5: >>1ありがとです 2013/01/21(月) 20:00:58.27 ID:VdKSudj60
――――――新道寺女子
キーンコーンカーンコーン
美子「はー疲れた」
美子「今日は部活もないし、仁美ちゃん誘って帰ろーかいな」
美子「鞄持って3-Bいこっと」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:03:33.72 ID:VdKSudj60
美子「ねえあなた……江崎さん知らん?ホームルーム終わってもうでてったんかな」
美子「え?仁美ちゃん今日休みやったん?」
美子「そうなん……風邪なんや。わかった、ありがとう」
美子「部活オフやし…哩ちゃんはたぶん姫子ちゃんと一緒やろーね」
美子「しょーがない、今日は一人で帰ろ」
美子「はぁ……こんな暑いとにこの坂登ったり降りたりはきついわ」
美子「インハイまでもーちょい、夏真っ盛りやねぇ」
美子「チャリ通するんもしんどいけど駅から学校までも結構あるけんね……」
美子「はーやっと企救丘着いた」
美子「あ、ちょーどモノきたし」
美子「ラッキーやね」
<ツギハーモリツネーモリツネデス
美子「ん……もうついたんかぁ」
美子(でも、このまま家に帰ってだらだらするんはせっかくのオフなんにもったいなすぎやし)
美子(街でもぶらついてみるかな)
美子(こんまま小倉までいこっかね)
美子(たまにはよかろ……)
<ツギハーシュウテン コクラーコクラデス
美子「久しぶりやねー小倉くんの」
美子「とりあえずアミュでタピオカ買ってこ」
美子「ココナッツミルクのコールドを激甘で」
美子「んー冷たくておいし」チュー
美子「いろいろ種類あるけど結局いっつもこれになるんよね…」
美子「仁美ちゃんはいっつも別んと飲みよーけど」
美子「福岡におったときはみんなquickly行きよったけどうちはteaway派やね……」
美子「さて、今日はリバとチャチャどっちにしよ」
美子「ん~~~~……」
美子「リバで」
美子「おっと、その前にヴィレヴァンでも寄ってこーかいな」
コレット 7F
美子「『九州最大の売り場面積』…とはいえ」
美子「こげんごちゃごちゃしとったら意味ないやろ…」
美子「と、毎度思う」
美子「あ、お香がきれとった気がするけんコレ買っとこ」
美子「ん!この香炉めっちゃかわいい」
美子「これも買いやね」
美子「あとは、香り付き低温ロウソクとか買ってったら哩ちゃん喜ばんやか」
美子「喜ぶやろな…買い」
美子「こんなもんでいっか」
美子「そういえば文房具が何個か買いなおさないかんかったよーな」
美子「ロフトで買ってこ」
美子「それからリバいこっと」
美子「はあ……」
美子「リバ行くのはいいんやけど」
美子「最短距離で行くとなるとすげーいかがわしい店の前を通らざるを得んし」
美子(最初通ってからはもう怖くて行ききらんけど)
美子(むしろ嬉々としてそこを通ろうとする哩ちゃんはやっぱどっかおかしい)
美子(行きはともかく夜遅くに通るのは怖すぎる)
美子「商店街を突っ切るとパチンコ店がめっちゃうるさい」
美子(あとティッシュ配りの外人さんが怖い)
美子「駅からすぐなのにこんな混沌としとるのが小倉の特色っちゃあ特色やね」
美子(てか福岡と比べて住み分けができてなすぎやろ)
美子「で、一番安全な道を行くにはあまりにも遠回り過ぎる」
美子「というわけで、商店街を突っ切ろう」
美子「そーいや最近は駅マックもとんと行かんくなったね」
美子「ちょっと前までは仁美ちゃんと哩ちゃんとよー行きよったのに」
美子「一応受験生やもんね…」
美子「今年でインターハイも最後かぁ」
美子(や……最後に全国に出られるだけマシなんか)
美子(わたしらの3年間の陰には涙を飲んだ他校がたくさんおる)
美子(そん人らのぶんも…って訳やないけど)
美子(全国では少しでもみんなの役に立たななぁ)
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
美子「うう……うるさい…」
美子(ちょっとこのうるささは異常やろ)
美子(ほんとこの町は考え事するのに向かんとこやね)
美子「はぁ…やっと抜けた」
木の橋
美子「この紫川ってのには10本の橋が架かっとるとか」
美子「うちはこの『木の橋』が一番好きやね」コツコツ
美子「この靴音が響く感じがたまらん」
美子「ノスタルジーあふれててちょっと素敵やし」
美子「橋のそばに植わっとる柳も涼しげでいい感じよね」
美子「授業で聞いたけど…この橋平均しておよそ1本10億なんやって」
美子「ちょっと架けすぎな気もするけど」
美子「さて……もうちょっと」
