SS速報VIP:巴マミ「1人温泉旅行楽しいわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329839575/



1: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 00:52:55.39 ID:C2MhTi1To

・「魔法少女まどか☆マギカ」SSです。
・まどかの出番はあまりありません。
・途中から安価スレになります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1329839575(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)




2: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 00:54:54.76 ID:C2MhTi1To

マミ(魔法少女にもたまには息抜きが必要よね)

マミ(QBはいるけど人数にはカウントされないわよね……)

マミ(本当は一緒に来てくれる人がいた方がよかったんだけど……)

マミ(鹿目さんも美樹さんも忙しくて来られないっていうし……)

マミ(クラスには友達がいないし……)

マミ(……)

QB『マミ、大変だ!』

マミ『どうしたの?』

QB『マミのソウルジェムが盗まれた!』

マミ「何ですって!」

 マミ、いきなり叫んで立ち上がる。周囲の人、驚いてマミの方を見る。マミ赤面。

マミ「あっ、すいません……」

QB『急いで取り返さないと、大変なことになる!』

マミ『わかったわ』

マミ(うかつだったわ。温泉の硫黄分で錆びないようにと部屋に置いておいたら……)

マミ(すぐに犯人を追いかけないと……あれ……、意識……が……)



3: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 00:55:56.56 ID:C2MhTi1To

QB「……という訳で、君たちにはマミのソウルジェムを捜してほしいんだ」

杏子「おい、ちょっと待った! そもそも、どうしてソウルジェムを盗られると死ぬんだよ!」

QB「君たち魔法少女が体をコントロールできるのは、せいぜい100メートル圏内が限度だからね」

杏子「100メートル? どういう意味だ!?」

QB「ただの人間と同じ壊れやすい体のままで、魔女と戦ってくれなんて、とてもお願いできないよ」

QB「君たち魔法少女にとって、元の体なんていうのは外づけのハードウェアでしかないんだ。君たちの本体としての魂には、魔力をより効率よく運用できる、コンパクトで安全な姿が与えられてる」

QB「魔法少女との契約を取り結ぶ僕の役目はね、君たちの魂を抜き取って、ソウルジェムに変えることなのさ」

杏子「ふざけるんじゃねえ! それじゃあたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」

QB「そんなことより、早く捜しに行かなくていいのかい」

杏子「ごまかすんじゃねえ!」

ほむら「悔しいけど、QBの言う通りよ。今は巴マミのソウルジェムを探すのが先決。こいつを八つ裂きにするのは後でもできるわ」

QB「安易に僕の体を破壊するのはやめてもらえないかな。もったいないじゃないか」

ほむら「それなら、まどかに手を出すのをやめなさい。それより、あんたは犯人の顔を知ってるの?」

QB「もちろんさ」

 キュゥべえ、テレパシーで2人に犯人の容姿を伝える。

QB「場所も大体わかってる。あっちだ」

杏子「そんだけ知ってて、なんでてめえが自分でいかねえんだよ!」

QB「ただの人間より壊れやすい体のままで、泥棒と戦うなんて、とてもできないよ」

杏子「ふざけやがって!」

 杏子、槍を出してキュゥべえを威嚇する。

ほむら「今はそいつに構ってる時間なんてないわ。さっさと行くわよ」

杏子「お、おう……」

 2人、キュゥべえの指した方へと駆け出す。



4: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 00:56:35.34 ID:C2MhTi1To

ほむら「次はどっちなの?」

QB「僕が知ってるのはここまで。後は君たちの問題だ」

杏子「使えねえ野郎だ」

ほむら「仕方ないわ。私たちだけで犯人を捜しましょう」

杏子「あ、ああ……。それより、あんたは噂の最近見滝原に来たっていうイレギュラーだよな」

ほむら「ええ。暁美ほむらよ」

杏子「あー、あたしは佐倉杏子だ。それより、見滝原ってことはマミの縄張りだろ? なんでわざわざライバルを助けようとするんだ?」

ほむら「私は別に巴マミの縄張りを奪おうとはしていないわ。むしろ、彼女には生きていてもらわないと困るの。少なくともしばらくは」

杏子「どういうことだ?」

ほむら「もうすぐ、見滝原にワルプルギスの夜が来る」

杏子「……なぜわかる?」

ほむら「秘密。とにかく、私1人では到底ワルプルギスを倒せない。あなたと、できればもう1人、巴マミの助けが必要なの」

杏子「詳しいことは話せないってか。まあいいさ。あたしも協力する。ワルプルギスの相手にも、マミのソウルジェムを捜すのにもな」

ほむら「感謝するわ」



5: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 00:57:51.60 ID:C2MhTi1To

杏子「あっ、そうだ!」

ほむら「何?」

杏子「食うかい?」(ポッキーを差し出す)

ほむら「最澄」(ポッキーを受け取る)

杏子「何だそれ?」

ほむら「駄洒落よ。わからないなら気にしないでいいわ」

*このように無駄話をしている2人ですが、これでも一応やることはやっています。



6: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 01:07:10.11 ID:C2MhTi1To

しばらく後

杏子「おい、あれ、犯人じゃないか?」

ほむら「間違いないわ。手ぶらで出てきたってことは、あの家に住んでると見て間違いなさそうね。こうやって見られてるとも知らず……

、間抜けな泥棒だわ」

杏子「どうする?」

ほむら「私が行くわ」

ほむら「時間よ止まれ」


 ほむら、泥棒の家に侵入。

ほむら(盗品はきちんと整頓されているのね……。後でまとめて売り払うつもりなのかしら)

ほむら(ソウルジェムは……、ここだわ。)

 回収。

ほむら(これは巴マミの財布だわ。こっちも回収しておきましょう)



7: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 01:07:35.57 ID:C2MhTi1To

ほむら「終わったわ」

杏子「いつの間に!」

ほむら「ほら、ここに」

杏子「うわぁ……、真っ黒じゃねえか……」

ほむら「ええ。このまま放っておいたら危険ね。今ここで浄化してしまいましょう」

 ほむら、グリーフシードを取り出し、マミのソウルジェムを浄化する。

ほむら「さあ、帰るわよ」

杏子「その前に、犯人をぶちのめしてやったりしなくてもいいのか?」

ほむら「問題を大きくしたくはないわ。放っておきましょう」



8: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 01:08:30.12 ID:C2MhTi1To

QB『杏子、ほむら、急いで!』

ほむら「急にどうしたの?」

QB『もうすぐマミの葬式が始まる。火葬されてしまったら、復活させるのに莫大な魔力を要する!』

ほむら『あんたにとっては、その方が都合がいいんじゃないの? 私たちが彼女を復活させるために魔力を使い果たして魔女化したり、マ

ミを生き返らせるという願いでまどかが契約したりした方が』(キュゥべえだけに聞こえるように)

QB『まどかの件はともかく、魔女化については、今はその時期じゃない。マミにも君たちにも、まだ魔女になられちゃ困るんだ』

ほむら『そう。今は理由は訊かないでおくわ。どうせ不快になるような話でしょうけど。あと、まどかに手出しはさせないわよ』

杏子「おい、今、何か怖い話をしてなかったか?」

ほむら「詳しく聞いてたの?」

杏子「いや、わずかに漏れてきたテレパシーをキャッチしただけだから、詳しくとまでは……」

ほむら「詳しいことは後で話すわ。今は巴マミを生き返らせるのが先決よ」



9: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 01:13:28.36 ID:C2MhTi1To

 ほむら、杏子、時間停止を利用して見滝原まで急行。

杏子「あんたが時間操作なんて大技を使えたとはな……」

ほむら「あまり他の人には言わないでほしいわ」

杏子「わかった。でも、思ったより早く見つかってよかったな」

ほむら「ええ、犯人の行方がわからないと聞かされた時には、見つけるのに何日かかるのかと思ったけど……。途中で魔女や使い魔に遭遇することもなかったし、かなりラッキーだったわね」

杏子「それで、マミの葬式はどこでやってるんだ?」

ほむら「あそこよ」



10: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 01:14:07.43 ID:C2MhTi1To

@葬儀場

さやか「マミさん……。福引で温泉旅行が当たって喜んでたのに、こんなことになるなんて……」

まどか「……」

さやか「風呂場で転んで頭を打って……、こんな死に方……」

まどか「……」

さやか「あの転校生も転校生だよ! いくらライバルだからって、同じ魔法少女が死んだのに顔も出さないなんて、薄情にもほどがあるよ

! やっぱりあいつは悪い奴だったんだ!」


@葬儀場の外

ほむら「さりげなく話を聞いてみた所、巴マミは浴室で転んで頭をぶつけて死んだということになっているようね」

杏子「まあ、一般人にはそうとしか見えねえわな……」

ほむら「取りあえず、ソウルジェムを戻してくるわ」



11: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/22(水) 01:25:03.61 ID:C2MhTi1To

