1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 02:56:27.34 ID:liXdV+Uw.net
のぞにこ「「我ら乙女式恋愛塾!!」」
穂乃果「ど、どうしたの二人とも?!」
希「世の中のずるいことは見過ごさへんで!」
海未「ずるいことって……何ですか」
にこ「希!」
希「……」ジー
海未「な、なんですか!」
希「……」ジー
海未「何故そんなに胸元を見つめるのです!」
希「Ton Ton to 突進!」
にこ「Hi hi hi!」
海未「ちょ、あの、あ、きゃぁっ!!」
希「にせちち!」
にこ「ずるい!」
のぞにこ「「こらこら!!」」
バタン
海未「な、なんなのです!!もう!!」
穂乃果(海未ちゃん……パッド入れすぎなんだよね)
3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:01:26.57 ID:liXdV+Uw.net
翌日
海未「……ということがあったのです」
ことり(海未ちゃん……今日はパッド入れてないね)
海未「ことり、聞いてますか?ことりも気を付けてくださいね」
ことり「あっ、うん!……ことりは大丈夫だと思うんだけど」
花陽「でも、何だか楽しそうだね」
ことり「うん、衣装を作った甲斐があったよ♪」
コンコンコン
ガチャ
希「ずるーいずるーいずるいことは」
にこ「しちゃーだめなーのよこーらこら」
海未「う、噂をすれば……」
にこ「海未、おはよう」
海未「お、おはようございます」
希「……」チラッ
にこ「……」チラッ
希「セーフやね」
海未「うぅ……///」
ことり「何かずるいことあった?」
花陽「うぅ、ドキドキするよぉ……」
希「……」ジー
にこ「希の純愛レンズは見逃さないわ」
希「……」ジー
希(告白日和、です→ぶる~べりぃとれいん)
希(告白日和、です→孤独のheaven)
希(抜け駆け……)
希「ずるいやん!」
にこ「どっち?!」
希「ことりちゃん!」
ことり「チュン?!」
希「Ton ton to 突進!」
にこ「Hi hi hi!」
ことり「あっ、やん、そこは、だめぇー!!」
ワシワシワシワシ
希「抜け駆けはずるいやん!」
にこ「ずるいことは」
希「しちゃダメ!」
のぞにこ「「こらこら!!」」
バタン
ことり「な、なんだったのぉ~?」
花陽「抜け駆けしたの?」
ことり「してないよぉー!」
翌日・生徒会室
絵里「希、この資料片付けといて」
希「はいはーい」
にこ「……」
絵里「希、ここの誤字訂正お願い」
希「はいはーい」
にこ「……まだー?」
希「ごめんなにこっち、生徒会の仕事も大事なことやから」
絵里「希、この書類20部コピーしてきて」
にこ「絵里!さっきから希にいっぱい仕事押し付けてずるいわよ!」
希「えっ?えりちずるしてるん?!」
絵里「ずるじゃないわよ!私もこの書類を……」
ハラリ
絵里「あっ」
にこ「……これ今日提出の数学のプリントじゃない」
希「あーっ!えりちまだ終わらせてなかったんや!ずるや!」
希「にこっち!Ton ton to 突進!」
にこ(にこもまだ終わらせてない……)
希「にこっち!」
にこ「……Hi hi hi!」
ワシワシワシワシ
絵里「あっ、んんっ!やめっ!もう!」
希「ワシワシワシワシ」
にこ「ワシ……ワシ……」
絵里「にこは?!にこはちゃんと終らせてるんでしょうね?!」
ピタッ
希「……どうなん?」
にこ「……」
希「……」ジー
にこ「……終わらせてないわよ」
希「そ、そんな……!」
にこ「でも!にこは人に仕事を押し付けてずるしてまでやろうとは思ってないわ!」
絵里「で、でもやってないじゃない!」
希「んー……」
にこ「絵里のほうがずるよ!」
希(正直ワシワシ出来ればええんやけど……)
希(にこっちワシワシするよりえりちワシワシしたほうが楽しいやんな)
絵里(あっ)
絵里(この希、絶対ずるいこと考えてる)
希「……にこっちはセーフ!」
にこ「っしゃあ!!」
希「ワシワシ再開や!」
絵里「ちょっ、あっ!ずれちゃう……んっ!!」
翌日・穂むら
穂乃果(店番暇だなぁ……)
穂乃果(誰も来ないし、お饅頭ひとつ食べちゃお)
ガラッ!!
希「……」ジー
穂乃果「の、希ちゃん?!いらっしゃい……」
希「今、つまみ食いしようとした?」
穂乃果「う、うん、店番暇だし、小腹が空いちゃって……えへへ」
希「むむ……」
希(正直に白状したやんな)
希(それに今はにこっちと一緒じゃないし……)
穂乃果「希ちゃんもひとつどう?」
希「ええの?!」
穂乃果「良いって良いって!はい、あーん♪」
希「あーん♪」パクッ
モグモグ
希「美味しいやん!」
穂乃果「はい、これで希ちゃんも共犯だね!」
希「はっ!」
希(うちは……うちはなんてことを……!)
翌日・部室
にこ「希、遅いわよ!ほら着替えて」
希「にこっち……」
希「うち、乙女式恋愛塾やめます」
にこ「はぁ?!」
希「ずるいことしてもうたんや……」
にこ「希……」
にこ「だから何よ」
希「えっ、で、でも……」
にこ「お代払えば良いじゃない」
希「はっ!」
希「せやな!!」
にこ「せやせや」
希「うち、まだずるいことこらこらしてええの?」
にこ「ええのええの」
にこ(全く、面倒くさいんだから♪)
翌日・部室
真姫(なんで衣装着てるのかしら)チラッ
にこ(ん?)
真姫(あっ、何か目が合っちゃった)アセアセ
真姫「……」カミノケクルクル
真姫(あれって乙女式恋愛塾の衣装よね)チラッ
にこ「……」ジー
真姫(ヴぇえ!何でこっち見てるのよ!)
真姫「……」カミノケクルクル
真姫(まだみんな来ないとか……遅いわね)チラッ
にこ「……」ジー
真姫(何で時計の前に移動してるのよ!もう!)
