1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 21:48:45.58 ID:4yM4E6VO0
マミ「バターをたっぷり使って……」
マミ「そうだわ。茹で上がるまで、ケーキでお茶にしましょう」
マミ「スパゲティ200gじゃ、少なかったかしら」
マミ「そうだわ。たしか冷凍ハンバーグがあったはずだわ」
マミ「でも、肉とスパゲティじゃバランスが偏っちゃうわ……」
マミ「ポテトサラダを作りましょう」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 21:54:17.16 ID:4yM4E6VO0
マミ「ええと、ポテトサラダってどうやって作るんだったかしら」
マミ「オリーブオイルとじゃがいもを混ぜて……」
マミ「たしかベーコンを焼くんだったわね」
マミ「そういえば、鹿目さんたちはきょうデ○ズニーランドに行くとかいっていたわね」
マミ「そうだ。チュロスもつくりましょう」
マミ「どうせディ○ニーランドにさそわれる機会なんてないんだから」
マミ「……お昼が終わると、暇ねぇ」
マミ「そう…ね、三時のおやつに向けて何かお菓子でも作ろうかしら」
マミ「軽くケーキでも……ううん、何か最近飽きもあるのよねえ。いい変わり種レシピないかしら」
マミ「クックパッドでも覗いてみましょう。…あ、私のレシピにまたつくれぽついてるわ。ふふ、嬉しいけれど、わたしの域には達していないわね…」
マミ「……」カチッ カチカチ
マミ (暇、ね……)
マミ (結局、ゴボウのケーキなんて焼いちゃったわ。ちょっと地雷な気もしたけれど)
マミ「うん、でも美味しい…!こんなに合うのはちょっと意外ね。これなら野菜も摂れるし、健康的かもしれないわ」カチャン カタン
マミ「…ふう、ごちそうさま。あと半ホールあるけれど、これは夜中に取っておきましょう」
コポコポ… カタン コクコク……
マミ (ううん……。変わり種のケーキ、意外なおいしさ、何一つ飽きていることなんて無いはずなのに)
マミ「……でも、飽きてたのはなんだか……この時間というか……空気なのかしら」
マミ「静かね……とても、静かな……部屋………」
カァーッ カァーッ
マミ「…」スゥ…スゥ…
マミ「…」スゥ…
ゴスンッ
マミ「ふげぁっ!敵かッ!?」
マミ「………あ、いけない。私、寝ちゃってたのね!……もう外が暗いじゃない」
マミ「まだ……陽は落ちたばかりね。夕食の買い出しに行かないと」ドタドタ
マミ「リボン良し…スカート、良し……ドリル良し。問題ないわね」
マミ (今日は……和食がいいかしらね……)
ギィーッ バタン
ウィーン ガタッ
店員「イラッシャーセーッ」
マミ「…」トコトコ
ガヤガヤ
アッナッタモ ワッタッシモ シージーシー♪
マミ (騒がしいのは騒がしいので…気が滅入るのよねえ………)
マミ (とりあえず肉コーナーをチェック、っと…)
マミ (あ、カツ用の豚ロース安いじゃない。100円引き……330gか、うん。ちょうどいいわね)
マミ (うーん、豚角煮も捨てがたいけど……)
マミ (豚バラもたしか昨日食べちゃったし、冷凍用にストックしておきましょう)
マミ (これだけじゃ足りないから、他には…ううんと)
マミ (あと…あれも…これも……それも……)
マミ「ふふ…おいしそうね……」ニマニマ
マミ「さーて、でっきたっと♪」
マミ「いただきまーす!」
カチャカチャ サクッ ムグムグ…
マミ「うん。相変わらず、とんかつ作りの腕は……我ながら惚れ惚れするレベルにあるわね」
マミ「サクッとした衣、厚みがありながらもほどよく火の通った豚肉、文句の付け所がないわ」
モグムグ
マミ「揚げなすもいいわ……。しっかりとしみこんだ冷たい出汁が、食卓のちょっとした癒し……」
モグモグ ズズッ
マミ「何となく物足りない気がして、味噌汁にも豚入れちゃったけど……美味しいから良いわね」
ハムハム ムグムグ
マミ「ああ、この大学芋の甘み…!ふふ、女の子は甘い物に弱くてダメね…!」
マミ「……昔、お母さんがよく作ってくれたわね」
マミ (あなた、本当に甘い物が好きねえ、でもそんなに食べ過ぎちゃダメよ?って……)
マミ (………せっかくの食事中に、こんなこと考えるのはやめましょう)
マミ (美味しいご飯が食べられる。それ以上に幸せな事なんて無いんだから………)
マミ「ふいぃ、おなかいっぱい食べたし片付けもしたし………時間も頃合いね」
