1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:08:20.91 ID:5Jhb/bmT0
御坂「私ね、明日ちょっと出かけてくるね」
一方「どっか行くのかァ?」
御坂「んと、前からちょっと声かけてくる人がいたんだけど……」
麦野「はぁ!?ちょっと何それどういうこと!?」
御坂「何回断っても誘ってきて、ちょっとかわいそうになっちゃって……」
垣根「相手の粘り勝ちってとこか」
御坂「ん~まぁそれで一回だけ出かけることになっちゃって……」
一方「よし、相手ぶっ飛ばしてくるわ」
麦野「任せた」
御坂「ダメよ!?相手は普通にいい人だし……あんまり大事にしたくないのよね……」
麦野「どうすんのよ……」
一方「知らねェよ……」
学園都市の上位4人が仲良しだったらという妄想
キャラ崩壊半端ないです
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:10:06.68 ID:5Jhb/bmT0
垣根「ちなみに、相手はどんな奴なんだ?」
御坂「えっと、たしかレベル4の大能力者で」
一方(まァそれなりの力はあると)
御坂「常盤台の理事長のお孫さんで」
麦野(家柄も悪くない、ってか良いわね)
御坂「顔は爽やかイケメンって感じかな」
垣根(おぉ……なんだそのチートキャラ)
御坂「あとは何でか行く先々で偶然会ったり」
一方(ン?)
御坂「教えてもいない私の趣味とか好みしってたり」
麦野(あれ?)
御坂「なんでか知らないけど私のこと詳しいのよね」
垣根(アウトォオオオオオオオオオオオ!)
一方「ちょっとそいつの血流操作してくるわ」ガタン
麦野「その後塵も残さず綺麗にしてくるわ」ガタン
垣根「アウトォオオオオオオオ!お前らおちけつ!」
一方「いやいやァストーカーってのは社会的にも抹[ピーーー]べきだろォ?」
麦野「同感ね」
垣根「だから落ち着けって」
一方「いやマジでイライラでやばいンだけど」
麦野「これは肌に悪いわね、美容の問題に尽き即時対応願います」
垣根「美琴が大事にしたくないって言ってるけど、それでもか?」
一方「……仕方ねェ」
麦野「美琴のためなら我慢してやるわよ……」
垣根「危なかったぜ……」
一方「で、明日はどンな予定なンだ?」
御坂「ん~と、何か美味しい魚料理のお店があるとかで」
麦野「鮭もあるかしら!?」
垣根「食いつくのそこかよ」
御坂「魚料理の店だし、あるんじゃないかな?わかんないけど」
一方「飯か……まァそれならさくっと終わりそうだなァ」
垣根「確かに、心配することも無さそうだな」
麦野「でも、用心はするのよ?」
一方「何かあったら俺を呼べよ?すぐに行くからなァ」
御坂「うん、三人ともありがと」
麦野「気をつけるのよ」
御坂「はぁ~い」
垣根「っと……そろそろいい時間だな……帰るか?」
美琴「ん~、明日はあんまり一緒に要られないし……もうちょっと一緒に居て良い?」
一方「あっっっっっっっったりめェだろォ!?」ダラダラ
麦野「あぁもう抱きしめたい」ギュッ
垣根「一方通行は鼻血出てる、麦野はもう抱きしめてるぞ」
翌日、一方通行宅
一方「っつーわけでェ、スニーキングミッション開始だァ」
麦野「おー」
垣根「えー?」
一方「あンだよ」
麦野「あによ?」
垣根「いや、昨日は何も心配いらないね、って感じで終わらなかったか?」
一方「ていとくンは留守番、俺たち二人で後をつけるぞ」
麦野「了解だにゃ~ん」
垣根「いや無視すんなし」
垣根「つーか、お前ら目立つしすぐバレるだろ、特に一方通行」
一方「え、マジで?」
麦野「白髪、赤目、色白……遠目でも間違えないわね……」
垣根「いやお前も目立つからな?」
麦野「え、マジで?」
垣根「まぁ一方通行は帽子とサングラスで誤魔化せるかね、俺のを貸してやろう」
一方(何だかンだで一番ノリノリなていとくン)
垣根「これどっちも高いんだからな、汚すんじゃねぇぞ」
一方「へーい」
垣根「麦野はそうだな、化粧をちょっと変えて髪もストレートにしておけ」
麦野「へーい」
垣根「服装は二人とも普段と印象変えておけよ」
麦野「って言われても持ってる服は大体似たようなのになるだろ」
垣根「なら一方通行のを借りたらどうだ?ユニセックスなのもいくつかあったろ」
一方「ンじゃ俺ていとくンの借りるわ」
麦野「上着はちょうど良かったんだけどさぁ…パンツガキツインダケド?」
垣根「変なこと言い出してごめん」
一方「全米が羨むスタイルでごめン」
一方「こンなもンかァ?」
垣根「……………………」
麦野「帽子、グラサンに相まって垣根の服……遊んでそうね、いや似合ってはいるんだけど」
垣根「俺が言うのもあれだが……メンナク読んでる?」
一方「うっせェ!服のせいだ服の!」
麦野「そのてん私は」
一方「フツー」
垣根「まぁ普段とは印象違うけど、麦野は麦野だな」
麦野「……」シュン
一方「あ、やっべェ超かわいい、普段のお姉さン系も良いけど清楚なお前もありだなァ」
麦野「え……そうかしら?」
垣根「あぁ、なんていうかガードが固い女ってこじ開けたくなるよな」
麦野「……」ヒュン
垣根「ちょっ無言でビーム撃つなよ!」
一方「っと、そろそろ出発するぞォ」
麦野「そうね、失敗は許されないんだから」
垣根「俺ぼろぼろなんすけど……」
麦野「いいじゃない、どうせ留守番なんだし」
垣根「ちくしょう、ちくしょう!」
一方「あそこが待ち合わせ場所か」
麦野「って常盤台の寮じゃない」
一方「迎えに行く的なあれなンじゃね?」
麦野「紳士ね」
一方「あ、あいつが紳士じゃね?」
麦野「あ、あの門の前に向かってる奴?」
一方「おォ、結構イケメンだし、爽やかっぽいし、情報と一致だ」
麦野「まだ待ち合わせまで2時間くらいあるけど」
一方「それ……待たせないための配慮、とか?」
麦野「さすが紳士ね……」
一方「でも2時間前に現地入りは引くよな」
麦野「うん、ないわ」
一方「張り込みつったらコーヒーだよな」ゴクゴク
麦野「鮭弁だろ」モグモグ
一方「つーかあいつあと2時間ずっとあそこでニコニコ突っ立ってるつもりなのかァ」
麦野「ドMね」
一方「つーか他にやることねェのかね」
麦野「暇人にもほどがあるっての」
一方「2時間も女子寮の前に突っ立ってたら不審者じゃね?」
麦野「まぁ、常盤台の理事の孫だし許されてるんじゃない?」
垣根「あー、ボケるやつがいないと安らかでいいなぁ~」ルンルン
一方「はい、つーわけで後十数分で待ち合わせの時刻ですが」
麦野「結局あいつずっとあそこでニコニコしてたわね」
一方「まァ、うちの美琴と会えるンだからな、そらニヤけるわ」
麦野「それもそうね」
一方「って!うわさをすれば美琴じゃねェか!」
麦野「待ち合わせよりもこんなに早くくるなんて……なんていい子なのかしら」
一方「あー、今日も可愛いな」
麦野「美琴の可愛さで学園都市がヤバイ」
垣根「…………う~む……」
垣根「なんか静かだなぁ……いや別に寂しいわけじゃないんだが」
垣根「うん、寂しいとかねーよな、暇だから俺も行けば良かったかな、って位で」ウン
海原「あ、御坂さん!おはようございます」キラキラ
御坂「おはようございます」ニコニコ
一方「うおっまぶしっ!」
麦野「あんたサングラスかけてんじゃん」
一方「いや、それでも眩しいほどにキラキラしてやがるな、ストーカーの野郎」
麦野「絶対私とは合わないわ」
一方「だろうなァ……つーかいつまで寮の前で喋るつもりだ?」
麦野「あの美琴の輝きとストーカーのキラキラ、合わさるとやばいわね」
一方「いやー、美琴はマジ輝いてるな、可愛すぎワロタ」
御坂「そういえば今日はどこに連れて行ってくれるんですか?」
海原「おっとそうでしたね、御坂さんに会えた嬉しさで舞い上がってしまいました」
御坂「あはは」
海原「御坂さん、お腹は空いていますか?」
御坂「いえ、特には……」
海原「では、買い物にでも行きましょうか」ニコッ
一方「お、ついに動くか」
麦野「やぁっとかにゃ~ん」
一方「よし、バレないように距離をとりつつ見失わないように気をつけるぜ」
麦野「はーい」
垣根「そうだ、一方通行の家だし嫌がらせしとくか!」
垣根「TVのリモコンをいつもの場所とは違う場所に……」
一方「ショッピングモールか……」
麦野「まぁ買い物するなら妥当かにゃ?」
一方「人が多いから隠れやすいっちゃァ隠れやすいが……」
麦野「見失わないようにしないと」
一方「だな、しかしストーカーの野郎まだ喋り捲ってるな」
麦野「ネタは尽きないのかねぇ」
一方「お」
麦野「ん?」
一方「いや、あの服美琴が好きそうじゃね?」
麦野「あー、あのフリフリがついたパジャマ?」
一方「うン」
麦野「って、あれ子供向k……ファミリーセット……だと」
一方「あァ、あれは子供用、同じような作りで両親用も売ってるぜ」
麦野「つまり……それは」
一方「美琴とお揃いって事なンだよ!」
麦野「さすがは学園都市第一位……目の付け所が違うわね」
垣根「よし、一方通行が気に入ってる本の栞をちょいっと戻した……ループして既知感を味わうと良いぜ!」
垣根「何やってんだろ、俺…………」
御坂(あ、あれ可愛い……でもちょっと子供っぽい?……また子供っぽいって馬鹿にされちゃうかな?)ジー
海原「何を見て……なるほど、あの服がお気に召されたんですか?」
御坂「あ、いや別にそういうわけじゃなくって!」
海原「御坂さんに似合いそうですね」
御坂「え、そ、そうかしら?」
海原「もしよろしければですけど、プレゼントさせて頂けませんか?」
御坂「いや、でも悪いし……」
海原「いいんですよ、今日付き合っていただいたお礼ということで」スッ
御坂(ってちがうよ!?その大人っぽいのじゃなくてその隣ぃ!)
一方「お、美琴もあれ気に入ったンだなガン見してるぜェ」
麦野「ってストーカーが服に近づいてったけど」
一方「プレゼントって奴か、気が利くじゃねェか」
麦野「なら私たちは自分たちのだけを買えばOKね」
一方「だなァ……美琴とペアルック……さいっっっこうだね!」
麦野「じゃぁ買い物は私がしてくるから、見失わないように頼むわよ」
一方「くかか!任しとけってんだ!」
麦野(私のはこれで、アイツがこれと…………なんで男の方が細いんだよ……)ブツブツ
麦野(いや、胸があるし上はしょうがないにしても足は…………クソォ……)メソメソ
店員「お客様、どうかなさいましたか?」
麦野「あ、いやなんでもないですはい」
店員「旦那様と仲が宜しいんですね」ニコッ
麦野「いや、別に旦那のってわけじゃ……///」
麦野「も、戻ったわ!!」
一方「おォ、特に進捗無しだわ」
麦野「ふ~ん……ま、手ぇ出されても困るけどさ」
一方「出した瞬間ミンチ確定でェす」
麦野「その後はこんがり焼きまぁす」
一方「そしてていとくンのご飯になります」
麦野「さすがに引いたわ」
海原(何やら悪寒が……)
御坂「どうかした?」
海原「いえ、そろそろ食事でもどうですか?」
御坂「そうね、お腹も空いてきたし」
海原「では近所に魚料理の美味しい店があるので、そこで良いですか?」
一方「あいつらはあの店に入ってった訳だが……」
麦野「私たちも入りましょうよ、そして鮭料理を頼みましょうよ」
一方「落ち着け!俺たちが中に入って見失ったらどうすンだ」
麦野「個室とは限らないじゃない?」
一方「その場合は見つかる危険が出てくるンですけど」
麦野「何のための変装よ!鮭食べたい食べたい食べたい!」
一方「だァァァ!今度連れてきてやるから、な?」
麦野「今日食べたい、今食べたいんだもん」
一方「もンって…………わかりましたよォ……ったくゥ……」
麦野「やった!さすがはあーくんだにゃ~ん」
一方「幼児退行でもしてるンですかァ!?…………あくまで尾行優先だからなァ?」
麦野「わかってるわよ~ん」
一方(はァ……こいつこンなワガママだったかァ?)
一方「で、結局見失う訳ね」
麦野「いやー、いろんな鮭料理に目を奪われちゃって」
一方「……」
麦野「早く出なくちゃ、ってのもわかってたんだけど……味わいたくってさ」
一方「…………」
麦野「さすがは常盤台の理事の孫が勧めるだけあって、どれも絶品だったわね」
一方「………………」
麦野「あ、自販機あるわよ、コーヒーいる?」
一方「……………………」
麦野「…………ごめんなさい」
一方「ン」
麦野「…………」シュン
一方「…………次は4人でくるかァ」
麦野「っ!……うん!!」
一方「さて、どうやって見つけるかねェ」
麦野「無難に聞き込みかにゃん?」
一方「……それくらいか、とりあえずは」
一方「あのォ、ちょっと良いですかァ?」
上条「え、はいなんでしょうか?」(これはもしかして所謂逆ナンってやつでせうか!?)
一方「聞きたいことがあるンですけどォ」
上条(冷静に考えたら声低っ!男じゃん)
麦野「私たち人を探してるんですよ」
上条(こっちの人はきれいなお姉さんだ…………カップルって奴か……ちくしょう、ちくしょう!!リア充爆発しろ!)
一方「どうかしましたァ?」
上条「いえ、なんでもないです……それで、どんな人を?」
一方「えっと、すっごく可愛い中二の女の子と、胡散臭い笑顔が張り付いたストーカーなイケメンです」
上条「え?あ、いやそれじゃちょっとわからないですはい」
一方「いやでもすっごい可愛いンですよ?」
上条(何これ不幸かもしれない)
麦野「いや、写真見せろよ」
一方「あ、その手があったかァ」
上条「って写真あるのかよ!」
一方「ア?」
上条「いえ、なんでもありません」
イン「あー!とうまいたんだよ!」
神裂「ここにいたんですか」
上条「二人とも!悪い、手間かけさせちまったな」
神裂「いえ、別にこの程度は……」
イン「また女の子にちょっかい出してたのかな?」ジー
一方(え、なンで俺も睨まれてるの?)
麦野(またって……こいつチャラ男かよ……まぁ女二人侍らしてるし……)
上条「人聞きの悪いこと言わないでくれませんかねぇ!?」
一方「あー、取り込み中みたいなンで俺等もう行きますね」
上条「え、でも人探し……」
麦野「もう大丈夫ですから、お邪魔しました~」
神裂「行ってしまったみたいですね」
イン「とーまは私たちを放置して何してたのかなぁ?」
上条「いや、本当になんでもないんだって、人を探してただけみたいだし」
イン「怪しいんだよ!」
神裂「まぁまぁ、ご飯でも食べて機嫌を直してください」
イン「む~、これはお腹いっぱい食べなきゃなんだよ!」
上条「簡便してくれぇ……」
一方「いやーチャラ男っているもンなンだなァ」
麦野「ホントにね……垣根なんかは口だけなんだけど……」
一方「あンなのに美琴の写真見せるわけにはいかねェな」
麦野「美琴の可愛さを知ったら、手を出すこと間違いなしね」
一方「マジ許せねェ考えただけでアイツ消してェわ」
麦野「で、どうする?結構時間も経ってるけど……」
一方「あー……もう見つけてもすぐ解散しそうだしなァ……帰るかァ」
麦野「そうね……ん?」
一方「どうした?」
麦野「べ、別に、なんでもないわよ」
一方「ン……あー、ぬいぐるみか……ップ……欲しいンでちゅかァ」
麦野「てめぇ今笑ったろおい」
一方「いや笑ってないですよ寝るとき未だにぬいぐるみと一緒に寝る沈利ちゃンが新しいの欲しがっただけで笑うわけないじゃないですかァ?」
麦野「はぁ!?ちょっはぁぁぁぁあ!?」
一方「静かにしろォ買ってやらねェぞ」
麦野「え、買ってくれんの?」
一方「たまにはなァ」
麦野「…………ぁりがと」
一方通行家
垣根「いや別に寂しいわけじゃねぇけど」
垣根「だいたいは誰か一緒にいたから暇だなってだけだわ」
垣根「あいつらうるさいしな」
ピンポーン
垣根「誰かきた!」ガバッ
ピンポンピンポーン
垣根「へいへい今出ますよぉ」イソイソ
ピンポンピンポンピポピポピポピポピポピポピピピピピンポーン
垣根「だぁー!うるっせぇ!!」ガチャ
木原「いやがるんならさっさと出やがれクソガキがぁ!」
垣根「すんませんっしたぁ!」
垣根(玄関開けたら木原と対面、マジ怖えぇ)
木原「あぁ?今日は他のガキはどうした」
垣根「あー美琴は…………(ストーカーとデートっつったらやばいよな……)常盤台の(理事の孫)と出かけてる」
木原「なるほどな、学校の友達ってのも重要だからな!女子校だし心配無用ってなぁ!」
垣根(やべぇ、結構罪悪感が……)
木原「で?クソガキ二人はどこ行きやがった」
垣根「あー、なんか珍しく二人で出かけるって言ってた、うん」
木原「羨ましいねぇ、デートかよ!」
垣根「そうっすねぇ、で今日はどうしたんだよ」
木原「あー、前に言ってた美琴が最近気になってる奴だが……情報を手に入れたんでな」
垣根(忘れてなかったのか……1ヶ月くらい前の話だろ)
木原「美琴以外に顔知ってるのはお前だけだったか?写真撮ってきたから確認しろや」
垣根「上条当麻……こいつだな、顔もあってるし名前も美琴が言ってた通りだ」
木原「よし、こいつ消してくるわ」
垣根「ってちょっと待て!」
木原「んだよ」
垣根「何いきなりぶちまけてくれてんだよ、おかしいだろ」
木原「だいじょぶだいじょぶ、うちの飼い犬と遊ばせるだけだから」
垣根「何故だか知らんがあんたの犬はやばい気がする」
木原「んだよ、お前等にだって悪い話じゃねぇだろ、証拠は残さねぇぜ?」
垣根「別に俺はかまわないが……美琴が泣くぞ?」
木原「よしやめよう」
垣根(このおっさん疲れる……)
垣根「しっかし……学校に家族構成に成績に……よくこんだけ調べたな」
木原「学園都市第一位を手がけた俺の頭脳なめんな」
垣根「なんという無駄遣い……こいつ成績悪いな……レベル0だし……ってレベル0!?」
木原「あ?その高校なら無能力者も珍しくねぇぞ」
垣根「そうじゃなくて……あいつがレベル0って」
木原「あぁ、美琴にはふさわしくない」
垣根「そうでもねぇよ!いやふさわしくはないが」
木原「じゃぁなんだってんだよ」
垣根「こいつ美琴の電撃を無効化してたんだぞ!?そいつが無能力者なんて認められるか!」
木原「見間違い乙」
垣根「いや、見間違いじゃねぇって!」
木原「お前疲れてんだよ、突っ込みすぎだ」
垣根「それお前の責任もでかいからな!?」
とある公園
海原「御坂さん、今日はお付き合い頂きありがとうございました」
御坂「私も他のしかったし……プレゼントももらっちゃって……」
海原「それでですね、大事なお話があるんですが」
御坂「?」
海原「自分は御坂さんがすk」
上条「あれ?ビリビリじゃん」
御坂「あ、あんたは……!」
海原「…………お知り合いですか?」(幻想殺し!?マジKYじゃないですか!?)
上条「あー、ちょっとした知り合いみたいなもんだ」
海原「そうですか、自分は海原といいまs」
上条「あれ、髪にゴミついてるぞ」
海原「え、本当ですか?とれました?」サッサッ
上条「いや、全く。俺がとりますよっと」スッ
海原「あ、これはこれどうも」(って、この右手は……)
ペカーン
エツァリ「げええええええぇぇぇぇ!!」
上条「え?あれ?」
エツァリ「じ、自分は用事があるんでした!先に失礼しますね!お二人とも!!」
御坂「あ、はい……それじゃぁ…………ってはやっ顔も見えなかったわ……」
上条(俺今そげぶした?イケメンという幻想をぶち殺したのか?)
御坂(ってよく考えたらコイツと二人っきり!?どうしよう!?)
上条「俺もそろそろ帰るわ、飯作らなきゃだし、じゃぁな」
御坂「え?何これ?」ポツン
御坂「ただいま~」ガチャ
木原「おっかえり~」
垣根「……おかえり」ゲンナリ
御坂「あれ、木原くん来てたんだ!」
木原「おうよ!美琴ちゃんに会いにな!」
御坂「あーくんと沈利は?」キョロキョロ
垣根「あー、あいつらは出かけてる、うん」
御坂「え、そうなの?珍しいね……」
木原「寂しそうな顔しないで!俺がいるからよぉ!」
御坂「うん……」
垣根「どうみても納得してません、本当にありがとうございます」
一方「今帰ったぞォ」ガチャ
麦野「ただいま~」
垣根「おかえり」
御坂「おかえりなさい!」
木原「おう、おっかえりぃ~」
一方「なンでてめェがいンだよ!そしてそのエプロンは俺のだはずせクソ野郎」
木原「遊びに来た、そしてエプロンは料理に必須だから却下だ」
一方「おいクソメルヘン、留守番はどうしたなンでこいつ家に上げてンだよ」
垣根「異物の混じった空間、ここはテメェの知る場所じゃねえんだよ」キリッ
麦野「美琴ぉ!ただいま~!」
御坂「おかえりなさい、今日はどっか行ってたの?」
麦野「えぇ、今日はみこt」
一方(待て待て!後つけてたとか言うンじゃねェぞ!?)
麦野(さすがは学園都市最高の頭脳っ危うく尾行がバレる所だったわ……)
麦野「あー、二人でショッピングしてご飯食べてちょっと街をウロウロしたくらいよ、うん」
垣根「デートじゃん」
木原「デートだな」
御坂「そっかぁ……」
一方(あれ?何か変じゃね?泣きそうじゃね?)
麦野(てかなんか不機嫌になってない?)
一方(はっ!学園都市最高の頭脳をナメンじゃねェぞ!例のブツを出しやがれ!)
麦野(いや、美琴の分はストーカーが買ったんだから私は持ってないわよ)
一方(なら、美琴にその話を振って着させるまで!)
麦野(さすがは第一位ね……その発想はなかった)
一方「あれ?そこの荷物は美琴のか?今日買ってきたやつかァ?」
御坂「うん……」
麦野「何買ったの?私にも見せて欲しいにゃ~ん」
御坂「これ、海原さんが買ってくれたの」
一方「お、結構大人っぽいけどいい感じじゃねェか」(あれ、何この服、違くね?)
麦野「美琴に似合いそうね!ちょっと今までのとはイメージ違うけど!」(どうなってんのよ!)
木原「クソガキ、テメェもなんか買ってきてんじゃねぇか……土産か?」
一方「いや!これは違ェ!誰にも見せねェ!」
垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」バッ
一方「なっ!?」
麦野「ちょ!?何やってんのよ」
木原「第二位よくやった!中身を確認だ!」
垣根「何そんなあせってんだよぉ、エロ本でも買ったのかぁ?」ガサガサ
一方「やめろォ!」
垣根「ん?服?パジャマか……別に隠すような………………」
御坂「」
木原「ペアルックか……俺とのペアルックは着てくれねぇのに……」
垣根「まぁ、なんだ……勝手に見て悪かったな」キリッ
一方「ちげェンだよ!」
麦野「別にそういうつもりって訳じゃなくてね」
木原「いやー、いつの間にそんな仲良くなってんだぁ?オイ」
垣根(まぁどうせ美琴とおそろいのつもりで買ったとかそんな事だろうけど……たまには放置もいいよな)
美琴「そっかぁ……うん、良いと思うよ、二人はお似合いだし……わた、しの……自慢の……」グスッ
一方「ちげェって勘違いだって!涙目じゃねェかおい!どうしたンだよ!そンな美琴も可愛いけども!」
御坂「別に何にもないし……」ムスゥ
麦野「拗ねてる美琴も可愛いわねってそれどころじゃなかった!何で怒ったの!?」
木原「仲が良いのはいい事だ、うらやましいねぇ」
垣根「どこをどう見たらその発言が……ま、飯にしようぜ~冷めちまうよ」
御坂「……はーい」
垣根(自分が怒ることじゃないってわかってるけど気持ちに整理がつかない美琴もイイネ!)
一方「美琴行っちゃったンですけどォ」
麦野「え、なんで怒ったの?拗ねちゃった?」
一方「理由がわかったら苦労しねェだろ…………」
麦野「この服はただのペアルックになっちゃうし……」
一方「つーかお前ずっとクマ抱いてたンだな、誰もツッコミいれねェから忘れてたわ」
麦野「しょうがないじゃん、ぬいぐるみだし」
一方「ごめン、意味わかンね…………美琴、泣きそうだったよな」
麦野「えぇ、頬も膨らんでたわよ」
一方「………………簡単には機嫌なおさねェよな……」
一方「美琴ォ!俺が隣にすわr……ってテメェらどこ座ってンだァ!」
垣根「俺はいつもの席だが」
木原「俺は美琴の隣だ、そして美琴は俺と垣根の間だ」
麦野「ありえねぇだろぉ!?」
美琴「たまには気分変えてみようかなって……」
一方「確かに俺達は大事な美琴を泣かした。だからってな、お前らを美琴の隣にして良いはずがねェンだ。ああ奇麗事だってのは分かってる、今更どの口がそンな事言うンだってのは自分でも分かってる!でも違うンだよたとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それでその位置を奪われて良い事になンかならねェだろォがよ!!」
垣根「いや、たかが夕飯の席くらいで熱くなり過ぎだろ」
麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!」
木原「うるせぇ、飯が冷める前に席につけ」
一方「クソったれ……」
麦野「しょうがねぇか……」
木原「よし、今日の夕飯は俺様特製ふわっふわオムライスだぜ!」
垣根「その顔でオムライスとか……」
美琴「私のケチャップゲコ汰だ!」
麦野「器用過ぎるだろ!?」
木原「木原神拳に比べたら楽勝過ぎるな」ドヤ
一方「俺の目がおかしくなけりゃ俺のにハートが半分書いてあるンだが」
麦野「奇遇ね、私の目が正常ならその反対側のハートが書いてあるわ」
木原「カップル用のオムライスだぜ!」
一方「っざけンなクソ野郎!」グチャグチャ
麦野「……」ペタペタ
木原「テメェら俺の力作を崩してんじゃねぇぞ!?いただきますしてねぇだろ!」
一方「っち…………さっさとしろォ」
木原「よし、いただきます」
「「「「いただきます」」」」
木原「よし食えー」
一方「ったく……ここ俺ン家だぞォ」
垣根「さすがのお前も育ての親には適わねぇってことだ」
一方「うっせぇ、一人だけケチャップじゃなくデミグラスソースかけやがって」
垣根「リクエストしたからな、マジうめぇわ」モグモグ
麦野「あのツラで料理はかなりうまいのよね、ムカつくわ」モグモグ
美琴「木原くんの料理おいしーね!」ニコォ
一方(木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン良くやった!)
麦野(ようやく美琴に笑顔が戻ったわ!)ハァハァ
木原「だろぉ!なんたって愛情が詰まってるからな!」
一方(でもキメェや)
一方「美琴、オムライスうめェか?」
美琴「うん!あーくんのと同じくらい美味しいよ!」ニッコニッコ
一方(やべェもう機嫌治ってる何これ可愛すぎじゃね?)
麦野「最上級の褒め言葉じゃない」
麦野(美琴ってなんでこんなにスプーン似合うのかしら?抱きしめたいわね」
一方「おい声出てるぞ」
木原「良く噛んでたくさん食えよ!お前ら全員ひょろっちいからな、特に一方通行」
一方「あーあー、何にも聞こえませーン」
垣根「約一名ムッチリしたのが……」
麦野「あ゙ぁ゙!?」
垣根「何でもないです」
木原「誰かが食い終わっても皆が食い終わるまで席を立たないのが木原家」
一方「木原家とか言うな」
麦野「てかそれ普通じゃないの?」
美琴「私達はいつもそうだよね」
垣根「常盤台の寮とかは違うだろ?」
美琴「あー、確かに」
木原「それだけ木原家が仲良し家族ってことだな!」
一方「キレイまとめようとすンな、木原家じゃねェ!」
木原「木原ファミリー?」
一方「そういう問題じゃねェンだよ!」
その日の深夜
一方「いやしっかし、機嫌治してくれてよかった……」
麦野「美琴の笑顔見れないまま別れてたら今頃死んでるわね、うん」
木原「俺の絶品オムライスのおかげだな」
一方(うぜェけど言い返せねェ)
木原「ったく、少しは子離れしろよ」
垣根「アンタが言うなよ、事あるごとに会いに来るくせに」
一方「そういや木原くン何しに来たンだよ帰れよクソ野郎」
木原「ケッ口の悪いガキだぜ……ぶっ殺しちまいたくなるねぇ!上条当麻の資料を持ってきてやったんだよ」
麦野「いや資料ぐらいデータなり郵送なりあるでしょ」
木原「それじゃ顔見れねぇだろが!ボケてんじゃねぇぞこのアバズレがよぉ?」
麦野「あ゙ぁ゙!?んだゴルァやんのかぁ!?」
一方「うっせェンだよクソ野郎共がァ!」
垣根(こんな言葉遣いが悪い奴らに囲まれ何で美琴は天使なんだろう)
一方「で、これがそのクソの上条くンのしゃし……ン?」ペラ
麦野「何、どうしたの?」ヒョイ
一方「ハァァァァァァァアアア!?」
麦野「今日のヤリチン野郎じゃねぇかおい!」
垣根「え、知り合い?てかヤリチンなの?」
一方「今日も女の子二人と一緒に外歩いてた」
麦野「女の様子だと結構他の女にちょっかい出してるっぽい」
垣根「ナメてやがるな、よほど愉快な死体になりてぇと見える」
木原「ちなみに報告書にも書いてあるがソイツ女と同居してるぞ」
一方「よし、ゴミ掃除だァ」ニコッ
麦野「キレイキレイ、しましょっ」ニコッ
垣根「え、でもお前らもうパジャマじゃん!………………ペアルックの……ップ」
麦野「うっせーバーカ、買っちまった物は着なきゃ勿体ねーんだよ」
木原「……」ピロリン
一方「おい馬鹿何無言で写メってンだ」
木原「悪い悪い、撮るぞー」ピロリン
一方「違ェよ!カメラ意識してなかったから怒ってるとかじゃねェから!」
木原「自慢の息子が嫁とペアルックなんだが、っと」
一方「どこに送ろうとしてやがる!?」
一方「あーもう疲れた今日は寝る」
麦野「私も……」
木原「上条くんはいいのか?」
垣根「おい焚き付けんな」
一方「今日は勘弁しといてやるぜェ……だが」
麦野「次に会ったらブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
垣根(リア充氏ねよマジで高校生で同居って……sneg?)
木原「おう、んじゃ俺は帰るからよ、何かあったらメールしろよな」
一方「するわけねェだろさっさと帰れクソ野郎」
木原「あ、さっきのペアルックの写メ美琴にも送っといたから」
原子通行「」
木原「なんか返信来ないけどもう寝たんかね」
垣根(あーあー、後でフォローメール送っとくか……)
麦野「どうすんのよ……」
一方「知らねェよ……」
以上で投下終了です。
見てくださった方ありがとうございます。
御坂「ね、あーくん」一方通行「あァ?」
垣根「心配するな。自覚はある」一方「そォかい」
の続きです
ダラダラやってますがもうちょっとだけ続くんじゃ。
近日中に投下しますのでその際は見てくれると嬉しいです。
研究者『君の力を使えば彼等を助ける事ができるかもしれない。』
研究者『君のDNAマップを提供してもらえないだろうか』
御坂『……うんっ』
研究者『ありがとう』
御坂「ん…………」
御坂「ゆ……め……何であんな昔の……」
御坂「ま、いっか……」
御坂「ただいま!」
麦野「ただいま、そしておかえりぃ美琴ぉ」ギュー
垣根「おかえりぃ、迎えに行くたびにハグするのやめろよ」
麦野「あれ、アイツはどこいったよ」
垣根「あいつなら実験行った」
麦野「へぇ、木原んとこか」
垣根「いや違うらしいぞ、詳しくは聞いてないけど初めて聞く名前だったな」
麦野「新しい実験かぁ?第一位様は大変ですねぇ」
垣根「あぁ、今日は遅くなるそうだ」
御坂「えぇ~……」シュン
麦野「大丈夫!美琴には私がいるから!」ギュッ
垣根「まぁ、今日だけだから」
ピンポーン
垣根「ん、誰かきたな」
御坂「珍しいね、誰だろう」
ピンポーンピンポーン
麦野「うっさいわね、どんだけせっかちなのよ」
垣根「いやな予感しかしねぇ」
ピンポーンピンポーンピポピポピポピポピポピポピピピピピンポーン
麦野「だぁ!うるっさいわね!今出るっつtt」ガチャ
木原「いるならさっさと出やがれ!」
麦野「」
垣根(やっぱりだよ)
御坂「わぁ、木原くんだぁ!」
木原「おっす、元気にいい子にしてたか?」
御坂「うん!いらっしゃーい」
木原「じゃまするぜぇ、これ土産な」
御坂「ゲコ太!ありがとぉ!」
麦野「土産にシャケ弁、良いセンスね」
垣根「ありなの?いやお前が良いなら良いんだが」
木原「クソガキには珈琲買っといた、んでマセガキにはこれだ」
垣根「何これ」
木原「あ?ケーキだけど」
垣根「あ……うん……確かに一番手土産って感じ……うん普通だね、あざーっす」
木原「まあたくさんあるからわけて食えや」
垣根「うっす」
麦野「んじゃお茶入れるわね」
垣根「で、今日は何の用で来たんすか?」
木原「あぁ、別に特にねぇよ?様子見に来ただけだ」
麦野「相変わらずの過保護ね」
木原「一方通行が実験でいないのは寂しいが、しょうがねぇわな」
御坂「私がいるよ!木原くん!」
木原「美琴ちゃんは優しいねぇ!ほんっと良い子に育った!」
麦野「ウチの美琴ナメんじゃないわよ!」
御坂「えへへ」
垣根(しかし、こいつなら一方通行の実験スケジュールは把握してるんじゃないのか?)
