3: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 21:41:21.47 ID:INJWDpgi.net

せつ菜「~♪」ルン

愛「せっつー、ご機嫌だねー!」ニコッ

せつ菜「あれ、そう見えましたか!?」

愛「せっつーはわかりやすいからね!」

愛「歩夢とうまくいってるんだ?」

せつ菜「ま、まあ、お陰様で」エヘヘ

愛「ふーん」ニヤッ

愛「ねえねえ、どこまで進んだの?」

せつ菜「え、どこまでって……」

愛「たっぷりエッチしてる?」ニヤニヤ

せつ菜「なっ……!」バッ

せつ菜「何を言い出すんですか、愛さん!」カアアア

せつ菜「そういう話は、しないです……」

愛「えー、いいじゃん! たまにはさ!」

愛「どうなの? エッチの時の歩夢、可愛い?」

せつ菜「……!」

せつ菜「か、可愛いですよ……」ボソッ

愛「へー、いいなー!」

愛「……」

愛「私も歩夢としてみたいな……」

せつ菜「!?」

愛「歩夢のこと、とっちゃってもいい?」

せつ菜「何を言ってるんですか?」ギロッ

愛「ちょ、冗談だって! せっつー、そんな怖い顔しないでよ!」アハハ

せつ菜「もう……変なこと言うのやめてください……」

せつ菜「だいたい、愛さんには璃奈さんという素敵な恋人がいるじゃないですか」

愛「あはは、そうなんだけどね! そうなんだけど……」

せつ菜「……?」

愛「……」

愛「りなりーとのエッチってつまんないんだよね……」



4: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 21:46:05.94 ID:INJWDpgi.net

せつ菜「え……?」

愛「ほら、りなりーって表情出すの苦手じゃん?」

愛「普段は全然気にならないし、りなりーの考えてることすぐにわかるんだけど」

愛「エッチの時も無表情なのは、さすがにね……」

愛「気持ち良いのかどうかもわかんないし、反応ないからしてて虚しくなるっていうか……」

愛「つまんないんだよね……」

せつ菜「そんな……」

せつ菜「そんなこと言うの、璃奈さんが可哀想です……」

愛「そうだよね。アタシ、最低だよね」

愛「ごめんねせっつー、変な話して」ガタッ

せつ菜「いえ……」

せつ菜(愛さん……)



7: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 21:50:14.79 ID:INJWDpgi.net

侑「璃奈ちゃん、お待たせー!」

璃奈「侑さん、わざわざごめん」

侑「ううん、全然いいよ!」ニコッ

侑「それで相談したいことって?」

璃奈「うん」

璃奈「みんなが知ってるとおり、私、表情出すのが苦手で」

璃奈「普段はボード使ってるけど、やっぱり自分の表情変えられるようになりたいなって」

侑「そっかー。でも、璃奈ちゃんは今のままで何の問題もないと思うけど」

璃奈「……」

璃奈「私もこれでいいのかもって、思ってたの……」

璃奈「でも、愛さんと付き合い始めて、やっぱりこのままじゃダメなんだって」

侑「愛ちゃんなんて、璃奈ちゃんのこと一番よくわかってるじゃん! 表情に出さなくても、璃奈ちゃんのこと何でもわかると思うけど」

璃奈「うん。普段はね」

璃奈「でも、愛さんとエッチするようになって、その時も私、表情変わらないから……」

侑「……」

璃奈「声も出ないし、身体も反応しない。愛さんがしてくれても、私はいつも通り」

璃奈「きっと愛さんのこと満足させてあげられてない」

璃奈「愛さん、いつも寂しそうな顔するの」

璃奈「私、それが嫌なの。愛さんからこんなにたくさんのものを貰ってるのに、愛さんに返せない自分が、嫌なの」

侑「……」



11: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 21:55:30.35 ID:INJWDpgi.net

侑「璃奈ちゃんは気持ちよくないの……?」

璃奈「……」

璃奈「たぶん、気持ちいい……んだと思う」

璃奈「でも、それをどう表せばいいかわからない。やり方がわからない……」

璃奈「エッチの時にボード使うわけにもいかない……」

侑「そっか……」

璃奈「私は愛さんが初めての恋人だけど、愛さんは今まで何人も付き合ってきたみたいだし」

璃奈「他の子と比較したら、絶対私とするのは楽しくない……」

璃奈「私、愛さんに退屈させて、飽きられたくない……」

侑「……」

璃奈「だから……侑さんに教えてもらいたくて」

侑「え……?」

璃奈「どうすれば愛さんに喜んでもらえるか、教えて欲しい」

璃奈「エッチの時、どうすればいいか、教えて欲しい」

侑「そ、そんな! 私じゃ、そんなの……!」

璃奈「侑さんしか! 侑さんしか、いないの……」

侑「……!」

璃奈「かすみちゃんは、こういう話苦手だし」

璃奈「しずくちゃんは、演劇部の本番前で忙しいし」

璃奈「こんなこと聞けるの、侑さんしかいないの……」

侑「璃奈ちゃん……」



14: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:00:08.43 ID:INJWDpgi.net

愛(いやー、あのせっつーもやることやってんだなぁ)

愛(歩夢どんな風に鳴くんだろ?)

