1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:20:08.62 ID:CGBxpkdF0
大阪
商店街
怜「・・・・・えっと・・・買う物は・・・」メモ
怜(・・・じゃがいも、玉ねぎ、豚肉、カレールー・・・って)テクテク
怜(夕飯はカレーか・・・ちゅう事は明日もカレーやな・・・)ハァ
?「お!園城寺やん」
怜「ん?」
洋榎「よ!」
怜「姫松の・・・愛宕 洋榎?」
洋榎「そや!」
怜「なんでこんなとこにおんの?あんた南大阪やろ?」
洋榎「今日は親戚の家に遊びに行った帰りなんや」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:22:06.22 ID:CGBxpkdF0
怜「そうなんか・・・じゃあさよなら」
洋榎「気を付けて~!」バイバイ
怜「うん」
怜(カレーは嫌いやないけどいい加減飽きたで・・・手抜きちゃうか?)テクテク
洋榎「ってなんでやねん!」ダダダダ!
怜「ぅわ!」
洋榎「普段会わへんもん同士が会うたっちゅうのに、一言二言で『さよなら』はないやろ~?」
怜「いや、私これから買い物やし、あんたもそろそろ帰るんちゃうの?」
洋榎「お、買い物か!よし、付き合うたる」
怜「は?別にええって」
洋榎「なんやなんや、冷たいなぁ」
怜「・・・冷たいとかそういう」
洋榎「うちも手伝うたるわ」
怜「いや、一人で大丈夫やて」
洋榎「もっと大丈夫にしたる!」
怜「・・・・・」
怜(・・・まぁ、ええか)
怜「ほな、一緒に行こか」
洋榎「おお!」
スーパー
洋榎「ん~・・・こっちのスーパーも活気があってええなぁ。あ、こんちわー!」
怜「知り合い?」
洋榎「ちゃうけど、目合うたから。あ、どうも~!」
怜「・・・・・」
怜(元気ええなぁ・・・それより、じゃがいもは・・・)
洋榎「お、美味そうなりんごやな。しかも安い!ほいほいっと」
怜「ちょ、勝手にカゴに入れんといてや!」
洋榎「安いで?」
怜「いらんて」
洋榎「・・・・なんやねん・・栄養あるし、園城寺の為を思ったってんのに」
怜「・・・・それは・・・ありがとうやけど、今回はりんごはいらんから」
洋榎「ならしゃあないか。ごめんなぁ、りんご達者でなー」モドシー
怜「あーー!そこから取ったんちゃうやん!品種が違う!隣の方や!」
洋榎「あれ?そやったっけ?」
怜「今さっきの事やんかー」
洋榎「腹に入れば一緒やて」
怜「あかんあかん・・・私が戻すわ」パッパッ
洋榎「几帳面やなぁ」
怜「・・・・・よし」
怜(さ、じゃがいもは・・・っと)
洋榎「おい園城寺!!しめじがめっちゃ安いやんけ!!何事や!」
怜「お、大声出すなて」
洋榎「せやけどこれは尋常やないわ!買わん手はないで!」
怜「いらんて。あんな?このメモに書いてあるのだけ買えばええねん」
洋榎「なんや、最初からそう言うてぇや。お、ここにじゃがいもあるやん」
怜「そやな」
洋榎「・・・じゃがいもて袋に入って売っとるんか。どれがええやろ・・?」ウーン
怜「私らが見ても分からんからなんでもええで」
洋榎「よし!これや!おりゃ!」バサッ!
怜「ぶふっ!!」ガン!
洋榎「あ・・・悪い。勢いよく取りすぎた・・・顔に当たった?」
怜「・・・・当たった・・・なんでじゃがいも取るだけで鼻がジーンとせなあかんねん・・・距離感とか考慮しぃな」イタタ..
洋榎「すまん!次は気を付ける!」
怜「ん・・・ほな次は」
洋榎「お、おい園城寺!!なめこがめっちゃ安いで!?どないしたんやこの店!!」
怜「声大きいて!静かに驚かれへんのか!しかもキノコばっかり、なんの思い入れや」
洋榎「やいやい言いな。別にええやんけ。ビックリしたんやから」
怜「はぁー・・・」
洋榎「で、玉ねぎやったっけ?ほい」
怜「ありがとう」ガサッ
洋榎「んー・・・園城寺は力なさそうやなー?うちがカゴ持ったるわ」
怜「え?そんなんええて。大した重さちゃうし」
洋榎「気にせんと。よこし」
怜「・・・ありがとう」
洋榎「おーおー、想像以上に軽いわー」
怜「ふふ・・・」
洋榎「お、信じてへんて顔やな?なら証拠見せたる!カゴを超高速でグルグル回したる!」セーノ!
怜「おおおお!」ダキッ!
洋榎「わ!なんや急に抱きついて」
怜「ここに来るのは今日で最後やないねん・・これからも利用させてもらうんや・・・」
洋榎「あ、ああ・・・そらそやろ・・・やから何?」
怜「奇行は禁止や。周りの奥さん連中がしてへん事はしたらあかん。よう見てみ?誰がカゴを超高速でグルグル回してる?」
洋榎「・・・・誰もおらんな」
怜「せやろ?あんたが力あるんはよーく分かったから、買い物を続けようや」
洋榎「そうか?ほなあと必要なんは何?」
怜「あとは豚肉とカレールー」
洋榎「お、園城寺んとこの夕飯はカレーか?ええなぁ」
怜「まぁ・・・ええっちゃええけど・・・明日もカレーやろうし、下手したら明後日もカレーなのがなぁ・・」
洋榎「?ええやん!美味いもんが毎日食えるんやし」
怜「・・・そうやけども」
怜(ポジティブなんか舌がアレなんか・・どっちやろか?)
洋榎「おっ、豚肉あった」
怜「あとはルーだけやな。ルーはこっちの棚や」
洋榎「よっしゃ」
怜「・・・あった。これや」
洋榎「おいおい、それ値ぇ張るやん。こっちのがええで」ホイ
怜「ちょ、うちのルーはこれやねん」
洋榎「けどこのルーにしとけば、しめじ買う余裕も出るやん」
怜「うちのカレーにしめじは求められてへんねん。こっち買う」ガサッ
洋榎「むー・・・うちの意見は全否定やな・・・これ安いだけやなくて美味いんやでー?超オススメや」
怜「・・そんなら今度そのカレー食べてみるわ」
洋榎「お!ほならうちが今度作って持ってったる!」
怜「え?いやええって、そこまでしてもらわんでも・・・ちゅうかあんた料理出来るん?」
洋榎「ぱっぱと作れる簡単なもんだけやけどな」
怜「へぇ・・・見かけとちゃうなぁ」
洋榎「や、やめぇや・・・照れるやんけぇ~」クネクネ
怜「あ、うしろ!カゴが当たっ・・」
洋榎「んあ?」ドン
バサバサバサバサー...
洋榎「・・・・・」
怜「・・・・・・」
怜(積んであったお菓子が・・・崩れてもうた・・・)
洋榎「わああ!あかん!元に戻さんと」ガシャン
怜「ちょっと!生鮮食品の上にカゴを置いたらあかんて!」
洋榎「そ、そやな!床に・・」ダッ!
女性客「わ!」
洋榎・女子客「!!」
ドシーン!
洋榎「あぅ・・」フラフラー
怜「え・・ちょ・・・待っ」
ドンッ..バターン!
