SS速報VIP:もしも削板軍覇が面倒くさがりだったら
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340660864/1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 06:47:44.85 ID:Jz0iaBOX0
削板軍覇が面倒くさがりになる話しです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1340660864(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 06:51:52.24 ID:Jz0iaBOX0
公園
削板「……………」
削板「………………何か」
削板「………人助けメンドクセェ…」
削板「おっと、つい本音がハッハッハ!」
削板「ハァ……」
削板「…………何かしらんが急激にやる気が失せた……何故だ……」
「誰か助けて!」
削板「ん?」
スキルアウトA「うるせぇ!騒ぐんじゃねぇ!」
削板「おい、止めろ、騒ぎ起こすなメンドクセぇな…」
佐天「あ…あの…」
スキルアウトA「テメェ!何者ry」
削板「すごーい、パンチ(ヤル気0バージョン)」ドゴァア!
スキルアウトA「ぶはっ!」
佐天「す…凄い…!掛け声の割には凄い威力だ!」
削板「はぁ…ダりぃ…」
佐天「へぇ、それで削板さんはこんな所でボーッとしてるんですか?」
削板「あぁ、先月はもっとウロウロしてたけど今月に入ってヤル気が失せた」
佐天「じゃあ、何で人助けなんかを…」
削板「自然と体が動いちまうんだよ…何かしらないけど」
削板「性根の腐った奴らを叩きのめすのと、困ってる人を助けるって言うのが俺の仕事…みたいな?」
佐天「じゃあ、ジャッジメントに入れば良かったのに」
削板「やだよ面倒くさい」
削板「ま、根性があれば何でも上手く行けるからよ」
削板「それだけは忘れるな」
佐天「削板さんが言うとなんか…説得力無いですね」
削板「大丈夫、大丈夫、根性とヤル気は別だから」
削板「根性≠ヤル気だから」
佐天「あはは…それじゃあ、私行きますね、ありがとう削板さん!」
削板「………」グッ!
削板「ん?何だぁ?」
上条「あぁ…不幸だ…」
削板「どうした、元気が無いな」
上条「あれですよ…」
削板「ん?」
御坂「何でアンタがコイツと一緒に歩いてるのよ!」
インデックス「短髪こそ、いちいち私達に絡んで欲しくないかも!」
上条「あぁ…不幸だ…俺にはどうすることも出来ない」
削板「よし、俺が止めてやろう」
上条「本当ですか!?ありがとうございます!」バッ!
削板「ま、いい案があるからな」
削板「やぁ二人共、話し合いの途中ですまないが…」
御坂「誰よアンタ!」
インデックス「部外者は引っ込んでいてほしいかも!」
削板「まぁ、そう言うなって落ち着きな、こんな言い合いしてても面倒なだけだ」
削板「ちゃんと決着付けようじゃねーか」
御坂「…………」
インデックス「……………」
削板「付いてこい、いい場所がある、そこで白黒ハッキリ付けてもらおうじゃないか」
土手
上条「え?何で土手?」
削板「えー…これから二人には…」
御坂「…………」
インデックス「……………」
削板「『拳』で語り合ってもらいます」
上条「な…な…」
上条「なんでだぁああああああああああああああああああ!!!!!」
削板「何だ?異議でもあるのか?」
上条「大アリだ!」
御坂「いいわよ…!上等じゃない…!」ポキッペキッ
インデックス「今日の私は少しデンジャラスなんだよ…!」
上条「しかもヤル気満々だし!」
削板「まぁコッチの方が手っ取り早くていいじゃないか」
上条「そんなの駄目!上条さんは認めません!」
上条「仮りにもヒロインである二人の殴り合いなんて!」
上条「そんな地獄絵図見たくありませry」
御坂「オラァ!」ドゴッ
インデックス「!!?」
上条「腹パン入れやがった!」
インデックス「……っ!よくもやったねこの短髪!」べギッ!
御坂「がうっ!」
削板「あ、言っとくけど凶器と能力の使用はナシだから」
上条「あ…あの…ねぇちょっと…」ドガ!バギ!メギャ!
削板「削板軍覇っていう」グシャ!ボゴッ!ズドッ!
上条「削板さん?今目の前にある光景が信じられないのですが…」ドゴッ!ボガッ!メキッ!
削板「大丈夫、根性で信じろ」シネ!シンデシマエ!
上条「ムチャ言うな!」オマエガシネ!
上条「つーか、殴り合い以外無かったのかよ!?」ドゴッ!ボゴボゴッ!メキョ!
削板「無いな、面倒くさかったからコレしか無かった」ガスッ!ズゴバキメシャ!
上条「もう少し考えろよ!」
50分後
インデックス「コヒュー…コヒュー…」
御坂「ピュー…ピュー…」
御坂「アンタ…結構…いいパンチ…持ってるじゃない…」
インデックス「短髪こそ…十万三千冊の……魔道書を…忘れかけたんだよ…」
御坂「立ちなさい…」スッ
インデックス「……ありがと、短髪」ガシッ!
削板「相打ちか…まぁまぁよかったなー」
上条「結果、オーライなのかな…?ははは…」
翌日の公園
上条「削板さーーん!」
削板「おお、上条じゃないか」
上条「いや~、昨日の件の御陰で、インデックスと御坂の仲が急激に深まったみたいで…」
削板「ふーん、そりゃあ良かったな」
上条「もう、どうお礼していいのか…」
削板「いらねーよそんな物…ありゃただのお節介だ」
上条「お節介でもいいので!手伝わして下さい!」
削板「…………何を?」
上条「人助けを!」
削板「まぁ…いい、勝手にすれば?(まぁ、一人ぐらい仲間が居れば人助けが楽になんだろ)」
上条「ありがとうございます!」
大通り
削板「――――で、夏休みの宿題とかテストとかは根性があれば大体は―――」
上条「おぉ…なんてありがたいお言葉…」
打ち止め「アクセラレーター!どこー?ってミサカはミサカは―ー」
上条「ん?あれは、打ち止め?」
削板「え?」
上条「何やってんだ?」
打ち止め「ミサカはあの人を探してるの!ってミサカはミサカは行動指針を発表してみたり!」
上条「あの人って…一方通行?」
打ち止め「『ガキはとっとと家に帰れ』って言われたのってミサカはミサカはあの人の
モノマネをしてみたり!」
削板「それ言われたのついさっき?」
打ち止め「うん、そうだよ!」
削板「よし」ヒョイッ
打ち止め「わわっ!ミサカを持ち上げて何する気?ってミサカはミサカは―――」
削板「えっと…確か…」カチッピー…
上条(スピーカー?)
削板『はーい!安いよ、安いよ!いい品が入ってるよー!いい子が今日から
入荷したよー!』
打ち止め「ええっ!?白昼堂々と人身販売!?ってミサカはミサカはあなたの行動に
驚きつつも賞賛してみたり!」
一方通行「何やってンだァあああああああああああ!!!!」
削板「よっ」
一方通行「よっ、じゃねェ!何してンだ!」
削板「これで分かっただろ?こいつはこれぐらいお前の事を心配してるんだ」
一方通行「………ッ!」
打ち止め「そうなの?アクセラレータ?ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「誰にも言いふらすなよテメェら…」
上条「ははは…言いふらすなって…」ニヤニヤ
削板「言いふらすに決まってるだろうが」ニタニタ
一方通行「何でもするから…」
翌日の公園
削板「という訳で仲間が新しく入りましたー」
上条「バンザーイ!バンザーイ!」
垣根「バンザーイ!バンザーイ!」
一方通行「…オイコラ、何普通に馴染ンでンだメルヘン野郎コラ」
垣根「おいおい…俺はお前の先輩だぞ、口の聞き方には気を付けな」
一方通行「何が先輩だゴラァ!」
上条「あの、削板さん……この方は…?」
削板「あん?あぁこの前、粗大ゴミごと捨てられてた時にメシ食わせてやったら、仲間になった」
垣根「垣根帝督です☆よろしくね♪」キャピっ
一方通行「脳ミソどっか行ってンのか?」
上条「で?いつも削板さんはどうやって困ってる人を見つけてたのですか?」
削板「ん~…街中をウロウロしてたら見つけてたな」ゴロンっ
上条「じゃあ、こんな所でボーッとしてる場合じゃないでしょ!」
削板「面倒くさいから待つ」
一方通行「それにはオレも賛成だ、テメェらなンかと歩けるか」
垣根「異議なーし」
削板「そういう事で、昼寝しまーす」
上条「えぇ!?」
一方通行「…………」パサッ
垣根「……………」パサッ
上条「う~ん…パス」
削板「Zzz……」
一方通行「どォだこの野郎!一抜けだクソがァ!」バサッ!
垣根「図に乗ってんじゃねぇぞ一方通行ァァァアアアアアアア!!!!」バサッ!
上条「ギャース!また負けたぁ!」
一方通行「ハッ!三下がァ!学園都市第一位に勝てると思ってンのか?」
垣根「ほらよ、もう一回コンビニ行ってこい」
上条「くそぅ…何て屈辱…」
一方通行「よし、あの三下が帰ってくるまで『ブラックジャック』で決着つけようじゃねーか
メルヘンクン?」
垣根「ハッ!あまり調子乗るなよ一方通行!」
黒子「あっ、誰か居ますわ」
御坂「すみませーん」
一方通行「あン?」
垣根「え?」
削板「う~ん…?騒がしいな…」ムクッ…
御坂「って…アンタ…!一方通行!?」
一方通行「超電磁砲……か」
御坂「何でアンタみたいなのがここに…!」
削板「あ~…面倒くせぇからそういうのは省こうな?」
御坂「面倒くさいって…コイツは…!」
削板「そこそこすごい、ぱーんち!」ポーンッ!
