1: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:23:42.87 ID:y81UJdD/.net

──部室──

かすみ「侑せんぱーい!肩揉んであげますよー」

侑「おっ、かすみちゃん気が利くね!お願いしよっかな」

かすみ「えへへ、行きますよー!」

かすみ「こーちょこちょこちょこちょこちょぉ!!」

侑「うわっひゃひゃひゃひゃ!!か、かしゅみちゃ…!!う、ふ、ぶわ、ぶわひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

かすみ「にっしっしっし!引っ掛かりましたねぇ。いたずら大成功です!」

侑「ひぃ…ひぃ…ひぃ!…ひどいよ…かすみちゃぁん…」

かすみ「えへへ、すみませーん」テヘペロ

かすみ「お詫びにぃ、今度はちゃんと肩揉んであげますよー」

侑「ほ、本当にぃ?」

かすみ「ほんとにほんとですよぉ。かすみんのこと、信じてくれませんか?」

侑「むぅ…。じゃあ今度こそお願いね」

かすみ「はーい♡」



2: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:24:52.07 ID:y81UJdD/.net

───
モミモミ…モミモミ…

侑「はあ…気持ちいい。かすみちゃん上手いじゃん」

かすみ「おうちで家族にもやってあげてますからね~」

侑「いたずらとかせず、最初からやってくれたら良かったのに」

かすみ「えへへ、あれもかすみんなりのスキンシップなのです♡」

侑「だったらマッサージだけで良いよぉ…。はぁ、ごくらくぅ」

侑「──よし、そろそろいいよ。今度は私がかすみちゃんをマッサージしてあげる」

かすみ「え゛!?そ、そんな上級生に肩を揉ませるなんて…」

侑「気にしなくていいよ、そんなの。ほら、背中向けて?」

かすみ「侑先輩がそう言うなら…。わーい♡お願いしまーす♡」

侑(ふっふっふ、かすみちゃん。覚悟してね?)



3: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:26:42.48 ID:y81UJdD/.net

───

かすみ「先ぱーい、早く早くぅ♡」

侑「よーし、行くよ!かすみちゃん!」

侑「こーちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ──!!」

かすみ「─────」

侑「──こちょこちょこちょこちょこちょこちょ……!!」

かすみ「─────」

侑「こちょこちょこちょこちょ─────あれ?」

かすみ「──あは、あは、あははは…あははは……はは、は、はぁ…」

侑「──かすみちゃん…もしかしてくすぐり効かない人?」

かすみ「そ、そんなことないですよ!う゛わ゛ーはっはっはっは!」

侑「いや、びっくりするほどわざとらしいよ」

かすみ「う゛っ……すみません…。かすみん昔からこの手のもの効かなくて」

侑「気にしないで。仕返ししようとした私が悪いんだし」

侑「ちゃんと肩揉んであげるね」

かすみ「うぅ…侑先ぱーい…。優しいですぅ…」



4: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:28:27.26 ID:y81UJdD/.net

─────

モミモミモミ…

かすみ「あぁ♡気持ちいいですぅ♡侑先輩も上手いじゃないですかあ♡」

侑「中学の時から、よく歩夢と肩の揉み合いっこしてたからねえ」

侑「ほら歩夢って、胸結構あるじゃん?だから肩がよく凝ったみたいでさ」

かすみ「ぐぬぬ…。かすみんだって肩くらい凝りますけど!」

侑「ふふっ、胸の大きさを気にするかすみちゃんも可愛いなあ」

かすみ「べ、別に気にしてませんからぁ!///」

かすみ「かすみんはおっぱいが無くてもちょー可愛いので、問題ありません♡」

侑「そっかそっかー」ナデナデ

かすみ「ちょっと…なんで頭撫でるんですか///」

侑「かすみちゃんは本当に可愛いなあ、って」

かすみ「むいぃ…!かすみんが可愛いのは当然ですけど、その可愛いは違いますぅ…!」

侑「えー、そんな事ないと思うけど?」

かすみ「なんか子供扱いされてます!かすみんは大人です!」

侑「えへへ、背伸びするかすみちゃん可愛いなあ」

かすみ「ん゛も゛おおおおお──!!」

かすみ「先輩!そういうの良いですから、肩ちゃんと揉んでください!」

侑「あはは…。はいはい」モミモミ



6: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:30:24.38 ID:y81UJdD/.net

───

ガララ

歩夢「おはよう!」

侑「あっ、歩夢、やっほー。今日は私より遅いんだね」

歩夢「うん。日直と先生の頼まれごとしてて」

歩夢「──あれ?かすみちゃん、なんで侑ちゃんに肩揉んでもらってるの?」

かすみ「おはようございます歩夢先輩♡さっきかすみんが侑先輩の肩を揉んであげたので、そのお返しなんですぅ」

歩夢「そうなんだ。侑ちゃん、後で私も揉んであげるね」

かすみ「かすみんがもう揉んだって言ってるじゃないですかあ!それより、かすみんが歩夢先輩をマッサージしてあげますよ♡」

歩夢「本当!?ありがとうかすみちゃん!」

かすみ「ってことで、侑先輩。もう結構ですよ。ありがとうございました!」

かすみ「くふふ、歩夢先ぱーい!背中こちらに向けてくださーい!」

侑(かすみちゃんのあの顔…。絶対歩夢のこともくすぐる気だよ…)

侑(まあ、歩夢とかすみちゃんが仲良さげなのはいい事だし、このまま見守っていようかな)



