1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:04:19.55 ID:hH3RRkeN0
美穂子「(インハイの団体戦が終わりました)」
美穂子「(宮永さんも無事にお姉さんと和解することができました)」
美穂子「(ただ、和解した後お姉さん、そして大星さんも清澄の控室に来るようになり――)」
淡「テルー、ここに入り浸らないで戻ってお菓子食べよーよー」スリスリ
照「咲が長野に戻るまではできるだけ一緒にいてあげたい」
咲「淡ちゃんは学校で一緒なんだからちょっとは我慢してよ!」
華菜「わー他校の控室でギャーギャー騒ぐな!迷惑なんだし!」
美穂子「(今まで以上に騒がしくなってしまいました)」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:09:32.12 ID:hH3RRkeN0
美穂子「(不思議ですよね。お姉さんはあれほど妹はいないと公言していたのに)」
美穂子「(今では姉妹の仲を修復しようと努力してるなんて)」
美穂子「(……私も、努力すれば何とかなるんでしょうか?)」
美穂子「……私も、上埜さんと付き合えたらなぁ」ボソ
久「美穂子、何か言った?」
美穂子「え?い、いや……何も言ってませんよ」
久「そう?」
美穂子「そうですよ。気のせいです」
美穂子「(本当に、付き合えたら……)」
久「さあみんな、もうすぐ個人戦よ」
久「今は長野以外の人もいるけど、みんな頑張ってきてね」
和「はい、すべて出し切ってきます。行きましょう、咲さん!」
咲「うん、和ちゃ――」
淡「ふははは!すべて出し切る前のこの高校100年生が」
照「淡、ここは少し空気読もう」
久「じゃ、行ってらっしゃい」
久「美穂子、あなたも」
久「私の分も、頑張ってね」
美穂子「はい、もちろん!」
久「同じ長野の、一緒に戦った仲だから、一生懸命応援するから」ニコ
美穂子「あ、ありがとうございます///」
ジャラジャラ
美穂子「(あんなに素敵と付き合えたら、どんなに幸せなことか……)」
美穂子「(でも、上埜さんの中では、私は他校の主将)」
美穂子「(気になる人という目では見られてないんですよね)」
美穂子「(どうしたら振り向かせることができるのでしょうかね……)」
美穂子「(上埜さんのもとには自然と人が集まってきます。だからそのうちその中の一人と……)」
ビーー
一同「ありがとうございました!」
菫「すまないが、清澄の控室を知らないか?」
美穂子「清澄の控室でしたら今から私も向かいますが、どのような用事で」
菫「照と淡が帰ってこないから呼び戻そうと思ってな」
美穂子「そうですか、じゃあ案内しますよ」
菫「すまない。まったく、尭深も清澄の部長に会いに行きたいとごねるしどうなってるんだ一体……」
美穂子「(尭深って……中堅のメガネの……)」
美穂子「(また、他校の人と仲良くなって……)」
菫「ああ、愚痴をこぼしてすまない。うちも控室が淋しくなってな、これ以上人がいなくなるとな」
菫「ここか、よし」
菫「照!淡!いい加減に戻ってこい!」
菫「ええい尭深の愚痴を聞く身にもなれ!」ズルズル
久「またお客さんってわけじゃないのね」
美穂子「(お客さん?)」
洋榎「おお、邪魔してるで」
美穂子「(あの人は……っ)」ズキン
美穂子「わ、私はちょっと外に行ってきます。少し風に」ズキン
久「あらどうしたの?気分悪いの?」
美穂子「そんなんじゃないです。でもちょっとだけ。では」タッタッタ
美穂子「……やっぱり、上埜さんのもとには自然に」
美穂子「どうして……私はこうしてそばにいるのに、ほかの人がこうやって……」
美穂子「はぁ……」
菫「おいどうした、何があったんだ?」
美穂子「あなたは……どうしてここに?」
菫「清澄の部長に様子を見てきてくれと頼まれてな」
菫「しんどいことがあっても、他人に心配をかけたくないから一人で何とかしそうだから、と」
菫「さっきもいきなり出ていったから心配になったみたいだ」
菫「どれ、体調が悪いならできることはやってみるし、悩み事があるなら聞いてやる」
美穂子「何でもないですよ」
菫「何でもないようには見えないな。あった時に比べるとひどく落ち込んでいる」
美穂子「あなたに話してもどうにもならないことですから」
菫「そんなこと言うな。相談には乗るぞ。自分でいうのもなんだが、部内ではこういうので結構頼りになってる」
美穂子「…………」
美穂子「……あなたは、恋をしたことがありますか?」
菫「恋……か」
美穂子「その様子だと、してないみたいですね」
菫「(今現在しているんだが)」
美穂子「何でもないですよ」
菫「そう聞くなら、恋をしているのだな?」
美穂子「はい……でも、叶いそうにないんですよ」
菫「叶いそうにない?何でだ?」
美穂子「…………」
菫「おいおい、黙ってたら」
美穂子「あなたは高校に入って、告白されたこと、ありますか?」
菫「いきなり何を……まあ、1年の最初のころに少し。インハイに出てからは減ったな」
美穂子「それはたぶん、宮永さんのお姉さんと一緒にいるからだと思いますよ」
菫「照と?何の関係がある」
美穂子「周りから見ると、付き合ってるように見えるからですよ」
菫「付き合ってる?私と照がか?何の冗談だ」
菫「私が照と一緒にいるのは放っておいたら迷子になるからだ」
美穂子「それでも、付き合ってるように見えるんです」
美穂子「そう見えるから、告白しても無駄だとみんな思うんですよ」
美穂子「告白して、断られるのは辛いですから」
菫「はぁ……で、それとこれがどう関係するんだ?」
美穂子「一緒ですよ。あなたと上埜さん」
菫「待て待て。上埜って誰だ上埜って。そんな人知らないぞ」
美穂子「あ、すみません。竹井さんって言わないと分かりませんね」
菫「竹井って清澄の部長の竹井か。それが私とどう関係あるんだ?」
菫「私と照みたいに常に一緒に行動してる人でもいるのか?」
美穂子「いえ、常ってわけじゃないんですが」
菫「じゃあ関係ないだろ」
美穂子「関係ありますよ。うえ……竹井さんの周りには常に人がいるんですから」
