7: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:15:18.56 ID:Wa3bYJQr.net

愛「うん! 浦の星女学院に愛さんの友達がいるんだけど、今度合コンしようって話になって!」

愛「4対4でやろうってなったんだけど、ちょうど同好会の2年生は4人だから、みんなでどうかなって!」ニコッ

侑「あはは、私はみんなみたいに可愛くないからなぁ……歩夢行ってきたら?」

歩夢「私もそういうのよくわからなくて……怖そうだし」

愛「何言ってんの! ゆうゆは十分可愛いじゃん!」

愛「それに全然怖いことないよ! 向こうも私たちと同じスクールアイドルの子たちだから、話もバッチリ合うしさー!」

侑「え!? スクールアイドル!!?」ガタッ

歩夢「侑ちゃん!?」

侑「浦の星女学院のスクールアイドルかー! 会ってみたいなー!」キラキラ

愛「じゃあゆうゆは決まりだね!」

歩夢「そ、それなら私も!」

愛「歩夢もね!」

愛「せっつーはどうする?」

せつ菜「わ、私はそういうの疎いですから……どうしたらいいかわからないですし……」モジモジ

愛「いつも通りでいいんだよ! スクールアイドル同士、好きなことを語り合って仲良くなる機会って思えば!」

せつ菜「そ、そうですか! それなら、私も行ってみます!」

愛「オッケー! じゃあ2年生4人で! みんな今度の週末は予定空けておいてね!」



13: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:22:23.37 ID:Wa3bYJQr.net

合コン当日 会場 相手待ち

せつ菜「な、なんか緊張してきました……」

侑「私もだよ! どんな子たちが来るのかな?」

歩夢「愛ちゃんはこういうの慣れてそうだよね」

愛「まあ合コンはちょくちょくやってるかなー。でも気軽にお話を楽しむ気分で大丈夫だよ!」ニコッ

梨子「お待たせー!」

愛「あ、梨子!」

千歌「こんにちは!」

曜「ヨーソロー!」

善子「こんにちは!」ニコッ

歩夢(うわっ、どうしよう可愛い子ばっかりだ……)

侑(この子たちみんなスクールアイドルなの!? トキメいちゃう!)

せつ菜(ううう、やっぱり緊張しますー!!)



15: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:28:17.63 ID:Wa3bYJQr.net

愛「あれ、ねえ梨子、ルビィちゃんは?」ボソッ

梨子「愛ちゃん、ごめんっ! ルビィちゃん来る予定だったんだけど、直前でお姉さんのダイヤさんに行っちゃダメって止められちゃって! 代わりに可愛い1年生連れてきたから!」ボソッ

愛「そっか……」

愛(まあ1年生なら……)

梨子「ところでそっちは?」ボソッ

愛「こっちもとびきり可愛い子たち連れてきたよ!」ボソッ

梨子「~~!!」



19: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:32:49.57 ID:Wa3bYJQr.net

「かんぱーいっ!」


愛「さっそく自己紹介しよっか!」

愛「じゃあまずは私から! 虹ヶ咲学園、情報処理学科2年の愛だよ! とにかく楽しいことが大好きっ! みんなと楽しいを分かち合えるスクールアイドルを目指してるんだ! ダジャレも大好きだよー!」ニコッ


梨子(やっぱり愛ちゃんはいつも楽しそうね。スタイルもいいし可愛い)

千歌(ギャルっぽいし怖い人かなって思ったけど、凄く優しそう)

曜(明るくていい人そう! ライブ楽しそうだなぁ!)

善子(チャラチャラしてるけど、頼りになりそうな人ね)




愛「じゃあ次は歩夢だね!」

歩夢「あ、うん! えっと……」

歩夢「普通科2年の上原歩夢です。可愛いものとかピンクとかが大好きで、それを表現したくてスクールアイドルやっています。こういうの慣れてないんですけど、スクールアイドル同士仲良くお話できたら嬉しいです!」ニコッ

梨子(うひょー、正統派美少女きたああああ!!!!)ジュベロ

千歌(うわ、可愛い子だなぁ……私みたいな普通の子が来て良かったのかな……)

曜(可愛らしくて控えめに見えるけど、スクールアイドルやってるしきっと芯は強いんだろうな)

善子(天使みたいな子ね。私には眩し過ぎるくらい)



23: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:37:25.87 ID:Wa3bYJQr.net

侑「2年生の高崎侑です。私はスクールアイドルじゃなくて、マネージャーみたいなものなんですけど、みんなと一緒にいるといつも楽しくて、スクールアイドルにとにかくトキメいちゃってます! 今日はよろしくお願いします!」


梨子(え、この子マネージャーなの!? 絶対スクールアイドルだと思ったわ! 可愛過ぎるでしょ!!!!)ジュベベ

千歌(マネージャーがいるなんてニジガクすごーい!)

曜(こんな子がマネージャーにいたら凄く楽しそうだね! いろいろお話したいなぁ!)

善子(マネージャーでありながら、ニジガクの鍵を握ってるのはこの人だったりしてね)




せつ菜「2年の優木せつ菜です! 私は大好きを世界中に溢れさせるようなスクールアイドルを目指しています! 今日は皆さんの大好きも教えて貰えたら嬉しいです! スクールアイドル同士たくさん語り合いましょう!!」ペカー

梨子(まさかあのせつ菜ちゃんが来てくれるなんてね! 可愛い可愛い可愛い)ジュベペロ

千歌(クールな美人さんだと思ったら、すごい元気な人だった! かっこいい!)

曜(ヨーソロー! 熱い感じの子だね! 私の大好きも聞いて欲しいな!)

善子(意外とうるさい子ね……黙ってれば美人なのに……)



27: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:42:56.72 ID:Wa3bYJQr.net

梨子「浦の星女学院2年の梨子です。小さい頃からずっとピアノをやっていて、グループでは作曲担当してます。実は元々スクールアイドルには詳しくなかったので今は勉強中。だから今日は皆さんのこともたくさん教えてくださいね!」ニコッ


愛(梨子はやっぱり品があるね! ピアニストだからかな?)

歩夢(髪すごく綺麗だけど、お手入れどうしてるんだろう? 聞いてみたい!)

侑(ピアノ得意なんだ! いろいろ話聞きたいなー!)

せつ菜(真面目でしっかりしてそうですし、生徒会にいてもおかしくありませんね!)




千歌「こんにちは! 千歌だよ! 私はμ'sの穂乃果ちゃんに憧れてスクールアイドル始めたけど、今みんなとやれてとっても楽しいんだ! 皆さんとも仲良くなりたいな!!」

愛(この子2年生なんだ。その割には幼い顔してるね……)ゾクゾク

歩夢(天真爛漫って感じの子だね。見てるだけで癒されちゃうなぁ)

侑(歩夢と性格は全然違うけど、歩夢と通じる何かを感じるな……ステージで花開きそうな感じかな?)

せつ菜(μ'sの穂乃果さん、私も好きです! いいですよねー!!)



28: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:46:14.09 ID:Wa3bYJQr.net

曜「ヨーソロー! 渡辺曜だよ! 私、ニジガクの皆さんに会えるのすっごく楽しみにしてたんだ! 千歌ちゃんとは幼馴染で、好きなものは水泳と制服! 虹ヶ咲の制服ってすっごく可愛いよね! いろいろ話せたら嬉しいな! よろしくね!」ニコッ


愛(この見た目で、この性格……こりゃ相当モテるだろうな……)

歩夢(幼馴染……!?)ビクッ

侑(ハキハキしててとっても明るい子だね! 楽しくお話できそう!)

せつ菜(ヨーソロー……? 愛さんみたいに元気な方ですね!)




善子「初めまして、1年生の津島善子です。皆さんとスクールアイドルや学校のこと、いろいろ話せたら嬉しいです。今日はよろしくお願いします」

愛(この1年生の子もすっごく可愛い! 梨子ちゃんでかした!)

歩夢(綺麗な人だなぁ……1年生なのに大人びてて素敵な感じかも)

侑(すごく良い子そう。善子ちゃんって名前、可愛いね!)

せつ菜(頭にお団子! 歩夢さんとお揃いですね!)ペカー



31: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:53:23.21 ID:Wa3bYJQr.net

愛(ルビィちゃん来れなかったのは残念だけど、さすがに可愛い子が揃ってるね!)

歩夢(緊張してたけど、みんな優しそうな人で良かったー!)ホッ

侑(みんなのグループでのステージ観てみたいなぁ! トキメいちゃう!)

せつ菜(素敵な皆さんに来ていただけたので、この機会にスクールアイドルの輪を広げたいですね!)




梨子(いやいやニジガク、レベル高過ぎ! 可愛い子ばかりで困っちゃう!)ジュベジュベ

千歌(みんな良い人たちみたいで良かったよー!)

曜(ニジガクってソロアイドルなんだよね! この子たちみんな1人でステージに立ってるんだ)

善子(…………)




歩夢(とにかく、今日は侑ちゃんに……)

曜(千歌ちゃんに……)

歩夢・曜(変な虫がつかないようにしないと!)グッ

歩夢・曜「……?」



32: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 22:55:25.57 ID:Wa3bYJQr.net

ワイワイガヤガヤ

曜「ソロアイドルって凄いよね! 1人でステージって緊張しない?」

愛「そりゃ緊張もするけど、愛さんはみんなを巻き込んですぐに楽しくなっちゃうよ!」

歩夢「私はやっぱり緊張しちゃうな。だから同好会のみんなの応援があると心強いんだ」

侑「歩夢はこう見えて、ステージに立つと物凄い存在感でバーンって感じなんだよ!」

梨子「へー! パフォーマンス見てみたーい!」

せつ菜「私は逆にグループのAqoursさんがどんな感じなのか気になります!」

千歌「じゃあ見せ合いっこしよっか!」

善子「いいわね。私にも見せて」



33: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 23:01:36.60 ID:Wa3bYJQr.net

  ◆

曜「へー! じゃあ、歩夢ちゃんと侑ちゃんも幼馴染なんだ!」

歩夢「うん! 小さい頃からずっと一緒にいるんだ」

曜「そっかー、幼馴染っていろんな昔のことをお互い覚えてたりして楽しいよね!」

歩夢「うんうん、そうだよね!」

歩夢「でも時々心配になっちゃうこともあったりして」

曜「わかるわかるー!」

千歌「曜ちゃんたち何話してんのー?」

曜「幼馴染あるあるだよ!」




梨子「ピアノ始めたばかりで音楽科に転科できたなんて大したものよ!」

侑「いや、まだ全然ついていけなくて」アハハ

侑「でも自分の夢中になれることが見つかって、今すごく楽しいんだ!」

梨子「それは良かったわね!」

梨子(侑ちゃんかわええ)



35: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 23:06:29.30 ID:Wa3bYJQr.net

  ◆

愛「善子、占いできるの!? 愛さんも占ってよー!」

侑「えー私も占って欲しい!」

歩夢「私も!」

善子「いいよ! 今占ってあげるね!」

梨子「あ……」

ガサゴソ、パサッ

愛・歩夢・侑・せつ菜「!?」

善子「これでよしっ♪」ヒラリ

善子「天界と魔界に蔓延るあまねく精霊……煉獄に堕ちたる眷属達が告げます。ルシファー、アスモデウスの洗練者、堕天使ヨハネと共に……堕天の時が来たのです!!」バッ

善子「ヨハネ、堕天!!」バサッ

愛・歩夢・侑「」

善子「……」

善子(やってしまったああああ!!)

梨子「アハハ……」


せつ菜「……!!」

せつ菜(凄いです、善子さん! 溢れ出る大好きを感じてしまいました……!)



