1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:54:13.28 ID:O68ZOlch0
律「ちくしょう……ちくしょう……」
澪「泣くなよ、私が悪いみたいだろ」
律「この世界はつくづく不平等で溢れてるなと思う」
澪「だからこそ、配られたカードで如何に勝負するか考えなきゃいけないんだ」
律「それは『持ってる者』の台詞だな」
律「私のカードは最初から勝負しようがない。いわゆるブタだ」
律「だから未だに彼氏も出来ん」
律「私を嫁に貰ってくれる物好きなんていないのさ」
澪「私が貰ってあげるから安心しろ」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:59:17.26 ID:O68ZOlch0
律「はぁ?」
澪「私が貰うと言うんだ」
澪「私に同じ台詞を二度吐かせるな」
律「これは傑作だ」
律「何を言うかと思えば、私を澪のお嫁さんにしてくれるだと?」
律「ふざけるんじゃない!」
澪「なんで」
律「どちらかと言えばお嫁さんは澪の方だろう!」
律「そして私が旦那だ」
澪「その根拠は?」
律「第一に美人である」
澪「ありがとう」
律「第二におっぱいがデカイ」
澪「そしてありがとう」
律「第三に安産型体型で子供を沢山産めそう」
澪「何人欲しい?」
律「野球出来るくらい」
澪「私を休ませる気ゼロか」
律「冗談だよ」
澪「別に構わないけども」
律「以上が私の意見です」
澪「では反論を述べさせて貰おう」
澪「大体、律に嫁属性がどれだけあると思ってるんだ」
律「なにそれ知らない」
澪「『律のさしすせそ』」
澪「さ……裁縫が出来る」
澪「し……実はしっかりもの」
澪「す……素晴らしく料理上手」
澪「せ……背中って正直だよとか言っちゃう所」
澪「そ……そんなキミが欲しい」
律「所々、無理があるような」
澪「無理だって、貫き通せばそれは道理だ」
律「あと最後の『そ』の部分は願望だろ」
澪「うん。にじみ出てしまった」
澪「軽蔑するか?」
律「このくらいで軽蔑するんだったら、ずっと友達やってないよ」
澪「……」
律「……」
澪 律「エヘヘヘヘヘヘ」
澪「とまぁ、こんな感じだ」
澪「本当はもっと語りたいけど、多分聞いたら引く」
律「じゃあ聞かない」
澪「ああ、止した方が良い」
律「おう」
澪「……」
澪「本当に聞かないの?」
律「めんどくさっ」
律「澪、めんどくさっ」
澪「別に繰り返さなくたって……」
律「それもそうだな」
澪「私のぴゅあぴゅあはーとは深く傷ついた」
澪「謝罪と誠意を要求します」
律「ごめんな」
澪「いいよ」
澪「ん」
律「?」
澪「誠意がまだだ」
律「どうすりゃいいの」
澪「ちゅー」
澪「ごめんねのちゅー」
律「別に繰り返さなくても一回言えば分かるよ」
澪「大事なことなので」
澪「ん」
律「……」
澪「ん!」
律「……分かったよ」
律「ちゅっ」
律「はい、終わり」
澪「え? ほっぺ?」
律「不思議そうな顔されても」
澪「……お口とお口じゃないのか?」
律「こんなんがファーストキスなんて嫌だし」
澪「私は良いのに」
律「私は嫌なの」
澪「律、私のこと嫌い……?」
律「そうじゃなくて……」
澪「そうだよな……どうせ私なんて美人でおっぱいでかくて安産体型だもんな……」
澪「そりゃ律に嫌われて当然だよ……」
律「(めんどくさっ)」
律「あのね、私が言いたいのはね」
律「強いられてのキスが嫌ってことなの」
律「するんだったら……その……ほらさぁ……」
律「なんて言うかなぁ……あのぉ……」
澪「(めんどくさっ)」
律「も、もっと恋人っぽくって言うか……」
澪「律……」
律「な、何言ってるんだ私は」
律「恥ずかしくなってきた……」
律「(顔赤くなってないよな?)」
澪「可愛い」
律「は、はぁ?」
澪「顔真っ赤だよ律」
律「み、見るなぁ!」
澪「照れなくても良いよ。すっごく可愛い」
澪「なぁ、カチューシャ外してみてよ」
律「なんでだよ」
澪「今の律ならきっと、もっと可愛くなる」
律「そんなことないよ……だっておかしーし……」
澪「おかしいかどうかは外せば分かるさ」
澪「取ーった!」
律「あっ!」
律「か、返してよぉ」
澪「……」
律「ねぇ……」
律「……みお?」
澪「ちゅー!」
律「んむっー!?」
律「……ん……んん!」
澪「っはぁ……!」
律「はっ……はぁっ……」
澪「!」
澪「わ、私は一体何を……!」
律「ううう……」
律「えぐっ……澪のばかぁ……」
澪「あっ」
律「私のファーストキス……こんなのってないよ……」
律「ぐすっ……」
澪「ごめんなさい……」
澪「つい、本能が……」
律「奪われた……澪に無理矢理奪われた……」
澪「実を言うと私自身、何が起こったのかよく……」
律「それは無責任だろ!」
澪「ご、ごめんなさい!」
律「……」
澪「あ……あ、謝るから……」
澪「き、嫌いに、ぐすっ、ならないで……」
澪「り、りつ……」
律「……」
律「ん」