美穂子「同じ人じゃありませんけど、他の女の人と毎日いるんです」
菫「他の女の人と毎日……ねえ(まさか尭深もその一人じゃないだろうな)」
菫「で、まさかとは思うが他の人と一緒にいるから告白しても無駄だとか思ってるんじゃないよな?」
美穂子「そうです」
菫「おいおい……別にずっと同じ人といるわけじゃないんだから付き合ってるわけじゃないだろ」
菫「それに一緒にいる人に嫉妬するなら自分もその中に入ろうという気くらい起こしたらどうだ」
美穂子「やってますよ。それくらい」
美穂子「でも、何かと理由をつけられて断られます」
美穂子「それで、散歩してたら、ほかの人と」
菫「…………」
美穂子「そういうのが何度かあって、嫌われてるんじゃないかって思うと」
菫「嫌ってるわけないだろ。嫌ってる人に様子を見てきてくれって言わないぞ」
美穂子「でも、一緒に何かしましょうといっても断られてばっかり」
菫「…………」
美穂子「もし一緒にいる人のだれかと付き合ってるとしたら」
菫「待て。それで他の人と一緒にデートみたいなことするか?」
菫「普通誰かに止められるぞ。もし照がそんなことやってたら殴ってでも止める」
菫「見た感じそんなひどい奴には見えないし、好きな人をそういう人と思いたくないだろう」
美穂子「…………」
菫「確かに清澄の控室には他校の人もいたがな」
菫「あれが竹井とそういう関係だという証拠はない」
菫「愛宕洋榎は実力者だから、何かいいうち方でも教えてる可能性だってある」
美穂子「じゃあ、あなたは恋をして、すぐに行動に移せます?」
美穂子「好きな人がいて、失敗するのを恐れずに、デートに誘ったり、告白したりできますか?」
美穂子「あなたはそういうことしていないから、軽い気持ちでそんなことが言えるんじゃないんですか?」
菫「…………」
菫「起こしたといえば起こしたな……あまり思い出したくない」
美穂子「え!?」
菫「一緒にお話ししようとはしたさ、気になってから」
菫「阿知賀の控室にちゃんと行ってみた」
菫「お話ししようと入ったはいいが、その人の妹に偽乳と言われた」
菫「うん、いろいろと気まずかったな……そのあと話そうとしても妹が失礼なこと言ってごめんなさいと」
菫「それでも何とかお話しようと努力はしたさ。流石に学校は関西だから、告白はしてないがな」
菫「デートくらいなら、できるとは思ってる……」
菫「何事もやってみないと分からないんだ」
菫「行動に移してみろ。うまくいくものもいかなくなる」
菫「まずはデートとか?何でもいい、誘ってみろ」
美穂子「……はい」
菫「頑張ってこい」
菫「ここに来てから結構時間もたってるんだ。心配してると思うぞ」
美穂子「わかりました。ありがとうございます」
菫「そうだ、お前竹井のこと一度上埜って言ったな?」
美穂子「あ、はい」
菫「それはやめたほうがいいぞ。家庭の事情を思い出させる」
菫「照が妹と和解するまであまりそういうことは話せなかったから」
美穂子「竹井さん……ですか」
菫「いっそのこと、下の名前で呼んでみるのもいいと思うぞ。私は初めて話した時に、何とか呼べた」
美穂子「ええ!?し、下の名前って……今更」
菫「今更も何もない。清澄の控室にいたってことは、それなりに一緒の場所にいたってことだろう?」
菫「だから下の名前で呼んでも大丈夫だろう。先輩後輩の仲でもないんだから」
美穂子「それでは、どうもありがとうございました」タッタッタ
菫「ふぅ……こういった私も、頑張らんとな」
菫「ああまで言って宥と全然進展しませんでしたじゃあ情けない」
菫「おっと、メールか……どうせ照からだろう」
菫「ん!?宥からじゃないか!どれどれ」
菫「おもちを大きくする方法……宥、気を使ってくれてありがたいが、こんな情報もらってどうしろと」
美穂子「早く戻らないと」タッタッタ
洋榎「おぅ、気分ましになったんか?」
美穂子「どうしてここに?迎えに来てくれたんですか?」
洋榎「いや~、今あそこから出てきて戻るとこやで」
美穂子「そうですか……竹井さんとは、どのような関係で?」
洋榎「久とか?別に、ただ中堅戦で戦った仲やけど」
美穂子「冗談を。それだけで下の名前で呼ぶなんて」
洋榎「ええやん、下の名前で呼ぶくらい」
洋榎「(さては……ほうほう)」ニヤリ
洋榎「うちに嫉妬しとるな?」
美穂子「ええ!?い、いやぁ……そんなわけないじゃないですか!」
洋榎「分かりやすいリアクションありがとさん」
洋榎「勘違いせんといてや。うちと久はそういう関係やないからな」
洋榎「あれよあれ。頼み事や。全部終わった後原村和に麻雀教えてあげてくれって」
美穂子「下の名前で呼んでるのは」
洋榎「同い年なんに上の名前で呼ぶんは固っ苦しいやんか。やからうちは知っとるやつは下の名前で呼ぶんや」
洋榎「もう一回いうけど勘違いせんといてや~」
洋榎「まー頑張りやー。告白でもするんやろ?」
美穂子「違いますよ!」
洋榎「そか、じゃ」
洋榎「あ~今日のご飯はなんやろなー」
カラアゲヤト~
美穂子「はぁ、なんだったんでしょう……」
美穂子「でもおかげさまで緊張が解けました」
美穂子「(よし、戻ってきた。後は……呼ぶだけ)」
美穂子「(一度呼んでしまえば……そこからは)」
ガチャ
久「美穂子、遅かったわね。大丈夫だった?」
美穂子「はい、大丈夫ですよ……ひ……」
久「?」
美穂子「(ダメ、ここで引いちゃ……ちゃんと言うのよ、ちゃんと……)」
美穂子「久さん」
久「あら、その名前で呼ぶのって初めてね。何があったのかしら?」
久「ふーん、じゃあ気分が悪いとかそういうのじゃないのね?」
美穂子「はい、弘世さんに相談に乗ってもらって楽になりました」
華菜「えー相談なら華菜ちゃんでも」
美穂子「3年生にしかわからないことだから、華菜には無理よ」
咲「部長、そろそろホテルに行きましょう。もうそんな時間ですよ」
久「あらホント、じゃあ行きますか」
美穂子「あの、久さん……この後、時間ありますか?」
久「時間?何のようなの?」
美穂子「あ、時間といっても会話だけです」
久「あるわよ、ホテルで話すんだったら」
