23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 23:10:47.98 ID:Whzn1mFQ0
ほむら「…まどか、今何て」
まどか「だから、ほむらちゃんが好き、って」
ほむら「…ほ…本当…?」
まどか「嘘だよ」
ほむら「ほむ…」
まどか「冗談に決まってるじゃない」
ほむら「……」
まどか「…って、言ったらどうする?」
ほむら「うぅ…結局どっちなの…?」
まどか「えへへ、本当だってば、かわいいなぁほむらちゃんっ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 23:22:46.45 ID:Whzn1mFQ0
ほむら「か…からかわないでよまどかぁ…」
まどか「ご、ごめんごめん…」
まどか「……」
ほむら「…まどか…?」
まどか「め、迷惑じゃ…なかった…?」
ほむら「…? どうして?」
まどか「だ…だって…」
まどか「出会ったばかりなわたしに急に…」
まどか「好き、」
まどか「だなんて言われて…」
まどか「迷惑じゃないかな、って思って…」
ほむら「…そんなことない、すごくうれしいわ」
ほむら「だってわたしも、貴女が大好き…だもの」
まどか「…本当?」
ほむら「本当よ」
まどか「そんなこと言って、本当はうそでしょ?」
ほむら「そんなことないわ」
まどか「またまた~」
ほむら「…本当よ、貴女のために時間を巻き戻すくらいにはね」
まどか「…え?」
ほむら「…いえ、なんでもないわ」
まどか「……」
まどか「…信じてもいいの?」
ほむら「……」
まどか「本当はね…怖かったんだ」
ほむら「……」
まどか「わたしの気持ちを伝えて…それでもし」
まどか「ほむらちゃんに…嫌な思いをさせてしまったら?…」
まどか「…そう考えると…怖くて…」
まどか「だから…だから、信じきれなくて…」
まどか「いっそのこと、嘘にしちゃおうかって…だからあんな風に誤魔化して…っ」
まどか「…あれ…?なんでわたし…ぐすっ、泣いて、るんだろ…っ」
まどか「嬉しいはずなのに…どうして…ひっく」
ほむら「…もういいのよ、まどか…」
ほむら「わたしも、とっても嬉しい…」
ほむら「それだけで…」
まどか「うぅっ…うわぁぁぁぁぁぁぁ、ほむらちゃんっ…」ダキッ
ほむら「よしよし」ナデナデ
ほむら「…ありがとう、まどか…」ボソッ
―――
まどか「う…うーん、ほむら…ちゃんっ…」パチッ
ほむら「…ようやく起きた?ふふっ」
まどか「……っ!?」ガバッ
まどか「…ここって、ほむらちゃんのお家…?」
ほむら「ええ、貴女あの後疲れて寝ちゃったみたいだから…」
まどか「ご…ごめんね?また迷惑かけちゃって…」
ほむら「迷惑なんかじゃないわ、とっても嬉しいもの」
ほむら(寝言でまでずっとわたしの名前を呼んでくれてたせいでちょっと貧血気味だけど…)
まどか「…ほむらちゃんのお家初めて来たけど…すごい部屋だねぇ、あこがれちゃうよ」
ほむら「っ、と、とと当然よ、このくらいぃ…っ」
まどか「…?」
ほむら(実は魔法で近未来的に見せてるだけなんて言えないわ…)
まどか「…あ、もうこんな時間…そろそろ帰らないと…」クルッ
まどか「今日はわたしなんかに付き合ってくれてありがとう、それじゃあ――」
ほむら(…また 明日…?)