8: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:31:38.41 ID:y81UJdD/.net

───
歩夢「よろしくね、かすみちゃん」

かすみ「行きますよー!せーの…」

かすみ「こーちょこちょこちょこちょこちょぉ!!」

歩夢「あははははっ!あはっ、きゃはっ、きゃはっ、あははははははっ!」

歩夢「か、かすみちゃ…!…あはははっ!やめ…てっ…ぅははははは!」

かすみ「やったー!歩夢先輩にもいたずら大成功です!」

歩夢「あは……あは…はぁ…はぁ…はぁ…」

@cメ*◉ _ ◉リ「───かすみちゃん…」

かすみ「!?」



9: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:32:34.23 ID:y81UJdD/.net

@cメ*◉ _ ◉リ「私…かすみちゃんに嫌われるようなことしちゃったかな…?」

かすみ「え゛え゛っ!?そ、そんなことありませんよ!どうしてそんな…!」

@cメ*◉ _ ◉リ「私、嫌な思いさせたなら謝るから…許して?」

かすみ「わ゛あああ、ごめんなさい!かすみんが悪かったんですぅ!歩夢先輩は何も悪くありません!」

@cメ*◉ _ ◉リ「本当に?」

かすみ「ほんとにほんとです!ほんとにすみませんでしたああ!」

歩夢「ふふっ、良かった」

侑(あはは…。かすみちゃんも歩夢の反撃にたじたじだ)

侑(歩夢は昔から、ああいうとこあるからなあ。まあ、そういう所も可愛いんだけどね)



10: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:34:06.39 ID:y81UJdD/.net

───
モミモミ…モミモミ…

歩夢「はあ、最高だよお♡」

侑「歩夢、今日も結構凝ってるね」

歩夢「最近その……ちょっと大きくなったからね」

侑「胸が?」

歩夢「もう!///せっかくぼかしたのにぃ///」

侑「あははは、ごめんごめん」







かすみ「ってぇ!なんで侑先輩が歩夢先輩の肩揉んでるですかあ!」

侑「いや、歩夢が私のが良いって」

かすみ「そんなあ、かすみんにも揉ませてくださいよお!」

歩夢「いたずらする悪い子に、私の肩は揉ませないよ?」

かすみ「ぬぬぬ…」

かすみ「けど…こうして見ると、おふたりって本当に仲がいいですね」

侑「へへ、そうかな?昔から一緒にいるのが当たり前すぎて、もう仲が良いとかそんなこと考えたことも無かったよ」

歩夢「もう///侑ちゃんったらあ///」

かすみ「ぐぬぬ…。かすみんの前でイチャイチャしないでください!」

かすみ「かすみんも歩夢先輩くらい、侑先輩と仲良しになりたいですよぅ」

歩夢「ふふ、かすみちゃん。侑ちゃんにはいたずらしたらダメだからね」

侑「いや、もうされた後だよ」

歩夢「え!?」

@cメ*◉ _ ◉リ「──かすみちゃん…」

かすみ「わ゛あああ!その顔やめてくださいってばあ!!」



11: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:36:09.48 ID:y81UJdD/.net

──
モミモミ…モミモミ…

侑「あっ…。あっ…そこっ…良い。ああ、すごく良い。ほんと気持ちいい…」

歩夢「ふふっ、侑ちゃん肩もみだけで声がとろけてるよ」

侑「いやあ、歩夢のツボ押しが完璧すぎて…」

歩夢「侑ちゃんの身体のことは、私が一番よく知ってるからね」

侑「もう、歩夢ったらあ。あはは」

歩夢「うふふ」










かすみ「ってぇ!なんで侑先輩はまた肩もみしてもらってるんですかあ!」

かすみ「さっきかすみんが揉んであげたじゃないですかあ!」

侑「いやあ、歩夢が私の肩揉みたいって言うから」

歩夢「かすみちゃん、侑ちゃんのコリ、まだ完璧に解せてないよ?」

かすみ「ぐぬぬ…。悔しい…。かすみん、悔しいです!」

侑「そ、そんなTHE・ブングル佐藤みたいにならないでも…」

かすみ(はぁ、肩がいかって、また凝ってきちゃいますよ…)

かすみ(やはり歩夢先輩は手強い…。どうにかして侑先輩を、歩夢先輩よりも上手に気持ちよくしてあげたいです!)



12: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:38:19.36 ID:y81UJdD/.net

──その日の夜・中須家お風呂場──

シャアアアアア……

かすみ「はあ…。悔しいなあ…。歩夢先輩…羨ましいなあ」

かすみ「あんなに侑先輩のこと知ってて、喜ぶことも知ってて、可愛いし…おっぱいも大きいし…」ペター

かすみ「か、可愛さは負けてないけど!」

かすみ「うう、けど──」

かすみ「かすみんが侑先輩に出来ることってなんだろう?」

かすみ「鏡を見ても、かすみんが可愛いってことくらいしか分からないよ…」キュッキュ

かすみ「歩夢先輩に可愛いを押し付けてしまった時も──」

かすみ「同好会がまとまるためにどうしたらいいのか迷った時も──」

かすみ「かすみんBOXがからっぽで悲しかった時も、侑先輩はいつもかすみんのこと受け止めてくれた」

かすみ「生徒会にSIFのプレゼンをしに行った時も、隣にいてくれて心強かった」

かすみ「困った時は、いつもかすみんのそばにいてくれた」

かすみ「侑先輩は優しいから『可愛いかすみちゃんのステージを見られるだけで十分だよ 』って、言ってくれると思う」

かすみ「でも、…まだ返せてない気がする。侑先輩には、まだまだ恩返し出来てない!」

かすみ「見つけないとです!侑先輩を労ってあげられる方法を…!」



13: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:39:51.74 ID:y81UJdD/.net

シャアアアア……

かすみ「うん、まずは身体を洗いながら考えましょうか」

シャコ…シャコ…

かすみ「うーん、この石鹸の香り。可愛いかすみんにぴったりですねえ」ゴシゴシ

かすみ「美容成分もたっぷりで、洗えば洗うほどかすみん可愛くなっちゃう♡」

かすみ「はあ~、つるつるで気持ちいいですぅ♡」シャワシャワ

シャアアアア…

かすみ「あーん、かすみんのお肌すべすべ♡もっちもち♡」

かすみ「後で化粧水と乳液も、たーっぷり付けないとね!」

かすみ「───」

かすみ「あ──っ!これでは!?」

かすみ「これです!かすみんにはこれがあったんですよ!」

かすみ「ちょっと恥ずかしいけど…これなら侑先輩を喜ばせられる気がする!待っててくださいよお!」

かすみ「かすみん、ずぇーーったい!歩夢先輩より気持ちよくさせてみせますからね!」



16: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:42:15.51 ID:y81UJdD/.net

──休日──
侑「──」カチカチッ…カチカチッ…

侑「──」カチカチッ…ターン!