久「時間は携帯で……無理ね。お風呂の後にでも」
美穂子「わかりました」
久「じゃあお先に」ガチャ
華菜「キャップどうしたんだし?いつもと違って積極的な」
美穂子「華菜、このけいたいでんわの使い方、もっと教えてくれる?」
華菜「キャ、キャップ?」
美穂子「ちゃんと使いこなせるようになりたいから」
・
・
・
久「話しって何?」
美穂子「あのー……個人戦が終わった後って、何か予定ありますか?」
久「予定ね……団体戦で優勝したんだからここで打ち上げしようかって思ってるわ」
美穂子「そのあとは、時間ありますか?」
久「時間……打ち上げの翌日は修学旅行みたいに少し自由行動でも入れようかしら」
久「東京なんて高校生じゃそう何度も来れないわ。咲はお姉さんと会うためにここに来るかもしれないけど」
久「まこ、和、優希は来れないかもしれないから」
美穂子「その、自由行動って、一人ですか!?」
久「一人って言われても」
美穂子「あの……一緒に行動、できますか?」
久「で、できるけど……美穂子、どうかしたの?」
美穂子「いえ、別に」
久「そう……(やけに積極的ね。いつもならさっきの時点で会話終わりそうなんだけど)」
久「じゃあ時間のことはまた連絡するわ」
美穂子「私、何とか携帯が使えるようになりましたから、連絡はメールでも大丈夫ですよ」
久「嘘でしょ?できるの?」
美穂子「できます。さっき華菜にしっかりと教えてもらいましたから」
美穂子「ふぅ……いろいろとお話もできました」
華菜「キャップ……いったい何があったんだし……別人みたいになってるし」
美穂子「華菜、私はいたって普通よ」
華菜「(絶対嘘だし。こんなことはありえないし……)」
華菜「キャップ!そういえばさっき清澄の部長から一斉メールが来たんだし」
華菜「大会が終わったら東京観光の時間を上げるって、キャップ」
美穂子「私は久さんと一緒に行きますよ」
華菜「(あれ、これってもしかして夢?)」
個人戦終了後 打ち上げ
久「それでは、咲の個人戦優勝、和の入賞を祝いまして、かんぱーい!」
淡「私の活躍を忘れてもらったら困るよー」ブーブー
照「私たち2人は特別に加えてもらってるんだから文句言わない」
咲「みんな、ありがとう。また麻雀やろうね!」ニコ
和「やっぱり、オカルトなんてありえませんよ」
ワーワー
カメレオンー スクリュー
久「みんな盛り上がってるわね。今なら席を離せそうね」
久「美穂子、ちょっといい?」
美穂子「はい、いいですけど……」
美穂子「(どうしたんでしょうか……)」
久「美穂子、一度風にあたりに行ってから積極的になったわね」
久「使いこなせてなかった携帯も使えるようになって」
久「いったい何があったの?気になるわ」
美穂子「何があったって言われても……」
美穂子「(あなたを振り向かせるためだなんて、言えませんよ)」
美穂子「それは……その……」
美穂子「その……」
久「その?」
美穂子「久さんのことで……///」
久「私がどうかしたの?」
美穂子「その……その……」
美穂子「(もう、ここで言ってしまったほうが……)」
美穂子「久さんのことで、ちょっと聞きたいことがあったから」
美穂子「私、久さんのこと……」
久「み、美穂子?」
美穂子「私は……久さんのことが……///」
美穂子「す――」
華菜「にゃああああああああああああ!!!!」
美穂子・久「!?」ビクッ
まこ「こいつ、藤田プロの酒を間違って一気飲みしよったぞ!?」
咲「京ちゃん!早くタオルを持ってきてよ!」
ワーワーワー
久「何やってんのよ……そうだ、さっきの会話の続き」
美穂子「いやぁ……さっきの悲鳴で、何言おうとしてたか忘れちゃいました」
久「そう……私たちも戻りましょう。バタバタしてるから手伝わないと」
美穂子「そうですね……」
美穂子「(あと少しだったのに……でも華菜は悪くないからどうしようも)」
華菜「げぇーー気持ち悪……っぷ」
華菜「何で隣に日本酒が」
美穂子「華菜、大丈夫?」ズーン
華菜「むしろその言葉はキャップに言いたいんだし」
美穂子「私は大丈夫だから、ね」ズーン
華菜「(全然大丈夫じゃなさそうだし……)」
華菜「あ、キャップ!携帯光ってるし。たぶん清澄の部長のメールだし」
美穂子「あら本当ね(時間のメールかしら?)」
美穂子「(明日の9時から2時まで、自由行動……)」
美穂子「(それで、その間一緒に……)」
華菜「(キャップ……メール見てちょっとましになったし)」
華菜「…………」
華菜「(華菜ちゃん、明日は空気を読むんだし)」
華菜「(キャップに邪魔が入らないよう努力するし!)」
翌日
華菜「キャップ、早く早く!」
美穂子「そんなに焦らなくても時間はたっぷりあるわよ。朝食はバイキング方式なんだから」
華菜「出発の時間はまだまだでもこの時間はそう長くないんだし」
美穂子「この時間?……あ!」
久「早いわね。となり開いてるけど」
美穂子「あ……じゃ、じゃあご一緒させてもらいます!」
華菜「(にしし、まずはこうして一緒に食事を)」
華菜「(他の面子は昨日のバカ騒ぎで疲れてるから、まだ来ないんだし)」
久「昨日のことだけど、何言おうとしてるか思い出した?」
久「すって言おうとした時に叫び声でかき消されたけど」
美穂子「(なんでそこまで来て何を言おうとしてるかわからないんですか……)」
久「なんだったの?」
美穂子「(ここまで来ると分かってるのに私に言わせようとしてるみたいです)」
美穂子「アレは……す、す」
久「?」
美穂子「(――っ!もう言っちゃいます!!)」
美穂子「好きって言おうと思ったんです!」
久「へ?」
久「それって、Likeの好きってこと?」
美穂子「はいっ!そうですよ!」
美穂子「……(い、言ってしまいました///)」
久「…………」
美穂子「…………」
華菜「キャ、キャップ……その……」
美穂子「華菜?」
華菜「声、でかいし……周りに聞こえてたし……」
美穂子「い、いやあああああああ!!!!」ダダダダダ
華菜「キャ、キャップ!!待つんだし……行っちゃった」
ヒソヒソ
コノナガレニノルデー オネエチャン!?
