SS速報VIP:恭介「好きです!付きあってください!!」 まどか「」 さやか「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1336837221/1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 00:40:21.66 ID:eArjMK2p0
恭介「僕が入院してた時、病院で君を一度見た時から……一目惚れだったんだ! だから……!」
ほむら「!?……そ、そんな…ことっいきなり言われても…」
まどか「」
さやか「」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1336837221(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 00:43:55.51 ID:eArjMK2p0
恭介「確かに……初対面の相手にいきなりこんなこと……気持ちはわかるよ……でも!」
恭介「僕は本気なんだ!! 友達からでも良いから!」
ほむら「そ……えぇっ?///」
さやか「」
まどか「」
ほむら「……無理よ……いきなり付き合ってくれ、だなんて」
恭介「……」
ほむら「……だから」
恭介「!!」
ほむら「……まずは、あなたという人間のこと、よく知らないと」
恭介「だ、だったら!今度の日曜暇!? 一緒にどこか……暁美さんの好きなところに行こう!」
恭介「それで僕の事を……知ってほしい」
まどか「」
さやか「」
ほむら「……分かったわ」
恭介「! ありがとう暁美さ「でも
恭介「!?」
ほむら「私の じゃなくて、あなたの行きたいところでいいのよ?だってあなたのことを知るため、なんでしょ? 上条恭介」
恭介「……う、うんっ! じゃあまた考えておくよ! それじゃ 日曜日にまたっ!」
ほむら「……えぇ、また…ね」
まどか「」
さやか「」
~放課後~
マミ「! (鹿目さんと、美樹さん!結局今日もクラスで一言も喋ってなかったからせめて一緒に帰ってもらいましょう…!)」
マミ「鹿目さんに美樹さん!奇遇ね!!」
まどさや「「あぁっ!?」」
マミ「ひっ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「そう……そんな事があったのね……」
まどか「ごめんなさい……それで私達ピリピリしてて……」
マミ「上条くんっていうのは、美樹さんの幼馴染で少し前まで入院してたのよね?」
さやか「そうです、左腕が動かなくなって……一時はすごく落ち込んでたのに、少し前に急に明るくなって」
さやか「バイオリンだけが僕の全てじゃないからって……リハビリにも精を出し始めて」
マミ「……まぁ、状况を鑑みるに、病院で暁美さんに一目惚れをして、それで生きる活力を得た……ってことかしらね?」
さやか「そう……あの転校生……いや!泥棒猫が恭介を誑かして!!!」
マミ「え」
マミ「え、ここは幼馴染の上条くんを応援するところじゃ…」
まどか「何を言ってるの? 上 条 く ん が!! ほむらちゃんを!!穢したんでしょ!?」
マミ「えええええええ!?」
さやか「何いってんだよ! どう見ても被害者は恭介のほうじゃん!!あんな根暗に騙されちゃってさ!!」
まどか「はあ!? 完全に被害者はほむらちゃんだよ! よりによって私のほむらちゃんに汚い欲情を向けるだなんて……!!」
マミ「ちょ、ちょっと待って!状况を整理させて!二人とも!!」
マミ「まず……美樹さんは、上条くんのことが…す、好きなの?」
さやか「違いますよ、マミさん」
マミ「そ、そう……じゃあ「好き…だなんてもんじゃないんです
さやか「マミさんはまだ恭介のこと知らないから分からないだろうけど、中学生にしても白く柔らかな肢体、その中でもとりわけ白磁のような美しさを誇るあの指!!甘く、淫靡ささえ感じられる声!そして勿論顔も!」
さやか「恭介は何から何まで完璧なんです!!私は、子供のころ恭介のバイオリンの発表会を見た時から、ずっと魅了されて……好き、だなんて軽い言葉じゃ私の気持ちは表しきれないんですよ!!」
さやか「あの日、お見舞いに行った時……久しぶりに恭介の口から、あの芸術品のような完璧な唇からやっと前向きな台詞を聞けて……嬉しかった、本当に嬉しかった…のにっっ!!」
マミ「えぇ………そうね!」
まどか「……ま、確かに男の子の中じゃあ少しは綺麗な方かもね、でもこれからどんどん汚くなっていく」
さやか「っっ!」
マミ「か、鹿目さんは…もしかして……暁美さんのことが……」
まどか「…………はい……///」
マミ「は、はは、」
さやか「……」
まどか「私も、実を言うと一目惚れだったんです……なんか、初めてほむらちゃんと会った瞬間から……初めて会ったって気がしなくて」
マミ「……」
まどか「よく言われてるけど……まさか本当に自分にそんな事が、それも女の子にって最初は思ってたんですけど……」
まどか「ほむらちゃんと何気ない会話をしたり、お弁当を一緒に食べたり、そんな事をしてる間に……ほむらちゃんの美しさに、心を奪われちゃったんです!!」
まどか「マミさんも知っての通り、ほむらちゃんの外見が綺麗なのは一目で分かると思うんです!でもほむらちゃんの凄いとこはそこだけじゃなくて!」
まどか「勉強も出来るし運動だってああ見えて完璧なんです!!体育の授業のほむらちゃん……かっこ良かったなぁ……でも!意外と料理は出来なかったり、ドジでカワイイところあって!」
まどか「綺麗で可愛くてカッコイイほむらちゃんを毎日見てたら、なんて言うか……同じクラスの男の子がみんな汚く見えてきて……それで……」
まどか「でもいいんです!私にはほむらちゃんが居るから!ほむらちゃんさえいれば他に何もいらないんです!!本当ですよ? でも、でもでもそんな完璧なほむらちゃんが……あんなキタナイモノと付き合う!?」
まどか「ありえない!!」
マミ「ごめんなさい……こんな時どんな顔すればいいか分からないの……」
マミ「結局二人は……その、それぞれ暁美さんと上条君のことが好きなのね?……」
まどか「はい!」
さやか「女なのに女の子が好きだなんて……あたしはどーかと思うけど!?」
まどか「そんな事言ったらさやかちゃんの上条くんへの固執だって私はずっと頭おかしいって思ってもん!!」
マミ「わ、私には似たり寄ったりに……見えるんだけど……」
まどさや「「どこが!!?」」
マミ「ひぃっ!!」
さやか「へぇ~!ずっとまどかはあたしのことおかしいって思ってたんだね!」
まどか「だって明らかにおかしいよ!!上条君のふけを採取したり!上条君の寝息を瓶詰めしたり!毎日200枚以上の写真を盗撮したり!」
さやか「あたしの恭介コレクションを否定するとは……まどかァ!アンタって娘はぁ!!」
まどか「変態のさやかちゃんの癖に!!」
さやか「ピンク髪に言われたかないわ!!このナチュラルボーンど淫乱めっ!!」
まどか「う、ううう、不人気の癖に!!」
さやか「何の人気だよ!? でもなぜか心がエグられる!!」
まどか「ばーかばーか!!」
さやか「あほー!」
マミ「もうやめてぇぇぇ!!」
まどさや「「!?」」
マミ「これ以上喧嘩したら……」
さやか「し、したら…?」
マミ「な、泣くわ…よ… う、うううぁぁ、ヒックッ」
まどか「あああ待って待って!!泣かないでくださーーい!!」
さやか「私達が!私達が悪かったですからぁぁぁ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「ごめんなさい……グス、私、慣れてないから…こういうの……グス」