怜「うぅっ・・・重い・・・」
怜(なんでスーパーで押し倒されなあかんねん・・・)
洋榎「わ、悪い・・・」
怜(なんなんこれ・・・・買い物しに来ただけやのに・・・)ウウゥ...
商店街
怜「・・・・」
洋榎「ま、まぁ、色々あったけども、必要なもんは全部揃ったっちゅう事で」
怜「・・・せやな。色々あったなぁ・・・」フゥ
洋榎「うっ、そ、それにしても、偶然会ったのも何かの縁やし」
怜「?」
洋榎「アドレス交換せえへん?」
怜「え?」
洋榎「せやからメアド。あと携帯も」
怜「・・・・・・」
洋榎「・・・・・・」
怜「・・・・・・」
洋榎「・・・・・い、嫌なん?スーパーでの事、怒ってるん?」
怜「へ?あ、ああ・・・悪気があった訳ちゃうやろ?怒ってへんよ。ただアドレス交換なんて突然の展開で驚いてもうて」
洋榎「?知り合いと会ってアドレス交換て自然の流れちゃう?」
怜「・・・そうなんか」
洋榎「しゃあないかー、園城寺って友達少なそうやからなー」
怜「な、なんやて!?」
怜(確かに多ないけど、そない少なないわ!ちゅうか思っても口に出すのはどうなん!?)
洋榎「せやから、うちが友達になったるでー!」ニコ
怜「え?」
洋榎「何を不思議そうな顔してんねん。元々知り合いやし、一緒に買い物した。十分友達やん」
怜「・・・・そう・・やな」
怜(なんやねん・・・するっと懐に入ってきて・・・・・)
洋榎「ほれほれ、交換しようやー♪」
怜「・・・・せやな・・・アドレス言うで?」
怜(ちょっとからかったれ)フフ
洋榎「ん?赤外線・・ま、ええか。よっしゃこい!」
怜「atagohiroe-wa-gasatsu@・・・・」
洋榎「ふむふむ」ピピピ
怜「・・jpや」
洋榎「おっしゃ!ちょっと待ってな?」
怜「・・・・・・」
怜(あれ?全然気付いてへん?)
洋榎「・・・・・送信!」ピッ
怜「・・・・・・」
洋榎「・・・・・」ニコニコ
怜(う・・・めっちゃ嬉しそうにこっちを見つめて・・・良心が痛む・・・)
洋榎「ん?なんや・・・『送信されたメッセージはお届けできませんでした』・・・なんでや?」
怜「あ、あああーー!!うっかり間違ったアドレスを愛宕 洋榎に教えてもうてたわー」
洋榎「そ、そうやったんか!ほなもっかいおせーてや!」
怜「う、うん・・・えっと・・――――」
怜「―――・・や」
洋榎「おっしゃ!もっかいメール打つから待っててな?」ピピピピ
怜「うん」
洋榎「・・・・送信!」
怜「・・・・」♪~
洋榎「・・・・・・」ニコニコ
怜「・・・・・」
洋榎「・・・・・」ニコ...
怜「・・・・・」
洋榎「メール見てぇや」
怜「あ、ああ・・・そやな」
怜(あまりにええ笑顔やからずっと見てもうた・・・)ピッ
洋榎『よろしくな!怜!090-××××-××××』
怜「!!」
洋榎「へへっ」
怜(いきなり・・・下の名前って・・・)
洋榎「うちの事は洋榎って呼んでな?いつまでもフルネームで呼ばれんの、もっさいわ」
怜「せ、せやけど・・・急に呼び方変えんのは・・・」
洋榎「ええやんか。怜~」
怜「な、慣れ慣れしいねん・・・も、もっと仲良うなってからちゃう?ふつー・・」プイ
洋榎「ほならもっと仲良くなろうや」ズイ
怜「な、なんなん?ち、近いて・・もっとあっち!」カァアァ
洋榎「お?照れてるん?」
怜「照れてへんわ!」
洋榎「怜は可愛いなぁ~」
怜「う、うっさいわあほー!」
洋榎「あはは!ほな、うちはそろそろ帰るわ。じゃなー!」テクテク
怜「へ?・・・あ、ああ・・・それじゃ・・・」
怜「・・・・・・」
怜「なんやったんや・・・・急に寄ってきたと思えば急に去っていく・・・・」
♪~
怜「ん?メール・・・あた・・ひ、ひろえから・・・」
怜(やっぱ違和感あるわ・・・本人前にしたら呼べんなぁ)ピッ
洋榎『今日は楽しかったで!また遊ぼうな!怜!』
怜「・・・・・・」
怜(私は別に・・・買い物でいらん事いっぱいされて・・・店に迷惑かけて・・・)
怜(挙句の果てに友達や、なんて・・・・)
怜「・・・・・・」ピッピッ..
『そやな。楽しみにしてるわ』
怜(・・・・送信)ピッ
怜「・・・・・・」
怜(これは、あれや・・社交辞令っちゅうやつや。本心ちゃうし!うんうん!友達言われて嬉しかったんも、店で恥かいた時のドキドキと勘違いしたんやな、きっと)
♪~
怜「・・・」ピッ
洋榎『おおー!怜がそんな事言うてくれるとは・・・うちにメロメロやな?』
怜「メッ・・・///」カァァ..
怜(な、何言うてんねんこいつ!)ピピピピ!
『メロメロちゃうわアホ!』
怜「・・・ったく・・」
怜「・・・・・///」
怜「あ~・・熱い・・・ひ、ひろえがいらん事言うから腹立って熱うなってきた・・・」
怜(もう時間も時間やし、はよ帰らんと)テクテク
♪~
怜「・・・・」ピッ
洋榎『照れるところが怪しいわぁ~。ほんまはうちが好きなんやろ?うちは怜が好きやで~?』
怜「・・・・はぁ~」
怜(この手のやつはこっちが大人になったらんと終わらんか)
怜「・・・・」ピピ
『そうかもしれんなぁ。それじゃまたいつか』
怜(好きって・・・なぁ・・・それは・・・・・・・・うーん)
怜(確かに買い物してる時は、大変やったし疲れたけど、なんか・・・まぁ、ちょっとは楽しかった・・・)
怜(竜華たちと遊ぶのも楽しいんやけど、なんやろ?洋榎やと思った事全部言える感じ?)
怜(何言うても笑って返してきそうやしなぁ)フフッ
怜(今度どっか誘ってみる・・かなぁ)
怜(あ、それってデートやんか・・・あかんあかん、そんなの・・///)
怜「って・・・ほんまにもう帰らんと怒られるわ」テクテク
翌日
千里山女子高校
麻雀部部室
雅枝「今日の練習はここまで。お疲れ様でした」
全員「お疲れ様でした!」
怜「ふう・・・」
怜(引退してからの方が疲れるなぁ・・・後輩を鍛えるのって難しいわ・・・)
竜華「なぁなぁ怜ー。今日これから」
ガチャ
洋榎「ども!お疲れ様ですー!」
怜「へ?」
竜華「?」
セーラ「んあ?」
浩子「あれー?姫松の・・・」
泉「どうしてうちに?」
雅枝「お、おい!」
洋榎「あ、おった!怜~!」
怜「な、なんやねん」
セーラ「な、名前を呼び捨て?」
浩子「ほぉ~、こらまたおもろそうな予感」クク
泉「悪い顔してますねぇ」
竜華「怜?」
洋榎「いやぁ~、重かったわ」
怜「・・・その両手で抱えてるのん何?」
洋榎「何言うてんねん。鍋や。見たらわかるやろ」
怜「わかるけど・・・なんで鍋なん?」
洋榎「昨日言うたやん。カレー作って持ってったるて」
怜「あ・・・・」
怜(確かに言うたけど・・・・)
怜「昨日の今日かい・・・しかもこの時間ちゅう事は、あんた部活・・・」
洋榎「・・・・・」
怜「?・・・聞いてるん?」
洋榎「聞こえへん。うちは『あんた』っちゅう名前ちゃう」
怜「・・・・ほなら愛宕 洋榎さんは部活どうしたん?」
洋榎「聞こえへん。うちは愛宕 洋榎やけど、昨日約束したんと違う名前では反応せえへん」プーイ
怜「今してるやん・・・」
怜(名前で呼べっちゅうんか?)