39: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 23:13:23.35 ID:Wa3bYJQr.net

  ◆

千歌「愛ちゃんっ! 私もダジャレ好きなんだ♪」

愛「そうなんだ! 愛さんもダジャレ大好きっ!」

愛「チカッチ、最高に可愛いね! 高2だけにっ!」

千歌「あははは! 愛ちゃん何言ってるの!」アハハハ

愛「次は同好会でどうこう行こうかいっ!」

千歌「あははは! 面白-い!」ケラケラ

愛(チカッチ、いい顔で笑うなぁ……)ゾクッ




曜「これも歩夢ちゃんが作ったの?」

歩夢「うん、編んで作ったあみぐるみ! 侑ちゃんのとお揃いなんだよ♪」

曜「うわあ!! すっごく可愛いっ! 手先器用なんだねー!」

歩夢「ふふっ、ありがとう!」ニコッ

曜「……!」ドキッ

曜(歩夢ちゃん、可愛いかも……)



41: 名無しで叶える物語 2021/05/26(水) 23:24:12.59 ID:Wa3bYJQr.net

せつ菜「善子さん、善子さん! 善子さんは堕天使がお好きなんですか?」キラキラ

善子「好きというか、私自身が堕天氏ヨハネだかね。津島善子なんていうのは仮の姿に過ぎないのよ」

せつ菜「私、感動しました! 善子さんみたいに常に自分の大好きを全力で表現する姿! 私ももっと見習いたいです!!」

善子「いや、別にそういうんじゃないんだけど……あとヨハネね」

善子「まあでも、堕天使に興味があるなら私の可愛いリトルデーモンになるかしら?」

せつ菜「リトルデーモン? なりますなります! 私をリトルデーモンにしてください!!」

善子(な、なんかせつ菜と話してると調子狂うわね……)

せつ菜「よろしくお願いしますね! 善子さん!」ニコッ

善子「だからヨハネ!」




梨子「良かったら、今度ピアノ教えよっか?」

侑「ええ!? いいの!?」キラキラ

梨子「もちろんよ!」

梨子「教えてあげる……手取り足取り……」ニギッ

侑「……!!」ドキッ

梨子(侑ちゃん可愛い! 可愛過ぎる! これはぜひお持ち帰りしたーい!!)


侑(梨子ちゃん、隣に座ったと思ったら、テーブルの下で私の手握って……!)

侑(いくらなんでも大胆だよー!)ドキドキ

侑(あ、歩夢……!)チラッ

歩夢・曜「キャッキャ、キャッキャ」

侑(せつ菜ちゃん……?)チラッ

せつ菜・善子「キャッキャ、キャッキャ」

侑「……」

梨子「そしたらこの後、私の部屋にいらっしゃい」ニコッ

侑「……!!」

侑(私、どうなっちゃうのー!!??)ドキドキ



72: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:11:33.16 ID:62OZYg8A.net

ワイワイガヤガヤ

善子『感じます……精霊結界の損壊により、魔力構造が変化していくのが……世界の趨勢が天界議決により決していくのが……かの約束の地に降臨した堕天使ヨハネの魔眼が、その総てを見通すのです!』

せつ菜「!! 善子さんの配信凄いです!」スマホポチポチ

善子「ちょっと、何見てるのよ! 恥ずかしいじゃない! あとヨハネ!」

せつ菜「やっぱり善子さんは堕天使への大好きで溢れていますね!」

せつ菜「あ、ゲーム配信もしてるんですね! 楽しそうです!」

善子「ええ、ヨハネの言葉を聞きたいリトルデーモンには、甘い蜜のような中毒性があるみたい」

せつ菜「私もゲームは好きですよ!」

せつ菜「善子さん、ぜひ今度私もゲーム配信に呼んでください!」バッ

善子「気持ちは嬉しいけど、せつ菜じゃ元気過ぎて配信のイメージに合わないかもしれないわ」

せつ菜「なら、声は抑えめにしますので……」

善子「そ、それに! せつ菜はかっこいい感じのスクールアイドルでしょ? 私の配信なんて出たらイメージ下がっちゃうわよ……?」

せつ菜「なんでですか?」キョトン

善子「なんでもよー!」

せつ菜「善子さんの配信、しっかりと構築された世界観と善子さんの可愛らしい声が合わさって、本当に魅力的なものになっていると思います! 私も出して貰えるなら世界観に寄り添えるよう頑張らないといけませんね!」ニコッ

善子「あ……ありがと……」

善子(もう、何なのよ……//////)



74: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:16:36.29 ID:62OZYg8A.net

愛「チカッチ、やっぱり末っ子だと思ったよー!」

千歌「わかっちゃった?」エヘヘ

愛「お姉さん2人もいるんだ!」

千歌「うん! 2人とも性格全然違うけど、賑やかで楽しいよ!」

愛「ねえチカッチ、愛さんのことお姉ちゃんって呼んでみて?」

千歌「ええっ! なんでー!?」

愛「妹のチカッチってどんな感じなのかなって! 試しに1回だけっ!」

千歌「えーっと……」

千歌「お姉ちゃん……?」キュルン

愛(かわいいいいいいいいい!!)プシュー

千歌「あれ、愛ちゃん!?」アタフタ

愛(チカッチの姉に生まれたい人生だった……)パタッ




曜「ねえねえ、歩夢ちゃん」コソッ

歩夢「うん? どうしたの?」

曜「この後、2人だけで抜け出さない?」コソッ

歩夢「えっ!?」ドキッ

歩夢「えっと、あ、うん……」

歩夢「いいよ……」カアアア

曜「やった! 2人きりでお話しよ」

歩夢「うん……」

歩夢(えっと、侑ちゃんは……)チラッ

侑・梨子「キャッキャ、ウフフ」

歩夢(梨子ちゃんと楽しくお話してるみたい。なら大丈夫だよね?)

歩夢(それにしても曜ちゃん……ビックリしちゃった……)

歩夢(こんなの本当にあるんだ……!)ドキドキ



75: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:22:49.10 ID:62OZYg8A.net

侑「最初は音楽理論なんてチンプンカンプンだったよー!」アハハ

梨子「よくついていけてるじゃない。わからないこと、何でも訊いてね」ニギニギ

侑「うん……//////」ニギッ


愛「梨子、ちょっと」クイクイ

梨子「うん」ガタッ

  ◆

愛「なんかみんないい感じだし、この後は別行動でいいよね?」

梨子「うん、私もそれでいいと思う」

梨子「ニジガクのみんな、すごくいい子たちね」

愛「Aqoursのみんなもね!」

梨子「侑ちゃんもとっても可愛いし」ウットリ

愛「仲良くなれたみたいで良かったよ!」

愛「あ、でも、いくらゆうゆが可愛いからって、今日手出したりしちゃダメだよ?」

梨子「!!」ギクッ

梨子「さすがにそんなすぐにはがっつかないわよ!」アハハ

愛「本当かなー?」ジーッ

愛「いくら梨子でも、遊びでつまみ食いみたいなことして、ゆうゆのこと傷付けたら、愛さん許さないよ?」

梨子「わ、わかってるわよ! そんなことするわけないじゃない!」

愛「ならいいんだけどね!」ニコッ



76: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:29:58.40 ID:62OZYg8A.net

1時間後 カラオケ

千歌「届けて~、切なさには~♪」

愛「いいねー! チカッチ! 最高っ!!」

千歌「いえーいっ!」

愛(結局、4組で別行動することになったけど、みんなも今頃楽しんでるかな?)

愛(歩夢と曜は話が尽きないみたいだったし、せっつーと善子も気が合うみたいで楽しそうだったな)

愛(梨子はゆうゆにぞっこんみたいだったけど、釘刺しといたし、さすがに今日変なことはしないでしょ)

千歌「愛ちゃん、一緒に歌おっ!」

愛「うんっ!」

愛(愛さんも思いっきり楽しんじゃうよー!)



  ◆



千歌「あー、楽しかったー!」

千歌「愛ちゃんってほんとに元気だね!」

愛「チカッチといると楽しくて、ついはしゃいじゃった!」ニコッ

愛「……あ、ごめん! 愛さん、お店に忘れ物してきちゃった!」

愛「取りに戻るから、ちょっとだけ待ってて!」タタタッ

千歌「うん!」

千歌「……」

千歌(愛ちゃん面白いなー! 楽しそうな愛ちゃん見るとこっちまで楽しくなるし!)

千歌(いい友達になれそうかも!)ニコニコ



78: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:34:26.70 ID:62OZYg8A.net

ギャルJD1「あれ、君1人? 可愛いねー!」

ギャルJD2「なにー、女子高生? お姉さんたちと遊ぼうよ!」

千歌「!?」ビクッ

千歌「え、えっと……今、友達待ってて……」アセアセ

千歌(どうしよう、なんか怖い人たちだ……)

ギャルJD1「いいじゃん、ちょっとだけだから!」

ギャルJD2「お姉さんたち、すぐそこの楽しいお店知ってるんだ。一緒に行こうよ!」ガシッ

千歌「え……あ、あの……」カタカタ

愛「千歌、どうしたー?」

千歌「!! 愛ちゃん……」

ギャルJD1・2「!?」

愛「アタシの彼女になんか用?」ギロッ

ギャルJD1「いやちょっと道訊いただけだって!」

ギャルJD2「なんだ、彼女いたの……いこいこ」スタスタ

千歌「……」

愛「ごめんねチカッチ、1人にしちゃって。怖くなかった?」

千歌「う、うん……ありがとう、愛ちゃん」

愛「なんか勢いで彼女ってことにしちゃった!」エヘッ

愛「ああいうのは強気に出ないと舐められるからね」

愛「行こっか!」ニコッ

千歌「……」

千歌(普段、明るくて優しい表情の愛ちゃんがあんな怖い顔するなんて……)

千歌(でも、かっこよかったな……)ドキッ



81: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:41:11.96 ID:62OZYg8A.net

せつ菜「今日はありがとうございます、ヨハネさん!」

善子「だから善子! ってあれ……?」

せつ菜「ふふふ、ヨハネさんって呼ぶのもいいですけど」

せつ菜「善子さんってとっても素敵な名前なので、できたら私は善子さんって呼びたいです!」ニコッ

善子「……!!」

善子「だから善子は世を忍ぶ仮の名前なんだって……」ボソッ

せつ菜「それじゃ、私はここで!」

善子「あ……」

善子「約束……」

せつ菜「はい?」

善子「ゲーム配信出るって……約束だからね! 今度ちゃんと出なさいよね!」

せつ菜「もちろんです! 楽しみにしてますね!!」ペカー




曜「歩夢ちゃん、付き合ってくれてありがとう!」

歩夢「ううん、私も曜ちゃんとたくさんお話できて楽しかった!」

曜「歩夢ちゃんのステージ、早く生で観てみたいなぁ!」

歩夢「私もAqoursのステージ観るの楽しみだよ!」

曜「……」

曜「ねえ歩夢ちゃん、今度2人で遊びに出かけない?」

歩夢「!!」

歩夢「うん、行きたい! 遊び行こう!」ニコッ

曜「やったー!」

歩夢「どこ行こうか!」

曜「うーんとねぇ……――」



83: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:46:20.81 ID:62OZYg8A.net

梨子の部屋

梨子「……」ポロンポロロン♪

侑「うわあ……!!」パチパチパチ

梨子「こんな感じかな」

侑「弾いてくれてありがとう! 梨子ちゃん、すっごい上手だね!」キラキラ

侑(こんな自由で楽しそうにピアノを弾けちゃうなんて! 梨子ちゃん本当にすごい! 完全にトキメいちゃった!!)