リバーウォーク北九州前
美子「んー、着いた」
美子「あれ?なんかメガホンもって叫んでる人がいっぱいいる」
美子「ああ……政治関係の団体か」
美子「瓦礫がどーとかいうのも結構大変な問題やけんね…」
美子「って、んん?」
美子(あれって…)
美子「ひ、仁美ちゃんやんか」
美子「か、風邪なんじゃなかったん……?」
美子(うーん、この集会があったから学校休んだんかいな)
美子(あんまり知り合いに見られたくないだろうし、今日はやめにしとくか)
美子(せっかく来たんやけどね)
美子「今映画は何やってんのか知りたかったな」
美子(そういえばスカイプで『スミレ』さんがまどか見たとか言ってたな)
美子(こんど仁美ちゃんと水曜日に行こ)
美子「とりあえず今日は太陽の橋側に回り込んで本屋寄ってこ」
美子「あ、その前に…勝山公園いって昼寝しよ。眠い」
勝山公園
美子「小倉城……いつ見てもちょっと迫力がないよね」
美子「まぁあんまりお城とか興味ないけん良いけど」
美子「着いた」
美子「ここの芝生お昼寝にもってこいなんよね」ポス
美子「こんどレギュラー陣でクラスの子が話しとったサンドイッチ屋さんでサンドイッチ買って……」
美子「ここでピクニックするんもいいかも」
美子「さて……おやすみなさい」
美子「Zzz…」
美子「んぅ…」
美子「はーよく寝た」
美子(ちょっと昨日は夜更かしし過ぎたな)
美子(反省反省)
美子(じゃ、本屋行って帰りますか)
美子「よいしょ」
太陽の橋
美子「この橋も結構好きな橋なんよね」
美子「タイル画のひまわりがオシャレやし」
美子(ただ……)
美子(このマカロニ星人はいったいなんなんやろーな)
美子(芸術って言うのはほんとわからん)
美子(夜遅くとかこんなんが追っかけて来たら驚くやろね)
美子(いや、泣きながらへたり込むかも)
美子(実際、夜は通らないって言うクラスメイトもおったし)
美子「さて、クエスト着いた」
美子「まずは漫画漫画っと」
美子「ん…?」
美子「あれ、煌ちゃん?」
煌「む」
煌「これはこれは安河内先輩。こんなところで」
美子「本を探しよん?」
煌「はい。ここがこのあたりで一番大きな書店だそうで」
美子「そうだね」
煌「ですがこれだけあるとどう探していいのか」
美子「いや、店員さんに聞きーよ……」
煌「はっ!?それもそうですね!」
数分後
煌「ここにはないそうです…」
美子「残念やね」
煌「はい……」
美子「うーん、大学とか探してみたら」
煌「大学図書館ですか」
美子「うん、競馬場のそばに大学があるんよ」
美子「よくそこで猫と遊びよーけん」
煌「入ってもよろしいんですかね」
美子「市民に開放されとーらしいけど。もし心配ならついて行こうか?」
煌「すばっ!?ありがたい提案です…」
美子「そしたら明日にでも」
煌「はい!よろしくお願いします」
美子「うん」
煌「あ…そういえばもう8時なんですね」
美子「せっかくやしご飯食べて帰ろーか。奢っちゃーよ?」
煌「何から何までありがとうございます」
美子「別にこんくらいよかよ…なんが食べたい?」
煌「そうですね……そういえば福岡には屋台のラーメン屋がたくさんあるとか」
美子「まあイメージ的にはそうやね」
煌「わたくしこちらに来てからも未だ豚骨ラーメンというものを食べたことがなく」
煌「一度食べてみたいと思うのですが一人では敷居が高く…」
煌「イメージ的には、ということは実際にはないのですか?」
美子「博多にはたくさんあるけど…北九州にはほとんど」
美子「でもまぁ、ここで会ったのはちょうどよかったかもね」
煌「といいますと?」
美子「その数少ない『屋台』があるんよ…この本屋の対面に」
煌「本当ですかー!?やりました!すばらです!」
マルワ前
煌「本当に信号1本渡っただけのところでしたね」
美子「そうだよ」
煌「ちなみにお味のほうは…?」
美子「……ふつう」
煌「ですか…」
美子「まぁ、もっと美味しいラーメン屋は今度また教えちゃーけん」
煌「ええ!ぜひ一緒に行きましょう!」
美子「うん」
店主「ラーメン二つ固めお待ち」
煌「うわあぁ……これが豚骨ラーメンですか」キラキラ
美子「はよ食べんと伸びるよ」パチン
煌「それでは!いただきます」パチン
美子「……………」ズルズル
煌「……………」ズルズル
美子(うーむ、屋台補正)
美子(これを屋内の店で食べるとなるとあんまり食べる気しないんだけど)
美子(おいしく感じるから不思議やね)
煌「すばら!すごくおいしいです!」
美子「そうだね。けっこうおいしい」
哩「そこな二人。なーにーしーよーんぞー」モミモミ
煌「ひゃあっ!?」
姫子「ぶちょー、オッサン臭いです」
哩「おばちゃん、ラーメン固め2つ」
