SS速報VIP:澪「ラーメンと後輩」
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1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:24:15.13 ID:ZeA6kvlM0

澪「………」スンスンスン

澪「………」スー…

澪「………」ズズズッ

澪「………」ズズズッ

澪「……うん」

澪「………」パキッ

澪「………」フー、フー

澪「………」ズルッ!

澪「………」ズルズルズル

澪「………」ハフッ!ズルズルズル

澪「………」ズルズル!ズルジュルチュルッ!

澪「………」ズルズ…ゴフッ!?ボゴォ!ゲホッ!ゲホッ!

澪「………」ゲホッ!ゲホッ!ンン…ゴクゴク…

澪「………」フー…

澪「………///」

・・・

店員「ありがとうございましたー!」

澪「………」

澪(恥ずかしぃー///!!!)

澪(朝のラーメン屋で麺をつまらせてむせるなんて…)

澪(しかも私がむせた瞬間、店にいたお客さんみんな静まり返ってたし…///)

澪(あうぅ…これは学園祭ライブの時くらい恥ずかしい……)ゴホッ!ゴホッ!

澪(………)

澪(あぁ~今日も寒いなぁ~)テクテク

通学路・・・

律「おっーす、澪!おはよ~」

澪「あ、おはよう。りづ…」ゴホッ…

律「ん?どうしたんだ、風邪か?」

澪「ちょっと喉が痛くて、ひき始めかもな(ラーメンでむせて喉が変なだけだけど…)」

律「そっか。あんまり無理すんなよ~?」

こんにちは、秋山澪です。高校二年生、趣味は散歩とラーメン。
学校が休みの日は専ら一人、街でラーメンを食べ歩きながらブラブラしています、
今日も放課後になればいつもの仲間とお茶したり、お喋りしたり…あ、もちろん軽音部の練習もしています。
本当に毎日が楽しくて、もうずっと高校生のままでいたいです。私は今とても幸せです。


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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:24:55.41 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「でも何か足りないんだよな…」

澪(なんだろうなぁ…なんか最近、妙にむなしい。胸にポッカリ大きな穴が開いているみたいな…)

和「澪?」

澪「へっ!?」

澪「あ、和…なに?」

和「なにって、もう放課後よ?軽音部、行かなくていいの?」

澪「え、あっ…今行こうと思ってたんだ」

和「どうしたの?なんだか上の空みたいだったわよ?」

澪「あ、いや…別になんでもないよ。ちょっと新曲の歌詞を考えてたんだ」

和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」

澪「あ、うん。私も部活に行こう…」



3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:25:47.80 ID:ZeA6kvlM0


部室・・・

律「………」パチンッ

紬「………」パチンッ

梓「zzz」

律「………」パチンッ

紬「………」パチンッ

唯「あずにゃん~」モフモフ

律「………」パチンッ

紬「………」パチンッ

梓「うぅ~…」

律「………」パチンッ

紬「………」パチンッ!

律(へぁ!?)

紬「………」ニコニコ

律「……ッ!」パチンッ

紬「♪」パチンッ!

律「!?」

律「ぅ………」プルプル

律「ま、参りましたぁ!」ペコリ

紬「ありがとうございました♪」ペコリ

律「いやぁ~将棋も面白いなぁ!テーブルゲームなんかトランプと麻雀くらいしか知らなかったけど」

紬「りっちゃん初めてにしては悪くない手筋だわ」

律「へへへ、そうかな///よし、もっかいやろうぜ!次もまたちょっと試してみたい事があるんだ!」

紬「ふふふ♪」

唯「あーずにゃん!」ダキィ

梓「うぐ」

唯「あずにゃんあったか~い♪」

梓「そう…ですか」

唯「ほーれほれほれ」ノドコチョコチョ

梓「ごろごろ」

澪「おーす」ガチャ

律「お、遅かったな澪」

紬「あら澪ちゃん♪」

唯「あ、澪ちゃん」グイグイ

梓「こんにちは澪先輩」ウグ…ウグ…

澪「お前らは今日も仲がいいな」

唯「でしょ~!あずにゃん、よしよしー」

梓「にあ~…」

澪「………」




4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:26:47.48 ID:ZeA6kvlM0


コンコン

和「お邪魔するわよ」ガチャ

唯「あ、和ちゃーん!」

和「唯、また梓ちゃんで遊んでるの?放してあげなさい」

梓「うぐ…うぐ…」

澪「どうしたんだ?和」

和「律?」

律「…?…あっ!」

和「思い出した?」

律「すすす、すみませんでござる!」

和「明日まで待つから、ちゃんと提出してよね」

律「へへぇー!」

澪「まったく。律ぅ~?」

律「いやぁ…あはは」

・・・

唯「ムギちゃんこの黒ゴマ生八つ橋おいしいね!」

紬「ありがとう唯ちゃん♪」

澪(……)

澪「はぁ~また練習時間ほとんど無いじゃないか…最後に一度合わせるだけでもしないか?」

律「そうだな。かる~くな」

唯「ちょ、ちょっと待ってね!」モグモグ

紬「唯ちゃん、お茶よ」コポコポ

澪(はぁ~…)

澪「おーい梓?」

梓「zzz」

澪「またねてるよ」

澪「あーずーさー?」

梓「ぬ…ふわぁ…はい」ダラーン

澪「居眠りしてたら風邪ひくぞっていつもいってるだろ~」

梓「うぅ…zzz…あ、いや、はい。すみません」

澪「今日は一曲合わせるだけだけど、ほら」

梓「了解です…ふわぁ…」

澪(梓は普通にギター上手だし、勉強もできるみたいなのに…なんなんだろなぁこの抜けてる感じは)

澪(あんまり自分から話す事もないし、人と話すの慣れてない感じ)



6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:27:31.05 ID:ZeA6kvlM0


・・・

ジャン!

唯「あ~私たちはもうずっと練習しなくていいね!ばっちりじゃん!」

律「さすが私の放課後ティータイムだな!これからもうずっとお菓子食べながら駄弁ってるか!」

澪「いやいやいや…」

澪(はぁなんか違うなぁ…)

澪(いや、演奏して少しは胸の“穴”が埋まった気がするんだけどなぁ)

澪(まだダメだ。なんだろう…これ)

日曜日・・・

澪「こんな時はラーメンに限る」

澪「私の心を癒してくれる、数少ない物の一つだ」

澪「今日も食べまくるぞぉ。ふふふ」



7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:29:37.46 ID:ZeA6kvlM0

駅ビル・・・

澪「実は駅ビルのラーメン専門店街にはあんまり行った事がないんだよな」

澪「あんまりチェーン店って好きじゃないし、やっぱり食べるなら本場、本店でってイメージがある」

澪「まぁあくまでイメージの問題だから、チェーン店は味がどうこうとかそういうのを言いたいわけではないんだけどね」

澪「そこまでこだわりがあるわけでも無いし。美味しいラーメンが食べられればそれでいい」

澪「やっとついた…駅は広くて入り組んでるし、このラーメン街自体10階にあるし、たどり着くまでに軽く散歩できちゃうぞ」

澪「狭い通路、文字通り“小路”だな。いろんな店の匂いが混ざり合ってる」

澪「もう少しでお昼だけど、開店直後だからまだお客さんはそんなに来てないな。よしよし」

澪「どこにするかな~?今は割と重い感じの物を食べたい気分だ」

澪「あ、博多とんこつラーメンか。たまには豚骨もいいな。よ~し」

店員「いらっしゃいませ!食券機で食券をご購入ください」

澪「さてと…ここの看板メニュー、主力戦車はどれだ?」

澪「やっぱり初めて来たラーメン店では看板メニューを頼まないとね」

澪「ネギチャーシューメンかな?よし」ピッ

店員「食券お預かりいたしま~す!」

店員「ネギチャーシューメンですね~お席の方へご案内いたします」

澪(むっふぅー!なんて臭いだ!臭すぎる!!!ゲロはいちゃいそう)

澪(開店した直後だというのに床はヌルヌルだし。さすがはとんこつラーメン)

澪(こういうのもあるから、とんこつ系の店にはあんまり行きたくないんだよね。今日は休みだからいいんだけど)

澪「備え付けの調味料は…コショウ、ゴマ、ショウガ、ニンニク…辛子高菜。へぇ~、なるほどねー」

澪「にんにくは粒のままだけどこのまま使うのか?そんなバカな…」

澪「あ、もしかしてこれ?へぇ、この消火器の持ち手みたいなので自分で潰して入れるんだな、了解」




8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:30:36.35 ID:ZeA6kvlM0

店員「おまたせしました!ネギチャーシューメンです!」ゴトッ

澪「いただきます」

澪「薄切りチャーシューが四方にはみ出してる。これを一か所にまとめてスープに浸しておく…」

澪「そしてまずはスープを…」ズズズ

澪「うん。この濃厚クリーミーな味わいは豚骨じゃないと味わえないよね」

澪「麺はよくあるストレートの丸細麺。いかにもトンコツラーメンって感じだ」

澪「………」ズルズル

澪「………」ハフッ、フーフー

澪「………」ズズズ、ズルズル

澪「………」ハムッ!モグモグ

澪「チャーシューは薄切りだけど、スープがよくからんで美味しいね」

澪「………」ズズズズ…

澪「ふぅ!濃厚なのにその割にはあっさりいただける。とんこつラーメンのいい所だよな」

澪「あ、何か薬味を入れて食べればよかった…つい食べるのに夢中になってしまった」

店員「ありがとうございました~!」

澪「突出した特徴は無いけど、とんこつラーメンのお手本って感じだな」

澪「とりあえず溢れ出る食欲を抑えることはできたし、満足満足」

澪「だけどまだまだ私の口、喉、胃、お腹は麺を欲している…」

澪「せっかく駅ビルのラーメン街に来たんだ。次の店に行くために、少し口直しがてら休憩だな」




9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:31:20.97 ID:ZeA6kvlM0


・・・

ポチッ…ガシャン

澪「とりあえずソフトドリンクでも飲んで落ち着こう」カシュ

澪「このオレンジジュース久しぶりにのんだなぁ…」

澪「炭酸のオレンジジュースが珍しくて、発売したての頃はこればっかり飲んでたよな」

澪「最近は極力、飲み物はミネラルウォーターで済ませてるけど」

澪「………」ゴクゴク

澪「ふぅ……」

澪(しかしここの吹き抜けの大階段、すごいよなぁ)

澪(この前、ここで中学生のウィンドアンサンブル演奏会とかやってたし、“大階段駈け上がり大会”なんかもあったなぁ)

澪(ここから転げ落ちたら一発で死んじゃうな…)