梨子「今度は侑ちゃんが弾いてみて」

侑「うん。緊張しちゃうな……」

侑「……」ポロンポロン♪

侑「今の私はこれが精一杯」エヘヘ

梨子「今年から始めてここまで弾けるのは凄いわよ。才能あるのね」

侑「そ、そんな……」

侑「でも同好会のみんなが夢に向かって頑張ってるところをいつも間近で見てるから、私も頑張ろうって思えるんだ。だから、これからもたくさん練習して上手くなりたいな!」

梨子「侑ちゃんは努力家なのね。聞いたわよ、スクールアイドルフェスティバスの企画も凄い頑張ってたって」

侑「うん、私スクールアイドル大好きだから!」

侑「今度はもっと大きなイベントにして、たくさんのスクールアイドルとファンが繋がれる場所をつくりたいんだよね! この胸の奥がギュッと熱くなる感じ、少しでも多くの人に感じて欲しいじゃん?」ニコッ

梨子「……」

梨子(凄いわね、この子)



84: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 22:51:28.84 ID:62OZYg8A.net

梨子「ここ、こうやって弾いてあげると……」ニギッ

侑「……!」ドキッ

侑「あ……ああ、こんな感じか!」

侑(気付いたら、梨子ちゃんに手握られながらピアノ教わってる……!)

梨子「ここはこうよ」サワサワ

侑「うん……」ドキドキ

侑(梨子ちゃん、近いよー!!)

侑(しかも……)

梨子「この小節は優しく……」ムニュッ

侑(梨子ちゃんの柔らかいもの、当たってる……!)

侑(梨子ちゃん、気付いてないのかな……?)

梨子「侑ちゃん、上手にできたわね」ムギュッ

侑「!!」

侑(梨子ちゃん、そんなに密着して……)

梨子「……」ペロッ

侑「ひゃああっ!?」ビクッ

侑「り、り、梨子ちゃん!?」

梨子「侑ちゃん……」ジッ

侑「…………」ドキドキ

侑(これって、もしかして……)ドキドキドキドキ

梨子「んっ……」チュッ

侑「~~!!」

侑(も、もうだめぇ……)クラクラ




梨子「侑ちゃん、大丈夫?」

侑「梨子ちゃん…………」トロン

梨子「ベッドいこっか」



89: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 23:06:10.32 ID:62OZYg8A.net

数日後 同好会

かすみ「今日もたくさん練習しましたー!」

しずく「かすみさん頑張ってたね」ニコッ

侑「歩夢、今日ちょっと寄り道して行かない?」

歩夢「うん、いいよ!」

歩夢「あれ、果林さん?」

果林「ふふっ、歩夢に可愛いガールフレンドが来てるわよ」クイッ

歩夢(え? 向こうに誰か……)


曜「……」ニコッ

歩夢「曜ちゃん!」ドキッ


歩夢「侑ちゃん……」クルッ

侑「行っておいで!」ニコッ

歩夢「うん、ごめんね!」タタタッ




歩夢「曜ちゃん、どうしたのー?」

曜「歩夢ちゃんに会いたくなっちゃってさ!」ニカッ



90: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 23:11:08.95 ID:62OZYg8A.net

かすみ「あ、歩夢先輩!? いつの間に彼女なんて!?」

愛「この前、2年生で合コンしたんだよー!」

かすみ「ええっ!?」

侑「歩夢と曜ちゃんはすぐ仲良くなったよねー!」

せつ菜「そういう侑さんも、梨子さんと熱々みたいじゃないですかー!」

侑「え、えへへへ!」テレッ

かすみ「ええ!? 侑先輩も!?」

かすみ「いつの間にか2年生がみんな彼女持ちに……スクールアイドルのライバルとして負けていられません!」

かすみ「しず子! こうなったら、1年生も合コンやるよ!」バッ

しずく「え!? 合コンっていったい誰と……?」

かすみ「えっと、コッペパン同好会の皆さんとか……」

しずく「いつも会ってるじゃない」

かすみ「ううー! 愛先輩、私たちにも合コンセッティングしてくださいよー!」

果林「かすみちゃんにはまだ早いんじゃないかしら? 悪い女の人に騙されそうで、私心配だもの」

かすみ「かすみん、そんなのに引っかかりませんよー!」



93: 名無しで叶える物語 2021/05/28(金) 23:15:58.38 ID:62OZYg8A.net

侑(歩夢の方も順調そうで、私も嬉しいな。付き合えるといいね)

侑(曜ちゃんだったら、安心して歩夢のこと任せられそうだし)

侑(愛ちゃんとせつ菜ちゃんも楽しそう)

侑(そして私は……ふふっ、みんなには内緒だけど、もう梨子ちゃんと一歩踏み出しちゃってるもんね!)フフフ

侑(あ、そうだ、梨子ちゃんから返事……!)スマホカチカチ


侑「……!!」ドクン


愛「……?」

愛(ゆうゆ……?)


侑(まだ、梨子ちゃんから返事ないや……)

侑(朝送ったLINEも既読ついてないし……)

侑(あれからあんまり連絡とれてないんだよね……)

侑(どうしてだろ……忙しいのかな、梨子ちゃん……)モヤッ


(果林『悪い女の人に騙されそうで、私心配だもの』)


侑「…………」

侑(ねぇ、違うよね……そんなことないよね、梨子ちゃん……)ドクン



137: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 22:24:00.66 ID:A/3b7IYg.net

街中 待ち合わせ場所

善子「……」

善子(何よ、せつ菜ったら急に呼び出して)

善子(まだ着ていないみたいね。配信の話でもするつもりかしら)

善子(…………)

善子(でも、冷静に考えてみたら、これってもしかしてデートじゃない……!?)ドキッ

善子(そんなの私したことないからわからないわよ!)

善子(変なところないわよね?)カガミチラッ

せつ菜「善子さん、こんにちは! 早いですね! お待たせしてしまいました!」

善子「せ、せつ菜! 別に、私も今来たところよ。あとヨハネね」

せつ菜「今日は同好会のしずくさんにも来てもらいました!」

しずく「初めまして、桜坂しずくです。微力ならが、今日はお手伝いできたらと思います」ペコリ

善子「あ、初めまして……って、ええっ!?」

せつ菜「堕天使の世界観を研究するため、映画や演劇に詳しいしずくさんに手伝ってもらうことになりました!」

せつ菜「善子さんの大好きが詰まった配信にするべく、今日は最高の台本を練り上げましょう!」ペカー

善子「え、演劇、台本って……私はそういうんじゃないんだからー!」

善子(というか、デートじゃなかったのね……)



138: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 22:29:36.83 ID:A/3b7IYg.net

愛「ねえ、ゆうゆ、梨子とはどうなの?」

侑「え? ど、どうって……?」

愛「随分気に入られてたみたいだったけど、うまくいってる?」

侑「う、うん! うまくいってるよ!」

愛「本当に?」ズイッ

侑「…………」ギクッ

愛「連絡ちゃんと取れてるの?」

侑「……」

侑「実は、ずっと返事ないんだ……」

愛「……」

愛「やっぱり……」

侑「で、でも! 梨子ちゃん忙しいんだと思う! スクールアイドルやりながらピアノのコンクールも出てるしさ! だからあんまり気にしてないよ!」アハハ

侑「それに、私と梨子ちゃん、連絡とらなくても気持ちは通じ合ってると思うんだ」

侑「お互いの気持ちはもうわかってるし……」

愛「エッチしたの?」

侑「……うん」

愛「はぁ……」

愛(あのレズビッチ……)



141: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 22:35:40.54 ID:A/3b7IYg.net

愛「ゆうゆは不安にならないの……?」

侑「不安じゃないって言ったら嘘になるけど……」モヤッ

愛「エッチまでしたのに、その後全然連絡ないなんて、普通じゃないよ?」

侑「…………」ズキッ

侑「あ……愛ちゃん、このこと歩夢には絶対言わないでね」

侑「歩夢、今、曜ちゃんとうまくいきそうなんだ。その邪魔だけはしたくなくて……」

侑「もしも歩夢がこんなこと知ったら……」

愛「わかったよ。歩夢に心配かけたくないんだね」

侑「うん。ありがとう、愛ちゃん」


ピロン♪


侑「!!」ガタッ

侑「あ、梨子ちゃんから返事きた!」カチカチ

愛「え?」

侑「これからピアノ弾きに来ないかって!」パアア

侑「もうっ! 梨子ちゃん大好きっ!!」

愛「ねぇ、ゆうゆ……」

侑「ごめん、愛ちゃん! 私行ってくるね!」タタタッ

愛「あ、ゆうゆ!」

愛「……」

愛(ゆうゆ、これって……)



142: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 22:42:00.45 ID:A/3b7IYg.net

しずく「では、私は演劇部の用があるので、これで失礼します」ペコッ

せつ菜「しずくさん、ありがとうございました! お陰でいい台本が書けました!」

せつ菜「あれ、善子さん、少し疲れてますか?」

善子「いや、大丈夫よ。あとヨハネね」ゲッソリ

善子(何度も言うけど、私のは演技とか台本とかじゃないのよー!)

善子(それに、何なのこのせつ菜の熱量は……)

善子(でも……)

せつ菜「これでいい配信になりそうです! 楽しみですね、ヨハネさん!」ニコッ

善子(私の配信に、ここまで本気で挑んでくれるなんてね……)




せつ菜「善子さん、この後まだ時間ありますか?」

善子「えっと……大丈夫だけど」

せつ菜「ではせっかくなので一緒に遊びましょう! この先に私の好きなアニメショップがあるんです!」ニギッ、スタスタ

善子「ちょ、ちょ、ちょっとー!!」ダッ



145: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:01:43.66 ID:A/3b7IYg.net

梨子の部屋

梨子「侑ちゃんごめんね、なかなかお返事返せなくて」

侑「ううん! 梨子ちゃん忙しいのわかってるから!」

侑「それより、また梨子ちゃんのピアノ聴かせて!」キラキラ

梨子「うん、いいよ」


  ◆


梨子「……」ポロポロリン♪

侑「やっぱり凄いなー!」パチパチ

侑「私、ピアノの音って弾く人の内面まで表れる気がするんだ!」

侑「梨子ちゃんのピアノも、梨子ちゃんの人となりが感じられるみたいで大好き!」

梨子「ありがと!」ニコッ

梨子「次は侑ちゃん弾いてみて」

侑「うん!」

侑「あれから練習頑張ってるんだけど……」



146: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:05:43.93 ID:A/3b7IYg.net

侑「……」ポロンポロン♪

梨子「すごい! 弾けるようになってるじゃない!」

侑「えへへ」

梨子「よく頑張ってるわね」

梨子「ご褒美……」チュッ

侑「ん、んっ……ちゅっ……ちゅろ……」

梨子「ちゅ……ん……ちゅっ……」

侑「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」

侑「梨子ちゃん……」

梨子「侑ちゃん、可愛い……」ジュルッ

侑「梨子ちゃん……もっと……」ウルッ

梨子「仕方ないわね」

侑「んっ……ちゅるっ……ちゅっ……ぷはぁ……」ハァハァ

梨子「侑ちゃん……私、もう我慢できなくなっちゃった……」ガバッ

侑(あ……)

梨子「……」サワサワ

侑「梨子ちゃんっ……あっ……!」ビク

梨子「侑ちゃん」ペロッ

侑「あっ……梨子ちゃんっ……んぁ……ぁ……」ビクビクッ

梨子「侑ちゃんの可愛い声、たくさん聞かせて」



148: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:11:45.56 ID:A/3b7IYg.net

  ◆


それからの日々、私と梨子ちゃんは、特に変化のない関係が続いた。

梨子ちゃんからの連絡がしばらく途絶えることもあれば、急にピアノを弾きに来ないかと誘われる。

その度に私はすっ飛んで行って、あの甘い甘い空間に浸りに行く。

私の心を沈めてしまうような魅惑の空間に。


梨子『侑ちゃん、いらっしゃい』

侑『梨子ちゃん、会いたかったよ!』

梨子『私もよ、さ、座って』


梨子ちゃんのピアノを聴き、私がピアノを弾き、ピアノを教わる。

そしていつも最後は必ず身体を重ねた。

事を終えると、私は速やかに帰る。

梨子ちゃんはレッスンや練習で忙しいみたい。



152: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:18:15.78 ID:A/3b7IYg.net

そんな日々が続いて、ある日の朝。


ピロン♪


侑「あ、歩夢からだ」スマホカチカチ


歩夢『侑ちゃんおはよう! 今日は曜ちゃんとランドに行ってくるよ!』


侑「ふふっ、歩夢、本当に楽しそう」


歩夢と曜ちゃんは相変わらず仲良し。

もう恋人になってもおかしくないよね。


恋人……か……


私と梨子ちゃんの関係って何なんだろう?

