SS速報VIP:保険委員まどか☆マギカ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350808358/1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/21(日) 17:32:38.16 ID:EjdWtCPz0
見滝原中学の保健室内
まどか「次の人ー」
まどか(今日は身体測定……)
まどか(JCのプリプリでツヤツヤの柔肌……)
まどか(小振りな乳房や大きな乳房……プリンとした臀部……)
まどか(皆一斉に下着のみ……)
まどか(……保健委員で、とっても嬉しいなって)
ほむさや(……まどかの目付きが怪しい)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1350808358
2: 1 2012/10/21(日) 17:41:37.59 ID:EjdWtCPz0
ほむら「ねえ、まどか」
まどか「どうしたの?」
さやか「クラスの身体測定は、もう終わりだよ?」
まどか「え?」
ほむら「まどかも教室に戻りましょう」
まどか「……折角だから、全校生徒の身体測定を見たいなー」
ほむら「……それは保健委員として? それとも……?」
まどか「欲望の為だよ!! 見てるだけだから、平気だよ!!」
ほむさや「そういう問題じゃ無い!!」ビシッ
さやか「……まどかのその発言は、おっさん其の物じゃない?」
まどか「そんな、酷いよ……」
ほむら「……流石に弁解の余地が無いわね」
まどか「ほむらちゃんまで……」
まどか「だって……中学生の柔肌って、そそられるよね?」
ほむら「うん、自覚しなさい」
まどか「もしかして、全裸じゃないとダメなタイプだったかな?」
さやか「よし、落ち着いてからしゃべろうか」
まどか「……」スーハー
まどか「よし、リセットしたよ」
ほむら「それなら良いんだけど……」
まどか「次は、マミさんのクラスの身体測定だね!!」キラキラ
さやか「全然リセットしてないね……」
ほむら(……この時間軸、捨てようかしら)
さやか「もしかしてさ。まどかが保健委員になった理由って、女子の体を見る目的だった訳?」
まどか「そんな、不純な理由じゃないよー」
さやか「嘘でしょ。まどかの言う内容を聞いてると、不純な目的しか出てこないんだけど」
まどか「女子生徒だけじゃないよ。男女分け隔て無く観察対象なんだよ」
さやか「十二分に不純だよ」
まどか「女子の一押しはマミさんで、男子の一押しは柔道部の部長さんだよ」
さやか「いや、聞いてないから。そんな情報いらないから」
???「……一部始終聞かせて貰ったよ」
QB「やあ」
ほむら「……何の用事かしら?」チャキッ
さやか「ほむら、校内で銃は不味いって……」
QB「物騒だね君も……。僕は、通りかかっただけだよ」
ほむら「そんな訳が無い。また、まどかの勧誘に来たんでしょ?」
QB「違うよ。僕はマミに昼食を届けに来たのさ。マミがお弁当を家に忘れてたからね……」
まどほむさや(……キュウべえがパシられてる)
QB「さて。話を戻そうよ」
ほむら「結局、勧誘するのね?」
QB「折角居るのなら、効率が良いからね」
まどか「……?」
QB「まどか。君が望めば、あらゆる中学生の体をのぞき見る事が可能になるよ」
ほむら「……コイツの言う事に、耳を貸してはダメ!!」
まどか「キュウべえ……それは違うよ」
QB「……?」
まどか「私は、魔法の力を借りて覗きをする事は、邪道だと思うな」
まどか「自分の力と知恵を振り絞って、覗きをする事こそが王道なんだよ」
まどか「だから……私は契約しない」
さやか「……むしろ、その契約だったら、友達辞めるわ」
ほむら「……同感ね」
その日の放課後。
マミ「……魔女退治の体験なのに、なぜ貴女が居るのかしら?」
ほむら「……邪魔はしないわ。強いて理由を言えば……」チラリ
まどか「ティヒヒ……」ジュルリ
さやか(……一眼レフのカメラで、何を撮るつもりなの?)
ほむら「……あのカメラ小僧まがいの娘を止める為かしらね」フサァ
マミ「……そ、そう」
まどか「マミさん……辛抱たまりません」ポタポタ
マミ「……鹿目さん、鼻血拭いた方が良いわよ?」
薔薇の魔女の結界
マミ「それじゃ、行くわよ」ヘンシン
ほむら「……」ヘンシン
まどか「マミさんとほむらちゃんの魔法少女姿……ふつくしい」ハァハァ
さやか「まどか……よだれと鼻血で、服がすごい事になってるよ」
まどか「だって、あんな姿見てると……欲情しちゃうでしょ?」
さやか「カッコイイとは思うけど、欲情はしないよ」
マミほむ(……やりづらい)
魔女結界、最下層
ほむら「あれが魔女の本体の様ね」
薔薇の魔女、ゲルトルート
さやか「うわぁ……グロい……」
マミ「大丈夫よ。負けたりなんかしないから」ジャキ
まどか「……違う」
マミほむさや「へっ……?」
まどか「あんな化け物が魔女な訳が無いよ」
ほむら「まどか……何を言ってるの?」
まどか「魔性の女と書いて、魔女なんだよ!! あれは、ただの化け物でしかないよ!!」
マミ「……鹿目さん?」
まどか「おっぱいも無いし、足も無い……。女の要素が何処にも無いよ!!」プンプン
さやか(まどかがキレてる……)
ほむら「まどか……兎に角落ち着いて」
まどか「私は落ち着いてるよ!! マミさん、キュウべえを呼んで下さい!!」
マミ「……えっ?」
まどか「キュウべえと契約して、魔法少女になります。願いも決まりました」
ほむら「まどか、冷静になって!!」
マミ「ここは、暁美さんの言う通りよ、鹿目さん!!」
さやか「まどかが何の願いをするのかは解らないけど……」
QB「そうかい。鹿目まどか、君はどんな奇跡を望むんだい?」
マミほむさや(もう来てる!?)
まどか「キュウべえ……私の願いを叶えてくれる?」
QB「君の素質ならば、途方も無い願いさえも叶えられるよ」
まどか「だったら、私の願いは……」
ほむら(まずいわ……。こうなったら、時間……)
まどか「魔女の姿を女の子にして欲しい!!」
ほむら(停……へっ?)
マミほむさやQBゲルト「……はい?」
まどか「さあ、叶えてよ!! キュウべえ!!」
QB「そんな無茶苦茶な願いで、エントロピーを凌駕する訳が……してる!?」
QB(馬鹿げてるよ……魔女を魔法少女の頃の姿に戻すなんて……)
まどか「……これが私のソウルジェム?」
さやか「まどかが魔法少女になってる!!」
マミ「……と言う事は、魔女は?」
ゲルトルート「私……元の姿に戻ってる?」
ほむら(……これでは、魔法少女の秘密がばれてしまうわ。どうすれば……)
マミ「……貴女が、魔女なのね?」
ゲルトルート「ええ、そうよ。そして、一つだけ重要な事を教えなければならない様ね。ねぇ、キュウべえ?」
QB「……ギクッ」
ゲルトルート「魔女はね……魔法少女の成れの果て。ソウルジェムが濁りきった時に、グリーフシードが生まれるのよ」
マミさや「……!?」
ゲルトルート「私もかつては魔法少女として、魔女と戦っていた。だけど、ある切っ掛けで絶望して魔女になってしまったわ」
マミ「それが……魔法少女の真実だって事?」
ゲルトルート「そうよ。言ってみれば、魔翌力が暴走してしまいあんな醜い姿に変わってしまったって所かしら……」
マミほむさや「……」
まどか「綺麗ですよ……魔女さん、美しいですよ」パシャパシャ
ゲルトルート「……大事な話をしてるのだから、カメラを止めて下さらない?」
マミ「つまり私達が倒してきた魔女は……」
ゲルトルート「ええ……元は同士だったって訳なのよ」
マミ「キュウべえ……私達を騙してきたのね!?」
QB「……聞かれなかったから、答えなかっただけさ。
それに……今の願いによって、大きな弊害が起きてしまったみたいさ」
ほむら「どういう事よ?」
QB「……ソウルジェムとグリーフシードが一括りになってしまったんだ」
一同「……?」
QB「つまり……魔女も魔法少女も同じ扱いに変わってしまったんだ」
さやか「……だったら、問題無いんじゃないの?」
QB「大有りだよ!!」
QB「……魔法少女のソウルジェムと、魔女のグリーフシードの関係は解ったよね。
少女が魔法少女になった時の感情エネルギー。そして、魔法少女が魔女になった時の感情エネルギー。
それらを採取する事によって、僕達は宇宙の寿命を伸ばしていたんだが……」
ほむら「つまり、一括りになってしまうと、エネルギー採取が不可能になってしまった訳ね」
QB「そうだよ!! こんな事って無いよ!! 僕たちはこれからどうしろと言うんだい!?」
ほむら「知らないわ。自業自得よ」
一同「そうだそうだ!!」
QB「トホホ……」
マミ「ところで……魔法少女は、これからどうすれば良いのかしら?」
ほむら「……正直、解らないわ。魔女を倒す必要も無くなったし」
ゲルトルート「濁っても、魔女になる心配も無い……」
まどか「つまり、暇になったって事ですね。
だったら、是非その姿をカメラに納めさせてください!!」
マミほむゲル「丁重にお断りします!!」
さやか「まどかはぶれないな……」
マミ「私は、知り合いの魔法少女に事情を話して見るわ」
ゲルトルート「そうですね。私の方も、知り合い達に説明をしてきます」
ほむら(こんなにあっさり呪縛から解放されるとはね……。私は、普通の学生生活を楽しもうかしら)
まどか「マミさんや、魔女さんのお友達も是非お目にかかりたいな~」ポタポタ
さやか「まどか!! 鼻血鼻血!!」
まどか「きっと、さぞ可憐で素敵な、魔法少女や魔女が……」ウットリ
マミゲルト(……会わせても良いのだろうか)
翌日。風見野。
マミ「……お久しぶりね、佐倉さん」
杏子「挨拶なんかいらないね。マミがアタシを呼び出すってのは、どういうつもりだ?」
マミ「昨日、こっちの街で契約した子が居たの。その願いによって、魔法少女の事情が変わったのよ」
杏子「……意味がわかんねー。何がどう変わったんだよ」
マミ「魔法少女は魔翌力を使い切ると、魔女になってしまうという事実が存在したの」
杏子「……な!? どういう事だそりゃ!!」
マミ「話を聞いて。
だけどその子の願いによって、魔法少女と魔女は変わらない存在に生まれ変わったのよ」
杏子「……ちょっと待てよ。じゃあ、この先アタシ達は、魔女退治をする必要が無いって事なのか?」
マミ「おそらくはそうでしょうね」
杏子「……ちぃ。キュウべぇの野郎、騙してやがったのか。今度見かけたら、叩き切ってやる……」
マミ「……キュウべぇに言わせると、何処でどんな弊害が有るか解らないって言ってたわ。
気持ちは解るけど、いきなり……」
QB「個体を傷つけられるのも、たまったもんじゃ無いね」
杏子「てめぇ……よくもぬけぬけと、姿を見せられたな!!」ジャキ
QB「おっと。いきなり、攻撃してこないでよ。無暗に個体を潰すのも、勿体無いじゃないか」
杏子「うるせーんだよ!! 潰すから大人しくしやがれ!!」
マミ「落ち着きなさい、佐倉さん。キュウべぇがここに来たのも、何か理由があるからでしょう?」
QB「そうさ。色々調べた結果は、報告してしておくべきだろう」
杏子「……ちぃ」
QB「そういう訳だ。まどか達にも話すべき事だから、今すぐに呼ぶ事にするよ」
その頃。見滝原の病院にて。
恭介「……よかったらさやかも聞いてみる?」
さやか「……うん」
ドア越し
まどか(良し……。さやかちゃん、そのまま押し倒してしまえ!! 馬乗りになって、襲い掛かれ!!)
