SS速報VIP:垣根「鉄塔、スーパーフライか・・・」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1299414046/1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:20:46.57 ID:ju5XU7cb0
注意
[>原作との矛盾点云々はご容赦ください
[>キャラ崩壊もご容赦ください
[>ジョジョ(特に第四部)を読んでないとちょっと辛いと思います。
(スーパーフライの能力についてはググれば出てくると思う)
[>ゆるいです
[>ぐだぐだです
[>やまもおちもいみもないよ
[>おてやわらかに
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:21:36.33 ID:ju5XU7cb0
垣根「よし、鉄塔作る」
心理定規「・・・はぁ?」
垣根「ここ。43巻。」
心理定規「・・・鉄塔ね。」
垣根「アレイスターの塔と真逆の原理だ。これはなかなかに使えるぜ」
心理定規「・・・はぁ。」
垣根「これなら第一位もメじゃないぜ・・・!」
心理定規「・・・はぁ・・・。」
垣根「我ながら未元物質ってのは便利な能力だよなあ」バリバリバリバリ
垣根「スタンドだろうがなんだろうが」ガリガリガリガリ
垣根「実現できるからなあ」ドドドガドガドガ
垣根「よし完成」
垣根「しかしまあ我ながら立派に出来たもんだ」フフン
垣根「だが出来てからだがこれは一つ問題点があるな」
垣根「さて、心理定規、その問題点は?」
心理定規「アンタがその鉄塔の中に入っているということね」
垣根「・・・ああ。」
垣根「しまったなあ。鉄塔は最低一人は常に中に入れなければならないからさあ。」
心理定規「だから・・・。」
垣根「第一位を閉じ込めるつもりが本人が入ってしまったわけだ」
ピルルルルル
心理定規「はい、はい、はい、了解。」ピッ
心理定規「そういうわけで、仕事だから私はそろそろ行くね」
垣根「え、ちょ」
心理定規「第一位、来るといいね」
垣根「」
垣根「見事に孤独だ」
垣根「・・・さて、生活の準備を整えないとな・・・」
垣根「こういう時は便利なんだよなあ未元物質。生活家具も簡単に生み出せる。」ババババババ
垣根「さて、原作通りにしてみたものの」
垣根「俺、ここでしばらく過ごすのかあ・・・」
垣根「そういえば、寝る時どうするんだろう」
垣根「あの時は昼だったからなあ・・・」
垣根「そうだ、俺には未元物質があるじゃねぇか。ふかふかの羽毛布団を作れば」
垣根「何の問題も、ねぇ」キラリッ
垣根「・・・」
垣根「にしても」ゴロン
垣根「明日からどうしようかな・・・。」
垣根「心理定規は帰ってこないし・・・」
垣根「次の日だ」
垣根「いよいよもってサバイバル化してきた感だ」
垣根「朝は未元物質の未元物質風未元物質和え雑草サラダ」
垣根「・・・まだ野菜が十分に生えてないこの状況下」
垣根「しばらくは雑草を未元物質で節約しつつやりくりするしかねぇな・・・。」
垣根「・・・心理定規、何か買ってこないかなぁ・・・」
垣根「うむ、まずい」ムシャムシャ
垣根「昼だ」
垣根「産毛を抜く作業で意外と時間は消えるものだな」
垣根「あー暇だ」
垣根「節約のためだ。昼は抜こう。昔の農民も昼は無かったようだしな。」
垣根「にしても第一位どころかスキルアウトすら通らねぇな・・・」
垣根「秘密裏に開発していたとはいえ、こんな人気のないところに建てるんじゃなかったぜ・・・」
垣根「噂とか流れれば第一位も来るかなあ・・・」
垣根「いやしかしそれでは第二位たるこのオレがホームレス扱いされることに・・・」
垣根「地道に待つしかないかあ・・・」
垣根「オレ自身の手を離れて自立してしまった、って所まで原作どおりだよなあ」
垣根「ああ、今では水道水の味さえいとおしいぜ」
垣根「夕だ」
垣根「表の奴らはみんな帰る時間か・・・」
垣根「・・・」ピパピポピピパ
垣根「・・・」トゥルルルルルル
垣根「・・・よお心理定規」
心理定規『あらどうしたの電話なんて』
垣根「どうしたもこうしたもねぇ。今何やってるんだ」
心理定規『今?ポーカーで稼いでいるとこよ』
垣根「それは随分とまた悠長なもんだなぁ」
心理定規『ブタでどれだけ相手に心理戦で勝てるかの限界を極めているわ』
垣根「とんでもない縛りプレイだなそりゃあ」
心理定規『現在三連勝中よ。ハッタリってのは難しいわね本当。』
垣根「ところでそろそろ戻ってきてくれねえか?基本的に無頼主義のオレでもこの状況は実に辛ぇ」
心理定規『そういうと思って、今しがた一人派遣したところよ』
垣根「は?」
心理定規『私が勝ったら垣根のところへ行ってもらうという条件でさっき一戦やったのよ』
垣根「いや、そんな回りくどいことしなくても・・・」
心理定規『そんなわけで私はブタ街道を突っ切っていくわ。相手を選ばなければならないから少し時間がかかるのよこれ』
垣根「」
心理定規『じゃあね。健闘を祈るわ』ガチャ
垣根「」ツーツーツー
垣根「・・・」
垣根「・・・グラタン食いてぇなあ・・・」
垣根「夜だ」
垣根「アレ以来一人としてこなかったわけだが」
垣根「あいつは本当に派遣したのか?」
垣根「いや、第二位の前に行くということだ。怖気づいて逃げたのかも知れねえ」フフン
垣根「しかし一人というのはこういう状況下だと意外と寂しいものだな」
浜面「えーと・・・」
垣根「この鉄塔に喋る機能でもつけときゃよかったかなあ・・・」
浜面「あのー・・・」
垣根「いや、それでは駄目だな。原作にしっかり敬意を払って忠実にしないとな。」
浜面「すいません・・・」
垣根「はぁー・・・。こうなったら話し相手にチープトリックでも作るか・・・?いやでも背中見せると死ぬしなあ・・・」
浜面「俺は背景なんだろうか・・・」
垣根「と、おお。暗くて岩かなんかと思ったが良く見れば人じゃねえか」
浜面「このままスルー街道一直線かと思いましたよ」
垣根「お前がポーカーで負けて派遣されたって奴か」
浜面「そうだ」
垣根「いきなり敬語失ってんじゃねえよ」
浜面「すいません」
垣根「・・・まぁブタで負けるような感じだよなあ」
浜面「・・・へ、ブタ?」
垣根「おお、あいつは今ブタでどれだけ勝てるかを試しているらしい」
浜面「嘘おおおぉぉぉぉおおぉ!!!???!?ストレートだったんだぞ!俺・・・。」
垣根「・・・まぁそう落ち込むな。大富豪でもやるか?」
浜面「・・・俺のところでは大貧民って呼んでましたねそれ」
垣根「あー、やっぱ敬語いいや。お前の敬語腹立つ。」
浜面「不条理っ!?」
浜面「・・・ところで、ずっとそこに居て、何やってんだ?」
垣根「一見何の変哲も無い鉄塔だろ?」
浜面「・・・ああ。」
垣根「これは最低一人常に中に居ないといけなくてな。」
垣根「外に出ようとすると」ヒョイ
垣根「愉快な鉄のオブジェになる」ドガン
垣根「というわけだ」バシュン
浜面「・・・実は絶体絶命・・・?」
垣根「ああ」
垣根「そうだ、お前ここに入ってくれねぇか?」
浜面「今この光景見せられて入るか普通」
垣根「しまった、説明の順番間違えたなあ」
垣根「次誰か来たら言わないようにしよう」
浜面(結構頭やらかいなこの人・・・)
垣根「そして次の日だ」
浜面「じゃあな第二位。健闘を祈る。」
垣根「おお。昨晩もらった柿ピーの借りはいつか返すぜ」
浜面「おー。今度アイテムもつれてくるなー。お前を外に出すいい方法があるかもしれねーしな。」
垣根「おー。」
垣根「・・・さて。」
垣根「本日のサラダは柿ピーの垣根帝督風味、略して垣ピーサラダだ」
垣根「我ながら良いセンスだな」ムシャムシャ
垣根「・・・空は青いなあ・・・。」
垣根「昼だ」
垣根「こうして鉄塔にぶら下がってるだけでもいいぶらさがり健康法だ」
心理定規「ただいま」
垣根「おお、お帰り。」スタッ
心理定規「はい。戦利品よ。」
垣根「おおー・・・ってコンビ二弁当?」
心理定規「引き際をミスったわ・・・おかげ様で2000円程度しか利益は上がらずね。」
垣根「なるほどなー。」ムシャムシャ
心理定規「七勝三敗が限界だったわね・・・。」
垣根「へー」ガツガツ
心理定規「次は将棋を歩以外動かさずにどれだけ勝てるかやってみるわ」グッ
垣根「ふーん」クチャクチャ
心理定規「・・・」
垣根「・・・」モキュモキュ
心理定規「いつまでこの生活なの?」
垣根「第一位が来るまでだ」
心理定規「・・・はぁ」
心理定規「あんたのその情熱、どこか別のところに回せないの?」
垣根「心配するな、自覚はある」
垣根「もう夜だ」
垣根「今日も草木は生えない」
垣根「・・・当たり前か」
垣根「少しばかりこういう生活にあこがれてはいたが」
垣根「流石に辛いぜ・・・」
垣根「今日は誰もこないなー」
垣根「そういえばまだ風呂入ってねぇな・・・」
垣根「未元物質しか生み出せないってのも辛いよなぁ。単なる水は出せないからなぁ。」
垣根「いよいよもって不自由してきたな・・・。」
垣根「第一位ー!早く来いー!」
垣根「さらなる朝だ」
垣根「空腹で生きるのが辛い」グギュルルルルル
垣根「未元物質の味ももう飽きたなぁ」
垣根「あー誰か何か恵め」
フレンダ「じゃあ鯖缶でも恵んでやるわけよ」
垣根「お前はアイレムの・・・」
フレンダ「レベル上げて物理で殴るところは関係ないわけよ」
垣根「冗談だ」
フレンダ「アイテムです。しっかりと脳に刻んでおくわけよ」
垣根「にしてもお前は毎日鯖缶で飽きないのか?」コンコンカッ
フレンダ(手のマメで缶を開けた・・・!?)