愛(ま、2人がラブラブみたいで良かったけどさ)

愛(愛さんもたまには思いきりエッチしたいなぁ)


色葉「愛先輩!?」バッ

愛「……!」

愛「あ、色葉っちじゃん!」

色葉「こんにちは!」

色葉「愛先輩、今日もかっこいいですね!」

色葉「今度のライブ、楽しみにしてますね!」ブンブン

愛「うん、いつもありがとね!」ニカッ

色葉「あ、そうだ! 焼き菓子同好会で焼いたクッキーです! 出来たてなので、良かったら食べてください!」

愛「いいの!? めっちゃ美味しそうじゃんっ!」

愛「……」パクパク

色葉「……!!」キラキラ

愛「すっごく美味しいよ! さすが焼き菓子同好会だね!」ニコッ

色葉「嬉しいです! ありがとうございます!」パアア

愛「……」モグモグ

色葉「……」キラキラ

愛「……」ゴクン

愛「こんな美味しいクッキー貰ったなら、何かお礼しないとね」

色葉「え、いや、お礼なんて……!」

愛「色葉っち、この後ちょっと時間ある?」



15: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:03:29.96 ID:INJWDpgi.net

  ◆

ガサッ ガタッ ドン

色葉「あ、愛先輩……!?」ドキッ

愛「色葉っち、楽しいことしようよ」バッ

色葉「え、ちょ……」

愛「ここなら誰も来ないからさ」バサッ

愛「……」ギュッ

色葉「……っ!//////」

愛「クッキーのお礼だよ」ナデナデ

色葉「愛さん///////」

愛「緊張してる?」

色葉「えっと、はい……」

色葉「あ、あの……」

色葉「優しく、してください……」

愛「……」

愛(チョロ……)



19: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:08:18.96 ID:INJWDpgi.net

侑「とりあえず息遣いを意識してみたら?」

璃奈「息遣い?」

侑「無理に声出そうとか、表情変えようとか思わないでさ、息遣いを自然と速くさせてみるの」

侑「はぁ、はぁ、って感じで」

侑「それだけで興奮してるように見えるし、璃奈ちゃん自身も興奮できるかも」

璃奈「わかった。やってみる」

璃奈「はぁ……はぁ……」

璃奈「はぁ……」

侑「……」

璃奈「難しい……」ガクッ

侑「まあ、急にやるのは無理だよね」アハハ

侑「そしたらさ、私を愛ちゃんだと思って!」

璃奈「え?」

侑「りなりー、大好きだよ」ギュッ

璃奈「……っ!」

侑「こんな風に、愛ちゃんに後ろから抱きしめられたら興奮しない?」ギュッ

侑「ドキドキしたら、それに合わせて呼吸を荒くしてみるの」

璃奈「……ぁ……はぁ……」

璃奈「はぁ……はぁ……」

侑「そう、いい感じ、いい感じ」

璃奈「侑さん……はぁ……これが、はぁ……興奮してるってこと……?」

侑「そうだよ、りなりー」ギュッ

璃奈「はぁ……はぁ……」



21: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:11:58.87 ID:INJWDpgi.net

璃奈「はぁ……はぁ……」

璃奈(なんでだろ、呼吸の乱れが止まらない……)

璃奈(私、今興奮してるんだ……)

璃奈「ゆ、侑さん……」トロン

侑「……っ!」

侑「……」グッ

侑「はい、おしまいっ!」バサッ

璃奈「あ……」

侑「璃奈ちゃん、いい感じにできてたよ!」

侑「愛ちゃんに抱きしめられた時もそんな感じでいけば、愛ちゃん璃奈ちゃんにもっと夢中になっちゃうよ!」ニコッ

璃奈「……」

璃奈「やっぱり侑さんに相談して正解だった。侑さん、経験豊富なんだね」

侑「いや全然豊富ではないけど……今、彼女いないし」アハハ

璃奈「侑さん、ありがとう」



23: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:18:58.15 ID:INJWDpgi.net

  ◆

愛「りなりー、帰ろっ♪」ニコッ

璃奈「うん」

愛「……」ニギッ

璃奈「……」ニギッ

愛「今日も練習張り切っちゃったよー!」テクテク

愛「りなりーもライブのイメージ固まった?」

璃奈「うん。PVも編集したから、愛さんにも観て欲しい」

愛「もうできたんだ! じゃあ、さっそくりなりーの家で観ようよ!」

璃奈「うん」

璃奈(愛さん、好き)

璃奈(愛さんのこと喜ばせたい)

璃奈(侑さんにあそこまで協力してもらったんだもん)

璃奈(きっと大丈夫だよね)



27: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:21:57.76 ID:INJWDpgi.net

  ◆

ファンに手を出しておきながら、その日のうちにやっぱり恋人の身体が欲しくなる。

だって、りなりーだもん。


りなりーのことが大好き。

りなりーの見た目も、声も、性格も、仕草も、すべてが大好き。

りなりーこそ、私の理想の恋人なんだ。

だからいつだって、りなりーを抱きしめたら、そのまま押し倒したくなる。



「りなりー、めっちゃ可愛いよ」

「愛さん……」



その日も、りなりーのその小さな身体を貪り、愛撫し、たくさんの口づけを落とした。

私の中の愛のありったけを、りなりーに注ぎ込んだ。


それでも、りなりーは何の反応もしてくれなかった。


声の一つも漏れなければ、眉はぴくりとも動かない。

さっきのファンの子なら、とっくに絶頂して、涙を零しながら恍惚とした表情を私に向けていたというのに。



いつもそうだ。

りなりーは、そうなんだ。



28: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:27:53.41 ID:INJWDpgi.net

私はこんなにもりなりーのこと好きなのに、りなりーは私を感じてくれない。

本当は私のこと、あんまり好きじゃないのかな。

そんな不安な気持ちにさえなる。


それでも諦めたくなくて。

りなりーにもっと深く愛撫して、じっくりと攻め続ける。

さっきのファンの子なら絶叫しながら、仰け反ってる頃合いだ。


「…………」


それでも、りなりーから返ってくるのは沈黙のみだった。



29: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:36:48.24 ID:INJWDpgi.net

どうして……?


愛さんは、こんなにもりなりーのこと大好きだって言うのに……

他の誰もがよがってくれるのに、どうしてよりによって、世界で一番好きなりなりーが感じてくれないの?

私の愛が何も届かないみたいに……


私はりなりーさえ気持ちよくできればいいのに。

私はりなりーに、こんなにも大きな愛を注いでるのに。

りなりーには届かない。


なんで。


なんで!!!!



