1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:02:24.436 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ24「ヴィーネ~♪」スリスリ
ちびガヴ123「ヴィーネ~」
ちびガヴ102「ヴィーネぇ……」
ちびガヴ35「ヴィーネ……」
ヴィーネ(どうしてこんなに大量の手乗りサイズのガヴがいるのか……それにはある理由がある)
ヴィーネ(あれは……およそニヶ月前だったかしら)
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:03:29.775 ID:8FoXMDLp0.net
現在よりニヶ月前
ガヴリール「ヴィーネ!ついに例の魔法が完成したぞ!」
ヴィーネ「例の魔法って?」
ガヴリール「分身の術だよ!髪の毛から分身を作るあれだ!」
ヴィーネ「ああ……で、ついに分身を作ったの?」
ガヴリール「いやまだだ。今これから作る」
ヴィーネ「失敗したりしてね」
ガヴリール「そんなことはない。見てろっ!」
ヴィーネ「……」
ちびガヴ「……?」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「なにこれっ……かわいいっ……!!」キラキラ
ガヴリール「あっれー……おかしいな……?なんでだ……もう一回!」
ポンッ
ちびガヴ2「……」
ガヴリール「なぜだ……!!」
ちびガヴ10「ヴィーネ~」スリスリ
ヴィーネ「はーい♪」ツンツン
ちびガヴ6「私も~」
ヴィーネ「はいはいっ♪」
ガヴリール「はぁ……はぁ……なぜだ……理論上私の分身ができるはずなのにっ……!!」
ヴィーネ「駄天してるからじゃない?」ナデナデ
ちびガヴ「♪」
ガヴリール「……ああ。なるほど……」
ガヴリール「ったく……せっかく奴隷が作れると思ったのに」
ヴィーネ「残念だったわね」ナデナデ
ガヴリール「……あれ?」
ヴィーネ「どうしたの?」
ガヴリール「いや、分身が消えない……あれ?おかしいな……」
ガヴリール「もしかして正規の解除法じゃ無理なのか……?」
ヴィーネ「じゃあこの子達はどうするの?」
ガヴリール「うーん……失敗したからなぁ……どういう性質を持ってるのかもわからないしなぁ……」
ガヴリール「これは面倒なことになったぞ……」
ヴィーネ「ねえ、もしよかったら私がこの子たちの面倒を見ようか?」
ガヴリール「え?いいの?」
ヴィーネ「もし食事が必要だとしてもこのくらいの大きさなら食費もそんなにかからないだろうし……」
ヴィーネ「それにガヴの家だと色々危なそうだし」
ガヴリール「じゃあお願いしようかな」
私は10体のちびガヴを持ち帰り、面倒を見ることにした。手乗りサイズのガヴはとてもかわいかった……。
その後ガヴは分身の術を極めようと頑張っていたけど結局成功することはなく、一週間もした頃にはガヴはもう飽きていた。
なぜ今は百を超える固体がいるか?それはだいたい3週間くらい前のことだったかしら……。
道端でちびガヴを発見したの。11体目のちびガヴを。
そのときにガヴの抜け毛から稀に勝手に新しい固体が生まれちゃうことがわかったのよね。
あとわかったことと言えば人間にはちびガヴは見えないということぐらいかしら。
私は頑張って街に散らばったちびガヴを集めるようになったわ。
……ん?最初期のちびガヴ達はどうなったかって?その話をするには……今から一ヶ月前に遡ることになるわ。
現在より一ヶ月前
ヴィーネ「えへへ……ガヴ~」ツンツン
ちびガヴ「やめろ~」
ヴィーネ「はぁ……かわいい……♪」
ヴィーネ「今日もパンの耳もらってきたわよ」
ちびガヴ2「ご飯だ!」
ちびガヴ7「ヴィーネのガーリックトースト美味いんだよな」
ヴィーネ「ふー……食費はあんまりかかんないかと思ったけど……20体近くいると流石に大変ね」
ヴィーネ「でも……かわいいからいっか♪」
ヴィーネ「みんなーお風呂はいるわよー」
ちびガヴ達「「「「はーい」」」」
ヴィーネ(はーかわいい♪)
最初はこんな感じで可愛がってたんだけど……
小さいガヴは小動物っぽさが増したっていうのかしら
なんというか……少しずつストレスが溜まりつつあったの
まあ今思えばあれはストレスとかじゃなくて……虐待衝動だったんじゃないかしら
数日は耐えてたんだけどね……ちょっと我慢の限界が来ちゃって
ヴィーネ「こら!!食べかすは散らかさないって言ったでしょ!!」
ちびガヴ2「ヴィーネが怒った!」
ちびガヴ4「逃げろー!」
ヴィーネ「こんのっ……!」プルプル
ちびガヴ3「わーっ」
ドタドタドタ
ガチャンッ
ヴィーネ「……」ブチッ
ヴィーネ「いい加減にッ!」ガシッ
ちびガヴ3「ぎゅェっ!?」
ヴィーネ「しなさいッ!!」
グチャッ
ちびガヴ「あ……」
ちびガヴ2「う、わ……」
ヴィーネ「……あっ」ドクンッ
ついにやっちゃったの。殺すつもりはなかった。でも力加減がわからなくて……
本当にとんでもないことをしちゃったって思った。でも……不思議と心は満たされたの
ちびガヴ3「」サラサラ...
ヴィーネ「消えた……」
ヴィーネ「血しぶきが飛んでたのに……それも全部跡形もなく消えた」
ヴィーネ「……はっ!?」
ちびガヴ「ひっ……」ガクガク
ちびガヴ2「た、助けてぇえええ!!」タタタッ
ヴィーネ「ちがっ、逃げないで!!」
ヴィーネ「……逃げるなァ!!」
ちびガヴ2「」サラサラ...
ヴィーネ(またやっちゃった……こうなったら……)
ちびガヴ「ひっ……」
ちびガヴ4「こわいよぅ……」ガクガク
ヴィーネ「聞きなさい……もしこれから私に逆らったら2番と3番のようになるわ」
ちびガヴ「そんな……」
ヴィーネ「特に……脱走を企てた場合は漏れなく死刑よ」
もう戻れなくなったって悟ったわね。だから振り切れるしかないじゃない?
ヴィーネ「……さて、もう遅いし……寝ましょうか」
ヴィーネ「ほら、全員この箱の中に入りなさい。1分以内に入らなかった子は潰すわよ」
ちびガヴ達「「「「……」」」」ザワザワ
ヴィーネ「早く!!」
ちびガヴ「は、はいっ!!!」
ヴィーネ「そうそう。ちゃんと言うこと聞いたら生かしてあげるからね」
私はあれからちびガヴが逃げ出さないように厳重に管理するようになった
夜寝るときや学校に行くときは箱に閉まって逃げ出せないようにしたしね
翌日 学校
ヴィーネ「おはよう」
ガヴリール「おはよう。どう?私の分身たち」
ヴィーネ「ちょっと手間掛かるけどなんとかなってるわよ」
ガヴリール「そうか。よかった」
ヴィーネ「あと、できれば結界の張り方を教えてほしいんだけど……」
ガヴリール「え?なんで?」
ヴィーネ「ええと、この前ちびガヴが外出中に逃げ出しちゃって行方不明になっちゃったの……」
ガヴリール「そうなのか……確かに外に逃げ出したらどうなるかわからないからな……」
ガヴリール「人間には見つからないが動物には見えるみたいだし……」
ヴィーネ「だから家の中から出られないようにしたいの」
ガヴリール「わかった。じゃあ今日うちに来て」
ヴィーネ「ありがとう♪」
ガヴに結界の張り方を教えてもらった私はそれを改造した
ガヴが教えてくれた結界は内部と外部を隔てる檻のようなもの
でもそれじゃ足りないから……ほら、電流が流れてる檻とかあるって言うじゃない
だから私も結界に攻撃性を持たせることにしたの。まあ完成するまでにちょっと時間掛かったけどね
ヴィーネ「おやすみ、ちびガヴ♪」
ちびガヴ「おやすみ……ヴィーネ……」
ちびガヴ「……」
ちびガヴ4「寝た?」
ちびガヴ5「たぶん……」
ちびガヴ「……今日箱に鍵かけられなかったよな?」
ちびガヴ4「音しなかったし……」
ちびガヴ7「よし、開けてみよう……」
ちびガヴ8「音を立てるなよ……!」
ちびガヴ7「わかってるって……!」
カチャッ
ちびガヴ7「よしっ!」
ちびガヴ「あとは窓を開ければ……」
ちびガヴ7「任せろ……!」
カチャッ
ガラララ...
ちびガヴ5「ヴィーネはまだ起きてない……!よしっ逃げるぞ!」
ちびガヴ4「これで自由だっ!!」
バチバチバチッ!!!!
ちびガヴ4「」サラサラ...
ちびガヴ「え……?」
ちびガヴ5「な、なんで……」
ヴィーネ「ふふふ……ちょっと誘ったらすぐに乗ってきたわね……」
ちびガヴ「ヴィーネっ……」
ヴィーネ「この家には結界が張られてるの……耐天使用の結界が」
ヴィーネ「だから……」ガシッ
ちびガヴ5「へっ!?や、やめ――――」
ヴィーネ「外に出ようとするとッ!」ブンッ
バチバチバチッ
ちびガヴ5「」サラサラ...
ちびガヴ「ひっ……」
ヴィーネ「こうなるの……♪あら」
ちびガヴ6「……」
ちびガヴ9「……」
ヴィーネ「あなた達はずっと箱の中にいたのね。えらいえらい♪」
ヴィーネ「そして……逃げようとしたあなた達の扱いは悪くなる」
ちびガヴ「ひぃ……っ」
ちびガヴ7「もう逃げないから……許して……」
ヴィーネ「もう遅いわよ……」
翌日
ヴィーネ「ただいまー♪新しいお友達よ♪」
ちびガヴ12「ヴィーネの家だっ」
ちびガヴ13「あ、私達がいるっ」
ちびガヴ6「よ、よう……」
ちびガヴ9「よろしくな……」
ちびガヴ12「なんで怯えてるんだ?」
ヴィーネ「……」
新規のガヴには何も知らないでもらいたかったけど
既に住んでたガヴの様子から異変を感じ取ったみたい
あのときはちょっと困ったわ
ちびガヴ12「な、なんだよヴィーネ……」
ちびガヴ13「見せたいものって……?」
ヴィーネ「えっとね、うちに住むからにはルールを守ってもらいます」
ちびガヴ12「ルール……?」
ヴィーネ「そう。私に逆らわないこと。絶対に逃げ出さないこと。そして私を喜ばせること」
ヴィーネ「これだけ♪」
ちびガヴ12「……」チラ
ちびガヴ13「……」チラ
ヴィーネ「ただ……口でそう言ってもすぐに聞いてもらえないだろうから……」
ヴィーネ「特別教材を用意したわ!」
ちびガヴ7「……」ビクビクッ
ちびガブ8「……」ビクビクッ
ちびガヴ12「特別……教材……?」
ヴィーネ「どうしてここから逃げ出してはいけないのか……それはね」ガシッ
ちびガヴ7「ひぃっ!?やだっやだあああ!死にたくないっ死にたくないぃぃい!!!」
ちびガヴ12「ヴィーネ……?ヴィーネ……!?」
ヴィーネ「こうなるからよッ!」ブンッ
ちびガヴ7「やだぁあああああああ!!!」
バチバチバチッ
ちびガヴ7「」サラサラ...
ちびガヴ12「ひぃっ……!?」
ちびガヴ13「なっ……」
ヴィーネ「この通り……家には結界が張られていて外に出ようとしたらああなります」
ヴィーネ「絶対に私の許可なく外に出ないようにしましょう」
ヴィーネ「返事は?」
ちびガヴ12「はっ、はいっ!」
ちびガヴ13「はいっ!!」
ヴィーネ「よろしい……では私に逆らい、気に入られなかった子がどうなるか……」
ちびガヴ8「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ……」
ちびガヴ8「いい子にするから殺さないでぇ……」
ヴィーネ「駄目」
ちびガヴ8「いやだぁあああああああああ!!!」ジタバタ
ヴィーネ「……ふんッ!!」グチャッ
ちびガヴ12「……ひっ」
ちびガヴ13「う、あ……」
ちびガヴ8「」サラサラ...
ヴィーネ「ちびガヴはいっぱいいる……気に入らなくなったらすぐに処分するわ」
ヴィーネ「でも安心してね。いい子にしてたら扱いもよくしてあげるから」
ちびガヴ12「……」ガクガク
ちびガヴ13「……」ガクガク
ヴィーネ「私は……そんな顔色の悪い子よりも可愛い子が好きよ?」
ちびガヴ12「あ、あははっ……こ、これからよろしくねヴィーネ!」ニコォ...
ちびガヴ13「わ、私も……」ニコォ...
最初は拾ったガヴを恐怖で従えていた。でもなかなか思い通りにはならなかった
ヴィーネ「じゃあ学校に行ってくるわね」
ちびガヴ10「いってらっしゃい!」ニコニコ
ちびガヴ6「い、いってらっしゃいっ!」
ガチャッ
ちびガヴ6「……」
ちびガヴ9「外の世界に行きたい……」ポロポロ
ちびガヴ6「私に……考えがあるんだ」
ちびガヴ9「考え?」
ちびガヴ6「うん……ヴィーネが新しい仲間を連れてくるじゃん」
ちびガヴ9「……あっ」
ちびガヴ6「入ってこれるってことはその時は結界を解除してると思うんだ」
ちびガヴ9「そうだ……!」
ちびガヴ6「ヴィーネが新しい仲間を連れてきたときなら……逃げ出せる!」
ちびガヴ9「それだっ!!」
ちびガヴ10「やめたほうがいいって……」
ちびガヴ6「なんだよ。じゃあ一生ここにいるっていうのか!?」
ちびガヴ10「そうじゃないけど……逆らわなかったらご飯もくれるしさ」
ちびガヴ9「そんなのペット、いや奴隷みたいなもんじゃないか。私は嫌だ」
ちびガヴ10「でも殺されちゃうだろ……!」
ちびガヴ6「大丈夫だって……!私は逃げて……本体のところにいく。そしてこの現状を伝えるんだ!」
ちびガヴ6「そしてみんなを助けてやるんだ……!!」
数時間後
ガチャッ
ヴィーネ「ただいまー。今日も新しいお友達を――」
ちびガヴ6「今だっ!」
ちびガヴ9「いくぞっ!」
ダダダダダッ
ヴィーネ「あっ」
ちびガヴ6「やった!玄関を抜けたっ!これで――」
バチバチバチッ
ちびガヴ9「え……!?」
ちびガヴ14「い、今なにが……?」
ヴィーネ「あーあ……まあそう考えるわよねぇ……」
ヴィーネ「ちなみにここ……二重に結界が張ってあるの。まあ二重玄関みたいなものよね」
ちびガヴ9「そんなっ……」
ヴィーネ「ふふ。ちょっと賢かったけど……そこまで頭が回らなかったのね……」ガシッ
ちびガヴ9「ひぃっ!?」
ヴィーネ「ちょうどいいわ。14番ちゃん……」
ちびガヴ14「な、なに……?」
ヴィーネ「ここのルールを教えてあげる……♪」
ちびガヴ9「ごめんなさい!ごめんなさい!!もう逃げないから!!ちゃんと言うこと聞くからぁ!!」
ヴィーネ「ここでは私がルールよ。逆らったら……」
ちびガヴ9「やだっやだああああああ!!!」
ヴィーネ「こうなるわ」グチャッ
ちびガヴ9「」サラサラ...