御坂「」バタッ
黒子「あぁ!お姉さま!」
削板「大丈夫大丈夫、気絶してるだけだから、で?要件は何?」
黒子「はぁ…じ、実は…」
削板「何?」
黒子「私達、常盤台の学校に…その…」
垣根「勿体ぶらずに言ってみろよ」
黒子「は、はい…この科学の街では絶対にありえない事なのですが……」
削板「は?」
黒子「ゆ…幽霊が出るんですの!」
一方通行「あァ…冷やかしかァ?」
黒子「本当ですの!」
夜 常盤台中学校表校門前
垣根「よし、なんとか警備に引っかからずに来れたな」
上条「本当に出るのか?幽霊なんて?」
一方通行「この目で見ねェと分かンねェだろ、居なかったらアイツの血流を逆流すればいい」
削板「くそ面倒くせぇ…」
1階 玄関
削板「休みに肝試しに来た女子中学生が何度も心霊現象にあったんだと」
垣根「あぁ、確かそんな事言ってたな」
上条「防犯装置とかどうなってんだ?」
一方通行「防犯装置はねェが常盤台の先生が回ってるンだとォ」
上条「ふーん…そんなのでいいのか?」
一方通行「まァ、名門学校に盗みに入ろうなんてする奴は居ねェだろうけどな」
垣根「それに、ロクな物もないしな」
削板「………ここから別れるか」
垣根「え?」
一方通行「あ?」
上条「え?」
削板「ん?」ポリポリ…
削板「一方通行と垣根は二階、俺と上条は一階だ」
垣根「あ…いや…」
一方通行「しょ…正気かオマエ?」
削板「え?何?まさか学園都市ナンバー1とナンバー2でもあろうお方が…」
一方通行「い、いいじゃねェか!行ってやろうじゃねェか!」
垣根「へ、へへ…ビ、ビビって漏らすなよ…!」
一方通行「オ、オマエこそ…!」
垣根「へへへへへへへへへへへへへへへへへへ」カツンッカツンッ
一方通行「へへへへへへへへへへへへへへへへへへ」カツンッカツンッ
上条「な、何で一階を選んだのですか?」
削板「この階は既に先生が回ってる筈だから」
上条「あ……!」
二階
垣根「お…オイ、一方通行…俺達の能力って幽霊に効くのか?」
一方通行「馬鹿が、お前の能力は常識が通用しねぇんだろ?」
垣根「あぁ、そうだよな」
一方通行・垣根((幽霊と出会ったらコイツに戦わせよう))
職員室
削板「で、聞きたい事があるんですよ喜多村先生」ムシャムシャ
喜多村「は、はぁ…なんでしょうか…(夜食のインスタントラーメン食われた…)」
削板「あなたの生徒があなたが一番最初に幽霊を見たって聞きまして…」
喜多村「え、えぇ…」
削板「どこで見ましたか?」
喜多村「確かあれは…」
上条「どこに行くかと思ったら職員室だったのか…何か落ち着かないな…」
美術室
ゴトッ
垣根「え?」
一方通行「おい…今さっき…」
垣根「……いやっ、幻聴だろ…」
一方通行「……ちょっとだけ入ってみねェか?」
垣根「何言ってんだお前!」
一方通行「幽霊じゃありませンでしたってオチかもしれねェだろ!」
垣根「んな都合のいい事があるか!」
一方通行「早く入れ!」ガラッ
垣根「止めろこの野郎!」ガラッ
ザバシャッ!
職員室
喜多村「あれは…昨日の夜の出来事でした…」
喜多村「3階を警備してる時、廊下で誰かとぶつかったんです」
削板「ふむふむ…」ズルズル…
喜多村「何かな?と、回りを見渡しても誰も居なかったんです」
喜多村「今度はトイレから物音がしたんです」
喜多村「見に行って見るとやっぱり誰も居なかったんです」
喜多村「フッと鏡に目をやると、その場に居る筈のない女の子が―――」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「おわァああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
上条「どわっ!!?」ビグッ
削板「…………」
2階
喜多村「何ですか!今の声は!?」タッタッタッ
削板「俺達の愉快な仲間です」タッタッタッ
上条「垣根!一方通行!」
美術室の電気をつける喜多村先生
喜多村「び…美術室が滅茶苦茶に……!」
一方通行「やべェええええええええええ!!!!血だァあああああああああ!!!!」
垣根「大量の血が上から振って来んだぁああああああああ!!!」
削板「安心しろ、それはペンキだ」
一方通行「…………ハッ、くっだらねぇ真似しやがって…」
垣根「舐められたものだな……俺達も」
一方通行「言っとくけどここをビビって滅茶苦茶にしたのはコイツだから」
垣根「いや、これは…!」
削板「喜多村先生、あんたが言ってた幽霊ってコイツ?」
喜多村「え?」
明日の朝、公園
重複「ごめんなさい、私はただレベルが上がったから能力の実験をする為に常盤台に忍び込んで
色々とイタズラしてきました」
重複「別に恨みとかは無いです」
一方通行「取りあえず不法侵入で警備員行きだ」
重複「え?は、はい」
垣根「あと器物破損もな」
重複「え?器物破損はあなたが」
垣根「…………あ?」ギロッ
重複「ご、ごめんなさい!」
上条「容赦ないなお前ら…」
垣根「何がだ?」
一方通行「別に悪い事はしてねェ」
黒子「ありがとうございますの」
黒子「これで、みんな怖がらずに済みますの」
削板「よし、お会計だ」
黒子「え?お金がいりますの?」
削板「五千円だ」
黒子「高いですの!」
一方通行「あと名誉損害で三千円オレに払いな」
黒子「私は全然関係ないですの!」
黒子「払えばいいのでしょう!払えば!」
削板「まいどー」
黒子「まぁ、何かあったら仕事…持ってきますわね」
一方通行「オマエ、こういう商売でも始める気か?」
削板「別に、ここぞとばかりに金を貰っただけだ」
垣根「じゃあさ、いっその事さこういう商売しないか?俺達で」
削板「えぇ?」
垣根「そんな面倒くさそうな顔するなよ…」
上条「でも、面白そうだなそれ」
一方通行「オレも乗った」
垣根「それでいいか?削板社長?」
削板「………面倒くせぇ…」
一方通行「じゃあグループ名を決めるか」
垣根「『暗闇の救世主達』」
削板「厨二病拗らせてんのか」
上条「『みんなを見守る隊』?」
削板「学校が思いつきで考えたヤツみたい」
一方通行「『Д&☫&♔&♛』」
削板「舐めてんのか」
垣根「『ナチス』」
削板「人助けしてねぇ」
上条「『三好軍』」
削板「不吉」
一方通行「『正露丸』」
削板「今持ってる」ゴソゴソ…
削板「まったく、お前達のセンスの無さには脱帽したよ」
一方通行「じゃあなンだよ、オマエは何かあんのかよ」
削板「馬鹿、あるに決まってるだろ」
垣根「なんだよ…」
上条「…………」
削板「『ああああ』」
一方通行「それが一番駄目だろうがァ!!!!!」クワッ!
削板「『株式会社ああああ』」
垣根「別に株式会社じゃねぇだろ!」
一方通行「テメェ!人の事言っててそれかゴラァ!」
削板「なかなかすごい、ぱーんち!」ドガァン!
一方通行「ゴフッ!」
垣根「ガハッ!」
削板「大人しく言うこと聞いてろ」
上条(こうして、『株式会社ああああ』が今日から設立したのだった)
垣根「で、もう少しメンバーを増やそうと思うのだが」
一方通行「あァ?じゃあエイワス入れるか?」
上条「いや、それは…」
一方通行「オーディションでもやるか?」
垣根「じゃあ、それでいいか?社長」
削板「……………」グッ!
そして翌日、雑居ビル
削板「えーと…初春さんは何故、この会社(?)に入ろと思ったんですか?」
初春「えっと…私も、人助けしたいと思ったからです!」
削板「うん、初春さんはジャッジメントと言う大切な事があるのでこんな所で
働いてる場合じゃないと、思います」
一方通行「おい、そこのオマエ」
ステイル「なんだい?」
一方通行「態度が気に入らねぇから帰れ」
ステイル「」
削板「あー…疲れた…」
垣根「まったく、ロクな奴が居なかったな」
一方通行「オレ達の仕事を甘く見すぎてやがる」
上条「…………」
上条「取りあえず、今現在の社員の名前を看板に書いて表に出そう」
株式会社『ああああ』
社長 削板軍覇
社員 上条当麻
一方通行
垣根帝督
削板「ばか、こんな堅苦しいのじゃなくて、もうちょっと頭をひねれよ」カキカキ…
☆株式会社『ああああ』☆
社長 ソギー
社員 そげぶ
セロリ
泉ピ○コ
削板「これの方がしっくりと来るだろ」
上条「なるほど」
一方通行「ちょっと気に入らねェが、まァいいだろ」
垣根「おい待てコラ」
削板「何だよピ○子」
垣根「誰がピ○子だ!訂正しろゴラァ!」
削板「チッ、ピーピーうるせぇ奴だ、根性が足らんぞ」カキカキ…
垣根「根性関係ねぇだろ!」
☆株式会社『ああああ』☆
社長 ソギー
社員 そげぶ
セロリ
冷蔵庫
削板「オラ、これでいいだろ」
垣根「いいわけねぇだろ!」
上条「削板さん、もう最初のヤツでいいんじゃ…」
削板「チェッ、だるいのに考えてやったのによぉ…」
垣根「じゃあ、早速この部屋をオフィスにするか」
一方通行「その他の物はオレと垣根で持ってくる」
上条「俺は?」
一方通行「オレ達が持ってきた机とかを運べ」
上条「イエッサー!」
削板「俺は寝る」
垣根「お前も手伝え!」
削板「うるせぇ、言い出しっぺはお前らだろ」
垣根「うっ…」
数時間後
上条「ぜぇ…ぜぇ…何でオフィスが3階にあるんだよ…!」ガタガタ…
削板「おらーファイトだファイトー、根性だ根性ー」
上条「そんなヤル気0の声で根性とか言われても…」カタカタ…
そしてさらに数時間後
一方通行「ふゥ…完成したな…」
垣根「三日ぐらいたったと思った」
削板「Zzz…」
上条「ぜぇ…ぜぇ…」グッタリ…
一方通行「さて、と、本格的に営業するのは明日にするか」
垣根「そうだな、もう夜だし」
上条「ぜぇ…ぜぇ…ヒュー…ヒュー…」
削板「ふあぁ…」ムクッ
一方通行「じゃあな削板」ガチャッ
垣根「あばよ」ガチャッ
削板「………上条」
上条「ぜぇ…何ですか…ぜぇ…」
削板「お前、学校はいいのか?明日は9月だぞ?」
上条「しまっ…夏休みの宿題とか全然―!」
8月1日
20時01分 KIHARA day
削板「うん?まだ8月1日だったか」
上条「え?そんな馬鹿な…ソレ、壊れてるんじゃ…」
削板「この時計は衛生から受信してるらしいから、合ってると思うぞ」
削板「ん?ということは…」
上条「あぁ…神様、まだ上条さんを見捨ててなかったんですね…!」
削板「よかったな」
明日
上条「疑わしかったから学校行ったらやっぱり休みだった!」
一方通行「よかったじゃねェか」
垣根「しかし何で時間が戻ってるんだ?」
上条「うぅ…こんな嬉しい事…初めてだ…」
垣根「ん!あれは!」
一方通行「オレ達のビ…ビルが燃えてるじゃねェか!」
垣根「しかもオフィスがある三階!」
上条「まずい!削板さんが!」
ゴォオオオオオオ………
上条「削板さん!クソッ!」ダッ!