さやか「あたし達が悪かったです……(結局泣かせてしまった……)」
マミ「うぅ……グス お願いだから、美樹さんと鹿目はずっと…グス 友達でいてぇ…」
さやか「も、もっちろんですよ!!あたしとまどかはズッ友ですよ!ズッ友!」
まどか「…………マミさん………可愛い……」
マミ「ビクッ」
さやか「……」
マミ「とりあえず……どうするの……これから?」
さやか「やっぱり……納得できないんです、恭介が悲しむのはあたしも悲しいけど……やっぱりこの告白……なんとかならないかって」
マミ「そんな事言ってもねぇ……」
まどか「そうだよ!さやかちゃん!」
さやか「え?」
まどか「まだ上条くんの告白は成功してないんだよ!」
さやか「!! ということは!」
マミ「え……もしかして……」
まどさや「「日曜のデート……むっちゃくちゃにしたるでぇ……っ!!」」
マミ「(やっぱり似たり寄ったりなんじゃ……)」
~~~~~日曜~~~~~
恭介「ごめん!!待った!?」
ほむら「そうね、 五分くらいかしら」
恭介「て、ことは……時間ピッタリだったんだね……ごめん!!服とか選んでたら…」
ほむら「時間にルーズなのはあんまり感心しないわね」
恭介「え、えぇっ…」
まどか「そうっ!そのままゴミのように相手なじって!ほむらちゃん!」
さやか「たかが五分くらいでグチグチと……あんな女願い下げでしょ!?恭介ぇ!」
杏子「なにこれ?」
マミ「……知らないほうがいいこともあるのよ……」
ほむら「でも、 身だしなみをちゃんと考えてくれるのは良いと思うわよ? 似合ってるわ」
恭介「!」パァァ
恭介「じゃ、じゃあ行こっか!暁美さん!」
暁美「で、最初は何処に行くのかしら?」
恭介「うん、まずは…………」
杏子「なんだ?デートか? ほむらの奴、柄にもない……」
まどか「その通りだよ!!ほむらちゃんは本当はもっと孤高でクールでかっこ良くて、それでいてお茶目なところm」
杏子「一番おかしいのはこの二人だけどな……」
杏子「よりにもよって「幻覚の魔法で姿を隠して欲しい」だ、なんてさ」
さやか「いいじゃん、時給ケーキ一個なんだからさ」
マミ「そのケーキは私が出すんだけどね……」
さやか「恭介、何処に行く気なんだろう……」
まどか「まさか……ほむらちゃんをいかがわしい所に…!」
杏子「んなわけねーだろ!」
さやか「そうだよ!! 転校生ごときが恭介と釣り合うと思ってんのか!!」
杏子「違うよ!!常識的に考えてだろ!」
マミ「佐倉さんに常識を思い出させるだなんて……」
ほむら「こ、ここは……」
恭介「うん、着いたよ」
まどか「!」
さやか「!」
ほむら「C、Dショップ……?」
恭介「うん、ここ、わりと早くから開いてるから、 あと……暁美さんの好きな音楽とかも知れたらいいなって」
まどか「でたぁぁ~~出ました~自分の趣味の押し付け!自分が音楽好きだからって相手はそうとも限らないのにね~!いきなり退屈な時間を過ごさせられてほむらちゃん可哀想!!」
さやか「はぁあああ? デートのジャブとしてはベストアンサーでしょうが!! あたしだったら何時間でも一緒にCD見てあげるよ!転校生なんかにはもったいないよ!!」
杏子「喧嘩でもしてんのか……?」
マミ「こう見えて利害は一致してるから大丈夫みたい……」
ほむら「うん、いいんじゃない?」
恭介「! じゃあ一緒に見ようか」ウィーン
さやか「うん、いいんじゃない? ってなんだよ!!なんで上から目線!?RIKACO?RIKACOなのかよテメェェェェ!」
まどか「入っちゃ駄目えええ!!中にどんな卑劣で淫猥な罠が仕掛けられてるかわかんないよ!」
杏子「確かに……あたしの魔法が無かったらすぐ見つかってたな……これ」
恭介「あ、これ最近流行ってる歌手だね、暁美さんってこういうの聴く?」
ほむら「私、入院も長かったし流行のものにもあんまり興味ないわね、あなたは?」
恭介「僕も、まぁ別に嫌いってわけでもないんだけどね」
マミ「いよいよ、本格的にデートって感じね……なんか羨ましいかも…」
さやか「さて、それじゃそろそろ……オペレーションに取りかかろうか……!」
まどか「そうだね、さやかちゃん」
杏子「作戦(オペレーション)?」
まどか「この血の日曜を迎えるにあたり、私たちは綿密な協議を重ねたんです」
マミ「そういえば言ってたわね、無茶苦茶にしたるでぇ……とか」
さやか「そう、方向性は真逆でありながら……あたしとまどかの間に共通する目的……」
さやか「恭介とほむらの……破局!!」
杏子「まだ付き合ってないけどな」
マミ「それで二人のデートの邪魔をする作戦を協議してた、ってことかしら?」
さやか「それもあるんですけど、最大の問題点は……!」
杏子「?」
さやか「恭介にほむらのことを諦めさせるか……!」
まどか「ほむらちゃんが上条君に失望するか……!」
マミ「結果は一緒じゃないの……?」
さやか「全然違いますよ、普通にデートなんかさせたら、あの、いかにも喪女て感じの転校生が完璧な恭介を嫌うだなんてありえないでしょ?」
まどか「ハンッ」
さやか「チッ」
マミ「う、うん、それで?」
さやか「だからあたしは恭介に転校生のことを嫌ってもらう方が絶対確実だって、ていうかほっといてもそうなりそうなんですけど、まどかがわからず屋で…」
まどか「だってあんまりにもさやかちゃんが自分の妄想をグダグダグダグダと……」
まどか「第一、最初にほむらちゃんにちょっかい出してきたのは上条くんのほうでしょ?その上条くんにほむらちゃんのこと嫌いになれっていうほうが難しいのは誰が見ても明らか」
まどか「確かにほむらちゃんの美貌に魅了されちゃうのは分かるけど、 それは……ダメなことなの、ほむらちゃんは誰かのモノになるべきじゃない……わかりますよね?」
マミ「眼が…っ、眼が怖い!!」
杏子「」ガクガクガク
さやか「で、こんな感じで平行線になっちゃったから、結論として、こう決めたんです」
まどか「二人で交互に妨害工作をして」
まどさや「「最初に嫌われた側の負けっっっ!!!」」
マミ「趣旨変わってない!?」
まどか「まずは、私から行かせてもらうけど、 くれぐれも……手出し無用だよ、さやかちゃん」
さやか「わかってるって」
まどか「それじゃ杏子ちゃん、ちょっと魔法で手伝ってくれる?」
杏子「結局魔法だよりかよ!!」
さやか「大丈夫大丈夫、ちょっとだけだから、 ていうかあんまやったらほむらにバレるだろうし」
まどか「それじゃ、さやかちゃん……恨まないでね」
さやか「ゴクリッ」
マミ「一体何する気よ……」
恭介「あ、これは! 探してたんだよ!このCD!」
ほむら「へぇ、どういう……曲…」
恭介「?」つ いかにもなキャラソン アニメ盤
ほむら「…………こ、こういうのが、好きなの……ね、うん」
恭介「うん、入院中から欲しかったんだけどさ」
ほむら「……」
まどか「ウェヒヒヒヒヒ……」
杏子「う~~ん、すまん」
マミ「あれは……幻覚…?」
さやか「あったりまえでしょうがぁああああ!!恭介があんなモロキモオタCD買うわけねぇだろがあああ」
まどか「ウェヒヒヒ、女の子との初デートでまさかの声優のキャラソン購入&オタクカミングアウツっ(違うけど)」
まどか「普通ならこの段階で連続ビンタの後に唾を吐きかけて家に帰ること確実っっっ!」
まどか「さぁっ!ほむらちゃん!そんなキモオタともうコンマ一秒だって一緒にいたくないでしょ!?」
杏子「ほむらにだけ違うジャケットが見えるように魔法をかけるのも難しいな……」
さやか「きたねぇぞ淫乱ツインレズテールがぁぁああ!!!」
マミ「お、落ち着いて!美樹さん!? え、ていうか本当に美樹さんよね!?」