しかし恐怖だけで従えるのには飽きてきた。そこで私は色々と試行錯誤したわ
ヴィーネ「はーいみんなー新しいお友達よー」
ちびガヴ15「よっ」
ちびガヴ16「よろしく」
ちびガヴ10「よろしくな!ここの事はなんでも聞いてくれ」
ちびガヴ11「よ、よろしく……」
ヴィーネ(11番、マイナス5点っと)
まずガヴ達にAからEまでのランク付を行ったわ。
基本的に新規のちびガヴにはここの現状を教えない。だからランクごとにちびガヴを隔離した。
Aは私のお気に入り。Bはここの現状を知らない子たち。最初はみんなBランクになる。
Cランクはここの現状を知ってしまった子。その子達には反逆防止教育を行う。
Dランクは私のストレス発散用。衣食住すらまともじゃなくなる。そしてEは反逆防止教材として使用されるわ。
事実上Eランクになった者は助からない。だからみんな必死に至高の生活を送ることができるAランクを目指す。
Dランクの子達は命が掛かってる分特に必死でEランクに落ちないように取り繕うようになる。
でもDランクの最下位グループは点数がどれだけ高くてもEランクに落ちる。必ずEランクは定期的に生まれる。
だから必死に醜く争うようになる。足を引っ張り合ってお互いを蹴り落とし合って……それがまた滑稽で見ていて飽きない。
でも……このままではちびガヴが足りない。
そこで私はちびガヴに新しいちびガヴを探させることにしたわ。
ヴィーネ「今日からCランク、Dランクのあなた達には特別な任務が与えられます」
ちびガヴ18「任務……?」
ヴィーネ「外に行って新しいちびガヴを見つけてここに連れてくること」
ちびガヴ19「外……!」
ヴィーネ「ああ、もちろん逃げ出すことは許しません。外に出る際あなた達には呪いを掛けます」
ヴィーネ「一定時間が経過する、ここの情報を誰かに漏らす等、私の意に反する行為をすることで発動します」
ヴィーネ「発動したら死にます。ちなみにここに事前に昨日から呪いを掛けておいた子がいます」
ちびガヴ11「死にたくない死にたくない死にたくない……」
ヴィーネ「あと3分ほどで死ぬと思いますのでみんな見ておくように」
3分後
ちびガヴ11「」サラサラ...
ヴィーネ「このように苦しみのたうち回った後死にます。こうなりたくなかったら逃げたりせず大人しく帰りましょう」
ヴィーネ「Dランクの子達はEランク落ちが関わってくるので頑張りましょう。Cランクの子も頑張れば一気にAランクに登ることもできますので頑張りましょう」
ヴィーネ「以上です」
この作戦は大成功。ちびガヴ達は必死に街中を探り新しいちびガヴを探ってくれた
まあ戻ってこない子もそれなりにいたけどね
ちびガヴ捜索隊
ちびガヴ19「おっ、もしかして今野宿してる感じ?」
ちびガヴ25「そうだけど……」
ちびガヴ19「よかったら家に来ない?今ヴィーネの家でお世話になってるんだ」
ちびガヴ25「まじで!?いくいく!」
ちびガヴ19「そうと決まれば早速ヴィーネの家にいくぞっ!」
ちびガヴ18「お、発見!早速……」
ボコッ
ちびガヴ18「いてっ!てめ、何すんだ!」
ちびガヴ17「あいつは私のだ。お前は別のやつを探せよ」
ちびガヴ18「なんだと!このやろ……!」
ちびガヴ17「まともに飯も食えてない奴が私に勝てると思うなよ」
……
ちびガヴ18「うぅっ……!」ボロボロ
ちびガヴ17「いい気味だな。じゃああいつは私が連れて帰る」
ちびガヴ18「くそぉ……なんでぇ……!」
野良猫「……」
ちびガヴ18「……へ?」
野良猫「……」ジュルリ
ちびガヴ18「嘘だろ……!や、やめろ……私は食っても美味しくな……ああああああああ!!!!」
サラサラ...
ちびガヴ16「うぅ……!はやくヴィーネの家に戻らないと……!!」
ちびガヴ16「今何時かわかんないけど…そろそろ呪いが発動するかも……!」
ちびガヴ16「はやくっ……はやくぅ……!」
ドクンッ
ちびガヴ16「お゛え゛ッ……!?」
ちびガヴ16「え゛ぇ゛ぇ゛……!」
サラサラ...
ヴィーネ「今日の収穫は17体」
ヴィーネ「でも4体未帰還……まあ13体増えたと思えば上々ね」
ヴィーネ「よくやったわ」
ちびガヴ19「えへへ……」
ちびガヴ17「♪」
ヴィーネ「この調子でまた頑張ってね」
ヴィーネ「誰も連れて来れなかったあなた達も頑張るように」
ヴィーネ「ただあなたは……残念ながらEランク落ちです」
ちびガヴ15「そんな……!!」
ヴィーネ「あなたは後々教材として見せしめになってもらいます」
ちびガヴ15「なんとかっ!!なんとかご慈悲をっ……!!」
ヴィーネ「Eランクの需要は消えないの。誰かがならないといけないの。ごめんね」
ヴィーネ(さて……!新入りガヴへの挨拶♪)
ヴィーネ「今日からよろしくねっ!」
ちびガヴ25「ヴィーネ~!」
ちびガヴ26「これで安心だなっ」
ヴィーネ「分からないこととかあったら先輩ガヴに聞いてね」
ちびガヴ20「ああ、なんでも聞いてくれ!」
ちびガヴ20(こいつらに情報を漏らさなければ私はAランクに……この苦しみから解放されるっ)
ちびガヴ20(お前らに……私の役目を押し付けられる……!)
ヴィーネ(そしてAクラスの子たちとの戯れ♪)
ちびガヴ17「あ!ヴィーネ!」
ちびガヴ19「ヴィーネ~♪」スリスリ
ヴィーネ「ふふ♪おやつにクッキー焼いたの。食べましょ♪」
ちびガヴ17「やった♪」
ちびガヴ19「んっ!やっぱヴィーネのクッキーは美味しい♪」
ちびガヴ12「……いいなぁ」
ちびガヴ13「私達もあそこにいけるよう頑張ろう」
ヴィーネ(この子達の生活をC、Dランクの子達に見せつける)
ヴィーネ(そうすることでこの生活を羨ましがり、必死に登りつめようとする)
ヴィーネ(そしてお互いに蹴り落とし合う醜い争いをしていく)
ヴィーネ(あぁ……本当にかわいい♪)
このシステムができてから本当に毎日が充実していったわ
大体軌道に乗って安定しだしたのは今から半月ほど前かしら?
大体こんな生活を送っていたわ
現在より半月前
ヴィーネ(Aランクの子達は私が厳選しただけあってとっても素直♪)
ヴィーネ「はーいご飯よー♪」
ちびガヴ17「やった!」
ちびガヴ19「今日は……カレーだ!」
ヴィーネ「おかわりもいいわよ♪」
ちびガヴ24「やったーっ♪」
ヴィーネ(ああ……かわいい♪)
ヴィーネ(Bランクの子は私を本体のガヴが知ってる通りのヴィネットだと思っている。かわいい♪)
ヴィーネ「はいっご飯よー」
ちびガヴ123「待ってたっ。お腹ペコペコだったんだよ~」
ちびガヴ120「んんっ美味しい♪」
ヴィーネ「よかった♪」ナデナデ
ちびガヴ120「えへへ……」
ちびガヴ123「あっずるい!私も!」
ヴィーネ(Cランクの子は……ここの現状を知ってしまった子)
新規に入ってきたちびガヴ(Bランク)の子達はいくつかのグループに分けられ先輩ガヴであるCランクの子が面倒を見る
でもその子がミスを犯してそのグループの子がここの秘密を知ってしまう事がある。そうなった場合そのグループはまとめてCランク落ち
そしてその先輩ガヴはDランク落ち、場合によってはEランクに落とすこともあったわ
ヴィーネ「うふふ……じゃああなた達にはこれから見てもらうものがありまーす」
ちびガヴ102「見てもらうもの……?」
ヴィーネ「そうです♪」
ちびガヴ10「お願い……助けて……助けてぇ……」
ヴィーネ「だめ。あなたはこれからこの子たちの反逆防止教材になるの」
ちびガヴ10「やだっやだああああ!!だって私20人以上連れてきてたじゃん!!なんでなんでなんでええええ!!!」
ヴィーネ「でもあんたは口を滑らせて大勢をCランクに落としちゃったわよね?」
ちびガヴ10「でもっでもぉ……!!」
ヴィーネ「大人しくしなさい。今日の処刑方法はぁ……♪」
ヴィーネ「これっ!新しく買ったミキサー!」
ちびガヴ102「ヴィーネ……?何をするの……?」
ヴィーネ「これから私に逆らったらどうなるか教えます」
ちびガヴ10「やだっやだああああああああ!!!!」
ヴィーネ「私に逆らったら……こうなります」
ちびガヴ10「出してっ出してええええええええええ!!!!!」
ちびガヴ10「死にたくないっ死にたくないぃぃいいい!!!!」
ちびガヴ102「ヴィーネ……?ヴィーネ……!?」
ヴィーネ「スイッチ……オーン♪」
ちびガヴ10「ギャッ―――――」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ
ちびガヴ10「」サラサラ...
ちびガヴ102「ひぃっ……!!」
ヴィーネ「ふふ……ジュースになっちゃった」
ヴィーネ「でも綺麗に消えるから掃除も楽ちん♪」
そんなこんなで今から一週間くらい前まで来たわね
たしかこの日にみんなとちびガヴ品評会の約束したんだっけ
現在より一週間前 学校
ヴィーネ「ふふふ……♪」
ガヴリール「最近ヴィーネ調子いいみたいだけどどうしたの?」
ヴィーネ「ふふ、ちびガヴが可愛くて♪」
ガヴリール「そんなにか?」
ヴィーネ「ガヴは本人だからその可愛さがわからなくても仕方ないわ」
ヴィーネ「サターニャやラフィも可愛いと思うわよね?」
ヴィーネ(ちなみに……ちびガヴは天使や悪魔には視認できるのでラフィやサターニャも保護という名目で拾ってはお世話している)
ラフィエル「ほんと可愛いですよね~……♪」
サターニャ「悔しいけど……可愛いとは思うわ♪」
ヴィーネ「ね♪」
ヴィーネ(ただ……それはうちで調教してるちびガヴがラフィやサターニャと接触する可能性があるということを意味している)
ヴィーネ(一応口封じもしてるし、連れて行かれそうになっても私の家に住んでるって言わせるようにしてるから……)
ヴィーネ(大丈夫だとは思うけど……)チラ
ラフィエル「どうかしました?」
ヴィーネ(サターニャはともかく……ラフィは底が読めない。要警戒ね)
ラフィエル「それはそうと……今度タプちゃんの入学祝も兼ねて何かしませんか?」
ヴィーネ(……こういうイベントで欠席したら怪しまれるわね)
ヴィーネ「そうね。じゃあ……タコパとかどうかしら?」
ガヴリール「たこ焼きか……いいな」
サターニャ「じゃあ私がとっておきのアイテムを……」
ヴィーネ「そういうのはいらないから」
ラフィエル「あと……その時手乗りガヴちゃん鑑賞会とかしませんか♪みんなお気に入りの子を連れてきて♪」
ヴィーネ「いいわね」
ヴィーネ(大丈夫。Aランクの子は私に逆らわないし、Bランクの子はそもそも秘密を知らない)
ヴィーネ(C、Dランクの子じゃなければ問題はないわ)
ラフィエル「では日曜日に」
ガヴリール「まあ日曜日はキッズが多いしいいか」
サターニャ「決まりねっ」
ヴィーネ(ふむ……料理、か)
帰ってから思いついたんだけど……
ちびガヴは死んだら個体差もあるけど数分で身体が消滅する
だから料理にするのは難しくて今までは食べるとしても踊り食いとかだったんだけど……
ガララッ
ヴィーネ(Eクラスの子が収容された箱を取り出すとちびガヴ達は途端に怯えだす)
ヴィーネ(それは拷問か処刑かの何れかが行われることを意味するから)
ちびガヴ78「ひぃぃいい……!!」
ヴィーネ「今日はあなたに決めた」
ちびガヴ68「ほっ……」
ちびガヴ75「せーふ……!」
ちびガヴ78「嫌だっ嫌だああああああああ!!!」
ヴィーネ「うるさい」ギュッ
ちびガヴ78「ぐェ……!!」
踊り食いじゃお腹の中で死んで結局死体は消える。お腹は満たされない。心は満たされるけどね
でも……ちびガヴが死ななければ体は消えない。それを利用しようと思ってね
ヴィーネ「痛いのは最初だけだから。すぐ痛くなくなるから」
ちびガヴ78「やだっやだああああああ!!!」
ヴィーネ「手足を切り落とされるだけ!!!」
ちびガヴ78「やめてっ許してぇえええええええ!!」
ヴィーネ「うっさい!!」
チョキンッ
ちびガヴ78「い゛っ……!!」
ちびガヴ78「ぐっ……うぐぅぅ……!!」プルプル
ヴィーネ「止血しないと……マッチどこだったかしら」
ちびガヴ78「痛いよぉ……もうやめてぇ……」プルプル
ヴィーネ「あったあった。ほら、血止めるわよ」
ボッ
ちびガヴ78「あ゛っつ゛ぅぅうううううううううう!!!」
ヴィーネ「暴れないの。関係ないところまでやけどするわよ」
ちびガヴ78「う゛……う゛ぅ゛……」プルプル
ヴィーネ「10分経過……未だに切り落とされた手足は健在」
ヴィーネ「ちゃんと調理することができる」
……
ヴィーネ「ガヴの腕入りたこ焼き美味し……♪」
ヴィーネ「あ、これはたこ焼きじゃないわね。ガヴ焼き?」
ヴィーネ「でも……やっぱり可食部が少ないわね……」
ヴィーネ「あのまま残る四肢も切り落として食べたけど……少ない」
ヴィーネ「残る胴体は……」
ちびガヴ78「助け……てぇ……」ポロポロ
ヴィーネ「うーん……揚げ物にならないかしら」ポイッ
ジュワァァアアアアアアアアアア
ヴィーネ(あっ……だめかぁ)
ちびガヴ78「ぅ……ぁ……」サラサラ...
