5: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:07:07.38 ID:6+oap+eN0


ジリリリリ…

梓「んっ」

梓「ふわぁ~あ」

体が重い。
まだまだ寝てたいな。
でも今日は金曜日。
明日から休みだし頑張ろっと。

ってか今日13日じゃん……

梓「あっ…」

明日から休み…か。
唯先輩に会えないし…



6: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:07:30.40 ID:6+oap+eN0


私は中野梓。
同じ高校に通っている先輩が好きです。
いつか想いを伝えられたらな~
なんて思いながら1年間を過ごしてきました。

梓「いってきまーす」



7: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:07:55.38 ID:6+oap+eN0


放課後、部室

梓「こんにちは」

唯「あっ、あずにゃーんっ!」だきっ

梓「ちょ、唯先輩!?」

唯「いいじゃないかあずにゃんや。2人だけだよ?」

梓「…///」

梓「と、とりあえず!離してください!」どんっ

唯「へっ!?」どてっ

梓「……すいません」

唯「私こそ……ごめんね」



8: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:08:31.22 ID:6+oap+eN0


がちゃ


律「おーっす!」

澪「遅くなってごめん。あれ、唯なにやってんの?」

唯「なんでもないよ!それよりムギちゃんお茶にしよ?」

紬「そうね。準備してくるわ♪」

澪「こら唯っ!今日こそは練習したかったのにぃ」

律「いいじゃん今日くらい」

澪「今日くらいって…。梓もなんかいってやって」

梓「…」ちらっ

唯「…」



9: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:09:08.30 ID:6+oap+eN0


部活後、帰り道

唯「…」

梓「…」

梓「…あの、さっきはすみませんでした」

唯「いいよあずにゃん。気にしてないし」

梓「そう…ですか…」

唯「じゃあ私こっちだから」

唯「ばいばいあずにゃん」だっ

梓「ぁ!……」



11: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:09:38.30 ID:6+oap+eN0


がちゃ

梓「ただーいまー」

梓「はあ…」

告白どころか、関係悪くなっちゃったじゃん…

これじゃ告白なんて夢のまた夢だな…

もういいや寝よ。疲れちゃった。



12: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:10:21.51 ID:6+oap+eN0


ジリリリリ…

梓「んっ」

梓「ふわぁ~あ」

お?体が軽い。
昨日たくさん寝たしかな?

