1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:16:29.009 ID:Gk6T/3oO0.net
学校
サターニャ「よく来たわねガヴリール」
ガヴリール「学校なんだからそりゃ来るだろ」
ヴィーネ「サボり常習犯が言えたことじゃないでしょ……」
サターニャ「フフフ……今日は大人しく休んでおくべきだったわね」
ガヴリール(はぁ……また変な道具でも持ってきたのか)
サターニャ「今日はこれを持ってきたのよ!」
ガヴリール「せめて箱から出せ」
サターニャ「今出すから待ちなさい!」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:16:59.605 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「じゃん!これよ!」
ガヴリール「手錠……」
ヴィーネ(これまたラフィが好きそうな……)
ガヴリール「お前それわざわざ魔界通販で買ったのか?」
サターニャ「ええ。魔界にある特殊な鉱石で作られたこの手錠は本物の手錠以上に頑丈なのよ!」
サターニャ「これでわる~い天使を逮捕しようと思ったの」
ガヴリール(その辺に売ってるパーティグッズの手錠ですらなかなか壊せないのに……本当に馬鹿だなこいつ……)
サターニャ「さあ大人しく手を出しなさい!」
ガヴリール「ん」スッ
サターニャ「へえ……今日は随分と物分りがいいじゃない」
ガヴリール「いや、それ貸して」
サターニャ「……その手には」
ガヴリール「いや~なんていうの?デザインカッコイイなぁって思って」
サターニャ「そ、そう?私も実はこれ気に入ってて」
ガヴリール「うんうん。なんというか悪魔っぽいところがいい感じ」
サターニャ「でしょ!?他にもデザインあって結構迷ったのよ!決め手になったのは……」
ガヴリール「うんうん。よく見たいからちょっと貸してくれ」
サターニャ「いいわよ!」
ヴィーネ(おい)
ガヴリール「おーすげーかっけー」
サターニャ「でしょ!?」
ガヴリール「へーこれ光るのか。かっけー」
サターニャ「そう!カッコイイでしょ!?この赤い光が」
ガヴリール「サターニャ」
サターニャ「なに?」
カチャンッ
ガヴリール「捕まえた」
サターニャ「な゛っ」
ヴィーネ「相変わらず容赦ねえな……」
ガヴリール「このまま右手にも嵌めてやる!」
サターニャ「そうは……いかないわよぉ……!!」グググッ
ガヴリール「このっ……!」
サターニャ「ぐににににに……!」
まち子(また変なことしてる……)
ヴィーネ「ちょっと二人とも……」
ガヴリール(くそっ……こいつ力だけは……っ!)グググッ
ヴィーネ「落ち着きなさい!!」
ガヴリール「っ!」ビクッ
カチャンッ
ガヴリール「あっ」
サターニャ「やたっ」
ガヴリール「……」
サターニャ「なーっはっはっはっ!ついにガヴリールを捕まえたわ!!」
ガヴリール「もーヴィーネが脅かすから……」
ヴィーネ「教室で騒ぐあんたたちが悪い」
ガヴリール「ってか片手に掛けられただけだろ。それに掛けられてるのはサターニャもだし」
ラフィエル「あらあら~なんだか面白いことになってますね♪」
ヴィーネ「ラフィ!」
ガヴリール「何も面白くないっての」
サターニャ「もうガヴリールは私から逃げられないわよ」ドヤァ
ガヴリール「逃げられないのはお前も同じだぞ」吟ッ
ヴィーネ「はいはいそこまで」
ヴィーネ「そろそろホームルーム始まるから外しなさい」
サターニャ「でも……」
ヴィーネ「先生に怒られるわよ?」
サターニャ「……」
サターニャ「し、仕方ないわね。続きは放課後にしてあげる」
ガヴリール「もう二度と掛けられんわ。いいからさっさと外せ」
サターニャ「……」
ガヴリール「どうした?早く……」
サターニャ「ちょっと待って、鍵が見当たらないの……」
ガヴリール「は?」
ガヴリール「お前まさか家に忘れたとかじゃないだろうな」
サターニャ「そもそも箱から鍵なんて出してないわよ!」
ラフィエル「もしかしてお店側の不手際なのかもしれませんね」
ヴィーネ「だから魔界通販で買い物するのやめたらって言ったのに……」
ガヴリール「ちょ、待て流石にこれは洒落にならん!もう一度よく探せ!」
サターニャ「んんん……」
ガヴリール「絶対どこかにあるだろ……小さいから見つけにくいだけで……」ゴソゴソ
ヴィーネ「……」
ラフィエル「……」
ガヴリール「……」
サターニャ「……」
ヴィーネ「な、なかった?」
ガヴリール「……」コクリ
サターニャ「……」
ラフィエル「あらあら~……大変なことになりましたね~……」
サターニャ「……そうだっ!ラフィエル!!あんたならこの手錠外せない!?」
ラフィエル「えっ私ですか?」
サターニャ「うちにピッキングで忍び込んだことあるじゃない!」
「ピッキング?」「白羽さんがピッキング?」「ピッキングで胡桃沢さんの家に?」
ざわ…… ざわ……
ラフィエル「ささささサターニャさんそういうことは大声で言っては」アワアワ
サターニャ「だからピッキングでこの手錠を」
ラフィエル「わかりました!外します!外しますから!」
ヴィーネ「ラフィ……」
ガヴリール「うちの合鍵勝手に作ったヴィーネも同類だろ……」
ラフィエル「とりあえず鍵穴を見せてください……」
ガヴリール「そういえば鍵穴どこだこれ」
サターニャ「見当たらないわね……」
ガヴリール「……あれ?これ本当に鍵穴なくないか?」
ヴィーネ「……ねえこれカードキーでスキャンして解錠するみたい」
ガヴリール「……は?」
ガヴリール「いやいやいや手錠でカードキーとか聞いたことないぞ」
ヴィーネ「説明書に……」
ガヴリール「なになに……本物の手錠以上のセキュリティを実現するためにカードキーシステムを採用……」
サターニャ「カード……」
