2: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:11:34 ID:SiF

???「そっ…そこの人……あ、危ないですっ……!」

桐生一馬「え?……うおっ!」

ガシャアアアン!

桐生(上から植木鉢……俺を狙う刺客の仕業か…?)

薄幸そうな少女「す、すみません……! 私の……私のせいなんです…!」ペコペコ

桐生「何?…どういう事だ?」



3: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:12:21 ID:SiF

サブストーリーXXX 「ある不幸な少女の話」



4: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:12:58 ID:SiF

~神室町第3公園~

ほたる「その、さっきは取り乱してしまって……お怪我は、ありませんでしたか…?」

桐生「ああ、大丈夫だ。…しかし、おかしな事を言っていたな」

ほたる「その、私、よく植木鉢に降られるんです」

桐生「植木鉢に降られる? そうそう植木鉢なんて落ちてこないと思うが」

ほたる「実は…私、アイドルをやっているんですけど」

桐生「ほう、そうなのか……アイドルを」

桐生(そう言えば、遥も昔、アイドルの事務所にスカウトされそうになった事があったな…「蒼天堀企画」だったか)

ほたる「それで、その……所属していた事務所が倒産してしまって」

桐生「それは…災難だったな」



5: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:13:24 ID:SiF

ほたる「はい。ですから事務所を移籍したんですけど、その事務所も倒産してしまったんです」

桐生「二度も倒産に巻き込まれたのか……」

ほたる「いえ、その後に所属した事務所も倒産して、今の事務所にいるので…」

桐生「…なるほどな」

ほたる「自分でこんな事言うのも、何なんですけど……私の不幸のせいで、倒産してしまったんです、きっと」

桐生「不幸? …そう言えば、植木鉢によく降られると言っていたな」

ほたる「はい。他にも、ライブ中に雷が落ちて停電したり、レッスン中にトレーナーが捻挫したり…全部私が悪いんです」



6: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:13:50 ID:SiF

桐生「雷が落ちたのは天気のせいだろう。それに他人の怪我までいちいち自分のせいにしていたらきりがないぞ」

ほたる「でも……」ピロリン ピロリン

桐生「………」

ほたる「………」ピロリン

桐生「電話、鳴っているぞ」

ほたる「いいんです。どうせ不幸のメールですから…」

桐生「見てみなければわからないだろう、事務所の仲間からの連絡だったらどうするんだ」

ほたる「……でも……」ピピピピピ…

ほたる「………きっとこの電話も悪徳業者からです……知らない間に番号が漏れていて……」

桐生「……よし、俺が代わりに電話に出てやろう」

ほたる「…え?」



7: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:14:15 ID:SiF

ピッ

桐生「……桐生だ」

電話口の男「おやおやぁ? こちらの電話、白菊ほたるちゃんのお電話ですよねぇ? あなたどちら様?」

・堂島組の者だ
→芸能事務所の者だ
・ほたるの父親だ

桐生「芸能事務所の者だが」

男「あはぁ、なるほどなるほど、そういう事ですか」

男「いや私はてっきりスキャンダルの類かと……もしそうならもっと絞り取れ……いや、これは失言でした」

桐生「ほたるがあんた達に何か迷惑をかけたのか」

男「迷惑なんてもんじゃありません、ウチの社用車に傷を付けてくれちゃって、こんな大きなの、どうして貰おうかと!」




8: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:14:45 ID:SiF

桐生「…実際に車を見せて貰わないと判断ができないが」

男「車はとっくに修理に出しましたよ! 修理代が何と2千万!! あー、おたくの事務所で負担して貰うしかないかなぁ」

桐生「事務所の場所はどこにあるんだ」

男「劇場前通りから小路に入ったところです、早く来て貰わないと」

桐生「…わかった、すぐに向かう」ピッ

ほたる「……どうでした?」

桐生「2千万弁償しろと言われたが…前からあんな風に言われてるのか?」

ほたる「はい…あ、でも最初は5百万円くらいでした、確か……それが日増しに大きくなって…」

桐生「念の為に聞くが、心当たりはないのか」



9: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:15:10 ID:SiF