恭介「(う~ん、やっぱりクラシックは受けないか……)」
ほむら「(……ま、まさか上条恭介もあのアニメを見てたとは……見た目によらないわね……)」
まどか「……正直これでほむらちゃん的にはかなりげんなりだと思うよ!」
さやか「やりおるわ……こいつ…!」
杏子「やったのはあたしだぞー、一応」
マミ「佐倉さんは関係ないから安心してね」
さやか「仕方ない……早急にあたしのターンに入らざるをえないっっ!!」
さやか「杏子ォ!」
杏子「まさか……」
さやか「魔法頼んだ!!」
杏子「はいはい……」
ほむら「折角だから私も何か買おうかしら……」
恭介「へぇ、暁美さんはどんな……」
恭介「(あれ…三つ編みを留めてるの……輪ゴムだよね……)」
ほむら「わ、私も……実は、さっきのCD…気になってたのよね……だから」
恭介「え、う、うん? (手首に……大量の輪ゴムが……)」
ほむら「私も買って、聞いてみるわね、うん気になるから!気になるだけ!」
杏子「地味だなぁ、輪ゴム押しって……」
さやか「そういうのが地味に効くんだって、でもCDのジャケットまで変えてくれたのは良かったけどね」
杏子「?」
まどか「ほむらちゃんがそんなクソババァみたいな真似するわけ無いじゃん!!馬鹿なの!?」
マミ「でも本当に地味に嫌ね……輪ゴム」
ほむら「それじゃ、買ってくるわね」
恭介「う、うん……」
さやか「さぁ、決め手にかかるよ、杏子!」
杏子「魔法少女づかいが荒いねぇ……」
店員「2400円にナリマース」
ほむら「はい、え、と財布…は」
恭介「(僕の見間違えなのかなぁ……輪ゴムっぽい髪ゴムだよね?……手首はリストバンd
バリバリッ
恭介「!!」
まどか「!!」
ほむら「はい、これで……ちょうど」
まどか「これは……まさか」
恭介「……バリバリ財布!?」
さやか「……可哀想な恭介……さすがに初デートにバリバリ財布の女は……」
杏子「釈然としない……」
まどか「」
マミ「鹿目さん? 息してる?」
恭介「(聞き間違え…?いや、あのつんのめるようなバリバリ音は間違いない……!)」
ほむら「?」
恭介「(彼女もまた……バリバリ財布ユーザー……バリバリストだった…?)」
さやか「これで恭介にも分かったはず……世の中にミステリアス無口系クーデレ美少女なんて実在しないとな……」
まどか「く……さやかちゃんの外道!鬼!魔女!魚介類!!」
さやか「なんとでも言うが良いさ……もはや目的のために手段を選んでは居られないんだよ……お互いにね…!」
杏子「でも、さすがにあそこまでやったら普通両方うんざりするんじゃねーの?」
マミ「どうかしら……恋は盲目って言うし……意外とプラスに映ったちゃったり「「はぁ!?
マミ「ごめんなさいごめんなさい!!」
アリガトォゴザァッシター
さやか「あ!二人が店を出たっ!追うよ!杏子!」
まどか「帰宅ルートまっしぐらだよね!ほむらちゃん!!」
恭介「あ、暁美さん、意外と僕達ってさ……」
ほむら「……」
さやか「恭介…」
まどか「まさか……」
恭介「思ってた以上に……」
ほむら「以上…に?」
マミ「ゴクリ」
杏子「(まだケーキ一個分か……)」
恭介「趣味が合うよね~!」
ほむら「えぇ……そうね、思ってた以上に」
まどさや「「え゛」」
さやか「なんでじゃあああああ!!!!」
まどか「こんなの絶対おかしいよ!!杏子ちゃん!!ちゃんとやったの!?」
杏子「なっ! あたしのせいかよ!!ふざけんな!」
マミ「やっぱり恋は盲目なのね……ウラヤマシイ…」
ほむら「(彼もアニメ観てたとはね……)」
恭介「(彼女もまたバリバリスト……実用性を重視する者だったとは…)」
QB「その後もまどかとさやかの二人はデートに延々と妨害を重ねたよ、でも結果は芳しく無かったようだね」
QB「いや、むしろ上条恭介とほむらはだんだん打ち解けていっていたね」
QB「まぁまどかとさやかはその度に血涙を流していたけど」
まどか「説明ご苦労」
QB「そんなことより契約……」
まどか「失せろ」
さやか「ぶっとばされんうちにな」
QB「……」
マミ「……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「もう夕方ね、なんだかんだで上手くいってるじゃない」
さやか「なんでや……なんでなんや……」
まどか「ウェヒヒ…ヒヒ、ほむらちゃんが一人……二人…三人……」
杏子「むしろコイツらが打ちのめされてんじゃねーか」
マミ「地面に寝ると汚いわよ、二人とも……」
さやか「マミさんにまで同情された……」
まどか「死にたい……」
マミ「……」
杏子「! おい!なんかイイ感じになってんぞ!あの二人!」
さやか「な、なんですとっ!? っていうか杏子あんたオッサンか!」
恭介「今日は……色々付き合ってもらっちゃって……ありがとう」
ほむら「いいのよ、私も……思ってたより楽しかったわ、デートなんて初めてだったけど、もっと単調でつまらないかと思ってた」
恭介「なんか不自然に色々あったよね、はは……って、え……それじゃ、僕が……初めてのデートの……」
ほむら「そうね………ずっと入院してたし、それ以外にも……色々とあったもの」
まどか「あぁ……ここに来てほむらちゃんが可愛すぎて悔しい……!」
さやか「くっ!こんな時に限って……甘酸っぱすぎて膝の関節が…!」
マミ「痛風じゃないんだから……」
杏子「楽しそうだなおい」
恭介「…………」ドキドキ
ほむら「…………」ドキ
さやか「…………」ドキドキ
まどか「…………」ドキドキ
マミ「……(頑張って!上条くん!)」ドキドキ
杏子「(結局ケーキ9個分か~……あ、労働基準法違反してるな、どうでもいいけど)」
恭介「…………あ、暁美さん!」
ほむら「は、はい!」
さやか「やう゛ぁいっ!!! このタイミング!紅潮した恭介の頬!微かに震える可愛らしい手!時刻は夕方!人通りもまばらな交差点!」
さやか「以上の情報から算出するに、恭介が再びほむらに告白しようとしている確率……ゆうに92.86%(パーセンツ)っっっ!!」
マミ「な、なんですっってーーー!!」
まどか「あれは……さやかちゃんの能力……乙女脳スカウターっ!」
杏子「なんじゃそら……」
QB「説明しよう!さやかの能力、乙女脳スカウターとは
まどか「うるさい」
QB「はい」
恭介「今日一日……で、デートしてくれて……楽しかった…んだよね?」ドキドキ
ほむら「えぇ……」ドキドキ
さやか「やべーよやべーよ!!今度はほむらもまんざらでもない感じだよ!!クソビッチがっ!!!」
まどか「元はと言えばあのバイオリン馬鹿のせいでしょ!!ほむらちゃんの純潔がぁぁあああっ!!バイオリンにだけ欲情してろっ!!」
マミ「いよいよね……」
杏子「こっちの二人もいよいよ限界だな……」
マミ「正直なれてきたわ」
恭介「これで……少しは僕のこと、わかってくれたと思う……」
ほむら「そうね……」
恭介「だから……」ドキドキ
ほむら「…………」ドキドキ
さやか「こうなったら………」
杏子「! 一体何を……」
まどか「さやかちゃん……まさか…」
さやか「……そう、最終手段………特攻(ブッコミ)で二人を物理的に引き剥がすっっ!!」
まどか「ヤー!!」
杏子「やめろ!それはマジでやばい!!」
さやか「知らないね!目的のためには手段を選ばないのがマキャベリズムの基本だよ!!」ダッ!
杏子「ま、待てって!! ていうか絶対マキャベリズムの意味知らないだろ!!」
さやか「五月蝿い!まどか!マミさん!!いくよ!!」ダダダダ
まどか「うおおおお!!ほむらちゃああああん!!」ダダダダ
マミ「私も行くの!?」
さやか「くらえぇぇええええ!!魔法少女ジェットストリームアt「 おまちなさい!!