姫子「あ、ウチんとはネギ抜きでお願いします」
哩「屋台ラーメンたぁ、なかなか楽しそうな事しよーやん?美子?」
美子「た、たまたまやし」
美子「あ、替え玉ください!固めで」
煌「替え玉とは?」
哩「ラーメンの麺だけが丼に入ったやつよ。要するに麺のおかわり」
姫子「大盛りにしたら食べよる間に伸びるけんねー」
美子「福岡では全体的に何も言わなくても麺が固めなんだけど……こっちでは言わないとちょっと柔いけん」
煌「へぇ……ほかの固さもあるんでしょうか?」
仁美「もちろんやとも!おばちゃん!ラーメンひとつハリガネで!」ババーン
美子「仁美ちゃん!?」
仁美「おーおー、みんなしてなんしよん。新道寺麻雀部レギュラーん中でウチだけハブかい。悲しか―」
美子「いや、みんな偶然ここで会っただけやし」
仁美「あーね」
哩「というか、そもそも仁美は風邪で学校休んだやろ」
仁美「うっ……!ちょ、ちょっとよーなったけラーメン食べに来ただけやし」
美子「だいたいハリガネとか粉っぽすぎておいしくないやろ」
仁美「うち猫舌やけ食べよー間に柔くなるけいいっちゃ」
美子「あーね」
仁美「まーせっかく全員そろったけお祝い。みんなにここのおはぎ奢っちゃあ」
煌「おはぎがあるんですか!?」
美子「うちもこっち来て初めて知った……」
仁美「いや、このラーメン屋ったら最後はおはぎやろ。2個は食うし」
哩「合うもんなんか……?」
美子「ちゅーかそげん食べきらんし」
哩「まぁ、こがんところで全員そろうってのもすごい話やね」
仁美「こんままここで決起集会と行くか」
美子「それもいいかもね」
煌「せっかくですし、やっちゃいますか?」
姫子「うん!」
哩「インターハイ、頑張るぞ!」
みんな「おーーーーーーーーっ!」
哩「ふふっ」
仁美「はっはっはっはっは」
美子「ふふふ」
煌「あ……安河内先輩が笑ってます」
姫子「ほんとやね……あげん笑っとんのは初めて見た」
姫子「3人は最後のインターハイやしね……頑張ろうな、花田」
煌「はい!」
煌「安河内美子は可憐に笑う」
カン
元スレ
美子「ねえあなた……江崎さん知らん?ホームルーム終わってもうでてったんかな」
美子「え?仁美ちゃん今日休みやったん?」
美子「そうなん……風邪なんや。わかった、ありがとう」
美子「部活オフやし…哩ちゃんはたぶん姫子ちゃんと一緒やろーね」
美子「しょーがない、今日は一人で帰ろ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:07:07.15 ID:VdKSudj60
美子「はぁ……こんな暑いとにこの坂登ったり降りたりはきついわ」
美子「インハイまでもーちょい、夏真っ盛りやねぇ」
美子「チャリ通するんもしんどいけど駅から学校までも結構あるけんね……」
美子「はーやっと企救丘着いた」
美子「あ、ちょーどモノきたし」
美子「ラッキーやね」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:11:13.64 ID:VdKSudj60
<ツギハーモリツネーモリツネデス
美子「ん……もうついたんかぁ」
美子(でも、このまま家に帰ってだらだらするんはせっかくのオフなんにもったいなすぎやし)
美子(街でもぶらついてみるかな)
美子(こんまま小倉までいこっかね)
美子(たまにはよかろ……)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:13:49.18 ID:VdKSudj60
<ツギハーシュウテン コクラーコクラデス
美子「久しぶりやねー小倉くんの」
美子「とりあえずアミュでタピオカ買ってこ」
美子「ココナッツミルクのコールドを激甘で」
美子「んー冷たくておいし」チュー
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:17:15.31 ID:VdKSudj60
美子「いろいろ種類あるけど結局いっつもこれになるんよね…」
美子「仁美ちゃんはいっつも別んと飲みよーけど」
美子「福岡におったときはみんなquickly行きよったけどうちはteaway派やね……」
美子「さて、今日はリバとチャチャどっちにしよ」
美子「ん~~~~……」
美子「リバで」
美子「おっと、その前にヴィレヴァンでも寄ってこーかいな」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:21:25.37 ID:VdKSudj60
コレット 7F
美子「『九州最大の売り場面積』…とはいえ」