バチン!



鋭い音が部屋に響き渡った。

一瞬、何が起こったかわからなかった。


りなりーを見れば、少し目を見開いてこちらを見ていた。

普段無表情のりなりーが、この時はほんの少しの驚きの表情があった。

そして、片方の頬がほんのり赤い。


続いて私は、自分の右手の手の平を見つめた。

手の平に残るジンジンとした痺れるような感触。

その時、私は自分のしたことに気付く。

途端、全身がガタガタと震え始めた。



31: 名無しで叶える物語 2021/07/02(金) 22:41:39.69 ID:INJWDpgi.net

「ご、ごめん、りなりー……ごめっ……」


声がうまく発せられない。

ポロポロと涙がこぼれ出す。


「あ、あ、アタシ、そんなつもりじゃ……ごめん、りなりー、ごめんっ……!」


全身の力が抜けていく。

泣きじゃくりながら、りなりーに抱きつく。

何やってるんだろ、私。

いくらなんでも最低だ……


りなりーは何度も「大丈夫だよ」「平気だよ、愛さん」って言ってくれた。

それでも、私は何度も何度も、涙が枯れるまでりなりーに謝り続けた。



この日のことは今でもよく覚えてる。

わんわん泣き続ける私の頭を、りなりーが優しく撫でてくれたこの日のこと。

りなりーに初めて手を上げたこの日のこと。



58: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:01:53.62 ID:1YXFo+Jc.net

侑「どうだった?」

璃奈「……」

璃奈「ダメだった……」

侑「そっか……」

侑「この前はいい感じだったんだけど、本番は緊張しちゃったのかもしれないね」

璃奈「うん」

侑「でも、そこは回数重ねれば自然とできてくると思うよ!」

璃奈「うん、そうなったら嬉しい」

璃奈「侑さん、またこの前みたいに練習したい」

侑「え、この前みたいに?」

璃奈「うん。侑さんと練習した時はうまく呼吸を荒くできたから」

璃奈「あの感覚、ちゃんと身につけたい」

侑「でも、璃奈ちゃん、それなら愛ちゃんと練習した方が……」

璃奈「愛さんは……」グッ

璃奈「愛さんもきっと辛いんだ。私がダメだから……」

璃奈「これ以上、愛さんのことガッカリさせたくない」

璃奈「だから……」

侑「……」

侑「わかったよ。じゃあ、また練習してみよ」



60: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:11:11.13 ID:1YXFo+Jc.net

色葉「愛先輩っ!」

愛「あ、色葉っち!」

色葉「練習お疲れ様です!」

色葉「またクッキー焼いたので、良かったら食べてください!」

愛「これも美味しそうじゃん! ありがと!」

色葉「あ、あの、愛先輩……」

色葉「今度の休みって、空いてますか……?」

色葉「一緒にお買い物なんてどうかなって思いまして!」エヘヘ

愛「ごめん! 今度の休みは予定あるんだよね!」

色葉「そうですか……」

愛「それじゃクッキーありがとねっ!」スタスタ

色葉「あっ……」


愛「はぁ……」スタスタ

愛(1回ヤッたくらいで彼女面かぁ……めんどくさいな)

愛(適当にフェードアウトしよ)

愛「……!」

愛(あれ、せっつーと歩夢だ)

愛(2人で楽しそうに話してる)


せつ菜『~~、~~!』

歩夢『~~♪』

せつ菜『~~~! ~~!』ニギッ

歩夢『~、~~』ニコッ


愛「……」

愛(歩夢、せっつーと2人きりだと女の顔になってんじゃん)

愛(歩夢もあんな顔するんだ)

愛(せっつーしか知らない表情ってことね)

愛「……」

愛(私だって、私にしか見せないりなりーの表情知ってるし)



64: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:24:09.40 ID:1YXFo+Jc.net

そう、あの日から私たちの関係は変わった。

それは日に日に少しずつ増していって……


今日もりなりーの家に遊びに来た。

部屋に入るなり、私はりなりーの胸ぐらを掴んで、その身体を壁に強く打ち付けた。


「う……」


鈍い音とともに、わずかに顔を曇らせるりなりー。

そう、この表情。

私はその頬に思い切り平手打ちする。


バチン


りなりーの顔が横に逸れ、そのまま俯いた。

頬がピンク色に染まる。私の手の平の跡がつく。

今日も綺麗な色になりそうだった。


「…………」


りなりーは俯いたまま黙っている。

気のせいか、瞳が潤んでるようにも思えた。

見れば見るほど、本当に可愛らしい顔。

その美しさが、私の中の何かをより駆り立てていく。



67: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:31:44.34 ID:1YXFo+Jc.net

もっと。

もっとめちゃくちゃにしたくなる。


私はりなりーの胸ぐらを掴んだままぐっと引き寄せる。

りなりーのいい匂いがほのかに香る。

私が強く掴んでる所為で、りなりーはつま先立ちにならざるを得ないようだった。

両足をピクピクさせながら、なんとか立っているりなりー。

それを、勢いよく突き放す。

バランスを崩してよろけるりなりーの身体を横から蹴り飛ばし、ベッドに倒れ込ませた。


「い、痛いよ……愛さん……」


ベッドの上でりなりーは悶えながら、震える声で言った。

だいぶ強めに蹴った。

今のは本当に痛かったと思う。

でも、私はやめてあげない。

仰向けにしたりなりーに馬乗りになって、その頬を繰り返し叩いた。


傍から見ればひどい光景だろう。

だって2人の体格差は歴然だ。

身長も筋肉もある私が、小柄で華奢なりなりーを一方的に痛めつけている。

最低の構図だ。


でも。

それでも。

りなりーは苦痛の中で、顔を歪ませている。

私にしか見せない表情を見せてくれている。

確かに、私を感じてくれている。



68: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:40:08.59 ID:1YXFo+Jc.net