マミ「あ……あなたはっ!」
さやか「一体……どういうつもりだよ!」
まどか「そうだよ……」
まどさや「「仁美(ちゃん)!!」」
仁美「……ごきげんよう」
杏子「(…………誰?)」
仁美「まず最初に……」
仁美「正直言って私、お二人がそんなにも見苦しいお方だったとは思いませんでしたわ!!」
杏子(またストレートに……)
マミ(言っちゃうんだ……)
さやか「……言ってくれるね……」
まどか「……」
仁美「そうではありませんの? こそこそと上条さんと暁美さんをつけ回すだけでは飽きたらず……」
仁美「あまつさえその二人の邪魔までしようとするだなんて!」
マミ(え、ていうかいつから見てたの?)
杏子(そういや、まだ魔法解いてないのになんで見つかったんだ?)
仁美「卑怯……えぇ、卑怯としか言い用がありませんわ!!」
まみあん((まぁ、あの二人を何とかしてくれそうだし、いいか))
仁美「さやかさん……ずっと幼馴染として一番近くにいたあなたが……なぜ彼の一世一代の勇気を邪魔を邪魔出来るんですか!」
さやか「……」
まどか「まどかさん……本来なら、さやかさんの……そして暁美さんの親友であるあなたが、それを指摘するべきではありませんでしたの?」
まどか「……」
マミ「こうも正論を言われると……何も出来なかった自分が……」
杏子「いや……まぁ、しゃ、しゃあないって、ほら!マミは先輩だし!」
マミ「!! (先輩……私は……私は親友だと思ってたのに……)」
さやか「……仁美には……わかんないよ」
仁美「……さやかs「仁美にっっ!
さやか「仁美に!!何が分かるって言うんだよ!!!」
さやか「仁美が今言った通りだよ!恭介と一番一緒にいたのはあたし!!あたしなんだよ!?」
さやか「なのに……なんでほむらなの!? なんなのよ一目惚れって!!!」
さやか「もし……恭介が選んだのが仁美や、まどかだったら……あたしも諦められたかもしれない……でも!」
さやか「まどかだって!ほむらが好きだったのに……酷いよ……こんなの!!」
まどか「……さやかちゃん………」
杏子「さやか……」
マミ「美樹さん……(ここでポイントを稼げば私も親友ポジションに……)
パァンッ!!
マミ「ビクッ」
さやか「痛っ……」
仁美「……」
さやか「……何すんのよ…仁美……!」
仁美「酷いのは……酷いのは、さやかさんの方です……っ!!」
さやか「何っ
まどか「さやかちゃんっ!」
さやか「まどか……?」
まどか「仁美ちゃんは……仁美ちゃんはずっと……上条くんのことが……」
まどか「好きだったんだよね?」
さやか「!!」
マミ「!!」
杏子「?」
仁美「…………はい」
さやか「仁美……あんた……」
仁美「私だって………」
仁美「私だってずっと……!! さやかさんの上条恭介コレクションが欲しかったっ!!!」
マミ「」
杏子「」
仁美「私だって上条さんの抜けたまつげを集めてつけまつげを作りたかった!上条さん病室のシーツをくすねてワンピースを仕立てたかった!!」
仁美「ずっとずっと……私……さやかさんが羨ましくって……憎くて……たまらなかったんですよ……?」
さやか「………仁美……そんな……」
マミ「やっぱり先輩ポジションでいいような気がしてきたわ……」
杏子「正直そんな……いや、やめとこ……」
まどか(自分で言い出しといてなんだけど、想像以上のディープインパクトが来てドン引きだよ、ほむらちゃん)
さやか「へぇ……そっか……仕方ないよね……恭介は……完璧だもんね……」
仁美「そこに関しては完全に同意しますわ」
さやか「じゃあ、やっぱり仁美もあたしや!ほむらが憎くって今ここに居るんでしょ!!おんなじだよ!!」
仁美「違うっっ!!」
さやか「!!……」
さやか「何が違うんだよ!仁美だって……恭介が好きだったんでしょ!!」
仁美「えぇ……」
仁美「もし、上条さんとお付き合いできたら……どれだけ幸せなことか……今まで何度もこんなことを想像していました」
さやか「やっぱり! その幸せのチャンスを奪おうとしてる……ほむらのことが憎いって言えよ!!!」
仁美「……確かに、 でも……」
仁美「私は……さやかさんや……暁美さんの事を 親友だと 思っていますから……!」
仁美「さやかさんや……まどかさんと同じように」
さやか「……!!」
まどか「…………(正直ほむらちゃんの事は性的な目で見てたんだけど……)」
マミ(羨ましいいいいいいい!!!)
杏子「なんで泣いてんだマミ!?」
仁美「ずっと慕い続けてきた殿方が……そして、大切なお友達が……その幸せを掴もうとしているのですわ」
仁美「たとえどれだけ憎くっても……背中を押してあげる気持ちの方が遥かに、強い……」
さやか「……仁美ぃ……」
仁美「さやかさん……」
さやか「……わかってたよ…………あたしが悪いって」
仁美「……」
さやか「恭介が……自分の勇気を振り絞って……幸せになろうとしてるのに……」
さやか「今さら、横から邪魔することしか出来ないどうしようもない卑怯者があたしだよ!!!……わかってるよ……」
仁美「さやかさん!」
さやか「!?」
仁美「少しクサい台詞になってしまいますけれど……コホン」
さやか「……?」
仁美「それ以上、私の大切な親友の悪口は言わせませんよ?さやかさん」
さやか「ひとみ………それ、ほんっとに………ベタだね……」グスッ
仁美「さやかさん…」グスンッ
まどか「ざや゛がぢゃ~~~ん゛!!!うわあああん!!」ダキツキッ
さやか「ま゛と゛か゛ぁあぁぁぁぁ!!ごべぇぇん!!」
マミ「やれやれ……ハッピーエンドって奴かしらね?」
杏子「へへ、マミ……ケーキ十個だよ」
マミ「いや、オチとか…そんなん求めてないから……」
仁美「!……見てください、あれ」
まどか「あぁ……ほむらちゃん……」
仁美「まどかさんも!暁美さんを応援してあげるのでしょう?」
まどか「……うぅ……」
さやか「まったく…………嬉しそうに…手なんか繋いじゃってさ……」
さやか「良かったね……恭介」
~おわり~
>>1 です リビドーに任せて書き溜めせずに投下した結果がこれだよ!俺は本当はウブな恭介と男慣れしてないほむほむに2828したかっただけなのに、いつの間にかさやかちゃんが主人公になってたよ!ちくしょう!
ちなみに仁美の口調が怪しいのはスルー推奨だ!!