澪「ふぇ?」
律「……されたことは仕方無い、諦める」
律「だからさ……」
澪「だから……?」
律「……次はちゃんとやって」
澪「許してくれるの?」
律「それは澪次第だよ」
律「ん」
澪「?」
律「ん!」
澪「!」
澪「(い、良いのかな?)」
澪「えっと……」
律「……好きだよ澪」
澪「!!!」
澪「あー……」
澪「う、うん」
澪「……」
澪「……私も好きだよ律」
澪 律「ちゅっ」
澪 律「……」
澪「はぁっ……」
律「ぷはぁっ……」
澪「……許した?」
律「……許しちゃった」
律「でも」
澪「なんだよ」
律「……足りないかも」
澪「……私も」
律「へへ……なんか、変な気分」
澪「私もだ」
律「もっとしたいなって思う」
澪「それも私もだ」
律「澪、同意してばっか」
澪「だって、本当なんだもん」
律「……嬉しいな」
澪「……私も」
律「……」
澪「……」
澪「じゃあ、もういっかい……」
聡「ただいまー!」
澪 律「びくっ」
聡「あれ? ねーちゃん帰ってたんなら返事くらいしてくれよ」
聡「こんにちは澪さん」
澪「お、お邪魔してるよ……」
律「お、おかえりー……」
聡「ゲームでもやろっと」
律「……」
澪「……」
澪「がーん」律「しょぼーん」
おわり
元スレ
律「はぁ?」
澪「私が貰うと言うんだ」
澪「私に同じ台詞を二度吐かせるな」
律「これは傑作だ」
律「何を言うかと思えば、私を澪のお嫁さんにしてくれるだと?」
律「ふざけるんじゃない!」
澪「なんで」
律「どちらかと言えばお嫁さんは澪の方だろう!」
律「そして私が旦那だ」
澪「その根拠は?」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:04:38.49 ID:O68ZOlch0
律「第一に美人である」
澪「ありがとう」
律「第二におっぱいがデカイ」
澪「そしてありがとう」
律「第三に安産型体型で子供を沢山産めそう」
澪「何人欲しい?」
律「野球出来るくらい」
澪「私を休ませる気ゼロか」
律「冗談だよ」
澪「別に構わないけども」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:11:12.74 ID:O68ZOlch0
律「以上が私の意見です」
澪「では反論を述べさせて貰おう」
澪「大体、律に嫁属性がどれだけあると思ってるんだ」
律「なにそれ知らない」
澪「『律のさしすせそ』」
澪「さ……裁縫が出来る」
澪「し……実はしっかりもの」
澪「す……素晴らしく料理上手」
澪「せ……背中って正直だよとか言っちゃう所」
澪「そ……そんなキミが欲しい」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:16:18.85 ID:O68ZOlch0
律「所々、無理があるような」
澪「無理だって、貫き通せばそれは道理だ」
律「あと最後の『そ』の部分は願望だろ」
澪「うん。にじみ出てしまった」
澪「軽蔑するか?」
律「このくらいで軽蔑するんだったら、ずっと友達やってないよ」
澪「……」
律「……」
澪 律「エヘヘヘヘヘヘ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:20:33.11 ID:O68ZOlch0
澪「とまぁ、こんな感じだ」
澪「本当はもっと語りたいけど、多分聞いたら引く」
律「じゃあ聞かない」
澪「ああ、止した方が良い」
律「おう」
澪「……」
澪「本当に聞かないの?」
律「めんどくさっ」
律「澪、めんどくさっ」
澪「別に繰り返さなくたって……」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:24:14.06 ID:O68ZOlch0
律「それもそうだな」
澪「私のぴゅあぴゅあはーとは深く傷ついた」
澪「謝罪と誠意を要求します」
律「ごめんな」
澪「いいよ」
澪「ん」
律「?」
澪「誠意がまだだ」
律「どうすりゃいいの」
澪「ちゅー」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:27:33.34 ID:O68ZOlch0
澪「ごめんねのちゅー」
律「別に繰り返さなくても一回言えば分かるよ」
澪「大事なことなので」
澪「ん」
律「……」
澪「ん!」
律「……分かったよ」
律「ちゅっ」
律「はい、終わり」
澪「え? ほっぺ?」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:32:56.32 ID:O68ZOlch0
律「不思議そうな顔されても」
澪「……お口とお口じゃないのか?」
律「こんなんがファーストキスなんて嫌だし」
澪「私は良いのに」
律「私は嫌なの」
澪「律、私のこと嫌い……?」
律「そうじゃなくて……」
澪「そうだよな……どうせ私なんて美人でおっぱいでかくて安産体型だもんな……」