竜華「あんたさっきから何を」
浩子「まま、ちょっとこっち来て見ときましょ」
竜華「ちょ、引っ張らんといて・・・」ズルズル
怜「ひ・・洋榎・・・」
洋榎「っ!なんや?怜!!」ニッコー
怜「う・・・」
怜(なんて屈託のない笑顔や・・・くそ・・・可愛い・・・)
セーラ「おお~・・・怜が名前で呼ぶのん、俺ら以外におったっけ?」
泉「少なくとも千里山以外の人では・・いませんよね?」
竜華「・・・・せやな」
怜「その・・・部活はどないしたん?」
洋榎「うちは休みや。千里山もそうやろうけど、引退したら後輩を鍛える役目になるやん?けど、うちはどうも手加減がでけへんねん。結果メチャ勝ちしてもうて後輩へこますっちゅう事で、ちょこちょこ休みくれんねん」
怜「へー」
洋榎「ちゅうても滅多に休まへんで?普段はレギュラーと打つし。今日は怜の為やから部活を休んで来たんや!」ヘヘン!
怜「そ、そうなんや・・・ありがとう」
洋榎「ま、ここでは食べられへんし、今日怜んち行ってもええ?」
怜「は?いや、それは・・・別にかまへんけど・・・」
洋榎「あ、ほんま?ありがとう!ほなら今日の夕飯はカレーで決まりやな!」
怜(えらい行動力やな・・・人んちの夕食を決めてまうって・・・)クス
セーラ「なぁなぁ」
洋榎「ん?」
怜「セーラ?」
セーラ「二人っていつから仲良なったん?」
洋榎「へへっ、昨日からや」
セーラ「へぇー、それでもう名前で呼び合ってるんや?めっちゃええやん」
洋榎「せやろ?それに怜がうちの事好きや、言うてくれたし、近いうちに付き合うかもしれんわ!」アハハ
怜「んん!?」
セーラ「え?」
竜華「・・・・・・・・・え」
浩子「おおお・・・私の好きな展開や・・・」
泉「ちょっと、船久保先輩・・・」
怜「ちょ、ちょい待ち。私がなんて?」
洋榎「?せやから、うちの事が好きって」
怜「そんなん言うてへんて」
洋榎「けど・・・昨日メールで」
怜「メール?・・・・あ」
洋榎『照れるところが怪しいわぁ~。ほんまはうちが好きなんやろ?うちは怜が好きやで~?』
怜『そうかもしれんなぁ。それじゃまたいつか』
怜(あれは・・・でも断言してへんし、そもそも本心やない・・けど・・・)
洋榎「あのメール見て嬉しなってな!ほんまは日曜でもええか思ったんやけど、帰ってすぐカレー作ってもうた」
怜「あー・・・その・・・」
セーラ「怜も隅に置けんなぁ」
怜「・・・・べ、別に好きって言うた訳ちゃう・・・」
洋榎「言うたやん。メールやから言うたんやなくて打ったんや、とかしょうもないでー?」
怜「そんなんちゃうけど・・・」
洋榎「ま、ええわ。うちにメロメロなんは事実やしー?」アハハ
セーラ「メロメロなん?うわ、マジかー」ニヤニヤ
怜「くっ・・・」
怜(なんやねん・・・ニヤニヤして・・・)
洋榎「なぁ~怜ー?」
怜「・・・・・ちゃ、ちゃうわアホ!」
洋榎「ん?」
怜「だ、誰が洋榎なんかにメロメロになんねん!アホ!」
洋榎「誰がアホや!そんなアホを好きになった怜がアホや!」
怜「す、好きになってへんわ!勘違いもいい加減にせえ!急に名前で呼ばれて照れただけや!」
洋榎「その照れた顔が可愛いっちゅうねん!勘違いさせたんは怜の責任や!」
怜「なんでやねん!人のせいにすなや!ちゅうか昨日の今日でいきなり来るなんてビックリするやろ!」
洋榎「それが狙いやないか!怜の驚いた顔が見たいから、重たい鍋抱えてここまで来たんや!歩き疲れたわ!」
怜「それは嬉しいけど、駅からそこまで距離ないやん。靴かて・・・え?え?なんなんその足?・・・自分サンダルやん!?」
洋榎「ん?そうやけど、そんなんどうでもええやん」
怜「いやいやいや、今どきの女子高生が制服にサンダルて!ありえへんやん!しかも校内まで入ってくるてありえへん!」
洋榎「しゃあないやろ!靴で行こう思ったら、穴空いててんもん!」
怜「ほなら他の靴履いたらええやん!サンダルは最終手段やろ!」
洋榎「靴なんて二足しか持ってへんわ。一足は洗てたし、ちゅうかサンダルでええやろが!」
怜「せやけどそれ普通の女子が履くようなオシャレサンダルちゃうやん・・・両津 勘吉か、て言われるで?」
洋榎「ええやんけ両さん。みんなに愛される人気者や。怜もうちを好きやし、ちょうどええ」
怜「だ、だから好きやないて言うてるやん!!がさつやしサンダル履きやし、ほんま大阪の両津やわ!」
洋榎「な、がさつてなんやねん!大らかって言えや!そんなん言うたら、怜かておかしなとこあるで!?」
怜「そ、そんな事ないわ!」
洋榎「あるわ!インハイ前のドキュメンタリー番組で千里山特集見たんやけどな」
怜「なんや」
洋榎「膝枕で寝てるとこばかりやったで?ずっと寝とって、怜の眼球一個も映ってへん。どうなってんねん」
怜「う」
洋榎「そや、うちが両さんなら、怜は日暮さんや!ず~っと寝とる」
怜「そない寝てへんわ!いちいち大げさに捉えようとするんはその・・・あかんで!」
洋榎「そっちが先に言うてきたんやん!そもそも・・・・」
怜「ほんまの事を言うてるだけや!大体・・・」
セーラ・竜華・浩子・泉「・・・・・」
セーラ「なんか・・・ほんま仲ええなぁ・・」
浩子「ですね。園城寺先輩が声荒げるの、初めて聞きましたわ」
泉「本人らはマジに言い争いしてますけど、傍から見たら微笑ましいっちゅうか・・・」
怜「ったく・・・疲れたわ」フゥ
洋榎「ほんまや・・・」
セーラ「お疲れ。なんかドラマみたいやったで」
怜「ドラマ?」
セーラ「そや。いつもケンカばかりの二人・・・でもいつの間にか惹かれあい・・・恋人に・・・てなりそうな感じ?」
洋榎「へ、へぇー」
怜「・・・そんなん」
怜(ベタすぎるドラマやて)
竜華「ないない」
セーラ「ん?ないって何が?」
竜華「ケンカばかりしとった二人が恋人に、なんてシチュエーションなんてベタベタやん。ちょっと天邪鬼な怜からしたらそんなんありえへんよ」
洋榎「そ、そうなんか・・」
セーラ「さすがやな。怜の事はなんでも知っとるってか?」
竜華「ふふん」
怜「・・・・・」
怜(確かにベタや思ったけど・・・・)チラ
洋榎「・・・・」シュン
怜(う・・・さっきまでの元気ないやん・・・なんやねん・・・そんな顔似合わへんて・・)ズキン
怜「ひ、洋榎・・・」
洋榎「・・・・何?」
怜「・・・・えと・・」
怜(さっきみたいに笑ってや・・・がさつでもええから・・・なんかわからんけど、その顔見てると・・・辛いねん・・)
怜「・・・・・・・」フゥ
怜「私な、竜華が言う様に・・・天邪鬼なとこあんねん」
洋榎「・・・・うん」
竜華「・・」ウンウン
怜「せやからな?・・・・・ケンカするほど仲が良いなんてベタベタなん・・・嫌やねん」
洋榎「うぅ・・・・」
セーラ「お、おい怜・・・」
怜「けど、私がそんなベタな事する訳ない、って言われたら・・・逆にやりたなってもうたわ」
竜華「・・・・あれ?」
洋榎「え・・・?」
怜「・・・洋榎」
怜(なんか・・・訳分からんくなってきた・・・昨日偶然会って、メアド交換して、名前で呼び合うようになって・・・それだけやけど)
怜(・・・言い合いしてるのが楽しかった・・・思った事をバンバン言うの・・・新鮮やった)
洋榎「怜・・・」
怜「つ・・・付き合おか?」
洋榎「え?」
セーラ「んおお!?」
浩子「な、なんなんやこの急すぎる展開!?」
泉「ど、どうなるんや・・?」
竜華「―――――」
怜「・・・・・」
洋榎「・・・・・」
怜(あ、あれ?考えてみれば、洋榎が私を好きって言うたっけ?)
