SS速報VIP:八幡「はまち劇場」【俺ガイル】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622367612/2: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 18:44:06.31 ID:Nd+FtBaDO
【第一話】
雪乃「お腹が減って来たわ」
小町「それでは結衣さんのサブレでも食べますか」
結衣「小町ちゃん!?」
3: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 18:47:22.16 ID:Nd+FtBaDO
雪乃「おいしい」
結衣「な~んだ。こないだ持ってきた鳩サブレの事だったんだ」
小町「いくら小町でもよそ様のワンちゃんを食べたりしませんよ」
結衣「ごめんごめん」
小町「でもまあ、ワンちゃんのお肉もおいしいらしいですけどね」
結衣「えっ……!?」
雪乃「そうらしいわね。昔は牛や豚、鶏より犬の方がポピュラーな食材だったそうよ」
結衣「…………」
小町「特に毛色が赤い仔や茶色の仔は滋養強壮に良かったらしいですね」
雪乃「味も良かったらしいわね」
結衣「……食欲がなくなった」
【第二話】
横寺「キミらってどんな下着を履いてるの?」
雪乃「横寺君……遂に本性を現したのね」
結衣「ヨーヨー……それはマジでキモいよ」
いろは「先輩のえっち」
雪乃「いつかやらかすと思ってはいたのよ」
横寺「違うんだよ。筒隠がね、最近やたらランジェリーカタログを見てるんだよ」
結衣「ヨーヨー。ツッツーのせいにしちゃダメだよ?」
いろは「まあまあ。良いじゃないですか? 先輩だって年頃の男の子なんですよー?」
横寺「一色……ぼくを庇ってくれるんだね?」
いろは「いえ別に。『先輩にも事情があるのかな?』って思っただけですよ」
雪乃「さてこの男の処遇をどうしましょうか。十時間くらい説教して、雑巾みたいに絞りあげるのが一番かしら」
横寺「ひぃ!?」
結衣「ゆきのん落ち着いて。何もそこまでしなくても」
いろは「そうですよ。まだえちぃことを言っただけなんですから」
雪乃「そうね。話を聞いた上で決めましょうか」
横寺「さっきも言ったように筒隠がね、最近やたらランジェリーカタログを見てるんだよ。それもアダルト向けの」
結衣「それ本当のことだったんだね」
横寺「元々おしゃれさんの筒隠がランジェリーカタログを読み耽るのは自然だけど、ティーン向けならともかくアダルト向けのランジェリーなのが気になるんだよね。気にしすぎと言われたらそれまでだけどさ、ぼくの悪影響で変なことに興味を覚えちゃったらと思うとね」
いろは「ふむふむ」
横寺「それで高校生でもそういうのを履くのか聞いてみたかったんだよ」
雪乃「委細承知したわ」
結衣「ツッツーが心配じゃ仕方がないね」
いろは「先輩にもつーちゃんにもお世話になってますし協力しますよ」
雪乃「私も手伝うわ」
横寺「みんな……」
いろは「わたしから行きますねー。とはいっても今日は履いてませんが」
横寺「マジで!?」
いろは「やーだなーもう嘘に決まってるじゃないですかー。せんぱいのえっち♪ まあ好きなのは黄色ですかねー」
結衣「あ、あたしは! その……パ、パパパ、パステルピンクのチェック柄が多いかも……」
雪乃「わ、私は! ……ぅん……私はそうね? 水色かしら?」
横寺「ふむふむ。個々人の好みが出てるね!」
??「それが何の参考になるのかお聞かせ願いたいものです」
雪乃・結衣・いろは「「…………」」
横寺「やあ月子ちゃん」
月子「振り向かずによくわたしだとわかったですね」
横寺「ぼくが月子ちゃんをわからない訳ないじゃない」
月子「ほっほう。では、今わたしが何を考えているかわかるですか?」
横寺「その前フリは不機嫌な時のサイン。大方ぼくにセクシーなランジェリーカタログを読み耽っている所を見られて恥ずかしいって所かな?」
月子「先輩は変態さんで鈍感さんで意地悪さんですね」
【第三話】
葉山「おっす」ガラガラ
雪乃「こんにちは葉山君。
由比ヶ浜さんと一色さんと小町さんは用事があるそうよ」
葉山「らしいね。『君のいた季節』の続編だか外伝が出たので買いに行くと言っていたよ」ピシャリ
雪乃「あら、よく知っていたわね。盗聴でもしたのかしら?」ニコリ
葉山「良い笑顔で人聞きの悪い事を言わないでくれ」
雪乃「冗談よ」クスッ
雪乃「でも、二人なのは久しぶりね」
葉山「そうだな。いつも五人でいるし」
雪乃「新鮮よね。こういうの」クスッ
葉山「ああ」
雪乃「紅茶は飲むかしら?」
葉山「頼む」
雪乃「ええ」コポコポ
雪乃「どうぞ」スッ
葉山「いただきます」ズズズ
雪乃「…………」ゴソゴソ
葉山「(今日もうまいな……)」
雪乃「葉山君」スッ
葉山「それは?」
雪乃「昨日クッキーを作ったのよ。皆で食べようと思ってね。
でも三人は来ないというし、持って帰っても仕方ないからあなたに全部あげるわ」
葉山「いいのか?」
雪乃「ええ。また作れば良いだけだもの」
葉山「ありがたくいただくね」
雪乃「量が多いから食べ切れないかもしれないけれど」
葉山「いや、いけると思う」サクサク
雪乃「そう」
葉山「今度のも楽しみだな」
雪乃「あまり期待しないでちょうだい。所詮素人の手遊びなのだから」
【第四話】
千歳「やっ、ルミルミ。今帰りかい」
留美「ルミルミって呼ばないで」
千歳「留美、折角会えたんだしドーナツでも食べに行かない?」
留美「…………」ダッシュ
千歳「ちょっ!? 留美っ、待って!」ダッシュ
留美「はー……はー……」
千歳「ハァハァハァ……や、やっと捕まえた……」
留美「千歳、私でハァハァしてるの? キモいからやめて」