フレンダ「・・・、私にとって鯖缶は主食なわけよ。飽きる飽きないでは済まされない付き合いなわけよ」ムフン
垣根「・・・へぇ」クチャクチャ
フレンダ「今日は閉店一掃セールがありましたからね。今日一日の分だけはおすそ分けなわけよ」
垣根「悪ぃな。元々敵だってのによ」
フレンダ「昨日の友は今日のあだ・・・あっ違うこっちの慣用句じゃないわけで、えーと」
垣根(グダグダだなぁ)カツカツ
フレンダ「ま、まぁそんなわけでご冥福を祈るわけよ」
垣根「[ピーーー]な」
垣根「そして昼だ」
垣根「今日は懸垂50回達成できたぜ。確かに運動不足にはならないな」
垣根「さて鯖缶でも頂くか」コンコンカッ
垣根「そろそろここを出る方法を見つけないとなあ・・・。」ムシャムシャ
垣根「第一位、なかなか来ないな・・・。」クチャクチャ
垣根「・・・あれ?もしかしてこの方法めちゃくちゃ効率悪い!?」
垣根「いや、そんなことは・・・」
垣根「・・・あるよなあ・・・。」ハァ
垣根「外へ出てぇ・・・」
垣根「そして夕方だ」
垣根「鯖缶も一日で飽きたな」モッチャモッチャ
土御門「おー、最近妙な塔が建ったと思ったら」
垣根「よお、お前は確かグルーポンの」
土御門「おせちは関係ないぜい。」
垣根「もう許してやれよ。きっと冷蔵庫が足りなかったんだって。」
土御門「グループだぜい。」
垣根「分かってるよ」
土御門「そんなわけで家無き第二位様にお食事のプレゼントを御献上致すにゃー」
垣根「ほほう」
土御門「ほれ」
垣根「・・・お食事券?」
土御門「それを持って舞夏の所に行けばなんと一食分無料でゴブッ」
垣根「ふざけんな。俺はここから出られねぇんだぜ?」
土御門「石を投げるのは危ないぜい・・・」ドクドク
垣根「お前も43巻は読んだだろうが。スーパーフライだスーパーフライ。」
土御門「ああ、なるほどにゃー・・・」ダラダラ
垣根「うかつに壊すことも出来ないから今困ってる」
垣根(第一位を入れれば出れるんだがそれはこいつには黙っておくか・・・)
土御門「まぁ、なんにせよご苦労様だぜい。御武運をお祈りするぜい」
垣根「おお」
垣根「更けていく夜だ」
心理定規「ただいま」
垣根「おかえり」
心理定規「将棋は奥が深いわ・・・。結局三勝しかできなかったわ。」
垣根「歩だけで三勝できるだけでもすげぇよお前」
心理定規「次は麻雀よ。相手の捨てた牌を取らずにどれだけ一番で上がれるかやってみるわ」
垣根「そうか」
心理定規「そんなわけで今日の戦利品よ」
垣根「なんだこれ」
心理定規「虫にそっくりのグミ」
垣根「おいしいんだけれどもなんか本気でホームレス生活を味わってる気分だ・・・」カムカム
心理定規「あら、まだホームレス生活送ってないって思ってるの?」
垣根「思いたくねぇんだよ・・・」
心理定規「ご苦労さんなことねぇ。」
垣根(そういえばコイツはなんだかんだで差し入れくれるよな・・・)
垣根(なんだかんだで俺を心配してるんだろうか?)
心理定規「75よ」
垣根「へ?」
心理定規「あなたとの心の距離。近からず遠からずだけど割りと遠いというかむしろ遠いくらいの遠さの距離よ。」
垣根「心を読まれた上によく分からない遠さでよく分からないまま傷つけられた気がする」
心理定規「心理系の能力者の特権ね」
垣根「よくわからん」
垣根「もはや朝だ」
垣根「このお食事券どうしろってんだ・・・」
垣根「今思ったけど距離75って無名数のカテゴリに入るのかな・・・」
垣根「考えても詮無いことかー」
垣根「あーくそ、この鉄塔、消すことは簡単だが作り直すのが面倒なんだよなー。」
垣根「作り直している間に第一位が来たら徒労もいいとこだ」
垣根「この辺の交通量調査のバイトがあったら申し込みたいなぁ・・・」
垣根「なんと昼だ」
垣根「今日も絶好調。腹筋100回達成だぜ」
垣根「しかも聞いて驚け。尻だけ鉄塔につけた状態でだ。」
垣根「こりゃもやし一位が来た時にはボディービルダー顔負けのムキムキになるだろうなぁ」ウフフ
絹旗「想像すると超キモイですね。」
垣根「よお、コピー機の品揃えはどうだ?」
絹旗「アイテムジャパンは超関係ないです」
垣根「エプソンはやめとけ。他社のインクを使ったら業者を呼ばない限り二度と使えねえ。」
絹旗「超肝に銘じておきます」
絹旗「しかしまあ、第二位が生活に瀕しているとの噂を聞きましたが超本当のようですね」
垣根「うっかりしてしまった」
絹旗「全く、レベル5全員の沽券に関わるとかいって麦野はあんたにわざわざ差し入れを入れるよう超言われたんですよ?」
垣根「へぇ、あの原子崩しがねぇ」
絹旗「それもこれも浜面が情報を持ち込んだせいです。帰ったら超窒息させます。窒素の息をすると書いて超窒息です。」
垣根(あいつも災難だなー)
絹旗「そんなわけでマヨネーズ、マヨネーズ、そして超マヨネーズです」
垣根「嫌がらせか?」
絹旗「マヨネーズをナメてはいけません。こいつはカロリーが超豊富でして、たった一本だけでも超生き延びることができるのです」
垣根「だからといってずっとマヨネーズってのもなぁ・・・」
絹旗「大丈夫です。極めれば、味がするものなら超何でも良くなります。」
垣根「極める前にここを出たい・・・」
垣根「めぐるめく夕だ」
垣根「マヨネーズ単体ってのは辛いよなー」チュー
垣根「・・・」チュー
垣根「お食事券のマヨネーズ和え」ニュー
垣根「・・・紙って意外といけるな・・・」
垣根「ヤギの気持ちが分かった気がするぜ・・・いや、あれは羊だっけか。ユキちゃんは紙食ったシーンあったか・・・?」
垣根「ユキちゃんといえばハイジの白パンってのは人気だが」
垣根「俺の中ではタンスにしまわれて固くなった白パンの印象が強すぎて」
垣根「あまり美味しくおもえないんだよなあ・・・。」
滝壺「大丈夫、そんなかきねにもおいしい白パンを味わわせてあげる」
垣根「おお、また4月1日は期待しているぜ」
滝壺「あいれむは関係ないよ」
垣根「分かってる」
滝壺「そんなわけで白パン、黒パン、茶パン、桃パン、青パン、土留パン、生パン、土石流パン、短パンそのほかいろいろ」
垣根「後半明らかにパンじゃないよな」
滝壺「お勧めは土石流パン」
垣根「よりによってそれかよ」
滝壺「土石流を砕いたかのごとくガリガリとした感触があなたを虜にするよ」
垣根「クランチチョコレートみたいな感覚なのか?」
滝壺「はまづらはこれを食べたら歯茎から血が出た」
垣根「林檎かよ」
滝壺「次にお勧めが生パン」
垣根「まあまだマシそうだな」
滝壺「純正の小麦粉の味がするよ」
垣根「したら困るぜ」
滝壺「そっか」
垣根「うん」
滝壺「じゃあランキング第三位は青パン」
垣根「ろくでもねぇネーミングの奴ばっかだな」
滝壺「アオカビを繁殖させたよ」
垣根「想像通りだった」
滝壺「で、それをかき集めた奴が青パンだよ」
垣根「アオカビの集合体だなそれはよぉ。もはやパンじゃねぇな。」
滝壺「なおワーストは短パンだね」
垣根「言わなくても分かる結果だったな」
滝壺「そんなわけで好きなパンをめしあがれ」
垣根「白パンと茶パンで」
滝壺「まいどあり」
滝壺「お金は月払いでいいよ」
垣根「金取るのかよ」
垣根「漆黒の夜だ」
垣根「と、決めポーズとったはいいものの」
垣根「鏡がないんじゃあ俺のかっこいいポーズが見えないな」
麦野「・・・ブフォッ」
垣根「・・・」
麦野「・・・・ッッッ!!!!!はははははははは!腹痛い!腹痛い!!!!」バンバンバンバン
垣根「・・・夜に慣れないことはやるもんじゃないな」
麦野「・・・ヒー、ヒー、・・・何よあんた普段こんな恥ずかしいことやってるワケ?」
垣根「たまたまだ」
麦野「ふーん」ニヨニヨ
垣根「埋め殺すぞ」
麦野「あぁ!?やってみろや!返り討ちにして首だけ地面に埋まった状態で殺してやるよ!」
垣根「じゃあ俺は頭以外埋まった状態で殺してやる!さらに芝刈り機!」
麦野「芝刈り機はやめろ!」
垣根「分かったそれはやめる」
麦野「よし」
垣根「で、だ。」
垣根「俺にアイテム差し向けたのってお前だろ」
麦野「そうだよ」
垣根「沽券に関わるとかなんとかだっけ?」
麦野「そうだね」
垣根「他意は?」
麦野「毒殺」
垣根「正直って時にいいこと無いよなあオイ」
麦野「そうねえ」
垣根「オーケー、まずお前から金属塊にしてやるわ」
麦野「へぇ、随分と自信たっぷりねえ。何のために私がアイテムにアンタのところに来るよう指示を送ったかわかる?」
垣根「毒殺だろ」
麦野「え、本気で信じてたのそれ」
垣根「撲殺なの?」
麦野「いやそういう問題じゃなくて」
垣根「いいから早く真意を話せコラ」
麦野「調子狂うなぁー。アンタのその鉄塔の秘密を探りに行かせたのよ。」
垣根「あーなるほどなー」
麦野「だから入ってはいけないってことは調査済み!」
麦野「し・か・も!」
麦野「この鉄塔にアンタは埋もれれば確実に死は決定する!」
麦野「覚悟なさい!私の原子崩しでその鉄塔を壊し、崩し、崩してやるわ!」バシュンバシュン
垣根「重複したぞ」
麦野「うっさい!」シュババババババ
垣根「やれやれ・・・四部とまでは言わないが・・・」
垣根「せめて43巻は読めよ」
麦野「へ」