侑「ん、んああっ…っ…ああ…!」

侑「やーっとかすみちゃんの新曲スコアにベースラインの打ち込み終わったよおお!」

侑「いてて、ずっとPCの前に座ってたから腰が…」

侑「うー、腰痛持ちの女子高生にはなりたくないなあ」

侑「私もたまには、みんなと一緒に体幹トレーニングに参加しようかなあ」

トドッケー!トドッケー!チキュウノー♪

侑「お、かすみちゃんからだ!もしもし?」スッ

かすみ「あっ、侑先輩!今からぁ、お時間て空いてますー?」

侑「うん。作曲作業も終わったとこだし、大丈夫だけど?」

かすみ「だったら、かすみんのお家に来ませんかー?日頃の感謝を込めて、先輩をもてなしたいと思います!」

侑「本当!?やった!かすみちゃんのお家広いから楽しみだ!」

かすみ「ありがとうございます♡前も来てくれましたけど、一応地図情報送っておきますね」

かすみ「あ、あと先輩には着替えを持ってきてもらえると助かります!」

侑「着替え?うん、良いけど、お泊まりとか?」

かすみ「あっ、それも良いですね!それでも大丈夫ですか?」

侑「全然構わないよ。明日も同好会はお休みだし、かすみちゃんとお泊まりなんて楽しみだよ」

かすみ「えへへ♡じゃあ、着替えとパジャマ、忘れずにお願いしますね♡」

かすみ「かすみん特製コッペパンを焼いて、お待ちしておりまーす♡」



17: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:44:38.90 ID:y81UJdD/.net

──かすみの部屋──

かすみ「えへへ、かすみんのお部屋へようこそ~。歓迎しますよお」

侑「お邪魔しまーす。かすみちゃんちに来るの久しぶりだね」

かすみ「前はしず子と泊まりに来てくれましたね」

侑「虹色Passions!のMVに使う写真を撮影した時だねえ」

侑「けど、今日はかすみちゃんと2人きりかあ。ドキドキしちゃうなあ」

かすみ「ふぇっ///…ま、まあ、かすみんは可愛いですから!侑先輩がドキドキしちゃうのも、無理はないですね♡」

侑「あははは」

侑(こないだみたいに、いたずらされないかドキドキだよ)



19: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:47:05.53 ID:y81UJdD/.net

かすみ「じゃーん!今日は侑先輩のために、いーっぱいパンを焼きましたよお!」

侑「うわあ、すっごい!バスケットに山盛りじゃん!これ全部かすみちゃんが?」

かすみ「えへへ、この量はさすがに大変なので、ちょっとだけお母さんに手伝ってもらいました♡」

侑「そっかあ。後でお母さんにも挨拶させてね」

かすみ「いえいえ!後でかすみんから侑先輩が喜んでた、って伝えておきますぅ」

かすみ「そんなことより先輩!ほらほら、早く食べてくださーい♡」

侑「ありがとう。それじゃ、いただきまーす!」

パクッ

侑「うーん!うま!やっぱりかすみちゃんのコッペパン最高だよ!」

かすみ「えへへ♡もっと褒めてくれていいんですよお?」

侑「私、実はコッペパンって昔はちょっと苦手だったんだ。学校の給食のイメージが強くてさ」

かすみ「あー、ちょっとだけ分かります。給食のってパサパサしてましたもんね」

侑「そうそう!だから、高校入ってからコンビニで歩夢が買ってくれたやつ食べた時、印象すごく変わってさ──」

かすみ「───」

侑「そのときもうま!ってなったんだけど、今はかすみちゃんのが一番だね!」

かすみ「──へ?」

侑「初めて会った時にレモンクリームレタスくれたじゃない?」

侑「コッペパンってここまで美味しくなるんだ、って私、感動しちゃったよ!」

侑「こんなに美味しく作れる人が近くにいるって、私は幸せものかも」 パクッ

かすみ「────」ポー

侑「ん?かすみちゃん?かすみちゃーん」テ パラパラ

かすみ「え?ああ、すみません!せっかく先輩と一緒なのにボーッとしちゃって!」

侑「へへへ、ボーッとしてるかすみちゃんも可愛いよ」

かすみ「そ、そんな気の抜けてるかすみんを見ないでください!///」



20: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:49:22.63 ID:y81UJdD/.net

──

侑「前に来た時も思ったけど、かすみちゃんの家って広いよね」

かすみ「そうなんですかね。うちよりしず子の家のが大きいですよ。お庭も広いですし」

侑「マンション暮らしの私からすれば十分だよ。東京で一戸建てってだけでもすごいもの」

かすみ「うーん、隣の芝生は青いって奴ですかね。侑先輩と歩夢先輩の家だって良いところだと思いますよ?駅チカですし」

侑「そうかー。璃奈ちゃんちを見ちゃうと、同じマンションでもこんなに違うのか、と思っちゃうね」

かすみ「りな子のは規格外ですよ。億ションとかだったはずですもん。上見たらキリが有りませんって」

侑「そうだねえ。ま、何が言いたいかというとさ。かすみちゃんのお家は居心地が良いなー、ってこと」

かすみ「えへへ、今日だけじゃなくいつでも来てくれていいんですよ~♡大歓迎です♡」



21: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:50:32.24 ID:y81UJdD/.net

──

侑「ずっと気になってたんだけど、かすみちゃんって香水使ってるんだね」

かすみ「え゛!?もしかして匂いキツかったですか!?」

侑「いや、そこの棚の上に並べて置いてあるから」

かすみ「ああ、これですね♡ボトルが可愛いなあ、と思って集め始めたんです♡侑先輩も付けてみますか?」

侑「良いの?私、香水とか初めてだよ」

かすみ「でしたら、かすみんが最近使ってるのを使いましょう♡腕を出してください」

侑「はい」バッ

かすみ「あっ…」

かすみ(侑先輩の腕──ちょっと血管が薄く浮き出ててかっこいい…)

かすみ(ピアノの練習してるってせつ菜先輩が言ってたから、そのせいかな…?)