千歳「ハァハァ……そんなつもりじゃ……ハァハァ……ない」
留美「ロリコン」
千歳「ロ、ロリコンちゃうわっ!」
留美「ロリペド」
千歳「ロ、ロリペドちゃうわっ!」
留美「ロリタリアン」
千歳「三回目はダメぇ!」
千歳「まったくもう。まったくもうだよ、まったくもう。
なんで、中学生にドーナツを奢ろうとしただけでロリコン扱いされなきゃいけないんだよ」モグモグ
留美「ごめんごめん」モグモグ
千歳「高校生が生き辛い世になってしまったなぁ……」モグモグ
留美「それは大袈裟だよ」モグモグ
【第五話】
信吾「一色の『ねぇ~え~、せんぱ~い』の中毒性は異常」
結衣「ねぇ~え~、イッチ~」
雪乃「ねぇ~え~、一ノ瀬く~ん」
いろは「…………」
結衣「思ったよりクオリティが低かった……」
雪乃「そうね……」
信吾「こればかりは二人どころかコトナさんでも麻里でも真似できないよな……」
いろは「えっへん」
信吾「やれるとしたら比企谷か?」
いろは「お米ちゃんにだけは真似されたくないです!」
信吾「相変わらず比企谷と張り合っているのな」
いろは「お米ちゃんには負けたくないんです」
信吾「俺にはドングリの背比べに見えるが」
いろは「むー。そういうならわたしの本気を見せてあげます!」
信吾「おう。やってみな」
いろは「もーっ、せ~んぱ~い。おっそ~い~っ! むぅ」
信吾・雪乃・結衣「「ぐはっ!!」」
【第六話】
結衣「ふぅ。楽ちん楽ちん」
雪乃「由比ヶ浜さん、何しているの?」
結衣「見ての通り机に胸を乗せているんだよ。こうしてると楽だから」
雪乃(楽!? えっ、胸が重いって事!? 何がどういう事なの……。
一体由比ヶ浜さんの胸には何が詰まっていると言うの!? 私にはわからない……)
葛葉(ユイとてこ。どっちが大きいのだろうか?)
結衣「ゆきのん、くー。見過ぎ」
【第七話】
いろは「せんぱーい」
貴寬「なに?」
いろは「海老名先輩から『どきどき学園☆イケメンパラダイス-アイツが頭から離れなくて-』っていう自作の薄い本を押し付けられたんですけどー」
貴寬「うわああああああああああああああああ!」
いろは「凄かったですよ。葉山先輩は案の定でしたけど横寺先輩とか勇士先輩とかが寄ってたかって先輩をグチャグチャのヌチャヌチャに愛してましたし」
貴寬「うわあああああああああああああああああああああああああああ!」
いろは「最近ははやたか単体より複数カップリングの方がキテるとか言ってましたけど何のことですかね……あああと、その……先輩の……えっと、あれ……あれって、こんなに小さいんですか? わたしの小指ぐらいしかありませんでしたよ……?」
貴寬「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
いろは「あ、泣きながら走って出て行っちゃった。どうしたんだろ」
鈴鹿「あんなん鋼のメンタルの早坂先輩でも泣くって……後で貸して」
本牧「海老名さん本当に何者だよ……後で貸して」
藤沢「今貸して!」
【第八話】
結衣「それでね、昨日新しいピアス買ったんだー」
雪乃「そうなの」
結衣「前から欲しかったやつだから嬉しくて♪」
いろは「羨ましいですねー。わたしも新しいアクセとか欲しいですー。せんぱーい」
薫「何故オレ?」
いろは「なんとなくですよ、なんとなく♪」
薫「今金欠だからアクセなんて買えない」
いろは「先輩にそんなこと頼みませんよー。
頼むとしても、せいぜい買い物に付き合ってもらうくらいですよー」
薫「荷物持ちになれと」
いろは「そういうつもりではないんですが」
結衣「いろはちゃんは大胆だねぇ」
いろは「なっ!?」
結衣「源君とデートしたいんでしょ?」
いろは「違います違います! そんなんじゃありませんよー!」
薫「ほっほう」
いろは「ちょっ! こっち見ないでください!」
結衣「可愛いなぁ」
雪乃「ええ」
いろは「むきーっ!」
【第九話】
結衣「ねえ、さいちゃん」
戸塚「なに?」
結衣「あたしね、好きな人が居るんだけどさ」
戸塚「ほう」
結衣「誕生日を迎えたし、これを機に告白しようと思うの」
戸塚「良いんじゃない? 応援するよ」
結衣「ホント?」
戸塚「うん」
結衣「やったぁ!」
結衣「でも、いざ告るとなると緊張しちゃってさ」
戸塚「そういうのあるよね」
結衣「だから練習相手になって欲しいかなーって」
戸塚「ぼくじゃあまり参考にならないと思うよ」
結衣「そんなことないって。むしろさいちゃんの意見が欲しい」
戸塚「うーん……」
結衣「お願いします。あたしに力を貸してください」
戸塚「わかった」
結衣「ありがとう! お礼は必ずするね!」
一回目
結衣「さいちゃん……のこと、好き……なの。付き合って欲しいな」
戸塚「うん。良いと思う」
結衣「なんかテキトーだし……」
戸塚(あっさり落ちそうだったなんて言えないよ……)
二回目
結衣「さいちゃんはどんな女の子が好きなのかなー?」
戸塚「熱くて根性のある人が好きかな。一途だったり泥臭い所にキュンとする」
結衣「なるのが難しいね……」
戸塚「だからこそ憧れる」
三回目
結衣「さいちゃんに手作り料理を作ってあげたいかなーって。ずっと、一生だよ」
戸塚「ごめんなさい!」
結衣「即答っ!?」
戸塚「ぼくも作って食べさせたい」
四回目
結衣「さいちゃん……あたし、胸がドキドキしてるの。触れてみる……?」
戸塚「えっ、いいの!?」モミ
結衣「ふぇ!?」
戸塚「やわらかい……」モミモミ
結衣「さっ、さいちゃん! そういう意味じゃないよーっ!」
戸塚「ご、ごめん……」
結衣「次から聴診器で聞いてもらうね」
五回目
結衣「ねぇ、その……キスしたいなー? なーんて。えへへ……」
戸塚「」チュ
結衣「むぐっ!?」
戸塚「んんっ! んん……! ちゅ……ちゅるる……」
