1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 18:56:56.80 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「今日は待ちに待ったハロウィン!」
エーリカ「おねだりするだけでお菓子がもらえちゃう日!私にとっては天国だよー」
エーリカ「しかもお菓子がもらえなかったらいたずらしてもお咎めなし!にしし、どんなことしてやろうかなー」
エーリカ「普通は仮装するんだけど、私たちウィッチだし、問題ないよね」
エーリカ「とりあえず今からみんなのところ回ろうと思うんだけど・・・」
エーリカ「あっ、ちょうどいいところにカモ・・・えへん、宮藤が」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:02:04.51 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「宮藤ー!」
芳佳「あ、ハルトマンさん。どうしたんですか?」
エーリカ「トリック オア トリート!」
芳佳「え、な、なんですか?」
エーリカ「お菓子ないの?ないならいたずらしちゃうよ?」
芳佳「え?え?」
エーリカ「はーい、時間切れー。それでは・・・」ワキワキ
芳佳「え?な、なんなんですか・・・?ちょっと・・・っ」
エーリカ「お菓子を用意してない宮藤が悪いんだかんねー」ワキワキ
芳佳「ちょ・・・っ、ワキワキしながら迫ってくるのやめてくださいっ!」
エーリカ「えーいっ!」ムニッ
芳佳「ひゃあっ!」
エーリカ「あー、これは納得の残念賞だねぇ」ムニムニ
芳佳「ハルトマンさんには言われたくないですっ!」
芳佳「もー!いきなりなんなんですか!?ハルトマンさん」
エーリカ「にしし、その様子だとハロウィン知らないみたいだからね、いたずらも控えめにしておいてあげたよ」
芳佳「ハロウィン・・・?」
エーリカ「うん。欧州のお祭りでね、仮装をして他所の家を訪ねて、お菓子をねだるの。お菓子がもらえなかったら代わりにいたずらをしてもいいんだよ」
芳佳「へぇ、面白い風習ですね。・・・でも事情を知らないとただの強奪ですよ?」
エーリカ「にゃははー。ごめんごめん」
坂本「おっ、やっとるな」
エーリカ「あっ、少佐ー!」
芳佳「坂本さーん、そういう行事があるなら前もって教えてくださいよー」
坂本「はっはっは、すまんすまん。だが異文化を身を以て知るのもなかなかいいものだろうと思ってな」
芳佳「そういうのはもっと平穏なお祭りの時でいいですよぅ。本当にびっくりしたんですから!」
坂本「なんだ、もういたずらされたのか?」
芳佳「ハルトマンさんに胸を揉まれましたぁ」
エーリカ「そうだ、少佐もなんかちょうだい!トリック オア トリート!」
坂本「お、私か」
芳佳「とりっくおあとりーと?」
エーリカ「うん、『お菓子をくれなきゃいたずらするよ』って意味なんだよ。ハロウィンの合い言葉みたいなものかな」
芳佳「なるほど・・・」
坂本「今はこれくらいしか持ち合わせていないが・・・」ゴソゴソ
芳佳「あっ、肝油ドロップだー!」
エーリカ「か、肝油・・・?」
坂本「うむ、ビタミンが豊富で栄養補給にもいいんだぞ。お前のことだから一粒じゃ足りんだろう。何粒欲しいんだ?」ガラッ
エーリカ「や、やっぱりいいや。考えてみたら指揮官にお菓子をねだるなんて良くないよねっ!じゃあねっ!」タッタッタッ
坂本「行ってしまった・・・」
芳佳「別に肝油ドロップは普通に美味しいのに・・・」パクッ
エーリカ「うへー、まさかの肝油だよぉ・・・お菓子になってるなんて思いもしなかった・・・」
エーリカ「ああ言っちゃった以上ミーナのところにも行けないし・・・」
エーリカ「次は誰のところに行こうかな・・・」
エーリカ「そうだ、ペリーヌのところにでも行ってみようかな。ガリア人だし、お菓子は期待できそう」
エーリカ「おっかしーおっかしー♪」
エーリカ「ペリーヌ!トリック オア トリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうよー!」ガチャ
ペリーヌ「あら、ハルトマン中尉。いらっしゃいまし。今年の私は抜かりありませんわよ」
キラキラ
エーリカ「わぁ、お茶会の準備がしてある!」
ペリーヌ「今お茶を淹れますわ」
エーリカ(・・・去年のいたずらが余程堪えたのかな?)