かすみ(って、かすみんは何を考えてるの!?///)

侑「──かすみちゃん?」

かすみ「わ゛ああ!すみません!今、振り掛けますね」プシュプシュ



22: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:51:41.24 ID:y81UJdD/.net

かすみ「どうですか?」

侑「んー、いい香り。なんだろう、レモンっぽい?」

かすみ「正しくはシトラスですね。柑橘系の香りで、かすみんのイメージカラーにぴったりなんです♡」

侑「そうかあ。これがかすみちゃんの匂いかあ」スンスン

かすみ「ゆ、侑先輩…///そういう言い方は恥ずかしいです///」

侑「私、今かすみちゃんになってるんだね」

かすみ「ん゛も゛おおおおお!先輩!///」



23: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:53:06.30 ID:y81UJdD/.net

────

侑「あれ?あのダイアモンドの蓋の香水は、まだ開けてないんだね」

かすみ「あれはここぞと言う時のために、取っておいてあるんです♡」

侑「ここぞという時、って?」

かすみ「かすみんが自分史上一番かわいくなりたい時、ですかね。あと、自分に自信を持ちたい時とか」

かすみ「ま、かすみんはいつも自分に自信を持ってるので、使う時が来るか分かりませんけどね♡」

侑「そうかあ。あの香水をかすみちゃんが使う日が楽しみだ」

かすみ「1度開封したら、たぶん気軽に何度も使っちゃうと思うんですけどね。今はまだその時ではない、ということで」

侑「もし使ったら教えてね。香りも気になるし」

かすみ「もちろんです!その時は一番に、侑先輩に教えまーす♡」



26: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:54:52.09 ID:y81UJdD/.net

───

ガチャ

中須母「かすみ!お母さん今日急に仕事入ったから、夜出て行くわねぇ」

中須母「──あら、お友達?」

侑「お邪魔しております。かすみさんの部活の先輩で、高咲侑と申します。いつもかすみさんとは、仲良くさせていただいております」ペコ

中須母「あら、貴女がかすみがよく話してる高咲さん?確か前にもいらっしゃっていたかしらぁ?」

侑「はい。その節は、挨拶ができず申し訳ありません。先ほどご馳走になったコッペパン、大変美味しかったです」

中須母「いいんですよぉ。こちらこそ娘がお世話になっておりますぅ。家じゃ鏡ばかり見てるような娘ですけど、今後もよろしくお願いしますねぇ」

かすみ「ちょ、ちょっとお母さん!///」

侑「いえいえ、かすみさんにはこちらがお世話になっているくらいで。こちらこそよろしくお願いします」

中須母「丁寧にありがとうねぇ。それじゃかすみ。今、話した通りだから。今夜は先輩と仲良くねぇ。変なことはしちゃダメよぉ?」ムフフ

かすみ「も゛お!お母さん!!」

バタン

かすみ「うう…。かすみん恥ずかしいですぅ…///」

侑「あはは…。お母さん良い人だと思うよ」



27: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:56:35.39 ID:y81UJdD/.net

──

かすみ「あっという間に暗くなってきましたねえ。夕飯はどうしましょうか?」

侑「かすみちゃんのパンまだ余ってるし、それ食べようよ」

かすみ「大丈夫ですか?飽きちゃわないですか?」

侑「んー、だったら簡単なもので良いから一緒に作ろっか。台所貸してもらえる?」

かすみ「全然構いませんよー!先輩とお料理なんて楽しみですぅ」

侑「あはは、あまり期待はしないでね」



29: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:57:39.59 ID:y81UJdD/.net

──台所──

侑「よし、かすみちゃんは卵をいっぱいかき混ぜてね。私はその間大根すりおろしておくから」

かすみ「任せてください♡かすみんのめちゃかわパワーで、たまごさんをトロトロにしますよぉ♡」


ズリズリズリズリ…
カラカラカラカラ…


かすみ「……なんかこうやって2人で台所に立つと、かすみん達夫婦みたいですね♡」

侑「あはは。かすみちゃんが私のお嫁さんかな?」

かすみ「先輩がかすみんのお嫁さんの可能性もありますよ?」

侑「いやあ、私は家事そこまでテキパキこなせないし、お嫁に向いてないよ」

かすみ「かすみんもパン作りとお母さんのお手伝いする程度ですよ?」

侑「そっかあ。私たち似てるのかもね」

かすみ「えへへ♡そうですねー♡」



30: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 18:59:20.27 ID:y81UJdD/.net

───
かすみ「先輩っておうちで料理ってします?」

侑「親が居ない時とか休みの日にたまーにかな。といっても、包丁をほとんど使わない程度の料理だけど」

侑「家に一人の時は大抵歩夢が作ってお裾分けしてくれるから、ご飯のことは困ったことないんだ」

かすみ「ふーん、そうなんですか…。歩夢先輩とは隣同士ですもんね」

侑「そうだねえ。歩夢が隣に居なかったら私、こういうの全然ダメだっただろうからさ」

侑「今、作ってるのだって歩夢が教えてくれたものだし」

かすみ「─────」

侑「──かすみちゃん?手が止まってるよ?」

かすみ「わあ、すみません!」カラカラカラカラ!!