華菜「はぁ……せっかく舞台を整えたのに」
久「あの、ちょっと……今のって」
華菜「そう、告白みたいなもの」
久「……そうだったの。それで……」
華菜「キャップが積極的になったのは、思いを伝え」
洋榎「恭子ーーーうちもあんたのことがーーー!!!」ダァン
華菜「……空気読め」
美穂子「」
華菜「キャップ、気を取り直すんだし……今日はまだ始まったばかりだし」
美穂子「デモ、アレダケノ人ノ前デ」
華菜「落ち着くんだし!キャップのあれはなんとかなるし!」
華菜「(あの後愛宕洋榎が公衆の面前で愛の告白を語ってバカ騒ぎしたし)」
華菜「(たぶん、みんなその前のことは忘れてるはず)」
華菜「ほら、もうすぐみんな集まる時間、準備して」
美穂子「そうね……」
久「それじゃあ、みんなで観光楽しんでね。2時にここに集合だから」
和「咲さん!一緒に回りましょう!」
淡「テルー!咲たちと一緒に行こうよー!」ダキ
まこ「うむ、それじゃわしは」
ポン
まこ「ん?」
華菜「空気、読んでほしいし」ゴゴゴゴゴ
まこ「……はい」
久「こうやっていろいろ見て回るのも悪くないわね」
美穂子「あの、手……」
久「手?」
美穂子「手、つないでもいいですか?」
久「いいわよ(ということは、あの時の言葉は……)」
ギュ
久「これでいい?」
美穂子「はい///」
美穂子「どこに行きましょうか?」
久「えーと。ん、あれは……」
洋榎「おーやっとるやっとる。どや?」
恭子「もう恥ずかしいからやめてや……」
美穂子「どうしたんですか?」
久「美穂子が好きって言った後、愛の言葉を叫んだのよ」
洋榎「なんか、そういう空気やったやろ?」
恭子「そんなわけないやんか……もう顔出されんやんか……」
洋榎「そっちも頑張りや~。いっそのことベっむぐむぐ」ズルズル
久「はぁ、やっぱり嵐みたいな人ね」
美穂子「そうですね……」
久「ま、続きと行きますか」
・
・
・
久「もうそろそろ時間ね……」
美穂子「(もう、2時か……短かったです)」
久「そうね。でも、長野でも会えるから」
美穂子「(好きって言ってしまったけど、改めて、ちゃんと……)」
美穂子「(二人っきりなんだから、今言ってしまわないと……)」
美穂子「(チャンスはまだあっても、先に他の人が告白してしまったら……)」
美穂子「(今よ!ちゃんと告白するなら今しかないわ!)」
美穂子「久さん!」
久「!?」ビクッ
久「な、なに!?(こんな声、出るんだ)」
美穂子「朝は、あんな感じになってしまいました」
美穂子「私は本当に、久さんのことが好きなんです!」
美穂子「中学の時に一目ぼれして、再会した時は本当にうれしかった!」
美穂子「そして、今日こうして二人っきりでデートできたこともうれしかったです!」
久「…………」
美穂子「また、こうやって……楽しく、デートしたいです!」
美穂子「だから……」
美穂子「私と、付き合ってください!!久さん!!」
久「…………」
美穂子「はぁ……はぁ……」
美穂子「(どうでしょうか……)」
久「…………」
美穂子「(うまくいったかどうか……)」
久「…………」
美穂子「…………」
久「……いいわ」
美穂子「!?」
久「そこまで、熱く語られて、断る理由なんてないわよ」
美穂子「じゃあ!」
久「OKよ」
久「デートは、長野に戻ったらまた」
久「そろそろバスが来るわ。だから早く戻らないと」タタタタタ
美穂子「…………」
美穂子「やった……できた……」
美穂子「弘世さん……私、告白できましたよ」
ポロポロ
美穂子「……あ、安心したら涙が……」ポロポロ
美穂子「うれし泣きって……こういう感じなんですね……」ポロポロ
まこ「熱いのぅ」ニヤニヤ
華菜「キャップに聞こえたらまずいんだし。静かにしてるし」ヒソヒソ
まこ「にしても変じゃのぅ、バスの時間までまだもう少しあるというのに」
華菜「それは……あの人も意外な一面があったりして、にしし」
まこ「?」
久「まさか……美穂子に告白されるなんてね」
久「あんなおとなしい性格の美穂子に……あんな熱い感じで」
久「…………」
久「…………///」
久「やだ、何で顔が赤くなるのよ///」
久「この状態で戻ったらなんて言われるか///」
久「えーもうガラスでいいや。顔大丈夫かしら?」
久「ん~//」
久「ん~/」
・
・
・
まこ「この観光の言いだしっぺが遅刻してどうするんじゃ」
華菜「まあ大目に見るんだし」ニヤニヤ
久「ゴメン、ちょっと」
まこ「ほら乗った乗った!もう出発じゃ」
久「私の座席は……あら」
美穂子「zzzZZZ」スースー
久「あれで疲れちゃったのね」
久「これ、このままだとカーブに入ると危ない……仕方ないわ」スッ
咲「部長、福路さんがもたれかかるように///」
和「咲さん。眠たくなったら私にもたれかかってもいいですよ」
咲「うん、そうする///」
「――――わよ」
美穂子「――っ。私、寝てたんですか?」
久「そうよ、バスに乗った時から寝てたわ」
美穂子「そうなんで――っ。まさか、今までこうしてもたれかかってたんですか!?」
久「ええ」
美穂子「ご、ごめんなさい!
久「謝らなくてもいいわ。こうしてもたれかからせたのは私だから」
久「そろそろ着くから、このままでもいいわよ」
美穂子「(久さんが近い///こんなに近づいたのって)」
・
・
・
久「じゃあ、これにて解散!」パンパン
モットウトウヨイケダサン カンベンシテホシイシ!
