1: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:08:36.72 ID:A6bbWiAe.net

絵里「でね、今日もにこがね」

今日もにこさんの話だ、夕飯を食べているときにお姉ちゃんの口からでるのはいつもにこさんの話

絵里「にこったら本当にすごいのよ」

にこさんが凄いということはもう何回も聞いた、もちろんにこさんが凄いのはわかってる

なんていったって私の大好きなμ'sの一員なのだから

でも、毎日お姉ちゃんが何回もにこさんは凄いということを熱心に話しているのを見ると不思議に思ってくる

お姉ちゃんにここまで言わせるにこさんの魅力...

お姉ちゃんはμ'sに入るまでは家でもここまで明るくなかった

特に音ノ木の廃校のお知らせが決まってからは家でも難しそうな顔をしていることが多くなった

それがμ'sに入ったことで変わっていった

お姉ちゃんが明るい顔をするようになった

夕飯の時もおしゃべりが多くなった

私もそれを楽しく聞いていた



2: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:10:45.07 ID:A6bbWiAe.net

最初はμ'sの話だった

それは、μ'sでいま新曲を作っているの、だとか、μ'sで今度ライブをやるのだとかの話だった

お姉ちゃんが楽しそうに話すμ'sの活動、そして私の大好きなμ'sの話

そんな話を聞くたびに私は嬉しくなった

でもいつしかμ'sの話よりにこさんの話の方が多くなった

にこさんが赤点を取ったとかにこさんがそれを隠してたせいで海未さんに叱られたとかのにこさんの残念な話も聞く

そんな話の後にも、にこさんはすごいという話が出て来るのがいつもの流れだった

私はにこさんがいつしか気になってしかたなくなっていった

これはお姉ちゃんのせいだ

にこさんの凄いところを話に聞くだけなく私も見てみたい

そんなことを思うようになった

絵里「そういえば、明日はμ'sの練習はお休みなの、だから明日はにこと希の3人でお買い物に行くのよ」

これはチャンスだ、そう思った

絵里「ふふっ、楽しみだわ」



3: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:11:17.51 ID:A6bbWiAe.net

夕飯が終わり自室に戻り、ノートを開いて受験勉強を始める

憧れのμ'sがいる音ノ木坂に私も入るんだ

そう意気込んで勉強を始めるのが私のルーティンとなっている

1時間ほど勉強をして5分ほど休憩をする

私はその間、決まってパソコンを開き、μ'sのPVを見る

1つのPVがだいたい5分なので休憩時間にリフレッシュするのにちょうどいい

やっぱりμ'sのPVは最高だなぁと思いながら見ていると、いつしかにこさんを目で追ってしまう

そんな時、扉がノックされる

絵里「ありさ~、入るわよ」

亜里沙「う、うん」

絵里「コーヒー淹れてきたの、ミルク多めに入れといたからね」

亜里沙「ありがとうお姉ちゃん」

絵里「どういたしまして、あら、またμ'sのPV見てるの、亜里沙ってば本当に大好きね」

亜里沙「うん、だいっっっすきだよ」

絵里「こう見るとみんな本当にダンススキルが上がっていってるのが分かるわね、にこったらここのステップ全然できなかったのに」