にこ「なんでこっち見てるのよ!」
真姫「見てないわよ!にこちゃんがこっち見てるんでしょ!」
にこ「真姫ちゃんが見てるから見てるのよ!」
真姫「何よそれ!意味わかんない!にこちゃんが勝手に視界に入ってくるんでしょ!」
にこ「ほら!やっぱり見てるじゃない!」
真姫「大体見てるからってなんなのよ!」
にこ「えっと……べつに」
真姫「なによ、じゃあ良いじゃない」
にこ「真姫ちゃんに見られると、何か気になるのよ」
真姫「えっ……?」
にこ「真姫ちゃん、ずるいのよ」
希「なになに?!真姫ちゃんずるいの?!」
にこ「希……」
真姫「え、な、なによ……」
希「……」ジー
真姫「な、なんなのよ!」
希「……」ジー
希「Ton ton to 突進!」
にこ「Hi hi hi!にっこりしてみてよ~♪」
ワシワシワシワシ
真姫「いやぁーーー!!」
翌日・休み時間
花陽「おっにぎっりおっにぎっり♪」
ゴソゴソ
花陽「えへへ♪」
凛「かよちんのおにぎり相変わらずおっきいにゃー!」
ガラッ!!
希「早弁か!」
にこ「みんなが昼休みまで我慢してるのに!」
希「飯テロはずるいやん!」
花陽「あーーー、んっ!」
モグモグ
花陽「ふわぁ~♪」
希「……」ジー
にこ「……」ジー
希「なんというか、行為そのものより」
にこ「あまりにも、美味しそうに食べる顔が……」
のぞにこ「「ずるい……」」グゥゥ
凛「凛はもう慣れっこにゃー」
花陽「んぁ?」
花陽「にこちゃん、希ちゃん?休み時間なのにどうして衣装着てるの?」
にこ「今日3年生は終わるの早いのよ」
希「うちらにとっては放課後ってわけ」
凛(じゃあ帰ってご飯食べれば良いのに)
花陽「そうなんだ、練習頑張ってね♪」
花陽「あーーー、んっ♪」
花陽「んんんあ~♪」
希「花陽ちゃん!」
にこ「飯テロは!」
のぞにこ「「ずるい!」」
花陽「希ちゃんには~これ!」
希「Ton ton ……え?」
花陽「はい、これはにこちゃんの分」
にこ「Hi hi……え?」
花陽「みんなで食べればもっと美味しいよぉ~♪」
希「……花陽ちゃん」
にこ「……花陽」
凛「みんなずるいよー!凛の分はー!?」
真姫「さっきから黙って見てれば……」
真姫「ほら凛!少しサンドイッチ分けてあげる」
凛「ホント?!真姫ちゃん大好きにゃー!!」
真姫「ほらほら慌てないの」
凛「えへへ♪」
モグモグ
真姫「もう、食べかすついてるわよ」
イチャイチャ
にこ「何よそれ!凛を独り占めなんて真姫ちゃんずるい!」
希「そして真姫ちゃんを独り占めなんて凛ちゃんずるいで!」
希「……」ジー
花陽「の、希ちゃん?」
にこ「しっ!希の純愛レンズを邪魔しないで」
希「……」ジー
真姫「な、なによ!」
凛「うう、何か怖いにゃ……」
希「Ton ton……」
キーンコーンカーンコーン
にこ「そ、そんな……」
花陽「は~美味しかった、えっと英語英語……」
希「乙女式恋愛塾がずるさに屈するなんて……」
希「ノンノンノンノンノン……」
希「あ、そうだ」
にこ「急にどうしたの?」
希「にこっちって穂乃果ちゃんにポテト返したん?」
にこ「うぐ……」
希「もしかしてにこっち、ずる……」
にこ「が、合宿のときに穂乃果のカレーにじゃがいも多目に入れといたわよ!」
希「……」ジー
にこ「う……」
希「……」ジー
にこ「……の、のぞ」
希「セーフ!」
にこ「……ほっ」
希「頭なでなで♪」
にこ「~!」
希「くすくす♪ちゃんと反省してるみたいだからええんよ」
希「でもそれはそれとしてワシワシさせて」
にこ「はぁ……そろそろ試験ね」
希「そうやね、今日から部活動も活動禁止で試験準備期間に入ったし」
絵里「乙女式恋愛塾は普通のお勉強教えてくれるのかしら」クスクス
希「にこっち相手ならうちがいくらでも教えてあげるんよ♪」
絵里「あらあら、私はお邪魔だったかしら」
にこ「待って、絵里、待って!」
絵里「じゃ、私は帰って昨日買った新作ネトゲの続きで忙しいから、バァイ♪」
にこ「絵里、助け……あぁ……」
希「さて、にこっち」
にこ「あぁ……そんな……」
希「お勉強会、しよか?」
にこ「なんですでに背後に陣取ってるのよ……」
希「にこっちが間違えるたびにワシワシするためや♪」
にこ「そうやってワシワシするための口実まで用意して……ずるいわよ」
希「えっ」
希「うち、ずるい?」
にこ「ずるい」
希「にこっちなら……うちをワシワシしてもええんよ……?」
にこ「はぁ、面倒くさい」
ネトゲ買うってなんだよ
ちなみにSoldier game onlineってタイトルです
希「最近みんなずるいことしないなぁ」
にこ「良いことなんだけどね」
希「お陰でうちらも試験に専念できるね」
にこ「お陰であたしの胸はヒリヒリよ」
希「少し大きくなったんとちゃう?」
にこ「うっさい!」
後日
海未「みんな、試験の結果はどうでした?」
ことり「ことりは問題ないよ♪」
花陽「試験範囲間違えちゃったけど、何とか大丈夫だったよ」
真姫「当然私は問題ないわ」
凛「凛は初めて100点取ったニャー!!」
にこ「」ピクッ
希「」ピクッ
希「凛ちゃんが……」
にこ「100点……?」
希「……」ジー
真姫「ちょ、ちょっと!凛は私が勉強見てあげたんだから、100点ぐらい取って当然なのよ!」
にこ「真姫ちゃんは?」
真姫「……97点」
希「……」ジー
真姫「け、ケアレスミスよ!凛のことが気になりすぎただけなんだから!」
花陽「真姫ちゃん、付きっきりで凛ちゃんとお勉強してたもんね♪」
にこ「付きっきりで……?」
希「?」
にこ「凛、付きっきりで真姫ちゃんとお勉強してたの?!」
にこ「そんなのずるいわよ!」
希「!」
希「Ton ton to 突進!」
凛「に゙ゃ?!」
にこ「Hi hi hi!」
ワシワシワシワシ
海未「うぅ……辛い思い出が……」
ことり「ことりも……あれ見るだけで……///」
海未(ことり……?)