久「これで、麻雀部での3年間も終わりね」
美穂子「そうですね……ちょっと寂しいような」
久「……美穂子、この後うてる?」
美穂子「うてるって、麻雀ですか?」
久「そうよ、やっぱり団体戦だけじゃね。個人戦見ててうずうずしてたのよ」
久「いけるわよね?」
美穂子「もちろん、いけますよ」
美穂子「(麻雀をやるとき、やろうとしてるときの久さん、やっぱりこの時が)」
久「後の二人はテキトーに連絡して呼んでくるわ」
美穂子「(一番輝いて)」
久「こういうって、デートになるかしらね?」
美穂子「さぁ?どうでしょうか?」
美穂子「(一番かっこよくて)」
久「さー、麻雀するわよ!」
美穂子「(一番大好きです!)」
―槓―
これで終わりです
こんな時間まで見ていただきありがとうございます
最後のほうは眠たくなって書くのが遅くなってしまいました。申しわけございませんでした
元スレ
美穂子「(不思議ですよね。お姉さんはあれほど妹はいないと公言していたのに)」
美穂子「(今では姉妹の仲を修復しようと努力してるなんて)」
美穂子「(……私も、努力すれば何とかなるんでしょうか?)」
美穂子「……私も、上埜さんと付き合えたらなぁ」ボソ
久「美穂子、何か言った?」
美穂子「え?い、いや……何も言ってませんよ」
久「そう?」
美穂子「そうですよ。気のせいです」
美穂子「(本当に、付き合えたら……)」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:14:56.50 ID:hH3RRkeN0
久「さあみんな、もうすぐ個人戦よ」
久「今は長野以外の人もいるけど、みんな頑張ってきてね」
和「はい、すべて出し切ってきます。行きましょう、咲さん!」
咲「うん、和ちゃ――」
淡「ふははは!すべて出し切る前のこの高校100年生が」
照「淡、ここは少し空気読もう」
久「じゃ、行ってらっしゃい」
久「美穂子、あなたも」
久「私の分も、頑張ってね」
美穂子「はい、もちろん!」
久「同じ長野の、一緒に戦った仲だから、一生懸命応援するから」ニコ
美穂子「あ、ありがとうございます///」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:20:13.53 ID:hH3RRkeN0
ジャラジャラ
美穂子「(あんなに素敵と付き合えたら、どんなに幸せなことか……)」
美穂子「(でも、上埜さんの中では、私は他校の主将)」
美穂子「(気になる人という目では見られてないんですよね)」
美穂子「(どうしたら振り向かせることができるのでしょうかね……)」
美穂子「(上埜さんのもとには自然と人が集まってきます。だからそのうちその中の一人と……)」
ビーー
一同「ありがとうございました!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:28:07.89 ID:hH3RRkeN0
菫「すまないが、清澄の控室を知らないか?」
美穂子「清澄の控室でしたら今から私も向かいますが、どのような用事で」
菫「照と淡が帰ってこないから呼び戻そうと思ってな」
美穂子「そうですか、じゃあ案内しますよ」
菫「すまない。まったく、尭深も清澄の部長に会いに行きたいとごねるしどうなってるんだ一体……」
美穂子「(尭深って……中堅のメガネの……)」
美穂子「(また、他校の人と仲良くなって……)」
菫「ああ、愚痴をこぼしてすまない。うちも控室が淋しくなってな、これ以上人がいなくなるとな」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:34:53.79 ID:hH3RRkeN0
菫「ここか、よし」
菫「照!淡!いい加減に戻ってこい!」
菫「ええい尭深の愚痴を聞く身にもなれ!」ズルズル
久「またお客さんってわけじゃないのね」
美穂子「(お客さん?)」
洋榎「おお、邪魔してるで」
美穂子「(あの人は……っ)」ズキン
美穂子「わ、私はちょっと外に行ってきます。少し風に」ズキン
久「あらどうしたの?気分悪いの?」
美穂子「そんなんじゃないです。でもちょっとだけ。では」タッタッタ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:41:35.37 ID:hH3RRkeN0
美穂子「……やっぱり、上埜さんのもとには自然に」
美穂子「どうして……私はこうしてそばにいるのに、ほかの人がこうやって……」
美穂子「はぁ……」
菫「おいどうした、何があったんだ?」
美穂子「あなたは……どうしてここに?」
菫「清澄の部長に様子を見てきてくれと頼まれてな」
菫「しんどいことがあっても、他人に心配をかけたくないから一人で何とかしそうだから、と」
菫「さっきもいきなり出ていったから心配になったみたいだ」
菫「どれ、体調が悪いならできることはやってみるし、悩み事があるなら聞いてやる」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:48:08.49 ID:hH3RRkeN0
美穂子「何でもないですよ」
菫「何でもないようには見えないな。あった時に比べるとひどく落ち込んでいる」
美穂子「あなたに話してもどうにもならないことですから」
菫「そんなこと言うな。相談には乗るぞ。自分でいうのもなんだが、部内ではこういうので結構頼りになってる」
美穂子「…………」
美穂子「……あなたは、恋をしたことがありますか?」
菫「恋……か」
美穂子「その様子だと、してないみたいですね」
菫「(今現在しているんだが)」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/21(金) 23:55:19.84 ID:hH3RRkeN0
美穂子「何でもないですよ」
菫「そう聞くなら、恋をしているのだな?」
美穂子「はい……でも、叶いそうにないんですよ」
菫「叶いそうにない?何でだ?」
美穂子「…………」
菫「おいおい、黙ってたら」
美穂子「あなたは高校に入って、告白されたこと、ありますか?」
菫「いきなり何を……まあ、1年の最初のころに少し。インハイに出てからは減ったな」
美穂子「それはたぶん、宮永さんのお姉さんと一緒にいるからだと思いますよ」
菫「照と?何の関係がある」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:02:42.11 ID:LWS1LKwS0
美穂子「周りから見ると、付き合ってるように見えるからですよ」
菫「付き合ってる?私と照がか?何の冗談だ」
菫「私が照と一緒にいるのは放っておいたら迷子になるからだ」
美穂子「それでも、付き合ってるように見えるんです」
美穂子「そう見えるから、告白しても無駄だとみんな思うんですよ」
美穂子「告白して、断られるのは辛いですから」
菫「はぁ……で、それとこれがどう関係するんだ?」
美穂子「一緒ですよ。あなたと上埜さん」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:08:04.81 ID:LWS1LKwS0
菫「待て待て。上埜って誰だ上埜って。そんな人知らないぞ」
美穂子「あ、すみません。竹井さんって言わないと分かりませんね」
菫「竹井って清澄の部長の竹井か。それが私とどう関係あるんだ?」
菫「私と照みたいに常に一緒に行動してる人でもいるのか?」
美穂子「いえ、常ってわけじゃないんですが」
菫「じゃあ関係ないだろ」
美穂子「関係ありますよ。うえ……竹井さんの周りには常に人がいるんですから」
美穂子「同じ人じゃありませんけど、他の女の人と毎日いるんです」
菫「他の女の人と毎日……ねえ(まさか尭深もその一人じゃないだろうな)」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:14:44.20 ID:LWS1LKwS0
菫「で、まさかとは思うが他の人と一緒にいるから告白しても無駄だとか思ってるんじゃないよな?」
美穂子「そうです」