ほむら「時間よ止まれ」

 ほむら、マミの柩の蓋を開け、マミの腹の上にソウルジェムを置く。

マミ「はっ!」(急に起き上がる)

ほむら「気づいたようね」

マミ「えっ、ここ、どこ……? 私、一体……?」

ほむら「落ち着いて。それから私の手を離さないで」

マミ「ええ……」

ほむら「言いにくいけれど……、あなたは死んでいたのよ」

マミ「!」

ほむら「ソウルジェムは魔法少女の魂そのもの。それを奪われたため、あなたの体は機能しなくなった」

マミ「そんな……」

ほむら「危ない所だったわ。もしソウルジェムを取り戻すのが遅れていたら、あなたは火葬されていた」

マミ「……」

ほむら「それじゃあ、私は一旦戻るわ」


ほむら「時間よ動け」



15: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/23(木) 01:41:07.07 ID:sooyNLV+o

A「死体が起き上がった……」

B「化け物だ!」

C「幽霊だ!」

D「ゾンビだ!」

E「グールだ!」

マミ「痛い! 皆、ものを投げないで!」

さやか「マミさんをいじめるな!」

クラスメイト「美樹さん、危ない! ゾンビに食べられちゃう!」

さやか「マミさんはゾンビなんかじゃない!」

(入口の方から)
ほむら「落ち着きなさい!」



16: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/23(木) 01:41:49.00 ID:sooyNLV+o

(入口の方から)
ほむら「落ち着きなさい!」

ほむら「巴マミは生き返った。それでいいでしょう。これ以上騒ぎ立てるのはやめなさい!」

マミ「暁美さん……」

ほむら「さあ、早くこっちへ」(手を差し出す)

マミ「はい……」(手を取る)

ほむら『鹿目まどか、美樹さやか、あなたたちも一緒に来て』(テレパシーで)

さやか『なんであんたと一緒に行かなきゃなんないのよ!』

ほむら『いいから!』

マミ『美樹さん、私からもお願い』

さやか『マミさんが言うんなら……』

ほむら『それじゃあ、皆手をつないで』

ほむら『時間よ止まれ』



17: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/23(木) 01:42:18.98 ID:sooyNLV+o

@ほむホーム

ほむら「……ということで、私たちは死んだも同然なの」

まどか「ほむらちゃんの話、本当なの、キュゥべえ?」

QB「間違ってはいないね」

ほむら「どう? これでもまだ魔法少女になりたいと思うの?」

 まどか、さやか、無言で互いを見つめ合う。

マミ「暁美さん、あなたは一体何ものなの? どうしてそんなに詳しく知ってるの?」

杏子「そうだ。それについてはあたしも知りたかった。お互い信用しろなんて言える柄でもないけどさ、もうちょっと手の内見せてくれたっていいんじゃない?」

QB「それはぜひ僕からもお願いしたいねぇ」



18: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/23(木) 01:42:46.05 ID:sooyNLV+o


ほむら「わかったわ。でも、私もいくつか知りたいことがあるから、こちらからも質問させてもらうわよ。その前に……」

4人+QB「その前に?」

ほむら「巴マミ」

マミ「えっ、私!?」

ほむら「そろそろ着替えた方がいいんじゃないかしら」

マミ(そういえば私、ずっと死装束のままだった!)

ほむら「私の服を貸すわ」

マミ「ありがとう、暁美さん」




24: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/26(日) 02:07:34.71 ID:M9/YHMK5o

 マミ、戻ってくる。

マミ「暁美さんの服、サイズが合うか心配だったけど、意外だったわね。ちょっときついけど、入らないってほどじゃないわ」

さやか「転校生とマミさんじゃ胸の大きさが全然違うのに、どうして……?」

QB「魔法でも胸の大きさは変えられないって知ってるくせに、こりないんだなあ、君も」

マミ「どういうことなの、キュゥべえ」

QB「暁美ほむらは何度も自分の胸を大きくしようと試みている。目標のサイズがその服だ」

ほむら「黙りなさい……」



25: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/26(日) 02:10:46.78 ID:M9/YHMK5o

杏子「そのためだけにわざわざその服を買ったのか? 何やってんだよあんた……」

さやか「うわぁ~、ドン引きだ……」

まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん。まだ中2なんだし、これからきっと大きくなるよ!」

ほむら「胸の話はもうやめて……。それより、もっと重要なことを訊きたいんでしょう」

マミ「そうね。胸のことでいろいろ言われる気持ちは私だってよくわかるもの。暁美さん、それじゃあまずは、>>26について話してもらおう

かしら」

ほむら(いろいろって、あなたの悩みは私と逆でしょう……)



26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/02/26(日) 02:17:00.96 ID:FlSdkex8o

どうしてそんなに胸が小さいのか



27: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/26(日) 02:39:56.25 ID:M9/YHMK5o

マミ「それにしても、あなたの胸ってどうしてそんなに小さいのかしら?」

ほむら「胸の話はよすって今言ったばかりでしょう! でも、安価は絶対よね……。仕方ない、話しましょう」


ほむら「私は元々体が弱かったの。小さい頃からろくに運動もできず、入退院を繰り返していた。
     そんな私の発育がいい訳ないでしょう。胸が小さいのも……、仕方がないことなのよ」

さやか「嘘だ! 転校初日の体育の授業で、早速大活躍してたじゃない!」

ほむら「あれは、魔法で身体能力を強化していたのよ」

さやか「魔法でズルしてたって訳!?」

ほむら「ズルじゃないわ。自分の力を有効に使っただけ」

QB「魔法少女になれば、願いごとが叶うだけじゃなくて、いろいろ便利な力が手に入るんだ。だから、僕と契約して……」



29: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/26(日) 02:58:35.78 ID:M9/YHMK5o

ほむら「それ以上はやめなさい!」

QB「拳銃を突きつけるのはやめてもらえないかな。危ないじゃないか」

ほむら「だったら、まどかたちを勧誘するのはやめなさい」

さやか「う、う~ん。確かに魅力的だけど、ゾンビになっちゃうのはなぁ……。
    ゾンビになっちゃったら、とても恭介に『抱きしめて』なんて言えないよ」

マミ「それだけじゃないわ。ソウルジェムをなくしたら死んでしまうっていうのも大変よ。
   私だって、暁美さんに生き返らせてもらわなかったら、まだ柩の中だったはずよ」

QB「今回のはマミが無用心だっただけだろう。ソウルジェムを僕に任せて、1人でお風呂に行っちゃうなんて。
  ずっと大事に持っていれば、こんなことにはならなかったんだ」

マミ「それはそうだけど、私は自分の魂が宝石にされているなんて知らなかったし……」

さやか「そうだ、マミさん。マミさんは、>>29の時とか、いつもソウルジェムをどうしてたんですか?」



31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/02/26(日) 03:27:40.94 ID:O3QBxZJCo

例えば水泳とか体育とかマラソンの時は...



36: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/27(月) 00:52:42.28 ID:qad7iZ65o

マミ「体育の時は、体操着の内側に小さなポケットを縫いつけておいて、そこに指輪型にした
   ソウルジェムを入れてたわ。意外と目立たないものよ。
   さすがに水泳の時は更衣室に置いておいたけど……。今考えると、とても危険なこと
   だったのね……」

杏子「学校がある奴は面倒だな……。あたしみたいに住所不定無職なら、そもそもそんなこと
   考える必要ないのに」

さやか「えっ、あんた、学校行ってないの? ていうかそもそもあんた何者?」

杏子「あたしは佐倉杏子。隣町の魔法少女だ。あんたらは?」

さやか「あたしは美樹さやか。マミさんの後輩」

まどか「わたしは、鹿目まどか。さやかちゃんの友達」

杏子「よろしくな。そうだ、食うかい?」(どこから取り出したのか、ブラックサンダーを差し出す)



37: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/27(月) 01:05:59.00 ID:qad7iZ65o

マミ「そうよ、学校……。どうしたらいいのかしら……」

まどか「どうしたんですか、マミさん」

マミ「私が柩から起き上がる姿を皆に見られてるのよ。明日学校に行った時、
   どうやって言い訳したらいいの? 下手なことしたら化け物扱いよ。
   ただでさえ私クラスで浮き気味なのに……」

杏子「そんなの気にするなら、さぼっちまえばいいじゃん」

マミ「駄目よ……」

杏子「面倒くせえな……。だったら、>>38って言えよ」



まどか「そういえば、ほむらちゃんは体育の時ソウルジェムをどうしてるの?」

ほむら「私はずっと指輪をつけていたわよ。堂々としてれば、気づかれないものよ」



38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/27(月) 01:12:41.30 ID:MRP3f1xco

我は冥府より蘇りし、冥界の王オシリス!