花陽(おっにぎっりおっにぎっり♪)
ワシワシワシワシ
絵里「ところで……にこは数学何点だったの?」
ピタッ
にこ「……」
希「に、にこっち……?」
にこ「52点よ」
希「おぉ~!」
絵里「えっ」
希「えっ」
にこ「えっ」
絵里「……嘘」
にこ「本当よ!ほら」ピラリ
絵里「あ……あ……」ワナワナ
絵里「おうちに帰る!」ガタッ
海未「絵里?!待ってください!」
絵里「いや!離して!」ペラリ
絢瀬絵里 数学 48点
希「えっ」
にこ「えっ」
希「えりち……?」
絵里「……」
希「な、なんで言ってくれなかったんや?」
絵里「……」
にこ「絵里……」
絵里「仕方ないじゃない!」
絵里「希はにこにずっと付きっきりで、私はその間ずっと一人だったのよ!」
希「え、えりち、ごめ」
絵里「だからソルゲするしかなかったのよ!!」
にこ「は?」
希「ん?」
絵里「ずっとソルゲオンラインやってるしかないじゃない!」
海未「え、絵里?」
ことり「絵里……ちゃん?」
絵里「もう離してよ!帰ってギルメンと狩りに行くんだから!!」
希(あかん)
絵里「おうちに帰る!」ダッ
バタン ワッ エリチャン?!
ガチャ
穂乃果「あ、あの……何かあったの?」
海未「穂乃果、実は……」
ことり「かくかく」
花陽「しかじかで……」
穂乃果「あー……にこちゃんに負けたら、ねぇ」
凛「でも絵里ちゃん、ちゃんと勉強してなかったみたいで」
穂乃果「あはは……でも赤点じゃないみたいで良かったよ」
にこ「そういえば穂乃果は何点だったの?」
穂乃果「……」
希「穂乃果、ちゃん?」
穂乃果「……」
ダッ
海未「逃げた!?」
ことり「穂乃果ちゃん?!」
希「にこっち、追うよ!」
にこ「任せて!」
ダッ
にこ「捕まえた!」
穂乃果「あ……あ……あは、あはは」
希「穂乃果ちゃん、逃げるのはずるいんよ」
にこ「ずるいことは」
希「しちゃダメ!」
にこ「Hi hi hi!」ワシワシ
希「にこっち、穂乃果ちゃんは任せたで!」ダッ
穂乃果「きゃっ、な、なんか、にこちゃんのワシワシ、くすぐったいよぉ♪」
にこ「くっ、希がいないと……」
穂乃果「く、くすぐったいよぉ!」
ピラリ
穂乃果「あ」
にこ「ん?」
高坂穂乃果 古文 12点
海未「ほ、穂乃果……これって……」
一方・絵里宅
絵里「ハァイ♪みんなお待たせ」カタカタ
『エリチカ!』
『エリチカ遅いぞー』
『全く、完全にノーペアじゃない』
絵里(やっぱり私の居場所はここなんだわ)
絵里「今日の日替わりクエは何かしら」カタカタ
『今日は経験値稼ぎが旨いやつー』
『エリチカはレベル高いからあんま必要なさげ』
絵里「大丈夫よ、エリチカが手伝ってあげる♪」カタカタ
『ありがとう!さっすがエリチカ』
『かしこい!かわいい!』
『でも……クエ部屋がフルハウスなのよね』
絵里「あちゃー」カタカタ
ドタドタドタドタ
バタン
希「えりち!」
絵里「希?!」
希「えりち……逃げるのだけはダメや」
希「何度も逃げると……今度こそ誰も手を差し伸べてくれなくなるんやで」
希「そうなったらもうそこは……ズンドコなんよ」
絵里「ぷっ!ふふっ!」
希「あっ、ちが、違う!ドン底!ドン底なんよ!」
絵里「希ったらいつもそう……敵わないわね」
希「もう!間違えただけやん!そんなに笑わんといて!!」プンプンプンプンプン
絵里「こないだも、希たっぷりって……ふふ、ふふふ♪」
希「もう!」
絵里「……はぁーっ、はぁーっ」
絵里「希……ごめんなさい」
希「えりち、わかってくれた?」
絵里「希の言う通りよ、きっと」
絵里「逃げ続けたら、誰も手を差し伸べてくれなくなる」
希「そうや、そのドン底」
絵里「ズンドコから這い上がるには、相当な勇気が必要、ってことでしょ♪」
希「もう!」
絵里「正直、今回の試験は私の怠慢ね」
絵里「それでいて、きちんと努力したにこから逃げた私は本当のずる」
絵里「にこに謝らなきゃ」
希「うんうん、そうやね♪」
希「でもその前に」
希「ずるしたら、おしおきやん♪」
絵里「えっ、ちょっ」
ワシワシワシワシ
絵里「あっ、んんっ、んふぅっ!」
『おーいエリチカー』
『なんかボイチャで喘ぎ声っぽいのが聞こえるぞ』
『フフ、ツーペアのようね♪』
希「さて、みんなのところに戻ろ?」
絵里「はぁーっ……はぁーっ……そうね……」
希「立てる?」
絵里「ちょっと、休ませて……腰が抜けちゃって……」
絵里「……ん?」
ボイスチャット ON
絵里「」
希「」
絵里「……///」
絵里「ごっめーん、友達が急に来ちゃって、今日は落ちるね」カタカタ
『ごゆっくり~』
『エリチカ彼女持ちかよ~』
『また遊びましょ♪』
絵里「……///」
希「あらら、うち彼女と勘違いされちゃった♪」
絵里「もう!行くわよ!」
一方・部室
にこ「ごめん、逃げられた」
海未「しかし、穂乃果の落とした答案で状況がわかりましたね」
ことり(穂乃果ちゃん……ことりといっぱい【お勉強】したのに……)
凛(12点……)
コンコン
ガチャ
理事長「矢澤さん、いるかしら?」
にこ「り、理事長?!」
理事長「良かった、矢澤さん、部長の貴女にこれ、返しておくわね」
にこ「これって……?」
理事長「用はそれだけよ♪」
バタン
にこ「……?」
ラブライブ 参加届
部長 『矢澤 にこ』
承認印 『 』
にこ「」
海未「」
真姫「」
花陽「」モグモグ
凛(今日は久々に魚介だしスープが良いにゃー)
ことり(穂乃果ちゃんと【お勉強】会……///)
絵里「みんな、まだいる?!」
にこ「」
希「にこっち?!どうしたん?」
絵里「みんな固まってるわね……ん?」
にこ「」ピラリ
ラブライブ 参加届 以下略
絵里「」
希「」
希「にこっち!起きて!起きて!」ユサユサ
にこ「」
絵里「……」ワシワシ
にこ「はぅっ!」
にこ「希!まだヒリヒリしてるんだからやめて!」
希「うちじゃないで」
にこ「え、絵里?!」
絵里「目が覚めたようね、にこ」
にこ「あ、うん……でもこれ」ピラリ
希「そうやね……」
絵里「これじゃラブライブに出場出来ない……」
ことり「あ、それなら♪」
ことり「ことりが押しとくよ?」
希「えっ」
絵里「えっ」
にこ「えっ」
海未「ことり……予算案のときのように──」
ことり「その話はやめて」
海未「あっ、はい」
絵里(予算案?ことりは予算会議に何か関係が?)