マミ「腹ごなしの運動代わりに、魔女退治のパトロールに出かけましょう」
――――――――――――――――――――
トコトコ
マミ (あら…あれは……)
まどか「ティヒヒ、今日は楽しかったね!ほむらちゃん!」
マミ (あ、こっちにくるわ!隠れなきゃ!) ササッ
ほむら「ええ……ちょっと楽しすぎて、遊びすぎてしまったわね。明日、起きられないかもしれないわ」
まどか「あ、ごめんね?ほむらちゃんの身体のこと……気を遣ってあげられなくて……」
ほむら「え、そういう意味ではないのよまどか。疲れたけれど、身体に害があるわけではないわ。むしろまどかと一緒で幸せで、私がお礼をいわなければならないくらいよ」
まどか「えへへ、そんなこと…私だって……///」
ティヒヒ ウフフ…
マミ (鹿目さんに暁美さん……そう、楽しんできたのね………ディ○ニーランド………)
マミ (…………一人で行っても……捕まらないかしらね?……後で調べてみましょう)
マミ「それにしても居ないわね、魔女……使い魔すら。無性にボコボコにしてやりたい夜に限ってこうなのよね」
マミ「っらあああ!とどめだッ、薙ぎ払え!ティロ・フィナーレ ACT3!!」
ドガッ!ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
シュウゥゥゥ コロンッ
マミ「ハァッ、ハァッ……」
マミ「ふぅ、すっきりしたわね……。ちょっとやり過ぎちゃったかしら?」
マミ「途中から可哀想な気もしたけれど…仕方ないわよね。魔女は人類の敵だもの」
マミ (…………私の相手をしてくれるの、魔女ぐらいなものなのにね……)
マミ「さて、今日はこんなものかしらね。魔女の気配ももう感じられないし……家に帰ろうかしら」
マミ (………でも、家より………暗い街を歩いている方が、なんだか心が安まるのよね、不思議と)
マミ (……) トコトコ
マミ (……あら?)
マミ「あの眩いばかりの輝きを放つ楽園へ扉は………コンビニね。そういえば最近出来たって聞いたわね……ちょっと寄りましょう、暖かい物が欲しいわ」
ブィーン ピロローン
店員「シャーセー!開店セール中につき各種商品お安くなっております!」
マミ (ふうん、結構いろいろあっていいじゃない)
マミ (人もあまり居ないし……暖かいし)
テクテク
マミ (え、おにぎり全品…100円?これも開店セールの一環なのね)
マミ (他のお総菜も50円から100円値引きされてるわね……うふふ、ちょっとお腹がすいてきたわ)
マミ「餃子……たこ焼き……サラダ……うん、テンション上がってきたわ……」
マミ「ソーセージおむすび?……試してみましょう」
マミ (とりあえずカゴが必要ね……)
マミ (うん、こんなものかしら。あとは…足を踏み入れていた時から惑わされていたあの香り……!でもレジに人が居ないわね)
マミ「……あの、レジ……お願いできますか?」
店員「あ、はい!すみません、お待たせしました」パタパタ
マミ「えーと、その…すみません、おでんって……」
店員「あ、はい。どれになさいますか?」
マミ「そうね……卵を…3つ。大根を3つと……あとはんぺんを1つ。……それから、がんもを2つと、牛すじ3本…くらいでいいかな」
店員「かしこまりました」
店員「こちら暖めの方どうなさいますか?」
マミ「あたため……?あ、ああ!お願いします」
店員「以上で3,702円になります」
マミ (あら、結構行ったわね……まあいいわ。ふふ、おいしそうだもの)
店員「はい、こちら300円とレシートのお返しになります」
ブィーン ピロローン 「アリガトウゴザーシター!」
マミ「さぁて、おうちに帰りましょう。楽しい夜食が待ってるわ!」
ギィーッ パタッ カチッ
マミ「ただいまー……」
マミ (……相変わらず、キュゥべえも居ないままね………)
マミ「うーん、先にシャワー浴びちゃおうかしら。何だかんだで結構、汗かいたみたいだし…」
スルスル パサッ
ガラガラガラ…パタン シャワワワワ…
――――――――――――――――――――
マミ「ふうー、さっぱりした……よし。食べますか!」
ガサガサッ ピリッ
マミ「うふふ、まずはやっぱり、おでんからよね……それもなんと言っても卵!」
ムグッ モグモグ…
マミ「……いいわ。いい。コンビニのおでんなんて初めて買ったから多少不安もあったけれど……これはいいわね」
モソ…モムモム…
マミ「うん、大根の味のしみ具合もばっちりじゃない。これはバカに出来ないわ……」
マミ (……ああ……癒される!)