バシュババババシュンバババシュン
麦野「」
麦野「」ピクピク
垣根「絶対防御を兼ね備えてるんだよコイツは。動かない一方通行と思ってもいいだろうな」
麦野「もしや・・・それで第一位、一方通行に対抗しようと・・・?」
垣根「そうだ。アイツをここに閉じ込めて再起不能にする。」
麦野「そうまでして・・・。一位の座が欲しいの・・・?」
垣根「アレイスターに近づくためだ」
垣根「俺はどんなことをしてでも奴に勝たねばならねえ」
垣根「たとえどんなに効率が悪くてもだ」
麦野「だからといってそんな悪いのをチョイスすることは無いんじゃないかなー」
垣根「・・・うん。間違えた」シュン
麦野「・・・シャケ弁いる?」
垣根「・・・おお。」
垣根「滅びのバースト朝だ」
垣根「いよいよ頭にブドウ糖が足りねえな・・・」
垣根「昨日はアイテムで散々だったなぁー」
垣根「いつだったかアロハシャツも来てたし、そのうちグループの面子とも介するだろうなー」
垣根「噂をすれば影が」
青ピ「お、なんやこれが噂の垣根鉄塔って奴かいな?」
垣根「誰だお前」
青ピ「初にお目におかかりになりんす。青髪でピアスなので青ピと呼ばれているで。以後お見知りおおきに。」
垣根「日本語喋れ」
青ピ「いやーまぁ好奇心でここへきたんやけどな?土御門のゆーてたとーりやなー。本当に鉄塔で生活してるんやのー」
垣根「まあな」
青ピ「あれ?まだテレビカメラ回ってない?回ってなかったりするんこれ?」
垣根「・・・おい」
青ピ「今これをタレコミしたら億万長者やー!」ダッシュ
垣根「」
垣根「・・・面倒になりそうだな・・・」
垣根「夕d「はいこちら現場のアックアである」
テッラ『アックアさーん、本当に鉄塔に住んでるんですかねー?にわかには信じがたいのですがー』
アックア「本当である。誰から買い取ったものは知らないが、確かに鉄塔に人が住んでいるのである。」
テッラ『へー、世の中広いんですねー』
アックア「全くである。想像を絶するのである。」
アックア「では目撃者の青ピさん、アレを見てどう思ったのであるか?」
青ピ「いやあ、最初アレに人影がいると思ったんやけどもね、流石に幻覚かなーと思ったんやけどもね、
ところがどっこい、人が居てそれでもう驚きやわー」
アックア「とまあこのように想像を絶する学園都市の鉄塔住人、俗に『垣根鉄塔』と呼ばれる人であるが」
アックア「なんと今回取材が出来る機会を得たのである」
テッラ『おー、それは僥倖ですねー』
アックア「あなたが垣根鉄塔であるか?」
垣根「ああそうだ」
アックア「どうしてここに住もうと思ったのであるか?」
垣根「第一・・・じゃなくて世俗のドロドロした関係に嫌気が差してよ」
垣根「十万円でこの鉄塔を買って住むことにしたんだ」
アックア「いわば僧侶のような生活に憧れたというわけであるな」
垣根「そういうわけだ」
アックア「最後に一言お願いするのである」
垣根「俺の鉄塔生活に、常識は通用しねえ」
アックア「感謝である。ではスタジオに返すのである」
テッラ『実況のアックアさん、ありがとうございましたー』
テッラ『どうですか、解説のヴェントさん』
ヴェント『そうだな。私も科学に嫌気が差してもう生活を投げ出したいと思ってた頃があったからね。』
ヴェント『そういう意味では親近感は湧くってトコね。』
テッラ『解説のフィアンマさんはどう思いますかねー」
フィアンマ『理解不能だね。俺様ならば世俗が嫌なら自らそれを改革する。』
フィアンマ『逃げてあんな生活するなんて弱者のすること。強者は自分を不利に追い込むことのできる権利、いや義務を持ってるんだ』
フィアンマ『そして『はいヴェントさん、フィアンマさん、ありがとうございますー』
フィアンマ『・・・』
テッラ『続いてのニュースですねー。元ローマ正教、オルソラ=アクィナスのバストサイズがついに・・・』ブツッ
心理定規「・・・ノリノリね・・・。」
垣根「夜だ」
垣根「くそ、今日はこれだけで済んだが・・・」
垣根「明日から大変だぞ!きっと二十四時間張り込みとかいう企画も出るに違いない!」
垣根「第一位のことは伏せておかなきゃならないしな・・・。」
垣根「建前を使うことになるとは・・・」
心理定規「随分とノリノリだった癖にねえ」
垣根「演技力ってのはテレビでは大切なんだぜ?」
心理定規「今日で確実に第一位に情報は行ったわよ。どうするのよこれから」
垣根「知られようが知られまいが、俺の目的はかわらねえ。」
垣根「奴を封じ込めるためなら俺はメディアに進出して時の人になってもいい」グッ
心理定規「時の人になりたくてもなれない人が聞いたら半殺し必至の発言ね・・・」
垣根「しかしまあ垣根鉄塔なんて仮名がつくとはなあ」
心理定規「微妙に語呂が合ってて腹が立つわね」
垣根「勝手に腹を立てるな、俺のせいじゃない」
心理定規「そ。はいこれ」ドサッ
垣根「おお、有難う・・・って、コンビーフ?」
心理定規「なんと捨て牌を取らない麻雀で19連勝もしちゃってね、一年分くらいの食料を確保できたのよ。」
垣根「だからって全部コンビーフはねぇだろ」
心理定規「あとマヨネーズ」
垣根「かぶった!」
垣根「・・・朝だ」
垣根「ノンレム睡眠の真っ最中に起きてしまった。宝くじ拾える気分。」
心理定規「訳わかんないこと言ってないで。」
心理定規「じゃあ今日も稼ぎに行ってくるわね」
垣根「おお、今日は何縛りだ?」
心理定規「テトリスで細長い棒をトドメに使わずにどれだけ耐久できるかやってみるわ」
垣根(こいつ縛りプレイしないで普通にやれば勝てるんじゃ・・・)
心理定規「強きものはね、常に自分を超えることに迫られるのよ。自分に制約をかけてより高みを目指すのよ。」
垣根「そうかい」
垣根「高み、ねぇ・・・」
垣根「第二位とはいえ、俺もまだ超えるべき存在がある」
垣根「自分を高めることが必要なのか?俺は・・・。」
垣根「・・・とりあえずコンビーフを保存する為の保管庫を作らんとな」シュババババ
垣根「the☆昼だ」
垣根「昨日のメディア進出のせいで人がやけに一杯いる」
垣根「今思えば暗部としてやってはならないのではないだろうかこれ」
御坂妹「・・・」ジー
垣根「あれは第三位の超電磁砲・・・?」
御坂妹「厳密には、そのクローンです。と、ミサカは訂正をします」
垣根「へぇ、例のレベル6シフトとかに使ったあれかぁ。お前らも大変だよなあ」
御坂妹「今のあなたほどではありません、と、ミサカは見下したような笑顔で返事をぶつけます」
垣根「意外と手厳しいな・・・」
御坂妹「にしても第二位ともあろうお方がよくもまあここに住もうと思いましたね、とミサカは呆れ顔で溜息をぶつけます」
垣根「やめろ息が生暖かい」
垣根「まぁ、なんだ、いろいろ俺にも事情があるんだよ」
御坂妹「そうですか、とミサカは納得顔で頷きます」
御坂「およ、あんたが噂の垣根鉄塔、もとい帝督?」
垣根「お、クローンその2か?」
御坂「オリジナルよオリジナル。しかしまあ馬鹿と天才は紙一重って言うけども本当にそうなのね・・・」
垣根「ちょっと手違いでな」
御坂「手違いってレベルじゃないわよ・・・」
垣根「!」ポコーン
御坂「え?その音は電球が出てきた音だっけ?何か違う!?」
垣根「おいクローン」
御坂妹「何でしょうか、とミサカはこれから来るであろう要求に対して身構えます」
垣根「お前のほかのクローンとのネットワークは第一位とつながってるんだよな?」
御坂妹「厳密に言えばその傍にいる上位個体にですが、とミサカは質問の意図が良く飲み込めないまま返答します」
垣根「それでいい。奴に俺の存在を教えろ。そして奴を呼べ。」
御坂「!?」
御坂妹「一体何をする気でしょうか、と、ミサカは問いをぶつけます」
垣根「挑戦状だ。もともとアイツに対抗するためにこの生活を享受した。」
垣根「まだ話題もHOTだ。あいつが負ける姿が全国放送だぜハハハハ」
御坂妹「どうしましょう、とミサカはお姉様に問いかけます」
御坂「決まってるじゃない、断りなさい」
垣根「あ?」
御坂「あんたがここまでして何故一方通行が来ないか考えてみなさいよ。」
御坂「あんたが高みに上れていないからじゃないの?」
御坂「あんたが!一方通行と会う『偶然』を手に入れられるほどの!高みを!まだ極めて無いからじゃないの・・・?」
垣根「・・・!」ハッ
垣根「その通りかも知れねえな。」
御坂「分かったならよし」
垣根「ああ、機会は俺が自力で掴み取るぜ」
御坂妹「ハッピーエンド、と、ミサカは幕を締めくくります」
垣根「ところでさ」
御坂「うん」
垣根「コンビーフを一年飽きずに食える方法って知ってるか?」
御坂「えっ」
垣根「夕方だ。マスコミの姿はまだ良く見えるぜ。」
垣根「しかし何日、何ヶ月、いや何年かかるんだろうなあ目標達成まで」
垣根「コンビーフうめえ」ムシャムシャ
垣根「今日は寝るか。うん。」
旅掛「ちょっとよろしいかな」
垣根「ああ?」
旅掛「非常にいい目をしているねぇ」
垣根(こいつつい最近見たような雰囲気を・・・)
旅掛「申し遅れてすまない、私は足りないものを示すコンサルタントのような者だ」
垣根(自己紹介になってるのか?いや、なってるか・・・うん?)