ことり「おかあさ……理事長の判子があれば良いんだよね?」
希「そ、そうやけど……」
にこ「それって……」
絵里「もうずるってレベルじゃないわよ……」
希「そうやね……もう犯罪に近いレベルやで」
にこ「……ずる、しても良いかもよ?」
希「にこっち!なんでそんなこと言うんや!」
希「あれだけずるに苦しんできたにこっちが、そんなこと!……そんなこと!!」
にこ「……もうなりふり構ってられないわよ」
希「でも!あのずるが無ければ、今頃にこっちは!!」
にこ「やめて」
希「あのずるでにこっちは絶望のズンドコに……あっ」
にこ「やめてって!……ん?」
にこ「……ズンドコ?」
希「……///」
絵里「ふふっ♪」
絵里「もう、希ったら、さっきからずるいわよ」
希「えっ?うちずるした?」
絵里「シリアスな空気なのに笑わせるなんて……ずるすぎるわよ♪」
にこ「ふっ、ふふふっ♪」
にこ「はぁーあ、なんか馬鹿馬鹿しくなっちゃうわね」
にこ「ね、希」
希「にこっち……うち、ずるしてもうた……?」
にこ「そうね、飛びっきりのずるだったわ」
にこ「だから乙女式恋愛塾はもう解散」
希「そんな……この世に蔓延るずるは……これから誰が粛正するん?」
にこ「……良いのよ、ずるくらい」
絵里「それに……ね?」
にこ「そう、希みたいな良いずるっ子まで粛正してたんじゃ、逆に世の中悪くなっちゃうわよ」
希「良い……ずるっ子?」
絵里「そうよ、希ったらいつもそうなんだから」
絵里「本当は関西弁じゃないのに話しかけやすくするためにエセ関西弁になったり」
にこ「そのバストサイズとか」
絵里「巫女装束とか、スピリチュアル設定の強いキャラづくり」
にこ「全部ずるっ子じゃない♪」
希「そ、そんな……うち全否定やん……」
にこ「バカね」ギュッ
絵里「全部肯定するわよ」ギュッ
にこ「だって」
にこえり「「大切な希なんだから」」
希「えりち……にこっち……」
絵里「そうやって、私たちを特別なあだ名で呼ぶのも相当なずるなのよ」
にこ「そうよ、本当に公正公平なら特別扱いはしないんだから」
希「……うち、ずっとずるしてた」
絵里「そう、でも良いずるよ」
にこ「だから、もういいの」
にこ「確かに世の中悪いずるもいっぱいあるけど、希が私たちの側にいれば、それだけで良いのよ」
希「二人とも……ありが」
絵里「でも、ずるにはお仕置きよね♪」
にこ「そうね♪解散前の最後の大仕事、行っときますか!」
希「えっ、ちょっ、そんな……あっ///」
ワシワシワシワシ
にこ(でっけぇー)ワシワシワシワシ
絵里(これはずるいでしょ)ワシワシワシワシ
希「はぁっ……はぁっ……///」
絵里「希ったら、あんなに声出しちゃって」
にこ「引退戦に相応しい、手強い相手だったわ」
希「もぅ……途中でブラが取れてもうたやん」
絵里「えっ……///」
にこ(途中からなまちちだったの?!)