乙でーす
もっとリビドーに任せてもいいのよ
元スレ
恭介「確かに……初対面の相手にいきなりこんなこと……気持ちはわかるよ……でも!」
恭介「僕は本気なんだ!! 友達からでも良いから!」
ほむら「そ……えぇっ?///」
さやか「」
まどか「」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 00:48:31.68 ID:eArjMK2p0
ほむら「……無理よ……いきなり付き合ってくれ、だなんて」
恭介「……」
ほむら「……だから」
恭介「!!」
ほむら「……まずは、あなたという人間のこと、よく知らないと」
恭介「だ、だったら!今度の日曜暇!? 一緒にどこか……暁美さんの好きなところに行こう!」
恭介「それで僕の事を……知ってほしい」
まどか「」
さやか「」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 00:52:09.95 ID:eArjMK2p0
ほむら「……分かったわ」
恭介「! ありがとう暁美さ「でも
恭介「!?」
ほむら「私の じゃなくて、あなたの行きたいところでいいのよ?だってあなたのことを知るため、なんでしょ? 上条恭介」
恭介「……う、うんっ! じゃあまた考えておくよ! それじゃ 日曜日にまたっ!」
ほむら「……えぇ、また…ね」
まどか「」
さやか「」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 00:55:58.33 ID:eArjMK2p0
~放課後~
マミ「! (鹿目さんと、美樹さん!結局今日もクラスで一言も喋ってなかったからせめて一緒に帰ってもらいましょう…!)」
マミ「鹿目さんに美樹さん!奇遇ね!!」
まどさや「「あぁっ!?」」
マミ「ひっ!?」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 01:03:23.73 ID:eArjMK2p0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「そう……そんな事があったのね……」
まどか「ごめんなさい……それで私達ピリピリしてて……」
マミ「上条くんっていうのは、美樹さんの幼馴染で少し前まで入院してたのよね?」
さやか「そうです、左腕が動かなくなって……一時はすごく落ち込んでたのに、少し前に急に明るくなって」
さやか「バイオリンだけが僕の全てじゃないからって……リハビリにも精を出し始めて」
マミ「……まぁ、状况を鑑みるに、病院で暁美さんに一目惚れをして、それで生きる活力を得た……ってことかしらね?」
さやか「そう……あの転校生……いや!泥棒猫が恭介を誑かして!!!」
マミ「え」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 01:09:55.01 ID:eArjMK2p0
マミ「え、ここは幼馴染の上条くんを応援するところじゃ…」
まどか「何を言ってるの? 上 条 く ん が!! ほむらちゃんを!!穢したんでしょ!?」
マミ「えええええええ!?」
さやか「何いってんだよ! どう見ても被害者は恭介のほうじゃん!!あんな根暗に騙されちゃってさ!!」
まどか「はあ!? 完全に被害者はほむらちゃんだよ! よりによって私のほむらちゃんに汚い欲情を向けるだなんて……!!」
マミ「ちょ、ちょっと待って!状况を整理させて!二人とも!!」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 01:21:30.07 ID:eArjMK2p0
マミ「まず……美樹さんは、上条くんのことが…す、好きなの?」
さやか「違いますよ、マミさん」
マミ「そ、そう……じゃあ「好き…だなんてもんじゃないんです
さやか「マミさんはまだ恭介のこと知らないから分からないだろうけど、中学生にしても白く柔らかな肢体、その中でもとりわけ白磁のような美しさを誇るあの指!!甘く、淫靡ささえ感じられる声!そして勿論顔も!」
さやか「恭介は何から何まで完璧なんです!!私は、子供のころ恭介のバイオリンの発表会を見た時から、ずっと魅了されて……好き、だなんて軽い言葉じゃ私の気持ちは表しきれないんですよ!!」
さやか「あの日、お見舞いに行った時……久しぶりに恭介の口から、あの芸術品のような完璧な唇からやっと前向きな台詞を聞けて……嬉しかった、本当に嬉しかった…のにっっ!!」
マミ「えぇ………そうね!」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 01:26:52.27 ID:eArjMK2p0
まどか「……ま、確かに男の子の中じゃあ少しは綺麗な方かもね、でもこれからどんどん汚くなっていく」
さやか「っっ!」
マミ「か、鹿目さんは…もしかして……暁美さんのことが……」
まどか「…………はい……///」
マミ「は、はは、」
さやか「……」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 01:45:45.49 ID:eArjMK2p0
まどか「私も、実を言うと一目惚れだったんです……なんか、初めてほむらちゃんと会った瞬間から……初めて会ったって気がしなくて」
マミ「……」
まどか「よく言われてるけど……まさか本当に自分にそんな事が、それも女の子にって最初は思ってたんですけど……」
まどか「ほむらちゃんと何気ない会話をしたり、お弁当を一緒に食べたり、そんな事をしてる間に……ほむらちゃんの美しさに、心を奪われちゃったんです!!」
まどか「マミさんも知っての通り、ほむらちゃんの外見が綺麗なのは一目で分かると思うんです!でもほむらちゃんの凄いとこはそこだけじゃなくて!」
まどか「勉強も出来るし運動だってああ見えて完璧なんです!!体育の授業のほむらちゃん……かっこ良かったなぁ……でも!意外と料理は出来なかったり、ドジでカワイイところあって!」
まどか「綺麗で可愛くてカッコイイほむらちゃんを毎日見てたら、なんて言うか……同じクラスの男の子がみんな汚く見えてきて……それで……」
まどか「でもいいんです!私にはほむらちゃんが居るから!ほむらちゃんさえいれば他に何もいらないんです!!本当ですよ? でも、でもでもそんな完璧なほむらちゃんが……あんなキタナイモノと付き合う!?」
まどか「ありえない!!」
マミ「ごめんなさい……こんな時どんな顔すればいいか分からないの……」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 02:15:29.88 ID:AeyiDFAq0
マミ「結局二人は……その、それぞれ暁美さんと上条君のことが好きなのね?……」
まどか「はい!」
さやか「女なのに女の子が好きだなんて……あたしはどーかと思うけど!?」
まどか「そんな事言ったらさやかちゃんの上条くんへの固執だって私はずっと頭おかしいって思ってもん!!」
マミ「わ、私には似たり寄ったりに……見えるんだけど……」
まどさや「「どこが!!?」」
マミ「ひぃっ!!」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 02:33:07.44 ID:AeyiDFAq0
さやか「へぇ~!ずっとまどかはあたしのことおかしいって思ってたんだね!」
まどか「だって明らかにおかしいよ!!上条君のふけを採取したり!上条君の寝息を瓶詰めしたり!毎日200枚以上の写真を盗撮したり!」
さやか「あたしの恭介コレクションを否定するとは……まどかァ!アンタって娘はぁ!!」
まどか「変態のさやかちゃんの癖に!!」
さやか「ピンク髪に言われたかないわ!!このナチュラルボーンど淫乱めっ!!」
まどか「う、ううう、不人気の癖に!!」
さやか「何の人気だよ!? でもなぜか心がエグられる!!」
まどか「ばーかばーか!!」
さやか「あほー!」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 02:45:24.82 ID:AeyiDFAq0
マミ「もうやめてぇぇぇ!!」
まどさや「「!?」」
マミ「これ以上喧嘩したら……」
さやか「し、したら…?」
マミ「な、泣くわ…よ… う、うううぁぁ、ヒックッ」
まどか「あああ待って待って!!泣かないでくださーーい!!」
さやか「私達が!私達が悪かったですからぁぁぁ!」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 02:55:27.27 ID:8U0Viozw0
~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「ごめんなさい……グス、私、慣れてないから…こういうの……グス」
さやか「あたし達が悪かったです……(結局泣かせてしまった……)」
マミ「うぅ……グス お願いだから、美樹さんと鹿目はずっと…グス 友達でいてぇ…」
さやか「も、もっちろんですよ!!あたしとまどかはズッ友ですよ!ズッ友!」
まどか「…………マミさん………可愛い……」
マミ「ビクッ」
さやか「……」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 03:21:04.74 ID:2gnIb0jw0
マミ「とりあえず……どうするの……これから?」
さやか「やっぱり……納得できないんです、恭介が悲しむのはあたしも悲しいけど……やっぱりこの告白……なんとかならないかって」
マミ「そんな事言ってもねぇ……」