菫「おいおい……別にずっと同じ人といるわけじゃないんだから付き合ってるわけじゃないだろ」
菫「それに一緒にいる人に嫉妬するなら自分もその中に入ろうという気くらい起こしたらどうだ」
美穂子「やってますよ。それくらい」
美穂子「でも、何かと理由をつけられて断られます」
美穂子「それで、散歩してたら、ほかの人と」
菫「…………」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:21:00.98 ID:LWS1LKwS0
美穂子「そういうのが何度かあって、嫌われてるんじゃないかって思うと」
菫「嫌ってるわけないだろ。嫌ってる人に様子を見てきてくれって言わないぞ」
美穂子「でも、一緒に何かしましょうといっても断られてばっかり」
菫「…………」
美穂子「もし一緒にいる人のだれかと付き合ってるとしたら」
菫「待て。それで他の人と一緒にデートみたいなことするか?」
菫「普通誰かに止められるぞ。もし照がそんなことやってたら殴ってでも止める」
菫「見た感じそんなひどい奴には見えないし、好きな人をそういう人と思いたくないだろう」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:29:50.38 ID:LWS1LKwS0
美穂子「…………」
菫「確かに清澄の控室には他校の人もいたがな」
菫「あれが竹井とそういう関係だという証拠はない」
菫「愛宕洋榎は実力者だから、何かいいうち方でも教えてる可能性だってある」
美穂子「じゃあ、あなたは恋をして、すぐに行動に移せます?」
美穂子「好きな人がいて、失敗するのを恐れずに、デートに誘ったり、告白したりできますか?」
美穂子「あなたはそういうことしていないから、軽い気持ちでそんなことが言えるんじゃないんですか?」
菫「…………」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:35:44.57 ID:LWS1LKwS0
菫「起こしたといえば起こしたな……あまり思い出したくない」
美穂子「え!?」
菫「一緒にお話ししようとはしたさ、気になってから」
菫「阿知賀の控室にちゃんと行ってみた」
菫「お話ししようと入ったはいいが、その人の妹に偽乳と言われた」
菫「うん、いろいろと気まずかったな……そのあと話そうとしても妹が失礼なこと言ってごめんなさいと」
菫「それでも何とかお話しようと努力はしたさ。流石に学校は関西だから、告白はしてないがな」
菫「デートくらいなら、できるとは思ってる……」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:41:10.12 ID:LWS1LKwS0
菫「何事もやってみないと分からないんだ」
菫「行動に移してみろ。うまくいくものもいかなくなる」
菫「まずはデートとか?何でもいい、誘ってみろ」
美穂子「……はい」
菫「頑張ってこい」
菫「ここに来てから結構時間もたってるんだ。心配してると思うぞ」
美穂子「わかりました。ありがとうございます」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:46:39.90 ID:LWS1LKwS0
菫「そうだ、お前竹井のこと一度上埜って言ったな?」
美穂子「あ、はい」
菫「それはやめたほうがいいぞ。家庭の事情を思い出させる」
菫「照が妹と和解するまであまりそういうことは話せなかったから」
美穂子「竹井さん……ですか」
菫「いっそのこと、下の名前で呼んでみるのもいいと思うぞ。私は初めて話した時に、何とか呼べた」
美穂子「ええ!?し、下の名前って……今更」
菫「今更も何もない。清澄の控室にいたってことは、それなりに一緒の場所にいたってことだろう?」
菫「だから下の名前で呼んでも大丈夫だろう。先輩後輩の仲でもないんだから」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:52:02.04 ID:LWS1LKwS0
美穂子「それでは、どうもありがとうございました」タッタッタ
菫「ふぅ……こういった私も、頑張らんとな」
菫「ああまで言って宥と全然進展しませんでしたじゃあ情けない」
菫「おっと、メールか……どうせ照からだろう」
菫「ん!?宥からじゃないか!どれどれ」
菫「おもちを大きくする方法……宥、気を使ってくれてありがたいが、こんな情報もらってどうしろと」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 00:57:50.99 ID:LWS1LKwS0
美穂子「早く戻らないと」タッタッタ
洋榎「おぅ、気分ましになったんか?」
美穂子「どうしてここに?迎えに来てくれたんですか?」
洋榎「いや~、今あそこから出てきて戻るとこやで」
美穂子「そうですか……竹井さんとは、どのような関係で?」
洋榎「久とか?別に、ただ中堅戦で戦った仲やけど」
美穂子「冗談を。それだけで下の名前で呼ぶなんて」
洋榎「ええやん、下の名前で呼ぶくらい」
洋榎「(さては……ほうほう)」ニヤリ
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:04:31.17 ID:LWS1LKwS0
洋榎「うちに嫉妬しとるな?」
美穂子「ええ!?い、いやぁ……そんなわけないじゃないですか!」
洋榎「分かりやすいリアクションありがとさん」
洋榎「勘違いせんといてや。うちと久はそういう関係やないからな」
洋榎「あれよあれ。頼み事や。全部終わった後原村和に麻雀教えてあげてくれって」
美穂子「下の名前で呼んでるのは」
洋榎「同い年なんに上の名前で呼ぶんは固っ苦しいやんか。やからうちは知っとるやつは下の名前で呼ぶんや」
洋榎「もう一回いうけど勘違いせんといてや~」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:10:53.31 ID:LWS1LKwS0
洋榎「まー頑張りやー。告白でもするんやろ?」
美穂子「違いますよ!」
洋榎「そか、じゃ」
洋榎「あ~今日のご飯はなんやろなー」
カラアゲヤト~
美穂子「はぁ、なんだったんでしょう……」
美穂子「でもおかげさまで緊張が解けました」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:14:49.18 ID:LWS1LKwS0
美穂子「(よし、戻ってきた。後は……呼ぶだけ)」
美穂子「(一度呼んでしまえば……そこからは)」
ガチャ
久「美穂子、遅かったわね。大丈夫だった?」
美穂子「はい、大丈夫ですよ……ひ……」
久「?」
美穂子「(ダメ、ここで引いちゃ……ちゃんと言うのよ、ちゃんと……)」
美穂子「久さん」
久「あら、その名前で呼ぶのって初めてね。何があったのかしら?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:23:08.26 ID:LWS1LKwS0
久「ふーん、じゃあ気分が悪いとかそういうのじゃないのね?」
美穂子「はい、弘世さんに相談に乗ってもらって楽になりました」
華菜「えー相談なら華菜ちゃんでも」
美穂子「3年生にしかわからないことだから、華菜には無理よ」
咲「部長、そろそろホテルに行きましょう。もうそんな時間ですよ」
久「あらホント、じゃあ行きますか」
美穂子「あの、久さん……この後、時間ありますか?」
久「時間?何のようなの?」
美穂子「あ、時間といっても会話だけです」
久「あるわよ、ホテルで話すんだったら」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:27:36.35 ID:LWS1LKwS0
久「時間は携帯で……無理ね。お風呂の後にでも」
美穂子「わかりました」
久「じゃあお先に」ガチャ
華菜「キャップどうしたんだし?いつもと違って積極的な」
美穂子「華菜、このけいたいでんわの使い方、もっと教えてくれる?」
華菜「キャ、キャップ?」