女A「この階段きつい~!エスカレーター使おうよぉ」

男A「まぁそういわずについて来いってwwwwww美味しいラーメンのための軽い運動だよwwwwww」

女A「そんなにおいしいのぉ~!?ここのラーメン」

男A「そりゃもうとんでもなくおいしいよ!wwwwww」

女A・男A「あはははははwwwwww」キャッキャッ

澪「………(チッ…)」ゴクゴク

・・・




10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:31:55.59 ID:ZeA6kvlM0


澪「なんかイライラしてたらお腹が減ってきたぞ!」

澪「次はどの店がいいかなぁ~?」

澪「つけ麺か。つけ麺もいいね」

澪「でももうお昼だし人がいっぱいでいい位置には座れなさそうだなぁ。店が極端に狭いってのもあるけど」

澪「どこにしようかなぁ」テクテク

澪「あ、ここは一度来たことがあるな。ここは札幌発祥で、味噌ラーメンが名物なんだ」

澪「結構席空いてるな。他の店はラッシュが始まってどこも列ができちゃってる…」

澪「よし。前に一度味噌は食べたから、今日はここのしょうゆラーメンを食べてみよう」ピッ

店員「食券お預かりしまーす!お席の方へどうぞ~」

澪「うん。この店は小奇麗で明るくて、落ち着けるなぁ…」

澪「他の店に比べて広々とした空間だし、壁が鏡張りなのがより一層解放感を生んでる」

澪「インテリアも整っててキレイだから、女性客が多い印象だ」

店員「正油ラーメンおまたせしました~!大変お熱くなっていますのでお気を付けください!」

澪「さてさてぇ、いただきます!ってレンゲはどこだ?レンゲが付いてないぞ」

澪「あ、席に備え付けてあるのか。そういえばそうだったな。忘れてたよ」

澪「結構スープの色が濃いんだなぁ、どす黒い」ズズズ…

澪「熱っ!つつつ…」

澪「これは大変お熱くなってるなぁ、ラードが凄く熱い。油がスープの上に層を作るほどの量だから、保温性もバッチリ!」

澪(ま、よく知らないけどね…)ズズズ…

澪「うほぉ~、なんかこう…すごく…!!!醤油!!!って感じの醤油味だ」

澪「既に完成した醤油ラーメンにまた後から醤油を入れたみたいな…それくらい醤油の味がすごく強い」

澪「でもほのかに苦味があって渋い味わいだなぁ。なかなかイケる」ズズズ

澪「うわぁ、麺も醤油が染みて黒くなってる。すごいなぁ」ズルズル

澪「あつつつつ…」フーフー

澪「………」ズルッ…ズル…ハム

澪(こういう少し太めの弾力がある縮れ麺ってすすりにくくて、無理にすすろうとするとスープがそこらへんに飛び散って嫌なんだよなぁ…)

澪「………」フーフージュル…ハム

澪「………」モグモグ

澪「おっ、この厚切りのチャーシュー、凄く味付けが濃い。噛むと肉汁のうま味と一緒にジワッと醤油の辛さと苦味が滲み出てくる」モグモグ



11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:32:49.48 ID:ZeA6kvlM0

澪「………」ゴックン

澪「………」フーフーフー!

澪「………」ズルズルズル

澪「喉が渇く…水…」ゴクゴク

澪「ふー」コン

店員「ありがとうございました~!」

澪「はぁ~美味しかったぁ」

澪「階段を使うのはちょっとしんどいな。外寒いし、エレベーターで降りよう」

澪「………」テクテク

澪「………」テクテク

澪「はぁ…」テクテク

澪(ラーメン食べて満足はするものの、それは食欲が満たされるだけ……心の穴は埋まらないなぁ…)

澪(ホントなにが足りないんだろう…)

澪「………」テクテク

澪「ん…?」

澪(あ…!!)

梓「あ…」

梓「澪先輩」

澪「あ、梓!よ、よう。偶然だな…こんなところで…」ドキドキ

梓「こんにちは」

澪(くそぉ!こんなタイミングで知り合いに遭遇するなんて!しかも後輩の梓)

澪「梓一人か?」

梓「はい」

澪「梓も、ラーメン食べに来てたのか?」

梓「はい」

澪「へ、へぇ~(女子高生が一人でラーメン専門店街に食べにくるなよ!)」



12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:33:58.13 ID:ZeA6kvlM0

澪「今日はなんだ?買い物か何かか?」

梓「親が今日旅行先から帰ってくるので…駅まで迎えに。その前にここでお昼を済ませてました」

澪「そっか…(なるほどね…)」

澪「あ、この店、美味しかったか?(京都発祥の鶏がらベースの背脂醤油ラーメンの店か)」

梓「はい。ちょっとしょっぱかったですけど、背脂多めの割にはあっさりしてて美味しかったです」

澪(なんとなく聞いただけなのに、すごく具体的な感想だな)

澪「梓もラーメン結構好きだったりするのか?」

梓「はい」

澪「そうか(なんか意外だな)」

梓「あ、もうすぐ親が着くころなので…」

澪「お、おう。じゃあまた月曜日な」

梓「また明日です」

・・・

澪「びっくりしたなぁ…梓とあんな所で出会うなんて…」

澪「休日に好き好んで一人でラーメン屋に行く女子高生なんて私だけだと思ってたぞ…」

澪(それにしても…いつも無表情の梓が、今日は心なしか少し微笑んでいた(?)なんだかすごく機嫌よく見えた気がした)

澪(休日にボッチの先輩を目撃して嘲笑ってるって感じでもなかった。なんかこう…“満たされてる”って感じの…)

澪(食事の後だからか?でもいつものティータイムの時はそんな風には見えなかったし…)

澪(やっぱりラーメン好きなのかなぁ…)




13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:34:45.54 ID:ZeA6kvlM0



月曜日授業中・・・

先生「で、ありますから、xの値の変化を h=b-a とおけば、 b=a+h」

澪「あの梓がラーメン街…」ブツブツ

先生「したがって、yの値の変化はf(a+h)-f(a)となり…」

澪「あの梓とラーメン専門店街で出会うなんて…」ブツブツ

和「?」

和(澪どうしちゃったのかしら?)

澪(あの梓が一人でラーメン、あの梓が一人でラーメン、あの梓が…)

先生「では、はい!ここの問題を…秋山さん!解いてくれる?」

澪(あの梓が鶏ガラ背脂醤油、あの梓が鶏ガラ背脂醤油、あの梓が…)

先生「秋山さん?」

和「(ちょっと、澪!?)」

澪(あの梓が…)

先生「秋山さん!!!」

澪「ひゃっ!!ひゃい!!」ガタン

先生「秋山さん!ボッーとして…来年は受験生ですよ?」

澪「あ…ぅ…すみません」ショボン

和「………?」

ホームルーム・・・

担任「最近、下校時間帯に不審者出没が多いので、部活動で遅くなる生徒は…」

澪(早く終わらないかな…)ソワソワ

澪(あぁ!ダメだ!梓とラーメンが気になって、いてもたってもいられない!)ソワソワ

澪(早く部活に行きたい!梓に会いたい!)ソワソワ

和(澪?)

担任「本日の連絡は以上です。それではみなさん部活動がんばってくださいね。部活の無い人は速やかに家へ帰るように」

澪(よっしゃぁ!キタァ!)ガタッ

和「…」ポカーン

和「ぷっ、ふふっ」

澪「あ、え…;?なんだ和…な、なにか可笑しかったか?」

和「ふふふっ。あ、ごめんなさい。その…澪がボーっとしてたり、ソワソワ落ち着きが無かったり、なんだか面白いなって」

澪「え、あ…いやぁ…///」カァァ

和「ごめんなさいね。急いでたんでしょ?」

澪「あ、あぁ!そうなんだよ。じゃあまた明日な、和!」

和「部活頑張ってね」



14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:35:31.49 ID:ZeA6kvlM0

部室・・・

澪「はぁ!」バタン!!

律「………」パチンッ

紬「………」パチンッ

澪「………」

澪「…はぁはぁ……よ、よう」

律「お、澪~」パチンッ

紬「澪ちゃんいらっしゃい♪」パチンッ

澪(律とムギだけか…)ハァハァ…

澪(よくよく考えたら、梓と会ったとして何を話すんだ?)

澪(日曜日にラーメン街で出会った事なんて話してもなぁ…)

澪(はぁ~………何をソワソワしてたんだ私は…)

唯「おいっす!みんな!」ガチャ

澪(っていうか、一人でラーメン街にいた所を目撃されてすんごく恥ずかしかったのに…)

澪(その話をまた蒸し返すみたいで、日曜日の事に触れるのはむしろこっちが嫌だよ!)

梓「こんにちわー」ガチャ

澪(でも、やっぱり気になるなぁ~…)

澪(なんてったって、ラーメン街で出会ったのは“あの”梓だもんな~)

唯「あ、あずにゃ~ん」

澪(梓は親を待っていたわけだけど、お昼を済ませるならほかにいくらでも選択肢はあるだろ)

澪(どうしてわざわざ10階のラーメン街に来てラーメンを食べていたんだ?)

梓「?」

澪(そりゃぁラーメンが好きだからだろうけど…あぁ!もう気になってしょうがない!!)

梓「澪先輩?」

澪「へっ!?ひゃぁぁぁぁ!」

澪「はい!はいはい!なんでしょうか!?」ガタン!

澪「ぁ………」

梓「あ~……」

律「ブフwwどうしたんだ澪?」

紬「澪ちゃん、考え事?」

唯「そうなの!?私たちでよければ相談に乗るよ!!!」

澪「え…ぁ…そのぉ…///」

律「なんかおかしいぞ~?最近。和も近頃澪が変だって言ってたし」

紬「学校で何かあったの?澪ちゃん…」

澪「い、いやなんでもない!!そんなことより練習だ!練習!!!」

唯「あ~ちょっと待ってぇー!ケーキまだ食べてるとこだから」

梓「………」



15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:36:14.70 ID:ZeA6kvlM0

下校・・・

律「でさでさぁ~その時さわちゃんがさぁ~…」

澪「ははは、なんだそれww」

唯「じゃ!ここらへんで、また明日ね~!」

紬「また明日~」

律「おう!じゃあなみんな」

澪「うん。また明日」

梓「おつかれさまでした」

テクテクテク

澪「………」

澪(梓…)

澪「よしっ!」ダッ

澪「梓~ちょっと待ってくれ!」タッタッタッ

梓「?」

澪「はぁ…はぁ…」

梓「どうかしましたか?澪先輩」

澪「ハァハァ…」

澪「ハァ………」

澪「………ッ!」

澪「梓!」

梓「は、はい!;」

澪「今週の土曜日、私と一緒にラーメン食べに行かないか!?」

梓「………!」

澪「………」

梓「ふぇ……」

澪「………」

梓「澪…せんぱい…」

澪「ぇ…ぁ…いや…その…///」

澪(や、やっちまったか…?)

梓「澪先輩ッ…」パァァ

澪(!?梓がとんでもなく笑顔だ!こんな梓見たの初めてだ…)

梓「はい、行きますッ」ニコニコ

澪(は、ははは。や、やった…)

澪「じゃ、じゃあ…土曜日、街の方に食べに行こうな!」

澪「私、ウマい店いっぱい調べておくから!!」

梓「はい!」ニッコリ

澪「じゃあ今日はこれで、また明日な梓」ドキドキ

梓「はい。おつかれさまでした!」



16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:37:26.39 ID:ZeA6kvlM0

秋山宅、澪の部屋・・・

澪「………」ソワソワ

澪「………」ドキドキ

澪「かぁぁぁ~!///」ジタバタゴロゴロ!

澪(勢い余って、梓をラーメンに誘っちゃった…///)

澪(今思い返すと、すごく恥ずかしい誘い方だった気がする…)

澪(いきなり駆け寄ってきて…“ラーメン食べに行かないか!?”って……)

澪(なんだか死にたくなってきたぞぉぉぉ~!!)ジタバタゴロゴロゴロ!