でもやっぱり難しかったわ。うん。まあわかってたけど
ヴィーネ(まあいいか……それよりAクラスの子にご飯あげないと……)
ヴィーネ「ガヴーご飯できたわよ~」
ちびガヴ17「待ってました!」
ちびガヴ19「お腹ぺこぺこだよ」
ちびガヴ24「今日は何?」
ヴィーネ「今日はエビフライ!」
ちびガヴ17「うまうま……」
ちびガヴ19「ヴィーネ!おかわり!」
ちびガヴ24「私タルタルソースがいい」
ヴィーネ「はいはい」
ヴィーネ「ところで……今度ガヴの家であなた達の品評会するんだけど」
ヴィーネ「Aランクのあなた達を連れて行こうと思うんだけど誰が行きたい?」
ちびガヴ17「はい!」
ちびガヴ19「はいはいはーい!」
ちびガヴ24「いきたーい!」
ヴィーネ「ふふ、行けるのは1人だけよ」
ちびガヴ17「よーしじゃんけんだ」
ヴィーネ「ふふ♪さて……」
そんな感じで連れく子を決めたの
ん?そういえば一番最初のちびガヴはどうしたかって?
それは……
ヴィーネ「ガヴリールで遊ぼう」ニコ
ちびガヴ「……」ピクピク
1番……うちの中で最古参のちびガヴ。
この子は肉体がどこまで耐えられるかを調べるために生かされているようなものだったわ。
まず最初にハサミで指を切り落とした。その後羽を燃やしてもぎ取った。
マッチで熱した金属製の定規の上に立たせる遊びはなかなか面白かった。全身やけどしちゃったけど。
鉛筆削りで腕を削ってみたりもした。一周、二周、三周とハンドルを回すたびにガヴの悲鳴はより可愛くなっていった。
体の一部が次第になくなっていくのは精神的に大きな苦痛らしく、ちびガヴは私の顔を見るだけで漏らすようになった。
片腕がないとバランスを取りづらいのかすぐに転ぶ。まあ私が足にリードを結んでるからかもしれないけど。
でも元気がないのは心配……ということでガヴのためにポーションのプール(瓶)を作って泳がせ(沈め)たりした。
ちびガヴを入れた状態でシェイクして全身にまんべんなく馴染ませようとしたけど……ゴツゴツって音をたてて中身が赤く染まったわ。
まああれは考えるまでもなく当たり前よね。
でも悪魔用のポーションはやっぱり意味がなかったら吐かせたわ。
どうやって吐かせたかって?ショック療法よ。太ももに針を突き刺したの。
裁縫は趣味だからね。縫い針はいっぱい持ってるの。その後ガヴの太ももに空いた穴に糸を通したわ。
これで簡単には逃げられないようになったわね。もっとも元気はもっとなくなったんだけど。
だからせっかく新しいリードを作ったということでお散歩もしてあげたの。羽がなくなって空を飛べなくなって可哀想だったから空中散歩よ。
どうやったって?そんなのただ振り回すだけに決まってるじゃない。普段じゃ出せないスピードで飛べてたから喜んでたと思うわよ。
まあその後吐いてたけど。きっと運動不足だったのね。
それでちびガヴの片足を欠損させたんだけど……どうやったっけ?……あぁ、太ももにあけた穴に爆竹をねじ込んだのよ。
火を付けて解放したら必死に逃げ惑って。お姉ちゃんお姉ちゃんって泣き叫んでたわ。
でも爆竹が無慈悲に炸裂して足が吹き飛んだら気絶しちゃったの。ちなみに飛んだガヴの足はしばらくぴくぴくしてたわ。
それでガヴが目を覚ました後にその足を見せてあげたら泣いちゃって……無理やり食べさせたら吐いちゃった。
だから罰としてお腹にデコピンしたら吐瀉物の代わりに血を吐き出して飛んでちゃった。
小さいと私のデコピンでも小石みたいに飛んでくのよね。あ、でも小石ってデコピンしたら意外と痛いのよね。
まあどうでもいいか。
そんなこんなで……私は1番を楽にしてあげることにしたの
ちびガヴ「……」ビクッビクッ
ヴィーネ「あなたはもう声がだせない。自力でも動けない」
ヴィーネ「もう面白い反応をしてくれない」
ヴィーネ「でもあなたはは死ぬか死なないかのラインを探るのに大いに貢献してくれたと思う」
ヴィーネ「だから……天使として幸せな死に方をさせてあげたいと思う」
ドンッ
ちびガヴ「……?」ビクッ
ヴィーネ「しばらく餌を与えてないムカデよ。飢えに苦しんでいることだと思うわ」
ヴィーネ「この子のご飯にしてあげる。ガヴのお陰でこの子は飢えから救われるの」
ヴィーネ「幸せだと思わない?」
ちびガヴ「……」ニコ
ヴィーネ(この笑みの意味はなにかしら。ようやく解放される喜び?それともこの子を救える喜び?まあどっちでもいいけど)
ポイッ
ブチブチッ
ちびガヴ「……」ビクッビクッ
ヴィーネ(ガヴの体がムカデに食べられていく。ガヴはまともな抵抗をしない)
ヴィーネ(体が痛みを感じていないのか。それとも感じたとしても体が動かないのか)
ちびガヴ「……」ガクンッ
ヴィーネ(ここまで弱ると血ってあんまり吹き出さないんだなぁ。まあ新鮮なガヴとくらべて、だけど)
ちびガヴ「」サラサラ...
ヴィーネ(あ、消えた。ムカデさんごめんなさいね。結局飢えは凌げなかったわね。あー気持ち悪、さっさと捨てましょ)
そんな感じで最初期のガヴ達はみんないなくなったわ。
ん、他にはどんなことをしたのかって?
そうねぇ……蠱毒ってあるじゃない?あれをちびガヴでやってみようと思ったの。
ちびガヴをいっぱい箱の中に閉じ込めて最後の一体になるまで殺し合わせるっていう。
仲良しグループを中心に選んでね、10分以内に決着がつかなかったら全員潰すって言ったらみんな慌ててね。
でもやっぱり仲良しグループだったから……なかなか殺し合いとかしなくてね。
でも可愛かったわよ。特にあるガヴを守ってたガヴとその守られてたガヴが残ったときとか。
タイムリミットが近づくと守られてたガヴがね、武器を手にとってね。自ら命を絶ったの。
ガヴって自己犠牲精神あるわよね。
そんなこんなで一週間が経ち、品評会当日になったわけで……
ガヴリール宅
タプリス「ほっ本日はお世話になりましゅ!!」
タプリス(噛みました……)
みんな自分がお世話しているガヴを一体ずつ連れてきた
当然私も連れて行かなくてはならない。だから順応なAクラスの子を選んだ
ラフィエル「この子が私のガヴちゃんですっ!」
ちびガヴF「……」ギュー
ガヴリール「その言い方やめろ」
サターニャ「私のガヴリールはこの子よ!」
ちびガヴS「……」ドヤァ
ラフィエル「ふふ、飼い主に似るというのは本当のようですね」
サターニャ「あんたのを見たらそうとは言い切れないと思うけど」
ラフィエル「ヴィーネさんのは?」
ヴィーネ(……きたか)
ヴィーネ「私のは……この子よ」
ちびガヴ24「いい匂いがする……これは……たこ焼きか!?」
ラフィエル「あらあら。食い意地が……これは可愛らしいですね♪」
ヴィーネ「でしょ!?」
サターニャ「タプリスは持ってきたの?」
タプリス「もちろんですっ!」
タプリス「私の天真先輩はマフラーの中がお気に入りで……出てきてくださいっ」
ちびガヴT「……」ピョコンッ
サターニャ「ぐっ……これはかわいい……!!」
ラフィエル「やりますね……タプちゃん!」
ヴィーネ「でも……」
サターニャ「でも……」
ラフィエル「でも……」
「「「うちの子がいちばんかわいい!!」」」
ガヴリール「どれも同じ見た目だろ……」
ヴィーネ「わかってないわね!」
サターニャ「あんた本当にちびガヴの親なの!?」
ガヴリール「どうでもいいからさっさとタコパ始めない?もうお腹ペコペコなんだよ」
ガヴリール「タプリスもはやくたこ焼き食いたいよな?」
タプリス「はい!」
快調だった。このまま誰にもバレないで……って思ってた
ヴィーネ「はいガヴ、たこ焼き焼けたわよ」
ガヴリール「ん……」
ちびガヴ24「はふっはふはふ……!」
ガヴリール「そっちかよ」
ヴィーネ「オリガヴの分もあるわよ?」
ガヴリール「なんかその言い方やだな……」
うちの子も変なことしでかす様子がなかったし……
品評会を兼ねたタコパは順調に進んだ。何事もなく終わるかと思っていた。
その時よ。私が完全に油断してたこ焼きを焼くのに夢中になってたときだった。
ちびガヴ24「みんな聞いてくれ!!実はヴィーネは――!!」
あの子がすべて吐き出した。私が家でどんなことをしているのかを、包み隠さず……。
まさか、Aクラスのお気に入りの子がそんなことをするなんて。ずっと、ずっと私を騙していたの。
やられた。Aクラスということで油断してた。呪いを掛けてなかった。
もう何もかも終わる……そう思ってたのよね。
あのときまでは……私もびっくりしたわよ?まさか。
みんな同じだったなんて。
ちびガヴF「!!!……私もラフィエルに――!!」
ちびガヴS「私もっ……サターニャに――!!」
ちびガヴT「私もタプリスに――!!」
あの瞬間を思い出しただけで今でも吹き出しそう。
まさかみんな私と同じようなことをしてたなんてね。
みんな予想外って感じ。あ、でもラフィは想定内って感じだったかしら?
まあ、そんなこんなで……。
現在 ヴィーネ宅
ヴィーネ「今に至るってわけ」
ラフィエル「いやー考えましたね。ちびガヴちゃんを使ってちびガヴちゃんを集めるとは」
ヴィーネ「こっちも色々振り回されたんだからね。まさかみんなちびガヴ虐待してたなんて」
ラフィエル「ヴィーネさんのところのガヴちゃんの様子がおかしいのはわかってましたが……」
ラフィエル「ヴィーネさんが虐待してるとは思えずなかなか探ることができなかったんですよ。私のことがバレるかもしれないですし」
ヴィーネ「なるほどねー……」
ラフィエル「ですが……安心しましたっ」
サターニャ「ねー。びっくりよ……自分だけだと思ってたもの」
タプリス「私もです……」
ヴィーネ「ふふ、これからはみんな仲良く楽しみましょう♪」
ラフィエル「はいっ!さっそくその子を撫でさせてもらっていいですか?」
ヴィーネ「ふふ、Aランクの子は可愛いでしょ?ああ、この子はEに転落したんだった」
ちびガヴ24「あはは……」
ラフィエル(先日の品評会で私達にヴィーネさんを突き出した……がしかし)
ラフィエル(それが実は私達まで同じようなことをしていたと知って絶望したような顔をしてます♪)
ヴィーネ「それでこっちがCランクの子」
サターニャ「かわいいわね」
タプリス「ランク分け……そうすればらぶらぶミニ天真先輩もノーマルミニ天真先輩もがくぶるミニ天真先輩もみんな味わえる……なるほどぉ」
ヴィーネ「そうそう。Bクラスの子は何も知らないのが売りだから会わせられないの。ごめんね」
サターニャ「それにしても……ずるいわねー一人でこんなに所有して」
ヴィーネ「実はこの倍近くはいたんだけどね」
タプリス「ええっ」
サターニャ「ずるい!!私にも分けてよ!!」
ヴィーネ「まあまあ。欲しいならこれからいっぱい作ってもらえばいいじゃない」
ヴィーネ「ねえ?ガヴリール」
ガヴリール「うっ……ぁ……」ガクガク
ラフィエル「あのーガヴちゃん。そろそろ落ち付いてもらえませんかね」
ラフィエル「別にガヴちゃんに危害を加えようとしてるわけじゃないんですよ?」
ガヴリール「し、信じられるかっ……私の分身が……」
ラフィエル「うーん。小さいガヴちゃんだからイジメてただけなんですけどね」
サターニャ「どうせ元は髪の毛なんだからいいじゃない」
タプリス「そうですよ。ただ髪の毛が天真先輩の形になって動いて喋るだけなんですから」
ガヴリール「……」ガクガクッ
ヴィーネ「……ガヴ。よく考えてみて?」
ヴィーネ「この力はガヴの意思に関係なく発動してたのよね」
ヴィーネ「朝起きたら枕元にちびガヴがいたなんてこと珍しくないと思う」
ヴィーネ「でもね?洗髪時も髪がよく抜けるでしょ?」
ガヴリール「やめて……」
ヴィーネ「つまりよ?お風呂でガヴの髪の毛が抜けて排水溝に入っていく」
ヴィーネ「排水溝の上でちびガヴ化できた子はまだマシ。問題は排水管にまで入った髪の毛よ」
ガヴリール「やめて……!」
ヴィーネ「排水管の中で生まれたちびガヴは少なくないと思う」
ヴィーネ「ガヴの家の排水管が詰まったりしないってことは、みんな中で死んで消えちゃったってこと」
ヴィーネ「もうガヴも何体も殺しちゃってるのよ?」
ガヴリール「それ以上言うなぁ……!!」
ヴィーネ「現実を受け入れちゃいなさいよ……」
ラフィエル「それに……ガヴちゃんの家にお邪魔したときに見かけたちびガヴちゃんの数はヴィーネさんの持ち数よりも少なかったですよね」
ラフィエル「……自ら処分してるのでは?」
ガヴリール「そんなわけないだろ!!」
ラフィエル「ではなぜ少ないのでしょう。発生源がガヴちゃんである以上数は相当数になるはずですが」
ラフィエル「……もしかして外に定期的に放っていたのでは?」
ガヴリール「……」ギクッ
サターニャ「ん?」
タプリス「あたりですね?」
ラフィエル「やっぱり」
ガヴリール「いやっ、だってしょうがないだろ!!何百体も面倒見きれるわけ」
ラフィエル「ちびガヴちゃんは人間には見えませんが動物には見えます」
ラフィエル「一体何体のちびガヴちゃんが野良の餌になったんでしょうね」
ガヴリール「う……!!」
ラフィエル「そういうことですよ。ガヴちゃんはもう数え切れないほどのちびガヴちゃんを殺してるんですよ」
ガヴリール「でも……でもぉ……!!」
ラフィエル「もういいじゃないですか。はいそうですって受け入れればいいじゃないですか」
ラフィエル「タプちゃんの言うとおり所詮は髪の毛なんです。ただ特殊な術で人為的に意思を吹き込まれただけの人形じゃないですか」
ラフィエル「何を気にしてるんですか」
ガヴリール「お前ら……おかしい……」
ヴィーネ「排水管の中で殺したり野良犬の餌にしたりするガヴが言えたこと?」
ガヴリール「なんでそんな言い方するの……」
ヴィーネ「……そうだっ!こう考えたらどう?ガヴが遊んでるゲームのモンスターと同じ!」
ヴィーネ「そう、ちびガヴはモンスターで私たちはそれを退治してるの!ときにはテイムしてるの!」
サターニャ「なるほど!」
ヴィーネ「流石にモンスターを狩るときに『あぁこのスライム可哀想だなぁ……』なんて思わないでしょ?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「でもぉ……」
ガシッ
ガヴリール「ひぃっ!?」
サターニャ「私ちびガヴでストレス発散してたんだけど……もしちびガヴがいなくなったらアンタにまで手を出しちゃうかも」
ガヴリール「さ、サターニャ……?」
サターニャ「いや、当たり前だけどガヴリールってちびガヴと同じ見た目だから……自分を抑えられなくなっちゃうかも」
タプリス「私も正直自信ないです」
ラフィエル「私もですよ」
ガヴリール「う、ぁ……」ガクガク
ヴィーネ「というわけよガヴ。ガヴ自身が分身の身代わりになるなんて流石におかしいわよね」
ヴィーネ「だから……どうすればいいかわかるわよね?」
ガヴリール「……っ」コクコク
ヴィーネ「そう……よかった♪じゃあこれからちびガヴの量産体制を整えるのに……協力してよね♪」
ガヴリール「は、はい……」ヘタッ...