跪き、あがめよ、我は神なるぞ!



45: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/28(火) 01:45:54.64 ID:KDLkdBDQo

翌日、学校で

マミ「我は冥府より蘇りし、冥界の王オシリス!

   跪き、あがめよ、我は神なるぞ! 」

 ヒソヒソ

クラスメイトA「巴さん、温泉で頭をぶつけてどうにかしちゃったんじゃ……」

クラスメイトB「仮死状態の間に脳細胞がかなりやられたのかも……」

クラスメイトC「いや、よく考えたらいつもの巴じゃないか?」

クラスメイトD「そういえば、前から『ティロ・フィナーレ』とか、『魔女の口づけ』とか、
         『ワルプルギスの夜』とか、『ラガッツァ・マージカ』とか『ペンナ・ア・スフェーラ』
         とか、訳わからないこと言ってたもんな……」



46: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/28(火) 01:49:42.52 ID:KDLkdBDQo

マミ(えっ、何なのこの不穏なざわめきは……。もしかして失敗……?)

クラスメイトE「巴さん!」(ガタッと立ち上がる)

マミ「は、はいっ!」

クラスメイトE「いつも通りで安心したよ!」

クラスメイトF「俺たちの仲間がそう簡単に死んでたまるものか!」

クラスメイトG「私たち、卒業するまでずっと一緒だよ」

クラスメイトH「皆、巴の復活を祝って胴上げだ!」

マミ(何なの、この熱血学園ドラマみたいな展開は……)

 ワッショイ ワッショイ

マミ(でも、嬉しい……。私に友達ができるなんて……)

マミ(もう何も怖くない)



47: ◆xGzJ3UKn7I 2012/02/28(火) 01:50:43.33 ID:KDLkdBDQo

注釈
ラガッツァ・マージカ (ragazza magica):魔法少女
ペンナ・ア・スフェーラ (penna a sfera):ボールペン



52: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/04(日) 02:32:33.29 ID:A31r3vdzo

放課後

杏子「どうだった? あたしの考えた台詞は?」

マミ「大成功だったわ……。思っていた以上に」

杏子「だろ?」

ほむら「噂はすぐに学校中に広まったわ。今や、巴マミは見滝原中学校一の有名人よ」

杏子「すげえな。台詞考えた本人もびっくりだ……」

マミ「恥ずかしいわ……。そうだ、今日は鹿目さんと美樹さんはどうしたの?」

ほむら「病院よ。上条恭介の見舞いに行っているわ」

マミ「ああ、あの男の子の……」

ほむら「私たちもそろそろ病院に向かった方がいいわね」

杏子「あたしたちも? 一体何があるんだ?」

ほむら「統計上、そろそろ魔女が病院に現れる頃なのよ」


ザッ
??「探しましたわ!」



53: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/04(日) 02:44:16.72 ID:A31r3vdzo

ほむら「あなたは、志筑仁美……」

仁美「私たち、オシリス様にぜひお目にかかりたく、ここまで参りましたの!」

仁美、マミの手を取る。
仁美「オシリス様、私たちの許へおいでください!」


杏子『こいつら、誰だよ』

ほむら『志筑仁美と楽しい仲間たち。皆2年生で、私たちと同じクラス』

杏子『そうか、中2か』

ほむら『ええ、中2』


マミ(後輩に慕われるのは嬉しいけど、困ったわ。もうすぐ病院に魔女がでるのよね……。
   どうやって切り抜けようかしら >>55 )



55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/04(日) 03:00:55.29 ID:72AtG6qF0

やつが・・・奴が呼んでいるわ。この町の平和は私が守らなきゃ



57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/04(日) 03:15:44.13 ID:72AtG6qF0

>>55 訂正
「やつが・・・奴が呼んでいるわ。この町の平和は私が守らなきゃ」と言いながらクラスから颯爽と立ち去ろうとする。



58: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/04(日) 23:49:50.36 ID:A31r3vdzo

マミ「やつが・・・奴が呼んでいるわ。この町の平和は私が守らなきゃ」

仁美「奴って、誰ですの?」

マミ「ごめんなさい。あなたたちの相手をしている時間はないわ」

 マミ、その場から颯爽と走り去る。ほむら、杏子、それに続く。

仁美「待ってください!」


@病院

ほむら「この辺りよ……って、彼女たち、まだついてきてるわ」

マミ「うっかり魔女の結界に入りこんでしまったら危ないわ。どうにか帰ってもらわないと……」



59: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/05(月) 00:00:37.15 ID:97sw9ydUo

まどか「あっ、マミさん! ほむらちゃんと杏子ちゃんも! 助けて! さやかちゃんが!」

マミ「わかったわ」

まどか「早く! こっちです!」


マミ『キュゥべえ、状況は?』

QB『まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ』

まどか『さやかちゃん、大丈夫?』

さやか『平気平気。退屈で居眠りしちゃいそう』

QB『むしろ迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激する方がまずい。いそがなくていいから、なるべく静かに来てくれるかい?』



60: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/05(月) 00:12:39.33 ID:97sw9ydUo

@シャルロッテの結界

まどか「間に合ってよかった……」

マミ「無茶しすぎ、って怒りたい所だけど、今回に限っては冴えた手だったわ。
   これなら魔女を取り逃がす心配は――」

マミ「……まずいことになったわ」


仁美「3人を追ってきたら、変な所に入りこんでしまいましたわ。一緒にいた皆さんともはぐれてしまいましたし……」

まどか「仁美ちゃん!」

仁美「あら、まどかさんも一緒でしたの?」

まどか「仁美ちゃん、ここは危ないよ!」

仁美「まどかさんは、ここが何なのかご存知ですの?」

まどか(どうしよう。仁美ちゃんに魔法少女や魔女のことを言う訳にはいかないし…… >>61)



61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/05(月) 00:18:02.23 ID:4trg108w0

ここはオシリス様の聖なる空間
許しなく立ち入るものには死あるのみ



63: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/05(月) 01:14:32.07 ID:97sw9ydUo

まどか(そうだ! そういえば、マミさんはオシリスがどうのとか言ってた。これを利用すれば……)

まどか「えっと……、コホン、ここはオシリス様の聖なる空間、許しなく立ち入るものには死あるのみ」

仁美「まあ! まどかさんも崇拝者でしたのね!」

まどか「う、うん、まあ……。(どうしよう、仁美ちゃんに変な誤解されちゃった)」


ほむら「巴マミ、ここは私たちに任せて。あなたはこの2人を見ていてちょうだい」

マミ「えっ、でも……」

ほむら「『オシリス様』が見守ってくださっていれば、志筑仁美も安心でしょう」



64: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/05(月) 01:25:01.77 ID:97sw9ydUo

 ほむら、杏子、移動中

ほむら『……という訳で、この魔女は私と杏子が倒す』

さやか『転校生、あんたやっぱりグリーフシードを独り占めしようとしてるんでしょ』

ほむら『心外ね。そんなことしないわよ』

QB『そんなことより、急いで! グリーフシードが動き始めた!』

杏子「そうか、よし、行くぞ!」

ほむら「ええ」



65: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/10(土) 00:01:37.65 ID:25sbaJWco

QB「気をつけて――出てくるよ」

 シャル出現

QB「性質は“執着”――生前大好きだったお菓子を司る強力な魔女だ。気をつけて!」

杏子「ちょっと待った! 今何か不吉な単語が出てこなかったか!?」

QB「そんなことより、急いで!」

ほむら「そうね。杏子、あなたは魔女を椅子から落として。その後は私が対処するわ」

杏子「わかった!」



67: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/12(月) 01:00:58.40 ID:3WyvtIIyo

ほむら(椅子から落ちてきた魔女を撃つ) ドシュッ!

ほむら(魔女の口の中から第2形態が現れる) シャァァッ!