ほむら(…嫌だ、まだ――)
ほむら「…待って」グイッ
まどか「…ほむら、ちゃん…?」
ほむら「…あと少し」
まどか「でも…」
ほむら「……」
まどか「……」
まどか「…わかった、もう少し…ほむらちゃんと一緒に」
ほむら「…ありがとう」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら(…まどかを引き留めたはいいけど…何を話していいかがなぜか思い浮かばない…)
まどか「……」
ほむら(…どうすればいいの…? このままじゃ…)
まどか「……」グゥーッ
ほむら「…あ」
ほむら「…まどか、今のは」
まどか「そ…外で猫さんが鳴いてたんだよ、きっと!」
ほむら「そ…そそそそうよね、そうに違いないわ…!」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」グギュゥゥゥゥッ
ほむら「…今のは?」
まどか「豚さんだよ」
ほむら「そ…そうね…」
ほむら(…どう聞いてもお腹の虫が鳴いてる音なんだけどな…)
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」グギュルルルル
ほむら「……」ギュゥゥゥゥッ
まどか「…ほむらちゃん?」
ほむら「…QBよ、きっとQBが裏庭のトラップに引っかかってギロチンされて悲鳴をあげているのよ」
まどか「…ほむらちゃん、さすがに強引だと思うよ…」
ほむら「…もう、まどかだって…」
まどか「ぷっ、あはは!」
ほむら「…はぁ、…ふふふっ」
まどか「…決めた、わたしほむらちゃんの家でご飯食べてから帰るよ」
まどか「もちろん料理も手伝うから、ね?そうしよ?」
ほむら「いいけど、ご両親もたっくんも心配するわよ?」
まどか「大丈夫、ちゃんと遅くなるって連絡はするし」
まどか「第一ほむらちゃんがわたしを引き留めたんだからそういう心配はしなくていいの!」
ほむら「ほ、ほむほむぅぅ…っ」
まどか「冷蔵庫、見せてもらってもいい? 一緒に作ろう? ほむらちゃん」
ほむら「ええ、あまり料理はしないけど、まどかと一緒ならなんとかなる気がするわ…」
―――
ほむら「たまたまカレーの材料がそろっていたから」
まどか「今回はカレーを作りましたー!」
ほむら「…って、誰に話しかけているのかしら、私たち」
まどか「…さぁ…?」
ほむら「まぁいいわ、食べましょう」
まどか「うん、そうしよう!」
まどか「いただきますっ」
ほむら「いただきます…」
まどか「ふぁっ、…熱っ!」
ほむら「まだ作ったばかりだもの…冷まさないと」
まどか「そ、そうだね…えっと」
まどか「ふーっ、ふーっ!」
ほむら(かわいい)
まどか「ほむらちゃんは冷まさないの?」
ほむら「わたしは平気よ」
まどか「えーっ、ほむらちゃんがふーふーするの見たかったのにぃ」
ほむら「ふふ、残念でした」
―――
まどか「はぁ、ごちそうさまでした」
ほむら「ごちそうさま…やはり自分たちでつくったものは特別おいしいわね」
まどか「そうだねー…」
ほむら「…そろそろ帰るの?」
まどか「うん、残念だけど」
ほむら「…そう」
まどか「ほむらちゃん、そんな顔しないでよ」
まどか「明日も明後日も、いくらでも」
まどか「また会えるんだし、ね?」
ほむら「…ふふ、ええ…わかってる」
ほむら「まどか、家まで送っていきましょうか?」
まどか「できれば…そうしてほしいなぁ」
ほむら「分かったわ、行きましょう」
―――
まどか「…はぁ、今日は放課後だけでいろーんなことがあったなぁ…」
ほむら「そうね…」
まどか「…いまのわたしのセリフって、本当はほむらちゃんが言わなきゃいけないんじゃないかな…?」
ほむら「そう?」
まどか「だって、大体わたしのせいだし」
ほむら「…まぁ、そうだといえばそうかもね…」
まどか「…今日はありがとね、ほむらちゃん」
ほむら「いえ、こっちこそ」
まどか「えへへ…あれ、もううちが見えてきた」
ほむら「わたしとまどかの家ってこんなに近かったかしら…?」