垣根「残念なだが俺はもういろいろ足りているぜ」
旅掛「おや、家が足りないようだが」
垣根「いいや、家なんて枝葉末節だ。生命活動できるならどこだっていいんだぜ。選択の自由だ。」
旅掛「それはすまなかった。ただ私の目には君はあまりにも不満足の色が見える。不可抗力でこうなったんじゃないか?」
垣根「・・・関係ないな」
旅掛「目標だ」
垣根「は?」
旅掛「目標さえあれば人は生き生きするんだ。」
垣根「はぁ・・・」
旅掛「君は目的があるようには見える。だが目標が無いようではその目的を達することは出来ない。」
垣根「・・・」
旅掛「目標を持て。それだけだ」ザッ
垣根「なんだったんだ一体・・・」
垣根「朝かよ」
垣根「多くの視線にも慣れてきたな。今となってはコンビーフばっかり食べてるのもコンプレックスじゃあない」ムシャムシャ
初春「あー!あれですよ佐天さん!噂の鉄塔さん!」
佐天「おーあれかー」
初春「凄いですね!本当に鉄塔で暮らしてますよアレ!」
黒子「・・・?よく見たらあれ、第二位ですの?」
佐天「第二位!?」
初春「なんでまたこんな僧侶のような生活に・・・」
黒子「釈尊は貴族の出であるにもかかわらず、世を憂い出家したという話がありますの。」
佐天「つまり・・・」
黒子「はい、恐らくは『悟り』の境地に行こうとしていると思われますの・・・」
佐天(能力者って極めるとここまで行くんだなあ)
初春(でもあの準釈尊さん、どこかで見たような・・・うーん・・・)
垣根(あらぬ誤解を招いてる上にあの花畑をどっかで見た気がするが、まぁほっとくか。)ムシャムシャ
佐天「ということはそのうちこの行為が無駄と知るんですね!」
初春「そうなりますね」
垣根「!!??!?!?」
垣根「無駄・・・だと・・・」
黒子「まぁあんなことやってても悟れる気はしませんの」
初春「ストーリー通りに事は進むのです!」
佐天「あーっ、それもしかしてボヘミアンラプソディー?」
初春「正解!」
黒子「?」
垣根「」
垣根「昼なのかよ」
垣根「いい加減ピクニック気分で過ごすことも厳しいな」
垣根「まあ最初っからそんな気分無いがな」カツカツ
打ち止め「あーっ!ここ、ここ、ここだよってミサカはミサカは鉄塔を指差してみる!」
一方通行「ンだァもう・・・マスメディアにあれこれ言われてミーハーになるんじゃあありませン!」
打ち止め「はーいってミサカはミサカは気持ちの高ぶりを押さえてみる」
一方通行「くそォ、一瞬しか見てねェが、一度どっかで見たことあるような雰囲気を持ってたから嫌なんだよォ・・・」
打ち止め「?ってミサカはミサカは疑問符を上につけてみたり」
垣根「ありゃあ・・・第一位!!!」ガバッ
一方通行「・・・なんでテメェがここにいる」
垣根「お前への復讐のためさ」
一方通行「ほほォ、わざわざこんな大仰なジャングルジム作りやがって。」
垣根「ふん、ジャングルジムでいいさ。今から貴様に面白いものを見せてやる」
一方通行「興味深ェな。見せてもらおォか。」
打ち止め「何かな何かなってミサカはミサカは飛び跳ねつつ鉄塔の中へDIVE!」
垣根(かかった!)
垣根「俺がこの外に出るとぉ・・・!」
打ち止め「!!!??!?」ドガン
一方通行「あァ!?」
垣根「鉄塔の中に入ったが最後、そいつは出てくることは出来ない。」
垣根「もっとも、金属塊になっても問題は無いってんなら話は別だがな」
垣根「これでお前は確保だ。もう逃がさんぜ一方通行」
一方通行「へェ。一度目は未遂だったが二度目は本気で人質とりやがったかァ」
垣根「人質?冗談言うなよもやし。お前があん中に入ればアイツは簡単に助けられる。そう、入るだけでだ。」
垣根「俺は別にそれを止めやしねぇよ。もとよりあのガキはお前を倒すための触媒にすぎないんだよ」
垣根「さあ助けろよ。助けろよ。ただしお前が捕らわれることになるがな」
一方通行「はン、三下様の言うこといちいち聞いてられっかよォ。」
一方通行「こういう時はなァ・・・」
一方通行「鉄塔ごと壊せばいいんだよ!」ガコン
垣根「へぇ、ところで俺の能力を覚えているのか?」
垣根「ここはもうお前の知ってる世界じゃねえんだよ」
一方通行「なッ・・・攻撃が跳ね返ってくる・・・だとォ・・・!」
垣根「勝負上がりだなァ第一位。とっとと鉄塔へ行きやがれ」
一方通行「跳ね返す・・・ねェ・・・」
一方通行「なァんだ・・・それだけか・・・へェ・・・」
一方通行「おい、結標ェ」
結標「オッケー。もう既に海原を転移させたわ」
海原「へ?あの、何で僕鉄塔の中に」
結標「そしてすかさず鉄塔の外へ打ち止めを」ヒュン
打ち止め「あ、なんともないってミサカはミサカは自分の無事を確認してみる」
一方通行「さァゲームオーバーだ三下ァ。ロクに飯食ってないから鍛えていても実は俺よりもやしになってんじゃねェか?」
垣根「」
一方通行「鉄塔に戻るのは、お前だァ」
海原「・・・まさか垣根の首根っこをつかんでそのまま私に発射するとは・・・」ボドボド
一方通行「お前も出れるし奴も引き戻せるし一石二鳥だろォ?」
土御門「全く、俺が下見してなかったらどうなってたことやら・・・」
結標「しかしまあアンタを倒すためだけにあんな生活を享受するなんてね。臥薪嘗胆って言ったところかしら。」
一方通行「結末は臥薪嘗胆とはいかなかったがなァ」
土御門「さて今日の任務だ。内容は・・・」
垣根「気づいたら夜だ」
垣根「高みが足りなかったのかなぁ・・・」
垣根「今日を持ってこの鉄塔は回収するか・・・」
垣根「ん?あれ?」
垣根「いつの間にか完全に自立してるこいつ!?」
垣根「手に負えなくなってるだと・・・まさしく未元物質・・・。」
心理定規「ただいま。縛りテトリス、気づいたら24時間突破しててびっくりしたわ」
垣根「お前の集中力にびっくりだよ」
心理定規「その怪我、第一位に会ったわね?」
垣根「ああ。」
心理定規「そして負けたわね?」
垣根「・・・ああ。」
垣根「だが清清しい気分だ」
垣根「第一位を連呼してた昔の自分が馬鹿だったように思えるよ」
心理定規「今気づいたの?」
垣根「おい流石の俺も落ち込むぜ」シュン
心理定規「そんなわけで今日の稼ぎの分よ」
垣根「・・・何だそれは」
心理定規「指輪」
垣根「見りゃ分かる」
心理定規「察しなさい」
垣根「ふーん」モッチャモッチャ
心理定規「コンビーフおいしい?」
垣根「・・・ああ」
垣根「そして朝だ」
垣根「これ以上無いくらい清清しい朝だな」
上条「やべぇ!工事中だったから違う道通って行こうとしたら道に迷った!遅刻確実!不幸だぁぁぁ!」
垣根「おーおー大変そうだなぁ」
上条「やべっ足ひねった」ズルッ
垣根「!?あぶな・・・」
バシュン
上条・垣根「・・・へ?」
上条「鉄塔が・・・」
垣根「右手に触れただけで消えた・・・?」
垣根「まぁなんにせよ有難う!」
垣根「おめでとう君には俺を救出してくれたお礼にコンビーフ一年分弱をあげよう」
上条「へぇ、はぁ・・・なんだかよく分からないけれど有難うございます・・・。」
垣根「いやあ改めましていい朝だ。」
垣根「第一位だとか最強だとか、そんなのは瑣末事だったんだろうな」
垣根「俺は俺の中の常識に縛られてたのかもしれねえ」
垣根「よし、今日は気分がいい。心理定規と大富豪やることにしよう。うん。」
上条「くそぉぉぉぉ!コンビーフ重てぇぇぇぇぇぇ!不幸だぁぁぁぁ!」
[>完
皆様お疲れ様です
当方SS初挑戦でございまして、
いろいろと空気とかをかるーくつかむためにあえてこちらでやらしていただきました。
いろいろと稚拙な部分がさらけ出されておりますがなんというかそのすいません
ジョジョをあまり知らない人でも何とかなるように出来てる・・・のでしょうか?ww
次回作があるんだったらその時もまたスタンド再現モノになるかもしれません。
どこでやるかは分かりませんがww
[>それでは
元スレ
垣根「よし、鉄塔作る」
心理定規「・・・はぁ?」
垣根「ここ。43巻。」
心理定規「・・・鉄塔ね。」
垣根「アレイスターの塔と真逆の原理だ。これはなかなかに使えるぜ」
心理定規「・・・はぁ。」
垣根「これなら第一位もメじゃないぜ・・・!」
心理定規「・・・はぁ・・・。」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:23:35.25 ID:ju5XU7cb0
垣根「我ながら未元物質ってのは便利な能力だよなあ」バリバリバリバリ
垣根「スタンドだろうがなんだろうが」ガリガリガリガリ
垣根「実現できるからなあ」ドドドガドガドガ
垣根「よし完成」
垣根「しかしまあ我ながら立派に出来たもんだ」フフン
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:25:47.71 ID:ju5XU7cb0
垣根「だが出来てからだがこれは一つ問題点があるな」
垣根「さて、心理定規、その問題点は?」
心理定規「アンタがその鉄塔の中に入っているということね」
垣根「・・・ああ。」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:28:48.85 ID:ju5XU7cb0
垣根「しまったなあ。鉄塔は最低一人は常に中に入れなければならないからさあ。」
心理定規「だから・・・。」
垣根「第一位を閉じ込めるつもりが本人が入ってしまったわけだ」
ピルルルルル
心理定規「はい、はい、はい、了解。」ピッ
心理定規「そういうわけで、仕事だから私はそろそろ行くね」
垣根「え、ちょ」
心理定規「第一位、来るといいね」
垣根「」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:31:53.05 ID:ju5XU7cb0
垣根「見事に孤独だ」
垣根「・・・さて、生活の準備を整えないとな・・・」