垣根「待て!上条!もう手遅れだ!」ガシッ
上条「離せよ!垣根!まだ死んでるとは限ら…あ!」
削板「ん~…ん?よぉ、お前らそんな所で何してるんだ、早く上がれよ」
一方通行「オマエ…熱くねェのか!?」
削板「ん?確かに今日は暑いな、でも昨日と同じぐらいだろ」
垣根「俺が言うのもなんだが…化け物だ…」
浜面「ハッハー!全部燃やしてやるぜぇ!はははははは!!!」
垣根「あの野郎が燃やしやがったのか!」
一方通行「追いかけろ!」
削板「OK」
一方通行「いや、オマエじゃなくt」
削板「よっと」シュインッ!
浜面「」
上条「早っ!」
削板「今日はちょっと本気でやるか」
浜面「や、止めろ!俺のイケメンの顔が…!」
上条(うぜぇ!)
一方通行「構わねェ!ぶっ飛ばせ!」
削板「よ~しやるぞー」ググッ…
削板「メチャんこすごいパンチ!どれぐらい凄いかと言うと北海道から鹿児島までのドライブを
愛媛まで日帰りで帰れた程もの凄いぱーんち!!!!!」ドッガァアアアアアン!!!
浜面「ごっふぇええ!」キィーン…ゴォオオ…
上条「逆流星になった…」
一方通行「ご愁傷さまァ…」
垣根「あーあ…」
オフィス
垣根「あのボケ…何で急にここを燃やそうと思ったんだ…」
一方通行「精神科から抜け出して来たンじゃねェの?」
上条「ま、部屋全体は燃えてなくて良かったな」
削板「うーん…」パタンッ
上条「削板さん!?」
垣根「急に体を激しく動かしたから疲れてんじゃねぇの?」
一方通行「なンだよそれ」
上条「まぁ、部屋の焦げは全部取り除いたし…後は机とかか…」
上条「だー…またあの重労働しなきゃならねぇのか」
垣根「そういう事だな」
絹旗「ここに超能力者が三人居るって超本当ですか?」
麦野「うん、風の噂って奴で聞いた」
フレンダ「超能力者が人助けなんて考えられ無いって訳よ」
滝壺「あ、看板があるからここじゃないの?」
麦野「よーし…」
麦野「よぉお前ら…って誰も居ない…」ガチャッ
絹旗「それになんか超焦げ臭いです…」
滝壺「あ、誰か居る」
麦野「ん?」
削板「ス―…ス―…」
絹旗「超寝てますね…」
麦野「おい、起きろ」ユサユサ…
削板「う~ん…やめろぉ~」バシッ!
麦野「痛っ!」
フレンダ「あ、叩かれた」
麦野「こっの……!」
削板「…う……ん?」
麦野「あ」
削板「………何やってんの?」
麦野「べ…別にぃ?」
削板「ほら、何も無いけどそこに座れ」コトッ
麦野「地べたでお前だけソファーかよ」ズズー…
絹旗「表に超営業中って書いてありましたけど?」ズズー…
削板「あぁ、今現在も営業してますよー」
滝壺「何もないね」
削板「どっかの馬鹿が俺達のオフィスを燃やしやがったからな」
削板「で?なんの用かな?麻薬の運び屋ならお断りするぜ」
麦野「馬鹿、んな訳ないだろ、ただお前達の様子を見に来たんだよ」
削板「冷かしか…」
フレンダ「ところで他の社員が見かけないようだけど?」
削板「んー?今、机とか運んでるんじゃねーの?」
公園
ステイル「………何か大切な事を忘れてるような…」
ステイル「なんだろう……」
ステイル「それにしてもあの会社は酷いな」
ステイル「せっかく、僕が入社してやろうというのに…」
少年A「あっ、お兄さん危ない!ボールが!」
ステイル「ぐわっ!」ボカッ!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!
ステイルは派手に階段から落ちた。
ステイル「う…あ…がぁ…」ピクピク…
少年A「だ、大丈夫!?お兄さん!」
乱数「はーい、坊っちゃんは遊んでってねーここはお兄さんがやるから」
少年A「え…は、はい…」
乱数「早く手当してやらないとな」
10分後
乱数「大丈夫か?階段からスッゲー勢いで落ちたんだから」
ステイル「そうなか…?……すまない……」
ステイル(この男…どこかで……)
ステイル(でも何故だ…思い出せない……)
ステイル「!」
その時、ステイルの記憶が走馬灯のように蘇った。
乱数「あ…お兄さん、ちょっとー」
ステイル「ん?なんだい?」
乱数「ほら、アレ見ろよ」
ステイル「ん?どれの事を言ってるんだ?」
乱数「か~…あそこまで歩いていって見てこいよ」
ステイル「………何だ?一体…」トコトコ…
キキキィィィィィィィ!
ゴーグル君「うわぁああああああああああああ!!!!」
垣根「構わん!轢き殺せ!」
ステイル「うわっ!」
グッシャアアアアアア!!!
ステイル「何だ…一体…何があったんだ!?」
乱数「あ、兄さん!手伝ってくれねーか!?」
ステイル「なんだ?どうした?」
乱数「子供が埋まってんだ!手を貸してくれ!」
ステイル「何!?」
ステイル「クソッ!瓦礫が邪魔で何も見えない…!ん…?」
ガラガラガラ!
ステイル「う、うわああああああビルが倒れてきry」
ゴガッシャアアアアアアアアアアアン!!!
ステイル「ゲホッ!ゲホッ!何だこの煙……ムグッ!」
バタンッ! ブロロロロロ……
乱数「よくやった、ほらよ金だ」
スキルアウトV「へへへ…で、コイツどうするんです?」
ステイル(な…何だコイツら!?)
乱数「もういい、殺せ」
スキルアウトV「はい」
タァン!
ステイル「僕を呼び出して…何か用かな?」
乱数「そこに立ってろ」
ステイル「?」
乱数(そろそろ殺すか…)チャッ
ステイル「うわ!なんd」
ステ/イル「」ベチャッ!
乱数「」
ステイル「ん?誰か走って…」
乱数「強制終了!」ドゴッ!
ステイル「グハッ!」
ステイル「………!」
乱数「?」
ステイル「そうか…ようやく思い出したよ…!」
乱数「は?」
ステイル「よくも今までポンポンと人を殺してくれたなぁ!」ボォウッ!
乱数「どわっ!熱っ!ま…まさか…今までの実験の記憶を…!?」
ステイル「あぁ…思い出した瞬間に腹も立って来たよ…!」
ステイル「学園都市に居ると殺されるということがよーく分かった」
ステイル「だから僕は自分の国に帰る事にするよ」
乱数「えっ!?そ…それはちょっと…」
ステイル「フッ…君は僕が死んでくれないと困るみたいだね…だが」
ステイル「コッチも何回も殺される訳にはいかないんだ」
乱数「チッ!なら今すぐ!」タァン!
ステイル「」シュン!
乱数「……!?消えた…?」
乱数「いや…それより…」
乱数「ヤベー事になったぞこりゃあ!」
垣根「暇だ…」
一方通行「暇だなァ…」
上条「ぜぇ…ぜぇ…!」
削板「垣根、腹減ったから弁当か何か買ってこい」
垣根「パシリかよ!」
削板「黙れ、社長の命令だぞ」
垣根「クッ…!わかったよ…」
バタンッ
削板「………」ポケー…
ガチャッ
削板「垣根、どのツラ下げて戻ってきた」
上条「使い方間違ってますよ」
心理定規「残念ながら、垣根じゃないわ」
削板「客か?」
心理定規「ま、そういう事になるね」
上条「マジで!?」ガタッ
一方通行さ!どうぞ!お座りください」
削板「おら、茶だ」ドンッ!
心理定規「最後が良かったらパーフェクトだったのに」
削板「んで?要件は何?」ドカッ
心理定規「コッチが客なのにあなたは態度がデカイわね、もう賞賛に値するわ」
心理定規「あなた達がなんでもしてくれるって本当?」
削板「あぁ、人殺しと薬運び以外だったらな」
心理定規「それは暗部の仕事よ、もっと簡単な事よ」
心理定規「ストーカーをとっ捕まえて欲しいの」
削板「お前に付きまとうストーカー?」
心理定規「まぁね、ジャッジメントかアンチスキルに通報しようと
すると逃げちゃうから」
上条「そいつわぁ許せませんな」
一方通行「フーン……」
削板(コイツは予想以上にメンドクセぇ事になるな…)コキコキ…
垣根「オラ!買って来たぞ!」バタンッ
心理定規「あら、お帰り」
垣根「あれ?心理定規!?」
翌日
削板「とりあえず、通報して逃げてから捕まえるとしよう」
上条「何かドキドキするな…」
一方通行「まァ、何とかなるだろォ」
垣根「あ、心理定規が出てきたぞ」
心理定規「…………」チラッ
削板「…………」グッ!
削板「怪しい奴が居ないかさがせ」
上条「どこだ?」キョロキョロ
一方通行「どこだァ?」キョロキョロ
垣根「どこだ?」キョロキョロ
上条「あ!アイツじゃないか!?」
垣根「あん?」
全身マントの男「……」コソコソ…
一方通行「いかにもって…感じだな…」
削板『あー、コチラ削板ー、後方にストーカーと思われる人物はっけーん、携帯でどこかにかける素振りを見せろ』
心理定規「……………」ピッピッピッ…
全身マントの男「!」ダッ!
一方通行「今だ!」ダッ!
垣根「追え!」ダッ!
廃工場
一方通行「オラァ!捕まえたぞォ!」ガシッ
全身マント「あぁ!マントだけはぁ!」
一方通行「うるせェ!」バサッ
全裸の男「いや~ん!エッチぃー!」バァサァァアアアア!!!
一方通行「…………」ピッ←能力作動
上条「…………」ポキッペキッ
垣根「……………」
削板「んな急ぐなよお前ら…ん?」
全裸の男「……………」
削板「………すごくはない、ぱーんち」ドガッ!
全裸の男「がるぅ!」ドッガラシャーン!