ガヴリール「心当たりあるのか!?」
サターニャ「家のゴミ箱の中かも……」
ガヴリール「お前なにしてんだよ!!」
サターニャ「だってカードキーなんて普通思わないじゃない!!」
ラフィエル「流石にカードキーとなるとどうしようも……」
ガヴリール「こうなったら壊すしか」
サターニャ「そんな!これ2万円したのよ!?」
ガヴリール「なんで手錠ごときにそんな金出すんだよ……」
ヴィーネ「でも外さないと本当に怒られるわよ?」
ガヴリール「私もグラサンに怒られるのはゴメンだ」
サターニャ「う、うぅぅぅ……」
ラフィエル「といってもどうやって壊すんですか?」
ラフィエル「見たところ金属製で結構頑丈な印象ですが」
ガヴリール「……お前の馬鹿力で引きちぎれ」
サターニャ「……」
ぐぐぐぐっ
サターニャ「ふににににっ……!!」
ヴィーネ「びくともしてないわね……」
ガヴリール「本当に本物以上に頑丈なのか……」
ラフィエル「これは工具などが必要なのでは」
ガヴリール「……おいサターニャ、奥の手だ。力を使ってぶっ壊すぞ」
サターニャ「力って……悪魔の?」
ガヴリール「そうだ。人目につかないところに行く。時間ないから急くぞ!」
サターニャ「わ、わかったわ!」
ヴィーネ「大丈夫かしら……ついてく?」
ラフィエル「流石にホームルームに遅刻するのはあれなので、私は自分のクラスに戻ります」
ラフィエル「健闘を祈りましょう」
ヴィーネ「……そうね」
数分後
ガラッ
ガヴリール「すみません、遅れました……」
グラサン「……それはなんだ」
ヴィーネ(あー……だめだったかぁ……)
ガヴリール「えーと……これはですねー……ちょっとした事情が……」
グラサン「胡桃沢、天真……」ゴゴゴゴ
ガヴリール(やっぱ怖いなグラサン……)ビクッ
サターニャ「ガヴリールは悪くないわ」
ガヴリール「!」
サターニャ「私がガヴリールに手錠を掛けたのよ!」
サターニャ「そう!ガヴリールを繋ぎ止めておくためにね!どう?最高に悪魔的な行為でしょう!?」
グラサン「……」ゴゴゴ
サターニャ「……っ、……うぐっ……」ヒッグヒッグス
ヴィーネ「サターニャ……」
サターニャ「泣いてないしっ……これはっ……グラサンが大したことなさすぎて思わず笑って……」
サターニャ「そういう涙だしっ……」
ガヴリール「あー……その、なんだ……ありがとな」
サターニャ「違うからっ……別にっ、ガヴリールを助けたとか、そういうんじゃないしっ……」
サターニャ「悪魔として悪事を天使に取られたくなかっただけっ……」
ヴィーネ「サターニャ……」
サターニャ「だからちがうから……」
ガラッ
ヴィーネ「あ、ラフィ」
ラフィエル「手錠はどうなりました?」
ガヴリール「外せなかった。だから仕方なく今日はこう、席を隣にしてもらった」
ラフィエル「あら~」
サターニャ「今日だけよ。家に鍵あるから」
ガヴリール「ったく……今日だけとは言えサターニャと隣の席とか……」
サターニャ「なによ!しょうがないじゃない!」
ガヴリール「なんでこんなに無駄に頑丈なんだよ……」
ラフィエル(これは……面白そうな)テカテカ
ヴィーネ(絶対楽しんでるわね……ラフィ……)
ラフィエル「さて、そろそろ授業始まるので教室に戻りますね」
ヴィーネ「ええ」
ガヴリール「私の代わりにノート取れよ」
サターニャ「なんでよ!」
ガヴリール「右手。手錠。わかる?」
サターニャ「何のために机くっつけたと思ってるのよ!」
ラフィエル「……♪」テカテカ
ヴィーネ(大丈夫かしら……これ)
授業中
ヴィーネ(心配だったけど、なんとかなってるみたい)
先生「前回配ったプリントを出して下さい」
ガチャガチャッ
ガヴリール「おい、まずは私が先に探す」ガチャガチャ
サターニャ「私が先に決まってるでしょ」ガチャガチャ
ガヴリール「いや私だから」ガチャガチャッ
サターニャ「私!」
先生「ちょっとそこ。静かに」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ほら、先に探せよ」ボソッ
サターニャ「……いや、ガヴリールが先でいいわよ」ボソッ
ガヴリール「いいって。先に探させてやる」
サターニャ「あんたが先でいいわよ」
ガヴリール「いいから」
サターニャ「それはこっちの台詞!」
先生「だから静かに」
ヴィーネ(やっぱり心配だわ……)
ラフィエル「……」
ラフィエル(うふふ……今どうなっているでしょうか。ちょっと千里眼で……)ジィ
ガヴリール「ふぁぁぁ……」グイー
サターニャ「ちょ……引っ張らないでよ」
ガヴリール「あー悪い悪い」
ラフィエル(これはこれは♪)
ラフィエル(うふふ、これは今日は充実した一日になりそうです……♪)テカテカ
(なんか白羽さんが笑ってる……怖……)
二時間目
ガヴリール「……」
サターニャ「……」
ピンッ
サターニャ「痛っ。なに?」
ガヴリール「なんでもない」
サターニャ「いやなんで弾いたの」
ガヴリール「手が近くにあったから」
サターニャ「なによそれ……」
先生「そこ、静かに」
サターニャ(ガヴリールのせいで怒られたじゃない……)
ラフィエル「……」テカテカ
ラフィエル「……♪」ニコニコ
ラフィエル「……っ」プルプル
ラフィエル「……❤」ホホエマー
(白羽さんの表情がめちゃころころ変わってる……やばいよやばいよ……)
ガヴリール「……」カキカキ
ラフィエル(ガヴちゃんが何か描いてますね)
ガヴリール「サターニャ」ツンツン
サターニャ「なに……ぶふッ!何よその絵!」
ガヴリール「はいアウト」
先生「そこ、静かに」
ラフィエル(はー……♪)
三時間目
先生「よくできました。席に戻ってください」
ヴィーネ「はい」
ガヴリール「……」カキカキ
サターニャ「ぷふっ……」プルプル
ヴィーネ(なにしてんのよ授業中に……次の問題あたるのサターニャよ?)