お姉ちゃんがPVを指さしながら微笑んでいる

またにこさんの話だ

絵里「じゃあ私は勉強の邪魔しないように部屋に戻るわね、頑張ってね亜里沙」

亜里沙「うん、頑張る」

お姉ちゃんが扉を閉めて部屋から出ていく

ちょうどμ'sのPVも終わってしまった

私は再び気合を入れなおし勉強に戻る

憧れのμ'sがいる音ノ木坂に私も入るんだ



4: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:11:44.50 ID:A6bbWiAe.net

翌朝、お姉ちゃんがあわただしく朝練に向かう

どうやら朝練はあるようだ

絵里「じゃあ亜里沙、戸締りよろしくね」

亜里沙「うん、いってらっしゃい」

お姉ちゃんは玄関を開け駆け出して行った

昨夜寝る前に考えた計画を思い出す

今日はμ'sの練習がなく、お姉ちゃんは希さんとにこさんと遊びに行く

どこに遊びに行くかは聞いてないからお姉ちゃんたちを追いかけるにはお姉ちゃんたちが学校を出るより早く音ノ木坂に行かなきゃだめだ

幸い今日は私の学校は早く終わる

音ノ木坂に行くのは十分間に合うはずだ

でも追いかけるのって怪しい人みたいに見えないかなという不安もよぎる

お姉ちゃんににこさんを家に連れてきてもらうことも考えた

だけど、やっぱり私がいないところでのにこさんの様子が見たい

そう思ってしまった

ファイトだよ!と自分に言い聞かせ、計画の実行を決意した



5: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:12:06.99 ID:A6bbWiAe.net

終業のチャイムが鳴る

早く音ノ木坂に行かなきゃ、そう思っていると声をかけられた

雪穂「ありさー、ちょっとだけカラオケ行かない?なんか受験勉強行き詰ってさー」

雪穂とは受験勉強の気分転換によくカラオケに行く

そこで、μ'sの曲を歌ったり振り付けを練習したりしている

きっと青春が聞こえるでは二人でマラカスを振りながらうたったりもしている

でも、今日はどうしても行けない

亜里沙「ごめん雪穂、今日は用事があってどうしても行けないの、本当にごめんね」

雪穂「そっか、でも用事なら仕方ないよ、じゃあまた今度行こう」

亜里沙「うん、ごめんね」

心苦しい気持ちを抱えながら私は教室を後に、音ノ木坂へと向かった



6: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:12:27.96 ID:A6bbWiAe.net

音ノ木坂の校門前は生徒もおらずまだ平然としていた

よかった間に合ったみたい

近くの木陰に身を隠し、お姉ちゃんたちが出て来るのを待つことにした

身を隠す前に少し肌寒かったので、近くの自動販売機でおでん缶を買った

木陰でおでん缶を持ちながら温まっているとチャイムが鳴った、どうやら終業時間みたいだった

だんだんと校門から音ノ木坂の生徒が出て来る

お姉ちゃんたちが出て来るのを見逃さないようにしなきゃと気合を入れる

と、校門前をじっくり観察していると足早に校門を抜け出す見慣れた影が見えた

なんとそれはにこさんだった

にこさんはお姉ちゃんや希さんと一緒ではなかった

にこさんはお姉ちゃんたちと遊びに行くはずじゃなかったの?

なんでなの?

