1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:13:07 ID:XcbHdl.g
アスカ(変ねあたし。前はこんなこと考えなかったのに。バカシンジ達に影響されちゃったのかしら)
アスカ(あたしは独り。それに慣れてる筈なのに...あたし、寂しいの?)
アスカ(バッカみたい)
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:18:58 ID:XcbHdl.g
アスカ「」ツー
アスカ(涙?あたし、泣いてるの....?)
アスカ(そんな訳ないわ。きっと変な夢見て気持ちが昂ってるだけよ。水でも飲んで落ち着きましょ)
パタン
アスカ(水、水っと....あ、あった!)
アスカ「」ゴクゴク
シンジ「あ、アスカ?」
アスカ「!?」
シンジ「どうしたの、真夜中に」
アスカ「...それはこっちの台詞。あんたこそ、何してんの」
シンジ「眠れなくてさ」ハハハ
アスカ「あっそ」
シンジ「アスカも、眠れないの?」
アスカ「ま、そんなとこね」
シンジ「電気つけていい?」
アスカ「勝手にすれば?」
パチ
シンジ「アスカ、水飲んでたんだ。僕も飲もうかな」
アスカ「...」
シンジ「アスカ?」
アスカ「なに」
シンジ「アスカ、目腫れてない?」
アスカ「気のせいよ」
シンジ「そうなのかな?」ジー
アスカ「ちょっ!人の顔覗き込まないでよ馬鹿!」パチン
シンジ「あたっ」
アスカ「全く!どうかしてんじゃないの!」
シンジ「やっぱり、目腫れてるよアスカ」
アスカ「気のせいよ」
シンジ「違うよ」
アスカ「気のせい」
シンジ「違う」
アスカ「気のせいだったら!」
シンジ「何かあったんなら、話してよ。僕じゃ頼りないかもしれないけど...アスカの力になりたいんだ」
アスカ「あんたのお情けなんか、いらないわよ!!」
シンジ「お、お情けって...」
アスカ「だってそうじゃない。あたしを助けようって?困ってるってあたしがいつ言ったの?いつ、あんたに助けてって言ったのよ?」
シンジ「そ、それは...」
アスカ「分かった?あたしはあんたの力なんか借りないし、頼らないわ。独りで生きてけるの、あたしは」
シンジ「アスカ!」
アスカ「あたしはもう、部屋に戻るから」
シンジ「アスカ、待って!」グイッ
アスカ「何よ!引っ張らないで!」
シンジ「泣いてたんだろ?何があったかは分からないけど、悲しいことがあったんだろ?」
シンジ「だったら、僕に話してみてよ!」
アスカ「あんたに話すことなんか、何もないわ!」
アスカ(そうよ...あたしは強いんだから)
シンジ「そう」
アスカ「そうよ。じゃ、おやすみ」
シンジ「僕も行っていい?」
アスカ「は?」
シンジ「アスカの部屋」
アスカ「バッカじゃないの!」
シンジ「ほら、言っただろ?僕、眠れなくてさ」
アスカ「だからって、あたしの部屋に来ることなんかないでしょ!何考えてるのよ?やらし~!スケベ!エッチ!変態!」
シンジ「別に、何も考えてないしするつもりもないよ」
アスカ「なら来ないで!あたしに構わないで!」
バタン!