垣根「………………」
麦野(木原の野郎、せっかく美琴と二人になれると思ったのに……)
麦野(大体美琴の寮とテメェの家逆サイだろうが……)
麦野(あいつは人の昔の話ばっかりするから嫌なんだよ……)
麦野「今戻ったわよ」ガチャ
シーン
麦野「あれ?誰もいないのかにゃ」
垣根「…………」ブツブツ
麦野(何だいるじゃん……ってなんだ考え事?)
垣根(くっそ……もう大分出遅れちまってる……)
垣根(こんなになるまで気づけなかったのが俺のミスか……)
垣根(何とかならないのか!俺は第二位だろ!)
垣根(せめてあと少し早ければ……いや、今更言っても仕方がねぇ)
垣根(考えろ考えるんだ!この最悪な状況を打破する手を)
垣根(くそ……っ血管が焼き付いちまいそうだ……)
垣根(学園都市第二位の頭脳はこんなものなのか!?)
垣根(一方通行との差はそこまでデケェのか!?)
麦野「真剣な顔で何悩んでんの?」
垣根「あぁ…俺に必要なキャラ付けをな」
麦野「…………はぁ?」
垣根「一方通行に珈琲、美琴にゲコ太、お前にシャケ……お前ら3人には定番のアイテムがある」
麦野「え、心底どうでもいいんだけど」
垣根「木原もお土産にはそれをチョイスするが俺へのものだけ割と適当だ」
麦野「いいじゃん無難で、今日のケーキうまかったし」
垣根「俺にもこだわりのアイテムほしいんだよ!趣味みたいな感じで!」
麦野「うっさいバカ」
垣根「なんだよ……もっと親身になってくれたって……」
麦野「いつもヘラヘラしてるテメェが真剣な顔してっから心配してみればよぉ…」
垣根「何、心配してくれたの?」
麦野「うっさいバカ」
垣根「あれ、照れた?」
麦野「ちげぇよバカ」
垣根「バカって言いすぎじゃね?一方通行がいないからって拗ねるなよ」
麦野「はぁ?拗ねてねーし」
一方「今戻った」
垣根「お、おかえりぃ」
麦野「おかえり……」
一方「あ?なンかあったか?」
垣根「いや、俺にもなんか定番のアイテムがほしいって」
一方「はァ?」
麦野「私のシャケ、アンタの珈琲、美琴のゲコ太みたいなのが欲しいんだと」
一方「冷蔵庫があるじゃねェか、ていとうこくン?」
垣根「それ意味がわかんねぇんだよ!でもなんかグサっと来るし!」
麦野「ウチの冷蔵庫の名前じゃない、美琴がずっと前につけた」
垣根「知ってるか……悪意が無い分余計に辛い時ってのもあるんだぜ?」
一方「悪かったから涙目になるなよォ」
垣根「で、実験どうだったよ?」
麦野「露骨に話題を変えたわね」
一方「あァ、今思い出しても腹が立つ……さいっこうにクソな野郎共だったぜェ」
麦野「何があったわけ?」
一方「時間帯だよ時間帯!なンだこの時間は!」
垣根「は?」
一方「この時間帯に実験があったら美琴に会えねェだろうが!」
麦野「それはクソね」
一方「しかも今後も同様の時間帯で行うとかほざくしよォ」
垣根「おいおい……」
一方「木原くンならムカつくけど調度いい時間にしてくれてるのによォ……」
垣根「あの人なんだかんだ気が効くからな……」
一方「そして最後にもっとムカつく事があった」
垣根「あ?お前が美琴関係以上にムカつくことってなんかあるのか?」
一方「美琴のDNAマップだ……」
垣根「!!」
麦野「それって……」
垣根「数年前、美琴を唆してDNAマップを書庫に登録させようとした奴等がいた」
麦野「まだ小学生だったガキを……」
一方「しかもあたかも医療行為にしようするっつー言い方でな」
垣根「ウチのやさしい美琴だったら一発だろうな」
一方「そンな奴らの組織が今回の実験に関係してたって訳だァ」
麦野「ちょっと待てよ!はぁ!?そんな話聞いてねぇぞ!?」
一方「言ってねェし、お前当時ガキだったろ」
麦野「タメだったろうがよ!?」
垣根「今はお前のほうが年上だけどな」
麦野「っざけんなこら!今もタメだよ!年に差がつく訳ねぇだろぉがよぉ!喧嘩売ってんのか!」
一方「まァ、結局DNAマップは渡してないンだけどな」
麦野「……………………はぁ?」
垣根「渡してたらこんな悠長にしてねぇよ」
麦野「いや、それもそうだけど、え?美琴が断ったの?」
一方「いや……」
垣根「当時まだ幼かった美琴は何をするにも一方通行か俺の確認をとっていたのである」
麦野「あー、そういやそんな時期もあったわね」
一方「DNAマップを渡す、なンざもれなく確認事項に入るわけで」
垣根「即効でバック調べて、くだらないこと考えてるってわかったからぶっ潰したっけなぁ」
一方「やり過ぎて木原くンに怒られちまったぜ、ヒャハッ」
垣根「さすがに研究所を物理的に潰したのはダメだったみたいでな」
一方「あいつは研究員を精神的に潰してたけどな」ケラケラ
垣根「首謀者殆ど再起不能だったらしいしな」ケタケタ
麦野「まぁ、美琴を利用しようとしてたんだからそれくらい当然よね」
麦野「つーか私も呼びなさいよ、話聞いただけでもイライラするわそいつら」
一方「当時のテメェは加減なンざできなかっただろうが」
垣根「その施設だけじゃなく周囲にまで危険が及ぶって事で黙ってることにしました」
麦野「否定はできないわね……」
麦野「でもさ」
一方「ン?」
麦野「話聞いた感じじゃアンタらも加減できてなくない?」
垣根「認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものは……」
麦野「っざけんな!私一人ハブじゃねぇか!」
一方「ほら、ガキだったからよ、加減間違えちまった」
垣根「普段えらそうにしてる研究員だったからさ、怯えてるの見るとハッスルしちゃって」
一方「物理的に精神的に社会的に再起不能になった人が続出した悲しい事件だったぜェ」
麦野「もう突っ込むのが辛いわ」
一方「まァ、そンな悪行をした奴が今回の研究に関わってたわけだ」
垣根「そら確かに最高なクソだな」
一方「だからまたぶっ潰しちまった」
麦野「あ、そうなんだ」
垣根「あ、そうなんだじゃねぇよ!何やってんだよ!」
一方「いいじゃンムカつく奴しかヤってないからよ」
垣根「おいいいいいい何やってんの!?逆に言えばムカつく奴はヤってるよな!?」
一方「大丈夫、なんか変なビーカーとその中の人ぶっ飛ばしたから」
麦野「ビーカー?」
垣根「なんかよくわかんないけどもっとまずい気がする!何やって来てんだてめぇ!」
一方「凱旋だ、クソ野郎」
垣根「凱旋じゃねぇよバカ野郎」
一方「そんなわけで今回の実験はなくなりましたァ」
麦野「さすが第一位、自由すぎるわね」
垣根「ちなみにどんな実験する予定だったんだ?」
一方「何か128人の美琴を愛するだかなンだか」
麦野「何それ夢の国?」
垣根「いや無理だから」
一方「なンか美琴のクローン2万人で代用できるらしいンだが」
麦野「クローンとかナメてんの?」
一方「だよな」
垣根「案外冷静だな、もっと食いつきそうな話題だと思うが」
一方「まァ美琴はオンリーワンのナンバーワンだからな」
垣根「ナンバーワンはお前だろ」
麦野「まさかの垣根→一方!?」
一方「でも俺のせいな訳だ」
垣根「は?」
麦野「何が?」
一方「美琴が騙されたわけだよ、DNAマップ」
垣根「どういう事だ?」
一方「俺を絶対能力者にするためにあンな動きがあったらしい」
垣根「そういうことか……それにしてもどこまで強くなるんだテメェは」
一方「あと各地にアンテナが欲しいらしいから代わりにベクトル操作でビーカー作っといた」
垣根「ごめんそこがよくわからない」
一方「っつーわけで美琴分が足りない」
垣根「うるせー反省しろ」
一方「くそォ……明日はこれでもかって位美琴分を摂取しねェと」
麦野「明日は買い物に行く予定なんだけど」
一方「買い物でも十分に摂取してやるぜ」
垣根「珍しくシリアスになると思ったのに……」
次の日
麦野「というわけでここでジャージを購入します!」
美琴「わーい」
垣根「4人でおそろいね、悪くない」
一方(白と黒どっちにしよう、やっべ決まらねェ)
垣根「このジャージよくないか」
一方「はっジャージのラインまで2本ですかァ?」
垣根「なっ!?だったらテメェは1本のかぁ?だっせぇなぁおい」
一方「ブー、俺はスリーラインですゥ第三位の3ですゥ、しかもおっしゃれェ」
垣根「くそったれが……2本と3本でここまで見た目に差が出るのか……」
麦野「んじゃ次はそこの店~」
御坂「は~い」
一方「っておい下着屋じゃねェか」
垣根「俺は気にしないぜ!」
一方「お前すげェな」
垣根「リア充っぽいじゃん、女の子とランジェリーショップ」
一方「心の底からどうでもいいわ」
麦野「どうすんの?来るの?」
垣根「俺は行くぜ!」
一方「ン……そこの店で珈琲飲ンでる」
御坂「ごめんね?あーくん」
一方「気にすンな、気に入るの見つかるといいな」
御坂「うん!」
麦野「私がピッタリなの選んであげるからね~」
御坂「楽しみ~」
麦野「どうでもいいけどそれどうすんの?」
垣根だったもの「」
一方「荷物扱いで」
麦野「ふーん……まぁいっか、美琴の下着姿見ようとするなんてバカね」
一方「混ンでやがるなァ……」
一方「お、テーブル席が空いてるじゃねェか」
一方「これも日頃の行いかね」
一方「…………中々いい味じゃねェか」
一方「たまにはこンなすごし方も悪くないかもな」
店員「あのぉ、申し訳ないんですが相席をお願いしてもよろしいでしょうか?」
一方「あ、大丈夫ですよォ」
店員「ありがとうございます」
一方「あ、荷物どかしますね」
垣根?「ゴフッ」
店員「ご協力ありがとうございます」
上条「すみませんね」
一方「いえ別にィ…………」
上条(混んでて座る場所がないかと思ったけど……助かったぁ)
上条(貧乏学生の上条さんだってたまにはカフェで珈琲飲んだっていいですよね)
上条(おぉ、苦いけどうまい、大人の味ってやつですかね)
上条「…………」
一方「…………」
上条(しかしこの沈黙が微妙に気まずい…………まぁただの相席だしな)
一方「…………」
上条(ずっと無言でコーヒー飲んでる……ちょっと怖ぇー、何考えてんだろ)
一方(やべェ、コーヒーうめェ)
上条(どっかで見たことある顔な気が……思い出せない)
一方(もうコーヒーと相思相愛だよな俺)
上条(どこで見たんだっけなぁ……てか仏頂面だなぁ)
一方(俺ぐらいのレベルならそろそろコーヒーと喋れてもおかしくねェ気がする)
上条(真顔っつーか無表情っつーか……でもなんか雰囲気あるよなぁ…………コーヒー飲んでるだけなのに絵になってるし)
一方(よう、相変わらず真っ黒だな)
一方(お前は真っ白だな)
一方「っざけンなコラ!好きで白いンじゃねーぞ!」
上条「!?ごめんなさい!?」
一方「あ?何言ってンだお前?」
上条「え?……いや、なんでもないです……」
一方「ってテメェ!」
上条「え?」
一方「上条当麻だな!?」
上条「あれ?なんで上条さんの名前をご存知なのでせうか」
上条(やばい!記憶をなくす前の知り合いか?どうしよう……)
一方「かきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」
上条(え?え?え?)
一方「まさかこンな所で会えるなンてなァ!」
上条「あの、ちょっと落ち着いて……」
一方「あァ?」
上条「ひぃっ」
一方「テメェ、まさか自分が何したか覚えてねェのか?」
上条「ま、まさかー、忘れるわけないじゃないですか」
一方「ヒャハっだよなぁ?クカカ」
上条「そうですよー、あはははは」
一方「じゃァ死ねやァ!!」
上条「えええええ!?」(何したの過去の俺!!)
上条「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい死ぬのだけは勘弁してください」
一方「そンなに死にたくねェのか」
上条「だれだってそうだと思います!」
一方「っち……しょうがねェなァ……」
上条「え?」
一方「オマエの皮膚の五割を剥いでやる、それでもまだ生きてたら許してやるっつってンだよ!」
上条「不幸だぁああああああ!」
垣根「ん……くそ一方通行のやつ……本気でやりやがって……」
上条「うわ!荷物がしゃべった!?」
垣根「誰が荷物だコラって上条当麻!?随分ボロボロじゃね!?」
上条(え、また知り合い!?)
一方「俺を前にして余所見とは余裕じゃねェか三下ァァァァア!」
上条「ひぃ!」
垣根「なっ!一方通行の攻撃をとめた!?」(あいつ自身はひ弱だけど……ップ)
一方「ンだと!?」(反射しねェ!?)
上条「あの、落ち着いて話し合いをですね」
垣根(やはりこいつは無能力者なんかじゃねぇぞ……)
一方(こいつの能力がわからねェ以上無闇に突っ込むのはやめとくか……)
垣根「わかった、話し合いってやつだ」
一方「っち……仕方ねェな」
上条(話し合いになったは良いけど上条さんこのお二方のこと覚えてないんですよね)
垣根「まずは簡単に今の状況を説明しようか」
一方「ウチの美琴を弄んだ、だから殺す、以上」
垣根「簡潔すぎるほどに簡潔だな」
上条(!!!!弄んだ!?上条さんが!?マジで!?てか美琴ってビリビリ!?)
上条「あの……」
一方「あァ?」
上条「美琴さんってのは御坂美琴さんでお間違えないでしょうか?」
一方「他にどこの美琴さンがいるってンだよ?あァ!?」
垣根「お前はちょっと落ち着け!悪いな、その御坂美琴で間違いねぇよ」
上条(やっぱりビリビリの事だ……)
上条(上条さんがビリビリを弄んだって事なのか?)
上条(言われてみればやけに突っかかってくるなとは思ってたんですよね)
上条(なんか事あるごとに絡まれるし)
上条(そうか、俺が御坂を傷つけてしまってたのか……)
上条(そう考えればすべて納得がいくな……)
上条「申し訳ございませんでした!」
垣根「椅子からの……ジャンピング土下座……」
一方「……だと……」
上条(記憶が無いで許されることじゃねぇぞ!)
上条「これは上条さんが全面的に悪い!」
上条「いたいけな中学生に対して何てことを……」
上条「って謝る相手がちげぇ!ビリビリに謝らないと!」
垣根「え、なんか一人でテンションあがってるけど」
一方「なンだコイツ」
上条「待ってろビリビリ……いや御坂!」
一方「おい、なンか走ってったぞ、呆気にとられちまった」
垣根「あ、美琴たちがいる店通り過ぎた」
一方「締らねェ奴だな」
垣根「あ、帰ってきた」
上条「ぜぇ……ぜぇ……みハッ……さ……かひゅー」
一方「まず落ち着け三下ァ」
上条「ふぅ…………それでですね……御坂さんの居場所ってご存知でしょうか?」
垣根「そこの店」
上条「…………え?」
垣根「いや、だからすぐそこの店だよ」
上条「常盤台までいったのに…………不幸だぁああああ!」
上条「だが上条さんはこれしきのことで挫けたりしないんですよ!」
上条「待ってろよ御坂!」
垣根「店に向かって行ったな……」
一方「まァ別に犯罪って訳じゃねェし、ボディガードもいるしな」
垣根「麦野も女なわけだが」
一方「あいつより強い男ってそういねェし」
垣根「たしかにな」
不幸だぁあああああ!!
垣根「店から超メルトダウナー出てるぞ」
一方「ドア開いてるから店に被害ゼロだ、やるじゃねェか」
垣根「上条くん、さらにボロボろだな」
一方「自業自得じゃね?あ、こっち来た」
御坂「しずり?何かあった?」
麦野「なぁんにもないわ、安心して着替えなさい」
上条「あぁいう店なら教えて欲しかったです……」
一方「テメェが即効で突っ込ンだンじゃねェか」
垣根「ちょっと見ればわかるだろ」
上条「何も言い返せない…………うぅ……」
垣根「まぁ、出てくるまでなんか飲んで待ってれば?」
上条「いや、なんかいつのまにか財布落としたみたいなんで……」
垣根「なんという……さっき頼んだのはすでに無いしな」
一方(どンだけ運ねェンだよ……)
上条「不幸だぁああああ!」
一方「うぜェな……俺の払いで良いから勝手に頼め」
上条「え、いいんですか!?」
一方「何も頼ンでない客がいると迷惑だろォが、それだけだ」
上条「ありがとうございます、ありがとうございます!」
垣根(なんかかわいそうに見えてきた)
一方「お……」
垣根「出てきたな」
上条「ついに……」
御坂「二人ともおまたせ~」
麦野「悪いわね、途中で変態がtt アンタは!!」
上条「先ほどは申し訳ございませんでした!」
一方(またジャンピング土下座)
垣根(こいつの土下座安くね?)
上条「あぁいう店だとは知らなかったんです!申し訳ありませんでした!」
御坂「アンタ!え?みんな知り合いなの?」
一方「ちょっとした仲だ」
垣根「知り合い程度か」
麦野「まぁ、ほんの顔見知り程度よ、ついさっきあったばっかりだけど」(よく見たら上条当麻じゃん)
上条「いやホント先ほどは申し訳ございませんでした」
上条「そして御坂!大事な話がある!」
御坂「え!?へ?ここで!?」(え?何何!?こいつ真剣な顔してるけど)
御坂(え、まさか告白!?みんなの前で!?)
上条「御坂…………いや、美琴!」
御坂「ひゃい!」(ちょ!美琴って!美琴って呼ばれた!)
一方(ウチの美琴呼び捨てだとォ!?ナメてンのかァ!?)
麦野(右ストレートでぶっ殺す真っ直ぐいってぶっ殺す右ストレートでぶっ殺す真っ直ぐいってぶっ殺す)
垣根(お前らマジ落ち着け!頼むから今だけは落ち着いてくれ!美琴のためにも!)
御坂「な、なによ?」
上条「俺、今までお前の気持ちとか考えたこと無かったんだ」
御坂「え?」
上条「お前が何考えてるとか、お前がどうして俺に勝負を挑んでくるとか考えてなかった」
御坂「そ、それは……///」
上条「でも、わかったんだ」
御坂「え!え!?いや、ちがっえっとtt」
上条「聞いてくれ!」
御坂「はいっ!」
上条「お前のこと弄んでごめん」ガバッ
御坂「はい?」ポカン
御坂「はいぃぃぃいいいい!?」ビリビリ
上条「うわっ!怒るのもわかる!でも」
麦野「おいおいおいおい、黙って聞いてやってみれば面白い事言ってくれるじゃない」
麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」ゴゥ
上条「これはシャレにならない威力ですよ!?」サッ
一方「なァに避けてンだ三下ァ?」ダンッ
上条「ちょ!?何これ椅子とテーブルが襲ってくる!ヤバイ!」
上条「話だけ!話だけ聞いてくれ!」
垣根「はーい一般の方は逃げてくださーい」
垣根「未元物質より前でると危ないよー」
上条「本当にすまなかった!」(これは失敗は許されない)
上条「お前の気持ちを裏切っちまって……」(選択を間違えたら終わりだ!)
上条「謝って済む事じゃないのはわかってるけど、謝らせて欲しい」(これでどうだ!)
御坂「あんたに弄ばれた覚えは無いわよ!」
上条(こうなったら俺の得意技で逃げ切るしか……)
上条「…………いいぜ……」バッ
上条「テメェが俺に弄ばれてないっていうなら」ババッ
上条「まずは、その幻想をぶち殺す!」ブンッ
御坂「え?」
麦野「やらせると思ったかぁ?」ガシッ
一方「ウチの美琴殴ろうたァいい度胸じゃねェか」
垣根「ここからは俺も参戦だ、誰を殴ろうとしやがった」
上条「オワタ」
上条「いや、なんか幻想が殺せそうだったっていうか」
上条「いまj、イマジンブレイカーです」
上条「はい、異能の類なら割と何でも消せます」
上条「いえ、殴ろうとしちゃったのは僕のミスです」
上条「はい、反省してます」
上条「昔から不幸体質で……いえ、不幸は関係ないです」
上条「はい殴りかかったのは僕です」
上条「あの、同居人が腹を空かせて待っているので」
垣根「そういや同棲してるんだったな」
御坂「あのシスターね」
一方「美琴も知ってたのか?」
御坂「え?あ、うんまぁね」
麦野「女が待ってるから帰してくれってかぁ?色男は違うねぇ!」
上条「あ、いえそういうわけじゃ」
御坂「もう帰してあげよ?私も殴られたわけじゃないし……」
上条「御坂様……」
垣根(なんだこの惨めな男は……)
一方(報告書のヒーローと本当に同一人物か?)
一方「はっ美琴のやさしさに感謝するンだな!」
麦野「美琴は本当に天使ね」
垣根「…………」バッサバッサ
麦野「うるさいメルヘン」
垣根「何も言ってねぇだろ!?」
麦野「無言のアピールがうるさかった」
一方「あいつあンな遠くなのにまだ頭下げてンぞ」
垣根「トラウマだろ、今回のは」
垣根「でもよかったのか?」
御坂「?」
垣根「あいつのこと、気になってたんじゃねぇのか?」
一方「………………」(音のベクトルを操作!一語一句聞き逃さねェ)
麦野「…………」(私にもそれやりなさいよ!)
御坂「気になってたっていうか……みんな以外で私の能力をどうかできたのがびっくりしたの」
垣根「確かに不思議な能力だったな」
御坂「でも、今日のを見て実感したの」
御坂「やっぱりあーくんが一番強くて、ていとくんと沈利もすっごい強いって」
垣根「へっ俺は第二位だぜ?」
麦野「美琴のためだもんそりゃ強くもなるわよ」
一方「俺は美琴の前じゃァ最強であり続けるって決めてンだよ、もし能力がなくなってもなァ」
御坂「えへへ」
垣根「そのひ弱なボディじゃ無理だろ」
一方「うっせェ!」
麦野「能力なくなったら守ってあげるわよ」ケラケラ
垣根「ハッそりゃいいな、第一位様を守るってか!」
御坂「私だってあーくん守れるもん!」
一方「はいはいありがとォございますゥ」
垣根「俺たちなら、誰かに何かあっても助けられるだろ」
御坂「それなら、みんなずっと一緒にいられるね!」
御坂「ね、あーくん」
一方通行「あァ」
おしまい
最初は過保護な親馬鹿一方さん書く気マンマンだったのに気がついたら
原子通行が書きたくなっていた、何を言ってるかわからねぇと思うが俺にもわからねぇ
見てくださった方支援くださった方ありがとうございます。
第二部の仲良しレベル5は
まさかの打ち止めと美琴の間にゆれる一方通行
打ち止めに嫉妬する美琴
番外固体と麦のんで大岡裁き
の三本です。
次回もまた見て下sごめん嘘
この男にも8月31日は訪れる……
一方(このコーヒー新発売か……)
一方(これだからコンビにチェックはやめられねェ)ガコガコ
店員「アジュジュジュッシター」
一方(ファミチキって何でこンな魅力的なンだ?)ウィーン
一方(深夜徘徊って良いよな、テンションあがるわ)
一方(なーンか昼とは違う街で)
一方(こう、夢見心地になるっていうか……)
<私はこれでも女の子であってー!
<すみませんインデックs-
一方(…………無駄な雑音は遮断……っと)
一方(しかし夏休みも終わっちまうンだなァ)
一方(美琴がウチにこれる時間も減っちまうな……)
一方(…………やべェ寂しくて死にそう)
毛布「―――――――」
一方(あー、夏休み延長しねェかな)
毛布「―――――――」
一方(常盤台ぶっ壊せばなンとかなるか?)
毛布「―――――――」
一方(なンだ……このチビ毛布)
一方(あァ音を切ってたンだっけな)
毛布「ってミサカはミサカはごちゃごちゃ言ってみたりする!」
一方「あァ!?」
毛布「いやー、ここまで完全完璧無反応だとむしろ清々しいというか」
毛布「でも悪意を持って無視してるわけでもなさそーだし」
一方「」
毛布「これはもしかして究極の天然さんなのかなーってミサカはミサカは首をかしげてみたり」
一方「…………くだらねェ」スタスタ
毛布「……あれれ?ひょっとしてなかった事にされてる?」
毛布「ミサカの事は見えてない妖精さん扱いなの?」
毛布「おーいおーいミサカはここにいるよーってミサカは
ミサカは自己の存在を激しくアピールしてるのに存在全否定??」
一方「まて……ミサカだと?」
一方「オマエ、その毛布取っ払って顔見せてみろ」
毛布「って?え?まさかこんな往来で女性に服を脱げというのはいささか大胆というか……ほんき?」
一方「……」グイ
毛布→打ち止め(全裸)「あ」
 ̄ ̄
一方「……な」
打ち止め(全裸)「ああああん!!」
一方「なンだそりゃァア!?」
打ち止め(裸体)「かえしてかえして!」
打ち止め(生まれたままの姿)「ミサカの毛布かえして!」
一方「クソッタレ!」バサッ
打ち止め(一糸纏わぬ姿)「いそいそ」
一方(コイツの顔……間違いねェ)
一方(神様が俺にプレゼントをくれたンだ!)
一方(考えてみりゃ美琴のいない生活こそがおかしかったンだ)
一方(そこで美琴がいない時間帯は昔の美琴そっくりこいつで我慢しろって事だ)
一方(もちろンこいつは美琴じゃねェ)
一方(だが見た目だけで言えばそれなりに似ている、これは神様が)
打ち止め「ミサカは妹達の最終ロットとして製造されたの」
一方(あれ、違ったっぽい)
一方(やっべ滅茶苦茶テンション下がった……)
打ち止め「検体番号は二〇〇〇一号でコードもまんま打ち止めってミサカはミサカの事情を説明してみたり」
一方(あー、あンときの研究か……ぶっ潰したハズだが……)
打ち止め「本来なら実験に使用されるはずだったんだけど開始すらしなかったからミサカはまだ体の調整が終わってないのね」
一方(くそ……俺たち3人で潰したはずだぞ……なンでクローンが作られてやがる……)
打ち止め「製造途中で培養器から放り出されちゃって何だかチンマリしちゃってるの」
一方(くそ……美琴の遺伝子を使用してンだ……無碍には出来ねェ……)
打ち止め「ってミサカはミサカは……聞いてる?」
一方「それで…………俺にどうしろってンだ」
打ち止め「あなたは研究者さんとのつながりもあるからコンタクトをとってもらいたいかな」
一方「他ァ当たれ」
打ち止め「いえーい!即答即効大否定!!」
打ち止め「でも、他に行くアテもないのでミサカはミサカは諦めないんだから!」
一方(どォいうつもりだ……この天使…………)
一方(違ェンだ!こいつは美琴じゃねェンだ!)
一方(アルバムの中の美琴がそのまま出てきた様なツラしてても違ェンだ!)
一方(騙されるンじゃねェ……、コイツはクローンコイツはクローン……)
一方(本物の美琴の方がかわいいですから!萌えますから!いや萌えちゃまずいだろ俺)
一方(つーか実験は中止なンだからこのクローンは必要ねェンじゃ……?)
一方(誰が何の為に製造したか調べる必要があるな……)
打ち止め「ここがアナタのおうち?」
一方「うるせェよ黙ってろ」
一方(あー、あのバカ二人になンて言うかなァ)
一方「今戻った」
垣根「おかえり~早くファミチよこせや」
麦野「おかえり……って…………え?え?」
打ち止め「お、おじゃましますってミサカはミサカは予想外の住民に遠慮しながら上がってみる」
垣根「よし、アンチスキルの所に行こう、ついていってやるから」
一方「うっせェ」
麦野「何この天使、どうしたわけ?」
一方「拾った」
垣根「おいおい!しかも毛布のした何も着てねぇのかよ!一方通行さんだいたーん!」
一方「潰すぞ」
麦野「よし、お姉さんとお風呂にはいろう、そうしましょう」
垣根「おっけ俺は美琴のお古で着られそうなの探してくるわ」
麦野「ささ、こっちよ~ん」
打ち止め「え、あの……状況がよくわからないんだけどってミサカはミサカは」
一方「とりあえず従っとけ……メンドくせェ」
垣根「で、あれクローンだろ?例の計画の」
一方「あァ……どっかのバカが諦めてなかったみてェだな」
垣根「とりあえずアイツはウチで保護するとして……どうするんだよ」
一方「かなり気は進まねェが木原くンを呼ぶか……気は進まねェんだが」
垣根「しょうがないだろ、アイツは科学者としちゃかなり優秀だしな」
一方「それがムカつく」
垣根「明日の朝一で呼ぶか?」
一方「いや、お前が着替え準備してる間に呼んどいた、ASAPで来いってなァ!」
ピンポーン
垣根「え、早すぎじゃね?」
木原「つーわけで、説明に来たぜ!」
垣根「いや、くるの早すぎだろ、ドンだけ優先事項なんだよ」
木原「可愛いガキが困ってるんだ、即効で駆けつけるのが親ってもんだぜ?」
一方「そンなこたァどうでもいいンだよ、妹達について詳しく話せや」
木原「あぁ……まず知ってると思うが妹達は一方通行がレベル6になるために作られたクローンだ」
一方「20000人のクローンを愛でるとかいうふざけた実験か……」
垣根「だが実験は中止、美琴のDNAマップだって渡してないだろ?」
木原「あぁ、お前らがやんちゃしたからな……」
一方「テメェもだろが」
木原「だが、諦めていないやつがいたんだ」
一方「あァ?」
木原「秘密裏に動き美琴のDNAマップを入手し、クローンを製造した」
一方「誰がそンなふざけたまねを……」
木原「木原幻生……ふざけた研究をしてる爺だ」
一方「クソ爺が……」
垣根「ちょっとまて、幻生ってたしか……」
木原「あぁ、美琴を曾孫のように溺愛し、一方通行を孫のように溺愛している」
垣根「…………」
一方「なめやがって!なンであの爺がクローンなンざ作ってンだよ!?」
木原「美琴の可愛さを世界中に分けてやる為だそうだ、ついでに一方通行もレベル6になったらイんじゃね?って」
垣根「ナメてやがるな、よほど愉快な死体になりてえと見える。」
麦野「今出たわよ~」ツヤツヤ
打ち止め「うぅ……もうお嫁にいけないかもってミサカはミサカは」
一方「え、なンでそンなツヤツヤしてンの?チビガキは怯えてンの?」
垣根「聞くな……聞いてやるな……っ!」
木原「おいおい!小せぇころの美琴ちゃんにそっくりじゃねぇか!いやクローンだから当たり前か」
打ち止め「ひぃ!」
一方「おい木原くゥン?テメェのツラでガキがびびってるじゃねェか」
垣根「刺青だしな」
麦野「はいはーい大丈夫よ、怖いのは顔だけだから」
打ち止め「ホント?」
木原「おう!怖くなんかないぜぇ?」ギロッ
打ち止め「」バタン
一方「初見で怖がらなかった美琴がすげェンだよ」
木原「ショックだわ」
垣根「しょうがねェだろ、見た目がもうアウト」
木原「マジか……」
麦野「しっかし見れば見るほど美琴に似てるわね、お古着せちゃったからもうそっくりよ」
一方「ケッ美琴の方がかわいかったし」
麦野「アンタなにムキになってんの?」
一方「ムキになンかなってませン」
麦野「なってんじゃん……またツンデレ?」
一方「誰がツンデレだコラ」
木原「コイツがツンデレなのはだいぶ前からだ」
垣根「美琴以外の身内に対してはツンデレだよな」
麦野「うん、そしてその他にはツンツン」
一方「……うっせェ!今はこのチビガキについてだ」
木原「まぁ当面はここで保護するとして……」
一方「あァ?」
木原「手は出すなよ?」
一方「誰が出すかボケ」
垣根「気をつけます」
一方「かァァァきねくゥゥゥゥゥうン!?」
麦野「出したら殺すわよ?」
垣根「すんません冗談のつもりだったんですけど本当にごめんなさい」
麦野「まぁいいわ……この子も失神したまま寝ちゃったみたいだし……」
垣根「俺たちも寝るか」
一方「ガキのこと頼むわ」
麦野「はいはい、頼まれたわよ」
一方「風邪ひかせるなよ」
麦野「今8月なんだけど」
一方「腹冷やすなよ」
麦野「わかったからテメェもさっさと寝ろ」
一方「っち……おやすみなさァい」
麦野「おやすみなさい」
垣根「お前ら変なところで行儀良いよな」
翌日
一方「そして夏休み最終日がやってきた訳だが」
垣根「どうした?」
一方「美琴は今日くるンだよな?」
垣根「麦野が迎えに行ってるだろ」
一方「チビガキと合わせていいもンかねェ」
垣根「あ、考えてなかった」
一方「どうすっか」
垣根「え、とうのガキは?」
一方「TV見てる」
垣根「麦野は絶対美琴に会うことだけ考えてほかは気にしてないだろうしな……」
垣根「クローンって素直に言うか?」
一方「あンまりアイツを裏の世界に関わらせたくねェ……」
垣根「実は妹」
一方「実家に確認取られたら終わるだろ」
垣根「オマエと麦野の子」
一方「美琴にそっくり過ぎるだろ、でなくても駄目」
垣根「もう無理、素直に言おうぜ……アイツも関係者だ」
一方「クソ野郎が……仕方がねェか」
打ち止め「ねぇねぇ、アナタも一緒にTV見よってミサカはミサカは誘ってみる!」
一方「はァ?一人で見てろよ」
打ち止め「一緒にみたいんだもん!」
垣根「いいじゃねぇか、することもないし、見てやれよ」
一方「ったくわかりましたよォ……」
打ち止め「やったァってミサカはミサカはアナタの膝の上へダイビング!」
一方「ぐはっ!危ねェだろこら!」
垣根(あぁ言いつつも反射切ったあたりが過保護だな)
打ち止め「ごめんなさーいってミサカはミサカは自己嫌悪」シュン
一方「ったく……TV見るンだろ、顔上げろ」
打ち止め「っ……はーいってミサカはミサカは元気にお返事!」パァ
垣根(こうしてみるとマジで美琴が小さくなったみたいだな……)
麦野「ただいま」
御坂「ただいま~」
垣根「おうお帰り」
御坂「あれ?あーくんは?」
垣根「あいつならソファで寝てる」
御坂「えへへ、寝顔見ちゃおっと」ウキウキ
麦野「ガキは?」
垣根(やべ、クローンの事忘れてた)
垣根「…………同じくソファ」
御坂「ねぇ…………あーくんの膝で抱かれて寝てるの誰?」ビリッ
垣根(あれ?美琴ちゃん怖くね?)