あれから数ヶ月後……
ちびガヴ6841「ヴィーネ~♪」スリスリ
ヴィーネ「がーゔ♪」ナデナデ
ちびガヴ6841「えへへ」キャッキャッ
ヴィーネ「……そろそろ時間ね。ごめんねガヴ、ちょっと用事があるからお留守番しててね?」
ちびガヴ6841「行かないでー……」ウルウル
ヴィーネ「ごめんね!すぐ戻ってくるからね……!」ナデナデナデ
某所―地下施設
ヴィーネ「こんにちはタプちゃん」
タプリス「月乃瀬先輩っ!」
ヴィーネ「今日はどんな感じ?」
タプリス「今日の選別は終了しましたっ今日はこの150体です」
ヴィーネ「どれどれ」
ちびガヴ10234「ヴィーネだ~」
ちびガヴ10275「タプリス~」
ちびガヴ10384「ここどこ~?」
ヴィーネ「あら~かわいい。馬鹿っぽくていいわね」
タプリス「ふふ、胡桃沢先輩さんの教育の賜物ですね!」
ヴィーネ「いい仕事するわね」
ヴィーネ「じゃあ早速開始しましょうか」
タプリス「ですね。では魔力の充填をお願いします」
ヴィーネ「わかったわ」
タプリス「私はロボトミーニードルをセットしておきますね」
ヴィーネ「ええ」
タプリス「はーいミニ天真先輩~こっちにきてくださーい」
タプリス「みなさんそこに座ってくださいっ」
ちびガヴ10244「なんだなんだ?」
ガシャンッ
ちびガヴ10257「あれ、動けないぞ」
タプリス「はーいこれからメリーゴーランドの始まりです♪」
ちびガヴ10260「おーっ遊園地だー♪」
タプリス「ではお願いします」
ヴィーネ「ロボトミーニードル、脳内に挿入。魔力注入……」
サクッ
ちびガヴ10234「お゛っ……?おぉ……?」
ちびガヴ10234「あ゛~♪ヴィーネ~タプリス~♪」
ヴィーネ「ふふ、より一層可愛くなったわね♪」
タプリス「ふふ、かわいいですっ♪」
ヴィーネ「この調子で100体まで魔力を注入して可愛くしたら……」
ヴィーネ「残りにはタプちゃんの天使力を注ぎ込むわ」
タプリス「今日は……成功するでしょうか」
ヴィーネ「まあ急いでるわけじゃないし気長にね」
タプリス「いえ……私は一刻も早く天界タイプのミニ天真先輩がほしいんですっ!」フンス
ヴィーネ「じゃあ……タプちゃんがくれた天使力を注入するわ」
タプリス「お願いしますっ」
ヴィーネ「さ、どうなるかしら……」
サクッ
ちびガヴ10334「お゛……ッ」
ちびガヴ10334「……タプリス?あれ、ここはどこですか?」
タプリス「きゃーっ!成功ですよ月乃瀬先輩!髪の毛もサラサラになりました♪」ナデナデナデ
ちびガヴ10334「タプリスっ!?ちょっ……くすぐったいですよ……///」
ヴィーネ「かわいいいっ……!!これは大成功ね!!」
ヴィーネ「タプちゃん!急いでこの天使力を量産して!」
タプリス「サビ残ばっちこいです!!」
ヴィーネ「今日もかわいいちびガヴがいっぱいできたわね♪」
ちびガヴ10234「ヴィーネ~遊ぼ❤️」
ちびガヴ10384「タプリス……私も遊びたいです……❤️」
タプリス「はぁぁぁぁ……❤️」
ヴィーネ「それで……」チラ
ちびガヴ10277「なんで……なんでこんなことに……なんでなんでなんで……」ブツブツブツ
ヴィーネ「内13体が失敗品ね」
タプリス「魔力を注入されて可愛くならないということは……知性があったってことですね」
ヴィーネ「じゃあ失敗品とはいえ色々使えるからね。4人で分けるとして一人あたり3体、余った1体は持ち越し?それとも廃棄にしましょうか?」
タプリス「廃棄でいいと思います。とりあえずこの1体は白羽先輩のところに持っていきましょう」
ヴィーネ「わかったわ。私がもっていくからタプちゃんは天使力の量産をお願いね」
タプリス「はいっ!」
地下施設―実験区画
ヴィーネ「ラフィー今日の廃棄持ってきたわよ」
ラフィエル「はーい。今日は1体ですか」
ヴィーネ「ええ。あとついにできたわよ!天界時代タプのちびガヴ!」
ラフィエル「ほんとですか!?」
ヴィーネ「ええ♪」
ラフィエル「これは今日は眠れませんね♪」
ヴィーネ「それで……そっちは順調?」
ラフィエル「ええ。順調ですよ」
ラフィエル「見てください。8750番から8800番は今日で50回目の蘇生になります」
ちびガヴ8765「お゛……お゛……」
ラフィエル「肉体は正常に修復できましたが精神の異常は戻ることはないでしょう」
ラフィエル「やはり10回目の蘇生から始まる精神の劣化は避けられそうにないですね」
ヴィーネ「ふむふむ」
ラフィエル「それで環境適応力テストのほうですが……見てください。このような不衛生な環境下でも生き延びています」
ちびガヴ8211「ごはん……ごはん……」ハグハグハグ...
ヴィーネ「主食が生ゴミになっても生きていられるのね」
ラフィエル「だからこそ野生で生き延びていられたと言えるのでしょう。もしこれに生殖機能がついていたら野生化したときえらいことになりますよ」
ヴィーネ「人間には見えないし死体は消えるとはいえね……」
ラフィエル「あと細菌耐性試験や精神の耐久テストも順調に進んでますし……あ、そうそう!ヴィーネさんに見せたいものがあったんでしたっ」
ヴィーネ「なになに?」
ラフィエル「みてくださいっ!正常なちびガヴちゃんの腕を切り落として別の個体の腕と入れ替えてみたんですっ」
ヴィーネ「うわー」
ラフィエル「小さなガヴちゃんとはいえ体の構造は天使に近いですから……このガヴちゃんを使えば医療技術の進歩は飛躍的に進むとと言えるでしょう!」
ヴィーネ「この施設を作ったときも思ったけど、白羽家の力ってすごいのねー……」
ラフィエル「ふふ。運営体制を整えた後白羽家の人員を導入します。これで作業効率が向上しますよ」
ヴィーネ「規模が大きくなると人員の管理が大変になるからそのへんは気をつけないとね」
ラフィエル「ですねっ」
ヴィーネ「さてと……じゃあ私はガヴのところにいこうかな」
ラフィエル「わかりましたー。私はこの子を廃棄用ミキサーに放ったら上がりますね」
ヴィーネ「ええ、今日は一緒に帰りましょう♪」
現ガヴリール宅
ヴィーネ「ガヴー?」
ガヴリール「ヴィーネ……」
ヴィーネ「久しぶりに今日はみんなとご飯でも食べない?」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「あ、ごはんっていっても踊り食いじゃないわよ!?ふつうにファミレスで!」
ガヴリール「……わかった」
ヴィーネ「そう♪よかった♪」
ガヴリール「あはは……」
ヴィーネ「ガヴにストレスが溜まると生まれるちびガヴにも影響があるからね。ガヴにはガヴらしくいてもらわないとっ」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「まぁ……もっとも、魔力の脳内注入でどうにかできてるから別にいいっちゃいいんだけど」
ガヴリール「……」
ガチャッ
サターニャ「あ、ヴィネット。ここにいたの」
ヴィーネ「サターニャ!ちょうどよかったわ。今日帰りにみんなでご飯食べに行かない?」
サターニャ「えっと……ガヴリールも一緒って言うことは普通のファミレスとか?」
ヴィーネ「そうそう」
サターニャ「わかったわ」
ガヴリール「……」
ガチャッ
ラフィエル「今上がりましたー」
タプリス「あ、胡桃沢先輩。見てください、天界時代のミニ天真先輩ですよ」
ちびガヴ10334「タプリス……❤️」スリスリ
サターニャ「おー……これはかわいいわね……!」
タプリス「あとこれがいつものミニ天真先輩と失敗品ですね。今日はどの子をお持ち帰りしますか?」
サターニャ「そうねー……」
ワイワイ ワイワイ
某ファミレス
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ねえガヴ。何が不満なの」
ガヴリール「……え?」
ヴィーネ「こうしてご飯もおごってあげてる。ゲームの課金だって好きなだけしてあげてる」
ヴィーネ「こんなに恵まれた生活を送ってるのに何が不満なの?」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「髪の毛を私たちに提供するだけでネトゲジャージでゴロゴロ」
ヴィーネ「何が不満なの?もしかしてまだちびガヴに同情してるの?」
ガヴリール「だって……」
ヴィーネ「ガヴ。ちびガヴはあくまで髪の毛。生き物じゃないの。ただガヴの形をしていて人のように意思を持って行動するだけの髪の毛なの」
ヴィーネ「いい加減割り切りなさいよ……」
サターニャ「そうよ。髪の毛を差し出せばご飯も奢ってもらえてお金も貰えるなんてどんだけ贅沢なのよ」
ラフィエル「まったくです。ガヴちゃんには元のアパートよりもいいお部屋に住まわせてあげてるんですよ?」
ラフィエル「酷いことをするどころかその正反対じゃないですか」
タプリス「そうですよ」
ガヴリール(そういう問題じゃないだろ……)
ガヴリール(どうして……どうしてこうなった……?)
ガヴリール(私は……ただネトゲの効率があがるとか、分身に学校に行かせて私はネトゲができるとか)
ガヴリール(そんな軽い気持ちで分身の術に手を出した)
ガヴリール(その結果がこれ……?なんでだ?なんでなんだ……?)
ガヴリール(たしかにあいつらの言うとおり私自身は危害は加えられてない……)
ガヴリール(それどころか仕送りの倍以上のお金を貰ってるし、部屋も前とは比べ物にならないほど良質なものになった)
ガヴリール(でも……その裏では私の分身が酷いことになってるんだぞ……)
ガヴリール(たしかにあれは分身だけど……でも私と同じ容姿の分身が酷いことされて正気を保てるわけが……)
ガヴリール(……いや、私がおかしいのか?たしかにあんな分身、元はただの髪の毛だ……)
ガヴリール(それが不具合で小さくなり、自然消滅せず力抜きない限り死ななくなっただけ)
ガヴリール(本来の分身は衝撃を受けたら術が解除されポンっと消える。小さい分身が死んでしまうのは術が解除されるようなものじゃないのか?)
ガヴリール(それまでの過程が様々なだけで……結局術が解除されて消えているだけじゃないか……?)