エーリカ「ふわぁ・・・マカロンにガレット、マドレーヌ・・・美味しそー」ダラー
ペリーヌ「どうぞ、召し上がれ」
エーリカ「いただきまーす!おいしい!おいしい!」パクパク
ペリーヌ「ふふ、そう言ってもらえると作った甲斐がありましたわ」
エーリカ「えっ、これ全部ペリーヌが作ったの!?」
ペリーヌ「ええ、給金はほとんどガリア復興に回してしまっていますから、あまり自由に使えるお金が無くて・・・幸い基地に小麦粉なんかは沢山ありますし」
エーリカ「あ・・・」
ペリーヌ「去年はハロウィンを楽しむ余裕なんてありませんでしたけど・・・こういうのもたまにはいいものですわね」クスッ
エーリカ「・・・」
エーリカ「ごちそうさまー!」
ペリーヌ「もういいんですの?まだお菓子残ってますわよ?」
エーリカ「ううん、ありがとう。美味しかったよ」
ペリーヌ「そう、私も久しぶりに中尉と面と向かってお話しできて楽しかったですわ」
エーリカ「えへへ」
エーリカ「そうそう、ペリーヌ」
ペリーヌ「はい?」
エーリカ「お菓子、もうしばらく残しといてね!」
ペリーヌ「? ・・・わかりましたわ」
エーリカ「じゃあ、またね!」バタン
ペリーヌ「どうしたんでしょう・・・?」
エーリカ「あれ?どこに行ったのかなぁ?」
エーリカ「さっきまでここにいたのに・・・」
エーリカ「まぁでもみんなの所回ってたら見つかるよね!」タッタッタ
エーリカ「あ、向こうから誰か来る!」
エーリカ「あれは・・・サーニャだ!」
エーリカ「さっあにゃーん!トリック オア トリート!」
サーニャ「! ハルトマンさん!」
エーリカ「あれー、ないのかなー?お菓子ないのかなー?」
サーニャ「お菓子・・・持って、ないです・・・」
エーリカ「それなら、残念だけどさぁにゃんにはいたずらをしなければなりません」ワキワキ
サーニャ「え・・・」
エーリカ「私だって本当はこんなことしたくないけど、さぁにゃんがお菓子持ってないんだから仕方ないよね・・・」ワキワキ
サーニャ「あっ・・・やぁっ・・・」
エーリカ「にししししー」
ゴツン
エイラ「おイ、中尉!サーニャに何やってんダ!」
エーリカ「いてて・・・あれ、エイラ・・・?」
サーニャ「エイラ、暴力はダメよ・・・?」
エイラ「だ、だって中尉がサーニャにちょっかい出すのが見えたかラ・・・」
サーニャ「・・・それでも暴力はダメ。ごめんなさい、ハルトマンさん」ペコ
エーリカ「や、大丈夫、大丈夫」
エイラ「ご、ごめんよ、サーニャぁ〜!」
エイラ「それにしても中尉、一体サーニャに何しようとしてたんだよ!」
エーリカ「え?サーニャがお菓子くれなかったからいたずらしようとしただけだけど?」
エイラ「だけど?じゃねぇヨ!!あー、もウ!これやるからサーニャには手を出すナ!」
エーリカ「わーい、ありがとう!おっ、お洒落な箱だねぇ」
エイラ「そうダロー?スオムスではすごくポピュラーなお菓子なんだゾ」
サーニャ「エイラ・・・それって・・・」
エーリカ「さーて、ブツももらったし・・・エイラ」
エイラ「ん?」
エーリカ「トリック オア トリート!」
エイラ「な、今それやったダロ!?」
エーリカ「えー、これはさぁにゃんの分でしょー?」
エイラ「」
エーリカ「あれー、ないのかなー?もうないのかなー?」
エイラ「ちゅ、中尉じゃないんだからそんなにいくつもお菓子持ち歩いてねぇヨ!」
エーリカ「そっかー、ざんねーん。・・・というわけで、うりゃ!」ズルッ
エイラ「ひゃあっ!やめろッ!ズボン下ろすなァッ!」
サーニャ「エイラ・・・」
エイラ「さ、サーニャ・・・やめてくレ・・・っ、ワタシヲソンナメデミンナー!!!」
エーリカ「にししし、あー、楽しかった」タッタッタ
エーリカ「エイラからもらったお菓子食べよーっと」パカッ
エーリカ「黒い・・・飴?まぁいいか・・・」パクッ
エーリカ「・・・」
エーリカ「・・・」
エーリカ「・・・まずい」
エーリカ「え、なにこれ、まずい!」
エーリカ「本当に口に入れていいものなのか疑問が湧いてくるくらいまずい!」
エーリカ「なんていうか・・・タイヤ食べてるみたい・・・タイヤ食べたことないけど」
エーリカ「しかもなんかスースーする・・・」
エーリカ「ダメだ、なんか涙出てきた・・・」
エーリカ「・・・」ズーン
ルッキーニ「ハルトマン中尉、にゃっほー!」
エーリカ「う?あぁ、ルッキーニ・・・」
ルッキーニ「どしたの?元気ないね?」
エーリカ「ちょっと色々あってね・・・」
ルッキーニ「ふーん、まぁいいや。そんなことより・・・トリック オア トリート!お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」
エーリカ「え、私?私に言ってるの?」
ルッキーニ「? そだよ?」
エーリカ(今までもらうことばっかり考えてて何にも用意してなかった・・・)
エーリカ「あ、あぁ、じゃあこれあげるよ・・・」
ルッキーニ「ありがと!わぁ、お洒落な箱!ハロウィンって面白いね!ロマーニャにはない行事だからすっごく楽しいよ!」
エーリカ「へぇ、そうなんだ。そうだね、楽しいよね・・・」
ルッキーニ「それじゃあね!」
「うぇー、何これー!まずいー!!」
エーリカ「許せルッキーニ、痛み分けだ・・・」
エーリカ「気を取り直して、次はシャーリーのところにでも行こうかな」