シャル(イタダキマス)

ほむら(魔女が私に襲いかかってくる)

ほむら(ぎりぎりまで引きつけ……)

シャル(アーン)

ほむら(相手が口を全開にした所で時を止め……) カチッ

ほむら(爆弾を放りこむ!)

ほむら(そして時は動き出す)



68: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/12(月) 01:14:22.92 ID:3WyvtIIyo

杏子「ほむら……」

さやか「転校生……」

ほむら「心配いらないわ。私は無事よ」

杏子「生きてたのか!?」

ほむら「ええ、ご覧の通り」

杏子「よかった……。あの魔女に食われたかと思ったよ」

ほむら「ぎりぎりまで引きつけてから攻撃したのよ。見ての通り、魔女は内部から破壊されたわ」

 ほむらが放りこんだ爆弾が破裂。シャルロッテは四散。

ほむら「この魔女は巴マミに相手させる訳にはいかなかった……。
     時間がかかる大技を得意とする彼女では、突然現れる第2形態に対処できないわ。
     かなりの確率で、魔女に頭から食われることとなる。そして、『現代用語の基礎知識』
     あたりに、『マミる=悲惨な死に方をする』と載ることになるのよ」



69: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/12(月) 01:32:00.92 ID:3WyvtIIyo

杏子「あんただって、もう少しで『ほむる=悲惨な死に方をする』って載りそうな所だったじゃんかよ」

ほむら「私は大丈夫よ。巴マミとは戦い方が違うし、それに……」

QB「時間操作の魔術がある、だろ?」

ほむら「気づいていたのね」

QB「そりゃ、目の前で使われたら、気づかない訳にはいかないさ」

ほむら「ふん……。帰るわよ、佐倉杏子、美樹さやか」

QB「おいおい、僕は無視かい?」



70: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/12(月) 01:40:52.60 ID:3WyvtIIyo

 一方その頃……

マミ「……という訳で、冥府(インフェルノ)の底に堕ちた私は、主のいない玉座に気づいたの。
   ふとした気まぐれでその玉座に座った途端、私は自分が本来冥界を支配すべきものであったことを思い出したのよ」

仁美「素晴らしいですわ!」

まどか「あの……、マミさん、何か、周りの様子がおかしくないですか?」

マミ「本当ね。結界が崩壊し始めているわ。暁美さんたち、やってくれたのね」

仁美「やってくれた? 何のことですの?」

マミ「こっちの話よ。それより、お友達が待ってるわよ、行かなくていいの?」

仁美「本当ですわ。いつの間にか、私たちはオシリス様の聖なる空間から出ていたんですのね」



73: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/17(土) 03:39:36.38 ID:nMByTeBxo

 ほむら、戻ってくる。

ほむら「まどか、巴マミ、一緒に来てくれる?」

マミ「いいけど……」

ほむら「昨日の話の続きがあるの。途中でグダグダになってしまって、最後までできなかった話の」

仁美「あの……、暁美さん、そのお話、私もお伺いすることはできませんの?」

ほむら「ごめんなさい。私たちだけの大事な話なの」

 ほむら、群がるマミファンを無視し、その場を去っていく。
 まどか、さやか、マミ、杏子もそれに続く。



74: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/17(土) 03:40:03.20 ID:nMByTeBxo

 @ほむホーム

ほむら「これから話すことは非常に重要なことよ」

4人(……ごくっ)

ほむら「ショッキングということは充分承知しているわ。だけど、魔法少女である以上、知らずにはいられないこと」

杏子「何だよ、早く話せよ」

ほむら「わかったわ。……ソウルジェムが濁り切った時、私たちは、魔女として生まれ変わるの」

4人「……」

マミ「……あまり笑えない冗談ね」

ほむら「冗談じゃないわ」

QB「ほむらの言う通りさ」



75: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/17(土) 03:40:44.91 ID:nMByTeBxo

杏子「どこから湧いて出やがったてめえ……」

QB「やれやれ、僕をゴキブリみたいに言うのやめてくれるかな」

ほむら「普段だったら風穴を開けている所だけど……。
    ちょうどいいわ、あんたたちの目的、そして私たち魔法少女について、洗いざらい話しなさい」

 QB、説明する。

QB「……という訳で、君たちの犠牲はいずれ君たち自身のためにもなることなんだ」

杏子「ふざけんな!」

QB「そう興奮しなくてもいいじゃないか」

杏子「うるせえ! 自分たちがお前らの食い物にされていたって知って、黙っていられるか! マミだってそうだろ?
   ……って、マミ!? どうした!?」



76: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/17(土) 03:41:30.78 ID:nMByTeBxo

マミ「魔法少女が魔女に……? 嘘でしょ……? それじゃあ、私が今まで倒してきたのは……」

杏子「おい! マミ、しっかりしろ!」

マミ「私もいつか魔女になるっていうの……?」

杏子「ほら、さっきまでみたいに元気出せよ!」

マミ「そんなの、やだ……」グスン グスン

杏子「ああ、とうとう泣き出しちまった」

ほむら(さすがにショックが大きかったようね。今回は比較的ましなパターンだけど。
    でも、このまま放っておいたらまずいわ。何とかして正気に戻さないと。どうする? >>77)



77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/03/17(土) 04:14:24.45 ID:LI0jDeSPo

オシリスの説教、第七十三章を朗読。



80: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/18(日) 17:25:12.10 ID:vciYOgGjo

ほむら「よい前世を誇ることなかれ。悪い前世を嘆くことなかれ。
    よい来世を誇ることなかれ。悪い来世を嘆くことなかれ。
    現世を精一杯生きること。これこそ真実の道である。
    ――オシリスの説教、第七十三章より」

さやか「何それ?」

ほむら「巴マミのバイブルよ」

マミ「暁美さん……、どうしてそれを?」

ほむら「財布にオシリスの聖符を入れておいて、気づかれないとでも思っているのかしら」

ほむら(本当は別の時間軸で無理やり読まされたんだけど……)



81: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/18(日) 17:25:39.01 ID:vciYOgGjo

マミ「その通りよ」

マミ「いつか魔女になってしまうといっても、それは今じゃないわ!
   今私たちにできること、それは、戦うこと、そして、生きることなのよ!」

杏子(あっさり立ち直ったな……。あんなインチキくさい本の安っぽい説教で)

ほむら(……あなたも読まされたのね)

マミ「佐倉さん、暁美さん! さあ、行きましょう! 私たちの向かうべき戦場へ!」

 マミ、急に元気になって立ち上がる。

ほむら「落ち着きなさい。本番は今日ではないわ。……2週間後に迫った、ワルプルギスの夜の襲来よ」



82: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/18(日) 17:26:04.16 ID:vciYOgGjo

マミ「ワルプルギス……。やはり来るのね」

ほむら「ええ。それまで力を温存しておかなくてはならないわ。幸い……」

 ほむら、大量のグリーフシードを取り出す。

ほむら「グリーフシードのストックは充分にある。大切なのは、当日のコンディションを最高にしておくことだけ」

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「何、まどか?」

まどか「ワルプルギスの夜って、何?」

ほむら「魔法少女の最大の敵。想像を絶する強大な魔女よ」



83: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/18(日) 17:26:34.48 ID:vciYOgGjo

まどか「私にできることって、ないのかな……?」

QB「もちろんあるさ。僕と契約すれば……」

ほむら「黙れ!」

 ほむら、キュゥべえを撃ち殺す。

ほむら「私は、あなたたちに魔法少女になってほしくないの。
    これ以上、苦しみを背負う人が出るのは真っ平、だから……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「あなたたちは私たちが守る。だから、契約しようなんて思わないで」



86: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/22(木) 01:32:24.27 ID:wCcLZcHRo

 2週間後の晩。ほむらは自宅の床に武器を並べ、最終確認を行っている。

ほむら「とうとう明日がワルプルギス襲来の日……」

ほむら「まどか、さやかの契約を阻止、魔法少女3人生存のままこの日を迎えるのは初めてのことね」

ほむら「この調子なら、同じ時間を何度も繰り返す地獄から逃れられるかもしれない」

ほむら「グリーフシードよし、武器弾薬よし、作戦よし、万が一の時の準備よし。後は本番を待つのみ……」

ほむら「そうだ! 時間はまだ充分にあるわ。せっかくだから>>87でもやっておきましょう」



87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/03/22(木) 02:45:36.10 ID:jvKR2qf+o

マミさん(と愉快な仲間たち)を連れて本場エジプトに巡礼



90: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/25(日) 00:28:25.48 ID:kjxFnO+Ro