先生「では次の問題を……隣に行って……胡桃沢さん」
サターニャ「……え、私!?」
ヴィーネ「だって今日私の隣じゃない」
ガヴリール「……ん、これ私も前にでるやつか」
サターニャ「ちょっと……問題わかんないんだけど……教えてくれない?」ヒソヒソ
ガヴリール「問3」
サターニャ「そうじゃなくて……解き方……」
ガヴリール「それは自分で考えな」
サターニャ「くっ……」
ヴィーネ「早く前に行きなさいよ」
サターニャ「むぅ……」
まち子(二人で黒板の前に……なんか微笑ましいかも)
サターニャ「……」
ガヴリール「……早く解けよ」
サターニャ「ぐぐぐ……」
ガヴリール「はあ……化学式が……だから……」
サターニャ「……」
ガヴリール「この後はわかるか?」
サターニャ「……こう?」
ガヴリール「そう。だから次は……」
サターニャ「……できた?」
ガヴリール「うん」
先生「よくできました。二人共席に戻ってください」
ヴィーネ(へー……なんだかんだ最後まで教えて、やっぱりガヴは優しいんじゃない)
先生「では次は前の席に行って……」
ガヴリール「あのくらい自分で解けよ。初歩中の初歩だぞ」
サターニャ「わからないものは仕方ないじゃない……」
ガヴリール「やれやれ」
サターニャ「でも……ありがとう。助かったわ」
ガヴリール「……別に。立ってるのがだるかったからさっさと解かせただけだ」
ラフィエル(……♪)ニッコリ
四時間目
ガヴリール「……」カキカキ
ラフィエル(なにか描いてますね)
ガヴリール「……」ツンツン
サターニャ「?」
ラフィエル(しりとり……→……リス、でしょうか。そしてまた→……。なるほど、絵しりとりですか)
サターニャ「……」コク
サターニャ「……」カキカキ
ラフィエル(これは……なんでしょう……?○に縞模様……ああ、スイカですか!)
ガヴリール「……あ、そういう」
ガヴリール「……」カキカキ
ラフィエル(次は……鎌ですね)
サターニャ「……」カキカキ
ラフィエル(次は……なんですか!?)
ガヴリール「……?」
ガヴリール(なんだこれ……)
ラフィエル(なんでしょう、これ)
サターニャ(ふっふっふっ……魔界オオサンショウオ……我ながら上手く描けたわ)ドヤ
ガヴリール(わからん……)
グラサン「じゃあ次の問題を……天真」
ガヴリール(んー……なんだこれは……)
ヴィーネ「ちょっと、ちょっと二人共!」
ガヴリール「ん?」
グラサン「……」ゴゴゴ
サターニャ「」
ガヴリール「」
グラサン「二人共廊下に立ってろ」
ガヴリール「あーあ……」
サターニャ「ガヴリールのせいで怒られたじゃない……」
ガヴリール「でもサターニャだって乗ってきたじゃん」
サターニャ「それはそうだけど……」
ガヴリール「つーかバケツ思い。サターニャ持って」
サターニャ「なんでガヴリールのまで持たなきゃいけないのよ」
「白羽さん、白羽さん……!」
ラフィエル(ふふ……授業はしっかり聞かなきゃだめですよ)
「白羽さん!」
ラフィエル「えっ、な、なんですか!?」
「白羽さん当てられてるよ」
ラフィエル「え、あっ!x<2,5<xです!」
先生「……今は地理の時間ですが」
ラフィエル「あっあっあっ」カァァ
休み時間
ラフィエル「……」
ヴィーネ「あれ、ラフィどうしたの?顔赤いわよ?」
ラフィエル「い、いえ。ちょっと……」
ラフィエル(夢中になっていたとはいえ……少し恥ずかしかったですね……)
サターニャ「学食いきましょ!」
ガヴリール「あんまり大勢の人間にこの姿見られたくないんだけど」
サターニャ「だって今日お昼ないんだもの」
ガヴリール「また取られたのか……そろそろ躾けろよ……」
サターニャ「うっさいわね!みんないくわよ!」
ガヴリール「あっこらてめ」
ラフィエル「うふふ……それでもついていくガヴちゃんもガヴちゃんですね」
ヴィーネ「ガヴはなんだかんだ優しいからね」
ラフィエル「はあ……授業中のお二人も微笑ましいですし……」
ラフィエル「今日はほんと退屈しませんね♪」
ヴィーネ「……ん?教室違うのになんで微笑ましいって」
ラフィエル「うふふ、千里眼というもので二人の様子を覗いていたんです」
ヴィーネ「……ラフィの顔が赤かったのって、授業中にそれに夢中になってたからじゃ」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「図星?」
ラフィエル「さ、私達も行きましょう」
ヴィーネ「ちょっとラフィ、もう少し詳しく話を聞かせてくれても♪」
ヴィーネ(ラフィに対して攻める側に回れるのって楽しい……!)