まどか「うーん、どうだったっけ…?」
まどか「…あ、楽しい時間はすぐに過ぎていっちゃうっていうし、そのせいかもね?」
ほむら「そういわれてみればそうかもしれないわね…」
ほむら「着いたわ」
まどか「着いちゃった…」
ほむら「自分の家なのにどうしてがっかりしてるの」
まどか「だってほむらちゃんとお別れしなくちゃ…」
ほむら「まどか、そんな顔をしてはダメよ」
ほむら「明日も明後日も、いくらでも」
ほむら「また会えるんだし、ね?」
まどか「あぁー、それさっきわたしが言ったセリフだよー!」
まどか「ほむらちゃん、今日は本当にありがとう!」
まどか「おやすみ、また明日ね!」
ほむら「ええ、おやすみなさい」
まどか「…あっ、ちょっと待って!」タタッ
ほむら「…?」
まどか「…ほむらちゃん、だぁ~いすきっ」ボソッ
ほむら「!!」
まどか「…じゃあまたね、ほむらちゃんっ」スタスタ
ほむら「……」ドキドキ
ほむら「あ…あああああああの娘…あんなに積極的だったかしら…?」ドキドキ
―翌日―
まどか(さやかちゃんと仁美ちゃんには悪いけど、先に行ってもらって)
まどか(今日はほむらちゃんと一緒に登校中ですっ)
まどか(…っていうか、本当誰に話しかけてるんだろう、わたし)
ほむら「まどか…?」
まどか「あっ、えぁっ、ななな何!?」
ほむら「い、いえ…まどかがぼんやりしているから何かあったのかと思って…」
まどか「あ、ごめん、ちょっと考え事してて…」
ほむら「そう、何かあったらわたしにも相談して?」
まどか「あ、悩み事とかいうわけじゃないけど、うん、いざというときはほむらちゃんにも頼るよ」
ほむら「ええ、いつでも相談に乗るからね」
ほむら「…ねぇ、まどか」
まどか「なに?ほむらちゃん」
ほむら「…まどかといると…なんだか周りの景色が違って見える…」
まどか「わたしも…」
まどか「さやかちゃんと一緒にいるときと仁美ちゃんと一緒にいるとき」
まどか「あと…三人一緒にいるとき…それぞれ全部違う景色に見えるんだ」
まどか「もちろん…ほむらちゃんと一緒にいる今も…普段と違う景色が見える」
ほむら「…どうしてなのかしらね…なんだか不思議だわ」
まどか「そうだねー…同じ場所なはずなのに…ね」
まどか「…あれ?学校から鐘の音がする…ような気が」
ほむら「…す、すこしのんびりしすぎたかもしれないわね…」
まどか「どうしよう、今からじゃ遅刻しちゃうかも…」
ほむら「…わざわざ学校のルールなんかに従う必要はないわ」
ほむら「わたしの…」
ほむら「わたしの、手に…捕まって」
まどか「…て、手つなぐの…?」
ほむら「…やっぱり嫌…?」
まどか「ううんっ!そんなことない、けど…」
まどか「…ほら、こういうのって緊張しちゃうから…」
ほむら「た…確かにそうだけど…」
まどか「で、でも授業始まっちゃうよ…」
ほむら「…モタモタしている場合ではないわね…」スッ
まどか(…ほ、ほむらちゃんに強引に手を取られたぁっ!)
まどか(…あったかいなぁ、ほむらちゃんの手…)
ほむら「変身、時間停止!」キュピーン カシャッ
ほむら(まどかの手、ちょっと強引にだけど握っちゃったぁぁぁっ)
ほむら(小っちゃくてかわいい、まどかの手…)
まどか「…これって…?」
ほむら「わたしの魔法少女としての力よ、わたしとわたしに触れているものは一定の間時間の止まった空間にいられる」
ほむら「でもすぐに時間が動き出すわ、急ぎましょう」
まどか「う、うん!」
ほむら「…大丈夫?まどか」
まどか「ほむらちゃん足速いよぉ…」
ほむら「ごめんなさい、どうにか合わせるから…」
まどか「ううん、わたしも早めに走るよ…」
カシャッ
ほむら「はぁ、はぁ…一応間に合ったのかしら…?」
まどか「そうだね…でも、次は教室まで行かないと…」
―――
まどか(結果として言えば、二人ともぎりぎり遅刻でした…)
まどか(まぁ、今回は注意されただけで済んだけど)
まどか(次からは二人まとめて罰ゲームだとか)
まどか(でも、ほむらちゃんとならそれでもいいかなぁ…なんて!)