麦野「み、美琴?ど……どうしたの?」アセアセ
垣根「つーわけで美琴のクローンなわけだ」
御坂「…………ふーん」
麦野(美琴が美琴じゃなくなってる……)
御坂「クローン……ねっ」ギリッ
麦野(でも目つきの鋭い美琴も素敵……)キュン
御坂「確かにそんな噂も流れたみたいだけど……」
打ち止め「お姉さま?ってミサカはミサカは寝ぼけすけさん」
垣根「ん?起きたのか」
御坂「……お姉さまって私?」
御坂(あーくんの膝の上で昼寝とか!私だってもう随分してもらってないのに!)
麦野「起きたならこっちいらっしゃいな」
打ち止め「ミサカも挨拶したいんだけどこの人が抱きしめてて身動きがとれないってミサカはミサカは四苦八苦!」
御坂「………………………………」バキッ
垣根(あれ良いコップなのに)
麦野(つーか第一位も何反射切ってんだよ!どんだけ信頼してんのよ……)ギリッ
垣根(やべぇコイツマジ怖い、2,3人ヤッてるツラだ)
垣根「おら、起きろ一方通行」
一方「ン……」
打ち止め「力が緩んだ隙にミサカはミサカは大脱出!」
垣根「美琴来たぞ」
一方「おう」
御坂「…………」バッ
一方「お?どうした?」
御坂「なんでもない!ただ座りたかっただけ!」
一方「?そうかィ」ヨシヨシ
御坂「えへへ」
垣根(おぉ機嫌直ってる……よかったぁ)
打ち止め「うぐぐ……」
麦野「どうしたの?」
打ち止め「えい!ってミサカはミサカは2度目のダイブ!」
一方「ぐふっ」
御坂「何すんのよ!」
打ち止め「お姉さまばっかりずるいよ!」
御坂「あんた私が来るまでずっとじゃない!」
打ち止め「すぐ寝ちゃったから覚えてないもんってミサカはミサカは自己主張!」
御坂「なにそれ自業自得じゃない!あーくんは私のだもん!」
一方(あァ…………ここが天国って奴か……)
垣根「こうしてみると仲の良い姉妹喧嘩って感じだな」
麦野「…………私も混ざって良いと思う?」
垣根「やめとけ、年齢的にも見た目的にもキツイ……かなりマジで」
垣根「なぁ、話が進まないから中断してもらっていい?」
御坂「む~」
打ち止め「う~」
麦野「ほらほら喧嘩しないの」
一方「さっきの衝撃反射しなかったせいでもう俺ボロボロだわ」
垣根「ひ弱すぎるだろ」
垣根「とりあえずテーブルの席についてもらうが」
御坂「…………」
打ち止め「…………」
麦野「喧嘩になりそうだから第一位は私の隣ね」
一方「しゃァねェか」
垣根「お前ら二人は俺の隣で我慢しな」
「「えー」」
垣根「ハモるなよ……」
つづく
~状況説明終了~
垣根「今の話を纏めると」
垣根「お前は実験の為に作られたクローンの一人だけど」
一方「俺が拒否して実験が開始する前に凍結したから」
麦野「未完成な状態で培養装置から出てしまった」
御坂「研究者に会って完成させて欲しい、と」
打ち止め「その通りってミサカはミサカは答えてみる」
一方「…………」
垣根「研究者ね……当てはあんのか?」
一方「あァ……ちっと行って来る」
打ち止め「ミサカもついていく!」
御坂「ちょ!?な……わ、私も!」
一方「はァ?」
垣根「チビガキ、お前は留守番だ」
麦野「美琴も留守番しましょうね」
「「えー、なんでぇ?」
垣根「お前は不安定なんだろ?とりあえず家で安静にしてろ」
麦野「美琴は、DNAマップを悪用されたのよ?そんな所に連れてく訳にはいかないわね」
「「ぅ~……はぁ~い……」」
一方(危ねェ、あの顔でお願いされたら断る地震無かったわ)
垣根(一方通行が家を出て数分)
麦野(原子崩しですが室内の空気が最悪です)
御坂「………………」
垣根(やっぱ俺がやるしかないのか…………よし)
垣根「おいガキ」
打ち止め「ガキじゃないよ!ミサカは打ち止めって名前があr」
垣根「何でもいいけどよ、お前は今後どうしたいんだ?」
打ち止め「質問が漠然としすぎてよくわからないってミサカはミサカは首を傾げてみる」
垣根「要するに実験はなくなっちまったけどお前は誕生した、お前は何がしたいんだ?」
打ち止め「あの人と一緒にいたいなってミサカはミサカは照れながらも本音を暴露!」
御坂「………………っ」
垣根(やべぇミスった)
麦野(垣根ぇぇええ!!)
麦野(しょうがない、ここは私が……)
麦野「そういえばあんたさっきカメラ持ってたわね」
垣根「あぁ、一方通行の寝顔を納めてやったぜ」
麦野「怒られるわよ」
垣根「大丈夫、ソファーでガキと一緒に寝てる奴だから」
御坂「………………………………………………………………」ギリッ
垣根(やべぇミスった)
麦野(かきねえええええええ!!)
垣根「さ、さらには美琴が一方通行の上に座ってるところも撮った」
麦野「レアショットね!アルバム決定ね」
垣根「そうなんだよ、最近で一番の写真かもしれないんだよ」ペラペラ
垣根「甘えてくることは甘えてくるんだけど今回のは特別っつーのかな?いいよね」ペラペラ
垣根「しかも美琴と打ち止めの2ショットも撮っちゃったんだよね、ケンカ中だけども」ペラペラ
垣根「もうさ、怒ってるのにすっげーかわいいの、マジやばいっしょ」ペラペラ
麦野(やっべスイッチ入った)
垣根「しかもまるで姉妹かっつー位似てるじゃん、100万キュート足す100万キュートで200万キュート!」
垣根「いつもの2倍の笑顔で200×2の400万キュート!」
垣根「そしていつもの3倍のr」ブフォ
麦野「うっせぇ!」
打ち止め「この人達ってマトモそうに見えて実は違うのねってミサカはミサカは衝撃の事実を受け止めてみる」gkbr
御坂「え?普通じゃない?」キョトン
垣根「殴らなくてもいいじゃねぇかよ……」
一方(クソ……あいつらは何で作られた……)
一方(考えてみろよ……誰が進化する為の実験だ?)
一方(最強の先の無敵に進化したら、何か変わるのかよ……)
一方(クソ野郎が…………)
芳川「ちょっと、一方通行……」
芳川「聞いてるの?」
一方「……あァ……続けてくれ」
芳川「全く…………あの子が実験のために作られたわけじゃない、そこまではOKね?」
一方「おォ、実験に必要なのは20000万、アイツは検体番号20001って言ってたからな」
芳川「あの子は万が一の時に作られた安全装置、全ての妹達の司令塔、最終信号よ」
一方「呼吸するキーボードって訳か」
芳川「えぇ、そして木原幻生の趣味を考慮しあえて未成熟な…………いえコントロールし易いようにあえて未完成な状態に留めてあったの」
一方(ガチペドかよあのクソ爺)
芳川「実験終了後もここで秘密裏に預かっていたのだけれど」
芳川「培養装置は内部から破壊され最終信号は行方不明」
芳川「後から調べてわかったけどあの子の頭に不正プログラムを上書きした形跡があったわ」
芳川「逃亡はあの子の防衛反応の一種ね」
一方「で?その不正プログラムってのは?どうせロクなモンじゃねェンだろうなァ」
芳川「おそらく」
芳川「指定した対象に対する無差別な甘え」
芳川「ってところでしょうね」
一方「………………はァ?」
芳川「最終信号を含め、妹達は研究員に懐かない傾向があるわ」
芳川「それに耐え切れなかった研究員が業を煮やしたんでしょうね」
芳川「ウィルスの起動が始まれば………………」
芳川「20000人のクローンが民間人に対して無差別に甘えるでしょうね」
一方(美琴の可愛さで学園都市がやばい)
芳川「そうなれば、オリジナルの超電磁砲にも影響がでるでしょうね」
一方「あァ?」
芳川「クローンに甘えられた民間人やそれを見ていた外部の人間」
芳川「それらが手を出す可能性は高いわ」
一方「クソ野郎共が……」
芳川「そうならないためにも、努力するしかないわ、もちろん君もね」
一方「俺がナニをするって?」
芳川「ワクチンはすでに作ってあるわ」
一方「仕事速いな」
一方「で、そのワクチンってのは?」
芳川「まずあなたが最終信号を甘やかします、精一杯愛でます」
一方「ちょっと待て」
芳川「何かしら、時間は推しているのだけど」
一方「マジかよ…………続けろ……」
芳川「そして民間人に甘える必要ないくらいに打ち止めを満足させます」
一方「……………………………………それで」
芳川「終了よ」
一方「ふっざけてンのかてめェ!」
芳川「本気も本気よ、これしか手段は残されていないわ」
一方「ざけンな!」
芳川「あえて言うなら、打ち止めを処分することね」
一方「……………クソが」
一方「俺の力は壊すことはできても愛でることなンかできねェよ」
芳川「確かにキミの力は愛でるより壊す方が得意でしょうね」
一方「わかってンじゃねェか」
芳川「強制はしない、選ぶのは君よ」
一方「……クソったれが」
一方(わかってンじゃねェか)
一方(どっちをとりゃイイかなンてよ)
『一方通行』
『そう呼ばれる以前はまだ』
『人間らしい名前があった』
『苗字は二文字で名前は三文字』
『たいして珍しくもない名前だったはずだ』
『ある時』
『つっかかって来た子供が、触れただけで骨を折った』
『それを止めようとした大人たちも』
『災いは』
『雪だるま式にふくらんでいった』
一方「今帰ったぞオラ」
御坂「おかえり~」ダダ
打ち止め「おかえりなさい!」
麦野「おかえり、なんか不機嫌?」
垣根「でだ、つまりはその可愛らしさこそが……お、おかえり」
麦野(やぁっと終わった)
一方「おう、いい子にしてたかァ?」
御坂「うん!」
打ち止め「もちろん!ってミサカはミサカはあなたにダイブ!」バッ
一方「っと…………………………し、しょうがねェな、全く」
一方(甘えさせてやるンだ、美琴の目がちょっとヤバイからって負けるな俺ェ!)
垣根「で、なんかわかったのか」
一方「あー……おいチビガキ」
ガキ「ガキじゃないよってミサカはミサカは猛抗議!」
一方「うるせェ、降りろ」
ガキ「むぅ~」
一方「美琴、わりィがこいつとTV見ててくれねェか?」
御坂「えぇ~…………はぁ~い」
垣根「あいつらには聞かせられない内容……か」
麦野「うへぇ、めんどくさくなりそうね」
~説明中~
一方「つーわけだ」
垣根「え、突っ込むところ?」
一方「残念ながら、マジだ」
麦野「納得いかねぇ」
垣根「だがやるしかねぇ、クローンとは言ってもあいつらだって生きてんだ」
一方「あァ、美琴の遺伝子だしな」
麦野「えー、他にも方法あるんじゃねぇのかよ」
一方「ねェ」
麦野「っち…………美琴のクローン見捨てるわけにもいかねぇし……しょうがねぇのかね」
垣根「拗ねるなよ」
麦野「す、拗ねてないわよ!意味わかんないわね」
打ち止め「おぉ…………ぁあああ…………ぁ!危ない!!」
御坂(面白いくらいテレビに夢中ね…………)
御坂(私ってこんな子供だったっけ?)
御坂(つーか何よこのアホ毛?だっけ?)
御坂「………………」ガシッ
打ち止め「……ゴクッ…………ぁ!やったぁ!」
御坂(え、気づいてないの?)
垣根(シャッターチャンス!)カシャ
一方「話に集中しろコラ」
一方「つーわけであいつを甘やかそうと思うンだが」
垣根「ん?」
一方「甘やかすってどうすりゃいいンだ?」
垣根「普段、美琴に接してる風にすりゃ問題ない」
一方「いや、あれ普通じゃね?」
垣根「それはない」
一方「じゃァ普段美琴にするようにしてりゃいい訳だ」
垣根「あぁ、そういうことだ」
一方「らっくしょうじゃねェか!学園都市第一位ナメンじゃねェ!」
垣根「いや、関係ないだろ」
麦野「大変そうな気がするけどねェ」
一方「はっ!見てやがれ!かンっぺきな甘やかしっぷりをな!」
一方「おう、何見てンだ」ドサッ
垣根(お、普通に打ち止めの隣に座ったな)
御坂(うー、私の隣も空いてたのに……なんでこの子の隣なんだろ……いつもだったら私の隣来てくれると思うんだけどな……)
打ち止め「カナミンだよってミサカはミサカはあなたの膝の上に移動しながら答えてみる」
一方「そうかァ」ヨシヨシ
麦野(何ナチュラルに頭ナデてんだあんの野郎!!)ガリッ
垣根(これもアットホームでいいな)パシャ
打ち止め「えへへー」
御坂「ぅー…………」
一方(やべェ、打ち止めを甘やかしてたら美琴が泣きそう、死にたい)
御坂「………………」ガシッ
一方(腕を組んできた…………だと)
麦野(美琴が珍しくアプローチをかけてる!照れてるのも良いわね)キュン
打ち止め「アナタの上はすわり心地がいいねってミサカはミサカはご満悦」
麦野「………………」ガリッ
垣根「麦野さん、せっかくのきれいな爪がかわいそうですよ」
垣根(美琴に腕を組まれながらソファに座る一方通行、その上に座るクローン、それを見て鬼の形相な麦野)
垣根(こいつはヤクいぜ)
一方「お、テレビ終わったな」
御坂「そ、そうだね……///」パッ
垣根(即効で離れちゃったけど、あれは何故ですか?)
麦野(打ち止めに対抗して思わずやっちゃったけど冷静になったら恥ずかしくなった、ってところね)
垣根(なるほど)
一方「おら、テレビ終わったぞテメェも降りろ」
打ち止め「えー、もう少しこのままでいたいなってミサカはミサカは甘えんぼ!」
一方「ったく、しょうがねェなァ」ナデナデ
御坂(もう離しちゃったよー!今更またくっつくなんて無理ー!)
垣根(うーん、美琴が泣きそうだし、助けてやるか)
垣根「おーい、そろそろ飯にしねぇか」
一方「お、そうだな……腹減った……もう昼じゃねェか」
御坂「そうね!おなか減ったし!そうしよ!すぐにしよ!」
一方「?そンな腹すいてたのか」
御坂「う、うん!お腹へってたの!それだけだから、本当に!」
一方「ンじゃどっか食いに行くか……おら、降りろいくぞォ」
垣根(ふぅ、ナイスアシスト俺)
麦野「いつものファミレスでいいわよね」
打ち止め「じゃぁあなたと手をつなぐってミサカはミサカは既に実行中!」
一方「……………………」
御坂(なら反対を私が……)
打ち止め「それでお姉さまとも手をつないでほしいってミサカはミサカは甘えてみたり」
御坂(なっ!まさか妨害作戦!?)
打ち止め「ジー」キラキラ
御坂(この目はそんなんじゃないわね……純粋な気持ちか……邪推した自分が恥ずかしい……)
御坂「いいわよ」
垣根「はは、何か親子みたいだな」
麦野(そこは私だろ!お母さんポジは私だろー!)
麦野(いや別にそういう意味じゃないけど…………でもさぁ!ねぇ!)ギロッ
垣根「俺何か悪いこと言ったか……?」ビクッ
御坂「親子だって…………キャッ///」
麦野(いや、まだ一方通行の反対側の手が……いやでも私そういうキャラじゃないしな)
打ち止め「二人と手をつなげてミサカの幸せ指数は天井知らず!」
麦野(そうそう、私は別にそんなんじゃないし、もうガキじゃないんだからさ)
麦野「………………」ギュッ
一方「…………お前もか」
麦野「うるせぇな文句あんのかよ」
一方「もう好きにしろォ」
垣根「いや4人は広がりすぎだから」
麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!」
一方「いやあるだろ」
麦野「くそぉ…………」スッ
垣根「………………何なら俺とつなぐ?」
麦野「あ゙?」
垣根「よし、さっさと行こう、即効行こう」
~ファミレス~
一方「5人、禁煙で」
店員「かしこかしこまりかしこ」
一方「はァ……」ドサ
垣根「疲れてるな、一方通行」ドサ
打ち止め「えー、ミサカもアナタの隣に座りたかったってみs」
麦野「子供椅子に座りたくないなら大人しく奥に座りましょうね」
御坂「私と沈利の間ね、アンタ」
打ち止め「はーい」
垣根(よし、さりげなく一方通行の隣に座り何とか言い争いを回避できた)
打ち止め「私は目玉焼きハンバーグ!」
麦野「シャケ弁はないのね……パスタでいいか」
御坂「私はこっちのセットにしようかな」
垣根「え、お子様セット?」
御坂「いや、今日はこれが食べたい気分っていうか……」
御坂「全部一括で注文すれば頼めるかなって……」
垣根(打ち止めのだと思うだろうなぁそりゃ)
一方「なンか肉ねェかな」
垣根「肉ならたくさんあるだろ……俺はステーキだな、朝食ってないし」
一方「俺もそれでェ」
垣根「おいおい、お前どんだけ俺のこと好きなんだよ……真似すんなし」
一方「うぜェ」
麦野「飲み物取ってくるけど何がいい?」
垣根「俺コーヒーで」
一方「真似すンなよ」
打ち止め「ミサカは初のドリンクバーとやらへレッツラゴー」ダッ
御坂「走っちゃダメだってば」タッタッ
麦野「はいよ」スタスタ
一方(アイツ…………天井?)
一方(あのヤロウ……実験の研究員がこンなトコでナニやってやがンだ……)
一方(まァいいかどォでも)
打ち止め「いただきまーす」
「「「「いただきます」」」」
打ち止め「誰かと食べるご飯っておいしいねってミサカはミサカは精神論を述べてみたり」
麦野「そうねぇ」
一方「そンなもンかねェ」
垣根「確かにうめェわ」
御坂「うん、おいしいわね、おまけのゲコ太ももらえたし」
麦野「やっぱ美琴はかわいいわね、最高」
打ち止め「ねぇねぇ、あーんってミサカはミサカはテレながらもフォークを差し出してみる!」
一方「はァ……?」
御坂「なっ……」
一方(いやしかしこいつは甘やかさないといけねェンだよな……)
一方「………………はァ……」パク
麦野(!?)
打ち止め「おいしい?」
一方「はいはい、おいしいおいしい」(やべ幼女パネェまじやべェ)
御坂「………………」プルプル
垣根(俺の未元物質に常識は通じねぇ、カメラに納めたぜ)
御坂「あーくん!これもおいしいよ、あ、あ、ああああーん!」
一方「え…………おォ……」パク
御坂「おいしい!?」
一方「お、おォ……うめェぞ」
御坂「えへへ……よかった」
一方(やっべ可愛い抱きしめたい)
垣根「どっちがうまかった?」
一方「」
御坂「……」ピクッ
打ち止め「むむ、これは気になる疑問!」
麦野(垣根のキラーパスで学園都市がやばい)
一方「つきあってらンねェな」ガタッ
打ち止め「……ハァ…………ハァ」バタン
一方「オイ……」
麦野「ちょっと、大丈夫!?」
打ち止め「あれ……おかしいな……さっきまでは普通だったんだけどってミサカは……ミサカは……」
一方「研究員に連絡を取る、お前らはこいつを見てろ」
垣根「わかった」
御坂「とりあえず横になったほうがいいんじゃない!?」
打ち止め「ごちそうま、も言ってみたかったってミサカはミサカはため息をついてみる……」
一方「そりゃ残念だったな」
一方「おいこら」
芳川「そんなに慌ててどうしたのかしら」
一方「チビガキの様態が悪くなった、どうなってやがる」
芳川「あぁ……心配することないわ」
一方「あァ?」
芳川「ワクチンの一種よ」
一方「ワクチンだ?」
芳川「えぇ、今あの子は入力された不正プログラムを消去しているの」
芳川「その処理が終われば元通りになるはずよ」
一方「それは俺が甘やかした結果か?」
芳川「違うわよ」
一方「あァ?」
芳川「だってそれ嘘だもの、何もしなくても自動で処理されたはずね」
一方「はァああああああああ!?」
芳川「あの子は学園都市の科学の結晶と言っても過言じゃないわ」
芳川「自己防衛くらいはできる、さらに言えば不正プログラムも未完成のものだったしね」
一方「おい……じゃァ俺がやった茶番は何の意味があるンだ?まさか無意味だとでも言うンじゃ……」
芳川「無意味なんかじゃないわ、決して……とても意味のある事よ」
一方「何の意味があったってンだよ」
芳川「私…………甘いのよね、結局……甘いだけで優しくない」
一方「あァ?」
芳川「ようするに、超電通行よりも通行止めってこと」
一方「よォしお前ぶっ殺す」
芳川「勘違いしないで、貴方が最終信号を甘やかしたおかげで通行止めendが解禁されたよ!」
一方「うるせェ勘違いもなにもねェだろクソ野郎」
芳川「仕方ないわね……」
一方「ァ?」
芳川「芳川ルートをかいきn」
一方「俺が悪かった、帰るわ」
芳川「あと、私の番号とアドレスよ」
一方「あァ……」
芳川「今回みたいな事があったら電話なさい」
一方「…………」
芳川「それと夜眠れないときはお姉さんに電話してもいのよ」
一方「………………」ガチャバタン
芳川「お姉さんより先生の方がよかったかしら」
天井(さっき一方通行がすごい速度で駆けていった)
天井(おそらく最終信号に何かが起きたんだろう)
天井(一方通行がいない今が最終信号へ接触する最後のチャンス)
天井(そこでもう一度プログラムを書き込めばっ!)
天井(このファミレスだ……最終信号…………いた!)
天井(若い男が一人と女が二人…………さっきもいたな……一方通行の友人か?)
天井(女はオリジナルかっ!クソ……どうする……レベル5を相手には……)
天井(オリジナル以外はおそらく凡夫……オリジナルさえどうにかすれば……)
天井(ファミレスへ電話し嘘の呼び出しでオリジナルを隔離するか……)
アナウンス『お客様の中に御坂美琴様、御坂美琴様がおりましたら~』
御坂「あれ?私?」
垣根「呼び出し?珍しいな……こんな店で」
麦野「よっぽどの一大事かにゃ?この子は私らが見てるから行っといで」
御坂「お願いね」
天井(よし、いまだ!)
天井「あー、失礼します」
垣根「ぁ?」
麦野「何か?」
天井「私はその子の関係者なんですが……」
垣根「あ゙?」
天井「っ……体調が優れないみたいなので保護したいんだが」
麦野「お前今関係者っつったか」
天井「あぁ、キミ達は知らないだろうがその子は大事な実験に関わっていて」
麦野「よくしってるぜぇ」
垣根「そうか、テメェも関係者か」
天井「ほんとすんませんした」ボロボロ
垣根「あ?」
天井「まことに申し訳ございませんでした」
麦野「で?この子は何でこんな風になってるわけ?」
天井「おそらく防衛機能だと思います、はい」
垣根「防衛機能?」
逃げたり諦める事は誰も一瞬あれb
垣根「悪い一方通行から電話だ」ピッ
麦野「一瞬進化するのかと思った」
~電話終了~
垣根「おいおい、諸悪の根源なんじゃねぇかお前」
天井「……いッひ!!」
垣根「まぁいい、もう失せろ」
天井「ひゎあー!!」
麦野「いいの?逃がして」
垣根「あいつはもう研究者として終わった、俺がどうこうするまでもねぇ」
麦野「なるほどね」
御坂(うー、呼出した奴まだぁ?)
打ち止め「ん~あれ?ここはどこってミサカはミサカは首を傾げてみる」
一方「ウチだ」
打ち止め「あれ、ご飯食べてたはずなのに!?」
垣根「途中で寝ちまったんだよ、な」
麦野「そうそう、はしゃぎ過ぎて疲れたのかしらね」
御坂「気分は大丈夫?」
打ち止め「うん!なんだかとっても気分爽快ってミサカはミサカは元気満点!」
一方「よかったな」ワシワシ
麦野(もう甘やかさなくてもいいんじゃねぇのかよ!)
打ち止め「えへへ~ってミサカはミサカはアナタへダイブ!」
一方「うお………………っと、危ねェな」
打ち止め「それでもしっかり抱きとめてくれたのねってミサカはミサカは」
御坂「……ぃ」
一方「ァ?」
御坂「その子ばっかりずるいー!!」ビリビリ
垣根「うお!?美琴、落ち着け、な?」
御坂「あーくんその子ばっかりなんだもん……やだやだぁ」ウルウル
麦野「み、美琴?泣かないで、ね?」
御坂「寂しいんだもん」グスグス
『あーくん』
『そう呼ばれる以前はまだ』
『超能力者らしい呼び名があった』
『垣根はていとくんで麦野は沈利』
『たいして捻りもないあだ名だったはずだ』
『ある時』
『飛び掛って来た子供に、触れただけで美琴がキレた』
『それを止めようとした垣根たちにも』
『災いは』
『雪だるま式にふくらんでいった』
御坂「だって……あーくんとられちゃって…………グス」
御坂「ふぇ……ぅぅ~!!」
一方「垣根、こいつパス」ヒョイ
垣根「え、ちょ」ガシッ
打ち止め「きゃっ!ってまるで物のように扱われてミサカはミサカはショックを隠せない」
麦野「よし、私らはリビングでテレビでも見てるか」
垣根「…………そうだな」
打ち止め「はーいってミサカはミサカは空気を呼んで返事をしてみる」
一方「……~~」ガシガシ
一方「しょうがねェなァ」ヒョイ
御坂「……エッグ……え?……スン……ちょっ///」グスグス
一方「いいから、黙って抱かれてろォ」ナデナデ
一方「泣きたいだけ泣いていい」
御坂「うん…………///」
一方「昔はよくこうやってたっけなァ」
御坂「うん///」
一方「俺が座ってるとすぐ乗っかって来てよォ」
御坂「あの子、やっぱ私のクローンよね」
一方「やることそっくりだわな」
一方(あと可愛らしさもそっくりです、はィ)
御坂「ごめんね、変なことで泣いちゃって」
一方「別にィ、美琴ちゃンが泣き虫なのは昔っからだしィ」
御坂「うぅ~」グリグリ
一方「痛ェ痛ェ!頭押し付けンな骨に響く!」
御坂「だってェ……」
一方「俺がオメェを嫌いになるなンざありえねェ」
御坂「あーくん…………」
一方「あのチビガキ甘やかしてたのは事実だが……」
御坂「……」
一方「俺がオメェを見捨てるはずなンかあるわけねェンだ」
御坂「…………うんっ」
一方「さっきまで泣いてたのにもう笑っちゃってェ忙しいなァ」
御坂「あーくんのせい、両方とも」
一方「そりゃすいませンね」
御坂「許してあげる!特別!」
一方「そりゃどうも」
御坂「…………」
一方「……」
御坂「もうちょっとこうしてていい?」
一方「気がすむまでやってろ」
御坂「……うん」ギュッ
垣根「あいつら遅くね?」
麦野「私も思った」
垣根「こいつ寝ちゃったしな」
麦野「今日はいろいろあったからね、疲れが溜まってたんじゃない?」
垣根「途中で散々寝てたろ」
麦野「うなされてたじゃん」
垣根「それもそうか」
一方「コーヒー入れてくれ」
垣根「お、終わったのか」
一方「おゥ」
麦野「とびっきりの入れてあげるわよ……美琴は?」
一方「泣きつかれて寝ちまったよ」
垣根「そりゃご苦労さん」
一方「チビガキは?」
垣根「同じくおねんね」
一方「ガキはノンキで羨ましいぜ」
垣根「ははっあんな美琴久しぶりだったもんな」
一方「いや最近にも出会った気がしないでもない」
麦野「おまたせ」
一方「サンキュ」
麦野「大変だったわね?」
一方「ま、まだまだ手がかかるってこった」
麦野「ふふ、そう?」
一方「あァ、まだまだガキってことだなァ」
麦野「顔は嬉しそうだけど?」
一方「成長はしてるからな、それは嬉しいからよ」
麦野「いつになく素直じゃん」
一方「たまにはな」
垣根「砂糖を取りに行ってる間に空気が激変していた件」
麦野「で?」
一方「どうした」
麦野「打ち止めはどうすんの?ここで引き取るの?」
一方「いや……」
垣根「研究所に送るのか?」
一方「当てがある……試してみるか……」
prrrrprrrr
一方「もしもし、芳川か?」
芳川「えぇ、何かあったかしら」
一方「お前あのチビガキ引き取れ」
芳川「は?何を言っているの」
一方「元々お前らの実験のせいだろォが」
芳川「私は実験が中止になったせいで自分の住む場所から探さなきゃなんだけど……」
一方「頼むよ、芳川せ・ン・せ・ェ」
芳川「任せなさい、一人頼れる知り合いがいるからあたってみるわ」
一方「サンキュゥ、頼りにしてるぜ先生」
~数分後~
芳川「さっきの件、OKよ」
一方「マジか」
芳川「高校教師と警備員を兼ねている女性、安心でしょ」
一方「あァ、それなら安心そうだ……よくそンなコネあったな」
芳川「日ごろの行いね、それでもう一回先生ってよんd」
一方「じゃァな後は任せた」ガチャ
ツーツー
芳川「やっぱりお姉さんの方が……」ブツブツ
一方「オッケェ、あのガキの住む場所は手配できた」
麦野「はやっさすが第一位ね」
垣根「信頼できる場所か?」
一方「あァ、その辺は大丈夫だ」
麦野「いやー、なんやかんやあったけど」
垣根「あぁ、ようやく全部終わったな」
一方「疲れたぜェ」
垣根「もう何も起こらねぇだろうな」
麦野「さすがにないんじゃない?」
一方「中止したはずの実験が再開してたンだ……ちょっとのことじゃ驚かねェ」
垣根「それもそうだな、それこそチビのクローンとは逆に大人のクローンでもいないかぎりな!」
麦野「それこそないだろ、あの子は理由がある固体みたいだし」
一方「全くだ、これは一件落着だァ」
~翌日~
打ち止め「ミサカもここに住みたいってミサカはミサカは猛抗議!」
御坂「だ、ダメに決まってるでしょ!い、一緒に住むなんて!」
麦野「平和とか縁がないみたいね」
垣根「ある意味これが平和な証拠だろ」
一方「勘弁してくれェ…………」
???「一方通行ね…………ミサカに会ったらどんな顔するかな?ぎゃはっ」
つづく
一方「すっかりウチに入り浸るようになりやがったな」
打ち止め「だってアナタと一緒にいたいんだもんってミサカはミサカはモジモジしながら」
芳川「ふふ、すっかり懐かれたみたいね」
一方「なーンでテメェまで居やがるンですかァ?」
芳川「暇なのよ、することもないし」
一方「これだからニートは……」
麦野「一緒に住んでる警備員のヤツがかわいそうね……」
垣根「よっぽどお人好しなんだろうな」
打ち止め「ヨミカワはすっごい優しいよ!」
一方「ふーン」
麦野「ねぇ」
一方「あァ?」
麦野「ちょっと髪変えたい」
一方「へィへィ」
芳川「……?何するの?」
一方「美容室一方通行開店だァ」
打ち止め「え、髪切るの??」
一方「切る時もあるが……今日はセットだけだろ?」
麦野「うん」
芳川「さすが器用ね……そんな事もできるなんて」
御坂「私もよくやってもらうんだぁ~」
一方「で、どうしたンだよ……デコでも出すのかァ?」
麦野「出すわけないでしょ!…………アンタ出してるほうが好きなの?」
一方「どっちが好きって訳じゃねェが……イメチェンならありだろ」
麦野「ふ、ふーん……」
垣根「そういや一方通行って料理ん時デコ出しだよな」
一方「それはただ邪魔なだけだ」
御坂「でも可愛いよ、あのあーくん」
一方「よし、ずっとそうしてるわ」
垣根「お前デコ出すと幼くなるな」
一方「そうかァ?」
麦野「っていうか女の子みたいなんだけど……」
御坂「やっぱりすっごく可愛い!」
打ち止め「わぁ~!貴重な家庭的な一方通行ってミサカはミサカはテンションMAX!」
芳川「ハァハァ…………ハァ……ねぇ……ちょっと先生って呼んで」ハァハァ
一方「よし、折角だからテメェもデコ出せやオラ!」
麦野「え、ちょっと!」
芳川「スルーされすぎじゃないかしら」
麦野「ちょっと恥ずかしいんですけど」
一方「似合う似合う」
垣根(髪弄られてる時は大人しい麦のん)プッ
麦野「かぁきねぇ!今笑っただろテメェ!」
垣根「あ、いや違う!笑ったのは別件だ!」
麦野「くそぉ……なんだよこれ羞恥プレイじゃねぇかよ」
御坂「大丈夫!沈利すっごく可愛いよ」
麦野「み、美琴ぉ」
垣根「あ、お前ら二人で飯買ってきて」
一方「は?」
垣根「俺は美琴と打ち止めとテレビ見てるからさ、家で飯食おうぜ」
麦野「だったら適当になんかつくれば」
垣根「俺ハンバーグ食いたい、でも肉ないから買ってきて」
一方「お前どンだけ俺らを外に出したいンだよ……」
麦野「結局買い物にパシられた訳ね」
一方「意外と美琴とチビガキは大人しくテレビ見てたな」
麦野「ま、まぁゲコ太だったしね」
一方「それもそォか」
麦野「そ、そうそう」
一方「なンか挙動不審だなおィ」
麦野「そりゃお前こんな髪で外出てんだぞ」
一方「変じゃねェよ……つーか嫌ならゴム取ればいいだろォ」
麦野「別に嫌って訳じゃないわよ…………」
麦野「……折角おそろいなんだし……」ボソボソ
一方「あァ?なンか言ったかァ」
麦野「なんでもない!」
一方「お…………ンな所に喫茶店できたのか……」
麦野「へぇ、結構本格的な店っぽいわね」
一方「よしいくぞ」
麦野「え、ちょっと」
一方「少しくらい大丈夫だろ、コーヒー飲ンでから買い物だ」
麦野「ったく……珈琲中毒が……」
一方「俺はブレンド、ブラックで」
麦野「わ、私もそれで」
一方「ァ?いいのかよ」
麦野「いいの!」
一方「ふーン、以上でェ」
店員「かしこまりました」
一方「もっと甘いヤツが好きじゃなかったかァ?」
麦野「いいのよ、ブラックな気分だったんだから」
一方「そンなもンかねェ」
麦野「そんなもんなの」
店員「お待たせ致しました」
一方「どうもォ」
麦野「ありがとうございます」
一方「ほォ……中々なもンじゃねェか」ゴクゴク
麦野「……………………にがっ」チビチビ
一方「やっぱ飲めないンじゃねェか」
麦野「違う、熱いだけだもん、おいしいもん」
一方「そうですかァ」
麦野「…………ニガイ……」
一方「………………ったく……」フゥ
一方「あれ、あそこの女子中学生白井じゃね?美琴の後輩の」
麦野「え、どれ?」
一方(この一瞬で砂糖を……いれるっ!そしてベクトル操作で一気に溶かす!)