アスカ(何なのよあいつ...調子、狂うじゃない)
シンジ「入るよ」ガララ
アスカ「来ないで」
シンジ「アスカが心配でさ」
アスカ「構わないでって言ったわよね、あたし」
シンジ「ほっとけないよ」
アスカ「馬鹿じゃないの!」
シンジ「そうかも」アハハ
アスカ「ほんっと馬鹿」
シンジ「で?話す気になった?」
アスカ「ならないし、あたしはもう寝る!」
シンジ「そんなに僕頼りないかな?」
アスカ「お情けなんかいらないってだけよ」
シンジ「...」
アスカ「あたしは強いの。エリートなの。ファーストと違って、贔屓されてる訳じゃない」
アスカ「実力でここまで来たの」
アスカ「だから、あんたが頼りないとかなんだとかは関係ないのよ」
アスカ「あたしは独りで生きられるの」
アスカ「分かった?なら帰って」
シンジ「嫌だ」
アスカ「は?」
アスカ「あんた、何言って....」
シンジ「誰もあたしの手を取ってくれない」
アスカ「え?」
シンジ「アスカは、そう思ってるんだろ?」
アスカ「何がよ」
シンジ「アスカはさ、独りで何でも出来る。要領がいいから、言われたことをすぐ覚えられるし大卒で頭もいい」
アスカ「そうよ。あたしはエリートなんだから」
シンジ「そう、それだよ。アスカを苦しめてるのは」
アスカ「どーいう意味よ?」
シンジ「独りで何でも出来ちゃうし、要領もいいからさ誰も気にかけてくれない。誰も心配したり、励ましてくれたりしない。孤独なんだよ」
アスカ「いいの。あたしは孤独でいいの!」
シンジ「だから寂しいし、辛いんだろ?」
アスカ「あたしのこと何でも分かってるようなえっらそーな口の聞き方しないで!」
シンジ「ほんとのことじゃないか」
アスカ「あたしは寂しくなんかない!孤独で構わないの!自分で望んで、今のあたしがいるの!」
シンジ「そう言い聞かせたいだけなんだろ?」
アスカ「違うわよバカシンジ!」
シンジ「でも、もう孤独とお別れしてもいい時期なんじゃないかな?」
アスカ「は?何が言いたいのよ」
シンジ「僕ら、もう家族みたいなもんじゃないか」
アスカ「そんなの、ミサトが勝手に言ってるだけでしょ。あたしには関係ないわ」
シンジ「確かにそうかも。でも僕は、アスカやミサトさんに救われたよ」
アスカ「あっそ」
シンジ「今度は僕が、アスカを救いたいんだ」
アスカ「あんたに何が分かるってぇの?」
シンジ「分からないよ」
アスカ「ほらね。家族ごっこは、ミサトと2人でやってれば!」
シンジ「分からないから、教えてほしいんだ」
アスカ「....」
アスカ「ほんとは、あんたの言った通り」
シンジ「え?」
アスカ「寂しいのかもしれない、あたし」
アスカ「最近は特に。あんた達に感化されちゃったのね」
シンジ「アスカ...」
アスカ「あたしを、ほんとのあたしを見て欲しかった」
アスカ「差し伸べた手を、取って欲しかったの」
シンジ「僕が取る」
アスカ「え?」
シンジ「アスカが、差し伸べてくれた手を僕が取るよ!決して離したりしない」
アスカ「それ、嘘じゃないでしょうね?」
シンジ「当たり前だよ」
アスカ「約束だからね?」
シンジ「うん」
アスカ「あんたって、ほんとに馬鹿よね」
シンジ「そうかもね」
アスカ「馬鹿で、おひとよしだわ。どうしようもないくらい」
シンジ「よく言われるよ」
アスカ「ね、シンジ...キス、しよっか」
シンジ「あ、アスカ!?」
アスカ「キスよキス」
シンジ「急に何言い出すんだよ!」
アスカ「あんたから誘ったようなもんじゃない」
シンジ「え、僕はそんなつもりじゃ///」
アスカ「何よ?キスしたくない訳?」
シンジ「いや、そ、それは....」
アスカ「男なんだからハッキリしなさいよ!」
シンジ「アスカはいいの?僕みたいな奴と、キスなんか...」
アスカ「あんたってほんとバカね」
アスカ「あたしが!したいって言ってんのよ!」
シンジ「な、なら...」
アスカ「ほら!早く!」
シンジ「う、うん!」
シンジ「するよ、キス...」
アスカ「もう!そんなんいちいち報告しなくてもいいのよ!雰囲気壊れるじゃない!」
シンジ「ごめん」
アスカ(...シンジとキス)ドキドキ
シンジ(目を閉じて頬を赤くさせるアスカ...何かエロいな)
シンジ(僕なんかで、ほんとにいいのかな?上手く出来るかな?)ドキドキ
シンジ(考えちゃダメだ考えちゃダメだ考えちゃダメだ)
シンジ「ん...」
シンジ「って!アスカ!」