垣根「こういう時は便利なんだよなあ未元物質。生活家具も簡単に生み出せる。」ババババババ
垣根「さて、原作通りにしてみたものの」
垣根「俺、ここでしばらく過ごすのかあ・・・」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:33:57.79 ID:ju5XU7cb0
垣根「そういえば、寝る時どうするんだろう」
垣根「あの時は昼だったからなあ・・・」
垣根「そうだ、俺には未元物質があるじゃねぇか。ふかふかの羽毛布団を作れば」
垣根「何の問題も、ねぇ」キラリッ
垣根「・・・」
垣根「にしても」ゴロン
垣根「明日からどうしようかな・・・。」
垣根「心理定規は帰ってこないし・・・」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:36:04.51 ID:ju5XU7cb0
垣根「次の日だ」
垣根「いよいよもってサバイバル化してきた感だ」
垣根「朝は未元物質の未元物質風未元物質和え雑草サラダ」
垣根「・・・まだ野菜が十分に生えてないこの状況下」
垣根「しばらくは雑草を未元物質で節約しつつやりくりするしかねぇな・・・。」
垣根「・・・心理定規、何か買ってこないかなぁ・・・」
垣根「うむ、まずい」ムシャムシャ
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:39:25.53 ID:ju5XU7cb0
垣根「昼だ」
垣根「産毛を抜く作業で意外と時間は消えるものだな」
垣根「あー暇だ」
垣根「節約のためだ。昼は抜こう。昔の農民も昼は無かったようだしな。」
垣根「にしても第一位どころかスキルアウトすら通らねぇな・・・」
垣根「秘密裏に開発していたとはいえ、こんな人気のないところに建てるんじゃなかったぜ・・・」
垣根「噂とか流れれば第一位も来るかなあ・・・」
垣根「いやしかしそれでは第二位たるこのオレがホームレス扱いされることに・・・」
垣根「地道に待つしかないかあ・・・」
垣根「オレ自身の手を離れて自立してしまった、って所まで原作どおりだよなあ」
垣根「ああ、今では水道水の味さえいとおしいぜ」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:44:17.16 ID:ju5XU7cb0
垣根「夕だ」
垣根「表の奴らはみんな帰る時間か・・・」
垣根「・・・」ピパピポピピパ
垣根「・・・」トゥルルルルルル
垣根「・・・よお心理定規」
心理定規『あらどうしたの電話なんて』
垣根「どうしたもこうしたもねぇ。今何やってるんだ」
心理定規『今?ポーカーで稼いでいるとこよ』
垣根「それは随分とまた悠長なもんだなぁ」
心理定規『ブタでどれだけ相手に心理戦で勝てるかの限界を極めているわ』
垣根「とんでもない縛りプレイだなそりゃあ」
心理定規『現在三連勝中よ。ハッタリってのは難しいわね本当。』
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:46:53.46 ID:ju5XU7cb0
垣根「ところでそろそろ戻ってきてくれねえか?基本的に無頼主義のオレでもこの状況は実に辛ぇ」
心理定規『そういうと思って、今しがた一人派遣したところよ』
垣根「は?」
心理定規『私が勝ったら垣根のところへ行ってもらうという条件でさっき一戦やったのよ』
垣根「いや、そんな回りくどいことしなくても・・・」
心理定規『そんなわけで私はブタ街道を突っ切っていくわ。相手を選ばなければならないから少し時間がかかるのよこれ』
垣根「」
心理定規『じゃあね。健闘を祈るわ』ガチャ
垣根「」ツーツーツー
垣根「・・・」
垣根「・・・グラタン食いてぇなあ・・・」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:50:38.89 ID:ju5XU7cb0
垣根「夜だ」
垣根「アレ以来一人としてこなかったわけだが」
垣根「あいつは本当に派遣したのか?」
垣根「いや、第二位の前に行くということだ。怖気づいて逃げたのかも知れねえ」フフン
垣根「しかし一人というのはこういう状況下だと意外と寂しいものだな」
浜面「えーと・・・」
垣根「この鉄塔に喋る機能でもつけときゃよかったかなあ・・・」
浜面「あのー・・・」
垣根「いや、それでは駄目だな。原作にしっかり敬意を払って忠実にしないとな。」
浜面「すいません・・・」
垣根「はぁー・・・。こうなったら話し相手にチープトリックでも作るか・・・?いやでも背中見せると死ぬしなあ・・・」
浜面「俺は背景なんだろうか・・・」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:55:36.68 ID:ju5XU7cb0
垣根「と、おお。暗くて岩かなんかと思ったが良く見れば人じゃねえか」
浜面「このままスルー街道一直線かと思いましたよ」
垣根「お前がポーカーで負けて派遣されたって奴か」
浜面「そうだ」
垣根「いきなり敬語失ってんじゃねえよ」
浜面「すいません」
垣根「・・・まぁブタで負けるような感じだよなあ」
浜面「・・・へ、ブタ?」
垣根「おお、あいつは今ブタでどれだけ勝てるかを試しているらしい」
浜面「嘘おおおぉぉぉぉおおぉ!!!???!?ストレートだったんだぞ!俺・・・。」
垣根「・・・まぁそう落ち込むな。大富豪でもやるか?」
浜面「・・・俺のところでは大貧民って呼んでましたねそれ」
垣根「あー、やっぱ敬語いいや。お前の敬語腹立つ。」
浜面「不条理っ!?」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 21:58:22.76 ID:ju5XU7cb0
浜面「・・・ところで、ずっとそこに居て、何やってんだ?」
垣根「一見何の変哲も無い鉄塔だろ?」
浜面「・・・ああ。」
垣根「これは最低一人常に中に居ないといけなくてな。」
垣根「外に出ようとすると」ヒョイ
垣根「愉快な鉄のオブジェになる」ドガン
垣根「というわけだ」バシュン
浜面「・・・実は絶体絶命・・・?」
垣根「ああ」
垣根「そうだ、お前ここに入ってくれねぇか?」
浜面「今この光景見せられて入るか普通」
垣根「しまった、説明の順番間違えたなあ」
垣根「次誰か来たら言わないようにしよう」
浜面(結構頭やらかいなこの人・・・)
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:02:05.73 ID:ju5XU7cb0
垣根「そして次の日だ」
浜面「じゃあな第二位。健闘を祈る。」
垣根「おお。昨晩もらった柿ピーの借りはいつか返すぜ」
浜面「おー。今度アイテムもつれてくるなー。お前を外に出すいい方法があるかもしれねーしな。」
垣根「おー。」
垣根「・・・さて。」
垣根「本日のサラダは柿ピーの垣根帝督風味、略して垣ピーサラダだ」
垣根「我ながら良いセンスだな」ムシャムシャ
垣根「・・・空は青いなあ・・・。」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:06:16.18 ID:ju5XU7cb0
垣根「昼だ」
垣根「こうして鉄塔にぶら下がってるだけでもいいぶらさがり健康法だ」
心理定規「ただいま」
垣根「おお、お帰り。」スタッ
心理定規「はい。戦利品よ。」
垣根「おおー・・・ってコンビ二弁当?」
心理定規「引き際をミスったわ・・・おかげ様で2000円程度しか利益は上がらずね。」
垣根「なるほどなー。」ムシャムシャ
心理定規「七勝三敗が限界だったわね・・・。」
垣根「へー」ガツガツ
心理定規「次は将棋を歩以外動かさずにどれだけ勝てるかやってみるわ」グッ
垣根「ふーん」クチャクチャ
心理定規「・・・」
垣根「・・・」モキュモキュ
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:09:40.02 ID:ju5XU7cb0
心理定規「いつまでこの生活なの?」
垣根「第一位が来るまでだ」
心理定規「・・・はぁ」
心理定規「あんたのその情熱、どこか別のところに回せないの?」
垣根「心配するな、自覚はある」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:11:49.75 ID:ju5XU7cb0
垣根「もう夜だ」
垣根「今日も草木は生えない」
垣根「・・・当たり前か」
垣根「少しばかりこういう生活にあこがれてはいたが」
垣根「流石に辛いぜ・・・」
垣根「今日は誰もこないなー」
垣根「そういえばまだ風呂入ってねぇな・・・」
垣根「未元物質しか生み出せないってのも辛いよなぁ。単なる水は出せないからなぁ。」
垣根「いよいよもって不自由してきたな・・・。」
垣根「第一位ー!早く来いー!」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:15:06.80 ID:ju5XU7cb0
垣根「さらなる朝だ」
垣根「空腹で生きるのが辛い」グギュルルルルル
垣根「未元物質の味ももう飽きたなぁ」
垣根「あー誰か何か恵め」
フレンダ「じゃあ鯖缶でも恵んでやるわけよ」
垣根「お前はアイレムの・・・」
フレンダ「レベル上げて物理で殴るところは関係ないわけよ」
垣根「冗談だ」
フレンダ「アイテムです。しっかりと脳に刻んでおくわけよ」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:17:27.36 ID:ju5XU7cb0
垣根「にしてもお前は毎日鯖缶で飽きないのか?」コンコンカッ
フレンダ(手のマメで缶を開けた・・・!?)
