1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:31:26.60 ID:TNgHIvnh0
まどか「えっ? そ、そうかな?」
仁美「確かに特徴的といえばと特徴的ですわね」
まどか「……」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:34:33.37 ID:TNgHIvnh0
――――
自室
まどか(携帯電話で自分の笑い声を録音して聞いてみよう)
まどか「ニヒヒッ!」
携帯「ニヒヒッ!」
まどか「これが私の笑い声……」
まどか「確かに変だ……」
まどか「こんな笑い方で14年間生きてきたなんて……」
まどか「死にたい……」
まどか「もう人前で笑えないよ……」
まどか「こうなったらQBにお願いしちゃおうかな……」
ほむら「それには及ばないわ」
まどか「ひっ!? ほむらちゃん、どうして私の部屋に!?」
ほむら「そんなことより、こんなくだらないことでQBと契約しようだなんて愚かにもほどが―――」
まどか「くだらなくなんてないよ!」
ほむら「……いいえ、くだらないわ」
まどか「私にとっては死活問題だもん。こんな変な笑い方じゃ、一生楽しい気分になれないよ」
ほむら「まどか……」
ほむら「私は好きよ、あなたの笑い方」
まどか「嘘だよ。だってこんな変な笑い方……」
ほむら「変なんかじゃないわ」
まどか「本当に?」
ほむら「ええ」
まどか「これでも?」
携帯「ニヒヒッ!」
ほむら「……え、ええ」
まどか「今ためらった! 返事するの躊躇った!」
ほむら「そんなことないわよ」
ほむら「大体人間の笑い声なんて、元々そう綺麗なものじゃないわよ」
まどか「うーん、そうかなぁ……」
ほむら「そういうものよ」
まどか「確かに……、言われてみればそんな気がするようなしないような」
ほむら「まどかは気にし過ぎよ」
まどか「……そうだ! 試しにほむらちゃんの笑い声を聞かせてみてよ!」
ほむら「えっ? 私の笑い声?」
まどか「うん!」
ほむら「……えへへっ」
まどか「ああああああああああ! やっぱり私の笑い声とは雲泥の差だぁああああ!」
ほむら「そ、そんなことないわよ!」
まどか「うわーん! やっぱりQBと契約して私の笑い声がおかしくないようにする!」
ほむら「待ってまどか! 落ち着いて!」
まどか「落ち着けないよー!」
ほむら(まずいわね、このままではまどかが本気で契約しかねない)
ほむら(こうなったら私がわざと気持ち悪い笑い方をして、
まどかの自分の笑い声に対する評価を相対的に上げるしか……)
まどか「QBー! QBー! 願いが決まったよー!」
ほむら「待ってちょうだい、まどか。私にもう1度チャンスをもらえないかしら」
まどか「何度笑ったって同じだよ……」
ほむら「いいえ。さっきはちょっと緊張していて笑い方が縮こまってしまったの」
まどか「そうなの?」
ほむら「ええ。普段はもっとはじけた笑い方なのよ」
まどか「……じゃあ、もう1度だけ笑ってみて」
ほむら(気持ち悪い笑い方……、気持ち悪い笑い方……)
まどか「わくわく」
ほむら(まどかの期待に応えなくちゃ)
まどか「さあ、ほむらちゃんどうぞ!」
ほむら「プギョーフヒヒヒヒヒ!」
まどか「!!」
まどか「凄いよほむらちゃん! 予想以上のおかしさだよ!」
ほむら「それほどでもないわ……」
ほむら(私の中で何かが終わった気がする……)
まどか「でも冷静に考えると、ほむらちゃん1人が気持ち悪い笑い方してても、
私の笑い方のおかしさは大して薄まらない気が」
ほむら「そんなことないわ! これがグローバルスタンダードよ!」
まどか「本当に?」
ほむら「ええ!」
まどか「そっか……。それなら、わざわざ願いを使うこともないかな」
ほむら(ホッ……)
まどか「ヌヒヒヒヒッ! よかった!」
ほむら「ふふっ。変な思い込みから脱してくれたようで良かったわ」
まどか「……えっ。ほむらちゃん、今なんて?」
ほむら「……?」
まどか「ふふっ、って笑ったよね。ふふっ、って」
ほむら「あ」
まどか「どういうこと!? プギョーフヒヒヒ! がほむらちゃんの笑い方じゃなかったの!?」
ほむら「プギョーフヒヒヒ! あんなの演技よ演技。ちょっと可愛こぶってみたくなっただけ」
まどか「本当かなぁ……」
ほむら「もちろんよ」
まどか「何でだろ、私、ほむらちゃんのこと信じたいのに、嘘つきだなんて思いたくないのに。
全然大丈夫だって気持ちになれない。
ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない」
ほむら「プギョーフヒヒヒ! まどかは心配性すぎるわよ」
まどか「……じゃあほむらちゃん」
ほむら「何かしら」
まどか「ほむらちゃんの笑い方がグローバルスタンダードだっていうなら、
さやかちゃんや仁美ちゃんの前でも同じ笑い方ができる?」
ほむら「とっ、当然よ」
まどか「教室でプギョーフヒヒヒって笑える?」
