1: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:30:13.74 ID:poplMg0m.net

璃奈「でも、こんなもの何に使うの?」

侑「それはもちろん、復讐だよ!」

せつ菜「はい! 私と侑さんがホモガキだという風潮に鉄槌を下します!」

璃奈「それは風潮じゃなくて、ただの事実」

侑「違うよ、璃奈ちゃん!」

侑「私たちは、淫夢が好きなだけの模範的な生徒なの。それ一番よく言われてるから」

せつ菜「ホモガキというのは、淫夢に夢中で他人に迷惑をかけてしまう人のことです!」

せつ菜「私たちは2人で楽しんでいるだけなので、違うんですよ。当たり前だよなぁ?」

璃奈「もう、この時点でダメだと思う。会話してるのが苦痛」

璃奈「璃奈ちゃんボード『諦めたら?』」



7: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:34:38.36 ID:poplMg0m.net

せつ菜「待ってください! 私たちは誰にも迷惑なんてかけてないでしょう?」

侑「そうだよ! みんなと話すときは、語録を使ったりなんてしないからね」

璃奈「確かに2人だけで話してるとき以外は、語録を使わないように気をつけてるのは分かる」

侑「でしょう?」ネ?

璃奈「でも、みんな最近の2人が変だって思ってるよ?」

せつ菜「え?」

璃奈「だって、2人だけで話してるって言っても、周囲に人がいるのは気にしてないよね?」

璃奈「同じ部室にいれば、どうしても声は聞こえる。意味不明なことを言って笑っている声が」

璃奈「言葉を選ばずに言えば、とても不気味」

せつ菜「ぶ、不気味ですか……」

璃奈「かすみちゃんとしずくちゃんも、そう言ってた。怖いって」

侑「1年生に怖がられるのはショックだなあ……」



8: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:37:36.84 ID:poplMg0m.net

璃奈「エマさんと彼方さんは心配してた。大丈夫かなって」

せつ菜「あの2人は、きっと純粋に心配してくれているんでしょうね……」

璃奈「そして、歩夢さんがとても心を痛めている」

侑「歩夢が!? なんで!?」エッ!?

璃奈「最近、侑さんがよく分からないって。こんなんじゃ幼馴染として失格だって」

せつ菜「分からなくていいですから(良心)」

侑「いや~、キツイっすね。幼馴染との関係が壊れるなぁ」

璃奈「それと、さっきは同好会のメンバーと話すときは語録なんて使わないって言ってたけど……」

璃奈「私が相手だと、ちょくちょく使ってるよね?」イライラ

侑「いや、だってそれはさあ。璃奈ちゃんは、こっち側じゃんw」

せつ菜「ですよねえ。璃奈さんは、ホモガキ仲間ですw」

璃奈「は?」ハ?



11: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:40:09.62 ID:poplMg0m.net

璃奈「は?」バンッ!

侑「ひっ!」

せつ菜「きゃっ!」

璃奈「は?」ハ?

せつ菜「り、璃奈さん?w」

璃奈「誰がホモガキだって?」バンッ! バンッ! バンッ!

侑「つ、机を叩かないで」プルプル

せつ菜「や、やめてください! 侑さんが怯えています!」

璃奈「誰のせいかな?」ハ?



14: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:42:44.03 ID:poplMg0m.net

せつ菜「ですが、璃奈さんは淫夢を知っているでしょう?」

璃奈「淫夢を知っていることと、ホモガキであることは違う。私は語録を口に出したりはしない」ハ?

璃奈「そもそもネット用語をリアルで使うことが信じられない。恥を知った方がいい」ハ?

璃奈「ましてや淫夢語録を実際に口にするなんてありえない。この世で最も下劣な所業」ハ?

璃奈「ホモガキは唾棄すべき存在なの。そんな軽蔑の対象である連中と同一視されるのは心外」ハ?

璃奈「いくら尊敬する侑さんとせつ菜さんでも、私をホモガキ扱いするのは許しがたい」ハ?

侑「……璃奈ちゃん、私たちのこと嫌いなのかな?」シュン

せつ菜「……いえ、そんなことはありませんよ。尊敬していると言ってくれたでしょう?」

侑「で、でも……」

せつ菜「それ以上、考えるのはやめましょう。誰も幸せになりませんから」



15: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:44:57.84 ID:poplMg0m.net

せつ菜「璃奈さん、申し訳ありませんでした。先ほどの発言は撤回します」ペコッ

侑「璃奈ちゃん、ごめんね。私も悪かったよ」ペコッ

璃奈「うん、だったらいい。……私も強く怒りすぎちゃって、ごめんなさい」ペコッ

璃奈「じゃあ気を取り直して、このスイッチの使い方を説明するね」

侑「頼んでおいてなんだけど、よく作ってくれたね」

璃奈「淫夢だからやらないは、なしだから」

せつ菜「淫夢スイッチを作り始めたのなら、貫くのみですね!」

侑「その自分から名言を汚していくスタイル……。嫌いじゃあないよ」

璃奈「それに、できないって思われるのも癪だから」

璃奈「私にも発明家としてのプライドがある」



16: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:47:20.72 ID:poplMg0m.net

璃奈「それで使い方だけど、特に難しいことはないよ」

璃奈「同好会のメンバーに近づいてスイッチを押すと、その相手がホモガキになる。それだけだから」

侑「近づかないとダメなんだ?」

璃奈「うん、スイッチが放射する電波は、3mまでしか届かないように制限してある」

璃奈「その範囲に同好会の誰かがいれば、脳に作用してその人をホモガキにするの」

せつ菜「……脳、ですか」

侑「そっか。……まあ、そっかぁ」

璃奈「どうしたの? 脳は神経系の中枢だよ」

璃奈「精神を操作するスイッチなんだから、脳に働きかけるのは当然のこと」

侑「いや、それは私にも分かるんだよ? たださぁ……」

せつ菜「ええ、いざ脳に電波が作用すると聞かされると、何というか生々しくて……」

璃奈「そう? まあ、いいけど」ンー?

璃奈「とにかく電波に晒された脳が糞まみれになることで、その持ち主をホモガキにする仕組みだから」

侑「糞まみれ!?」ガーン!

せつ菜「いきなり生々しさの種類が変わりましたよ!?」ガーン!