エーリカ「シャーリー!トリック オア トリートだよ!」
シャーリー「おう、ハルトマンか、来ると思ってたよ。これをやろう」
エーリカ「え、何これ」
シャーリー「何ってケーキだけど・・・?」
エーリカ「クリームがオレンジ色だよ・・・?」
シャーリー「ハロウィンカラーだな」
エーリカ「いやいやいや、この蛍光オレンジ、どう見ても食べ物の色じゃないでしょ!」
シャーリー「そうか?うちの国では普通だぞ?」
エーリカ「食べれたとしても絶対に身体に良くないよ・・・」
シャーリー「大丈夫だって!世界的に見てもリベリアンが特別に早死ってわけでもないだろ?」
エーリカ「むむむ・・・」
エーリカ(でも口の中にまだエイラの飴の味が残ってるんだよなぁ。正直これを何とかしたい・・・)
エーリカ「」ドキドキ
エーリカ「」パクッ
エーリカ「甘い・・・」ホッコリ
シャーリー「だろー?」
エーリカ「美味しい・・・」モグモグ
エーリカ「ごちそうさまー!」
シャーリー「結局全部食べたな」
エーリカ「だって聞いてよ、エイラのくれた飴がまずくってさー」
シャーリー「あー、あれか。あの黒い箱に入ってるやつだろ?」
エーリカ「そうそう」
シャーリー「私も食べたけどあれはきっついよなー。腐った鰊の缶詰といい、北欧のやつは味覚が特殊なのかも知れないと思うよ」
エーリカ「そうだ、シャーリー。少佐どこにいるか知らない?」
シャーリー「ああ、少佐なら外で素振りをしてたぞ」
エーリカ「そっか、ありがとー」バタン
シャーリー「あんまりお菓子食べ過ぎるなよー」
エーリカ「そっか。少佐はあのあと、外に訓練しに行ったのか」
エーリカ「おーい、少佐ー」
坂本「おお、ハルトマン。やっぱり肝油ドロップが欲しいのか?」
エーリカ「いや、そうじゃなくて・・・いや、そうなんだ。でも・・・」
坂本「?」
エーリカ「私じゃなくて、ペリーヌにあげてくれないかな?」
坂本「? どういうことだ?」
エーリカ「えーと、なんていうか・・・ペリーヌって、目が悪いじゃない?」
坂本「そうだな」
エーリカ「前に少佐が肝油は眼にいいって言ってたし、肝油ドロップを舐めればよく見えるようになるかなー・・・って」
坂本「いや、そこまで急に効果が出るものではないと思うが・・・」
エーリカ「いーから!ペリーヌは自分の部屋にいるから持っていってあげて!じゃないといたずらしちゃうよ!」
坂本「はぁ。別に構わないが・・・」
エーリカ「約束したからね!」タッタッタ
エーリカ(・・・ペリーヌ、借りは返したよ!あとは自分で頑張れ!)グッ
エーリカ「大方回ったなぁ。あとはミーナとトゥルーデと・・・リーネか」
エーリカ「そういえば、今日はリーネを見かけないなぁ・・・部屋にもいないみたいだし」
エーリカ「じゃあ次はミーナ・・・は止めとこうかな。ミーナは不思議な味覚を持ってるようだし、エイラの時と同じ轍を踏むような気がしてならない」
エーリカ「それじゃあ最後にトゥルーデのところに行こう!」
エーリカ「トゥルーデ!トリック オア トリート!」
ゲルト「ハルトマン、全くお前はいい年してハロウィンなんかで浮かれて!そろそろ年相応の落ち着きを持ったらどうだ!」
エーリカ「えー、こういう行事の時はその規律に従うべきなんじゃないのー?」
ゲルト「! 規律・・・」
エーリカ「そうそう。『トリック オア トリート』って言われたら、お菓子をあげる、お菓子がない場合はいたずらされる。それがハロウィンの規律でしょ?」
ゲルト「ぐっ、そ、それは・・・」
エーリカ「それで、『規律の鬼』のトゥルーデさんは、お菓子を用意してあるんですかねー?」
ゲルト「む、むぅ・・・用意、してないな・・・」
エーリカ「それじゃあ、いたずらしないと・・・そういう規律だから仕方ないよね」
ゲルト「くっ、そうだな・・・仕方ない、か・・・」
エーリカ「そしたらまず、これに着替えて下さい」
ゲルト「なっ!そんな少女趣味の服に誰が!いたずらされるのはしょうがないにしても、自分からこんな服を・・・」
エーリカ「やだなぁ、トゥルーデ。仮装も立派なハロウィンの規律だよー」
ゲルト「お前だって何の仮装もしていないだろうが!」
エーリカ「そりゃあ私は規律破りの常習犯だし。でも規律に厳しいトゥルーデさんはどうなんですかねー」
ゲルト「ぐっ」
エーリカ「これは流石に規律破っちゃうかなー?破っちゃうかなー?」
ゲルト「ぐぅ・・・わかったよ、着ればいいんだろ」
ゲルト「き、着替えたぞ・・・それでどうすればいいんだ・・・?」
エーリカ「」パシャパシャ
ゲルト「お、おい!やめろ、ハルトマン!撮るなっ!カメラを渡せ!」ダッ
エーリカ「にひひー!やーだよー!」ダダッ
ドタバタドタ
バタン
ゲルト「はぁ、はぁ・・・捕まえたぞ・・・」
エーリカ(あっ・・・押し倒されちゃった・・・)
ゲルト「ハルトマン、私もハロウィンの規律に従うことにしよう」
エーリカ(よく見ると・・・トゥルーデ、服すごく似合ってる・・・可愛い)
ゲルト「トリック オア トリート!どうだ、ハルトマン!」
エーリカ「お菓子なんて全部食べちゃって持ってないよぉ・・・」
ゲルト「そうか・・・それなら・・・いたずら、しないとな」ハァ ハァ
エーリカ「いたずら・・・何するの・・・?///」
ゲルト(・・・何故そこで赤くなる!?)