何度もビンタして、りなりーの両頬は随分と赤くなってしまった。

やはり瞳は潤んでいる。

そして、悲痛からくる微かな眉の歪みが愛おしかった。


「りなりーごめんね、アタシこんなで」

「ううん」

りなりーは首を横に振った。

「愛さんが満足してくれるなら、いいよ」


私は乱暴にりなりーの服を脱がす。

露になった可愛らしい2つの膨らみ。その蕾にしゃぶりつく。

舌で転がして、吸って、愛撫する。

でも、りなりーの反応はない。

そうだよね。それなら……

「っ!!」

2つの蕾を指できゅっと摘んだら、力を入れてつねった。

そして引っ張るような力も込めながら、グリグリと指の腹で押し潰すように摘み続ける。


「あ、愛さん、痛い!!」


溜まらず声を上げるりなりー。

痛いよね、そうだよね。


「りなりー、これはどう?」


今度は右手でりなりーの首元を掴む。

そのまま力を加え、絞めていく。


「ぅ……ぐ……あいさ……う……くるし……」

「苦しい? 苦しいの、りなりー?」

「ぐ……う、か………」


普段は絶対見れないりなりーの苦悶に満ちた表情。

もっと見たくて、首を絞める手の力も強まっていく。



70: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:45:01.32 ID:1YXFo+Jc.net

「あ、が…………あいさ…………」


りなりーが目を細める。

力なく、どこか遠くを見ているような視線。

美しい表情だった。

私は手を離す。


「ケホッケホッ、ケホッ!」


咳き込みながら、うずくまるりなりー。

その背中を摩ってあげる。


「大丈夫、りなりー?」


そう言う私の頬は緩み、りなりーの顔をもっと見たいと目を見開いていた。

エッチでこんなに興奮したのは初めてだった。



72: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 22:59:04.15 ID:1YXFo+Jc.net

翌日

璃奈「練習だとできるのに、やっぱり本番だと難しい……」

侑「呼吸速くしなきゃって、意識し過ぎると余計にできないのかもね」

侑「焦ることないよ!」

璃奈「うん」

侑「……」

侑「ねえ璃奈ちゃん……」

侑「ほっぺ……腫れてない……?」

璃奈「そうかな?」

侑「ちょっと赤いよ?」

侑「何かあったの……?」

璃奈「ううん。何にもないよ」

侑「そっか……」

璃奈「それより、今日も練習していい?」

侑「まだ続けるの?」

璃奈「ごめん、侑さんに迷惑かけてるのはわかってる……」

璃奈「でも、今の私がいるのは、愛さんのお陰なの」

璃奈「スクールアイドルになったのも、みんなに会えたのも、愛さんが引っ張ってくれたお陰」

璃奈「だから、愛さんに捨てられたら、私……」

侑「……っ!!」ギュッ

璃奈「あ……」

侑「捨てられるなんて……そんなこと言っちゃダメだよ、璃奈ちゃん」ギュウウ

璃奈「……」

侑「大丈夫だよ。愛ちゃん、璃奈ちゃんのこと大好きなんだから」

侑「だから変なこと考えないで」

侑「ほら、愛ちゃんのこと思い浮かべて」

璃奈「うん……」



74: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 23:05:03.50 ID:1YXFo+Jc.net

  ◆

「はぁ……はぁ……」

璃奈ちゃんの呼吸がだんだん荒くなっていく。

頬の腫れの所為か、それとも今の璃奈ちゃんの気持ちなのか、顔がほんのり赤く蒸気しているように見える。

普段は幼い顔立ちのはずなのに、今は大人っぽい色気を醸している。


それにしても、璃奈ちゃんの身体って小さいな。

こうやって後ろから抱きしめてるとよりわかる。

抱きしめること自体に背徳感があるくらいだ。

私よりもっと背の高い愛ちゃんが璃奈ちゃんとしてると思うと……

ゴクリと唾を飲み込み、それを想像するのをやめた。


「はぁ……侑さん……」


璃奈ちゃんが私を見つめる。

それに応えるように、私はぎゅっと璃奈ちゃんを強く抱きしめる。

その時、指が柔らかい膨らみに当たった。

この小さな身体に、決して大きくはないけどしっかりとある2つの膨らみ。

そこから指をどけようとすればできるはずなのに、指はそこから離れられず、そのまま膨らみに沈んでいく。

もにゅっとした心地よい感触。

そのまま僅かな力だけ込めて、優しくそこを揉んだ。


「…………」


璃奈ちゃんは荒い呼吸のまま、何も言わなかった。



77: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 23:12:06.55 ID:1YXFo+Jc.net