まどか(…って、また誰かに話しかけてるし、わたし…)
―――
まどか(…はぁ、授業退屈だなぁ…)
まどか(そうだ、ノートにほむらちゃんの絵でも落書きしちゃおうっと)
まどか()カキカキ
まどか(…よし、書けた…結構似てるかもしれない)
まどか「…あ、黒板に何か書いてある」
まどか「…あれ?今日ってノート提出しないといけないの…?」
―――
まどか「…それで結局落書きは消して出すことにしてさぁ…」
ほむら「そう…もったいないわね…」
まどか「結構うまくかけてたんだけどなぁ…」
ほむら「ほむぅ…」
ほむら「……」
ほむら「…ちょっと待って、まどか」
まどか「…? ほむらちゃん…?」
ほむら「…はい、これを」
まどか「…真っ白い紙…?」
ほむら「それに描いて渡して」
まどか「…な、何を…?」
ほむら「…だって、わたしのことを描いてくれるんじゃないのかしら?」
まどか「ほ…ほむらちゃん…」
ほむら「その紙にだったら、誰にも邪魔されないでしょ?」
まどか「うん…わかった、これにちゃんと描くね…ほむらちゃんの似顔絵!」
ほむら「…出来上がったら見せてくれる?」
まどか「もちろん!そのためにかくんだから!」
まどか「…とはいっても、わざわざ授業中かく必要はないよね…」
まどか「さっきと違ってもうただの暇つぶしじゃないし」
まどか「」カキカキ
まどか「…よし、描けた…かな」
まどか「……」
まどか「…ダメ、さっきの落書きとして描いたやつを越えなくちゃ…!」
まどか「」ケシケシ
まどか「」カキカキ
―――
まどか「…いつの間にか放課後になってたけど…なんとか納得いくのが描けた…」
まどか「…ほむらちゃん、できたよ」
ほむら「…見せてもらえる?」
まどか「うん」ピラッ
ほむら「……」
ほむら「…似てると思う…?まどか…」
まどか「…え?」
ほむら「わたし…自分の姿を客観的に見られないから…」
ほむら「まどか、貴女に決めてほしい」
ほむら「この絵が、私に似てるかどうか」
まどか「…そ…そういわれても…」
ほむら「お願い…」
まどか「…わ、わかった…えっと」
まどか「自分で描いた絵を自分で褒めるって変な話だけど…」
まどか「わたしはこの絵…ほむらちゃんに似てると思う…」
ほむら「…どのあたりが…?」
まどか「…ほむらちゃんは優しくてかっこいいし」
まどか「きれいだし…でもときどき可愛いところも見せてくれるし」
まどか「わたしにないもの全部持ってる」
まどか「だから、そんなほむらちゃんをイメージしてこの絵を描いたんだよ」
ほむら「おだてないでよ、照れてしまうわ…」
まどか「ううん、おだててなんかないよ」
まどか「知ってるもん、わたし…ほむらちゃんのいいとこ、全部」
ほむら「…この絵には…わたしには見えない、わたしのいいところ全部が詰まってる…?」
まどか「うん…そのつもり」
ほむら「…わたしがそんな立派な娘に見えるの…?」
まどか「見えるんじゃないよ、ほむらちゃんはそういう女の子だから」
まどか「わたしにはわかる」
まどか「わたしにしか…わからない」
ほむら「…違う、そんなことない」
ほむら「わたしは…昔からずっとダメダメで」
ほむら「自分なんか誰の役にも立てないって思ってて」
ほむら「たった一人の女の子を救うこともできないくらい…」
ほむら「弱くって」
ほむら「ずっと…ずっと無駄なことばかりでっ…!」
まどか「違う、それこそ間違ってるよ…ほむらちゃん」
ほむら「まど…か…?」
まどか「わたしもほむらちゃんと同じ、誰の役にも立てず何もすることなく」
まどか「死んでいくんだろうなって…ずっと思ってた そんな自分が嫌だった」
まどか「…でも、それは違うって…こんなわたしでも誰かの役に立ててるんだってこと」
まどか「それを教えてくれたのは…ほかの誰でもない」
まどか「ほむらちゃん、貴女なんだよ?」
ほむら「…!」
まどか「貴女もわたしと同じ…自分のいいところが見えていないだけ」
まどか「ただそれだけなんだよ」
まどか「わたしのしらないわたしのいいところ」
まどか「ほむらちゃんは全部知ってるよね?」
まどか「だからわたしも」
まどか「ほむらちゃんのしらないほむらちゃんのいいところ」
まどか「全部知ってるから」
まどか「いまからそれを…教えてあげるね…」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃん…っ」
わたしは―――ほむらちゃんのことを、全部知ってるわけじゃない
ほむらちゃんのいいところだってわるいところだって…
そのうち忘れて、消えて行ってしまうかもしれない
でも――ただひとつだけ、変わらないのは
永遠に――
まどか「わたしは…」
まどか「ほむらちゃんが好き」
…ただ、その気持ちだけ――
終
元スレ
ほむら「か…からかわないでよまどかぁ…」
まどか「ご、ごめんごめん…」
まどか「……」
ほむら「…まどか…?」
まどか「め、迷惑じゃ…なかった…?」
ほむら「…? どうして?」
まどか「だ…だって…」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 23:25:37.20 ID:Whzn1mFQ0
まどか「出会ったばかりなわたしに急に…」
まどか「好き、」
まどか「だなんて言われて…」
まどか「迷惑じゃないかな、って思って…」
ほむら「…そんなことない、すごくうれしいわ」