まどか「そうだよ!さやかちゃん!」
さやか「え?」
まどか「まだ上条くんの告白は成功してないんだよ!」
さやか「!! ということは!」
マミ「え……もしかして……」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 03:24:23.65 ID:2gnIb0jw0
まどさや「「日曜のデート……むっちゃくちゃにしたるでぇ……っ!!」」
マミ「(やっぱり似たり寄ったりなんじゃ……)」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 10:35:51.88 ID:/32SPhcc0
~~~~~日曜~~~~~
恭介「ごめん!!待った!?」
ほむら「そうね、 五分くらいかしら」
恭介「て、ことは……時間ピッタリだったんだね……ごめん!!服とか選んでたら…」
ほむら「時間にルーズなのはあんまり感心しないわね」
恭介「え、えぇっ…」
まどか「そうっ!そのままゴミのように相手なじって!ほむらちゃん!」
さやか「たかが五分くらいでグチグチと……あんな女願い下げでしょ!?恭介ぇ!」
杏子「なにこれ?」
マミ「……知らないほうがいいこともあるのよ……」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 10:49:20.44 ID:/32SPhcc0
ほむら「でも、 身だしなみをちゃんと考えてくれるのは良いと思うわよ? 似合ってるわ」
恭介「!」パァァ
恭介「じゃ、じゃあ行こっか!暁美さん!」
暁美「で、最初は何処に行くのかしら?」
恭介「うん、まずは…………」
杏子「なんだ?デートか? ほむらの奴、柄にもない……」
まどか「その通りだよ!!ほむらちゃんは本当はもっと孤高でクールでかっこ良くて、それでいてお茶目なところm」
杏子「一番おかしいのはこの二人だけどな……」
杏子「よりにもよって「幻覚の魔法で姿を隠して欲しい」だ、なんてさ」
さやか「いいじゃん、時給ケーキ一個なんだからさ」
マミ「そのケーキは私が出すんだけどね……」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 11:11:58.64 ID:/32SPhcc0
さやか「恭介、何処に行く気なんだろう……」
まどか「まさか……ほむらちゃんをいかがわしい所に…!」
杏子「んなわけねーだろ!」
さやか「そうだよ!! 転校生ごときが恭介と釣り合うと思ってんのか!!」
杏子「違うよ!!常識的に考えてだろ!」
マミ「佐倉さんに常識を思い出させるだなんて……」
ほむら「こ、ここは……」
恭介「うん、着いたよ」
まどか「!」
さやか「!」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 11:22:47.80 ID:/32SPhcc0
ほむら「C、Dショップ……?」
恭介「うん、ここ、わりと早くから開いてるから、 あと……暁美さんの好きな音楽とかも知れたらいいなって」
まどか「でたぁぁ~~出ました~自分の趣味の押し付け!自分が音楽好きだからって相手はそうとも限らないのにね~!いきなり退屈な時間を過ごさせられてほむらちゃん可哀想!!」
さやか「はぁあああ? デートのジャブとしてはベストアンサーでしょうが!! あたしだったら何時間でも一緒にCD見てあげるよ!転校生なんかにはもったいないよ!!」
杏子「喧嘩でもしてんのか……?」
マミ「こう見えて利害は一致してるから大丈夫みたい……」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 12:15:00.08 ID:/32SPhcc0
ほむら「うん、いいんじゃない?」
恭介「! じゃあ一緒に見ようか」ウィーン
さやか「うん、いいんじゃない? ってなんだよ!!なんで上から目線!?RIKACO?RIKACOなのかよテメェェェェ!」
まどか「入っちゃ駄目えええ!!中にどんな卑劣で淫猥な罠が仕掛けられてるかわかんないよ!」
杏子「確かに……あたしの魔法が無かったらすぐ見つかってたな……これ」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 18:50:22.03 ID:/32SPhcc0
恭介「あ、これ最近流行ってる歌手だね、暁美さんってこういうの聴く?」
ほむら「私、入院も長かったし流行のものにもあんまり興味ないわね、あなたは?」
恭介「僕も、まぁ別に嫌いってわけでもないんだけどね」
マミ「いよいよ、本格的にデートって感じね……なんか羨ましいかも…」
さやか「さて、それじゃそろそろ……オペレーションに取りかかろうか……!」
まどか「そうだね、さやかちゃん」
杏子「作戦(オペレーション)?」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 19:32:52.32 ID:/32SPhcc0
まどか「この血の日曜を迎えるにあたり、私たちは綿密な協議を重ねたんです」
マミ「そういえば言ってたわね、無茶苦茶にしたるでぇ……とか」
さやか「そう、方向性は真逆でありながら……あたしとまどかの間に共通する目的……」
さやか「恭介とほむらの……破局!!」
杏子「まだ付き合ってないけどな」
マミ「それで二人のデートの邪魔をする作戦を協議してた、ってことかしら?」
さやか「それもあるんですけど、最大の問題点は……!」
杏子「?」
さやか「恭介にほむらのことを諦めさせるか……!」
まどか「ほむらちゃんが上条君に失望するか……!」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 19:54:42.99 ID:/32SPhcc0
マミ「結果は一緒じゃないの……?」
さやか「全然違いますよ、普通にデートなんかさせたら、あの、いかにも喪女て感じの転校生が完璧な恭介を嫌うだなんてありえないでしょ?」
まどか「ハンッ」
さやか「チッ」
マミ「う、うん、それで?」
さやか「だからあたしは恭介に転校生のことを嫌ってもらう方が絶対確実だって、ていうかほっといてもそうなりそうなんですけど、まどかがわからず屋で…」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/13(日) 21:05:46.13 ID:/32SPhcc0
まどか「だってあんまりにもさやかちゃんが自分の妄想をグダグダグダグダと……」
まどか「第一、最初にほむらちゃんにちょっかい出してきたのは上条くんのほうでしょ?その上条くんにほむらちゃんのこと嫌いになれっていうほうが難しいのは誰が見ても明らか」
まどか「確かにほむらちゃんの美貌に魅了されちゃうのは分かるけど、 それは……ダメなことなの、ほむらちゃんは誰かのモノになるべきじゃない……わかりますよね?」
マミ「眼が…っ、眼が怖い!!」
杏子「」ガクガクガク
さやか「で、こんな感じで平行線になっちゃったから、結論として、こう決めたんです」
まどか「二人で交互に妨害工作をして」
まどさや「「最初に嫌われた側の負けっっっ!!!」」
マミ「趣旨変わってない!?」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 21:28:45.79 ID:KNdqJbQR0
まどか「まずは、私から行かせてもらうけど、 くれぐれも……手出し無用だよ、さやかちゃん」
さやか「わかってるって」
まどか「それじゃ杏子ちゃん、ちょっと魔法で手伝ってくれる?」
杏子「結局魔法だよりかよ!!」
さやか「大丈夫大丈夫、ちょっとだけだから、 ていうかあんまやったらほむらにバレるだろうし」
まどか「それじゃ、さやかちゃん……恨まないでね」
さやか「ゴクリッ」
マミ「一体何する気よ……」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 21:40:11.43 ID:KNdqJbQR0
恭介「あ、これは! 探してたんだよ!このCD!」
ほむら「へぇ、どういう……曲…」
恭介「?」つ いかにもなキャラソン アニメ盤
ほむら「…………こ、こういうのが、好きなの……ね、うん」
恭介「うん、入院中から欲しかったんだけどさ」
ほむら「……」
まどか「ウェヒヒヒヒヒ……」
杏子「う~~ん、すまん」
マミ「あれは……幻覚…?」
さやか「あったりまえでしょうがぁああああ!!恭介があんなモロキモオタCD買うわけねぇだろがあああ」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 21:50:26.99 ID:KNdqJbQR0
まどか「ウェヒヒヒ、女の子との初デートでまさかの声優のキャラソン購入&オタクカミングアウツっ(違うけど)」
まどか「普通ならこの段階で連続ビンタの後に唾を吐きかけて家に帰ること確実っっっ!」
まどか「さぁっ!ほむらちゃん!そんなキモオタともうコンマ一秒だって一緒にいたくないでしょ!?」
杏子「ほむらにだけ違うジャケットが見えるように魔法をかけるのも難しいな……」
さやか「きたねぇぞ淫乱ツインレズテールがぁぁああ!!!」
マミ「お、落ち着いて!美樹さん!? え、ていうか本当に美樹さんよね!?」
恭介「(う~ん、やっぱりクラシックは受けないか……)」
ほむら「(……ま、まさか上条恭介もあのアニメを見てたとは……見た目によらないわね……)」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 21:57:31.26 ID:KNdqJbQR0