17: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:50:07.11 ID:poplMg0m.net

璃奈「もちろん比喩だけど、そうとしか表現できない状態になる。電波が脳の回路を書き換えるの」

璃奈「記憶を司る部位である海馬にも作用して、何も知らない人にも淫夢語録をインプットする」

璃奈「さらに語録を言う欲求に支配されて、ホモガキというこの世で最も愚かな存在に成り果てるの」

せつ菜「それ、大丈夫なんですか? 死んだりしません?」

璃奈「大丈夫だよ。だって、せつ菜さんや侑さんみたいなのでも、ちゃんと生きてるでしょ?」

せつ菜「……そうですね」ズーン

璃奈「電波を浴びて10分すると元に戻る。普通の人の脳は、それ以上はそんな状態に耐えられないから」

侑「あれ? それだと、私たちはまずいんじゃ……」

璃奈「『普通の人』の脳は耐えられないから。ホモガキから人に戻れなくなると困るよね?」

侑「……そうだね」ズーン



18: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:52:29.58 ID:poplMg0m.net

せつ菜「でも、色々と制限があるんですね。範囲とか時間とか……」

侑「それに、同好会のメンバーにしか効かないんだよね?」

璃奈「うん、色々とリミッターをかけた。私にも、技術者として最低限のモラルがある」

璃奈「無制限に作れば、地球上のすべての人を永遠にホモガキにすることも可能」

璃奈「でも、それはできない。そんなことになったら、この世の終わりだから」

侑「そうかなあ? なんか楽しそうじゃない?」ネエ?

せつ菜「世界中の人と分かり合えそうです! 戦争だってなくなるかもしれません!」ペカー

璃奈「たとえ戦争があっても、ホモガキがいない世界を私は望むよ」

璃奈「まあ、とにかく危険なものだから、扱いには十分に注意して欲しい」

璃奈「はい、侑さん。くれぐれも悪用しないでね」

侑「分かったよ。ありがとう」ポチットナ

せつ菜「恐ろしく速いスイッチの起動。私でなきゃ見逃しちゃいますね」



22: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:54:47.89 ID:poplMg0m.net

璃奈「イキスギィ! イクイクイクイク……。ンアッー! 璃奈ちゃんボード『(≧Д≦)』」

せつ菜「枕がデカすぎます!」

侑「おっ、大丈夫か大丈夫か~? やっぱり淫夢は最高だって、はっきり分かんだね」

ゆうせつりな「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

侑「なにこれ、楽しスギィ!」

せつ菜「あー、もうめちゃくちゃですよ!」ペカー

璃奈「スイッチ押してくれて、ありがとナス!」

璃奈「今、すっごく楽しい。私、淫夢すき!」



25: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:57:12.97 ID:poplMg0m.net

侑「いいゾ~、これ」

璃奈「記憶は連続してるから、自分がおかしくなってるのは理解できる。でも、ダメなの」

侑「語録を言っちゃ、いかんのか?」

璃奈「いかんけど、いかんくない。理屈ではなく感覚がそうだと認識している」

璃奈「リアルで実際に語録を使うなんて畜生にも劣る行いだという考えには、何も変化はない」

璃奈「それでも、語録を言わずにはいられない。もう、どうしようもないの。これがミーム汚染……」

せつ菜「これもう分かんねぇですね」

侑「まあ、多少はね?」



27: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 20:59:36.60 ID:poplMg0m.net

璃奈「すごいものを作ってしまった。自分の才能が怖い」ニコニコ

侑「はえ~、すっごい笑顔」

璃奈「そっか。私、笑えるんだ」ニコッ

せつ菜「そうだよ(便乗)」

侑「菅野美穂」

璃奈「やんほぬ」

ゆうせつりな「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

せつ菜「感動的なシーンで、語録を言ってはいけない(戒め)」

璃奈「語録のおかげで笑えただなんて、愛さんにどう説明しようかな」

侑「知wらwなwいwよw」



28: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:01:51.39 ID:poplMg0m.net

璃奈「そうだ!(唐突)侑さんとせつ菜さんに、めちゃくちゃにされたって言おう」

侑「ファッ!?」

璃奈「事実だからね、しょうがないね」

せつ菜「やめろぉ!(建前)やめろぉ!(本音)」

侑「愛ちゃん、ブチギレ不可避w」

せつ菜「すみません、許してください! 何でもしますから!」

璃奈「ん? 今、何でもするって言ったよね?」

侑「何でもするとは言ってない」

ゆうせつりな「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

侑「いやぁ、楽しい! せつ菜ちゃんと2人で言い合うのも好きだけど、3人も新鮮でいいね!」

せつ菜「本当ですね! 語録で繋がる楽しみを璃奈さんとも共有したいと、前から思ってたんです!」

せつ菜「夢が叶いました! 2人のおかげです!」ペカー

侑「よおし、じゃあ新たな仲間を探しに行こうか!」



29: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:04:04.89 ID:poplMg0m.net

璃奈「もう行っちゃうの?」シュン

侑「ごめんね、そろそろ行かないと」

せつ菜「すみません。他のみなさんが、私たちを待ってるんです!」

璃奈「……うん、分かった。またね」バイバイ

せつ菜「はい! また明日!」バイバイ

侑「また、こういうのしようね」バイバイ

璃奈「………………」

璃奈「……あっ……」

璃奈「………………」

璃奈「『そろそろ行かないと』か。……あの状況で、ちゃんと10分を気にしてたんだ。へー」フーン

璃奈「人間の屑が、この野郎……。初めてだよ、ここまで私をコケにしたおバカさんたちは……」

璃奈「絶対に許さないよ、虫ケラども。じわじわとなぶり殺しにしてあげる」

璃奈「この天才発明家の天王寺璃奈を敵に回したこと、必ず魂の底から後悔させるから」

璃奈「璃奈ちゃんボード『楽に死ねると思うなよ』」



33: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:07:48.06 ID:poplMg0m.net

侑「あっ、果林さんとエマさーん! 何やってるの?」オーイ!