澪「ぐへぇッ!」ゴツンッ

澪「………」パタン

澪(でも梓のあの顔…すごく嬉しそうだったなぁ)

澪(やっぱりラーメンが好きなのかなぁ…)

澪(いや、梓は普段ダルそうにしてて暗い感じだから、あんまりお出かけとかに誘われた事なくて…)

澪「ん~わかんないや」

澪「よし!」ガバッ

澪「さっそくネットで街の美味しいラーメン屋を調べまくるぞぉ!」カチャカチャ



17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:38:30.95 ID:ZeA6kvlM0

土曜日・・・

ガヤガヤ

澪「………」

澪(駅の中央改札口前、地下へのエスカレーターの前で待ち合わせって言っておいたけど…)

澪(ちゃんと場所わかってるのかなぁ?)

澪(あの梓の事だから、どこかで迷ってるとかありそうだなぁ…)

ガヤガヤ

澪(遅いなぁ…梓。いや、私が早く来過ぎなだけか。まだ時間まで20分ある)

澪(来なかったらどうしよう…)

澪(お腹すいたなぁ…)

チョンチョン

澪「!」

澪「梓!」ガバッ

梓「澪先輩こんにちわ」

澪「あぁ梓…よかったぁ…」

梓「?」

澪「あ、いや。別に」

梓「待ちましたか?」

澪「いや全然!っていうかまだ待ち合わせ時間になってすらいないじゃないか!ははは」

梓「ふふっ」

澪(無表情だけどちょっとだけ笑った…カワイイ…)

澪「っていうか、梓はメガネかけてたっけ?」

梓「学校ではコンタクトですけど…家とか休日は眼鏡かけてます…」

澪「そうなんだ(眼鏡の梓もかわいいなぁ…)」

澪(真っ赤な色のセルフレーム。少し角ばったデザインでいつもと印象が全然違う…)

澪(まぁ、どことなくダルそうなのは変わらないんだけど…)

澪「さて、どこ行こうか?場所はいろいろ調べてあるんだけど」

澪「それともラーメンの前に何か服でも見に行こうか?せっかく街に来たんだし」

梓「はい、澪先輩とならどこでも…でも、お腹がすきました」

澪(ちくしょう…うれしい事言ってくれるじゃないか。それはさておき、私もお腹ペコペコだ)

澪「じゃぁさっそくラーメン食べに行くか!」

梓「はい」

澪(やっぱり“ラーメン食べに行く”って誘ったから、お腹を空かせた状態で来たのかな?)

澪(嬉しいねぇ…ふふふ)



18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:39:17.04 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「初っ端から結構歩かせてしまってごめんな…」テクテク

梓「いえ…散歩は大好きだから大丈夫です。それに…あんまりお出かけしたこと無いので…その…新鮮です」テクテク

澪「そうか。それはよかった」

梓「あと、バスとか電車だと…どうしても眠くなっちゃって…」

澪「な、なるほどなぁ…(いつもの調子で居眠りしてしまうのかな?よく乗り過ごしてそう…)」

澪「あ、水族館だ。そういえばここにできたんだったなー」

梓「へぇ。魚…いっぱいいるですか?」

澪「あぁ。なんでも、“内陸型水族館”としては日本最大級らしい。もうすぐ開館して一年経つのかな?」

澪「街の真ん中だから海辺の水族館と比べると規模は小さいけど、ちょっとした気分転換とか、休憩にはちょうどいいスポットだと思うよ」

澪「あ…」

澪「そのぉ………」ドキドキ

澪「…こ、今度二人で行ってみるか?」

梓「はい。ゆっくりできる所は大好きです」

澪(ふぅ~…なんで後輩との会話にこんな心臓バクバクさせてるんだ…おかしいぞ私)

澪(後輩なのに“動悸”ってwwwwブフww)

梓「?」



19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:40:15.24 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「着いた。ここだここ」

澪「やってるみたいだな。(実は前来てみたら定休日で休みだった)」

澪「勝手に店選んじゃったけど、大丈夫だった?」

梓「はい。私、どこに何があるのか全然知らないので」

澪「そうか。じゃ、入ろうか」ガチャ

店員「いらっしゃいませー!何名様でしょう?」

澪「二人です」

澪(ほぉ喫茶店みたいな内装だな。昔はそうだったのかな)

澪(店内に足を踏み入れた瞬間、麺を茹でている匂いに包まれる…これだよ、これ)

店員「テーブル席の方へどうぞ」

澪(ラーメン屋の割には広々とした空間の使い方だな。座席をそんなに詰め込んでない)

梓「わ~……」キョロキョロ

澪(ちょっと緊張してるのかな?梓)

澪(さて、どんなメニューがある?ここは魚介系だと聞いていたが)

澪(塩系と醤油系…塩の方がメインなのか?)

澪(じゃあ塩系の“特選拳ラーメン”ってのにしてみようかな?)

澪(ふむふむ)

澪(ん?なんだこれ…)

澪(“牡蠣塩ロックつけ麺”!?)

澪(牡蠣…牡蠣がつけ麺のつけ汁に入ってるのか?)

澪(絶対ウマいだろこれ…)

澪(ど、どうする!?初めて来る店では極力主力メニューを頼みたいが…)

店員「ご注文の方お決まりでしょうか~?」

澪(どどど…どうする!?)

梓「澪先輩…?」

澪「あ、ええと…牡蠣塩ロックつけ麺、チャーシューと煮玉子追加で!」

店員「はい。牡蠣塩ロックつけ麺、チャーシューと煮玉子追加ですね」

梓「…」

梓「あ…私は塩系の“塩釜チャーシュー麺”をお願いします」

店員「塩系の塩釜チャーシュー麺ですね」

澪「あ、あとご飯もお願いします!」

店員「かしこまりました」

澪(ラーメン食べに行くって言っておきながら、いきなりつけ麺頼んじゃった)

澪(まぁ別にいいんだけど)



20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:41:22.82 ID:ZeA6kvlM0


梓「あの、澪先輩…お水どうぞ…」コポコポ

澪「あ、すまん梓」

澪(気が利くなぁ梓…うぅ、梓と初めての食事だってのに)

梓「………」ボー

澪(でも相変わらず眠そうだな)

澪(学校の時とはまたなんだか違う感じがするんだけど)

店員「お待たせしました。塩釜チャーシュー麺と、牡蠣塩ロックのチャーシュー煮玉子、ご飯です」

澪(おぉ!来た)

澪「いただきます」

梓「いただきます…」

澪(へぇ~、なんだか変わった感じだなぁ。そもそも塩のつけ麺ってあまりお目にかかれないよな)

澪「………」スー

澪(匂いも嗅いだ事のない匂いだ)

澪「………」ズズズ

澪(ほぉ~独創的な味だなぁ。魚介と何かの香辛料の風味がすごくオシャレだ)

澪(こんな味、初めてだなぁ)ズズズ

梓「ふーふー…ぁ、あわわ…」

澪(湯気でメガネが曇ってるwwあ、メガネ外した…)

澪(麺はつけ麺にしては細い。梓が頼んだ塩ラーメンと同じ麺だな)

澪「………」チュルッ!ズズズズズルッ!チュルチュル!

澪「………」ズルズルズルチュルッ!

澪(この麺すごくのどごしがいい。チュルチュルいける!)

澪(塩と魚介の風味がすっきり伝わってくる。牡蠣の臭さは思ったよりも少なめでおいしい)

澪(そしてこのベロンと大きなチャーシュー。これってどの部分だろう?普段チャーシューに使われてる肉の部分と違うよなぁ?)

澪(しかしすんごく柔らかそうだ)

澪「………」ハムッムゥッハムハムモグモグ

澪(味付けはそこまでしてないのか、つけ汁に入れるとおいしそうだな)

澪(肉自体は柔らかいけど、なかなか噛み切れない)



21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:42:14.26 ID:ZeA6kvlM0

澪「………」モグモグモグ

澪「………」ハムッハフハフ!

澪(ご飯に合うなぁ、このチャーシュー。柴漬けも美味しい!)コリコリ

澪(そしてこの牡蠣!こんな大きな牡蠣がゴロンと三つも)

澪「………」ハムハム!

澪(牡蠣うめー!まさかラーメン屋で牡蠣を食べることになるなんて!)

澪(でももう少しつけ汁をアツアツにしてほしかったなぁ。冷めるのが早い)

梓「………」ハムハムチュルチュル

梓「………」ズズズ

梓「ふぅ……」ホッコリ

澪(梓、すごいホッコリしてる…幸せそうだなぁ~)

澪(ラーメン食べる梓はこんなに笑顔になるなんて…)

梓「………」ズズズズズ

梓「ふわ…」コトン

澪「どう?梓。美味しかった?」

梓「はい。美味しかったです」ニコニコ

澪「お、スープ全部飲んだのか」

梓「塩ラーメン、好きなんです…」

澪「おぉ、それはよかった」

澪(よーし。幸先いいな、当たりだ!)

店員「ありがとうございました~!」

澪「変わった味だったけど、美味しかったな」

梓「はい。こんなラーメン初めてです」

澪(ふふふふ)

澪「休憩がてら、そこらへん見てまわるとするか」

梓「はい」



22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:43:07.87 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「寒いなぁ~」

梓「はい」

澪「………」

梓「………」

澪(会話があんまり弾まないな…)

澪(今思えば梓と二人っきりな事なんてほぼ無いもんな)

澪「ん?」

若者A「キャハハハッハ!」

若者B「ヒャハハハハ!」

若者C「ブヒヒヒヒヒヒ!」

澪(う、うわぁ……パッと見、リア充ぽい見た目だけどよくよく見ると三人とも黒のダウンジャケットって…ww)

澪(もっと何かあるだろぉ~お前ら。もしかして制服か何かなのかwwwwww?)

澪(ハッ!これが噂の“黒の三○星”ってヤツか!?)

若者A「あ…」スッ

若者B「お…」スッ

若者C「ブヒ…」スッ

澪(ひぃ!?一列に並んだ!ジェットス○リームアタックか!?)

梓「あの…澪先輩」

澪「な、なんだ?梓」

梓「後ろから車来てますよ」

ブロロ…

澪「え!?あ、悪い悪い!」スッ

澪(なんだ、だから一列に並んだのか…道狭いもんな)ションボリ



23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:44:20.26 ID:ZeA6kvlM0


ブロロロロ…

澪「はぁ…」

若者A「おっ、ねぇ君たち!今暇ぁ?」

若者B「よかったら一緒に遊ぼうぜぇ~へへへ」

若者C「ブヒヒwwww」

澪(ひぃぃぃ!!なんか話しかけてきた!)

梓「ひ…ぅぅ……」ピクピク

澪「あ、梓…」

若者B「なぁ、名前なんていうの?どこのガッコ?」

若者A「かわいいねぇ~?姉妹なの?」

若者C「ブヒッブヒヒ!」

澪(日本語しゃべれ!)

梓「や、いやぁ…うぅぅ…」ブルブル

若者C「フヒヒヒ!妹さんかわいい!フヒ」

梓「ひぃっ………!」ガクブル

梓「澪せん…ぱい…」ギュ

澪(梓…!)

澪「お、おいお前ら!妹が怖がってるからどっかいけ!」

若者A「えぇ~?別にそんな怖い事しないって~」

若者B「そうそう。俺たちは一緒に遊びたいだけだってぇ~」

若者C「そうでブヒッ!フヒヒヒヒ!カワイイヨォ妹ちゃん…」スッ

梓「きゃぁ!」

澪「あ!お前梓に触れるなぁ!」ドゴッ!

若者C「ブッヒィィィ!イデェェェ!」デモキモチィィー

若者A「あ、お前なんて事しやがる!」

若者B「この暴力女!オラ!」

澪「あ、ちょ…ひぃ!ごめんなさい!」

若者A「ゆるさねぇぞ!」

梓「や、やめ…」



24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:44:51.54 ID:ZeA6kvlM0


ブロロロロ…ププー!ププー!