結衣「うぅーっ!」
戸塚「ちゅむ……んちゅ……」
結衣「ぷはぁ!」
結衣「大胆すぎるよさいちゃん!」
戸塚「ぼくもしたかったから……」
結衣「あたしで良かったの?」
戸塚「うん」
六回目
結衣「ねぇ、その……今日も……」
戸塚「ん~今日はどうしたいのかな~」
「ちょぉーと待ったぁー!」
結衣「ゆ、ゆきのん……とヒッキー、なんでここに?」
材木座「我もいるぞ」
結衣「中二に……ええっ、なんでさいちゃんも……」
結衣「って、さいちゃんが二人?どういうこと?」
戸塚?「……」
雪乃「ここ数日の由比ヶ浜さんの言動がおかしいから皆で調べてみたらこんなことになっているなんて……」
雪乃「由比ヶ浜さん、気付け薬よ」プシュッ
雪乃「これで元に戻ったかしら」
結衣「あ……あれ、あたしどうしちゃてたんだろ」
戸塚「由比ヶ浜さん、元に戻ったんだね」
八幡「それにしても戸塚になりすまして由比ヶ浜を誑かすなんて」
材木座「鬼!悪魔!まさに外道!断じて許さぬぞ」
平塚「偽物め!何が目的だ」
結衣(平塚先生いつの間に……)
偽戸塚「……バレてしまっては仕方がない」
バキボキビキ
戸塚「八幡、偽物の姿が変化しているよ」
ブワサッ
材木座「何奴、名を名乗れぃ」
??「俺は……HACHIMANをアンチする者、名前はまだ無い」
八幡「ないのかよ!」
結衣「その前にHACHIMANアンチって何?」
八幡「それはだな……」
比企谷HACHIMANの哄笑に掻き消される比企谷八幡への鎮魂歌
比企谷HACHIMANがやって来る。
千葉の大地からやって来る。
頼んでないのにやって来る。
「ホンモノ」「ホンモノ」と耳障りな羽音をたてる信者という名のイナゴの群れを引き連れてやって来る。
そそり勃つ男根から欲望を垂らしながらやって来る。
イナゴの群れも男根をそそり勃たせて付いてくる。
ある時はアイドルを、ある時はバンド少女を、「本物が欲しい」と言って犯すためにやってくる。
本物の肉便器が欲しいと言ってやってくる。
主人公達よ、早くお逃げなさい。
HACHIMANは涎を垂らして、重箱の隅をつついてくる。
HACHIMANは意気揚々と揚げ足を取ってくる。
HACHIMANはイナゴと共に貴方からマウントを取ってすぐにぐちゃぐちゃにするから、早くお逃げなさい。
ヒロイン達よ、早くお逃げなさい。
悪神によって心を歪められない内に遠いところへ、主人公と手に手を取ってお逃げなさい。
さもないと、貴女はすぐさま知能を奪われてしまう。
まともな判断もなにも出来ない木偶人形にされてしまう。
見目の良いだけのHACHIMANの精液袋にされてしまう。
都合のいいイナゴ共の慰み者にされてしまう。
だから早くお逃げなさい。
貴女が貴女であるうちに。
貴女が肉人形にされてしまわない内に。
貴女が人としての尊厳を持っているうちに。
貴女が愛すべき主人公と共に穏やかで暖かい世界に早くお逃げなさい。
HACHIMANに侵略された世界の人たち、今は耐えてください。
HACHIMANの精液の雨に打たれようとも、
HACHIMANの何の経験にも裏打ちされていない、ネットで拾い読みしただけの薄っぺらな達観した言葉が耳障りであろうとも、今は耐えてください。
HACHIMANがアナタの愛する世界の主人公を踏み躙り、時には亡き者にしようとも、
HACHIMANがアナタの愛する世界の少女達を嬲り、犯し、孕ませ、知能と尊厳を奪われようとも、
それは単なる彼らの作り出した紛い物なのだから、今は耐えてください。
止まない雨はありません。
晴れない雲はありません。
通り過ぎない嵐はありません。
だから、今は耐えてください。
決して負けないでください。
膝を屈することなく、倦むことなく、歪むことなく、前を向いてください。
そして、哀れな哀れな比企谷八幡。
臆病で優しい貴方。
心から通じ合える少女達とのささやかで温かな世界を愛していたはずの貴方。
下劣な者達によって、骨を抜かれ、肉を穿り出され、居場所を奪われ、そして、遂には貴方の皮を被った者達によって、その名すら穢された哀れな貴方。
雪ノ下雪乃が泣いている。
打ち捨てられた比企谷八幡の骨を抱えて泣いている。
由比ヶ浜結衣が泣いている。
投げ捨てられた比企谷八幡の肉を抱えて泣いている。
一色いろはが泣いている。
無数に蠢くHACHIMAN達によって、侮蔑と誤解と嫌悪によって穢された比企谷八幡という少年の存在を目にして、泣き叫んでいる。
比企谷八幡と、彼が傷付きながらも愛した人達とその世界を愛した人達が泣いている。
HACHIMAN達の群れがあらゆる世界を蹂躙する様を目にして泣いている。
自分達が愛した世界から生み出された悪意達が、あらゆる世界にいる、自分達と同じようにその世界を愛する者達を傷付け、穢していくのを見て泣いている。
嗚呼、それでも彼らは聞こえない。
自分達の上げる羽音と哄笑に塗れた彼らの耳には何も届かない。
怒りの声も、怨嗟の声も、嘆きの声も、そして僅かな正し導こうとする声すら何も聞こえない。
欲望をそそり勃つ男根から撒き散らしながら、耳障りな羽音をたてて、彼らは今日も嗤い続ける。
戸塚「…………」
材木座「……これは……ポエムなのだろうか」
結衣「……うう、中二の小説のほうがまだマシに見えるよう」
雪乃「……頭が痛くなって来たのだけれど、こんなのを見せられて何を理解しろと言うのかしら」
八幡「言ってしまえば俺ガイルSSで幅を利かせているHACHIMAN作品に乗ることができず」
「さりとてVSHACHIMANのようなセンスを持ち合わせているわけでもない」
「そんな恨みが募り、空回りしている存在なんだ」
戸塚「かわいそうな存在なんだね」
材木座「だが戸塚に扮し貶めようとしたのは許せん」
結衣(あたしの事はいいのかな?)