ほむら「だってわたしも、貴女が大好き…だもの」
まどか「…本当?」
ほむら「本当よ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 23:46:29.29 ID:Whzn1mFQ0
まどか「そんなこと言って、本当はうそでしょ?」
ほむら「そんなことないわ」
まどか「またまた~」
ほむら「…本当よ、貴女のために時間を巻き戻すくらいにはね」
まどか「…え?」
ほむら「…いえ、なんでもないわ」
まどか「……」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/05(火) 23:56:48.47 ID:Whzn1mFQ0
まどか「…信じてもいいの?」
ほむら「……」
まどか「本当はね…怖かったんだ」
ほむら「……」
まどか「わたしの気持ちを伝えて…それでもし」
まどか「ほむらちゃんに…嫌な思いをさせてしまったら?…」
まどか「…そう考えると…怖くて…」
まどか「だから…だから、信じきれなくて…」
まどか「いっそのこと、嘘にしちゃおうかって…だからあんな風に誤魔化して…っ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 00:03:55.28 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…あれ…?なんでわたし…ぐすっ、泣いて、るんだろ…っ」
まどか「嬉しいはずなのに…どうして…ひっく」
ほむら「…もういいのよ、まどか…」
ほむら「わたしも、とっても嬉しい…」
ほむら「それだけで…」
まどか「うぅっ…うわぁぁぁぁぁぁぁ、ほむらちゃんっ…」ダキッ
ほむら「よしよし」ナデナデ
ほむら「…ありがとう、まどか…」ボソッ
42: >>40 まどほむしか出さないつもりでいるから正直どこでもいいよ 2011/07/06(水) 00:11:38.95 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか「う…うーん、ほむら…ちゃんっ…」パチッ
ほむら「…ようやく起きた?ふふっ」
まどか「……っ!?」ガバッ
まどか「…ここって、ほむらちゃんのお家…?」
ほむら「ええ、貴女あの後疲れて寝ちゃったみたいだから…」
まどか「ご…ごめんね?また迷惑かけちゃって…」
ほむら「迷惑なんかじゃないわ、とっても嬉しいもの」
ほむら(寝言でまでずっとわたしの名前を呼んでくれてたせいでちょっと貧血気味だけど…)
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 00:19:30.70 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…ほむらちゃんのお家初めて来たけど…すごい部屋だねぇ、あこがれちゃうよ」
ほむら「っ、と、とと当然よ、このくらいぃ…っ」
まどか「…?」
ほむら(実は魔法で近未来的に見せてるだけなんて言えないわ…)
まどか「…あ、もうこんな時間…そろそろ帰らないと…」クルッ
まどか「今日はわたしなんかに付き合ってくれてありがとう、それじゃあ――」
ほむら(…また 明日…?)
ほむら(…嫌だ、まだ――)
ほむら「…待って」グイッ
まどか「…ほむら、ちゃん…?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 00:26:42.21 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…あと少し」
まどか「でも…」
ほむら「……」
まどか「……」
まどか「…わかった、もう少し…ほむらちゃんと一緒に」
ほむら「…ありがとう」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 00:35:43.69 ID:/9LSXJ+F0
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら(…まどかを引き留めたはいいけど…何を話していいかがなぜか思い浮かばない…)
まどか「……」
ほむら(…どうすればいいの…? このままじゃ…)
まどか「……」グゥーッ
ほむら「…あ」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 00:43:22.51 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…まどか、今のは」
まどか「そ…外で猫さんが鳴いてたんだよ、きっと!」
ほむら「そ…そそそそうよね、そうに違いないわ…!」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」グギュゥゥゥゥッ
ほむら「…今のは?」
まどか「豚さんだよ」
ほむら「そ…そうね…」
ほむら(…どう聞いてもお腹の虫が鳴いてる音なんだけどな…)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 00:50:32.90 ID:/9LSXJ+F0