希「そしたら、ことりちゃん、お願──」
絵里「あら?居ないわね」
ガチャ
ことり「お待たせー♪」
にこ「ことり?どこに行ってたのよ」
ことり「判子貰ってきたよ♪」
希「えっ」
にこ「えっ」
絵里「えっ」
希(うちの葛藤って一体……)
にこ(にこの血の滲むお勉強会って一体……)
絵里(私の熱い説得って一体……)
終われ
正直ことりちゃんの抜け駆けとにこまきマグネットしかネタが無いままスレ立てした
今度また何か書きます
御愛読、本当にありがとうございました
元スレ
翌日
海未「……ということがあったのです」
ことり(海未ちゃん……今日はパッド入れてないね)
海未「ことり、聞いてますか?ことりも気を付けてくださいね」
ことり「あっ、うん!……ことりは大丈夫だと思うんだけど」
花陽「でも、何だか楽しそうだね」
ことり「うん、衣装を作った甲斐があったよ♪」
コンコンコン
ガチャ
希「ずるーいずるーいずるいことは」
にこ「しちゃーだめなーのよこーらこら」
海未「う、噂をすれば……」
4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:06:38.90 ID:liXdV+Uw.net
にこ「海未、おはよう」
海未「お、おはようございます」
希「……」チラッ
にこ「……」チラッ
希「セーフやね」
海未「うぅ……///」
ことり「何かずるいことあった?」
花陽「うぅ、ドキドキするよぉ……」
希「……」ジー
にこ「希の純愛レンズは見逃さないわ」
希「……」ジー
希(告白日和、です→ぶる~べりぃとれいん)
希(告白日和、です→孤独のheaven)
希(抜け駆け……)
希「ずるいやん!」
にこ「どっち?!」
希「ことりちゃん!」
ことり「チュン?!」
5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:09:48.29 ID:liXdV+Uw.net
希「Ton ton to 突進!」
にこ「Hi hi hi!」
ことり「あっ、やん、そこは、だめぇー!!」
ワシワシワシワシ
希「抜け駆けはずるいやん!」
にこ「ずるいことは」
希「しちゃダメ!」
のぞにこ「「こらこら!!」」
バタン
ことり「な、なんだったのぉ~?」
花陽「抜け駆けしたの?」
ことり「してないよぉー!」
6: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:17:11.23 ID:liXdV+Uw.net
翌日・生徒会室
絵里「希、この資料片付けといて」
希「はいはーい」
にこ「……」
絵里「希、ここの誤字訂正お願い」
希「はいはーい」
にこ「……まだー?」
希「ごめんなにこっち、生徒会の仕事も大事なことやから」
絵里「希、この書類20部コピーしてきて」
にこ「絵里!さっきから希にいっぱい仕事押し付けてずるいわよ!」
希「えっ?えりちずるしてるん?!」
絵里「ずるじゃないわよ!私もこの書類を……」
ハラリ
絵里「あっ」
にこ「……これ今日提出の数学のプリントじゃない」
希「あーっ!えりちまだ終わらせてなかったんや!ずるや!」
希「にこっち!Ton ton to 突進!」
にこ(にこもまだ終わらせてない……)
希「にこっち!」
にこ「……Hi hi hi!」
ワシワシワシワシ
7: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:23:02.78 ID:liXdV+Uw.net
絵里「あっ、んんっ!やめっ!もう!」
希「ワシワシワシワシ」
にこ「ワシ……ワシ……」
絵里「にこは?!にこはちゃんと終らせてるんでしょうね?!」
ピタッ
希「……どうなん?」
にこ「……」
希「……」ジー
にこ「……終わらせてないわよ」
希「そ、そんな……!」
にこ「でも!にこは人に仕事を押し付けてずるしてまでやろうとは思ってないわ!」
絵里「で、でもやってないじゃない!」
希「んー……」
にこ「絵里のほうがずるよ!」
希(正直ワシワシ出来ればええんやけど……)
希(にこっちワシワシするよりえりちワシワシしたほうが楽しいやんな)
絵里(あっ)
絵里(この希、絶対ずるいこと考えてる)
希「……にこっちはセーフ!」
にこ「っしゃあ!!」
希「ワシワシ再開や!」
絵里「ちょっ、あっ!ずれちゃう……んっ!!」
8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:28:22.55 ID:liXdV+Uw.net
翌日・穂むら
穂乃果(店番暇だなぁ……)
穂乃果(誰も来ないし、お饅頭ひとつ食べちゃお)
ガラッ!!
希「……」ジー
穂乃果「の、希ちゃん?!いらっしゃい……」
希「今、つまみ食いしようとした?」
穂乃果「う、うん、店番暇だし、小腹が空いちゃって……えへへ」
希「むむ……」
希(正直に白状したやんな)
希(それに今はにこっちと一緒じゃないし……)
穂乃果「希ちゃんもひとつどう?」
希「ええの?!」
穂乃果「良いって良いって!はい、あーん♪」
希「あーん♪」パクッ
モグモグ
希「美味しいやん!」
穂乃果「はい、これで希ちゃんも共犯だね!」
希「はっ!」
希(うちは……うちはなんてことを……!)
9: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:40:13.59 ID:liXdV+Uw.net
翌日・部室
にこ「希、遅いわよ!ほら着替えて」
希「にこっち……」
希「うち、乙女式恋愛塾やめます」
にこ「はぁ?!」
希「ずるいことしてもうたんや……」
にこ「希……」
にこ「だから何よ」
希「えっ、で、でも……」
にこ「お代払えば良いじゃない」
希「はっ!」
希「せやな!!」
にこ「せやせや」
希「うち、まだずるいことこらこらしてええの?」
にこ「ええのええの」
にこ(全く、面倒くさいんだから♪)
10: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:45:29.69 ID:liXdV+Uw.net
翌日・部室
真姫(なんで衣装着てるのかしら)チラッ
にこ(ん?)
真姫(あっ、何か目が合っちゃった)アセアセ
真姫「……」カミノケクルクル
真姫(あれって乙女式恋愛塾の衣装よね)チラッ
にこ「……」ジー
真姫(ヴぇえ!何でこっち見てるのよ!)
真姫「……」カミノケクルクル
真姫(まだみんな来ないとか……遅いわね)チラッ
にこ「……」ジー
真姫(何で時計の前に移動してるのよ!もう!)
にこ「なんでこっち見てるのよ!」
真姫「見てないわよ!にこちゃんがこっち見てるんでしょ!」
にこ「真姫ちゃんが見てるから見てるのよ!」
真姫「何よそれ!意味わかんない!にこちゃんが勝手に視界に入ってくるんでしょ!」
にこ「ほら!やっぱり見てるじゃない!」
11: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:51:23.25 ID:liXdV+Uw.net
真姫「大体見てるからってなんなのよ!」
にこ「えっと……べつに」
真姫「なによ、じゃあ良いじゃない」
にこ「真姫ちゃんに見られると、何か気になるのよ」
真姫「えっ……?」
にこ「真姫ちゃん、ずるいのよ」
希「なになに?!真姫ちゃんずるいの?!」
にこ「希……」
真姫「え、な、なによ……」
希「……」ジー
真姫「な、なんなのよ!」
希「……」ジー
希「Ton ton to 突進!」
にこ「Hi hi hi!にっこりしてみてよ~♪」
ワシワシワシワシ
真姫「いやぁーーー!!」
18: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 08:06:16.90 ID:liXdV+Uw.net
翌日・休み時間
花陽「おっにぎっりおっにぎっり♪」
ゴソゴソ
花陽「えへへ♪」
凛「かよちんのおにぎり相変わらずおっきいにゃー!」
ガラッ!!