雪乃「HACHIMAN作品は決して愉快なものではないのだけれど……これもいかがなものかと思うわ」
平塚「うむ、HACHIMANやその作者が恨めしくともそれ以下になってしまっては意味がないからな」
HACHIMANをアンチする者「うがぁー俺を無視するなー」
材木座「いやいや無視したわけではないぞう」
材木座「しかしお主『HACHIMANをアンチする者』は正直呼びにくいぞ」
戸塚「そうだね、もっとこう呼びやすいあだ名とかあるといいよね」
八幡「そうだな……『トレッキー』とか」
雪乃「比企谷くん、それは意味をわかって言っているのかしら」
トレッキー「ふざけたことばかり言ってんじゃねー」
トレッキー「葉虫!召喚」
材木座「ぬぅ、何だこの光は」
葉虫「僕、参上!今日もヒキタニを陥れるぜ」
結衣「あっ、アンチ・ヘイトでよく見る隼人くんだ」
雪乃「そうね、無駄にくっつけられたりするからいい迷惑だわ」
葉虫「ヒャッハー、くたばれーヒキタニぃー」
八幡「おっと」
葉虫「セィッ」
八幡「オラァ」
葉虫「クソっ、ぼっちのくせに予想以上の動きだ」
平塚「比企谷は色々なSSとクロスやコラボをしているからな、多少は鍛えられるというものだ」
トレッキー「何をしている、さっさと始末しろ」
葉虫「わかっているさ、勝負はこれからだ」
平塚「比企谷、あれを使え!」
八幡「はいっ」
葉虫「うおぉぉ」
八幡「あ○かしがたりで覚えた『術式発動』ッ」バシュッ
葉虫「ウギャァァァ、か、体が消えていくぅ」
八幡「成仏しろよ」
結衣「……(あまりの展開についていけない)」
雪乃「……(俺ガイルってこんな話だったかしら)」
材木座「八幡ー、自分だけ術式使うなんてズルいでおじゃるー」
戸塚「やっぱり八幡はすごいね」
八幡「トレッキー、次はお前だ」
トレッキー「くそぉ、ヒキタニのくせに生意気なぁ」ドドドド
八幡「術式発動」バシュッ
トレッキー「ウギャァァァ、か、体が消えていくぅ」
トレッキー「いやだぁー成仏したくないィィ」
八幡「今度現れるときは……真っ当なファンになれよ」
平塚「終わったな、比企谷」
八幡「そうですね、平塚先生」
材木座「はちまーん、その術我にも教えて欲しいのだが」
八幡「えー(めんどくさそうな顔)」
材木座「そんな顔しないでーお願いだからー」
八幡「じゃあこれ読んで自分で覚えて」
材木座「うむ、恩に着るぞ八幡」
雪乃(術式なんてやはりおかしい、御札とか何か道具の助けを借りたんじゃないかしら……)
戸塚「ニセモノを追い払ってくれてありがとね、八幡」ニパァ
八幡「とっ、戸塚ぁ(守れてよかったこの笑顔)」
由比ヶ浜「ヒッキー」
八幡「どうした由比ヶ浜」
結衣「あたしは今回すごく傷つきました」
結衣「そんなあたしには慰めが必要だと思うのです」
結衣「だからヒッキーはあたしを慰めないといけないんだよ」
八幡「何その論理の飛躍」
結衣「いいから行くの」
八幡「行くってどこだよ」
結衣「うーん、いろいろ見たり、歩きながら考えようよ」
八幡「へいへい」
誕生日を迎えて、これを機に告白しようと思ってから始まったこの騒動
いろんな思いが交錯したけどやっぱりあたしが思うのは……
待たないで、こっちから行かなきゃね
おしまい
お誕生日おめでとう
ガハマさんに幸あれ
元スレ
雪乃「おいしい」
結衣「な~んだ。こないだ持ってきた鳩サブレの事だったんだ」
小町「いくら小町でもよそ様のワンちゃんを食べたりしませんよ」
結衣「ごめんごめん」
小町「でもまあ、ワンちゃんのお肉もおいしいらしいですけどね」
結衣「えっ……!?」
4: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 18:49:30.17 ID:Nd+FtBaDO
雪乃「そうらしいわね。昔は牛や豚、鶏より犬の方がポピュラーな食材だったそうよ」
結衣「…………」
小町「特に毛色が赤い仔や茶色の仔は滋養強壮に良かったらしいですね」
雪乃「味も良かったらしいわね」
結衣「……食欲がなくなった」
5: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 19:15:11.91 ID:Nd+FtBaDO
【第二話】
横寺「キミらってどんな下着を履いてるの?」
雪乃「横寺君……遂に本性を現したのね」
結衣「ヨーヨー……それはマジでキモいよ」
いろは「先輩のえっち」
6: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 19:17:05.93 ID:Nd+FtBaDO
雪乃「いつかやらかすと思ってはいたのよ」
横寺「違うんだよ。筒隠がね、最近やたらランジェリーカタログを見てるんだよ」
結衣「ヨーヨー。ツッツーのせいにしちゃダメだよ?」
いろは「まあまあ。良いじゃないですか? 先輩だって年頃の男の子なんですよー?」
横寺「一色……ぼくを庇ってくれるんだね?」
いろは「いえ別に。『先輩にも事情があるのかな?』って思っただけですよ」
7: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 19:22:18.26 ID:Nd+FtBaDO
雪乃「さてこの男の処遇をどうしましょうか。十時間くらい説教して、雑巾みたいに絞りあげるのが一番かしら」
横寺「ひぃ!?」
結衣「ゆきのん落ち着いて。何もそこまでしなくても」
いろは「そうですよ。まだえちぃことを言っただけなんですから」
雪乃「そうね。話を聞いた上で決めましょうか」
8: ◆9pp7qon/u2 2021/05/30(日) 19:25:04.60 ID:Nd+FtBaDO
横寺「さっきも言ったように筒隠がね、最近やたらランジェリーカタログを見てるんだよ。それもアダルト向けの」
結衣「それ本当のことだったんだね」
横寺「元々おしゃれさんの筒隠がランジェリーカタログを読み耽るのは自然だけど、ティーン向けならともかくアダルト向けのランジェリーなのが気になるんだよね。気にしすぎと言われたらそれまでだけどさ、ぼくの悪影響で変なことに興味を覚えちゃったらと思うとね」
いろは「ふむふむ」
横寺「それで高校生でもそういうのを履くのか聞いてみたかったんだよ」
雪乃「委細承知したわ」
9: ◆9pp7qon/u2 2021/05/31(月) 06:52:32.26 ID:SOEGHkZjO
結衣「ツッツーが心配じゃ仕方がないね」
いろは「先輩にもつーちゃんにもお世話になってますし協力しますよ」
雪乃「私も手伝うわ」
横寺「みんな……」
10: ◆9pp7qon/u2 2021/06/01(火) 22:17:24.08 ID:IZaRnQTAO
いろは「わたしから行きますねー。とはいっても今日は履いてませんが」