ガヴリール(そうだ……そうだよ……)
ガヴリール(難しく考えすぎていた)
ガヴリール(だってヴィーネ達に酷いことされてないじゃんか。ああ、私がみんなに酷いことしてたな……)
ガヴリール「あははっ……あはははっ!ごめんみんな!私バカだったわ!よく考えたらみんなの方が正しいじゃん!」
ガヴリール「ちびガヴ?なんて所詮ただの分身じゃん!wそうじゃん!w髪の毛じゃん!w」
ガヴリール「よーしお前ら!これからもじゃんじゃん量産するぞ!育毛剤買わないとなー!あっははははは!!!あははははははは!!!」
ヴィーネ「……ふふ、注入しすぎちゃったかしら?」
BAD END P 楽しい日々はいつまでも…… ~ガ虐編~
元スレ
現在よりニヶ月前
ガヴリール「ヴィーネ!ついに例の魔法が完成したぞ!」
ヴィーネ「例の魔法って?」
ガヴリール「分身の術だよ!髪の毛から分身を作るあれだ!」
ヴィーネ「ああ……で、ついに分身を作ったの?」
ガヴリール「いやまだだ。今これから作る」
ヴィーネ「失敗したりしてね」
ガヴリール「そんなことはない。見てろっ!」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:03:58.905 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「……」
ちびガヴ「……?」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「なにこれっ……かわいいっ……!!」キラキラ
ガヴリール「あっれー……おかしいな……?なんでだ……もう一回!」
ポンッ
ちびガヴ2「……」
ガヴリール「なぜだ……!!」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:04:32.164 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ10「ヴィーネ~」スリスリ
ヴィーネ「はーい♪」ツンツン
ちびガヴ6「私も~」
ヴィーネ「はいはいっ♪」
ガヴリール「はぁ……はぁ……なぜだ……理論上私の分身ができるはずなのにっ……!!」
ヴィーネ「駄天してるからじゃない?」ナデナデ
ちびガヴ「♪」
ガヴリール「……ああ。なるほど……」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:05:21.335 ID:8FoXMDLp0.net
ガヴリール「ったく……せっかく奴隷が作れると思ったのに」
ヴィーネ「残念だったわね」ナデナデ
ガヴリール「……あれ?」
ヴィーネ「どうしたの?」
ガヴリール「いや、分身が消えない……あれ?おかしいな……」
ガヴリール「もしかして正規の解除法じゃ無理なのか……?」
ヴィーネ「じゃあこの子達はどうするの?」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:05:51.643 ID:8FoXMDLp0.net
ガヴリール「うーん……失敗したからなぁ……どういう性質を持ってるのかもわからないしなぁ……」
ガヴリール「これは面倒なことになったぞ……」
ヴィーネ「ねえ、もしよかったら私がこの子たちの面倒を見ようか?」
ガヴリール「え?いいの?」
ヴィーネ「もし食事が必要だとしてもこのくらいの大きさなら食費もそんなにかからないだろうし……」
ヴィーネ「それにガヴの家だと色々危なそうだし」
ガヴリール「じゃあお願いしようかな」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:07:53.251 ID:8FoXMDLp0.net
私は10体のちびガヴを持ち帰り、面倒を見ることにした。手乗りサイズのガヴはとてもかわいかった……。
その後ガヴは分身の術を極めようと頑張っていたけど結局成功することはなく、一週間もした頃にはガヴはもう飽きていた。
なぜ今は百を超える固体がいるか?それはだいたい3週間くらい前のことだったかしら……。
道端でちびガヴを発見したの。11体目のちびガヴを。
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:08:18.555 ID:8FoXMDLp0.net
そのときにガヴの抜け毛から稀に勝手に新しい固体が生まれちゃうことがわかったのよね。
あとわかったことと言えば人間にはちびガヴは見えないということぐらいかしら。
私は頑張って街に散らばったちびガヴを集めるようになったわ。
……ん?最初期のちびガヴ達はどうなったかって?その話をするには……今から一ヶ月前に遡ることになるわ。
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:08:51.697 ID:8FoXMDLp0.net
現在より一ヶ月前
ヴィーネ「えへへ……ガヴ~」ツンツン
ちびガヴ「やめろ~」
ヴィーネ「はぁ……かわいい……♪」
ヴィーネ「今日もパンの耳もらってきたわよ」
ちびガヴ2「ご飯だ!」
ちびガヴ7「ヴィーネのガーリックトースト美味いんだよな」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:09:45.534 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「ふー……食費はあんまりかかんないかと思ったけど……20体近くいると流石に大変ね」
ヴィーネ「でも……かわいいからいっか♪」
ヴィーネ「みんなーお風呂はいるわよー」
ちびガヴ達「「「「はーい」」」」
ヴィーネ(はーかわいい♪)
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:10:31.162 ID:8FoXMDLp0.net
最初はこんな感じで可愛がってたんだけど……
小さいガヴは小動物っぽさが増したっていうのかしら
なんというか……少しずつストレスが溜まりつつあったの
まあ今思えばあれはストレスとかじゃなくて……虐待衝動だったんじゃないかしら
数日は耐えてたんだけどね……ちょっと我慢の限界が来ちゃって
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:11:38.244 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「こら!!食べかすは散らかさないって言ったでしょ!!」
ちびガヴ2「ヴィーネが怒った!」
ちびガヴ4「逃げろー!」
ヴィーネ「こんのっ……!」プルプル
ちびガヴ3「わーっ」
ドタドタドタ
ガチャンッ
ヴィーネ「……」ブチッ
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:13:17.436 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「いい加減にッ!」ガシッ
ちびガヴ3「ぎゅェっ!?」
ヴィーネ「しなさいッ!!」
グチャッ
ちびガヴ「あ……」
ちびガヴ2「う、わ……」
ヴィーネ「……あっ」ドクンッ
ついにやっちゃったの。殺すつもりはなかった。でも力加減がわからなくて……
本当にとんでもないことをしちゃったって思った。でも……不思議と心は満たされたの
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:14:37.805 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ3「」サラサラ...
ヴィーネ「消えた……」
ヴィーネ「血しぶきが飛んでたのに……それも全部跡形もなく消えた」
ヴィーネ「……はっ!?」
ちびガヴ「ひっ……」ガクガク
ちびガヴ2「た、助けてぇえええ!!」タタタッ
ヴィーネ「ちがっ、逃げないで!!」
ヴィーネ「……逃げるなァ!!」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:16:10.663 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ2「」サラサラ...
ヴィーネ(またやっちゃった……こうなったら……)
ちびガヴ「ひっ……」
ちびガヴ4「こわいよぅ……」ガクガク
ヴィーネ「聞きなさい……もしこれから私に逆らったら2番と3番のようになるわ」
ちびガヴ「そんな……」
ヴィーネ「特に……脱走を企てた場合は漏れなく死刑よ」
もう戻れなくなったって悟ったわね。だから振り切れるしかないじゃない?
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:17:27.472 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「……さて、もう遅いし……寝ましょうか」
ヴィーネ「ほら、全員この箱の中に入りなさい。1分以内に入らなかった子は潰すわよ」
ちびガヴ達「「「「……」」」」ザワザワ
ヴィーネ「早く!!」
ちびガヴ「は、はいっ!!!」
ヴィーネ「そうそう。ちゃんと言うこと聞いたら生かしてあげるからね」
私はあれからちびガヴが逃げ出さないように厳重に管理するようになった
夜寝るときや学校に行くときは箱に閉まって逃げ出せないようにしたしね
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:18:34.245 ID:8FoXMDLp0.net
翌日 学校
ヴィーネ「おはよう」
ガヴリール「おはよう。どう?私の分身たち」
ヴィーネ「ちょっと手間掛かるけどなんとかなってるわよ」
ガヴリール「そうか。よかった」
ヴィーネ「あと、できれば結界の張り方を教えてほしいんだけど……」
ガヴリール「え?なんで?」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:19:30.798 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「ええと、この前ちびガヴが外出中に逃げ出しちゃって行方不明になっちゃったの……」
ガヴリール「そうなのか……確かに外に逃げ出したらどうなるかわからないからな……」
ガヴリール「人間には見つからないが動物には見えるみたいだし……」
ヴィーネ「だから家の中から出られないようにしたいの」
ガヴリール「わかった。じゃあ今日うちに来て」
ヴィーネ「ありがとう♪」
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:21:07.229 ID:8FoXMDLp0.net
ガヴに結界の張り方を教えてもらった私はそれを改造した
ガヴが教えてくれた結界は内部と外部を隔てる檻のようなもの
でもそれじゃ足りないから……ほら、電流が流れてる檻とかあるって言うじゃない
だから私も結界に攻撃性を持たせることにしたの。まあ完成するまでにちょっと時間掛かったけどね
ヴィーネ「おやすみ、ちびガヴ♪」
ちびガヴ「おやすみ……ヴィーネ……」
ちびガヴ「……」
ちびガヴ4「寝た?」
ちびガヴ5「たぶん……」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:23:37.106 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ「……今日箱に鍵かけられなかったよな?」
ちびガヴ4「音しなかったし……」
ちびガヴ7「よし、開けてみよう……」
ちびガヴ8「音を立てるなよ……!」
ちびガヴ7「わかってるって……!」
カチャッ
ちびガヴ7「よしっ!」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:26:03.196 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ「あとは窓を開ければ……」
ちびガヴ7「任せろ……!」
カチャッ
ガラララ...
ちびガヴ5「ヴィーネはまだ起きてない……!よしっ逃げるぞ!」
ちびガヴ4「これで自由だっ!!」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:27:38.973 ID:8FoXMDLp0.net
バチバチバチッ!!!!
ちびガヴ4「」サラサラ...
ちびガヴ「え……?」
ちびガヴ5「な、なんで……」
ヴィーネ「ふふふ……ちょっと誘ったらすぐに乗ってきたわね……」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:29:40.913 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ「ヴィーネっ……」
ヴィーネ「この家には結界が張られてるの……耐天使用の結界が」
ヴィーネ「だから……」ガシッ
ちびガヴ5「へっ!?や、やめ――――」
ヴィーネ「外に出ようとするとッ!」ブンッ
バチバチバチッ
ちびガヴ5「」サラサラ...
ちびガヴ「ひっ……」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:30:36.759 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「こうなるの……♪あら」
ちびガヴ6「……」
ちびガヴ9「……」
ヴィーネ「あなた達はずっと箱の中にいたのね。えらいえらい♪」
ヴィーネ「そして……逃げようとしたあなた達の扱いは悪くなる」
ちびガヴ「ひぃ……っ」
ちびガヴ7「もう逃げないから……許して……」
ヴィーネ「もう遅いわよ……」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:34:39.254 ID:8FoXMDLp0.net
翌日
ヴィーネ「ただいまー♪新しいお友達よ♪」
ちびガヴ12「ヴィーネの家だっ」
ちびガヴ13「あ、私達がいるっ」
ちびガヴ6「よ、よう……」
ちびガヴ9「よろしくな……」
ちびガヴ12「なんで怯えてるんだ?」
ヴィーネ「……」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:36:33.242 ID:8FoXMDLp0.net
新規のガヴには何も知らないでもらいたかったけど
既に住んでたガヴの様子から異変を感じ取ったみたい
あのときはちょっと困ったわ
ちびガヴ12「な、なんだよヴィーネ……」
ちびガヴ13「見せたいものって……?」
ヴィーネ「えっとね、うちに住むからにはルールを守ってもらいます」
ちびガヴ12「ルール……?」
ヴィーネ「そう。私に逆らわないこと。絶対に逃げ出さないこと。そして私を喜ばせること」
ヴィーネ「これだけ♪」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:38:06.432 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ12「……」チラ
ちびガヴ13「……」チラ
ヴィーネ「ただ……口でそう言ってもすぐに聞いてもらえないだろうから……」
ヴィーネ「特別教材を用意したわ!」
ちびガヴ7「……」ビクビクッ
ちびガブ8「……」ビクビクッ
ちびガヴ12「特別……教材……?」
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:39:58.032 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「どうしてここから逃げ出してはいけないのか……それはね」ガシッ
ちびガヴ7「ひぃっ!?やだっやだあああ!死にたくないっ死にたくないぃぃい!!!」
ちびガヴ12「ヴィーネ……?ヴィーネ……!?」
ヴィーネ「こうなるからよッ!」ブンッ
ちびガヴ7「やだぁあああああああ!!!」
バチバチバチッ
ちびガヴ7「」サラサラ...
ちびガヴ12「ひぃっ……!?」
ちびガヴ13「なっ……」
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:41:59.158 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「この通り……家には結界が張られていて外に出ようとしたらああなります」
ヴィーネ「絶対に私の許可なく外に出ないようにしましょう」
ヴィーネ「返事は?」
ちびガヴ12「はっ、はいっ!」
ちびガヴ13「はいっ!!」
ヴィーネ「よろしい……では私に逆らい、気に入られなかった子がどうなるか……」
ちびガヴ8「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ……」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:43:29.366 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ8「いい子にするから殺さないでぇ……」
ヴィーネ「駄目」
ちびガヴ8「いやだぁあああああああああ!!!」ジタバタ
ヴィーネ「……ふんッ!!」グチャッ
ちびガヴ12「……ひっ」
ちびガヴ13「う、あ……」
ちびガヴ8「」サラサラ...
ヴィーネ「ちびガヴはいっぱいいる……気に入らなくなったらすぐに処分するわ」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:46:29.071 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「でも安心してね。いい子にしてたら扱いもよくしてあげるから」
ちびガヴ12「……」ガクガク
ちびガヴ13「……」ガクガク
ヴィーネ「私は……そんな顔色の悪い子よりも可愛い子が好きよ?」
ちびガヴ12「あ、あははっ……こ、これからよろしくねヴィーネ!」ニコォ...
ちびガヴ13「わ、私も……」ニコォ...
最初は拾ったガヴを恐怖で従えていた。でもなかなか思い通りにはならなかった
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:48:57.239 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「じゃあ学校に行ってくるわね」
ちびガヴ10「いってらっしゃい!」ニコニコ
ちびガヴ6「い、いってらっしゃいっ!」
ガチャッ
ちびガヴ6「……」
ちびガヴ9「外の世界に行きたい……」ポロポロ
ちびガヴ6「私に……考えがあるんだ」
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:52:18.982 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ9「考え?」
ちびガヴ6「うん……ヴィーネが新しい仲間を連れてくるじゃん」
ちびガヴ9「……あっ」
ちびガヴ6「入ってこれるってことはその時は結界を解除してると思うんだ」
ちびガヴ9「そうだ……!」
ちびガヴ6「ヴィーネが新しい仲間を連れてきたときなら……逃げ出せる!」
ちびガヴ9「それだっ!!」
ちびガヴ10「やめたほうがいいって……」
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:55:55.186 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ6「なんだよ。じゃあ一生ここにいるっていうのか!?」
ちびガヴ10「そうじゃないけど……逆らわなかったらご飯もくれるしさ」
ちびガヴ9「そんなのペット、いや奴隷みたいなもんじゃないか。私は嫌だ」
ちびガヴ10「でも殺されちゃうだろ……!」
ちびガヴ6「大丈夫だって……!私は逃げて……本体のところにいく。そしてこの現状を伝えるんだ!」
ちびガヴ6「そしてみんなを助けてやるんだ……!!」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 21:58:10.528 ID:8FoXMDLp0.net
数時間後
ガチャッ
ヴィーネ「ただいまー。今日も新しいお友達を――」
ちびガヴ6「今だっ!」
ちびガヴ9「いくぞっ!」
ダダダダダッ
ヴィーネ「あっ」
ちびガヴ6「やった!玄関を抜けたっ!これで――」
バチバチバチッ
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:01:08.600 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ9「え……!?」
ちびガヴ14「い、今なにが……?」
ヴィーネ「あーあ……まあそう考えるわよねぇ……」
ヴィーネ「ちなみにここ……二重に結界が張ってあるの。まあ二重玄関みたいなものよね」
ちびガヴ9「そんなっ……」
ヴィーネ「ふふ。ちょっと賢かったけど……そこまで頭が回らなかったのね……」ガシッ
ちびガヴ9「ひぃっ!?」
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:03:59.787 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「ちょうどいいわ。14番ちゃん……」
ちびガヴ14「な、なに……?」
ヴィーネ「ここのルールを教えてあげる……♪」
ちびガヴ9「ごめんなさい!ごめんなさい!!もう逃げないから!!ちゃんと言うこと聞くからぁ!!」
ヴィーネ「ここでは私がルールよ。逆らったら……」
ちびガヴ9「やだっやだああああああ!!!」
ヴィーネ「こうなるわ」グチャッ
ちびガヴ9「」サラサラ...