果林「あら、侑とせつ菜じゃない。私たちは一緒に勉強をしてるのよ?」

エマ「彼方ちゃんも誘ったんだけど、断られちゃったから2人なの。遥ちゃんが来てるらしくって」

果林「あなたたちは何してるの? 今日は練習は休みだったわよね?」

せつ菜「そうですよ! 私たちは仲間を求めて学校を探検してるんです!」ペカー

果林「ふふっ、探検って……。あなたたちも、ちゃんと勉強しないとダメよ?」

エマ「そうだよ。でないと、再試も再々試も赤点だなんていう大変なことになっちゃうよ?」

エマ「留年を許してもらう代わりに課題をいっぱい出されて、終わらないから友達に泣きつくの」

エマ「もちろん他の授業の宿題もあるんだけど、そっちは最初からするつもりすらないんだ」

エマ「当たり前みたいな顔で、『忙しいから写させてちょうだい』なんて言うのはイヤでしょ?」ネ?

果林「エ、エマ!」

エマ「ん? なあに?」ンー?

果林「いや、その、えっと……」

侑「大変そうだね。私が協力してあげるよ」ポチットナ



34: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:10:03.85 ID:poplMg0m.net

エマ「見たけりゃ見せてやるよ(宿題)」

果林「ありがとナス! とっても嬉しい(小並感)」ワーイ!

せつ菜「ああ^~、エマかりいいっすね^~! 自分、推しカプ認定いいっすか?」

侑「この2人、相思相愛だと思うんだけど(名推理)」

果林「……なんのこったよ(すっとぼけ)」

エマ「果林ちゃんのことが好きだったんだよ!」

果林「ファッ!?」

エマ「私と果林ちゃんの恋は、もう始まってるの!」

果林「……私たちはスクールアイドルでしょ? そういうのはなしで、どうぞ」

エマ「果林ちゃん(絶望)」

侑「なんだ、おまえ根性なしだな」

せつ菜「情けない返答、恥ずかしくないんですか?」

エマ「果林ちゃん(懇願)」



35: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:12:23.13 ID:poplMg0m.net

果林「……いいわよ、来なさいよ! エマ、胸にかけて! 胸に!」

エマ「果林ちゃん!(歓喜)」ギュッ!

せつ菜「やめろぉ!(建前)ナイスゥ!(本音)」

果林「エマ!(希望)」ギューッ!

侑「抱き合うだけ? なんか足んねぇよなぁ」

せつ菜「あくしろよ!」ペカー

エマ「果林ちゃん(期待)」

果林「エマ、おまえこれ初めてか? 力、抜けよ」チュッ!

エマ「果林ちゃん(蕩け顔)」チューッ!

せつ菜「2人は幸せなキスをして終了」

侑「だいじっこ!」

せつ菜「これでエマかり成立ですね! いやあ、いいことするとンギモッヂイイです!」

侑「じゃあ、次の獲物を探しに行こうか」

せつ菜「ふふっ、獲物って……。そうだ!(唐突)次は私にスイッチを押させてください!」

侑「もちろんいいよ! バンバン押してこう!」



36: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:15:34.28 ID:poplMg0m.net

せつ菜「彼方さんを見つけましたよ! 突撃します!」ウオオオオオオオオ!

侑「彼方さーん!」オーイ!

彼方「あれ? 侑ちゃんとせつ菜ちゃんだ。どうしたの?」

遥「こんにちは。お邪魔してます」ペコッ

侑「いらっしゃい、遥ちゃん。今日は何かあったの?」

遥「今日は東雲も練習がお休みだったから、お姉ちゃんを迎えに来たんです」

遥「今夜の夕飯は私が作りたいから、一緒に材料を買いに行こうって」

せつ菜「いいですね! 私も料理をするのは好きですが、材料を選ぶのも楽しいですよね!」

せつ菜「あれを入れたらどうなるだろう? これはどんな味がするんだろう?」

せつ菜「とってもワクワクします!」ペカー



39: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:17:49.72 ID:poplMg0m.net

遥「本当は、買い物するところからみんな私に任せて欲しいんですけど……」

遥「お姉ちゃん、最近ちょっと疲れてるみたいだから心配で……」

彼方「別に疲れてなんかないよ~。それに、遥ちゃんとお買い物するの楽しいもん」

彼方「彼方ちゃんの楽しみを取らないでおくれよ~」ネ?

遥「そう言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱり心配なものは心配だから……」

彼方「可愛い妹と一緒にいられれば、お姉ちゃんはそれだけで幸せなんだよ?」

彼方「心配してくれるのは嬉しいけど、それは分かって欲しいな」

せつ菜「語録の力で分かり合いましょう! スイッチ、オン!」ポチットナ!

彼方「ぬわああああん疲れたもおおおおおおん」

遥「お姉ちゃん!?」



40: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:19:59.02 ID:poplMg0m.net

彼方「あー、もう最近はすっげぇキツかったゾ~。辞めたくなるよ~、部活~」

遥「えっ、ダメだよ! 私、お姉ちゃんにスクールアイドルを辞めて欲しくない!」

遥「お姉ちゃんが疲れてるなら、私がもっと――」

彼方「辞めるとは言ってない!」

遥「え? お姉ちゃん?」エ?

遥「……でも、辞めたくなるって言ったよね? だから、私が――」

せつ菜(あ! 遥さんには効果がないんでした……)

彼方「おっ、そうだな。でも、おまえの自意識過剰なんじゃねえか?」

遥「……ねえ、なんなの? なんで、そんな言い方……。怒ってるの? ちゃんと話してよ」

彼方「おかのした」



44: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:22:16.26 ID:poplMg0m.net

遥「ふざけないでよ! 私も怒るよっ!」

彼方「怒らないでくださいよ~。オナシャス! センセンシャル!」

遥「だから、そんなふざけた言い方しないで! 私と話すのはイヤなの!?」

侑「やべぇよ、やべぇよ」

彼方「おう、考えてやるよ(しないとは言っていない)」

遥「なんで、やめてくれないの? 私、お姉ちゃんのことが分からなくなっちゃいそうだよ……」ウルウル

せつ菜「やめてくれよ」

侑「悲しいなぁ」



46: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:24:41.82 ID:poplMg0m.net

遥「お姉ちゃん、疲れてるんだよね? もっと私が頑張るから! 家事の担当も、私がもっと多く――」

彼方「やだよ(即答)」

遥「なかなか私が料理を上手にならないから、それで心配してくれてるんだよね?」

遥「私が料理してるとき、チラチラ見てくれてるもんね。ごめんね、もっと頑張るから――」

彼方「なんで見る必要なんかあるんですか(暴論)」

遥「私が頼りないせいで、ストレスが溜まっちゃってたのかな? ごめんなさい……」

遥「何か欲しいものとかある? それか、私にして欲しいこととか。お詫びになるか分からないけど――」

彼方「金! 暴力! SEX!」

侑「ダメみたいですね(諦観)」

せつ菜「まずいですよ!」

遥「……なんで、なんでなの? 私に不満があるなら、ちゃんと言ってよ! ふざけないでっ!」

彼方「怒らないでよ~。遥ちゃん、やめちくり~(挑発)」

せつ菜「遥さんが今にも爆発しそうなんですけど、それは大丈夫なんですかね?」



49: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:28:32.32 ID:poplMg0m.net