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……」グギュルルルル
ほむら「……」ギュゥゥゥゥッ
まどか「…ほむらちゃん?」
ほむら「…QBよ、きっとQBが裏庭のトラップに引っかかってギロチンされて悲鳴をあげているのよ」
まどか「…ほむらちゃん、さすがに強引だと思うよ…」
ほむら「…もう、まどかだって…」
まどか「ぷっ、あはは!」
ほむら「…はぁ、…ふふふっ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:06:25.38 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…決めた、わたしほむらちゃんの家でご飯食べてから帰るよ」
まどか「もちろん料理も手伝うから、ね?そうしよ?」
ほむら「いいけど、ご両親もたっくんも心配するわよ?」
まどか「大丈夫、ちゃんと遅くなるって連絡はするし」
まどか「第一ほむらちゃんがわたしを引き留めたんだからそういう心配はしなくていいの!」
ほむら「ほ、ほむほむぅぅ…っ」
まどか「冷蔵庫、見せてもらってもいい? 一緒に作ろう? ほむらちゃん」
ほむら「ええ、あまり料理はしないけど、まどかと一緒ならなんとかなる気がするわ…」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:11:50.02 ID:/9LSXJ+F0
―――
ほむら「たまたまカレーの材料がそろっていたから」
まどか「今回はカレーを作りましたー!」
ほむら「…って、誰に話しかけているのかしら、私たち」
まどか「…さぁ…?」
ほむら「まぁいいわ、食べましょう」
まどか「うん、そうしよう!」
まどか「いただきますっ」
ほむら「いただきます…」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:21:26.92 ID:/9LSXJ+F0
まどか「ふぁっ、…熱っ!」
ほむら「まだ作ったばかりだもの…冷まさないと」
まどか「そ、そうだね…えっと」
まどか「ふーっ、ふーっ!」
ほむら(かわいい)
まどか「ほむらちゃんは冷まさないの?」
ほむら「わたしは平気よ」
まどか「えーっ、ほむらちゃんがふーふーするの見たかったのにぃ」
ほむら「ふふ、残念でした」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:30:03.23 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか「はぁ、ごちそうさまでした」
ほむら「ごちそうさま…やはり自分たちでつくったものは特別おいしいわね」
まどか「そうだねー…」
ほむら「…そろそろ帰るの?」
まどか「うん、残念だけど」
ほむら「…そう」
まどか「ほむらちゃん、そんな顔しないでよ」
まどか「明日も明後日も、いくらでも」
まどか「また会えるんだし、ね?」
ほむら「…ふふ、ええ…わかってる」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:33:49.13 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「まどか、家まで送っていきましょうか?」
まどか「できれば…そうしてほしいなぁ」
ほむら「分かったわ、行きましょう」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:37:57.68 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか「…はぁ、今日は放課後だけでいろーんなことがあったなぁ…」
ほむら「そうね…」
まどか「…いまのわたしのセリフって、本当はほむらちゃんが言わなきゃいけないんじゃないかな…?」
ほむら「そう?」
まどか「だって、大体わたしのせいだし」
ほむら「…まぁ、そうだといえばそうかもね…」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:45:56.03 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…今日はありがとね、ほむらちゃん」
ほむら「いえ、こっちこそ」
まどか「えへへ…あれ、もううちが見えてきた」
ほむら「わたしとまどかの家ってこんなに近かったかしら…?」
まどか「うーん、どうだったっけ…?」
まどか「…あ、楽しい時間はすぐに過ぎていっちゃうっていうし、そのせいかもね?」
ほむら「そういわれてみればそうかもしれないわね…」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 01:54:22.30 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「着いたわ」
まどか「着いちゃった…」
ほむら「自分の家なのにどうしてがっかりしてるの」
まどか「だってほむらちゃんとお別れしなくちゃ…」
ほむら「まどか、そんな顔をしてはダメよ」
ほむら「明日も明後日も、いくらでも」
ほむら「また会えるんだし、ね?」