ゲルト「そうだな・・・」
ゲルト(まずい・・・)
ゲルト(何も考えてなかった・・・だが)
ゲルト(こうして見ると、ハルトマン・・・美人だな)
エーリカ「もしかして、ち、ちゅーとかしちゃうの・・・?///」
ゲルト「! そ、そうか・・・キスが嫌なのか・・・だが、いたずらだからな、仕方ないな///」
エーリカ「う、うん・・・仕方ないよね・・・」
チュッ
エーリカ「あ・・・」
エーリカ(おでこに・・・)
ゲルト「これでお終いだ」
エーリカ(ちゃんと唇にして欲しかったのに・・・)
ゲルト「・・・全く、これに懲りたら来年のハロウィンは大人しくするんだぞ!あとこのカメラは没収する!」
エーリカ「トゥルーデ」
ゲルト「なん------
チュッ
ゲルト「ぷはっ!何をする、ハルトマン!///」
エーリカ「にしし、カメラをトゥルーデに取られちゃったから、代わりのいたずらだよ!」
ゲルト「全く、お前は・・・全く懲りていないようだな」ハァ
エーリカ「トゥルーデ」
ゲルト「・・・なんだ?」
エーリカ「来年のハロウィンも、またいたずらしあいっこしようね!」
おわり
【おまけ・エイラーニャその後】
サーニャ「エイラ、さっきはごめんね・・・」
エイラ「別にいいけド・・・サーニャもこんな日にお菓子を持たずに出歩くなんて危ないんダナ!」
サーニャ「本当にごめんね・・・オラーシャではハロウィンやらないから・・・」
エイラ「そうなのカ?」
サーニャ「うん。それでつい忘れてて・・・ごめんなさい」
エイラ「まぁいいけどナー。でもワタシのお菓子もあげちゃったし、今度誰かに捕まったらどうしようもないゾ」
サーニャ「・・・」
サーニャ「エイラ・・・トリック オア トリート」
エイラ「さ、サーニャ・・・っ!狡いじゃないカ・・・ワタシがお菓子を持ってないのを知っていテ・・・」
サーニャ「ふふ・・・いたずらしなきゃ、ね・・・エイラ」スッ
エイラ「!」キュッ
チュッ
エイラ「さ、サーニャ・・・?///」
サーニャ「いたずら・・・だから。あと・・・さっきは助けてくれて、ありがとう・・・エイラ///」
エイラ「さ、サーニャぁ・・・っ!///」ガバッ
サーニャ「きゃっ!」
エイラ「サーニャ・・・トリック オア トリート・・・」
サーニャ「エイラ、私お菓子なんて持ってないわ・・・」
エイラ「それじゃあ・・・いたずらするんダナ・・・///」
サーニャ「エイラ・・・っ」
エイラ「サーニャぁ・・・っ」
・
・
・
サーニャ「エイラ、どうしたの・・・?」
エイラ「・・・なんて無理ダナ」
おわり
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。
オラーシャとロマーニャではハロウィンあんまりやらないっていうのは本当みたいです(wiki情報)。
厳格なカトリックと東方正教会の地域ではやらないんだとか。
エーゲル好きです。エイラーニャも好きだけど。
あとエーリカとペリーヌ、ルッキーニの一対一の絡みは書いてて新鮮な感じがしました。呼称とか調べ直したよ・・・
書いてる内に「いたずら」の文字がゲシュタルト崩壊してきたのはここだけの話です。
そしていつもレスありがとうございます!励みになります!