上条「よーし、今度は俺がぶん殴ってやる」
一方通行「まて三下、ここはオレが…」
垣根「いや、ここは俺が……」
削板「ん?お前の顔…半分機械で出来てるのか?」
上条「え?あ…ああ!削板さんが殴った左顔から銀色の鉄が見える!」
サイボーグの男「フッ…とうとう気付かれてしまったか…俺は貴様を復讐する為に蘇ったんだ」
削板「……………」
削板「ん?俺か?」
サイボーグの男「俺はお前にあの無駄に威力があるアッパーカットでぶっ飛ばされた男だよ!」
垣根「お前まさか……この前の放火魔!?」
サイボーグ浜面「ようやく気付いたようだな!!!」ニヤッ
サイボーグ浜面「俺がぶっ飛ばされた先が病院で助かったが…」
サイボーグ浜面「もし病院じゃなかったら俺は死んでたんだぞ!?」
削板「そーなるのが面倒だったから、計算して病院までぶっ飛ばしたんだけどな」
サイボーグ浜面「え?そ、そうなんッスか?あ、スミマセン…」
削板「ううん、いいよいいよ」
削板「でもわいせつ罪までは許せないな」
サイボーグ浜面「」
サイボーグ浜面「ち…チクショウウウウウ!!!こんな所で捕まってたまるかチクショー!」
ガション!
上条「なっ…!?右腕がガトリングに…!?」
サイボーグ浜面「ハハッ!医者には内緒で勝手に改造してやったぜ!」
サイボーグ浜面「これでお前ら蜂の巣にしてやる!喰らえ!」ドガガガガガガガッ!!!
一方通行「反射ァ」
サイボーグ浜面「」バスッ!ボスッ!メシッ!
ガッシャーン!
サイボーグ浜面『なっ…!馬鹿なァ…!…俺のガトリングがぁ!」
上条「弱っ!」
心理定規「コイツが私をストーキングしてた男?」
垣根「あぁ、そうらしいんだ」
心理定規「ねぇ、何であなたは私をつけ回してたの?それで何で裸なの?」
サイボーグ浜面『そ…それは、俺の×××を見せて驚くあなたの顔を見て
それで興奮して……という計画だったんです…でも、中々、勇気がでなくて…』
心理定規「…………そう」コトッ
心理定規「じゃあね」
垣根「何だコレ……ッ!?」
垣根「ヤベェ!逃げるぞ!」ダッ!
一方通行「あの女なに考えてンだ!?」ダッ!
上条「ど…どうしたんだよみんな?そんなに慌てて…」
削板「早く逃げるぞ上条」
上条「削板さん、あれ何ですか?」
削板「学園都市製のC4」
TV『今日未明、○○の廃工場で謎の大爆発が発生し――――』
心理定規「今日はよくやってくれたわ」
心理定規「えっと…5千円でよかったっけ?」
削板「あぁ、基本料金はそれだから」
心理定規「ありがとう、助かったわ」
心理定規「あなたも、よく頑張ったわ」
上条「ええっ!?あ、はい!モチロンです!!!」
心理定規「それじゃあね」バタンッ
上条「垣根、あれって…!」
垣根「ああやって、アイツはお前の金を毟り取ろうとしてるんだよ」
上条「……悪魔だ……」
明日、公園
削板「あー…久しぶりにここに来るなー…」
削板「おや?」
スキルアウトB「嬢ちゃん、俺達と一緒に遊ぼうぜぇ~」
スキルアウトC「いつ帰れるかわ分からないけどなー!へへへへ!」
鉄網「…………」
鉄網(参ったな…私は人の心を読む程度の能力しかないのに…)
削板「へーい!きーるゆー!」
スキルアウトB「あ!?何だおま……ぎゃふん!」
スキルアウトC「テメェ!なにしやが………がぺらっ!」
削板「いえーい、うぃなー」
鉄網「ありがとう、助かった」スッ…
鉄網(ここは私の意見解析で…)
削板「ん」ガシッ
鉄網「いや、普通、相手が右手出されたらさ、自分も右手出さなきゃ…
何で左手を出すの?」
削板「だって手が粉々に吹っ飛びそうだもん」
鉄網「失礼な」
削板「だって、そんな気がしたし」
鉄網「そんな事絶対ならない」
削板「ん?誰かの助け声が聞こえる」
削板「それじゃあ」
鉄網「………不思議な人だなぁ」
オフィス
削板「う~む…」
一方通行「暇だなァー…」
垣根「恐ろしい程暇だぁー…」
上条「何でこんなに人が来ないんだろ」
ガチャッ
乱数「すんませーん」
上条「ま…まさか…」
一方通行「き…客か…?」
垣根「それとも……」
乱数「…………残念ですが」
上条「!」
一方通行「な、何だと…!?」
乱数「客でぇーす!」
垣根「やったあああああああああああ!!!!」ワァッ!
削板「うっせぇ…」
削板「で、要件は?」
乱数「いやー、実はねぇ、ある人物を探してるんですよー」スッ
ステイルが写ってる写真を見せる。
上条「こ、これ…ステイルじゃないか!」
乱数「え?ステ…このステなんとかをご存知で?」
削板「で?あんた、このMステとか言う奴探してどうすんの?」
乱数「あー、それがねー、いきなり彼が俺に対してねー『金よこせ』って
言ってきたんですよー、それでねー、金を取られちゃったってこと」
上条「ステイル……いつかやると思ったが…!あの野郎…!」
削板「金を取られた割には軽いな、アンチスキルとかに通報しなかったのか?」
乱数「うん、しようと思ったけどねー、『通報したら殺す』って脅されてねー」
乱数「あ、軽いのは俺は能天気だからなー」
削板「………分かった、そいつを探そう」
垣根「で?見つけたらどうして欲しい?」
乱数「あ、そこんトコは俺に連絡してくれたらいいからねー」
乱数「これが俺の電話番号とメアドだから」ピッ
削板「…………」ティロン♪
乱数「じゃあ、任せたよー」
削板「…………」グッ!
街
削板「やっぱり聞き込みが無難かな」
上条「そうですね、アイツは神父姿だからかなり目立つと思いますよ?」
一方通行「コイツはすぐに終わりそうだなァ」
公園
乱数「これですぐにあの赤髪ロン毛を見つけれるだろ」
乱数「いや、ひょっとしたらもうアイツの国とやらに帰ってるかも…」
乱数「海外に逃げられたらちょーとやばいな…」
木原乱数のポケットからスマートフォンが落ちた。
乱数「おわっ!何で落ちるんだよ!くっそぉ…あ、大丈夫だ、よかったー…」
乱数「そう言えばこのスマートフォンで緊急脱出が出来るんだった」
乱数「よかったー、助かったー…」
乱数「早くここから脱出しなきゃな」
乱数「取りあえず…これまでの実験記録を…あ」カチッ
乱数「やべ、変なとこ押した」
ゴロゴロ…
上条「ん?何か天気が急に悪くなったな…」
削板「今日は晴れって言ってたじゃねーか…」
垣根「クレーム付けてやる」
一方通行「お前にクレームされると何か腹立つなァ」
垣根「どういうことだおい」
ビガッッッ!!!
バヂッッッ!!!
乱数「どわぁ!」
乱数「な、何だぁ…って…あぁ!!」
乱数「お…俺のスマートフォンがぁ……粉々に…」
乱数「って」
乱数「さらに状況が悪化したんじゃ…」
削板「……通り雨か?」
上条「雨というか通り雷でしたね」
削板「まぁ、すぐに晴れて何よりだ、さて改めて人探しするか」
削板「とりあえず一方通行、お前は聞き込みしてこい」
一方通行「な…なンでオレが…お前が行けよ…」
削板「うるせぇ、社長命令だ」
一方通行「………ッ!わ…分かったよ…」
一方通行「あのry」
怖そうな男「」ギロッ
一方通行「あっれー?おかしいなー、ここに宇宙人が立ってた筈なンだけどなァ」
上条「な…何やってんだアイツ…」
削板「何かしらんが一方通行がヘタレてるから、お前がやれ垣根」
垣根「……気安く話しかけるな」
削板「あ?俺は社長だぞボケェ」
垣根「……貴様が社長<マスター>じゃなかったら今頃お前は俺の未元物質<darkMater>の
餌食だ」
上条「え…おまえ…」
削板「痛い奴だったのか」
以上です。
またまた短くてスミマセンでした、
今度はあまり短くならないように努力します。
ここからタイトルが変わります。
元スレ
公園
削板「……………」
削板「………………何か」
削板「………人助けメンドクセェ…」
削板「おっと、つい本音がハッハッハ!」
削板「ハァ……」
削板「…………何かしらんが急激にやる気が失せた……何故だ……」
「誰か助けて!」
削板「ん?」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:18:53.93 ID:Jz0iaBOX0
スキルアウトA「うるせぇ!騒ぐんじゃねぇ!」
削板「おい、止めろ、騒ぎ起こすなメンドクセぇな…」
佐天「あ…あの…」
スキルアウトA「テメェ!何者ry」
削板「すごーい、パンチ(ヤル気0バージョン)」ドゴァア!
スキルアウトA「ぶはっ!」
佐天「す…凄い…!掛け声の割には凄い威力だ!」
削板「はぁ…ダりぃ…」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:25:26.90 ID:Jz0iaBOX0
佐天「へぇ、それで削板さんはこんな所でボーッとしてるんですか?」
削板「あぁ、先月はもっとウロウロしてたけど今月に入ってヤル気が失せた」
佐天「じゃあ、何で人助けなんかを…」
削板「自然と体が動いちまうんだよ…何かしらないけど」
削板「性根の腐った奴らを叩きのめすのと、困ってる人を助けるって言うのが俺の仕事…みたいな?」
佐天「じゃあ、ジャッジメントに入れば良かったのに」
削板「やだよ面倒くさい」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:30:06.84 ID:Jz0iaBOX0
削板「ま、根性があれば何でも上手く行けるからよ」
削板「それだけは忘れるな」
佐天「削板さんが言うとなんか…説得力無いですね」
削板「大丈夫、大丈夫、根性とヤル気は別だから」
削板「根性≠ヤル気だから」
佐天「あはは…それじゃあ、私行きますね、ありがとう削板さん!」
削板「………」グッ!
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:35:14.49 ID:Jz0iaBOX0
削板「ん?何だぁ?」
上条「あぁ…不幸だ…」
削板「どうした、元気が無いな」
上条「あれですよ…」
削板「ん?」
御坂「何でアンタがコイツと一緒に歩いてるのよ!」
インデックス「短髪こそ、いちいち私達に絡んで欲しくないかも!」
上条「あぁ…不幸だ…俺にはどうすることも出来ない」
削板「よし、俺が止めてやろう」
上条「本当ですか!?ありがとうございます!」バッ!