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:06:12.235 ID:8FoXMDLp0.net
しかし恐怖だけで従えるのには飽きてきた。そこで私は色々と試行錯誤したわ
ヴィーネ「はーいみんなー新しいお友達よー」
ちびガヴ15「よっ」
ちびガヴ16「よろしく」
ちびガヴ10「よろしくな!ここの事はなんでも聞いてくれ」
ちびガヴ11「よ、よろしく……」
ヴィーネ(11番、マイナス5点っと)
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:09:20.668 ID:8FoXMDLp0.net
まずガヴ達にAからEまでのランク付を行ったわ。
基本的に新規のちびガヴにはここの現状を教えない。だからランクごとにちびガヴを隔離した。
Aは私のお気に入り。Bはここの現状を知らない子たち。最初はみんなBランクになる。
Cランクはここの現状を知ってしまった子。その子達には反逆防止教育を行う。
Dランクは私のストレス発散用。衣食住すらまともじゃなくなる。そしてEは反逆防止教材として使用されるわ。
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:11:13.453 ID:8FoXMDLp0.net
事実上Eランクになった者は助からない。だからみんな必死に至高の生活を送ることができるAランクを目指す。
Dランクの子達は命が掛かってる分特に必死でEランクに落ちないように取り繕うようになる。
でもDランクの最下位グループは点数がどれだけ高くてもEランクに落ちる。必ずEランクは定期的に生まれる。
だから必死に醜く争うようになる。足を引っ張り合ってお互いを蹴り落とし合って……それがまた滑稽で見ていて飽きない。
でも……このままではちびガヴが足りない。
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:14:13.413 ID:8FoXMDLp0.net
そこで私はちびガヴに新しいちびガヴを探させることにしたわ。
ヴィーネ「今日からCランク、Dランクのあなた達には特別な任務が与えられます」
ちびガヴ18「任務……?」
ヴィーネ「外に行って新しいちびガヴを見つけてここに連れてくること」
ちびガヴ19「外……!」
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:15:58.305 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「ああ、もちろん逃げ出すことは許しません。外に出る際あなた達には呪いを掛けます」
ヴィーネ「一定時間が経過する、ここの情報を誰かに漏らす等、私の意に反する行為をすることで発動します」
ヴィーネ「発動したら死にます。ちなみにここに事前に昨日から呪いを掛けておいた子がいます」
ちびガヴ11「死にたくない死にたくない死にたくない……」
ヴィーネ「あと3分ほどで死ぬと思いますのでみんな見ておくように」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:17:37.273 ID:8FoXMDLp0.net
3分後
ちびガヴ11「」サラサラ...
ヴィーネ「このように苦しみのたうち回った後死にます。こうなりたくなかったら逃げたりせず大人しく帰りましょう」
ヴィーネ「Dランクの子達はEランク落ちが関わってくるので頑張りましょう。Cランクの子も頑張れば一気にAランクに登ることもできますので頑張りましょう」
ヴィーネ「以上です」
この作戦は大成功。ちびガヴ達は必死に街中を探り新しいちびガヴを探ってくれた
まあ戻ってこない子もそれなりにいたけどね
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:19:41.443 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ捜索隊
ちびガヴ19「おっ、もしかして今野宿してる感じ?」
ちびガヴ25「そうだけど……」
ちびガヴ19「よかったら家に来ない?今ヴィーネの家でお世話になってるんだ」
ちびガヴ25「まじで!?いくいく!」
ちびガヴ19「そうと決まれば早速ヴィーネの家にいくぞっ!」
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:22:40.677 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ18「お、発見!早速……」
ボコッ
ちびガヴ18「いてっ!てめ、何すんだ!」
ちびガヴ17「あいつは私のだ。お前は別のやつを探せよ」
ちびガヴ18「なんだと!このやろ……!」
ちびガヴ17「まともに飯も食えてない奴が私に勝てると思うなよ」
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:24:30.723 ID:8FoXMDLp0.net
……
ちびガヴ18「うぅっ……!」ボロボロ
ちびガヴ17「いい気味だな。じゃああいつは私が連れて帰る」
ちびガヴ18「くそぉ……なんでぇ……!」
野良猫「……」
ちびガヴ18「……へ?」
野良猫「……」ジュルリ
ちびガヴ18「嘘だろ……!や、やめろ……私は食っても美味しくな……ああああああああ!!!!」
サラサラ...
72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:27:13.247 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ16「うぅ……!はやくヴィーネの家に戻らないと……!!」
ちびガヴ16「今何時かわかんないけど…そろそろ呪いが発動するかも……!」
ちびガヴ16「はやくっ……はやくぅ……!」
ドクンッ
ちびガヴ16「お゛え゛ッ……!?」
ちびガヴ16「え゛ぇ゛ぇ゛……!」
サラサラ...
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:30:14.749 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「今日の収穫は17体」
ヴィーネ「でも4体未帰還……まあ13体増えたと思えば上々ね」
ヴィーネ「よくやったわ」
ちびガヴ19「えへへ……」
ちびガヴ17「♪」
ヴィーネ「この調子でまた頑張ってね」
75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:33:24.637 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「誰も連れて来れなかったあなた達も頑張るように」
ヴィーネ「ただあなたは……残念ながらEランク落ちです」
ちびガヴ15「そんな……!!」
ヴィーネ「あなたは後々教材として見せしめになってもらいます」
ちびガヴ15「なんとかっ!!なんとかご慈悲をっ……!!」
ヴィーネ「Eランクの需要は消えないの。誰かがならないといけないの。ごめんね」
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:35:39.363 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ(さて……!新入りガヴへの挨拶♪)
ヴィーネ「今日からよろしくねっ!」
ちびガヴ25「ヴィーネ~!」
ちびガヴ26「これで安心だなっ」
ヴィーネ「分からないこととかあったら先輩ガヴに聞いてね」
ちびガヴ20「ああ、なんでも聞いてくれ!」
ちびガヴ20(こいつらに情報を漏らさなければ私はAランクに……この苦しみから解放されるっ)
ちびガヴ20(お前らに……私の役目を押し付けられる……!)
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:38:50.078 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ(そしてAクラスの子たちとの戯れ♪)
ちびガヴ17「あ!ヴィーネ!」
ちびガヴ19「ヴィーネ~♪」スリスリ
ヴィーネ「ふふ♪おやつにクッキー焼いたの。食べましょ♪」
ちびガヴ17「やった♪」
ちびガヴ19「んっ!やっぱヴィーネのクッキーは美味しい♪」
81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:41:23.841 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ12「……いいなぁ」
ちびガヴ13「私達もあそこにいけるよう頑張ろう」
ヴィーネ(この子達の生活をC、Dランクの子達に見せつける)
ヴィーネ(そうすることでこの生活を羨ましがり、必死に登りつめようとする)
ヴィーネ(そしてお互いに蹴り落とし合う醜い争いをしていく)
ヴィーネ(あぁ……本当にかわいい♪)
このシステムができてから本当に毎日が充実していったわ
大体軌道に乗って安定しだしたのは今から半月ほど前かしら?
大体こんな生活を送っていたわ
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:44:01.266 ID:8FoXMDLp0.net
現在より半月前
ヴィーネ(Aランクの子達は私が厳選しただけあってとっても素直♪)
ヴィーネ「はーいご飯よー♪」
ちびガヴ17「やった!」
ちびガヴ19「今日は……カレーだ!」
ヴィーネ「おかわりもいいわよ♪」
ちびガヴ24「やったーっ♪」
ヴィーネ(ああ……かわいい♪)
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:46:11.348 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ(Bランクの子は私を本体のガヴが知ってる通りのヴィネットだと思っている。かわいい♪)
ヴィーネ「はいっご飯よー」
ちびガヴ123「待ってたっ。お腹ペコペコだったんだよ~」
ちびガヴ120「んんっ美味しい♪」
ヴィーネ「よかった♪」ナデナデ
ちびガヴ120「えへへ……」
ちびガヴ123「あっずるい!私も!」
85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:47:19.888 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ(Cランクの子は……ここの現状を知ってしまった子)
新規に入ってきたちびガヴ(Bランク)の子達はいくつかのグループに分けられ先輩ガヴであるCランクの子が面倒を見る
でもその子がミスを犯してそのグループの子がここの秘密を知ってしまう事がある。そうなった場合そのグループはまとめてCランク落ち
そしてその先輩ガヴはDランク落ち、場合によってはEランクに落とすこともあったわ
ヴィーネ「うふふ……じゃああなた達にはこれから見てもらうものがありまーす」
ちびガヴ102「見てもらうもの……?」
ヴィーネ「そうです♪」
86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:48:56.631 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ10「お願い……助けて……助けてぇ……」
ヴィーネ「だめ。あなたはこれからこの子たちの反逆防止教材になるの」
ちびガヴ10「やだっやだああああ!!だって私20人以上連れてきてたじゃん!!なんでなんでなんでええええ!!!」
ヴィーネ「でもあんたは口を滑らせて大勢をCランクに落としちゃったわよね?」
ちびガヴ10「でもっでもぉ……!!」
ヴィーネ「大人しくしなさい。今日の処刑方法はぁ……♪」
ヴィーネ「これっ!新しく買ったミキサー!」
87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:51:09.146 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ102「ヴィーネ……?何をするの……?」
ヴィーネ「これから私に逆らったらどうなるか教えます」
ちびガヴ10「やだっやだああああああああ!!!!」
ヴィーネ「私に逆らったら……こうなります」
ちびガヴ10「出してっ出してええええええええええ!!!!!」
ちびガヴ10「死にたくないっ死にたくないぃぃいいい!!!!」
ちびガヴ102「ヴィーネ……?ヴィーネ……!?」
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:53:05.159 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「スイッチ……オーン♪」
ちびガヴ10「ギャッ―――――」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ
ちびガヴ10「」サラサラ...
ちびガヴ102「ひぃっ……!!」
ヴィーネ「ふふ……ジュースになっちゃった」
ヴィーネ「でも綺麗に消えるから掃除も楽ちん♪」
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:55:02.557 ID:8FoXMDLp0.net
そんなこんなで今から一週間くらい前まで来たわね
たしかこの日にみんなとちびガヴ品評会の約束したんだっけ
現在より一週間前 学校
ヴィーネ「ふふふ……♪」
ガヴリール「最近ヴィーネ調子いいみたいだけどどうしたの?」
ヴィーネ「ふふ、ちびガヴが可愛くて♪」
ガヴリール「そんなにか?」
ヴィーネ「ガヴは本人だからその可愛さがわからなくても仕方ないわ」
ヴィーネ「サターニャやラフィも可愛いと思うわよね?」
ヴィーネ(ちなみに……ちびガヴは天使や悪魔には視認できるのでラフィやサターニャも保護という名目で拾ってはお世話している)
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:57:43.158 ID:8FoXMDLp0.net
ラフィエル「ほんと可愛いですよね~……♪」
サターニャ「悔しいけど……可愛いとは思うわ♪」
ヴィーネ「ね♪」
ヴィーネ(ただ……それはうちで調教してるちびガヴがラフィやサターニャと接触する可能性があるということを意味している)
ヴィーネ(一応口封じもしてるし、連れて行かれそうになっても私の家に住んでるって言わせるようにしてるから……)
ヴィーネ(大丈夫だとは思うけど……)チラ
ラフィエル「どうかしました?」
ヴィーネ(サターニャはともかく……ラフィは底が読めない。要警戒ね)
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 22:59:23.009 ID:8FoXMDLp0.net
ラフィエル「それはそうと……今度タプちゃんの入学祝も兼ねて何かしませんか?」
ヴィーネ(……こういうイベントで欠席したら怪しまれるわね)
ヴィーネ「そうね。じゃあ……タコパとかどうかしら?」
ガヴリール「たこ焼きか……いいな」
サターニャ「じゃあ私がとっておきのアイテムを……」
ヴィーネ「そういうのはいらないから」
ラフィエル「あと……その時手乗りガヴちゃん鑑賞会とかしませんか♪みんなお気に入りの子を連れてきて♪」
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:01:30.420 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「いいわね」
ヴィーネ(大丈夫。Aランクの子は私に逆らわないし、Bランクの子はそもそも秘密を知らない)
ヴィーネ(C、Dランクの子じゃなければ問題はないわ)
ラフィエル「では日曜日に」
ガヴリール「まあ日曜日はキッズが多いしいいか」
サターニャ「決まりねっ」
ヴィーネ(ふむ……料理、か)
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:03:12.411 ID:8FoXMDLp0.net
帰ってから思いついたんだけど……
ちびガヴは死んだら個体差もあるけど数分で身体が消滅する
だから料理にするのは難しくて今までは食べるとしても踊り食いとかだったんだけど……
ガララッ
ヴィーネ(Eクラスの子が収容された箱を取り出すとちびガヴ達は途端に怯えだす)
ヴィーネ(それは拷問か処刑かの何れかが行われることを意味するから)
ちびガヴ78「ひぃぃいい……!!」
ヴィーネ「今日はあなたに決めた」
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:04:30.707 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ68「ほっ……」
ちびガヴ75「せーふ……!」
ちびガヴ78「嫌だっ嫌だああああああああ!!!」
ヴィーネ「うるさい」ギュッ
ちびガヴ78「ぐェ……!!」
踊り食いじゃお腹の中で死んで結局死体は消える。お腹は満たされない。心は満たされるけどね
でも……ちびガヴが死ななければ体は消えない。それを利用しようと思ってね
103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:05:49.590 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「痛いのは最初だけだから。すぐ痛くなくなるから」
ちびガヴ78「やだっやだああああああ!!!」
ヴィーネ「手足を切り落とされるだけ!!!」
ちびガヴ78「やめてっ許してぇえええええええ!!」
ヴィーネ「うっさい!!」
チョキンッ
ちびガヴ78「い゛っ……!!」
106: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:07:31.201 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ78「ぐっ……うぐぅぅ……!!」プルプル
ヴィーネ「止血しないと……マッチどこだったかしら」
ちびガヴ78「痛いよぉ……もうやめてぇ……」プルプル
ヴィーネ「あったあった。ほら、血止めるわよ」
ボッ
ちびガヴ78「あ゛っつ゛ぅぅうううううううううう!!!」
ヴィーネ「暴れないの。関係ないところまでやけどするわよ」
107: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:08:48.234 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ78「う゛……う゛ぅ゛……」プルプル
ヴィーネ「10分経過……未だに切り落とされた手足は健在」
ヴィーネ「ちゃんと調理することができる」
……
ヴィーネ「ガヴの腕入りたこ焼き美味し……♪」
ヴィーネ「あ、これはたこ焼きじゃないわね。ガヴ焼き?」
ヴィーネ「でも……やっぱり可食部が少ないわね……」
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:10:45.509 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「あのまま残る四肢も切り落として食べたけど……少ない」
ヴィーネ「残る胴体は……」
ちびガヴ78「助け……てぇ……」ポロポロ
ヴィーネ「うーん……揚げ物にならないかしら」ポイッ
ジュワァァアアアアアアアアアア
ヴィーネ(あっ……だめかぁ)
ちびガヴ78「ぅ……ぁ……」サラサラ...
113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:12:19.261 ID:8FoXMDLp0.net
でもやっぱり難しかったわ。うん。まあわかってたけど
ヴィーネ(まあいいか……それよりAクラスの子にご飯あげないと……)
ヴィーネ「ガヴーご飯できたわよ~」
ちびガヴ17「待ってました!」
ちびガヴ19「お腹ぺこぺこだよ」
ちびガヴ24「今日は何?」
ヴィーネ「今日はエビフライ!」
116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:13:37.902 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ17「うまうま……」
ちびガヴ19「ヴィーネ!おかわり!」
ちびガヴ24「私タルタルソースがいい」
ヴィーネ「はいはい」
ヴィーネ「ところで……今度ガヴの家であなた達の品評会するんだけど」
ヴィーネ「Aランクのあなた達を連れて行こうと思うんだけど誰が行きたい?」
120: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:15:54.924 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴ17「はい!」
ちびガヴ19「はいはいはーい!」
ちびガヴ24「いきたーい!」
ヴィーネ「ふふ、行けるのは1人だけよ」
ちびガヴ17「よーしじゃんけんだ」
ヴィーネ「ふふ♪さて……」
そんな感じで連れく子を決めたの
ん?そういえば一番最初のちびガヴはどうしたかって?