フレンダ「・・・、私にとって鯖缶は主食なわけよ。飽きる飽きないでは済まされない付き合いなわけよ」ムフン
垣根「・・・へぇ」クチャクチャ
フレンダ「今日は閉店一掃セールがありましたからね。今日一日の分だけはおすそ分けなわけよ」
垣根「悪ぃな。元々敵だってのによ」
フレンダ「昨日の友は今日のあだ・・・あっ違うこっちの慣用句じゃないわけで、えーと」
垣根(グダグダだなぁ)カツカツ
フレンダ「ま、まぁそんなわけでご冥福を祈るわけよ」
垣根「[ピーーー]な」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:20:55.48 ID:ju5XU7cb0
垣根「そして昼だ」
垣根「今日は懸垂50回達成できたぜ。確かに運動不足にはならないな」
垣根「さて鯖缶でも頂くか」コンコンカッ
垣根「そろそろここを出る方法を見つけないとなあ・・・。」ムシャムシャ
垣根「第一位、なかなか来ないな・・・。」クチャクチャ
垣根「・・・あれ?もしかしてこの方法めちゃくちゃ効率悪い!?」
垣根「いや、そんなことは・・・」
垣根「・・・あるよなあ・・・。」ハァ
垣根「外へ出てぇ・・・」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:23:15.25 ID:ju5XU7cb0
垣根「そして夕方だ」
垣根「鯖缶も一日で飽きたな」モッチャモッチャ
土御門「おー、最近妙な塔が建ったと思ったら」
垣根「よお、お前は確かグルーポンの」
土御門「おせちは関係ないぜい。」
垣根「もう許してやれよ。きっと冷蔵庫が足りなかったんだって。」
土御門「グループだぜい。」
垣根「分かってるよ」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:25:54.97 ID:ju5XU7cb0
土御門「そんなわけで家無き第二位様にお食事のプレゼントを御献上致すにゃー」
垣根「ほほう」
土御門「ほれ」
垣根「・・・お食事券?」
土御門「それを持って舞夏の所に行けばなんと一食分無料でゴブッ」
垣根「ふざけんな。俺はここから出られねぇんだぜ?」
土御門「石を投げるのは危ないぜい・・・」ドクドク
垣根「お前も43巻は読んだだろうが。スーパーフライだスーパーフライ。」
土御門「ああ、なるほどにゃー・・・」ダラダラ
垣根「うかつに壊すことも出来ないから今困ってる」
垣根(第一位を入れれば出れるんだがそれはこいつには黙っておくか・・・)
土御門「まぁ、なんにせよご苦労様だぜい。御武運をお祈りするぜい」
垣根「おお」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:29:14.94 ID:ju5XU7cb0
垣根「更けていく夜だ」
心理定規「ただいま」
垣根「おかえり」
心理定規「将棋は奥が深いわ・・・。結局三勝しかできなかったわ。」
垣根「歩だけで三勝できるだけでもすげぇよお前」
心理定規「次は麻雀よ。相手の捨てた牌を取らずにどれだけ一番で上がれるかやってみるわ」
垣根「そうか」
心理定規「そんなわけで今日の戦利品よ」
垣根「なんだこれ」
心理定規「虫にそっくりのグミ」
垣根「おいしいんだけれどもなんか本気でホームレス生活を味わってる気分だ・・・」カムカム
心理定規「あら、まだホームレス生活送ってないって思ってるの?」
垣根「思いたくねぇんだよ・・・」
心理定規「ご苦労さんなことねぇ。」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:33:32.75 ID:ju5XU7cb0
垣根(そういえばコイツはなんだかんだで差し入れくれるよな・・・)
垣根(なんだかんだで俺を心配してるんだろうか?)
心理定規「75よ」
垣根「へ?」
心理定規「あなたとの心の距離。近からず遠からずだけど割りと遠いというかむしろ遠いくらいの遠さの距離よ。」
垣根「心を読まれた上によく分からない遠さでよく分からないまま傷つけられた気がする」
心理定規「心理系の能力者の特権ね」
垣根「よくわからん」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:36:34.01 ID:ju5XU7cb0
垣根「もはや朝だ」
垣根「このお食事券どうしろってんだ・・・」
垣根「今思ったけど距離75って無名数のカテゴリに入るのかな・・・」
垣根「考えても詮無いことかー」
垣根「あーくそ、この鉄塔、消すことは簡単だが作り直すのが面倒なんだよなー。」
垣根「作り直している間に第一位が来たら徒労もいいとこだ」
垣根「この辺の交通量調査のバイトがあったら申し込みたいなぁ・・・」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:38:04.75 ID:ju5XU7cb0
垣根「なんと昼だ」
垣根「今日も絶好調。腹筋100回達成だぜ」
垣根「しかも聞いて驚け。尻だけ鉄塔につけた状態でだ。」
垣根「こりゃもやし一位が来た時にはボディービルダー顔負けのムキムキになるだろうなぁ」ウフフ
絹旗「想像すると超キモイですね。」
垣根「よお、コピー機の品揃えはどうだ?」
絹旗「アイテムジャパンは超関係ないです」
垣根「エプソンはやめとけ。他社のインクを使ったら業者を呼ばない限り二度と使えねえ。」
絹旗「超肝に銘じておきます」
絹旗「しかしまあ、第二位が生活に瀕しているとの噂を聞きましたが超本当のようですね」
垣根「うっかりしてしまった」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:41:09.86 ID:ju5XU7cb0
絹旗「全く、レベル5全員の沽券に関わるとかいって麦野はあんたにわざわざ差し入れを入れるよう超言われたんですよ?」
垣根「へぇ、あの原子崩しがねぇ」
絹旗「それもこれも浜面が情報を持ち込んだせいです。帰ったら超窒息させます。窒素の息をすると書いて超窒息です。」
垣根(あいつも災難だなー)
絹旗「そんなわけでマヨネーズ、マヨネーズ、そして超マヨネーズです」
垣根「嫌がらせか?」
絹旗「マヨネーズをナメてはいけません。こいつはカロリーが超豊富でして、たった一本だけでも超生き延びることができるのです」
垣根「だからといってずっとマヨネーズってのもなぁ・・・」
絹旗「大丈夫です。極めれば、味がするものなら超何でも良くなります。」
垣根「極める前にここを出たい・・・」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:44:51.93 ID:ju5XU7cb0
垣根「めぐるめく夕だ」
垣根「マヨネーズ単体ってのは辛いよなー」チュー
垣根「・・・」チュー
垣根「お食事券のマヨネーズ和え」ニュー
垣根「・・・紙って意外といけるな・・・」
垣根「ヤギの気持ちが分かった気がするぜ・・・いや、あれは羊だっけか。ユキちゃんは紙食ったシーンあったか・・・?」
垣根「ユキちゃんといえばハイジの白パンってのは人気だが」
垣根「俺の中ではタンスにしまわれて固くなった白パンの印象が強すぎて」
垣根「あまり美味しくおもえないんだよなあ・・・。」
滝壺「大丈夫、そんなかきねにもおいしい白パンを味わわせてあげる」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:46:41.24 ID:ju5XU7cb0
垣根「おお、また4月1日は期待しているぜ」
滝壺「あいれむは関係ないよ」
垣根「分かってる」
滝壺「そんなわけで白パン、黒パン、茶パン、桃パン、青パン、土留パン、生パン、土石流パン、短パンそのほかいろいろ」
垣根「後半明らかにパンじゃないよな」
滝壺「お勧めは土石流パン」
垣根「よりによってそれかよ」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:49:03.21 ID:ju5XU7cb0
滝壺「土石流を砕いたかのごとくガリガリとした感触があなたを虜にするよ」
垣根「クランチチョコレートみたいな感覚なのか?」
滝壺「はまづらはこれを食べたら歯茎から血が出た」
垣根「林檎かよ」
滝壺「次にお勧めが生パン」
垣根「まあまだマシそうだな」
滝壺「純正の小麦粉の味がするよ」
垣根「したら困るぜ」
滝壺「そっか」
垣根「うん」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:51:50.73 ID:ju5XU7cb0
滝壺「じゃあランキング第三位は青パン」
垣根「ろくでもねぇネーミングの奴ばっかだな」
滝壺「アオカビを繁殖させたよ」
垣根「想像通りだった」
滝壺「で、それをかき集めた奴が青パンだよ」
垣根「アオカビの集合体だなそれはよぉ。もはやパンじゃねぇな。」
滝壺「なおワーストは短パンだね」
垣根「言わなくても分かる結果だったな」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:54:22.58 ID:ju5XU7cb0
滝壺「そんなわけで好きなパンをめしあがれ」
垣根「白パンと茶パンで」
滝壺「まいどあり」
滝壺「お金は月払いでいいよ」
垣根「金取るのかよ」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:57:09.30 ID:ju5XU7cb0
垣根「漆黒の夜だ」
垣根「と、決めポーズとったはいいものの」
垣根「鏡がないんじゃあ俺のかっこいいポーズが見えないな」
麦野「・・・ブフォッ」
垣根「・・・」
麦野「・・・・ッッッ!!!!!はははははははは!腹痛い!腹痛い!!!!」バンバンバンバン
垣根「・・・夜に慣れないことはやるもんじゃないな」
麦野「・・・ヒー、ヒー、・・・何よあんた普段こんな恥ずかしいことやってるワケ?」
垣根「たまたまだ」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 22:59:16.65 ID:ju5XU7cb0
麦野「ふーん」ニヨニヨ
垣根「埋め殺すぞ」
麦野「あぁ!?やってみろや!返り討ちにして首だけ地面に埋まった状態で殺してやるよ!」
垣根「じゃあ俺は頭以外埋まった状態で殺してやる!さらに芝刈り機!」
麦野「芝刈り機はやめろ!」
垣根「分かったそれはやめる」
麦野「よし」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:00:37.52 ID:ju5XU7cb0
垣根「で、だ。」
垣根「俺にアイテム差し向けたのってお前だろ」
麦野「そうだよ」
垣根「沽券に関わるとかなんとかだっけ?」
麦野「そうだね」
垣根「他意は?」
麦野「毒殺」
垣根「正直って時にいいこと無いよなあオイ」
麦野「そうねえ」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:02:43.74 ID:ju5XU7cb0
垣根「オーケー、まずお前から金属塊にしてやるわ」
麦野「へぇ、随分と自信たっぷりねえ。何のために私がアイテムにアンタのところに来るよう指示を送ったかわかる?」
垣根「毒殺だろ」
麦野「え、本気で信じてたのそれ」
垣根「撲殺なの?」
麦野「いやそういう問題じゃなくて」
垣根「いいから早く真意を話せコラ」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:05:05.07 ID:ju5XU7cb0
麦野「調子狂うなぁー。アンタのその鉄塔の秘密を探りに行かせたのよ。」
垣根「あーなるほどなー」
麦野「だから入ってはいけないってことは調査済み!」
麦野「し・か・も!」
麦野「この鉄塔にアンタは埋もれれば確実に死は決定する!」
麦野「覚悟なさい!私の原子崩しでその鉄塔を壊し、崩し、崩してやるわ!」バシュンバシュン
垣根「重複したぞ」
麦野「うっさい!」シュババババババ
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:06:51.72 ID:ju5XU7cb0