横寺「マジで!?」
いろは「やーだなーもう嘘に決まってるじゃないですかー。せんぱいのえっち♪ まあ好きなのは黄色ですかねー」
結衣「あ、あたしは! その……パ、パパパ、パステルピンクのチェック柄が多いかも……」
雪乃「わ、私は! ……ぅん……私はそうね? 水色かしら?」
横寺「ふむふむ。個々人の好みが出てるね!」
??「それが何の参考になるのかお聞かせ願いたいものです」
11: ◆9pp7qon/u2 2021/06/01(火) 22:20:57.14 ID:IZaRnQTAO
雪乃・結衣・いろは「「…………」」
横寺「やあ月子ちゃん」
月子「振り向かずによくわたしだとわかったですね」
横寺「ぼくが月子ちゃんをわからない訳ないじゃない」
月子「ほっほう。では、今わたしが何を考えているかわかるですか?」
横寺「その前フリは不機嫌な時のサイン。大方ぼくにセクシーなランジェリーカタログを読み耽っている所を見られて恥ずかしいって所かな?」
月子「先輩は変態さんで鈍感さんで意地悪さんですね」
12: ◆9pp7qon/u2 2021/06/06(日) 17:31:36.07 ID:sJgmNDqbO
【第三話】
葉山「おっす」ガラガラ
雪乃「こんにちは葉山君。
由比ヶ浜さんと一色さんと小町さんは用事があるそうよ」
葉山「らしいね。『君のいた季節』の続編だか外伝が出たので買いに行くと言っていたよ」ピシャリ
雪乃「あら、よく知っていたわね。盗聴でもしたのかしら?」ニコリ
葉山「良い笑顔で人聞きの悪い事を言わないでくれ」
雪乃「冗談よ」クスッ
13: ◆9pp7qon/u2 2021/06/06(日) 17:39:48.09 ID:sJgmNDqbO
雪乃「でも、二人なのは久しぶりね」
葉山「そうだな。いつも五人でいるし」
雪乃「新鮮よね。こういうの」クスッ
葉山「ああ」
14: ◆9pp7qon/u2 2021/06/06(日) 17:42:58.43 ID:sJgmNDqbO
雪乃「紅茶は飲むかしら?」
葉山「頼む」
雪乃「ええ」コポコポ
15: ◆9pp7qon/u2 2021/06/06(日) 17:57:59.34 ID:sJgmNDqbO
雪乃「どうぞ」スッ
葉山「いただきます」ズズズ
雪乃「…………」ゴソゴソ
葉山「(今日もうまいな……)」
雪乃「葉山君」スッ
葉山「それは?」
雪乃「昨日クッキーを作ったのよ。皆で食べようと思ってね。
でも三人は来ないというし、持って帰っても仕方ないからあなたに全部あげるわ」
葉山「いいのか?」
雪乃「ええ。また作れば良いだけだもの」
16: ◆9pp7qon/u2 2021/06/06(日) 18:54:38.95 ID:sJgmNDqbO
葉山「ありがたくいただくね」
雪乃「量が多いから食べ切れないかもしれないけれど」
葉山「いや、いけると思う」サクサク
雪乃「そう」
17: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 18:37:44.42 ID:zFjegZfqO
葉山「今度のも楽しみだな」
雪乃「あまり期待しないでちょうだい。所詮素人の手遊びなのだから」
18: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 21:11:45.79 ID:zFjegZfqO
【第四話】
千歳「やっ、ルミルミ。今帰りかい」
留美「ルミルミって呼ばないで」
千歳「留美、折角会えたんだしドーナツでも食べに行かない?」
留美「…………」ダッシュ
千歳「ちょっ!? 留美っ、待って!」ダッシュ
19: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 21:23:58.97 ID:zFjegZfqO
留美「はー……はー……」
千歳「ハァハァハァ……や、やっと捕まえた……」
留美「千歳、私でハァハァしてるの? キモいからやめて」
千歳「ハァハァ……そんなつもりじゃ……ハァハァ……ない」
留美「ロリコン」
千歳「ロ、ロリコンちゃうわっ!」
留美「ロリペド」
千歳「ロ、ロリペドちゃうわっ!」
留美「ロリタリアン」
千歳「三回目はダメぇ!」
20: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 21:55:04.17 ID:zFjegZfqO
千歳「まったくもう。まったくもうだよ、まったくもう。
なんで、中学生にドーナツを奢ろうとしただけでロリコン扱いされなきゃいけないんだよ」モグモグ
留美「ごめんごめん」モグモグ
千歳「高校生が生き辛い世になってしまったなぁ……」モグモグ
留美「それは大袈裟だよ」モグモグ
21: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 22:02:08.50 ID:zFjegZfqO
【第五話】
信吾「一色の『ねぇ~え~、せんぱ~い』の中毒性は異常」
結衣「ねぇ~え~、イッチ~」
雪乃「ねぇ~え~、一ノ瀬く~ん」
いろは「…………」
22: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 22:05:08.78 ID:zFjegZfqO
結衣「思ったよりクオリティが低かった……」
雪乃「そうね……」
信吾「こればかりは二人どころかコトナさんでも麻里でも真似できないよな……」
いろは「えっへん」
信吾「やれるとしたら比企谷か?」
いろは「お米ちゃんにだけは真似されたくないです!」
23: ◆9pp7qon/u2 2021/06/07(月) 22:10:55.94 ID:zFjegZfqO
信吾「相変わらず比企谷と張り合っているのな」
いろは「お米ちゃんには負けたくないんです」
信吾「俺にはドングリの背比べに見えるが」
いろは「むー。そういうならわたしの本気を見せてあげます!」
信吾「おう。やってみな」
いろは「もーっ、せ~んぱ~い。おっそ~い~っ! むぅ」
信吾・雪乃・結衣「「ぐはっ!!」」
24: ◆9pp7qon/u2 2021/06/08(火) 06:46:50.03 ID:0QZ1KSMOO
【第六話】
結衣「ふぅ。楽ちん楽ちん」
雪乃「由比ヶ浜さん、何しているの?」
結衣「見ての通り机に胸を乗せているんだよ。こうしてると楽だから」
25: ◆9pp7qon/u2 2021/06/08(火) 19:15:13.74 ID:0QZ1KSMOO
雪乃(楽!? えっ、胸が重いって事!? 何がどういう事なの……。
一体由比ヶ浜さんの胸には何が詰まっていると言うの!? 私にはわからない……)
葛葉(ユイとてこ。どっちが大きいのだろうか?)