怜(いや、そもそも一緒におって楽しいからって付き合う必要は・・・・友達でも・・・けど・・・ぅわ、なんか頭こんがらがってきた・・・)
洋榎「付き合う!!」
怜「わ!」
洋榎「付き合うに決まってるやん!」ニッコー
怜「あ・・・」
怜(あかん・・・この笑顔・・・やばい・・・)ドキドキ
洋榎「よかった・・・めっちゃ嬉しいわー」
怜「うっ・・///」
怜(な、なんやねん・・・喜びすぎや・・・・か、可愛すぎるやろ・・・)ドキドキドキ
竜華「―――――」
セーラ「お、おい、竜華?」
浩子「息してます?」
泉「・・・・小っちゃく『怜・・怜・・』て言うてます」
怜「な、なあ?・・・洋榎はその・・・私の事どう思ってんの?」
洋榎「ん?・・・・昨日の買い物ん時も思ったけど、細かい事気にするやつやなーて」
怜「それは・・・洋榎が・・大雑把すぎんねんて」
洋榎「・・・ま、それはともかく、話してても、真正面からツッコんでくるやん?」
怜「あれはツッコミっちゅうより注意に近いけど」
洋榎「うちの周りにあんまおらんねん。恭子はやんわりやし」
怜「・・・・へー」
洋榎「で、昨日は怜と買い物しててめっちゃ楽しかってん。それでその・・・・」
怜「?」
洋榎「こ、こんな恋人おったらずっと楽しいやろなぁて思ったら・・・///」
怜「う//」
洋榎「あっちゅう間に・・・好きになってもうた//」
怜「そ、そう///」
洋榎「怜は?」
怜「う、私はその・・・まだ好きか言われたらあれやけど・・・」
洋榎「え」
竜華「・・・怜?」
セーラ「おお、正気に戻った」
怜「あ・・・で、でもな?一緒におりたい!あと、洋榎が可愛い!」
洋榎「・・・・」
竜華「―――――」
セーラ「ああ、また・・・」
泉「今度は『なんでや・・』言うてます」
怜(私のアホ・・・バカ正直に言わんといたらよかった・・・洋榎とおったら好きになれる気がするし・・)
怜「あ、あの・・・」
怜(なんやこの恐怖感・・・洋榎と付き合えへん事になるの・・・嫌や・・・)
洋榎「ならええわ!」ニッコー!
怜「え・・」
洋榎「一緒におりたいし、付き合いたいちゅう事は、うちを好きになれそうなんやろ?」
怜「・・・そ、そやな///」
洋榎「そこで照れんでもええやん」
怜「う・・・」フイッ
洋榎「・・・・怜~♪」ダキッ
怜「っ!」
洋榎「・・・・・」ギュー
怜「痛っ!ちょ、離して!」
洋榎「え?お、おう・・・」スル..
怜「その・・・鍋が背中に当たって・・」
洋榎「お、おお!なるほど!持っとったの忘れてたわ」アハハ
怜「・・・・もう」クスッ
洋榎「・・・・あ」
怜「?」
洋榎「あかん・・今、ムラッときてもうた」
怜「??」
洋榎「・・・よいしょ」ゴト..
怜「ん?鍋置いて何を」
洋榎「・・・・」スタスタ
怜「へ?」
洋榎「んっ」
怜「んむぅ?」
竜華「―――――」
セーラ・浩子・泉「!!!」
怜「な、な・・・///」
洋榎「ごめんな?怜が可愛すぎてキスしたなったんや」エヘヘ
怜「~~~~っ///」
怜(なんやこれ!?このフワフワした感じ・・・落ち着かんけど不快やない・・・ううう~)
竜華「あたご・・・ひろえ・・・」ユラー
洋榎「んぉ?」
竜華「あたご・・ひろえ・・・・」
洋榎「な、なんやこの迫力・・・」ゴクリ
怜「りゅ、りゅーか?」
セーラ「お、おい二人とも逃げた方が・・・」
浩子「ええ・・このままやと危険です」
泉「私らじゃ抑えきれませんわ」
洋榎「そ、そうなん?じゃ、うちらはこれで・・・・あ、鍋・・」ヨイショ
怜「ほ、ほな、あの・・・また明日・・」
セーラ「りゅ、竜華!こらえて!」ガシッ
泉「手出したらあきません!」ギュー!
竜華「許さへん!!愛宕ォォー!!」ガァー!
洋榎「お?おおお?両さんに騙された回の大原部長みたいや」
怜「言うてる場合か!逃げるで!」
怜(まったく・・・洋榎とおったら退屈しそうにないわ)クス..
竜華「怜ーーーー!!」
【終わり】
読んでくれた人、どうもありがとう。
短くて申し訳ないです。
元スレ
怜「そうなんか・・・じゃあさよなら」
洋榎「気を付けて~!」バイバイ
怜「うん」
怜(カレーは嫌いやないけどいい加減飽きたで・・・手抜きちゃうか?)テクテク
洋榎「ってなんでやねん!」ダダダダ!