元スレ
エーリカ「宮藤ー!」
芳佳「あ、ハルトマンさん。どうしたんですか?」
エーリカ「トリック オア トリート!」
芳佳「え、な、なんですか?」
エーリカ「お菓子ないの?ないならいたずらしちゃうよ?」
芳佳「え?え?」
エーリカ「はーい、時間切れー。それでは・・・」ワキワキ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:07:00.86 ID:8wv5GE9H0
芳佳「え?な、なんなんですか・・・?ちょっと・・・っ」
エーリカ「お菓子を用意してない宮藤が悪いんだかんねー」ワキワキ
芳佳「ちょ・・・っ、ワキワキしながら迫ってくるのやめてくださいっ!」
エーリカ「えーいっ!」ムニッ
芳佳「ひゃあっ!」
エーリカ「あー、これは納得の残念賞だねぇ」ムニムニ
芳佳「ハルトマンさんには言われたくないですっ!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:12:09.43 ID:8wv5GE9H0
芳佳「もー!いきなりなんなんですか!?ハルトマンさん」
エーリカ「にしし、その様子だとハロウィン知らないみたいだからね、いたずらも控えめにしておいてあげたよ」
芳佳「ハロウィン・・・?」
エーリカ「うん。欧州のお祭りでね、仮装をして他所の家を訪ねて、お菓子をねだるの。お菓子がもらえなかったら代わりにいたずらをしてもいいんだよ」
芳佳「へぇ、面白い風習ですね。・・・でも事情を知らないとただの強奪ですよ?」
エーリカ「にゃははー。ごめんごめん」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:16:40.92 ID:8wv5GE9H0
坂本「おっ、やっとるな」
エーリカ「あっ、少佐ー!」
芳佳「坂本さーん、そういう行事があるなら前もって教えてくださいよー」
坂本「はっはっは、すまんすまん。だが異文化を身を以て知るのもなかなかいいものだろうと思ってな」
芳佳「そういうのはもっと平穏なお祭りの時でいいですよぅ。本当にびっくりしたんですから!」
坂本「なんだ、もういたずらされたのか?」
芳佳「ハルトマンさんに胸を揉まれましたぁ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:22:42.93 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「そうだ、少佐もなんかちょうだい!トリック オア トリート!」
坂本「お、私か」
芳佳「とりっくおあとりーと?」
エーリカ「うん、『お菓子をくれなきゃいたずらするよ』って意味なんだよ。ハロウィンの合い言葉みたいなものかな」
芳佳「なるほど・・・」
坂本「今はこれくらいしか持ち合わせていないが・・・」ゴソゴソ
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:27:15.01 ID:8wv5GE9H0
芳佳「あっ、肝油ドロップだー!」
エーリカ「か、肝油・・・?」
坂本「うむ、ビタミンが豊富で栄養補給にもいいんだぞ。お前のことだから一粒じゃ足りんだろう。何粒欲しいんだ?」ガラッ
エーリカ「や、やっぱりいいや。考えてみたら指揮官にお菓子をねだるなんて良くないよねっ!じゃあねっ!」タッタッタッ
坂本「行ってしまった・・・」
芳佳「別に肝油ドロップは普通に美味しいのに・・・」パクッ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:32:48.86 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「うへー、まさかの肝油だよぉ・・・お菓子になってるなんて思いもしなかった・・・」
エーリカ「ああ言っちゃった以上ミーナのところにも行けないし・・・」
エーリカ「次は誰のところに行こうかな・・・」
エーリカ「そうだ、ペリーヌのところにでも行ってみようかな。ガリア人だし、お菓子は期待できそう」
エーリカ「おっかしーおっかしー♪」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:37:58.72 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「ペリーヌ!トリック オア トリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうよー!」ガチャ
ペリーヌ「あら、ハルトマン中尉。いらっしゃいまし。今年の私は抜かりありませんわよ」
キラキラ
エーリカ「わぁ、お茶会の準備がしてある!」
ペリーヌ「今お茶を淹れますわ」
エーリカ(・・・去年のいたずらが余程堪えたのかな?)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:43:58.87 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「ふわぁ・・・マカロンにガレット、マドレーヌ・・・美味しそー」ダラー
ペリーヌ「どうぞ、召し上がれ」
エーリカ「いただきまーす!おいしい!おいしい!」パクパク
ペリーヌ「ふふ、そう言ってもらえると作った甲斐がありましたわ」
エーリカ「えっ、これ全部ペリーヌが作ったの!?」
ペリーヌ「ええ、給金はほとんどガリア復興に回してしまっていますから、あまり自由に使えるお金が無くて・・・幸い基地に小麦粉なんかは沢山ありますし」
エーリカ「あ・・・」
ペリーヌ「去年はハロウィンを楽しむ余裕なんてありませんでしたけど・・・こういうのもたまにはいいものですわね」クスッ
エーリカ「・・・」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:48:12.48 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「ごちそうさまー!」
ペリーヌ「もういいんですの?まだお菓子残ってますわよ?」
エーリカ「ううん、ありがとう。美味しかったよ」
ペリーヌ「そう、私も久しぶりに中尉と面と向かってお話しできて楽しかったですわ」
エーリカ「えへへ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:53:16.12 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「そうそう、ペリーヌ」
ペリーヌ「はい?」
エーリカ「お菓子、もうしばらく残しといてね!」
ペリーヌ「? ・・・わかりましたわ」
エーリカ「じゃあ、またね!」バタン
ペリーヌ「どうしたんでしょう・・・?」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 19:57:17.71 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「あれ?どこに行ったのかなぁ?」
エーリカ「さっきまでここにいたのに・・・」
エーリカ「まぁでもみんなの所回ってたら見つかるよね!」タッタッタ