一方「あ、白井かと思ったけどよく見たらパンダだった」
麦野「…………どんな間違いよ」チビチビ
一方「わりィわりぃ」
麦野「…………あれ?…………飲める」ボソッ
一方「…………うめェ」ヤレヤレ
一方「あー、珈琲うまかった」
麦野「次はどこいくの?」
一方「いや、買い物だよ」
麦野「ど、どこに買い物に行くのかって事、察しなさいよ!」
一方「へィへィ、近くのスーパーでいいだろ」
麦野「そうね」
一方「ハンバーグつってたからな……卵はあるはずだから……」
麦野「ふんふ~ん」ドサドサ
一方「いや、ハンバーグつってンだろなンだよこのシャケ」
麦野「気にしない気にしない」
一方「ったく…………玉ねぎも買わないとだよなァ」
麦野「あとソースの材料も」
一方「宮のたれでよくね?あれは科学の力じゃどうにもできねェ旨さがある」
麦野「えー、確かにあれも美味しいけど手作りのソースも食べたい」
一方「はいはいわかりましたよ作ればいいンだろォ……一応宮のたれもかっておくかァ」
麦野(…………ん?)
ねぇねぇ、あそこの二人見て
あ、あのおそろいの髪型の?
うん、美男美女だし羨ましくない?
いいよねぇ、二人で買い物とかすっごい中よさそう
麦野(…………やっぱ夫婦みたいとか思われてるのかな……)
麦野(いや別にどうでもいいんだけどさ、そんなこと)
麦野(こいつはさっきの聞こえてないのかな)
一方「なァ…………」
麦野「なっ何?」アセアセ
一方「宮のたれはボトル用のと使い切り用どっちを買うべきだと思う?」
麦野「……………………ボトル用でいいんじゃない」ブスッ
一方「よォし後は帰って飯作るだけだなァ」
麦野「……そうね」ツーン
一方「どうかしたかよ」
麦野「べぇつにぃ」プイ
一方「ったく……ほら、これやるから機嫌直せよ」ポイ
麦野「飴程度で私が機嫌直ると思ってんの?」コロコロ
一方(やっぱ拗ねてたンじゃねェか)
一方「さっさと帰るぞ」ギュッ
麦野(あ、手…………)
麦野「…………はーい///」
一方「今から作るからもう少し待ってろ」
垣根「ほいほい、てかちょっと時間かかったな、何かあったか?」
一方「何にもねェよ」
垣根「ふーん、ならいいけど……あと客いるから」
一方「は?誰だよ」
垣根「ん~飯食いながら話すわ、そいつの分も頼む」
一方「……わかったよ……」
一方「つかめ!描いた夢を~まもれ!大事な友を~」フンフーン
麦野「ノリノリじゃない……」
一方「料理中は俺のリサイタルなンですゥ」
麦野「はいはい……っと」
一方「こンなモンか……できたヤツからもって行ってくれ」
麦野「わかったわ」
麦野「ほら、できたわよー」
打ち止め「わーい!ハンバーグ!」
御坂「おいしいんだからね、あーくんのハンバーグは」
芳川「そうしてみると若妻ね、エプロン似合ってるじゃない」
麦野「そ、そうかしら?」
垣根(まぁ10代には見えない)
麦野「お前の肉は一番小さいヤツだコラ」
垣根「口に出してないだろぉ!?」
一方「おら、お前ら飯時にケンカすンじゃねェ」
打ち止め「おぉ……エプロン装備の家庭的一方通行!」
芳川「有りね、お姉ちゃんって呼んでいいのよ本当に」
一方「ショタコンはもう間に合ってますゥ……マジで」
垣根「うまそうだわ……っとその前に特別ゲストの紹介だ!」
一方「あー、なンか客がいるンだったな……一応飯用意したが……」
麦野「どこにいるの?」
垣根「お前らを驚かすために隣の部屋で待機してもらってる」
一方「アホか」
垣根「というわけで……どうぞっ!」
黄泉川「つーわけで登場しました黄泉川じゃん」
麦野「…………」
一方「よくわかンねェけど裏切られた気分だ」
黄泉川「ちょっ!ひどくないか!?」
一方「まァいい、とりあえずは飯だ……座れよ」
黄泉川「この扱いはないと思うじゃんよ」
芳川「ふ……もう年上のお姉さんキャラは間に合ってると言う事よ」
黄泉川「お前にだけは言われたくない」
垣根「あ、あと番外個体ってのも来てる」
番外個体「やっほー第一位、はじめましてかな、ぎゃはっ」
一方「え、誰これ」
麦野「え、美琴にそっくりなんだけど、親戚?クローン?」
番外個体「察しが良くて助かるよ、ミサカは第三次製造計画によって製造されたお姉さまのクローン番外個体だよ」
一方「またクローンか……」
垣根「二人ともお前らが買い物行ってる間に来たからさ、驚かそうと思って」
麦野「驚いたわよ、良かったわね!」
打ち止め「ハンバーグがとってもおいしいってミサカはミサカはご飯に夢中!」
御坂「やっぱ宮のたれもいいけどあーくんのソースの方が私は好きかな」
番外個体「いやー、それにしてもエプロンなんてつけちゃって、家庭的なんだね、第一位は」
一方「うるせェよ……で、テメェは何しに来たンだよ」
番外個体「ミサカはね、MNWでの恩の感情を優先的拾うようになってるの」
一方「恩だァ?」
番外個体「そう、一方通行に対する恩、感謝の気持ちと言ってもいいかな」
一方「…………」
番外個体「つまり、ミサカは一方通行に恩返しをするために作られた個体って訳」
垣根「学園都市何考えてんだ」
御坂「私が大人になたらこんな感じなのかな?」
垣根「まぁ見た目的にはそうかもな、高校生くらいか?」
一方「大中小全部いますってか?ふざけてンのか……」
御坂「まぁ、とりあえずはご飯食べちゃおうよ折角あーくんが作ってくれたんだし」
一方「美琴はマジで天使だわ」
黄泉川「何か私たち空気じゃん」
芳川「もうアピールするのもめんどくさい」
番外個体「いやー、おいしいねこれ、第一位様は料理も第一位ですか」
一方「そりゃどうもォ」
番外個体「でさぁ、恩返しって具体的になにすればいいの?」
垣根「え、決まってないの?」
番外個体「うん、漠然と恩返ししたいって気持ちはあるけど何をすればいいかはわかんないよ」
一方「別に何もしなくていい、テメェの好きなように生きろ」
番外個体「でも、ミサカが作られた理由は」
一方「仮に作られた理由がどンなもンでも、だ」
一方「今生きているのはテメェだ、テメェの好きに生きりゃいいンだ」
番外個体「一方通行……」
番外個体「決めた!」
一方「あァ?」
番外個体「やっぱ恩返しするよ!」
一方「は?人の話聞いてなかったのかテメェ」
番外個体「違うよ、ミサカの意思、ミサカがそうしたいって思ったの、今」
一方「変なヤツ」
番外個体「第一位も大概だと思うけどね」
一方「そうかよ」
番外個体「それで相談なんだけど……ここに泊めてくれない?」
麦野「はぁああああ!?」
番外「ミサカはロシアで製造されたんだけどね」
番外「一方通行に恩返しをしよう!って思い立ってすぐに学園都市に来たのはいいんだけおd」
番外「住む場所もお金もないからさー……都合がつくまででいいの!」
麦野「いやでもここに住むってのはアレだろ……問題が」
垣根「お前も毎日の様に泊まってんだから一緒だろ」
麦野「うっせぇテメェもだろ黙ってろ」
垣根「すんません」
一方「………………」
黄泉川「お姉さんに任せるじゃん!」
一方「ァ?」
黄泉川「ウチでは既に打ち止めも引き取ってるし、今更一人増えても問題ないじゃんよ」
芳川「あら、頼りになるわね」
黄泉川「一番やっかいなのはコイツだしな……」
打ち止め「番外個体も一緒に住めるの!?」
番外「え、でも……気持ちはありがたいんだけどできれば第一位と近くに住みたいっていうか」
麦野「認めない」
御坂「うん、さすがにね」
黄泉川「というわけじゃん?」
番外個体「うぅ……よろしくお願いします」
黄泉川「心配しなくても家は近いから、遊びに来れば良いだけじゃん」
芳川「とりあえず今日は帰りましょうか、番外個体もいろいろ準備しなくちゃだし」
黄泉川「そうだな、着替えとか生活用品も揃えなくちゃだしな」
番外「あ、じゃぁ……買い物!一方通行と買い物に行きたい!」
麦野「なん……だとっ」
一方「あァ?買い物だァ?」
番外「うん、ミサカは学園都市詳しくないし……良いお店とか知らないから」
一方「女と一緒に行った方がいいだろ、俺よりもよ」
垣根「じゃぁ麦野と3人で行けばいいじゃん、詳しいし」
垣根(さすがにこれくらいのフォローはしてもいいだろ)
一方「どうしてこうなった」
番外「だってミサカ学園都市に詳しくないし、迷子になったら嫌だもん」ギュッ
麦野「……文句あるの?」ギュゥ
一方「もうどォでもいいですゥ」
番外「さっすが学園都市だね、服屋さんも大きいなぁ」
麦野「で、ここは私がよく来る店なんだけど……気に入るのありそう?」
番外「うん、麦野さん、だっけ?センス良いね~よさげな服多いよ」
麦野「なら良かった」
一方(あれ、俺いらなくね?)
番外「ねぇねぇ、第一位はスカートとパンツどっちが好き?」
一方「別にどっちでも」
番外「そういうの一番困るんだけどなぁ」
一方「俺の趣味じゃなくてテメェが着たいのを着ろよ」
番外「だから、一方通行が好きな格好をしたいんだよ」
一方「アホらし」
麦野「アホらしくねぇよ、早く答えろよ」
一方「ってお前もかよ!似合ってればどっちでも良いンですけどォ」
番外「じゃぁさじゃぁさ、スタイルは?やっぱスマートだよね?」
麦野「ハッ!どう考えてもメリハリが大事でしょ」
番外「スマートの方がいいじゃん、足が太いと生足だせないし」
麦野「あ?ケンカ売ってんのか?まな板貼り付けてるガキの癖によぉ!」
一方「ケンカするなら帰るぞ」
麦野「でもやっぱアンタスマートで良いわよね、腰とか滅茶苦茶細いじゃない」
番外「いやでも麦野さんって女性的だし、胸とか本当羨ましいよ」
一方「はァ……」
番外「やっぱ一方通行には黒だね、黒が似合うよ」
麦野「いや白でしょ、白のほうが良い」
番外「髪も肌も白いんだから服が白かったらどこいるかわかんなくなっちゃうじゃん」
麦野「黒とか厨二かっての!全身真っ黒にしてりゃいいと思ってんじゃねぇぞ!」
番外「バカにしてぇ!」
麦野「ディスってんのか!」
一方「ディスられてるの俺だろ」
番外「ミサカは一方通行のために生きてるんだからね!ミサカの方がよくわかってるんだよ」
麦野「ハッ最近生まれた赤ちゃんが何言ってんのよ、こちとらガキの頃から一緒にいんだよ!」
番外「ミサカはお姉さまのクローンだし、一方通行は愛でてくれるし!」
麦野「ぐぬぬ…………!」
一方「そういうのは俺のいないところでやれ、な」
麦野「あんたはどっちの味方なのよ!」
番外「そうだね、それは聞きたいところだよ」
一方「はァ?」
番外「私と麦野さん、どっちを取るの?」
一方「いやその質問はおかしい」
麦野「お、男らしくサクっと答えなさいよ」
一方「勘弁してくれマジで」
つづく
本日の投下終了です
見てくださった方はありがとうございます
20000万人のミサカ、間違えたんじゃなくて俺の設定では2億人ってことですよ、うん
ごめんなさい
次回、第二部完!
一方「はい、全員集合」
垣根「なんぞ」
御坂「はーい」
麦野「何よ、良いところだったのに」
打ち止め「なになに~ってミサカはミサカは沈利に抱っこされながらやってきたり」
番外「もう、良いところで呼ばないでよ……ホーリエンジェモンになるとこだったんだけど」
垣根「おいおい、名シーンじゃねぇか……くだらない事じゃ邪魔は許されねぇぞ」
一方「それについては謝罪する、後で一緒に見直そうぜ」
番外「…………まぁ良いけどさ///」
垣根「ったく……で、議題は?」
一方「まず冷蔵庫には使いかけの宮のたれがあります」
麦野「?この間のハンバーグで使ったやつ?」
一方「あァ」
垣根「………………」
一方「そしてもう一つ使いかけの宮のたれがあります、なぜか、新しいのが開けられてます」
麦野「おいおい」
一方「はい、既存のがあるのに予備を使ったやつ素直に挙手」
垣根「………………………………」
打ち止め「ミサカじゃないよってミサカはミサカは正直に答えてみる」
番外「ミサカも違うよ」
御坂「御坂も違う」
一方「正直キュンと来た」
麦野「お持ち帰り」
垣根「……………………………………」
麦野「私も違うわよ、使いかけあるの知ってたし」
一方「お前か」
垣根「いや、ちっと腹へってさ……卵かけご飯に合うか試したくなって」
一方「開いてるヤツあったろ」
垣根「夜中だったからさ、確認せずに開けちった、てへ」
一方「ったくゥ後で買ってこいよなァ」
垣根「わかったよ」
一方「ンじゃ解散」
番外「ねぇねぇ」
一方「あァ?」
番外「仮にやったのがお姉さまだったらどうした?」
一方「ちゃンと確認しろよって注意する」
番外「じゃぁ第四位だったら?」
一方「一緒に買いに行く」
番外「…………じゃぁ上位個体」
一方「次からは開いてるのが無いか確認しろよって言う」
番外「じゃぁ私」
一方「金渡すから買って来い」
番外「おかしくない?」
番外「ねぇ」
一方「あ?」
番外「ミサカはMNWに繋がってるのは知ってるよね?」
一方「あァ、テメェはその中でも恩の感情を優先的に拾ってるってやつだろ」
番外「そうそう、それで今MNWで話題なんだけど」
一方「?」
番外「なんかミサカだけあんまり可愛がられてないよね?」
垣根「あー」
番外「ほら、第二位も納得しちゃったし」
一方「別に普通だろ、他のヤツを可愛がってるって訳でもねェ」
番外「そういうのは膝の上のお姉さま下ろしてから言いなよ」
打ち止め「そうだそうだーってミサカはミサカはていとくんの膝に乗りながら言ってみたり」
御坂「これは別に甘えてるとかじゃなくて、そのあれよ、コミュニケーション」
番外「まぁそれはどうでもいいけど、ミサカが膝の上にのったらどうする?」
一方「反射してるからのれねェよ」
番外「ひどっ」
一方「普通だろ」
番外「やっぱひどいじゃん!ミサカもお姉さまのクローンなのに!」
一方「あー…………ぶっちゃけテメェは美琴のクローンって気が一番しない」
番外「へ?」
一方「他のヤツもクローンってより一人の人間だ、ちゃンとしたな、だがテメェは別格だ」
麦野「あ、それはわかるわ」
垣根「打ち止めなんかはガキの頃美琴によく似てるからなぁ」ナデナデ
一方「どっちかってーと母ちゃンとダブる」
番外「え、一方通行の?」
一方「いや、美琴の」
番外「え、なに?第一位ってばお姉さまのお母さんの事母ちゃんって呼んでるの?」
垣根「俺も母さんって呼んでるし、麦野もお母さんって呼んでるぞ」
番外「衝撃の事実」
御坂「私も!私もお母さんって呼んでる!」
一方「あーもう可愛いなァおィ!」ナデナデ
一方「まァ、テメェはどっちかってェと美琴よりも母ちゃンに似てンだ」
番外「なるほど……で、それが?」
一方「だから絡みにくい」
番外「」
垣根「俺たちが敵わない唯一の相手だからな」
麦野「いい人なんだけどね、私たち3人とも家族にしてくれたし」
一方「ガキの頃は滅茶苦茶弄られたし」
垣根「実際すっげぇ世話にもなったし」
麦野「私らのガキの頃の話も沢山知ってる」
御坂「あとイタズラ好き」
一方「ってな訳でやっかいなンだわ」
垣根「あと酒入ってたら詰む」
一方「この家は飲酒禁止です」
一方「マジ酒とか誰得だよ……トラウマしかねェよ」
番外「この3人にここまで言わせるなんて……」gkbr
番外「っていうか待って」
垣根「んだ?」
番外「ミサカはお姉さまのお母さんに似てるってだけでこの不遇なの?」
一方「だけって言うなよ、ガチで似てるぞ」
番外「いやでもお母さんでしょ?ミサカはまだ高校生くらいじゃない?」
麦野「あの人容姿若くて……大学生くらいにしか見えないのよ」
番外「そうなんだ……」
一方「初めて会ったときは美琴の姉ちゃンって言われた」
垣根「俺はしばらく信じてたし……」
麦野「テメェは惚れてたろマセガキ」
垣根「マジで忘れてくれ……」
打ち止め「ミサカもお姉さまのお母さんに会ってみたい!」ポスンポスン
垣根「跳ねるな!つっても……クローンの事は話せないからなぁ……」
一方「いずれ、だな」
打ち止め「は~いってミサカはミサカは寂しかったり」
垣根「ったく……お前には俺たちがいるだろうが」ナデナデ
打ち止め「えへへ」
番外「第二位はガチなの?」
垣根「違ぇよ馬鹿」
番外「むぅ……」
一方「ンだよ」
番外「なんでもないよ」プイ
一方(拗ねちまった)
垣根(いじめ過ぎたんじゃね)
一方(からかい過ぎたか)
垣根(フォローしろよ)
一方「おい、番外個体」
番外「……」ツーン
一方「悪かった、冗談だよ」
番外「どうせミサカは絡み難いよ」
一方「いや、母ちゃンが絡み難いのは本気だがテメェは違ェ」
番外「だって実際冷たいじゃん」
一方「いや、何かもうずっと一緒にいるような気になっててよ」
番外「え?」
一方「コイツ等と同じ感じで接しちまったンだわ」
番外「お姉さまとか第二位とか第四位?」
一方「おォ」
番外「そっか、同じ感じか……」フフ
一方「悪かったな、これからはもちょtt」
番外「いいよ、気なんて使わなくて、何か嬉しいし」
一方「そうかよ」
番外「っていうかミサカもごめんね、変な事で拗ねて」
一方「気にしてねェよ」
番外「へっへ~」バシンバシン
一方「痛ェよ叩くな」
垣根「ナイスフォロー」ボソボソ
一方「任せとけってンだ」ボソボソ
垣根「ですが二次災害が発生しました」
麦野「何だよ最近知り合ったばっかりの癖にさぁ……こちとら昔っから……」ブツブツ
一方「うわメンドくせェ」
一方「何やってンだよ」
麦野「何でもないわよ」
一方「何でもないならこっち向けよ」
麦野「ヤ」プイ
一方「…………」
麦野「…………」
一方「あっそ」ツーン
麦野「ぁ……」
御坂「…………ん~」ドウシヨドウシヨ
御坂(ひらめいた!)
御坂「沈利、ここ半分貸してあげる!」キラキラ
一方「俺の膝なンですけど」
麦野「ん……」イソイソ
一方「いや座ンのかよ」
御坂「一緒だね!」
麦野「美琴大好き!」ギュッ
御坂「えへへ、仲良し仲良し」ギュッ
一方(ここで俺が美琴抱きしめたら怒られるンだろうか)
番外「むむむ……」
打ち止め「番外個体にもここを貸してあげるってミサカはミサカは器の広さを見せ付けてみたり」
垣根「うん、俺はもう何も言わねぇよ」
番外「しょうがないから第二位に座ってあげるよ」
垣根「おいしょうがないってなんだ」
番外「ミサカの体は一方通行のだから欲情しないでよね、ぎゃはっ」
垣根「するわけねぇだろ婆」
番外「うわ、やっぱりガチなんじゃん」
打ち止め「ガチってなぁに?ってミサカはミサカは首をかしげてみたり」
垣根「お前はそんな言葉知らなくて良い」
一方「最近クソガキはていとくンに懐いてるな」
麦野「羽生やしたの見てからは天使みたいだって言ってるからね」
一方「くそ…………俺だって翼生えるのに……」
麦野「いやアンタのはトラウマだから、黒いし」
一方「くそォ……」
御坂「む~」
一方「あ、違ェ違ェ……ていとくンに負けたのが悔しいだけ」
御坂「ふーん、そっか」
番外「第二位がお姉さま抱きしめたらどうなるの?」
麦野「状況次第だな、嫌らしくなければ黙認」
一方「まァ、性的な目で見てなければ許す」
垣根「見た事無いからな!?」
御坂「私は別にていとくんも好きだから良いんだけどね」
一方「珈琲入れてくる」
御坂「私が淹れてきてあげる!!」
一方「頼むわ」
御坂「美琴センセーに任せなさい!」
麦野「じゃぁ私は子供たちにココアでも淹れてやるかね」
一方「お前もココアだろ?」
麦野「珈琲飲めるし」
一方「ふーン、美琴ォ珈琲2つにしてくれェ」
御坂「はーい」
麦野「………………」
一方「やっぱ美琴が淹れてくれた珈琲が一番うまい」
麦野「ほ、本当においしいわ」ヒクヒク
御坂「えへへ、沈利が淹れてくれココアもすっごくおいしい」
垣根「ココアってやばいよな、なんでこんなうまいの?」
打ち止め「甘いからだよ!」
番外「上位個体はお子ちゃまだね」
打ち止め「む~、番外個体だって美味しそうに飲んでるじゃないってミサカはミサカは当然の指摘をしてみる!」
番外「別に大人だってココア飲むよ!」
一方「最近はいろいろあって忙しかったけどよ」
垣根「ん?」
一方「やっぱ我が家でダラけンのが一番だわ」
御坂「仲良しだもんね!」
一方「……そォだな」
麦野「ま、しょうがないから一緒にいてやるわよ」
一方「俺も、ずっと一緒にいたいわ」
同時刻・学園都市某所
木原「あれ、美鈴さんじゃないっすか」
美鈴「あら、木原さん」
木原「奇遇っすね、もしかして一方通行の家行きます?」
美鈴「はい、内緒で来ちゃいました」
木原「相変わらずですね」
美鈴「木原さんも?」
木原「もちろん」
美鈴「じゃぁ一緒に行きましょうか」
木原「そうっすね、ガキ供もビックリしますよ」
美鈴「いつも美琴ちゃんがお世話になってるみたいで」
木原「ウチのガキ供も美鈴さんには世話になってますから」
木原「いやでも相変わらず美琴ちゃんにそっくりですよね、さすが姉妹だ」
美鈴「よく言われるんですよ~」
おしまい。
というわけで、ダラダラと続けてしまいましたが完結です。
最初はちょっと投下して終わるつもりだったのにね。
皆様から頂いたレス見てニヤニヤして続けちゃいました。
ここまで見てくださった方々ありがとうございます。
元スレ
垣根「ちなみに、相手はどんな奴なんだ?」
御坂「えっと、たしかレベル4の大能力者で」
一方(まァそれなりの力はあると)
御坂「常盤台の理事長のお孫さんで」
麦野(家柄も悪くない、ってか良いわね)
御坂「顔は爽やかイケメンって感じかな」
垣根(おぉ……なんだそのチートキャラ)
御坂「あとは何でか行く先々で偶然会ったり」
一方(ン?)
御坂「教えてもいない私の趣味とか好みしってたり」
麦野(あれ?)
御坂「なんでか知らないけど私のこと詳しいのよね」
垣根(アウトォオオオオオオオオオオオ!)
一方「ちょっとそいつの血流操作してくるわ」ガタン
麦野「その後塵も残さず綺麗にしてくるわ」ガタン
垣根「アウトォオオオオオオオ!お前らおちけつ!」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:13:06.00 ID:5Jhb/bmT0
一方「いやいやァストーカーってのは社会的にも抹[ピーーー]べきだろォ?」
麦野「同感ね」
垣根「だから落ち着けって」
一方「いやマジでイライラでやばいンだけど」
麦野「これは肌に悪いわね、美容の問題に尽き即時対応願います」
垣根「美琴が大事にしたくないって言ってるけど、それでもか?」
一方「……仕方ねェ」
麦野「美琴のためなら我慢してやるわよ……」
垣根「危なかったぜ……」
一方「で、明日はどンな予定なンだ?」
御坂「ん~と、何か美味しい魚料理のお店があるとかで」
麦野「鮭もあるかしら!?」
垣根「食いつくのそこかよ」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:16:08.34 ID:5Jhb/bmT0
御坂「魚料理の店だし、あるんじゃないかな?わかんないけど」
一方「飯か……まァそれならさくっと終わりそうだなァ」
垣根「確かに、心配することも無さそうだな」
麦野「でも、用心はするのよ?」
一方「何かあったら俺を呼べよ?すぐに行くからなァ」
御坂「うん、三人ともありがと」
麦野「気をつけるのよ」
御坂「はぁ~い」
垣根「っと……そろそろいい時間だな……帰るか?」
美琴「ん~、明日はあんまり一緒に要られないし……もうちょっと一緒に居て良い?」
一方「あっっっっっっっったりめェだろォ!?」ダラダラ
麦野「あぁもう抱きしめたい」ギュッ
垣根「一方通行は鼻血出てる、麦野はもう抱きしめてるぞ」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:19:10.74 ID:5Jhb/bmT0
翌日、一方通行宅
一方「っつーわけでェ、スニーキングミッション開始だァ」
麦野「おー」
垣根「えー?」
一方「あンだよ」
麦野「あによ?」
垣根「いや、昨日は何も心配いらないね、って感じで終わらなかったか?」
一方「ていとくンは留守番、俺たち二人で後をつけるぞ」
麦野「了解だにゃ~ん」
垣根「いや無視すんなし」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:22:07.41 ID:5Jhb/bmT0
垣根「つーか、お前ら目立つしすぐバレるだろ、特に一方通行」
一方「え、マジで?」
麦野「白髪、赤目、色白……遠目でも間違えないわね……」
垣根「いやお前も目立つからな?」
麦野「え、マジで?」
垣根「まぁ一方通行は帽子とサングラスで誤魔化せるかね、俺のを貸してやろう」
一方(何だかンだで一番ノリノリなていとくン)
垣根「これどっちも高いんだからな、汚すんじゃねぇぞ」
一方「へーい」
垣根「麦野はそうだな、化粧をちょっと変えて髪もストレートにしておけ」
麦野「へーい」
垣根「服装は二人とも普段と印象変えておけよ」
麦野「って言われても持ってる服は大体似たようなのになるだろ」
垣根「なら一方通行のを借りたらどうだ?ユニセックスなのもいくつかあったろ」
一方「ンじゃ俺ていとくンの借りるわ」
麦野「上着はちょうど良かったんだけどさぁ…パンツガキツインダケド?」
垣根「変なこと言い出してごめん」
一方「全米が羨むスタイルでごめン」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:25:20.20 ID:5Jhb/bmT0
一方「こンなもンかァ?」
垣根「……………………」
麦野「帽子、グラサンに相まって垣根の服……遊んでそうね、いや似合ってはいるんだけど」
垣根「俺が言うのもあれだが……メンナク読んでる?」
一方「うっせェ!服のせいだ服の!」
麦野「そのてん私は」
一方「フツー」
垣根「まぁ普段とは印象違うけど、麦野は麦野だな」
麦野「……」シュン
一方「あ、やっべェ超かわいい、普段のお姉さン系も良いけど清楚なお前もありだなァ」
麦野「え……そうかしら?」
垣根「あぁ、なんていうかガードが固い女ってこじ開けたくなるよな」
麦野「……」ヒュン
垣根「ちょっ無言でビーム撃つなよ!」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:28:09.74 ID:5Jhb/bmT0
一方「っと、そろそろ出発するぞォ」
麦野「そうね、失敗は許されないんだから」
垣根「俺ぼろぼろなんすけど……」
麦野「いいじゃない、どうせ留守番なんだし」
垣根「ちくしょう、ちくしょう!」
一方「あそこが待ち合わせ場所か」
麦野「って常盤台の寮じゃない」
一方「迎えに行く的なあれなンじゃね?」
麦野「紳士ね」
一方「あ、あいつが紳士じゃね?」
麦野「あ、あの門の前に向かってる奴?」
一方「おォ、結構イケメンだし、爽やかっぽいし、情報と一致だ」
麦野「まだ待ち合わせまで2時間くらいあるけど」
一方「それ……待たせないための配慮、とか?」
麦野「さすが紳士ね……」
一方「でも2時間前に現地入りは引くよな」
麦野「うん、ないわ」
13: 書くのを忘れていましたが 2011/04/04(月) 21:31:08.72 ID:5Jhb/bmT0
一方「張り込みつったらコーヒーだよな」ゴクゴク
麦野「鮭弁だろ」モグモグ
一方「つーかあいつあと2時間ずっとあそこでニコニコ突っ立ってるつもりなのかァ」
麦野「ドMね」
一方「つーか他にやることねェのかね」
麦野「暇人にもほどがあるっての」
一方「2時間も女子寮の前に突っ立ってたら不審者じゃね?」
麦野「まぁ、常盤台の理事の孫だし許されてるんじゃない?」
垣根「あー、ボケるやつがいないと安らかでいいなぁ~」ルンルン
14: その2つの続編です 2011/04/04(月) 21:34:06.78 ID:5Jhb/bmT0
一方「はい、つーわけで後十数分で待ち合わせの時刻ですが」
麦野「結局あいつずっとあそこでニコニコしてたわね」
一方「まァ、うちの美琴と会えるンだからな、そらニヤけるわ」
麦野「それもそうね」
一方「って!うわさをすれば美琴じゃねェか!」
麦野「待ち合わせよりもこんなに早くくるなんて……なんていい子なのかしら」
一方「あー、今日も可愛いな」
麦野「美琴の可愛さで学園都市がヤバイ」
垣根「…………う~む……」
垣根「なんか静かだなぁ……いや別に寂しいわけじゃないんだが」
垣根「うん、寂しいとかねーよな、暇だから俺も行けば良かったかな、って位で」ウン
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:37:25.06 ID:5Jhb/bmT0
海原「あ、御坂さん!おはようございます」キラキラ
御坂「おはようございます」ニコニコ
一方「うおっまぶしっ!」
麦野「あんたサングラスかけてんじゃん」
一方「いや、それでも眩しいほどにキラキラしてやがるな、ストーカーの野郎」
麦野「絶対私とは合わないわ」
一方「だろうなァ……つーかいつまで寮の前で喋るつもりだ?」
麦野「あの美琴の輝きとストーカーのキラキラ、合わさるとやばいわね」
一方「いやー、美琴はマジ輝いてるな、可愛すぎワロタ」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:40:11.17 ID:5Jhb/bmT0
御坂「そういえば今日はどこに連れて行ってくれるんですか?」
海原「おっとそうでしたね、御坂さんに会えた嬉しさで舞い上がってしまいました」
御坂「あはは」
海原「御坂さん、お腹は空いていますか?」
御坂「いえ、特には……」
海原「では、買い物にでも行きましょうか」ニコッ
一方「お、ついに動くか」
麦野「やぁっとかにゃ~ん」
一方「よし、バレないように距離をとりつつ見失わないように気をつけるぜ」
麦野「はーい」
垣根「そうだ、一方通行の家だし嫌がらせしとくか!」
垣根「TVのリモコンをいつもの場所とは違う場所に……」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:43:16.78 ID:5Jhb/bmT0
一方「ショッピングモールか……」
麦野「まぁ買い物するなら妥当かにゃ?」
一方「人が多いから隠れやすいっちゃァ隠れやすいが……」
麦野「見失わないようにしないと」
一方「だな、しかしストーカーの野郎まだ喋り捲ってるな」
麦野「ネタは尽きないのかねぇ」
一方「お」
麦野「ん?」
一方「いや、あの服美琴が好きそうじゃね?」
麦野「あー、あのフリフリがついたパジャマ?」
一方「うン」
麦野「って、あれ子供向k……ファミリーセット……だと」
一方「あァ、あれは子供用、同じような作りで両親用も売ってるぜ」
麦野「つまり……それは」
一方「美琴とお揃いって事なンだよ!」
麦野「さすがは学園都市第一位……目の付け所が違うわね」
垣根「よし、一方通行が気に入ってる本の栞をちょいっと戻した……ループして既知感を味わうと良いぜ!」
垣根「何やってんだろ、俺…………」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:47:17.36 ID:5Jhb/bmT0
御坂(あ、あれ可愛い……でもちょっと子供っぽい?……また子供っぽいって馬鹿にされちゃうかな?)ジー
海原「何を見て……なるほど、あの服がお気に召されたんですか?」
御坂「あ、いや別にそういうわけじゃなくって!」
海原「御坂さんに似合いそうですね」
御坂「え、そ、そうかしら?」
海原「もしよろしければですけど、プレゼントさせて頂けませんか?」
御坂「いや、でも悪いし……」
海原「いいんですよ、今日付き合っていただいたお礼ということで」スッ
御坂(ってちがうよ!?その大人っぽいのじゃなくてその隣ぃ!)