ほむら「まどか……お見舞いに来たんだから、中に入りましょうよ……」
とある、公園にて。
QB「という訳で、今日皆に集まって貰ったのは、他でも無いよ。魔法少女と魔女の事情を説明させてもらうよ」
ほむら「……魔法少女が魔女になる。それが、無効になっただけでしょう? わざわざ説明をする必要が、無いと思うわ」
マミ「確かに……騙されたのは心外だけど。結果だけみれば、鹿目さんの願いが魔法少女や魔女を救った事になるんじゃない?」
QB「魔法少女と魔女だけ見ればそうかもしれないよ」
QB「だけどね……魔女の存在意義を教えた事は有る筈だよ。絶望を振りまく存在……言い換えれば、人にまつわる負の感情を具現化したという事」
QB「つまり……負の感情をエネルギー源として、活動しているのさ」
杏子「……どういう意味だよ?」
QB「怒り、悲しみ、苦しみ……それらを取り込む事によって、エネルギーを生み出している訳さ。
もっとも、それ程効率は良くないけどね」
ほむら「正しく、魔法少女と対極ね」
QB「それに、魔翌力の補充もできなくなっては、君達にも都合が悪い。
そこで、システムを変換したという報告は入れておかないとね」
一同「システム?」
QB「負の感情を具現化した物……魔獣。それを狩る事によって、魔法少女や魔女たちが魔翌力を得るようにしたのさ」
マミ「……その魔獣が、グリーフシードを落とす事になるの?」
QB「グリーフシードは落とさないよ。代わりに、グリーフキューブを落とす事で、魔翌力の補充をしてもらうよ。
魔獣は、倒した分だけ落とすから、安心して退治できるよ」
杏子「魔獣ねぇ……。そんで、アタシ達が魔翌力を使い切ったら、どうなっちまうんだ? 魔獣にでもなるって事は無いよな?」ギロリ
QB「それは無いよ。ただし、魔翌力を使い切ると、体が消滅してしまうからね」
ほむら「……少しはマシになってるようだけど、気が利かないわね」
QB「一晩でここまで仕上げたんだから、文句はつけないでほしいよ……。肝心のまどかは、話聞いてる気配が無いし……」
まどか「この娘可愛いよー!! 持って帰るー!!」
シャルロッテ「お姉ちゃん……苦しいよー……。あとチーズが食べたいなぁ」
さやか「ところで、キュウべぇ。一つ質問していい?」
QB「何だい?」
さやか「今からでも、願いを叶えてもらって魔法少女になる事は可能なの?」
マミ「……美樹さん。本気で言ってるの?」
杏子「やめときな。アンタがどういうつもりかは解らないけど、事情知った上で契約するなんて、バカのやる事だよ」
さやか「……だけど。私には叶えたい事が一つだけあるから……」
QB「うーん……出来る事は出来るけど、今ここで契約するのは無理だね」
さやか「どうして?」
QB「まだ、システムを更新したばかりだから、契約しても願いがかなえられない可能性があるのさ。一週間は様子を見てからじゃないと、機能する保証が出来ないからね」
さやか「……解った。その間に、決心を決めるよ」
QB「じゃ、僕は一旦お暇させてもらうよ。まだ、報告やアップデートの事や、する事は山積みだからね……」シュン
マミ「消えた……?」
杏子「……全く、言いたいだけ言って消えやがったか。まだ、聞きただす事が山ほどあるってのに……」
魔女一同「……う~ん、どうしましょうね」
ほむら「魔獣か……。所で、あなた達は何をそんなに悩んでいるのかしら?」
エリー「実はですねぇ……」
エルザマリア「もうすぐ、見滝原にある有名な魔女がいらっしゃる予定だったんですが……」
ギーゼラ「その魔女が、魔法少女に戻った姿が想像できなくて、困ってるのさ」
ほむら「その魔女……まさかとは思うけど……」
ゲルトルート「……魔女界の中でも、最強と言われるお人……ワルプルギスナハトさんです」
ほむマミ杏子「……!?」
マミ「……それ本当なの?」
さやか「……ワルプルギスナハトって?」
杏子「魔女の中でも、とびっきりヤバい奴だよ。現れただけで、その街一帯は崩壊するレベルさ」
ほむら「一般的には、災害として認知されているわ。阪神大震災みたいな大きい直下型地震の一部は、そういう魔女が引き起こしている説もあるのよ」
さやか「そんな……だったら、すごい危険じゃん!!」
ゲルトルート「ただ……それは魔女の時の話ですから。交渉すれば、被害は無くなるかもしれないし……」
ギーゼラ「でもよ。相手は、歴戦の猛者同然だろ? アタイ達でどうにか出来るもんか?」
エルザマリア「信じて祈れば……」
エリー「それは、あなただけでじゃない?」
ほむら(……今回ばかりは、手の打ち様が無いわね。イレギュラー過ぎて、どう対処すれば良いのか……)
まどか「シャルちゃん、裂けるチーズだよー」
シャルロッテ「やったー♪」
マミ「……まず、あの二人をどうにかしましょう」
ゲルトルート「……そうですね。危機感が無さすぎます」
後日。
さやか「これで……恭介の腕は治るんだね」
QB「君の願いは叶えたよ。これが君の運命……受け入れると良いよ」
さやか「……」コクリ
QB「システム改変後に契約したのは、君が一番最初なんだ。
改変前のソウルジェムとは、一味違うよ。幾つかのアップデートを施してあるからね」
さやか「アップデートって?」
QB「まどかの願いによって、魔法少女のソウルジェムと魔女のグリーフシードが同じ物になった。
つまり、君のソウルジェムは魔法少女と魔女の二面性を持っているのさ」
さやか「言ってる意味が良く解らないんだけど……」
QB「実戦で使う内に、理解出来るさ。論より証拠、百聞は一見に如かずってね……健闘を祈るよ」
さやか「……うん、ありがと」
さやか「そういう訳で、あたしも晴れて魔法少女デビューって訳です」
まどか「……さやかちゃんの魔法少女姿」ハァハァ
マミ「鹿目さん、少し落ち着いて……」
さやか「これから、ガンガン魔獣を狩って、見滝原の平和はさやかちゃんが守っちゃいますよー」
ほむら「……意気込むのは良いとしても、気になるわね。キュウべぇの言ってたアップデートの内容が」
さやか「何でも、魔法少女と魔女の二面性を持つって言ってたけど……あたしには良く解んなかったわ」
マミ「確かに、理解に苦しむわね……」
ほむら「そうね……。魔獣を退治していく間に、何かヒントでも見つかるんじゃないかしら」
まどか「……皆、魔獣の反応だよ」キリッ
まどか(さやかちゃんの魔法少女姿がついにお披露目……ティヒヒヒ)
ほむマミさやか「テレパシーで、考えてることが漏れてるから!!」ビシッ
魔獣「」ワラワラ
マミ「……今日は、随分と多いわね!!」
ほむら「ワルプルギス前の肩慣らしにしては、ハードだわ……」
まどか「もー……キリが無いよー」
さやか「……」
マミ「……美樹さん?」
さやか「マミさん、一つ聞いて良いですか?」
マミ「……?」
さやか「……魔女は結界の中に身を隠すんですよね?」
マミ「え……ええ。魔女はそうだったわ」
ほむら「……さやか。何を考えてるの?」
さやか「キュウべぇの言ってた、二面性の意味が分かった!!」
まどかほむらマミ「……!?」
さやか「今から……魔獣を閉じ込める!!」
まどか「……さやかちゃん!!」
――ゴォォォォッ!!