遥「……お姉ちゃん、私もう帰るね? 今まで、ごめん。ずっと迷惑かけてばっかりで……」

彼方「そう(無関心)」

遥「もう知らない! さよならっ!」ダッ

彼方「なんだこれは、たまげたなぁ。買い物は、どうするんですかね?」

彼方「………………えっ? ……あれ、あれれ、なんで? え? 私、どうして?」オロオロ

侑「彼方さん?」オソルオソル

彼方「なんで、私、あんな……。遥ちゃん、傷つけて……。そうだ、遥ちゃん。遥ちゃん!」ダダダッ

マッテ、ハルカチャン! オネガイ、ハナシヲキイテ! ゴメンネ! カナタチャン、ヘンダッタノ! アヤマラセテ! ゴメンネ! ゴメンネ!

シラナイ! ツイテコナイデ! イマサラナンナノ! カオモミタクナイ! モウイヤナノ! ニドトハナシカケナイデ! オネエチャンナンカ、ダイキライ!

せつ菜「……ちょっと失敗しちゃいましたね」

侑「ちょっと?」

せつ菜「ど、どうしましょうか? 罪悪感がとんでもないんですけど……」

侑「まあ、その、大丈夫だよ。ほら、璃奈ちゃんに頼んで、記憶を消してもらうとかすれば……」

せつ菜「そ、そうですよね! あの2人なら、なんとかなりますよね!」ネ?

侑「うん、そうだよ! 絶対に大丈夫だから! さあ、次に行くよ。失敗した分を取り返すんだ!」オー!



53: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:32:10.16 ID:poplMg0m.net

せつ菜「獲物を発見しました! 全員が同好会のメンバーです! よし、先手必勝です!」ポチットナ!

愛「おっ、せっつーとゆうゆも部室に遊びに来たの? 入って、どうぞ」ガチャ

愛「2人もいた方が楽しいって、はっきり分かんだね」スタスタ

侑「自分から入っていくのか……(困惑)」

せつ菜「3人はどういう集まりなんでしたっけ?」

かすみ「かすみんたちはぁ、アイドル部なんですよぉ。でも、今日は練習がお休みでぇ」

しずく「帰る前に少しおしゃべりしたいなって、私がそう言ったんです」

しずく「そしたら、かすみさんが『えっ、部室に行けばいいじゃん』って言ってくれて」

かすみ「それで途中で愛先輩に会って、『まずうちさぁ、部室あんだけど。行かない?』って誘ったんです」

かすみ「そうだ!(唐突)この辺にぃ、美味しいラーメン屋の屋台、来てるらしいんですよぉ」

しずく「え、本当!? 行きてーですねー!」

かすみ「じゃけん後で行きましょうねぇ」

しずく「先輩方も行きませんか? 行きましょうよ」

侑「おっ、そうだな」



54: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:34:55.43 ID:poplMg0m.net

愛「お待たせ! アイスティーしかなかったけど、いいかな?」

せつ菜「サッー!(迫真)」ペカー

愛「淡い、ゆうゆお待たせ~。どこに置けばいい?」

侑「こ↑こ↓!」

愛「飲んで、どうぞ」

侑「あのさぁ、砂糖が入ってないやん! どうしてくれんの、これ」

せつ菜「あのサッー!(迫真)」ペカー

愛「砂糖なんかいるんですか?(すっとぼけ)」

侑「当たり前だよなぁ!?」

せつ菜「オッス、私にもお願いしまーす!」

愛「砂糖がないんです! 許してください! 何でもしますから!」

侑「ん? 今、何でもするって言ったよね?」

愛「何でもするとは言ってない!」

ゆうせつあい「wwwwwwwwwwwwwwwwww」



55: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:36:50.42 ID:poplMg0m.net

かすみ「無敵級ブッチッパ!」

しずく「ねえ、うんちして💙」

かすみ「イヤです……」

しずく「なんで?(殺意)ブッチッパでしょ?(愉悦)」

かすみ「小生やだ!」

しずく「ちょっと、やだやだやだやだ! かすみさん、嫌い!」

侑「2人とも、何やってるんだYO!」

かすみ「しず子がうんちしろとか言うんですYO! なんでする必要なんかあるんですか(正論)」バシバシ

しずく「カスが効かねぇんですよ(無敵)」

かすみ「カスって言わないでよ! バカ野郎おまえ、かすみんは勝つぞおまえ!」

せつ菜「おっ、大丈夫か大丈夫か?」

しずく「おまえを芸術品に仕立てや……仕立てあげてやりますよ!」

せつ菜「芸術的なヨツンヴァインになるんだよ!」

侑「あくしろよ!」

ゆうせつしずかす「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



56: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:39:03.15 ID:poplMg0m.net

せつ菜「ああ^~、大好きな語録で分かり合うの最高にンギモッヂイイですねえ」ペカー

侑「うん! すっげえときめいちゃうゾ~! 楽しスギィ!」

侑「……やっぱりさあ、さっきのは何かおかしかったんだよ」ネ?

せつ菜「ですよね! 遥さんに効果がなかったのが悪かったんです。私たちは悪くありません!」

侑「だね! 璃奈ちゃんに言って、誰にでも効くように改造してもらおうよ!」

せつ菜「いいですねぇー! 人類総ホモガキ化計画です!」

せつ菜「さあ、そのためにも最後の仲間のところに行きましょう!」

愛「あのさぁ、もう行っちゃうの? せっかく楽しいところなのに(落胆)」

かすみ「かすみんも仲間に入れてくれよ~(マジキチスマイル)」

侑「あー、ごめんね。もうそろそろ時間切れだからさ」

しずく「時間切れ?(疑問)」

せつ菜「楽しい時間ほど早く過ぎ去るものです。10分は短すぎますね」

侑「それも改良ポイントだね。璃奈ちゃんに頼まなきゃ(使命感)」



57: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:42:24.34 ID:poplMg0m.net

せつ菜「それで、歩夢さんがどこにいるか心当たりはありますか?」

侑「もちろん分かるよ。幼馴染だからね」

侑「……ねえ、せつ菜ちゃん。スイッチを貸してもらっていいかな? 次は私が押したいんだ」

せつ菜「はい、どうぞ! 確かに歩夢さんが相手なら、侑さんが押すのがベストですね!」

侑「ありがと。……あ、いたよ。やっぱり思った通りだ」

せつ菜「歩夢さーん!」オーイ!