エーリカ「あ、向こうから誰か来る!」
エーリカ「あれは・・・サーニャだ!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:03:18.17 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「さっあにゃーん!トリック オア トリート!」
サーニャ「! ハルトマンさん!」
エーリカ「あれー、ないのかなー?お菓子ないのかなー?」
サーニャ「お菓子・・・持って、ないです・・・」
エーリカ「それなら、残念だけどさぁにゃんにはいたずらをしなければなりません」ワキワキ
サーニャ「え・・・」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:08:01.16 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「私だって本当はこんなことしたくないけど、さぁにゃんがお菓子持ってないんだから仕方ないよね・・・」ワキワキ
サーニャ「あっ・・・やぁっ・・・」
エーリカ「にししししー」
ゴツン
エイラ「おイ、中尉!サーニャに何やってんダ!」
エーリカ「いてて・・・あれ、エイラ・・・?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:12:41.03 ID:8wv5GE9H0
サーニャ「エイラ、暴力はダメよ・・・?」
エイラ「だ、だって中尉がサーニャにちょっかい出すのが見えたかラ・・・」
サーニャ「・・・それでも暴力はダメ。ごめんなさい、ハルトマンさん」ペコ
エーリカ「や、大丈夫、大丈夫」
エイラ「ご、ごめんよ、サーニャぁ〜!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:17:03.86 ID:8wv5GE9H0
エイラ「それにしても中尉、一体サーニャに何しようとしてたんだよ!」
エーリカ「え?サーニャがお菓子くれなかったからいたずらしようとしただけだけど?」
エイラ「だけど?じゃねぇヨ!!あー、もウ!これやるからサーニャには手を出すナ!」
エーリカ「わーい、ありがとう!おっ、お洒落な箱だねぇ」
エイラ「そうダロー?スオムスではすごくポピュラーなお菓子なんだゾ」
サーニャ「エイラ・・・それって・・・」
エーリカ「さーて、ブツももらったし・・・エイラ」
エイラ「ん?」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:23:50.53 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「トリック オア トリート!」
エイラ「な、今それやったダロ!?」
エーリカ「えー、これはさぁにゃんの分でしょー?」
エイラ「」
エーリカ「あれー、ないのかなー?もうないのかなー?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:28:21.23 ID:8wv5GE9H0
エイラ「ちゅ、中尉じゃないんだからそんなにいくつもお菓子持ち歩いてねぇヨ!」
エーリカ「そっかー、ざんねーん。・・・というわけで、うりゃ!」ズルッ
エイラ「ひゃあっ!やめろッ!ズボン下ろすなァッ!」
サーニャ「エイラ・・・」
エイラ「さ、サーニャ・・・やめてくレ・・・っ、ワタシヲソンナメデミンナー!!!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:32:46.39 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「にししし、あー、楽しかった」タッタッタ
エーリカ「エイラからもらったお菓子食べよーっと」パカッ
エーリカ「黒い・・・飴?まぁいいか・・・」パクッ
エーリカ「・・・」
エーリカ「・・・」
エーリカ「・・・まずい」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:38:06.34 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「え、なにこれ、まずい!」
エーリカ「本当に口に入れていいものなのか疑問が湧いてくるくらいまずい!」
エーリカ「なんていうか・・・タイヤ食べてるみたい・・・タイヤ食べたことないけど」
エーリカ「しかもなんかスースーする・・・」
エーリカ「ダメだ、なんか涙出てきた・・・」
エーリカ「・・・」ズーン
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:42:52.55 ID:8wv5GE9H0
ルッキーニ「ハルトマン中尉、にゃっほー!」
エーリカ「う?あぁ、ルッキーニ・・・」
ルッキーニ「どしたの?元気ないね?」
エーリカ「ちょっと色々あってね・・・」
ルッキーニ「ふーん、まぁいいや。そんなことより・・・トリック オア トリート!お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:49:25.92 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「え、私?私に言ってるの?」
ルッキーニ「? そだよ?」
エーリカ(今までもらうことばっかり考えてて何にも用意してなかった・・・)
エーリカ「あ、あぁ、じゃあこれあげるよ・・・」
ルッキーニ「ありがと!わぁ、お洒落な箱!ハロウィンって面白いね!ロマーニャにはない行事だからすっごく楽しいよ!」
エーリカ「へぇ、そうなんだ。そうだね、楽しいよね・・・」
ルッキーニ「それじゃあね!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 20:55:33.12 ID:8wv5GE9H0
「うぇー、何これー!まずいー!!」
エーリカ「許せルッキーニ、痛み分けだ・・・」
エーリカ「気を取り直して、次はシャーリーのところにでも行こうかな」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:00:55.90 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「シャーリー!トリック オア トリートだよ!」
シャーリー「おう、ハルトマンか、来ると思ってたよ。これをやろう」
エーリカ「え、何これ」
シャーリー「何ってケーキだけど・・・?」
エーリカ「クリームがオレンジ色だよ・・・?」
シャーリー「ハロウィンカラーだな」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:06:14.71 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「いやいやいや、この蛍光オレンジ、どう見ても食べ物の色じゃないでしょ!」
シャーリー「そうか?うちの国では普通だぞ?」
エーリカ「食べれたとしても絶対に身体に良くないよ・・・」
シャーリー「大丈夫だって!世界的に見てもリベリアンが特別に早死ってわけでもないだろ?」