ほむら「……これは、魔女の結界!?」
マミ「……どういう事なの?」
まどか「でも……魔獣は目の前にいますよ」
「安心して……ここはあたしの作った結界だからさ」
まどか「さやかちゃんの声?」
オクタヴィア「自分の結界の中なら、こいつらは敵じゃない!!」
さやか「これで……トドメだ!!」
魔獣「……ウギャー」
マミ「凄いわね……」
ほむら「あの大量の魔獣を、こんなにあっさり片付けてしまうなんてね……」
さやか「へっへー……初めてにしては上出来かな」ヘンシン&ケッカイカイジョ
ほむら「二面性って、そういう事だったのね」
マミ「魔女化のコントロールが出来るだなんて、凄い能力だわ」
さやか「これなら被害を出さないで、魔獣が倒せますよ……」フラリ
マミ「ちょっと、美樹さん!? 大丈夫!?」
さやか「……あー、ちょっと無理っぽいです」
まどか「私が肩を貸して、支えてあげるよ☆」ワキワキ
ほむら(……任せても大丈夫かしら?)
QB「どうやら、実戦投入は上手くいったようだね」
ほむら「……魔女化を制御する能力なんて、思いもしなかったわ」
QB「この能力なら、使い勝手も悪くないと思うよ。ただ、導入したばかりだから、煮詰める部分も有るだろうけど」
マミ「魔翌力も体力もかなり消費してるわね」
さやか「まだコントロールしきれない所が有りますから……使い所を考えないと、ポックリ逝くかもしれませんね」
ほむら「使うのは控えた方が良いのかもしれないわね」
さやか「そうするよ。体が持たないもん……」
まどか「人魚姿のさやかちゃん……綺麗だったよ」キラキラ
さやか「ありがと。でも、使いすぎて消滅したら、元も子もないからやめておくね」
まどか「残念だよ……。写真は取れなかったけど、まぶたには焼き付けたから」キリッ
さやか「……さいですか」
ほむら(今まで繰り返してきた中で、ここまで都合の良い展開は有りえなかった……)
ほむら(まどかが契約したのは誤算だけど、その願いで魔女化しなくなるなんて思いもしなかった)
ほむら(それどころか、魔女さえも仲間に入っている……)
ほむら(……これなら、ワルプルギスの夜も……。いや、上手くいけば戦わないで越えられるかもしれない)
ほむら(だけど……)
まどか「ティヒヒ……」テワキワキ
さやか「……その手の動き、怖いからやめて欲しいんだけど」
ほむら(この変態、どうにかならないのかしら……)
ほむら「まどか、少し落ち着きなさい」
まどか「えー……だってさやかちゃんの魔法少女姿、誘ってるようにしか見えないよ?」
さやか「仮にそう見えるんなら、眼科と心療内科に行って来い!!」
ほむら「……兎に角。ワルプルギスの夜が迫ってる以上、あなた達二人には実戦を積んで経験値を上げてもらうわ」
さやか「でもさ……元魔法少女なら、戦わないで済むんじゃない?」
ほむら「そうね。戦わないで済むのなら、そうしたいわ。でも、向こうの意志が解らない以上、準備を怠る訳にはいかないのよ」
さやか「そういうもんかね……」
まどか「最強の魔女……美しき美貌の持ち主なんだよね?」
ほむら「まどかの考える、魔法少女の妄想を消しなさい。見とれてる内に、殺されても責任は取れないわよ?」
まどか「……うーん。殺されるのは嫌だなぁ……腹上死以外は……」
ほむさや「知るか!!」ビシッ
ほむら「まどかは弓だから、遠距離から狙い撃つ。私が教えるとして……。
さやかは剣を使う接近戦だから、この二人にコーチを依頼したわ」
杏子「……よろしく」
ギーゼラ「ういっす」
さやか「確か、杏子ちゃんとギーゼラさんでしたっけ?」
杏子「まぁ、仕方なくな」
ギーゼラ「暇だからね。足は引っ張らないでよ、新人さん?」
ほむら「牛丼のタダ券と、ガソリン満タン一回分で、快く引き受けてくれたわ」
杏子ギーゼラ「バラすなっちゅうの!!」
ほむら「じゃあ、行きましょうか」
まどか「ほむらちゃんが手取り足取り……」ニヤニヤ
ほむら「……そうね。普通が良いかしら? スパルタが良いかしら?」ニッコリ
まどか「あ、普通でお願いします」
ほむら「あのね、まどか……鬼畜ってコースも有るのよ?」スマイル
まどか「魔獣退治は真剣に取り組みます!!」
さやか(……ついにほむらがキレた)
杏子「さぁて、アタシらもそろそろ出撃するか」←槍武装
さやか「魔獣の気配も、近くに有るね」←剣武装
ギーゼラ「一暴れするか……」←バス停標識&つるはし武装
杏子さやか「待てーい!!」
ギーゼラ「何だよ?」
杏子「お前のその武器は何だー!!」
ギーゼラ「バス停とつるはしだよ。見てわかんねーか?」
さやか「いやいや……。その、そこら辺から拾ってきました的な、物騒な凶器は有りえないでしょー!!」
ギーゼラ「こまけぇ事は良いんだよ。アタイん中じゃ、武丸さんの頃からの常識って事よ。
ゴチャコチャ言ってると、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまうぜ?」※
杏子「……訳がわからん」
さやか(……杏子ちゃんは兎も角、ギーゼラさんの教えは嫌な予感しかしない……)
※漫画、特攻の拓を参考にして下さい。
杏子「おりゃぁ!!」ズバァ
さやか「うりゃぁ!!」ズバァ
ギーゼラ「シャラァッ!!」ゴキィッ
杏子「だらぁ!!」ズバァ
さやか「そりゃぁ!!」ズバァ
ギーゼラ「フン!!」ゴシャァッ
杏子さやか(……音が怖いってか、生々しい……)
魔獣を狩り終えて。
杏子の教え
杏子「良いか? アタシらみたいに、接近戦で戦わなきゃいけない奴は、攻撃しつつも避ける事を考えなきゃいけない。
ただ正面から飛び込むだけじゃ、逆に餌食になるからな。相手の動きを予測する事も、考えないとダメだ」
さやか「なるほどねー。でも、そんなに上手く出来る気がしないなー」
杏子「ま、最初はね。それに関しちゃ、経験が物を言うからな。兎に角、実戦有るのみ」
さやか「うん、頑張ってみるよ」
ギーゼラの教え
ギーゼラ「気合。以上」
さやか「あ、はい……」
同じ頃。まどほむペア。
ほむら(……やっぱり、筋が良いわね。流石に、素質が良いだけ有るわ)
ほむら「見事な物ね。私が始めた頃より、よっぽど強いわ」
まどか「いやー……褒められると、照れちゃうよー」
ほむら「まだ、粗削りだけどね。魔力の使い方を、順番に覚えて行けば問題無い筈よ」
まどか「ティヒ……。やっぱり手取り足取り、体で教えて……」
ほむら「……」チャキ
まどか「……すいません、調子に乗りました、ごめんなさい」アセアセ
ほむら(魔獣以上に、まどかに身と貞操の危険を感じるわ……)
その頃。マミの自宅。
ゲルトルート「ちょっと、エリーさん!! キングデビルをぶつけないでよ!!」
エリー「さっき、ボンビー付けたお返しだよ!!」
エルザマリア「……ゲーム位で、喧嘩は行けませんよ」
パトリシア「さっきまで、エルザさんもマイナスで不機嫌だったでしょ……」
シャルロッテ「zzzz……」
マミ(もう一人じゃないもの……。一人で桃鉄やらなくても良いのね!!)
すっかり、魔女のたまり場になる巴家であった……。
ワルプルギスの夜、襲来の日。
アナウンス「ただ今、見滝原市全域に、避難勧告が出されています。河川や山間部には、決して近寄ら無い様……」
ほむら(ついにワルプルギスが襲来する。まどかの魔女化のリスクは無い上に、戦力は過去最強……)
ほむら(だけど、今回からは時間を戻す事は不可能……。何が何でも、ワルプルギスに負ける訳にはいかない……)
マミ「ねえ、キュウべえ。私達全員と、ワルプルギスの夜……戦力的にはどっちが有利かしら?」
QB「僕の見立てでは、4対6で分が悪いね。まどかの魔力がある分、火力では有利さ。
だけど、相手は百戦錬磨の最強魔女。魔力の力押しだけで勝つのは、難しいだろうね」
――5
杏子「……来る」
さやか「やるしかないね!!」
――4
ゲルトルート「……すごい魔力を感じる」
ギーゼラ「こりゃ……死ぬ気で戦うしかねーな」
――3
エリー「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ……」
エルザマリア「……力無き私達に、どうか神のご加護を」
――2
シャルロッテ「……怖いよ」
パトリシア「気を確かに、シャルロッテちゃん」
――1
まどか「ほむらちゃん……頑張ろう!!」
ほむら「ええ……私達は負けない!!」
――開演
ワルプルギス「会いたかった~♪」シュタ
ワルプルギス「会いたかった~♪」スタッ
ワルプルギス「会いたかった~♪」シュピ
ワルプルギス「YES!!」キラン☆
一同「……」アゼンボーゼン
ワルプルギス「……ごめん、一回やって見たかった////」
杏子(……オイ!! 最悪の魔女じゃねーのか!?)ヒソヒソ
ほむら(……魔法少女時代なんて、見てないから知らないわよ!!)ヒソヒソ
さやか(さっきまでの雰囲気、ぶち壊しじゃん!!)ヒソヒソ
マミ(キュウべえ!! どうなってるのよ!!)ヒソヒソ
QB(僕に聞かないで!! 訳が解らないのは、一緒だよ)ヒソヒソ
まどか「ふ……ふつくしい……麗しきお姉さま」ウットリ
ワルプルギス「おーい、聞こえてるよー」
ワルプルギス「魔法少女と魔女が集まって、何を企んでいるんだい?」
魔女一同「その~……何て言いますか……」
ワルプルギス「悪名高い私が来るから、街を壊されるとか、そんな心配してたのかい?」
魔法少女達「……え~と……そうです……」
ワルプルギス「心配しなくても、大丈夫さ……跡形も無く……壊すから!!」
全員「やっぱりー!!」
ワルプルギス「ハッハッハッハ……格の違いを教えてあげてしんぜよう!!」
ワルプルギス「ま、相手の人数も大勢いる。一撃で、終わらせてあげるよ!!」
マミ(まずい……この距離じゃ、全員一瞬で消されちゃう!!)