歩夢「せつ菜ちゃん? あっ、侑ちゃん!」

せつ菜「探しましたよ、歩夢さん!」

歩夢「え? 私に何か用事かな?」

せつ菜「用事というわけではありませんが、3人で話したいなと思いまして」

せつ菜「さっきから侑さんと2人で、同好会のみんなのところを回ってたんです!」

歩夢「そうなんだ。2人で……」



58: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:44:38.01 ID:poplMg0m.net

侑「歩夢、時間は大丈夫かな? 忙しかったりしない?」

歩夢「もちろん大丈夫だよ。侑ちゃんとお話しできて嬉しいな」ニコッ

侑「……じゃあ、ちょっと話でもしようか」ポチットナ

歩夢「あぁ^~、いいっすねぇ^~! 侑ちゃんがいなくて、すっげえさみしかったゾ~」

せつ菜「おっ、そうだな」

歩夢「あのさぁ、何してたの? 幼馴染をほったらかしにするなんて、頭に来ますよ~」

歩夢「痛いですね、これは心が痛い……。ゆうせつなんて、やめてくれよ(絶望)」

歩夢「せつ菜ちゃんの方が大事なの!?」

侑「違うよ(即答)」

侑「別に、そういうわけじゃないから」

せつ菜「当たり前だよなぁ?」

歩夢「嘘つけ、絶対ゆうせつだゾ! ゆうぽむ流行らせコラ!」

歩夢「侑ちゃんも、ホントはゆうぽむ嬉しいダルルォ!?」

歩夢「ファンの人たちにもすっげえ需要あるって、はっきり分かんだね」



61: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:46:52.74 ID:poplMg0m.net

侑「違う。こんなの歩夢じゃない」ツー

せつ菜「泣いてる!?」ガーン!

歩夢「おっ? 侑ちゃん、バッチェ冷えてる~」

バッチェ! @cメ*^ 8 ^三*^ 8 ^ リ 冷えてるぽむなぁ!

侑「絶対に違う。これは歩夢じゃない。こんなのが歩夢であるはずがない!」

侑「目の前のこれは、たまたま歩夢に姿が似てるだけのホモガキだよ」ツー

せつ菜「自分でスイッチを押しておいて、それはどうかと思いますよ?」

侑「……歩夢なら、淫夢語録を言っても清楚で純真無垢なままかもって期待してたんだ」

侑「高潔で純粋な、そんなイノセントな語録が聞けるかなって」

せつ菜「いや、それは無理でしょう? 綺麗な汚物みたいな、明らかに矛盾した存在ですよ?」

侑「それか、スイッチを押しても歩夢は語録なんて言わないんじゃないかって……」

せつ菜「ですが、あの璃奈さんの発明品ですし……」

せつ菜「いくら歩夢さんでも、電波で脳を書き換えられてしまっては……」

侑「でも、歩夢ならって……。そう思ったんだ」(´;ω;`)ブワッ



62: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:49:01.53 ID:poplMg0m.net

歩夢「どうしたの、侑ちゃん? 泣いてるの?」

侑「え?」

歩夢「泣かないで? 侑ちゃんには、いつだって笑っていて欲しいな」ナデナデ

侑「……やっぱり、さすが歩夢だよ! 歩夢のピュアさが、淫夢に勝ったんだ!」ペカー

せつ菜「まさか、そんな!? これは奇跡ですよ!」ウオオオオオオオオ!

璃奈「違うよ。それは人の意思の力で、どうこうできるようなものじゃない」

侑「え?」

璃奈「そのスイッチの効果は、私が解除した」

せつ菜「璃奈さん!」



64: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:52:59.28 ID:poplMg0m.net

璃奈「さっきぶりだね。こんな顔だけど、私が怒ってるのは分かるかな?」

侑「り、璃奈ちゃん……。えっと、その、さっきはごめんね。不意打ちみたいなことしちゃって……」

璃奈「今さら謝罪は必要ないかな。言葉で済むような段階は、とっくに終わってるし。それに……」

璃奈「私より怒ってる人もいるしね」

彼方「聞いたよ。さっきのは、2人のせいなんだって?」ン?

せつ菜「か、彼方さん……」アセアセ

彼方「ねえ、せつ菜ちゃんと侑ちゃんのせいなんでしょ?」ネ?

せつ菜「あー、そのー、まったく責任がないとは言いませんが、あれは誰にも予想できないことで……」

侑「そう、そうなんだよ! 不幸な事故だったんだ! 遥ちゃんには、ちゃんと謝るから……」

彼方「ふーん、反省してないんだ?」ヘー

せつ菜「いやいや、そんなことはありませんよ!?」

侑「ちゃんと、ちゃんと謝ります! ごめんなさい!」



65: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:55:42.11 ID:poplMg0m.net

彼方「謝ったからって、それがなんなの! 何の意味があるの!」バンッ! バンッ! バンッ!

彼方「遥ちゃんさ、もう彼方ちゃんの話なんか何も聞いてくれないの……」

彼方「遥ちゃんに無視されるのって、とっても辛いんだあ」フラッ

エマ「彼方ちゃん!」ガシッ!

彼方「それを、謝罪ひとつで済ませる? よもやよもやだよ」

彼方「貴様らぁ! 責任から逃げるなぁ! おまえらが犯した悪行の責任は必ず取らせる!」

果林「彼方! 暴力はダメよ!」ガシッ!

彼方「むー!」ジタバタ

彼方「……遥ちゃん、彼方ちゃんの顔なんか見たくないって。だ、大嫌いだって――」ウプッ

エマ「彼方ちゃん……」サスサス

果林「彼方、大丈夫よ。絶対に仲直りできるわ。あんなに仲がよかったじゃない」ナデナデ

果林「それと、この抱きついた状態で吐くのは、できればよしてちょうだいね?」



67: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 21:59:19.72 ID:poplMg0m.net

璃奈「さあ、断罪のときだよ。おまえらの罪を数えろ! 死んだ方がマシだって罰を用意した――」

璃奈「侑さん? スイッチなんか掲げて、何のつもり?」ン?