侑「ふふっ、なんか今日のかすみちゃん変だね」

かすみ「そ、そうですかあ?かすみんはいつも通りですよお?」

侑「そう?ならいいんだけどね」

かすみ「ええ!もちろんですよ!」



31: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 19:01:24.77 ID:y81UJdD/.net

───

シャアアァ…ジュワアアア

侑「よっ…!ぉぃ、ぉぃ、ぉぃ、ぉぃ…ほっ!」

侑「よし、次2杯目…ぇぃ、ぇぃ、ぇぃ、ぇぃ…えいっ!」

侑「最後に3杯目…ぅぃ、ぅぃ、ぅぃ、ぅぃ…そいっ!」

侑「できた!はい、玉子焼きだよ!」

かすみ「わああ!美味しそうですぅ♡期待しないでね、って言ってたのに綺麗じゃないですかぁ!」

侑「あはは、たまたまだよ。たまたま。かすみちゃんちの卵焼き器が良かったんだろうね」

侑「よし、後は玉子をお皿に乗っけて、大根おろしと刻んだ大葉を添えて」

侑「お醤油をかければ…完成!」

かすみ「すごいです!お嫁さんの才能ありますよ…!」

侑「ははは、こんなんでもらってくれる人がいれば良いんだけどね」

かすみ「早速お部屋で頂きましょう!」



32: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 19:02:56.96 ID:y81UJdD/.net

──かすみの部屋──

2人『いただきます!』

かすみ「んー♡玉子焼き美味しいです!」

侑「本当?良かったあ」

かすみ「侑先輩の手料理を食べられるなんて幸せです!」

侑「はは、大袈裟だなあ。かすみちゃんだって手伝ったじゃない」

かすみ「でも、最後の仕上げは先輩ですから、これは先輩の料理ですよお♡」

侑「分かった。なら、そういうことにしておくね」

侑(良かった。今日のかすみんちゃん時々ボーッとしてるけど、元気そうで)

侑「──うん、玉子焼き、かすみちゃんのコッペパンともよく合う」モグモグ



33: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 19:04:06.18 ID:y81UJdD/.net

かすみ「よーし!洗い物も終わったことですし、お風呂に入りましょう!」

侑「かすみちゃん、なんか急にテンション高くない?」

かすみ「ふっふっふ、実はこのために侑先輩を家に呼んだと言っても過言じゃないのです!」

かすみ「今日はかすみんが、いーっぱい先輩の背中を流してあげますね♡」

侑「おっ、良いね!楽しみだ!」

かすみ「その前に、かすみんの磨き上げた超絶メロメロボディーを見て、鼻血を出してしまわないよう気をつけてくださいね♡」

侑「ははは、そうなったら困るなあ。かすみちゃん可愛いから」

かすみ(うっ…///なんかかすみんが鼻血出そう…)



48: 1です 続き書いていきます 2021/01/07(木) 21:01:32.85 ID:jmgGNQy0.net

──お風呂──

かすみ『侑先ぱーい、入っても良いですかあ?』

侑「どうぞー。おいで、かすみちゃん」

ガチャ

かすみ「お邪魔しまーす♡えへへ、侑先輩と2人きりでお風呂なんて初めてだからドキドキします♡」

侑「あはは、私はかすみちゃんにもドキドキしてるよ」

かすみ(う゛っ…不意打ち…。ほんとズルいです…この人…)

侑(だって今、わたし裸だからなあ…。この状態でくすぐられたりしたら、ひとたまりもないよ…)



49: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:03:05.90 ID:jmgGNQy0.net

かすみ「では、まず背中を石鹸つけたタオルでゆーっくり洗っていきますね♡」

シャコシャコシャコシャコ

かすみ「力加減はどうですか?」

侑「うん、ちょうどいいよ!かすみちゃん上手いじゃん!」

かすみ「昔はよく家族で洗いっこしてたんです。侑先輩の背中も素敵ですよ♡」

侑「そうかなあ?スクールアイドルで鍛えてるかすみちゃんのほうが、締まってて綺麗だと思うけど?」

かすみ「えへへ、ありがとうございまーす♡次、かすみんの手で洗っていきますよお♡」

侑「──手で洗うついでにお腹くすぐったりしないよね?」

かすみ「もう、そんなことしませんって♡かすみん反省してますから、思いっきり体を預けて下さい」



50: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:05:08.02 ID:jmgGNQy0.net

侑(うん…普通だ。かすみちゃん素直じゃん)

侑(疑って悪いことにしたな…)

かすみ「かすみんの手の感触はどうですか?♡」

侑「すごくスベスベで気持ちいいよ。いつも手入れとかしてるの?」

かすみ「毎日美容成分たっぷりの石鹸で洗っているのです!かすみんの可愛いを作るのに欠かせませんから♡」

かすみ「今、先輩を洗ってる石鹸もそれなんですよお♡」

侑「へえ。じゃあ私もかすみちゃんみたいになっちゃうのかな?」

かすみ「かもしれないですね♡」

ゴシゴシ…ゴシゴシ…

かすみ(このへんで良いかな…。さて、ここからです…)



53: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:06:46.31 ID:jmgGNQy0.net

かすみ(ううっ、さすがに緊張してきたよ…///)

かすみ(侑先輩の身体、かすみんと背はあまり変わらないのに素敵です///)

かすみ(でも…!これは恩返しなんです!それに──)

かすみ(歩夢先輩に負けたくない…!)


ゴシゴシ…ゴシゴシ…


かすみ(かすみんの体も石鹸まみれにして──)ゴシゴシ

侑「あれ?かすみちゃん?どうかした?」

かすみ「ふふっ、侑先輩♡最後はかすみんで洗ってあげます♡」

侑「え?どういうこ──」


ムニュ…



54: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:08:50.50 ID:jmgGNQy0.net

侑(──!?)