もう片方の膨らみにも手をつける。

後ろから両方を揉みしだいていく。ゆっくり、ゆっくりと。


「ん……」


やがて璃奈ちゃんが小さく吐息を漏らした。

それを合図に、私は璃奈ちゃんの制服のボタンを一つずつ外していった。

その中に手を滑り込ませ、服越しでも、下着越しでもなく、直にその膨らみを堪能する。

揉んでいる時、その先端部分にも触れる。

硬く尖っているその先端に。

指先で優しくそこを弾く。


「ぁ……」


璃奈ちゃんの口から声が漏れた。

それは、耳を澄まさなければ聞き逃してしまうほどの微かな声だったけど、確かに声になっていた。

表情も変わらず、声も出ないと言っていた、あの璃奈ちゃんが。


私はクリクリと両方の蕾を攻め続ける。

璃奈ちゃんは時折ピクンと身体を震わせた。


「ぁ……ん……ゆうさ……ぁ……」


聞いたことのない璃奈ちゃんの色っぽい声。大人の声。

それは表情にも表れていて。

迫り来る快楽に耐えるように、ぎゅっと唇をつぐんだ苦悶の表情がそこにあった。

そんなの見たら、私だってもう止まれない。

手を璃奈ちゃんの下半身に這わせていく。

細い太ももを撫で回してから、その場所に触れる。

そこはすでにぐちょぐちょだった。



80: 名無しで叶える物語 2021/07/03(土) 23:18:47.98 ID:1YXFo+Jc.net

「璃奈ちゃん……」

ゆっくりとそこを愛撫していく。

割れ目を指先でなぞり、突起を撫でる。


「ぁ……ぁ、ぁ……」

「璃奈ちゃん……」


璃奈ちゃんの息はさらに荒くなり、漏れる声も増している。

くちゅっと粘着質な音を立てながら、その場所を犯し続ける。

溢れ出る愛液が私の指に絡みつく。


「ゆうさ……ぁ……わたし……」

「いいよ、璃奈ちゃん」

「ぁ……あ、あっ……ああっ……!」


璃奈ちゃんは静かに身を跳ねた。

イッちゃったみたい。

しちゃったんだ、私も……


「はぁ……はぁ……侑さん……」


璃奈ちゃんが落ち着くのを待ってから、私は立ち上がる。


「今のこと、お互い忘れようね」

「侑さん……」

「愛ちゃんとうまくいくといいね」



璃奈ちゃんと別れ、1人俯きながら歩く。

愛ちゃんとうまくいって欲しい。

そのために私も力を貸した。

それは本当だ。

でも。

抱きしめてる時の璃奈ちゃんの匂い、身体の感触、色っぽい声、そして、快楽に必死に耐える表情。

それらがずっと頭から離れなかった。



111: 名無しで叶える物語 2021/07/10(土) 23:28:01.17 ID:PLt4yKmt.net

次の日も、その次の日も、私はいつも通り同好会に顔を出していたし、璃奈ちゃんにも会っていた。

璃奈ちゃんと話す時は、今まで通り接しようと努めた。

でも、思うようにいかなくて、ちぐはぐになっていたかもしれない。

あの事をなかったことにしようとして、忘れたくて、璃奈ちゃんを避けていたかもしれない。


だって、恋人のいる女の子に手を出したんだ。

許されないことだってよくわかってる。


でも、それでも。


無意識に璃奈ちゃんのことを目で追う私がいた。

廊下ですれ違う時、練習してる時、みんなと話してる時、どうしても彼女のことが気になってしまう。


そして、それは着替えの時だった。

練習前、璃奈ちゃんが着替えるところを、さり気なく、私は見てしまっていた。

そこであることに気づく。

璃奈ちゃんの太ももや背中にあざができていることを。

注意深く見ないと見逃してしまうような箇所だったけど、それは紛れもなく痛ましいあざだった。

この前、璃奈ちゃんの頬が腫れていたことを思い出す。


璃奈ちゃんとのことを忘れたい。

だから、距離を置きたい気持ちはあるのに。


見て見ぬふりなんてできなかった。



112: 名無しで叶える物語 2021/07/10(土) 23:33:47.24 ID:PLt4yKmt.net

  ◆

璃奈「侑さん、話って?」

侑「璃奈ちゃん、ライブの準備は順調?」

璃奈「うん。またみんなで楽しめること、いろいろ考えてる」

侑「そうなんだ! 楽しみだね!」ニコッ

璃奈「侑……さん……?」

侑「……」

侑「璃奈ちゃん、あのさ」

侑「誰かに乱暴されてない……?」

璃奈「え……」

侑「ごめん、璃奈ちゃんの太ももにあざがあるの見えちゃって……」

璃奈「ああ、これは転んだだけで」

侑「背中にもあるよね?」

璃奈「……」

侑「この前、ほっぺ腫れてたのも、気のせいじゃなかったんだ……」

侑「誰にされたの?」

璃奈「……」

侑「璃奈ちゃん……!」

璃奈「侑さんには……」

璃奈「侑さんには関係ない……」

侑「……!」

侑「関係あるよ!」

璃奈「私のことは、心配しなくていいから」

璃奈「……っ!」タタッ

侑「あっ! 璃奈ちゃん!」



116: 名無しで叶える物語 2021/07/10(土) 23:41:43.05 ID:PLt4yKmt.net

侑(璃奈ちゃん、やっぱり私には話せないんだ……)

侑(でも放ってなんかおけないよ……)

侑(もっと璃奈ちゃんに近い人で、味方になってくれる人……)

侑(やっぱり愛ちゃんだよね)

侑(正直、あんなことしちゃって、愛ちゃんには合わせる顔がないと思ってたけど、そんなこと言ってられないよね)



117: 名無しで叶える物語 2021/07/10(土) 23:50:48.41 ID:PLt4yKmt.net

愛「え、りなりーが……!?」

侑「うん、身体にあざがあったんだ」

侑「親に虐待されてるのかも……」

愛「……」

侑「璃奈ちゃんの親って会ったことないし、どんな人かわからないけど」

侑「ずっと家空けてるみたいだし、帰ってきた時にもしかしてって」

愛「そっか……」

侑「でも璃奈ちゃん、私には話したくないみたいでさ」

侑「愛ちゃんは何か知ってる?」

愛「うーん、愛さんもよくわかんないな……」

侑「私も心配で堪らないんだけど」

侑「璃奈ちゃんの力になってあげられるのは愛ちゃんしかいないと思うから……」

侑「だから……」

愛「……」

愛「わかった。りなりーに聞いてみるよ」

愛「もし本当にそんなことがあったら、愛さんも許せない」

侑「うん。お願いね、愛ちゃん」

愛「教えてくれてありがとね、ゆうゆ」



119: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 00:02:17.75 ID:76u17CoV.net