希「早弁か!」
にこ「みんなが昼休みまで我慢してるのに!」
希「飯テロはずるいやん!」
花陽「あーーー、んっ!」
モグモグ
花陽「ふわぁ~♪」
希「……」ジー
にこ「……」ジー
希「なんというか、行為そのものより」
にこ「あまりにも、美味しそうに食べる顔が……」
のぞにこ「「ずるい……」」グゥゥ
凛「凛はもう慣れっこにゃー」
19: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 08:13:46.54 ID:liXdV+Uw.net
花陽「んぁ?」
花陽「にこちゃん、希ちゃん?休み時間なのにどうして衣装着てるの?」
にこ「今日3年生は終わるの早いのよ」
希「うちらにとっては放課後ってわけ」
凛(じゃあ帰ってご飯食べれば良いのに)
花陽「そうなんだ、練習頑張ってね♪」
花陽「あーーー、んっ♪」
花陽「んんんあ~♪」
希「花陽ちゃん!」
にこ「飯テロは!」
のぞにこ「「ずるい!」」
花陽「希ちゃんには~これ!」
希「Ton ton ……え?」
花陽「はい、これはにこちゃんの分」
にこ「Hi hi……え?」
花陽「みんなで食べればもっと美味しいよぉ~♪」
希「……花陽ちゃん」
にこ「……花陽」
凛「みんなずるいよー!凛の分はー!?」
20: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 08:20:09.50 ID:liXdV+Uw.net
真姫「さっきから黙って見てれば……」
真姫「ほら凛!少しサンドイッチ分けてあげる」
凛「ホント?!真姫ちゃん大好きにゃー!!」
真姫「ほらほら慌てないの」
凛「えへへ♪」
モグモグ
真姫「もう、食べかすついてるわよ」
イチャイチャ
にこ「何よそれ!凛を独り占めなんて真姫ちゃんずるい!」
希「そして真姫ちゃんを独り占めなんて凛ちゃんずるいで!」
希「……」ジー
花陽「の、希ちゃん?」
にこ「しっ!希の純愛レンズを邪魔しないで」
希「……」ジー
真姫「な、なによ!」
凛「うう、何か怖いにゃ……」
希「Ton ton……」
キーンコーンカーンコーン
にこ「そ、そんな……」
花陽「は~美味しかった、えっと英語英語……」
希「乙女式恋愛塾がずるさに屈するなんて……」
希「ノンノンノンノンノン……」
23: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 13:42:29.96 ID:liXdV+Uw.net
希「あ、そうだ」
にこ「急にどうしたの?」
希「にこっちって穂乃果ちゃんにポテト返したん?」
にこ「うぐ……」
希「もしかしてにこっち、ずる……」
にこ「が、合宿のときに穂乃果のカレーにじゃがいも多目に入れといたわよ!」
希「……」ジー
にこ「う……」
希「……」ジー
にこ「……の、のぞ」
希「セーフ!」
にこ「……ほっ」
希「頭なでなで♪」
にこ「~!」
希「くすくす♪ちゃんと反省してるみたいだからええんよ」
希「でもそれはそれとしてワシワシさせて」
24: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 13:48:33.01 ID:liXdV+Uw.net
にこ「はぁ……そろそろ試験ね」
希「そうやね、今日から部活動も活動禁止で試験準備期間に入ったし」
絵里「乙女式恋愛塾は普通のお勉強教えてくれるのかしら」クスクス
希「にこっち相手ならうちがいくらでも教えてあげるんよ♪」
絵里「あらあら、私はお邪魔だったかしら」
にこ「待って、絵里、待って!」
絵里「じゃ、私は帰って昨日買った新作ネトゲの続きで忙しいから、バァイ♪」
にこ「絵里、助け……あぁ……」
希「さて、にこっち」
にこ「あぁ……そんな……」
希「お勉強会、しよか?」
にこ「なんですでに背後に陣取ってるのよ……」
希「にこっちが間違えるたびにワシワシするためや♪」
にこ「そうやってワシワシするための口実まで用意して……ずるいわよ」
希「えっ」
希「うち、ずるい?」
にこ「ずるい」
希「にこっちなら……うちをワシワシしてもええんよ……?」
にこ「はぁ、面倒くさい」
25: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 13:49:36.67 ID:liXdV+Uw.net
ネトゲ買うってなんだよ
ちなみにSoldier game onlineってタイトルです
28: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 14:03:05.22 ID:liXdV+Uw.net
希「最近みんなずるいことしないなぁ」
にこ「良いことなんだけどね」
希「お陰でうちらも試験に専念できるね」
にこ「お陰であたしの胸はヒリヒリよ」
希「少し大きくなったんとちゃう?」
にこ「うっさい!」
後日
海未「みんな、試験の結果はどうでした?」
ことり「ことりは問題ないよ♪」
花陽「試験範囲間違えちゃったけど、何とか大丈夫だったよ」
真姫「当然私は問題ないわ」
凛「凛は初めて100点取ったニャー!!」
にこ「」ピクッ
希「」ピクッ
希「凛ちゃんが……」
にこ「100点……?」
希「……」ジー
真姫「ちょ、ちょっと!凛は私が勉強見てあげたんだから、100点ぐらい取って当然なのよ!」
にこ「真姫ちゃんは?」
真姫「……97点」
希「……」ジー
29: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 14:09:56.13 ID:liXdV+Uw.net
真姫「け、ケアレスミスよ!凛のことが気になりすぎただけなんだから!」
花陽「真姫ちゃん、付きっきりで凛ちゃんとお勉強してたもんね♪」
にこ「付きっきりで……?」
希「?」
にこ「凛、付きっきりで真姫ちゃんとお勉強してたの?!」
にこ「そんなのずるいわよ!」
希「!」
希「Ton ton to 突進!」
凛「に゙ゃ?!」
にこ「Hi hi hi!」
ワシワシワシワシ
海未「うぅ……辛い思い出が……」
ことり「ことりも……あれ見るだけで……///」
海未(ことり……?)