お姉ちゃんが出て来るのを待って訳を聞こうかと思った

でも私がここにいるのはおかしいし、お姉ちゃんに叱られちゃうかもしれない

とても戸惑い、どうすればいいか分からなくなった

頭の中がグルグルしてきた

なにがなんだから分からぬまま、私はいつの間にかにこさんの跡を追っていた



8: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:13:36.17 ID:A6bbWiAe.net

いったいどこに向かっているのだろう

ついていくのがやっとだった

にこさんは大型スーパーへ入っていった

スーパー?なんでお姉ちゃんたちと遊びに行かずにスーパーに行くのだろうと思った

ばれないようににこさんがスーパーに入った後、時間をおいてスーパーに入る

にこさんはお肉屋さんのコーナーにいた

独り言を言いながらなにやら品定めをしている風だった

にこさんは手際よく買い物を済ませるとまた先を急いでいた

次はどこに向かっているのだろう

にこさんの跡を必死になりながらついていく

すると一軒のアパートの前にたどり着いた

にこさんがそのアパートの中に入っていこうとする

そのとき後ろから大きな声がした

???「このお姉ちゃん、やっぱりにこを狙ってるんだ」

えっ?そう思って後ろを向くとにこさんに似た小さな女の子が2人、大きな声をだしながら走ってきていた

???「やっぱり悪いやつだー」

あわや私は二人の女の子に囲まれてしまった



9: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:14:53.91 ID:A6bbWiAe.net

???「にこを狙うなー」
???「狙わないでください」

そんな騒ぎを聞きつけて遂にはにこさんもやってきてしまった

にこ「どうしたの?こころ、ここあ、そんなに騒いで、迷惑でしょ」

そう言いながら二人をなだめながら私の方をにこさんが窺った

にこ「亜里沙、どうしてここに?」

見つかってしまった、どう切り抜けようか、そんなことを考えていると

こころ「私たち、遊びに行った帰り道にお姉さまを見かけたんです、だから声をかけようとしたら」

ここあ「後ろでこのお姉ちゃんがお姉ちゃんを見張っててさ、怪しいと思ってこのお姉ちゃんを追いかけたら」

こころ「家の前までこのお姉さんが来てたんです」

ここあ「絶対悪いカメラマンだよ、にこにーすきゃんだるになっちゃうよ」

こころ「スーパーアイドルのお姉さまにそんなことがあってはいけません」

ここあ「さあカメラを出せー」

にこ「ちび達、ちょっと落ち着いて、この子は悪い子なんかじゃないのよ、μ'sに絵里っているでしょ?その子のかわいい、かわいい妹よ」

私は悪い子じゃない、にこさんのそんな弁明にいたたまれなくなる

にこ「ごめんね亜里沙、この子たちちょっと早とちりしちゃったみたい。この子は私の妹で双子の 亜里沙「私の方こそごめんなさい」

にこさんやこの子たちがごめんなさいなんていう必要ない、悪いのは私だ



13: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:21:15.33 ID:A6bbWiAe.net

亜里沙「悪いのは私なんです、私、にこさんの跡を付けてたんです、私、お姉ちゃんからいつもにこさんはすごいっていう話を聞いてて、それで、それでにこさんの凄い所を見てみたいって思って、こんな真似を、ごめんなさい」

にこ「亜里沙...」

亜里沙「本当にごめんなさい」

にこ「いいわよ別に、スーパーアイドルに追っかけは付き物だしね、こんなかわいい追っかけができちゃうのも大銀河宇宙ナンバーワンアイドルの宿命だわ、ししし」

そう言いながら笑うとにこさんは私の頭をなでてくれた

にこさんの凄さがその一言だけで実感できた気がした

そういえばお姉ちゃんに聞いたことあったな

にこさんにはかわいい双子の妹さんと末っ子の弟さんがいるって

そしてみんなスーパーアイドルのにこさんを慕ってるって

にこ「まあここまで付いてきちゃったんだし、家でご飯食べていく?」

亜里沙「えっ、でもそれは...」

にこ「もちろん、大銀河宇宙ナンバーワンアイドルからの誘いよ、追っかけしてるぐらいのファンなのにこの誘いを断ろうと思ってるの?いいから食べていきなさいよ」

こころ「お姉様の料理はとってもおいしいですよ、ぜひ食べていってください」

ここあ「お姉ちゃんといっしょにごはんたべたーい」

にこさんの言葉、そしてさっきまで私を敵だと思っていた私を歓迎してくれる妹さんたちの言葉がとてもうれしかった

亜里沙「はい、食べていきます」

にこ「絵里には私から連絡しとくわね」」

亜里沙「すいません、ありがとうございます」

にこさんはあったかい人だ、お姉ちゃんと同じ温かさを持っている

お姉ちゃんはちょっと怖い時もあるけど

亜里沙「にこさん、荷物持ちますね」

にこ「別にいいのに、でもファンの厚意にはすなおに頼るわ、ありがとう」

亜里沙「いえ、そういえば今日ってお姉ちゃんたちと遊びに行くはずじゃなかったんですか?」

にこ「うん、あー、そうだったんだけどね、今日マ..じゃなくてお母さんの帰りが遅くなることになっちゃって、私が面倒見なくちゃいけなくなったのよ」

亜里沙「そうだったんですか」

よかった、なにか喧嘩したとかじゃなかったんだ

にこ「ここが私の家よ」

そう言うとにこさんは玄関のかぎを開けた

にこさんと妹さんたちが先に入り、靴を脱ぐと私の方へ向き直った

にこ、こころ、ここあ「「「いらっしゃい、亜里沙(お姉さん(ちゃん))