さやか(だめだ……結界に引きずり込む時間が無い!!)
杏子(ヤバい……。これが最強の魔女の実力なのか!?)
まどか「……ダメだよ!! この街を消したら……」
ほむら「まどか……?」
まどか「おっぱいも、美脚も、湧きもお腹も二の腕も……
拝めなくなっちゃうなんて、私が魔法少女になった意味が無い!!」
全員(……その理由もどうなのよ)
まどか「ワルプルギスさん……私が相手です!!」
ワルプルギス「ほう……理由は兎も角、その心意気やよし!! 全力で、葬り去ってやる!!」
ほむら(ワルプルギスが……両手に魔力を溜めてる)
まどか「マミさん……あの技借ります!!」
マミ(鹿目さんも、弓を構えた……)ゴクリ
ワルプルギス「……イッツア……ショータイム!!」魔弾発射!!
まどか「ティロ……フィナーーレェ!!」弓矢発射!!
さやか(凄い勢いで、魔力と魔力がぶつかってる……)
杏子(なんつー破壊力だよ……ワルプルギスもまどかも、恐ろしい力だ……)
QB(まさか……真正面からの勝負になるとはね)
エリー(丸で、ドラゴンボールのあのシーンの様ね……セルとご飯のかめはめ派の撃ち合い!!)
ゲルトルート(こんな力が……あの娘に合ったなんて)
パトリシア(もし、ワルプルギスさんが勝つ様なら……私たちに勝つ方法は無い)
ワルプルギス(……まさか、ここまで強い魔力を秘めた魔法少女がいるとは……)
まどか(……これが最強の魔女の魔力……凄い力だよ……)
エルザマリア(神よ……どうか守って下さい!!)
シャルロッテ(お姉ちゃん……頑張れ!!)
ギーゼラ(ピンクいの……根性見せろよ!!)
さやか(……ヤバい……まどかが少しづつ押されてる)
杏子(このままだと、負ける……!!)
マミ(鹿目さん……頑張って!!)
まどか(どうしよう……このままだと……押し返される!!)
ほむら(……こうなったら……まどかのスケベ根性に賭けてみるしか無いわ!!)
ほむら「まどかー!! これに勝ったら……私の身も心も、あなたに捧げるわ!!
私の体を……身体測定しても、デジカメに納めるのも、好きなだけして良いから!!
だから……負けちゃダメー!!」
まどか「……!?」
まどか「おっしゃぁぁぁぁ!! みなぎってきたぁぁぁぁぁ!!」
ワルプルギス(な、何!? 向こうの魔力が、行き成り増幅してきた!?)
ワルプルギス(まずい……押し切られるー!?)
――――
ほむら(ワルプルギスが……まどかの魔力に取り込まれた!!)
さやか「ワルプルギスが……消えた!?」
杏子「違う……あれを見てみろ!!」
マミ「何て事なの!?」
わるぷるぎすのよる(幼女化)「……みゅう~……負けちゃった~」グジグジ
まどか「……ふぅ……疲れちゃったよ」グッタリ
わるぷるぎす「あたちもうごけない……」グッタリ
マミ「……キュウべえ。ワルプルギスが幼くなるってどういう事なの?」
QB「……解らないよ。答えが解らない以上、推測でしか言えないけどね」
QB「まどかは、魔力が尽きかけていたにも関わらず、ほむらの言葉で魔力を増幅させたのさ……スケベ根性でね!!」
QB「つまり、ワルプルギスが幼ない姿になってしまったのは、まどかの欲望そのものを具現化させた可能性が高い……」
マミ「……」
QB「恐らく……まどかはロリ成分が欲しかったんだ!!」
マミ(シャルちゃんを好んでいたのは、そういう理由が有ったのね……)
ほむら「……まどか、お疲れ様。それと……ありがとう」
まどか「ほむらちゃん……」
まどか「ううん……。お礼を言うのは、私の方だよ。
あの時、ほむらちゃんの声が聞こえてなかったから……私は負けてた」
ほむら「……」
まどか「だからね……私は頑張れたんだ。
ほむらちゃが……私の玩具になってくれるんだね!!」ガバァ
ほむら(……勢いとは言え、かなり後悔してるわ……)
ほむら(こうして、見滝原の危機は過ぎ去った。
ただし、その代償として、私は貞操の危機に直面している……)
ほむら(それと、それから魔女達がどうなったかも、補足しておくわ)
巴家。
マミ「ケーキ焼けたわよ」
シャルわる「はーい!!」
ほむら(シャルロッテと幼ワルプルギスは、マミが引き取った。
魔女とは言え、この二人は幼いので、魔獣退治も任せられない。それに、マミも妹が出来たように喜んでいるわ。
この二人が目当てで、まどかは巴家に良く顔を出している)
杏子「さて……。今日はどこに行くよ?」
ギーゼラ「コイントスで決めようぜ。表なら北へ、裏なら南へ」
杏子「オッケー」
ほむら(杏子とギーゼラは、自由人同士で行動を常に共にしている。
最近、バイクに乗って全国縦断魔獣狩りの旅を考えているらしいわ。
ついでに、B級グルメも目的とか言ってるけど……そんなお金有るのかしらね?)
ほむら(ここは、とある廃工場。
魔女達は身元が無いから、ここで過ごしてる。自分達の作った結界の中での共同生活ね)
ゲルトルート「ちょっと!! 物件の乗っ取りは卑怯でしょう!!」
パトリシア「これも戦略ですよ、ゲルト姉さん!!」
エリー「そして私は、さやかちゃんにドーン!!」
さやか「エリー!! あたしにボンビーくっつけるなよ!!」
エルザマリア(……私はさっきビリだったから、お休み中です)シクシク
ほむら(よくさやかが遊びに来てる。
最近、魔女達の中で桃鉄が流行っているわ。仲間割れしなければ良いのだけど……)
ほむら(そして、私は……)
まどか「ティヒヒ……ほむらちゃん。今日は何のコスプレをしてもらおうかな?」
ほむら「……なるべく、露出が少ない恰好が良いわ」
まどか「このナース服なんか、どうかな?」
ほむら「そんな短いミニスカなんて……恥ずかしいわ……////」
まどか「ダメだよ。約束は約束だもん!!」
ほむら「……////」
ほむら(あの時の約束のお陰で、私はまどかの着せ替え人形になってしまっている……。
自業自得だけど……まどかの笑顔には逆らえないのよね)
QB「……お楽しみの所悪いけど、魔獣が現れた様だね。すぐに向かってくれないかな?」
ほむら「……助かったわ」ボソリ
まどか「むぅ~……折角の撮影のタイミングだったのに」
QB「君達の使命だからね。そもそも、魔獣を生み出した原因は、まどかの願いなんだよ?」
ほむら「仕方ないわ。行きましょう、まどか」
まどか「うん、今日も魔獣退治頑張るよ!!」
ほむら(色々あったけど……今日も見滝原は平和です)
おしまい
これにて完結です。
最初のネタがどんどん変な方向に飛んで行き、気が付けばドラゴンボールになっていた……。
SSは勢い7分、ネタ3分。
駄作にお付き合いいただき、ありがとうございました。
元スレ
ほむら「ねえ、まどか」
まどか「どうしたの?」
さやか「クラスの身体測定は、もう終わりだよ?」
まどか「え?」
ほむら「まどかも教室に戻りましょう」
まどか「……折角だから、全校生徒の身体測定を見たいなー」
ほむら「……それは保健委員として? それとも……?」
まどか「欲望の為だよ!! 見てるだけだから、平気だよ!!」
ほむさや「そういう問題じゃ無い!!」ビシッ
4: 1 2012/10/21(日) 17:55:18.03 ID:EjdWtCPz0
さやか「……まどかのその発言は、おっさん其の物じゃない?」
まどか「そんな、酷いよ……」
ほむら「……流石に弁解の余地が無いわね」
まどか「ほむらちゃんまで……」
まどか「だって……中学生の柔肌って、そそられるよね?」
ほむら「うん、自覚しなさい」
まどか「もしかして、全裸じゃないとダメなタイプだったかな?」
さやか「よし、落ち着いてからしゃべろうか」
6: 1 2012/10/21(日) 18:04:49.70 ID:EjdWtCPz0
まどか「……」スーハー
まどか「よし、リセットしたよ」
ほむら「それなら良いんだけど……」
まどか「次は、マミさんのクラスの身体測定だね!!」キラキラ
さやか「全然リセットしてないね……」
ほむら(……この時間軸、捨てようかしら)
7: 1 2012/10/21(日) 18:12:56.51 ID:EjdWtCPz0
さやか「もしかしてさ。まどかが保健委員になった理由って、女子の体を見る目的だった訳?」
まどか「そんな、不純な理由じゃないよー」
さやか「嘘でしょ。まどかの言う内容を聞いてると、不純な目的しか出てこないんだけど」
まどか「女子生徒だけじゃないよ。男女分け隔て無く観察対象なんだよ」
さやか「十二分に不純だよ」
まどか「女子の一押しはマミさんで、男子の一押しは柔道部の部長さんだよ」
さやか「いや、聞いてないから。そんな情報いらないから」
???「……一部始終聞かせて貰ったよ」
8: 1 2012/10/21(日) 18:26:33.47 ID:EjdWtCPz0
QB「やあ」
ほむら「……何の用事かしら?」チャキッ
さやか「ほむら、校内で銃は不味いって……」
QB「物騒だね君も……。僕は、通りかかっただけだよ」
ほむら「そんな訳が無い。また、まどかの勧誘に来たんでしょ?」
QB「違うよ。僕はマミに昼食を届けに来たのさ。マミがお弁当を家に忘れてたからね……」
まどほむさや(……キュウべえがパシられてる)
9: 1 2012/10/21(日) 18:53:44.55 ID:EjdWtCPz0
QB「さて。話を戻そうよ」
ほむら「結局、勧誘するのね?」
QB「折角居るのなら、効率が良いからね」
まどか「……?」
QB「まどか。君が望めば、あらゆる中学生の体をのぞき見る事が可能になるよ」
ほむら「……コイツの言う事に、耳を貸してはダメ!!」
まどか「キュウべえ……それは違うよ」
QB「……?」
まどか「私は、魔法の力を借りて覗きをする事は、邪道だと思うな」
まどか「自分の力と知恵を振り絞って、覗きをする事こそが王道なんだよ」
まどか「だから……私は契約しない」
さやか「……むしろ、その契約だったら、友達辞めるわ」
ほむら「……同感ね」
11: 1 2012/10/23(火) 21:12:18.41 ID:ehvHY8DZ0
その日の放課後。
マミ「……魔女退治の体験なのに、なぜ貴女が居るのかしら?」
ほむら「……邪魔はしないわ。強いて理由を言えば……」チラリ
まどか「ティヒヒ……」ジュルリ
さやか(……一眼レフのカメラで、何を撮るつもりなの?)