花陽(おっにぎっりおっにぎっり♪)
36: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 19:56:27.97 ID:liXdV+Uw.net
ワシワシワシワシ
絵里「ところで……にこは数学何点だったの?」
ピタッ
にこ「……」
希「に、にこっち……?」
にこ「52点よ」
希「おぉ~!」
絵里「えっ」
希「えっ」
にこ「えっ」
絵里「……嘘」
にこ「本当よ!ほら」ピラリ
絵里「あ……あ……」ワナワナ
絵里「おうちに帰る!」ガタッ
海未「絵里?!待ってください!」
絵里「いや!離して!」ペラリ
絢瀬絵里 数学 48点
希「えっ」
にこ「えっ」
37: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 19:59:53.25 ID:liXdV+Uw.net
希「えりち……?」
絵里「……」
希「な、なんで言ってくれなかったんや?」
絵里「……」
にこ「絵里……」
絵里「仕方ないじゃない!」
絵里「希はにこにずっと付きっきりで、私はその間ずっと一人だったのよ!」
希「え、えりち、ごめ」
絵里「だからソルゲするしかなかったのよ!!」
にこ「は?」
希「ん?」
絵里「ずっとソルゲオンラインやってるしかないじゃない!」
海未「え、絵里?」
ことり「絵里……ちゃん?」
絵里「もう離してよ!帰ってギルメンと狩りに行くんだから!!」
希(あかん)
38: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:04:06.11 ID:liXdV+Uw.net
絵里「おうちに帰る!」ダッ
バタン ワッ エリチャン?!
ガチャ
穂乃果「あ、あの……何かあったの?」
海未「穂乃果、実は……」
ことり「かくかく」
花陽「しかじかで……」
穂乃果「あー……にこちゃんに負けたら、ねぇ」
凛「でも絵里ちゃん、ちゃんと勉強してなかったみたいで」
穂乃果「あはは……でも赤点じゃないみたいで良かったよ」
にこ「そういえば穂乃果は何点だったの?」
穂乃果「……」
希「穂乃果、ちゃん?」
穂乃果「……」
ダッ
海未「逃げた!?」
ことり「穂乃果ちゃん?!」
希「にこっち、追うよ!」
にこ「任せて!」
ダッ
42: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:12:35.76 ID:liXdV+Uw.net
にこ「捕まえた!」
穂乃果「あ……あ……あは、あはは」
希「穂乃果ちゃん、逃げるのはずるいんよ」
にこ「ずるいことは」
希「しちゃダメ!」
にこ「Hi hi hi!」ワシワシ
希「にこっち、穂乃果ちゃんは任せたで!」ダッ
穂乃果「きゃっ、な、なんか、にこちゃんのワシワシ、くすぐったいよぉ♪」
にこ「くっ、希がいないと……」
穂乃果「く、くすぐったいよぉ!」
ピラリ
穂乃果「あ」
にこ「ん?」
高坂穂乃果 古文 12点
海未「ほ、穂乃果……これって……」
43: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:17:45.23 ID:liXdV+Uw.net
一方・絵里宅
絵里「ハァイ♪みんなお待たせ」カタカタ
『エリチカ!』
『エリチカ遅いぞー』
『全く、完全にノーペアじゃない』
絵里(やっぱり私の居場所はここなんだわ)
絵里「今日の日替わりクエは何かしら」カタカタ
『今日は経験値稼ぎが旨いやつー』
『エリチカはレベル高いからあんま必要なさげ』
絵里「大丈夫よ、エリチカが手伝ってあげる♪」カタカタ
『ありがとう!さっすがエリチカ』
『かしこい!かわいい!』
『でも……クエ部屋がフルハウスなのよね』
絵里「あちゃー」カタカタ
ドタドタドタドタ
バタン
希「えりち!」
45: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:26:19.11 ID:liXdV+Uw.net
絵里「希?!」
希「えりち……逃げるのだけはダメや」
希「何度も逃げると……今度こそ誰も手を差し伸べてくれなくなるんやで」
希「そうなったらもうそこは……ズンドコなんよ」
絵里「ぷっ!ふふっ!」
希「あっ、ちが、違う!ドン底!ドン底なんよ!」
絵里「希ったらいつもそう……敵わないわね」
希「もう!間違えただけやん!そんなに笑わんといて!!」プンプンプンプンプン
絵里「こないだも、希たっぷりって……ふふ、ふふふ♪」
希「もう!」
絵里「……はぁーっ、はぁーっ」
絵里「希……ごめんなさい」
希「えりち、わかってくれた?」
絵里「希の言う通りよ、きっと」
絵里「逃げ続けたら、誰も手を差し伸べてくれなくなる」
希「そうや、そのドン底」
絵里「ズンドコから這い上がるには、相当な勇気が必要、ってことでしょ♪」
希「もう!」
47: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:29:54.09 ID:liXdV+Uw.net
絵里「正直、今回の試験は私の怠慢ね」
絵里「それでいて、きちんと努力したにこから逃げた私は本当のずる」
絵里「にこに謝らなきゃ」
希「うんうん、そうやね♪」
希「でもその前に」
希「ずるしたら、おしおきやん♪」
絵里「えっ、ちょっ」
ワシワシワシワシ
絵里「あっ、んんっ、んふぅっ!」
『おーいエリチカー』
『なんかボイチャで喘ぎ声っぽいのが聞こえるぞ』
『フフ、ツーペアのようね♪』
50: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:35:27.01 ID:liXdV+Uw.net
希「さて、みんなのところに戻ろ?」
絵里「はぁーっ……はぁーっ……そうね……」
希「立てる?」
絵里「ちょっと、休ませて……腰が抜けちゃって……」
絵里「……ん?」
ボイスチャット ON
絵里「」
希「」
絵里「……///」
絵里「ごっめーん、友達が急に来ちゃって、今日は落ちるね」カタカタ
『ごゆっくり~』
『エリチカ彼女持ちかよ~』
『また遊びましょ♪』
絵里「……///」
希「あらら、うち彼女と勘違いされちゃった♪」
絵里「もう!行くわよ!」
51: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:41:51.38 ID:liXdV+Uw.net