14: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:22:37.52 ID:A6bbWiAe.net

おまけ
絵里「にこからラインが来てる、何かしら」

にこ(LINE)「亜里沙ちゃんと偶然会ったから晩御飯に招待したわ」

絵里「えぇっ!?」

にこ(LIME)「あと、あんた家で私の話ばっかりしてるんだって?、亜里沙から聞いたわよ」

絵里「ありさ~、何話してるのよーもう」

絵里(そうだ亜里沙にライン送っっておこう)

亜里沙のラインにて

絵里(LINE)「にこに夕飯ごちそうになるんだって?あまり迷惑かけないようにね」

絵里(LINE)「それと私の話はあまりしないでね、恥ずかしいから」

亜里沙(LINE)「お姉ちゃんの恥ずかしい話なんて全然思い浮かばないし話せないよ?」

亜里沙(LINE)「それに、お姉ちゃんはμ'sやにこさんが大好きって話しかしてないよ」

絵里「ありさ~///」



15: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:23:16.22 ID:A6bbWiAe.net

妹さんたちや弟さんの面倒を見ている中でだいぶ打ち解けてきた

最初はにこさんの手伝いをしようと思ったのだけどにこさんに断られてしまった

とびっきりおいしいご飯を振舞うから待っててほしいとのことだった

にこ「そういえば亜里沙ってハンバーグ好き?」

ハンバーグが今日のメニューらしい、私の大好物だ

亜里沙「はい、大好きです」

大好物のハンバーグ、しかもにこさん手作りのハンバーグ

嬉しくなって自然と声が高ぶってしまう

妹さんたちはぴょんぴょんして「ハンバーグ、ハンバーグ」とはしゃいでいた

こたろう「ハンバーグ」

どうやらみんなもハンバーグが大好きらしかった

こたろうくんがテレビ台の下にあるDVDデッキのあたりを何やらごそごそしていた

そして、一つのDVDを取り出した

こたろう「これー」

なんだろう?と不思議に思っているとここあちゃんが見ようと言い出した

こころちゃんもそれに賛同し、DVDをデッキの中に入れた

たちまちDVDが再生された

そこに映っていたのはこころちゃん

ちがうにこさんだった

幼いけれど、赤色のリボンで髪を二つにくくっているその子はにこさんに違いなかった



16: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:23:47.17 ID:A6bbWiAe.net

ビデオの中のにこ「にこにーにこにーにこにこにー、にこにーは笑顔の魔法、みんなを笑顔にするのがにこにーのおしごと」

ここあ「これね、にこにーの小さい頃のビデオなんだ、アイドルになったばかりの頃なんだって」

にこさんがアイドルになったばかりの頃の映像、それはとても魅力的だった

ビデオの中で小さなにこさんが歌を歌いながらダンスを踊っている

少し覚束ないながらも、目が離せなくなってしまう

たまに朗らかな男の人の声が挟まれる

たぶんにこさんのお父さんだ

「宇宙市川良いぞ、にこ」などと言いながらにこさんを一生懸命応援している

ビデオの中のにこ「パパをもっと笑顔にさせてあげるんだ」

そう言いながら次の曲を歌い出す

それを食い入るように見ていると慌てながらにこさんが部屋の中へ入ってきた

にこ「ちょっと何見せてるのよ」

ここあ「えーいいじゃん、すっごくにこにーかわいいし」

こたろう「かわいいー」

にこさんがDVDを取り出そうとした

亜里沙「にこさん、最後まで見させてください」

思わずそんなお願いをしてしまった

にこ「にこにーの宇宙ナンバーワンアイドルっぷりは小さいころから惜しみなく発揮されてるものね、最後まで見たくなるのも仕方ないわね」

微笑みながらにこさんはそう言ってくれた

にこさんは部屋を出て、夕飯の準備に戻ってしまった

確かにそうだった

にこさんの宇宙ナンバーワンアイドルっぷりはビデオの中からもすごく感じることができた

だって、見ているだけでこんなにも笑顔になってしまうんだもの

こんなにも引きつけられてしまうんだもの

いつしかお姉ちゃんがにこさんに「アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない、笑顔にさせる仕事なの」と教わったって言ってたっけ