ほむら「……あのカメラ小僧まがいの娘を止める為かしらね」フサァ
マミ「……そ、そう」
まどか「マミさん……辛抱たまりません」ポタポタ
マミ「……鹿目さん、鼻血拭いた方が良いわよ?」
12: 1 2012/10/23(火) 21:18:19.19 ID:ehvHY8DZ0
薔薇の魔女の結界
マミ「それじゃ、行くわよ」ヘンシン
ほむら「……」ヘンシン
まどか「マミさんとほむらちゃんの魔法少女姿……ふつくしい」ハァハァ
さやか「まどか……よだれと鼻血で、服がすごい事になってるよ」
まどか「だって、あんな姿見てると……欲情しちゃうでしょ?」
さやか「カッコイイとは思うけど、欲情はしないよ」
マミほむ(……やりづらい)
13: 1 2012/10/23(火) 21:23:03.48 ID:ehvHY8DZ0
魔女結界、最下層
ほむら「あれが魔女の本体の様ね」
薔薇の魔女、ゲルトルート
さやか「うわぁ……グロい……」
マミ「大丈夫よ。負けたりなんかしないから」ジャキ
まどか「……違う」
マミほむさや「へっ……?」
まどか「あんな化け物が魔女な訳が無いよ」
ほむら「まどか……何を言ってるの?」
14: 1 2012/10/23(火) 21:28:21.48 ID:ehvHY8DZ0
まどか「魔性の女と書いて、魔女なんだよ!! あれは、ただの化け物でしかないよ!!」
マミ「……鹿目さん?」
まどか「おっぱいも無いし、足も無い……。女の要素が何処にも無いよ!!」プンプン
さやか(まどかがキレてる……)
ほむら「まどか……兎に角落ち着いて」
まどか「私は落ち着いてるよ!! マミさん、キュウべえを呼んで下さい!!」
マミ「……えっ?」
まどか「キュウべえと契約して、魔法少女になります。願いも決まりました」
15: 1 2012/10/23(火) 21:43:07.64 ID:ehvHY8DZ0
ほむら「まどか、冷静になって!!」
マミ「ここは、暁美さんの言う通りよ、鹿目さん!!」
さやか「まどかが何の願いをするのかは解らないけど……」
QB「そうかい。鹿目まどか、君はどんな奇跡を望むんだい?」
マミほむさや(もう来てる!?)
まどか「キュウべえ……私の願いを叶えてくれる?」
QB「君の素質ならば、途方も無い願いさえも叶えられるよ」
まどか「だったら、私の願いは……」
ほむら(まずいわ……。こうなったら、時間……)
まどか「魔女の姿を女の子にして欲しい!!」
ほむら(停……へっ?)
マミほむさやQBゲルト「……はい?」
16: 1 2012/10/23(火) 21:52:58.50 ID:ehvHY8DZ0
まどか「さあ、叶えてよ!! キュウべえ!!」
QB「そんな無茶苦茶な願いで、エントロピーを凌駕する訳が……してる!?」
QB(馬鹿げてるよ……魔女を魔法少女の頃の姿に戻すなんて……)
まどか「……これが私のソウルジェム?」
さやか「まどかが魔法少女になってる!!」
マミ「……と言う事は、魔女は?」
ゲルトルート「私……元の姿に戻ってる?」
ほむら(……これでは、魔法少女の秘密がばれてしまうわ。どうすれば……)
17: 1 2012/10/23(火) 22:03:30.72 ID:ehvHY8DZ0
マミ「……貴女が、魔女なのね?」
ゲルトルート「ええ、そうよ。そして、一つだけ重要な事を教えなければならない様ね。ねぇ、キュウべえ?」
QB「……ギクッ」
ゲルトルート「魔女はね……魔法少女の成れの果て。ソウルジェムが濁りきった時に、グリーフシードが生まれるのよ」
マミさや「……!?」
ゲルトルート「私もかつては魔法少女として、魔女と戦っていた。だけど、ある切っ掛けで絶望して魔女になってしまったわ」
マミ「それが……魔法少女の真実だって事?」
ゲルトルート「そうよ。言ってみれば、魔翌力が暴走してしまいあんな醜い姿に変わってしまったって所かしら……」
マミほむさや「……」
まどか「綺麗ですよ……魔女さん、美しいですよ」パシャパシャ
ゲルトルート「……大事な話をしてるのだから、カメラを止めて下さらない?」
18: 1 2012/10/23(火) 22:12:52.11 ID:ehvHY8DZ0
マミ「つまり私達が倒してきた魔女は……」
ゲルトルート「ええ……元は同士だったって訳なのよ」
マミ「キュウべえ……私達を騙してきたのね!?」
QB「……聞かれなかったから、答えなかっただけさ。
それに……今の願いによって、大きな弊害が起きてしまったみたいさ」
ほむら「どういう事よ?」
QB「……ソウルジェムとグリーフシードが一括りになってしまったんだ」
一同「……?」
QB「つまり……魔女も魔法少女も同じ扱いに変わってしまったんだ」
さやか「……だったら、問題無いんじゃないの?」
QB「大有りだよ!!」
22: 1 2012/10/28(日) 17:00:48.46 ID:fQXhUU3l0
QB「……魔法少女のソウルジェムと、魔女のグリーフシードの関係は解ったよね。
少女が魔法少女になった時の感情エネルギー。そして、魔法少女が魔女になった時の感情エネルギー。
それらを採取する事によって、僕達は宇宙の寿命を伸ばしていたんだが……」
ほむら「つまり、一括りになってしまうと、エネルギー採取が不可能になってしまった訳ね」
QB「そうだよ!! こんな事って無いよ!! 僕たちはこれからどうしろと言うんだい!?」
ほむら「知らないわ。自業自得よ」
一同「そうだそうだ!!」
QB「トホホ……」
23: 1 2012/10/28(日) 17:07:30.36 ID:fQXhUU3l0
マミ「ところで……魔法少女は、これからどうすれば良いのかしら?」
ほむら「……正直、解らないわ。魔女を倒す必要も無くなったし」
ゲルトルート「濁っても、魔女になる心配も無い……」
まどか「つまり、暇になったって事ですね。
だったら、是非その姿をカメラに納めさせてください!!」
マミほむゲル「丁重にお断りします!!」
さやか「まどかはぶれないな……」
24: 1 2012/10/28(日) 17:14:18.34 ID:fQXhUU3l0
マミ「私は、知り合いの魔法少女に事情を話して見るわ」
ゲルトルート「そうですね。私の方も、知り合い達に説明をしてきます」
ほむら(こんなにあっさり呪縛から解放されるとはね……。私は、普通の学生生活を楽しもうかしら)
まどか「マミさんや、魔女さんのお友達も是非お目にかかりたいな~」ポタポタ
さやか「まどか!! 鼻血鼻血!!」
まどか「きっと、さぞ可憐で素敵な、魔法少女や魔女が……」ウットリ
マミゲルト(……会わせても良いのだろうか)
25: 1 2012/10/28(日) 17:44:02.78 ID:fQXhUU3l0
翌日。風見野。
マミ「……お久しぶりね、佐倉さん」
杏子「挨拶なんかいらないね。マミがアタシを呼び出すってのは、どういうつもりだ?」
マミ「昨日、こっちの街で契約した子が居たの。その願いによって、魔法少女の事情が変わったのよ」
杏子「……意味がわかんねー。何がどう変わったんだよ」
マミ「魔法少女は魔翌力を使い切ると、魔女になってしまうという事実が存在したの」
杏子「……な!? どういう事だそりゃ!!」
マミ「話を聞いて。
だけどその子の願いによって、魔法少女と魔女は変わらない存在に生まれ変わったのよ」
杏子「……ちょっと待てよ。じゃあ、この先アタシ達は、魔女退治をする必要が無いって事なのか?」
マミ「おそらくはそうでしょうね」
杏子「……ちぃ。キュウべぇの野郎、騙してやがったのか。今度見かけたら、叩き切ってやる……」
マミ「……キュウべぇに言わせると、何処でどんな弊害が有るか解らないって言ってたわ。
気持ちは解るけど、いきなり……」
QB「個体を傷つけられるのも、たまったもんじゃ無いね」
杏子「てめぇ……よくもぬけぬけと、姿を見せられたな!!」ジャキ
26: 1 2012/10/28(日) 18:02:36.84 ID:fQXhUU3l0
QB「おっと。いきなり、攻撃してこないでよ。無暗に個体を潰すのも、勿体無いじゃないか」
杏子「うるせーんだよ!! 潰すから大人しくしやがれ!!」
マミ「落ち着きなさい、佐倉さん。キュウべぇがここに来たのも、何か理由があるからでしょう?」
QB「そうさ。色々調べた結果は、報告してしておくべきだろう」
杏子「……ちぃ」
QB「そういう訳だ。まどか達にも話すべき事だから、今すぐに呼ぶ事にするよ」
27: 1 2012/10/28(日) 18:09:22.55 ID:fQXhUU3l0
その頃。見滝原の病院にて。
恭介「……よかったらさやかも聞いてみる?」
さやか「……うん」
ドア越し
まどか(良し……。さやかちゃん、そのまま押し倒してしまえ!! 馬乗りになって、襲い掛かれ!!)