一方「お、美琴もあれ気に入ったンだなガン見してるぜェ」
麦野「ってストーカーが服に近づいてったけど」
一方「プレゼントって奴か、気が利くじゃねェか」
麦野「なら私たちは自分たちのだけを買えばOKね」
一方「だなァ……美琴とペアルック……さいっっっこうだね!」
麦野「じゃぁ買い物は私がしてくるから、見失わないように頼むわよ」
一方「くかか!任しとけってんだ!」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:50:08.14 ID:5Jhb/bmT0
麦野(私のはこれで、アイツがこれと…………なんで男の方が細いんだよ……)ブツブツ
麦野(いや、胸があるし上はしょうがないにしても足は…………クソォ……)メソメソ
店員「お客様、どうかなさいましたか?」
麦野「あ、いやなんでもないですはい」
店員「旦那様と仲が宜しいんですね」ニコッ
麦野「いや、別に旦那のってわけじゃ……///」
麦野「も、戻ったわ!!」
一方「おォ、特に進捗無しだわ」
麦野「ふ~ん……ま、手ぇ出されても困るけどさ」
一方「出した瞬間ミンチ確定でェす」
麦野「その後はこんがり焼きまぁす」
一方「そしてていとくンのご飯になります」
麦野「さすがに引いたわ」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:53:30.45 ID:5Jhb/bmT0
海原(何やら悪寒が……)
御坂「どうかした?」
海原「いえ、そろそろ食事でもどうですか?」
御坂「そうね、お腹も空いてきたし」
海原「では近所に魚料理の美味しい店があるので、そこで良いですか?」
一方「あいつらはあの店に入ってった訳だが……」
麦野「私たちも入りましょうよ、そして鮭料理を頼みましょうよ」
一方「落ち着け!俺たちが中に入って見失ったらどうすンだ」
麦野「個室とは限らないじゃない?」
一方「その場合は見つかる危険が出てくるンですけど」
麦野「何のための変装よ!鮭食べたい食べたい食べたい!」
一方「だァァァ!今度連れてきてやるから、な?」
麦野「今日食べたい、今食べたいんだもん」
一方「もンって…………わかりましたよォ……ったくゥ……」
麦野「やった!さすがはあーくんだにゃ~ん」
一方「幼児退行でもしてるンですかァ!?…………あくまで尾行優先だからなァ?」
麦野「わかってるわよ~ん」
一方(はァ……こいつこンなワガママだったかァ?)
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 21:56:07.60 ID:5Jhb/bmT0
一方「で、結局見失う訳ね」
麦野「いやー、いろんな鮭料理に目を奪われちゃって」
一方「……」
麦野「早く出なくちゃ、ってのもわかってたんだけど……味わいたくってさ」
一方「…………」
麦野「さすがは常盤台の理事の孫が勧めるだけあって、どれも絶品だったわね」
一方「………………」
麦野「あ、自販機あるわよ、コーヒーいる?」
一方「……………………」
麦野「…………ごめんなさい」
一方「ン」
麦野「…………」シュン
一方「…………次は4人でくるかァ」
麦野「っ!……うん!!」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:00:13.94 ID:5Jhb/bmT0
一方「さて、どうやって見つけるかねェ」
麦野「無難に聞き込みかにゃん?」
一方「……それくらいか、とりあえずは」
一方「あのォ、ちょっと良いですかァ?」
上条「え、はいなんでしょうか?」(これはもしかして所謂逆ナンってやつでせうか!?)
一方「聞きたいことがあるンですけどォ」
上条(冷静に考えたら声低っ!男じゃん)
麦野「私たち人を探してるんですよ」
上条(こっちの人はきれいなお姉さんだ…………カップルって奴か……ちくしょう、ちくしょう!!リア充爆発しろ!)
一方「どうかしましたァ?」
上条「いえ、なんでもないです……それで、どんな人を?」
一方「えっと、すっごく可愛い中二の女の子と、胡散臭い笑顔が張り付いたストーカーなイケメンです」
上条「え?あ、いやそれじゃちょっとわからないですはい」
一方「いやでもすっごい可愛いンですよ?」
上条(何これ不幸かもしれない)
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:03:11.35 ID:5Jhb/bmT0
麦野「いや、写真見せろよ」
一方「あ、その手があったかァ」
上条「って写真あるのかよ!」
一方「ア?」
上条「いえ、なんでもありません」
イン「あー!とうまいたんだよ!」
神裂「ここにいたんですか」
上条「二人とも!悪い、手間かけさせちまったな」
神裂「いえ、別にこの程度は……」
イン「また女の子にちょっかい出してたのかな?」ジー
一方(え、なンで俺も睨まれてるの?)
麦野(またって……こいつチャラ男かよ……まぁ女二人侍らしてるし……)
上条「人聞きの悪いこと言わないでくれませんかねぇ!?」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:06:04.72 ID:5Jhb/bmT0
一方「あー、取り込み中みたいなンで俺等もう行きますね」
上条「え、でも人探し……」
麦野「もう大丈夫ですから、お邪魔しました~」
神裂「行ってしまったみたいですね」
イン「とーまは私たちを放置して何してたのかなぁ?」
上条「いや、本当になんでもないんだって、人を探してただけみたいだし」
イン「怪しいんだよ!」
神裂「まぁまぁ、ご飯でも食べて機嫌を直してください」
イン「む~、これはお腹いっぱい食べなきゃなんだよ!」
上条「簡便してくれぇ……」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:09:26.34 ID:5Jhb/bmT0
一方「いやーチャラ男っているもンなンだなァ」
麦野「ホントにね……垣根なんかは口だけなんだけど……」
一方「あンなのに美琴の写真見せるわけにはいかねェな」
麦野「美琴の可愛さを知ったら、手を出すこと間違いなしね」
一方「マジ許せねェ考えただけでアイツ消してェわ」
麦野「で、どうする?結構時間も経ってるけど……」
一方「あー……もう見つけてもすぐ解散しそうだしなァ……帰るかァ」
麦野「そうね……ん?」
一方「どうした?」
麦野「べ、別に、なんでもないわよ」
一方「ン……あー、ぬいぐるみか……ップ……欲しいンでちゅかァ」
麦野「てめぇ今笑ったろおい」
一方「いや笑ってないですよ寝るとき未だにぬいぐるみと一緒に寝る沈利ちゃンが新しいの欲しがっただけで笑うわけないじゃないですかァ?」
麦野「はぁ!?ちょっはぁぁぁぁあ!?」
一方「静かにしろォ買ってやらねェぞ」
麦野「え、買ってくれんの?」
一方「たまにはなァ」
麦野「…………ぁりがと」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:12:24.84 ID:5Jhb/bmT0
一方通行家
垣根「いや別に寂しいわけじゃねぇけど」
垣根「だいたいは誰か一緒にいたから暇だなってだけだわ」
垣根「あいつらうるさいしな」
ピンポーン
垣根「誰かきた!」ガバッ
ピンポンピンポーン
垣根「へいへい今出ますよぉ」イソイソ
ピンポンピンポンピポピポピポピポピポピポピピピピピンポーン
垣根「だぁー!うるっせぇ!!」ガチャ
木原「いやがるんならさっさと出やがれクソガキがぁ!」
垣根「すんませんっしたぁ!」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:15:42.16 ID:5Jhb/bmT0
垣根(玄関開けたら木原と対面、マジ怖えぇ)
木原「あぁ?今日は他のガキはどうした」
垣根「あー美琴は…………(ストーカーとデートっつったらやばいよな……)常盤台の(理事の孫)と出かけてる」
木原「なるほどな、学校の友達ってのも重要だからな!女子校だし心配無用ってなぁ!」
垣根(やべぇ、結構罪悪感が……)
木原「で?クソガキ二人はどこ行きやがった」
垣根「あー、なんか珍しく二人で出かけるって言ってた、うん」
木原「羨ましいねぇ、デートかよ!」
垣根「そうっすねぇ、で今日はどうしたんだよ」
木原「あー、前に言ってた美琴が最近気になってる奴だが……情報を手に入れたんでな」
垣根(忘れてなかったのか……1ヶ月くらい前の話だろ)
木原「美琴以外に顔知ってるのはお前だけだったか?写真撮ってきたから確認しろや」
垣根「上条当麻……こいつだな、顔もあってるし名前も美琴が言ってた通りだ」
木原「よし、こいつ消してくるわ」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:18:13.88 ID:5Jhb/bmT0
垣根「ってちょっと待て!」
木原「んだよ」
垣根「何いきなりぶちまけてくれてんだよ、おかしいだろ」
木原「だいじょぶだいじょぶ、うちの飼い犬と遊ばせるだけだから」
垣根「何故だか知らんがあんたの犬はやばい気がする」
木原「んだよ、お前等にだって悪い話じゃねぇだろ、証拠は残さねぇぜ?」
垣根「別に俺はかまわないが……美琴が泣くぞ?」
木原「よしやめよう」
垣根(このおっさん疲れる……)
垣根「しっかし……学校に家族構成に成績に……よくこんだけ調べたな」
木原「学園都市第一位を手がけた俺の頭脳なめんな」
垣根「なんという無駄遣い……こいつ成績悪いな……レベル0だし……ってレベル0!?」
木原「あ?その高校なら無能力者も珍しくねぇぞ」
垣根「そうじゃなくて……あいつがレベル0って」
木原「あぁ、美琴にはふさわしくない」
垣根「そうでもねぇよ!いやふさわしくはないが」
木原「じゃぁなんだってんだよ」
垣根「こいつ美琴の電撃を無効化してたんだぞ!?そいつが無能力者なんて認められるか!」
木原「見間違い乙」
垣根「いや、見間違いじゃねぇって!」
木原「お前疲れてんだよ、突っ込みすぎだ」
垣根「それお前の責任もでかいからな!?」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:21:34.54 ID:5Jhb/bmT0
とある公園
海原「御坂さん、今日はお付き合い頂きありがとうございました」
御坂「私も他のしかったし……プレゼントももらっちゃって……」
海原「それでですね、大事なお話があるんですが」
御坂「?」
海原「自分は御坂さんがすk」
上条「あれ?ビリビリじゃん」
御坂「あ、あんたは……!」
海原「…………お知り合いですか?」(幻想殺し!?マジKYじゃないですか!?)
上条「あー、ちょっとした知り合いみたいなもんだ」
海原「そうですか、自分は海原といいまs」
上条「あれ、髪にゴミついてるぞ」
海原「え、本当ですか?とれました?」サッサッ
上条「いや、全く。俺がとりますよっと」スッ
海原「あ、これはこれどうも」(って、この右手は……)
ペカーン
エツァリ「げええええええぇぇぇぇ!!」
上条「え?あれ?」
エツァリ「じ、自分は用事があるんでした!先に失礼しますね!お二人とも!!」
御坂「あ、はい……それじゃぁ…………ってはやっ顔も見えなかったわ……」
上条(俺今そげぶした?イケメンという幻想をぶち殺したのか?)
御坂(ってよく考えたらコイツと二人っきり!?どうしよう!?)
上条「俺もそろそろ帰るわ、飯作らなきゃだし、じゃぁな」
御坂「え?何これ?」ポツン
33: あざーす 2011/04/04(月) 22:24:29.37 ID:5Jhb/bmT0
御坂「ただいま~」ガチャ
木原「おっかえり~」
垣根「……おかえり」ゲンナリ
御坂「あれ、木原くん来てたんだ!」
木原「おうよ!美琴ちゃんに会いにな!」
御坂「あーくんと沈利は?」キョロキョロ
垣根「あー、あいつらは出かけてる、うん」
御坂「え、そうなの?珍しいね……」
木原「寂しそうな顔しないで!俺がいるからよぉ!」
御坂「うん……」
垣根「どうみても納得してません、本当にありがとうございます」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:27:16.38 ID:5Jhb/bmT0
一方「今帰ったぞォ」ガチャ
麦野「ただいま~」
垣根「おかえり」
御坂「おかえりなさい!」
木原「おう、おっかえりぃ~」
一方「なンでてめェがいンだよ!そしてそのエプロンは俺のだはずせクソ野郎」
木原「遊びに来た、そしてエプロンは料理に必須だから却下だ」
一方「おいクソメルヘン、留守番はどうしたなンでこいつ家に上げてンだよ」
垣根「異物の混じった空間、ここはテメェの知る場所じゃねえんだよ」キリッ
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:30:58.40 ID:5Jhb/bmT0
麦野「美琴ぉ!ただいま~!」
御坂「おかえりなさい、今日はどっか行ってたの?」
麦野「えぇ、今日はみこt」
一方(待て待て!後つけてたとか言うンじゃねェぞ!?)
麦野(さすがは学園都市最高の頭脳っ危うく尾行がバレる所だったわ……)
麦野「あー、二人でショッピングしてご飯食べてちょっと街をウロウロしたくらいよ、うん」
垣根「デートじゃん」
木原「デートだな」
御坂「そっかぁ……」
一方(あれ?何か変じゃね?泣きそうじゃね?)
麦野(てかなんか不機嫌になってない?)
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:36:59.26 ID:5Jhb/bmT0
一方(はっ!学園都市最高の頭脳をナメンじゃねェぞ!例のブツを出しやがれ!)
麦野(いや、美琴の分はストーカーが買ったんだから私は持ってないわよ)
一方(なら、美琴にその話を振って着させるまで!)
麦野(さすがは第一位ね……その発想はなかった)
一方「あれ?そこの荷物は美琴のか?今日買ってきたやつかァ?」
御坂「うん……」
麦野「何買ったの?私にも見せて欲しいにゃ~ん」
御坂「これ、海原さんが買ってくれたの」
一方「お、結構大人っぽいけどいい感じじゃねェか」(あれ、何この服、違くね?)
麦野「美琴に似合いそうね!ちょっと今までのとはイメージ違うけど!」(どうなってんのよ!)
木原「クソガキ、テメェもなんか買ってきてんじゃねぇか……土産か?」
一方「いや!これは違ェ!誰にも見せねェ!」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:39:20.26 ID:5Jhb/bmT0
垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」バッ
一方「なっ!?」
麦野「ちょ!?何やってんのよ」
木原「第二位よくやった!中身を確認だ!」
垣根「何そんなあせってんだよぉ、エロ本でも買ったのかぁ?」ガサガサ
一方「やめろォ!」
垣根「ん?服?パジャマか……別に隠すような………………」
御坂「」
木原「ペアルックか……俺とのペアルックは着てくれねぇのに……」
垣根「まぁ、なんだ……勝手に見て悪かったな」キリッ
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:41:37.39 ID:5Jhb/bmT0
一方「ちげェンだよ!」
麦野「別にそういうつもりって訳じゃなくてね」
木原「いやー、いつの間にそんな仲良くなってんだぁ?オイ」
垣根(まぁどうせ美琴とおそろいのつもりで買ったとかそんな事だろうけど……たまには放置もいいよな)
美琴「そっかぁ……うん、良いと思うよ、二人はお似合いだし……わた、しの……自慢の……」グスッ
一方「ちげェって勘違いだって!涙目じゃねェかおい!どうしたンだよ!そンな美琴も可愛いけども!」
御坂「別に何にもないし……」ムスゥ
麦野「拗ねてる美琴も可愛いわねってそれどころじゃなかった!何で怒ったの!?」
木原「仲が良いのはいい事だ、うらやましいねぇ」
垣根「どこをどう見たらその発言が……ま、飯にしようぜ~冷めちまうよ」
御坂「……はーい」
垣根(自分が怒ることじゃないってわかってるけど気持ちに整理がつかない美琴もイイネ!)
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:44:18.18 ID:5Jhb/bmT0
一方「美琴行っちゃったンですけどォ」
麦野「え、なんで怒ったの?拗ねちゃった?」
一方「理由がわかったら苦労しねェだろ…………」
麦野「この服はただのペアルックになっちゃうし……」
一方「つーかお前ずっとクマ抱いてたンだな、誰もツッコミいれねェから忘れてたわ」
麦野「しょうがないじゃん、ぬいぐるみだし」
一方「ごめン、意味わかンね…………美琴、泣きそうだったよな」
麦野「えぇ、頬も膨らんでたわよ」
一方「………………簡単には機嫌なおさねェよな……」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:49:03.14 ID:5Jhb/bmT0
一方「美琴ォ!俺が隣にすわr……ってテメェらどこ座ってンだァ!」
垣根「俺はいつもの席だが」
木原「俺は美琴の隣だ、そして美琴は俺と垣根の間だ」
麦野「ありえねぇだろぉ!?」
美琴「たまには気分変えてみようかなって……」
一方「確かに俺達は大事な美琴を泣かした。だからってな、お前らを美琴の隣にして良いはずがねェンだ。ああ奇麗事だってのは分かってる、今更どの口がそンな事言うンだってのは自分でも分かってる!でも違うンだよたとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それでその位置を奪われて良い事になンかならねェだろォがよ!!」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:53:38.26 ID:5Jhb/bmT0
垣根「いや、たかが夕飯の席くらいで熱くなり過ぎだろ」
麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!」
木原「うるせぇ、飯が冷める前に席につけ」
一方「クソったれ……」
麦野「しょうがねぇか……」
木原「よし、今日の夕飯は俺様特製ふわっふわオムライスだぜ!」
垣根「その顔でオムライスとか……」
美琴「私のケチャップゲコ汰だ!」
麦野「器用過ぎるだろ!?」
木原「木原神拳に比べたら楽勝過ぎるな」ドヤ
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 22:58:12.13 ID:5Jhb/bmT0
一方「俺の目がおかしくなけりゃ俺のにハートが半分書いてあるンだが」
麦野「奇遇ね、私の目が正常ならその反対側のハートが書いてあるわ」
木原「カップル用のオムライスだぜ!」
一方「っざけンなクソ野郎!」グチャグチャ
麦野「……」ペタペタ
木原「テメェら俺の力作を崩してんじゃねぇぞ!?いただきますしてねぇだろ!」
一方「っち…………さっさとしろォ」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:03:30.29 ID:5Jhb/bmT0
木原「よし、いただきます」
「「「「いただきます」」」」
木原「よし食えー」
一方「ったく……ここ俺ン家だぞォ」
垣根「さすがのお前も育ての親には適わねぇってことだ」
一方「うっせぇ、一人だけケチャップじゃなくデミグラスソースかけやがって」
垣根「リクエストしたからな、マジうめぇわ」モグモグ
麦野「あのツラで料理はかなりうまいのよね、ムカつくわ」モグモグ
美琴「木原くんの料理おいしーね!」ニコォ
一方(木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン良くやった!)
麦野(ようやく美琴に笑顔が戻ったわ!)ハァハァ
木原「だろぉ!なんたって愛情が詰まってるからな!」
一方(でもキメェや)
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:08:21.25 ID:5Jhb/bmT0
一方「美琴、オムライスうめェか?」
美琴「うん!あーくんのと同じくらい美味しいよ!」ニッコニッコ
一方(やべェもう機嫌治ってる何これ可愛すぎじゃね?)
麦野「最上級の褒め言葉じゃない」
麦野(美琴ってなんでこんなにスプーン似合うのかしら?抱きしめたいわね」
一方「おい声出てるぞ」
木原「良く噛んでたくさん食えよ!お前ら全員ひょろっちいからな、特に一方通行」
一方「あーあー、何にも聞こえませーン」
垣根「約一名ムッチリしたのが……」
麦野「あ゙ぁ゙!?」
垣根「何でもないです」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:16:02.61 ID:5Jhb/bmT0
木原「誰かが食い終わっても皆が食い終わるまで席を立たないのが木原家」
一方「木原家とか言うな」
麦野「てかそれ普通じゃないの?」
美琴「私達はいつもそうだよね」
垣根「常盤台の寮とかは違うだろ?」
美琴「あー、確かに」
木原「それだけ木原家が仲良し家族ってことだな!」
一方「キレイまとめようとすンな、木原家じゃねェ!」
木原「木原ファミリー?」
一方「そういう問題じゃねェンだよ!」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:20:00.54 ID:5Jhb/bmT0
その日の深夜
一方「いやしっかし、機嫌治してくれてよかった……」
麦野「美琴の笑顔見れないまま別れてたら今頃死んでるわね、うん」
木原「俺の絶品オムライスのおかげだな」
一方(うぜェけど言い返せねェ)
木原「ったく、少しは子離れしろよ」
垣根「アンタが言うなよ、事あるごとに会いに来るくせに」
一方「そういや木原くン何しに来たンだよ帰れよクソ野郎」
木原「ケッ口の悪いガキだぜ……ぶっ殺しちまいたくなるねぇ!上条当麻の資料を持ってきてやったんだよ」
麦野「いや資料ぐらいデータなり郵送なりあるでしょ」
木原「それじゃ顔見れねぇだろが!ボケてんじゃねぇぞこのアバズレがよぉ?」
麦野「あ゙ぁ゙!?んだゴルァやんのかぁ!?」
一方「うっせェンだよクソ野郎共がァ!」
垣根(こんな言葉遣いが悪い奴らに囲まれ何で美琴は天使なんだろう)
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:23:07.73 ID:5Jhb/bmT0
一方「で、これがそのクソの上条くンのしゃし……ン?」ペラ
麦野「何、どうしたの?」ヒョイ
一方「ハァァァァァァァアアア!?」
麦野「今日のヤリチン野郎じゃねぇかおい!」
垣根「え、知り合い?てかヤリチンなの?」
一方「今日も女の子二人と一緒に外歩いてた」
麦野「女の様子だと結構他の女にちょっかい出してるっぽい」
垣根「ナメてやがるな、よほど愉快な死体になりてぇと見える」
木原「ちなみに報告書にも書いてあるがソイツ女と同居してるぞ」
一方「よし、ゴミ掃除だァ」ニコッ
麦野「キレイキレイ、しましょっ」ニコッ
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:26:19.36 ID:5Jhb/bmT0
垣根「え、でもお前らもうパジャマじゃん!………………ペアルックの……ップ」
麦野「うっせーバーカ、買っちまった物は着なきゃ勿体ねーんだよ」
木原「……」ピロリン
一方「おい馬鹿何無言で写メってンだ」
木原「悪い悪い、撮るぞー」ピロリン
一方「違ェよ!カメラ意識してなかったから怒ってるとかじゃねェから!」
木原「自慢の息子が嫁とペアルックなんだが、っと」
一方「どこに送ろうとしてやがる!?」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:30:06.79 ID:5Jhb/bmT0
一方「あーもう疲れた今日は寝る」
麦野「私も……」
木原「上条くんはいいのか?」
垣根「おい焚き付けんな」
一方「今日は勘弁しといてやるぜェ……だが」
麦野「次に会ったらブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
垣根(リア充氏ねよマジで高校生で同居って……sneg?)
木原「おう、んじゃ俺は帰るからよ、何かあったらメールしろよな」
一方「するわけねェだろさっさと帰れクソ野郎」
木原「あ、さっきのペアルックの写メ美琴にも送っといたから」
原子通行「」
木原「なんか返信来ないけどもう寝たんかね」
垣根(あーあー、後でフォローメール送っとくか……)
麦野「どうすんのよ……」
一方「知らねェよ……」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:34:34.88 ID:5Jhb/bmT0
以上で投下終了です。
見てくださった方ありがとうございます。
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/04(月) 23:48:02.01 ID:5Jhb/bmT0
御坂「ね、あーくん」一方通行「あァ?」
垣根「心配するな。自覚はある」一方「そォかい」
の続きです
ダラダラやってますがもうちょっとだけ続くんじゃ。
近日中に投下しますのでその際は見てくれると嬉しいです。
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:17:34.59 ID:TzOPP3xc0
研究者『君の力を使えば彼等を助ける事ができるかもしれない。』
研究者『君のDNAマップを提供してもらえないだろうか』
御坂『……うんっ』
研究者『ありがとう』
御坂「ん…………」
御坂「ゆ……め……何であんな昔の……」
御坂「ま、いっか……」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:20:31.81 ID:TzOPP3xc0
御坂「ただいま!」
麦野「ただいま、そしておかえりぃ美琴ぉ」ギュー
垣根「おかえりぃ、迎えに行くたびにハグするのやめろよ」
麦野「あれ、アイツはどこいったよ」
垣根「あいつなら実験行った」
麦野「へぇ、木原んとこか」
垣根「いや違うらしいぞ、詳しくは聞いてないけど初めて聞く名前だったな」
麦野「新しい実験かぁ?第一位様は大変ですねぇ」
垣根「あぁ、今日は遅くなるそうだ」
御坂「えぇ~……」シュン
麦野「大丈夫!美琴には私がいるから!」ギュッ
垣根「まぁ、今日だけだから」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:25:11.23 ID:TzOPP3xc0
ピンポーン
垣根「ん、誰かきたな」
御坂「珍しいね、誰だろう」
ピンポーンピンポーン
麦野「うっさいわね、どんだけせっかちなのよ」
垣根「いやな予感しかしねぇ」
ピンポーンピンポーンピポピポピポピポピポピポピピピピピンポーン
麦野「だぁ!うるっさいわね!今出るっつtt」ガチャ
木原「いるならさっさと出やがれ!」
麦野「」
垣根(やっぱりだよ)
御坂「わぁ、木原くんだぁ!」
木原「おっす、元気にいい子にしてたか?」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:30:16.24 ID:TzOPP3xc0
御坂「うん!いらっしゃーい」
木原「じゃまするぜぇ、これ土産な」
御坂「ゲコ太!ありがとぉ!」
麦野「土産にシャケ弁、良いセンスね」
垣根「ありなの?いやお前が良いなら良いんだが」
木原「クソガキには珈琲買っといた、んでマセガキにはこれだ」
垣根「何これ」
木原「あ?ケーキだけど」
垣根「あ……うん……確かに一番手土産って感じ……うん普通だね、あざーっす」
木原「まあたくさんあるからわけて食えや」
垣根「うっす」
麦野「んじゃお茶入れるわね」
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:35:52.92 ID:TzOPP3xc0
垣根「で、今日は何の用で来たんすか?」
木原「あぁ、別に特にねぇよ?様子見に来ただけだ」
麦野「相変わらずの過保護ね」
木原「一方通行が実験でいないのは寂しいが、しょうがねぇわな」
御坂「私がいるよ!木原くん!」
木原「美琴ちゃんは優しいねぇ!ほんっと良い子に育った!」
麦野「ウチの美琴ナメんじゃないわよ!」
御坂「えへへ」
垣根(しかし、こいつなら一方通行の実験スケジュールは把握してるんじゃないのか?)
垣根「………………」
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:41:02.54 ID:TzOPP3xc0
麦野(木原の野郎、せっかく美琴と二人になれると思ったのに……)
麦野(大体美琴の寮とテメェの家逆サイだろうが……)
麦野(あいつは人の昔の話ばっかりするから嫌なんだよ……)
麦野「今戻ったわよ」ガチャ
シーン
麦野「あれ?誰もいないのかにゃ」
垣根「…………」ブツブツ
麦野(何だいるじゃん……ってなんだ考え事?)
垣根(くっそ……もう大分出遅れちまってる……)
垣根(こんなになるまで気づけなかったのが俺のミスか……)
垣根(何とかならないのか!俺は第二位だろ!)
垣根(せめてあと少し早ければ……いや、今更言っても仕方がねぇ)
垣根(考えろ考えるんだ!この最悪な状況を打破する手を)
垣根(くそ……っ血管が焼き付いちまいそうだ……)
垣根(学園都市第二位の頭脳はこんなものなのか!?)
垣根(一方通行との差はそこまでデケェのか!?)