まどか「……正直これでほむらちゃん的にはかなりげんなりだと思うよ!」
さやか「やりおるわ……こいつ…!」
杏子「やったのはあたしだぞー、一応」
マミ「佐倉さんは関係ないから安心してね」
さやか「仕方ない……早急にあたしのターンに入らざるをえないっっ!!」
さやか「杏子ォ!」
杏子「まさか……」
さやか「魔法頼んだ!!」
杏子「はいはい……」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 22:11:41.76 ID:KNdqJbQR0
ほむら「折角だから私も何か買おうかしら……」
恭介「へぇ、暁美さんはどんな……」
恭介「(あれ…三つ編みを留めてるの……輪ゴムだよね……)」
ほむら「わ、私も……実は、さっきのCD…気になってたのよね……だから」
恭介「え、う、うん? (手首に……大量の輪ゴムが……)」
ほむら「私も買って、聞いてみるわね、うん気になるから!気になるだけ!」
杏子「地味だなぁ、輪ゴム押しって……」
さやか「そういうのが地味に効くんだって、でもCDのジャケットまで変えてくれたのは良かったけどね」
杏子「?」
まどか「ほむらちゃんがそんなクソババァみたいな真似するわけ無いじゃん!!馬鹿なの!?」
マミ「でも本当に地味に嫌ね……輪ゴム」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 22:30:51.66 ID:KNdqJbQR0
ほむら「それじゃ、買ってくるわね」
恭介「う、うん……」
さやか「さぁ、決め手にかかるよ、杏子!」
杏子「魔法少女づかいが荒いねぇ……」
店員「2400円にナリマース」
ほむら「はい、え、と財布…は」
恭介「(僕の見間違えなのかなぁ……輪ゴムっぽい髪ゴムだよね?……手首はリストバンd
バリバリッ
恭介「!!」
まどか「!!」
ほむら「はい、これで……ちょうど」
まどか「これは……まさか」
恭介「……バリバリ財布!?」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 22:42:02.20 ID:KNdqJbQR0
さやか「……可哀想な恭介……さすがに初デートにバリバリ財布の女は……」
杏子「釈然としない……」
まどか「」
マミ「鹿目さん? 息してる?」
恭介「(聞き間違え…?いや、あのつんのめるようなバリバリ音は間違いない……!)」
ほむら「?」
恭介「(彼女もまた……バリバリ財布ユーザー……バリバリストだった…?)」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 22:55:18.39 ID:KNdqJbQR0
さやか「これで恭介にも分かったはず……世の中にミステリアス無口系クーデレ美少女なんて実在しないとな……」
まどか「く……さやかちゃんの外道!鬼!魔女!魚介類!!」
さやか「なんとでも言うが良いさ……もはや目的のために手段を選んでは居られないんだよ……お互いにね…!」
杏子「でも、さすがにあそこまでやったら普通両方うんざりするんじゃねーの?」
マミ「どうかしら……恋は盲目って言うし……意外とプラスに映ったちゃったり「「はぁ!?
マミ「ごめんなさいごめんなさい!!」
アリガトォゴザァッシター
さやか「あ!二人が店を出たっ!追うよ!杏子!」
まどか「帰宅ルートまっしぐらだよね!ほむらちゃん!!」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 23:00:44.10 ID:KNdqJbQR0
恭介「あ、暁美さん、意外と僕達ってさ……」
ほむら「……」
さやか「恭介…」
まどか「まさか……」
恭介「思ってた以上に……」
ほむら「以上…に?」
マミ「ゴクリ」
杏子「(まだケーキ一個分か……)」
恭介「趣味が合うよね~!」
ほむら「えぇ……そうね、思ってた以上に」
まどさや「「え゛」」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/14(月) 23:07:09.62 ID:KNdqJbQR0
さやか「なんでじゃあああああ!!!!」
まどか「こんなの絶対おかしいよ!!杏子ちゃん!!ちゃんとやったの!?」
杏子「なっ! あたしのせいかよ!!ふざけんな!」
マミ「やっぱり恋は盲目なのね……ウラヤマシイ…」
ほむら「(彼もアニメ観てたとはね……)」
恭介「(彼女もまたバリバリスト……実用性を重視する者だったとは…)」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 20:06:04.50 ID:uJLTz5RA0
QB「その後もまどかとさやかの二人はデートに延々と妨害を重ねたよ、でも結果は芳しく無かったようだね」
QB「いや、むしろ上条恭介とほむらはだんだん打ち解けていっていたね」
QB「まぁまどかとさやかはその度に血涙を流していたけど」
まどか「説明ご苦労」
QB「そんなことより契約……」
まどか「失せろ」
さやか「ぶっとばされんうちにな」
QB「……」
マミ「……」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 20:19:08.62 ID:uJLTz5RA0
~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「もう夕方ね、なんだかんだで上手くいってるじゃない」
さやか「なんでや……なんでなんや……」
まどか「ウェヒヒ…ヒヒ、ほむらちゃんが一人……二人…三人……」
杏子「むしろコイツらが打ちのめされてんじゃねーか」
マミ「地面に寝ると汚いわよ、二人とも……」
さやか「マミさんにまで同情された……」
まどか「死にたい……」
マミ「……」
杏子「! おい!なんかイイ感じになってんぞ!あの二人!」
さやか「な、なんですとっ!? っていうか杏子あんたオッサンか!」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 20:29:50.98 ID:uJLTz5RA0
恭介「今日は……色々付き合ってもらっちゃって……ありがとう」
ほむら「いいのよ、私も……思ってたより楽しかったわ、デートなんて初めてだったけど、もっと単調でつまらないかと思ってた」
恭介「なんか不自然に色々あったよね、はは……って、え……それじゃ、僕が……初めてのデートの……」
ほむら「そうね………ずっと入院してたし、それ以外にも……色々とあったもの」
まどか「あぁ……ここに来てほむらちゃんが可愛すぎて悔しい……!」
さやか「くっ!こんな時に限って……甘酸っぱすぎて膝の関節が…!」
マミ「痛風じゃないんだから……」
杏子「楽しそうだなおい」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 20:35:46.10 ID:uJLTz5RA0
恭介「…………」ドキドキ
ほむら「…………」ドキ
さやか「…………」ドキドキ
まどか「…………」ドキドキ
マミ「……(頑張って!上条くん!)」ドキドキ
杏子「(結局ケーキ9個分か~……あ、労働基準法違反してるな、どうでもいいけど)」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 20:44:54.77 ID:uJLTz5RA0
恭介「…………あ、暁美さん!」
ほむら「は、はい!」
さやか「やう゛ぁいっ!!! このタイミング!紅潮した恭介の頬!微かに震える可愛らしい手!時刻は夕方!人通りもまばらな交差点!」
さやか「以上の情報から算出するに、恭介が再びほむらに告白しようとしている確率……ゆうに92.86%(パーセンツ)っっっ!!」
マミ「な、なんですっってーーー!!」
まどか「あれは……さやかちゃんの能力……乙女脳スカウターっ!」
杏子「なんじゃそら……」
QB「説明しよう!さやかの能力、乙女脳スカウターとは
まどか「うるさい」
QB「はい」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 20:56:05.70 ID:uJLTz5RA0
恭介「今日一日……で、デートしてくれて……楽しかった…んだよね?」ドキドキ
ほむら「えぇ……」ドキドキ
さやか「やべーよやべーよ!!今度はほむらもまんざらでもない感じだよ!!クソビッチがっ!!!」
まどか「元はと言えばあのバイオリン馬鹿のせいでしょ!!ほむらちゃんの純潔がぁぁあああっ!!バイオリンにだけ欲情してろっ!!」
マミ「いよいよね……」
杏子「こっちの二人もいよいよ限界だな……」
マミ「正直なれてきたわ」
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 21:07:24.87 ID:uJLTz5RA0
恭介「これで……少しは僕のこと、わかってくれたと思う……」
ほむら「そうね……」
恭介「だから……」ドキドキ
ほむら「…………」ドキドキ
さやか「こうなったら………」
杏子「! 一体何を……」
まどか「さやかちゃん……まさか…」
さやか「……そう、最終手段………特攻(ブッコミ)で二人を物理的に引き剥がすっっ!!」
まどか「ヤー!!」
杏子「やめろ!それはマジでやばい!!」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 21:16:01.60 ID:uJLTz5RA0
さやか「知らないね!目的のためには手段を選ばないのがマキャベリズムの基本だよ!!」ダッ!