久々に学校が楽に過ごせそうだ。

あ、でも唯先輩…

まあ学校いったらなんとかなる!
絶対今日は謝るんだ。



13: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:11:06.37 ID:6+oap+eN0


梓「いってきまーす」

梓「……唯先輩?」

ドアの前には、唯先輩の姿があった。

唯「おはよあずにゃん。昨日はごめんね」

梓「私の方こそごめんなさい」

梓「私、唯先輩がずっと好きで…。昨日は恥ずかしくて…それで…」



14: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:11:24.39 ID:6+oap+eN0


言っちゃった。
あんなに言えなくて悩んでたのに…

唯「あずにゃん私も好きだよ」

梓「…えっ?」

唯「昨日は13日の金曜日だから悪い事が起こったのかもね♪」

梓「昨日…金曜日…」



15: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:11:43.13 ID:6+oap+eN0


梓「ふわぁーあ」

なんだ夢か。
どうりで簡単に好きだなんて言えたわけだよ。

唯先輩も私のこと好きだなんて言ってくれたし。
本当はどうなんだろう?
まさか…
ないない。

それにしても寝過ぎたかな。
もう夕方だ。

さあギターの練習でもしようかな。



16: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:12:09.56 ID:6+oap+eN0


翌日

ジリリリリ…

梓「んっ」

梓「ふわぁ~あ」

体が重い。確実に昨日から寝過ぎてるせいだ。
今日はぼーっと過ごして明日に備えよう。


あっ
明日は唯先輩にも謝らなくちゃ。
明日学校行くの嫌になってきた。

気分転換にちょっと外でも行こうかな。

梓「いってきまーっす」



17: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:12:34.33 ID:6+oap+eN0


梓「うわぁ綺麗」

河原に咲く桜がとても綺麗だ。
唯先輩とこんなとこきてみたいな。

あっ、唯先輩だ

ん?なんか違うような…



18: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:12:57.37 ID:6+oap+eN0


憂「梓ちゃーん」

梓「あ、憂」

唯先輩と憂間違えるなんてどーかしてるよ。
髪型全然違うのに。

憂「梓ちゃんなにしてるの?」

梓「散歩してたんだよ。憂は?……って買い物だよね…」

憂「うん、今日はお姉ちゃんの大好物作ってあげるんだ♪ちょっと元気なかったみたいだから…」

梓「…そうなんだ……唯先輩喜んでくれるといいね…」

憂「うん!じゃあお姉ちゃん待ってるから帰るね。ばいばーい」

梓「うん、ばいばーい」


………かえろ。



19: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:13:23.52 ID:6+oap+eN0


梓「ただーいまー」

明日は謝るぜったい!
唯先輩も元気ないって聞いたしね。
きっと私のせいだもん。

今日は早めに寝よっと。



20: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:13:53.08 ID:6+oap+eN0


ジリリリリ…

梓「んっ」

梓「ふわぁ~あ」

体が思ってたより軽い。
調子がいい。
この調子がいいうちに唯先輩にあやまろっと。

梓「いってきまーっす」



22: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:15:27.16 ID:6+oap+eN0


放課後

よし、今回は夢じゃない。
憂だって昨日会ったこと覚えてたし。

がちゃ

梓「こんにちは~」

唯「…」

唯先輩だ。よし、確かめるか。

梓「唯先輩、土曜のこと覚えてますか?」

唯「土曜?あずにゃんなんかあったの?」

梓「いや、なんでもないです。気にしないでください」

どうやらこれは現実みたいだ。



24: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:16:05.17 ID:6+oap+eN0


唯「…うん」

今しかないよね。

梓「あの…唯先輩、金曜はほんとにすみませんでした」

梓「恥ずかしくってつい…」

唯「…」

梓「唯……先…輩…」

唯「なーんだあずにゃん。怒ってたんじゃなかったんだ~」だきっ

梓「にゃっ!ちょ!?」



25: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:16:25.02 ID:6+oap+eN0


がちゃっ

律「おーっす」

紬「あらあら♪」

律「お前ら仲いいな~」

梓「ち、ちがっ」

唯「何が違うの?だってさっきあずにゃんはずk」

梓「さっ!練習練習!」

紬「ふふっ」



26: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 09:16:47.26 ID:6+oap+eN0


帰り道

唯「あずにゃん今日はいっぱい練習できてよかったね~」

梓「当たり前です!これからも毎日練習しますよ!」

唯「えっ!あずにゃんそれは…」

梓「『それは…』ってなんなん!」

梓「で…すか……」

唯「?あずにゃん…?」

梓「あの…あそこの河原へ行きませんか?」

唯「いいよっ」

唯先輩の奥に見えたのは河原への道だった。



35: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:35:59.22 ID:6+oap+eN0


唯「うわ~綺麗だねあずにゃん!」

梓「昨日たまたま来た時に綺麗だなって思ってたんです」

唯「学校の帰りだとあんまり通らないからしらなかったよ~。ん?あずにゃんどうかした?」

梓「い、いえなんでも!土手に座りませんか?」

桜を見つめる先輩の顔がとても美しいと感じた。
もう少しだけ見ていたい。

唯「ん、わかった。いいよ」



36: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:36:28.29 ID:6+oap+eN0


唯「あずにゃんおいで」

梓「はい…」

唯「あったかいね~」

梓「そうですね」

唯「ほら、もっと寄ってきなよ」

梓「はい」

唯「あれ?あずにゃん素直だね」

梓「そ、そんなことは…!」

今なら言える気がする。



37: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:37:12.38 ID:6+oap+eN0


梓「唯先輩!」

唯「…?」

梓「唯先輩、好きです」

梓「先輩として、だけじゃなく、その、なんていうか…あの…」

梓「とにかく!私は唯先輩が好きなんです」

唯「……へ?」ぽろっ

梓「ああ、すみませんいきなり。泣かないでくださいよ。ほんとにごめんなさい」

唯「違うの、嬉しくて…。私も好きだよあずにゃん」



38: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:37:47.75 ID:6+oap+eN0


梓「…」

梓「…へ?」

唯「もうちょっとこのままでいようか」

梓「………はい」

何時の間にかあたりは暗くなり
風で散ってゆく夜桜が私達をつつむ。



39: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:38:53.78 ID:6+oap+eN0


唯「あずにゃんとこんなとこにいれるなんて夢みたいだよ~」

梓「私もです」

本当に夢みたいだ。

唯「そろそろ帰ろっか」

梓「そうですね」

唯先輩が私に手を差し出す。
私はそれにつかまる。



40: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:39:21.13 ID:6+oap+eN0


唯「空も綺麗だし、ますます夢みたいだよ~」

梓「そうですね。でも夢じゃないですよ」

唯「私には信じられないや」

梓「例え夢でも、私は唯先輩とこういう風になれて嬉しいです」

唯「そうだね…」



41: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:39:58.09 ID:6+oap+eN0


これが夢なら、覚めて欲しくないな。
いつまでも唯先輩と一緒にいたい。

唯「…あずにゃん」



42: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:40:37.32 ID:6+oap+eN0


梓「は、はいなんでしょう?」

唯先輩の顔がいつも以上に真剣で戸惑ってしまう。

それに、なんだか心の中を見透かされてる気がして少し怖かった。

唯「あずにゃん」

もう一度名前を呼ばれる。
なんだか嫌な予感がした。




43: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:48:03.96 ID:6+oap+eN0



唯「覚めない夢は、ないんだよ」



44: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:48:25.77 ID:6+oap+eN0







ジリリリリ…



45: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:48:40.94 ID:6+oap+eN0


おしまい



46: 名も無き被検体774号+ 2012/04/23(月) 18:49:44.52 ID:6+oap+eN0

終わりです
ほんの少しのために支援してくださった方々、ありがとうございました。


元スレ
梓「夢の中なら」