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:45:35.08 ID:TzOPP3xc0
麦野「真剣な顔で何悩んでんの?」
垣根「あぁ…俺に必要なキャラ付けをな」
麦野「…………はぁ?」
垣根「一方通行に珈琲、美琴にゲコ太、お前にシャケ……お前ら3人には定番のアイテムがある」
麦野「え、心底どうでもいいんだけど」
垣根「木原もお土産にはそれをチョイスするが俺へのものだけ割と適当だ」
麦野「いいじゃん無難で、今日のケーキうまかったし」
垣根「俺にもこだわりのアイテムほしいんだよ!趣味みたいな感じで!」
麦野「うっさいバカ」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:50:12.93 ID:TzOPP3xc0
垣根「なんだよ……もっと親身になってくれたって……」
麦野「いつもヘラヘラしてるテメェが真剣な顔してっから心配してみればよぉ…」
垣根「何、心配してくれたの?」
麦野「うっさいバカ」
垣根「あれ、照れた?」
麦野「ちげぇよバカ」
垣根「バカって言いすぎじゃね?一方通行がいないからって拗ねるなよ」
麦野「はぁ?拗ねてねーし」
一方「今戻った」
垣根「お、おかえりぃ」
麦野「おかえり……」
一方「あ?なンかあったか?」
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/06(水) 23:55:05.70 ID:TzOPP3xc0
垣根「いや、俺にもなんか定番のアイテムがほしいって」
一方「はァ?」
麦野「私のシャケ、アンタの珈琲、美琴のゲコ太みたいなのが欲しいんだと」
一方「冷蔵庫があるじゃねェか、ていとうこくン?」
垣根「それ意味がわかんねぇんだよ!でもなんかグサっと来るし!」
麦野「ウチの冷蔵庫の名前じゃない、美琴がずっと前につけた」
垣根「知ってるか……悪意が無い分余計に辛い時ってのもあるんだぜ?」
一方「悪かったから涙目になるなよォ」
垣根「で、実験どうだったよ?」
麦野「露骨に話題を変えたわね」
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:00:05.86 ID:Noru9vWB0
一方「あァ、今思い出しても腹が立つ……さいっこうにクソな野郎共だったぜェ」
麦野「何があったわけ?」
一方「時間帯だよ時間帯!なンだこの時間は!」
垣根「は?」
一方「この時間帯に実験があったら美琴に会えねェだろうが!」
麦野「それはクソね」
一方「しかも今後も同様の時間帯で行うとかほざくしよォ」
垣根「おいおい……」
一方「木原くンならムカつくけど調度いい時間にしてくれてるのによォ……」
垣根「あの人なんだかんだ気が効くからな……」
一方「そして最後にもっとムカつく事があった」
垣根「あ?お前が美琴関係以上にムカつくことってなんかあるのか?」
一方「美琴のDNAマップだ……」
垣根「!!」
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:05:12.46 ID:Noru9vWB0
麦野「それって……」
垣根「数年前、美琴を唆してDNAマップを書庫に登録させようとした奴等がいた」
麦野「まだ小学生だったガキを……」
一方「しかもあたかも医療行為にしようするっつー言い方でな」
垣根「ウチのやさしい美琴だったら一発だろうな」
一方「そンな奴らの組織が今回の実験に関係してたって訳だァ」
麦野「ちょっと待てよ!はぁ!?そんな話聞いてねぇぞ!?」
一方「言ってねェし、お前当時ガキだったろ」
麦野「タメだったろうがよ!?」
垣根「今はお前のほうが年上だけどな」
麦野「っざけんなこら!今もタメだよ!年に差がつく訳ねぇだろぉがよぉ!喧嘩売ってんのか!」
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:10:17.87 ID:Noru9vWB0
一方「まァ、結局DNAマップは渡してないンだけどな」
麦野「……………………はぁ?」
垣根「渡してたらこんな悠長にしてねぇよ」
麦野「いや、それもそうだけど、え?美琴が断ったの?」
一方「いや……」
垣根「当時まだ幼かった美琴は何をするにも一方通行か俺の確認をとっていたのである」
麦野「あー、そういやそんな時期もあったわね」
一方「DNAマップを渡す、なンざもれなく確認事項に入るわけで」
垣根「即効でバック調べて、くだらないこと考えてるってわかったからぶっ潰したっけなぁ」
一方「やり過ぎて木原くンに怒られちまったぜ、ヒャハッ」
垣根「さすがに研究所を物理的に潰したのはダメだったみたいでな」
一方「あいつは研究員を精神的に潰してたけどな」ケラケラ
垣根「首謀者殆ど再起不能だったらしいしな」ケタケタ
麦野「まぁ、美琴を利用しようとしてたんだからそれくらい当然よね」
麦野「つーか私も呼びなさいよ、話聞いただけでもイライラするわそいつら」
一方「当時のテメェは加減なンざできなかっただろうが」
垣根「その施設だけじゃなく周囲にまで危険が及ぶって事で黙ってることにしました」
麦野「否定はできないわね……」
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:15:11.62 ID:Noru9vWB0
麦野「でもさ」
一方「ン?」
麦野「話聞いた感じじゃアンタらも加減できてなくない?」
垣根「認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものは……」
麦野「っざけんな!私一人ハブじゃねぇか!」
一方「ほら、ガキだったからよ、加減間違えちまった」
垣根「普段えらそうにしてる研究員だったからさ、怯えてるの見るとハッスルしちゃって」
一方「物理的に精神的に社会的に再起不能になった人が続出した悲しい事件だったぜェ」
麦野「もう突っ込むのが辛いわ」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:20:08.55 ID:Noru9vWB0
一方「まァ、そンな悪行をした奴が今回の研究に関わってたわけだ」
垣根「そら確かに最高なクソだな」
一方「だからまたぶっ潰しちまった」
麦野「あ、そうなんだ」
垣根「あ、そうなんだじゃねぇよ!何やってんだよ!」
一方「いいじゃンムカつく奴しかヤってないからよ」
垣根「おいいいいいい何やってんの!?逆に言えばムカつく奴はヤってるよな!?」
一方「大丈夫、なんか変なビーカーとその中の人ぶっ飛ばしたから」
麦野「ビーカー?」
垣根「なんかよくわかんないけどもっとまずい気がする!何やって来てんだてめぇ!」
一方「凱旋だ、クソ野郎」
垣根「凱旋じゃねぇよバカ野郎」
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:25:45.59 ID:Noru9vWB0
一方「そんなわけで今回の実験はなくなりましたァ」
麦野「さすが第一位、自由すぎるわね」
垣根「ちなみにどんな実験する予定だったんだ?」
一方「何か128人の美琴を愛するだかなンだか」
麦野「何それ夢の国?」
垣根「いや無理だから」
一方「なンか美琴のクローン2万人で代用できるらしいンだが」
麦野「クローンとかナメてんの?」
一方「だよな」
垣根「案外冷静だな、もっと食いつきそうな話題だと思うが」
一方「まァ美琴はオンリーワンのナンバーワンだからな」
垣根「ナンバーワンはお前だろ」
麦野「まさかの垣根→一方!?」
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:31:01.48 ID:Noru9vWB0
一方「でも俺のせいな訳だ」
垣根「は?」
麦野「何が?」
一方「美琴が騙されたわけだよ、DNAマップ」
垣根「どういう事だ?」
一方「俺を絶対能力者にするためにあンな動きがあったらしい」
垣根「そういうことか……それにしてもどこまで強くなるんだテメェは」
一方「あと各地にアンテナが欲しいらしいから代わりにベクトル操作でビーカー作っといた」
垣根「ごめんそこがよくわからない」
126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:35:04.46 ID:Noru9vWB0
一方「っつーわけで美琴分が足りない」
垣根「うるせー反省しろ」
一方「くそォ……明日はこれでもかって位美琴分を摂取しねェと」
麦野「明日は買い物に行く予定なんだけど」
一方「買い物でも十分に摂取してやるぜ」
垣根「珍しくシリアスになると思ったのに……」
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:40:35.89 ID:Noru9vWB0
次の日
麦野「というわけでここでジャージを購入します!」
美琴「わーい」
垣根「4人でおそろいね、悪くない」
一方(白と黒どっちにしよう、やっべ決まらねェ)
垣根「このジャージよくないか」
一方「はっジャージのラインまで2本ですかァ?」
垣根「なっ!?だったらテメェは1本のかぁ?だっせぇなぁおい」
一方「ブー、俺はスリーラインですゥ第三位の3ですゥ、しかもおっしゃれェ」
垣根「くそったれが……2本と3本でここまで見た目に差が出るのか……」
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:45:06.20 ID:Noru9vWB0
麦野「んじゃ次はそこの店~」
御坂「は~い」
一方「っておい下着屋じゃねェか」
垣根「俺は気にしないぜ!」
一方「お前すげェな」
垣根「リア充っぽいじゃん、女の子とランジェリーショップ」
一方「心の底からどうでもいいわ」
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:50:15.45 ID:Noru9vWB0
麦野「どうすんの?来るの?」
垣根「俺は行くぜ!」
一方「ン……そこの店で珈琲飲ンでる」
御坂「ごめんね?あーくん」
一方「気にすンな、気に入るの見つかるといいな」
御坂「うん!」
麦野「私がピッタリなの選んであげるからね~」
御坂「楽しみ~」
麦野「どうでもいいけどそれどうすんの?」
垣根だったもの「」
一方「荷物扱いで」
麦野「ふーん……まぁいっか、美琴の下着姿見ようとするなんてバカね」
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 00:55:44.97 ID:Noru9vWB0
一方「混ンでやがるなァ……」
一方「お、テーブル席が空いてるじゃねェか」
一方「これも日頃の行いかね」
一方「…………中々いい味じゃねェか」
一方「たまにはこンなすごし方も悪くないかもな」
店員「あのぉ、申し訳ないんですが相席をお願いしてもよろしいでしょうか?」
一方「あ、大丈夫ですよォ」
店員「ありがとうございます」
一方「あ、荷物どかしますね」
垣根?「ゴフッ」
店員「ご協力ありがとうございます」
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:00:09.38 ID:Noru9vWB0
上条「すみませんね」
一方「いえ別にィ…………」
上条(混んでて座る場所がないかと思ったけど……助かったぁ)
上条(貧乏学生の上条さんだってたまにはカフェで珈琲飲んだっていいですよね)
上条(おぉ、苦いけどうまい、大人の味ってやつですかね)
上条「…………」
一方「…………」
上条(しかしこの沈黙が微妙に気まずい…………まぁただの相席だしな)
一方「…………」
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:08:59.61 ID:Noru9vWB0
上条(ずっと無言でコーヒー飲んでる……ちょっと怖ぇー、何考えてんだろ)
一方(やべェ、コーヒーうめェ)
上条(どっかで見たことある顔な気が……思い出せない)
一方(もうコーヒーと相思相愛だよな俺)
上条(どこで見たんだっけなぁ……てか仏頂面だなぁ)
一方(俺ぐらいのレベルならそろそろコーヒーと喋れてもおかしくねェ気がする)
上条(真顔っつーか無表情っつーか……でもなんか雰囲気あるよなぁ…………コーヒー飲んでるだけなのに絵になってるし)
一方(よう、相変わらず真っ黒だな)
一方(お前は真っ白だな)
一方「っざけンなコラ!好きで白いンじゃねーぞ!」
上条「!?ごめんなさい!?」
一方「あ?何言ってンだお前?」
上条「え?……いや、なんでもないです……」
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:10:06.59 ID:Noru9vWB0
一方「ってテメェ!」
上条「え?」
一方「上条当麻だな!?」
上条「あれ?なんで上条さんの名前をご存知なのでせうか」
上条(やばい!記憶をなくす前の知り合いか?どうしよう……)
一方「かきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」
上条(え?え?え?)
一方「まさかこンな所で会えるなンてなァ!」
上条「あの、ちょっと落ち着いて……」
一方「あァ?」
上条「ひぃっ」
一方「テメェ、まさか自分が何したか覚えてねェのか?」
上条「ま、まさかー、忘れるわけないじゃないですか」
一方「ヒャハっだよなぁ?クカカ」
上条「そうですよー、あはははは」
一方「じゃァ死ねやァ!!」
上条「えええええ!?」(何したの過去の俺!!)
139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:15:20.09 ID:Noru9vWB0
上条「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい死ぬのだけは勘弁してください」
一方「そンなに死にたくねェのか」
上条「だれだってそうだと思います!」
一方「っち……しょうがねェなァ……」
上条「え?」
一方「オマエの皮膚の五割を剥いでやる、それでもまだ生きてたら許してやるっつってンだよ!」
上条「不幸だぁああああああ!」
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:20:39.25 ID:Noru9vWB0
垣根「ん……くそ一方通行のやつ……本気でやりやがって……」
上条「うわ!荷物がしゃべった!?」
垣根「誰が荷物だコラって上条当麻!?随分ボロボロじゃね!?」
上条(え、また知り合い!?)
一方「俺を前にして余所見とは余裕じゃねェか三下ァァァァア!」
上条「ひぃ!」
垣根「なっ!一方通行の攻撃をとめた!?」(あいつ自身はひ弱だけど……ップ)
一方「ンだと!?」(反射しねェ!?)
141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:25:56.38 ID:Noru9vWB0
上条「あの、落ち着いて話し合いをですね」
垣根(やはりこいつは無能力者なんかじゃねぇぞ……)
一方(こいつの能力がわからねェ以上無闇に突っ込むのはやめとくか……)
垣根「わかった、話し合いってやつだ」
一方「っち……仕方ねェな」
上条(話し合いになったは良いけど上条さんこのお二方のこと覚えてないんですよね)
垣根「まずは簡単に今の状況を説明しようか」
一方「ウチの美琴を弄んだ、だから殺す、以上」
垣根「簡潔すぎるほどに簡潔だな」
上条(!!!!弄んだ!?上条さんが!?マジで!?てか美琴ってビリビリ!?)
上条「あの……」
一方「あァ?」
上条「美琴さんってのは御坂美琴さんでお間違えないでしょうか?」
一方「他にどこの美琴さンがいるってンだよ?あァ!?」
垣根「お前はちょっと落ち着け!悪いな、その御坂美琴で間違いねぇよ」
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:31:28.46 ID:Noru9vWB0
上条(やっぱりビリビリの事だ……)
上条(上条さんがビリビリを弄んだって事なのか?)
上条(言われてみればやけに突っかかってくるなとは思ってたんですよね)
上条(なんか事あるごとに絡まれるし)
上条(そうか、俺が御坂を傷つけてしまってたのか……)
上条(そう考えればすべて納得がいくな……)
上条「申し訳ございませんでした!」
垣根「椅子からの……ジャンピング土下座……」
一方「……だと……」
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:35:09.28 ID:Noru9vWB0
上条(記憶が無いで許されることじゃねぇぞ!)
上条「これは上条さんが全面的に悪い!」
上条「いたいけな中学生に対して何てことを……」
上条「って謝る相手がちげぇ!ビリビリに謝らないと!」
垣根「え、なんか一人でテンションあがってるけど」
一方「なンだコイツ」
上条「待ってろビリビリ……いや御坂!」
一方「おい、なンか走ってったぞ、呆気にとられちまった」
垣根「あ、美琴たちがいる店通り過ぎた」
一方「締らねェ奴だな」
147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:40:05.31 ID:Noru9vWB0
垣根「あ、帰ってきた」
上条「ぜぇ……ぜぇ……みハッ……さ……かひゅー」
一方「まず落ち着け三下ァ」
上条「ふぅ…………それでですね……御坂さんの居場所ってご存知でしょうか?」
垣根「そこの店」
上条「…………え?」
垣根「いや、だからすぐそこの店だよ」
上条「常盤台までいったのに…………不幸だぁああああ!」
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:45:36.46 ID:Noru9vWB0
上条「だが上条さんはこれしきのことで挫けたりしないんですよ!」
上条「待ってろよ御坂!」
垣根「店に向かって行ったな……」
一方「まァ別に犯罪って訳じゃねェし、ボディガードもいるしな」
垣根「麦野も女なわけだが」
一方「あいつより強い男ってそういねェし」
垣根「たしかにな」
不幸だぁあああああ!!
垣根「店から超メルトダウナー出てるぞ」
一方「ドア開いてるから店に被害ゼロだ、やるじゃねェか」
垣根「上条くん、さらにボロボろだな」
一方「自業自得じゃね?あ、こっち来た」
御坂「しずり?何かあった?」
麦野「なぁんにもないわ、安心して着替えなさい」
151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:50:02.54 ID:Noru9vWB0
上条「あぁいう店なら教えて欲しかったです……」
一方「テメェが即効で突っ込ンだンじゃねェか」
垣根「ちょっと見ればわかるだろ」
上条「何も言い返せない…………うぅ……」
垣根「まぁ、出てくるまでなんか飲んで待ってれば?」
上条「いや、なんかいつのまにか財布落としたみたいなんで……」
垣根「なんという……さっき頼んだのはすでに無いしな」
一方(どンだけ運ねェンだよ……)
上条「不幸だぁああああ!」
一方「うぜェな……俺の払いで良いから勝手に頼め」
上条「え、いいんですか!?」
一方「何も頼ンでない客がいると迷惑だろォが、それだけだ」
上条「ありがとうございます、ありがとうございます!」
垣根(なんかかわいそうに見えてきた)
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 01:55:09.83 ID:Noru9vWB0
一方「お……」
垣根「出てきたな」
上条「ついに……」
御坂「二人ともおまたせ~」
麦野「悪いわね、途中で変態がtt アンタは!!」
上条「先ほどは申し訳ございませんでした!」
一方(またジャンピング土下座)
垣根(こいつの土下座安くね?)
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:00:03.37 ID:Noru9vWB0
上条「あぁいう店だとは知らなかったんです!申し訳ありませんでした!」
御坂「アンタ!え?みんな知り合いなの?」
一方「ちょっとした仲だ」
垣根「知り合い程度か」
麦野「まぁ、ほんの顔見知り程度よ、ついさっきあったばっかりだけど」(よく見たら上条当麻じゃん)
上条「いやホント先ほどは申し訳ございませんでした」
上条「そして御坂!大事な話がある!」
御坂「え!?へ?ここで!?」(え?何何!?こいつ真剣な顔してるけど)
御坂(え、まさか告白!?みんなの前で!?)
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:02:10.72 ID:Noru9vWB0
上条「御坂…………いや、美琴!」
御坂「ひゃい!」(ちょ!美琴って!美琴って呼ばれた!)
一方(ウチの美琴呼び捨てだとォ!?ナメてンのかァ!?)
麦野(右ストレートでぶっ殺す真っ直ぐいってぶっ殺す右ストレートでぶっ殺す真っ直ぐいってぶっ殺す)
垣根(お前らマジ落ち着け!頼むから今だけは落ち着いてくれ!美琴のためにも!)
御坂「な、なによ?」
上条「俺、今までお前の気持ちとか考えたこと無かったんだ」
御坂「え?」
上条「お前が何考えてるとか、お前がどうして俺に勝負を挑んでくるとか考えてなかった」
御坂「そ、それは……///」
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:04:04.07 ID:Noru9vWB0
上条「でも、わかったんだ」
御坂「え!え!?いや、ちがっえっとtt」
上条「聞いてくれ!」
御坂「はいっ!」
上条「お前のこと弄んでごめん」ガバッ
御坂「はい?」ポカン
御坂「はいぃぃぃいいいい!?」ビリビリ
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:06:07.21 ID:Noru9vWB0
上条「うわっ!怒るのもわかる!でも」
麦野「おいおいおいおい、黙って聞いてやってみれば面白い事言ってくれるじゃない」
麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」ゴゥ
上条「これはシャレにならない威力ですよ!?」サッ
一方「なァに避けてンだ三下ァ?」ダンッ
上条「ちょ!?何これ椅子とテーブルが襲ってくる!ヤバイ!」
上条「話だけ!話だけ聞いてくれ!」
垣根「はーい一般の方は逃げてくださーい」
垣根「未元物質より前でると危ないよー」
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:09:25.76 ID:Noru9vWB0
上条「本当にすまなかった!」(これは失敗は許されない)
上条「お前の気持ちを裏切っちまって……」(選択を間違えたら終わりだ!)
上条「謝って済む事じゃないのはわかってるけど、謝らせて欲しい」(これでどうだ!)
御坂「あんたに弄ばれた覚えは無いわよ!」
上条(こうなったら俺の得意技で逃げ切るしか……)
上条「…………いいぜ……」バッ
上条「テメェが俺に弄ばれてないっていうなら」ババッ
上条「まずは、その幻想をぶち殺す!」ブンッ
御坂「え?」
麦野「やらせると思ったかぁ?」ガシッ
一方「ウチの美琴殴ろうたァいい度胸じゃねェか」
垣根「ここからは俺も参戦だ、誰を殴ろうとしやがった」
上条「オワタ」
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:20:16.47 ID:Noru9vWB0
上条「いや、なんか幻想が殺せそうだったっていうか」
上条「いまj、イマジンブレイカーです」
上条「はい、異能の類なら割と何でも消せます」
上条「いえ、殴ろうとしちゃったのは僕のミスです」
上条「はい、反省してます」
上条「昔から不幸体質で……いえ、不幸は関係ないです」
上条「はい殴りかかったのは僕です」
164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:22:05.62 ID:Noru9vWB0
上条「あの、同居人が腹を空かせて待っているので」
垣根「そういや同棲してるんだったな」
御坂「あのシスターね」
一方「美琴も知ってたのか?」
御坂「え?あ、うんまぁね」
麦野「女が待ってるから帰してくれってかぁ?色男は違うねぇ!」
上条「あ、いえそういうわけじゃ」
御坂「もう帰してあげよ?私も殴られたわけじゃないし……」
上条「御坂様……」
垣根(なんだこの惨めな男は……)
一方(報告書のヒーローと本当に同一人物か?)
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:24:06.10 ID:Noru9vWB0
一方「はっ美琴のやさしさに感謝するンだな!」
麦野「美琴は本当に天使ね」
垣根「…………」バッサバッサ
麦野「うるさいメルヘン」
垣根「何も言ってねぇだろ!?」
麦野「無言のアピールがうるさかった」
一方「あいつあンな遠くなのにまだ頭下げてンぞ」
垣根「トラウマだろ、今回のは」
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:26:09.58 ID:Noru9vWB0
垣根「でもよかったのか?」
御坂「?」
垣根「あいつのこと、気になってたんじゃねぇのか?」
一方「………………」(音のベクトルを操作!一語一句聞き逃さねェ)
麦野「…………」(私にもそれやりなさいよ!)
御坂「気になってたっていうか……みんな以外で私の能力をどうかできたのがびっくりしたの」
垣根「確かに不思議な能力だったな」
御坂「でも、今日のを見て実感したの」
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:28:06.47 ID:Noru9vWB0
御坂「やっぱりあーくんが一番強くて、ていとくんと沈利もすっごい強いって」
垣根「へっ俺は第二位だぜ?」
麦野「美琴のためだもんそりゃ強くもなるわよ」
一方「俺は美琴の前じゃァ最強であり続けるって決めてンだよ、もし能力がなくなってもなァ」
御坂「えへへ」
垣根「そのひ弱なボディじゃ無理だろ」
一方「うっせェ!」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:30:06.69 ID:Noru9vWB0
麦野「能力なくなったら守ってあげるわよ」ケラケラ
垣根「ハッそりゃいいな、第一位様を守るってか!」
御坂「私だってあーくん守れるもん!」
一方「はいはいありがとォございますゥ」
垣根「俺たちなら、誰かに何かあっても助けられるだろ」
御坂「それなら、みんなずっと一緒にいられるね!」
御坂「ね、あーくん」
一方通行「あァ」
おしまい
175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 02:50:17.66 ID:Noru9vWB0
最初は過保護な親馬鹿一方さん書く気マンマンだったのに気がついたら
原子通行が書きたくなっていた、何を言ってるかわからねぇと思うが俺にもわからねぇ
見てくださった方支援くださった方ありがとうございます。
第二部の仲良しレベル5は
まさかの打ち止めと美琴の間にゆれる一方通行
打ち止めに嫉妬する美琴
番外固体と麦のんで大岡裁き
の三本です。
次回もまた見て下sごめん嘘
195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:02:46.29 ID:Noru9vWB0
この男にも8月31日は訪れる……
一方(このコーヒー新発売か……)
一方(これだからコンビにチェックはやめられねェ)ガコガコ
店員「アジュジュジュッシター」
一方(ファミチキって何でこンな魅力的なンだ?)ウィーン
一方(深夜徘徊って良いよな、テンションあがるわ)
一方(なーンか昼とは違う街で)
一方(こう、夢見心地になるっていうか……)
<私はこれでも女の子であってー!
<すみませんインデックs-
一方(…………無駄な雑音は遮断……っと)
196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:05:07.02 ID:Noru9vWB0
一方(しかし夏休みも終わっちまうンだなァ)
一方(美琴がウチにこれる時間も減っちまうな……)
一方(…………やべェ寂しくて死にそう)
毛布「―――――――」
一方(あー、夏休み延長しねェかな)
毛布「―――――――」
一方(常盤台ぶっ壊せばなンとかなるか?)
毛布「―――――――」
一方(なンだ……このチビ毛布)
一方(あァ音を切ってたンだっけな)
197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:10:40.73 ID:Noru9vWB0
毛布「ってミサカはミサカはごちゃごちゃ言ってみたりする!」
一方「あァ!?」
毛布「いやー、ここまで完全完璧無反応だとむしろ清々しいというか」
毛布「でも悪意を持って無視してるわけでもなさそーだし」
一方「」
毛布「これはもしかして究極の天然さんなのかなーってミサカはミサカは首をかしげてみたり」
一方「…………くだらねェ」スタスタ
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:15:23.20 ID:Noru9vWB0
毛布「……あれれ?ひょっとしてなかった事にされてる?」
毛布「ミサカの事は見えてない妖精さん扱いなの?」
毛布「おーいおーいミサカはここにいるよーってミサカは
ミサカは自己の存在を激しくアピールしてるのに存在全否定??」
一方「まて……ミサカだと?」
一方「オマエ、その毛布取っ払って顔見せてみろ」
毛布「って?え?まさかこんな往来で女性に服を脱げというのはいささか大胆というか……ほんき?」
一方「……」グイ
毛布→打ち止め(全裸)「あ」
 ̄ ̄
一方「……な」
打ち止め(全裸)「ああああん!!」
一方「なンだそりゃァア!?」
201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:20:05.99 ID:Noru9vWB0
打ち止め(裸体)「かえしてかえして!」
打ち止め(生まれたままの姿)「ミサカの毛布かえして!」
一方「クソッタレ!」バサッ
打ち止め(一糸纏わぬ姿)「いそいそ」
一方(コイツの顔……間違いねェ)
一方(神様が俺にプレゼントをくれたンだ!)
204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:25:04.12 ID:Noru9vWB0
一方(考えてみりゃ美琴のいない生活こそがおかしかったンだ)
一方(そこで美琴がいない時間帯は昔の美琴そっくりこいつで我慢しろって事だ)
一方(もちろンこいつは美琴じゃねェ)
一方(だが見た目だけで言えばそれなりに似ている、これは神様が)
打ち止め「ミサカは妹達の最終ロットとして製造されたの」
一方(あれ、違ったっぽい)
一方(やっべ滅茶苦茶テンション下がった……)
205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:30:12.05 ID:Noru9vWB0
打ち止め「検体番号は二〇〇〇一号でコードもまんま打ち止めってミサカはミサカの事情を説明してみたり」
一方(あー、あンときの研究か……ぶっ潰したハズだが……)
打ち止め「本来なら実験に使用されるはずだったんだけど開始すらしなかったからミサカはまだ体の調整が終わってないのね」
一方(くそ……俺たち3人で潰したはずだぞ……なンでクローンが作られてやがる……)
打ち止め「製造途中で培養器から放り出されちゃって何だかチンマリしちゃってるの」
一方(くそ……美琴の遺伝子を使用してンだ……無碍には出来ねェ……)
打ち止め「ってミサカはミサカは……聞いてる?」
一方「それで…………俺にどうしろってンだ」
打ち止め「あなたは研究者さんとのつながりもあるからコンタクトをとってもらいたいかな」
一方「他ァ当たれ」
打ち止め「いえーい!即答即効大否定!!」
打ち止め「でも、他に行くアテもないのでミサカはミサカは諦めないんだから!」
一方(どォいうつもりだ……この天使…………)
206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:35:08.07 ID:Noru9vWB0
一方(違ェンだ!こいつは美琴じゃねェンだ!)
一方(アルバムの中の美琴がそのまま出てきた様なツラしてても違ェンだ!)
一方(騙されるンじゃねェ……、コイツはクローンコイツはクローン……)
一方(本物の美琴の方がかわいいですから!萌えますから!いや萌えちゃまずいだろ俺)
一方(つーか実験は中止なンだからこのクローンは必要ねェンじゃ……?)
一方(誰が何の為に製造したか調べる必要があるな……)
207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:40:08.07 ID:Noru9vWB0
打ち止め「ここがアナタのおうち?」
一方「うるせェよ黙ってろ」
一方(あー、あのバカ二人になンて言うかなァ)
一方「今戻った」
垣根「おかえり~早くファミチよこせや」
麦野「おかえり……って…………え?え?」
打ち止め「お、おじゃましますってミサカはミサカは予想外の住民に遠慮しながら上がってみる」
208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:45:07.70 ID:Noru9vWB0
垣根「よし、アンチスキルの所に行こう、ついていってやるから」
一方「うっせェ」
麦野「何この天使、どうしたわけ?」
一方「拾った」
垣根「おいおい!しかも毛布のした何も着てねぇのかよ!一方通行さんだいたーん!」
一方「潰すぞ」
麦野「よし、お姉さんとお風呂にはいろう、そうしましょう」
垣根「おっけ俺は美琴のお古で着られそうなの探してくるわ」
麦野「ささ、こっちよ~ん」
打ち止め「え、あの……状況がよくわからないんだけどってミサカはミサカは」
一方「とりあえず従っとけ……メンドくせェ」
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:50:13.51 ID:Noru9vWB0
垣根「で、あれクローンだろ?例の計画の」
一方「あァ……どっかのバカが諦めてなかったみてェだな」
垣根「とりあえずアイツはウチで保護するとして……どうするんだよ」
一方「かなり気は進まねェが木原くンを呼ぶか……気は進まねェんだが」
垣根「しょうがないだろ、アイツは科学者としちゃかなり優秀だしな」
一方「それがムカつく」
垣根「明日の朝一で呼ぶか?」
一方「いや、お前が着替え準備してる間に呼んどいた、ASAPで来いってなァ!」
ピンポーン
垣根「え、早すぎじゃね?」
210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 22:55:34.71 ID:Noru9vWB0
木原「つーわけで、説明に来たぜ!」
垣根「いや、くるの早すぎだろ、ドンだけ優先事項なんだよ」
木原「可愛いガキが困ってるんだ、即効で駆けつけるのが親ってもんだぜ?」
一方「そンなこたァどうでもいいンだよ、妹達について詳しく話せや」
木原「あぁ……まず知ってると思うが妹達は一方通行がレベル6になるために作られたクローンだ」
一方「20000人のクローンを愛でるとかいうふざけた実験か……」
垣根「だが実験は中止、美琴のDNAマップだって渡してないだろ?」
木原「あぁ、お前らがやんちゃしたからな……」
一方「テメェもだろが」
木原「だが、諦めていないやつがいたんだ」
一方「あァ?」
木原「秘密裏に動き美琴のDNAマップを入手し、クローンを製造した」
一方「誰がそンなふざけたまねを……」
木原「木原幻生……ふざけた研究をしてる爺だ」
211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:00:24.44 ID:Noru9vWB0
一方「クソ爺が……」
垣根「ちょっとまて、幻生ってたしか……」
木原「あぁ、美琴を曾孫のように溺愛し、一方通行を孫のように溺愛している」
垣根「…………」
一方「なめやがって!なンであの爺がクローンなンざ作ってンだよ!?」
木原「美琴の可愛さを世界中に分けてやる為だそうだ、ついでに一方通行もレベル6になったらイんじゃね?って」
垣根「ナメてやがるな、よほど愉快な死体になりてえと見える。」
213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:02:32.26 ID:Noru9vWB0
麦野「今出たわよ~」ツヤツヤ
打ち止め「うぅ……もうお嫁にいけないかもってミサカはミサカは」
一方「え、なンでそンなツヤツヤしてンの?チビガキは怯えてンの?」
垣根「聞くな……聞いてやるな……っ!」
木原「おいおい!小せぇころの美琴ちゃんにそっくりじゃねぇか!いやクローンだから当たり前か」
打ち止め「ひぃ!」
一方「おい木原くゥン?テメェのツラでガキがびびってるじゃねェか」
垣根「刺青だしな」
麦野「はいはーい大丈夫よ、怖いのは顔だけだから」
打ち止め「ホント?」
木原「おう!怖くなんかないぜぇ?」ギロッ
打ち止め「」バタン
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:04:11.04 ID:Noru9vWB0
一方「初見で怖がらなかった美琴がすげェンだよ」
木原「ショックだわ」
垣根「しょうがねェだろ、見た目がもうアウト」
木原「マジか……」
麦野「しっかし見れば見るほど美琴に似てるわね、お古着せちゃったからもうそっくりよ」
一方「ケッ美琴の方がかわいかったし」
麦野「アンタなにムキになってんの?」
一方「ムキになンかなってませン」
麦野「なってんじゃん……またツンデレ?」
一方「誰がツンデレだコラ」
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:06:17.36 ID:Noru9vWB0
木原「コイツがツンデレなのはだいぶ前からだ」
垣根「美琴以外の身内に対してはツンデレだよな」
麦野「うん、そしてその他にはツンツン」
一方「……うっせェ!今はこのチビガキについてだ」
木原「まぁ当面はここで保護するとして……」
一方「あァ?」
木原「手は出すなよ?」
一方「誰が出すかボケ」
垣根「気をつけます」
一方「かァァァきねくゥゥゥゥゥうン!?」
麦野「出したら殺すわよ?」
垣根「すんません冗談のつもりだったんですけど本当にごめんなさい」
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:08:09.55 ID:Noru9vWB0
麦野「まぁいいわ……この子も失神したまま寝ちゃったみたいだし……」
垣根「俺たちも寝るか」
一方「ガキのこと頼むわ」
麦野「はいはい、頼まれたわよ」
一方「風邪ひかせるなよ」
麦野「今8月なんだけど」
一方「腹冷やすなよ」
麦野「わかったからテメェもさっさと寝ろ」
一方「っち……おやすみなさァい」
麦野「おやすみなさい」
垣根「お前ら変なところで行儀良いよな」
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:10:18.40 ID:Noru9vWB0
翌日
一方「そして夏休み最終日がやってきた訳だが」
垣根「どうした?」
一方「美琴は今日くるンだよな?」
垣根「麦野が迎えに行ってるだろ」
一方「チビガキと合わせていいもンかねェ」
垣根「あ、考えてなかった」
一方「どうすっか」
垣根「え、とうのガキは?」
一方「TV見てる」
垣根「麦野は絶対美琴に会うことだけ考えてほかは気にしてないだろうしな……」
219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:12:19.09 ID:Noru9vWB0
垣根「クローンって素直に言うか?」
一方「あンまりアイツを裏の世界に関わらせたくねェ……」
垣根「実は妹」
一方「実家に確認取られたら終わるだろ」
垣根「オマエと麦野の子」
一方「美琴にそっくり過ぎるだろ、でなくても駄目」
垣根「もう無理、素直に言おうぜ……アイツも関係者だ」
一方「クソ野郎が……仕方がねェか」
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:14:05.80 ID:Noru9vWB0
打ち止め「ねぇねぇ、アナタも一緒にTV見よってミサカはミサカは誘ってみる!」
一方「はァ?一人で見てろよ」
打ち止め「一緒にみたいんだもん!」
垣根「いいじゃねぇか、することもないし、見てやれよ」
一方「ったくわかりましたよォ……」
打ち止め「やったァってミサカはミサカはアナタの膝の上へダイビング!」
一方「ぐはっ!危ねェだろこら!」
垣根(あぁ言いつつも反射切ったあたりが過保護だな)
打ち止め「ごめんなさーいってミサカはミサカは自己嫌悪」シュン
一方「ったく……TV見るンだろ、顔上げろ」
打ち止め「っ……はーいってミサカはミサカは元気にお返事!」パァ
垣根(こうしてみるとマジで美琴が小さくなったみたいだな……)
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:16:41.22 ID:Noru9vWB0
麦野「ただいま」
御坂「ただいま~」
垣根「おうお帰り」
御坂「あれ?あーくんは?」
垣根「あいつならソファで寝てる」
御坂「えへへ、寝顔見ちゃおっと」ウキウキ
麦野「ガキは?」
垣根(やべ、クローンの事忘れてた)
垣根「…………同じくソファ」
御坂「ねぇ…………あーくんの膝で抱かれて寝てるの誰?」ビリッ
垣根(あれ?美琴ちゃん怖くね?)