学食
ガヴリール「サターニャ、食べにくいから左手上げて」
サターニャ「そしたら皿持てないんだけど」
ガヴリール「しょうがないだろ。つながってるのは私の利き手だぞ」
ヴィーネ「やっぱり不便そうね」
ラフィエル「そうですねー」
ガヴリール「本当不便だよ。食べにくいったら……」ズズズッ
サターニャ「あちちちっ汁飛んでる!」
ガヴリール「我慢しろ。うどんは啜るもんだ」
サターニャ「なんで夏に……」
ガヴリール「暑い日こそ暑いものをってね」
ガヴリール「ふー……ふー……」
サターニャ「……ハックシュンッ!!」
ガヴリール「あっ……あ゛っつ゛!!」
サターニャ「あっごめ」
ヴィーネ「だ、大丈夫?」
ガヴリール「くそ……太腿の上に落とした……」
サターニャ「ご、ごめんなさい……火傷は……」
ガヴリール「あんなんで火傷はしないって。あれは驚いただけで……ティッシュ頂戴」
ラフィエル「どうぞー」
ガヴリール「ふぅ……さてと、あとは午後の体育だけか」
ヴィーネ「流石に見学じゃない?」
ガヴリール「やった。休む口実ができた」
サターニャ「その前にちょっとトイレ……」
ガヴリール「いって……ああ、私もいかなきゃいけないのか……」
ヴィーネ「じゃあ待ってるわね」
ラフィエル「うふふ、ではでは私は教室に」
ヴィーネ「もう覗いちゃだめよ?」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「いや、本当に授業に集中して」
サターニャ「……」
ガヴリール「ほら、後ろ向いてるから早くしろ」
サターニャ「……耳も塞いで欲しいんだけど」
ガヴリール「……わかった」
サターニャ「……」
チョロロロロロロッ...
ガヴリール(聞こえる……指突っ込めばよかったか……)
サターニャ(こ、これは……恥ずかしい……)
ガヴリール「……終わったか?」
サターニャ「待って、今拭くから……」
ガヴリール「あ、ああ。ごめん」
ガヴリール「……」
サターニャ「おまたせ」
ガヴリール「ん、いくか」
サターニャ「あ、手洗う」
ガヴリール「ああ、ごめん」
サターニャ「……もしかしてガヴリール、トイレのあと洗わないの……?」
ガヴリール「いや、そんなわけないだろ!今私はしてなかったから忘れてただけだ!」
サターニャ「はーよかったわ……もしそこまでだらけてたらどうしようかと……」
ガヴリール「流石にそんなに酷くないわ」
サターニャ「いやでも十分既に酷いわよ」
五時間目
ガヴリール「さて……」
サターニャ「はぁ。体育見学は辛いわね」
ガヴリール「ま、これじゃそもそも着替えられないしな」
サターニャ「別に制服でもいいけど」
ガヴリール「スカートでスポーツとかお前正気かよ」
ガヴリール「いや、それ以前に手錠掛かった状態でスポーツとか……」
サターニャ「それもそうね……」
ガヴリール「ヴィーネ、委員長と体操か」
サターニャ「そうね。ちなみにガヴリールが休んでる時は先生とやってるわよ」
ガヴリール「げっ……まじか、あー……今度からサボるの控えめにしよう」
サターニャ「はあ、ドッジボールしたかったわ……」
ガヴリール「体育楽しめる人羨ましいっすね」
サターニャ「……」
ガヴリール「あ、ヴィーネ当たった」
サターニャ「あー」
ガヴリール「……退屈だな」
サターニャ「ヴィネットの応援してあげなさいよ」
ガヴリール「別チームなんだが」
サターニャ「……それは、仕方ないわね……」
ガヴリール「……」
サターニャ「……」
ガヴリール「ふぁぁ……」
田中「うおりゃあああッ!!」
上野「きゃっ!」
ガヴリール「んぁ……?」
サターニャ(ボールがこっちに……!!ガヴリールに当たる!!)
グイッ
ガヴリール「うおッ!?」
ギュッ
サターニャ「大丈夫?ガヴリール」
ガヴリール「……いきなり引っ張んなよ!離せ!」カァァ
サターニャ「でもボールが」
ガヴリール「どうみても当たる軌道じゃなかったろ!」
田中「へぇ~……」ニンマリ
上野「おぉ~……」キラキラ
ラフィエル(んん~……)ニコニコ
ラフィエル(これはこれは……いいものを見られました♪)
「白羽さん、白羽さん……!」
ラフィエル(はぁ……顔を真っ赤にするガヴちゃんも素敵ですねぇ……♪)ツヤツヤ
「白羽さん!」
ラフィエル「えっ」
グラサン「……」ゴゴゴ
ラフィエル「あっあっあっ」
放課後
ガヴリール「やっと学校終わった……」
サターニャ「疲れたわねー……」
ガヴリール「酷い目に遭いまくった一日だった」
ラフィエル「ほんと、酷い目に遭いましたっ」
ヴィーネ「ラフィのは自業自得よね?たぶん」
ラフィエル「ヴィーネさんまで酷いですっ」
ヴィーネ「……たしかラフィのクラスって6時間目は数学だったわよね?」ヒソヒソ
ラフィエル「!」
ヴィーネ「もしかして……うちの担任の先生に怒られたとか?」ヒソヒソ
ラフィエル「ヴィーネさん……」ゴゴゴ
サターニャ宅
サターニャ「あったわ!これよカードキー!」
ガヴリール「あー……こりゃ捨ててもおかしくないデザインだな……」
ヴィーネ「正直これはクレームつけていいと思う」
ラフィエル「確かにこれはわかりにくいですね……」
サターニャ「まあ何はともあれ!これで呪縛から解放されるわ!」
サターニャ「それに手錠も壊れることなかったし……今度こそガヴリールの両手に手錠を……」ククク
ガヴリール「はいはいやれるものならな。とっととはずせ」
サターニャ「……」
ガヴリール「どうした」
サターニャ「反応しないんだけど……」
ガヴリール「はあ!?」
ガヴリール「お前本当にこれカードキーなんだろうな!?」
ヴィーネ「取説を見る限りそれで間違いないと思うけど……」
ラフィエル「……そういえばお二人は手錠を壊そうとしてたんですよね」
サターニャ「そうだけど……」
ラフィエル「もしかしたらその時に機械が壊れて読み取れなくなってしまったのでは」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……」
ラフィエル「……」
サターニャ「……」
サターニャ「さーて。どうする?」
To be continued...?