歩夢と曜ちゃんの関係とはまったく違う関係。

こんなの歩夢に知られたら怒られちゃうかな?


でも、私はそれで良かった。

梨子ちゃんに会えさえすれば、梨子ちゃんに一時でも愛してもらえれば、それで良かった。



ピアノの音って弾く人の内面が表れると思う。

梨子ちゃんのピアノはどこまでも繊細で、優雅で、自由で、少しの孤独があった。

そして、梨子ちゃんの根底にある優しさや愛情が、しっかりと音になって伝わってきた。


私はいつも聴けるその音が大好き。

梨子ちゃんの笑顔が、声が、肌触りが大好き。



愛ちゃんは時々、心配して声をかけてくれる。

でも、私が梨子ちゃんのこと大好きなんだから仕方ないよね。


そっか……


私は身も心も梨子ちゃんに溺れてるんだ。

もうとっくに息できていなかったんだ。



153: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:24:27.99 ID:A/3b7IYg.net

ランド 帰り道

歩夢「すっごく楽しかったー!」

曜「楽しかったね!」ニコッ

歩夢「1日いたはずなのに、またすぐ来たくなっちゃった!」ニコッ

曜「私もだよ! また来ようね!」ニギッ

歩夢「!!」カアアア

歩夢「うん……」ニギッ


  ◆


歩夢「曜ちゃん、送ってくれてありがとう。ここまでで大丈夫だよ」

曜「今日は本当にありがとね!」

歩夢「こちらこそだよー!」

曜「ねえ、歩夢ちゃん」

歩夢「うん?」

曜「私ね……」グッ

曜「私、歩夢ちゃんのことが好き! これからもずっと一緒にいたい!」

曜「歩夢ちゃんのこと絶対大切にするから!」

曜「だから、私と付き合ってください!!」

歩夢「……!!」

曜「……」

歩夢「う……うぅ……」ポロポロ

曜「歩夢ちゃん!?」

歩夢「ごめん、すごく……すっごく嬉しくて……」ポロポロ

歩夢「私も曜ちゃんのことが大好き……だから……」グスン

歩夢「これからもよろしくね!」ニコッ

曜「~~!!」

曜「歩夢ちゃーんっ!!!!」ダキッ

歩夢「あっ、よ、曜ちゃん!!?」ドキドキ



154: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:28:45.80 ID:A/3b7IYg.net

翌日 同好会

歩夢(昨日は夢みたいな1日だったなぁ……)ボーッ

歩夢(まさか曜ちゃんと恋人になっちゃうなんて!)ドキドキ

歩夢(もう曜ちゃんのこと、ほんとにほんとに大好きだよ!)

歩夢(私、こんなに幸せでいいのかな、なんて)エヘヘ

歩夢(侑ちゃんには一番に報告したいな!)

歩夢(侑ちゃんどこかなー?)テクテク



155: 名無しで叶える物語 2021/05/30(日) 23:36:20.55 ID:A/3b7IYg.net

空き教室

愛「ゆうゆ、梨子とは相変わらずなの?」

侑「うん、まあ……」

侑「でもちゃんと連絡はきてるよ!」

愛「それって、ゆうゆのこと呼び出す時だけじゃん」

侑「……」

愛「デートとか、ご飯とかは行けてるの?」

侑「ううん……会う時は、梨子ちゃんの部屋でピアノ弾いて、エッチして、それだけ……」

愛「……」

愛「ゆうゆは本当にそれでいいの?」

侑「……」

愛「はっきり言うけど、今のゆうゆ、梨子の都合の良いように振り回されてるだけじゃん」

愛「歩夢と曜を見てみなよ。好きな人同士って、お互い思いやって楽しく過ごすものじゃないの?」

侑「……」

侑「……っ!!」ポロッ

愛「ゆうゆ……?」

侑「わかんないよ……これでいいのかなんて、わかんないよ……」ポロポロ

侑「でも、それでも梨子ちゃんのこと大好きなんだもん……」ポロポロ


ガタッ


侑・愛「!?」ビクッ

歩夢「……」

歩夢「侑……ちゃん……?」

侑「あ……」

侑「あゆ……む……」

愛「……!!」

愛(しまった……)




歩夢「ねえ、侑ちゃん……」

歩夢「何……今の話……」



177: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 22:17:14.81 ID:D1AnVTO7.net

歩夢「侑ちゃん、どういうこと?」

歩夢「私、てっきり侑ちゃんと梨子ちゃん、うまくいってるんだと思ってた」

歩夢「違ったの……?」

侑「……」

歩夢「侑ちゃん……!」

愛「歩夢、ゆうゆはさ……」

歩夢「愛ちゃん言ってたよね、侑ちゃんが都合の良いように振り回されてるって」

歩夢「侑ちゃんがそんな風に扱われるなんて……私、許せないよ……」グッ

侑「待って、歩夢、違うの!」

侑「梨子ちゃん忙しい中で、わざわざ私と会う時間作ってくれてるの。だから歩夢の心配するようなことは何もないよ!」

歩夢「じゃあ……じゃあ、どうして泣いてたの?」

侑「あ……」

歩夢「侑ちゃん、悲しいんじゃないの?」

侑「それは……」

歩夢「……」



178: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 22:22:47.15 ID:D1AnVTO7.net

歩夢「私ね、昨日、曜ちゃんに告白されたの……」

侑「え……」

歩夢「それで付き合うことになった」

侑「!! そうだったんだ。おめでとう、歩夢」

歩夢「でも……」

歩夢「侑ちゃんがこんな状態で、私だけ幸せになんてなれないよ……」

歩夢「だから……」

侑「歩夢!!」ダキッ

歩夢「!!」

侑「やめてよ!! そんなこと考えるのだけはやめて!!」ギュッ

侑「歩夢と曜ちゃんがうまくいって、私、心の底から嬉しいんだよ?」

侑「これは私の話なんだから、私のせいで、歩夢が恋を諦める必要なんて絶対ない!」

侑「もしそんなことになったら、私……立ち直れないよ……」

愛「そうだよ、歩夢。ゆうゆのこと心配なのはわかるけど、冷静になって」

愛「もし歩夢がゆうゆのために別れるなんてしたら、勇気出して告白してくれた曜ちゃんの気持ちはどうなるの?」

歩夢「……」

歩夢「そうだよね。ごめんね、変なこと言って」



179: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 22:27:07.49 ID:D1AnVTO7.net

女子生徒「梨子、おはよっ!」

梨子「あ、おはよう!」

女子生徒「いい天気ね!」

梨子「そうね」

女子生徒「相変わらずセフレと楽しくやってる?」ボソッ

梨子「まあね」

女子生徒「侑ちゃんだっけ? あの子、可愛過ぎでしょー! ねぇ、私にも回してよ?」ニヤッ

梨子「そんなことするわけないでしょ?」

女子生徒「じゃあ交換なら?」

梨子「え?」

女子生徒「私のセフレもめっちゃ可愛いよー! これ写真。一回交換してみない?」スマホチラッ

梨子「おほ……」ジュベレリン



182: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 22:38:45.36 ID:D1AnVTO7.net

千歌「うーん……」ウーン

曜「どうしたの、千歌ちゃん?」

千歌「どうしたら愛ちゃんのこと喜ばせられるんだろうって考えてるんだけど、全然わかんなくて」

千歌「あーもーわかんないー!」

曜「あはは、愛ちゃんっていつも楽しそうだし、千歌ちゃんのすることなら何でも喜んでくれそうだけど」

千歌「だから尚のことわかんないんだよー! 愛ちゃんが本当に嬉しいって思うことしてあげたいの」

曜「千歌ちゃん、愛ちゃんのこと大好きなんだね!」ニコッ

千歌「うぅ……//////」

千歌「そういう曜ちゃんは歩夢ちゃんとどうなのさ!」

曜「あ、それなんだけどさ……」

曜「昨日告白して、付き合うことになったんだ!」エヘヘ

千歌「ええええええっ!!?」



184: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 22:44:13.01 ID:D1AnVTO7.net

千歌「おめでとう!! 曜ちゃんっ!!」ギュッ

曜「えへへ、ありがとう!」テレッ

千歌「曜ちゃんと歩夢ちゃん、本当にお似合いだよ!」ニコッ

千歌「お祝いしないとね!」

曜「それは、千歌ちゃんの恋も実ったらね!」

千歌「うぅ……」

曜「でも、愛ちゃんを喜ばせることかぁ……」

曜「千歌ちゃん家でおもてなししてあげるっていうのはどう?」

千歌「!!」

千歌「おもてなしかぁ……」



186: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 22:53:34.45 ID:D1AnVTO7.net

千歌の家

千歌「というわけで、愛ちゃんようこそ! 今日は私が愛ちゃんにおもてなしするよ!」

愛「ありがとう! でも愛さんもご飯の支度手伝うよ!」

千歌「ううん、愛ちゃんは今日はお客さんなんだから、ゆっくりしてて!」

千歌「そうだ! 先に温泉入ってきて! うちの自慢の温泉は効能バツグンなんだから!」

愛「温泉!! それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな!」

  ◆

温泉

愛(ああ~、いい湯だな~)

愛(家に温泉があるなんて羨まし過ぎるよね)

愛(チカッチに沼津を案内してもらったし、今日も最高に楽しいなぁ)

愛(それにしても、家が旅館とはいえ、付き合ってもない私を部屋に呼んでお泊り会なんて、チカッチはどこまでも無防備だなぁ……愛さん食べちゃうよ?)

愛(まあ、それだけ私が対象として意識されてないってことなのかな。普通に友達と遊ぶ感覚なのかもね)アハハ

愛(どうやったら、チカッチにもっと意識してもらえるかな?)

愛(やっぱり壁ドンとか……?)