ほむら「……ということで、エジプトにやって来たわ」

マミ「ここが、聖なる地エジプトなのね」

仁美「素晴らしいですわ! オシリス様と一緒に巡礼を果たすことができるなんて、
   崇拝者として最高の名誉ですわ!」

ほむら「見なさい! あれがナイル川」

マミ「あれが……。あの大河こそが、この地の豊かさの源なのね!」


まどか「ねえ、ほむらちゃん」(小声で)

ほむら「何?」

まどか「ここって、近所の公園だよね」



91: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/25(日) 00:29:06.49 ID:kjxFnO+Ro

ほむら「ええ、そうよ」(小声で)

まどか「ナイル川っていうのも、姫名川だよね」

ほむら「見ての通り」

マミ「ピラミッドがこんなに近くに見えるなんて!」

ほむら「ジャングルジムよ」

仁美「スフィンクスが、私たちを見守ってくださっていますわ!」

ほむら「滑り台よ」



92: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/25(日) 00:30:09.38 ID:kjxFnO+Ro

QB「訳がわからないよ。どうしてわざわざマミを騙す必要があるんだい? おまけに無関係の人間まで連れてきて」

ほむら「すべては、彼女の闘志を呼び覚ますためよ」

QB「どういうことだい?」

ほむら「巴マミは、古代エジプトの冥界の神、オシリスに心酔している。そして、エジプトにも強い憧れを抱いているわ。
    実際にエジプトを見せてやれば、明日の戦いに臨む気合が入ること間違いなしでしょう。
    おまけに信者がついているとなれば、心強さは中途半端なものじゃないはずよ」

まどか「でも……、ここ、エジプトじゃないよね」

ほむら「仕方ないでしょう」

杏子「でもまあ、催眠術にかかってるから、当人は本当にエジプトに来たつもりになっているけどな」



93: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/25(日) 00:30:40.31 ID:kjxFnO+Ro

杏子「ほむらの奴、最初はあたしに催眠魔法を使えなんて言ってきやがったんだ」

まどか「じゃあ、杏子ちゃんがマミさんと仁美ちゃんに催眠術をかけたの?」

杏子「いや、あたしが断ったら、それじゃあ自分がやるって言って1人で行っちまった」

QB「マミについてはソウルジェムをいじってやれば幻を見せるくらい簡単だけど、
  もう1人の方についてはどうなんだい? 君は催眠魔法なんて使えないはずだろう」

ほむら「古典的な方法よ。5円玉を糸でつるして……」

杏子「ふざけてると思ったけど、意外といけるんだよ」

ほむら「大成功だったわ」



94: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/25(日) 00:31:02.48 ID:kjxFnO+Ro

???「皆さんには、幻のエジプトではなく、本当のエジプトにも行ってもらわなければなりません」

ほむら・杏子・まどか「誰!?」

おりこ「はじめまして。美国織莉子と申します」

ほむら「何の用なの!?」

おりこ「もうすぐこの町に、巨大な敵が姿を現します」

杏子「知ってるよ、ワルプルギスの夜のことだろ?」

おりこ「いいえ、それとは別物……。『エジプトの魔女』とでも呼ぶべき相手です」



101: ◆xGzJ3UKn7I 2012/03/29(木) 00:25:27.03 ID:sJrnK9P4o

ほむら「『エジプトの魔女』? 初耳ね」

おりこ「このような魔女です」


エジプトの魔女

その性質は>>101
巨大な結界を持ち、中に入り込んだ人間を>>103する。
非常に強大。
この魔女を倒したくば、あらかじめエジプトの王家の谷に行き、
>>105をしておく必要がある。



104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) 2012/03/29(木) 02:02:26.73 ID:FJwNwAkAO

厨二病



106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/03/29(木) 05:50:11.44 ID:rlaiUb9Io

邪気眼



108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/29(木) 06:57:47.57 ID:vUlQfUgF0

タップダンス



111: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/04(水) 01:22:50.83 ID:Bf3dg/GJo

ほむら「エジプトの魔女の力で邪気眼使いにされた人々に、さらに追い討ちをかけるように
    ワルプルギスの夜が襲いかかる。想像するだに恐ろしい光景ね」

おりこ「ええ。ですから、あなたたちには王家の谷でタップダンスを踊り、エジプトの魔女に
    対抗できるようになっていただきたいのです」

杏子「あんたも行くのか?」

おりこ「残念ながら私はご一緒することができません。ですが、最大限のフォローはしましょう。
    まずは……」

 織莉子、マミと仁美に強烈なビンタを食らわす。マミ、仁美、目を覚ます。



112: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/04(水) 01:23:25.57 ID:Bf3dg/GJo

おりこ「お目覚めですか」

マミ「ここは……」

仁美「近所の公園……?」

おりこ「キリカ、頼みがあるわ」

 キリカ、物陰から姿を現す。

おりこ「魔法少女でない子たちを、家まで送ってあげてもらえるかしら?」

キリカ「もちろんさ。きみの頼みを断る訳ないじゃないか」

ほむら「待って!」



113: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/04(水) 01:23:57.34 ID:Bf3dg/GJo

ほむら「まどかは……、私が一緒に王家の谷に連れて行く」

おりこ「……これは遊びではないのですよ」

ほむら「わかってるわ」

おりこ「彼女の安全は保障できるのですか?」

ほむら「もちろん」

ほむら(むしろ、彼女たちに任せた方が心配よ。
    この時間軸では友好的でも、別の時間軸ではまどかを殺しているんだから)

おりこ「……わかりました。彼女はあなたにお任せします」



114: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/04(水) 01:24:52.96 ID:Bf3dg/GJo


杏子「あんた、織莉子とかいったな。あたしたちは、明日までにここに戻ってこなきゃなんねえんだ。
   どうやって1日でエジプトまで往復しろっていうんだ?」

おりこ「ご心配なく。>>115という方法があります」

杏子「まじかよ……」

ほむら(無茶苦茶だわ……)



115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/04/04(水) 02:06:46.14 ID:34MCxzaM0

キングクリムゾン!



119: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/05(木) 01:49:17.50 ID:17eyNP6Xo

ほむら「という訳で、時間をすっ飛ばしてエジプトまで移動したわ」

マミ「まさか、私たち3人の力を合わせれば、こんな大技が使えるなんてね」

QB「魔法少女は条理を覆す存在だ。君たちがキングクリムゾンを使えたとしても、驚くには値しない。
  それに、ほむらは最初から時間操作の能力を持っている。
  魔力の補給さえ充分なら、時間をすっ飛ばすことだってできて当然だ」

杏子「そんなことより、お前、どうやって来たんだよ? あたしたちはお前を連れてきた覚えはねえぞ」

QB「僕は最初からエジプトにいた。日本で君たちと一緒にいたインキュベーターとは別個体さ」

マミ「そんなことより、早くタップダンスをしないと……」

ほむら「目の前に、おあつらえ向きのステージがあるわ。あそこで踊りましょう」



121: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/12(木) 01:31:47.88 ID:KgQqg8Sro

 3人、タップダンスを始める。

マミ「見なさい、鹿目さん。私たちは今、オシリスと一体化しているのよ!」

ほむら「足を1回鳴らすたび、この地に眠る古代の力が私たちの中に流れこんでくる」

杏子「あたしたちはもうただの魔法少女じゃない。そう、あたしたちは聖者なんだ!」

まどか(どうしよう……。マミさん以外、性格がいつもと違う……)

QB「エジプトの魔女の性質は中二病。倒すためには、それを上回るほどの中二パワーが必要なんだ」

まどか「中二パワー?」



122: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/12(木) 01:33:55.26 ID:KgQqg8Sro

QB「ここで踊ることにより、彼女たちの魂は刺激され、そして、彼女たちは途轍もない中二パワーを身につけることとなる。
  ただし、その代償も大きい。素面に戻った時、彼女たちは自分の恥ずかしい言動を後悔する。
  後悔はやがて絶望となり、彼女たちのソウルジェムはグリーフシードへと変わる」

まどか「そんな……! マミさん、ほむらちゃん、杏子ちゃん。もうやめて!」

マミ「大丈夫よ。安心しなさい、鹿目さん。私は決して後悔しない。オシリスの教えを知ったものに、絶望なんてありえないのよ」

QB「根拠のない自信だね。中二病の典型的な症例だよ」

ほむら「うるさいわねキュゥべえ。黙って私たちの華麗なる舞を見ていなさい」

QB「訳がわからないよ」


 3人、フィニッシュ。

ほむら「さあ、帰るわよ。私たちの戦場へ」



123: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/12(木) 01:35:24.72 ID:KgQqg8Sro

