉ」
看護婦「どうしたんだ、こんなかわいいお嬢さんが廊下で泣き崩れているなんて」
女「あ、あなたは?」
看護婦「私は見ての通りただの看護婦ですよ。おや、君、男に酷い目に遭わされたみたいだね」
女「わかるんですかっ!?」
看護婦「ふふ、わかるよ。男というものはね、簡単に裏切る生き物なんだ。でも、女は裏切らないんだ」
女「そう、なんですか?」
看護婦「その体に教えてあげるよ。大丈夫、優しく、気持ちよく、じっくりと痛くないように教えてあげるから」
女「はい、お姉さまっ!」
後に彼女はこう語った
あの出会いはまさしく運命の出会いだったと
看護婦と出会い、新しい扉を開いたそれからの彼女の人生はまたの機会に語るとしよう
姉「入院しました」 女編 完
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 21:48:09.17 ID:5VLjbx+BO
女のこの話をするために入院娘の話をつくった
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 22:07:18.53 ID:5VLjbx+BO
弟「お着替え完了、って、ほらほら、僕に抱きつかないでおとなしく寝なさい」
姉「・・・・・・」
弟「姉さんも浣腸の構えを解いてけが人らしくおとなしく寝てなさい。今の僕の尻具合で浣腸されたらマジで僕死ぬよ」
入院娘「・・・だったら抱きつきながら寝ればいいもん」
弟「はは、そういう問題じゃないんだよ。それと姉さん、指が当たってるから」
看護婦「おや、どうやら終わったようだね」
弟「ちょうど今終わったとこです、それよりなんで汗だくなんですか?」
看護婦「ちょっと新たな勇者の誕生のために頑張りすぎちゃってね、かなり激しくしてしまった」
弟「よくわかんないですけど、勇者って言うくらいだからおめでたいことなんですか?」
看護婦「ああ、そうだ、おめでたいことだ。というか君のおかげでもあるんだぞ」
弟「え、そうなんですか?」
看護婦「彼女も君に新しい扉を開かせてくれてありがとうと言ってたぞ」
弟「?」
看護婦「・・・知らないということは恐ろしいことだな」
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 22:29:47.55 ID:5VLjbx+BO
医者「よう、君ら元気に子守してるかい」
姉「はい、これで汗拭いてください」
看護婦「ありがとう、いやぁ、流石に第五ラウンドはキツかった」
弟「さて、そろそろ本当に寝たほうがいいよ」
入院娘「・・・お兄ちゃん、一緒に寝よ」
弟「え、でも姉さんが許さないよ」
姉「弟、一人で寝るのは許しませんがみんなで寝るなら許します」
看護婦「よし、ならばベッドに飛び込めっ!」
姉「さぁ、弟も早く」
弟「はぁ、わかったよ。みんなで仲良く一緒に寝よう」
入院娘「・・・ちゅ、ちゅぶれちゃう」
弟「うわ、姉さん変なとこ触らないでよ! 看護婦さんも入院娘ちゃんをいじくり回さないで、おい、キスもするなっ!」
医者「そうかベッドは定員オーバーか。悲しくないよ、だって彼らがあんなに楽しそうな顔してるんだもん、僕まで笑えてくる」
医者「・・・でも、涙は流れるよ」
姉「入院しました」 完
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 22:47:26.12 ID:5VLjbx+BO
打ち切りすまぬ
今回はあまりネタは思いつかなかった
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 22:50:10.33 ID:KOKYy/7q0
それは残念
面白かったぞ乙
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/01/31(土) 22:54:40.66 ID:AW03W/5h0
面白かったぞ
良い感じにぶっ壊れてた
姉「入院しました」