侑(──かすみちゃんが…後ろから抱きついて…)

かすみ「侑先輩♡」ボソッ

侑(──耳元からっ…)ゾクッ…

かすみ「かすみんが隅々まで、綺麗にしてあげますからね♡」


ニュルル…ニュルル…ニュルル…


侑(───かすみちゃんの手が私の腕を絡めながら洗う)

侑(───かすみちゃんが私の背中に身体を預けたり退いたりを繰り返し、自分の体をこすりつけるように動いてる)

侑(かすみちゃんの身体が石鹸でスベスベして気持ちいい。肌と肌が触れ合う感触に、何ともいいようのない快感を覚える──)

侑(これが美容石鹸の力…?)



55: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:10:38.73 ID:jmgGNQy0.net

ニュルル…ニュル…ニュルルル…ニュル……

かすみ(うう…。実際やってみるとかなり大胆だよお…///)

かすみ(けど、侑先輩とこうやってくっつくの気持ちいい///)

かすみ(かすみんのこのスベスベボディなら、先輩は喜んでくれるはず!)

かすみ(歩夢先輩より、気持ちよくさせられるはず!)

かすみ(これを頑張ったら、もしかしたら侑先輩はかすみんのこと──)

かすみ「ど、どうですか?かすみんの身体、気持ちいいですか?」

侑「う、うん…///」

侑(気持ちいい。それは間違いない。間違いないのだけど──)

侑(なんだかいけない気分になってくる──。かすみちゃんは大丈夫なのかな?)

侑(頑張って洗おうとしてくれるのはとても嬉しいし、健気で可愛いけど──)

かすみ「次はここも…洗ってあげます♡」

フニュ…ムニュ…

侑(───!///)



56: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:12:12.56 ID:jmgGNQy0.net

侑(───!///)

侑(かすみちゃんが…私の胸を──!)

かすみ(ああ、侑先輩のおっぱい──柔らかいですぅ///…洗いたい…もっと先輩に触れたい…///)

かすみ(かすみんのスベスベボディで、歩夢先輩よりもかすみんの虜になってください…!)

かすみ「どうですか?歩夢先輩より、かすみんのが侑先輩を気持ちよくできますよ?♡」

侑「か、かすみちゃん///そ、そこは…///自分で洗え…る…っ///」

かすみ「遠慮しなくて良いんですよ♡かすみんがぜーんぶ洗ってあげたいんです♡」

フニュ…フニュ……クニッ…

侑「ああっ…!///」

かすみ「───!///」



57: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:14:21.30 ID:jmgGNQy0.net

かすみ(何…今の侑先輩の声…///すごく気持ちよさそうだった…///)

かすみ(あっ…///…だめ…///かすみん…我慢できない…///)

かすみ「先輩♡…もっと気持ちよくなってください♡」


ニュルル…ニュル…ニュルルル…ニュル…

フニュ…ムニュ…ムニュ…クニッ…クニィ…


侑「ああっ///…はぁ…はぁ…か、かすみちゃん!!かすみちゃん!!///」

かすみ(ああ♡侑先輩が何度もかすみんの名前呼んでる…かすみんのこと…見てくれてます…♡)

侑「も、もうやめて…///…うう…///」

かすみ「なんでですかあ…?♡気持ちよく無いんですか?♡」

かすみ「さあ、最後はあ♡侑先輩の大事なところも──」

侑「こ、こんなの……ダメっ!!///」ガバッ

かすみ「───!」



58: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:16:23.58 ID:jmgGNQy0.net

かすみ(侑先輩が…かすみんから離れて…)

侑「はぁ…はぁ…かすみちゃん…どういうつもりなの…」

かすみ(え…)

侑「またいたずらなの…?」

かすみ(あっ…そんな──)

侑「……これは…なんか…違うよ」

かすみ(か…かすみん…。そんなつもりじゃ──)

かすみ「す…すみません…!かすみん…そ、その…侑先輩に気持ちよくなってほしくて…えと…あ、あの…!」

侑「かすみちゃん…普通に洗ってくれればいいから…」

かすみ「う……、はい…」

かすみ「侑先輩……ごめんなさい。かすみん…」

かすみ「いえ…なんでもないです」

侑「うん。良いよ──」

侑「──そうだ。私、もう大丈夫だから、かすみちゃんの背中洗ってあげる」

かすみ「はい……」



60: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:18:37.91 ID:jmgGNQy0.net

───
ゴシゴシ…ゴシゴシ…

侑「どう、かすみちゃん…?」

かすみ「とても…気持ちいいです…」

侑「そう。なら良かった」

かすみ「───」

かすみ(せっかく侑先輩がかすみんのこと洗ってくれてるのに…)

かすみ(今はそれを喜ぶ元気が無いよ…)

かすみ(かすみん…。歩夢先輩よりもいっぱい侑先輩を気持ちよくさせたいってことばかり考えてた)

かすみ(そうすれば…侑先輩が私の事見てくれるって…)

かすみ(本当は先輩を労うために気持ちよくしてあげよう、って事だったんじゃないの?)

かすみ(でも──暴走してしまった…)

かすみ(かすみん…何やってるの…?)

かすみ「──先輩…ごめんなさい」

かすみ「かすみん…ほんとはこんなつもりじゃなかったんです…」

かすみ「ほんとはただ…侑先輩に恩返ししたくて…。癒されて欲しくて…」

かすみ「かすみんのスベスベボディなら、先輩喜んでくれるかなって思って…」

侑「うん…。大丈夫、かすみんのスベスベボディは気持ちよかったよ。それは嘘じゃない」

かすみ「うう…けど。かすみん…やり過ぎました…」

かすみ「おっぱいまで揉んで…本当にごめんなさい…」

侑「う、うん…///口に出されると恥ずかしいから…。本当にもう大丈夫だよ」

侑「だから、元気だして?」

かすみ「はい…」



62: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:21:30.43 ID:jmgGNQy0.net

──────

湯船の中で──

侑先輩が足を伸ばして、かすみんをその上に乗せて抱き抱えてくれてる。

申し訳ないから遠慮したのに、先輩がどうしてもというからこうして収まった。

ああ、お風呂のお湯と先輩の体温を同時に感じられて、とても温かい。

歩夢先輩もさすがにこんなことしてもらった事──無いよね…?