結衣「ゆきのん、くー。見過ぎ」
26: ◆9pp7qon/u2 2021/06/10(木) 00:24:30.02 ID:EolrJblAO
【第七話】
いろは「せんぱーい」
貴寬「なに?」
いろは「海老名先輩から『どきどき学園☆イケメンパラダイス-アイツが頭から離れなくて-』っていう自作の薄い本を押し付けられたんですけどー」
貴寬「うわああああああああああああああああ!」
27: ◆9pp7qon/u2 2021/06/10(木) 00:35:07.13 ID:EolrJblAO
いろは「凄かったですよ。葉山先輩は案の定でしたけど横寺先輩とか勇士先輩とかが寄ってたかって先輩をグチャグチャのヌチャヌチャに愛してましたし」
貴寬「うわあああああああああああああああああああああああああああ!」
いろは「最近ははやたか単体より複数カップリングの方がキテるとか言ってましたけど何のことですかね……あああと、その……先輩の……えっと、あれ……あれって、こんなに小さいんですか? わたしの小指ぐらいしかありませんでしたよ……?」
貴寬「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
28: ◆9pp7qon/u2 2021/06/10(木) 01:04:02.95 ID:EolrJblAO
いろは「あ、泣きながら走って出て行っちゃった。どうしたんだろ」
鈴鹿「あんなん鋼のメンタルの早坂先輩でも泣くって……後で貸して」
本牧「海老名さん本当に何者だよ……後で貸して」
藤沢「今貸して!」
29: ◆9pp7qon/u2 2021/06/12(土) 12:03:18.52 ID:XtRU/A9fO
【第八話】
結衣「それでね、昨日新しいピアス買ったんだー」
雪乃「そうなの」
結衣「前から欲しかったやつだから嬉しくて♪」
いろは「羨ましいですねー。わたしも新しいアクセとか欲しいですー。せんぱーい」
30: ◆9pp7qon/u2 2021/06/13(日) 02:27:10.69 ID:7OunrEcYO
薫「何故オレ?」
いろは「なんとなくですよ、なんとなく♪」
薫「今金欠だからアクセなんて買えない」
いろは「先輩にそんなこと頼みませんよー。
頼むとしても、せいぜい買い物に付き合ってもらうくらいですよー」
薫「荷物持ちになれと」
いろは「そういうつもりではないんですが」
31: ◆9pp7qon/u2 2021/06/13(日) 19:02:51.47 ID:7OunrEcYO
結衣「いろはちゃんは大胆だねぇ」
いろは「なっ!?」
結衣「源君とデートしたいんでしょ?」
いろは「違います違います! そんなんじゃありませんよー!」
32: ◆9pp7qon/u2 2021/06/16(水) 19:05:41.26 ID:TpabcDmJO
薫「ほっほう」
いろは「ちょっ! こっち見ないでください!」
結衣「可愛いなぁ」
雪乃「ええ」
いろは「むきーっ!」
33: ◆9pp7qon/u2 2021/06/18(金) 06:50:33.58 ID:qmeavtY6O
【第九話】
結衣「ねえ、さいちゃん」
戸塚「なに?」
結衣「あたしね、好きな人が居るんだけどさ」
戸塚「ほう」
結衣「誕生日を迎えたし、これを機に告白しようと思うの」
戸塚「良いんじゃない? 応援するよ」
結衣「ホント?」
戸塚「うん」
結衣「やったぁ!」
35: ◆9pp7qon/u2 2021/06/19(土) 08:07:26.00 ID:9qCPI18QO
結衣「でも、いざ告るとなると緊張しちゃってさ」
戸塚「そういうのあるよね」
結衣「だから練習相手になって欲しいかなーって」
戸塚「ぼくじゃあまり参考にならないと思うよ」
結衣「そんなことないって。むしろさいちゃんの意見が欲しい」
戸塚「うーん……」
結衣「お願いします。あたしに力を貸してください」
戸塚「わかった」
結衣「ありがとう! お礼は必ずするね!」
36: ◆9pp7qon/u2 2021/06/19(土) 08:46:25.02 ID:9qCPI18QO
一回目
結衣「さいちゃん……のこと、好き……なの。付き合って欲しいな」
戸塚「うん。良いと思う」
結衣「なんかテキトーだし……」
戸塚(あっさり落ちそうだったなんて言えないよ……)
37: ◆9pp7qon/u2 2021/06/19(土) 09:20:05.91 ID:9qCPI18QO
二回目
結衣「さいちゃんはどんな女の子が好きなのかなー?」
戸塚「熱くて根性のある人が好きかな。一途だったり泥臭い所にキュンとする」
結衣「なるのが難しいね……」
戸塚「だからこそ憧れる」
38: ◆9pp7qon/u2 2021/06/19(土) 09:25:28.08 ID:9qCPI18QO
三回目
結衣「さいちゃんに手作り料理を作ってあげたいかなーって。ずっと、一生だよ」
戸塚「ごめんなさい!」
結衣「即答っ!?」
戸塚「ぼくも作って食べさせたい」
40: ◆9pp7qon/u2 2021/06/19(土) 19:41:10.69 ID:9qCPI18QO
四回目
結衣「さいちゃん……あたし、胸がドキドキしてるの。触れてみる……?」
戸塚「えっ、いいの!?」モミ
結衣「ふぇ!?」
41: ◆9pp7qon/u2 2021/06/19(土) 20:06:28.61 ID:9qCPI18QO
戸塚「やわらかい……」モミモミ
結衣「さっ、さいちゃん! そういう意味じゃないよーっ!」
戸塚「ご、ごめん……」
結衣「次から聴診器で聞いてもらうね」
42: ◆9pp7qon/u2 2021/06/20(日) 19:18:23.25 ID:arFKxSJ9O
五回目
結衣「ねぇ、その……キスしたいなー? なーんて。えへへ……」
戸塚「」チュ
結衣「むぐっ!?」
戸塚「んんっ! んん……! ちゅ……ちゅるる……」
結衣「うぅーっ!」
戸塚「ちゅむ……んちゅ……」
結衣「ぷはぁ!」
43: ◆9pp7qon/u2 2021/06/23(水) 07:11:43.61 ID:Tb3TbbdSO
結衣「大胆すぎるよさいちゃん!」
戸塚「ぼくもしたかったから……」
結衣「あたしで良かったの?」
戸塚「うん」
44: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 00:49:39.76 ID:CEfsX96v0
六回目
結衣「ねぇ、その……今日も……」
戸塚「ん~今日はどうしたいのかな~」
「ちょぉーと待ったぁー!」