削板「ま、いい案があるからな」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:41:08.73 ID:Jz0iaBOX0
削板「やぁ二人共、話し合いの途中ですまないが…」
御坂「誰よアンタ!」
インデックス「部外者は引っ込んでいてほしいかも!」
削板「まぁ、そう言うなって落ち着きな、こんな言い合いしてても面倒なだけだ」
削板「ちゃんと決着付けようじゃねーか」
御坂「…………」
インデックス「……………」
削板「付いてこい、いい場所がある、そこで白黒ハッキリ付けてもらおうじゃないか」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:44:17.10 ID:Jz0iaBOX0
土手
上条「え?何で土手?」
削板「えー…これから二人には…」
御坂「…………」
インデックス「……………」
削板「『拳』で語り合ってもらいます」
上条「な…な…」
上条「なんでだぁああああああああああああああああああ!!!!!」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:49:54.73 ID:Jz0iaBOX0
削板「何だ?異議でもあるのか?」
上条「大アリだ!」
御坂「いいわよ…!上等じゃない…!」ポキッペキッ
インデックス「今日の私は少しデンジャラスなんだよ…!」
上条「しかもヤル気満々だし!」
削板「まぁコッチの方が手っ取り早くていいじゃないか」
上条「そんなの駄目!上条さんは認めません!」
上条「仮りにもヒロインである二人の殴り合いなんて!」
上条「そんな地獄絵図見たくありませry」
御坂「オラァ!」ドゴッ
インデックス「!!?」
上条「腹パン入れやがった!」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 18:57:13.07 ID:Jz0iaBOX0
インデックス「……っ!よくもやったねこの短髪!」べギッ!
御坂「がうっ!」
削板「あ、言っとくけど凶器と能力の使用はナシだから」
上条「あ…あの…ねぇちょっと…」ドガ!バギ!メギャ!
削板「削板軍覇っていう」グシャ!ボゴッ!ズドッ!
上条「削板さん?今目の前にある光景が信じられないのですが…」ドゴッ!ボガッ!メキッ!
削板「大丈夫、根性で信じろ」シネ!シンデシマエ!
上条「ムチャ言うな!」オマエガシネ!
上条「つーか、殴り合い以外無かったのかよ!?」ドゴッ!ボゴボゴッ!メキョ!
削板「無いな、面倒くさかったからコレしか無かった」ガスッ!ズゴバキメシャ!
上条「もう少し考えろよ!」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:03:34.21 ID:Jz0iaBOX0
50分後
インデックス「コヒュー…コヒュー…」
御坂「ピュー…ピュー…」
御坂「アンタ…結構…いいパンチ…持ってるじゃない…」
インデックス「短髪こそ…十万三千冊の……魔道書を…忘れかけたんだよ…」
御坂「立ちなさい…」スッ
インデックス「……ありがと、短髪」ガシッ!
削板「相打ちか…まぁまぁよかったなー」
上条「結果、オーライなのかな…?ははは…」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:25:56.70 ID:Jz0iaBOX0
翌日の公園
上条「削板さーーん!」
削板「おお、上条じゃないか」
上条「いや~、昨日の件の御陰で、インデックスと御坂の仲が急激に深まったみたいで…」
削板「ふーん、そりゃあ良かったな」
上条「もう、どうお礼していいのか…」
削板「いらねーよそんな物…ありゃただのお節介だ」
上条「お節介でもいいので!手伝わして下さい!」
削板「…………何を?」
上条「人助けを!」
削板「まぁ…いい、勝手にすれば?(まぁ、一人ぐらい仲間が居れば人助けが楽になんだろ)」
上条「ありがとうございます!」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:32:31.61 ID:Jz0iaBOX0
大通り
削板「――――で、夏休みの宿題とかテストとかは根性があれば大体は―――」
上条「おぉ…なんてありがたいお言葉…」
打ち止め「アクセラレーター!どこー?ってミサカはミサカは―ー」
上条「ん?あれは、打ち止め?」
削板「え?」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 19:44:56.33 ID:Jz0iaBOX0
上条「何やってんだ?」
打ち止め「ミサカはあの人を探してるの!ってミサカはミサカは行動指針を発表してみたり!」
上条「あの人って…一方通行?」
打ち止め「『ガキはとっとと家に帰れ』って言われたのってミサカはミサカはあの人の
モノマネをしてみたり!」
削板「それ言われたのついさっき?」
打ち止め「うん、そうだよ!」
削板「よし」ヒョイッ
打ち止め「わわっ!ミサカを持ち上げて何する気?ってミサカはミサカは―――」
削板「えっと…確か…」カチッピー…
上条(スピーカー?)
削板『はーい!安いよ、安いよ!いい品が入ってるよー!いい子が今日から
入荷したよー!』
打ち止め「ええっ!?白昼堂々と人身販売!?ってミサカはミサカはあなたの行動に
驚きつつも賞賛してみたり!」
一方通行「何やってンだァあああああああああああ!!!!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:36:50.58 ID:Jz0iaBOX0
削板「よっ」
一方通行「よっ、じゃねェ!何してンだ!」
削板「これで分かっただろ?こいつはこれぐらいお前の事を心配してるんだ」
一方通行「………ッ!」
打ち止め「そうなの?アクセラレータ?ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「誰にも言いふらすなよテメェら…」
上条「ははは…言いふらすなって…」ニヤニヤ
削板「言いふらすに決まってるだろうが」ニタニタ
一方通行「何でもするから…」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:45:57.26 ID:Jz0iaBOX0
翌日の公園
削板「という訳で仲間が新しく入りましたー」
上条「バンザーイ!バンザーイ!」
垣根「バンザーイ!バンザーイ!」
一方通行「…オイコラ、何普通に馴染ンでンだメルヘン野郎コラ」
垣根「おいおい…俺はお前の先輩だぞ、口の聞き方には気を付けな」
一方通行「何が先輩だゴラァ!」
上条「あの、削板さん……この方は…?」
削板「あん?あぁこの前、粗大ゴミごと捨てられてた時にメシ食わせてやったら、仲間になった」
垣根「垣根帝督です☆よろしくね♪」キャピっ
一方通行「脳ミソどっか行ってンのか?」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 20:51:46.42 ID:Jz0iaBOX0
上条「で?いつも削板さんはどうやって困ってる人を見つけてたのですか?」
削板「ん~…街中をウロウロしてたら見つけてたな」ゴロンっ
上条「じゃあ、こんな所でボーッとしてる場合じゃないでしょ!」
削板「面倒くさいから待つ」
一方通行「それにはオレも賛成だ、テメェらなンかと歩けるか」
垣根「異議なーし」
削板「そういう事で、昼寝しまーす」
上条「えぇ!?」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:01:21.46 ID:Jz0iaBOX0
一方通行「…………」パサッ
垣根「……………」パサッ
上条「う~ん…パス」
削板「Zzz……」
一方通行「どォだこの野郎!一抜けだクソがァ!」バサッ!
垣根「図に乗ってんじゃねぇぞ一方通行ァァァアアアアアアア!!!!」バサッ!
上条「ギャース!また負けたぁ!」
一方通行「ハッ!三下がァ!学園都市第一位に勝てると思ってンのか?」
垣根「ほらよ、もう一回コンビニ行ってこい」
上条「くそぅ…何て屈辱…」
一方通行「よし、あの三下が帰ってくるまで『ブラックジャック』で決着つけようじゃねーか
メルヘンクン?」
垣根「ハッ!あまり調子乗るなよ一方通行!」
黒子「あっ、誰か居ますわ」
御坂「すみませーん」
一方通行「あン?」
垣根「え?」
削板「う~ん…?騒がしいな…」ムクッ…
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:09:55.46 ID:Jz0iaBOX0
御坂「って…アンタ…!一方通行!?」
一方通行「超電磁砲……か」
御坂「何でアンタみたいなのがここに…!」
削板「あ~…面倒くせぇからそういうのは省こうな?」
御坂「面倒くさいって…コイツは…!」
削板「そこそこすごい、ぱーんち!」ポーンッ!
御坂「」バタッ
黒子「あぁ!お姉さま!」
削板「大丈夫大丈夫、気絶してるだけだから、で?要件は何?」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:31:26.95 ID:Jz0iaBOX0
黒子「はぁ…じ、実は…」
削板「何?」
黒子「私達、常盤台の学校に…その…」
垣根「勿体ぶらずに言ってみろよ」
黒子「は、はい…この科学の街では絶対にありえない事なのですが……」
削板「は?」
黒子「ゆ…幽霊が出るんですの!」
一方通行「あァ…冷やかしかァ?」
黒子「本当ですの!」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:41:02.38 ID:Jz0iaBOX0
夜 常盤台中学校表校門前
垣根「よし、なんとか警備に引っかからずに来れたな」
上条「本当に出るのか?幽霊なんて?」
一方通行「この目で見ねェと分かンねェだろ、居なかったらアイツの血流を逆流すればいい」
削板「くそ面倒くせぇ…」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:54:11.03 ID:Jz0iaBOX0
1階 玄関
削板「休みに肝試しに来た女子中学生が何度も心霊現象にあったんだと」
垣根「あぁ、確かそんな事言ってたな」
上条「防犯装置とかどうなってんだ?」
一方通行「防犯装置はねェが常盤台の先生が回ってるンだとォ」
上条「ふーん…そんなのでいいのか?」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 21:57:43.94 ID:Jz0iaBOX0
一方通行「まァ、名門学校に盗みに入ろうなんてする奴は居ねェだろうけどな」
垣根「それに、ロクな物もないしな」
削板「………ここから別れるか」
垣根「え?」
一方通行「あ?」
上条「え?」
削板「ん?」ポリポリ…
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 22:05:00.16 ID:Jz0iaBOX0
削板「一方通行と垣根は二階、俺と上条は一階だ」
垣根「あ…いや…」
一方通行「しょ…正気かオマエ?」
削板「え?何?まさか学園都市ナンバー1とナンバー2でもあろうお方が…」
一方通行「い、いいじゃねェか!行ってやろうじゃねェか!」
垣根「へ、へへ…ビ、ビビって漏らすなよ…!」
一方通行「オ、オマエこそ…!」
垣根「へへへへへへへへへへへへへへへへへへ」カツンッカツンッ
一方通行「へへへへへへへへへへへへへへへへへへ」カツンッカツンッ
上条「な、何で一階を選んだのですか?」
削板「この階は既に先生が回ってる筈だから」
上条「あ……!」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 22:18:39.48 ID:Jz0iaBOX0
二階
垣根「お…オイ、一方通行…俺達の能力って幽霊に効くのか?」
一方通行「馬鹿が、お前の能力は常識が通用しねぇんだろ?」
垣根「あぁ、そうだよな」
一方通行・垣根((幽霊と出会ったらコイツに戦わせよう))
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 22:37:59.75 ID:Jz0iaBOX0
職員室
削板「で、聞きたい事があるんですよ喜多村先生」ムシャムシャ
喜多村「は、はぁ…なんでしょうか…(夜食のインスタントラーメン食われた…)」
削板「あなたの生徒があなたが一番最初に幽霊を見たって聞きまして…」
喜多村「え、えぇ…」
削板「どこで見ましたか?」
喜多村「確かあれは…」
上条「どこに行くかと思ったら職員室だったのか…何か落ち着かないな…」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 22:43:32.47 ID:Jz0iaBOX0
美術室
ゴトッ
垣根「え?」
一方通行「おい…今さっき…」
垣根「……いやっ、幻聴だろ…」
一方通行「……ちょっとだけ入ってみねェか?」
垣根「何言ってんだお前!」
一方通行「幽霊じゃありませンでしたってオチかもしれねェだろ!」
垣根「んな都合のいい事があるか!」
一方通行「早く入れ!」ガラッ
垣根「止めろこの野郎!」ガラッ
ザバシャッ!
