1: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:19:42.01 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「……」
海未「……」ニコニコ
真姫「…はぁ」
海未「どうしました?」
真姫「どうしたじゃないわよ。何よさっきから」
海未「何って真姫のことを見ているだけですが?」
2: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:20:22.51 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「それよ!」
海未「はい?」
真姫「何で私ばかり見ているのよ。暇なの?」
海未「うーん、暇と言われれば暇ですね」
真姫「そ、そうなの?」
海未「ええ、暇です」
真姫「へ、へぇ。……それと」
海未「それと?」
真姫「今日の練習はもう終わったでしょ?」
海未「ええ。終わりましたね」
真姫「なんで穂乃果たちと帰らなかったの?」
海未「うーん……なぜでしょうね?」
真姫「私に聞かないでよ。いつもは一緒に帰ってるじゃない」
海未「今日は違う気分でしたので」
真姫「どういうことよ?」
海未「そうですね……」
海未「真姫の隣にいたい気分でしたから」
真姫「…何言ってるのよ」ジトー
海未「あれ?私変なこと言いましたか?」
真姫「言ったわよ」
海未「うーん、おかしいですね」
真姫(…無自覚)
海未「ところで」
真姫「なに?」
海未「真姫はなぜ帰らないのですか?」
真姫「私?」
海未「ええ。オウム返しをするようで悪いですが」
真姫「私はピアノを少し弾きたくなったからよ」
海未「そうですか。…では、私もたった今用事が出来ました」
真姫「帰るの?」
海未「帰りませんよ」
真姫「じゃあ、何なのよ?」
海未「真姫のピアノを聴きに来ました」
真姫「……」
海未「いいでしょうか?」
真姫「はぁ……いいわ」
海未「ありがとうございます」
真姫「…でも」
海未「はい?」
真姫「近すぎるわ」
海未「近い?」
真姫「なんで私の隣にいるのよ」
海未「ちょうど真姫の隣が空いていましたから」
真姫「空いていたからじゃないわよ。他にも椅子はあるでしょ?」
海未「ありますね」
真姫「そっちに座ればいいじゃない。狭くないの?」
海未「そんな狭いだなんて。私はここでいいです」
真姫「なんで?」
海未「うーん…真姫の隣だから、ですね」ニコッ
真姫「……」
真姫(なんでそんなことさらっと言えるわけ?恥ずかしくないのかしら?)
真姫「集中できないじゃない」ボソッ
海未「あの、真姫?」
真姫「なによ?」
海未「私がいると集中できませんか?」
真姫「なっ、聞こえてたの!?」
海未「これだけ近くにいれば聞こえますよ」
真姫「油断したわ…」
海未「それで、どうなんですか?」ズイッ
真姫(ち、近い…)
真姫「で、できない…わよ」
海未「そうですか、では」
真姫「あっ……どこに行くのよ?」
海未「ここなら大丈夫でしょうか?」
真姫「大して変わってない気がするけれど」
海未「でも真姫の隣ではありませんよ?」
真姫「そうだけど…」
海未「何か不満でも?」
真姫「……別に」
海未「なら良かったです」
真姫「……」
海未「真姫?」
真姫「何でもない」
真姫「それじゃ、始めるわ」
海未「お願いします」
―――
――
海未「いやぁ、やはり素晴らしいですね」
真姫「…ありがと」カミノケクルクル
海未「何度聴いても美しいです。それに」
真姫「それに?」
海未「好きですね」
真姫「えっ?」
海未「ピアノを弾いているときの表情は生き生きしていて楽しそうです」
真姫「そ、そういうこと」
海未「どうしました?」
真姫「何でもないわよ!」
海未「?」
真姫「いいわよ。一人で大丈夫だから」
海未「私も屋上の鍵を返しに行きます」
真姫「返してなかったの?」
海未「忘れていました」
真姫「そうなの?」
海未「はい、練習の後は真姫についていきましたし、一緒にいてこの事を忘れていましたね」
真姫「……」
海未「真姫?行かないのですか?」
真姫「ふんっ!行くわよ!」
海未「あっ!待ってください」
真姫「早くしなさいよ!」
海未「なんでそんなに機嫌が悪いのですか?」
真姫「うっさい!」
海未「もう真っ暗ですね」
真姫「そうね」
海未「家まで送りますよ?」
真姫「別にいいわよ。それだとあなたの帰りが遅くなるわよ?」
海未「女性が夜道を一人で歩くのは危険です」
真姫「それはあなたもでしょ?」
海未「私は大丈夫です」
真姫「何よそれ」
海未「真姫の方が心配ですから」
真姫「そんなことを言ったら私も心配よ」
海未「う~ん…、どうしましょうか?」
真姫「……ねぇ?」
海未「なんでしょうか?」
真姫「そんなにも私のことが心配?」
海未「心配ですよ。だって…」
真姫「だって?」
海未「……やっぱりいいです」
真姫「なによ。気になるじゃない」