愛(せっかくお家なんだし、もっと大胆に近づいちゃおっかな、千歌だけに♪)



188: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:02:10.22 ID:D1AnVTO7.net

  ◆

千歌の部屋

愛「いやぁ、いい湯だったよ」ガチャッ

千歌「……」スヤスヤ




私のことを待っていたのか、千歌は机に伏して眠っていた。

静かな寝息とゆったりと揺れる肩。

その寝顔はとても幼い。本当に同学年かと疑ってしまうくらい。

それでいて綺麗で、魅惑的だった。

本当に無防備な表情だった。



差し出されたオレンジ色の果実を前に、全身が疼く。



千歌に触りたい。

覆い被さりたい。

このまま襲ってしまいたい。



それは押し殺さなければならない衝動。

無意識に手が伸びそうになるのを、歯を食いしばって必死に抑えた。

今はまだその時じゃない。


甘い香りを放つ千歌の寝顔から目をそらし、私が自分を律することができなかった場合の最悪の場面を想像する。


軽蔑の眼差しで私を見下ろす千歌。

普段の雰囲気からはかけ離れた、冷たい言葉を口にする千歌。


それらの未来が、決壊を防ぐ砦となって、私の身勝手な欲望とせめぎ合うのだった。



189: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:10:45.98 ID:D1AnVTO7.net

今日子「はぁ……」ズーン

浅希「どうした今日子、元気ない?」

色葉「歩夢先輩に彼女ができたんだって」

浅希「そうなの!? ああ、それで……」

浅希「ちなみにお相手は?」

色葉「他校のスクールアイドルらしい」

浅希「あぁ…………」

色葉「しかも噂によるとめっちゃイケメンだとか」

今日子「はぁ……」ズーン

浅希「今日子、その、ドンマイ……」

色葉「今日子はガチ恋だから」

今日子「別に私、歩夢ちゃんと自分が付き合えるなんて、これっぽっちも思ってなかったよ?」

今日子「それでも実際彼女できたって聞くと、くるものがあるよね……」

今日子「もちろん歩夢ちゃんのことは変わらず応援するけどね」

浅希「そういうのも含めて温かく見守るのもファンの役目だよ!」ウンウン

浅希「私は璃奈に彼女ができても喜んで祝福するよ!」

色葉「そういえば璃奈、今度合コン行くって言ってたっけ」

浅希「はあああああああ!!!??」ガタッ

色葉「!!」ビクッ

浅希「それほんとなの!!?」

色葉「あ、うん……」

浅希「璃奈がそんなとこ行って悪い女に捕まったらどうするの!? 心配だから、その合コン私も付いて行く!」

色葉「えっと、でも、同好会の1年生のみんなで行くみたいだよ。かすみちゃんとか……」

コペ子「……っ!!」ガタッ

色葉「ん?」



190: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:18:03.61 ID:D1AnVTO7.net

善子『次回も一緒に堕天しましょう?』

善子『堕天使ヨハネと』

せつ菜『優木せつ菜でした!!』

  ◆

せつ菜「配信出していただいてありがとうございました! 今日はすごく楽しかったです!」

せつ菜「あの、それで……私は楽しめたのですが、ちゃんと善子さんの世界観に寄り添えたでしょうか?」

善子「それなら何にも問題ないわよ。反響も凄かったし……」

善子「ありがとね。ここまで頑張ってくれて。私も楽しかった!」ニコッ

せつ菜「……!!」パアア

せつ菜「はい! 良い配信でしたね!」ニコッ

善子「……」



何だろう、この気持ち……

せつ菜と一緒に頑張って、一つのことをやり遂げて、嬉しいはずなのに、もう終わってしまったんだって、なんでか寂しい。



せつ菜が変に熱を入れて取り組もうとするのが、鬱陶しくて、面倒だと感じてたはずなのに。

今はせつ菜とこうしているのが嬉しく溜まらない。


私は真実に気付く。


配信を作り上げるという目標だけが、私たちを繋ぎとめていたんだ。

それが今、なくなっちゃったんだ。




笑顔のせつ菜が、少し早口で感想を伝えてくれる。

それにもやっぱり熱が篭っていて。

このマシンガントークも、もう聞けないのかな。



193: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:24:16.45 ID:D1AnVTO7.net

せつ菜「あのハプニングには冷や冷やしましたが、でも結果オーライでしたね!」

善子「そうね。あれが堕天使の対応力よ!」

せつ菜「ナイスアドリブでした! あの時、善子さんが――」




気持ちが高まって、温かくて、嬉しくて。

せつ菜と話しているこの時間が最高に楽しかった。

刻一刻と終わりが近づいているこの時間が。



終わって欲しくない。終わらせたくない。



私は力を解放する。

負の感情と虚無のカルマに呼応して、漆黒の細胞が活性化する。

手の平に現れたのは久遠への鍵。森羅万象の審判を下す小槌の化身。


天界の慟哭が聞こえる。

私は堕天使なのだから、地上の法則に従う必要なんてない。


せつ菜と過ごすこの時間が続くなら。

世界を回す時計の針を永遠に止めてしまおう。

秩序から隔離した秘密の聖域に、2人だけを永久に閉じ込めてしまおう。




だから、せつ菜。

私と一緒に堕天して。



195: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:32:38.79 ID:D1AnVTO7.net

曜「それでその時、千歌ちゃんがねっ!」

歩夢「……」ボー

曜「歩夢ちゃん……?」

歩夢「!! あ、ごめん、曜ちゃん! なんかぼーっとしちゃって」

曜「……」

曜「歩夢ちゃん、何か考え事?」

曜「もし悩みがあるなら何でも話してね! 私、一応歩夢ちゃんの彼女なんだから! 頼りないかもしれないけど」エヘヘ

歩夢「ええっ! 曜ちゃんが頼りないなんてことないよ!」

歩夢「曜ちゃんは何でもできちゃうし、凄く頼りになるよ!」ニコッ

歩夢「逆にもうちょっと私にお世話焼かせて欲しいくらいだよ……」ボソッ

曜「うん?」

歩夢「あ、悩みとか、本当なんでもないの! ちょっと疲れてるのかな?」エヘヘ

曜「そっか……」

曜(歩夢ちゃん……?)モヤッ



196: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:41:23.39 ID:D1AnVTO7.net

侑「スワッ……ピング……?」

梨子「うん。友達にお互いのパートナーを交換して、1回してみないかって言われて」

侑「……え…………」

侑「そんなの……」

侑「そんなの嫌だよ!!」

侑「私は梨子ちゃんとだからしたいって思うんだよ!? 他の人となんて絶対嫌だよ!!」ジン

侑「そんなの無理だよ……」ポロポロ

梨子「……」

梨子「ねぇ、侑ちゃん。侑ちゃんは私としか経験がないでしょ?」ナデッ

梨子「私以外の子とするのも、侑ちゃんにとって貴重な経験になると思うの。そういう経験って音楽にも生かされるのよ」ナデナデ

侑「梨子ちゃんはそれでいいの? 私が他の人とするの平気なの……?」

梨子「私だって本当は嫌よ?」

梨子「でも私の大事な侑ちゃんが他の人に取られると思うと、すごく興奮するの。侑ちゃんがとっても可愛いから」

侑「梨子ちゃんは、それで興奮するの……?」

梨子「うん。それでその後、やっぱり侑ちゃんは私のものって、思い切り愛したいの。だからほら、涙吹いて?」

侑「…………」グスン




私はいつも思う。

ピアノの音はその人の内面まで表してるみたいって。

この日弾いてくれた梨子ちゃんのピアノは、いつものように美しくて繊細だったけど、私の胸を締め付けるような残酷な響きがあった。



198: 名無しで叶える物語 2021/06/02(水) 23:47:00.88 ID:D1AnVTO7.net

  ◆

女子生徒「こんにちは、侑ちゃん。写真で見た以上に可愛いわね!」

侑「……」

侑(この人が梨子ちゃんの言っていた友達)

侑(私、これから好きでもない、よく知りもしない人としちゃうんだ)

侑(これって梨子ちゃんのためになるのかな。梨子ちゃんは興奮するって言ってたけど)

侑(こんなこと、もう本当に歩夢と愛ちゃんには話せないね)

侑(私、何やってるんだろ)

女子生徒「そんな暗い顔しないで。せっかくなんだから楽しみましょ♪」ニギッ

侑「……!!」

侑(嫌だ)

侑(嫌だ嫌だ、こんなの)

侑(私は、梨子ちゃんがいい)

女子生徒「何泣いてるの。ビックリしちゃった? 侑ちゃん、可愛いわね!」ギュッ、ナデナデ

侑(梨子ちゃんのことだけ考えていたい。梨子ちゃんのことだけ感じていたい)

侑「…………」ポロポロ

侑(梨子ちゃんに会いたいよ)



230: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:02:07.85 ID:/bhMuF1Z.net

女子生徒「じゃあ、凌辱始めまーす♪」ニコッ

女子生徒「えへへ」ジュルリ

侑「……」ビクッ

侑(何も感じなくていい。梨子ちゃんのことだけ考えよう。梨子ちゃんのことだけ)

女子生徒「黙ってる子にはこうだぞー、えいっ」

侑「……っ!!」ビクッ

女子生徒「ここはー?」

侑「う……」

女子生徒「ほら、可愛い声もっと聞かせてよー」

女子生徒「侑ちゃん、今日は私の彼女なんだからねー?」サワサワ

侑(何も怖くない……怖くないよ……)

侑(怖くなんてない……!)ポロポロ



232: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:08:11.17 ID:/bhMuF1Z.net

 ◆

梨子「よく頑張ったね、偉いよ、侑ちゃん」ナデナデ

侑「……」ギュッ

梨子「侑ちゃんとっても可愛いよ」

侑「……」

侑「梨子ちゃんも女の子としたんでしょ……」

梨子「うん。したよ」

梨子「でも、やっぱり私は侑ちゃんがいい。侑ちゃんだけがいい」ギュッ

侑「私だって……私だってそうだよ……」

侑「もうこんなことしようなんて言わないでね」

梨子「わかった」ギュッ

梨子「じゃあ侑ちゃんのこと、ちゃんと綺麗にしてあげなくちゃね?」

侑「うん……」

侑「梨子ちゃんで、嫌なこと全部忘れさせて……」




その日、梨子ちゃんが弾いてくれたピアノには海の音がした。

あまりにも広く、深く、暗い海の中。

私はそこに自ら溺れていくのだった。

その先にある、本当の梨子ちゃんを見つけるまでは。



234: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:15:14.10 ID:/bhMuF1Z.net

歩夢「……」ボーッ

曜(歩夢ちゃん、今日も元気ないのかな……)

曜「わっ!」

歩夢「はっ!」ドキッ

曜「歩夢ちゃんが何考えてるか、当ててみよっか!」ニコッ

歩夢「え?」

曜「侑ちゃんのことでしょ!」

歩夢「……!!」

歩夢「なんでわかったの!?」

曜「なんとなくね♪」

曜「私も千歌ちゃんのことで悩んでたことあるから、歩夢ちゃんの雰囲気でそうなのかなって」

曜「幼馴染っていつもすっごく楽しいけど、時々すっごく不安になる……から」

歩夢「……」



238: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:21:56.71 ID:/bhMuF1Z.net

歩夢「侑ちゃんのこと、ずっと一緒にいて、何でも知ってるから、だからこそ心配になっちゃうの」

曜「うん」

歩夢「侑ちゃんが辛い思いしてたら私も辛いし、そばで支えてあげたいって思う。でも、私には何もできなくて……」

曜「うん」

曜「事情はわからないけど、侑ちゃんってとっても明るくて優しくて、それでいて、すごくしっかりしてるよね」

曜「歩夢ちゃんが侑ちゃんを心配する気持ち、私も痛いほどわかるよ。私も千歌ちゃんにそういう気持ちになることあるから」

曜「でも、そういう時こそ幼馴染のことを信じてあげたらどうかな?」

歩夢「侑ちゃんを信じる?」

曜「うん! だって侑ちゃんだよ? 辛いことがあっても、きっと最後は笑顔になってるよ!」

曜「だから、歩夢ちゃんが侑ちゃんの気持ちを信じてあげれば、それがきっと侑ちゃんの力になると思うんだ!」

歩夢「侑ちゃんの……力に……」

曜「なんてね! あんまり無責任なこと言えないけど、幼馴染ってそういう気持ちも大事かなって!」

歩夢「ううん、ありがとう、曜ちゃん」

歩夢「最近の侑ちゃん、辛そうで危なっかしくて、すごく心配だったけど」

歩夢「もうちょっとだけ信じてみる。侑ちゃんのこと」



241: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:28:07.66 ID:/bhMuF1Z.net

梨子ちゃん……


梨子「……」


梨子ちゃん、待って……!


梨子「……」


待って、行かないで!!


女子生徒『こんにちは、侑ちゃん!』

女子生徒『じゃあ、凌辱始めまーす♪』ニコッ


やめて……

やめてよ!!