アスカ「何よ?」
シンジ「何で目ェ開けてるんだよ!?」
アスカ「...」
シンジ「さっきまでちゃんと閉じてたじゃないか!」
アスカ「あんたのマヌケなキス顔が見たくってね」
シンジ「なななな!な、何言ってるんだよアスカぁ!」
アスカ「意外とかっこよかったわよ、あんたのキス顔」
シンジ「そういう問題じゃないよ!開けてたらやりにくいじゃないか!」
アスカ「あんただけあたしのキス顔を拝むだけ拝んで、あたしはあんたのキス顔見られないとか不公平じゃない」
シンジ「それはそうかもしれないけどさ...」
アスカ「はいはい。分かったわよ。ちゃんと目ェ閉じるからちゃんとキス、しなさいよ?」
シンジ「分かってるよ///」
シンジ「んっ....」
チュッ
シンジ「///」
アスカ「///」
シンジ「アスカ....顔真っ赤」
アスカ「あんただって///」
シンジ「へへ」
シンジ「アスカ」
アスカ「何よ...って!きゃっ!」
ギュッ
シンジ「アスカ」
シンジ「アスカ、好きだよ」
アスカ「何よ突然!」
シンジ「キス、しちゃったしさ...言わなきゃって」
シンジ「僕、アスカが好きなんだ。自信家で自己主張が強くて」
シンジ「でも誰より繊細で傷付きやすくて、優しくて。そんなアスカを守りたいと思ったし、傍にいたいって思うんだ」
アスカ「シンジ...」
シンジ「僕じゃダメかな?」
アスカ「あたしも、あんたが...シンジが好きよ」
アスカ「初めて、あたしをちゃんと見てくれたもの。あたしを分かってくれたもの」
アスカ「それにね、そんなのなくたってあたしはあんたを好きになったと思うわ」
シンジ「アスカ....」
アスカ「弱っちくて、とろくて、臆病だけど。いつかママが読んでくれた絵本に登場した、憧れの王子様とはほど遠いけど」
アスカ「あたしはあんたが好き。ご飯だって...その、い、いつも美味しいと思ってるし」
アスカ「優しいし」
アスカ「好きよバカシンジ」
シンジ「アスカ...僕達、両想いなんだよね?」
アスカ「...そうなるんじゃないの」
シンジ「じゃあさ」
アスカ「何?」
シンジ「一緒に寝ない?」
アスカ「ちょ!あんたねぇ、いきなり何よ!じ、自分の部屋!自分の部屋があるじゃない!」
シンジ「そうだけど」
アスカ「自分の部屋で寝なさいよ!」
シンジ「アスカと寝たい気分なんだ」
アスカ「あんたってほんっと馬鹿!つくづくどうしようもない馬鹿だわ!何であんたなんか好きになっちゃったのかしら!」
シンジ「ダメ、かな?」
アスカ「もう!しょーがないわね!今回だけなんだから!」
シンジ「へへ」
アスカ「いい?やらしーこと考えないでよ?」
シンジ「か、考える訳ないじゃないか///」
アスカ「ほんとかしら?」
シンジ「当たり前だよ!」
アスカ「どーかしら?」
シンジ「本当だってば!」
アスカ「ま、信じてあげる」
アスカ「寝るわよ」
シンジ「うん」
アスカ「電気消すわよ?」
シンジ「うん」
アスカ「」ドキドキ
シンジ(じ、自分から言ったものの...眠れないや)ドキドキ
シンジ(アスカの匂いがする///)
アスカ(シンジの匂いが...)
アスカ(ダメだわ、寝れない)
翌日
ミサト「たっだいま~!おはよー!」
ミサト「あら?」
ミサト(変ね。いつもこの時間はシンちゃんがご飯作ってるのに...)
シンジ(やっぱり寝足りないや...)ガララ
ミサト(!?な、何でシンちゃんがアスカの部屋から出て来る訳ぇ?)
アスカ(思いっきり寝不足ね)ガララ
シンジ「あ、アスカおはよ」
アスカ「シンジおはよ」
アスカ「あんた、寝れた?」
シンジ「寝れる訳ないよ///」
ミサト(デキたわね)
ミサト「あらお二人さん♡朝からおアツいですこと♡」
アスカ「な!ミサト!?」
シンジ「ミサトさん!いつ帰って来てたんですか!?」
ミサト「今朝よー」
ミサト「お二人さん、ついにデキたわね?」
シンジ・アスカ「!」
ミサト「それは構わないけどね?ちゃんと付けるもんは付けるのよ?」
シンジ「み、ミサトさん!///」
アスカ「馬鹿!最低!」
ミサト「冗談はさておき」
アスカ「ったくもー!」
ミサト「幸せになってね、お二人さん♡」
終劇
元スレ
アスカ「」ツー
アスカ(涙?あたし、泣いてるの....?)
アスカ(そんな訳ないわ。きっと変な夢見て気持ちが昂ってるだけよ。水でも飲んで落ち着きましょ)
パタン
アスカ(水、水っと....あ、あった!)