エーリカ「むむむ・・・」
エーリカ(でも口の中にまだエイラの飴の味が残ってるんだよなぁ。正直これを何とかしたい・・・)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:12:12.33 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「」ドキドキ
エーリカ「」パクッ
エーリカ「甘い・・・」ホッコリ
シャーリー「だろー?」
エーリカ「美味しい・・・」モグモグ
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:17:20.42 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「ごちそうさまー!」
シャーリー「結局全部食べたな」
エーリカ「だって聞いてよ、エイラのくれた飴がまずくってさー」
シャーリー「あー、あれか。あの黒い箱に入ってるやつだろ?」
エーリカ「そうそう」
シャーリー「私も食べたけどあれはきっついよなー。腐った鰊の缶詰といい、北欧のやつは味覚が特殊なのかも知れないと思うよ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:23:01.79 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「そうだ、シャーリー。少佐どこにいるか知らない?」
シャーリー「ああ、少佐なら外で素振りをしてたぞ」
エーリカ「そっか、ありがとー」バタン
シャーリー「あんまりお菓子食べ過ぎるなよー」
エーリカ「そっか。少佐はあのあと、外に訓練しに行ったのか」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:28:39.35 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「おーい、少佐ー」
坂本「おお、ハルトマン。やっぱり肝油ドロップが欲しいのか?」
エーリカ「いや、そうじゃなくて・・・いや、そうなんだ。でも・・・」
坂本「?」
エーリカ「私じゃなくて、ペリーヌにあげてくれないかな?」
坂本「? どういうことだ?」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:35:11.39 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「えーと、なんていうか・・・ペリーヌって、目が悪いじゃない?」
坂本「そうだな」
エーリカ「前に少佐が肝油は眼にいいって言ってたし、肝油ドロップを舐めればよく見えるようになるかなー・・・って」
坂本「いや、そこまで急に効果が出るものではないと思うが・・・」
エーリカ「いーから!ペリーヌは自分の部屋にいるから持っていってあげて!じゃないといたずらしちゃうよ!」
坂本「はぁ。別に構わないが・・・」
エーリカ「約束したからね!」タッタッタ
エーリカ(・・・ペリーヌ、借りは返したよ!あとは自分で頑張れ!)グッ
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:40:57.48 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「大方回ったなぁ。あとはミーナとトゥルーデと・・・リーネか」
エーリカ「そういえば、今日はリーネを見かけないなぁ・・・部屋にもいないみたいだし」
エーリカ「じゃあ次はミーナ・・・は止めとこうかな。ミーナは不思議な味覚を持ってるようだし、エイラの時と同じ轍を踏むような気がしてならない」
エーリカ「それじゃあ最後にトゥルーデのところに行こう!」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:46:15.19 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「トゥルーデ!トリック オア トリート!」
ゲルト「ハルトマン、全くお前はいい年してハロウィンなんかで浮かれて!そろそろ年相応の落ち着きを持ったらどうだ!」
エーリカ「えー、こういう行事の時はその規律に従うべきなんじゃないのー?」
ゲルト「! 規律・・・」
エーリカ「そうそう。『トリック オア トリート』って言われたら、お菓子をあげる、お菓子がない場合はいたずらされる。それがハロウィンの規律でしょ?」
ゲルト「ぐっ、そ、それは・・・」
エーリカ「それで、『規律の鬼』のトゥルーデさんは、お菓子を用意してあるんですかねー?」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:51:04.41 ID:8wv5GE9H0
ゲルト「む、むぅ・・・用意、してないな・・・」
エーリカ「それじゃあ、いたずらしないと・・・そういう規律だから仕方ないよね」
ゲルト「くっ、そうだな・・・仕方ない、か・・・」
エーリカ「そしたらまず、これに着替えて下さい」
ゲルト「なっ!そんな少女趣味の服に誰が!いたずらされるのはしょうがないにしても、自分からこんな服を・・・」
エーリカ「やだなぁ、トゥルーデ。仮装も立派なハロウィンの規律だよー」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 21:57:19.57 ID:8wv5GE9H0
ゲルト「お前だって何の仮装もしていないだろうが!」
エーリカ「そりゃあ私は規律破りの常習犯だし。でも規律に厳しいトゥルーデさんはどうなんですかねー」
ゲルト「ぐっ」
エーリカ「これは流石に規律破っちゃうかなー?破っちゃうかなー?」
ゲルト「ぐぅ・・・わかったよ、着ればいいんだろ」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:02:29.15 ID:8wv5GE9H0
ゲルト「き、着替えたぞ・・・それでどうすればいいんだ・・・?」
エーリカ「」パシャパシャ
ゲルト「お、おい!やめろ、ハルトマン!撮るなっ!カメラを渡せ!」ダッ
エーリカ「にひひー!やーだよー!」ダダッ
ドタバタドタ
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:06:49.47 ID:8wv5GE9H0
バタン
ゲルト「はぁ、はぁ・・・捕まえたぞ・・・」
エーリカ(あっ・・・押し倒されちゃった・・・)
ゲルト「ハルトマン、私もハロウィンの規律に従うことにしよう」
エーリカ(よく見ると・・・トゥルーデ、服すごく似合ってる・・・可愛い)
ゲルト「トリック オア トリート!どうだ、ハルトマン!」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:11:33.23 ID:8wv5GE9H0
エーリカ「お菓子なんて全部食べちゃって持ってないよぉ・・・」
ゲルト「そうか・・・それなら・・・いたずら、しないとな」ハァ ハァ
エーリカ「いたずら・・・何するの・・・?///」
ゲルト(・・・何故そこで赤くなる!?)