澪(あ、また車が来た!)

若者A「うわっ」

若者B「おととと…」

澪「ほら!梓、今のうちに逃げるぞ、走れ!」

梓「へ…」

澪「ほーら、はやく!」ギュ

梓「あっ…」

タッタッタッ

澪「はぁはぁ…ここらへんは角が多くて助かるよ…」

梓「ハァ…ハァ…」

澪「大丈夫か?梓…」

梓「ハァ…澪…先輩…」

澪(梓の頬が少し赤い…カワイイ…///)

梓「澪先輩、ありがとうございます…」

澪「ふふふ。どういたしまして」ナデナデ

梓「うぅ……///」

澪「さーて、気を取り直して何か服でも見に行こう!」

梓「はい」



25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:45:30.40 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「これなんかどうだ?」

梓「いいと思いますよ…ちょっと派手な気もしますけど…」

澪「ん~どうしようかなぁ、これにしちゃおうかぁ」

梓「私は…その…こっち着てる澪先輩が好きです」

澪「そ、そうか?///」

梓「はい」

澪(梓ってこういうのにはズボラで、あんまり関心が無いとか勝手に思ってたけど、こうやって一緒に買い物してるとすごく楽しいなぁ…)

澪(律と一緒だとこうはいかないぞ)

梓「澪先輩が今着てるポンチョは…どこで買ったんですか?」

澪「え!?あ、これか…?(これはしまむr…)」

澪「これは…どこだったかなぁ?ははは」

梓「?」

梓「ぁ…」ぐぅぅぅ~

澪「ふふふ。じゃそろそろ次のラーメン屋に向かうか」

・・・



26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:46:12.21 ID:ZeA6kvlM0


澪「ここらへんは東西に大きな寺があるから、古い仏具のお店とかそれにあやかったお土産屋や古本屋がチラホラあるなぁ」

澪「お、なんだこの建物。浄土真宗…伝道院?なんだかすごい建築様式だ。チベットとかそこらへんのアジアンテイストな感じ」

澪(この屋根の上にビューポイントがあって、あたりを見回す事でマップ上にラーメン屋の位置をマークできたり…)

澪(もしくは倒壊寸前の建物から脱出しようと走り回り、足場が崩れてきて「やべやべやべ!」)

澪(なんてね…)

澪「へへへww」

梓「………?」

梓「ふふっ」

澪「あ、すまん梓。つい景色に夢中に…ってなんだ?なんか顔についてるか?」ゴシゴシ

梓「いえ、澪先輩って面白い人だなって…」

澪「え、そうか?あ、あはははは?(それってどういう意味だ!?)」

澪「あははは…はぁ……」

梓「………」テクテク

澪「………」テクテク

梓「…」ギュッ

澪「!?(梓が手つないできた!というか梓が一方的に私の腕を掴んでる)」

澪「………」テクテク

梓「………」ギュー

澪(ななななな…///)

・・・



27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:47:02.06 ID:ZeA6kvlM0


澪「ここだな~」

澪(結構コジンマリしてるんだな~。周辺にはラーメン屋どころか飲食店も全然見当たらないし)

澪「さ、入ろ」

梓「はい」

ガタッ…ガラガラ…

澪(引き戸が結構重い…というか固い!)ガダッガラガラ

店員「いらっしゃいませ!」

澪(ほ~、狭い。カウンター席のみ。10席もないんじゃないか?)

店員「食券機で食券を買ってお待ちください!」

澪(おぉう、ここも食券なのか。しかし変な立地にしては満席だなぁ。ネットの口コミが200件超えしてるだけのことはある)

澪「さてさて何にするかな~?やはりここは看板メニューらしき“吟醸味噌つけ麺”かな?(またつけ麺か…)」

澪「お、ライスと味玉トッピングでちょうど1000円だ」

澪「梓はどうする?」

梓「私は味噌ラーメンにします」

澪「そうか、よし。じゃあ私は吟醸味噌つけ麺とライスと味玉を」ピッピッピッ

梓「…」ピッ

澪(店内はキレイってわけではないけど、落ち着きがあっていいな)

澪(店員さんの対応もなんだか素っ気ないけど、不快になるような感じじゃない。真面目に働いてるって感じでやる気が伝わってくる)

澪(よく店員さんが元気いっぱいの店とかあるけど、耳を劈くような大声で叫んだりするのはちょっとやめてほしいよな)

澪(ここはなんだか物静かでいいね)

店員「二名様、お席の方へどうぞ!食券お預かりします!」

店員「ラー油はお入れしてよろしかったですか?」

澪「あ、はい。お願いします」

梓「はい」

澪(梓も結構辛いのイケるのかな)

澪「あ、梓!席入れ替わらないか?」

梓「?」

澪「その…私左利きだからさ、食べてる時に腕がぶつかったりするから」

梓「あ~…」ヨイショ

澪「すまないな」

澪(ほぉ~厨房が丸見えだ。面白いな)

澪(ん?中華鍋でスープを作ってるみたいだけど、毎回注文の度に作ってるのか?)

澪(他の店員の人と味見しながら作ってる。凄く丁寧だなぁ)



28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:48:18.10 ID:ZeA6kvlM0


店員「肉味噌ラーメンお待たせしました!」

澪「お、来たな梓」

梓「ぁ……ぅ…」ソワソワ

澪「ん?どうしたんだ。食べないのか?」

梓「澪先輩がまだ…」

澪「あぁ私か?気にせずに食べればいいよ。つけ麺だから結構時間かかるだろうし」

澪「それにラーメンは出された時が一番ベストな状態なんだ。早く食べないと」

梓「じゃあ、いただきます…」

澪(ふふっ、かわいいやつめ…)

梓「………」スンスン

梓「………」ズズズ

梓「………」フーフー

梓「………」フーフーフー

梓「………」ズルッチュルチュル

澪(ラーメンの方は、いわゆる“極細真空麺”ってやつか。今どき珍しいな)

梓「………」チュルチュルチュルズルッ!

梓「………」モグモグモグ

梓「………」ゴクリ

梓「はぁ……」ホッコリ

澪(ブフフwwなんて幸せそうな顔なんだ…なんか吹くww)

梓「………」ズルズルチュルチュルチュルン!

澪(………)

澪(しかしこうやって見ると梓って結構色っぽいよな…)

澪(麺をすする時に尖らせる唇は、スープの油で輝いてより一層麗しさが増してる。それに髪を耳へ掻き上げる仕草…セクシィだ)

澪(って何考えてんだ私は。オッサンかよ!)ブンブン

店員「味噌つけ麺お待たせしました!」

澪(おっとやってまいりまいした)

澪「いただきます!」

澪(ラーメンのスープもそうだけど、つけ汁もすんごい濃い色だなぁ)

澪(つけ汁の上にラー油と、今どきのつけ麺には必需品(?)の魚粉の山が浮かんでいる。後から溶かす事もできるって事か)

澪(ちょっとつけ汁を味見してみよう)ズズズ

澪「熱っ!」

澪「…」フーフーフー

澪「……」ズズズ

澪(!?なんだこれ!すごく味が濃厚だ!)

澪(そりゃあつけ麺だから味は濃いだろうけど、なんだろう…このガツン!と来る辛味噌の味は)

澪(こ、これはヤバい…こんなウマい汁で麺なんか頂いちゃったら、一体どうなってしまうんだ?)



29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:49:34.14 ID:ZeA6kvlM0


澪(よ、よし…)

澪「………」ズルズルズル

澪(うほほほ!これはたまらん。濃い味付けが好きな人間にはたまらんなぁ)

澪(麺はスタンダードなつけ麺の太さだけど、比較的柔らかめに茹でてあるんだな)

澪(冷水でしっかりと締めてあるにも関わらず、つけ汁につけた途端、麺の芯まで熱くなる…これは凄い)

澪「………」ズルズルズル

澪「………」ズゾゾゾズルッ

澪「………」モグモグ

澪(辛さと甘さがバランスよく共存している…このつけ汁に入った肉そぼろもたまらんなぁ!白飯がウマい!)

澪「………」ハフハフ!

澪「………」モグモグモグ!

澪(つめたっ!味玉冷たい…ちょっとつけ汁で温めておこう)

澪「………」ズルズルハムハム

澪「………」ズズズ…

澪「ふぅ~…」コトン

澪(割スープを入れると、これまた違ったあっさりスープに大変身。すごいなぁ、計算し尽されてるって感じ)

澪(つけ麺の具が少ないのが残念でならないけど)

梓「ふぅ~…」

澪(梓はやっぱりスープまで完食するんだな。結構辛いのによくやるなぁ)

梓「ぁ…ヨイショ…」

澪「ん?どうした梓。上に何か…」

澪(おぉう!?カウンター席の真上にティッシュ箱がへばり付いてる。なんかシュールだなぁ、厨房ばかり見てて気が付かなかった…)

梓「うぅ…」ノビィ

澪「あ、ティッシュの位置が高すぎて取れないのか。ほらっ」

梓「ぁ、ありがとうございます…」

澪「ふふっ」

店員「いらっしゃいませー」

澪(次から次へと客が入ってくるなぁ。大人気だ)

澪「じゃあ、そろそろ出るか」

梓「はいっ。美味しかったです」

澪梓「ごちそうさまでした!」

店員「ありがとうございました!またお待ちしてます!」



30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:50:29.84 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「………」テクテク

梓「………」テクテク

澪(さっきのつけ汁の甘みが口の中に残ってなんだか気持ち悪いなぁ…口直ししたい)

梓「ぅ…ん…」フラフラ

澪「ん?梓、ちょっと疲れたか?」

梓「ねむぃ…です…」ウツラウツラ

澪(やっぱり食後も眠くなるんだな)

澪「繁華街の方に前から行ってみたかった喫茶店があるんだけど、そこ行かないか?ゆっくりできるぞ」

梓「は…ぃ…」グッ

澪「ふふっ。いくらでもしがみ付いてていいから、喫茶店までがんばれ!」

梓「ぅ…ぐ…」ギュ

ワイワイガヤガヤ

澪「土曜日だから人が多いなぁ~」

梓「……」フラフラ

澪(しがみ付かれてちょっと歩きにくいなぁ…ま、悪い気はしないんだけど)

澪「しっかしこの街の通りは広いよなぁ。この繁華街のもう一本先にある通りはこの2倍近く幅があったりするし」

澪「なんでも大戦中に、空襲の火事で向かいの建物まで火が燃え移らないように道を広くしたらしい。その名残か」

梓「ふわ…ぅぬ…」ギュー

澪(なんか周りの人の視線が気になるなぁ…///)



31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:51:14.12 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「ほら、ついたぞ梓」

梓「ぅ~ん…」ゴシゴシ

梓「ぁ~…なんだかすごい建物ですね…」

澪「そうだろ?この街の有名な“三大喫茶店”の一つなんだ」

澪「その三大喫茶店の中でもここはレトロのお手本みたいな建築とアンティークな調度品で支持が高いんだ」

店員「いらっしゃいませ。お二階の方へご案内します」

澪(お、二階に行けるんだ。ラッキーだな)

澪「うわぁ~ネットの写真で見るのと迫力が全然違う…異世界へ迷い込んだみたいだ…」

澪「古びた時計や蓄音機の調度品、この暖かな照明…雰囲気抜群だな」

澪「どうだ?梓」

梓「すごくゆったりできます…zzz」グデー

澪(ふふふ)