侑「見逃してくれないかな? スイッチを押されたくはないでしょ?」

かすみ「侑先輩!?」ガーン!

侑「ごめんね。みんなにも遥ちゃんにも、ちゃんと謝るよ? 自分が悪かったのは理解してる」

侑「でも、璃奈ちゃんの罰は怖くってさ。……死んだ方がマシとか言うし」

せつ菜「そうですね。ここは、スイッチを押すのが最善かもしれません」

愛「せっつーまで!?」ガーン!

せつ菜「いえ、私は罰から逃げたいわけではありません。きちんと責任は取ります」

せつ菜「ただ、みなさんもスイッチが効いている間は楽しかったでしょう?」ネ?

しずく「確かに楽しかったかもしれませんが、あれは……」

せつ菜「みんなが繋がって、お互いに分かり合う。あれこそが、人類の目指すべき境地です!」

侑「そうだよ! ねえ、璃奈ちゃん? 同好会のメンバー以外にも効くようにしてくれないかな?」

侑「それで遥ちゃんも仲間にすれば、きっとまた仲良くできるよ!」

せつ菜「いいですね! ついでに時間と距離の制限も外しましょう! 今こそ、人類救済のときです!」



69: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:02:07.49 ID:poplMg0m.net

璃奈「いいよ。押せば?」

侑「え?」

璃奈「そのスイッチを押したいなら、私は止めない。好きにすればいい」

せつ菜「えっと、本当に押してもいいんですか?」

璃奈「うん、いいよ」

侑「…………」

璃奈「押さないの? だったら返して。ほら、渡してくれるかな?」スタスタ

侑「…………ごめん」ポチットナ

璃奈「…………」

ゆうせつ「…………」

全員「…………」

璃奈「気が済んだ? じゃあ、茶番はここまでだよ」



70: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:05:14.83 ID:poplMg0m.net

侑「な、なんで? どうして、普通に……」

せつ菜「そうですよ! 淫夢の力で、みんなが分かり合えるはずでしょう!」

璃奈「さっき言ったでしょ? スイッチの効果は解除したって。もう忘れちゃった?」ン?

侑「スイッチの効果を解除って、いったいどういう……」

璃奈「そのままの意味だよ。無線でスイッチにハッキングして、一切の機能を停止したの」

璃奈「今それを押したところで電波なんて出ないし、何も起こらないよ」

せつ菜「そんなことが……」

璃奈「これくらいさ、少し考えたら分かるよね?」ハァ

璃奈「そのスイッチは私が作ったんだよ? どうして、それで私を脅せると思ったの?」

璃奈「バカなの? 死ぬの?」



71: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:08:03.82 ID:poplMg0m.net

璃奈「無駄に悪あがきしてる2人は嫌いじゃないけど、もういいかな。時間も有限だしね」

璃奈「さあ、捕まえて!」

彼方「絶対に逃がさない!」ガシッ!

せつ菜「うぐっ!」ジタバタ

彼方「暴れんなよ、暴れんな! ほらっ、2人ともっ!」

エマ「う、うん! せつ菜ちゃん、ごめんね」ガシッ!

果林「せつ菜も諦めなさい? もう大人しく罰を受けた方がいいわ」ガシッ!

愛「ほおら、ゆうゆは愛さんだよー」ガシッ!

侑「うわっ!」ジタバタ

璃奈「じゃあ、始めようか。たっぷりと楽しんでね」

彼方「はい! 彼方ちゃんは、八つ裂きがいいと思います!」ハイ!

エマ「彼方ちゃん……」



73: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:10:51.23 ID:poplMg0m.net

彼方「ねっ、八つ裂きにしよ? 八つ裂きがいいよ。2人の体をね、バラバラにするの」ネ?

侑「そんなことしたら死んじゃうよ!?」ガーン!

彼方「安心して? 彼方ちゃんが手ずからバラバラにするから。できるだけ切れの悪い包丁を使うね」

せつ菜「欠片も安心できませんよ!?」ガーン!

彼方「大丈夫だよ。その後に、彼方ちゃんも自分で自分を八つ裂きにするから」

彼方「遥ちゃんを傷つけた私たちが、生きてていいわけがないよね」ニコニコ

果林「大丈夫の意味って何だったかしら……」

愛「あの、カナちゃん? さすがに、それはちょっと……」

彼方「え? ……あっ、そっかあ! バラバラにするにしても、八つ裂きじゃ少なすぎるよね」ウンウン

彼方「ねえ、歩夢ちゃん?(唐突)全身の骨って、全部でいくつあると思う?」

歩夢「え? ええっと、その、100本くらいですか?」

彼方「正解は、その倍だよ。およそ200本もあるんだ!」

彼方「まずは、それをみんな折ろう! 1本も見逃さないよ~」



77: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:16:55.88 ID:poplMg0m.net

彼方「それから体を一寸刻みにするんだ! ……あっ、一寸ってね、約3センチなんだよ?」

彼方「ちょっと大きいよね? ミリ刻みにしよっか! それくらいがちょうどいいよね!」ネ?

彼方「ミンチより酷い状態にして、犬に喰わせてやるんだあ」

彼方「しずくちゃん、オフィーリアを借りてもいいかな? 彼方ちゃんが、たっぷりご馳走してあげるから」

しずく「ダメですよ! オフィーリアはグルメなんです。人肉なんて食べません!」

しずく「それに、オフィーリアの食事は、私がちゃんと栄養も考えて決めてるんです」

しずく「3人分も肉を食べたりしたら、オフィーリアが体を悪くしちゃいます!」プンプン

かすみ「しず子ぉ! 問題なのはそこじゃないでしょお!?」ガーン!

璃奈「八つ裂きもミンチもなしかな。もう罰は決めてるから」

彼方「璃奈ちゃん!?」ガーン!

侑「璃奈ちゃん!」パァ!

彼方「こいつらの薄汚い命をもって、その罪を償わせるべきでしょ! なのに、どうして――」

璃奈「彼方さんの罰は、ちょっと甘いから。やっぱり、優しいよね」

せつ菜「あ、甘い?」エ?