美穂子「ちゃんと使いこなせるようになりたいから」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:34:27.50 ID:LWS1LKwS0
・
・
・
久「話しって何?」
美穂子「あのー……個人戦が終わった後って、何か予定ありますか?」
久「予定ね……団体戦で優勝したんだからここで打ち上げしようかって思ってるわ」
美穂子「そのあとは、時間ありますか?」
久「時間……打ち上げの翌日は修学旅行みたいに少し自由行動でも入れようかしら」
久「東京なんて高校生じゃそう何度も来れないわ。咲はお姉さんと会うためにここに来るかもしれないけど」
久「まこ、和、優希は来れないかもしれないから」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:40:41.67 ID:LWS1LKwS0
美穂子「その、自由行動って、一人ですか!?」
久「一人って言われても」
美穂子「あの……一緒に行動、できますか?」
久「で、できるけど……美穂子、どうかしたの?」
美穂子「いえ、別に」
久「そう……(やけに積極的ね。いつもならさっきの時点で会話終わりそうなんだけど)」
久「じゃあ時間のことはまた連絡するわ」
美穂子「私、何とか携帯が使えるようになりましたから、連絡はメールでも大丈夫ですよ」
久「嘘でしょ?できるの?」
美穂子「できます。さっき華菜にしっかりと教えてもらいましたから」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:46:59.93 ID:LWS1LKwS0
美穂子「ふぅ……いろいろとお話もできました」
華菜「キャップ……いったい何があったんだし……別人みたいになってるし」
美穂子「華菜、私はいたって普通よ」
華菜「(絶対嘘だし。こんなことはありえないし……)」
華菜「キャップ!そういえばさっき清澄の部長から一斉メールが来たんだし」
華菜「大会が終わったら東京観光の時間を上げるって、キャップ」
美穂子「私は久さんと一緒に行きますよ」
華菜「(あれ、これってもしかして夢?)」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:53:59.64 ID:LWS1LKwS0
個人戦終了後 打ち上げ
久「それでは、咲の個人戦優勝、和の入賞を祝いまして、かんぱーい!」
淡「私の活躍を忘れてもらったら困るよー」ブーブー
照「私たち2人は特別に加えてもらってるんだから文句言わない」
咲「みんな、ありがとう。また麻雀やろうね!」ニコ
和「やっぱり、オカルトなんてありえませんよ」
ワーワー
カメレオンー スクリュー
久「みんな盛り上がってるわね。今なら席を離せそうね」
久「美穂子、ちょっといい?」
美穂子「はい、いいですけど……」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 01:58:58.28 ID:LWS1LKwS0
美穂子「(どうしたんでしょうか……)」
久「美穂子、一度風にあたりに行ってから積極的になったわね」
久「使いこなせてなかった携帯も使えるようになって」
久「いったい何があったの?気になるわ」
美穂子「何があったって言われても……」
美穂子「(あなたを振り向かせるためだなんて、言えませんよ)」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:03:34.78 ID:LWS1LKwS0
美穂子「それは……その……」
美穂子「その……」
久「その?」
美穂子「久さんのことで……///」
久「私がどうかしたの?」
美穂子「その……その……」
美穂子「(もう、ここで言ってしまったほうが……)」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:05:53.13 ID:LWS1LKwS0
美穂子「久さんのことで、ちょっと聞きたいことがあったから」
美穂子「私、久さんのこと……」
久「み、美穂子?」
美穂子「私は……久さんのことが……///」
美穂子「す――」
華菜「にゃああああああああああああ!!!!」
美穂子・久「!?」ビクッ
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:11:38.61 ID:LWS1LKwS0
まこ「こいつ、藤田プロの酒を間違って一気飲みしよったぞ!?」
咲「京ちゃん!早くタオルを持ってきてよ!」
ワーワーワー
久「何やってんのよ……そうだ、さっきの会話の続き」
美穂子「いやぁ……さっきの悲鳴で、何言おうとしてたか忘れちゃいました」
久「そう……私たちも戻りましょう。バタバタしてるから手伝わないと」
美穂子「そうですね……」
美穂子「(あと少しだったのに……でも華菜は悪くないからどうしようも)」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:16:55.76 ID:LWS1LKwS0
華菜「げぇーー気持ち悪……っぷ」
華菜「何で隣に日本酒が」
美穂子「華菜、大丈夫?」ズーン
華菜「むしろその言葉はキャップに言いたいんだし」
美穂子「私は大丈夫だから、ね」ズーン
華菜「(全然大丈夫じゃなさそうだし……)」
華菜「あ、キャップ!携帯光ってるし。たぶん清澄の部長のメールだし」
美穂子「あら本当ね(時間のメールかしら?)」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:21:32.25 ID:LWS1LKwS0
美穂子「(明日の9時から2時まで、自由行動……)」
美穂子「(それで、その間一緒に……)」
華菜「(キャップ……メール見てちょっとましになったし)」
華菜「…………」
華菜「(華菜ちゃん、明日は空気を読むんだし)」
華菜「(キャップに邪魔が入らないよう努力するし!)」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:29:31.75 ID:LWS1LKwS0
翌日
華菜「キャップ、早く早く!」
美穂子「そんなに焦らなくても時間はたっぷりあるわよ。朝食はバイキング方式なんだから」
華菜「出発の時間はまだまだでもこの時間はそう長くないんだし」
美穂子「この時間?……あ!」
久「早いわね。となり開いてるけど」
美穂子「あ……じゃ、じゃあご一緒させてもらいます!」
華菜「(にしし、まずはこうして一緒に食事を)」
華菜「(他の面子は昨日のバカ騒ぎで疲れてるから、まだ来ないんだし)」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:37:06.34 ID:LWS1LKwS0
久「昨日のことだけど、何言おうとしてるか思い出した?」
久「すって言おうとした時に叫び声でかき消されたけど」
美穂子「(なんでそこまで来て何を言おうとしてるかわからないんですか……)」
久「なんだったの?」
美穂子「(ここまで来ると分かってるのに私に言わせようとしてるみたいです)」
美穂子「アレは……す、す」
久「?」
美穂子「(――っ!もう言っちゃいます!!)」
美穂子「好きって言おうと思ったんです!」
久「へ?」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:43:56.28 ID:LWS1LKwS0
久「それって、Likeの好きってこと?」
美穂子「はいっ!そうですよ!」
美穂子「……(い、言ってしまいました///)」
久「…………」
美穂子「…………」
華菜「キャ、キャップ……その……」
美穂子「華菜?」
華菜「声、でかいし……周りに聞こえてたし……」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 02:53:19.01 ID:LWS1LKwS0
美穂子「い、いやあああああああ!!!!」ダダダダダ
華菜「キャ、キャップ!!待つんだし……行っちゃった」
ヒソヒソ
コノナガレニノルデー オネエチャン!?