元スレ
サターニャ「じゃん!これよ!」
ガヴリール「手錠……」
ヴィーネ(これまたラフィが好きそうな……)
ガヴリール「お前それわざわざ魔界通販で買ったのか?」
サターニャ「ええ。魔界にある特殊な鉱石で作られたこの手錠は本物の手錠以上に頑丈なのよ!」
サターニャ「これでわる~い天使を逮捕しようと思ったの」
ガヴリール(その辺に売ってるパーティグッズの手錠ですらなかなか壊せないのに……本当に馬鹿だなこいつ……)
サターニャ「さあ大人しく手を出しなさい!」
ガヴリール「ん」スッ
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:17:22.106 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「へえ……今日は随分と物分りがいいじゃない」
ガヴリール「いや、それ貸して」
サターニャ「……その手には」
ガヴリール「いや~なんていうの?デザインカッコイイなぁって思って」
サターニャ「そ、そう?私も実はこれ気に入ってて」
ガヴリール「うんうん。なんというか悪魔っぽいところがいい感じ」
サターニャ「でしょ!?他にもデザインあって結構迷ったのよ!決め手になったのは……」
ガヴリール「うんうん。よく見たいからちょっと貸してくれ」
サターニャ「いいわよ!」
ヴィーネ(おい)
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:17:53.399 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「おーすげーかっけー」
サターニャ「でしょ!?」
ガヴリール「へーこれ光るのか。かっけー」
サターニャ「そう!カッコイイでしょ!?この赤い光が」
ガヴリール「サターニャ」
サターニャ「なに?」
カチャンッ
ガヴリール「捕まえた」
サターニャ「な゛っ」
ヴィーネ「相変わらず容赦ねえな……」
ガヴリール「このまま右手にも嵌めてやる!」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:18:31.041 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「そうは……いかないわよぉ……!!」グググッ
ガヴリール「このっ……!」
サターニャ「ぐににににに……!」
まち子(また変なことしてる……)
ヴィーネ「ちょっと二人とも……」
ガヴリール(くそっ……こいつ力だけは……っ!)グググッ
ヴィーネ「落ち着きなさい!!」
ガヴリール「っ!」ビクッ
カチャンッ
ガヴリール「あっ」
サターニャ「やたっ」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:19:12.654 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……」
サターニャ「なーっはっはっはっ!ついにガヴリールを捕まえたわ!!」
ガヴリール「もーヴィーネが脅かすから……」
ヴィーネ「教室で騒ぐあんたたちが悪い」
ガヴリール「ってか片手に掛けられただけだろ。それに掛けられてるのはサターニャもだし」
ラフィエル「あらあら~なんだか面白いことになってますね♪」
ヴィーネ「ラフィ!」
ガヴリール「何も面白くないっての」
サターニャ「もうガヴリールは私から逃げられないわよ」ドヤァ
ガヴリール「逃げられないのはお前も同じだぞ」吟ッ
ヴィーネ「はいはいそこまで」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:19:40.312 ID:Gk6T/3oO0.net
ヴィーネ「そろそろホームルーム始まるから外しなさい」
サターニャ「でも……」
ヴィーネ「先生に怒られるわよ?」
サターニャ「……」
サターニャ「し、仕方ないわね。続きは放課後にしてあげる」
ガヴリール「もう二度と掛けられんわ。いいからさっさと外せ」
サターニャ「……」
ガヴリール「どうした?早く……」
サターニャ「ちょっと待って、鍵が見当たらないの……」
ガヴリール「は?」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:20:12.953 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「お前まさか家に忘れたとかじゃないだろうな」
サターニャ「そもそも箱から鍵なんて出してないわよ!」
ラフィエル「もしかしてお店側の不手際なのかもしれませんね」
ヴィーネ「だから魔界通販で買い物するのやめたらって言ったのに……」
ガヴリール「ちょ、待て流石にこれは洒落にならん!もう一度よく探せ!」
サターニャ「んんん……」
ガヴリール「絶対どこかにあるだろ……小さいから見つけにくいだけで……」ゴソゴソ
ヴィーネ「……」
ラフィエル「……」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:22:32.555 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……」
サターニャ「……」
ヴィーネ「な、なかった?」
ガヴリール「……」コクリ
サターニャ「……」
ラフィエル「あらあら~……大変なことになりましたね~……」
サターニャ「……そうだっ!ラフィエル!!あんたならこの手錠外せない!?」
ラフィエル「えっ私ですか?」
サターニャ「うちにピッキングで忍び込んだことあるじゃない!」
「ピッキング?」「白羽さんがピッキング?」「ピッキングで胡桃沢さんの家に?」
ざわ…… ざわ……
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:25:38.343 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「ささささサターニャさんそういうことは大声で言っては」アワアワ
サターニャ「だからピッキングでこの手錠を」
ラフィエル「わかりました!外します!外しますから!」
ヴィーネ「ラフィ……」
ガヴリール「うちの合鍵勝手に作ったヴィーネも同類だろ……」
ラフィエル「とりあえず鍵穴を見せてください……」
ガヴリール「そういえば鍵穴どこだこれ」
サターニャ「見当たらないわね……」
ガヴリール「……あれ?これ本当に鍵穴なくないか?」
ヴィーネ「……ねえこれカードキーでスキャンして解錠するみたい」
ガヴリール「……は?」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:27:02.887 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「いやいやいや手錠でカードキーとか聞いたことないぞ」
ヴィーネ「説明書に……」
ガヴリール「なになに……本物の手錠以上のセキュリティを実現するためにカードキーシステムを採用……」
サターニャ「カード……」
ガヴリール「心当たりあるのか!?」
サターニャ「家のゴミ箱の中かも……」
ガヴリール「お前なにしてんだよ!!」
サターニャ「だってカードキーなんて普通思わないじゃない!!」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:28:04.911 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「流石にカードキーとなるとどうしようも……」
ガヴリール「こうなったら壊すしか」
サターニャ「そんな!これ2万円したのよ!?」
ガヴリール「なんで手錠ごときにそんな金出すんだよ……」
ヴィーネ「でも外さないと本当に怒られるわよ?」