怜「ぅわ!」
洋榎「普段会わへんもん同士が会うたっちゅうのに、一言二言で『さよなら』はないやろ~?」
怜「いや、私これから買い物やし、あんたもそろそろ帰るんちゃうの?」
洋榎「お、買い物か!よし、付き合うたる」
怜「は?別にええって」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:23:48.81 ID:CGBxpkdF0
洋榎「なんやなんや、冷たいなぁ」
怜「・・・冷たいとかそういう」
洋榎「うちも手伝うたるわ」
怜「いや、一人で大丈夫やて」
洋榎「もっと大丈夫にしたる!」
怜「・・・・・」
怜(・・・まぁ、ええか)
怜「ほな、一緒に行こか」
洋榎「おお!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:25:25.06 ID:CGBxpkdF0
スーパー
洋榎「ん~・・・こっちのスーパーも活気があってええなぁ。あ、こんちわー!」
怜「知り合い?」
洋榎「ちゃうけど、目合うたから。あ、どうも~!」
怜「・・・・・」
怜(元気ええなぁ・・・それより、じゃがいもは・・・)
洋榎「お、美味そうなりんごやな。しかも安い!ほいほいっと」
怜「ちょ、勝手にカゴに入れんといてや!」
洋榎「安いで?」
怜「いらんて」
洋榎「・・・・なんやねん・・栄養あるし、園城寺の為を思ったってんのに」
怜「・・・・それは・・・ありがとうやけど、今回はりんごはいらんから」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:27:20.83 ID:CGBxpkdF0
洋榎「ならしゃあないか。ごめんなぁ、りんご達者でなー」モドシー
怜「あーー!そこから取ったんちゃうやん!品種が違う!隣の方や!」
洋榎「あれ?そやったっけ?」
怜「今さっきの事やんかー」
洋榎「腹に入れば一緒やて」
怜「あかんあかん・・・私が戻すわ」パッパッ
洋榎「几帳面やなぁ」
怜「・・・・・よし」
怜(さ、じゃがいもは・・・っと)
洋榎「おい園城寺!!しめじがめっちゃ安いやんけ!!何事や!」
怜「お、大声出すなて」
洋榎「せやけどこれは尋常やないわ!買わん手はないで!」
怜「いらんて。あんな?このメモに書いてあるのだけ買えばええねん」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:30:31.31 ID:CGBxpkdF0
洋榎「なんや、最初からそう言うてぇや。お、ここにじゃがいもあるやん」
怜「そやな」
洋榎「・・・じゃがいもて袋に入って売っとるんか。どれがええやろ・・?」ウーン
怜「私らが見ても分からんからなんでもええで」
洋榎「よし!これや!おりゃ!」バサッ!
怜「ぶふっ!!」ガン!
洋榎「あ・・・悪い。勢いよく取りすぎた・・・顔に当たった?」
怜「・・・・当たった・・・なんでじゃがいも取るだけで鼻がジーンとせなあかんねん・・・距離感とか考慮しぃな」イタタ..
洋榎「すまん!次は気を付ける!」
怜「ん・・・ほな次は」
洋榎「お、おい園城寺!!なめこがめっちゃ安いで!?どないしたんやこの店!!」
怜「声大きいて!静かに驚かれへんのか!しかもキノコばっかり、なんの思い入れや」
洋榎「やいやい言いな。別にええやんけ。ビックリしたんやから」
怜「はぁー・・・」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:32:20.83 ID:CGBxpkdF0
洋榎「で、玉ねぎやったっけ?ほい」
怜「ありがとう」ガサッ
洋榎「んー・・・園城寺は力なさそうやなー?うちがカゴ持ったるわ」
怜「え?そんなんええて。大した重さちゃうし」
洋榎「気にせんと。よこし」
怜「・・・ありがとう」
洋榎「おーおー、想像以上に軽いわー」
怜「ふふ・・・」
洋榎「お、信じてへんて顔やな?なら証拠見せたる!カゴを超高速でグルグル回したる!」セーノ!
怜「おおおお!」ダキッ!
洋榎「わ!なんや急に抱きついて」
怜「ここに来るのは今日で最後やないねん・・これからも利用させてもらうんや・・・」
洋榎「あ、ああ・・・そらそやろ・・・やから何?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:35:06.11 ID:CGBxpkdF0
怜「奇行は禁止や。周りの奥さん連中がしてへん事はしたらあかん。よう見てみ?誰がカゴを超高速でグルグル回してる?」
洋榎「・・・・誰もおらんな」
怜「せやろ?あんたが力あるんはよーく分かったから、買い物を続けようや」
洋榎「そうか?ほなあと必要なんは何?」
怜「あとは豚肉とカレールー」
洋榎「お、園城寺んとこの夕飯はカレーか?ええなぁ」
怜「まぁ・・・ええっちゃええけど・・・明日もカレーやろうし、下手したら明後日もカレーなのがなぁ・・」
洋榎「?ええやん!美味いもんが毎日食えるんやし」
怜「・・・そうやけども」
怜(ポジティブなんか舌がアレなんか・・どっちやろか?)
洋榎「おっ、豚肉あった」
怜「あとはルーだけやな。ルーはこっちの棚や」
洋榎「よっしゃ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:37:37.22 ID:CGBxpkdF0
怜「・・・あった。これや」
洋榎「おいおい、それ値ぇ張るやん。こっちのがええで」ホイ
怜「ちょ、うちのルーはこれやねん」
洋榎「けどこのルーにしとけば、しめじ買う余裕も出るやん」
怜「うちのカレーにしめじは求められてへんねん。こっち買う」ガサッ
洋榎「むー・・・うちの意見は全否定やな・・・これ安いだけやなくて美味いんやでー?超オススメや」
怜「・・そんなら今度そのカレー食べてみるわ」
洋榎「お!ほならうちが今度作って持ってったる!」
怜「え?いやええって、そこまでしてもらわんでも・・・ちゅうかあんた料理出来るん?」
洋榎「ぱっぱと作れる簡単なもんだけやけどな」
怜「へぇ・・・見かけとちゃうなぁ」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:39:26.02 ID:CGBxpkdF0
洋榎「や、やめぇや・・・照れるやんけぇ~」クネクネ
怜「あ、うしろ!カゴが当たっ・・」
洋榎「んあ?」ドン
バサバサバサバサー...
洋榎「・・・・・」
怜「・・・・・・」
怜(積んであったお菓子が・・・崩れてもうた・・・)
洋榎「わああ!あかん!元に戻さんと」ガシャン
怜「ちょっと!生鮮食品の上にカゴを置いたらあかんて!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:42:46.11 ID:CGBxpkdF0
洋榎「そ、そやな!床に・・」ダッ!
女性客「わ!」
洋榎・女子客「!!」
ドシーン!
洋榎「あぅ・・」フラフラー
怜「え・・ちょ・・・待っ」
ドンッ..バターン!
怜「うぅっ・・・重い・・・」
怜(なんでスーパーで押し倒されなあかんねん・・・)
洋榎「わ、悪い・・・」
怜(なんなんこれ・・・・買い物しに来ただけやのに・・・)ウウゥ...
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:44:38.82 ID:CGBxpkdF0
商店街
怜「・・・・」
洋榎「ま、まぁ、色々あったけども、必要なもんは全部揃ったっちゅう事で」
怜「・・・せやな。色々あったなぁ・・・」フゥ
洋榎「うっ、そ、それにしても、偶然会ったのも何かの縁やし」
怜「?」
洋榎「アドレス交換せえへん?」
怜「え?」
洋榎「せやからメアド。あと携帯も」
怜「・・・・・・」
洋榎「・・・・・・」
怜「・・・・・・」
洋榎「・・・・・い、嫌なん?スーパーでの事、怒ってるん?」
怜「へ?あ、ああ・・・悪気があった訳ちゃうやろ?怒ってへんよ。ただアドレス交換なんて突然の展開で驚いてもうて」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:46:13.68 ID:CGBxpkdF0
洋榎「?知り合いと会ってアドレス交換て自然の流れちゃう?」
怜「・・・そうなんか」
洋榎「しゃあないかー、園城寺って友達少なそうやからなー」
怜「な、なんやて!?」
怜(確かに多ないけど、そない少なないわ!ちゅうか思っても口に出すのはどうなん!?)