アスカ「」ゴクゴク
シンジ「あ、アスカ?」
アスカ「!?」
シンジ「どうしたの、真夜中に」
アスカ「...それはこっちの台詞。あんたこそ、何してんの」
シンジ「眠れなくてさ」ハハハ
アスカ「あっそ」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:21:09 ID:XcbHdl.g
シンジ「アスカも、眠れないの?」
アスカ「ま、そんなとこね」
シンジ「電気つけていい?」
アスカ「勝手にすれば?」
パチ
シンジ「アスカ、水飲んでたんだ。僕も飲もうかな」
アスカ「...」
シンジ「アスカ?」
アスカ「なに」
シンジ「アスカ、目腫れてない?」
アスカ「気のせいよ」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:24:20 ID:XcbHdl.g
シンジ「そうなのかな?」ジー
アスカ「ちょっ!人の顔覗き込まないでよ馬鹿!」パチン
シンジ「あたっ」
アスカ「全く!どうかしてんじゃないの!」
シンジ「やっぱり、目腫れてるよアスカ」
アスカ「気のせいよ」
シンジ「違うよ」
アスカ「気のせい」
シンジ「違う」
アスカ「気のせいだったら!」
シンジ「何かあったんなら、話してよ。僕じゃ頼りないかもしれないけど...アスカの力になりたいんだ」
アスカ「あんたのお情けなんか、いらないわよ!!」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:26:43 ID:XcbHdl.g
シンジ「お、お情けって...」
アスカ「だってそうじゃない。あたしを助けようって?困ってるってあたしがいつ言ったの?いつ、あんたに助けてって言ったのよ?」
シンジ「そ、それは...」
アスカ「分かった?あたしはあんたの力なんか借りないし、頼らないわ。独りで生きてけるの、あたしは」
シンジ「アスカ!」
アスカ「あたしはもう、部屋に戻るから」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:29:23 ID:XcbHdl.g
シンジ「アスカ、待って!」グイッ
アスカ「何よ!引っ張らないで!」
シンジ「泣いてたんだろ?何があったかは分からないけど、悲しいことがあったんだろ?」
シンジ「だったら、僕に話してみてよ!」
アスカ「あんたに話すことなんか、何もないわ!」
アスカ(そうよ...あたしは強いんだから)
シンジ「そう」
アスカ「そうよ。じゃ、おやすみ」
シンジ「僕も行っていい?」
アスカ「は?」
シンジ「アスカの部屋」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:32:11 ID:XcbHdl.g
アスカ「バッカじゃないの!」
シンジ「ほら、言っただろ?僕、眠れなくてさ」
アスカ「だからって、あたしの部屋に来ることなんかないでしょ!何考えてるのよ?やらし~!スケベ!エッチ!変態!」
シンジ「別に、何も考えてないしするつもりもないよ」
アスカ「なら来ないで!あたしに構わないで!」
バタン!
アスカ(何なのよあいつ...調子、狂うじゃない)
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:33:54 ID:XcbHdl.g
シンジ「入るよ」ガララ
アスカ「来ないで」
シンジ「アスカが心配でさ」
アスカ「構わないでって言ったわよね、あたし」
シンジ「ほっとけないよ」
アスカ「馬鹿じゃないの!」
シンジ「そうかも」アハハ
アスカ「ほんっと馬鹿」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:37:12 ID:XcbHdl.g
シンジ「で?話す気になった?」
アスカ「ならないし、あたしはもう寝る!」
シンジ「そんなに僕頼りないかな?」
アスカ「お情けなんかいらないってだけよ」
シンジ「...」
アスカ「あたしは強いの。エリートなの。ファーストと違って、贔屓されてる訳じゃない」
アスカ「実力でここまで来たの」
アスカ「だから、あんたが頼りないとかなんだとかは関係ないのよ」
アスカ「あたしは独りで生きられるの」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 17:44:28 ID:XcbHdl.g
アスカ「分かった?なら帰って」
シンジ「嫌だ」
アスカ「は?」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 20:23:13 ID:XcbHdl.g
アスカ「あんた、何言って....」
シンジ「誰もあたしの手を取ってくれない」
アスカ「え?」
シンジ「アスカは、そう思ってるんだろ?」
アスカ「何がよ」
シンジ「アスカはさ、独りで何でも出来る。要領がいいから、言われたことをすぐ覚えられるし大卒で頭もいい」
アスカ「そうよ。あたしはエリートなんだから」