45: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 00:57:37.83 ID:CEfsX96v0
結衣「ゆ、ゆきのん……とヒッキー、なんでここに?」
材木座「我もいるぞ」
結衣「中二に……ええっ、なんでさいちゃんも……」
結衣「って、さいちゃんが二人?どういうこと?」
戸塚?「……」
46: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 01:04:21.17 ID:CEfsX96v0
雪乃「ここ数日の由比ヶ浜さんの言動がおかしいから皆で調べてみたらこんなことになっているなんて……」
雪乃「由比ヶ浜さん、気付け薬よ」プシュッ
雪乃「これで元に戻ったかしら」
結衣「あ……あれ、あたしどうしちゃてたんだろ」
戸塚「由比ヶ浜さん、元に戻ったんだね」
47: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 01:10:45.52 ID:CEfsX96v0
八幡「それにしても戸塚になりすまして由比ヶ浜を誑かすなんて」
材木座「鬼!悪魔!まさに外道!断じて許さぬぞ」
平塚「偽物め!何が目的だ」
結衣(平塚先生いつの間に……)
偽戸塚「……バレてしまっては仕方がない」
48: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 01:29:22.79 ID:CEfsX96v0
バキボキビキ
戸塚「八幡、偽物の姿が変化しているよ」
ブワサッ
材木座「何奴、名を名乗れぃ」
??「俺は……HACHIMANをアンチする者、名前はまだ無い」
八幡「ないのかよ!」
結衣「その前にHACHIMANアンチって何?」
八幡「それはだな……」
49: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 01:30:35.34 ID:CEfsX96v0
比企谷HACHIMANの哄笑に掻き消される比企谷八幡への鎮魂歌
比企谷HACHIMANがやって来る。
千葉の大地からやって来る。
頼んでないのにやって来る。
「ホンモノ」「ホンモノ」と耳障りな羽音をたてる信者という名のイナゴの群れを引き連れてやって来る。
そそり勃つ男根から欲望を垂らしながらやって来る。
イナゴの群れも男根をそそり勃たせて付いてくる。
ある時はアイドルを、ある時はバンド少女を、「本物が欲しい」と言って犯すためにやってくる。
本物の肉便器が欲しいと言ってやってくる。
主人公達よ、早くお逃げなさい。
HACHIMANは涎を垂らして、重箱の隅をつついてくる。
HACHIMANは意気揚々と揚げ足を取ってくる。
HACHIMANはイナゴと共に貴方からマウントを取ってすぐにぐちゃぐちゃにするから、早くお逃げなさい。
ヒロイン達よ、早くお逃げなさい。
悪神によって心を歪められない内に遠いところへ、主人公と手に手を取ってお逃げなさい。
さもないと、貴女はすぐさま知能を奪われてしまう。
まともな判断もなにも出来ない木偶人形にされてしまう。
見目の良いだけのHACHIMANの精液袋にされてしまう。
都合のいいイナゴ共の慰み者にされてしまう。
だから早くお逃げなさい。
貴女が貴女であるうちに。
貴女が肉人形にされてしまわない内に。
貴女が人としての尊厳を持っているうちに。
貴女が愛すべき主人公と共に穏やかで暖かい世界に早くお逃げなさい。
HACHIMANに侵略された世界の人たち、今は耐えてください。
HACHIMANの精液の雨に打たれようとも、
HACHIMANの何の経験にも裏打ちされていない、ネットで拾い読みしただけの薄っぺらな達観した言葉が耳障りであろうとも、今は耐えてください。
HACHIMANがアナタの愛する世界の主人公を踏み躙り、時には亡き者にしようとも、
HACHIMANがアナタの愛する世界の少女達を嬲り、犯し、孕ませ、知能と尊厳を奪われようとも、
それは単なる彼らの作り出した紛い物なのだから、今は耐えてください。
止まない雨はありません。
晴れない雲はありません。
通り過ぎない嵐はありません。
だから、今は耐えてください。
決して負けないでください。
膝を屈することなく、倦むことなく、歪むことなく、前を向いてください。
そして、哀れな哀れな比企谷八幡。
臆病で優しい貴方。
心から通じ合える少女達とのささやかで温かな世界を愛していたはずの貴方。
下劣な者達によって、骨を抜かれ、肉を穿り出され、居場所を奪われ、そして、遂には貴方の皮を被った者達によって、その名すら穢された哀れな貴方。
雪ノ下雪乃が泣いている。
打ち捨てられた比企谷八幡の骨を抱えて泣いている。
由比ヶ浜結衣が泣いている。
投げ捨てられた比企谷八幡の肉を抱えて泣いている。
一色いろはが泣いている。
無数に蠢くHACHIMAN達によって、侮蔑と誤解と嫌悪によって穢された比企谷八幡という少年の存在を目にして、泣き叫んでいる。
比企谷八幡と、彼が傷付きながらも愛した人達とその世界を愛した人達が泣いている。
HACHIMAN達の群れがあらゆる世界を蹂躙する様を目にして泣いている。
自分達が愛した世界から生み出された悪意達が、あらゆる世界にいる、自分達と同じようにその世界を愛する者達を傷付け、穢していくのを見て泣いている。
嗚呼、それでも彼らは聞こえない。
自分達の上げる羽音と哄笑に塗れた彼らの耳には何も届かない。
怒りの声も、怨嗟の声も、嘆きの声も、そして僅かな正し導こうとする声すら何も聞こえない。
欲望をそそり勃つ男根から撒き散らしながら、耳障りな羽音をたてて、彼らは今日も嗤い続ける。
50: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 01:37:15.50 ID:CEfsX96v0
戸塚「…………」
材木座「……これは……ポエムなのだろうか」
結衣「……うう、中二の小説のほうがまだマシに見えるよう」
雪乃「……頭が痛くなって来たのだけれど、こんなのを見せられて何を理解しろと言うのかしら」
51: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 01:51:42.18 ID:CEfsX96v0
八幡「言ってしまえば俺ガイルSSで幅を利かせているHACHIMAN作品に乗ることができず」
「さりとてVSHACHIMANのようなセンスを持ち合わせているわけでもない」
「そんな恨みが募り、空回りしている存在なんだ」
戸塚「かわいそうな存在なんだね」
材木座「だが戸塚に扮し貶めようとしたのは許せん」
結衣(あたしの事はいいのかな?)