ほむら「まどか……お見舞いに来たんだから、中に入りましょうよ……」
31: 1 2012/11/13(火) 20:49:25.43 ID:8YUBk0pm0
とある、公園にて。
QB「という訳で、今日皆に集まって貰ったのは、他でも無いよ。魔法少女と魔女の事情を説明させてもらうよ」
ほむら「……魔法少女が魔女になる。それが、無効になっただけでしょう? わざわざ説明をする必要が、無いと思うわ」
マミ「確かに……騙されたのは心外だけど。結果だけみれば、鹿目さんの願いが魔法少女や魔女を救った事になるんじゃない?」
QB「魔法少女と魔女だけ見ればそうかもしれないよ」
QB「だけどね……魔女の存在意義を教えた事は有る筈だよ。絶望を振りまく存在……言い換えれば、人にまつわる負の感情を具現化したという事」
QB「つまり……負の感情をエネルギー源として、活動しているのさ」
杏子「……どういう意味だよ?」
QB「怒り、悲しみ、苦しみ……それらを取り込む事によって、エネルギーを生み出している訳さ。
もっとも、それ程効率は良くないけどね」
ほむら「正しく、魔法少女と対極ね」
32: 1 2012/11/13(火) 21:00:22.93 ID:8YUBk0pm0
QB「それに、魔翌力の補充もできなくなっては、君達にも都合が悪い。
そこで、システムを変換したという報告は入れておかないとね」
一同「システム?」
QB「負の感情を具現化した物……魔獣。それを狩る事によって、魔法少女や魔女たちが魔翌力を得るようにしたのさ」
マミ「……その魔獣が、グリーフシードを落とす事になるの?」
QB「グリーフシードは落とさないよ。代わりに、グリーフキューブを落とす事で、魔翌力の補充をしてもらうよ。
魔獣は、倒した分だけ落とすから、安心して退治できるよ」
杏子「魔獣ねぇ……。そんで、アタシ達が魔翌力を使い切ったら、どうなっちまうんだ? 魔獣にでもなるって事は無いよな?」ギロリ
QB「それは無いよ。ただし、魔翌力を使い切ると、体が消滅してしまうからね」
ほむら「……少しはマシになってるようだけど、気が利かないわね」
QB「一晩でここまで仕上げたんだから、文句はつけないでほしいよ……。肝心のまどかは、話聞いてる気配が無いし……」
まどか「この娘可愛いよー!! 持って帰るー!!」
シャルロッテ「お姉ちゃん……苦しいよー……。あとチーズが食べたいなぁ」
33: 1 2012/11/13(火) 21:07:40.62 ID:8YUBk0pm0
さやか「ところで、キュウべぇ。一つ質問していい?」
QB「何だい?」
さやか「今からでも、願いを叶えてもらって魔法少女になる事は可能なの?」
マミ「……美樹さん。本気で言ってるの?」
杏子「やめときな。アンタがどういうつもりかは解らないけど、事情知った上で契約するなんて、バカのやる事だよ」
さやか「……だけど。私には叶えたい事が一つだけあるから……」
QB「うーん……出来る事は出来るけど、今ここで契約するのは無理だね」
さやか「どうして?」
QB「まだ、システムを更新したばかりだから、契約しても願いがかなえられない可能性があるのさ。一週間は様子を見てからじゃないと、機能する保証が出来ないからね」
さやか「……解った。その間に、決心を決めるよ」
34: 1 2012/11/13(火) 21:21:58.64 ID:8YUBk0pm0
QB「じゃ、僕は一旦お暇させてもらうよ。まだ、報告やアップデートの事や、する事は山積みだからね……」シュン
マミ「消えた……?」
杏子「……全く、言いたいだけ言って消えやがったか。まだ、聞きただす事が山ほどあるってのに……」
魔女一同「……う~ん、どうしましょうね」
ほむら「魔獣か……。所で、あなた達は何をそんなに悩んでいるのかしら?」
エリー「実はですねぇ……」
エルザマリア「もうすぐ、見滝原にある有名な魔女がいらっしゃる予定だったんですが……」
ギーゼラ「その魔女が、魔法少女に戻った姿が想像できなくて、困ってるのさ」
ほむら「その魔女……まさかとは思うけど……」
ゲルトルート「……魔女界の中でも、最強と言われるお人……ワルプルギスナハトさんです」
ほむマミ杏子「……!?」
35: 1 2012/11/13(火) 21:34:19.58 ID:8YUBk0pm0
マミ「……それ本当なの?」
さやか「……ワルプルギスナハトって?」
杏子「魔女の中でも、とびっきりヤバい奴だよ。現れただけで、その街一帯は崩壊するレベルさ」
ほむら「一般的には、災害として認知されているわ。阪神大震災みたいな大きい直下型地震の一部は、そういう魔女が引き起こしている説もあるのよ」
さやか「そんな……だったら、すごい危険じゃん!!」
ゲルトルート「ただ……それは魔女の時の話ですから。交渉すれば、被害は無くなるかもしれないし……」
ギーゼラ「でもよ。相手は、歴戦の猛者同然だろ? アタイ達でどうにか出来るもんか?」
エルザマリア「信じて祈れば……」
エリー「それは、あなただけでじゃない?」
ほむら(……今回ばかりは、手の打ち様が無いわね。イレギュラー過ぎて、どう対処すれば良いのか……)
まどか「シャルちゃん、裂けるチーズだよー」
シャルロッテ「やったー♪」
マミ「……まず、あの二人をどうにかしましょう」
ゲルトルート「……そうですね。危機感が無さすぎます」
42: 1 2012/11/16(金) 21:29:24.93 ID:1mmnXUde0
後日。
さやか「これで……恭介の腕は治るんだね」
QB「君の願いは叶えたよ。これが君の運命……受け入れると良いよ」
さやか「……」コクリ
QB「システム改変後に契約したのは、君が一番最初なんだ。
改変前のソウルジェムとは、一味違うよ。幾つかのアップデートを施してあるからね」
さやか「アップデートって?」
QB「まどかの願いによって、魔法少女のソウルジェムと魔女のグリーフシードが同じ物になった。
つまり、君のソウルジェムは魔法少女と魔女の二面性を持っているのさ」
さやか「言ってる意味が良く解らないんだけど……」
QB「実戦で使う内に、理解出来るさ。論より証拠、百聞は一見に如かずってね……健闘を祈るよ」
さやか「……うん、ありがと」
43: 1 2012/11/16(金) 21:49:59.00 ID:1mmnXUde0
さやか「そういう訳で、あたしも晴れて魔法少女デビューって訳です」
まどか「……さやかちゃんの魔法少女姿」ハァハァ
マミ「鹿目さん、少し落ち着いて……」
さやか「これから、ガンガン魔獣を狩って、見滝原の平和はさやかちゃんが守っちゃいますよー」
ほむら「……意気込むのは良いとしても、気になるわね。キュウべぇの言ってたアップデートの内容が」
さやか「何でも、魔法少女と魔女の二面性を持つって言ってたけど……あたしには良く解んなかったわ」
マミ「確かに、理解に苦しむわね……」
ほむら「そうね……。魔獣を退治していく間に、何かヒントでも見つかるんじゃないかしら」
まどか「……皆、魔獣の反応だよ」キリッ
まどか(さやかちゃんの魔法少女姿がついにお披露目……ティヒヒヒ)
ほむマミさやか「テレパシーで、考えてることが漏れてるから!!」ビシッ
44: 1 2012/11/16(金) 21:58:23.62 ID:1mmnXUde0
魔獣「」ワラワラ
マミ「……今日は、随分と多いわね!!」
ほむら「ワルプルギス前の肩慣らしにしては、ハードだわ……」
まどか「もー……キリが無いよー」
さやか「……」
マミ「……美樹さん?」
さやか「マミさん、一つ聞いて良いですか?」
マミ「……?」
さやか「……魔女は結界の中に身を隠すんですよね?」
マミ「え……ええ。魔女はそうだったわ」
ほむら「……さやか。何を考えてるの?」
さやか「キュウべぇの言ってた、二面性の意味が分かった!!」
まどかほむらマミ「……!?」
45: 1 2012/11/16(金) 22:09:39.47 ID:1mmnXUde0
さやか「今から……魔獣を閉じ込める!!」
まどか「……さやかちゃん!!」
――ゴォォォォッ!!