  ◆

愛「ゆうゆがりなりーのこと心配してたよ」

愛「もしかして虐待されてるんじゃないかって」

璃奈「そうだったんだ……」

愛「本当は愛さんからの愛なのにね!」

璃奈「うん」

愛「でも、ゆうゆがあれだけ心配してくれるなんて」

愛「愛されてるね、りなりー」

璃奈「……」

璃奈「愛さん、私、悪い子なの……」

愛「……?」

璃奈「だから」

璃奈「お仕置きして……?」

愛「……」ムラッ



120: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 00:16:37.03 ID:76u17CoV.net

数日後

あれから、やっぱり璃奈ちゃんのことが心配だったけど、璃奈ちゃんに1番近しい愛ちゃんに託したのだから、きっと大丈夫って自分に言い聞かせていた。

愛ちゃんって同学年なのに、まるで上級生みたいな頼もしさもあるし、璃奈ちゃんだって、私なんかよりよっぽど頼りにしてるに決まってる。

だから、後は愛ちゃんに任せておけば大丈夫。


その日も、たまたま璃奈ちゃんと一緒に着替えることになった。


璃奈「……」チラゥ


私の気のせいかもしれないけど、璃奈ちゃんは私の目を気にするように、こそこそと、素早く着替えを済ませようとしていた。
焦るように、練習着を被る璃奈ちゃん。



嫌な予感がした。



身体が勝手に動いていた。

私は璃奈ちゃんに詰め寄り、練習着に手をかけていた。


璃奈「侑さん!?」

侑「璃奈ちゃん、ちょっと見せて」


璃奈ちゃんの練習着をめくり上げる。


侑「嘘……」


璃奈ちゃんのあざは増えていた。



121: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 00:24:17.39 ID:76u17CoV.net

  ◆

愛「ゆうゆ、その件は愛さんに任せてよ」

侑「うん、そうしたいんだけど……」

侑「でも璃奈ちゃんのあざ、どんどん増えてるんだよ?」

侑「こんなの絶対おかしいよ!」

愛「……」

侑「愛ちゃん、私、児童相談所に通報しようと思う」

侑「これ以上エスカレートする前に止めなくちゃ」

侑「今電話するね」カチャッ、カチカチ

愛「ちょ、ちょっと待った! ゆうゆ!」バッ

侑「愛ちゃん?」

愛「そんな大事にすることないって!」

侑「でも!!」

愛「はぁ……」

愛「りなりーのさ、やったの私なの」

侑「え……?」



123: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 00:31:59.66 ID:76u17CoV.net

愛「プレイの一環って言うの? 最近私たちそういうのにハマっててさ」

愛「ごめんね、ゆうゆに正直に言えば良かったんだけど、こういうの言いづらいじゃん?」

愛「りなりーもそれで言いたくなかったんだと思うし」

侑「そう……だったんだ……」

愛「だから、ゆうゆが心配する必要は一切ないんだよ!」

愛「2人で楽しんでるだけだからさ!」

侑「なんだぁ……私の勘違いか……」アハハ

侑「……」

侑(2人がそんなことしてるなんて、考えもしなかったな)

侑(虐待がなかったなら良かったよ)

侑(でも、璃奈ちゃんもそういうの好きって、ちょっと意外かも……)



124: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 00:41:39.46 ID:76u17CoV.net

歩夢「それでその時、せつ菜ちゃんがね!」

侑「……」ボーッ

歩夢「侑ちゃん……?」

侑「あ、ごめん歩夢! なんかぼーっとしちゃった!」アハハ

歩夢「侑ちゃんが珍しいね」

歩夢「困ってることがあったら言ってね?」

侑「うん、大丈夫だからさ! ごめんね歩夢!」

侑(……)


あの問題は解決したはずなのに。

やっぱり私の中では何かが引っかかっていた。

愛ちゃんを喜ばせたいという璃奈ちゃんの切実な願い、それによる切ない表情、いくつもの痛ましいあざ、庇うように何も話さない璃奈ちゃん、そしてあざはまた増えて……


まとまらない考えが頭の中をぐるぐると回る。

あの2人が幸せならそれでいいはずなのに。

璃奈ちゃんが幸せならそれでいいはずなのに。


璃奈ちゃんの見せた、あの微かな表情が、とてもそうだとは、私には思えなかったんだ。



125: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 00:48:18.78 ID:76u17CoV.net