美子「こげんごちゃごちゃしとったら意味ないやろ…」
美子「と、毎度思う」
美子「あ、お香がきれとった気がするけんコレ買っとこ」
美子「ん!この香炉めっちゃかわいい」
美子「これも買いやね」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:24:52.70 ID:VdKSudj60
美子「あとは、香り付き低温ロウソクとか買ってったら哩ちゃん喜ばんやか」
美子「喜ぶやろな…買い」
美子「こんなもんでいっか」
美子「そういえば文房具が何個か買いなおさないかんかったよーな」
美子「ロフトで買ってこ」
美子「それからリバいこっと」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:27:49.24 ID:VdKSudj60
美子「はあ……」
美子「リバ行くのはいいんやけど」
美子「最短距離で行くとなるとすげーいかがわしい店の前を通らざるを得んし」
美子(最初通ってからはもう怖くて行ききらんけど)
美子(むしろ嬉々としてそこを通ろうとする哩ちゃんはやっぱどっかおかしい)
美子(行きはともかく夜遅くに通るのは怖すぎる)
30: >>25あとで解説するっす 2013/01/21(月) 20:30:19.90 ID:VdKSudj60
美子「商店街を突っ切るとパチンコ店がめっちゃうるさい」
美子(あとティッシュ配りの外人さんが怖い)
美子「駅からすぐなのにこんな混沌としとるのが小倉の特色っちゃあ特色やね」
美子(てか福岡と比べて住み分けができてなすぎやろ)
美子「で、一番安全な道を行くにはあまりにも遠回り過ぎる」
美子「というわけで、商店街を突っ切ろう」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:34:15.03 ID:VdKSudj60
美子「そーいや最近は駅マックもとんと行かんくなったね」
美子「ちょっと前までは仁美ちゃんと哩ちゃんとよー行きよったのに」
美子「一応受験生やもんね…」
美子「今年でインターハイも最後かぁ」
美子(や……最後に全国に出られるだけマシなんか)
美子(わたしらの3年間の陰には涙を飲んだ他校がたくさんおる)
35: >>33 ノー 2013/01/21(月) 20:37:49.92 ID:VdKSudj60
美子(そん人らのぶんも…って訳やないけど)
美子(全国では少しでもみんなの役に立たななぁ)
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
美子「うう……うるさい…」
美子(ちょっとこのうるささは異常やろ)
美子(ほんとこの町は考え事するのに向かんとこやね)
美子「はぁ…やっと抜けた」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:41:08.31 ID:VdKSudj60
木の橋
美子「この紫川ってのには10本の橋が架かっとるとか」
美子「うちはこの『木の橋』が一番好きやね」コツコツ
美子「この靴音が響く感じがたまらん」
美子「ノスタルジーあふれててちょっと素敵やし」
美子「橋のそばに植わっとる柳も涼しげでいい感じよね」
美子「授業で聞いたけど…この橋平均しておよそ1本10億なんやって」
美子「ちょっと架けすぎな気もするけど」
美子「さて……もうちょっと」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:44:49.70 ID:VdKSudj60
リバーウォーク北九州前
美子「んー、着いた」
美子「あれ?なんかメガホンもって叫んでる人がいっぱいいる」
美子「ああ……政治関係の団体か」
美子「瓦礫がどーとかいうのも結構大変な問題やけんね…」
美子「って、んん?」
美子(あれって…)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:47:14.31 ID:VdKSudj60
美子「ひ、仁美ちゃんやんか」
美子「か、風邪なんじゃなかったん……?」
美子(うーん、この集会があったから学校休んだんかいな)
美子(あんまり知り合いに見られたくないだろうし、今日はやめにしとくか)
美子(せっかく来たんやけどね)
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:52:07.26 ID:VdKSudj60
美子「今映画は何やってんのか知りたかったな」
美子(そういえばスカイプで『スミレ』さんがまどか見たとか言ってたな)