海未「さっきのは忘れてください」
真姫「……分かったわよ」
真姫「ねぇ?それなら他のこと聞いていい?」
海未「他のことですか?」
真姫「海未って……私のこと、好き?」
海未「ぶっ!!」
海未「な、ななななんですか!?いきなり!」
真姫「別にいいでしょ?」
海未「よ、よくありません!」
真姫「で、好きなの?嫌いなの?」
海未「え、えーっと」
真姫「嫌い?」
海未「き、嫌いなわけありませんよ!」
真姫「じゃあ、好き?」
海未「そ、それは……」
真姫「私はね…」
海未「真姫?」
真姫「目、閉じて?」
海未「は、はぁ。…こうですか?」
真姫「いいって言うまで閉じていてよ?」
海未「は、はい」
真姫「私はね、海未のことが……」
チュッ
海未「!」
真姫「もうっ、いいって言うまででしょ?」
海未「真姫!あなたはいったい何を!?」
真姫「おまじないよ。おまじない」
海未「お、おまじない?」
真姫「私たちが家まで無事に帰れるように、それから…」
真姫「私の、気持ち」///
海未「それって…」
真姫「もう…帰るからっ」
海未「ま、待ってください!」
海未「……」
海未「行ってしまいました……」
海未「ひどいですよ。自分だけ言って逃げるなんて」
海未「私だって……伝えたかったです」
海未「真姫だけずるいですよ……」
―――
――
――バタン
真姫「……」
ボスッ
真姫「~~っ」ジタバタ
真姫(い、言っちゃった!!)
真姫「それに…海未にき、キスまで…」
真姫「明日から顔なんて見れないわよっ!」
真姫「それに……」
『真姫「私たちが家まで無事に帰れるようにと」
真姫「……私の、気持ち」///』
真姫「あーもうっ!なんであんなこと言ったのよ!!」
真姫「本当は海未のことなんてっ!!」
真姫「……」
真姫「……本当にどうしよう」ハァ
ブーブー
真姫「メ、メール?」
真姫「海未から!?」
真姫「……」
真姫「えっ?えーっ!!?」
―――
――
『分かったわ、放課後ね』
海未「返事がやっと来ましたね」
海未「来なかったらどうしようかと思っていたところです」
海未「……明日、ですね」
海未「……」
スッ
海未(まだ真姫の感触が…)
海未「柔らかかった…です」
海未「……」
海未「私も触れてみたいものです」
海未「……」
海未「って、これでは私が真姫にキスしたいと言っているものではありませんか!」
海未「あ、あれは真姫がしてきたことで……」
海未「……」
海未「でも、私もその…したい、ということですよね」
海未「……」
海未「今日はもう寝ます!」
―――
――
真姫「」キョロキョロ
真姫「まだ、来てないみたいね」ハァ
真姫「…って何を緊張してるのよ」
真姫「いつも通りでいいのよ。いつも通りで」
真姫「……来るまでピアノでも弾いていようかしら」
ガラッ
真姫「!」ドキッ
海未「こんにちは、真姫」
真姫「は、早かったわね」
海未「そうでしょうか?約束の時間通りだと思いますが?」
真姫「そ、そそうだっけ?」
海未「では、隣。失礼します」
真姫「う、うん」
海未「……」
真姫「……」
海未「……」
真姫「……」
真姫(まともに海未の顔が見れないわ)
真姫(隣にいるだけで昨日のことを思い出すのに見つめられたりなんかしたら)
チラッ
海未「……」ジー
真姫「!?」ガタッ
海未「どうしました?」
真姫「なっ、なななな、何よさっきから!」
海未「真姫の方を見ていただけですが?」
真姫「何で見てるのよっ!」
海未「いけませんでしたか?」
真姫「だ、ダメって言うわけじゃないんだけど…」
海未「そうですか。……あの、真姫」
真姫「何よ。改まって」
海未「……す、」
真姫「…す?」
海未「………好き、です」///
真姫「え、あ……うん」///
海未「……」///
真姫「……」///
ギュッ
真姫「!」
ギュッ
海未「///」
海未「そ、それで、ですね。真姫」
真姫「…うん」
海未「へ、返事を聞きたいなと思いまして」
真姫「……言わなくちゃダメ?」
海未「お願いします」
真姫「……」
真姫「わ……私も海未のことが、好き」
海未「そう…ですか…」
真姫「……」
海未「……」
海未「何だか恥ずかしいですね」///
真姫「ええ。そうね」///
真姫「部室に行く?」
海未「もう少しこのままがいいですね」
真姫「だったら今日は休む?」
海未「それはいけません……と言いたいところですけど。私もそう思っていました」
真姫「クスっ。海未らしくないわね」
海未「どういうことですか?」
真姫「海未ならこういう時でも練習に行くと思っていたもの」
海未「そうですね。そう言われるとらしくないかもしれません」
海未「なので、らしくないことをしようと思います」
真姫「何をするの?」
海未「真姫、目を閉じてくれませんか?」
真姫「ん?こう?」
海未「はい、ありがとうございます」
海未「……」
海未(どうしましょう…)
海未(今から、き、キスを自分から…)
真姫「ねえ?これって何なの?」
海未「もう少し待ってください!」
真姫「う、うん…」