シンジ「そう、それだよ。アスカを苦しめてるのは」
アスカ「どーいう意味よ?」
シンジ「独りで何でも出来ちゃうし、要領もいいからさ誰も気にかけてくれない。誰も心配したり、励ましてくれたりしない。孤独なんだよ」
アスカ「いいの。あたしは孤独でいいの!」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 20:26:23 ID:XcbHdl.g
シンジ「だから寂しいし、辛いんだろ?」
アスカ「あたしのこと何でも分かってるようなえっらそーな口の聞き方しないで!」
シンジ「ほんとのことじゃないか」
アスカ「あたしは寂しくなんかない!孤独で構わないの!自分で望んで、今のあたしがいるの!」
シンジ「そう言い聞かせたいだけなんだろ?」
アスカ「違うわよバカシンジ!」
シンジ「でも、もう孤独とお別れしてもいい時期なんじゃないかな?」
アスカ「は?何が言いたいのよ」
シンジ「僕ら、もう家族みたいなもんじゃないか」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 20:29:38 ID:XcbHdl.g
アスカ「そんなの、ミサトが勝手に言ってるだけでしょ。あたしには関係ないわ」
シンジ「確かにそうかも。でも僕は、アスカやミサトさんに救われたよ」
アスカ「あっそ」
シンジ「今度は僕が、アスカを救いたいんだ」
アスカ「あんたに何が分かるってぇの?」
シンジ「分からないよ」
アスカ「ほらね。家族ごっこは、ミサトと2人でやってれば!」
シンジ「分からないから、教えてほしいんだ」
アスカ「....」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 20:35:15 ID:XcbHdl.g
アスカ「ほんとは、あんたの言った通り」
シンジ「え?」
アスカ「寂しいのかもしれない、あたし」
アスカ「最近は特に。あんた達に感化されちゃったのね」
シンジ「アスカ...」
アスカ「あたしを、ほんとのあたしを見て欲しかった」
アスカ「差し伸べた手を、取って欲しかったの」
シンジ「僕が取る」
アスカ「え?」
シンジ「アスカが、差し伸べてくれた手を僕が取るよ!決して離したりしない」
アスカ「それ、嘘じゃないでしょうね?」
シンジ「当たり前だよ」
アスカ「約束だからね?」
シンジ「うん」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/11(日) 20:37:24 ID:XcbHdl.g
アスカ「あんたって、ほんとに馬鹿よね」
シンジ「そうかもね」
アスカ「馬鹿で、おひとよしだわ。どうしようもないくらい」
シンジ「よく言われるよ」
アスカ「ね、シンジ...キス、しよっか」
シンジ「あ、アスカ!?」
アスカ「キスよキス」
シンジ「急に何言い出すんだよ!」
アスカ「あんたから誘ったようなもんじゃない」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 16:50:13 ID:25Jso3WM
シンジ「え、僕はそんなつもりじゃ///」
アスカ「何よ?キスしたくない訳?」
シンジ「いや、そ、それは....」
アスカ「男なんだからハッキリしなさいよ!」
シンジ「アスカはいいの?僕みたいな奴と、キスなんか...」
アスカ「あんたってほんとバカね」
アスカ「あたしが!したいって言ってんのよ!」
シンジ「な、なら...」
アスカ「ほら!早く!」
シンジ「う、うん!」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 16:53:39 ID:25Jso3WM
シンジ「するよ、キス...」
アスカ「もう!そんなんいちいち報告しなくてもいいのよ!雰囲気壊れるじゃない!」
シンジ「ごめん」
アスカ(...シンジとキス)ドキドキ
シンジ(目を閉じて頬を赤くさせるアスカ...何かエロいな)
シンジ(僕なんかで、ほんとにいいのかな?上手く出来るかな?)ドキドキ
シンジ(考えちゃダメだ考えちゃダメだ考えちゃダメだ)
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 16:59:59 ID:25Jso3WM
シンジ「ん...」
シンジ「って!アスカ!」
アスカ「何よ?」
シンジ「何で目ェ開けてるんだよ!?」
アスカ「...」
シンジ「さっきまでちゃんと閉じてたじゃないか!」
アスカ「あんたのマヌケなキス顔が見たくってね」
シンジ「なななな!な、何言ってるんだよアスカぁ!」
アスカ「意外とかっこよかったわよ、あんたのキス顔」
シンジ「そういう問題じゃないよ!開けてたらやりにくいじゃないか!」
アスカ「あんただけあたしのキス顔を拝むだけ拝んで、あたしはあんたのキス顔見られないとか不公平じゃない」
シンジ「それはそうかもしれないけどさ...」
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:03:02 ID:25Jso3WM