洋榎「せやから、うちが友達になったるでー!」ニコ
怜「え?」
洋榎「何を不思議そうな顔してんねん。元々知り合いやし、一緒に買い物した。十分友達やん」
怜「・・・・そう・・やな」
怜(なんやねん・・・するっと懐に入ってきて・・・・・)
洋榎「ほれほれ、交換しようやー♪」
怜「・・・・せやな・・・アドレス言うで?」
怜(ちょっとからかったれ)フフ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:47:56.20 ID:CGBxpkdF0
洋榎「ん?赤外線・・ま、ええか。よっしゃこい!」
怜「atagohiroe-wa-gasatsu@・・・・」
洋榎「ふむふむ」ピピピ
怜「・・jpや」
洋榎「おっしゃ!ちょっと待ってな?」
怜「・・・・・・」
怜(あれ?全然気付いてへん?)
洋榎「・・・・・送信!」ピッ
怜「・・・・・・」
洋榎「・・・・・」ニコニコ
怜(う・・・めっちゃ嬉しそうにこっちを見つめて・・・良心が痛む・・・)
洋榎「ん?なんや・・・『送信されたメッセージはお届けできませんでした』・・・なんでや?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:49:47.05 ID:CGBxpkdF0
怜「あ、あああーー!!うっかり間違ったアドレスを愛宕 洋榎に教えてもうてたわー」
洋榎「そ、そうやったんか!ほなもっかいおせーてや!」
怜「う、うん・・・えっと・・――――」
怜「―――・・や」
洋榎「おっしゃ!もっかいメール打つから待っててな?」ピピピピ
怜「うん」
洋榎「・・・・送信!」
怜「・・・・」♪~
洋榎「・・・・・・」ニコニコ
怜「・・・・・」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:51:37.13 ID:CGBxpkdF0
洋榎「・・・・・」ニコ...
怜「・・・・・」
洋榎「メール見てぇや」
怜「あ、ああ・・・そやな」
怜(あまりにええ笑顔やからずっと見てもうた・・・)ピッ
洋榎『よろしくな!怜!090-××××-××××』
怜「!!」
洋榎「へへっ」
怜(いきなり・・・下の名前って・・・)
洋榎「うちの事は洋榎って呼んでな?いつまでもフルネームで呼ばれんの、もっさいわ」
怜「せ、せやけど・・・急に呼び方変えんのは・・・」
洋榎「ええやんか。怜~」
怜「な、慣れ慣れしいねん・・・も、もっと仲良うなってからちゃう?ふつー・・」プイ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:54:49.05 ID:CGBxpkdF0
洋榎「ほならもっと仲良くなろうや」ズイ
怜「な、なんなん?ち、近いて・・もっとあっち!」カァアァ
洋榎「お?照れてるん?」
怜「照れてへんわ!」
洋榎「怜は可愛いなぁ~」
怜「う、うっさいわあほー!」
洋榎「あはは!ほな、うちはそろそろ帰るわ。じゃなー!」テクテク
怜「へ?・・・あ、ああ・・・それじゃ・・・」
怜「・・・・・・」
怜「なんやったんや・・・・急に寄ってきたと思えば急に去っていく・・・・」
♪~
怜「ん?メール・・・あた・・ひ、ひろえから・・・」
怜(やっぱ違和感あるわ・・・本人前にしたら呼べんなぁ)ピッ
洋榎『今日は楽しかったで!また遊ぼうな!怜!』
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:56:53.88 ID:CGBxpkdF0
怜「・・・・・・」
怜(私は別に・・・買い物でいらん事いっぱいされて・・・店に迷惑かけて・・・)
怜(挙句の果てに友達や、なんて・・・・)
怜「・・・・・・」ピッピッ..
『そやな。楽しみにしてるわ』
怜(・・・・送信)ピッ
怜「・・・・・・」
怜(これは、あれや・・社交辞令っちゅうやつや。本心ちゃうし!うんうん!友達言われて嬉しかったんも、店で恥かいた時のドキドキと勘違いしたんやな、きっと)
♪~
怜「・・・」ピッ
洋榎『おおー!怜がそんな事言うてくれるとは・・・うちにメロメロやな?』
怜「メッ・・・///」カァァ..
怜(な、何言うてんねんこいつ!)ピピピピ!
『メロメロちゃうわアホ!』
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:58:42.91 ID:CGBxpkdF0
怜「・・・ったく・・」
怜「・・・・・///」
怜「あ~・・熱い・・・ひ、ひろえがいらん事言うから腹立って熱うなってきた・・・」
怜(もう時間も時間やし、はよ帰らんと)テクテク
♪~
怜「・・・・」ピッ
洋榎『照れるところが怪しいわぁ~。ほんまはうちが好きなんやろ?うちは怜が好きやで~?』
怜「・・・・はぁ~」
怜(この手のやつはこっちが大人になったらんと終わらんか)
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:01:16.33 ID:CGBxpkdF0
怜「・・・・」ピピ
『そうかもしれんなぁ。それじゃまたいつか』
怜(好きって・・・なぁ・・・それは・・・・・・・・うーん)
怜(確かに買い物してる時は、大変やったし疲れたけど、なんか・・・まぁ、ちょっとは楽しかった・・・)
怜(竜華たちと遊ぶのも楽しいんやけど、なんやろ?洋榎やと思った事全部言える感じ?)
怜(何言うても笑って返してきそうやしなぁ)フフッ
怜(今度どっか誘ってみる・・かなぁ)
怜(あ、それってデートやんか・・・あかんあかん、そんなの・・///)
怜「って・・・ほんまにもう帰らんと怒られるわ」テクテク
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:04:29.38 ID:CGBxpkdF0
翌日
千里山女子高校
麻雀部部室
雅枝「今日の練習はここまで。お疲れ様でした」
全員「お疲れ様でした!」
怜「ふう・・・」
怜(引退してからの方が疲れるなぁ・・・後輩を鍛えるのって難しいわ・・・)
竜華「なぁなぁ怜ー。今日これから」
ガチャ
洋榎「ども!お疲れ様ですー!」
怜「へ?」
竜華「?」
セーラ「んあ?」
浩子「あれー?姫松の・・・」
泉「どうしてうちに?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:06:06.38 ID:CGBxpkdF0
雅枝「お、おい!」
洋榎「あ、おった!怜~!」
怜「な、なんやねん」
セーラ「な、名前を呼び捨て?」
浩子「ほぉ~、こらまたおもろそうな予感」クク
泉「悪い顔してますねぇ」
竜華「怜?」
洋榎「いやぁ~、重かったわ」
怜「・・・その両手で抱えてるのん何?」
洋榎「何言うてんねん。鍋や。見たらわかるやろ」
怜「わかるけど・・・なんで鍋なん?」
洋榎「昨日言うたやん。カレー作って持ってったるて」
怜「あ・・・・」
怜(確かに言うたけど・・・・)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:08:16.40 ID:CGBxpkdF0
怜「昨日の今日かい・・・しかもこの時間ちゅう事は、あんた部活・・・」
洋榎「・・・・・」
怜「?・・・聞いてるん?」
洋榎「聞こえへん。うちは『あんた』っちゅう名前ちゃう」
怜「・・・・ほなら愛宕 洋榎さんは部活どうしたん?」
洋榎「聞こえへん。うちは愛宕 洋榎やけど、昨日約束したんと違う名前では反応せえへん」プーイ
怜「今してるやん・・・」
怜(名前で呼べっちゅうんか?)