だったらちょっと嬉しいけど、でもあんなことしてしまった後では素直に喜べないよ…。

先輩は優しいから、かすみんがこれ以上気を使わないようにしてくれてるのかな──?

だとしたら──悔しい。

今日はかすみんが、先輩を喜ばせなきゃいけないのに。

先輩にもお料理の時に変だ、って気づかれてた。

今日のかすみん、本当に変だよ…。

侑先輩が歩夢先輩のこと話すと、頭が真っ白になっちゃってた──

いつもはこんなんじゃないはずなのに──



63: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:23:58.73 ID:jmgGNQy0.net

侑「温かいねえ」

かすみ「そうですね」

侑「温かいのは、お風呂だけじゃないよ?」

侑「かすみちゃんも温かい」

ぐっ、と。かすみんを抱く腕に、少しだけ力が入った気がする。

ああ…、先輩なんでこんなに優しいの。いっそのこと思いっきり叱ってくれた方が──

侑「かすみちゃんちのお風呂が大きくて良かった」

侑「可愛い可愛いかすみちゃんと、こうしてゆっくりできるんだもん」

かすみ「可愛い可愛いって、そんなに褒めても何も出ませんよ?」

あっ、今の返し可愛くなかった──もう、なんでこうなっちゃうの。

先輩の可愛いは、どういう意味なのかな──



64: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:25:42.53 ID:jmgGNQy0.net

ただの後輩としてなのかな?子供っぽいとかかな?かすみんのこと、女の子として見てくれてるのかな──

歩夢先輩のこともよく可愛いって言ってるけど、かすみんのほうが可愛いって思ってくれてるのかな──?

うう、ネガティブかすみんです…。いつもなら絶対かすみんのが上って思えるのに──

先輩の本当の気持ち…知りたくなっちゃいます。

でも、聞くのは怖い──

こうして抱きしめてもらえるのは、かすみんが可愛いから?後輩だから…?それとも──

歩夢先輩より、かすみんが1番って思ってもらえるかな…?

もしそうじゃなかったら──



66: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:28:06.39 ID:jmgGNQy0.net

ポタリ…


あっ─。涙が…。先輩気づいちゃダメ──

こんなかすみん…可愛くないです。こんなのただのズルい女です…。

でも──


ポタリ…ポタリ…


止まらないよ…。止まってよぉ…。先輩にバレちゃう…。

もう…止まってよお…涙!かすみん嫌な女の子になっちゃう…!

こんなの全然可愛くないよお…!








侑「我慢しなくていいよ」

──っ!



67: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:30:14.37 ID:jmgGNQy0.net

侑「本当にさっきのことは気にしなくていいから」

侑「同好会としてはかすみちゃんのが先輩だけどさ」

侑「私はかすみちゃんのマネージャーだし、上級生なんだから」

侑「思いっきり甘えてくれていいんだよ?」

もう…普段そんなこと言わないじゃないですか…

いつも頭撫でて、よしよししてくれて終わりじゃないですか──

なんでこんなに優しくするんですか──

侑「さっきはびっくりして、自分がどうかなりそうで怖かったから、逃げちゃったけどさ」

侑「今は私の胸───貸してあげる」

我慢できなかった──

先輩に正対するように身体を向ける。

あっ…──

侑先輩がこんなに近い距離で、

私のことを見てくれる。

そんな優しい顔されたら…私…もうっ…───

駄目っ……!



68: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:32:16.37 ID:jmgGNQy0.net

「っ…!うわああぁぁぁぁぁあああん!!」


「私っ!悔しいんですぅ!」


「どうしたら先輩を喜ばせられますか!?」


「どうしたら歩夢先輩に勝てますか!?」


「何だったら先輩の一番になれますか!?」


「私──先輩の一番になりたいんですぅ!歩夢先輩に負けたくないんですぅ!」


「先輩に…一番可愛いよって言ってもらいたいんですぅ!」


「侑先輩が──大好きなんですぅ…!」


「うわああぁぁぁぁ──────」



69: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:34:19.52 ID:jmgGNQy0.net

私、なにをしてしまったんだろう。

侑先輩に想いのままをぶつけてしまった。

どうしたら喜ばせられる?

自分の悔しさより、先輩のことを考えれば良いじゃん。

どうしたら歩夢先輩に勝てる?

自分が自信を持てることで勝負すればいいじゃん。

先輩の1番になりたい?

そうなれるよう努力すればいいじゃん。

ぜんぶ分かってる。

分かってるけど ──

胸がきゅうっ、ってなって、

仕方がなかったんだよ。

侑先輩の前では、いつでも可愛い私で居たかったのに。

先輩を傷つけてしまったこと──

歩夢先輩への嫉妬──

私の可愛いを、どう思ってもらえてるのか──

不安な気持ちで頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃった。

こんな私じゃ、先輩を失望させちゃう───



70: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:36:24.96 ID:jmgGNQy0.net

侑「ありがとう」

ふえっ…?

侑「ふふっ、かすみちゃんは本当に可愛いな」

侑先輩が笑ってる…。

背中に先輩の腕が回されてる。

こんな私を、笑って許してくれるんですか?