垣根「やれやれ・・・四部とまでは言わないが・・・」
垣根「せめて43巻は読めよ」
麦野「へ」
バシュババババシュンバババシュン
麦野「」
麦野「」ピクピク
垣根「絶対防御を兼ね備えてるんだよコイツは。動かない一方通行と思ってもいいだろうな」
麦野「もしや・・・それで第一位、一方通行に対抗しようと・・・?」
垣根「そうだ。アイツをここに閉じ込めて再起不能にする。」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:09:35.88 ID:ju5XU7cb0
麦野「そうまでして・・・。一位の座が欲しいの・・・?」
垣根「アレイスターに近づくためだ」
垣根「俺はどんなことをしてでも奴に勝たねばならねえ」
垣根「たとえどんなに効率が悪くてもだ」
麦野「だからといってそんな悪いのをチョイスすることは無いんじゃないかなー」
垣根「・・・うん。間違えた」シュン
麦野「・・・シャケ弁いる?」
垣根「・・・おお。」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:11:10.88 ID:ju5XU7cb0
垣根「滅びのバースト朝だ」
垣根「いよいよ頭にブドウ糖が足りねえな・・・」
垣根「昨日はアイテムで散々だったなぁー」
垣根「いつだったかアロハシャツも来てたし、そのうちグループの面子とも介するだろうなー」
垣根「噂をすれば影が」
青ピ「お、なんやこれが噂の垣根鉄塔って奴かいな?」
垣根「誰だお前」
青ピ「初にお目におかかりになりんす。青髪でピアスなので青ピと呼ばれているで。以後お見知りおおきに。」
垣根「日本語喋れ」
青ピ「いやーまぁ好奇心でここへきたんやけどな?土御門のゆーてたとーりやなー。本当に鉄塔で生活してるんやのー」
垣根「まあな」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:13:44.59 ID:ju5XU7cb0
青ピ「あれ?まだテレビカメラ回ってない?回ってなかったりするんこれ?」
垣根「・・・おい」
青ピ「今これをタレコミしたら億万長者やー!」ダッシュ
垣根「」
垣根「・・・面倒になりそうだな・・・」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:16:36.42 ID:ju5XU7cb0
垣根「夕d「はいこちら現場のアックアである」
テッラ『アックアさーん、本当に鉄塔に住んでるんですかねー?にわかには信じがたいのですがー』
アックア「本当である。誰から買い取ったものは知らないが、確かに鉄塔に人が住んでいるのである。」
テッラ『へー、世の中広いんですねー』
アックア「全くである。想像を絶するのである。」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:19:18.66 ID:ju5XU7cb0
アックア「では目撃者の青ピさん、アレを見てどう思ったのであるか?」
青ピ「いやあ、最初アレに人影がいると思ったんやけどもね、流石に幻覚かなーと思ったんやけどもね、
ところがどっこい、人が居てそれでもう驚きやわー」
アックア「とまあこのように想像を絶する学園都市の鉄塔住人、俗に『垣根鉄塔』と呼ばれる人であるが」
アックア「なんと今回取材が出来る機会を得たのである」
テッラ『おー、それは僥倖ですねー』
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:21:36.47 ID:ju5XU7cb0
アックア「あなたが垣根鉄塔であるか?」
垣根「ああそうだ」
アックア「どうしてここに住もうと思ったのであるか?」
垣根「第一・・・じゃなくて世俗のドロドロした関係に嫌気が差してよ」
垣根「十万円でこの鉄塔を買って住むことにしたんだ」
アックア「いわば僧侶のような生活に憧れたというわけであるな」
垣根「そういうわけだ」
アックア「最後に一言お願いするのである」
垣根「俺の鉄塔生活に、常識は通用しねえ」
アックア「感謝である。ではスタジオに返すのである」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:23:21.94 ID:ju5XU7cb0
テッラ『実況のアックアさん、ありがとうございましたー』
テッラ『どうですか、解説のヴェントさん』
ヴェント『そうだな。私も科学に嫌気が差してもう生活を投げ出したいと思ってた頃があったからね。』
ヴェント『そういう意味では親近感は湧くってトコね。』
テッラ『解説のフィアンマさんはどう思いますかねー」
フィアンマ『理解不能だね。俺様ならば世俗が嫌なら自らそれを改革する。』
フィアンマ『逃げてあんな生活するなんて弱者のすること。強者は自分を不利に追い込むことのできる権利、いや義務を持ってるんだ』
フィアンマ『そして『はいヴェントさん、フィアンマさん、ありがとうございますー』
フィアンマ『・・・』
テッラ『続いてのニュースですねー。元ローマ正教、オルソラ=アクィナスのバストサイズがついに・・・』ブツッ
心理定規「・・・ノリノリね・・・。」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:25:29.99 ID:ju5XU7cb0
垣根「夜だ」
垣根「くそ、今日はこれだけで済んだが・・・」
垣根「明日から大変だぞ!きっと二十四時間張り込みとかいう企画も出るに違いない!」
垣根「第一位のことは伏せておかなきゃならないしな・・・。」
垣根「建前を使うことになるとは・・・」
心理定規「随分とノリノリだった癖にねえ」
垣根「演技力ってのはテレビでは大切なんだぜ?」
心理定規「今日で確実に第一位に情報は行ったわよ。どうするのよこれから」
垣根「知られようが知られまいが、俺の目的はかわらねえ。」
垣根「奴を封じ込めるためなら俺はメディアに進出して時の人になってもいい」グッ
心理定規「時の人になりたくてもなれない人が聞いたら半殺し必至の発言ね・・・」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:27:41.76 ID:ju5XU7cb0
垣根「しかしまあ垣根鉄塔なんて仮名がつくとはなあ」
心理定規「微妙に語呂が合ってて腹が立つわね」
垣根「勝手に腹を立てるな、俺のせいじゃない」
心理定規「そ。はいこれ」ドサッ
垣根「おお、有難う・・・って、コンビーフ?」
心理定規「なんと捨て牌を取らない麻雀で19連勝もしちゃってね、一年分くらいの食料を確保できたのよ。」
垣根「だからって全部コンビーフはねぇだろ」
心理定規「あとマヨネーズ」
垣根「かぶった!」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:31:59.67 ID:ju5XU7cb0
垣根「・・・朝だ」
垣根「ノンレム睡眠の真っ最中に起きてしまった。宝くじ拾える気分。」
心理定規「訳わかんないこと言ってないで。」
心理定規「じゃあ今日も稼ぎに行ってくるわね」
垣根「おお、今日は何縛りだ?」
心理定規「テトリスで細長い棒をトドメに使わずにどれだけ耐久できるかやってみるわ」
垣根(こいつ縛りプレイしないで普通にやれば勝てるんじゃ・・・)
心理定規「強きものはね、常に自分を超えることに迫られるのよ。自分に制約をかけてより高みを目指すのよ。」
垣根「そうかい」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:35:16.19 ID:ju5XU7cb0
垣根「高み、ねぇ・・・」
垣根「第二位とはいえ、俺もまだ超えるべき存在がある」
垣根「自分を高めることが必要なのか?俺は・・・。」
垣根「・・・とりあえずコンビーフを保存する為の保管庫を作らんとな」シュババババ
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:37:33.32 ID:ju5XU7cb0
垣根「the☆昼だ」
垣根「昨日のメディア進出のせいで人がやけに一杯いる」
垣根「今思えば暗部としてやってはならないのではないだろうかこれ」
御坂妹「・・・」ジー
垣根「あれは第三位の超電磁砲・・・?」
御坂妹「厳密には、そのクローンです。と、ミサカは訂正をします」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:39:54.29 ID:ju5XU7cb0
垣根「へぇ、例のレベル6シフトとかに使ったあれかぁ。お前らも大変だよなあ」
御坂妹「今のあなたほどではありません、と、ミサカは見下したような笑顔で返事をぶつけます」
垣根「意外と手厳しいな・・・」
御坂妹「にしても第二位ともあろうお方がよくもまあここに住もうと思いましたね、とミサカは呆れ顔で溜息をぶつけます」
垣根「やめろ息が生暖かい」
垣根「まぁ、なんだ、いろいろ俺にも事情があるんだよ」
御坂妹「そうですか、とミサカは納得顔で頷きます」
御坂「およ、あんたが噂の垣根鉄塔、もとい帝督?」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:43:17.15 ID:ju5XU7cb0
垣根「お、クローンその2か?」
御坂「オリジナルよオリジナル。しかしまあ馬鹿と天才は紙一重って言うけども本当にそうなのね・・・」
垣根「ちょっと手違いでな」
御坂「手違いってレベルじゃないわよ・・・」
垣根「!」ポコーン
御坂「え?その音は電球が出てきた音だっけ?何か違う!?」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:45:37.11 ID:ju5XU7cb0
垣根「おいクローン」
御坂妹「何でしょうか、とミサカはこれから来るであろう要求に対して身構えます」
垣根「お前のほかのクローンとのネットワークは第一位とつながってるんだよな?」
御坂妹「厳密に言えばその傍にいる上位個体にですが、とミサカは質問の意図が良く飲み込めないまま返答します」
垣根「それでいい。奴に俺の存在を教えろ。そして奴を呼べ。」
御坂「!?」
御坂妹「一体何をする気でしょうか、と、ミサカは問いをぶつけます」
垣根「挑戦状だ。もともとアイツに対抗するためにこの生活を享受した。」
垣根「まだ話題もHOTだ。あいつが負ける姿が全国放送だぜハハハハ」
御坂妹「どうしましょう、とミサカはお姉様に問いかけます」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:47:05.51 ID:ju5XU7cb0
御坂「決まってるじゃない、断りなさい」
垣根「あ?」
御坂「あんたがここまでして何故一方通行が来ないか考えてみなさいよ。」
御坂「あんたが高みに上れていないからじゃないの?」
御坂「あんたが!一方通行と会う『偶然』を手に入れられるほどの!高みを!まだ極めて無いからじゃないの・・・?」
垣根「・・・!」ハッ
垣根「その通りかも知れねえな。」
御坂「分かったならよし」
垣根「ああ、機会は俺が自力で掴み取るぜ」
御坂妹「ハッピーエンド、と、ミサカは幕を締めくくります」
垣根「ところでさ」
御坂「うん」
垣根「コンビーフを一年飽きずに食える方法って知ってるか?」
御坂「えっ」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:49:50.33 ID:ju5XU7cb0
垣根「夕方だ。マスコミの姿はまだ良く見えるぜ。」
垣根「しかし何日、何ヶ月、いや何年かかるんだろうなあ目標達成まで」
垣根「コンビーフうめえ」ムシャムシャ
垣根「今日は寝るか。うん。」
旅掛「ちょっとよろしいかな」
垣根「ああ?」
旅掛「非常にいい目をしているねぇ」
垣根(こいつつい最近見たような雰囲気を・・・)
旅掛「申し遅れてすまない、私は足りないものを示すコンサルタントのような者だ」
垣根(自己紹介になってるのか?いや、なってるか・・・うん?)