まどか「あぁー、それさっきわたしが言ったセリフだよー!」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:00:28.08 ID:/9LSXJ+F0
まどか「ほむらちゃん、今日は本当にありがとう!」
まどか「おやすみ、また明日ね!」
ほむら「ええ、おやすみなさい」
まどか「…あっ、ちょっと待って!」タタッ
ほむら「…?」
まどか「…ほむらちゃん、だぁ~いすきっ」ボソッ
ほむら「!!」
まどか「…じゃあまたね、ほむらちゃんっ」スタスタ
ほむら「……」ドキドキ
ほむら「あ…あああああああの娘…あんなに積極的だったかしら…?」ドキドキ
73: 眠い助けて 2011/07/06(水) 02:06:15.22 ID:/9LSXJ+F0
―翌日―
まどか(さやかちゃんと仁美ちゃんには悪いけど、先に行ってもらって)
まどか(今日はほむらちゃんと一緒に登校中ですっ)
まどか(…っていうか、本当誰に話しかけてるんだろう、わたし)
ほむら「まどか…?」
まどか「あっ、えぁっ、ななな何!?」
ほむら「い、いえ…まどかがぼんやりしているから何かあったのかと思って…」
まどか「あ、ごめん、ちょっと考え事してて…」
ほむら「そう、何かあったらわたしにも相談して?」
まどか「あ、悩み事とかいうわけじゃないけど、うん、いざというときはほむらちゃんにも頼るよ」
ほむら「ええ、いつでも相談に乗るからね」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:13:16.86 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…ねぇ、まどか」
まどか「なに?ほむらちゃん」
ほむら「…まどかといると…なんだか周りの景色が違って見える…」
まどか「わたしも…」
まどか「さやかちゃんと一緒にいるときと仁美ちゃんと一緒にいるとき」
まどか「あと…三人一緒にいるとき…それぞれ全部違う景色に見えるんだ」
まどか「もちろん…ほむらちゃんと一緒にいる今も…普段と違う景色が見える」
ほむら「…どうしてなのかしらね…なんだか不思議だわ」
まどか「そうだねー…同じ場所なはずなのに…ね」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:22:55.35 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…あれ?学校から鐘の音がする…ような気が」
ほむら「…す、すこしのんびりしすぎたかもしれないわね…」
まどか「どうしよう、今からじゃ遅刻しちゃうかも…」
ほむら「…わざわざ学校のルールなんかに従う必要はないわ」
ほむら「わたしの…」
ほむら「わたしの、手に…捕まって」
まどか「…て、手つなぐの…?」
ほむら「…やっぱり嫌…?」
まどか「ううんっ!そんなことない、けど…」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:28:19.06 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…ほら、こういうのって緊張しちゃうから…」
ほむら「た…確かにそうだけど…」
まどか「で、でも授業始まっちゃうよ…」
ほむら「…モタモタしている場合ではないわね…」スッ
まどか(…ほ、ほむらちゃんに強引に手を取られたぁっ!)
まどか(…あったかいなぁ、ほむらちゃんの手…)
ほむら「変身、時間停止!」キュピーン カシャッ
ほむら(まどかの手、ちょっと強引にだけど握っちゃったぁぁぁっ)
ほむら(小っちゃくてかわいい、まどかの手…)
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:34:50.23 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…これって…?」
ほむら「わたしの魔法少女としての力よ、わたしとわたしに触れているものは一定の間時間の止まった空間にいられる」
ほむら「でもすぐに時間が動き出すわ、急ぎましょう」
まどか「う、うん!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:40:43.87 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…大丈夫?まどか」
まどか「ほむらちゃん足速いよぉ…」
ほむら「ごめんなさい、どうにか合わせるから…」
まどか「ううん、わたしも早めに走るよ…」
カシャッ
ほむら「はぁ、はぁ…一応間に合ったのかしら…?」
まどか「そうだね…でも、次は教室まで行かないと…」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 02:49:51.63 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか(結果として言えば、二人ともぎりぎり遅刻でした…)
まどか(まぁ、今回は注意されただけで済んだけど)
まどか(次からは二人まとめて罰ゲームだとか)
まどか(でも、ほむらちゃんとならそれでもいいかなぁ…なんて!)