澪「私は珈琲とチーズケーキにしようとおもうけど、梓はどうする?」

梓「オレンジジュースとチーズケーキで…zzz」

澪「りょ~っかい!」

澪「あのっ、すみません!」

・・・

梓「……」モグモグ

梓「……」チューゴクゴク

梓「ふわぁ……」ユッタリ

澪「はぁ…もうずっとここに居たいな」

梓「ラーメンがあれば完璧です…」

澪「プフフwwこんなところにラーメンなんてないだろwwww」

梓「ふふふっ」

澪(笑ってる梓ってほんとかわいいなぁ…)

・・・




32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:52:17.87 ID:ZeA6kvlM0

澪「なんだか膝ってすごく匂いしないか?くさいとかじゃなくて、なんか他の部分より匂いがする気がする」

梓「そうですか?ヨイショ」クンクン

澪「ははは、今ここで嗅がなくてもww」

梓「う~ん。たしかに自分の匂いはする気がしますけど」

澪「よくわからないか~」

梓「嗅いでみますか?」

澪「えっ?///」

梓「私のヒザ…」

澪「い、いやぁ…ココではさすがにちょっと///」

澪「また今度な///」

梓「そですか」

澪(梓ってよく分かんないなぁ…)ドキドキ

店主「………」チラチラ

澪(うぅ…なんか視線が気になるな)

澪「もういい時間だし、そろそろ出ようか」

梓「あ、はい」

店員「ありがとうございました」

澪「さて、もう暗くなってきたな。夜ラーメンといくか」

梓「夜はどこに行くんですか?」

澪「ここから少し遠いんだけど、この街一番のラーメン激戦区で知られる所…その激戦区の中でも1,2を争う有名店…」

梓「ホントですか!?」パァァ

澪(うっ///笑顔が眩しい…!)

澪「あぁ。梓はこってり系は大丈夫だったか?」

梓「はい!ラーメンならなんでもイケますッ」

澪「その店は二年くらい前に新しくできた店なんだけど、開店から行列が絶えなくてな、おそらくこの街でいま最も熱い店の一つだ」

澪「スープは超こってりした鶏白湯系で、すごく濃厚だけど鶏ベースだからクドくなくて女性にも人気らしい」

澪「いってみるか?」

梓「行きます!」

澪「よし。じゃあちょっと遠いからバスで行こうか」

梓「はい!」ニコニコ

澪(ふふふ。もっと笑顔になってくれ、梓)



33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:53:03.81 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「着いた。もうすっかり暗いなぁ。ここから少し歩くぞ」

梓「はい」

澪(しっかし絵にかいたような閑静な住宅街だな。古い建物が多くて、“イマドキ”の住宅街とは全然違うけど)

澪(ここら一帯がラーメン激戦区なんだなぁ)ワクワク

梓「………」テクテク

澪(梓の足取りも非常に軽やかだ)

澪「………」テクテク

梓「………」テクテク

澪(ラーメン屋がチラホラ見えてきた!やべぇ、オラワクワクしてきたぞ!)

澪(ラーメン屋以外にも結構いろんな飲食店があるんだなぁ)

ベンベンベン

澪(お、三味線?なんだここ…洋食屋?)

ベンベンベン

澪(くたびれた感じの喫茶店みたいな洋食屋。中で店主と思しき人が一人三味線を弾いてる…)

ベンベンベン

澪(お客さんだれもいない…あ、目が合った。き、気まずい!)

澪(こんな街外れの住宅街だもんな。ヨソから来る人はラーメン目当てで来るだろうし…)

澪(またここに来る事があればいってみようかな…)



34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:53:51.10 ID:ZeA6kvlM0


ガヤガヤ

澪「お?歩道に人がわんさかいる。もしかしてここか?」

梓「ぁ~…」

澪「お、ここだ。着いたぁ」

澪「凄い行列だなぁ…開店30分前だというのにもう20人は並んでるぞ」

梓「凄いです…」

澪「さ、並ぼう」

梓「はい」

澪(これは開店してもまず私たちは店に入れないだろうな)

前の人「あ、どうぞ」ペラ

澪「あ、どうも(お品書きが回ってきた)」

澪「ん~。梓はどうする?」

梓「私はこの“黒だく”ってのにしてみます」

澪「おっけー。私はこの一番普通の“鶏だく”のチャーシュー増し、玉子かけご飯セットと“チャー玉”ってのを頼もう」

澪(もうお腹ペコペコだ!)

澪「メニューどうぞ…」

後ろの人「あ、どうも~」

・・・

澪「ふー、寒いなぁ…」

梓「はい…」ガタガタ

澪「ホントに寒そうだな…こっちこいよ」

梓「ぁ……ぅ…///」ギュー

前の人「鶏だくで」

店員「かしこまりました」

澪(お、列に並んでるお客さんにオーダー取ってる)

店員「お二人さまですね?ご注文はお決まりでしょうか?」

澪「え~と、鶏だく玉子かけご飯セット、チャーシュー増しお願いします」

店員「あ、え~と?鶏だくチャーシュー増しの玉子かけご飯セットって事ですね?」

澪「え?あ、はい」

澪(あぁ~ちょっと単語が前後するとややこしいのか。ごめんなさい)

梓「私は黒だくチャーシュー増しで」

店員「はいかしこまりました」

澪「あっ、あと“チャー玉”お願いします!」

店員「申し訳ございません…チャー玉の方売り切れてしまったんです」

澪「あ、そうなんですか。じゃあ普通の煮玉子は…」

店員「申し訳ございません。それも売り切れです」

澪「あ、わかりました…(ぐぬぬ…)」

・・・



35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:54:39.97 ID:ZeA6kvlM0

店員「はい、お待たせしました!先頭から順番に店内にお入りください!」

ゾロゾロ

澪「お、やっとか」

ゾロゾロ

店員「申し訳ございません!ここからのお客様、もうしばらくお待ちください!すみません」

澪(やっぱり、この人数は入りきれないか)

澪「もう少しだ梓」

梓「はい…」

・・・




36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:55:22.24 ID:ZeA6kvlM0

店員「ありがとうございました~!」

おっさんA「あ~うまかったなぁ!」

おっさんB「超ドロドロやったわぁ!」

澪(ん?あのおじさん何か持ってる。ドロップの缶?なんだろ…)

澪(スープの素かなにかか?)

店員「お次の二名様店内へお進みください!」

澪「お、やっと入れる」

梓「ふぅ…」

澪(ほぉ~店内はラーメン屋らしからぬ匂いだ。鍋物っぽい?)

澪(打ちっ放しのコンクリートとブロック塀、綺麗なレンガ、明るい木のカウンター)

澪(今どきだなぁ)

澪「店内でもお客さん椅子に座って待ってたのか。もう少しの辛抱だな…」

女B「キャハハハ」クッチャクッチャ

女C「アヒャヒャヒャ」ズゾゾビチャビチャ

澪(なんて野郎共だ…ペチャクチャ喋りながら汚い食べ方しやがってぇ!!!)

澪(あんなダラダラ遅くて汚い食べ方、ありえないぞ。絶対おいしくないよ)

澪(大体こんな行列できてんのに、ゆっくりする気マンマンかよ!サテンじゃないんだぞ、空気読め!)



37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:56:15.14 ID:ZeA6kvlM0

店員「お二人様、お座敷の方へどうぞ~!」

澪(キタキタキタァー!!!)

澪「ほら梓、奥の方がいいだろ」

梓「ありがとうございます」

澪(4人席の狭い座敷、対面と相席だけどテーブルの上に仕切りが置いてある。よしよし)

店員「お待たせしました!鶏だくチャーシュー増し玉子かけご飯セットと黒だくですね~!」ゴトゴト

澪「待ってましたぁ」

梓「………」ソワソワ

澪「じゃあ…」

澪梓「いただきます!」

澪(っていうかチャーシュー増しすごいな。こんなに肉厚のチャーシューが器に360度展開している)

澪(とりあえず、チャーシューはどんぶりの右上方に沈ませ加減に安置…ふふっ後でなっ)

澪(しかしスープがすごい粘度だな)ズズズ

澪(ほほぉ~濃厚なのにあっさり!鶏がすんごく効いてる!“ポタージュ”と言われているわけだよ)

澪(クリーミーなスープが麺に絡んでくる絡んでくる…スープというか、もうパスタソースのレベルだ)

澪(麺を持ち上げるのも一苦労だ)

澪「………」ズルズルズルチュル!

澪(うん。このまろやかな舌触りと触感…普段食べないジャンルだから、一層新鮮に感じる)

澪「………」フーフー

澪「………」ズゾッズルズルズルチュルン

澪「………」モグモグモグ

澪(黒胡椒の風味がほのかにしていいなぁ…)ズルズルズル

梓「………」チュルチュルチュル!

澪(梓も必死に食べてる)

澪(スープがこってりしすぎて、上に乗ってる白髪ねぎが付け入る隙がないな)

澪(って、ふへぇ!?なんだこのメンマ)

澪(大きいねぇ!白髪ねぎで隠れてて気が付かなかったけど、よく見ればすごくデカい!)

澪(木材の切れ端みたいな、デカいメンマが二つ…)

澪「………」シャクホロリモグモグ

澪(うん!味が染みてて、中までしっかり柔らかい!)

澪「………」モグモグ

澪(チャーシューはパサパサ系だけど、柔らかくて肉の味が美味しいね)

澪(玉子かけご飯はどうだろう…白飯と生卵、これはシーチキンとネギかな?)

澪(玉子かけご飯用の醤油はこれか。よーし、全部白飯に投入だぁ)ザバァ



38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:57:05.21 ID:ZeA6kvlM0

澪「………」ハムッハフハフハフッ!

梓「………」ハムッチュルチュル

澪「………」フーフーズゾゾチュル

梓「………」ズルズルチュルッモグモグ

澪「………」ハムハムハフハフ

梓「………」ズズズハフハフ

澪「………」モグモグゴックン

梓「………」ゴクン

澪梓「ふわぁ……!」

澪梓「………」

澪「ぷふふっ」

梓「ふふふっ」

澪「あ、梓。スープが顔に付いてるぞ」フキフキ

梓「澪先輩こそ…」フキフキ

澪(う…なんだか私たちすごく恥ずかしい事してる気がする///)

店員「お待たせしました!一名様カウンター席の方どうぞ!」

澪「そろそろ帰るか」

梓「はい」



39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:57:55.04 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「家までもうすぐだぞ~がんばれ」

梓「ぅぅ…」コックリコックリ

澪「ほら、しっかりしろ」

梓「もう食べられません…」ウツラウツラ

澪「こりゃ半分寝てるなぁ~」

梓「ぅ…」ガクン

澪「おっと大丈夫か梓!」

梓「スースーzzz」

澪「全くしょうがないなぁ…」ヨイショ

澪(後輩をおんぶするなんて初めてだ…)

澪(梓って軽いなぁ…でもすごく暖かい)

梓「みぉ…センパイ…」ギュウ

澪「ん?どした?」

梓「ラーメンに誘ってくれて、ありがとう…ご…ざいま…」

澪「なんだ水臭いぞぉ~?同じ部活のせんぱ…ぃ…」

梓「スゥスゥ…」

澪(寝言か…?)