アスカ「はいはい。分かったわよ。ちゃんと目ェ閉じるからちゃんとキス、しなさいよ?」
シンジ「分かってるよ///」
シンジ「んっ....」
チュッ
シンジ「///」
アスカ「///」
シンジ「アスカ....顔真っ赤」
アスカ「あんただって///」
シンジ「へへ」
シンジ「アスカ」
アスカ「何よ...って!きゃっ!」
ギュッ
シンジ「アスカ」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:06:55 ID:25Jso3WM
シンジ「アスカ、好きだよ」
アスカ「何よ突然!」
シンジ「キス、しちゃったしさ...言わなきゃって」
シンジ「僕、アスカが好きなんだ。自信家で自己主張が強くて」
シンジ「でも誰より繊細で傷付きやすくて、優しくて。そんなアスカを守りたいと思ったし、傍にいたいって思うんだ」
アスカ「シンジ...」
シンジ「僕じゃダメかな?」
アスカ「あたしも、あんたが...シンジが好きよ」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:11:02 ID:25Jso3WM
アスカ「初めて、あたしをちゃんと見てくれたもの。あたしを分かってくれたもの」
アスカ「それにね、そんなのなくたってあたしはあんたを好きになったと思うわ」
シンジ「アスカ....」
アスカ「弱っちくて、とろくて、臆病だけど。いつかママが読んでくれた絵本に登場した、憧れの王子様とはほど遠いけど」
アスカ「あたしはあんたが好き。ご飯だって...その、い、いつも美味しいと思ってるし」
アスカ「優しいし」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:13:55 ID:25Jso3WM
アスカ「好きよバカシンジ」
シンジ「アスカ...僕達、両想いなんだよね?」
アスカ「...そうなるんじゃないの」
シンジ「じゃあさ」
アスカ「何?」
シンジ「一緒に寝ない?」
アスカ「ちょ!あんたねぇ、いきなり何よ!じ、自分の部屋!自分の部屋があるじゃない!」
シンジ「そうだけど」
アスカ「自分の部屋で寝なさいよ!」
シンジ「アスカと寝たい気分なんだ」
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:17:35 ID:25Jso3WM
アスカ「あんたってほんっと馬鹿!つくづくどうしようもない馬鹿だわ!何であんたなんか好きになっちゃったのかしら!」
シンジ「ダメ、かな?」
アスカ「もう!しょーがないわね!今回だけなんだから!」
シンジ「へへ」
アスカ「いい?やらしーこと考えないでよ?」
シンジ「か、考える訳ないじゃないか///」
アスカ「ほんとかしら?」
シンジ「当たり前だよ!」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:21:28 ID:25Jso3WM
アスカ「どーかしら?」
シンジ「本当だってば!」
アスカ「ま、信じてあげる」
アスカ「寝るわよ」
シンジ「うん」
アスカ「電気消すわよ?」
シンジ「うん」
アスカ「」ドキドキ
シンジ(じ、自分から言ったものの...眠れないや)ドキドキ
シンジ(アスカの匂いがする///)
アスカ(シンジの匂いが...)
アスカ(ダメだわ、寝れない)
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:25:39 ID:25Jso3WM
翌日
ミサト「たっだいま~!おはよー!」
ミサト「あら?」
ミサト(変ね。いつもこの時間はシンちゃんがご飯作ってるのに...)
シンジ(やっぱり寝足りないや...)ガララ
ミサト(!?な、何でシンちゃんがアスカの部屋から出て来る訳ぇ?)
アスカ(思いっきり寝不足ね)ガララ
シンジ「あ、アスカおはよ」
アスカ「シンジおはよ」
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:29:51 ID:25Jso3WM
アスカ「あんた、寝れた?」
シンジ「寝れる訳ないよ///」
ミサト(デキたわね)
ミサト「あらお二人さん♡朝からおアツいですこと♡」
アスカ「な!ミサト!?」
シンジ「ミサトさん!いつ帰って来てたんですか!?」
ミサト「今朝よー」
ミサト「お二人さん、ついにデキたわね?」
シンジ・アスカ「!」
ミサト「それは構わないけどね?ちゃんと付けるもんは付けるのよ?」
シンジ「み、ミサトさん!///」
アスカ「馬鹿!最低!」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/07/15(木) 17:31:09 ID:25Jso3WM
ミサト「冗談はさておき」
アスカ「ったくもー!」
ミサト「幸せになってね、お二人さん♡」
終劇
SS深夜VIP:アスカ「どうして誰もあたしの手を取ってくれないの?」