海未(待たせては真姫に失礼です。……行きます)
チュ
真姫「!」
真姫(く、唇!?)
真姫「ちょ、ちょっと!」
海未「……ふふっ♪ごちそうさまです」
真姫「私はほっぺただったじゃない!」
海未「昨日のお返しですよ」
真姫「お返し?」
海未「ずるいじゃないですか。あの時は真姫だけ伝えて」
真姫「それは…その…」
海未「でもこれで満足です」
真姫「もうっ……仕方のない人ね」クスクス
海未「これからもよろしくお願いしますね」
真姫「うん…こちらこそ」
以上です
お付き合いいただきありがとうございました
次もお目にかかることができましたらお願いします
元スレ
真姫「それよ!」
海未「はい?」
真姫「何で私ばかり見ているのよ。暇なの?」
海未「うーん、暇と言われれば暇ですね」
真姫「そ、そうなの?」
海未「ええ、暇です」
真姫「へ、へぇ。……それと」
海未「それと?」
3: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:20:50.73 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「今日の練習はもう終わったでしょ?」
海未「ええ。終わりましたね」
真姫「なんで穂乃果たちと帰らなかったの?」
海未「うーん……なぜでしょうね?」
真姫「私に聞かないでよ。いつもは一緒に帰ってるじゃない」
海未「今日は違う気分でしたので」
真姫「どういうことよ?」
海未「そうですね……」
4: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:21:43.11 ID:4cKDrpXl0.net
海未「真姫の隣にいたい気分でしたから」
真姫「…何言ってるのよ」ジトー
海未「あれ?私変なこと言いましたか?」
真姫「言ったわよ」
海未「うーん、おかしいですね」
真姫(…無自覚)
6: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:22:12.73 ID:4cKDrpXl0.net
海未「ところで」
真姫「なに?」
海未「真姫はなぜ帰らないのですか?」
真姫「私?」
海未「ええ。オウム返しをするようで悪いですが」
真姫「私はピアノを少し弾きたくなったからよ」
7: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:22:43.20 ID:4cKDrpXl0.net
海未「そうですか。…では、私もたった今用事が出来ました」
真姫「帰るの?」
海未「帰りませんよ」
真姫「じゃあ、何なのよ?」
海未「真姫のピアノを聴きに来ました」
真姫「……」
8: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:23:10.40 ID:4cKDrpXl0.net
海未「いいでしょうか?」
真姫「はぁ……いいわ」
海未「ありがとうございます」
真姫「…でも」
海未「はい?」
真姫「近すぎるわ」
海未「近い?」
9: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:23:39.24 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「なんで私の隣にいるのよ」
海未「ちょうど真姫の隣が空いていましたから」
真姫「空いていたからじゃないわよ。他にも椅子はあるでしょ?」
海未「ありますね」
真姫「そっちに座ればいいじゃない。狭くないの?」
海未「そんな狭いだなんて。私はここでいいです」
真姫「なんで?」
10: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:24:10.78 ID:4cKDrpXl0.net
海未「うーん…真姫の隣だから、ですね」ニコッ
真姫「……」
真姫(なんでそんなことさらっと言えるわけ?恥ずかしくないのかしら?)
真姫「集中できないじゃない」ボソッ
海未「あの、真姫?」
真姫「なによ?」
11: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:24:34.92 ID:4cKDrpXl0.net
海未「私がいると集中できませんか?」
真姫「なっ、聞こえてたの!?」
海未「これだけ近くにいれば聞こえますよ」
真姫「油断したわ…」
海未「それで、どうなんですか?」ズイッ
真姫(ち、近い…)
12: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:25:07.01 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「で、できない…わよ」
海未「そうですか、では」
真姫「あっ……どこに行くのよ?」
海未「ここなら大丈夫でしょうか?」