ほむら「……ええ」
まどか「怪しい」
まどか「じーっ」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん冷や汗かいてる」
ほむら「すっ、少し暑いのよ」
まどか「本当に……?」
ほむら「ええ。」
まどか「こうなったら……、演技をする余裕の無い状態で笑ってもらうよ!」
ほむら「ちょっ、何するのまどか!?」
まどか「奥の手ー! くすぐり攻撃!」
ほむら「ふふっ、あははっ、止めっ、止めてまどか、あはははっ!」
まどか「やっぱりプギョーフヒヒヒじゃなかった」
ほむら「……」
まどか「嘘ついてた」
ほむら「……プギョーフヒヒヒ」
まどか「遅いよ」
ほむら「はい……」
まどか「QBー!」
ほむら「待ってまどか!」
まどか「笑い方がおかしくない人は黙ってて!」
ほむら「う……」
QB「とうとう契約する気になってくれたんだね、まどか」
まどか「うん! 私の願い事は、世界中の人の笑い方をおかしくすること!」
QB「えっ?」
ほむら(そっちなの!?)
――――
さやか「フォヌカポウ! まどかそれ面白すぎ!」
まどか「ニヒヒッ! そうかなぁ?」
仁美「ドゥフフフフフフ! センスを感じますわ」
ほむら「プギョーフヒヒヒ!」
杏子「ゲップギャプギャプギャプ!」
マミ「プシュップシュプシュスコー!」
QB「キュッキュキュキュフフフ!」
まどか(こうして世界は救われました)
おわり
元スレ
――――
自室
まどか(携帯電話で自分の笑い声を録音して聞いてみよう)
まどか「ニヒヒッ!」
携帯「ニヒヒッ!」
まどか「これが私の笑い声……」
まどか「確かに変だ……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:38:16.03 ID:TNgHIvnh0
まどか「こんな笑い方で14年間生きてきたなんて……」
まどか「死にたい……」
まどか「もう人前で笑えないよ……」
まどか「こうなったらQBにお願いしちゃおうかな……」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:42:27.92 ID:TNgHIvnh0
ほむら「それには及ばないわ」
まどか「ひっ!? ほむらちゃん、どうして私の部屋に!?」
ほむら「そんなことより、こんなくだらないことでQBと契約しようだなんて愚かにもほどが―――」
まどか「くだらなくなんてないよ!」
ほむら「……いいえ、くだらないわ」
まどか「私にとっては死活問題だもん。こんな変な笑い方じゃ、一生楽しい気分になれないよ」
ほむら「まどか……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:45:18.69 ID:TNgHIvnh0
ほむら「私は好きよ、あなたの笑い方」
まどか「嘘だよ。だってこんな変な笑い方……」
ほむら「変なんかじゃないわ」
まどか「本当に?」
ほむら「ええ」
まどか「これでも?」
携帯「ニヒヒッ!」
ほむら「……え、ええ」
まどか「今ためらった! 返事するの躊躇った!」
ほむら「そんなことないわよ」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:49:17.66 ID:TNgHIvnh0
ほむら「大体人間の笑い声なんて、元々そう綺麗なものじゃないわよ」
まどか「うーん、そうかなぁ……」
ほむら「そういうものよ」
まどか「確かに……、言われてみればそんな気がするようなしないような」
ほむら「まどかは気にし過ぎよ」
まどか「……そうだ! 試しにほむらちゃんの笑い声を聞かせてみてよ!」
ほむら「えっ? 私の笑い声?」
まどか「うん!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:51:43.74 ID:TNgHIvnh0
ほむら「……えへへっ」
まどか「ああああああああああ! やっぱり私の笑い声とは雲泥の差だぁああああ!」
ほむら「そ、そんなことないわよ!」
まどか「うわーん! やっぱりQBと契約して私の笑い声がおかしくないようにする!」
ほむら「待ってまどか! 落ち着いて!」
まどか「落ち着けないよー!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 14:58:03.47 ID:TNgHIvnh0
ほむら(まずいわね、このままではまどかが本気で契約しかねない)
ほむら(こうなったら私がわざと気持ち悪い笑い方をして、
まどかの自分の笑い声に対する評価を相対的に上げるしか……)
まどか「QBー! QBー! 願いが決まったよー!」
ほむら「待ってちょうだい、まどか。私にもう1度チャンスをもらえないかしら」
まどか「何度笑ったって同じだよ……」
ほむら「いいえ。さっきはちょっと緊張していて笑い方が縮こまってしまったの」
まどか「そうなの?」