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 22:53:29.97 ID:Jz0iaBOX0
職員室
喜多村「あれは…昨日の夜の出来事でした…」
喜多村「3階を警備してる時、廊下で誰かとぶつかったんです」
削板「ふむふむ…」ズルズル…
喜多村「何かな?と、回りを見渡しても誰も居なかったんです」
喜多村「今度はトイレから物音がしたんです」
喜多村「見に行って見るとやっぱり誰も居なかったんです」
喜多村「フッと鏡に目をやると、その場に居る筈のない女の子が―――」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「おわァああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
上条「どわっ!!?」ビグッ
削板「…………」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 23:00:20.92 ID:Jz0iaBOX0
2階
喜多村「何ですか!今の声は!?」タッタッタッ
削板「俺達の愉快な仲間です」タッタッタッ
上条「垣根!一方通行!」
美術室の電気をつける喜多村先生
喜多村「び…美術室が滅茶苦茶に……!」
一方通行「やべェええええええええええ!!!!血だァあああああああああ!!!!」
垣根「大量の血が上から振って来んだぁああああああああ!!!」
削板「安心しろ、それはペンキだ」
一方通行「…………ハッ、くっだらねぇ真似しやがって…」
垣根「舐められたものだな……俺達も」
一方通行「言っとくけどここをビビって滅茶苦茶にしたのはコイツだから」
垣根「いや、これは…!」
削板「喜多村先生、あんたが言ってた幽霊ってコイツ?」
喜多村「え?」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 23:13:52.46 ID:Jz0iaBOX0
明日の朝、公園
重複「ごめんなさい、私はただレベルが上がったから能力の実験をする為に常盤台に忍び込んで
色々とイタズラしてきました」
重複「別に恨みとかは無いです」
一方通行「取りあえず不法侵入で警備員行きだ」
重複「え?は、はい」
垣根「あと器物破損もな」
重複「え?器物破損はあなたが」
垣根「…………あ?」ギロッ
重複「ご、ごめんなさい!」
上条「容赦ないなお前ら…」
垣根「何がだ?」
一方通行「別に悪い事はしてねェ」
黒子「ありがとうございますの」
黒子「これで、みんな怖がらずに済みますの」
削板「よし、お会計だ」
黒子「え?お金がいりますの?」
削板「五千円だ」
黒子「高いですの!」
一方通行「あと名誉損害で三千円オレに払いな」
黒子「私は全然関係ないですの!」
黒子「払えばいいのでしょう!払えば!」
削板「まいどー」
黒子「まぁ、何かあったら仕事…持ってきますわね」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 23:38:28.58 ID:Jz0iaBOX0
一方通行「オマエ、こういう商売でも始める気か?」
削板「別に、ここぞとばかりに金を貰っただけだ」
垣根「じゃあさ、いっその事さこういう商売しないか?俺達で」
削板「えぇ?」
垣根「そんな面倒くさそうな顔するなよ…」
上条「でも、面白そうだなそれ」
一方通行「オレも乗った」
垣根「それでいいか?削板社長?」
削板「………面倒くせぇ…」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 23:44:12.38 ID:Jz0iaBOX0
一方通行「じゃあグループ名を決めるか」
垣根「『暗闇の救世主達』」
削板「厨二病拗らせてんのか」
上条「『みんなを見守る隊』?」
削板「学校が思いつきで考えたヤツみたい」
一方通行「『Д&☫&♔&♛』」
削板「舐めてんのか」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/26(火) 23:50:11.77 ID:Jz0iaBOX0
垣根「『ナチス』」
削板「人助けしてねぇ」
上条「『三好軍』」
削板「不吉」
一方通行「『正露丸』」
削板「今持ってる」ゴソゴソ…
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 05:32:13.32 ID:wB0u5uid0
削板「まったく、お前達のセンスの無さには脱帽したよ」
一方通行「じゃあなンだよ、オマエは何かあんのかよ」
削板「馬鹿、あるに決まってるだろ」
垣根「なんだよ…」
上条「…………」
削板「『ああああ』」
一方通行「それが一番駄目だろうがァ!!!!!」クワッ!
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 05:38:36.39 ID:wB0u5uid0
削板「『株式会社ああああ』」
垣根「別に株式会社じゃねぇだろ!」
一方通行「テメェ!人の事言っててそれかゴラァ!」
削板「なかなかすごい、ぱーんち!」ドガァン!
一方通行「ゴフッ!」
垣根「ガハッ!」
削板「大人しく言うこと聞いてろ」
上条(こうして、『株式会社ああああ』が今日から設立したのだった)
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 05:45:58.91 ID:wB0u5uid0
垣根「で、もう少しメンバーを増やそうと思うのだが」
一方通行「あァ?じゃあエイワス入れるか?」
上条「いや、それは…」
一方通行「オーディションでもやるか?」
垣根「じゃあ、それでいいか?社長」
削板「……………」グッ!
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 05:55:25.83 ID:wB0u5uid0
そして翌日、雑居ビル
削板「えーと…初春さんは何故、この会社(?)に入ろと思ったんですか?」
初春「えっと…私も、人助けしたいと思ったからです!」
削板「うん、初春さんはジャッジメントと言う大切な事があるのでこんな所で
働いてる場合じゃないと、思います」
一方通行「おい、そこのオマエ」
ステイル「なんだい?」
一方通行「態度が気に入らねぇから帰れ」
ステイル「」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 05:57:23.20 ID:wB0u5uid0
削板「あー…疲れた…」
垣根「まったく、ロクな奴が居なかったな」
一方通行「オレ達の仕事を甘く見すぎてやがる」
上条「…………」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 19:55:54.65 ID:wB0u5uid0
上条「取りあえず、今現在の社員の名前を看板に書いて表に出そう」
株式会社『ああああ』
社長 削板軍覇
社員 上条当麻
一方通行
垣根帝督
削板「ばか、こんな堅苦しいのじゃなくて、もうちょっと頭をひねれよ」カキカキ…
☆株式会社『ああああ』☆
社長 ソギー
社員 そげぶ
セロリ
泉ピ○コ
削板「これの方がしっくりと来るだろ」
上条「なるほど」
一方通行「ちょっと気に入らねェが、まァいいだろ」
垣根「おい待てコラ」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:01:25.07 ID:wB0u5uid0
削板「何だよピ○子」
垣根「誰がピ○子だ!訂正しろゴラァ!」
削板「チッ、ピーピーうるせぇ奴だ、根性が足らんぞ」カキカキ…
垣根「根性関係ねぇだろ!」
☆株式会社『ああああ』☆
社長 ソギー
社員 そげぶ
セロリ
冷蔵庫
削板「オラ、これでいいだろ」
垣根「いいわけねぇだろ!」
上条「削板さん、もう最初のヤツでいいんじゃ…」
削板「チェッ、だるいのに考えてやったのによぉ…」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:08:21.58 ID:wB0u5uid0
垣根「じゃあ、早速この部屋をオフィスにするか」
一方通行「その他の物はオレと垣根で持ってくる」
上条「俺は?」
一方通行「オレ達が持ってきた机とかを運べ」
上条「イエッサー!」
削板「俺は寝る」
垣根「お前も手伝え!」
削板「うるせぇ、言い出しっぺはお前らだろ」
垣根「うっ…」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:12:13.43 ID:wB0u5uid0
数時間後
上条「ぜぇ…ぜぇ…何でオフィスが3階にあるんだよ…!」ガタガタ…
削板「おらーファイトだファイトー、根性だ根性ー」
上条「そんなヤル気0の声で根性とか言われても…」カタカタ…
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:14:11.75 ID:wB0u5uid0
そしてさらに数時間後
一方通行「ふゥ…完成したな…」
垣根「三日ぐらいたったと思った」
削板「Zzz…」
上条「ぜぇ…ぜぇ…」グッタリ…
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:24:05.96 ID:wB0u5uid0
一方通行「さて、と、本格的に営業するのは明日にするか」
垣根「そうだな、もう夜だし」
上条「ぜぇ…ぜぇ…ヒュー…ヒュー…」
削板「ふあぁ…」ムクッ
一方通行「じゃあな削板」ガチャッ
垣根「あばよ」ガチャッ
削板「………上条」
上条「ぜぇ…何ですか…ぜぇ…」
削板「お前、学校はいいのか?明日は9月だぞ?」
上条「しまっ…夏休みの宿題とか全然―!」
8月1日
20時01分 KIHARA day
削板「うん?まだ8月1日だったか」
上条「え?そんな馬鹿な…ソレ、壊れてるんじゃ…」
削板「この時計は衛生から受信してるらしいから、合ってると思うぞ」
削板「ん?ということは…」
上条「あぁ…神様、まだ上条さんを見捨ててなかったんですね…!」
削板「よかったな」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:42:20.26 ID:wB0u5uid0
明日
上条「疑わしかったから学校行ったらやっぱり休みだった!」
一方通行「よかったじゃねェか」
垣根「しかし何で時間が戻ってるんだ?」
上条「うぅ…こんな嬉しい事…初めてだ…」
垣根「ん!あれは!」
一方通行「オレ達のビ…ビルが燃えてるじゃねェか!」
垣根「しかもオフィスがある三階!」
上条「まずい!削板さんが!」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:48:53.65 ID:wB0u5uid0
ゴォオオオオオオ………
上条「削板さん!クソッ!」ダッ!