麦野「み、美琴?ど……どうしたの?」アセアセ
223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:25:16.20 ID:Noru9vWB0
垣根「つーわけで美琴のクローンなわけだ」
御坂「…………ふーん」
麦野(美琴が美琴じゃなくなってる……)
御坂「クローン……ねっ」ギリッ
麦野(でも目つきの鋭い美琴も素敵……)キュン
御坂「確かにそんな噂も流れたみたいだけど……」
打ち止め「お姉さま?ってミサカはミサカは寝ぼけすけさん」
垣根「ん?起きたのか」
御坂「……お姉さまって私?」
御坂(あーくんの膝の上で昼寝とか!私だってもう随分してもらってないのに!)
225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:30:09.54 ID:Noru9vWB0
麦野「起きたならこっちいらっしゃいな」
打ち止め「ミサカも挨拶したいんだけどこの人が抱きしめてて身動きがとれないってミサカはミサカは四苦八苦!」
御坂「………………………………」バキッ
垣根(あれ良いコップなのに)
麦野(つーか第一位も何反射切ってんだよ!どんだけ信頼してんのよ……)ギリッ
垣根(やべぇコイツマジ怖い、2,3人ヤッてるツラだ)
226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:36:58.10 ID:Noru9vWB0
垣根「おら、起きろ一方通行」
一方「ン……」
打ち止め「力が緩んだ隙にミサカはミサカは大脱出!」
垣根「美琴来たぞ」
一方「おう」
御坂「…………」バッ
一方「お?どうした?」
御坂「なんでもない!ただ座りたかっただけ!」
一方「?そうかィ」ヨシヨシ
御坂「えへへ」
垣根(おぉ機嫌直ってる……よかったぁ)
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:43:00.07 ID:Noru9vWB0
打ち止め「うぐぐ……」
麦野「どうしたの?」
打ち止め「えい!ってミサカはミサカは2度目のダイブ!」
一方「ぐふっ」
御坂「何すんのよ!」
打ち止め「お姉さまばっかりずるいよ!」
御坂「あんた私が来るまでずっとじゃない!」
打ち止め「すぐ寝ちゃったから覚えてないもんってミサカはミサカは自己主張!」
御坂「なにそれ自業自得じゃない!あーくんは私のだもん!」
一方(あァ…………ここが天国って奴か……)
垣根「こうしてみると仲の良い姉妹喧嘩って感じだな」
麦野「…………私も混ざって良いと思う?」
垣根「やめとけ、年齢的にも見た目的にもキツイ……かなりマジで」
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/07(木) 23:47:16.07 ID:Noru9vWB0
垣根「なぁ、話が進まないから中断してもらっていい?」
御坂「む~」
打ち止め「う~」
麦野「ほらほら喧嘩しないの」
一方「さっきの衝撃反射しなかったせいでもう俺ボロボロだわ」
垣根「ひ弱すぎるだろ」
垣根「とりあえずテーブルの席についてもらうが」
御坂「…………」
打ち止め「…………」
麦野「喧嘩になりそうだから第一位は私の隣ね」
一方「しゃァねェか」
垣根「お前ら二人は俺の隣で我慢しな」
「「えー」」
垣根「ハモるなよ……」
つづく
277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:40:45.76 ID:c1wBdZKZ0
~状況説明終了~
垣根「今の話を纏めると」
垣根「お前は実験の為に作られたクローンの一人だけど」
一方「俺が拒否して実験が開始する前に凍結したから」
麦野「未完成な状態で培養装置から出てしまった」
御坂「研究者に会って完成させて欲しい、と」
打ち止め「その通りってミサカはミサカは答えてみる」
一方「…………」
垣根「研究者ね……当てはあんのか?」
一方「あァ……ちっと行って来る」
打ち止め「ミサカもついていく!」
御坂「ちょ!?な……わ、私も!」
一方「はァ?」
278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:42:07.69 ID:c1wBdZKZ0
垣根「チビガキ、お前は留守番だ」
麦野「美琴も留守番しましょうね」
「「えー、なんでぇ?」
垣根「お前は不安定なんだろ?とりあえず家で安静にしてろ」
麦野「美琴は、DNAマップを悪用されたのよ?そんな所に連れてく訳にはいかないわね」
「「ぅ~……はぁ~い……」」
一方(危ねェ、あの顔でお願いされたら断る地震無かったわ)
279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:44:07.14 ID:c1wBdZKZ0
垣根(一方通行が家を出て数分)
麦野(原子崩しですが室内の空気が最悪です)
御坂「………………」
垣根(やっぱ俺がやるしかないのか…………よし)
垣根「おいガキ」
打ち止め「ガキじゃないよ!ミサカは打ち止めって名前があr」
垣根「何でもいいけどよ、お前は今後どうしたいんだ?」
打ち止め「質問が漠然としすぎてよくわからないってミサカはミサカは首を傾げてみる」
垣根「要するに実験はなくなっちまったけどお前は誕生した、お前は何がしたいんだ?」
打ち止め「あの人と一緒にいたいなってミサカはミサカは照れながらも本音を暴露!」
御坂「………………っ」
垣根(やべぇミスった)
麦野(垣根ぇぇええ!!)
280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:45:22.59 ID:c1wBdZKZ0
麦野(しょうがない、ここは私が……)
麦野「そういえばあんたさっきカメラ持ってたわね」
垣根「あぁ、一方通行の寝顔を納めてやったぜ」
麦野「怒られるわよ」
垣根「大丈夫、ソファーでガキと一緒に寝てる奴だから」
御坂「………………………………………………………………」ギリッ
垣根(やべぇミスった)
麦野(かきねえええええええ!!)
281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:46:48.05 ID:c1wBdZKZ0
垣根「さ、さらには美琴が一方通行の上に座ってるところも撮った」
麦野「レアショットね!アルバム決定ね」
垣根「そうなんだよ、最近で一番の写真かもしれないんだよ」ペラペラ
垣根「甘えてくることは甘えてくるんだけど今回のは特別っつーのかな?いいよね」ペラペラ
垣根「しかも美琴と打ち止めの2ショットも撮っちゃったんだよね、ケンカ中だけども」ペラペラ
垣根「もうさ、怒ってるのにすっげーかわいいの、マジやばいっしょ」ペラペラ
麦野(やっべスイッチ入った)
垣根「しかもまるで姉妹かっつー位似てるじゃん、100万キュート足す100万キュートで200万キュート!」
垣根「いつもの2倍の笑顔で200×2の400万キュート!」
垣根「そしていつもの3倍のr」ブフォ
麦野「うっせぇ!」
打ち止め「この人達ってマトモそうに見えて実は違うのねってミサカはミサカは衝撃の事実を受け止めてみる」gkbr
御坂「え?普通じゃない?」キョトン
垣根「殴らなくてもいいじゃねぇかよ……」
282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:48:05.77 ID:c1wBdZKZ0
一方(クソ……あいつらは何で作られた……)
一方(考えてみろよ……誰が進化する為の実験だ?)
一方(最強の先の無敵に進化したら、何か変わるのかよ……)
一方(クソ野郎が…………)
芳川「ちょっと、一方通行……」
芳川「聞いてるの?」
一方「……あァ……続けてくれ」
芳川「全く…………あの子が実験のために作られたわけじゃない、そこまではOKね?」
一方「おォ、実験に必要なのは20000万、アイツは検体番号20001って言ってたからな」
芳川「あの子は万が一の時に作られた安全装置、全ての妹達の司令塔、最終信号よ」
一方「呼吸するキーボードって訳か」
芳川「えぇ、そして木原幻生の趣味を考慮しあえて未成熟な…………いえコントロールし易いようにあえて未完成な状態に留めてあったの」
一方(ガチペドかよあのクソ爺)
283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:50:15.72 ID:c1wBdZKZ0
芳川「実験終了後もここで秘密裏に預かっていたのだけれど」
芳川「培養装置は内部から破壊され最終信号は行方不明」
芳川「後から調べてわかったけどあの子の頭に不正プログラムを上書きした形跡があったわ」
芳川「逃亡はあの子の防衛反応の一種ね」
一方「で?その不正プログラムってのは?どうせロクなモンじゃねェンだろうなァ」
芳川「おそらく」
芳川「指定した対象に対する無差別な甘え」
芳川「ってところでしょうね」
一方「………………はァ?」
芳川「最終信号を含め、妹達は研究員に懐かない傾向があるわ」
芳川「それに耐え切れなかった研究員が業を煮やしたんでしょうね」
芳川「ウィルスの起動が始まれば………………」
芳川「20000人のクローンが民間人に対して無差別に甘えるでしょうね」
一方(美琴の可愛さで学園都市がやばい)
284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:54:42.78 ID:c1wBdZKZ0
芳川「そうなれば、オリジナルの超電磁砲にも影響がでるでしょうね」
一方「あァ?」
芳川「クローンに甘えられた民間人やそれを見ていた外部の人間」
芳川「それらが手を出す可能性は高いわ」
一方「クソ野郎共が……」
芳川「そうならないためにも、努力するしかないわ、もちろん君もね」
一方「俺がナニをするって?」
芳川「ワクチンはすでに作ってあるわ」
一方「仕事速いな」
285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 12:57:50.22 ID:c1wBdZKZ0
一方「で、そのワクチンってのは?」
芳川「まずあなたが最終信号を甘やかします、精一杯愛でます」
一方「ちょっと待て」
芳川「何かしら、時間は推しているのだけど」
一方「マジかよ…………続けろ……」
芳川「そして民間人に甘える必要ないくらいに打ち止めを満足させます」
一方「……………………………………それで」
芳川「終了よ」
一方「ふっざけてンのかてめェ!」
芳川「本気も本気よ、これしか手段は残されていないわ」
一方「ざけンな!」
芳川「あえて言うなら、打ち止めを処分することね」
一方「……………クソが」
286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:00:13.67 ID:c1wBdZKZ0
一方「俺の力は壊すことはできても愛でることなンかできねェよ」
芳川「確かにキミの力は愛でるより壊す方が得意でしょうね」
一方「わかってンじゃねェか」
芳川「強制はしない、選ぶのは君よ」
一方「……クソったれが」
一方(わかってンじゃねェか)
一方(どっちをとりゃイイかなンてよ)
287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:10:12.83 ID:c1wBdZKZ0
『一方通行』
『そう呼ばれる以前はまだ』
『人間らしい名前があった』
『苗字は二文字で名前は三文字』
『たいして珍しくもない名前だったはずだ』
『ある時』
『つっかかって来た子供が、触れただけで骨を折った』
『それを止めようとした大人たちも』
『災いは』
『雪だるま式にふくらんでいった』
288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:15:57.00 ID:c1wBdZKZ0
一方「今帰ったぞオラ」
御坂「おかえり~」ダダ
打ち止め「おかえりなさい!」
麦野「おかえり、なんか不機嫌?」
垣根「でだ、つまりはその可愛らしさこそが……お、おかえり」
麦野(やぁっと終わった)
一方「おう、いい子にしてたかァ?」
御坂「うん!」
打ち止め「もちろん!ってミサカはミサカはあなたにダイブ!」バッ
一方「っと…………………………し、しょうがねェな、全く」
一方(甘えさせてやるンだ、美琴の目がちょっとヤバイからって負けるな俺ェ!)
289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:16:44.72 ID:c1wBdZKZ0
垣根「で、なんかわかったのか」
一方「あー……おいチビガキ」
ガキ「ガキじゃないよってミサカはミサカは猛抗議!」
一方「うるせェ、降りろ」
ガキ「むぅ~」
一方「美琴、わりィがこいつとTV見ててくれねェか?」
御坂「えぇ~…………はぁ~い」
垣根「あいつらには聞かせられない内容……か」
麦野「うへぇ、めんどくさくなりそうね」
290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:18:46.88 ID:c1wBdZKZ0
~説明中~
一方「つーわけだ」
垣根「え、突っ込むところ?」
一方「残念ながら、マジだ」
麦野「納得いかねぇ」
垣根「だがやるしかねぇ、クローンとは言ってもあいつらだって生きてんだ」
一方「あァ、美琴の遺伝子だしな」
麦野「えー、他にも方法あるんじゃねぇのかよ」
一方「ねェ」
麦野「っち…………美琴のクローン見捨てるわけにもいかねぇし……しょうがねぇのかね」
垣根「拗ねるなよ」
麦野「す、拗ねてないわよ!意味わかんないわね」
291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:20:44.30 ID:c1wBdZKZ0
打ち止め「おぉ…………ぁあああ…………ぁ!危ない!!」
御坂(面白いくらいテレビに夢中ね…………)
御坂(私ってこんな子供だったっけ?)
御坂(つーか何よこのアホ毛?だっけ?)
御坂「………………」ガシッ
打ち止め「……ゴクッ…………ぁ!やったぁ!」
御坂(え、気づいてないの?)
垣根(シャッターチャンス!)カシャ
一方「話に集中しろコラ」
292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:23:05.73 ID:c1wBdZKZ0
一方「つーわけであいつを甘やかそうと思うンだが」
垣根「ん?」
一方「甘やかすってどうすりゃいいンだ?」
垣根「普段、美琴に接してる風にすりゃ問題ない」
一方「いや、あれ普通じゃね?」
垣根「それはない」
一方「じゃァ普段美琴にするようにしてりゃいい訳だ」
垣根「あぁ、そういうことだ」
一方「らっくしょうじゃねェか!学園都市第一位ナメンじゃねェ!」
垣根「いや、関係ないだろ」
麦野「大変そうな気がするけどねェ」
一方「はっ!見てやがれ!かンっぺきな甘やかしっぷりをな!」
293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:28:13.63 ID:c1wBdZKZ0
一方「おう、何見てンだ」ドサッ
垣根(お、普通に打ち止めの隣に座ったな)
御坂(うー、私の隣も空いてたのに……なんでこの子の隣なんだろ……いつもだったら私の隣来てくれると思うんだけどな……)
打ち止め「カナミンだよってミサカはミサカはあなたの膝の上に移動しながら答えてみる」
一方「そうかァ」ヨシヨシ
麦野(何ナチュラルに頭ナデてんだあんの野郎!!)ガリッ
垣根(これもアットホームでいいな)パシャ
打ち止め「えへへー」
御坂「ぅー…………」
一方(やべェ、打ち止めを甘やかしてたら美琴が泣きそう、死にたい)
294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:29:52.49 ID:c1wBdZKZ0
御坂「………………」ガシッ
一方(腕を組んできた…………だと)
麦野(美琴が珍しくアプローチをかけてる!照れてるのも良いわね)キュン
打ち止め「アナタの上はすわり心地がいいねってミサカはミサカはご満悦」
麦野「………………」ガリッ
垣根「麦野さん、せっかくのきれいな爪がかわいそうですよ」
垣根(美琴に腕を組まれながらソファに座る一方通行、その上に座るクローン、それを見て鬼の形相な麦野)
垣根(こいつはヤクいぜ)
295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:32:28.92 ID:c1wBdZKZ0
一方「お、テレビ終わったな」
御坂「そ、そうだね……///」パッ
垣根(即効で離れちゃったけど、あれは何故ですか?)
麦野(打ち止めに対抗して思わずやっちゃったけど冷静になったら恥ずかしくなった、ってところね)
垣根(なるほど)
一方「おら、テレビ終わったぞテメェも降りろ」
打ち止め「えー、もう少しこのままでいたいなってミサカはミサカは甘えんぼ!」
一方「ったく、しょうがねェなァ」ナデナデ
御坂(もう離しちゃったよー!今更またくっつくなんて無理ー!)
296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:34:27.72 ID:c1wBdZKZ0
垣根(うーん、美琴が泣きそうだし、助けてやるか)
垣根「おーい、そろそろ飯にしねぇか」
一方「お、そうだな……腹減った……もう昼じゃねェか」
御坂「そうね!おなか減ったし!そうしよ!すぐにしよ!」
一方「?そンな腹すいてたのか」
御坂「う、うん!お腹へってたの!それだけだから、本当に!」
一方「ンじゃどっか食いに行くか……おら、降りろいくぞォ」
垣根(ふぅ、ナイスアシスト俺)
麦野「いつものファミレスでいいわよね」
297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:37:37.78 ID:c1wBdZKZ0
打ち止め「じゃぁあなたと手をつなぐってミサカはミサカは既に実行中!」
一方「……………………」
御坂(なら反対を私が……)
打ち止め「それでお姉さまとも手をつないでほしいってミサカはミサカは甘えてみたり」
御坂(なっ!まさか妨害作戦!?)
打ち止め「ジー」キラキラ
御坂(この目はそんなんじゃないわね……純粋な気持ちか……邪推した自分が恥ずかしい……)
御坂「いいわよ」
垣根「はは、何か親子みたいだな」
麦野(そこは私だろ!お母さんポジは私だろー!)
麦野(いや別にそういう意味じゃないけど…………でもさぁ!ねぇ!)ギロッ
垣根「俺何か悪いこと言ったか……?」ビクッ
298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:40:25.59 ID:c1wBdZKZ0
御坂「親子だって…………キャッ///」
麦野(いや、まだ一方通行の反対側の手が……いやでも私そういうキャラじゃないしな)
打ち止め「二人と手をつなげてミサカの幸せ指数は天井知らず!」
麦野(そうそう、私は別にそんなんじゃないし、もうガキじゃないんだからさ)
麦野「………………」ギュッ
一方「…………お前もか」
麦野「うるせぇな文句あんのかよ」
一方「もう好きにしろォ」
垣根「いや4人は広がりすぎだから」
299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:42:34.86 ID:c1wBdZKZ0
麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!」
一方「いやあるだろ」
麦野「くそぉ…………」スッ
垣根「………………何なら俺とつなぐ?」
麦野「あ゙?」
垣根「よし、さっさと行こう、即効行こう」
300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:45:24.69 ID:c1wBdZKZ0
~ファミレス~
一方「5人、禁煙で」
店員「かしこかしこまりかしこ」
一方「はァ……」ドサ
垣根「疲れてるな、一方通行」ドサ
打ち止め「えー、ミサカもアナタの隣に座りたかったってみs」
麦野「子供椅子に座りたくないなら大人しく奥に座りましょうね」
御坂「私と沈利の間ね、アンタ」
打ち止め「はーい」
垣根(よし、さりげなく一方通行の隣に座り何とか言い争いを回避できた)
301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:48:04.30 ID:c1wBdZKZ0
打ち止め「私は目玉焼きハンバーグ!」
麦野「シャケ弁はないのね……パスタでいいか」
御坂「私はこっちのセットにしようかな」
垣根「え、お子様セット?」
御坂「いや、今日はこれが食べたい気分っていうか……」
御坂「全部一括で注文すれば頼めるかなって……」
垣根(打ち止めのだと思うだろうなぁそりゃ)
一方「なンか肉ねェかな」
垣根「肉ならたくさんあるだろ……俺はステーキだな、朝食ってないし」
一方「俺もそれでェ」
垣根「おいおい、お前どんだけ俺のこと好きなんだよ……真似すんなし」
一方「うぜェ」
302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:48:38.96 ID:c1wBdZKZ0
麦野「飲み物取ってくるけど何がいい?」
垣根「俺コーヒーで」
一方「真似すンなよ」
打ち止め「ミサカは初のドリンクバーとやらへレッツラゴー」ダッ
御坂「走っちゃダメだってば」タッタッ
麦野「はいよ」スタスタ
一方(アイツ…………天井?)
一方(あのヤロウ……実験の研究員がこンなトコでナニやってやがンだ……)
一方(まァいいかどォでも)
303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:51:40.93 ID:c1wBdZKZ0
打ち止め「いただきまーす」
「「「「いただきます」」」」
打ち止め「誰かと食べるご飯っておいしいねってミサカはミサカは精神論を述べてみたり」
麦野「そうねぇ」
一方「そンなもンかねェ」
垣根「確かにうめェわ」
御坂「うん、おいしいわね、おまけのゲコ太ももらえたし」
麦野「やっぱ美琴はかわいいわね、最高」
304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:52:41.53 ID:c1wBdZKZ0
打ち止め「ねぇねぇ、あーんってミサカはミサカはテレながらもフォークを差し出してみる!」
一方「はァ……?」
御坂「なっ……」
一方(いやしかしこいつは甘やかさないといけねェンだよな……)
一方「………………はァ……」パク
麦野(!?)
打ち止め「おいしい?」
一方「はいはい、おいしいおいしい」(やべ幼女パネェまじやべェ)
御坂「………………」プルプル
垣根(俺の未元物質に常識は通じねぇ、カメラに納めたぜ)
305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:53:49.80 ID:c1wBdZKZ0
御坂「あーくん!これもおいしいよ、あ、あ、ああああーん!」
一方「え…………おォ……」パク
御坂「おいしい!?」
一方「お、おォ……うめェぞ」
御坂「えへへ……よかった」
一方(やっべ可愛い抱きしめたい)
306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:54:37.08 ID:c1wBdZKZ0
垣根「どっちがうまかった?」
一方「」
御坂「……」ピクッ
打ち止め「むむ、これは気になる疑問!」
麦野(垣根のキラーパスで学園都市がやばい)
一方「つきあってらンねェな」ガタッ
打ち止め「……ハァ…………ハァ」バタン
一方「オイ……」
麦野「ちょっと、大丈夫!?」
打ち止め「あれ……おかしいな……さっきまでは普通だったんだけどってミサカは……ミサカは……」
一方「研究員に連絡を取る、お前らはこいつを見てろ」
垣根「わかった」
御坂「とりあえず横になったほうがいいんじゃない!?」
打ち止め「ごちそうま、も言ってみたかったってミサカはミサカはため息をついてみる……」
一方「そりゃ残念だったな」
307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:55:22.57 ID:c1wBdZKZ0
一方「おいこら」
芳川「そんなに慌ててどうしたのかしら」
一方「チビガキの様態が悪くなった、どうなってやがる」
芳川「あぁ……心配することないわ」
一方「あァ?」
芳川「ワクチンの一種よ」
一方「ワクチンだ?」
芳川「えぇ、今あの子は入力された不正プログラムを消去しているの」
芳川「その処理が終われば元通りになるはずよ」
一方「それは俺が甘やかした結果か?」
芳川「違うわよ」
一方「あァ?」
芳川「だってそれ嘘だもの、何もしなくても自動で処理されたはずね」
一方「はァああああああああ!?」
308: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 13:58:44.54 ID:c1wBdZKZ0
芳川「あの子は学園都市の科学の結晶と言っても過言じゃないわ」
芳川「自己防衛くらいはできる、さらに言えば不正プログラムも未完成のものだったしね」
一方「おい……じゃァ俺がやった茶番は何の意味があるンだ?まさか無意味だとでも言うンじゃ……」
芳川「無意味なんかじゃないわ、決して……とても意味のある事よ」
一方「何の意味があったってンだよ」
芳川「私…………甘いのよね、結局……甘いだけで優しくない」
一方「あァ?」
芳川「ようするに、超電通行よりも通行止めってこと」
一方「よォしお前ぶっ殺す」
309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:00:45.98 ID:c1wBdZKZ0
芳川「勘違いしないで、貴方が最終信号を甘やかしたおかげで通行止めendが解禁されたよ!」
一方「うるせェ勘違いもなにもねェだろクソ野郎」
芳川「仕方ないわね……」
一方「ァ?」
芳川「芳川ルートをかいきn」
一方「俺が悪かった、帰るわ」
芳川「あと、私の番号とアドレスよ」
一方「あァ……」
芳川「今回みたいな事があったら電話なさい」
一方「…………」
芳川「それと夜眠れないときはお姉さんに電話してもいのよ」
一方「………………」ガチャバタン
芳川「お姉さんより先生の方がよかったかしら」
310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:01:17.29 ID:c1wBdZKZ0
天井(さっき一方通行がすごい速度で駆けていった)
天井(おそらく最終信号に何かが起きたんだろう)
天井(一方通行がいない今が最終信号へ接触する最後のチャンス)
天井(そこでもう一度プログラムを書き込めばっ!)
天井(このファミレスだ……最終信号…………いた!)
天井(若い男が一人と女が二人…………さっきもいたな……一方通行の友人か?)
天井(女はオリジナルかっ!クソ……どうする……レベル5を相手には……)
天井(オリジナル以外はおそらく凡夫……オリジナルさえどうにかすれば……)
天井(ファミレスへ電話し嘘の呼び出しでオリジナルを隔離するか……)
311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:03:13.79 ID:c1wBdZKZ0
アナウンス『お客様の中に御坂美琴様、御坂美琴様がおりましたら~』
御坂「あれ?私?」
垣根「呼び出し?珍しいな……こんな店で」
麦野「よっぽどの一大事かにゃ?この子は私らが見てるから行っといで」
御坂「お願いね」
天井(よし、いまだ!)
天井「あー、失礼します」
垣根「ぁ?」
麦野「何か?」
天井「私はその子の関係者なんですが……」
垣根「あ゙?」
天井「っ……体調が優れないみたいなので保護したいんだが」
麦野「お前今関係者っつったか」
天井「あぁ、キミ達は知らないだろうがその子は大事な実験に関わっていて」
麦野「よくしってるぜぇ」
垣根「そうか、テメェも関係者か」
312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:04:56.82 ID:c1wBdZKZ0
天井「ほんとすんませんした」ボロボロ
垣根「あ?」
天井「まことに申し訳ございませんでした」
麦野「で?この子は何でこんな風になってるわけ?」
天井「おそらく防衛機能だと思います、はい」
垣根「防衛機能?」
逃げたり諦める事は誰も一瞬あれb
垣根「悪い一方通行から電話だ」ピッ
麦野「一瞬進化するのかと思った」
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:06:08.63 ID:c1wBdZKZ0
~電話終了~
垣根「おいおい、諸悪の根源なんじゃねぇかお前」
天井「……いッひ!!」
垣根「まぁいい、もう失せろ」
天井「ひゎあー!!」
麦野「いいの?逃がして」
垣根「あいつはもう研究者として終わった、俺がどうこうするまでもねぇ」
麦野「なるほどね」
御坂(うー、呼出した奴まだぁ?)
314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:07:22.59 ID:c1wBdZKZ0
打ち止め「ん~あれ?ここはどこってミサカはミサカは首を傾げてみる」
一方「ウチだ」
打ち止め「あれ、ご飯食べてたはずなのに!?」
垣根「途中で寝ちまったんだよ、な」
麦野「そうそう、はしゃぎ過ぎて疲れたのかしらね」
御坂「気分は大丈夫?」
打ち止め「うん!なんだかとっても気分爽快ってミサカはミサカは元気満点!」
315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:08:46.89 ID:c1wBdZKZ0
一方「よかったな」ワシワシ
麦野(もう甘やかさなくてもいいんじゃねぇのかよ!)