52: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 02:33:53.28 ID:CEfsX96v0
雪乃「HACHIMAN作品は決して愉快なものではないのだけれど……これもいかがなものかと思うわ」
平塚「うむ、HACHIMANやその作者が恨めしくともそれ以下になってしまっては意味がないからな」
HACHIMANをアンチする者「うがぁー俺を無視するなー」
材木座「いやいや無視したわけではないぞう」
材木座「しかしお主『HACHIMANをアンチする者』は正直呼びにくいぞ」
戸塚「そうだね、もっとこう呼びやすいあだ名とかあるといいよね」
53: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 02:42:15.15 ID:CEfsX96v0
八幡「そうだな……『トレッキー』とか」
雪乃「比企谷くん、それは意味をわかって言っているのかしら」
トレッキー「ふざけたことばかり言ってんじゃねー」
トレッキー「葉虫!召喚」
材木座「ぬぅ、何だこの光は」
葉虫「僕、参上!今日もヒキタニを陥れるぜ」
54: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 02:56:53.13 ID:CEfsX96v0
結衣「あっ、アンチ・ヘイトでよく見る隼人くんだ」
雪乃「そうね、無駄にくっつけられたりするからいい迷惑だわ」
葉虫「ヒャッハー、くたばれーヒキタニぃー」
八幡「おっと」
葉虫「セィッ」
八幡「オラァ」
葉虫「クソっ、ぼっちのくせに予想以上の動きだ」
平塚「比企谷は色々なSSとクロスやコラボをしているからな、多少は鍛えられるというものだ」
55: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:08:20.14 ID:CEfsX96v0
トレッキー「何をしている、さっさと始末しろ」
葉虫「わかっているさ、勝負はこれからだ」
平塚「比企谷、あれを使え!」
八幡「はいっ」
葉虫「うおぉぉ」
八幡「あ○かしがたりで覚えた『術式発動』ッ」バシュッ
葉虫「ウギャァァァ、か、体が消えていくぅ」
八幡「成仏しろよ」
56: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:23:00.47 ID:CEfsX96v0
結衣「……(あまりの展開についていけない)」
雪乃「……(俺ガイルってこんな話だったかしら)」
材木座「八幡ー、自分だけ術式使うなんてズルいでおじゃるー」
戸塚「やっぱり八幡はすごいね」
八幡「トレッキー、次はお前だ」
トレッキー「くそぉ、ヒキタニのくせに生意気なぁ」ドドドド
八幡「術式発動」バシュッ
トレッキー「ウギャァァァ、か、体が消えていくぅ」
トレッキー「いやだぁー成仏したくないィィ」
八幡「今度現れるときは……真っ当なファンになれよ」
57: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:30:46.44 ID:CEfsX96v0
平塚「終わったな、比企谷」
八幡「そうですね、平塚先生」
材木座「はちまーん、その術我にも教えて欲しいのだが」
八幡「えー(めんどくさそうな顔)」
材木座「そんな顔しないでーお願いだからー」
八幡「じゃあこれ読んで自分で覚えて」
材木座「うむ、恩に着るぞ八幡」
58: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:36:08.31 ID:CEfsX96v0
雪乃(術式なんてやはりおかしい、御札とか何か道具の助けを借りたんじゃないかしら……)
戸塚「ニセモノを追い払ってくれてありがとね、八幡」ニパァ
八幡「とっ、戸塚ぁ(守れてよかったこの笑顔)」
由比ヶ浜「ヒッキー」
59: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:40:18.27 ID:CEfsX96v0
八幡「どうした由比ヶ浜」
結衣「あたしは今回すごく傷つきました」
結衣「そんなあたしには慰めが必要だと思うのです」
結衣「だからヒッキーはあたしを慰めないといけないんだよ」
60: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:44:25.75 ID:CEfsX96v0
八幡「何その論理の飛躍」
結衣「いいから行くの」
八幡「行くってどこだよ」
結衣「うーん、いろいろ見たり、歩きながら考えようよ」
八幡「へいへい」
61: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:49:06.24 ID:CEfsX96v0
誕生日を迎えて、これを機に告白しようと思ってから始まったこの騒動
いろんな思いが交錯したけどやっぱりあたしが思うのは……
待たないで、こっちから行かなきゃね
おしまい
62: ◇9pp7qon/u2 2021/06/24(木) 03:50:05.54 ID:CEfsX96v0
お誕生日おめでとう
ガハマさんに幸あれ
SS速報VIP:八幡「はまち劇場」【俺ガイル】