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:16:46.64 ID:8wv5GE9H0
ゲルト「そうだな・・・」
ゲルト(まずい・・・)
ゲルト(何も考えてなかった・・・だが)
ゲルト(こうして見ると、ハルトマン・・・美人だな)
エーリカ「もしかして、ち、ちゅーとかしちゃうの・・・?///」
ゲルト「! そ、そうか・・・キスが嫌なのか・・・だが、いたずらだからな、仕方ないな///」
エーリカ「う、うん・・・仕方ないよね・・・」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:21:26.20 ID:8wv5GE9H0
チュッ
エーリカ「あ・・・」
エーリカ(おでこに・・・)
ゲルト「これでお終いだ」
エーリカ(ちゃんと唇にして欲しかったのに・・・)
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:26:55.28 ID:8wv5GE9H0
ゲルト「・・・全く、これに懲りたら来年のハロウィンは大人しくするんだぞ!あとこのカメラは没収する!」
エーリカ「トゥルーデ」
ゲルト「なん------
チュッ
ゲルト「ぷはっ!何をする、ハルトマン!///」
エーリカ「にしし、カメラをトゥルーデに取られちゃったから、代わりのいたずらだよ!」
ゲルト「全く、お前は・・・全く懲りていないようだな」ハァ
エーリカ「トゥルーデ」
ゲルト「・・・なんだ?」
エーリカ「来年のハロウィンも、またいたずらしあいっこしようね!」
おわり
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:30:25.92 ID:8wv5GE9H0
【おまけ・エイラーニャその後】
サーニャ「エイラ、さっきはごめんね・・・」
エイラ「別にいいけド・・・サーニャもこんな日にお菓子を持たずに出歩くなんて危ないんダナ!」
サーニャ「本当にごめんね・・・オラーシャではハロウィンやらないから・・・」
エイラ「そうなのカ?」
サーニャ「うん。それでつい忘れてて・・・ごめんなさい」
エイラ「まぁいいけどナー。でもワタシのお菓子もあげちゃったし、今度誰かに捕まったらどうしようもないゾ」
サーニャ「・・・」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:35:53.39 ID:8wv5GE9H0
サーニャ「エイラ・・・トリック オア トリート」
エイラ「さ、サーニャ・・・っ!狡いじゃないカ・・・ワタシがお菓子を持ってないのを知っていテ・・・」
サーニャ「ふふ・・・いたずらしなきゃ、ね・・・エイラ」スッ
エイラ「!」キュッ
チュッ
エイラ「さ、サーニャ・・・?///」
サーニャ「いたずら・・・だから。あと・・・さっきは助けてくれて、ありがとう・・・エイラ///」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:41:12.03 ID:8wv5GE9H0
エイラ「さ、サーニャぁ・・・っ!///」ガバッ
サーニャ「きゃっ!」
エイラ「サーニャ・・・トリック オア トリート・・・」
サーニャ「エイラ、私お菓子なんて持ってないわ・・・」
エイラ「それじゃあ・・・いたずらするんダナ・・・///」
サーニャ「エイラ・・・っ」
エイラ「サーニャぁ・・・っ」
・
・
・
サーニャ「エイラ、どうしたの・・・?」
エイラ「・・・なんて無理ダナ」
おわり
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:47:55.78 ID:8wv5GE9H0
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。
オラーシャとロマーニャではハロウィンあんまりやらないっていうのは本当みたいです(wiki情報)。
厳格なカトリックと東方正教会の地域ではやらないんだとか。
エーゲル好きです。エイラーニャも好きだけど。
あとエーリカとペリーヌ、ルッキーニの一対一の絡みは書いてて新鮮な感じがしました。呼称とか調べ直したよ・・・
書いてる内に「いたずら」の文字がゲシュタルト崩壊してきたのはここだけの話です。
そしていつもレスありがとうございます!励みになります!
エーリカ「ハッピーハロウィーン!!」