垣根「待て!上条!もう手遅れだ!」ガシッ
上条「離せよ!垣根!まだ死んでるとは限ら…あ!」
削板「ん~…ん?よぉ、お前らそんな所で何してるんだ、早く上がれよ」
一方通行「オマエ…熱くねェのか!?」
削板「ん?確かに今日は暑いな、でも昨日と同じぐらいだろ」
垣根「俺が言うのもなんだが…化け物だ…」
浜面「ハッハー!全部燃やしてやるぜぇ!はははははは!!!」
垣根「あの野郎が燃やしやがったのか!」
一方通行「追いかけろ!」
削板「OK」
一方通行「いや、オマエじゃなくt」
削板「よっと」シュインッ!
浜面「」
上条「早っ!」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 20:57:30.34 ID:wB0u5uid0
削板「今日はちょっと本気でやるか」
浜面「や、止めろ!俺のイケメンの顔が…!」
上条(うぜぇ!)
一方通行「構わねェ!ぶっ飛ばせ!」
削板「よ~しやるぞー」ググッ…
削板「メチャんこすごいパンチ!どれぐらい凄いかと言うと北海道から鹿児島までのドライブを
愛媛まで日帰りで帰れた程もの凄いぱーんち!!!!!」ドッガァアアアアアン!!!
浜面「ごっふぇええ!」キィーン…ゴォオオ…
上条「逆流星になった…」
一方通行「ご愁傷さまァ…」
垣根「あーあ…」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 21:19:02.49 ID:wB0u5uid0
オフィス
垣根「あのボケ…何で急にここを燃やそうと思ったんだ…」
一方通行「精神科から抜け出して来たンじゃねェの?」
上条「ま、部屋全体は燃えてなくて良かったな」
削板「うーん…」パタンッ
上条「削板さん!?」
垣根「急に体を激しく動かしたから疲れてんじゃねぇの?」
一方通行「なンだよそれ」
上条「まぁ、部屋の焦げは全部取り除いたし…後は机とかか…」
上条「だー…またあの重労働しなきゃならねぇのか」
垣根「そういう事だな」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 21:26:00.02 ID:wB0u5uid0
絹旗「ここに超能力者が三人居るって超本当ですか?」
麦野「うん、風の噂って奴で聞いた」
フレンダ「超能力者が人助けなんて考えられ無いって訳よ」
滝壺「あ、看板があるからここじゃないの?」
麦野「よーし…」
麦野「よぉお前ら…って誰も居ない…」ガチャッ
絹旗「それになんか超焦げ臭いです…」
滝壺「あ、誰か居る」
麦野「ん?」
削板「ス―…ス―…」
絹旗「超寝てますね…」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 21:30:10.07 ID:wB0u5uid0
麦野「おい、起きろ」ユサユサ…
削板「う~ん…やめろぉ~」バシッ!
麦野「痛っ!」
フレンダ「あ、叩かれた」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 21:43:51.41 ID:wB0u5uid0
麦野「こっの……!」
削板「…う……ん?」
麦野「あ」
削板「………何やってんの?」
麦野「べ…別にぃ?」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 21:52:46.55 ID:wB0u5uid0
削板「ほら、何も無いけどそこに座れ」コトッ
麦野「地べたでお前だけソファーかよ」ズズー…
絹旗「表に超営業中って書いてありましたけど?」ズズー…
削板「あぁ、今現在も営業してますよー」
滝壺「何もないね」
削板「どっかの馬鹿が俺達のオフィスを燃やしやがったからな」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 22:14:52.15 ID:wB0u5uid0
削板「で?なんの用かな?麻薬の運び屋ならお断りするぜ」
麦野「馬鹿、んな訳ないだろ、ただお前達の様子を見に来たんだよ」
削板「冷かしか…」
フレンダ「ところで他の社員が見かけないようだけど?」
削板「んー?今、机とか運んでるんじゃねーの?」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:19:24.85 ID:wB0u5uid0
公園
ステイル「………何か大切な事を忘れてるような…」
ステイル「なんだろう……」
ステイル「それにしてもあの会社は酷いな」
ステイル「せっかく、僕が入社してやろうというのに…」
少年A「あっ、お兄さん危ない!ボールが!」
ステイル「ぐわっ!」ボカッ!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!
ステイルは派手に階段から落ちた。
ステイル「う…あ…がぁ…」ピクピク…
少年A「だ、大丈夫!?お兄さん!」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:23:54.23 ID:wB0u5uid0
乱数「はーい、坊っちゃんは遊んでってねーここはお兄さんがやるから」
少年A「え…は、はい…」
乱数「早く手当してやらないとな」
10分後
乱数「大丈夫か?階段からスッゲー勢いで落ちたんだから」
ステイル「そうなか…?……すまない……」
ステイル(この男…どこかで……)
ステイル(でも何故だ…思い出せない……)
ステイル「!」
その時、ステイルの記憶が走馬灯のように蘇った。
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:27:48.71 ID:wB0u5uid0
乱数「あ…お兄さん、ちょっとー」
ステイル「ん?なんだい?」
乱数「ほら、アレ見ろよ」
ステイル「ん?どれの事を言ってるんだ?」
乱数「か~…あそこまで歩いていって見てこいよ」
ステイル「………何だ?一体…」トコトコ…
キキキィィィィィィィ!
ゴーグル君「うわぁああああああああああああ!!!!」
垣根「構わん!轢き殺せ!」
ステイル「うわっ!」
グッシャアアアアアア!!!
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:33:03.41 ID:wB0u5uid0
ステイル「何だ…一体…何があったんだ!?」
乱数「あ、兄さん!手伝ってくれねーか!?」
ステイル「なんだ?どうした?」
乱数「子供が埋まってんだ!手を貸してくれ!」
ステイル「何!?」
ステイル「クソッ!瓦礫が邪魔で何も見えない…!ん…?」
ガラガラガラ!
ステイル「う、うわああああああビルが倒れてきry」
ゴガッシャアアアアアアアアアアアン!!!
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:36:33.03 ID:wB0u5uid0
ステイル「ゲホッ!ゲホッ!何だこの煙……ムグッ!」
バタンッ! ブロロロロロ……
乱数「よくやった、ほらよ金だ」
スキルアウトV「へへへ…で、コイツどうするんです?」
ステイル(な…何だコイツら!?)
乱数「もういい、殺せ」
スキルアウトV「はい」
タァン!
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:40:03.52 ID:wB0u5uid0
ステイル「僕を呼び出して…何か用かな?」
乱数「そこに立ってろ」
ステイル「?」
乱数(そろそろ殺すか…)チャッ
ステイル「うわ!なんd」
ステ/イル「」ベチャッ!
乱数「」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:41:18.60 ID:wB0u5uid0
ステイル「ん?誰か走って…」
乱数「強制終了!」ドゴッ!
ステイル「グハッ!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:44:15.97 ID:wB0u5uid0
ステイル「………!」
乱数「?」
ステイル「そうか…ようやく思い出したよ…!」
乱数「は?」
ステイル「よくも今までポンポンと人を殺してくれたなぁ!」ボォウッ!
乱数「どわっ!熱っ!ま…まさか…今までの実験の記憶を…!?」
ステイル「あぁ…思い出した瞬間に腹も立って来たよ…!」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/27(水) 23:57:09.35 ID:wB0u5uid0
ステイル「学園都市に居ると殺されるということがよーく分かった」
ステイル「だから僕は自分の国に帰る事にするよ」
乱数「えっ!?そ…それはちょっと…」
ステイル「フッ…君は僕が死んでくれないと困るみたいだね…だが」
ステイル「コッチも何回も殺される訳にはいかないんだ」
乱数「チッ!なら今すぐ!」タァン!
ステイル「」シュン!
乱数「……!?消えた…?」
乱数「いや…それより…」
乱数「ヤベー事になったぞこりゃあ!」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 19:52:28.04 ID:/puL3OvW0
垣根「暇だ…」
一方通行「暇だなァ…」
上条「ぜぇ…ぜぇ…!」
削板「垣根、腹減ったから弁当か何か買ってこい」
垣根「パシリかよ!」
削板「黙れ、社長の命令だぞ」
垣根「クッ…!わかったよ…」
バタンッ
削板「………」ポケー…
ガチャッ
削板「垣根、どのツラ下げて戻ってきた」
上条「使い方間違ってますよ」
心理定規「残念ながら、垣根じゃないわ」
削板「客か?」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 20:20:07.84 ID:/puL3OvW0
心理定規「ま、そういう事になるね」
上条「マジで!?」ガタッ
一方通行さ!どうぞ!お座りください」
削板「おら、茶だ」ドンッ!
心理定規「最後が良かったらパーフェクトだったのに」
削板「んで?要件は何?」ドカッ
心理定規「コッチが客なのにあなたは態度がデカイわね、もう賞賛に値するわ」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 20:31:21.47 ID:/puL3OvW0
心理定規「あなた達がなんでもしてくれるって本当?」
削板「あぁ、人殺しと薬運び以外だったらな」
心理定規「それは暗部の仕事よ、もっと簡単な事よ」
心理定規「ストーカーをとっ捕まえて欲しいの」
削板「お前に付きまとうストーカー?」
心理定規「まぁね、ジャッジメントかアンチスキルに通報しようと
すると逃げちゃうから」
上条「そいつわぁ許せませんな」
一方通行「フーン……」
削板(コイツは予想以上にメンドクセぇ事になるな…)コキコキ…
垣根「オラ!買って来たぞ!」バタンッ
心理定規「あら、お帰り」
垣根「あれ?心理定規!?」
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 20:39:34.14 ID:/puL3OvW0
翌日
削板「とりあえず、通報して逃げてから捕まえるとしよう」
上条「何かドキドキするな…」
一方通行「まァ、何とかなるだろォ」
垣根「あ、心理定規が出てきたぞ」
心理定規「…………」チラッ
削板「…………」グッ!
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:04:59.61 ID:/puL3OvW0
削板「怪しい奴が居ないかさがせ」
上条「どこだ?」キョロキョロ
一方通行「どこだァ?」キョロキョロ
垣根「どこだ?」キョロキョロ
上条「あ!アイツじゃないか!?」
垣根「あん?」
全身マントの男「……」コソコソ…
一方通行「いかにもって…感じだな…」
削板『あー、コチラ削板ー、後方にストーカーと思われる人物はっけーん、携帯でどこかにかける素振りを見せろ』
心理定規「……………」ピッピッピッ…
全身マントの男「!」ダッ!