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:51:22.24 ID:ju5XU7cb0
垣根「残念なだが俺はもういろいろ足りているぜ」
旅掛「おや、家が足りないようだが」
垣根「いいや、家なんて枝葉末節だ。生命活動できるならどこだっていいんだぜ。選択の自由だ。」
旅掛「それはすまなかった。ただ私の目には君はあまりにも不満足の色が見える。不可抗力でこうなったんじゃないか?」
垣根「・・・関係ないな」
旅掛「目標だ」
垣根「は?」
旅掛「目標さえあれば人は生き生きするんだ。」
垣根「はぁ・・・」
旅掛「君は目的があるようには見える。だが目標が無いようではその目的を達することは出来ない。」
垣根「・・・」
旅掛「目標を持て。それだけだ」ザッ
垣根「なんだったんだ一体・・・」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/06(日) 23:57:21.81 ID:ju5XU7cb0
垣根「朝かよ」
垣根「多くの視線にも慣れてきたな。今となってはコンビーフばっかり食べてるのもコンプレックスじゃあない」ムシャムシャ
初春「あー!あれですよ佐天さん!噂の鉄塔さん!」
佐天「おーあれかー」
初春「凄いですね!本当に鉄塔で暮らしてますよアレ!」
黒子「・・・?よく見たらあれ、第二位ですの?」
佐天「第二位!?」
初春「なんでまたこんな僧侶のような生活に・・・」
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:00:30.10 ID:sd+RSf7H0
黒子「釈尊は貴族の出であるにもかかわらず、世を憂い出家したという話がありますの。」
佐天「つまり・・・」
黒子「はい、恐らくは『悟り』の境地に行こうとしていると思われますの・・・」
佐天(能力者って極めるとここまで行くんだなあ)
初春(でもあの準釈尊さん、どこかで見たような・・・うーん・・・)
垣根(あらぬ誤解を招いてる上にあの花畑をどっかで見た気がするが、まぁほっとくか。)ムシャムシャ
佐天「ということはそのうちこの行為が無駄と知るんですね!」
初春「そうなりますね」
垣根「!!??!?!?」
垣根「無駄・・・だと・・・」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:01:28.72 ID:sd+RSf7H0
黒子「まぁあんなことやってても悟れる気はしませんの」
初春「ストーリー通りに事は進むのです!」
佐天「あーっ、それもしかしてボヘミアンラプソディー?」
初春「正解!」
黒子「?」
垣根「」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:03:01.04 ID:sd+RSf7H0
垣根「昼なのかよ」
垣根「いい加減ピクニック気分で過ごすことも厳しいな」
垣根「まあ最初っからそんな気分無いがな」カツカツ
打ち止め「あーっ!ここ、ここ、ここだよってミサカはミサカは鉄塔を指差してみる!」
一方通行「ンだァもう・・・マスメディアにあれこれ言われてミーハーになるんじゃあありませン!」
打ち止め「はーいってミサカはミサカは気持ちの高ぶりを押さえてみる」
一方通行「くそォ、一瞬しか見てねェが、一度どっかで見たことあるような雰囲気を持ってたから嫌なんだよォ・・・」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:05:11.81 ID:sd+RSf7H0
打ち止め「?ってミサカはミサカは疑問符を上につけてみたり」
垣根「ありゃあ・・・第一位!!!」ガバッ
一方通行「・・・なんでテメェがここにいる」
垣根「お前への復讐のためさ」
一方通行「ほほォ、わざわざこんな大仰なジャングルジム作りやがって。」
垣根「ふん、ジャングルジムでいいさ。今から貴様に面白いものを見せてやる」
一方通行「興味深ェな。見せてもらおォか。」
打ち止め「何かな何かなってミサカはミサカは飛び跳ねつつ鉄塔の中へDIVE!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:07:37.05 ID:sd+RSf7H0
垣根(かかった!)
垣根「俺がこの外に出るとぉ・・・!」
打ち止め「!!!??!?」ドガン
一方通行「あァ!?」
垣根「鉄塔の中に入ったが最後、そいつは出てくることは出来ない。」
垣根「もっとも、金属塊になっても問題は無いってんなら話は別だがな」
垣根「これでお前は確保だ。もう逃がさんぜ一方通行」
一方通行「へェ。一度目は未遂だったが二度目は本気で人質とりやがったかァ」
垣根「人質?冗談言うなよもやし。お前があん中に入ればアイツは簡単に助けられる。そう、入るだけでだ。」
垣根「俺は別にそれを止めやしねぇよ。もとよりあのガキはお前を倒すための触媒にすぎないんだよ」
垣根「さあ助けろよ。助けろよ。ただしお前が捕らわれることになるがな」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:08:56.90 ID:sd+RSf7H0
一方通行「はン、三下様の言うこといちいち聞いてられっかよォ。」
一方通行「こういう時はなァ・・・」
一方通行「鉄塔ごと壊せばいいんだよ!」ガコン
垣根「へぇ、ところで俺の能力を覚えているのか?」
垣根「ここはもうお前の知ってる世界じゃねえんだよ」
一方通行「なッ・・・攻撃が跳ね返ってくる・・・だとォ・・・!」
垣根「勝負上がりだなァ第一位。とっとと鉄塔へ行きやがれ」
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:09:57.39 ID:sd+RSf7H0
一方通行「跳ね返す・・・ねェ・・・」
一方通行「なァんだ・・・それだけか・・・へェ・・・」
一方通行「おい、結標ェ」
結標「オッケー。もう既に海原を転移させたわ」
海原「へ?あの、何で僕鉄塔の中に」
結標「そしてすかさず鉄塔の外へ打ち止めを」ヒュン
打ち止め「あ、なんともないってミサカはミサカは自分の無事を確認してみる」
一方通行「さァゲームオーバーだ三下ァ。ロクに飯食ってないから鍛えていても実は俺よりもやしになってんじゃねェか?」
垣根「」
一方通行「鉄塔に戻るのは、お前だァ」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:12:30.35 ID:sd+RSf7H0
海原「・・・まさか垣根の首根っこをつかんでそのまま私に発射するとは・・・」ボドボド
一方通行「お前も出れるし奴も引き戻せるし一石二鳥だろォ?」
土御門「全く、俺が下見してなかったらどうなってたことやら・・・」
結標「しかしまあアンタを倒すためだけにあんな生活を享受するなんてね。臥薪嘗胆って言ったところかしら。」
一方通行「結末は臥薪嘗胆とはいかなかったがなァ」
土御門「さて今日の任務だ。内容は・・・」
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:13:47.83 ID:sd+RSf7H0
垣根「気づいたら夜だ」
垣根「高みが足りなかったのかなぁ・・・」
垣根「今日を持ってこの鉄塔は回収するか・・・」
垣根「ん?あれ?」
垣根「いつの間にか完全に自立してるこいつ!?」
垣根「手に負えなくなってるだと・・・まさしく未元物質・・・。」
心理定規「ただいま。縛りテトリス、気づいたら24時間突破しててびっくりしたわ」
垣根「お前の集中力にびっくりだよ」
心理定規「その怪我、第一位に会ったわね?」
垣根「ああ。」
心理定規「そして負けたわね?」
垣根「・・・ああ。」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:15:38.48 ID:sd+RSf7H0
垣根「だが清清しい気分だ」
垣根「第一位を連呼してた昔の自分が馬鹿だったように思えるよ」
心理定規「今気づいたの?」
垣根「おい流石の俺も落ち込むぜ」シュン
心理定規「そんなわけで今日の稼ぎの分よ」
垣根「・・・何だそれは」
心理定規「指輪」
垣根「見りゃ分かる」
心理定規「察しなさい」
垣根「ふーん」モッチャモッチャ
心理定規「コンビーフおいしい?」
垣根「・・・ああ」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:16:48.79 ID:sd+RSf7H0
垣根「そして朝だ」
垣根「これ以上無いくらい清清しい朝だな」
上条「やべぇ!工事中だったから違う道通って行こうとしたら道に迷った!遅刻確実!不幸だぁぁぁ!」
垣根「おーおー大変そうだなぁ」
上条「やべっ足ひねった」ズルッ
垣根「!?あぶな・・・」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:18:38.74 ID:sd+RSf7H0
バシュン
上条・垣根「・・・へ?」
上条「鉄塔が・・・」
垣根「右手に触れただけで消えた・・・?」
垣根「まぁなんにせよ有難う!」
垣根「おめでとう君には俺を救出してくれたお礼にコンビーフ一年分弱をあげよう」
上条「へぇ、はぁ・・・なんだかよく分からないけれど有難うございます・・・。」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:19:41.64 ID:sd+RSf7H0
垣根「いやあ改めましていい朝だ。」
垣根「第一位だとか最強だとか、そんなのは瑣末事だったんだろうな」
垣根「俺は俺の中の常識に縛られてたのかもしれねえ」
垣根「よし、今日は気分がいい。心理定規と大富豪やることにしよう。うん。」
上条「くそぉぉぉぉ!コンビーフ重てぇぇぇぇぇぇ!不幸だぁぁぁぁ!」
[>完
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/03/07(月) 00:29:05.16 ID:sd+RSf7H0
皆様お疲れ様です
当方SS初挑戦でございまして、
いろいろと空気とかをかるーくつかむためにあえてこちらでやらしていただきました。
いろいろと稚拙な部分がさらけ出されておりますがなんというかそのすいません
ジョジョをあまり知らない人でも何とかなるように出来てる・・・のでしょうか?ww
次回作があるんだったらその時もまたスタンド再現モノになるかもしれません。
どこでやるかは分かりませんがww
[>それでは
SS速報VIP:垣根「鉄塔、スーパーフライか・・・」