ガヴリール「私もグラサンに怒られるのはゴメンだ」
サターニャ「う、うぅぅぅ……」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:29:47.815 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「といってもどうやって壊すんですか?」
ラフィエル「見たところ金属製で結構頑丈な印象ですが」
ガヴリール「……お前の馬鹿力で引きちぎれ」
サターニャ「……」
ぐぐぐぐっ
サターニャ「ふににににっ……!!」
ヴィーネ「びくともしてないわね……」
ガヴリール「本当に本物以上に頑丈なのか……」
ラフィエル「これは工具などが必要なのでは」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:31:22.687 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……おいサターニャ、奥の手だ。力を使ってぶっ壊すぞ」
サターニャ「力って……悪魔の?」
ガヴリール「そうだ。人目につかないところに行く。時間ないから急くぞ!」
サターニャ「わ、わかったわ!」
ヴィーネ「大丈夫かしら……ついてく?」
ラフィエル「流石にホームルームに遅刻するのはあれなので、私は自分のクラスに戻ります」
ラフィエル「健闘を祈りましょう」
ヴィーネ「……そうね」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:32:24.875 ID:Gk6T/3oO0.net
数分後
ガラッ
ガヴリール「すみません、遅れました……」
グラサン「……それはなんだ」
ヴィーネ(あー……だめだったかぁ……)
ガヴリール「えーと……これはですねー……ちょっとした事情が……」
グラサン「胡桃沢、天真……」ゴゴゴゴ
ガヴリール(やっぱ怖いなグラサン……)ビクッ
サターニャ「ガヴリールは悪くないわ」
ガヴリール「!」
サターニャ「私がガヴリールに手錠を掛けたのよ!」
サターニャ「そう!ガヴリールを繋ぎ止めておくためにね!どう?最高に悪魔的な行為でしょう!?」
グラサン「……」ゴゴゴ
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:33:40.786 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「……っ、……うぐっ……」ヒッグヒッグス
ヴィーネ「サターニャ……」
サターニャ「泣いてないしっ……これはっ……グラサンが大したことなさすぎて思わず笑って……」
サターニャ「そういう涙だしっ……」
ガヴリール「あー……その、なんだ……ありがとな」
サターニャ「違うからっ……別にっ、ガヴリールを助けたとか、そういうんじゃないしっ……」
サターニャ「悪魔として悪事を天使に取られたくなかっただけっ……」
ヴィーネ「サターニャ……」
サターニャ「だからちがうから……」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:35:33.808 ID:Gk6T/3oO0.net
ガラッ
ヴィーネ「あ、ラフィ」
ラフィエル「手錠はどうなりました?」
ガヴリール「外せなかった。だから仕方なく今日はこう、席を隣にしてもらった」
ラフィエル「あら~」
サターニャ「今日だけよ。家に鍵あるから」
ガヴリール「ったく……今日だけとは言えサターニャと隣の席とか……」
サターニャ「なによ!しょうがないじゃない!」
ガヴリール「なんでこんなに無駄に頑丈なんだよ……」
ラフィエル(これは……面白そうな)テカテカ
ヴィーネ(絶対楽しんでるわね……ラフィ……)
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:37:10.511 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「さて、そろそろ授業始まるので教室に戻りますね」
ヴィーネ「ええ」
ガヴリール「私の代わりにノート取れよ」
サターニャ「なんでよ!」
ガヴリール「右手。手錠。わかる?」
サターニャ「何のために机くっつけたと思ってるのよ!」
ラフィエル「……♪」テカテカ
ヴィーネ(大丈夫かしら……これ)
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:39:01.617 ID:Gk6T/3oO0.net
授業中
ヴィーネ(心配だったけど、なんとかなってるみたい)
先生「前回配ったプリントを出して下さい」
ガチャガチャッ
ガヴリール「おい、まずは私が先に探す」ガチャガチャ
サターニャ「私が先に決まってるでしょ」ガチャガチャ
ガヴリール「いや私だから」ガチャガチャッ
サターニャ「私!」
先生「ちょっとそこ。静かに」
ヴィーネ「……」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:40:59.533 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……ほら、先に探せよ」ボソッ
サターニャ「……いや、ガヴリールが先でいいわよ」ボソッ
ガヴリール「いいって。先に探させてやる」
サターニャ「あんたが先でいいわよ」
ガヴリール「いいから」
サターニャ「それはこっちの台詞!」
先生「だから静かに」
ヴィーネ(やっぱり心配だわ……)
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:43:01.237 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「……」
ラフィエル(うふふ……今どうなっているでしょうか。ちょっと千里眼で……)ジィ
ガヴリール「ふぁぁぁ……」グイー
サターニャ「ちょ……引っ張らないでよ」
ガヴリール「あー悪い悪い」
ラフィエル(これはこれは♪)
ラフィエル(うふふ、これは今日は充実した一日になりそうです……♪)テカテカ
(なんか白羽さんが笑ってる……怖……)
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:44:36.188 ID:Gk6T/3oO0.net
二時間目
ガヴリール「……」
サターニャ「……」
ピンッ
サターニャ「痛っ。なに?」
ガヴリール「なんでもない」
サターニャ「いやなんで弾いたの」
ガヴリール「手が近くにあったから」
サターニャ「なによそれ……」
先生「そこ、静かに」
サターニャ(ガヴリールのせいで怒られたじゃない……)
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:46:07.088 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「……」テカテカ
ラフィエル「……♪」ニコニコ
ラフィエル「……っ」プルプル
ラフィエル「……❤」ホホエマー
(白羽さんの表情がめちゃころころ変わってる……やばいよやばいよ……)
ガヴリール「……」カキカキ
ラフィエル(ガヴちゃんが何か描いてますね)
ガヴリール「サターニャ」ツンツン
サターニャ「なに……ぶふッ!何よその絵!」
ガヴリール「はいアウト」
先生「そこ、静かに」
ラフィエル(はー……♪)
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:47:45.411 ID:Gk6T/3oO0.net
三時間目
先生「よくできました。席に戻ってください」
ヴィーネ「はい」
ガヴリール「……」カキカキ
サターニャ「ぷふっ……」プルプル
ヴィーネ(なにしてんのよ授業中に……次の問題あたるのサターニャよ?)