璃奈「うん。だって死んじゃったら、それで終わりでしょ?」



79: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:20:01.18 ID:poplMg0m.net

璃奈「生命が維持できなくなると、人間は精神まで消滅してしまう」

璃奈「だから、そうならないような状況を用意してあげないとね」

璃奈「肉体と違って、魂は何度でも殺せるんだから」

侑「り、璃奈ちゃん?w な、何を言って……」

璃奈「2人には、これを押してもらう」スッ

せつ菜「……スイッチですか?」

かすみ「もー! また何か作ったの? 大丈夫?」

しずく「璃奈さんも璃奈さんで、懲りませんねえ」ヤレヤレ

璃奈「2人はこれを押すだけでいい」

彼方「そんな! スイッチを押すだけって!」

璃奈「大丈夫だよ。私を信用して」



82: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:23:21.93 ID:poplMg0m.net

歩夢「これは、何のスイッチなの?」

璃奈「これはスイッチじゃないよ。ボタンなの」

果林「ボタン?」

エマ「スイッチとボタンって、何か意味に違いがある言葉なの?」

璃奈「厳密に言えば違いはあるけど、それは今はどうでもいいかな」

璃奈「ボタンって呼んだのは、そっちの方が通りがいいからだよ」

愛「通りがいい? それって、何か有名なボタンなの?」

せつ菜「あ、何かイヤな予感が……」

璃奈「これはね、5億年ボタンっていうんだ」



83: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:26:08.90 ID:poplMg0m.net

せつ菜「は、放して! 放してください!」ジタバタ

彼方「暴れんな!(迫真)二度とこの世界にいられないようにしてやる(厨二)」

エマ「せつ菜ちゃん、罰を受け入れよう? 悔い改めて」

果林「せつ菜は力が強いわねえ。縛らなきゃ(使命感)」

璃奈「やっぱり後遺症が出てるね。……10分でも長かったかな」

愛「ゆうゆは抵抗しなくていいの? なんかヤバいボタンなんでしょ?」

侑「いや、全力でしてるよ? でも、やっぱり愛ちゃんは力あるな?」ジタバタ

愛「え? これで?」

侑「ん? 何が?」

愛「…………」

侑「…………」

愛「愛さんも手加減するから、もっとゆうゆも力を抜いて楽にしてね? ケガしちゃうよ?」ギュッ

璃奈「愛さんが、年下の子を可愛がるときの顔してる」ムッ



84: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:28:54.80 ID:poplMg0m.net

璃奈「その反応からすると、2人とも知ってるみたいだね」

エマ「私は知らないなあ。日本では有名なボタンなの?」

果林「いえ、どうなのかしら? 私も知らないけど」

璃奈「何年か前にネットで少し話題になったけど、知らなくても別に何もおかしくないよ」

璃奈「もし気になるなら、自分で検索して調べておいてね。動画とかあると思うし」

侑「あ! でも、それって確か100万円が出てくるんだよね? ちょっと押してみたいかも!」

かすみ「100万円!?」エッ!?

せつ菜「イヤです! たとえ100億円もらえるとしても、絶対にイヤです!」

侑「でも、100万円もあれば、同好会の活動でも色んなことができるよ?」

せつ菜「侑さんは、5億年という時間の長さを舐めています! まだ八つ裂きの方がマシです!」

侑「え、そんなに?」



86: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:31:37.65 ID:poplMg0m.net

璃奈「ごめんね、侑さん。これを押しても100万円は出てこないよ。不要な機能だから省いたんだ」

侑「えー、そうなの? 残念だなあ」ブー

璃奈「それも含めて4ヶ所、オリジナルとは異なる点があるの」

璃奈「そうだ、説明してあげるよ。自分の発明について語るのが、科学者の一番の見せ場だからね!」

璃奈「2つ目の違いは、ボタンを2人で押せば、その2人が同じ空間に飛ばされるってことだよ」

せつ菜「つまり、侑さんと2人で5億年を過ごすことになるというわけですか?」

璃奈「そうだよ。1人ぼっちは、さみしいもんね。いいよ、一緒にいさせてあげる」

せつ菜「侑さんと一緒なら、なんとか……。いえ、でもやっぱり5億年は無理です!」

侑「私はせつ菜ちゃんと一緒なら平気だけどなあ。むしろ楽しそうじゃん」ネ?

せつ菜「何もない空間で5億年ですよ? いくら侑さんと一緒とはいえ、さすがに……」



87: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:34:44.73 ID:poplMg0m.net

歩夢「侑ちゃんが、せつ菜ちゃんと一緒に? 5億年もずっと2人っきりなの? 私の知らないところで?」

@cメ*#`8´#リ ぽむなぽむなぽむなぁ! ぽむなぽむなぽむなぁ!!!

かすみ「これ、本当にスイッチの効果って解除されてます?」

侑「ていうか、これはもうホモガキではないよね?」

しずく「ちょっと後遺症が重すぎるでしょ……」

璃奈「一度でも糞まみれになった脳は、二度と完全には元に戻らない」

璃奈「璃奈ちゃんボード『ダメ。ゼッタイ。』」

愛「よく考えると、りなりーもホントにヤバいもの作ってるよね」

せつ菜「よく考えなくても、十分すぎるほどヤバいですよ?」



89: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:38:41.77 ID:poplMg0m.net

璃奈「3つ目はテレビが置いてあることだよ。120V型の8K対応で、買えば1500万くらいする」フンス!

果林「テレビがあるのはいいわね」

璃奈「それも1台じゃないよ。5mごとに設置されている無数のテレビが、空間を埋め尽くしてるの」

エマ「たくさんのテレビが、どこまで行ってもずっと並んでるってこと?」

璃奈「そうだよ。どれだけ移動しても絶対にテレビが見れる。やったね!」ブイッ!