侑「ごめんね璃奈ちゃん、また呼び出しちゃって」

璃奈「侑さん、あざのことは……」

侑「うん、愛ちゃんから聞いたよ」

璃奈「それなら……」

侑「それはわかったんだけどさ……」

侑「なんていうか……」

侑「璃奈ちゃんは辛くない?」

璃奈「え……?」

侑「いや、こんなこと、部外者の私が言うのもお節介かもしれないけど……」

侑「璃奈ちゃんの身体のあざ、すごく痛そうだったから……」

侑「璃奈ちゃんがもし辛い思いしてたら嫌だなって」

璃奈「……」

侑「なんてね! 2人のこと口挟むのやっぱりおかしいよね!」

侑「2人が仲良しなことなんて誰が見てもわかるからね! 変なこと言っちゃってごめんね!」

璃奈「……」

璃奈「侑さん、私ね……」

侑「……?」

璃奈「この前の侑さんとのこと、愛さんとできたら、どんなに幸せだろうって思ってるの」

侑「……」

璃奈「でもね、それができないの……」

璃奈「私が、ダメだから……!!」ポロッ

璃奈「私が、不良品だから!!」ポロポロ

侑「……!!」




気づいた時、私は璃奈ちゃんに口づけしていた。



127: 名無しで叶える物語 2021/07/11(日) 01:05:23.86 ID:76u17CoV.net

どれくらい時間が経っただろう。

私は璃奈ちゃんへの口づけをやめなかった。

唇が触れるだけでなく、舌を潜り込ませての、深いキスまでしていた。

何度も。何度も。


とにかく、私の想いを伝えたかった。

璃奈ちゃんへの想いを伝えたかった。


侑「不良品なんて、そんなこと、絶対言わないで……」


涙が堪えられず流れる。

璃奈ちゃんのこの表情に、この言葉に、どれだけの悲しみが詰まっていたのだろう。

それを私なんかが癒せるはずもない。

だけど。

それでも私は璃奈ちゃんに伝えたかった。

あなたのこと、大切に想ってる人がいるんだよってこと。

私は璃奈ちゃんのこと、大好きだよってこと。


璃奈ちゃんは驚いてるようだったけど、その表情には切なさが籠っていた。


私はキスを続ける。

璃奈ちゃんに、あなたは魅力的な女性だよって、伝えたい一心で。



ガラガラガラ



それは突然のことだった。

空き教室のこの場所の扉が開いたのだ。


愛「え……りなりー……?」

愛「ゆうゆ……何してんの……?」


時間が永遠に止まったかのように思えた。



147: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:04:57.12 ID:dlhsWl+9.net

愛「2人で何してんの……」

侑「……」

璃奈「愛さん……」


愛ちゃんが璃奈ちゃんと私を睨みつける。


愛「私に隠れて2人でこんなことしてたんだ」

愛「これが初めてじゃないよね?」

侑「……」

愛「ねぇ、なんとか言いなよ!」ガシッ


愛ちゃんは私の胸ぐらを掴んで、勢い良く壁に叩きつけた。

背中に鈍い痛みがあった。


侑「ごめん……」

愛「人の彼女に手出したんだよ!?」

愛「こんなこと、許されるわけないじゃん!」


私を抑えつけたまま、激しい剣幕で迫る愛ちゃん。

もの凄い力だった。



148: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:10:28.36 ID:dlhsWl+9.net

璃奈「ごめん、愛さん、違うの、私が悪いの!」

璃奈「だから乱暴はやめて!」

愛「違うって何が!?」

愛「りなりーはゆうゆのこと庇うの!?」

璃奈「侑さんは私の相談に乗ってもらってただけ……」

璃奈「悪いのは私だから!」

愛「そんなの言い訳にしても酷すぎるよ」

愛「りなりーが自分が悪い子だって言ってたの、こういうことだったんだね」

璃奈「……」

侑「愛ちゃん、本当にごめん……」

愛「ゆうゆがそんな人だと思わなかったよ」

愛「キスから先もしてんじゃないの?」

侑「…………」

愛「……っ!!」

愛「ふざけないでよ!!!!」


バチン


愛ちゃんが私の頬を平手打ちした。

普段感じることのない、鋭い痛みが走った。

そしてその痛みはジンジンと残る。


この痛み……

こんな痛みを、璃奈ちゃんはいつも受けてたんだ……



149: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:14:52.92 ID:dlhsWl+9.net

璃奈「愛さん、やめて!!」ガシッ

璃奈「お願い……」ポロポロ


璃奈ちゃんは愛ちゃんにすがりながら、必死に止めようとしてくれていた。


愛「だから、なんでりなりーは庇うの!?」

愛「チューしてたら、ゆうゆの方が好きになっちゃった?」

璃奈「違うよ! 私は愛さんが……」

璃奈「でも悪いのは私だから! 私にたくさんお仕置きして!」

璃奈「侑さんに乱暴するのは……やめて……」ポロポロ

愛「りなりーもそんな風に泣いたりするんだね」

愛「だって。ゆうゆ。りなりーが優しい子で良かったね」

愛「愛さんは絶対許せないけど」ガシッ


愛ちゃんは胸ぐらを掴んだ私を、固い床に向かって投げ飛ばした。

怒りのままに込められたその力に、私の全身は地に叩きつけられ、強打する。



150: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:19:29.43 ID:dlhsWl+9.net

侑「……っ!!」

璃奈「侑さん!!」

愛「璃奈!!」

璃奈「……!」ビクッ

愛「ゆうゆに近づいたらダメだよ?」

愛「ゆうゆも、もうりなりーには絶対近づかないでね」

愛「また何かあったら、タダじゃ済まないから」

侑「ぅ……ごめん……なさい……」

璃奈「愛さん、侑さんは本当に悪くないの……」

璃奈「悪いのは変な相談した私だから……」

璃奈「侑さんは私に優しくしてくれただけで……」

愛「優しくって……それがキスして、エッチすることなの!?」

璃奈「……」

愛「まあいいや。もう、ゆうゆの顔も見たくないからさ」

愛「行こ、りなりー。たっぷりお仕置きしてあげる」

璃奈「うん……」



151: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:30:32.88 ID:dlhsWl+9.net

教室を出て行こうとする愛ちゃん。

それに続いて歩き出す璃奈ちゃん

一瞬、私の方を振り返り、心配の眼差しを向けた。

その瞳からまた、一粒涙が流れる。


お仕置き?

お仕置きって何?

この後、璃奈ちゃんは何をされるの?


私の脳裏に蘇る。

頬を腫らした璃奈ちゃんの顔。

あざだらけの身体。

悲しみに満ちた表情。


このまま行かせちゃダメだ。

絶対に止めなきゃダメだ。



正直、今の愛ちゃんは怖い。

普段見たことのない剣幕と、圧倒的な力で、私の心は萎縮していた。

でも、それでも……

ガタガタと震える足をなんとか抑えつけて立ち上がり、そのまま璃奈ちゃんの方へ駆けて出した。


侑「待ってよ!!」


璃奈ちゃんの手を掴み、私の方に引き寄せる。

そのまま、愛ちゃんに対峙した。

愛ちゃんを璃奈ちゃんに近づけないようにして。


侑「璃奈ちゃんは、渡さない」



153: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:41:39.66 ID:dlhsWl+9.net