澪「ふふふ」

澪「もっといろんな所へ連れていってやるからな、梓」

・・・

それから、私と梓は都合が合えばいつも街へ行き、ラーメンを食べ歩きました。
ラーメンを食べてる時の梓はとてもホッコリしていて表情豊かで、いつも学校で見る梓とはまるで別人です。
時にはラーメンの事で口論になったり、色々共感し合ったり…そんな梓の色々な顔を見る事ができる私は、他人には無い何か特別な物を独り占めしている気分でした。
最近では水族館や植物園、喫茶店などいろいろな所も回っています。梓は本当に楽しそうに笑っています。
私はそんな幸せそうな顔をする梓を見るのが好きです。
梓と一緒にいられて、私は今とっても幸せです。



40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:58:34.22 ID:ZeA6kvlM0



学校昼休み・・・

和「澪、一緒にお弁当食べない?」

澪「お、和。いいよ~食べよう食べよう」

澪「和は弁当自分で作ってるんだろ?」

和「そうよ。毎朝兄弟の分も作ってるわ」

澪「へぇ~大変だなぁ。なぁその生姜焼きとこれ交換しないか?ちょっと和の弁当食べてみたい」

和「いいわよ、ほら。味は保証しないけど」

澪「いただきま~す」パク

澪(うん、ウマい。さすがだなぁ)

澪(弁当の生姜焼きって冷めて油でギトギトになりがちだけど、全然そんな事ない)

澪「うんうん」モグモグ

澪「なぁ和。普段笑わない人が笑ってたりすると、すごく幸せそうに見えるよな」

和「え?」

澪「なんかこう…その人の意外な一面を見たようで、自分まで嬉しくなってきちゃうよな~」

和「え~と、何の話?」

澪「あっ、いや…なんとなく思っただけだよ。気にしないで!」

和「………」

和「ふふっ…澪、変ったわね」

澪「へ?」

澪「そ、それはどういう…」

和「そんな悪い意味じゃないわ。最近の澪はなんだか見ててすごく充実してる。満たされてるって感じに見えるわ」

澪「そ、そうかな…?///」

和「何かいい事あった?」

澪「え、う~ん…(梓…)」

澪「ま、まぁな!部活も楽しいし、勉強もはかどってる!」

和「ん?う~ん…」

澪「えっ?」

和「“学校生活が楽しい”ってのとはまた違う感じに見えたんだけど…まぁいいわ」

澪「あ、あはは…」

澪(そうか…ついこの間までは“足りてない”って感じてたんだっけ…)

澪(気が付けばそんな悩み、何もかも吹っ飛んでた…充足してる)

澪(梓と一緒にラーメン食べたり…お出かけしたり…)




41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:59:16.16 ID:ZeA6kvlM0

放課後部室・・・

澪「おーす!」ガチャ

律「お、澪おーす!」パチン

紬「澪ちゃんおーす♪」パチン

澪「また将棋かぁ~。もう完全にハマってるなぁ律」

律「へへっ、ま~ね~」パチン

紬「あ、りっちゃん鋭い手ねぇ~」パチン

唯「たのもー!」ガチャ

紬「あら唯ちゃん」

律「おっす唯!」ビシィ

唯「りっちゃんおっす!ムギちゃんおっす!澪ちゃんおっす!」

梓「こんにちわ」ガチャ

唯「あ、あずにゃんおっす!」

紬「じゃあお茶にしましょうか♪」

・・・



42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:00:25.13 ID:ZeA6kvlM0

紬「昨日初めてカップ焼きそばを食べたの~」キラキラ

律「いまさらかよ!」ビシッ

唯「カップ焼きそば美味しいよね!!」

澪「ははは」

梓「…」

紬「あら梓ちゃん…口に合わなかった?もしかして一口も食べてない?」

梓「あ、いえ…今はあまり食欲が無いので…」

澪(もしかして放課後、私とラーメン食べに行く約束してるから、ケーキは控えてるのかな?そこまでしなくてもいいのに…ww)

唯「あ、そういえば澪ちゃんこの間あずにゃんと二人でラーメン食べてたね」

澪「へっ!?」

紬「まぁ!そうなの?」キラキラ

澪(ムギの反応はいちいちおかしい!)

唯「街で見かけたよ~。車に乗ってて声はかけられなかったけど」

澪「あ、ああ見てたのか。そうなんだ、たまたま街で…」

唯「別の日にも見かけたよ!違うラーメン屋で。休みの日は結構二人で遊んでるの?」

律「おっ、澪ぉ抜け駆けかー?」

澪「あ、いや…梓も私もラーメンが好きで、たびたび一緒に食べ歩いてるんだ」

澪「なぁ梓…?」

梓「はい!」ニコニコ

唯律紬(すごい笑顔!!)



43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:01:14.90 ID:ZeA6kvlM0

律「へぇ~梓がラーメン好きってなんか意外だなぁ」

律(梓のあんな顔初めて見たぞ)

唯「私も好きだよ!!」

紬「私ラーメンはまだ食べたことないわ…」シュン

律「おいおい…」

梓「み、みんなで食べに行きますか…?美味しい店たくさんありますよ…」

澪(えっ…)

律「お、いいね~行こうぜ!」

唯「行こう行こう!」

紬「素敵ね!」

澪(梓…なんか残念だけど、普通こういう流れになるよな~)

澪(ま、そうだよな。みんなで楽しく食べた方がおいしいだろうし。私もそうしたいと思ってたよ…)

澪「………」ショボーン

梓「………」

律「そうと決まれば早速練習だー!!」

澪「練習かよ!」

律「ん?澪しゃん練習したかったんじゃないの~?」

澪「いや、話の流れ的にその…」

律「ん?ん~?」ニヤニヤ

澪「う~…えぇい練習だ練習!さっさと練習しよう!」

紬「は~い♪」

唯「オッケー!」

律「放課後ティータイムは最強だぁー!」

澪(なんなんだこのノリ。ワケワカランww)

律「さーてと…」

梓「ぅ…」フラフラ

律「はは、梓。さぁ起きろ起きろ~!」

澪「?」

梓「ぅぐ…あぁ…」フラッ

梓「…」バタンッ!

梓「………」

澪「え…?」

澪「あ、梓!?」

唯「あずにゃん!?」

律「お、おい、どうしたんだ梓!」

澪「梓どうしたんだ!?しっかりしろよ!」

紬「梓ちゃん…大変!」

澪「梓!?おい!」

澪「梓?」

澪「あずさ!!」



44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:01:55.65 ID:ZeA6kvlM0




病院・・・

澪「………」

律「………」

唯「………」グスン

紬「………」

梓母・父「すみません…梓のためにわざわざ…」

澪「あ、いえ…」

律「後輩ですから…」

紬「心配するのは当然ですわ…」

唯「あずにゃん…」グスン

医者「中野さん」ガチャ

梓母・父「はい…」

医者「娘さんは腎臓病の初期段階と思われます」

医者「倒れたのは血圧が低下して貧血になった為でしょう」

医者「腎臓の機能が弱まると、赤血球の産生を促進するホルモンが減少して貧血になります」

医者「腎不全の初期段階の症状が他にいくつか出ていますが、まだ軽度ですし命に別状はありません」

医者「腎臓が弱まったのは恐らく脱水症状や過度の塩分の取り過ぎが原因と思われます」

澪(…っ!)

医者「普段習慣的に塩分を多く摂取していたなど心当たりはありますか?」

梓母「い、いえ…特に心辺りは…」

澪(うぅ…)

医者「それでも梓さんは体格が小さいので、この歳の平均的な女性のそれよりも負担が大きいのでしょう」

医者「とりあえず更に詳細な検査のため、このまま入院という事になりますが…」

梓母「はい…わかりました…」

梓父「ありがとうございます…」

澪「う、うぅぅぅ…わたしのせいなのか?」

澪「私が梓をラーメンに誘ったから…」

律「み、澪…」

医者「君たちはもう家に帰りなさい…」

澪(そんな…そんなぁ……)



45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:02:47.18 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「………」トボトボ

律「澪っ…」

澪「………」トボトボ

律「なぁ澪!」

澪「…」

律「梓はお前のせいじゃないって!」

律「梓のやつ、ちっこいから…ちょっと負担がかかり過ぎただけだって!また元気になるさ」

澪「うるさい!よくもそんな無責任な事が言えるな!」

澪「そんな身体の弱い梓を毎日のように連れまわして、一緒にラーメン食べ歩いてたのはこの私なんだ!」

澪「全部私が悪いんだ!私がバカだったんだ…」

律「そ、そんなに思いつめるなよ…」

紬「澪ちゃん…」

唯「澪ちゃん、そんな風に自分を責めないで…」

澪「私が少し気を付けてたら…もう少し梓の事を思っていれば……」

澪「あ、あずさぁ……」ポロポロ

律「澪…」

律「ほら、今日はもう帰って休め」

澪「グスゥ……うん…」ポロポロ



翌日澪の家・・・

律「澪~?」ガチャ

澪「………」

律「ほら、学校の課題のプリント。ここに置いておくからな」

澪「ありがとう…」

律「今から梓の所に行くけど、行けるか?」

澪「うぅ………」モゾッ

律「そうか。まぁ、行ったところで私たち邪魔になるかもしれないから梓に会えるかどうかわからないけどな…」

澪「………」

律「じゃあ、行ってくるな」

澪「…っ…ら…しゃい」ボソ

澪「………」

澪「………」

澪「………」

澪「………」

澪「………」

澪「やっぱり私も行こう…」



46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:03:31.02 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「………」トボトボ

澪(今から病室に行っても大丈夫かな…?)

澪(いや…心配だ。梓が心配だ!早く梓の顔が見たい!)

澪(そうだ、ちゃんと謝らないと…)

澪「………」トボトボ

澪「ここか…」

澪(よ、よし…)スッ

梓『えぇ!?』

澪(梓!?)

梓『そ、そんな…』

澪(誰と話してるんだ?)

梓母『つらいでしょうけど…でも…』

澪(よく聞こえない…)ソッ

梓『もう…何も食べられなくなるの…?』

澪(え…!?)

梓母『お医者様が言うには、最悪…人工透析しなければならないそうよ…』

梓母『食事制限も糖尿病患者の人とは比にならないくらい……』

梓『そんな、やだ…もう美味しい物何も食べられなくなるの…?』

梓母『梓…ごめんなさい』

梓『いやだ、いやだよぉ!お母さん!』グスン

梓母『梓、ごめんね!ごめんね!お母さんもお父さんも、出かけてばかりでちゃんとしたご飯作ってあげられなくて…』

澪(梓……)プルプル

梓『やだよぉぉぉぉ…!』

梓母『ごめんね!ごめんね!本当にごめんね、梓』

梓『あかぁさぁぁん!うぅぅあぁぁぁ!!』

澪(ぁ……あぁぁ…あぁぁぁぁぁぁ!)

梓『うわぁぁぁぁぁぁ!あぁぁぁぁ!うっ…うっ…!』

澪(私が…こわした…)

澪(私が梓の人生をめちゃくちゃに…!)