ゴキュゴキュ プハッ
マミ「ぷはぁ………さて、おにぎりはと」
ピリリッ ハムッ ムグムグ…
マミ「……なるほどチャーハンだわ。味は濃いけれど…夜食にはこのくらいがいいのかも」
ポロッ
マミ「あら、ちょっと……ううん、海苔がないせいでこぼれるわね………この点はマイナスかしら」
ピリピリ…モグッ
マミ「う、あっ、やだ……このソーセージ、ズレるじゃない……おいしいけど。手についちゃった……なんだかおにぎりは食べづらいのね」
ガサゴソ ピリリッ
マミ「さっぱりとした冷や奴で持ち直しましょう……それにしてもこの溢れていくゴミ……」
マミ (背徳感の裏に………不思議な高揚感があるのはなぜかしら……)
マミ「……うん。暖めた物と触れていたせいかしら、ちょっとヌルくなっているけれど……舌の上で溶ける冷たい感触は失われていないわ」
マミ (おいしい。しあわせ。おいしい。しあわせ。ふふふ……)
マミ「えへへ、おなかいっぱいね……」
マミ (……さすがの私も……後悔の片鱗のような物を感じ無くもないけれど)
マミ「……あ、そういえば。ケーキを半ホール、残していたんだっけ」
マミ「うーん……」
マミ (無理すれば行けないこともないけれど………)
マミ「……明日の朝食のデザートにとっておきましょう。うん、それがいいわね」
マミ「ううーん、もうそろそろ……眠い……」フワァーワワワ…
マミ「明日は学校だし、いい加減寝た方がいいわね……ふあ……」 ドサッ
マミ「今日も一杯………食べちゃったなぁ…………」
マミ (食べている間だけは……一人でいる寂しさ……忘れられる……から………)
マミ「……zzz」
ガサッ
QB「………」
QB「マミ、すまないね………」
――――――――――――――――――――
――――――――――
?「ソウルジェムを?『食事』で浄化している?」
QB「そう、巴マミは……原因は分からないけれど、他の魔法少女とは違ってやけにものを食べるんだ」
QB「人類の調査データから見ても、明らかに異常に……少なくとも、人の二~三倍は食べているだろうね。正直、ハードウェアの性能に影響するレベルなんだ」
QB「彼女はともかく一人で『寂しがり屋』というタイプに属するらしい。統計的に見れば、このタイプは魔女として孵化させやすいはずなんだけど……」
?「それを阻害しているのが食事だと言うのか」
QB「僕の意見ではね」
?「しかし君、そんなこと今まで無かった。それは分かっているだろう?」
QB「もちろんだよ。でも現実に……エネルギー効率はかなり悪いけれど、彼女は食べ物でわずかにソウルジェムの濁りを消しているようなんだ」
?「確かに、貰ったデータでは……異常が起きていることは明らかだ」
?「だがもう少し確かなデータが欲しい……ううん」
?「そうだ。何かしらの方法で、彼女のソウルジェムの濁りを加速してみれば、もう少し確かなデータが取れるだろう。やってもらえるね」
QB「………わかったよ。やってみよう」
?「人類にとって『食事』というものがそれほどの価値を持つものなのか、フフ、なかなかいい研究テーマが出来たじゃないか」
QB「………」
――――――――――――――――――――
――――――――――
マミ「……」スゥ… スゥ…
QB「すまないね……これも、仕事の一環として……やらなければならなかったんだ」
マミ「………ウウッ ……ズッ…」
マミ「………」スゥ…
QB「結局、マミの特殊性によるものかはわからないが、僕がわざと君を一人にするようになってから…食事の量は明らかに増えていた」
QB「ソウルジェムの濁りも加速したけれど……それが、浄化されていた」
QB「まあこれがすぐに何か影響することは無いだろう。せいぜい数十年は、あの人はデータを弄んでいるだけになるだろうし……」
QB「それにしても、この計画を実行している間……どうしてか僕は、仕事をやる身体が重かった。今までこんなことなかったのに……」
QB「だからマミ。明日からは……寂しい想いはさせないから……」
QB「いっしょにいよう。なぜか分からないけど、僕はそうしなくちゃいけない気がするんだ……」
QB「明日は、となりでおはようの挨拶をするよ」
QB「……おやすみ、マミ」
~fin~
ごめんね。僕はマミさんの休日が読みたかったんだけど…誰も書かなかったから……
元スレ
マミ「ええと、ポテトサラダってどうやって作るんだったかしら」
マミ「オリーブオイルとじゃがいもを混ぜて……」
マミ「たしかベーコンを焼くんだったわね」
マミ「そういえば、鹿目さんたちはきょうデ○ズニーランドに行くとかいっていたわね」
マミ「そうだ。チュロスもつくりましょう」
マミ「どうせディ○ニーランドにさそわれる機会なんてないんだから」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 22:04:05.23 ID:jQQogaMS0