打ち止め「えへへ~ってミサカはミサカはアナタへダイブ!」
一方「うお………………っと、危ねェな」
打ち止め「それでもしっかり抱きとめてくれたのねってミサカはミサカは」
御坂「……ぃ」
一方「ァ?」
御坂「その子ばっかりずるいー!!」ビリビリ
垣根「うお!?美琴、落ち着け、な?」
御坂「あーくんその子ばっかりなんだもん……やだやだぁ」ウルウル
麦野「み、美琴?泣かないで、ね?」
御坂「寂しいんだもん」グスグス
316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:09:17.25 ID:c1wBdZKZ0
『あーくん』
『そう呼ばれる以前はまだ』
『超能力者らしい呼び名があった』
『垣根はていとくんで麦野は沈利』
『たいして捻りもないあだ名だったはずだ』
『ある時』
『飛び掛って来た子供に、触れただけで美琴がキレた』
『それを止めようとした垣根たちにも』
『災いは』
『雪だるま式にふくらんでいった』
317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:14:21.23 ID:c1wBdZKZ0
御坂「だって……あーくんとられちゃって…………グス」
御坂「ふぇ……ぅぅ~!!」
一方「垣根、こいつパス」ヒョイ
垣根「え、ちょ」ガシッ
打ち止め「きゃっ!ってまるで物のように扱われてミサカはミサカはショックを隠せない」
麦野「よし、私らはリビングでテレビでも見てるか」
垣根「…………そうだな」
打ち止め「はーいってミサカはミサカは空気を呼んで返事をしてみる」
318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:14:47.82 ID:c1wBdZKZ0
一方「……~~」ガシガシ
一方「しょうがねェなァ」ヒョイ
御坂「……エッグ……え?……スン……ちょっ///」グスグス
一方「いいから、黙って抱かれてろォ」ナデナデ
一方「泣きたいだけ泣いていい」
御坂「うん…………///」
一方「昔はよくこうやってたっけなァ」
御坂「うん///」
一方「俺が座ってるとすぐ乗っかって来てよォ」
御坂「あの子、やっぱ私のクローンよね」
一方「やることそっくりだわな」
一方(あと可愛らしさもそっくりです、はィ)
319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:25:25.61 ID:c1wBdZKZ0
御坂「ごめんね、変なことで泣いちゃって」
一方「別にィ、美琴ちゃンが泣き虫なのは昔っからだしィ」
御坂「うぅ~」グリグリ
一方「痛ェ痛ェ!頭押し付けンな骨に響く!」
御坂「だってェ……」
一方「俺がオメェを嫌いになるなンざありえねェ」
御坂「あーくん…………」
一方「あのチビガキ甘やかしてたのは事実だが……」
御坂「……」
一方「俺がオメェを見捨てるはずなンかあるわけねェンだ」
御坂「…………うんっ」
320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:26:17.82 ID:c1wBdZKZ0
一方「さっきまで泣いてたのにもう笑っちゃってェ忙しいなァ」
御坂「あーくんのせい、両方とも」
一方「そりゃすいませンね」
御坂「許してあげる!特別!」
一方「そりゃどうも」
御坂「…………」
一方「……」
御坂「もうちょっとこうしてていい?」
一方「気がすむまでやってろ」
御坂「……うん」ギュッ
322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:27:15.06 ID:c1wBdZKZ0
垣根「あいつら遅くね?」
麦野「私も思った」
垣根「こいつ寝ちゃったしな」
麦野「今日はいろいろあったからね、疲れが溜まってたんじゃない?」
垣根「途中で散々寝てたろ」
麦野「うなされてたじゃん」
垣根「それもそうか」
一方「コーヒー入れてくれ」
垣根「お、終わったのか」
一方「おゥ」
麦野「とびっきりの入れてあげるわよ……美琴は?」
一方「泣きつかれて寝ちまったよ」
垣根「そりゃご苦労さん」
一方「チビガキは?」
垣根「同じくおねんね」
一方「ガキはノンキで羨ましいぜ」
垣根「ははっあんな美琴久しぶりだったもんな」
一方「いや最近にも出会った気がしないでもない」
323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:28:10.20 ID:c1wBdZKZ0
麦野「おまたせ」
一方「サンキュ」
麦野「大変だったわね?」
一方「ま、まだまだ手がかかるってこった」
麦野「ふふ、そう?」
一方「あァ、まだまだガキってことだなァ」
麦野「顔は嬉しそうだけど?」
一方「成長はしてるからな、それは嬉しいからよ」
麦野「いつになく素直じゃん」
一方「たまにはな」
垣根「砂糖を取りに行ってる間に空気が激変していた件」
324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:28:40.47 ID:c1wBdZKZ0
麦野「で?」
一方「どうした」
麦野「打ち止めはどうすんの?ここで引き取るの?」
一方「いや……」
垣根「研究所に送るのか?」
一方「当てがある……試してみるか……」
prrrrprrrr
一方「もしもし、芳川か?」
芳川「えぇ、何かあったかしら」
一方「お前あのチビガキ引き取れ」
芳川「は?何を言っているの」
一方「元々お前らの実験のせいだろォが」
芳川「私は実験が中止になったせいで自分の住む場所から探さなきゃなんだけど……」
一方「頼むよ、芳川せ・ン・せ・ェ」
芳川「任せなさい、一人頼れる知り合いがいるからあたってみるわ」
一方「サンキュゥ、頼りにしてるぜ先生」
325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:29:19.61 ID:c1wBdZKZ0
~数分後~
芳川「さっきの件、OKよ」
一方「マジか」
芳川「高校教師と警備員を兼ねている女性、安心でしょ」
一方「あァ、それなら安心そうだ……よくそンなコネあったな」
芳川「日ごろの行いね、それでもう一回先生ってよんd」
一方「じゃァな後は任せた」ガチャ
ツーツー
芳川「やっぱりお姉さんの方が……」ブツブツ
326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:29:53.73 ID:c1wBdZKZ0
一方「オッケェ、あのガキの住む場所は手配できた」
麦野「はやっさすが第一位ね」
垣根「信頼できる場所か?」
一方「あァ、その辺は大丈夫だ」
麦野「いやー、なんやかんやあったけど」
垣根「あぁ、ようやく全部終わったな」
一方「疲れたぜェ」
垣根「もう何も起こらねぇだろうな」
麦野「さすがにないんじゃない?」
一方「中止したはずの実験が再開してたンだ……ちょっとのことじゃ驚かねェ」
垣根「それもそうだな、それこそチビのクローンとは逆に大人のクローンでもいないかぎりな!」
麦野「それこそないだろ、あの子は理由がある固体みたいだし」
一方「全くだ、これは一件落着だァ」
329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/12(火) 14:31:29.67 ID:c1wBdZKZ0
~翌日~
打ち止め「ミサカもここに住みたいってミサカはミサカは猛抗議!」
御坂「だ、ダメに決まってるでしょ!い、一緒に住むなんて!」
麦野「平和とか縁がないみたいね」
垣根「ある意味これが平和な証拠だろ」
一方「勘弁してくれェ…………」
???「一方通行ね…………ミサカに会ったらどんな顔するかな?ぎゃはっ」
つづく
353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:20:17.69 ID:AT9ACE2t0
一方「すっかりウチに入り浸るようになりやがったな」
打ち止め「だってアナタと一緒にいたいんだもんってミサカはミサカはモジモジしながら」
芳川「ふふ、すっかり懐かれたみたいね」
一方「なーンでテメェまで居やがるンですかァ?」
芳川「暇なのよ、することもないし」
一方「これだからニートは……」
麦野「一緒に住んでる警備員のヤツがかわいそうね……」
垣根「よっぽどお人好しなんだろうな」
打ち止め「ヨミカワはすっごい優しいよ!」
354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:26:00.27 ID:AT9ACE2t0
一方「ふーン」
麦野「ねぇ」
一方「あァ?」
麦野「ちょっと髪変えたい」
一方「へィへィ」
芳川「……?何するの?」
一方「美容室一方通行開店だァ」
打ち止め「え、髪切るの??」
一方「切る時もあるが……今日はセットだけだろ?」
麦野「うん」
芳川「さすが器用ね……そんな事もできるなんて」
御坂「私もよくやってもらうんだぁ~」
355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:30:26.22 ID:AT9ACE2t0
一方「で、どうしたンだよ……デコでも出すのかァ?」
麦野「出すわけないでしょ!…………アンタ出してるほうが好きなの?」
一方「どっちが好きって訳じゃねェが……イメチェンならありだろ」
麦野「ふ、ふーん……」
垣根「そういや一方通行って料理ん時デコ出しだよな」
一方「それはただ邪魔なだけだ」
御坂「でも可愛いよ、あのあーくん」
一方「よし、ずっとそうしてるわ」
356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:35:27.76 ID:AT9ACE2t0
垣根「お前デコ出すと幼くなるな」
一方「そうかァ?」
麦野「っていうか女の子みたいなんだけど……」
御坂「やっぱりすっごく可愛い!」
打ち止め「わぁ~!貴重な家庭的な一方通行ってミサカはミサカはテンションMAX!」
芳川「ハァハァ…………ハァ……ねぇ……ちょっと先生って呼んで」ハァハァ
一方「よし、折角だからテメェもデコ出せやオラ!」
麦野「え、ちょっと!」
芳川「スルーされすぎじゃないかしら」
357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:40:14.98 ID:AT9ACE2t0
麦野「ちょっと恥ずかしいんですけど」
一方「似合う似合う」
垣根(髪弄られてる時は大人しい麦のん)プッ
麦野「かぁきねぇ!今笑っただろテメェ!」
垣根「あ、いや違う!笑ったのは別件だ!」
麦野「くそぉ……なんだよこれ羞恥プレイじゃねぇかよ」
御坂「大丈夫!沈利すっごく可愛いよ」
麦野「み、美琴ぉ」
垣根「あ、お前ら二人で飯買ってきて」
一方「は?」
垣根「俺は美琴と打ち止めとテレビ見てるからさ、家で飯食おうぜ」
麦野「だったら適当になんかつくれば」
垣根「俺ハンバーグ食いたい、でも肉ないから買ってきて」
一方「お前どンだけ俺らを外に出したいンだよ……」
358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:46:23.25 ID:AT9ACE2t0
麦野「結局買い物にパシられた訳ね」
一方「意外と美琴とチビガキは大人しくテレビ見てたな」
麦野「ま、まぁゲコ太だったしね」
一方「それもそォか」
麦野「そ、そうそう」
一方「なンか挙動不審だなおィ」
麦野「そりゃお前こんな髪で外出てんだぞ」
一方「変じゃねェよ……つーか嫌ならゴム取ればいいだろォ」
麦野「別に嫌って訳じゃないわよ…………」
麦野「……折角おそろいなんだし……」ボソボソ
一方「あァ?なンか言ったかァ」
麦野「なんでもない!」
359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:50:33.30 ID:AT9ACE2t0
一方「お…………ンな所に喫茶店できたのか……」
麦野「へぇ、結構本格的な店っぽいわね」
一方「よしいくぞ」
麦野「え、ちょっと」
一方「少しくらい大丈夫だろ、コーヒー飲ンでから買い物だ」
麦野「ったく……珈琲中毒が……」
360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 00:55:13.24 ID:AT9ACE2t0
一方「俺はブレンド、ブラックで」
麦野「わ、私もそれで」
一方「ァ?いいのかよ」
麦野「いいの!」
一方「ふーン、以上でェ」
店員「かしこまりました」
一方「もっと甘いヤツが好きじゃなかったかァ?」
麦野「いいのよ、ブラックな気分だったんだから」
一方「そンなもンかねェ」
麦野「そんなもんなの」
361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:00:05.17 ID:AT9ACE2t0
店員「お待たせ致しました」
一方「どうもォ」
麦野「ありがとうございます」
一方「ほォ……中々なもンじゃねェか」ゴクゴク
麦野「……………………にがっ」チビチビ
一方「やっぱ飲めないンじゃねェか」
麦野「違う、熱いだけだもん、おいしいもん」
一方「そうですかァ」
麦野「…………ニガイ……」
一方「………………ったく……」フゥ
362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:06:06.30 ID:AT9ACE2t0
一方「あれ、あそこの女子中学生白井じゃね?美琴の後輩の」
麦野「え、どれ?」
一方(この一瞬で砂糖を……いれるっ!そしてベクトル操作で一気に溶かす!)
一方「あ、白井かと思ったけどよく見たらパンダだった」
麦野「…………どんな間違いよ」チビチビ
一方「わりィわりぃ」
麦野「…………あれ?…………飲める」ボソッ
一方「…………うめェ」ヤレヤレ
363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:15:02.90 ID:AT9ACE2t0
一方「あー、珈琲うまかった」
麦野「次はどこいくの?」
一方「いや、買い物だよ」
麦野「ど、どこに買い物に行くのかって事、察しなさいよ!」
一方「へィへィ、近くのスーパーでいいだろ」
麦野「そうね」
365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:20:16.66 ID:AT9ACE2t0
一方「ハンバーグつってたからな……卵はあるはずだから……」
麦野「ふんふ~ん」ドサドサ
一方「いや、ハンバーグつってンだろなンだよこのシャケ」
麦野「気にしない気にしない」
一方「ったく…………玉ねぎも買わないとだよなァ」
麦野「あとソースの材料も」
一方「宮のたれでよくね?あれは科学の力じゃどうにもできねェ旨さがある」
麦野「えー、確かにあれも美味しいけど手作りのソースも食べたい」
一方「はいはいわかりましたよ作ればいいンだろォ……一応宮のたれもかっておくかァ」
366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:26:03.50 ID:AT9ACE2t0
麦野(…………ん?)
ねぇねぇ、あそこの二人見て
あ、あのおそろいの髪型の?
うん、美男美女だし羨ましくない?
いいよねぇ、二人で買い物とかすっごい中よさそう
麦野(…………やっぱ夫婦みたいとか思われてるのかな……)
麦野(いや別にどうでもいいんだけどさ、そんなこと)
麦野(こいつはさっきの聞こえてないのかな)
一方「なァ…………」
麦野「なっ何?」アセアセ
一方「宮のたれはボトル用のと使い切り用どっちを買うべきだと思う?」
麦野「……………………ボトル用でいいんじゃない」ブスッ
368: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:30:02.80 ID:AT9ACE2t0
一方「よォし後は帰って飯作るだけだなァ」
麦野「……そうね」ツーン
一方「どうかしたかよ」
麦野「べぇつにぃ」プイ
一方「ったく……ほら、これやるから機嫌直せよ」ポイ
麦野「飴程度で私が機嫌直ると思ってんの?」コロコロ
一方(やっぱ拗ねてたンじゃねェか)
一方「さっさと帰るぞ」ギュッ
麦野(あ、手…………)
麦野「…………はーい///」
369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:35:10.60 ID:AT9ACE2t0
一方「今から作るからもう少し待ってろ」
垣根「ほいほい、てかちょっと時間かかったな、何かあったか?」
一方「何にもねェよ」
垣根「ふーん、ならいいけど……あと客いるから」
一方「は?誰だよ」
垣根「ん~飯食いながら話すわ、そいつの分も頼む」
一方「……わかったよ……」
370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:40:08.90 ID:AT9ACE2t0
一方「つかめ!描いた夢を~まもれ!大事な友を~」フンフーン
麦野「ノリノリじゃない……」
一方「料理中は俺のリサイタルなンですゥ」
麦野「はいはい……っと」
一方「こンなモンか……できたヤツからもって行ってくれ」
麦野「わかったわ」
371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:43:37.66 ID:AT9ACE2t0
麦野「ほら、できたわよー」
打ち止め「わーい!ハンバーグ!」
御坂「おいしいんだからね、あーくんのハンバーグは」
芳川「そうしてみると若妻ね、エプロン似合ってるじゃない」
麦野「そ、そうかしら?」
垣根(まぁ10代には見えない)
麦野「お前の肉は一番小さいヤツだコラ」
垣根「口に出してないだろぉ!?」
372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:46:06.21 ID:AT9ACE2t0
一方「おら、お前ら飯時にケンカすンじゃねェ」
打ち止め「おぉ……エプロン装備の家庭的一方通行!」
芳川「有りね、お姉ちゃんって呼んでいいのよ本当に」
一方「ショタコンはもう間に合ってますゥ……マジで」
垣根「うまそうだわ……っとその前に特別ゲストの紹介だ!」
一方「あー、なンか客がいるンだったな……一応飯用意したが……」
麦野「どこにいるの?」
垣根「お前らを驚かすために隣の部屋で待機してもらってる」
一方「アホか」
373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:47:49.88 ID:AT9ACE2t0
垣根「というわけで……どうぞっ!」
黄泉川「つーわけで登場しました黄泉川じゃん」
麦野「…………」
一方「よくわかンねェけど裏切られた気分だ」
黄泉川「ちょっ!ひどくないか!?」
一方「まァいい、とりあえずは飯だ……座れよ」
黄泉川「この扱いはないと思うじゃんよ」
芳川「ふ……もう年上のお姉さんキャラは間に合ってると言う事よ」
黄泉川「お前にだけは言われたくない」
374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:50:23.18 ID:AT9ACE2t0
垣根「あ、あと番外個体ってのも来てる」
番外個体「やっほー第一位、はじめましてかな、ぎゃはっ」
一方「え、誰これ」
麦野「え、美琴にそっくりなんだけど、親戚?クローン?」
番外個体「察しが良くて助かるよ、ミサカは第三次製造計画によって製造されたお姉さまのクローン番外個体だよ」
一方「またクローンか……」
垣根「二人ともお前らが買い物行ってる間に来たからさ、驚かそうと思って」
麦野「驚いたわよ、良かったわね!」
打ち止め「ハンバーグがとってもおいしいってミサカはミサカはご飯に夢中!」
御坂「やっぱ宮のたれもいいけどあーくんのソースの方が私は好きかな」
375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:53:13.86 ID:AT9ACE2t0
番外個体「いやー、それにしてもエプロンなんてつけちゃって、家庭的なんだね、第一位は」
一方「うるせェよ……で、テメェは何しに来たンだよ」
番外個体「ミサカはね、MNWでの恩の感情を優先的拾うようになってるの」
一方「恩だァ?」
番外個体「そう、一方通行に対する恩、感謝の気持ちと言ってもいいかな」
一方「…………」
番外個体「つまり、ミサカは一方通行に恩返しをするために作られた個体って訳」
垣根「学園都市何考えてんだ」
376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:55:29.44 ID:AT9ACE2t0
御坂「私が大人になたらこんな感じなのかな?」
垣根「まぁ見た目的にはそうかもな、高校生くらいか?」
一方「大中小全部いますってか?ふざけてンのか……」
御坂「まぁ、とりあえずはご飯食べちゃおうよ折角あーくんが作ってくれたんだし」
一方「美琴はマジで天使だわ」
黄泉川「何か私たち空気じゃん」
芳川「もうアピールするのもめんどくさい」
377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:57:04.71 ID:AT9ACE2t0
番外個体「いやー、おいしいねこれ、第一位様は料理も第一位ですか」
一方「そりゃどうもォ」
番外個体「でさぁ、恩返しって具体的になにすればいいの?」
垣根「え、決まってないの?」
番外個体「うん、漠然と恩返ししたいって気持ちはあるけど何をすればいいかはわかんないよ」
一方「別に何もしなくていい、テメェの好きなように生きろ」
番外個体「でも、ミサカが作られた理由は」
一方「仮に作られた理由がどンなもンでも、だ」
一方「今生きているのはテメェだ、テメェの好きに生きりゃいいンだ」
番外個体「一方通行……」
378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 01:58:28.56 ID:AT9ACE2t0
番外個体「決めた!」
一方「あァ?」
番外個体「やっぱ恩返しするよ!」
一方「は?人の話聞いてなかったのかテメェ」
番外個体「違うよ、ミサカの意思、ミサカがそうしたいって思ったの、今」
一方「変なヤツ」
番外個体「第一位も大概だと思うけどね」
一方「そうかよ」
番外個体「それで相談なんだけど……ここに泊めてくれない?」
麦野「はぁああああ!?」
379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:00:59.52 ID:AT9ACE2t0
番外「ミサカはロシアで製造されたんだけどね」
番外「一方通行に恩返しをしよう!って思い立ってすぐに学園都市に来たのはいいんだけおd」
番外「住む場所もお金もないからさー……都合がつくまででいいの!」
麦野「いやでもここに住むってのはアレだろ……問題が」
垣根「お前も毎日の様に泊まってんだから一緒だろ」
麦野「うっせぇテメェもだろ黙ってろ」
垣根「すんません」
一方「………………」
380: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:02:40.84 ID:AT9ACE2t0
黄泉川「お姉さんに任せるじゃん!」
一方「ァ?」
黄泉川「ウチでは既に打ち止めも引き取ってるし、今更一人増えても問題ないじゃんよ」
芳川「あら、頼りになるわね」
黄泉川「一番やっかいなのはコイツだしな……」
打ち止め「番外個体も一緒に住めるの!?」
番外「え、でも……気持ちはありがたいんだけどできれば第一位と近くに住みたいっていうか」
麦野「認めない」
御坂「うん、さすがにね」
黄泉川「というわけじゃん?」
番外個体「うぅ……よろしくお願いします」
黄泉川「心配しなくても家は近いから、遊びに来れば良いだけじゃん」
芳川「とりあえず今日は帰りましょうか、番外個体もいろいろ準備しなくちゃだし」
黄泉川「そうだな、着替えとか生活用品も揃えなくちゃだしな」
番外「あ、じゃぁ……買い物!一方通行と買い物に行きたい!」
麦野「なん……だとっ」
381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:04:01.88 ID:AT9ACE2t0
一方「あァ?買い物だァ?」
番外「うん、ミサカは学園都市詳しくないし……良いお店とか知らないから」
一方「女と一緒に行った方がいいだろ、俺よりもよ」
垣根「じゃぁ麦野と3人で行けばいいじゃん、詳しいし」
垣根(さすがにこれくらいのフォローはしてもいいだろ)
一方「どうしてこうなった」
番外「だってミサカ学園都市に詳しくないし、迷子になったら嫌だもん」ギュッ
麦野「……文句あるの?」ギュゥ
一方「もうどォでもいいですゥ」
382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:04:44.03 ID:AT9ACE2t0
番外「さっすが学園都市だね、服屋さんも大きいなぁ」
麦野「で、ここは私がよく来る店なんだけど……気に入るのありそう?」
番外「うん、麦野さん、だっけ?センス良いね~よさげな服多いよ」
麦野「なら良かった」
一方(あれ、俺いらなくね?)
番外「ねぇねぇ、第一位はスカートとパンツどっちが好き?」
一方「別にどっちでも」
番外「そういうの一番困るんだけどなぁ」
一方「俺の趣味じゃなくてテメェが着たいのを着ろよ」
番外「だから、一方通行が好きな格好をしたいんだよ」
一方「アホらし」
麦野「アホらしくねぇよ、早く答えろよ」
一方「ってお前もかよ!似合ってればどっちでも良いンですけどォ」
383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:07:39.66 ID:AT9ACE2t0
番外「じゃぁさじゃぁさ、スタイルは?やっぱスマートだよね?」
麦野「ハッ!どう考えてもメリハリが大事でしょ」
番外「スマートの方がいいじゃん、足が太いと生足だせないし」
麦野「あ?ケンカ売ってんのか?まな板貼り付けてるガキの癖によぉ!」
一方「ケンカするなら帰るぞ」
麦野「でもやっぱアンタスマートで良いわよね、腰とか滅茶苦茶細いじゃない」
番外「いやでも麦野さんって女性的だし、胸とか本当羨ましいよ」
一方「はァ……」
384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:08:06.91 ID:AT9ACE2t0
番外「やっぱ一方通行には黒だね、黒が似合うよ」
麦野「いや白でしょ、白のほうが良い」
番外「髪も肌も白いんだから服が白かったらどこいるかわかんなくなっちゃうじゃん」
麦野「黒とか厨二かっての!全身真っ黒にしてりゃいいと思ってんじゃねぇぞ!」
番外「バカにしてぇ!」
麦野「ディスってんのか!」
一方「ディスられてるの俺だろ」
385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:10:31.38 ID:AT9ACE2t0
番外「ミサカは一方通行のために生きてるんだからね!ミサカの方がよくわかってるんだよ」
麦野「ハッ最近生まれた赤ちゃんが何言ってんのよ、こちとらガキの頃から一緒にいんだよ!」
番外「ミサカはお姉さまのクローンだし、一方通行は愛でてくれるし!」
麦野「ぐぬぬ…………!」
一方「そういうのは俺のいないところでやれ、な」
386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:13:37.25 ID:AT9ACE2t0
麦野「あんたはどっちの味方なのよ!」
番外「そうだね、それは聞きたいところだよ」
一方「はァ?」
番外「私と麦野さん、どっちを取るの?」
一方「いやその質問はおかしい」
麦野「お、男らしくサクっと答えなさいよ」
一方「勘弁してくれマジで」
つづく
387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/13(水) 02:22:39.65 ID:AT9ACE2t0
本日の投下終了です
見てくださった方はありがとうございます
20000万人のミサカ、間違えたんじゃなくて俺の設定では2億人ってことですよ、うん
ごめんなさい
次回、第二部完!
411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:05:05.20 ID:Qp9SXPox0
一方「はい、全員集合」
垣根「なんぞ」
御坂「はーい」
麦野「何よ、良いところだったのに」
打ち止め「なになに~ってミサカはミサカは沈利に抱っこされながらやってきたり」
番外「もう、良いところで呼ばないでよ……ホーリエンジェモンになるとこだったんだけど」
412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:06:53.26 ID:Qp9SXPox0
垣根「おいおい、名シーンじゃねぇか……くだらない事じゃ邪魔は許されねぇぞ」
一方「それについては謝罪する、後で一緒に見直そうぜ」
番外「…………まぁ良いけどさ///」
垣根「ったく……で、議題は?」
一方「まず冷蔵庫には使いかけの宮のたれがあります」
麦野「?この間のハンバーグで使ったやつ?」
一方「あァ」
垣根「………………」
一方「そしてもう一つ使いかけの宮のたれがあります、なぜか、新しいのが開けられてます」
麦野「おいおい」
一方「はい、既存のがあるのに予備を使ったやつ素直に挙手」
垣根「………………………………」
413: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:10:40.69 ID:Qp9SXPox0
打ち止め「ミサカじゃないよってミサカはミサカは正直に答えてみる」
番外「ミサカも違うよ」
御坂「御坂も違う」
一方「正直キュンと来た」
麦野「お持ち帰り」
垣根「……………………………………」
麦野「私も違うわよ、使いかけあるの知ってたし」
一方「お前か」
垣根「いや、ちっと腹へってさ……卵かけご飯に合うか試したくなって」
一方「開いてるヤツあったろ」
垣根「夜中だったからさ、確認せずに開けちった、てへ」
414: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:13:45.74 ID:Qp9SXPox0
一方「ったくゥ後で買ってこいよなァ」
垣根「わかったよ」
一方「ンじゃ解散」
番外「ねぇねぇ」
一方「あァ?」
番外「仮にやったのがお姉さまだったらどうした?」
一方「ちゃンと確認しろよって注意する」
番外「じゃぁ第四位だったら?」
一方「一緒に買いに行く」
番外「…………じゃぁ上位個体」
一方「次からは開いてるのが無いか確認しろよって言う」
番外「じゃぁ私」
一方「金渡すから買って来い」
番外「おかしくない?」
415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:16:46.16 ID:Qp9SXPox0
番外「ねぇ」
一方「あ?」
番外「ミサカはMNWに繋がってるのは知ってるよね?」
一方「あァ、テメェはその中でも恩の感情を優先的に拾ってるってやつだろ」
番外「そうそう、それで今MNWで話題なんだけど」
一方「?」
番外「なんかミサカだけあんまり可愛がられてないよね?」
416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:20:22.35 ID:Qp9SXPox0
垣根「あー」
番外「ほら、第二位も納得しちゃったし」
一方「別に普通だろ、他のヤツを可愛がってるって訳でもねェ」
番外「そういうのは膝の上のお姉さま下ろしてから言いなよ」
打ち止め「そうだそうだーってミサカはミサカはていとくんの膝に乗りながら言ってみたり」
御坂「これは別に甘えてるとかじゃなくて、そのあれよ、コミュニケーション」
417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:22:22.57 ID:Qp9SXPox0
番外「まぁそれはどうでもいいけど、ミサカが膝の上にのったらどうする?」
一方「反射してるからのれねェよ」
番外「ひどっ」
一方「普通だろ」
番外「やっぱひどいじゃん!ミサカもお姉さまのクローンなのに!」
一方「あー…………ぶっちゃけテメェは美琴のクローンって気が一番しない」
番外「へ?」
一方「他のヤツもクローンってより一人の人間だ、ちゃンとしたな、だがテメェは別格だ」
418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:26:07.39 ID:Qp9SXPox0
麦野「あ、それはわかるわ」
垣根「打ち止めなんかはガキの頃美琴によく似てるからなぁ」ナデナデ
一方「どっちかってーと母ちゃンとダブる」
番外「え、一方通行の?」
一方「いや、美琴の」
番外「え、なに?第一位ってばお姉さまのお母さんの事母ちゃんって呼んでるの?」
垣根「俺も母さんって呼んでるし、麦野もお母さんって呼んでるぞ」
番外「衝撃の事実」
御坂「私も!私もお母さんって呼んでる!」
一方「あーもう可愛いなァおィ!」ナデナデ
419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:28:58.94 ID:Qp9SXPox0
一方「まァ、テメェはどっちかってェと美琴よりも母ちゃンに似てンだ」
番外「なるほど……で、それが?」
一方「だから絡みにくい」
番外「」
垣根「俺たちが敵わない唯一の相手だからな」
麦野「いい人なんだけどね、私たち3人とも家族にしてくれたし」
420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:31:35.81 ID:Qp9SXPox0
一方「ガキの頃は滅茶苦茶弄られたし」
垣根「実際すっげぇ世話にもなったし」
麦野「私らのガキの頃の話も沢山知ってる」
御坂「あとイタズラ好き」
一方「ってな訳でやっかいなンだわ」
垣根「あと酒入ってたら詰む」
一方「この家は飲酒禁止です」
一方「マジ酒とか誰得だよ……トラウマしかねェよ」
番外「この3人にここまで言わせるなんて……」gkbr
421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:33:28.95 ID:Qp9SXPox0
番外「っていうか待って」
垣根「んだ?」
番外「ミサカはお姉さまのお母さんに似てるってだけでこの不遇なの?」
一方「だけって言うなよ、ガチで似てるぞ」
番外「いやでもお母さんでしょ?ミサカはまだ高校生くらいじゃない?」
麦野「あの人容姿若くて……大学生くらいにしか見えないのよ」
番外「そうなんだ……」
一方「初めて会ったときは美琴の姉ちゃンって言われた」
垣根「俺はしばらく信じてたし……」
麦野「テメェは惚れてたろマセガキ」
垣根「マジで忘れてくれ……」
422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:36:12.57 ID:Qp9SXPox0
打ち止め「ミサカもお姉さまのお母さんに会ってみたい!」ポスンポスン
垣根「跳ねるな!つっても……クローンの事は話せないからなぁ……」
一方「いずれ、だな」
打ち止め「は~いってミサカはミサカは寂しかったり」
垣根「ったく……お前には俺たちがいるだろうが」ナデナデ
打ち止め「えへへ」
番外「第二位はガチなの?」
垣根「違ぇよ馬鹿」
423: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:38:10.53 ID:Qp9SXPox0
番外「むぅ……」
一方「ンだよ」
番外「なんでもないよ」プイ
一方(拗ねちまった)
垣根(いじめ過ぎたんじゃね)
一方(からかい過ぎたか)
垣根(フォローしろよ)
424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:41:49.78 ID:Qp9SXPox0
一方「おい、番外個体」
番外「……」ツーン
一方「悪かった、冗談だよ」
番外「どうせミサカは絡み難いよ」
一方「いや、母ちゃンが絡み難いのは本気だがテメェは違ェ」
番外「だって実際冷たいじゃん」
一方「いや、何かもうずっと一緒にいるような気になっててよ」
番外「え?」
一方「コイツ等と同じ感じで接しちまったンだわ」
番外「お姉さまとか第二位とか第四位?」
一方「おォ」
番外「そっか、同じ感じか……」フフ
425: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:43:39.28 ID:Qp9SXPox0
一方「悪かったな、これからはもちょtt」
番外「いいよ、気なんて使わなくて、何か嬉しいし」
一方「そうかよ」
番外「っていうかミサカもごめんね、変な事で拗ねて」
一方「気にしてねェよ」
番外「へっへ~」バシンバシン
一方「痛ェよ叩くな」
垣根「ナイスフォロー」ボソボソ
一方「任せとけってンだ」ボソボソ
垣根「ですが二次災害が発生しました」
麦野「何だよ最近知り合ったばっかりの癖にさぁ……こちとら昔っから……」ブツブツ
一方「うわメンドくせェ」
426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:45:03.63 ID:Qp9SXPox0
一方「何やってンだよ」
麦野「何でもないわよ」
一方「何でもないならこっち向けよ」
麦野「ヤ」プイ
一方「…………」
麦野「…………」
一方「あっそ」ツーン
麦野「ぁ……」
427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:46:18.32 ID:Qp9SXPox0
御坂「…………ん~」ドウシヨドウシヨ
御坂(ひらめいた!)
御坂「沈利、ここ半分貸してあげる!」キラキラ
一方「俺の膝なンですけど」
麦野「ん……」イソイソ
一方「いや座ンのかよ」
御坂「一緒だね!」
麦野「美琴大好き!」ギュッ
御坂「えへへ、仲良し仲良し」ギュッ
一方(ここで俺が美琴抱きしめたら怒られるンだろうか)
428: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:47:52.60 ID:Qp9SXPox0
番外「むむむ……」
打ち止め「番外個体にもここを貸してあげるってミサカはミサカは器の広さを見せ付けてみたり」
垣根「うん、俺はもう何も言わねぇよ」
番外「しょうがないから第二位に座ってあげるよ」
垣根「おいしょうがないってなんだ」
番外「ミサカの体は一方通行のだから欲情しないでよね、ぎゃはっ」
垣根「するわけねぇだろ婆」
番外「うわ、やっぱりガチなんじゃん」
打ち止め「ガチってなぁに?ってミサカはミサカは首をかしげてみたり」
垣根「お前はそんな言葉知らなくて良い」
430: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:50:07.29 ID:Qp9SXPox0
一方「最近クソガキはていとくンに懐いてるな」
麦野「羽生やしたの見てからは天使みたいだって言ってるからね」
一方「くそ…………俺だって翼生えるのに……」
麦野「いやアンタのはトラウマだから、黒いし」
一方「くそォ……」
御坂「む~」
一方「あ、違ェ違ェ……ていとくンに負けたのが悔しいだけ」
御坂「ふーん、そっか」
432: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:53:34.93 ID:Qp9SXPox0
番外「第二位がお姉さま抱きしめたらどうなるの?」
麦野「状況次第だな、嫌らしくなければ黙認」
一方「まァ、性的な目で見てなければ許す」
垣根「見た事無いからな!?」
御坂「私は別にていとくんも好きだから良いんだけどね」
433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:56:04.48 ID:Qp9SXPox0
一方「珈琲入れてくる」
御坂「私が淹れてきてあげる!!」
一方「頼むわ」
御坂「美琴センセーに任せなさい!」
麦野「じゃぁ私は子供たちにココアでも淹れてやるかね」
一方「お前もココアだろ?」
麦野「珈琲飲めるし」
一方「ふーン、美琴ォ珈琲2つにしてくれェ」
御坂「はーい」
麦野「………………」
434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 09:58:14.04 ID:Qp9SXPox0
一方「やっぱ美琴が淹れてくれた珈琲が一番うまい」
麦野「ほ、本当においしいわ」ヒクヒク
御坂「えへへ、沈利が淹れてくれココアもすっごくおいしい」
垣根「ココアってやばいよな、なんでこんなうまいの?」
打ち止め「甘いからだよ!」
番外「上位個体はお子ちゃまだね」
打ち止め「む~、番外個体だって美味しそうに飲んでるじゃないってミサカはミサカは当然の指摘をしてみる!」
番外「別に大人だってココア飲むよ!」
435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 10:00:38.53 ID:Qp9SXPox0
一方「最近はいろいろあって忙しかったけどよ」
垣根「ん?」
一方「やっぱ我が家でダラけンのが一番だわ」
御坂「仲良しだもんね!」
一方「……そォだな」
麦野「ま、しょうがないから一緒にいてやるわよ」
一方「俺も、ずっと一緒にいたいわ」
436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 10:02:25.00 ID:Qp9SXPox0
同時刻・学園都市某所
木原「あれ、美鈴さんじゃないっすか」
美鈴「あら、木原さん」
木原「奇遇っすね、もしかして一方通行の家行きます?」
美鈴「はい、内緒で来ちゃいました」
木原「相変わらずですね」
美鈴「木原さんも?」
木原「もちろん」
美鈴「じゃぁ一緒に行きましょうか」
木原「そうっすね、ガキ供もビックリしますよ」
美鈴「いつも美琴ちゃんがお世話になってるみたいで」
木原「ウチのガキ供も美鈴さんには世話になってますから」
木原「いやでも相変わらず美琴ちゃんにそっくりですよね、さすが姉妹だ」
美鈴「よく言われるんですよ~」
おしまい。
437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) 2011/04/15(金) 10:05:15.02 ID:Qp9SXPox0
というわけで、ダラダラと続けてしまいましたが完結です。
最初はちょっと投下して終わるつもりだったのにね。
皆様から頂いたレス見てニヤニヤして続けちゃいました。
ここまで見てくださった方々ありがとうございます。
SS速報VIP:麦野「どうすんのよ……」一方「知らねェよ……」