一方・部室
にこ「ごめん、逃げられた」
海未「しかし、穂乃果の落とした答案で状況がわかりましたね」
ことり(穂乃果ちゃん……ことりといっぱい【お勉強】したのに……)
凛(12点……)
コンコン
ガチャ
理事長「矢澤さん、いるかしら?」
にこ「り、理事長?!」
理事長「良かった、矢澤さん、部長の貴女にこれ、返しておくわね」
にこ「これって……?」
理事長「用はそれだけよ♪」
バタン
にこ「……?」
ラブライブ 参加届
部長 『矢澤 にこ』
承認印 『 』
にこ「」
海未「」
真姫「」
花陽「」モグモグ
凛(今日は久々に魚介だしスープが良いにゃー)
ことり(穂乃果ちゃんと【お勉強】会……///)
52: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:43:12.44 ID:liXdV+Uw.net
絵里「みんな、まだいる?!」
にこ「」
希「にこっち?!どうしたん?」
絵里「みんな固まってるわね……ん?」
にこ「」ピラリ
ラブライブ 参加届 以下略
絵里「」
希「」
54: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:48:02.42 ID:liXdV+Uw.net
希「にこっち!起きて!起きて!」ユサユサ
にこ「」
絵里「……」ワシワシ
にこ「はぅっ!」
にこ「希!まだヒリヒリしてるんだからやめて!」
希「うちじゃないで」
にこ「え、絵里?!」
絵里「目が覚めたようね、にこ」
にこ「あ、うん……でもこれ」ピラリ
希「そうやね……」
絵里「これじゃラブライブに出場出来ない……」
ことり「あ、それなら♪」
ことり「ことりが押しとくよ?」
希「えっ」
絵里「えっ」
にこ「えっ」
海未「ことり……予算案のときのように──」
ことり「その話はやめて」
海未「あっ、はい」
絵里(予算案?ことりは予算会議に何か関係が?)
55: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 20:55:05.32 ID:liXdV+Uw.net
ことり「おかあさ……理事長の判子があれば良いんだよね?」
希「そ、そうやけど……」
にこ「それって……」
絵里「もうずるってレベルじゃないわよ……」
希「そうやね……もう犯罪に近いレベルやで」
にこ「……ずる、しても良いかもよ?」
希「にこっち!なんでそんなこと言うんや!」
希「あれだけずるに苦しんできたにこっちが、そんなこと!……そんなこと!!」
にこ「……もうなりふり構ってられないわよ」
希「でも!あのずるが無ければ、今頃にこっちは!!」
にこ「やめて」
希「あのずるでにこっちは絶望のズンドコに……あっ」
にこ「やめてって!……ん?」
にこ「……ズンドコ?」
希「……///」
絵里「ふふっ♪」
56: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 21:01:11.16 ID:liXdV+Uw.net
絵里「もう、希ったら、さっきからずるいわよ」
希「えっ?うちずるした?」
絵里「シリアスな空気なのに笑わせるなんて……ずるすぎるわよ♪」
にこ「ふっ、ふふふっ♪」
にこ「はぁーあ、なんか馬鹿馬鹿しくなっちゃうわね」
にこ「ね、希」
希「にこっち……うち、ずるしてもうた……?」
にこ「そうね、飛びっきりのずるだったわ」
にこ「だから乙女式恋愛塾はもう解散」
希「そんな……この世に蔓延るずるは……これから誰が粛正するん?」
にこ「……良いのよ、ずるくらい」
絵里「それに……ね?」
にこ「そう、希みたいな良いずるっ子まで粛正してたんじゃ、逆に世の中悪くなっちゃうわよ」
希「良い……ずるっ子?」
絵里「そうよ、希ったらいつもそうなんだから」
絵里「本当は関西弁じゃないのに話しかけやすくするためにエセ関西弁になったり」
にこ「そのバストサイズとか」
絵里「巫女装束とか、スピリチュアル設定の強いキャラづくり」
にこ「全部ずるっ子じゃない♪」
57: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 21:06:44.50 ID:liXdV+Uw.net
希「そ、そんな……うち全否定やん……」
にこ「バカね」ギュッ
絵里「全部肯定するわよ」ギュッ
にこ「だって」
にこえり「「大切な希なんだから」」
希「えりち……にこっち……」
絵里「そうやって、私たちを特別なあだ名で呼ぶのも相当なずるなのよ」
にこ「そうよ、本当に公正公平なら特別扱いはしないんだから」
希「……うち、ずっとずるしてた」
絵里「そう、でも良いずるよ」
にこ「だから、もういいの」
にこ「確かに世の中悪いずるもいっぱいあるけど、希が私たちの側にいれば、それだけで良いのよ」
希「二人とも……ありが」
絵里「でも、ずるにはお仕置きよね♪」
にこ「そうね♪解散前の最後の大仕事、行っときますか!」
希「えっ、ちょっ、そんな……あっ///」
ワシワシワシワシ
にこ(でっけぇー)ワシワシワシワシ
絵里(これはずるいでしょ)ワシワシワシワシ
61: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 21:12:44.95 ID:liXdV+Uw.net
希「はぁっ……はぁっ……///」
絵里「希ったら、あんなに声出しちゃって」
にこ「引退戦に相応しい、手強い相手だったわ」
希「もぅ……途中でブラが取れてもうたやん」
絵里「えっ……///」
にこ(途中からなまちちだったの?!)
希「そしたら、ことりちゃん、お願──」
絵里「あら?居ないわね」
ガチャ
ことり「お待たせー♪」
にこ「ことり?どこに行ってたのよ」
ことり「判子貰ってきたよ♪」
希「えっ」
にこ「えっ」
絵里「えっ」
希(うちの葛藤って一体……)
にこ(にこの血の滲むお勉強会って一体……)
絵里(私の熱い説得って一体……)
終われ
69: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 23:51:43.16 ID:liXdV+Uw.net
正直ことりちゃんの抜け駆けとにこまきマグネットしかネタが無いままスレ立てした
今度また何か書きます
御愛読、本当にありがとうございました
希「ずるいことは!」にこ「しちゃダメ!」