マミ「……お昼が終わると、暇ねぇ」
マミ「そう…ね、三時のおやつに向けて何かお菓子でも作ろうかしら」
マミ「軽くケーキでも……ううん、何か最近飽きもあるのよねえ。いい変わり種レシピないかしら」
マミ「クックパッドでも覗いてみましょう。…あ、私のレシピにまたつくれぽついてるわ。ふふ、嬉しいけれど、わたしの域には達していないわね…」
マミ「……」カチッ カチカチ
マミ (暇、ね……)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 22:58:35.20 ID:jQQogaMS0
マミ (結局、ゴボウのケーキなんて焼いちゃったわ。ちょっと地雷な気もしたけれど)
マミ「うん、でも美味しい…!こんなに合うのはちょっと意外ね。これなら野菜も摂れるし、健康的かもしれないわ」カチャン カタン
マミ「…ふう、ごちそうさま。あと半ホールあるけれど、これは夜中に取っておきましょう」
コポコポ… カタン コクコク……
マミ (ううん……。変わり種のケーキ、意外なおいしさ、何一つ飽きていることなんて無いはずなのに)
マミ「……でも、飽きてたのはなんだか……この時間というか……空気なのかしら」
マミ「静かね……とても、静かな……部屋………」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 23:19:16.06 ID:jQQogaMS0
カァーッ カァーッ
マミ「…」スゥ…スゥ…
マミ「…」スゥ…
ゴスンッ
マミ「ふげぁっ!敵かッ!?」
マミ「………あ、いけない。私、寝ちゃってたのね!……もう外が暗いじゃない」
マミ「まだ……陽は落ちたばかりね。夕食の買い出しに行かないと」ドタドタ
マミ「リボン良し…スカート、良し……ドリル良し。問題ないわね」
マミ (今日は……和食がいいかしらね……)
ギィーッ バタン
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 23:33:21.19 ID:jQQogaMS0
ウィーン ガタッ
店員「イラッシャーセーッ」
マミ「…」トコトコ
ガヤガヤ
アッナッタモ ワッタッシモ シージーシー♪
マミ (騒がしいのは騒がしいので…気が滅入るのよねえ………)
マミ (とりあえず肉コーナーをチェック、っと…)
マミ (あ、カツ用の豚ロース安いじゃない。100円引き……330gか、うん。ちょうどいいわね)
マミ (うーん、豚角煮も捨てがたいけど……)
マミ (豚バラもたしか昨日食べちゃったし、冷凍用にストックしておきましょう)
マミ (これだけじゃ足りないから、他には…ううんと)
マミ (あと…あれも…これも……それも……)
マミ「ふふ…おいしそうね……」ニマニマ
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/12(月) 23:46:21.07 ID:jQQogaMS0
マミ「さーて、でっきたっと♪」
マミ「いただきまーす!」
カチャカチャ サクッ ムグムグ…
マミ「うん。相変わらず、とんかつ作りの腕は……我ながら惚れ惚れするレベルにあるわね」
マミ「サクッとした衣、厚みがありながらもほどよく火の通った豚肉、文句の付け所がないわ」
モグムグ
マミ「揚げなすもいいわ……。しっかりとしみこんだ冷たい出汁が、食卓のちょっとした癒し……」
モグモグ ズズッ
マミ「何となく物足りない気がして、味噌汁にも豚入れちゃったけど……美味しいから良いわね」
ハムハム ムグムグ
マミ「ああ、この大学芋の甘み…!ふふ、女の子は甘い物に弱くてダメね…!」
マミ「……昔、お母さんがよく作ってくれたわね」
マミ (あなた、本当に甘い物が好きねえ、でもそんなに食べ過ぎちゃダメよ?って……)
マミ (………せっかくの食事中に、こんなこと考えるのはやめましょう)
マミ (美味しいご飯が食べられる。それ以上に幸せな事なんて無いんだから………)
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 00:03:03.70 ID:Wvd6meie0
マミ「ふいぃ、おなかいっぱい食べたし片付けもしたし………時間も頃合いね」
マミ「腹ごなしの運動代わりに、魔女退治のパトロールに出かけましょう」
――――――――――――――――――――
トコトコ
マミ (あら…あれは……)
まどか「ティヒヒ、今日は楽しかったね!ほむらちゃん!」
マミ (あ、こっちにくるわ!隠れなきゃ!) ササッ
ほむら「ええ……ちょっと楽しすぎて、遊びすぎてしまったわね。明日、起きられないかもしれないわ」