ほむら「……これは、魔女の結界!?」
マミ「……どういう事なの?」
まどか「でも……魔獣は目の前にいますよ」
「安心して……ここはあたしの作った結界だからさ」
まどか「さやかちゃんの声?」
オクタヴィア「自分の結界の中なら、こいつらは敵じゃない!!」
46: 1 2012/11/16(金) 22:33:18.46 ID:1mmnXUde0
さやか「これで……トドメだ!!」
魔獣「……ウギャー」
マミ「凄いわね……」
ほむら「あの大量の魔獣を、こんなにあっさり片付けてしまうなんてね……」
さやか「へっへー……初めてにしては上出来かな」ヘンシン&ケッカイカイジョ
ほむら「二面性って、そういう事だったのね」
マミ「魔女化のコントロールが出来るだなんて、凄い能力だわ」
さやか「これなら被害を出さないで、魔獣が倒せますよ……」フラリ
マミ「ちょっと、美樹さん!? 大丈夫!?」
さやか「……あー、ちょっと無理っぽいです」
まどか「私が肩を貸して、支えてあげるよ☆」ワキワキ
ほむら(……任せても大丈夫かしら?)
QB「どうやら、実戦投入は上手くいったようだね」
47: 1 2012/11/16(金) 23:09:00.68 ID:1mmnXUde0
ほむら「……魔女化を制御する能力なんて、思いもしなかったわ」
QB「この能力なら、使い勝手も悪くないと思うよ。ただ、導入したばかりだから、煮詰める部分も有るだろうけど」
マミ「魔翌力も体力もかなり消費してるわね」
さやか「まだコントロールしきれない所が有りますから……使い所を考えないと、ポックリ逝くかもしれませんね」
ほむら「使うのは控えた方が良いのかもしれないわね」
さやか「そうするよ。体が持たないもん……」
まどか「人魚姿のさやかちゃん……綺麗だったよ」キラキラ
さやか「ありがと。でも、使いすぎて消滅したら、元も子もないからやめておくね」
まどか「残念だよ……。写真は取れなかったけど、まぶたには焼き付けたから」キリッ
さやか「……さいですか」
52: 1 2012/11/20(火) 19:54:58.78 ID:QkLDbNC90
ほむら(今まで繰り返してきた中で、ここまで都合の良い展開は有りえなかった……)
ほむら(まどかが契約したのは誤算だけど、その願いで魔女化しなくなるなんて思いもしなかった)
ほむら(それどころか、魔女さえも仲間に入っている……)
ほむら(……これなら、ワルプルギスの夜も……。いや、上手くいけば戦わないで越えられるかもしれない)
ほむら(だけど……)
まどか「ティヒヒ……」テワキワキ
さやか「……その手の動き、怖いからやめて欲しいんだけど」
ほむら(この変態、どうにかならないのかしら……)
54: 1 2012/11/20(火) 20:08:31.04 ID:QkLDbNC90
ほむら「まどか、少し落ち着きなさい」
まどか「えー……だってさやかちゃんの魔法少女姿、誘ってるようにしか見えないよ?」
さやか「仮にそう見えるんなら、眼科と心療内科に行って来い!!」
ほむら「……兎に角。ワルプルギスの夜が迫ってる以上、あなた達二人には実戦を積んで経験値を上げてもらうわ」
さやか「でもさ……元魔法少女なら、戦わないで済むんじゃない?」
ほむら「そうね。戦わないで済むのなら、そうしたいわ。でも、向こうの意志が解らない以上、準備を怠る訳にはいかないのよ」
さやか「そういうもんかね……」
まどか「最強の魔女……美しき美貌の持ち主なんだよね?」
ほむら「まどかの考える、魔法少女の妄想を消しなさい。見とれてる内に、殺されても責任は取れないわよ?」
まどか「……うーん。殺されるのは嫌だなぁ……腹上死以外は……」
ほむさや「知るか!!」ビシッ
55: 1 2012/11/20(火) 20:16:06.16 ID:QkLDbNC90
ほむら「まどかは弓だから、遠距離から狙い撃つ。私が教えるとして……。
さやかは剣を使う接近戦だから、この二人にコーチを依頼したわ」
杏子「……よろしく」
ギーゼラ「ういっす」
さやか「確か、杏子ちゃんとギーゼラさんでしたっけ?」
杏子「まぁ、仕方なくな」
ギーゼラ「暇だからね。足は引っ張らないでよ、新人さん?」
ほむら「牛丼のタダ券と、ガソリン満タン一回分で、快く引き受けてくれたわ」
杏子ギーゼラ「バラすなっちゅうの!!」
56: 1 2012/11/20(火) 20:25:25.92 ID:QkLDbNC90
ほむら「じゃあ、行きましょうか」
まどか「ほむらちゃんが手取り足取り……」ニヤニヤ
ほむら「……そうね。普通が良いかしら? スパルタが良いかしら?」ニッコリ
まどか「あ、普通でお願いします」
ほむら「あのね、まどか……鬼畜ってコースも有るのよ?」スマイル
まどか「魔獣退治は真剣に取り組みます!!」
さやか(……ついにほむらがキレた)
57: 1 2012/11/20(火) 20:39:55.50 ID:QkLDbNC90
杏子「さぁて、アタシらもそろそろ出撃するか」←槍武装
さやか「魔獣の気配も、近くに有るね」←剣武装
ギーゼラ「一暴れするか……」←バス停標識&つるはし武装
杏子さやか「待てーい!!」
ギーゼラ「何だよ?」
杏子「お前のその武器は何だー!!」
ギーゼラ「バス停とつるはしだよ。見てわかんねーか?」
さやか「いやいや……。その、そこら辺から拾ってきました的な、物騒な凶器は有りえないでしょー!!」
ギーゼラ「こまけぇ事は良いんだよ。アタイん中じゃ、武丸さんの頃からの常識って事よ。
ゴチャコチャ言ってると、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまうぜ?」※
杏子「……訳がわからん」
さやか(……杏子ちゃんは兎も角、ギーゼラさんの教えは嫌な予感しかしない……)
※漫画、特攻の拓を参考にして下さい。
58: 1 2012/11/20(火) 20:54:46.17 ID:QkLDbNC90
杏子「おりゃぁ!!」ズバァ
さやか「うりゃぁ!!」ズバァ
ギーゼラ「シャラァッ!!」ゴキィッ
杏子「だらぁ!!」ズバァ
さやか「そりゃぁ!!」ズバァ
ギーゼラ「フン!!」ゴシャァッ
杏子さやか(……音が怖いってか、生々しい……)
59: 1 2012/11/20(火) 21:02:29.01 ID:QkLDbNC90
魔獣を狩り終えて。
杏子の教え
杏子「良いか? アタシらみたいに、接近戦で戦わなきゃいけない奴は、攻撃しつつも避ける事を考えなきゃいけない。
ただ正面から飛び込むだけじゃ、逆に餌食になるからな。相手の動きを予測する事も、考えないとダメだ」
さやか「なるほどねー。でも、そんなに上手く出来る気がしないなー」
杏子「ま、最初はね。それに関しちゃ、経験が物を言うからな。兎に角、実戦有るのみ」
さやか「うん、頑張ってみるよ」
ギーゼラの教え
ギーゼラ「気合。以上」
さやか「あ、はい……」
60: 1 2012/11/20(火) 21:11:28.61 ID:QkLDbNC90
同じ頃。まどほむペア。
ほむら(……やっぱり、筋が良いわね。流石に、素質が良いだけ有るわ)
ほむら「見事な物ね。私が始めた頃より、よっぽど強いわ」
まどか「いやー……褒められると、照れちゃうよー」
ほむら「まだ、粗削りだけどね。魔力の使い方を、順番に覚えて行けば問題無い筈よ」
まどか「ティヒ……。やっぱり手取り足取り、体で教えて……」
ほむら「……」チャキ
まどか「……すいません、調子に乗りました、ごめんなさい」アセアセ
ほむら(魔獣以上に、まどかに身と貞操の危険を感じるわ……)
61: 1 2012/11/20(火) 21:18:46.74 ID:QkLDbNC90
その頃。マミの自宅。
ゲルトルート「ちょっと、エリーさん!! キングデビルをぶつけないでよ!!」
エリー「さっき、ボンビー付けたお返しだよ!!」
エルザマリア「……ゲーム位で、喧嘩は行けませんよ」
パトリシア「さっきまで、エルザさんもマイナスで不機嫌だったでしょ……」
シャルロッテ「zzzz……」
マミ(もう一人じゃないもの……。一人で桃鉄やらなくても良いのね!!)