真姫「大して変わってない気がするけれど」
海未「でも真姫の隣ではありませんよ?」
真姫「そうだけど…」
13: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:25:26.53 ID:4cKDrpXl0.net
海未「何か不満でも?」
真姫「……別に」
海未「なら良かったです」
真姫「……」
海未「真姫?」
真姫「何でもない」
真姫「それじゃ、始めるわ」
海未「お願いします」
14: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:25:56.68 ID:4cKDrpXl0.net
―――
――
海未「いやぁ、やはり素晴らしいですね」
真姫「…ありがと」カミノケクルクル
海未「何度聴いても美しいです。それに」
真姫「それに?」
海未「好きですね」
真姫「えっ?」
15: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6990-c+Vo) 2015/10/22(木) 21:26:15.53 ID:4cKDrpXl0.net
海未「ピアノを弾いているときの表情は生き生きしていて楽しそうです」
真姫「そ、そういうこと」
海未「どうしました?」
真姫「何でもないわよ!」
海未「?」
18: >>1です。PCから書けなくなった……(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:34:36.16 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「いいわよ。一人で大丈夫だから」
海未「私も屋上の鍵を返しに行きます」
真姫「返してなかったの?」
海未「忘れていました」
真姫「そうなの?」
海未「はい、練習の後は真姫についていきましたし、一緒にいてこの事を忘れていましたね」
真姫「……」
海未「真姫?行かないのですか?」
19: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:37:27.42 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「ふんっ!行くわよ!」
海未「あっ!待ってください」
真姫「早くしなさいよ!」
海未「なんでそんなに機嫌が悪いのですか?」
真姫「うっさい!」
21: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:40:10.29 ID:4cKDrpXl0.net
海未「もう真っ暗ですね」
真姫「そうね」
海未「家まで送りますよ?」
真姫「別にいいわよ。それだとあなたの帰りが遅くなるわよ?」
海未「女性が夜道を一人で歩くのは危険です」
真姫「それはあなたもでしょ?」
23: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:42:54.56 ID:4cKDrpXl0.net
海未「私は大丈夫です」
真姫「何よそれ」
海未「真姫の方が心配ですから」
真姫「そんなことを言ったら私も心配よ」
海未「う~ん…、どうしましょうか?」
真姫「……ねぇ?」
海未「なんでしょうか?」
24: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:45:47.95 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「そんなにも私のことが心配?」
海未「心配ですよ。だって…」
真姫「だって?」
海未「……やっぱりいいです」
真姫「なによ。気になるじゃない」
海未「さっきのは忘れてください」
真姫「……分かったわよ」
25: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:48:16.35 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「ねぇ?それなら他のこと聞いていい?」
海未「他のことですか?」
真姫「海未って……私のこと、好き?」
海未「ぶっ!!」
海未「な、ななななんですか!?いきなり!」
26: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:50:33.61 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「別にいいでしょ?」
海未「よ、よくありません!」
真姫「で、好きなの?嫌いなの?」
海未「え、えーっと」
真姫「嫌い?」
海未「き、嫌いなわけありませんよ!」
真姫「じゃあ、好き?」
海未「そ、それは……」
27: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 21:53:29.62 ID:4cKDrpXl0.net