先生「では次の問題を……隣に行って……胡桃沢さん」
サターニャ「……え、私!?」
ヴィーネ「だって今日私の隣じゃない」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:49:01.617 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……ん、これ私も前にでるやつか」
サターニャ「ちょっと……問題わかんないんだけど……教えてくれない?」ヒソヒソ
ガヴリール「問3」
サターニャ「そうじゃなくて……解き方……」
ガヴリール「それは自分で考えな」
サターニャ「くっ……」
ヴィーネ「早く前に行きなさいよ」
サターニャ「むぅ……」
まち子(二人で黒板の前に……なんか微笑ましいかも)
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:50:21.928 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「……」
ガヴリール「……早く解けよ」
サターニャ「ぐぐぐ……」
ガヴリール「はあ……化学式が……だから……」
サターニャ「……」
ガヴリール「この後はわかるか?」
サターニャ「……こう?」
ガヴリール「そう。だから次は……」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:52:47.122 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「……できた?」
ガヴリール「うん」
先生「よくできました。二人共席に戻ってください」
ヴィーネ(へー……なんだかんだ最後まで教えて、やっぱりガヴは優しいんじゃない)
先生「では次は前の席に行って……」
ガヴリール「あのくらい自分で解けよ。初歩中の初歩だぞ」
サターニャ「わからないものは仕方ないじゃない……」
ガヴリール「やれやれ」
サターニャ「でも……ありがとう。助かったわ」
ガヴリール「……別に。立ってるのがだるかったからさっさと解かせただけだ」
ラフィエル(……♪)ニッコリ
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:54:36.061 ID:Gk6T/3oO0.net
四時間目
ガヴリール「……」カキカキ
ラフィエル(なにか描いてますね)
ガヴリール「……」ツンツン
サターニャ「?」
ラフィエル(しりとり……→……リス、でしょうか。そしてまた→……。なるほど、絵しりとりですか)
サターニャ「……」コク
サターニャ「……」カキカキ
ラフィエル(これは……なんでしょう……?○に縞模様……ああ、スイカですか!)
ガヴリール「……あ、そういう」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:56:01.692 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……」カキカキ
ラフィエル(次は……鎌ですね)
サターニャ「……」カキカキ
ラフィエル(次は……なんですか!?)
ガヴリール「……?」
ガヴリール(なんだこれ……)
ラフィエル(なんでしょう、これ)
サターニャ(ふっふっふっ……魔界オオサンショウオ……我ながら上手く描けたわ)ドヤ
ガヴリール(わからん……)
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:57:28.902 ID:Gk6T/3oO0.net
グラサン「じゃあ次の問題を……天真」
ガヴリール(んー……なんだこれは……)
ヴィーネ「ちょっと、ちょっと二人共!」
ガヴリール「ん?」
グラサン「……」ゴゴゴ
サターニャ「」
ガヴリール「」
グラサン「二人共廊下に立ってろ」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:59:12.358 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「あーあ……」
サターニャ「ガヴリールのせいで怒られたじゃない……」
ガヴリール「でもサターニャだって乗ってきたじゃん」
サターニャ「それはそうだけど……」
ガヴリール「つーかバケツ思い。サターニャ持って」
サターニャ「なんでガヴリールのまで持たなきゃいけないのよ」
「白羽さん、白羽さん……!」
ラフィエル(ふふ……授業はしっかり聞かなきゃだめですよ)
「白羽さん!」
ラフィエル「えっ、な、なんですか!?」
「白羽さん当てられてるよ」
ラフィエル「え、あっ!x<2,5<xです!」
先生「……今は地理の時間ですが」
ラフィエル「あっあっあっ」カァァ
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:00:53.878 ID:Gk6T/3oO0.net
休み時間
ラフィエル「……」
ヴィーネ「あれ、ラフィどうしたの?顔赤いわよ?」
ラフィエル「い、いえ。ちょっと……」
ラフィエル(夢中になっていたとはいえ……少し恥ずかしかったですね……)
サターニャ「学食いきましょ!」
ガヴリール「あんまり大勢の人間にこの姿見られたくないんだけど」
サターニャ「だって今日お昼ないんだもの」
ガヴリール「また取られたのか……そろそろ躾けろよ……」
サターニャ「うっさいわね!みんないくわよ!」
ガヴリール「あっこらてめ」
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:02:40.949 ID:Gk6T/3oO0.net
ラフィエル「うふふ……それでもついていくガヴちゃんもガヴちゃんですね」
ヴィーネ「ガヴはなんだかんだ優しいからね」
ラフィエル「はあ……授業中のお二人も微笑ましいですし……」
ラフィエル「今日はほんと退屈しませんね♪」
ヴィーネ「……ん?教室違うのになんで微笑ましいって」
ラフィエル「うふふ、千里眼というもので二人の様子を覗いていたんです」
ヴィーネ「……ラフィの顔が赤かったのって、授業中にそれに夢中になってたからじゃ」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「図星?」
ラフィエル「さ、私達も行きましょう」
ヴィーネ「ちょっとラフィ、もう少し詳しく話を聞かせてくれても♪」
ヴィーネ(ラフィに対して攻める側に回れるのって楽しい……!)