一方通行「今だ!」ダッ!
垣根「追え!」ダッ!
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:09:35.90 ID:/puL3OvW0
廃工場
一方通行「オラァ!捕まえたぞォ!」ガシッ
全身マント「あぁ!マントだけはぁ!」
一方通行「うるせェ!」バサッ
全裸の男「いや~ん!エッチぃー!」バァサァァアアアア!!!
一方通行「…………」ピッ←能力作動
上条「…………」ポキッペキッ
垣根「……………」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:18:40.10 ID:/puL3OvW0
削板「んな急ぐなよお前ら…ん?」
全裸の男「……………」
削板「………すごくはない、ぱーんち」ドガッ!
全裸の男「がるぅ!」ドッガラシャーン!
上条「よーし、今度は俺がぶん殴ってやる」
一方通行「まて三下、ここはオレが…」
垣根「いや、ここは俺が……」
削板「ん?お前の顔…半分機械で出来てるのか?」
上条「え?あ…ああ!削板さんが殴った左顔から銀色の鉄が見える!」
サイボーグの男「フッ…とうとう気付かれてしまったか…俺は貴様を復讐する為に蘇ったんだ」
削板「……………」
削板「ん?俺か?」
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:21:38.26 ID:/puL3OvW0
サイボーグの男「俺はお前にあの無駄に威力があるアッパーカットでぶっ飛ばされた男だよ!」
垣根「お前まさか……この前の放火魔!?」
サイボーグ浜面「ようやく気付いたようだな!!!」ニヤッ
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:27:51.79 ID:/puL3OvW0
サイボーグ浜面「俺がぶっ飛ばされた先が病院で助かったが…」
サイボーグ浜面「もし病院じゃなかったら俺は死んでたんだぞ!?」
削板「そーなるのが面倒だったから、計算して病院までぶっ飛ばしたんだけどな」
サイボーグ浜面「え?そ、そうなんッスか?あ、スミマセン…」
削板「ううん、いいよいいよ」
削板「でもわいせつ罪までは許せないな」
サイボーグ浜面「」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:34:03.85 ID:/puL3OvW0
サイボーグ浜面「ち…チクショウウウウウ!!!こんな所で捕まってたまるかチクショー!」
ガション!
上条「なっ…!?右腕がガトリングに…!?」
サイボーグ浜面「ハハッ!医者には内緒で勝手に改造してやったぜ!」
サイボーグ浜面「これでお前ら蜂の巣にしてやる!喰らえ!」ドガガガガガガガッ!!!
一方通行「反射ァ」
サイボーグ浜面「」バスッ!ボスッ!メシッ!
ガッシャーン!
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:44:35.31 ID:/puL3OvW0
サイボーグ浜面『なっ…!馬鹿なァ…!…俺のガトリングがぁ!」
上条「弱っ!」
心理定規「コイツが私をストーキングしてた男?」
垣根「あぁ、そうらしいんだ」
心理定規「ねぇ、何であなたは私をつけ回してたの?それで何で裸なの?」
サイボーグ浜面『そ…それは、俺の×××を見せて驚くあなたの顔を見て
それで興奮して……という計画だったんです…でも、中々、勇気がでなくて…』
心理定規「…………そう」コトッ
心理定規「じゃあね」
垣根「何だコレ……ッ!?」
垣根「ヤベェ!逃げるぞ!」ダッ!
一方通行「あの女なに考えてンだ!?」ダッ!
上条「ど…どうしたんだよみんな?そんなに慌てて…」
削板「早く逃げるぞ上条」
上条「削板さん、あれ何ですか?」
削板「学園都市製のC4」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/28(木) 22:56:55.28 ID:/puL3OvW0
TV『今日未明、○○の廃工場で謎の大爆発が発生し――――』
心理定規「今日はよくやってくれたわ」
心理定規「えっと…5千円でよかったっけ?」
削板「あぁ、基本料金はそれだから」
心理定規「ありがとう、助かったわ」
心理定規「あなたも、よく頑張ったわ」
上条「ええっ!?あ、はい!モチロンです!!!」
心理定規「それじゃあね」バタンッ
上条「垣根、あれって…!」
垣根「ああやって、アイツはお前の金を毟り取ろうとしてるんだよ」
上条「……悪魔だ……」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/29(金) 05:26:33.26 ID:Q+lCb7nI0
明日、公園
削板「あー…久しぶりにここに来るなー…」
削板「おや?」
スキルアウトB「嬢ちゃん、俺達と一緒に遊ぼうぜぇ~」
スキルアウトC「いつ帰れるかわ分からないけどなー!へへへへ!」
鉄網「…………」
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/29(金) 05:36:47.61 ID:Q+lCb7nI0
鉄網(参ったな…私は人の心を読む程度の能力しかないのに…)
削板「へーい!きーるゆー!」
スキルアウトB「あ!?何だおま……ぎゃふん!」
スキルアウトC「テメェ!なにしやが………がぺらっ!」
削板「いえーい、うぃなー」
鉄網「ありがとう、助かった」スッ…
鉄網(ここは私の意見解析で…)
削板「ん」ガシッ
鉄網「いや、普通、相手が右手出されたらさ、自分も右手出さなきゃ…
何で左手を出すの?」
削板「だって手が粉々に吹っ飛びそうだもん」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/06/29(金) 20:26:32.00 ID:Q+lCb7nI0
鉄網「失礼な」
削板「だって、そんな気がしたし」
鉄網「そんな事絶対ならない」
削板「ん?誰かの助け声が聞こえる」
削板「それじゃあ」
鉄網「………不思議な人だなぁ」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:16:31.19 ID:fEzU8wkU0
オフィス
削板「う~む…」
一方通行「暇だなァー…」
垣根「恐ろしい程暇だぁー…」
上条「何でこんなに人が来ないんだろ」
ガチャッ
乱数「すんませーん」
上条「ま…まさか…」
一方通行「き…客か…?」
垣根「それとも……」
乱数「…………残念ですが」
上条「!」
一方通行「な、何だと…!?」
乱数「客でぇーす!」
垣根「やったあああああああああああ!!!!」ワァッ!
削板「うっせぇ…」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:24:19.31 ID:fEzU8wkU0
削板「で、要件は?」
乱数「いやー、実はねぇ、ある人物を探してるんですよー」スッ
ステイルが写ってる写真を見せる。
上条「こ、これ…ステイルじゃないか!」
乱数「え?ステ…このステなんとかをご存知で?」
削板「で?あんた、このMステとか言う奴探してどうすんの?」
乱数「あー、それがねー、いきなり彼が俺に対してねー『金よこせ』って
言ってきたんですよー、それでねー、金を取られちゃったってこと」
上条「ステイル……いつかやると思ったが…!あの野郎…!」
削板「金を取られた割には軽いな、アンチスキルとかに通報しなかったのか?」
乱数「うん、しようと思ったけどねー、『通報したら殺す』って脅されてねー」
乱数「あ、軽いのは俺は能天気だからなー」
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:27:53.09 ID:fEzU8wkU0
削板「………分かった、そいつを探そう」
垣根「で?見つけたらどうして欲しい?」
乱数「あ、そこんトコは俺に連絡してくれたらいいからねー」
乱数「これが俺の電話番号とメアドだから」ピッ
削板「…………」ティロン♪
乱数「じゃあ、任せたよー」
削板「…………」グッ!
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:30:39.21 ID:fEzU8wkU0
街
削板「やっぱり聞き込みが無難かな」
上条「そうですね、アイツは神父姿だからかなり目立つと思いますよ?」
一方通行「コイツはすぐに終わりそうだなァ」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:34:45.21 ID:fEzU8wkU0
公園
乱数「これですぐにあの赤髪ロン毛を見つけれるだろ」
乱数「いや、ひょっとしたらもうアイツの国とやらに帰ってるかも…」
乱数「海外に逃げられたらちょーとやばいな…」
木原乱数のポケットからスマートフォンが落ちた。
乱数「おわっ!何で落ちるんだよ!くっそぉ…あ、大丈夫だ、よかったー…」
乱数「そう言えばこのスマートフォンで緊急脱出が出来るんだった」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:36:59.31 ID:fEzU8wkU0
乱数「よかったー、助かったー…」
乱数「早くここから脱出しなきゃな」
乱数「取りあえず…これまでの実験記録を…あ」カチッ
乱数「やべ、変なとこ押した」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:40:05.56 ID:fEzU8wkU0
ゴロゴロ…
上条「ん?何か天気が急に悪くなったな…」
削板「今日は晴れって言ってたじゃねーか…」
垣根「クレーム付けてやる」
一方通行「お前にクレームされると何か腹立つなァ」
垣根「どういうことだおい」
ビガッッッ!!!
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:41:46.70 ID:fEzU8wkU0
バヂッッッ!!!
乱数「どわぁ!」
乱数「な、何だぁ…って…あぁ!!」
乱数「お…俺のスマートフォンがぁ……粉々に…」
乱数「って」
乱数「さらに状況が悪化したんじゃ…」
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:46:22.38 ID:fEzU8wkU0
削板「……通り雨か?」
上条「雨というか通り雷でしたね」
削板「まぁ、すぐに晴れて何よりだ、さて改めて人探しするか」
削板「とりあえず一方通行、お前は聞き込みしてこい」
一方通行「な…なンでオレが…お前が行けよ…」
削板「うるせぇ、社長命令だ」
一方通行「………ッ!わ…分かったよ…」
一方通行「あのry」
怖そうな男「」ギロッ
一方通行「あっれー?おかしいなー、ここに宇宙人が立ってた筈なンだけどなァ」
上条「な…何やってんだアイツ…」
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:49:20.85 ID:fEzU8wkU0
削板「何かしらんが一方通行がヘタレてるから、お前がやれ垣根」
垣根「……気安く話しかけるな」
削板「あ?俺は社長だぞボケェ」
垣根「……貴様が社長<マスター>じゃなかったら今頃お前は俺の未元物質<darkMater>の
餌食だ」
上条「え…おまえ…」
削板「痛い奴だったのか」
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/07/01(日) 00:52:45.79 ID:fEzU8wkU0
以上です。
またまた短くてスミマセンでした、
今度はあまり短くならないように努力します。
ここからタイトルが変わります。
SS速報VIP:もしも削板軍覇が面倒くさがりだったら