ほむら「ええ。普段はもっとはじけた笑い方なのよ」
まどか「……じゃあ、もう1度だけ笑ってみて」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:01:38.92 ID:TNgHIvnh0
ほむら(気持ち悪い笑い方……、気持ち悪い笑い方……)
まどか「わくわく」
ほむら(まどかの期待に応えなくちゃ)
まどか「さあ、ほむらちゃんどうぞ!」
ほむら「プギョーフヒヒヒヒヒ!」
まどか「!!」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:07:43.12 ID:TNgHIvnh0
まどか「凄いよほむらちゃん! 予想以上のおかしさだよ!」
ほむら「それほどでもないわ……」
ほむら(私の中で何かが終わった気がする……)
まどか「でも冷静に考えると、ほむらちゃん1人が気持ち悪い笑い方してても、
私の笑い方のおかしさは大して薄まらない気が」
ほむら「そんなことないわ! これがグローバルスタンダードよ!」
まどか「本当に?」
ほむら「ええ!」
まどか「そっか……。それなら、わざわざ願いを使うこともないかな」
ほむら(ホッ……)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:12:29.29 ID:TNgHIvnh0
まどか「ヌヒヒヒヒッ! よかった!」
ほむら「ふふっ。変な思い込みから脱してくれたようで良かったわ」
まどか「……えっ。ほむらちゃん、今なんて?」
ほむら「……?」
まどか「ふふっ、って笑ったよね。ふふっ、って」
ほむら「あ」
まどか「どういうこと!? プギョーフヒヒヒ! がほむらちゃんの笑い方じゃなかったの!?」
ほむら「プギョーフヒヒヒ! あんなの演技よ演技。ちょっと可愛こぶってみたくなっただけ」
まどか「本当かなぁ……」
ほむら「もちろんよ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:17:48.34 ID:TNgHIvnh0
まどか「何でだろ、私、ほむらちゃんのこと信じたいのに、嘘つきだなんて思いたくないのに。
全然大丈夫だって気持ちになれない。
ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない」
ほむら「プギョーフヒヒヒ! まどかは心配性すぎるわよ」
まどか「……じゃあほむらちゃん」
ほむら「何かしら」
まどか「ほむらちゃんの笑い方がグローバルスタンダードだっていうなら、
さやかちゃんや仁美ちゃんの前でも同じ笑い方ができる?」
ほむら「とっ、当然よ」
まどか「教室でプギョーフヒヒヒって笑える?」
ほむら「……ええ」
まどか「怪しい」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:24:21.42 ID:TNgHIvnh0
まどか「じーっ」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん冷や汗かいてる」
ほむら「すっ、少し暑いのよ」
まどか「本当に……?」
ほむら「ええ。」
まどか「こうなったら……、演技をする余裕の無い状態で笑ってもらうよ!」
ほむら「ちょっ、何するのまどか!?」
まどか「奥の手ー! くすぐり攻撃!」
ほむら「ふふっ、あははっ、止めっ、止めてまどか、あはははっ!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:26:13.92 ID:TNgHIvnh0
まどか「やっぱりプギョーフヒヒヒじゃなかった」
ほむら「……」
まどか「嘘ついてた」
ほむら「……プギョーフヒヒヒ」
まどか「遅いよ」
ほむら「はい……」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:29:17.53 ID:TNgHIvnh0
まどか「QBー!」
ほむら「待ってまどか!」
まどか「笑い方がおかしくない人は黙ってて!」
ほむら「う……」
QB「とうとう契約する気になってくれたんだね、まどか」
まどか「うん! 私の願い事は、世界中の人の笑い方をおかしくすること!」
QB「えっ?」
ほむら(そっちなの!?)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/07(土) 15:35:13.06 ID:TNgHIvnh0
――――
さやか「フォヌカポウ! まどかそれ面白すぎ!」
まどか「ニヒヒッ! そうかなぁ?」
仁美「ドゥフフフフフフ! センスを感じますわ」
ほむら「プギョーフヒヒヒ!」
杏子「ゲップギャプギャプギャプ!」
マミ「プシュップシュプシュスコー!」
QB「キュッキュキュキュフフフ!」
まどか(こうして世界は救われました)
おわり
さやか「まどかって笑い方独特だよね」