華菜「はぁ……せっかく舞台を整えたのに」
久「あの、ちょっと……今のって」
華菜「そう、告白みたいなもの」
久「……そうだったの。それで……」
華菜「キャップが積極的になったのは、思いを伝え」
洋榎「恭子ーーーうちもあんたのことがーーー!!!」ダァン
華菜「……空気読め」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:01:44.41 ID:LWS1LKwS0
美穂子「」
華菜「キャップ、気を取り直すんだし……今日はまだ始まったばかりだし」
美穂子「デモ、アレダケノ人ノ前デ」
華菜「落ち着くんだし!キャップのあれはなんとかなるし!」
華菜「(あの後愛宕洋榎が公衆の面前で愛の告白を語ってバカ騒ぎしたし)」
華菜「(たぶん、みんなその前のことは忘れてるはず)」
華菜「ほら、もうすぐみんな集まる時間、準備して」
美穂子「そうね……」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:09:38.69 ID:LWS1LKwS0
久「それじゃあ、みんなで観光楽しんでね。2時にここに集合だから」
和「咲さん!一緒に回りましょう!」
淡「テルー!咲たちと一緒に行こうよー!」ダキ
まこ「うむ、それじゃわしは」
ポン
まこ「ん?」
華菜「空気、読んでほしいし」ゴゴゴゴゴ
まこ「……はい」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:17:06.81 ID:LWS1LKwS0
久「こうやっていろいろ見て回るのも悪くないわね」
美穂子「あの、手……」
久「手?」
美穂子「手、つないでもいいですか?」
久「いいわよ(ということは、あの時の言葉は……)」
ギュ
久「これでいい?」
美穂子「はい///」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:27:05.04 ID:LWS1LKwS0
美穂子「どこに行きましょうか?」
久「えーと。ん、あれは……」
洋榎「おーやっとるやっとる。どや?」
恭子「もう恥ずかしいからやめてや……」
美穂子「どうしたんですか?」
久「美穂子が好きって言った後、愛の言葉を叫んだのよ」
洋榎「なんか、そういう空気やったやろ?」
恭子「そんなわけないやんか……もう顔出されんやんか……」
洋榎「そっちも頑張りや~。いっそのことベっむぐむぐ」ズルズル
久「はぁ、やっぱり嵐みたいな人ね」
美穂子「そうですね……」
久「ま、続きと行きますか」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:37:06.54 ID:LWS1LKwS0
・
・
・
久「もうそろそろ時間ね……」
美穂子「(もう、2時か……短かったです)」
久「そうね。でも、長野でも会えるから」
美穂子「(好きって言ってしまったけど、改めて、ちゃんと……)」
美穂子「(二人っきりなんだから、今言ってしまわないと……)」
美穂子「(チャンスはまだあっても、先に他の人が告白してしまったら……)」
美穂子「(今よ!ちゃんと告白するなら今しかないわ!)」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:46:11.20 ID:LWS1LKwS0
美穂子「久さん!」
久「!?」ビクッ
久「な、なに!?(こんな声、出るんだ)」
美穂子「朝は、あんな感じになってしまいました」
美穂子「私は本当に、久さんのことが好きなんです!」
美穂子「中学の時に一目ぼれして、再会した時は本当にうれしかった!」
美穂子「そして、今日こうして二人っきりでデートできたこともうれしかったです!」
久「…………」
美穂子「また、こうやって……楽しく、デートしたいです!」
美穂子「だから……」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:50:05.16 ID:LWS1LKwS0
美穂子「私と、付き合ってください!!久さん!!」
久「…………」
美穂子「はぁ……はぁ……」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 03:58:20.78 ID:LWS1LKwS0
美穂子「(どうでしょうか……)」
久「…………」
美穂子「(うまくいったかどうか……)」
久「…………」
美穂子「…………」
久「……いいわ」
美穂子「!?」
久「そこまで、熱く語られて、断る理由なんてないわよ」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:06:36.68 ID:LWS1LKwS0
美穂子「じゃあ!」
久「OKよ」
久「デートは、長野に戻ったらまた」
久「そろそろバスが来るわ。だから早く戻らないと」タタタタタ
美穂子「…………」
美穂子「やった……できた……」
美穂子「弘世さん……私、告白できましたよ」
ポロポロ
美穂子「……あ、安心したら涙が……」ポロポロ
美穂子「うれし泣きって……こういう感じなんですね……」ポロポロ
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:11:34.94 ID:LWS1LKwS0
まこ「熱いのぅ」ニヤニヤ
華菜「キャップに聞こえたらまずいんだし。静かにしてるし」ヒソヒソ
まこ「にしても変じゃのぅ、バスの時間までまだもう少しあるというのに」
華菜「それは……あの人も意外な一面があったりして、にしし」
まこ「?」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:16:53.29 ID:LWS1LKwS0
久「まさか……美穂子に告白されるなんてね」
久「あんなおとなしい性格の美穂子に……あんな熱い感じで」
久「…………」
久「…………///」
久「やだ、何で顔が赤くなるのよ///」
久「この状態で戻ったらなんて言われるか///」
久「えーもうガラスでいいや。顔大丈夫かしら?」
久「ん~//」
久「ん~/」
・
・
・
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:27:24.93 ID:LWS1LKwS0
まこ「この観光の言いだしっぺが遅刻してどうするんじゃ」
華菜「まあ大目に見るんだし」ニヤニヤ
久「ゴメン、ちょっと」
まこ「ほら乗った乗った!もう出発じゃ」
久「私の座席は……あら」
美穂子「zzzZZZ」スースー
久「あれで疲れちゃったのね」
久「これ、このままだとカーブに入ると危ない……仕方ないわ」スッ
咲「部長、福路さんがもたれかかるように///」
和「咲さん。眠たくなったら私にもたれかかってもいいですよ」
咲「うん、そうする///」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:39:15.17 ID:LWS1LKwS0
「――――わよ」
美穂子「――っ。私、寝てたんですか?」
久「そうよ、バスに乗った時から寝てたわ」
美穂子「そうなんで――っ。まさか、今までこうしてもたれかかってたんですか!?」
久「ええ」
美穂子「ご、ごめんなさい!
久「謝らなくてもいいわ。こうしてもたれかからせたのは私だから」
久「そろそろ着くから、このままでもいいわよ」
美穂子「(久さんが近い///こんなに近づいたのって)」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:49:30.39 ID:LWS1LKwS0
・
・
・
久「じゃあ、これにて解散!」パンパン
モットウトウヨイケダサン カンベンシテホシイシ!
久「これで、麻雀部での3年間も終わりね」
美穂子「そうですね……ちょっと寂しいような」
久「……美穂子、この後うてる?」
美穂子「うてるって、麻雀ですか?」
久「そうよ、やっぱり団体戦だけじゃね。個人戦見ててうずうずしてたのよ」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 04:59:54.29 ID:LWS1LKwS0
久「いけるわよね?」
美穂子「もちろん、いけますよ」
美穂子「(麻雀をやるとき、やろうとしてるときの久さん、やっぱりこの時が)」
久「後の二人はテキトーに連絡して呼んでくるわ」
美穂子「(一番輝いて)」
久「こういうって、デートになるかしらね?」
美穂子「さぁ?どうでしょうか?」
美穂子「(一番かっこよくて)」
久「さー、麻雀するわよ!」
美穂子「(一番大好きです!)」
―槓―
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 05:02:20.22 ID:LWS1LKwS0
これで終わりです
こんな時間まで見ていただきありがとうございます
最後のほうは眠たくなって書くのが遅くなってしまいました。申しわけございませんでした
美穂子「上埜さんと付き合いたいです」