 ジョジョは詳しくないので、キングクリムゾンの解釈が間違っていたらすみません。

--------
おりこ「帰っていらっしゃったんですね」

ほむら「ええ。見た所、ワルプルギスの夜は来ていないようね」

おりこ「それは明日……、いえ、違いましたね。
    本来ならば、ワルプルギスの夜は見滝原を破壊しつくし、
    どこへともなく去って行っていたはずです。
    しかも、キングクリムゾンで時間が飛ばされていたため、
    誰にも認識されることはなく、破壊という結果だけを残して……。
    しかし、そのようなことは起こりませんでした」

QB「すべて君のせいさ、暁美ほむら」

ほむら「どういうこと?」

QB「君が何度も時間を巻き戻したり、止めたり、消したりしたせいで、あるべき未来が変わってしまったんだ」



124: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/21(土) 02:50:23.91 ID:23mW5ez/o

ほむら「つまり、ワルプルギスの夜が来るという未来は避けられたのね!」

おりこ「そうであればいいのですが……」

ほむら「どうしたの?」

おりこ「確かに、あなたが時間を飛ばしたことで、本来あるべきだった襲来はなくなりました。
    ですが、より恐ろしい形での襲来を呼び寄せることとなったのです」

ほむら「より恐ろしい形?」

おりこ「最初から上下反転した状態での襲来です」

QB「おっと、それはまずいね。どうやら、君たちの無事な姿を見られるのも、あと少しのようだ」



125: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/21(土) 02:50:49.79 ID:23mW5ez/o

マミ「安心なさい、キュゥべえ。私たちは無敵よ。ワルプルギスの夜だろうと、エジプトの魔女だろうと、
   オシリスと一体化した私たちには敵ではないわ」

まどか「大丈夫なの、マミさん。やっぱり私が契約しないと……」

ほむら「その必要はないわ。私は幾度も同じ時間を繰り返し、幾度もワルプルギスの夜と刃を交えてきた。
    そして今、私は古代の力を手に入れた。負ける心配はいらないわ」

まどか「いや、ほむらちゃんの武器は刃じゃないよね……」

ほむら「美国織莉子、エジプトの魔女とワルプルギスの夜の襲来する正確な時間と場所は?」

おりこ「時間はもうすぐ、場所は、>>126です」



126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/04/21(土) 04:39:20.77 ID:qEQTrSfJ0

米軍基地



130: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/28(土) 02:41:03.79 ID:YgzJjpqco

杏子「米軍基地かよ……」

ほむら「心配はいらないわ。米軍基地なら私がよく知っている」

マミ「好都合ね。でもどうして暁美さんが米軍基地を?」

ほむら「……人には誰にでも、隠しておきたいことがあるのよ」

おりこ「では、頼みます」



131: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/28(土) 02:42:18.48 ID:YgzJjpqco

@在日米軍風見野基地

米兵A「Oh... Calm down, my right arm!」

米兵B「Eternal Force Blizzard!」

ほむら(時間を止めなくても簡単に侵入できる。しかも皆やたらと痛いことばかり呟いて……。
    すでに、この基地一帯はエジプトの魔女の結界に取りこまれているのね……)

マミ(エターナルフォースブリザード……。格好いい名前ね)

杏子「おい、2人とも何気を散らしてんだよ!」

ほむら「つい……。魔女は、おそらくこの武器倉庫の裏ね。近道はこっちよ!」



132: ◆xGzJ3UKn7I 2012/04/28(土) 02:43:43.54 ID:YgzJjpqco

 武器倉庫の裏。
 魔女、侵入者に気づき、ゆっくりと顔を上げる。

ほむら「私たちは古代の力を手に入れた魔法少女。エジプトの魔女よ、いざ勝負!」

マミ「あなたがどんな魔法少女だったか、どんな絶望を経てこうなったのかはしらない。
   でも、もうそれも終わりよ!」

杏子「苦しむことなく、あの世へ送ってやるよ」

 どこからともなく、使い魔が集まってくる。

マミ「先手必勝よ! 食らいなさい! >>133」

杏子「>>135」

ほむら「>>137」

QB(この技名は……! 間違いない。素面に戻った時、恥ずかしさのあまり、
  3人のソウルジェムはグリーフシードと化すだろう)



133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/04/28(土) 03:16:21.67 ID:qry84jNko

千手観音菩薩掌



135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/04/28(土) 05:59:47.72 ID:twAAh7ZIO

つつく!



137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) 2012/04/28(土) 07:09:21.25 ID:pgJ8EDCAO

二丁・銃の型



141: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/07(月) 01:09:59.59 ID:qGnFyAaNo

マミ「オシリス冥界殺法・千手観音菩薩掌!」

QB(これは残像? いや、実際にマミの腕が増えている!
  無数の腕から繰り広げられる手刀が、群がる使い魔をなぎ倒しているんだ)

杏子「オシリス冥界殺法・つつく!」

QB(猛スピードで繰り出される巨大な槍が、確実に魔女にダメージを与えている)

ほむら「オシリス冥界殺法・二丁・銃の型!」

QB(両手の銃から発せられた弾が、魔女を死角から狙い撃っている。撃つ前に銃を派手に回転させるのは……、ただの演出か)



142: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/07(月) 01:10:35.93 ID:qGnFyAaNo

 エジプトの魔女、反撃する間もなく倒れる。しかし、結界は崩壊しない。

杏子「ふん、これが『巨大な敵』か……」

マミ「使い魔にも劣る弱さね」

ほむら「待って! 魔女を倒したのに結界はそのまま。変だとは思わない?」

杏子「そう言われれば……。うっ!」

 杏子、その場にうずくまる。

マミ「どうしたの、佐倉さん! ……うっ、私も……」

ほむら「ソウルジェムが……、急速に濁ってきている……」



143: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/07(月) 01:12:02.10 ID:qGnFyAaNo

 3人、慌ててソウルジェムを浄化。

ほむら「キュゥべえ、説明しなさい」

QB「君たちは中二パワーを手に入れ、オシリス冥界殺法で強力な魔女に立ち向かった。
  だが、オシリスの力といえども世界の法則には逆らえない。力を使った以上、相応の代償が必要なんだ」

ほむら「ふん……。それじゃあ、魔女を倒しても結界が崩壊しないのは?」

QB「それは簡単なことさ。まだ、本当には死んでいないんだよ。その証拠に、ほら、グリーフシードを落としてないだろ」

マミ「見て! さっきの魔女が、巨大化して復活してる!」

ほむら「どこの戦隊ものよ……」



144: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/07(月) 01:12:33.28 ID:qGnFyAaNo

マミ「何度でも相手になるわよ! オシリス冥界殺法・千手観音菩薩掌・改 モスケット・エジツィアーノ!」

QB(無数の腕が銃と一体化している。なるほど、これなら巨大すぎて近寄りにくい相手にも立ち向かえる。
  でも、飛び道具を使ったら、最早掌法とは呼べないだろう……)

ほむら「私たちも行くわよ」

杏子「よし」

 3人の勇気が世界を救うと信じて……。



145: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/07(月) 01:13:12.06 ID:qGnFyAaNo

注:まだ終わりません。



148: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/21(月) 01:28:24.50 ID:Jimczzv5o

 エジプトの魔女撃破後……

杏子「グリーフシード、残ってるか?」

ほむら「1、2、3……、まだ少しは」

マミ「これからワルプルギスの夜との戦いがあるっていうのに、これだけじゃちょっと不安ね」

ほむら「でも、仕方ない……」

ほむら(今度こそ、今度こそ、旅を、終わらせる……。
    美国織莉子と呉キリカが味方であるこの時間軸で……。そして、まどかが契約していないこの時間軸で……)

マミ「結界の崩壊が始まったわ」

杏子「まずいな。急いで基地を脱出しないと、あたしたち侵入者として捕まっちまうぞ」



149: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/21(月) 01:28:52.82 ID:Jimczzv5o

おりこ「その心配はありません」

ほむら「いつの間に!」

おりこ「キリカの速度低下魔法で、この辺り一体の時間の流れは緩やかになっています」

マミ「感謝するわ」

おりこ「ワルプルギスの夜が出現したら、結界が崩壊するまでの間に倒さなければなりません。
    さもなくば……、この一帯は、壊滅します」

杏子「ふん。幸いオシリスの力はまだ消えちゃいねえ。死ぬ気でやってやろうじゃん」

QB「いざとなったら、まどかが僕と契約すれば……」

ほむら「それ以上は言わせない」



150: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/21(月) 01:29:21.14 ID:Jimczzv5o