美子(こんど仁美ちゃんと水曜日に行こ)
美子「とりあえず今日は太陽の橋側に回り込んで本屋寄ってこ」
美子「あ、その前に…勝山公園いって昼寝しよ。眠い」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 20:56:10.12 ID:VdKSudj60
勝山公園
美子「小倉城……いつ見てもちょっと迫力がないよね」
美子「まぁあんまりお城とか興味ないけん良いけど」
美子「着いた」
美子「ここの芝生お昼寝にもってこいなんよね」ポス
美子「こんどレギュラー陣でクラスの子が話しとったサンドイッチ屋さんでサンドイッチ買って……」
美子「ここでピクニックするんもいいかも」
美子「さて……おやすみなさい」
美子「Zzz…」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:00:28.00 ID:VdKSudj60
美子「んぅ…」
美子「はーよく寝た」
美子(ちょっと昨日は夜更かしし過ぎたな)
美子(反省反省)
美子(じゃ、本屋行って帰りますか)
美子「よいしょ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:03:29.74 ID:VdKSudj60
太陽の橋
美子「この橋も結構好きな橋なんよね」
美子「タイル画のひまわりがオシャレやし」
美子(ただ……)
美子(このマカロニ星人はいったいなんなんやろーな)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:06:36.77 ID:VdKSudj60
美子(芸術って言うのはほんとわからん)
美子(夜遅くとかこんなんが追っかけて来たら驚くやろね)
美子(いや、泣きながらへたり込むかも)
美子(実際、夜は通らないって言うクラスメイトもおったし)
美子「さて、クエスト着いた」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:09:49.45 ID:VdKSudj60
美子「まずは漫画漫画っと」
美子「ん…?」
美子「あれ、煌ちゃん?」
煌「む」
煌「これはこれは安河内先輩。こんなところで」
美子「本を探しよん?」
煌「はい。ここがこのあたりで一番大きな書店だそうで」
美子「そうだね」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:14:44.30 ID:VdKSudj60
煌「ですがこれだけあるとどう探していいのか」
美子「いや、店員さんに聞きーよ……」
煌「はっ!?それもそうですね!」
数分後
煌「ここにはないそうです…」
美子「残念やね」
煌「はい……」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:17:50.29 ID:VdKSudj60
美子「うーん、大学とか探してみたら」
煌「大学図書館ですか」
美子「うん、競馬場のそばに大学があるんよ」
美子「よくそこで猫と遊びよーけん」
煌「入ってもよろしいんですかね」
美子「市民に開放されとーらしいけど。もし心配ならついて行こうか?」
煌「すばっ!?ありがたい提案です…」
美子「そしたら明日にでも」
煌「はい!よろしくお願いします」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:21:18.45 ID:VdKSudj60
美子「うん」
煌「あ…そういえばもう8時なんですね」
美子「せっかくやしご飯食べて帰ろーか。奢っちゃーよ?」
煌「何から何までありがとうございます」
美子「別にこんくらいよかよ…なんが食べたい?」
煌「そうですね……そういえば福岡には屋台のラーメン屋がたくさんあるとか」
美子「まあイメージ的にはそうやね」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:25:33.98 ID:VdKSudj60
煌「わたくしこちらに来てからも未だ豚骨ラーメンというものを食べたことがなく」
煌「一度食べてみたいと思うのですが一人では敷居が高く…」
煌「イメージ的には、ということは実際にはないのですか?」
美子「博多にはたくさんあるけど…北九州にはほとんど」
美子「でもまぁ、ここで会ったのはちょうどよかったかもね」
煌「といいますと?」
美子「その数少ない『屋台』があるんよ…この本屋の対面に」