それは……
123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:18:17.397 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「ガヴリールで遊ぼう」ニコ
ちびガヴ「……」ピクピク
1番……うちの中で最古参のちびガヴ。
この子は肉体がどこまで耐えられるかを調べるために生かされているようなものだったわ。
まず最初にハサミで指を切り落とした。その後羽を燃やしてもぎ取った。
マッチで熱した金属製の定規の上に立たせる遊びはなかなか面白かった。全身やけどしちゃったけど。
鉛筆削りで腕を削ってみたりもした。一周、二周、三周とハンドルを回すたびにガヴの悲鳴はより可愛くなっていった。
126: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:20:12.376 ID:8FoXMDLp0.net
体の一部が次第になくなっていくのは精神的に大きな苦痛らしく、ちびガヴは私の顔を見るだけで漏らすようになった。
片腕がないとバランスを取りづらいのかすぐに転ぶ。まあ私が足にリードを結んでるからかもしれないけど。
でも元気がないのは心配……ということでガヴのためにポーションのプール(瓶)を作って泳がせ(沈め)たりした。
ちびガヴを入れた状態でシェイクして全身にまんべんなく馴染ませようとしたけど……ゴツゴツって音をたてて中身が赤く染まったわ。
まああれは考えるまでもなく当たり前よね。
134: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:22:07.378 ID:8FoXMDLp0.net
でも悪魔用のポーションはやっぱり意味がなかったら吐かせたわ。
どうやって吐かせたかって?ショック療法よ。太ももに針を突き刺したの。
裁縫は趣味だからね。縫い針はいっぱい持ってるの。その後ガヴの太ももに空いた穴に糸を通したわ。
これで簡単には逃げられないようになったわね。もっとも元気はもっとなくなったんだけど。
だからせっかく新しいリードを作ったということでお散歩もしてあげたの。羽がなくなって空を飛べなくなって可哀想だったから空中散歩よ。
どうやったって?そんなのただ振り回すだけに決まってるじゃない。普段じゃ出せないスピードで飛べてたから喜んでたと思うわよ。
まあその後吐いてたけど。きっと運動不足だったのね。
139: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:24:38.167 ID:8FoXMDLp0.net
それでちびガヴの片足を欠損させたんだけど……どうやったっけ?……あぁ、太ももにあけた穴に爆竹をねじ込んだのよ。
火を付けて解放したら必死に逃げ惑って。お姉ちゃんお姉ちゃんって泣き叫んでたわ。
でも爆竹が無慈悲に炸裂して足が吹き飛んだら気絶しちゃったの。ちなみに飛んだガヴの足はしばらくぴくぴくしてたわ。
それでガヴが目を覚ました後にその足を見せてあげたら泣いちゃって……無理やり食べさせたら吐いちゃった。
だから罰としてお腹にデコピンしたら吐瀉物の代わりに血を吐き出して飛んでちゃった。
小さいと私のデコピンでも小石みたいに飛んでくのよね。あ、でも小石ってデコピンしたら意外と痛いのよね。
まあどうでもいいか。
141: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:26:23.708 ID:8FoXMDLp0.net
そんなこんなで……私は1番を楽にしてあげることにしたの
ちびガヴ「……」ビクッビクッ
ヴィーネ「あなたはもう声がだせない。自力でも動けない」
ヴィーネ「もう面白い反応をしてくれない」
ヴィーネ「でもあなたはは死ぬか死なないかのラインを探るのに大いに貢献してくれたと思う」
ヴィーネ「だから……天使として幸せな死に方をさせてあげたいと思う」
142: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:27:40.276 ID:8FoXMDLp0.net
ドンッ
ちびガヴ「……?」ビクッ
ヴィーネ「しばらく餌を与えてないムカデよ。飢えに苦しんでいることだと思うわ」
ヴィーネ「この子のご飯にしてあげる。ガヴのお陰でこの子は飢えから救われるの」
ヴィーネ「幸せだと思わない?」
ちびガヴ「……」ニコ
ヴィーネ(この笑みの意味はなにかしら。ようやく解放される喜び?それともこの子を救える喜び?まあどっちでもいいけど)
ポイッ
144: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:28:48.208 ID:8FoXMDLp0.net
ブチブチッ
ちびガヴ「……」ビクッビクッ
ヴィーネ(ガヴの体がムカデに食べられていく。ガヴはまともな抵抗をしない)
ヴィーネ(体が痛みを感じていないのか。それとも感じたとしても体が動かないのか)
ちびガヴ「……」ガクンッ
ヴィーネ(ここまで弱ると血ってあんまり吹き出さないんだなぁ。まあ新鮮なガヴとくらべて、だけど)
ちびガヴ「」サラサラ...
ヴィーネ(あ、消えた。ムカデさんごめんなさいね。結局飢えは凌げなかったわね。あー気持ち悪、さっさと捨てましょ)
146: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:30:54.039 ID:8FoXMDLp0.net
そんな感じで最初期のガヴ達はみんないなくなったわ。
ん、他にはどんなことをしたのかって?
そうねぇ……蠱毒ってあるじゃない?あれをちびガヴでやってみようと思ったの。
ちびガヴをいっぱい箱の中に閉じ込めて最後の一体になるまで殺し合わせるっていう。
仲良しグループを中心に選んでね、10分以内に決着がつかなかったら全員潰すって言ったらみんな慌ててね。
でもやっぱり仲良しグループだったから……なかなか殺し合いとかしなくてね。
でも可愛かったわよ。特にあるガヴを守ってたガヴとその守られてたガヴが残ったときとか。
タイムリミットが近づくと守られてたガヴがね、武器を手にとってね。自ら命を絶ったの。
ガヴって自己犠牲精神あるわよね。
148: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:32:40.578 ID:8FoXMDLp0.net
そんなこんなで一週間が経ち、品評会当日になったわけで……
ガヴリール宅
タプリス「ほっ本日はお世話になりましゅ!!」
タプリス(噛みました……)
みんな自分がお世話しているガヴを一体ずつ連れてきた
当然私も連れて行かなくてはならない。だから順応なAクラスの子を選んだ
150: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:34:04.396 ID:8FoXMDLp0.net
ラフィエル「この子が私のガヴちゃんですっ!」
ちびガヴF「……」ギュー
ガヴリール「その言い方やめろ」
サターニャ「私のガヴリールはこの子よ!」
ちびガヴS「……」ドヤァ
ラフィエル「ふふ、飼い主に似るというのは本当のようですね」
サターニャ「あんたのを見たらそうとは言い切れないと思うけど」
152: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:36:21.783 ID:8FoXMDLp0.net
ラフィエル「ヴィーネさんのは?」
ヴィーネ(……きたか)
ヴィーネ「私のは……この子よ」
ちびガヴ24「いい匂いがする……これは……たこ焼きか!?」
ラフィエル「あらあら。食い意地が……これは可愛らしいですね♪」
ヴィーネ「でしょ!?」
サターニャ「タプリスは持ってきたの?」
タプリス「もちろんですっ!」
154: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:39:36.795 ID:8FoXMDLp0.net
タプリス「私の天真先輩はマフラーの中がお気に入りで……出てきてくださいっ」
ちびガヴT「……」ピョコンッ
サターニャ「ぐっ……これはかわいい……!!」
ラフィエル「やりますね……タプちゃん!」
ヴィーネ「でも……」
サターニャ「でも……」
ラフィエル「でも……」
「「「うちの子がいちばんかわいい!!」」」
157: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:42:02.814 ID:8FoXMDLp0.net
ガヴリール「どれも同じ見た目だろ……」
ヴィーネ「わかってないわね!」
サターニャ「あんた本当にちびガヴの親なの!?」
ガヴリール「どうでもいいからさっさとタコパ始めない?もうお腹ペコペコなんだよ」
ガヴリール「タプリスもはやくたこ焼き食いたいよな?」
タプリス「はい!」
快調だった。このまま誰にもバレないで……って思ってた
159: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:43:44.515 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「はいガヴ、たこ焼き焼けたわよ」
ガヴリール「ん……」
ちびガヴ24「はふっはふはふ……!」
ガヴリール「そっちかよ」
ヴィーネ「オリガヴの分もあるわよ?」
ガヴリール「なんかその言い方やだな……」
うちの子も変なことしでかす様子がなかったし……
162: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:46:04.740 ID:8FoXMDLp0.net
品評会を兼ねたタコパは順調に進んだ。何事もなく終わるかと思っていた。
その時よ。私が完全に油断してたこ焼きを焼くのに夢中になってたときだった。
ちびガヴ24「みんな聞いてくれ!!実はヴィーネは――!!」
あの子がすべて吐き出した。私が家でどんなことをしているのかを、包み隠さず……。
まさか、Aクラスのお気に入りの子がそんなことをするなんて。ずっと、ずっと私を騙していたの。
やられた。Aクラスということで油断してた。呪いを掛けてなかった。
もう何もかも終わる……そう思ってたのよね。
あのときまでは……私もびっくりしたわよ?まさか。
みんな同じだったなんて。
164: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:47:15.850 ID:8FoXMDLp0.net
ちびガヴF「!!!……私もラフィエルに――!!」
ちびガヴS「私もっ……サターニャに――!!」
ちびガヴT「私もタプリスに――!!」
あの瞬間を思い出しただけで今でも吹き出しそう。
まさかみんな私と同じようなことをしてたなんてね。
みんな予想外って感じ。あ、でもラフィは想定内って感じだったかしら?
まあ、そんなこんなで……。
168: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:48:28.259 ID:8FoXMDLp0.net
現在 ヴィーネ宅
ヴィーネ「今に至るってわけ」
ラフィエル「いやー考えましたね。ちびガヴちゃんを使ってちびガヴちゃんを集めるとは」
ヴィーネ「こっちも色々振り回されたんだからね。まさかみんなちびガヴ虐待してたなんて」
ラフィエル「ヴィーネさんのところのガヴちゃんの様子がおかしいのはわかってましたが……」
ラフィエル「ヴィーネさんが虐待してるとは思えずなかなか探ることができなかったんですよ。私のことがバレるかもしれないですし」
169: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:49:08.265 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「なるほどねー……」
ラフィエル「ですが……安心しましたっ」
サターニャ「ねー。びっくりよ……自分だけだと思ってたもの」
タプリス「私もです……」
ヴィーネ「ふふ、これからはみんな仲良く楽しみましょう♪」
174: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:51:01.227 ID:8FoXMDLp0.net
ラフィエル「はいっ!さっそくその子を撫でさせてもらっていいですか?」
ヴィーネ「ふふ、Aランクの子は可愛いでしょ?ああ、この子はEに転落したんだった」
ちびガヴ24「あはは……」
ラフィエル(先日の品評会で私達にヴィーネさんを突き出した……がしかし)
ラフィエル(それが実は私達まで同じようなことをしていたと知って絶望したような顔をしてます♪)
177: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:52:13.142 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「それでこっちがCランクの子」
サターニャ「かわいいわね」
タプリス「ランク分け……そうすればらぶらぶミニ天真先輩もノーマルミニ天真先輩もがくぶるミニ天真先輩もみんな味わえる……なるほどぉ」
ヴィーネ「そうそう。Bクラスの子は何も知らないのが売りだから会わせられないの。ごめんね」
サターニャ「それにしても……ずるいわねー一人でこんなに所有して」
ヴィーネ「実はこの倍近くはいたんだけどね」
タプリス「ええっ」
180: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:54:08.549 ID:8FoXMDLp0.net
サターニャ「ずるい!!私にも分けてよ!!」
ヴィーネ「まあまあ。欲しいならこれからいっぱい作ってもらえばいいじゃない」
ヴィーネ「ねえ?ガヴリール」
ガヴリール「うっ……ぁ……」ガクガク
ラフィエル「あのーガヴちゃん。そろそろ落ち付いてもらえませんかね」
ラフィエル「別にガヴちゃんに危害を加えようとしてるわけじゃないんですよ?」
183: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:56:18.007 ID:8FoXMDLp0.net
ガヴリール「し、信じられるかっ……私の分身が……」
ラフィエル「うーん。小さいガヴちゃんだからイジメてただけなんですけどね」
サターニャ「どうせ元は髪の毛なんだからいいじゃない」
タプリス「そうですよ。ただ髪の毛が天真先輩の形になって動いて喋るだけなんですから」
ガヴリール「……」ガクガクッ
ヴィーネ「……ガヴ。よく考えてみて?」
ヴィーネ「この力はガヴの意思に関係なく発動してたのよね」
187: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:57:59.158 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「朝起きたら枕元にちびガヴがいたなんてこと珍しくないと思う」
ヴィーネ「でもね?洗髪時も髪がよく抜けるでしょ?」
ガヴリール「やめて……」
ヴィーネ「つまりよ?お風呂でガヴの髪の毛が抜けて排水溝に入っていく」
ヴィーネ「排水溝の上でちびガヴ化できた子はまだマシ。問題は排水管にまで入った髪の毛よ」
ガヴリール「やめて……!」
190: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/10(土) 23:59:17.752 ID:8FoXMDLp0.net
ヴィーネ「排水管の中で生まれたちびガヴは少なくないと思う」
ヴィーネ「ガヴの家の排水管が詰まったりしないってことは、みんな中で死んで消えちゃったってこと」
ヴィーネ「もうガヴも何体も殺しちゃってるのよ?」
ガヴリール「それ以上言うなぁ……!!」
ヴィーネ「現実を受け入れちゃいなさいよ……」
ラフィエル「それに……ガヴちゃんの家にお邪魔したときに見かけたちびガヴちゃんの数はヴィーネさんの持ち数よりも少なかったですよね」
ラフィエル「……自ら処分してるのでは?」
192: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:00:23.863 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール「そんなわけないだろ!!」
ラフィエル「ではなぜ少ないのでしょう。発生源がガヴちゃんである以上数は相当数になるはずですが」
ラフィエル「……もしかして外に定期的に放っていたのでは?」
ガヴリール「……」ギクッ
サターニャ「ん?」
タプリス「あたりですね?」
194: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:01:15.631 ID:Sc2NjG+r0.net
ラフィエル「やっぱり」
ガヴリール「いやっ、だってしょうがないだろ!!何百体も面倒見きれるわけ」
ラフィエル「ちびガヴちゃんは人間には見えませんが動物には見えます」
ラフィエル「一体何体のちびガヴちゃんが野良の餌になったんでしょうね」
ガヴリール「う……!!」
ラフィエル「そういうことですよ。ガヴちゃんはもう数え切れないほどのちびガヴちゃんを殺してるんですよ」
195: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:02:26.944 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール「でも……でもぉ……!!」
ラフィエル「もういいじゃないですか。はいそうですって受け入れればいいじゃないですか」
ラフィエル「タプちゃんの言うとおり所詮は髪の毛なんです。ただ特殊な術で人為的に意思を吹き込まれただけの人形じゃないですか」
ラフィエル「何を気にしてるんですか」
ガヴリール「お前ら……おかしい……」
ヴィーネ「排水管の中で殺したり野良犬の餌にしたりするガヴが言えたこと?」
199: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:03:27.377 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール「なんでそんな言い方するの……」
ヴィーネ「……そうだっ!こう考えたらどう?ガヴが遊んでるゲームのモンスターと同じ!」
ヴィーネ「そう、ちびガヴはモンスターで私たちはそれを退治してるの!ときにはテイムしてるの!」
サターニャ「なるほど!」
ヴィーネ「流石にモンスターを狩るときに『あぁこのスライム可哀想だなぁ……』なんて思わないでしょ?」
ガヴリール「……」
206: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:06:15.395 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール「でもぉ……」
ガシッ
ガヴリール「ひぃっ!?」
サターニャ「私ちびガヴでストレス発散してたんだけど……もしちびガヴがいなくなったらアンタにまで手を出しちゃうかも」
ガヴリール「さ、サターニャ……?」
サターニャ「いや、当たり前だけどガヴリールってちびガヴと同じ見た目だから……自分を抑えられなくなっちゃうかも」
タプリス「私も正直自信ないです」
ラフィエル「私もですよ」
207: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:07:20.086 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール「う、ぁ……」ガクガク
ヴィーネ「というわけよガヴ。ガヴ自身が分身の身代わりになるなんて流石におかしいわよね」
ヴィーネ「だから……どうすればいいかわかるわよね?」
ガヴリール「……っ」コクコク
ヴィーネ「そう……よかった♪じゃあこれからちびガヴの量産体制を整えるのに……協力してよね♪」
ガヴリール「は、はい……」ヘタッ...