真姫「私はね…」
海未「真姫?」
真姫「目、閉じて?」
海未「は、はぁ。…こうですか?」
真姫「いいって言うまで閉じていてよ?」
海未「は、はい」
真姫「私はね、海未のことが……」
チュッ
28: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 22:04:01.55 ID:4cKDrpXl0.net
海未「!」
真姫「もうっ、いいって言うまででしょ?」
海未「真姫!あなたはいったい何を!?」
真姫「おまじないよ。おまじない」
海未「お、おまじない?」
真姫「私たちが家まで無事に帰れるように、それから…」
真姫「私の、気持ち」///
海未「それって…」
真姫「もう…帰るからっ」
海未「ま、待ってください!」
海未「……」
29: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6990-OHEh) 2015/10/22(木) 22:06:00.54 ID:4cKDrpXl0.net
海未「行ってしまいました……」
海未「ひどいですよ。自分だけ言って逃げるなんて」
海未「私だって……伝えたかったです」
海未「真姫だけずるいですよ……」
47: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 01:51:05.76 ID:bmrldibz0.net
―――
――
――バタン
真姫「……」
ボスッ
真姫「~~っ」ジタバタ
真姫(い、言っちゃった!!)
48: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 01:51:53.18 ID:bmrldibz0.net
真姫「それに…海未にき、キスまで…」
真姫「明日から顔なんて見れないわよっ!」
真姫「それに……」
『真姫「私たちが家まで無事に帰れるようにと」
真姫「……私の、気持ち」///』
49: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 01:53:13.69 ID:bmrldibz0.net
真姫「あーもうっ!なんであんなこと言ったのよ!!」
真姫「本当は海未のことなんてっ!!」
真姫「……」
真姫「……本当にどうしよう」ハァ
ブーブー
真姫「メ、メール?」
真姫「海未から!?」
真姫「……」
真姫「えっ?えーっ!!?」
50: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 01:54:10.77 ID:bmrldibz0.net
―――
――
『分かったわ、放課後ね』
海未「返事がやっと来ましたね」
海未「来なかったらどうしようかと思っていたところです」
海未「……明日、ですね」
海未「……」
スッ
53: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 01:56:07.69 ID:bmrldibz0.net
海未(まだ真姫の感触が…)
海未「柔らかかった…です」
海未「……」
海未「私も触れてみたいものです」
海未「……」
54: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 01:57:17.03 ID:bmrldibz0.net
海未「って、これでは私が真姫にキスしたいと言っているものではありませんか!」
海未「あ、あれは真姫がしてきたことで……」
海未「……」
海未「でも、私もその…したい、ということですよね」
海未「……」
海未「今日はもう寝ます!」
60: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 22:57:04.73 ID:dmBZgmgC0.net
―――
――
真姫「」キョロキョロ
真姫「まだ、来てないみたいね」ハァ
真姫「…って何を緊張してるのよ」
真姫「いつも通りでいいのよ。いつも通りで」
真姫「……来るまでピアノでも弾いていようかしら」
62: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 22:57:44.71 ID:dmBZgmgC0.net
ガラッ
真姫「!」ドキッ
海未「こんにちは、真姫」
真姫「は、早かったわね」
海未「そうでしょうか?約束の時間通りだと思いますが?」
真姫「そ、そそうだっけ?」
海未「では、隣。失礼します」
真姫「う、うん」
63: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 22:58:18.05 ID:dmBZgmgC0.net
海未「……」
真姫「……」
海未「……」
真姫「……」
真姫(まともに海未の顔が見れないわ)