にこさんはこの頃から、スーパーアイドルなんだ、大銀河宇宙ナンバーワンアイドルなんだ、そう思った



17: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:24:29.78 ID:A6bbWiAe.net

にこさんが夕飯ができたと私たちを呼びに来た

部屋を出てにこさんの後について食卓へ向かおうとするといい匂いが漂ってきた

にこさんの幼いころのビデオを見た後、全身が満たされたように感じていたが、ハンバーグのデミグラスの匂いが漂ってきた瞬間、空腹感が一気に攻めてきた

食卓へ着くと5人分のハンバーグにス―プ、サラダ、ご飯が用意されていた

にこ「亜里沙の席はここよ」

にこさんが席を案内してくれた

席はにこさんの隣だった

にこ「じゃあ手を合わせて」

にこ、亜里沙、こころ、ここあ「「「「いただきます」」」」

こたろう「ますー」

ハンバーグを一口、口に入れた瞬間多幸感に包まれた

亜里沙「おいしい、おいしいです」

にこ「そう、よかった」

気づいたら完食してしまっていた

にこ「ふふっ、それだけおいしそうに食べてくれると嬉しいわ」

ここあ「あーあ、ここあももう一個ハンバーグ食べたかった、にこにーのハンバーグ貰ってお姉ちゃんずるい」

にこ「また作ってあげるからそんなこと言わないの」

どうやら私は、気づかないうちににこさんのハンバーグを貰ってしまっていたようだった



19: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:26:21.86 ID:A6bbWiAe.net

夕飯が終わると私は皿洗いを手伝った

ここでも断られそうになったが、ハンバーグをごちそうになるどころか、にこさんの分までもらっておいてそうはいかないと思った

にこさんは了承してくれた

亜里沙「どうやったらにこさんみたいなアイドルになれますか?」

不意にそんな質問をしていた

にこ「急にどうしたの?にこみたいになりたいだなんて」

亜里沙「今日だけでもにこさんの凄い所をいっぱい見た気がするんです、私もスクールアイドルになりたい、μ'sみたいになりたいって思ってるんですけど、にこさんのような立派なアイドルになれるのか不安になっちゃって」

にこ「そんなの無理に決まってんでしょ、なんたってにこは大銀河宇宙ナンバーワンアイドルなのよ」

亜里沙「そう...ですよね」

にこ「...」

にこ「にこみたいにはなれない。でも立派なスクールアイドルにはなれるわよ」

亜里沙「えっ」

にこ「時々絵里に見せられるのよ、あなたが私たちの曲を歌ってる動画を、それを見ると私も笑顔になるし、頑張らなきゃって思うのよ」

お姉ちゃんってばそんなことしてたの

なんだか顔が熱くなってきた

にこ「だからまずそのしょげた顔をやめなさい、そんな顔をしてたんじゃお客さんを笑顔になんか到底できないわよ」

にこ「ほらこっち見て、にこ、やってみなさい」

亜里沙「にこ」ニコッ

にこ「いまいちね、にこ、こうよ」

亜里沙「にこ」ニコッ

にこ「うんいい感じね、それを忘れないこと」ニコッ

亜里沙「はい」ニコッ

あぁ、まただ、この人は自然と私を笑顔にしてくれる



20: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:27:24.17 ID:A6bbWiAe.net