まどか(…って、また誰かに話しかけてるし、わたし…)
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:05:53.69 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか(…はぁ、授業退屈だなぁ…)
まどか(そうだ、ノートにほむらちゃんの絵でも落書きしちゃおうっと)
まどか()カキカキ
まどか(…よし、書けた…結構似てるかもしれない)
まどか「…あ、黒板に何か書いてある」
まどか「…あれ?今日ってノート提出しないといけないの…?」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:11:49.34 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか「…それで結局落書きは消して出すことにしてさぁ…」
ほむら「そう…もったいないわね…」
まどか「結構うまくかけてたんだけどなぁ…」
ほむら「ほむぅ…」
ほむら「……」
ほむら「…ちょっと待って、まどか」
まどか「…? ほむらちゃん…?」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:18:06.88 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…はい、これを」
まどか「…真っ白い紙…?」
ほむら「それに描いて渡して」
まどか「…な、何を…?」
ほむら「…だって、わたしのことを描いてくれるんじゃないのかしら?」
まどか「ほ…ほむらちゃん…」
ほむら「その紙にだったら、誰にも邪魔されないでしょ?」
まどか「うん…わかった、これにちゃんと描くね…ほむらちゃんの似顔絵!」
ほむら「…出来上がったら見せてくれる?」
まどか「もちろん!そのためにかくんだから!」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:23:07.55 ID:/9LSXJ+F0
まどか「…とはいっても、わざわざ授業中かく必要はないよね…」
まどか「さっきと違ってもうただの暇つぶしじゃないし」
まどか「」カキカキ
まどか「…よし、描けた…かな」
まどか「……」
まどか「…ダメ、さっきの落書きとして描いたやつを越えなくちゃ…!」
まどか「」ケシケシ
まどか「」カキカキ
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:26:48.56 ID:/9LSXJ+F0
―――
まどか「…いつの間にか放課後になってたけど…なんとか納得いくのが描けた…」
まどか「…ほむらちゃん、できたよ」
ほむら「…見せてもらえる?」
まどか「うん」ピラッ
ほむら「……」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:30:45.15 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…似てると思う…?まどか…」
まどか「…え?」
ほむら「わたし…自分の姿を客観的に見られないから…」
ほむら「まどか、貴女に決めてほしい」
ほむら「この絵が、私に似てるかどうか」
まどか「…そ…そういわれても…」
ほむら「お願い…」
まどか「…わ、わかった…えっと」
まどか「自分で描いた絵を自分で褒めるって変な話だけど…」
まどか「わたしはこの絵…ほむらちゃんに似てると思う…」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:36:30.85 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…どのあたりが…?」
まどか「…ほむらちゃんは優しくてかっこいいし」
まどか「きれいだし…でもときどき可愛いところも見せてくれるし」
まどか「わたしにないもの全部持ってる」
まどか「だから、そんなほむらちゃんをイメージしてこの絵を描いたんだよ」
ほむら「おだてないでよ、照れてしまうわ…」
まどか「ううん、おだててなんかないよ」
まどか「知ってるもん、わたし…ほむらちゃんのいいとこ、全部」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:39:22.23 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…この絵には…わたしには見えない、わたしのいいところ全部が詰まってる…?」
まどか「うん…そのつもり」
ほむら「…わたしがそんな立派な娘に見えるの…?」
まどか「見えるんじゃないよ、ほむらちゃんはそういう女の子だから」
まどか「わたしにはわかる」
まどか「わたしにしか…わからない」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:45:01.63 ID:/9LSXJ+F0
ほむら「…違う、そんなことない」
ほむら「わたしは…昔からずっとダメダメで」
ほむら「自分なんか誰の役にも立てないって思ってて」
ほむら「たった一人の女の子を救うこともできないくらい…」
ほむら「弱くって」
ほむら「ずっと…ずっと無駄なことばかりでっ…!」
まどか「違う、それこそ間違ってるよ…ほむらちゃん」
ほむら「まど…か…?」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:48:51.36 ID:/9LSXJ+F0
まどか「わたしもほむらちゃんと同じ、誰の役にも立てず何もすることなく」
まどか「死んでいくんだろうなって…ずっと思ってた そんな自分が嫌だった」
まどか「…でも、それは違うって…こんなわたしでも誰かの役に立ててるんだってこと」
まどか「それを教えてくれたのは…ほかの誰でもない」
まどか「ほむらちゃん、貴女なんだよ?」
ほむら「…!」
まどか「貴女もわたしと同じ…自分のいいところが見えていないだけ」
まどか「ただそれだけなんだよ」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:50:33.71 ID:/9LSXJ+F0
まどか「わたしのしらないわたしのいいところ」
まどか「ほむらちゃんは全部知ってるよね?」
まどか「だからわたしも」
まどか「ほむらちゃんのしらないほむらちゃんのいいところ」
まどか「全部知ってるから」
まどか「いまからそれを…教えてあげるね…」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃん…っ」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:52:47.02 ID:/9LSXJ+F0
わたしは―――ほむらちゃんのことを、全部知ってるわけじゃない
ほむらちゃんのいいところだってわるいところだって…
そのうち忘れて、消えて行ってしまうかもしれない
でも――ただひとつだけ、変わらないのは
永遠に――
まどか「わたしは…」
まどか「ほむらちゃんが好き」
…ただ、その気持ちだけ――
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/06(水) 03:53:04.95 ID:/9LSXJ+F0
終
まどか「ほむらちゃんが好き」