侑「……!!」バッ

侑「はぁ……はぁ……はぁ……」


嫌な夢だったなぁ……もう思い出したくないのに。


でもこんなことに負けてられないよ。

梨子ちゃんとのこと決めたから。

伝えたいこと、決めたから。



梨子ちゃんのピアノの海に溺れて、漂って、辿り着いた海の最深部。

一番奥で見つけたそれを見た時に、私は決めたんだ。

だから、正直な気持ち伝えるよ、梨子ちゃん。



242: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:33:49.85 ID:/bhMuF1Z.net

同好会

愛「もう、愛さん見てられないよ……」

愛「ゆうゆ、どうせまた梨子にひどいことされたんでしょ?」

侑「え、愛ちゃん、なんでそんな……」

愛「ゆうゆのその表情見ればわかるよ……」

侑「……」

歩夢「……」

愛「愛さん、梨子に言うね。もうゆうゆと離れてって。チカッチにも相談する」

侑「ま、待ってよ愛ちゃん! それはやめて!」

愛「だって、このままじゃ……」

侑「私ね!」

侑「私、決めたんだ。梨子ちゃんとどうするか。梨子ちゃんに何を伝えるか」

愛「ゆうゆ……」

侑「どうしても梨子ちゃんに伝えたいことがあるんだ」

侑「何か変わるわけはないかもしれないけど、それでもこれだけは伝えたい」

侑「だから、もう少しだけ見守って?」

愛「でも……」

愛「歩夢も何か言ってよ」

歩夢「私は……」

歩夢「私は、侑ちゃんの判断を信じたい。心配なのは変わらないけど。でも侑ちゃん、決めたんだよね?」

侑「うん」

歩夢「ならそれを応援したい。もう少しだけ侑ちゃんのこと信じたい」

侑「歩夢……ありがとう」

愛「歩夢がそう言うなら……」

愛「でもゆうゆ、これ以上辛いことが続いたら、梨子にガツンと言っちゃうから。いい?」

侑「うん。わかった」

侑「ありがとう。愛ちゃん、歩夢」ニコッ



247: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:42:28.75 ID:/bhMuF1Z.net

浦の星女学院

女子生徒「侑ちゃんすっごく可愛かったよ!」

梨子「それは良かった」

女子生徒「可愛い顔して、身体はすっごく敏感なのね。何度もイッちゃってたみたい。最後なんてぐったりしててね」フフッ

梨子「随分楽しんだのね」フフッ

女子生徒「あ、うちのセフレはどうだった?」

梨子「もう最高っ! あんなに可愛い子いるならもっと早く紹介してよ!」

女子生徒「ふふっ、そうでしょ、そうでしょー!」

女子生徒「ねえ梨子、部活の後時間いい? ちょっと話したいことがあって」

女子生徒「またいいこと思いついちゃってね」ジュルッ

梨子「ふふっ、いいよ」

女子生徒「オッケー! それじゃ、また後でねー!」タタッ



梨子(あの子、今度は何を企んでるんでしょうね)ウフフ



251: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:55:23.80 ID:/bhMuF1Z.net

部活動後

女子生徒「梨子、こっちこっちー!」フリフリ

梨子「うん」

梨子「それで話って何? わざわざこんなところに呼び出して」

女子生徒「ほら、私たちの会話って他の人に聞かれたらマズかったりするじゃん?」

梨子「また変なこと思いついたみたいね」

女子生徒「まあね!」

梨子「今度は何をする気? 話してみて」フフッ

女子生徒「うーんとねぇ……」

梨子「……?」

女子生徒「こうするの!!」バッ


ガバッ


梨子「きゃっ!」バタッ

女子生徒「ふふふ……」ガシッ

梨子「ちょ、ちょっと、何するの……痛いよ……!」

女子生徒「何って、押し倒してやることなんて決まってるじゃん?」

梨子「はぁ……?」

梨子「変な冗談やめてよ。痛いから離して」グッ

女子生徒「離さないよー」ガシッ

梨子「何なのよ……」グッ

梨子(すごい力……)ググッ



252: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 22:59:50.44 ID:/bhMuF1Z.net

女子生徒「梨子全然気付いてなかったの? 私ずっと梨子とヤリたくて仕方なかったんだよ?」

女子生徒「まあ梨子にその気はないみたいだったけど」

梨子「いい加減にしないと本気で怒るわよ! 今なら許してあげるから離して!」

女子生徒「ほら暴れない暴れない」ググッ

梨子「痛いっ……! 痛いよ……」

梨子「ねえ離してよ……!」バタバタ

女子生徒「大人しく言う事聞いた方がいいよ?」

女子生徒「抵抗したら、梨子がやってること全部千歌ちゃんたちにバラすから」ニヤッ

梨子「…………!!」ズキッ

女子生徒「嫌でしょ? なら言うこと聞いて。ほら脱がすよ?」シュッ

梨子「……っ!!」

梨子「やめて……」

梨子(嘘でしょ……)

梨子(私、今からこんな子に犯されちゃうの……?)

梨子(こんな卑怯な方法で好きにされるの……?)

梨子(こんなの……)

梨子「こんなの……嘘よ……」ポロッ

女子生徒「~~!! いいねー! その表情っ! 梨子がそんな顔するなんてね。犯し甲斐があるよー!」ニヤッ

女子生徒「じゃあ、凌辱始めまーす♪」ニコッ



253: 名無しで叶える物語 2021/06/03(木) 23:04:51.68 ID:/bhMuF1Z.net

梨子「うぅ……くっ……」ポロポロ

梨子(嫌だ。気持ち悪い気持ち悪い)

女子生徒「侑ちゃんも泣きじゃくってて可愛かったけど、やっぱり梨子の泣き顔は最高ね!」

梨子「……」

梨子(侑ちゃん……?)

梨子(侑ちゃんも……そっか……)

梨子(私、侑ちゃんにこういうことしてたんだ)

梨子(こんなに悲しくて、ひどいことしてたんだ……)ポロポロ

梨子(ならこれは私への当然の罰……)

女子生徒「私がこの日をどれだけ待ってたことか! 梨子の身体、隅から隅までしゃぶり尽くしてメチャクチャにしてあげるね♪」

梨子(ごめんなさい……)

女子生徒「どんなに泣いてもやめてあーげないっ!」ガシッ

梨子(ごめんなさい、侑ちゃん……)

女子生徒「今日はとことんヤルからね! 梨子が壊れちゃうまで」ジュルリ



281: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:12:04.97 ID:/g6D1laY.net

梨子「お願い……やめて……」

女子生徒「梨子とずっとこうしたかったんだよ? やめるわけないじゃん」ガシッ

女子生徒「ほら、ブラ外しちゃうよ」シュッ

女子生徒「うわ、梨子の胸可愛いー!!」ジュルッ

梨子「……っ!」

梨子「嫌……」ポロッ

女子生徒「それじゃ、いただきまーす!」


ガラッ


侑「梨子ちゃん!!」バッ


女子生徒「!?」ビクッ

梨子「ゆ、侑ちゃん……!?」


侑「何してるの。梨子ちゃんから離れてよ」

女子生徒「侑ちゃん、どうして!?」

女子生徒「い、今は私たちお楽しみ中だから、侑ちゃんは後でね!」

侑「梨子ちゃんから離れてってば!」バシッ

女子生徒「!!」

侑「先生呼ぶよ?」

女子生徒「……っ!」

侑「梨子ちゃん、行こ」ニギッ

梨子「……」ポロッ



282: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:15:29.59 ID:/g6D1laY.net

梨子の部屋

侑「梨子ちゃん、ほんとに怪我ない? 大丈夫?」

梨子「うん……」

侑「最低だね、あの子。あんな乱暴するなんて」

梨子「……」

梨子「どうして?」

侑「え?」

梨子「どうして、私を助けてくれたの?」

梨子「私、侑ちゃんにひどいことしてきたのに……なんでこんな私を……」

侑「だって、梨子ちゃんだから」

梨子「……」

侑「実は今日は、梨子ちゃんに伝えたいことがあって来たんだ。いてもたってもいられなくてさ。さっきは学校で梨子ちゃんのこと待ってたら、梨子ちゃんが歩いていくの見かけたから、追いかけてみたら……」

梨子「……」

侑「だからね、伝えるよ、私の気持ち」



283: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:20:58.89 ID:/g6D1laY.net

善子の部屋

せつ菜「では、私はそろそろ帰りますね!」

善子「うん……」

善子(堕天の願いも空しく、ついにこの時が来てしまった……)

善子(配信、楽しかったな……)

善子(せつ菜、もう帰っちゃうんだ)

善子「気をつけて帰ってね」

せつ菜「はい! お邪魔しました、善子さん!」

善子「ヨハネ!」

せつ菜「ふふっ」クスクス

せつ菜「では」

善子「……」

善子「ね、ねえ、せつ菜……!」

せつ菜「?」

善子「これで……これで終わりなの……?」

善子「約束してた配信が終わって、私たち……これで終わり……?」

せつ菜「……?」

せつ菜「何を言ってるんですか?」

せつ菜「私たち、始まったばかりですよ!」

善子「……!」

せつ菜「私、善子さんとこれからたくさん遊びたいです!!」

せつ菜「配信だって、善子さんが良ければ第2弾、第3弾とやりたいですし」

せつ菜「善子さんの大好き、もっともっと教えてください!!」ニコッ

善子「……っ」ウルッ

善子「ヨハネね!」ニコッ



285: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:27:06.40 ID:/g6D1laY.net

お台場

千歌「愛ちゃん、今日はお台場案内してくれてありがとうっ!」ニコッ

愛「沼津を案内してくれたお礼だよ!」

千歌「私、お台場大好きになっちゃった! 歩いてるだけで楽しいんだもん♪」

愛「愛さんも楽しかったー!」

愛「また遊ぼうね!」

千歌「うん! 今度はどこがいいかな~」

千歌「でも、愛ちゃんとだったら、どこ行っても絶対楽しいよね!」ニコッ

愛「~~!」

愛(ゆうゆのこともあって、最近気持ちが沈みがちだったけど、やっぱりチカッチの笑顔見ると元気出るな)

愛(どんなものでも照らしてしまう、太陽みたいな笑顔)

愛(私がこの身を挺して守りたい笑顔)

愛(きっとこの世界で一番の宝物なんだ)

愛「ねえチカッチ、大事な話があるんだけど、聞いてくれる?」

千歌「ほえっ? なあに?」

愛「……」スーハー

愛「愛さん、チカッチのことが好き」

愛「私の彼女になって欲しい」

千歌「……」ドキッ

千歌「えっと……」

千歌「私でいいの……?」

愛「チカッチがいい」

千歌「……!!」カアアアアア

千歌「その……」

千歌「よろしくお願いします……」

愛「チカッチ……!」パアア

愛「嬉しいっ! やったー!!」ニギニギッ

千歌「あ、あ、愛ちゃん!?」

愛「チカッチ、愛してるよー! 愛だけにっ!」ニコッ



286: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:36:36.13 ID:/g6D1laY.net

伝えたいことがある。

侑ちゃんはそう言って、部屋のピアノを弾きたいと言った。


侑「梨子ちゃんへの気持ちを曲にしてみたんだ」


それだけ言うと、侑ちゃんはピアノに向かい、曲を弾き始めた。




静かに始まったその曲が、旋律を奏でるにつれ、私の心を鷲掴みにした。

儚くも美しいメロディが、侑ちゃんの気持ちを描くように光り、流れていく。

その音に、私は侑ちゃんの心の奥を感じた。



侑『私、ピアノの音って弾く人の内面まで表れる気がするんだ』



侑ちゃんはそう言っていた。

私もそう思う。

だって、今、侑ちゃんの奏でる曲はこんなにも侑ちゃんを表しているんだもの。

その音を聴けばわかる。

侑ちゃんという人の、優しさ、純粋さ、真剣さ、美しさ、そして、愛の深さを。


侑ちゃんは、私への気持ちを曲にしたと言った。

その音は、どんな言葉よりもそれを表していた。

あまりにも、深く、深く、深い、私に対しての愛。



287: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:41:38.80 ID:/g6D1laY.net