澪(私…最低だ…)



47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:04:17.93 ID:ZeA6kvlM0



3日後・・・

律「おお、和」

和「あら、律じゃない。珍しいわね」

律「あ、あぁ。…澪は来てるか?」

和「来てないわ。風邪か何か?欠席の理由、先生からも聞かされて無いんだけど…」

律「い、いやちょっとね…;」

和「何かあったの?」

律「いやぁ…その」

和「ちょっと何よ、気になるじゃない…澪が3日も学校休んでるなんて」

律「わ、分かったよ」

律「…なぁ、和は放課後空いてるか?」

放課後・・・

和「あの梓ちゃんが澪と…」

律「そうなんだよ。それで今梓はこの病院に入院してる」

唯「あずにゃん元気になったかな…」

紬「具合がよくなっていればいいのだけど…」

律「ここだ」コンコン

「はい」

律「梓?」ガラッ

梓「先輩…」

律「よぉ…」

唯「あずにゃん」

和「梓ちゃん…」

梓「和先輩まで…」

紬「梓ちゃん、大丈夫?」

梓「あ、はい。お医者さんが言うには“治らない”わけではなく、ちゃんとしていれば早く退院もできて…そのうち、普通の食生活に戻れるみたいです」

梓「もちろんそれなりに制限は付きますけど…」

梓「でも!ラーメンだって…また」

律「そ、そうか!また元気になるならよかったよ」

梓「はい。ご迷惑をおかけしました…」

梓「……澪先輩は」

律「澪は今日も来てない」



48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:05:11.85 ID:ZeA6kvlM0


梓「…」

律「澪は学校休んでるんだ…ずっと。責任感じてるんだよ」

梓「私の身体が弱いから…澪先輩に迷惑かけてしまいました…」

梓「うっ…うぅ…」ポロポロ

律「おいおい、そんな泣くなって…」

梓「でもぉ…」ポロポロ

唯「あずにゃんは悪くないよ…誰も悪くないよ」

紬「ちょっと度が過ぎちゃっただけよ。またよくなるんでしょ?」

梓「でも…あの日も澪先輩と…約束…してたのに…」グスングスン

梓「澪先輩、とっても楽しみにしてたのに…!」ポロポロ

梓「澪せんぱぁぁぃ!うぅぅぅ…」ポロポロ

律「だから泣くなよぉ!こっちまで…」グスン

和「………」

和「梓ちゃん!」

梓「は、はい…」ポロポロ

和「梓ちゃん。澪ね、ついこの前まではあんまり元気が…というか覇気が無かったの」

和「きっと澪はこの学校生活の繰り返しにどこか飽いていたのね…授業中や休み時間もぼーっとしてる事が多かったわ」

和「でも、最近の澪はとても活き活きしてて、すごく充実してるように見えた」

和「きっと、梓ちゃんのおかげだわ」

梓「ぇ…」

和「澪は梓ちゃんの意外な一面を知ったから、ワクワクしてたんでしょうね」

和「梓ちゃんの笑ってるところが見たくてしょうがなかったのよ」

和「そのために、梓ちゃんを連れて、一緒にラーメンを食べてたんだわ」

和「梓ちゃんの幸せそうな顔が見たいから……」

和「…梓ちゃんの幸せそうな顔を見て、自分も幸せになりたいから」

梓「ぅ……」ポロポロ

和「澪ね、梓ちゃんの喜んでるところを見ると自分も嬉しくなるって確かにそう言ってたわ。それはもう幸せそうに」

和「だから、もう泣くのはやめなさい。澪は泣いている梓ちゃんなんか見たくないわきっと」

和「澪の事を思ってるのなら、早く治るように笑顔でいなさい」



49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:06:08.85 ID:ZeA6kvlM0


梓「ぅぅぅ…」ゴシゴシ

梓「わ、わかりました…私、頑張ります!」ニコッ

律「よし、偉いぞ梓」

紬「梓ちゃん。頑張ってね!」

唯「そうだよ!あずにゃん!泣いてばかりいたら脱水症状になっちゃうよ!」

律「いや、それは無いだろ!」ビシ!

あははははは

梓「ふふふふっ!」

和「梓ちゃんってこんなに明るい子だったのね。澪がいれこむわけだわ」

梓「ふふっ…みなさんありがとうございます…」

律「へへへ、なんたって私は放課後ティータイムのリーダーだからなぁ。このくらいは当然さ」

唯「早くみんなでまた練習したいもんね!」

紬「梓ちゃん、早く元気になってね!」

梓「はい!」

和(後は…)

律(……澪だな)




50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:06:56.64 ID:ZeA6kvlM0


・・・

澪「………」

澪「………」

澪「………」

澪「………」グスン

澪「………」

澪母「澪~田井中さんが来てるわよ?」

澪「………」

澪母「澪!ほら、起きなさい!田井中さんが学校のプリント届けに来てくれたわよ」

澪「う…うぅ…」

律「澪~?」カチャ

澪「律っ…」ガバッモグリ

律「おい隠れるなって…」

澪「グス…」

律「梓、よくなるってさ。もう少ししたら退院できるし、元の生活に戻れるんだ」

澪「!」

澪「そうか…」グス

律「だから、元気出せって…」

澪「うぅぅ…」グスングスン

律「なぁ、澪!」ガバッ

澪「うぅぅ…ぁ…りつぅ…」グチャ

律「うっ…なんて顔してんだ、顔洗ってこいよ」

澪「やだ…」モグリ

律「はぁ?おい澪!梓に会ってやるくらいしたらどうなんだ」

律「梓のやつ、ずっとお前に会いたがってるんだぞ」

澪「そんなはずないよ…私が梓をあんな目に遭わせたのに」

律「おい澪ぉ…なぁ!も~布団から出てこい!」

澪「やだもん…」

律「ったく!なぁ澪…あのな、梓はなぁ…」

澪「出てって…」

律「ぇ…」

澪「出てってよ…」

澪「一人にして」

律「おま…」

澪「はやく!!」

律「ぐ……」

律「はぁ~…」

律「いじけてないで、早く学校来いよ。みんな待ってるからな」

澪「………」



51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:07:44.78 ID:ZeA6kvlM0

・・・
・・・・
・・・・・

澪「あずさ~?」ガラッ

梓「澪先輩!」

澪「元気になったかぁ~?」ニコニコ

梓「はい!もうすぐ退院できますよ!」

澪「そうか!それはよかったなぁ~!」

梓「澪先輩が来てくれて、うれしいです!」

澪「ははは、うれしい事言ってくれるなぁ!梓!」

梓「あはは」

澪「そうだ!今日は差し入れがあるんだ!」

梓「え?」

澪「ほぉら!お前の大好きな塩ラーメンだぞぉ!」ホカホカ

梓「え、わ…私まだそんな味が付いたもの食べられませんよ!」

澪「まぁまぁいいじゃないか!そんなこと言ってたら何にも食べられないぞぉ~?」

梓「え…澪…せんぱい?」

澪(やめろ)

澪「ほら!あーんして、あーん!私の手作りなんだぞ~?」ホカホカ

梓「ちょっ澪先輩!おかしいですよ!」

澪「麺延びちゃうぞ?ほーら食え!」ガボ

梓「むぐぅ!うぐぐぐ!」

澪(や め ろ!)

澪「美味しいか~?いっぱい食べろよ~?」

梓「やめるです!やめるです!むぐぐぐぐ!!」

澪「お腹いっぱい食べて、また私に笑ってみせてくれ!」

澪「ほれっほれっ!」

梓「んぐぅぅぅ!ブフッ!ゲホッ!」

梓「ゲホッ!や…やめてください…澪…先輩…」ポロポロ

澪「どうした梓?泣くなよ~せっかく美味しいラーメン作ってきてやったのにぃ~」

澪(や  め  ろ!)

澪「ほら、早く笑ってくれよ!ほらぁ!笑え!!!」

梓「んぶぶぶぅぅ~!むぐぐぐ!んぶぶぶじゅるじゅる!んふぅぅぅんんん~!」

澪(や  め  ろ!!)

梓「ぶぐぅ…ぶふふっ!がはっ!」

澪「笑えって言ってんだろぉぉぉぉ!!!」

澪(や  め  ろ!!!!)

梓「うぐぇ…ぐぶぶぶ………」

澪(や め ろ ぉ ぉ ぉ !!!!!!)

・・・・・
・・・・
・・・



52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:08:42.48 ID:ZeA6kvlM0

澪「やめろぉ!!!」ガバッ

澪「ハァ…ハァ…」

澪「くぅぅ……うぅ…」

澪「……もう、やめてくれ」

澪「梓…ごめんよ…」ポロポロ

澪「………」

澪「………」

澪「………」

澪「ふふっ………くふふ。ははは」

澪「お腹すいたなぁ~♪」

・・・

澪「…」ズゾゾゾゾゾゾ!!!

澪「…」ズルズル!!

澪「…」ハムッズルズルズル!!!

澪「…」ムシャムシャムシャ!!

店主「お嬢ちゃん!いい喰いっぷりだねぇ!!」

澪「…」ドボドボドボ

店主「お、おい…お嬢ちゃんそんなに醤油入れたら体に悪いよ!?」

澪「…」ゴクゴクゴクゴク

澪「ぷはぁ~」ゴトン

店主「あ、あ~あ~…」

澪「ごちそうさま」チャリン

澪(なんだこれ?ラーメンってこんなにマズかったけ?)

澪(もっとウマいラーメン屋はないのか?ったく)

・・・

澪「…」ズゾッ!ズゾゾゾゾゾゾゾ!!

澪「…」ズルズルズルズルズル!!!!

澪「…」ムッシャムッシャ!

澪「…」ドボドボドボドボ

澪「…」ゴクゴクゴクゴク

澪(味が薄いなぁ…)

澪「…」ドボドボドボドボドボ

澪「…」ゴクゴクゴクゴクゴキュ!

澪「…」ドボドボドボドボドボ

澪「…」ドボドボドボドボドボ

澪「…」ドボドボドボドボドボ

澪「…」ドボドボドボドボドボ

澪「…」ドボドボドボドボドボ



53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:09:32.06 ID:ZeA6kvlM0


・・・

律(今日も澪は来なかったなぁ)

律(さすがに学校休み過ぎだ…今日はビシッと言ってやらないと)

律「ん?あれって…」

澪「あ~ここも味薄い」

律「澪!」

澪「あ、律。よぉ」

律「澪、何してんだよこんなところで!」

澪「え?ラーメン食べてる」

律「ラーメン食べてるって……ん?なんだその手に持ってるの…」

澪「あぁ醤油だよ。ったくどこもかしこもラーメンの味を全然わかってない…」ブツブツ

律「ぇ…な、なぁ…澪しゃん…?」

澪「次だ次~。あーもう醤油飲んだ方が早いか」グビグビグビグビグビ

律「!?ばっ、バカ!!何やってるんだ!!」

澪「………」グビグビグビグビグビ

律「ちょ!やめろよ!!」ガバッ

澪「あ、何すんだ!返せ!」ググ

律「んなもん飲んだらどうなると思ってんだぁ!」グググ

澪「あぁ~?律には関係な…うごぉ!?」

律「吐け!出せ!!ほらぁ!!」グリグリ

澪「や、あめおぉぼぼぼ!!」

律「吐け!全部吐け!」ジュブジュブ

澪「うぶ!おげぇ!おおおおろろろろろろろ!!!」ドチャッ!ビチャビチャ

澪「おえぇぇ!おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼろろろろろろ!」ビチャチャチャチャ

律「いったいどんだけラーメン食べてたんだよぉ!」ポロポロ

律「醤油で真っ黒じゃないかぁ!なにバカな事してんだよぉ~澪ぉ!死にたいのか!」グスン

澪「おろろろろろ!ぶっ!ゲホッ!」ビチャッ!ビチャッ!