煌「本当ですかー!?やりました!すばらです!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:29:28.95 ID:VdKSudj60
マルワ前
煌「本当に信号1本渡っただけのところでしたね」
美子「そうだよ」
煌「ちなみにお味のほうは…?」
美子「……ふつう」
煌「ですか…」
美子「まぁ、もっと美味しいラーメン屋は今度また教えちゃーけん」
煌「ええ!ぜひ一緒に行きましょう!」
美子「うん」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:34:01.16 ID:VdKSudj60
店主「ラーメン二つ固めお待ち」
煌「うわあぁ……これが豚骨ラーメンですか」キラキラ
美子「はよ食べんと伸びるよ」パチン
煌「それでは!いただきます」パチン
美子「……………」ズルズル
煌「……………」ズルズル
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:37:02.92 ID:VdKSudj60
美子(うーむ、屋台補正)
美子(これを屋内の店で食べるとなるとあんまり食べる気しないんだけど)
美子(おいしく感じるから不思議やね)
煌「すばら!すごくおいしいです!」
美子「そうだね。けっこうおいしい」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:42:17.51 ID:VdKSudj60
哩「そこな二人。なーにーしーよーんぞー」モミモミ
煌「ひゃあっ!?」
姫子「ぶちょー、オッサン臭いです」
哩「おばちゃん、ラーメン固め2つ」
姫子「あ、ウチんとはネギ抜きでお願いします」
哩「屋台ラーメンたぁ、なかなか楽しそうな事しよーやん?美子?」
美子「た、たまたまやし」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:47:16.13 ID:VdKSudj60
美子「あ、替え玉ください!固めで」
煌「替え玉とは?」
哩「ラーメンの麺だけが丼に入ったやつよ。要するに麺のおかわり」
姫子「大盛りにしたら食べよる間に伸びるけんねー」
美子「福岡では全体的に何も言わなくても麺が固めなんだけど……こっちでは言わないとちょっと柔いけん」
煌「へぇ……ほかの固さもあるんでしょうか?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:52:04.07 ID:VdKSudj60
仁美「もちろんやとも!おばちゃん!ラーメンひとつハリガネで!」ババーン
美子「仁美ちゃん!?」
仁美「おーおー、みんなしてなんしよん。新道寺麻雀部レギュラーん中でウチだけハブかい。悲しか―」
美子「いや、みんな偶然ここで会っただけやし」
仁美「あーね」
哩「というか、そもそも仁美は風邪で学校休んだやろ」
仁美「うっ……!ちょ、ちょっとよーなったけラーメン食べに来ただけやし」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:55:19.02 ID:VdKSudj60
美子「だいたいハリガネとか粉っぽすぎておいしくないやろ」
仁美「うち猫舌やけ食べよー間に柔くなるけいいっちゃ」
美子「あーね」
仁美「まーせっかく全員そろったけお祝い。みんなにここのおはぎ奢っちゃあ」
煌「おはぎがあるんですか!?」
美子「うちもこっち来て初めて知った……」
仁美「いや、このラーメン屋ったら最後はおはぎやろ。2個は食うし」
哩「合うもんなんか……?」
美子「ちゅーかそげん食べきらんし」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 21:58:37.16 ID:VdKSudj60
哩「まぁ、こがんところで全員そろうってのもすごい話やね」
仁美「こんままここで決起集会と行くか」
美子「それもいいかもね」
煌「せっかくですし、やっちゃいますか?」
姫子「うん!」
哩「インターハイ、頑張るぞ!」
みんな「おーーーーーーーーっ!」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/21(月) 22:01:07.69 ID:VdKSudj60
哩「ふふっ」
仁美「はっはっはっはっは」
美子「ふふふ」
煌「あ……安河内先輩が笑ってます」
姫子「ほんとやね……あげん笑っとんのは初めて見た」
姫子「3人は最後のインターハイやしね……頑張ろうな、花田」
煌「はい!」
煌「安河内美子は可憐に笑う」
カン
煌「安河内美子は笑わない」