侑ちゃんがそこまで私のことを愛してくれているなんて、私はそれまで知らなかった。

そもそも私はこれほどまでに深い愛を知らなかった。知るのが怖かった。

だから、侑ちゃんのことだって、私なんかが真剣に愛することはできないと思ってた。



なのに、侑ちゃんは……



私は私の愚かさを痛感せざるを得なかった。

こんな馬鹿な私を侑ちゃんは……



侑ちゃんが奏でる音は私に語りかけてくる。

私のことが大好きだってこと。

本当の私を知っているよってこと。

これからもずっと一緒にいたいってこと。



梨子「…………!」ポロポロ



気付けば涙が止まらず溢れ続けた。

こんなにも美しい曲を私は聴いたことがなかった。



288: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:45:00.17 ID:/g6D1laY.net

侑「ふう……」

梨子「……」ポロポロ

侑「へへっ、どうだったかな?」

梨子「……っ!!」ギュッ

侑「わっ!」

侑「梨子ちゃん……?」

梨子「伝わったよ。全部伝わったよ、侑ちゃんの気持ち」

侑「……」

侑「……そっか」

侑「良かった!」ニコッ

梨子「ごめんね。今まで本当にごめんね」ポロポロ

梨子「すぐに許してもらおうなんて思ってないよ。ちゃんと反省して、侑ちゃんにもちゃんと償いたい」

梨子「でも、もし侑ちゃんが待ってくれるなら、もう一度チャンスを貰えるなら……また侑ちゃんのそばにいたい……」

梨子「だからその時は、私も侑ちゃんに、好きって気持ち伝えてもいい?」ポロポロ

侑「梨子ちゃん……」ポロッ

侑「わかったでしょ? 私、梨子ちゃんのこと大好きなんだよ!」ニコッ



289: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:52:11.81 ID:/g6D1laY.net

半年後 春

愛「いやあ、まさかまたこのメンバーで集まって、お花見することになるとはねぇっ!」

せつ菜「そうですね! また皆さんと集まれて嬉しいです!」

歩夢「最初に会った時がなんだか懐かしいなぁ。私、すごく緊張してたから」

愛「でもその後一番進展早かったのは歩夢だけどねー!」ニヤッ

歩夢「そ、そうだったっけ//////」

愛「曜は歩夢のことちゃんと大事にしてる?」

曜「当たり前だよ! こんな可愛い彼女なんだよ? 歩夢のことは一生大事にするからね!」

歩夢「曜ちゃん//////」ドキドキ

愛(しまった、からかうつもりが惚気始めた……この2人は相変わらずラブラブだなぁ……)

愛「あ、そうだ、せっつーと善子はどんな感じ?」

せつ菜「どんな感じ……どんな感じなんでしょう、善子さん」

善子「わ、私に聞かないでよ!」

せつ菜「でもすっごいラブラブです! ねぇ、善子さん!」

善子「だから、私の方見ないでよ/////」ギュッ

せつ菜「善子さんが可愛いからついつい見てしまうんですよ!」ペカー

善子「馬鹿……」ボソッ

愛(みんな仲良さそうでいいねぇー)

千歌「愛ちゃん、私たちだってラブラブだもんねー!」ダキッ

愛「そうだよねー! 愛さん、千歌のこと愛してるからね! 愛だけにっ!」

愛(あー、千歌マジで可愛い。ほんと可愛い。天使だよね)



290: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 21:55:38.60 ID:/g6D1laY.net

侑「みんなごめん! お待たせ!」

歩夢「あ、侑ちゃん!」

侑「久々に集まれて嬉しいよー!」

梨子「こんにちは!」ニコッ

愛「2人もアツアツだねー!」ヒュー

侑「愛ちゃん、何言ってるの?」アハハ

せつ菜「今、ちょうど、皆さんのラブラブ度をアピールし合っていたところです!」

善子「そんなことしてないじゃないっ!」

曜「私と歩夢は……手握っちゃうもんねっ!」ニギッ

歩夢「ねーっ!」ニギッ

千歌「あー! 曜ちゃん大胆!」

愛「じゃあ私は、千歌に顎クイ!」クイッ

千歌「愛ちゃん……」トロン

侑「あはは! みんな可愛いねー! トキメいちゃうよ!」アハハ

梨子「でも一番可愛いのは侑ちゃんだけどね!」ギュッ

侑「もう、梨子ちゃんったら」ケラケラ

梨子「本当のことだもん♪」ニコッ



291: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 22:00:28.22 ID:/g6D1laY.net

千歌「もう、梨子ちゃんほんと侑ちゃんにベッタリなんだから……私、ヤキモチ妬いちゃうよ!」

曜「私もー!」

歩夢「え、私がいるのに……?」ウルッ

曜「妬かないよね」

善子「ねぇせつ菜、今日みんなテンションおかしくない?」ボソッ

せつ菜「皆さん楽しいんですよ、きっと!」ニコッ

愛「あ、コソコソ話してるそこの2人はあとでポッキーゲームね!」

せつ菜・善子「えええ!?」

侑「あはははっ! 相変わらずだねっ!」アハハ

梨子「ねえ侑ちゃん、桜、すっごく綺麗ね」

侑「そうだね! 桜と梨子ちゃん、絵になるなぁ」

梨子「侑ちゃん……//////」

侑「なんか私、すっごく楽しくなってきちゃった!」



みんな、なんともなしに参加した合コンだったけど、こうやってあの時の8人みんなで笑い合えるって、とっても幸せなことなんだろうな。

桜の花びらが舞う中、美しい彼女と笑顔のみんなを見ながら、私はそう思った。


おしまい



293: 名無しで叶える物語 2021/06/04(金) 22:02:55.29 ID:/g6D1laY.net

以上でSSとしてはおしまいです。
おまけでカップル4組のうち誰かの初夜の話を書こうと思うので、もし見たい方いたら誰がいいか教えてください。

過去作紹介
歩夢「せつ菜ちゃんとエッチしちゃった」

歩夢「大学生のお姉さんにナンパされた」 せつ菜「!?」

せつ菜「私もあゆぴょん見たいです!」 歩夢「!?」

璃奈「できたよ、侑さん。好きな人を前にすると発情しちゃう薬」

歩夢「女の子を好きになっちゃった」


ありがとうございました!



324: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:14:33.59 ID:XDHVhfHS.net

善子×せつ菜、やっていきます!



326: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:19:30.72 ID:XDHVhfHS.net

「お邪魔します!」

いつものように元気な声で、せつ菜は私の部屋に訪れた。

あの配信以来、もう何度もここには遊びに来ている。


せつ菜と付き合い始めて数ヶ月が経っていた。


2人でいろんなところへ遊びに行ったり、他愛も無い話でお茶をしたり、せつ菜との距離は確実に近くなっていた。

せつ菜は私にいつも優しかったし、私の嫌がることは絶対にしなかった。

一緒に過ごす時間がこの上なく楽しかった。

私にとって初めての、素敵な恋人であることに間違いなかった。


だが、何一つ不満……というより不安がないかと言うと、そうではなかった。

ずっと気がかりなことが一つだけある。


それはつまり、恋人としての進展がまったくないのだった。


デートの時は手を繋ぐことはある。でもそれだけ。

キスだってしたことはない。



だから、せつ菜が初めて私の家でお泊りすることになった時は、胸が沸騰しそうなほど緊張した。

きっと今夜、私はせつ菜に抱かれるんだろうなって。

初めてを奪われちゃうんだろうなって。


でも、同じベッドに入ったせつ菜は、私に指一本触れることなく、こんこんと眠ってしまった。

私は期待と不安が入り混じった感情に一日中落ち着かなかったって言うのに。

すぐ隣に眠るせつ菜の所為で、眠れなくなっていたって言うのに。


そして2回目のお泊りの時もそう。せつ菜は「おやすみなさい」って言葉を最後に、ドキドキと心音を鳴らす私を置いて、さっさと眠りについてしまった。


だから、3回目になる今日も、きっと何も起こらない。


いつものようにお風呂も別で、ベットは同じでも肌が触れ合うことはない。

せつ菜が私を求めてくれることはない。



327: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:23:18.84 ID:XDHVhfHS.net

「これ、前言っていた本です!」

せつ菜がバッグから文庫本を取り出し、私に差し出す。

それを受け取るとき、せつ菜の細い指に触れた。柔らかかった。

「面白いですよ!」

せつ菜が笑顔で言う。私も微笑み返す。

「ありがと。読んでみるわね」


これでも別にいいのかな。

私だって、初めての恋人だから、よくわからない。


他の人たちはどうなんだろう。


梨子と侑、千歌と愛、曜と歩夢。

みんなうまく行っているみたいだけど、もうとっくにエッチはしてるんだろうか。

それとも、私たちみたいにまだだったり?

さすがにキスはしてるだろうか。


私は、どうなんだろう。

エッチなこと。

興味はあるけど、別にそれ自体がしたいわけじゃない。

せつ菜にその気がないなら、無理にする必要だってない。


でも、やっぱり……

好きな人とは繋がりたい。

もっとせつ菜のこと感じたい。

そう言う気持ちは確かにあって。


それと同時に、一向に手を出してこないせつ菜を思うと、悲しかった。

せつ菜は私とそういうことするの嫌なのかなって。

一緒にいるのも友達の延長線上で、私のこと女としては見てないのかなって。


でも、もしそうなら、それって結局私の所為。

堕天使とか、ヨハネとか、いつも変なことばかり言って、変な事ばかりして。

こんな私に色気なんて感じるわけないよね。



328: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:27:09.01 ID:XDHVhfHS.net

「善子さん! この原宿のスクールアイドル知っていますか? すごく可愛いですよ!」

「へー、確かに可愛いわね!」

「絶対これから人気になると思うので注目してます!」

「さすがせつ菜はスクールアイドルのリサーチが抜かりないわね」


せつ菜の方が歳も学年も上のはずなのに、せつ菜はさん付け敬語、私は呼び捨てタメ語で話す。

冷静に考えるとちょっと可笑しい。でも私たちはそれでいいんだ。


「あ、そろそろお風呂入らなきゃ」

「そうですね!」


時計を見るとだいぶ時間が進んでいることに気付く。

せつ菜との時間はいつもあっという間。


お風呂……

今日もやっぱり別々なのかな。


一緒に入りたいって言ったら?

変かな?

でも、友達同士で一緒にお風呂なんて普通のことだと思うし。

恋人同士なら意味は変わってくるけど……


「一緒に……入る……?」


ちょっと勇気を出して仕掛けてみる。

心臓がトクンと鳴る。
 
でも、せつ菜は顔色一つ変えない。


「ふふっ、何言ってるんですか。お先にどうぞ」


冗談と取ったのか、それとも冗談で済ませようとしたのか……

とにかく笑ってかわされてしまった。


やっぱりダメなんだ……



329: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:31:16.72 ID:XDHVhfHS.net

  ◆

「それじゃ善子さん、おやすみなさい」

「うん、おやすみ」


今日も一緒のベッドに入る。

でも、電気を消して、おやすみを言い合えば、後はそれぞれ眠るだけ。


私は暗がりの中でそっとせつ菜の方を見る。

仰向けのせつ菜の影。きっと目も閉じている。あるいはもう眠ってしまったのだろうか。


切なさと寂しさで胸がぎゅっと締め付けられる。


やっぱり私に魅力がないから?

私じゃせつ菜の気を引けないの?

本当は全然違う子がタイプなの?