ほたる「その……植木鉢が落ちて来たんです」

桐生「また植木鉢か…」

ほたる「その植木鉢が落ちて来た時、ちょうど近くにその車が止まってはいましたけど……でも、今思えば近くとはいえ結構距離があったような気も」

桐生「…言いがかりの可能性があるな」

桐生「そもそも、植木鉢が落ちてきたのはお前のせいじゃないだろう。責められるなら、お前じゃなく植木鉢を落とした人間だ」

ほたる「……言われてみれば」

桐生「……劇場前通りだと言っていたな」スタスタ

ほたる「あ、あのっ、どちらに…」

桐生「決まっているだろう、話をつけに行く」



10: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:15:51 ID:SiF

~男の事務所~

桐生「随分と電話の数が多いんだな」

男「ええ、ええ、私どもも仕事がありますので、それで、お持ちいただけましたでしょうか」

桐生「……何の話だ」

男「あれ? 言いましたよね、2千万」

桐生「…そんなもんはねぇよ」

男「ええ?」

男「困りますねぇ、そんな事では。そちらの事務所の、もっと偉い方に交渉した方が早かったでしょうか、白菊ほたるちゃんの」



11: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:16:26 ID:SiF

桐生「……その前にひとつ聞かせろ」

男「はい?」

桐生「どうして植木鉢が落ちて来た時に、真っ先に彼女を疑ったんだ」

男「えっ、それはそうでしょう、あの場にいたのはただ一人、白菊ほたるちゃんしかいなかったんですからね」

男「ほたるちゃんと言えば植木鉢が落ちてくる事でお馴染みじゃないですか、だから…」

桐生「だからお前の仲間がほたるの近くに植木鉢を落とした」

男「なっ!」

桐生「ほたるをユスる為にな……ほたるもそれに気付けなかった、アイツは何もかも自分のせいにして背負い込んでしまう癖がある様だったからな」

男「……チッ……思いの外勘が働く人間の様だ……おい!」パンパン

チンピラ「「「………」」」ゾロゾロ

桐生「………何のマネだ」

男「決まっているでしょう……死ねやぁああああ」



12: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:16:52 ID:SiF

オリャアアアア!!! ギャアアアアア!!!

※戦闘シーンは相手が弱すぎるのでカット(如くのサブストにありがち)

男「くっ……」ボロボロ

桐生「500が2000? 随分ナメた真似してくれるじゃねえか」

桐生「……証文、出せよ」

男「くっ……くっくっくっ……あまり私共をナメないでいただきたいですねぇ」

桐生「…何」

男「ああ、そうそう、貴方が危ないからと外に置いてきたほたるちゃんね…、私共が確保させて貰いましたよ」

桐生「何だと」

男「今頃は裏ビデオにでも撮られている事でしょう、ははは!」



13: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:17:17 ID:SiF

ほたる「そ、そんな事はありませんっ」ガチャッ

男「な、なにいっ!?」

桐生「ほたる、お前どうして…」

ほたる「私を捕まえに来た人たち、皆落ちて来た植木鉢で伸びちゃったんです!」

男「………な…」

桐生「………だ、そうだが」

男「何じゃあそりゃあああ」



14: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:17:39 ID:SiF

~~~~

※伊達刑事が密かに車を出してくれた…。

伊達「…お手柄だったな、桐生」ポン

桐生「伊達さん、すまないな、あまり大事にしたくなかったんだ」

伊達「わかってる、スキャンダルになったらコトだからな、このままこっそり護送する事にするよ……だが、そこらじゅう植木鉢の破片だらけなのは、一体こりゃどうなってるんだ」

桐生「ああ、これはな……きっと…」フッ



15: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:18:14 ID:SiF




桐生「きっと、幸運の証拠なんだろうさ」





16: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:18:37 ID:SiF

「サイン入りCD」を手に入れた。


おわれ。



17: ◆6RLd267PvQ 21/02/21(日)21:19:23 ID:SiF

何となくサブストーリーを書いてみたかった。

お目汚し、失礼をば。


元スレ
サブストーリーXXX「ある不幸な少女の話」(龍が如く×デレマス)