 結界の中に割りこむように姿を現すワルプルギスの夜。

 5

ほむら「来る……」

 1

ほむら「いきなり!?」

ワルプルギス「ワハハハハハハハ……」

 人形部を上に向けたワルプルギスの夜。
 だが、ほぼ静止状態の上、回転速度は非常にゆっくり。

杏子「なんだ、大したことないじゃん」

おりこ「ワルプルギスの夜の回転スピードは、急激に増大します。今はゆっくりですが、
    すぐに大型台風以上の威力になります」



151: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/21(月) 01:30:17.45 ID:Jimczzv5o

ほむら「今のうちに……。オシリス冥界殺法・二丁・銃の型・改!」

ワルプルギス「ワハハハハハハハ……」

ほむら「オシリス冥界殺法が、効かない!」

ワルプルギス「Speed up」

杏子「くっ、風が、強くなってきた……。よし、オシリス冥界殺法・つつく・改 100メートルの槍バージョン!」

マミ「オシリス冥界殺法・千手観音菩薩掌・改 モスケット・エジツィアーノ!」

ほむら「やった?」

ワルプルギス「ワハハハハハハハ……」



152: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/21(月) 01:30:49.11 ID:Jimczzv5o

おりこ「こうなったら、私たちも切り札を出すしかないようね……。
    キリカ、結界の崩壊は後どれくらい遅らせられるかしら?」

キリカ「2、3分って所かな」

おりこ「わかったわ。
    ……皆さん、聞いてください。私たちには、ワルプルギスの夜を倒せるかもしれない切り札があるのです」

杏子「だったらさっさと出せよ」

おりこ「皆さんの協力が必要なのです。そして、それには非常に大きな危険が伴う。
    なので、できれば使いたくなかったのですが」

ほむら「まどかを守れるんなら、どんな危険だって大したことじゃないわ。
    その切り札とやらを教えなさい」

おりこ「非常に強力な合体技。その名も、>>153、>>155の力で敵に大ダメージを与えます」



153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/05/21(月) 01:34:13.89 ID:c3Rmz/vCo

開けない夜は無い【エンゲージドサンライズ】



155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/05/21(月) 02:07:58.22 ID:xWyiMX5I0

5つのソウルジェムの消滅と引き換えに得ることのできる超高密度エネルギー体



166: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/27(日) 00:44:22.92 ID:hEMH9joVo

おりこ「非常に強力な合体技。その名も、開けない夜は無い【エンゲージドサンライズ】、5つのソウルジェムの消滅と引き換えに得ることのできる超高密度エネルギー体の力で敵に大ダメージを与えます」

マミ「ソウルジェムの消滅……、要するに、死ぬってことね」

おりこ「ただの死ではありません。説明すると長くなるのですが……」

QB「ここは、僕が簡潔に説明しよう。
  ソウルジェムがグリーフシードに変わる時、莫大なエネルギーが発生する。
  でき上がったグリーフシードも、魔女を産むのだから、それなりの魔力を持っている。
  エンゲージドサンライズというのは、以上の魔力すべてを圧縮し、敵にぶつける必殺技なんだ。
  魂を燃やし尽くす訳だから、当然君たちは死ぬ。それだけじゃない。
  本来ならば魔女を産むために費やされる魔力をも攻撃力に変える訳だから、君たちは魔女にすらなれなくなる。
  この技を使ったら最後、君たちは未使用状態のグリーフシードとなるんだ」



167: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/27(日) 00:46:00.54 ID:hEMH9joVo

マミ「いいじゃないの。私も一度は死んだ身。魔女として無辜の人々を苦しめるのではなく、
   見知らぬ魔法少女の魂の穢れを清める未使用のグリーフシードとなれるのならば、
   命を捨てることに躊躇はないわ」

ほむら「まどかのためなら、死んだって構わない」

杏子「これまでさんざん悪さもしてきたあたしだけど、まさか最後の最後に善行をすることになるとはね」

おりこ「あなた方3人と私たち2人。ちょうどここには5人の魔法少女がいます。
    私たちのすべての力を使い果たせば……」

QB(やれやれ、本当にやる気だよ。あの技はエネルギーの取り分が減るから、あまり使ってほしくないんだよね……)



169: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/28(月) 01:13:56.88 ID:e9OjIqKwo

その頃、見滝原にて

QB「という訳で、ほむらたちは魂をかけた必殺技に臨むこととなったんだ」

まどか「そんな……」

QB「君なら、単独でワルプルギスの夜を倒せる。君が契約すれば、彼女たちは死なずに済むだろう」

まどか「……わかった、わたし、魔法少女になる!」

さやか「まどか、あんた、本気なの!? キュゥべえや転校生が言ってたこと、覚えてるよね」

まどか「うん」



170: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/28(月) 01:15:47.35 ID:e9OjIqKwo

QB「さあ、鹿目まどか。その魂を対価にして、君は何を願う?」

まどか「魔法少女が力を使い果たしたら、魔女になるんじゃなくて、元の人間に戻れるようにしてほしい」

QB「なっ!」

さやか「そ の 手 が あ っ た か!」

まどか「さあ、叶えてよ!」

QB「……契約は成立だ。僕たちにとっては不本意極まりないが、こちらの都合で断るのはルール違反だからね」



171: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/28(月) 01:16:30.29 ID:e9OjIqKwo

一方、米軍基地では

ほ・マ・杏・お・キ「開けない夜は無い【エンゲージドサンライズ】!!」

ワルプルギス「グワアァァァァ……」

 ワルプルギスの夜、エジプトの魔女の結界、共に消滅。
 爆発の余波で、米軍基地も大ダメージを受ける。
 力を使い果たし、魔法少女5人は地面に倒れこむ。

ほむら「まどか……、あなたを、守れて、よかった……」

マミ「ソウルジェムが、輝きを失っていく……」



172: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/28(月) 01:16:56.36 ID:e9OjIqKwo

QB「君たちに大事な知らせがある」

杏子「何だよ、あたしたちはもう死ぬんだから、そんなの聞いても意味ねえよ」

QB「君たちはまだ死なない」

杏子「は? どういうことだよ?」

QB「ついさっき、まどかが契約した」

ほむら「まどかが!?」

QB「願いごとはこうだ。『魔法少女が力を使い果たしたら、魔女になるんじゃなくて、元の人間に戻れるようにしてほしい』」



173: ◆xGzJ3UKn7I 2012/05/28(月) 01:17:22.99 ID:e9OjIqKwo

ほむら「ということは……」

QB「ソウルジェムを見てみるといい」

ほむら「ソウルジェムが、消えていく。それなのに、私たちは生きている……」

QB「魂は再び肉体に宿った。君たちは魔法少女ではなくなったんだ。もう魔法は使えない」

マミ「ということは、今魔法少女は鹿目さんだけ?」

QB「そういうことになるね」

おりこ「魔法少女が力を使い果たしたら普通の人間に戻る。
    ということは、鹿目まどかが最悪の魔女になって世界を滅ぼすこともないということね?」

QB「そうだよ」



179: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/06(水) 01:34:22.99 ID:YihYQrMHo

元魔法少女5人、見滝原に戻ってくる。

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「まどか……。あなた、本当に魔法少女になったのね」

まどか「ごめんなさい……」

ほむら「いいのよ。あなたの願いのおかげで、私たちは死なずに済んだ。
    そして、あなたが魔女になって世界を滅ぼすこともなくなった」

QB「さて、まどか、君は魔法少女になった訳だけど、これからどうするつもりだい?」

まどか「どうするって……?」

QB「一般人に戻ったマミたちに代わり、1人で残っている魔女を退治するのか、
  それとも座してソウルジェムが濁り切るのを待つか」



180: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/06(水) 01:36:41.79 ID:YihYQrMHo

まどか「わたし、戦う。わたしが魔法少女に憧れたのは、マミさんみたいに
    人の役に立てるようになりたかったからだから」

マミ「鹿目さん……」

ほむら「何を言ってるの! 魔女化がなくなったとはいえ、魔女との戦いが危険であることに変わりはないのよ!
    まどかに戦わせるくらいなら、私がもう1度キュゥべえと契約して魔法少女になる」

QB「残念だけど、それは無理だ」

ほむら「どうして!」

QB「システムが変わってしまった以上、僕たちも戦略を変更せざるを得ない。
  新たな方針が決まるまで、新規契約は受けつけられない。
  そもそも、僕はインキュベーターであって、願いごと叶え装置じゃないんだ」