杏子「ま、待てって!! ていうか絶対マキャベリズムの意味知らないだろ!!」
さやか「五月蝿い!まどか!マミさん!!いくよ!!」ダダダダ
まどか「うおおおお!!ほむらちゃああああん!!」ダダダダ
マミ「私も行くの!?」
さやか「くらえぇぇええええ!!魔法少女ジェットストリームアt「 おまちなさい!!
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 21:33:59.57 ID:uJLTz5RA0
マミ「あ……あなたはっ!」
さやか「一体……どういうつもりだよ!」
まどか「そうだよ……」
まどさや「「仁美(ちゃん)!!」」
仁美「……ごきげんよう」
杏子「(…………誰?)」
仁美「まず最初に……」
仁美「正直言って私、お二人がそんなにも見苦しいお方だったとは思いませんでしたわ!!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/15(火) 22:04:18.77 ID:uJLTz5RA0
杏子(またストレートに……)
マミ(言っちゃうんだ……)
さやか「……言ってくれるね……」
まどか「……」
仁美「そうではありませんの? こそこそと上条さんと暁美さんをつけ回すだけでは飽きたらず……」
仁美「あまつさえその二人の邪魔までしようとするだなんて!」
マミ(え、ていうかいつから見てたの?)
杏子(そういや、まだ魔法解いてないのになんで見つかったんだ?)
仁美「卑怯……えぇ、卑怯としか言い用がありませんわ!!」
まみあん((まぁ、あの二人を何とかしてくれそうだし、いいか))
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 21:05:22.70 ID:XOPpL9Zw0
仁美「さやかさん……ずっと幼馴染として一番近くにいたあなたが……なぜ彼の一世一代の勇気を邪魔を邪魔出来るんですか!」
さやか「……」
まどか「まどかさん……本来なら、さやかさんの……そして暁美さんの親友であるあなたが、それを指摘するべきではありませんでしたの?」
まどか「……」
マミ「こうも正論を言われると……何も出来なかった自分が……」
杏子「いや……まぁ、しゃ、しゃあないって、ほら!マミは先輩だし!」
マミ「!! (先輩……私は……私は親友だと思ってたのに……)」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 21:14:52.02 ID:XOPpL9Zw0
さやか「……仁美には……わかんないよ」
仁美「……さやかs「仁美にっっ!
さやか「仁美に!!何が分かるって言うんだよ!!!」
さやか「仁美が今言った通りだよ!恭介と一番一緒にいたのはあたし!!あたしなんだよ!?」
さやか「なのに……なんでほむらなの!? なんなのよ一目惚れって!!!」
さやか「もし……恭介が選んだのが仁美や、まどかだったら……あたしも諦められたかもしれない……でも!」
さやか「まどかだって!ほむらが好きだったのに……酷いよ……こんなの!!」
まどか「……さやかちゃん………」
杏子「さやか……」
マミ「美樹さん……(ここでポイントを稼げば私も親友ポジションに……)
パァンッ!!
マミ「ビクッ」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 21:19:59.02 ID:XOPpL9Zw0
さやか「痛っ……」
仁美「……」
さやか「……何すんのよ…仁美……!」
仁美「酷いのは……酷いのは、さやかさんの方です……っ!!」
さやか「何っ
まどか「さやかちゃんっ!」
さやか「まどか……?」
まどか「仁美ちゃんは……仁美ちゃんはずっと……上条くんのことが……」
まどか「好きだったんだよね?」
さやか「!!」
マミ「!!」
杏子「?」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 21:27:28.66 ID:XOPpL9Zw0
仁美「…………はい」
さやか「仁美……あんた……」
仁美「私だって………」
仁美「私だってずっと……!! さやかさんの上条恭介コレクションが欲しかったっ!!!」
マミ「」
杏子「」
仁美「私だって上条さんの抜けたまつげを集めてつけまつげを作りたかった!上条さん病室のシーツをくすねてワンピースを仕立てたかった!!」
仁美「ずっとずっと……私……さやかさんが羨ましくって……憎くて……たまらなかったんですよ……?」
さやか「………仁美……そんな……」
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 21:37:03.16 ID:XOPpL9Zw0
マミ「やっぱり先輩ポジションでいいような気がしてきたわ……」
杏子「正直そんな……いや、やめとこ……」
まどか(自分で言い出しといてなんだけど、想像以上のディープインパクトが来てドン引きだよ、ほむらちゃん)
さやか「へぇ……そっか……仕方ないよね……恭介は……完璧だもんね……」
仁美「そこに関しては完全に同意しますわ」
さやか「じゃあ、やっぱり仁美もあたしや!ほむらが憎くって今ここに居るんでしょ!!おんなじだよ!!」
仁美「違うっっ!!」
さやか「!!……」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 21:47:44.51 ID:XOPpL9Zw0
さやか「何が違うんだよ!仁美だって……恭介が好きだったんでしょ!!」
仁美「えぇ……」
仁美「もし、上条さんとお付き合いできたら……どれだけ幸せなことか……今まで何度もこんなことを想像していました」
さやか「やっぱり! その幸せのチャンスを奪おうとしてる……ほむらのことが憎いって言えよ!!!」
仁美「……確かに、 でも……」
仁美「私は……さやかさんや……暁美さんの事を 親友だと 思っていますから……!」
仁美「さやかさんや……まどかさんと同じように」
さやか「……!!」
まどか「…………(正直ほむらちゃんの事は性的な目で見てたんだけど……)」
マミ(羨ましいいいいいいい!!!)
杏子「なんで泣いてんだマミ!?」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 22:06:03.76 ID:XOPpL9Zw0
仁美「ずっと慕い続けてきた殿方が……そして、大切なお友達が……その幸せを掴もうとしているのですわ」
仁美「たとえどれだけ憎くっても……背中を押してあげる気持ちの方が遥かに、強い……」
さやか「……仁美ぃ……」
仁美「さやかさん……」
さやか「……わかってたよ…………あたしが悪いって」
仁美「……」
さやか「恭介が……自分の勇気を振り絞って……幸せになろうとしてるのに……」
さやか「今さら、横から邪魔することしか出来ないどうしようもない卑怯者があたしだよ!!!……わかってるよ……」
仁美「さやかさん!」
さやか「!?」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 22:17:17.07 ID:XOPpL9Zw0
仁美「少しクサい台詞になってしまいますけれど……コホン」
さやか「……?」
仁美「それ以上、私の大切な親友の悪口は言わせませんよ?さやかさん」
さやか「ひとみ………それ、ほんっとに………ベタだね……」グスッ
仁美「さやかさん…」グスンッ
まどか「ざや゛がぢゃ~~~ん゛!!!うわあああん!!」ダキツキッ
さやか「ま゛と゛か゛ぁあぁぁぁぁ!!ごべぇぇん!!」
マミ「やれやれ……ハッピーエンドって奴かしらね?」
杏子「へへ、マミ……ケーキ十個だよ」
マミ「いや、オチとか…そんなん求めてないから……」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 22:24:14.68 ID:XOPpL9Zw0
仁美「!……見てください、あれ」
まどか「あぁ……ほむらちゃん……」
仁美「まどかさんも!暁美さんを応援してあげるのでしょう?」
まどか「……うぅ……」
さやか「まったく…………嬉しそうに…手なんか繋いじゃってさ……」
さやか「良かったね……恭介」
~おわり~
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/05/17(木) 22:27:51.04 ID:XOPpL9Zw0
>>1 です リビドーに任せて書き溜めせずに投下した結果がこれだよ!俺は本当はウブな恭介と男慣れしてないほむほむに2828したかっただけなのに、いつの間にかさやかちゃんが主人公になってたよ!ちくしょう!
ちなみに仁美の口調が怪しいのはスルー推奨だ!!
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2012/05/18(金) 21:14:52.16 ID:JLPvJo4AO
乙でーす
もっとリビドーに任せてもいいのよ
SS速報VIP:恭介「好きです!付きあってください!!」 まどか「」 さやか「」