愛「は!!?」

愛「りなりーは私の彼女だよ? 渡さないって何!?」

愛「それに、今りなりーに近づかないでって言ったばっかじゃん!」

侑「まだ!」

侑「まだ、璃奈ちゃんの気持ちを聞いてない!」

璃奈「……」

愛「聞いてないって!? りなりーが自分のこと好きになったと思ったの?」

侑「私のことはどうでもいいよ……」

侑「それよりも……」

璃奈「侑さん……?」

侑「ねぇ璃奈ちゃん。このまま愛さんについて行ったら、またひどいことされるよ?」

侑「それでもいいの?」

璃奈「……」

愛「あのさ、人の彼女にちょっかい出しといてひどいことって何?」

愛「私たちのことに首突っ込まないでよ!」

侑「ねぇ、どう璃奈ちゃん? 璃奈ちゃんは愛ちゃんにされること嬉しいの?」

侑「それとも……」

璃奈「……」

愛「りなりー、答えてあげなよ」

愛「りなりーだって嬉しいんだもんね」

愛「この後も、たくさんりなりーの喜ぶことしてあげるからさ!」

侑「今は璃奈ちゃんの気持ちを聞いてるの!!」

愛「……!」

侑「璃奈ちゃん、お願いだから、正直に答えて」

侑「本当の気持ち、教えて」

璃奈「…………」

璃奈「私は……」



155: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:47:06.27 ID:dlhsWl+9.net

璃奈「私は…………」ポロッ

璃奈「痛いの……やだ……」ポロポロ

璃奈「痛いのやだよ……愛さん……」ポロポロ

愛「……!」

侑「教えてくれてありがとう。璃奈ちゃん」

愛「え、な、なんで、りなりー……」

侑「璃奈ちゃんの本当の気持ちがわかった以上、璃奈ちゃんは渡せない」

侑「愛ちゃんみたいに暴力振るう人には絶対渡さない!!」

愛「……っ!」

愛「な、なんなの! 愛さん、意味わかんないんだけど!」

愛「もう2人で勝手にやってれば」

璃奈「愛さん……!」

愛「じゃあね、りなりー。楽しかったよ」



157: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:52:36.82 ID:dlhsWl+9.net

1人帰路につく。

一応浮気された側のはずなのに、この仕打ち、全然笑えないよね。

でも、私もりなりーにひどいことしてきたし、当然か……


私とりなりー、どうなっちゃうんだろう。

りなりーはこのまま、ゆうゆと付き合うのかな?

そうしたら、私はもうりなりーと楽しくお喋りとかできないのかな?


愛「…………」


急に現実味を帯びてきたその未来が、私に重くのしかかり、一筋の涙を零させた。


愛「ごめんね、りなりー、ごめんね……」


私、最低だった。

最低の彼女だった。

思い出すほど、後悔の念しかない。


今更、こんなの遅いよね。

わかってる。

でも、もしまたりなりーと一緒にいられるなら、その時こそ、私は……


愛「りなりー、大好きだよ……」ポロポロ


途中から愛し方を間違えちゃったかもしれないけど、りなりーのこと本当の本当に大好きだったんだよ?

世界で1番可愛くて、大好きだった。


だから、もしこの先やり直せなかったとしても……


もう少しだけ。

もう少しだけ、好きでいさせてよ、りなりー。



158: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 21:55:22.19 ID:dlhsWl+9.net

侑「落ち着いた……?」

璃奈「うん……」

侑「帰ろっか」

璃奈「侑さん、身体は平気なの?」

侑「うん、まだちょっと痛むけど、大丈夫だよ!」

璃奈「侑さん……」

璃奈「私、侑さんにたくさん迷惑かけた」

璃奈「でも、私のこと助けてくれて、ありがとう」

璃奈「守ってくれて、ありがとう」

璃奈「侑さん、凄く優しい……」

侑「……」

侑「私が優しいんじゃないんだよ」

侑「璃奈ちゃんがそうさせるの」

侑「私、璃奈ちゃんのこと大好きだから」ニコッ



159: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 22:00:58.26 ID:dlhsWl+9.net

2ヶ月後


侑「ふぁ〜〜」


朝の日差しに起こされ、目が覚める。

そこはいつもの自分のベッドじゃない。

昨日、璃奈ちゃんの家に泊まったんだ。


璃奈「侑さん、おはよう」

侑「おはよう! 早いね、璃奈ちゃん!」

璃奈「今日出かけるのが楽しみで、早く目覚めちゃった」

侑「そっか! 私もすごい楽しみだよ!」


身支度を終え、璃奈ちゃんのマンションを後にする。

澄み渡る快晴で、絶好のデート日和だった。


璃奈「あっ!」


躓いたのか、急に璃奈ちゃんの身体がフラつき、倒れそうになる。


侑「璃奈ちゃん!」


それを咄嗟に受け止め、支えてあげた。



160: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 22:02:25.19 ID:dlhsWl+9.net

璃奈「ごめん、侑さん」

侑「ううん」

璃奈「……」

璃奈「私、こんな風にずっと侑さんに助けてもらってる」

侑「何言ってるの」

侑「私だって、いつも璃奈ちゃんにすっごく助けられてるんだよ?」

侑「それに、璃奈ちゃんとこうしていられて、どれだけ幸せかわかる?」ニコッ

璃奈「……!」

璃奈「侑さん……」

璃奈「大好き」


私たちはゆっくり歩き出した。

力を込めれば壊れてしまいそうなほど、繊細で、ひんやりとしたその小さな愛しい手を、大事に大事に握りながら。



おしまい



161: 名無しで叶える物語 2021/07/13(火) 22:04:30.79 ID:dlhsWl+9.net

普段のイケメン愛さんなら、そらゃもう絶対りなりーに優しいだろうけど、キューアグしたくなる魅力もりなりーにはあると思うんです。
もちろん1番は仲良しのあいりな、ゆうりなですけどね!

保守いただいた方、お読みいただいた方、ありがとうごさいました!


元スレ
愛「りなりーとのエッチってつまんないんだよね……」