ほむら「そんな……」

杏子「ちなみに、どんな願いで契約するつもりだったんだ?」

ほむら「……胸を……」(聞こえるか聞こえないかくらいの小声で)



181: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/06(水) 01:38:26.40 ID:YihYQrMHo

おりこ「さて、巴マミ」

マミ「は、はい!」

おりこ「聞いた話によると、あなたは温泉でソウルジェムを盗まれ、一度仮死状態になったそうですね」

マミ「……その通りよ」

おりこ「せっかく温泉に行ったのに、あんなことになって悔しいでしょう。リベンジしたくありませんか?」

マミ「リベンジ?」

おりこ「ええ、今度は皆で一緒に、温泉に行きませんか?」

マミ「本……当……?」

 マミ、喜びのあまり、これ以上言葉が出ない。



184: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/13(水) 01:33:40.09 ID:v+Id0IwKo

 温泉にて。
 まどか、さやか、マミ、杏子、ほむら、織莉子、キリカ、それからなぜか仁美が一緒に湯につかっている。

ほむら「ほら、まどかのソウルジェム指輪を見てみなさい」

マミ「本当、全然錆びてないわね」

ほむら「ソウルジェムは魔法少女の魂そのものなのよ。
    銀器じゃないんだから、硫黄分ぐらいで錆びたりする訳ないわ」

マミ「ええ、そうね。私たちの魂は、簡単に錆びつくほどやわじゃないわ。
   オシリスの魂は、何ものにも腐食されやしないのよ!」

仁美「素敵ですわ、オシリス様」

まどか「仁美ちゃん、すっかりマミさんの信者だよ……」

仁美「何をおっしゃっているのかはよくわかりませんが、崇高なことだということだけはわかります」



185: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/13(水) 01:35:42.25 ID:v+Id0IwKo

ほむら「でも、不思議ね……」

杏子「何がだ?」

ほむら「私が病弱だったって話はもうしたわよね。私は心臓が悪くてろくに運動もできなかったし、
    ついでに目も悪かった。そして、身体能力強化の魔法でその弱点を補っていた。
    だけど、魔力を失った今でも、体は魔法少女時代と同様強いまま。目だって悪くない。
    どうしてかしら」

マミ「オシリスの力よ」

ほむら「オシリスの……」

マミ「ええ、あの時王家の谷で得た力は、まだ消えていないのよ」

ほむら「……そうかもね」



186: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/13(水) 01:36:09.40 ID:v+Id0IwKo

 さやか、いきなりほむらの背後に回り、胸を鷲掴みにする。

さやか「それにしても、あんたの胸はちっちゃいなあ」

ほむら「気にしてるんだから、蒸し返さないで」

さやか「こうやって揉めば、少しは大きくなるんじゃないの?」

 さやか、ほむらの胸を揉み出す。

ほむら「ちょっ、やめなさい!」

杏子「よおし、あたしも揉んでやる」

仁美「私も失礼して」

キリカ「君の胸は、女性としては若干寂しすぎるんじゃないのかい」

ほむら「いやっ、もう、皆、私の胸に触らないで!」



187: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/13(水) 01:36:37.29 ID:v+Id0IwKo

QB「お楽しみの所失礼するよ」

ほむら「女湯に入ってこないで。殺すわよ」

QB「やれやれ、普通の人間に戻った君たちが、どうやって僕を殺そうっていうんだい」

マミ「覗き犯のキュゥべえには、ちょっとお仕置きが必要ね」

QB「だからどうやって」

マミ「こうよ。スキッツェット・テルマーレ!」

まどか「マミさん、それ……、水鉄砲ですよね」

マミ「鹿目さんも変身してやっつけちゃっていいのよ」

まどか「いえ、遠慮しておきます。仁美ちゃんもいるし……」

仁美「一体、皆さん誰とお話しされているんでしょう? 神でしょうか?」



188: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/13(水) 01:37:04.40 ID:v+Id0IwKo

QB「さて、お遊びはここまでにして、本題に入ろう。
  このたび、まどかの願いにより、魔法少女のシステムは大きく改変された。
  そのため、僕たちのエネルギー回収の方法も変更を余儀なくされた。
  もはや、少女の希望と絶望の相転移からエネルギーを得ることはできない。
  そこで、僕たちは新たな……」

ほむら「長いわ。さっさと結論だけ言いなさい」

QB「やれやれ、君の短気は相変わらずだね。結論から言おう。
  僕たちは、絶望ではなく、>>189から感情エネルギーを得ることにした」



189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/06/13(水) 01:51:12.18 ID:5akRNE11o

温泉の癒し効果



191: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/17(日) 02:51:38.24 ID:6qctVn6wo

QB「僕たちは、絶望ではなく、温泉の癒し効果から感情エネルギーを得ることにした」

ほむら「温泉の癒し効果?」

QB「そうだ。人間は温泉につかると、緊張や悩みから解放される。そのリラックスした感情が、
  条理を覆すほどの膨大なエネルギーを生み出すんだ」

ほむら「それなら、最初から絶望なんか狙わずに温泉の癒し効果を狙えばよかったのよ」

QB「希望と絶望の相転移に伴って生み出されるエネルギーは、温泉の癒し効果をはるかに上回っていたからね。
  温泉の癒し効果に頼るなんて、誰も考えはしなかった。だが、今となっては話は違う。
  現在、この世界に、温泉の癒し効果を利用する以上に効率的なエネルギー回収の方法は存在しない」




192: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/17(日) 02:53:25.48 ID:6qctVn6wo

まどか「じゃあ、もうキュゥべえはわたしたちの敵じゃないんだね」

QB「最初から敵対しているつもりはなかったんだけどね。ところで暁美ほむら」

ほむら「何?」

QB「今、君は僕に負の感情を抱いているかい?」

ほむら「当たり前で……、いや、そうでもないわ」

QB「怒りがすっかり抜けてしまったようだね。これが温泉の癒し効果さ」

ほむら「あなたに利用されるというのはどうも面白くないわね……」




193: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/17(日) 02:54:28.33 ID:6qctVn6wo

マミ「暁美さん、せっかくこうやって皆で温泉につかっているのに、怒ろうとするなんて無粋よ。
   鹿目さんの言う通り、キュゥべえはもう敵じゃないんだから」

杏子「そうだよな。命がけの日々から解放されたんだ。いつまでもピリピリしてることはねえよ」

おりこ「あなただって、魔法少女の真実を知る前は、キュゥべえと仲よくできていたんでしょう。
    その頃に戻ればいいだけのことよ」

キリカ「織莉子の言う通りさ」

まどか「ほむらちゃん、わたしのことならもう心配いらないから……」

仁美「何が何だか全然わかりませんけど、オシリス様の言葉通り、温泉ではリラックスが大切ですわ」

ほむら「皆……」

 ほむら、笑みを浮かべると、両手両足を思い切り湯の中に伸ばす。

ほむら「そうね。キュゥべえ、今日はあなたに思いっ切り感情エネルギーをわけてあげることにするわ」



194: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/17(日) 02:54:55.68 ID:6qctVn6wo

マミ「でも、1人で温泉に入るのもいいけど、皆と一緒に入る方がずっと楽しいわね」

QB「友達が少ないことを気にしていたマミにとっては、今の状況は非常に喜ばしいことだろう」

マミ「ええ。今では学校に大勢友達がいるし、信者もいる。これも皆のおかげよ。本当にありがとう」

 あらためてお礼を言われ、マミ以外の7人は思わず顔を赤らめる。



195: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/18(月) 01:27:07.68 ID:RW8IE4lzo

 ほむら、ぼんやりと遠くを眺めながら呟く。

ほむら「これが、私の望んだハッピーエンドなのかしら」

まどか「そうだよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどかが言うのなら、きっとそうなのね」

QB「とにかく、君たちは幸せになれて、僕たちは充分なエネルギーを得られるようになった。
  どちらにも損のない結果だね」



196: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/18(月) 01:27:33.77 ID:RW8IE4lzo

QB「皆、僕と入浴して、湯煙少女になってよ!」


 ~おわり~



198: ◆xGzJ3UKn7I 2012/06/18(月) 01:28:03.35 ID:RW8IE4lzo

 皆様、最後までおつき合いありがとうございます。
 それでは、またどこかで。


元スレ
SS速報VIP:巴マミ「1人温泉旅行楽しいわ」