澪「うぶっ!ケホッ!ケホッ!」

律「ハァ…ハァ…手ぇゲロだらけだよまったく…」

澪「はぁ…はぁ…ハァ…」グデッ

律「このぉ」ガシッ



54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:10:23.16 ID:ZeA6kvlM0

律「澪!!」ポロポロ

律「いつまでいじけてんだ!見損なったぞ!!」パシンッ

澪「痛っ!」ドタッ

律「梓はなぁ!お前に会いたがってんだよぉ!」

律「他でもないお前にだ!またお前と一緒にラーメン食べるために頑張ってんだよ!!」

律「またお前と一緒にラーメン食べながら笑いたがってるんだよぉ!!!」

律「お前に笑顔を見せるために、お前がいつ会いに来てもいいように!泣くのだって我慢してるんだ!」

律「なのにお前はいつまでもズルズルズルズルと!!!」

律「梓は身体は弱いかもしれないけど、心は澪の何十倍も強いぞ!」

澪「うっ…グスッ…ぅ…」ポロポロ

律「泣くな!」ガシッ

律「澪、もうこの際お前には罪が無かったなんて言わない」

律「でも、誰だって失敗する事はあるだろ?」

律「ちょっとはしゃぎ過ぎただけだろ?」

律「このつまらない日常の繰り返しに飽き飽きしてたんだろ?」

律「その日常から少し逃れたかっただけなんだろ?」

澪「なくない…」ボソッ

律「あぁ?」

澪「つまらなくなんかなかったよ!」ポロポロ

澪「みんなと勉強して、お喋りして、バンドして…なにもかも最高だったさ…」

澪「でも、ちょっと足りなかったんだ……」

澪「心のどこかで寂しく感じでたんだ!」

澪「あと、なにかほんのちょっとあれば…」

澪「けど、そのほんのちょっとが欲張りだったんだ!!」

澪「こんなに充実してるのに、それでも飽き足らず…私は梓を連れまわして、無理させて…大切な後輩を…あんな目に遭わせて…」

澪「欲望に逆らえず、調子に乗った報いだよ!」

澪「自分の欲望のために、私は後輩の…梓の人生を奪いかけたたんだぞ!」

澪「もう私に普通の生活をする資格なんかないんだ!!」

律「………っ!」



55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:11:24.18 ID:ZeA6kvlM0

律「………こ…」

律「………このぉ!」

律「バカ澪!!」ガシ

澪「うぐ!」

律「お前は与えられる事しか考えてない!自分の事しか考えていない!求める事しか考えてない!」

律「ハァ…ハァ…!」

律「お前は!梓から“元気”をもらってたんだろ!?」

律「ラーメン食べて、一緒に笑って…幸せにさせてもらってたんだろ!?」

律「その梓が今大変だって時に、お前がいてやらないでどうすんだ!」

律「梓は!澪に誘われてめちゃくちゃ喜んでたんじゃないのか!?」

律「私は見てたぞ!!澪とよくラーメンを食べてるって話してた時の梓の顔!!」

律「あんなに嬉しそうに答えてたじゃないか!?お前とラーメンを食べるのが嬉しくてしかたなかったんじゃないのか!?」

律「ラーメンが好きなんじゃない!梓は、お前が好きなんだよ!!」

律「お前だから!澪だから!あんなに笑顔になれるんだよ!」

律「そんな事にも気づいてやれなかったのか?お前は!!」

律「そんな後輩が倒れた時、自分はどうすべきかもわからないのか!?お前は梓に何も与えてやれないのか!?」

律「お前は、先輩失格だ!!」パチンッ

澪「………」ズキズキ

澪「………ふっ」

澪「………ふふふ」

律「?」

澪「…わたしは幸せだ。今、本当に」

律「な、なにを…!」

澪「こんな真剣に怒ってくれる。こんな私のためにおもいっきり殴ってくれる…こんな親友を持てて…」

律「澪…」

澪「ほんと、律の言う通りだ。私は求める事しか考えてなかった…」

澪「今もそうだ。私は律にこうやって怒られる事を求めてた…自分からは何も行動できず、ただ何かを待ってた…」

澪「私は、後輩の気持ちなんか全然考えてやれない……独りよがりな、ダメな先輩だ」

律「………」

澪「私は…梓のために何も…なにも…」ポロポロ

律「澪…」ポロポロ


梓『澪先輩…ありがとうございます』


澪「はは…ははは…こんな簡単な事なのに、どうして私は気付かなかったんだろうな…」



56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:12:16.47 ID:ZeA6kvlM0

澪「後輩の梓は私のために頑張って笑顔でいてくれているっていうのに…」

澪「バカだったよ…ホント」

澪「今分かったよ…」

澪「やっと、やっと気づけたよ…私」

律「澪ぉ!」グスン

澪「う…うぅぅぅぅ」ポロポロ

澪「あ、ありがとうりづぅぅぅ!」

澪「うっ…ぅ…」グスン

律「澪…」ゴシゴシ

律「いいか、澪…」

律「お前が梓に会うまで、放課後ティータイムは活動中止だ」

律「絶対に梓に会って、先輩らしい所を見せるんだ!」

律「お前と梓が笑顔で部室に戻ってきたらまたティータイムを始めよう」

律「私たちはいつまでも待ってるからな」

律「今度はお前が梓の心の支えになってやる番だ。わかったな?」

澪「わ、わかった!」グスン

澪「ありがとう…律…」ポロポロ

律「あーもうだから泣くなってぇ~の」ヨシヨシ

律「ほら、立て!」

澪「うぅ…」

律「ほら、行くぞ!ついてこい!」

澪「え…どこに…?」

律「ラーメン食べに行くぞ」

澪「へ…?」



57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:13:21.75 ID:ZeA6kvlM0

・・・

大将「へい、いらっしゃい!おやおや?りっちゃんじゃねぇか」

律「よう大将!久しぶり~」

澪「………」

大将「そっちのベッピンさんは、りっちゃんのお嫁さんかい!?」

律「いやそれはねーよww親友だ親友」

大将「なんか顔腫れてないかい?喧嘩でもしたのかい」

律「あぁ、まぁちょっとな!でも大丈夫、仲直りしたよ。それよりも、“アレ”今作れる?」

大将「アレか。よっしゃ、ちょっと待ちな!」ニタァ

律「ほら澪座れ…」

澪「………」

澪「ここは…?」

律「ん?ここか?ここは“世界で一番おいしいラーメン屋”だ」ニヤニヤ

澪「えっ……」

大将「へいお待ち!」ゴトン

澪「これって…」

律「見てのとおりラーメンだ。澪はラーメン好きなんだろ?」

澪「え…ぇ…?」

律「いいから食べろって!お腹すいてんだろ?さっき胃の中の物全部吐き出させちゃったからな」

大将「えぇ!?りっちゃんそんなやめたげてよぉ!ほどほどにねぇ?」

律「いやいや、いろいろ事情があったんだって!」

律「さ、ほら!」



58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:14:10.52 ID:ZeA6kvlM0


澪「………ぅ」

澪「………」スンスン

澪「!?」スンスン

澪「……ぃ…いただきます」パキッ

大将・律「ニヤァ」

澪「………」ズズズ

澪「………」ズズズ

澪「…ぅ……」フーフー

澪「………」ズルッズルズル

澪「………」ハフッ!ハムハム!

澪「………」ズゾゾッハム!ズルッ!ズルッ!

澪「うっ…う…」ズズズポロポロ

澪「ううぅぅ……」ズルズルズル!

澪「う、うぇぇぇぇん!」ズゾゾゾゾゾゾゾ!

澪「うっ…うっ…」ゴクゴク

澪「……ズビ」ゴトン

澪「ごちそうさまぁ…」グスン

律「美味しかったか?」

澪「…うん…美味しかった!!」ニコッ

大将・律「やったぜ!」

澪「でも…ちょっとしょっぱかったかな…///」

大将「いや…それはお嬢ちゃんの涙のせいだろ!」

律「おいおい、涙のせいにすんなよなぁ~大将」

大将「がははははは!」

律「ははははは!」

澪「ぷ、ぷふっ!ははは…あははははは!」

・・・

澪「律、今日は本当にありがとう」

律「なーに、いいってことよ」

律「それよりも梓にちゃんといい顔見せるんだぞ」

澪「うん!わかった」

律「じゃあ、また学校でな」

澪「あぁ、またな律!ありがとう!」

タッタッタッ

律「澪…応援してるからな」



59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:15:06.81 ID:ZeA6kvlM0




病院・・・

梓「………」

梓「はぁ…」

梓(今日は先輩達来ないのかな…)

コンコン

梓「あ、はい」

澪「あずさ~?」ガラッ

梓「澪先輩!」

澪「元気になったかぁ~?」

梓「はい!じきに退院できますよ!」

澪「そうか!それはよかったなぁ~!」

梓「澪先輩が来てくれて…うれしいです!」

澪「ははは、うれしい事言ってくれるなぁ!梓!」

梓「あはは」

澪「あはははは…はは…」

澪「………」

澪「………ぅ」

梓「澪先輩…?」



60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:16:10.37 ID:ZeA6kvlM0

澪「ぐっ」

澪(ダメだ!こらえろ!)

梓「澪先輩…泣いてるんですか?」

澪「ぐぐ…ぅ」プルプル

梓「ごめんなさい…私が…私が迷惑かけてしまって…」

梓「約束もしてたのに…あんなに澪先輩、楽しみにしてくれてたのに…」

澪「ぅぐぐぐ…くぅ…」ジワッ

澪(こらえろ…私は、先輩なんだ!)

澪「あ、梓…」プルプル

澪(泣くな!泣くな!我慢するんだ!)

澪「ッ…!」

澪「そそ、その…ごごご…ごめ…ごめ…」プルプルプル

梓「澪せんぱい……」

梓「ぷっ!」

梓「ぷふふふふ!」

澪「えぇぇ!?」

梓「澪先輩、おかしな顔…くふふふ!」

澪「へぇあ!?あ……////」カァァァ

梓「ふふふふふ!」

梓「やっぱり澪先輩って面白い人です…」

梓「澪先輩…私をラーメンに誘ってくれて、ありがとうございます」

澪「………」

梓「私、あんまり人と話したりしないから、遊びのお誘いなんかも全然されなくて…」

梓「そんな私に声をかけてくれて、こんな私をいろんな所へ連れて行ってくれて…私は本当に幸せです」

梓「澪先輩は……澪さんは私にとって、とっても特別な人なんです」

梓「だから、もっと自分に自信を持ってください」

梓「もっと私をいろんな所に連れて行ってください」

梓「私、どんな所へでもついて行きます」

澪「梓……」

澪「……ありがとう」

梓「………」

梓「大好きです」

澪「あぁ、梓……私も、大好きだ!」

・・・
・・・



61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:16:51.99 ID:ZeA6kvlM0

・・・
・・・

ワイワイガヤガヤ

澪「………」

澪「………」

澪「………」

澪「………」スンスンスン

澪「………」スー…

澪「………」ズズズッ

澪「………」ズズズッ

澪「……うん」

澪「………」パキッ

澪「………」フー、フー

澪「………」ズルッ!

澪「………」ズルズルズル

澪「………」ズルッズルズル

澪「………」ハフッ!ハムハム!

澪「………」ズゾゾッハム!ズルッ!ズルッ!

澪「………」ハフッ!ズルズルズル

澪「………」ズルズル!ズルジュルチュルッ!

澪「………」ズズズズズズッズッ!

澪「ふぅ~…」ゴトン

澪「はぁ……」

澪「………」

澪「………」

澪「…おいしかった!」

澪「なぁ?………梓!」

梓「はい、最高でした!」




おわり



62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:17:55.65 ID:ZeA6kvlM0

大変お粗末様でした。


元スレ
SS速報VIP:澪「ラーメンと後輩」