真姫(隣にいるだけで昨日のことを思い出すのに見つめられたりなんかしたら)
チラッ
64: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 22:58:54.48 ID:dmBZgmgC0.net
海未「……」ジー
真姫「!?」ガタッ
海未「どうしました?」
真姫「なっ、なななな、何よさっきから!」
海未「真姫の方を見ていただけですが?」
真姫「何で見てるのよっ!」
海未「いけませんでしたか?」
65: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 22:59:21.64 ID:dmBZgmgC0.net
真姫「だ、ダメって言うわけじゃないんだけど…」
海未「そうですか。……あの、真姫」
真姫「何よ。改まって」
海未「……す、」
真姫「…す?」
海未「………好き、です」///
66: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 22:59:44.85 ID:dmBZgmgC0.net
真姫「え、あ……うん」///
海未「……」///
真姫「……」///
ギュッ
真姫「!」
ギュッ
海未「///」
67: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:00:26.20 ID:dmBZgmgC0.net
海未「そ、それで、ですね。真姫」
真姫「…うん」
海未「へ、返事を聞きたいなと思いまして」
真姫「……言わなくちゃダメ?」
海未「お願いします」
真姫「……」
68: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:01:20.20 ID:dmBZgmgC0.net
真姫「わ……私も海未のことが、好き」
海未「そう…ですか…」
真姫「……」
海未「……」
海未「何だか恥ずかしいですね」///
真姫「ええ。そうね」///
69: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:02:28.59 ID:dmBZgmgC0.net
真姫「部室に行く?」
海未「もう少しこのままがいいですね」
真姫「だったら今日は休む?」
海未「それはいけません……と言いたいところですけど。私もそう思っていました」
真姫「クスっ。海未らしくないわね」
海未「どういうことですか?」
70: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:03:21.13 ID:dmBZgmgC0.net
真姫「海未ならこういう時でも練習に行くと思っていたもの」
海未「そうですね。そう言われるとらしくないかもしれません」
海未「なので、らしくないことをしようと思います」
真姫「何をするの?」
海未「真姫、目を閉じてくれませんか?」
真姫「ん?こう?」
海未「はい、ありがとうございます」
72: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:04:29.32 ID:dmBZgmgC0.net
海未「……」
海未(どうしましょう…)
海未(今から、き、キスを自分から…)
真姫「ねえ?これって何なの?」
海未「もう少し待ってください!」
真姫「う、うん…」
海未(待たせては真姫に失礼です。……行きます)
73: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:05:17.52 ID:dmBZgmgC0.net
チュ
真姫「!」
真姫(く、唇!?)
真姫「ちょ、ちょっと!」
海未「……ふふっ♪ごちそうさまです」
真姫「私はほっぺただったじゃない!」
海未「昨日のお返しですよ」
真姫「お返し?」
74: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:06:37.79 ID:dmBZgmgC0.net
海未「ずるいじゃないですか。あの時は真姫だけ伝えて」
真姫「それは…その…」
海未「でもこれで満足です」
真姫「もうっ……仕方のない人ね」クスクス
海未「これからもよろしくお願いしますね」
真姫「うん…こちらこそ」
75: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:07:34.04 ID:dmBZgmgC0.net
以上です
76: 名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ dac0-c+Vo) 2015/10/24(土) 23:09:16.15 ID:dmBZgmgC0.net
お付き合いいただきありがとうございました
次もお目にかかることができましたらお願いします
真姫「……」海未「……」ニコニコ