せつ菜「少しずつ光明が見えてきましたね。もちろんまだきついですが、ワンチャンあるかもしれません」

侑「私なんて、なんだか楽しみになってきたよ!」

彼方「璃奈ちゃんさあ、ちょっと甘いんじゃない?」ブーブー

璃奈「大丈夫だよ」



91: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:41:52.24 ID:poplMg0m.net

愛「あれ? でもさ、流す番組は足りるの? 昔のやつとか合わせても、5億年分はないよね?」

せつ菜「これから放送される未来のやつも使えばいいんじゃないですか?」

侑「だったら、私の家のテレビと同じチャンネルが映るようにして欲しいな!」

侑「あんまり見ないのもあるけど、ザッピングするの好きなんだあ」

愛「それだと最後の方は5億年後の番組になっちゃうでしょ? 人類とか滅んでそうじゃない?」

璃奈「それも大丈夫だよ。流すものなら、最初から決まってるから」

せつ菜「……あ、また何かイヤな予感がしますよ」

璃奈「すべてのテレビが、真夏の夜の淫夢しか映さないの」

璃奈「第1章から第4章までの90分を延々とループするんだ。5億年の間、ずっとね」

璃奈「いや、『永遠とループする』かな? 私が言いたいのは『永遠』だから」

せつ菜「はい、終わりました!」ペカー



93: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:47:23.15 ID:poplMg0m.net

せつ菜「5年どころか、5日だって正気を保てるか怪しいですよ!」

せつ菜「どこにも逃げ場がないじゃないですか! テレビがデカすぎます!」

璃奈「淫夢が大好きなんでしょ? 大好きから逃げちゃダメだよ?」ネ?

侑「テレビを動かして、空き地みたいなところを作れば……」

璃奈「テレビには一切の干渉ができないようにしてある」

璃奈「壊せないし動かせないのは当然だけど、電源を切ったりチャンネルを変えたりするのも不可能だよ」

璃奈「……これで説明は終わりだね。じゃあ、始めようか」

しずく「璃奈さん、異なる点が4ヶ所あるって言ってなかった? もうひとつは?」

璃奈「ああ、忘れてたよ。あんまり重要じゃない変更点だからね」

璃奈「オリジナルのボタンと違って、記憶は消さないんだ。5億年分の思い出は、2人のものだよ」

せつ菜「ええっ! すごく重要なところですよね!? 事実上の死刑宣告じゃないですか!」

侑「璃奈ちゃん、それはダメだよ! なんでそこ変えちゃったの!?」

璃奈「ホモガキたちの末路には、別に興味ないんだけど……」

璃奈「5億年ずっと淫夢を見続けた人間が、どうなるかは知りたいんだ」

璃奈「戻ってきたら、その身をもって私の知的好奇心を満たしてね」



94: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:50:57.40 ID:poplMg0m.net

せつ菜「放してくださいっ! 可愛い後輩の処刑に手を貸すんですか!?」ジタバタジタバタ

彼方「抵抗しても無駄だぞ! 3人に勝てるわけないだろ! シュバルゴ!(炎4倍)」

侑「うわー、せつ菜ちゃん必死だね。すっごい暴れてるけど、さすがに無理そうかな」

かすみ「侑先輩は抵抗しなくていいんですか? なんか大変なことになるみたいですけど……」

侑「まあ、私が暴れたところで、愛ちゃんから逃げるのは無理だからね」ハハッ

愛「ゆうゆは余裕あるねー」

歩夢「侑ちゃんは昔から、あんまり慌てたりしないから」

璃奈「侑さんのそれは、余裕って呼んでいいものなのかな?」

しずく「え?」

璃奈「科学者の私の経験からみて、今の侑さんに足りないものがある。……危機感だよ」

璃奈「侑さん、もしかして、まだ……」

璃奈「自分が助かるとでも思ってるんじゃないかな?」

璃奈「そんなわけがないのにね」

侑「り、璃奈ちゃん?w ……え? 待って、ホントにするの?」エ?



97: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:54:27.83 ID:poplMg0m.net

璃奈「それじゃあ、もういいかな。死刑執行の時間だよ」

璃奈「ほら、2人ともボタンに手を伸ばして?」

愛「ゆうゆ、痛くない? ほら、変に力を入れようとしちゃダメだよ? ケガするからね」ソッ

侑「え? 待って、ちょっと待って? あれ? なんで? えっ?」

彼方「おい、ゴルァ! 抵抗するな! 素直に腕を伸ばすんだよ! おい! おいぃ!」グイッ!

せつ菜「ダ、ダメです! 絶対にイヤです! 助けてくださいっ!」グッ!

璃奈「手を思い切り握って、指を伸ばさないつもり? でも、無駄だよ」

璃奈「別に拳でボタンを押したっていいし、なんならボタンを2人に押しつけてもいい」

璃奈「もっと言えば、私が押しても2人が飛ばされるように改造することも簡単にできる」



100: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 22:57:39.03 ID:poplMg0m.net

しずく「そっか、それを作ったのは璃奈さんだから……」

かすみ「でも、だったらなんで侑先輩たちに押させようとするの?」

エマ「初めから璃奈ちゃんが押すようにしておけばよかったんじゃない?」

果林「確かにそうね。せつ菜を押さえておくの、けっこう大変だし」

璃奈「これは儀式なんだよ。与えられた罰を受け入れることが、贖罪の第一歩だから」

璃奈「それにね?」

璃奈「これから殺す相手に、自分の死体を埋めるための穴を掘らせるのって、とっても素敵だよね」ニコッ

せつ菜「わあ、すっごく綺麗な笑顔です。これがアルカイックスマイル……」ハエー

侑「できればその笑顔は、もっと違う状況で見たかったかな……」フフッ



101: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 23:00:46.93 ID:poplMg0m.net

璃奈「最期に、何か言い遺したいことはあるかな?」

せつ菜「ごめんなさい! 私が悪かったです! 許してくださいっ!」

侑「私も、ごめんなさい! こんなこと、もう絶対にしないからっ!」

璃奈「つまらない遺言だね。刹那で忘れちゃうよ。まぁいいか、こんな2人」セツナダケニ

せつ菜「すみません、許してください! 何でもしますから!」

侑「ん? 今、何でもするって言ったよね?」

せつ菜「何でもするとは!」キャッキャッ

侑「言ってない!」キャッキャッ

ゆうせつ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

璃奈「はぁ~~~(クソデカため息)」

璃奈「じゃあ、いい加減にボタンを押してもらうね」

璃奈「さて、それでは、5億年後までごきげんよう」

侑「あっ」ポチットナ

せつ菜「ああっ!」ポチットナ



106: 名無しで叶える物語 2021/02/20(土) 23:16:39.54 ID:poplMg0m.net
元スレ
璃奈「できたよ、侑さん。同好会のメンバーをホモガキにするスイッチ」侑「やりますねぇ!」