すっかり、魔女のたまり場になる巴家であった……。
65: 1 2012/11/24(土) 20:27:15.25 ID:kPPZMuED0
ワルプルギスの夜、襲来の日。
アナウンス「ただ今、見滝原市全域に、避難勧告が出されています。河川や山間部には、決して近寄ら無い様……」
ほむら(ついにワルプルギスが襲来する。まどかの魔女化のリスクは無い上に、戦力は過去最強……)
ほむら(だけど、今回からは時間を戻す事は不可能……。何が何でも、ワルプルギスに負ける訳にはいかない……)
マミ「ねえ、キュウべえ。私達全員と、ワルプルギスの夜……戦力的にはどっちが有利かしら?」
QB「僕の見立てでは、4対6で分が悪いね。まどかの魔力がある分、火力では有利さ。
だけど、相手は百戦錬磨の最強魔女。魔力の力押しだけで勝つのは、難しいだろうね」
――5
杏子「……来る」
さやか「やるしかないね!!」
――4
ゲルトルート「……すごい魔力を感じる」
ギーゼラ「こりゃ……死ぬ気で戦うしかねーな」
――3
エリー「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ……」
エルザマリア「……力無き私達に、どうか神のご加護を」
――2
シャルロッテ「……怖いよ」
パトリシア「気を確かに、シャルロッテちゃん」
――1
まどか「ほむらちゃん……頑張ろう!!」
ほむら「ええ……私達は負けない!!」
――開演
66: 1 2012/11/24(土) 20:30:16.29 ID:kPPZMuED0
ワルプルギス「会いたかった~♪」シュタ
ワルプルギス「会いたかった~♪」スタッ
ワルプルギス「会いたかった~♪」シュピ
ワルプルギス「YES!!」キラン☆
一同「……」アゼンボーゼン
ワルプルギス「……ごめん、一回やって見たかった////」
67: 1 2012/11/24(土) 20:34:52.08 ID:kPPZMuED0
杏子(……オイ!! 最悪の魔女じゃねーのか!?)ヒソヒソ
ほむら(……魔法少女時代なんて、見てないから知らないわよ!!)ヒソヒソ
さやか(さっきまでの雰囲気、ぶち壊しじゃん!!)ヒソヒソ
マミ(キュウべえ!! どうなってるのよ!!)ヒソヒソ
QB(僕に聞かないで!! 訳が解らないのは、一緒だよ)ヒソヒソ
まどか「ふ……ふつくしい……麗しきお姉さま」ウットリ
ワルプルギス「おーい、聞こえてるよー」
68: 1 2012/11/24(土) 20:40:16.45 ID:kPPZMuED0
ワルプルギス「魔法少女と魔女が集まって、何を企んでいるんだい?」
魔女一同「その~……何て言いますか……」
ワルプルギス「悪名高い私が来るから、街を壊されるとか、そんな心配してたのかい?」
魔法少女達「……え~と……そうです……」
ワルプルギス「心配しなくても、大丈夫さ……跡形も無く……壊すから!!」
全員「やっぱりー!!」
ワルプルギス「ハッハッハッハ……格の違いを教えてあげてしんぜよう!!」
69: 1 2012/11/24(土) 20:46:40.70 ID:kPPZMuED0
ワルプルギス「ま、相手の人数も大勢いる。一撃で、終わらせてあげるよ!!」
マミ(まずい……この距離じゃ、全員一瞬で消されちゃう!!)
さやか(だめだ……結界に引きずり込む時間が無い!!)
杏子(ヤバい……。これが最強の魔女の実力なのか!?)
まどか「……ダメだよ!! この街を消したら……」
ほむら「まどか……?」
まどか「おっぱいも、美脚も、湧きもお腹も二の腕も……
拝めなくなっちゃうなんて、私が魔法少女になった意味が無い!!」
全員(……その理由もどうなのよ)
まどか「ワルプルギスさん……私が相手です!!」
ワルプルギス「ほう……理由は兎も角、その心意気やよし!! 全力で、葬り去ってやる!!」
70: 1 2012/11/24(土) 20:54:50.49 ID:kPPZMuED0
ほむら(ワルプルギスが……両手に魔力を溜めてる)
まどか「マミさん……あの技借ります!!」
マミ(鹿目さんも、弓を構えた……)ゴクリ
ワルプルギス「……イッツア……ショータイム!!」魔弾発射!!
まどか「ティロ……フィナーーレェ!!」弓矢発射!!
さやか(凄い勢いで、魔力と魔力がぶつかってる……)
杏子(なんつー破壊力だよ……ワルプルギスもまどかも、恐ろしい力だ……)
QB(まさか……真正面からの勝負になるとはね)
71: 1 2012/11/24(土) 21:01:18.96 ID:kPPZMuED0
エリー(丸で、ドラゴンボールのあのシーンの様ね……セルとご飯のかめはめ派の撃ち合い!!)
ゲルトルート(こんな力が……あの娘に合ったなんて)
パトリシア(もし、ワルプルギスさんが勝つ様なら……私たちに勝つ方法は無い)
ワルプルギス(……まさか、ここまで強い魔力を秘めた魔法少女がいるとは……)
まどか(……これが最強の魔女の魔力……凄い力だよ……)
エルザマリア(神よ……どうか守って下さい!!)
シャルロッテ(お姉ちゃん……頑張れ!!)
ギーゼラ(ピンクいの……根性見せろよ!!)
72: 1 2012/11/24(土) 21:14:44.63 ID:kPPZMuED0
さやか(……ヤバい……まどかが少しづつ押されてる)
杏子(このままだと、負ける……!!)
マミ(鹿目さん……頑張って!!)
まどか(どうしよう……このままだと……押し返される!!)
ほむら(……こうなったら……まどかのスケベ根性に賭けてみるしか無いわ!!)
ほむら「まどかー!! これに勝ったら……私の身も心も、あなたに捧げるわ!!
私の体を……身体測定しても、デジカメに納めるのも、好きなだけして良いから!!
だから……負けちゃダメー!!」
まどか「……!?」
74: 1 2012/11/24(土) 21:22:21.85 ID:kPPZMuED0
まどか「おっしゃぁぁぁぁ!! みなぎってきたぁぁぁぁぁ!!」
ワルプルギス(な、何!? 向こうの魔力が、行き成り増幅してきた!?)
ワルプルギス(まずい……押し切られるー!?)
――――
ほむら(ワルプルギスが……まどかの魔力に取り込まれた!!)
さやか「ワルプルギスが……消えた!?」
杏子「違う……あれを見てみろ!!」
マミ「何て事なの!?」
わるぷるぎすのよる(幼女化)「……みゅう~……負けちゃった~」グジグジ
75: 1 2012/11/24(土) 21:33:07.10 ID:kPPZMuED0
まどか「……ふぅ……疲れちゃったよ」グッタリ
わるぷるぎす「あたちもうごけない……」グッタリ
マミ「……キュウべえ。ワルプルギスが幼くなるってどういう事なの?」
QB「……解らないよ。答えが解らない以上、推測でしか言えないけどね」
QB「まどかは、魔力が尽きかけていたにも関わらず、ほむらの言葉で魔力を増幅させたのさ……スケベ根性でね!!」
QB「つまり、ワルプルギスが幼ない姿になってしまったのは、まどかの欲望そのものを具現化させた可能性が高い……」
マミ「……」
QB「恐らく……まどかはロリ成分が欲しかったんだ!!」
マミ(シャルちゃんを好んでいたのは、そういう理由が有ったのね……)
76: 1 2012/11/24(土) 21:39:41.97 ID:kPPZMuED0
ほむら「……まどか、お疲れ様。それと……ありがとう」
まどか「ほむらちゃん……」
まどか「ううん……。お礼を言うのは、私の方だよ。
あの時、ほむらちゃんの声が聞こえてなかったから……私は負けてた」
ほむら「……」
まどか「だからね……私は頑張れたんだ。
ほむらちゃが……私の玩具になってくれるんだね!!」ガバァ
ほむら(……勢いとは言え、かなり後悔してるわ……)
77: 1 2012/11/24(土) 21:46:13.44 ID:kPPZMuED0
ほむら(こうして、見滝原の危機は過ぎ去った。
ただし、その代償として、私は貞操の危機に直面している……)
ほむら(それと、それから魔女達がどうなったかも、補足しておくわ)
巴家。
マミ「ケーキ焼けたわよ」
シャルわる「はーい!!」
ほむら(シャルロッテと幼ワルプルギスは、マミが引き取った。
魔女とは言え、この二人は幼いので、魔獣退治も任せられない。それに、マミも妹が出来たように喜んでいるわ。
この二人が目当てで、まどかは巴家に良く顔を出している)
78: 1 2012/11/24(土) 21:50:02.85 ID:kPPZMuED0
杏子「さて……。今日はどこに行くよ?」
ギーゼラ「コイントスで決めようぜ。表なら北へ、裏なら南へ」
杏子「オッケー」
ほむら(杏子とギーゼラは、自由人同士で行動を常に共にしている。
最近、バイクに乗って全国縦断魔獣狩りの旅を考えているらしいわ。
ついでに、B級グルメも目的とか言ってるけど……そんなお金有るのかしらね?)
79: 1 2012/11/24(土) 22:00:45.36 ID:kPPZMuED0
ほむら(ここは、とある廃工場。
魔女達は身元が無いから、ここで過ごしてる。自分達の作った結界の中での共同生活ね)
ゲルトルート「ちょっと!! 物件の乗っ取りは卑怯でしょう!!」
パトリシア「これも戦略ですよ、ゲルト姉さん!!」
エリー「そして私は、さやかちゃんにドーン!!」
さやか「エリー!! あたしにボンビーくっつけるなよ!!」
エルザマリア(……私はさっきビリだったから、お休み中です)シクシク
ほむら(よくさやかが遊びに来てる。
最近、魔女達の中で桃鉄が流行っているわ。仲間割れしなければ良いのだけど……)
80: 1 2012/11/24(土) 22:09:08.09 ID:kPPZMuED0
ほむら(そして、私は……)
まどか「ティヒヒ……ほむらちゃん。今日は何のコスプレをしてもらおうかな?」
ほむら「……なるべく、露出が少ない恰好が良いわ」
まどか「このナース服なんか、どうかな?」
ほむら「そんな短いミニスカなんて……恥ずかしいわ……////」
まどか「ダメだよ。約束は約束だもん!!」
ほむら「……////」
ほむら(あの時の約束のお陰で、私はまどかの着せ替え人形になってしまっている……。
自業自得だけど……まどかの笑顔には逆らえないのよね)
QB「……お楽しみの所悪いけど、魔獣が現れた様だね。すぐに向かってくれないかな?」
ほむら「……助かったわ」ボソリ
まどか「むぅ~……折角の撮影のタイミングだったのに」
QB「君達の使命だからね。そもそも、魔獣を生み出した原因は、まどかの願いなんだよ?」
ほむら「仕方ないわ。行きましょう、まどか」
まどか「うん、今日も魔獣退治頑張るよ!!」
ほむら(色々あったけど……今日も見滝原は平和です)
おしまい
81: 1 2012/11/24(土) 22:11:39.76 ID:kPPZMuED0
これにて完結です。
最初のネタがどんどん変な方向に飛んで行き、気が付けばドラゴンボールになっていた……。
SSは勢い7分、ネタ3分。
駄作にお付き合いいただき、ありがとうございました。
SS速報VIP:保険委員まどか☆マギカ