竜華「あんたさっきから何を」
浩子「まま、ちょっとこっち来て見ときましょ」
竜華「ちょ、引っ張らんといて・・・」ズルズル
怜「ひ・・洋榎・・・」
洋榎「っ!なんや?怜!!」ニッコー
怜「う・・・」
怜(なんて屈託のない笑顔や・・・くそ・・・可愛い・・・)
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:10:35.79 ID:CGBxpkdF0
セーラ「おお~・・・怜が名前で呼ぶのん、俺ら以外におったっけ?」
泉「少なくとも千里山以外の人では・・いませんよね?」
竜華「・・・・せやな」
怜「その・・・部活はどないしたん?」
洋榎「うちは休みや。千里山もそうやろうけど、引退したら後輩を鍛える役目になるやん?けど、うちはどうも手加減がでけへんねん。結果メチャ勝ちしてもうて後輩へこますっちゅう事で、ちょこちょこ休みくれんねん」
怜「へー」
洋榎「ちゅうても滅多に休まへんで?普段はレギュラーと打つし。今日は怜の為やから部活を休んで来たんや!」ヘヘン!
怜「そ、そうなんや・・・ありがとう」
洋榎「ま、ここでは食べられへんし、今日怜んち行ってもええ?」
怜「は?いや、それは・・・別にかまへんけど・・・」
洋榎「あ、ほんま?ありがとう!ほなら今日の夕飯はカレーで決まりやな!」
怜(えらい行動力やな・・・人んちの夕食を決めてまうって・・・)クス
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:14:01.54 ID:CGBxpkdF0
セーラ「なぁなぁ」
洋榎「ん?」
怜「セーラ?」
セーラ「二人っていつから仲良なったん?」
洋榎「へへっ、昨日からや」
セーラ「へぇー、それでもう名前で呼び合ってるんや?めっちゃええやん」
洋榎「せやろ?それに怜がうちの事好きや、言うてくれたし、近いうちに付き合うかもしれんわ!」アハハ
怜「んん!?」
セーラ「え?」
竜華「・・・・・・・・・え」
浩子「おおお・・・私の好きな展開や・・・」
泉「ちょっと、船久保先輩・・・」
怜「ちょ、ちょい待ち。私がなんて?」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:17:14.01 ID:CGBxpkdF0
洋榎「?せやから、うちの事が好きって」
怜「そんなん言うてへんて」
洋榎「けど・・・昨日メールで」
怜「メール?・・・・あ」
洋榎『照れるところが怪しいわぁ~。ほんまはうちが好きなんやろ?うちは怜が好きやで~?』
怜『そうかもしれんなぁ。それじゃまたいつか』
怜(あれは・・・でも断言してへんし、そもそも本心やない・・けど・・・)
洋榎「あのメール見て嬉しなってな!ほんまは日曜でもええか思ったんやけど、帰ってすぐカレー作ってもうた」
怜「あー・・・その・・・」
セーラ「怜も隅に置けんなぁ」
怜「・・・・べ、別に好きって言うた訳ちゃう・・・」
洋榎「言うたやん。メールやから言うたんやなくて打ったんや、とかしょうもないでー?」
怜「そんなんちゃうけど・・・」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:20:06.98 ID:CGBxpkdF0
洋榎「ま、ええわ。うちにメロメロなんは事実やしー?」アハハ
セーラ「メロメロなん?うわ、マジかー」ニヤニヤ
怜「くっ・・・」
怜(なんやねん・・・ニヤニヤして・・・)
洋榎「なぁ~怜ー?」
怜「・・・・・ちゃ、ちゃうわアホ!」
洋榎「ん?」
怜「だ、誰が洋榎なんかにメロメロになんねん!アホ!」
洋榎「誰がアホや!そんなアホを好きになった怜がアホや!」
怜「す、好きになってへんわ!勘違いもいい加減にせえ!急に名前で呼ばれて照れただけや!」
洋榎「その照れた顔が可愛いっちゅうねん!勘違いさせたんは怜の責任や!」
怜「なんでやねん!人のせいにすなや!ちゅうか昨日の今日でいきなり来るなんてビックリするやろ!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:22:23.61 ID:CGBxpkdF0
洋榎「それが狙いやないか!怜の驚いた顔が見たいから、重たい鍋抱えてここまで来たんや!歩き疲れたわ!」
怜「それは嬉しいけど、駅からそこまで距離ないやん。靴かて・・・え?え?なんなんその足?・・・自分サンダルやん!?」
洋榎「ん?そうやけど、そんなんどうでもええやん」
怜「いやいやいや、今どきの女子高生が制服にサンダルて!ありえへんやん!しかも校内まで入ってくるてありえへん!」
洋榎「しゃあないやろ!靴で行こう思ったら、穴空いててんもん!」
怜「ほなら他の靴履いたらええやん!サンダルは最終手段やろ!」
洋榎「靴なんて二足しか持ってへんわ。一足は洗てたし、ちゅうかサンダルでええやろが!」
怜「せやけどそれ普通の女子が履くようなオシャレサンダルちゃうやん・・・両津 勘吉か、て言われるで?」
洋榎「ええやんけ両さん。みんなに愛される人気者や。怜もうちを好きやし、ちょうどええ」
怜「だ、だから好きやないて言うてるやん!!がさつやしサンダル履きやし、ほんま大阪の両津やわ!」
洋榎「な、がさつてなんやねん!大らかって言えや!そんなん言うたら、怜かておかしなとこあるで!?」
怜「そ、そんな事ないわ!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:24:18.86 ID:CGBxpkdF0
洋榎「あるわ!インハイ前のドキュメンタリー番組で千里山特集見たんやけどな」
怜「なんや」
洋榎「膝枕で寝てるとこばかりやったで?ずっと寝とって、怜の眼球一個も映ってへん。どうなってんねん」
怜「う」
洋榎「そや、うちが両さんなら、怜は日暮さんや!ず~っと寝とる」
怜「そない寝てへんわ!いちいち大げさに捉えようとするんはその・・・あかんで!」
洋榎「そっちが先に言うてきたんやん!そもそも・・・・」
怜「ほんまの事を言うてるだけや!大体・・・」
セーラ・竜華・浩子・泉「・・・・・」
セーラ「なんか・・・ほんま仲ええなぁ・・」
浩子「ですね。園城寺先輩が声荒げるの、初めて聞きましたわ」
泉「本人らはマジに言い争いしてますけど、傍から見たら微笑ましいっちゅうか・・・」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:27:29.43 ID:CGBxpkdF0
怜「ったく・・・疲れたわ」フゥ
洋榎「ほんまや・・・」
セーラ「お疲れ。なんかドラマみたいやったで」
怜「ドラマ?」
セーラ「そや。いつもケンカばかりの二人・・・でもいつの間にか惹かれあい・・・恋人に・・・てなりそうな感じ?」
洋榎「へ、へぇー」
怜「・・・そんなん」
怜(ベタすぎるドラマやて)
竜華「ないない」
セーラ「ん?ないって何が?」
竜華「ケンカばかりしとった二人が恋人に、なんてシチュエーションなんてベタベタやん。ちょっと天邪鬼な怜からしたらそんなんありえへんよ」
洋榎「そ、そうなんか・・」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:29:35.82 ID:CGBxpkdF0
