1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 22:40:39.841 ID:KML7cyOSa.net

完璧なハゲ「やれやれ、こりゃ見過ごす訳にも行きませんよねぇ」

DQN「あぁ!?誰だお前!」

女(凄いハゲ!)

完璧なハゲ「ただの通りすがりの者です……貴方、女性の扱い方がなっていませんよ?女性は花、愛でる物であって、踏み躙る物ではない」

DQN「ゴチャゴチャうるせんだよテメェ!」ブンッ

完璧なハゲ「全く、欠伸が出ますねぇ」ビュボ

DQN「なっ!?お、俺はプロボクシング経験者だぞ!?何故当たらねぇ!」ブンッブンッ

完璧なハゲ「経験者、ですか。自分の挫折を得意げに話すとは、感心出来ませんよ」ビュボッビュボッ

DQN「なっ……てめー!もう許さねぇ!!」ブンッブンッ

完璧なハゲ「うーん、筋は悪くありませんよ。ただ攻撃が直線的すぎる。もっと頭を使って!」ドスッ

DQN「グェーッ」

完璧なハゲ「私みたいにねぇ……あ、ボクシングはヘッドバッドは反則でしたか……失敬失敬」

女(ハゲ凄い!)



6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 22:53:38.963 ID:KML7cyOSa.net

完璧なハゲ「大丈夫ですか?お嬢さん」

女「は、はい、大丈夫です」

DQN「ゲホッ、ゲホッ……クソが……てめぇ、人数集めて殺す……絶対殺す……」

完璧なハゲ「おや、もう話せるくらいに回復しましたか。随分とタフガイなようで。」

DQN「……ったりめぇだ……鍛え方がちげぇんだっ……」

完璧なハゲ「でも、コーチに恵まれなかった。人一倍努力をしたのに、評価されなかった。そんな所ではありませんか?」

DQN「てめぇ、何勝手な事言ってやがる……」

完璧なハゲ「貴方の戦い方を見て、勝手にそう判断させて頂きました」クスリッ

DQN「……ケッ、あーあ!負けた負けた!リングの上でもこんなに気持ち良く完敗した事なかったぜ!」

完璧なハゲ「負ける、というのは気持ちが良い事ですよねぇ……張り詰めた心が溶けていく……貴方、もう一度頑張りなさいな」ピッピッ

DQN「ケッ……てめーに言われる筋合いはねーよ!」

完璧なハゲ「素直じゃありませんねぇ……もしもし、タクシーを2台」



8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:02:00.349 ID:KML7cyOSa.net

女「あの、本当ありがとうございました……」

完璧なハゲ「いえいえ、男のするべき事をした、それだけでございます」

女「あ、あのっ、お礼したいのでっ、良ければ連絡先をっ」

完璧なハゲ「いえ、お礼なんてとんでもない!」

女「お願いです!そうしないと私の気が収まらないんですっ!」

完璧なハゲ「やれやれ、可憐な女性の言うことには逆らえませんねぇ。はい、これ、電話番号です」サラサラッ

女「あ、ありがとうございます!本当に……ありがとうございます!」

完璧なハゲ「いえいえ、あ、タクシー来ましたよ!お金は先払いしていますので、ご心配なく」

タクシー運転手「先生、また人助けですかぃ?全く先生は凄い人でさぁ!」プァー

完璧なハゲ「当然のことをしているだけです。さあ乗って乗って」

女「は、はい、ありがとうございます、何から何まで……」


完璧なハゲ「行ってしまいましたか……やれやれ、酔いが醒めてしまいました。もう一軒訪ねてみましょうかねぇ」



10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:08:27.721 ID:KML7cyOSa.net

ママ「いらっしゃー……あ、センセ!」

完璧なハゲ「こんばんは。今日は混んでますねぇ」

客(凄いハゲだ!)