頭の中を嫌な何かがぐるぐると回る。


せつ菜、寂しいよ……


気付けば、私はせつ菜にすすっと身を寄せていた。

ぎゅっとせつ菜の腕を掴んでいた。

ベッドの中で初めて身体と身体が密着する。


「善子さん……?」


せつ菜が反応する。眠ってはいなかったみたい。

暗がりの中でも、せつ菜の瞳をしっかりと捉える。


「ねぇ、しよ……」


思わず言葉が口に出た。



330: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:35:35.87 ID:XDHVhfHS.net

それは自分でも驚くくらい、か細く、微かな声だった。

でもせつ菜の耳にはきっと届いたと思う。


「……」


せつ菜は何も言わない。ただ突然の言葉に固まっていた。

困っているんだ。


また胸がぎゅっと締め付けられる。

それでも……

困らせてるとわかっていても、言ってしまったんだ。仕方ない。

これで、後戻りするくらいなら……


「せつ菜は、私に興味ないの……?」

「……」


何を言っているんだろう。

もう泣きそう……

ぎゅっとせつ菜の腕を抱きしめる。


「私は、せつ菜と……もっと……」


意図したわけじゃないけど、私の胸がせつ菜の腕に押し付けられる。

せつ菜の腕の感触、体温を感じる。

私のドキドキは、せつ菜に届くかな?

せつ菜はどう思うかな?


怖いけど、不安だけど、それによって、ぎゅっと、ぎゅっとせつ菜に密着させて。

胸が押し潰されるくらい、せつ菜の腕を強く抱きしめて。



331: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:42:36.20 ID:XDHVhfHS.net

「……っ!!」


突然だった。

それまで硬直していたせつ菜は、何かの糸がプツリと切れたかのように、身体を動かしたかと思うと、勢い良く私の上に覆い被さった。

はぁ、はぁ、と全力疾走でも終えたかのような荒々しい呼吸をするせつ菜が、目を大きく見開いて私を見ていた。

その瞳の奥には黒いものが渦巻いている。

何が起こったのかわからなかった。


「興味ないわけ……ないじゃないですか……」


私をしっかりと捕らえた体勢のまま、大きく肩を揺らしながら、荒く、熱い呼吸は続く。

それは獲物を前にした空腹の肉食獣の雰囲気を纏っていた。

怖いくらいに、いつものせつ菜とは別人だった。


「せつ菜……?」

「私だって、善子さんにもっと触りたいです。善子さんと、したいです」


せつ菜はぐっと顔を近づける。

お互いの吐息のかかる距離。

付き合い始めて数ヶ月、こんなにせつ菜を近くに感じたことはない。


「いいんですか?」

 私は、うん、と頷いた。

「私のこと、せつ菜の好きにして」


せつ菜はそのまま、ゆっくりと顔を近づける。

やがて触れ合う互いの唇。

柔らかい。

伝わってくるせつ菜の熱が愛おしくて。

ずっとこれが欲しかったんだ。

せつ菜から貰う熱と、とめどない興奮で、頭の中が溶けていく。



332: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:46:58.37 ID:XDHVhfHS.net

つっ、と離される唇。


もうおわり?


せつ菜は目を細くして私を見つめると、またキスしてくれて。

ちゅっと、また互いの感触を確かめると、それを繰り返した。

今までずっと我慢してきた分、何度も何度も口づけを重ねる。

せつ菜となら永遠にだってしていたい。


私はせつ菜の背中に手を回す。

もっともっとちょうだいって。


せつ菜は少し強めに唇を押し付けてくれた。

私もぎゅっとせつ菜を抱きしめてそれに応える。

すると、私の唇を割って何かが入ってくる。

せつ菜の舌が私の中に。


「んっ……!」


驚いちゃったけど、せつ菜からそうしてくれることが嬉しくて。

私の口の中を這えずり回るせつ菜の舌。気持ちいいような、くすぐったいような、妙な感覚。

せつ菜に探りあてられ、触れ合う舌と舌。

どうしたらいいかわからず、ちろちろと舌を動かしていたら、せつ菜に深く絡み取られた。

ねちゃっと水音を立てながら、交わり、唾液を交換していく。

それは麻薬のように脳を刺激し、感覚を麻痺させる。もっと欲しくさせる。

心地いい。


「ちゅっ……」


唇が離れると、2人の間に銀糸の橋がかかる。深く交わった証が。

お互いの呼吸が激しい。


「善子さん、私止まれなくなりそうです」とせつ菜。

「本当にいいんですか?」

「言ったでしょ。せつ菜の好きにしていいって」



333: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 21:55:02.60 ID:XDHVhfHS.net

私の肩に落としたせつ菜の手がゆっくり進んでいき、その下の膨らみに触れる。

最初は布越しに優しく触れるだけだったが、それじゃ全然物足りないと、手を服の下に滑り込ませる。

せつ菜の手が直に触れる。せつ菜はその感触を確かめるように、ゆっくりと指を沈ませていく。

私の胸がせつ菜の指の動きによって形を変えていく。

少しずつせつ菜の指の沈みは深まり、手の平全体で、もにゅもにゅと深く揉まれていく。


「ずっとこうしたかったんですよ」


せつ菜は普段とは遠い、小さく囁くような声を落とした。


「でも善子さんに嫌われるのが怖くて」

「馬鹿。そんなわけないじゃない……」


せつ菜に服を捲り上げられ、2つの膨らみが完全に露になる。

恥ずかしい。

そんなに見ないでよって言っても、せつ菜はやめてくれず、私の胸をじっくりと見てはゴクリと喉を鳴らした。


見られてるだけでも変な気持ちになる。それでいて辛かった。

だって、すでにその先端は痛いほど硬く尖っていて。

早く触って、触ってよって、せつ菜にピンと主張し、今にも泣き出しそうだった。


せつ菜はそれを見てじゅるっと舌なめずりした。

唇の間から確かに見えた、赤い舌の動きに、私の身体は一層熱を帯び、下半身で何かが溢れたのがわかった。


せつ菜、早く……

お願い、せつ菜……


私の気持ちを感じ取ったのか、せつ菜は微笑んで、赤い舌をちろちろと動かしながら、ゆっくりとそこに近づく。

そのピンク色の蕾を舌でぺろっと撫でる。


「あっ!」


思わず身体が跳ねる。

身体を電気が貫いたような鋭い快感。

自制のしようがなかった。



334: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 22:02:15.63 ID:XDHVhfHS.net

せつ菜は私の反応を見て嬉しそうにニヤッと笑った。

恥ずかしい。


かぷり


せつ菜の唇が蕾を覆う。そして舌を動かし、ゆっくりと愛撫を始めてくれた。


「ぁ、ん、ぁ……せつ、な……ぁ」


もう片方の蕾も、指できゅっと捕らえられては、指の腹でコロコロと転がされる。
 
押し寄せる快感の波に、勝手に声が漏れてしまう。
 
腰ががたがたと揺れ、お腹のあたりがじんと熱くなる。


「んぁ、ふう……は、ぁ……あっ!」

「善子さん、気持ちいいですか?」

「はぁ……ぁ、ばかぁ……」


そんなこと聞かないでよって泣きそうになりながらせつ菜を見ると、優しく微笑んでくれて。

せつ菜は胸の蕾に吸い付き、丹念に味わいながら、手は私の太ももへと伸びていた。

そこをまさぐるように触れ、感触を楽しんでいるようだった。

せつ菜も私も、もう我慢なんてできなかった。


互いに着ているものをすべて脱がし、脱がされ、布1つない身体同士が絡み合い、交わった。

熱と熱を交換し、汗や唾液がぐちょぐちょに絡み合っていく。

せつ菜は私の唇に、肌に、何度もキスを落とした。

止め処ない愛撫の雨が、私の全身を溶かしていく。

せつ菜に口づけされるたび、触られるたび、抑えられない声を上げ、激しく感じてしまう。


恥ずかしいはずなのに、もうそんなこと考えられなくて。

せつ菜にされるがままに、身体はぐちゃぐちゃになっていった。


「せつなぁ……ぁ、ふぁ……ぁ……」

「善子さん、可愛いですよ」



335: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 22:09:12.07 ID:XDHVhfHS.net

そして、せつ菜の手が、私の太ももを撫でながら、身体の中心へと向かっていくと。

くちゅっ、とそこが音を立てた。


あ……


やっぱりそこまでしちゃうんだ。


もちろん覚悟はしていたし、ずっとせつ菜としたかったことだ。

でも、いざ触られるとやはり緊張してしまう。

自分以外の誰にも触れられたことのないその場所を、せつ菜は優しくなぞった。


「はっ……ふ……あ……」


すでに十分過ぎるほど濡れていたその場所はピチャリと水音をたてる。

せつ菜の白い指に粘り気のある愛液がたっぷりとつく。

それを愛おしげに眺めるせつ菜。


「善子さんのここ、すごく濡れてますよ」

「ぁ……いわないで……」


せつ菜はそのまま自分の指を咥えてしまう。

甘い生クリームを味わうみたいに美味しそうに、ねっとりとしゃぶって。


「ぃやぁ……せつな、きたない……」

「善子さんのですから、綺麗ですよ」


せつ菜はそう言うと、もっとそれを味わいたいとでも言うように、自分の顔を私の秘部へと近づける。

ぐちょぐちょに濡れたその場所を、今度は直接、舌でぺろぺろと舐め始めた。


「ぁ……ぅ……ぁ、ぁ、ぁっ」


耐え難いほどの快感に、思わずシーツをぎゅっと掴む。

声をどんなに押し殺しても漏れてしまう。

愛液はどんどん溢れ出る。


ぴちゃ、くちゃ、ぴちゃ、と卑猥な水音が部屋に響き渡った。



336: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 22:18:55.40 ID:XDHVhfHS.net

せつ菜と私がこんなことしてる。

あのせつ菜が、私にこんなことしてる。

私がせつ菜に、こんなことされてる。


恥ずかしくて、熱くて、溶けそうで、でも、幸せで。

気が付けば、涙の粒が零れ落ちていた。


せつ菜の舌の動きは次第に速くなり、秘部の芽を入念に攻め始める。


「あっ……ふっ、せつな、ぁ、そこは……ぁ、だめぇ、ああっ!」


恐怖すら感じるほどの強過ぎる快感。

思わず声も大きくなる。

腰が浮き、太ももががくがくと震える。


せつ菜はそんな私の反応に気をよくしたのか、より強く、激しく、芽を集中して愛撫した。

強烈な刺激が腰を砕いて、身体を壊してしまいそうだった。

気持ち良過ぎて意識が飛んでしまいそうだった。

でもその快感はさらに高まっていき、背中をゾクゾクとしたものが這い上がってくる。


「せつな、ぁ、やだぁ……ん、きちゃう……きちゃうからっ!」


やだ、と言っても、もうせつ菜は聞いてはくれない。

震える私の太ももを両手でがっしりと抑え、そこからさらに股を広げさせられる。

より表に露出した陰核にじゅるじゅると吸い付かれ、激しく舌で舐め回した。


「だめっ! んぁ、あっ、あっ……あっ、ああああああああああ!!!!」


身体全体が激しく仰け反る。

感じたことのない絶頂の刺激が私を貫く。

その快感とせつ菜の温もりを感じながら、私の意識は遠のいていった。



338: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 22:23:01.76 ID:XDHVhfHS.net

 ◆

天気の良い、清々しい朝だった。
 
目が覚めて、すぐに横を見れば、せつ菜が心地良さそうに眠っている。


そっか、私たち、しちゃったんだ。


昨晩のことを思い出すと、恥ずかしく顔が赤くなるのを止められない。

でも、今までのお泊りとは違う。

今日は幸福感に包まれた目覚めだ。


せつ菜が起きたら、きっと元気いっぱいのいつものせつ菜だ。

今日は何を話そうか。何をしようか。


恋人の可愛い寝顔が愛おしくて、愛おしくて堪らなかった。

私は呟く。


 「大好きよ、せつ菜」


おしまい



339: 名無しで叶える物語 2021/06/07(月) 22:26:20.98 ID:XDHVhfHS.net

以上で本当におしまいです。

思ったよりカプ希望のレスをいただいて驚きました。
他のカプもまたの機会に書いてみたいです。

お読みいただきありがとうございました!


元スレ
歩夢「浦の星女学院と合コン!?」