212: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:08:56.455 ID:Sc2NjG+r0.net
あれから数ヶ月後……
ちびガヴ6841「ヴィーネ~♪」スリスリ
ヴィーネ「がーゔ♪」ナデナデ
ちびガヴ6841「えへへ」キャッキャッ
ヴィーネ「……そろそろ時間ね。ごめんねガヴ、ちょっと用事があるからお留守番しててね?」
ちびガヴ6841「行かないでー……」ウルウル
ヴィーネ「ごめんね!すぐ戻ってくるからね……!」ナデナデナデ
213: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:09:53.099 ID:Sc2NjG+r0.net
某所―地下施設
ヴィーネ「こんにちはタプちゃん」
タプリス「月乃瀬先輩っ!」
ヴィーネ「今日はどんな感じ?」
タプリス「今日の選別は終了しましたっ今日はこの150体です」
ヴィーネ「どれどれ」
214: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:11:10.785 ID:Sc2NjG+r0.net
ちびガヴ10234「ヴィーネだ~」
ちびガヴ10275「タプリス~」
ちびガヴ10384「ここどこ~?」
ヴィーネ「あら~かわいい。馬鹿っぽくていいわね」
タプリス「ふふ、胡桃沢先輩さんの教育の賜物ですね!」
ヴィーネ「いい仕事するわね」
215: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:12:13.499 ID:Sc2NjG+r0.net
ヴィーネ「じゃあ早速開始しましょうか」
タプリス「ですね。では魔力の充填をお願いします」
ヴィーネ「わかったわ」
タプリス「私はロボトミーニードルをセットしておきますね」
ヴィーネ「ええ」
タプリス「はーいミニ天真先輩~こっちにきてくださーい」
218: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:13:47.851 ID:Sc2NjG+r0.net
タプリス「みなさんそこに座ってくださいっ」
ちびガヴ10244「なんだなんだ?」
ガシャンッ
ちびガヴ10257「あれ、動けないぞ」
タプリス「はーいこれからメリーゴーランドの始まりです♪」
ちびガヴ10260「おーっ遊園地だー♪」
219: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:15:32.624 ID:Sc2NjG+r0.net
タプリス「ではお願いします」
ヴィーネ「ロボトミーニードル、脳内に挿入。魔力注入……」
サクッ
ちびガヴ10234「お゛っ……?おぉ……?」
ちびガヴ10234「あ゛~♪ヴィーネ~タプリス~♪」
ヴィーネ「ふふ、より一層可愛くなったわね♪」
222: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:17:38.759 ID:Sc2NjG+r0.net
タプリス「ふふ、かわいいですっ♪」
ヴィーネ「この調子で100体まで魔力を注入して可愛くしたら……」
ヴィーネ「残りにはタプちゃんの天使力を注ぎ込むわ」
タプリス「今日は……成功するでしょうか」
ヴィーネ「まあ急いでるわけじゃないし気長にね」
224: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:19:26.449 ID:Sc2NjG+r0.net
タプリス「いえ……私は一刻も早く天界タイプのミニ天真先輩がほしいんですっ!」フンス
ヴィーネ「じゃあ……タプちゃんがくれた天使力を注入するわ」
タプリス「お願いしますっ」
ヴィーネ「さ、どうなるかしら……」
サクッ
ちびガヴ10334「お゛……ッ」
225: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:20:39.706 ID:Sc2NjG+r0.net
ちびガヴ10334「……タプリス?あれ、ここはどこですか?」
タプリス「きゃーっ!成功ですよ月乃瀬先輩!髪の毛もサラサラになりました♪」ナデナデナデ
ちびガヴ10334「タプリスっ!?ちょっ……くすぐったいですよ……///」
ヴィーネ「かわいいいっ……!!これは大成功ね!!」
ヴィーネ「タプちゃん!急いでこの天使力を量産して!」
タプリス「サビ残ばっちこいです!!」
226: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:22:13.542 ID:Sc2NjG+r0.net
ヴィーネ「今日もかわいいちびガヴがいっぱいできたわね♪」
ちびガヴ10234「ヴィーネ~遊ぼ❤️」
ちびガヴ10384「タプリス……私も遊びたいです……❤️」
タプリス「はぁぁぁぁ……❤️」
ヴィーネ「それで……」チラ
ちびガヴ10277「なんで……なんでこんなことに……なんでなんでなんで……」ブツブツブツ
227: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:23:55.433 ID:Sc2NjG+r0.net
ヴィーネ「内13体が失敗品ね」
タプリス「魔力を注入されて可愛くならないということは……知性があったってことですね」
ヴィーネ「じゃあ失敗品とはいえ色々使えるからね。4人で分けるとして一人あたり3体、余った1体は持ち越し?それとも廃棄にしましょうか?」
タプリス「廃棄でいいと思います。とりあえずこの1体は白羽先輩のところに持っていきましょう」
ヴィーネ「わかったわ。私がもっていくからタプちゃんは天使力の量産をお願いね」
タプリス「はいっ!」
229: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:25:10.095 ID:Sc2NjG+r0.net
地下施設―実験区画
ヴィーネ「ラフィー今日の廃棄持ってきたわよ」
ラフィエル「はーい。今日は1体ですか」
ヴィーネ「ええ。あとついにできたわよ!天界時代タプのちびガヴ!」
ラフィエル「ほんとですか!?」
ヴィーネ「ええ♪」
ラフィエル「これは今日は眠れませんね♪」
230: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:26:32.216 ID:Sc2NjG+r0.net
ヴィーネ「それで……そっちは順調?」
ラフィエル「ええ。順調ですよ」
ラフィエル「見てください。8750番から8800番は今日で50回目の蘇生になります」
ちびガヴ8765「お゛……お゛……」
ラフィエル「肉体は正常に修復できましたが精神の異常は戻ることはないでしょう」
ラフィエル「やはり10回目の蘇生から始まる精神の劣化は避けられそうにないですね」
235: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:28:17.688 ID:Sc2NjG+r0.net
ヴィーネ「ふむふむ」
ラフィエル「それで環境適応力テストのほうですが……見てください。このような不衛生な環境下でも生き延びています」
ちびガヴ8211「ごはん……ごはん……」ハグハグハグ...
ヴィーネ「主食が生ゴミになっても生きていられるのね」
ラフィエル「だからこそ野生で生き延びていられたと言えるのでしょう。もしこれに生殖機能がついていたら野生化したときえらいことになりますよ」
ヴィーネ「人間には見えないし死体は消えるとはいえね……」
236: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:29:43.019 ID:Sc2NjG+r0.net
ラフィエル「あと細菌耐性試験や精神の耐久テストも順調に進んでますし……あ、そうそう!ヴィーネさんに見せたいものがあったんでしたっ」
ヴィーネ「なになに?」
ラフィエル「みてくださいっ!正常なちびガヴちゃんの腕を切り落として別の個体の腕と入れ替えてみたんですっ」
ヴィーネ「うわー」
ラフィエル「小さなガヴちゃんとはいえ体の構造は天使に近いですから……このガヴちゃんを使えば医療技術の進歩は飛躍的に進むとと言えるでしょう!」
ヴィーネ「この施設を作ったときも思ったけど、白羽家の力ってすごいのねー……」
238: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:31:27.290 ID:Sc2NjG+r0.net
ラフィエル「ふふ。運営体制を整えた後白羽家の人員を導入します。これで作業効率が向上しますよ」
ヴィーネ「規模が大きくなると人員の管理が大変になるからそのへんは気をつけないとね」
ラフィエル「ですねっ」
ヴィーネ「さてと……じゃあ私はガヴのところにいこうかな」
ラフィエル「わかりましたー。私はこの子を廃棄用ミキサーに放ったら上がりますね」
ヴィーネ「ええ、今日は一緒に帰りましょう♪」
239: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:32:35.227 ID:Sc2NjG+r0.net
現ガヴリール宅
ヴィーネ「ガヴー?」
ガヴリール「ヴィーネ……」
ヴィーネ「久しぶりに今日はみんなとご飯でも食べない?」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「あ、ごはんっていっても踊り食いじゃないわよ!?ふつうにファミレスで!」
ガヴリール「……わかった」
241: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:33:56.470 ID:Sc2NjG+r0.net
ヴィーネ「そう♪よかった♪」
ガヴリール「あはは……」
ヴィーネ「ガヴにストレスが溜まると生まれるちびガヴにも影響があるからね。ガヴにはガヴらしくいてもらわないとっ」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「まぁ……もっとも、魔力の脳内注入でどうにかできてるから別にいいっちゃいいんだけど」
ガヴリール「……」
242: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:35:41.581 ID:Sc2NjG+r0.net
ガチャッ
サターニャ「あ、ヴィネット。ここにいたの」
ヴィーネ「サターニャ!ちょうどよかったわ。今日帰りにみんなでご飯食べに行かない?」
サターニャ「えっと……ガヴリールも一緒って言うことは普通のファミレスとか?」
ヴィーネ「そうそう」
サターニャ「わかったわ」
ガヴリール「……」
245: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:36:41.359 ID:Sc2NjG+r0.net
ガチャッ
ラフィエル「今上がりましたー」
タプリス「あ、胡桃沢先輩。見てください、天界時代のミニ天真先輩ですよ」
ちびガヴ10334「タプリス……❤️」スリスリ
サターニャ「おー……これはかわいいわね……!」
タプリス「あとこれがいつものミニ天真先輩と失敗品ですね。今日はどの子をお持ち帰りしますか?」
サターニャ「そうねー……」
ワイワイ ワイワイ
248: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:37:41.862 ID:Sc2NjG+r0.net
某ファミレス
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ねえガヴ。何が不満なの」
ガヴリール「……え?」
ヴィーネ「こうしてご飯もおごってあげてる。ゲームの課金だって好きなだけしてあげてる」
ヴィーネ「こんなに恵まれた生活を送ってるのに何が不満なの?」
249: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:38:41.012 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール「……」
ヴィーネ「髪の毛を私たちに提供するだけでネトゲジャージでゴロゴロ」
ヴィーネ「何が不満なの?もしかしてまだちびガヴに同情してるの?」
ガヴリール「だって……」
ヴィーネ「ガヴ。ちびガヴはあくまで髪の毛。生き物じゃないの。ただガヴの形をしていて人のように意思を持って行動するだけの髪の毛なの」
ヴィーネ「いい加減割り切りなさいよ……」
252: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:39:23.350 ID:Sc2NjG+r0.net
サターニャ「そうよ。髪の毛を差し出せばご飯も奢ってもらえてお金も貰えるなんてどんだけ贅沢なのよ」
ラフィエル「まったくです。ガヴちゃんには元のアパートよりもいいお部屋に住まわせてあげてるんですよ?」
ラフィエル「酷いことをするどころかその正反対じゃないですか」
タプリス「そうですよ」
ガヴリール(そういう問題じゃないだろ……)
254: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:40:28.182 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール(どうして……どうしてこうなった……?)
ガヴリール(私は……ただネトゲの効率があがるとか、分身に学校に行かせて私はネトゲができるとか)
ガヴリール(そんな軽い気持ちで分身の術に手を出した)
ガヴリール(その結果がこれ……?なんでだ?なんでなんだ……?)
ガヴリール(たしかにあいつらの言うとおり私自身は危害は加えられてない……)
ガヴリール(それどころか仕送りの倍以上のお金を貰ってるし、部屋も前とは比べ物にならないほど良質なものになった)
257: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:41:46.616 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール(でも……その裏では私の分身が酷いことになってるんだぞ……)
ガヴリール(たしかにあれは分身だけど……でも私と同じ容姿の分身が酷いことされて正気を保てるわけが……)
ガヴリール(……いや、私がおかしいのか?たしかにあんな分身、元はただの髪の毛だ……)
ガヴリール(それが不具合で小さくなり、自然消滅せず力抜きない限り死ななくなっただけ)
ガヴリール(本来の分身は衝撃を受けたら術が解除されポンっと消える。小さい分身が死んでしまうのは術が解除されるようなものじゃないのか?)
ガヴリール(それまでの過程が様々なだけで……結局術が解除されて消えているだけじゃないか……?)
260: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/06/11(日) 00:43:10.993 ID:Sc2NjG+r0.net
ガヴリール(そうだ……そうだよ……)
ガヴリール(難しく考えすぎていた)
ガヴリール(だってヴィーネ達に酷いことされてないじゃんか。ああ、私がみんなに酷いことしてたな……)
ガヴリール「あははっ……あはははっ!ごめんみんな!私バカだったわ!よく考えたらみんなの方が正しいじゃん!」
ガヴリール「ちびガヴ?なんて所詮ただの分身じゃん!wそうじゃん!w髪の毛じゃん!w」
ガヴリール「よーしお前ら!これからもじゃんじゃん量産するぞ!育毛剤買わないとなー!あっははははは!!!あははははははは!!!」
ヴィーネ「……ふふ、注入しすぎちゃったかしら?」
BAD END P 楽しい日々はいつまでも…… ~ガ虐編~
ヴィーネ「ガヴリールで遊ぼう」