ママ「そうなのよー!奥の席しか空いてないんだけど、あいにくその席の電球が切れててサ、暗いのよ……それでも良い?」

完璧なハゲ「おやおや、それでは私が座ればちょうどいいではありませんか!」ツルリンッ

ママ「ちょっとセンセー!」

客(良いハゲだ!)



11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:14:24.644 ID:KML7cyOSa.net

ママ「で?なんにするのー?」

完璧なハゲ「いつものでお願いします」

ママ「チンザノドライのロックね。りょうかーい!」

完璧なハゲ「ふぅ……ひと息付けました」

客「ねぇねぇママさん、あの人のこと先生って言ってたけど偉い人なの?」

ママ「んーん、この辺で店やってる人なら皆あの人のことは知ってる……けど、あの人が何してるかは誰も知らないのよ!」

ママ「でも、とても大きい人でさ……話しているうちになんだか心が解れて、それで皆、いつの間にか先生って呼んでるのよねぇ」

客「へー……でもなんか、わかる気がするな」



12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:23:13.731 ID:KML7cyOSa.net

ヤクザ「おうババア!邪魔するで!!」ガランガラーン

客「ひっ」

ママ「……なんやあんたら、また来たんか」

ヤクザ「おいおい、お客様に対して結構なご挨拶やんけ」

チンピラ「なんやこの店、客におしぼりの一つも出さんのか!」ガンッ

客「あ、あの、ママさん、俺帰るよ」

ママ「あ、ち、ちょっと……」

客2「ママ、お、俺も帰るわ……お金置いとくからっ」

客3「ワイも」

ヤクザ「ケッ……しょうもない店にはしょうもない客しか来んのぉ!」

ママ「何しに来たんよあんたら!みかじめ料は払っとるやないか!」

チンピラ「値上がりじゃボケェ!」

完璧なハゲ「……やれやれ、無粋な客ですねぇ」カランッ

チンピラ「……あん?」



13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:28:36.313 ID:KML7cyOSa.net

チンピラ「おどれ今なん言うた?ワシの聞き間違いかのぉ!?」

完璧なハゲ「無粋な客、と、そう言ったのですよ。別に貴方達の事とは言っていませんよねぇ」トンッ

チンピラ「屁理屈抜かすなボケ!今この店にはワシらしかおらんやろ!」

完璧なハゲ「おや、これは失敬。バレてしまいましたか」クスクス

ヤクザ「……おっさん、自分筋モン舐めてんのか」

完璧なハゲ「舐めるつもりは有りませんよ。酒の肴になりそうもないですし」クスクス

ママ「せ、センセ!やめーな!挑発せんとき!この人らほんま何するかわからんねんから!」

チンピラ「ババアは黙っとれやぁ!」ブンッ

完璧なハゲ「随分ノロマな拳ですねぇ」ガシッ

チンピラ「なっ!?」



14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:34:47.153 ID:KML7cyOSa.net

チンピラ(なんやこいつっ!さっきまで奥の席に居たのに、一瞬でワシの隣にっ!?)

完璧なハゲ「この手が女性を殴ろうとした悪い手ですね?そんな手はこうしちゃいましょう」ボキャキャキャッ

チンピラ「ギャーッ」

ヤクザ「おどれ何晒しとんじゃあ!ワシらの組の名前知ってんのかぁ!?」ギランッ

完璧なハゲ「やれやれ、堅気の人を怖がらせて、好き放題振舞って、挙げ句の果てには刃物を出して……任侠ってのは、どこにやら」

ヤクザ「うるせぇ!その頭でマルバツゲームやったらぁ!」ブンッ

ママ「センセエエエエ!!!」



17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:42:14.142 ID:KML7cyOSa.net

完璧なハゲ「ま、私任侠って映画でしか知りませんけど」カキンパシッ

ヤクザ「なっ!?」

ママ(嘘やろッッ!?蹴りでドスを折りよった!しかも折ったドスを素手で掴んだッッ!?)