にこ「心にいつもにこにこにー、だからね」

亜里沙「にこにこにーですね」

私たちはお互いに笑い合った

にこにこにー、それは笑顔の魔法

それはとても素敵な魔法

いつだってかけてほしい魔法

だってそれは勇気をくれるから


私が送らなくてもいいですと言ってもにこさんは私の言葉は聞こえないといった態度をとる

にこ「じゃあ私は、亜里沙を送っていくからしっかり留守番してるのよ」

ここあ「またねお姉ちゃん、次遊ぶ時はかくれんぼしよう」

こころ「また来てくださいね、亜里沙さん」

こたろう「ばいばーい」

亜里沙「うん、また一緒に遊ぼうね」

そう言って別れを惜しみながらにこさんの部屋を後にした



22: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:29:30.56 ID:A6bbWiAe.net

にこ「夜はまた一段と冷えるわね」

亜里沙「そうですね」

にこ「でも亜里沙ってロシアにいたんだし、結構寒さは平気な感じ?」

亜里沙「そうでもないですね、やっぱり寒いものは寒いです」

にこ「ふふっ、そっか」

肌寒さも感じるけど温かさも感じる

にこさんといると温かさを感じる

お姉ちゃんといるときと同じ感じだと思っていたけどお姉ちゃんといるときはこんなにドキドキはしないはずだ

それはいつのまにか、なにか別の温かさに代わってしまっていた

心地いいけどお姉ちゃんといる時とは違う温かさ

にこさんと話しながら歩いているといつの間にか私の家の前に来ていた

にこさんがインターフォンを押す

するとすぐにお姉ちゃんが出てきた

絵里「お帰り亜里沙、にこもありがとうね」

にこ「いいわよ、全然、それに楽しかったしね、絵里がいつも家で私の話をしていることを聞けて」

絵里「ありさ~///」

お姉ちゃんが耳を真っ赤にしながら私にそう言った

亜里沙「だって本当のことだもん」

絵里「うぅ...」



23: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:30:18.27 ID:A6bbWiAe.net

にこ「じゃあ私は帰るから、ちび達留守番させてるしね」

絵里「本当にありがとうねにこ」

亜里沙「にこさん、にこにこにーで頑張ります、ありがとうございました」

にこ「うん、にこにこにーよ」

お姉ちゃんは少し面食らっていた

でもそのあと微笑みながらにこさんと二、三言言葉を交わしていた

にこさんはその後背を向け、帰路へと着いた

私はその背中にむかってさようならというと、こちらを向いて軽く手を振り返してくれた

家に入るとお姉ちゃんがお湯を張っていてくれたのでお風呂に入った

お風呂の中でお姉ちゃんに今日見たにこさんについて話したいことをまとめようとした

でも全然まとまらなかった

だから頭に思い浮かぶにこさんのことを全て話そうと思った

きっとお姉ちゃんは微笑みながら聞いてくれるだろう






24: 名無しで叶える物語 2021/01/17(日) 16:31:29.29 ID:A6bbWiAe.net

おまけ

亜里沙が最近にこの話をよくするようになった

亜里沙「にこさんがこの前ね」

亜里沙は受験勉強の気分転換にこの家に遊びに行っている

にこもたまに私の家へ顔を出すようになった

すると亜里沙はすごく喜ぶ

たまににこからこころちゃんやここあちゃんと一緒に作ったというクッキーを貰ったりもする

お茶を淹れてそれを食べながら亜里沙と話していると亜里沙の口から出るのはやはりにこのこと

私が知らないにこの一面を亜里沙の話で知ることもある

にこと亜里沙だけで遊びに行くこともある

やはりにこが亜里沙にだけ見せる顔というのもあるのだろう

亜里沙「来週にこさんと遊びに行くんだ、でも受験も近くなってきたしこれが最後だってにこさんが」

ここしかない、私はそう思った

にこの新たな一面を見るために、来週にこと亜里沙の跡を追ってみることを計画した




元スレ
亜里沙「にこさんを追いかけて」