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:04:43.078 ID:Gk6T/3oO0.net
学食
ガヴリール「サターニャ、食べにくいから左手上げて」
サターニャ「そしたら皿持てないんだけど」
ガヴリール「しょうがないだろ。つながってるのは私の利き手だぞ」
ヴィーネ「やっぱり不便そうね」
ラフィエル「そうですねー」
ガヴリール「本当不便だよ。食べにくいったら……」ズズズッ
サターニャ「あちちちっ汁飛んでる!」
ガヴリール「我慢しろ。うどんは啜るもんだ」
サターニャ「なんで夏に……」
ガヴリール「暑い日こそ暑いものをってね」
75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:07:20.432 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「ふー……ふー……」
サターニャ「……ハックシュンッ!!」
ガヴリール「あっ……あ゛っつ゛!!」
サターニャ「あっごめ」
ヴィーネ「だ、大丈夫?」
ガヴリール「くそ……太腿の上に落とした……」
サターニャ「ご、ごめんなさい……火傷は……」
ガヴリール「あんなんで火傷はしないって。あれは驚いただけで……ティッシュ頂戴」
ラフィエル「どうぞー」
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:09:48.600 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「ふぅ……さてと、あとは午後の体育だけか」
ヴィーネ「流石に見学じゃない?」
ガヴリール「やった。休む口実ができた」
サターニャ「その前にちょっとトイレ……」
ガヴリール「いって……ああ、私もいかなきゃいけないのか……」
ヴィーネ「じゃあ待ってるわね」
ラフィエル「うふふ、ではでは私は教室に」
ヴィーネ「もう覗いちゃだめよ?」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「いや、本当に授業に集中して」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:12:14.844 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「……」
ガヴリール「ほら、後ろ向いてるから早くしろ」
サターニャ「……耳も塞いで欲しいんだけど」
ガヴリール「……わかった」
サターニャ「……」
チョロロロロロロッ...
ガヴリール(聞こえる……指突っ込めばよかったか……)
サターニャ(こ、これは……恥ずかしい……)
ガヴリール「……終わったか?」
サターニャ「待って、今拭くから……」
ガヴリール「あ、ああ。ごめん」
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:14:58.014 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……」
サターニャ「おまたせ」
ガヴリール「ん、いくか」
サターニャ「あ、手洗う」
ガヴリール「ああ、ごめん」
サターニャ「……もしかしてガヴリール、トイレのあと洗わないの……?」
ガヴリール「いや、そんなわけないだろ!今私はしてなかったから忘れてただけだ!」
サターニャ「はーよかったわ……もしそこまでだらけてたらどうしようかと……」
ガヴリール「流石にそんなに酷くないわ」
サターニャ「いやでも十分既に酷いわよ」
86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:17:09.968 ID:Gk6T/3oO0.net
五時間目
ガヴリール「さて……」
サターニャ「はぁ。体育見学は辛いわね」
ガヴリール「ま、これじゃそもそも着替えられないしな」
サターニャ「別に制服でもいいけど」
ガヴリール「スカートでスポーツとかお前正気かよ」
ガヴリール「いや、それ以前に手錠掛かった状態でスポーツとか……」
サターニャ「それもそうね……」
ガヴリール「ヴィーネ、委員長と体操か」
サターニャ「そうね。ちなみにガヴリールが休んでる時は先生とやってるわよ」
ガヴリール「げっ……まじか、あー……今度からサボるの控えめにしよう」
87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:18:58.239 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ「はあ、ドッジボールしたかったわ……」
ガヴリール「体育楽しめる人羨ましいっすね」
サターニャ「……」
ガヴリール「あ、ヴィーネ当たった」
サターニャ「あー」
ガヴリール「……退屈だな」
サターニャ「ヴィネットの応援してあげなさいよ」
ガヴリール「別チームなんだが」
サターニャ「……それは、仕方ないわね……」
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:22:04.569 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……」
サターニャ「……」
ガヴリール「ふぁぁ……」
田中「うおりゃあああッ!!」
上野「きゃっ!」
ガヴリール「んぁ……?」
サターニャ(ボールがこっちに……!!ガヴリールに当たる!!)
グイッ
ガヴリール「うおッ!?」
ギュッ
サターニャ「大丈夫?ガヴリール」
93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:24:25.785 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「……いきなり引っ張んなよ!離せ!」カァァ
サターニャ「でもボールが」
ガヴリール「どうみても当たる軌道じゃなかったろ!」
田中「へぇ~……」ニンマリ
上野「おぉ~……」キラキラ
ラフィエル(んん~……)ニコニコ
ラフィエル(これはこれは……いいものを見られました♪)
「白羽さん、白羽さん……!」
ラフィエル(はぁ……顔を真っ赤にするガヴちゃんも素敵ですねぇ……♪)ツヤツヤ
「白羽さん!」
ラフィエル「えっ」
グラサン「……」ゴゴゴ
ラフィエル「あっあっあっ」
97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:27:38.967 ID:Gk6T/3oO0.net
放課後
ガヴリール「やっと学校終わった……」
サターニャ「疲れたわねー……」
ガヴリール「酷い目に遭いまくった一日だった」
ラフィエル「ほんと、酷い目に遭いましたっ」
ヴィーネ「ラフィのは自業自得よね?たぶん」
ラフィエル「ヴィーネさんまで酷いですっ」
ヴィーネ「……たしかラフィのクラスって6時間目は数学だったわよね?」ヒソヒソ
ラフィエル「!」
ヴィーネ「もしかして……うちの担任の先生に怒られたとか?」ヒソヒソ
ラフィエル「ヴィーネさん……」ゴゴゴ
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:29:23.296 ID:Gk6T/3oO0.net
サターニャ宅
サターニャ「あったわ!これよカードキー!」
ガヴリール「あー……こりゃ捨ててもおかしくないデザインだな……」
ヴィーネ「正直これはクレームつけていいと思う」
ラフィエル「確かにこれはわかりにくいですね……」
サターニャ「まあ何はともあれ!これで呪縛から解放されるわ!」
サターニャ「それに手錠も壊れることなかったし……今度こそガヴリールの両手に手錠を……」ククク
ガヴリール「はいはいやれるものならな。とっととはずせ」
サターニャ「……」
ガヴリール「どうした」
サターニャ「反応しないんだけど……」
ガヴリール「はあ!?」
100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/07/27(木) 04:31:13.011 ID:Gk6T/3oO0.net
ガヴリール「お前本当にこれカードキーなんだろうな!?」
ヴィーネ「取説を見る限りそれで間違いないと思うけど……」
ラフィエル「……そういえばお二人は手錠を壊そうとしてたんですよね」
サターニャ「そうだけど……」
ラフィエル「もしかしたらその時に機械が壊れて読み取れなくなってしまったのでは」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……」
ラフィエル「……」
サターニャ「……」
サターニャ「さーて。どうする?」
To be continued...?
サターニャ「ガヴリールに手錠を掛けてやるわ!」