澪「そりゃ律に嫌われて当然だよ……」
律「(めんどくさっ)」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:39:22.26 ID:O68ZOlch0
律「あのね、私が言いたいのはね」
律「強いられてのキスが嫌ってことなの」
律「するんだったら……その……ほらさぁ……」
律「なんて言うかなぁ……あのぉ……」
澪「(めんどくさっ)」
律「も、もっと恋人っぽくって言うか……」
澪「律……」
律「な、何言ってるんだ私は」
律「恥ずかしくなってきた……」
律「(顔赤くなってないよな?)」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:46:42.51 ID:O68ZOlch0
澪「可愛い」
律「は、はぁ?」
澪「顔真っ赤だよ律」
律「み、見るなぁ!」
澪「照れなくても良いよ。すっごく可愛い」
澪「なぁ、カチューシャ外してみてよ」
律「なんでだよ」
澪「今の律ならきっと、もっと可愛くなる」
律「そんなことないよ……だっておかしーし……」
澪「おかしいかどうかは外せば分かるさ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:52:11.24 ID:O68ZOlch0
澪「取ーった!」
律「あっ!」
律「か、返してよぉ」
澪「……」
律「ねぇ……」
律「……みお?」
澪「ちゅー!」
律「んむっー!?」
律「……ん……んん!」
澪「っはぁ……!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:57:04.17 ID:O68ZOlch0
律「はっ……はぁっ……」
澪「!」
澪「わ、私は一体何を……!」
律「ううう……」
律「えぐっ……澪のばかぁ……」
澪「あっ」
律「私のファーストキス……こんなのってないよ……」
律「ぐすっ……」
澪「ごめんなさい……」
澪「つい、本能が……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:02:58.74 ID:O68ZOlch0
律「奪われた……澪に無理矢理奪われた……」
澪「実を言うと私自身、何が起こったのかよく……」
律「それは無責任だろ!」
澪「ご、ごめんなさい!」
律「……」
澪「あ……あ、謝るから……」
澪「き、嫌いに、ぐすっ、ならないで……」
澪「り、りつ……」
律「……」
律「ん」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:09:13.87 ID:O68ZOlch0
澪「ふぇ?」
律「……されたことは仕方無い、諦める」
律「だからさ……」
澪「だから……?」
律「……次はちゃんとやって」
澪「許してくれるの?」
律「それは澪次第だよ」
律「ん」
澪「?」
律「ん!」
澪「!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:13:45.03 ID:O68ZOlch0
澪「(い、良いのかな?)」
澪「えっと……」
律「……好きだよ澪」
澪「!!!」
澪「あー……」
澪「う、うん」
澪「……」
澪「……私も好きだよ律」
澪 律「ちゅっ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:19:04.20 ID:O68ZOlch0
澪 律「……」
澪「はぁっ……」
律「ぷはぁっ……」
澪「……許した?」
律「……許しちゃった」
律「でも」
澪「なんだよ」
律「……足りないかも」
澪「……私も」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:25:06.25 ID:O68ZOlch0
律「へへ……なんか、変な気分」
澪「私もだ」
律「もっとしたいなって思う」
澪「それも私もだ」
律「澪、同意してばっか」
澪「だって、本当なんだもん」
律「……嬉しいな」
澪「……私も」
律「……」
澪「……」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:29:15.82 ID:O68ZOlch0
澪「じゃあ、もういっかい……」
聡「ただいまー!」
澪 律「びくっ」
聡「あれ? ねーちゃん帰ってたんなら返事くらいしてくれよ」
聡「こんにちは澪さん」
澪「お、お邪魔してるよ……」
律「お、おかえりー……」
聡「ゲームでもやろっと」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:31:13.20 ID:O68ZOlch0
律「……」
澪「……」
澪「がーん」律「しょぼーん」
おわり
澪「どーん」律「ぺたーん」
唯「むしろ家だからじゃないかな…」
梓「ムギ先輩はどうしました?」
唯「立ち往生してる」