セーラ「さすがやな。怜の事はなんでも知っとるってか?」
竜華「ふふん」
怜「・・・・・」
怜(確かにベタや思ったけど・・・・)チラ
洋榎「・・・・」シュン
怜(う・・・さっきまでの元気ないやん・・・なんやねん・・・そんな顔似合わへんて・・)ズキン
怜「ひ、洋榎・・・」
洋榎「・・・・何?」
怜「・・・・えと・・」
怜(さっきみたいに笑ってや・・・がさつでもええから・・・なんかわからんけど、その顔見てると・・・辛いねん・・)
怜「・・・・・・・」フゥ
怜「私な、竜華が言う様に・・・天邪鬼なとこあんねん」
洋榎「・・・・うん」
竜華「・・」ウンウン
怜「せやからな?・・・・・ケンカするほど仲が良いなんてベタベタなん・・・嫌やねん」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:31:21.94 ID:CGBxpkdF0
洋榎「うぅ・・・・」
セーラ「お、おい怜・・・」
怜「けど、私がそんなベタな事する訳ない、って言われたら・・・逆にやりたなってもうたわ」
竜華「・・・・あれ?」
洋榎「え・・・?」
怜「・・・洋榎」
怜(なんか・・・訳分からんくなってきた・・・昨日偶然会って、メアド交換して、名前で呼び合うようになって・・・それだけやけど)
怜(・・・言い合いしてるのが楽しかった・・・思った事をバンバン言うの・・・新鮮やった)
洋榎「怜・・・」
怜「つ・・・付き合おか?」
洋榎「え?」
セーラ「んおお!?」
浩子「な、なんなんやこの急すぎる展開!?」
泉「ど、どうなるんや・・?」
竜華「―――――」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:33:24.37 ID:CGBxpkdF0
怜「・・・・・」
洋榎「・・・・・」
怜(あ、あれ?考えてみれば、洋榎が私を好きって言うたっけ?)
怜(いや、そもそも一緒におって楽しいからって付き合う必要は・・・・友達でも・・・けど・・・ぅわ、なんか頭こんがらがってきた・・・)
洋榎「付き合う!!」
怜「わ!」
洋榎「付き合うに決まってるやん!」ニッコー
怜「あ・・・」
怜(あかん・・・この笑顔・・・やばい・・・)ドキドキ
洋榎「よかった・・・めっちゃ嬉しいわー」
怜「うっ・・///」
怜(な、なんやねん・・・喜びすぎや・・・・か、可愛すぎるやろ・・・)ドキドキドキ
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:36:02.79 ID:CGBxpkdF0
竜華「―――――」
セーラ「お、おい、竜華?」
浩子「息してます?」
泉「・・・・小っちゃく『怜・・怜・・』て言うてます」
怜「な、なあ?・・・洋榎はその・・・私の事どう思ってんの?」
洋榎「ん?・・・・昨日の買い物ん時も思ったけど、細かい事気にするやつやなーて」
怜「それは・・・洋榎が・・大雑把すぎんねんて」
洋榎「・・・ま、それはともかく、話してても、真正面からツッコんでくるやん?」
怜「あれはツッコミっちゅうより注意に近いけど」
洋榎「うちの周りにあんまおらんねん。恭子はやんわりやし」
怜「・・・・へー」
洋榎「で、昨日は怜と買い物しててめっちゃ楽しかってん。それでその・・・・」
怜「?」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:39:14.68 ID:CGBxpkdF0
洋榎「こ、こんな恋人おったらずっと楽しいやろなぁて思ったら・・・///」
怜「う//」
洋榎「あっちゅう間に・・・好きになってもうた//」
怜「そ、そう///」
洋榎「怜は?」
怜「う、私はその・・・まだ好きか言われたらあれやけど・・・」
洋榎「え」
竜華「・・・怜?」
セーラ「おお、正気に戻った」
怜「あ・・・で、でもな?一緒におりたい!あと、洋榎が可愛い!」
洋榎「・・・・」
竜華「―――――」
セーラ「ああ、また・・・」
泉「今度は『なんでや・・』言うてます」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:41:12.46 ID:CGBxpkdF0
怜(私のアホ・・・バカ正直に言わんといたらよかった・・・洋榎とおったら好きになれる気がするし・・)
怜「あ、あの・・・」
怜(なんやこの恐怖感・・・洋榎と付き合えへん事になるの・・・嫌や・・・)
洋榎「ならええわ!」ニッコー!
怜「え・・」
洋榎「一緒におりたいし、付き合いたいちゅう事は、うちを好きになれそうなんやろ?」
怜「・・・そ、そやな///」
洋榎「そこで照れんでもええやん」
怜「う・・・」フイッ
洋榎「・・・・怜~♪」ダキッ
怜「っ!」
洋榎「・・・・・」ギュー
怜「痛っ!ちょ、離して!」
洋榎「え?お、おう・・・」スル..
怜「その・・・鍋が背中に当たって・・」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:43:11.05 ID:CGBxpkdF0
洋榎「お、おお!なるほど!持っとったの忘れてたわ」アハハ
怜「・・・・もう」クスッ
洋榎「・・・・あ」
怜「?」
洋榎「あかん・・今、ムラッときてもうた」
怜「??」
洋榎「・・・よいしょ」ゴト..
怜「ん?鍋置いて何を」
洋榎「・・・・」スタスタ
怜「へ?」
洋榎「んっ」
怜「んむぅ?」
竜華「―――――」
セーラ・浩子・泉「!!!」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:44:43.26 ID:CGBxpkdF0
怜「な、な・・・///」
洋榎「ごめんな?怜が可愛すぎてキスしたなったんや」エヘヘ
怜「~~~~っ///」
怜(なんやこれ!?このフワフワした感じ・・・落ち着かんけど不快やない・・・ううう~)
竜華「あたご・・・ひろえ・・・」ユラー
洋榎「んぉ?」
竜華「あたご・・ひろえ・・・・」
洋榎「な、なんやこの迫力・・・」ゴクリ
怜「りゅ、りゅーか?」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:46:30.37 ID:CGBxpkdF0
セーラ「お、おい二人とも逃げた方が・・・」
浩子「ええ・・このままやと危険です」
泉「私らじゃ抑えきれませんわ」
洋榎「そ、そうなん?じゃ、うちらはこれで・・・・あ、鍋・・」ヨイショ
怜「ほ、ほな、あの・・・また明日・・」
セーラ「りゅ、竜華!こらえて!」ガシッ
泉「手出したらあきません!」ギュー!
竜華「許さへん!!愛宕ォォー!!」ガァー!
洋榎「お?おおお?両さんに騙された回の大原部長みたいや」
怜「言うてる場合か!逃げるで!」
怜(まったく・・・洋榎とおったら退屈しそうにないわ)クス..
竜華「怜ーーーー!!」
【終わり】
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:49:54.67 ID:CGBxpkdF0
読んでくれた人、どうもありがとう。
短くて申し訳ないです。
洋榎「お!園城寺やん」怜「ん?」