侑「ごめんね。かすみちゃんの気持ち、気づいてあげられなくて」

侑先輩の胸が、腕が──温かい。

先輩の胸に当てた手から心臓の鼓動が伝わってくる。

優しく包み込んでくれるような、穏やかなリズムだった。

侑「1人だけなんて本当は選べないんだけどね」

侑「あえて選ぶとしたら、私の一番は──やっぱり歩夢なんだ」

───っ。



71: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:38:27.22 ID:jmgGNQy0.net

侑「かすみちゃんがこんな言葉を聞きたいわけじゃないのは分かる」

侑「でも、かすみちゃんの真っ直ぐな気持ちに、嘘は付きたくないから」

ああ、侑先輩…。

私にだって分かっちゃいます。

侑先輩が歩夢先輩をとても大切に思ってること。

先輩と歩夢先輩が過ごした時間は──

紡いできた絆は──

私にはどれだけ努力したって追いつけないんですもん。

侑「でもね──」

────。

侑「私が1番可愛いって思うのは、かすみちゃんだよ」

────っ!



72: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:41:42.99 ID:jmgGNQy0.net

侑「それは、見た目だけじゃないんだ」

侑「いつも頑張り屋で、負けず嫌いで──いじらしくて」

侑「誰よりも可愛くあろうとするかすみちゃんは、とても魅力的なんだ」

侑「かすみちゃんはそんな自分を見ないで欲しい、って思うかもしれない」

侑「でも、かすみちゃんがまだファンにも見せたことない姿を、見せてくれることを──」

侑「私は、とても嬉しいと思うんだ」

侑「これは他の誰のものでも無い、かすみちゃんだけの可愛さ」

侑「それを持ってるかすみちゃんは誰にも──」



侑「歩夢にだって負けないよ」



ああ…やっぱりこの人は、先輩なんだ。

後輩の私を受け止めてくれる。

私の大切な場所を、作ってくれる人なんだ。

──ううっ…



「うわああぁぁぁぁぁん!侑先ぱああああい!!」


「大好きっ…!大好きですぅ…!大大大好きですぅぅぅう!!」


「うああぁぁぁぁぁああ─────」



──────────

──────

───



73: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:43:54.40 ID:jmgGNQy0.net

──かすみの部屋──

かすみ「…さっきは取り乱してごめんなさい」

侑「良いんだよ。かすみちゃんの気持ち、聞けて良かった」

かすみ「今日は──今夜だけは…かすみんだけの侑先輩でいてください」

かすみ「かすみん明日からまた、いっぱい可愛くなって見せますので」

侑「うん。それじゃあ寝よっか」

かすみ「──はい♡」



74: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:45:09.12 ID:jmgGNQy0.net

───

かすみ「侑先輩…」

侑「何…?」

かすみ「先輩の音を聞きながら、眠ってもいいですか?」

侑「音?」

かすみ「心臓の音──」

かすみ「先輩が受け止めてくれた時、とても安心したから…」

侑「うん。ほら、おいで」

かすみ「えへへ…♡ありがとうございます♡」



75: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:46:52.79 ID:jmgGNQy0.net

トクン…トクン…トクン…


かすみ「ああ…落ち着きます。先輩の胸も柔らかくて、お母さんみたいです」

侑「もう、何言ってるの。いたずらはダメだよ?」

かすみ「しませんよお…。先輩のいじわる…」

侑「ははは。ごめんごめん」ナデナデ

かすみ「ふふ、気持ちいいですぅ。本当は今日かすみんが、先輩を気持ちよくしてあげたかったんですが…」

侑「良いんだよ。かすみちゃんの頭撫でてるだけで、とても気持ちいい」

かすみ「ふふふ、かすみんの髪はビロード級ですからね♡」

侑「ビロード?触ったことあるの?」

かすみ「──無いですけどっ…」

2人『くすっ…あははははは!』

─────────

──────

───



76: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:48:59.85 ID:jmgGNQy0.net

──あれから幾日が過ぎて…──


侑「かすみちゃん、準備はいい?」

かすみ「当然です!今日のかすみんは誰よりも一番可愛い!見ててくださいよ!」

かすみ「会場のみんなをメロメロにしてみせますから!」

かすみ「それから、侑先輩のことも──♡」


フワッ…


侑「──いつもとかすみちゃんの匂いが違う」

かすみ「ふっふっふ、気づきました?ついに使いましたよ!ダイアモンドの香水!」

かすみ「侑先輩に作ってもらった曲の初披露ですもん!今日がここぞという時なんです!」

侑「ふふっ、とっても良い香り。きっとファンの皆にも届くよ」

かすみ「えへへ♡」

かすみ「──実はですね、今日侑先輩だけに特別プレゼントがあるのです」

侑「プレゼント?」



77: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:51:22.75 ID:jmgGNQy0.net

かすみ「歩夢先輩から聞きましたよ。侑先輩は花言葉で歩夢先輩に告白したみたいですねえ」

侑「へっ!?///あ、ああ、あれは告白っていうか…なんていうか…///」

かすみ「そこはどうでもいいのです!歩夢先輩から教えてもらったこと、っていうのが悔しいですけど──」

かすみ「正直とても感動したので、かすみんも侑先輩に同じことしたいと思います」

かすみ「これ、受け取ってください」



侑「…──!」

侑「この花は──!」

かすみ「かすみんと同じ名前の花です。花言葉は──」



かすみ「──『永遠の愛』、です!」




かすみ「侑先輩!私、諦めたわけじゃありませんからね!」

かすみ「ぜーったい!侑先輩のこと、振り向かせてみせます!」

かすみ「それじゃあ、行ってきます!」

侑「うん!かすみ───ん!最高に可愛いよ──!」



78: 名無しで叶える物語 2021/01/07(木) 21:52:38.15 ID:jmgGNQy0.net

──今日はかすみんのために集まってくれたファンと、

──誰よりも近くで応援してくれる侑先輩のために歌う。

──たくさんの願いと、思いを込めた歌を。

──大好きな人とずーっと一緒にいられる、

──きらり輝く未来を夢見て。






おわり


元スレ
かすみ「かすみんだって、気持ちよくさせられますけどっ!」