完璧なハゲ「へぇ……結構良い焼きですねぇ、折ったのは勿体無かったかも」

ヤクザ「舐めすぎじゃボケェェ!!」ヌッ

ママ(ひっ!?銃出してきよったッ!!)

ヤクザ「やったらぁああああ!あ!あ、あれ……?」カチッカチッ

完璧なハゲ「はい、お立ち会い。その銃の弾ならここに」パラッパラッ

ヤクザ「な……き…貴様、何モンやっ!?」

完璧なハゲ「なあに」フワッ

ママ(跳んだッッ!!)

完璧なハゲ「ただのハゲですよ」ドカカカカッ

ヤクザ「おごごごごごご!!」



18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/15(水) 23:53:17.299 ID:KML7cyOSa.net

完璧なハゲ「やれやれ、艶消しも良いところです。ママさん、もう一杯お願いします」

ママ「せ、センセ……筋モンに手出して大丈夫なんか……」ブルッブルッ

完璧なハゲ「申し訳ありません。先ほど久しぶりに若い血に触れて、少し頭に血が登っていたようです」

ママ「そうやなくてっ!」

完璧なハゲ「こうなったらママさん、私と逃げるしかありませんねぇ……責任は取らせて頂きますよ」カランッ

ママ「えっ!?」ドキッ

ヤクザ「ぐっ……このハゲ……てめぇ、もう終わりじゃ……!どこに逃げようが関係あらへんっ!ワシは組長に可愛がられとるんや!もう終わりやタコが!」ピッポッパ

ヤクザ「組長!ちょっと聞いてくださいや!ハゲを1人蛸壺に入れて大阪湾に……え?」

ヤクザ「はい、やたらと強いハゲです……ツルッパゲの……え、え!?破門ッ!?ち、ちょっと待ってくださ……」

完璧なハゲ「おやおや、一体どうしたんでしょう」



22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/16(木) 00:00:44.030 ID:bLg4ABn9a.net

完璧なハゲ「這々の態で逃げて行きましたねぇ……ママさん、もう一杯お願いします」

ママ「……センセ、あんた一体……」

完璧なハゲ「んー、心当たりがあるとすれば……この前、品の良いおじいさんを、ちょっとしたトラブルから助けまして」

完璧なハゲ「助けたはいいものの、ヤクザさんって聞いて怖くなりまして」

完璧なハゲ「名刺を求められたんですが、この頭が名刺代わりですって言って誤魔化しちゃいまして……ふふ」

ママ「センセ……あんた、ほんまに凄い人なんやなぁ……」

完璧なハゲ「そんな事はありませんよ……それよりも、少々残念です」

ママ「え?」

完璧なハゲ「ママさんと一緒になる言い訳、無くなっちゃいました。ははは」

ママ「まあっ……ふふ、私なんかがセンセ独り占めにして良い訳ないやろっ」

完璧なハゲ「残念ですねぇ」カランッ

ママ(あかん、私、このハゲに夢中になってもうた……)



24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/16(木) 00:08:05.527 ID:bLg4ABn9a.net

そこはネオンとアスファルトの、何処にでもあるような夜の街。
でも、一つだけ普通の街と違う所がある。
その街には、物陰の闇を光で照らす、守護神がいるのだ。


おっさん「そんな話をな、ウチの会社の若いのが信じとるんや!そんな奴おる訳ないやろ!」

完璧なハゲ「そうですねえ、随分褒めすぎな模様です」

おっさん「お、タコのおっさん話わかるねぇ!ようし、今日は朝まで飲むでぇ!」

完璧なハゲ「やれやれ、お付き合いさせて頂きますよ……」

彼は今日も街を歩き、グラスを傾けながら皆を見守っているという……。



25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/16(木) 00:11:54.072 ID:YEsaMhJKp.net

短いが凄く良かったよ、乙


元スレ
女「誰か助けてぇ!」DQN「騒いでも誰も来ねえよ!」