まどか「あ、ごめんね?ほむらちゃんの身体のこと……気を遣ってあげられなくて……」
ほむら「え、そういう意味ではないのよまどか。疲れたけれど、身体に害があるわけではないわ。むしろまどかと一緒で幸せで、私がお礼をいわなければならないくらいよ」
まどか「えへへ、そんなこと…私だって……///」
ティヒヒ ウフフ…
マミ (鹿目さんに暁美さん……そう、楽しんできたのね………ディ○ニーランド………)
マミ (…………一人で行っても……捕まらないかしらね?……後で調べてみましょう)
マミ「それにしても居ないわね、魔女……使い魔すら。無性にボコボコにしてやりたい夜に限ってこうなのよね」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 00:18:52.45 ID:Wvd6meie0
マミ「っらあああ!とどめだッ、薙ぎ払え!ティロ・フィナーレ ACT3!!」
ドガッ!ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
シュウゥゥゥ コロンッ
マミ「ハァッ、ハァッ……」
マミ「ふぅ、すっきりしたわね……。ちょっとやり過ぎちゃったかしら?」
マミ「途中から可哀想な気もしたけれど…仕方ないわよね。魔女は人類の敵だもの」
マミ (…………私の相手をしてくれるの、魔女ぐらいなものなのにね……)
マミ「さて、今日はこんなものかしらね。魔女の気配ももう感じられないし……家に帰ろうかしら」
マミ (………でも、家より………暗い街を歩いている方が、なんだか心が安まるのよね、不思議と)
マミ (……) トコトコ
マミ (……あら?)
マミ「あの眩いばかりの輝きを放つ楽園へ扉は………コンビニね。そういえば最近出来たって聞いたわね……ちょっと寄りましょう、暖かい物が欲しいわ」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 00:33:02.98 ID:Wvd6meie0
ブィーン ピロローン
店員「シャーセー!開店セール中につき各種商品お安くなっております!」
マミ (ふうん、結構いろいろあっていいじゃない)
マミ (人もあまり居ないし……暖かいし)
テクテク
マミ (え、おにぎり全品…100円?これも開店セールの一環なのね)
マミ (他のお総菜も50円から100円値引きされてるわね……うふふ、ちょっとお腹がすいてきたわ)
マミ「餃子……たこ焼き……サラダ……うん、テンション上がってきたわ……」
マミ「ソーセージおむすび?……試してみましょう」
マミ (とりあえずカゴが必要ね……)
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 00:43:10.61 ID:Wvd6meie0
マミ (うん、こんなものかしら。あとは…足を踏み入れていた時から惑わされていたあの香り……!でもレジに人が居ないわね)
マミ「……あの、レジ……お願いできますか?」
店員「あ、はい!すみません、お待たせしました」パタパタ
マミ「えーと、その…すみません、おでんって……」
店員「あ、はい。どれになさいますか?」
マミ「そうね……卵を…3つ。大根を3つと……あとはんぺんを1つ。……それから、がんもを2つと、牛すじ3本…くらいでいいかな」
店員「かしこまりました」
店員「こちら暖めの方どうなさいますか?」
マミ「あたため……?あ、ああ!お願いします」
店員「以上で3,702円になります」
マミ (あら、結構行ったわね……まあいいわ。ふふ、おいしそうだもの)
店員「はい、こちら300円とレシートのお返しになります」
ブィーン ピロローン 「アリガトウゴザーシター!」
マミ「さぁて、おうちに帰りましょう。楽しい夜食が待ってるわ!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 00:56:45.38 ID:Wvd6meie0
ギィーッ パタッ カチッ
マミ「ただいまー……」
マミ (……相変わらず、キュゥべえも居ないままね………)
マミ「うーん、先にシャワー浴びちゃおうかしら。何だかんだで結構、汗かいたみたいだし…」
スルスル パサッ
ガラガラガラ…パタン シャワワワワ…
――――――――――――――――――――
マミ「ふうー、さっぱりした……よし。食べますか!」
ガサガサッ ピリッ
マミ「うふふ、まずはやっぱり、おでんからよね……それもなんと言っても卵!」
ムグッ モグモグ…
マミ「……いいわ。いい。コンビニのおでんなんて初めて買ったから多少不安もあったけれど……これはいいわね」
モソ…モムモム…
マミ「うん、大根の味のしみ具合もばっちりじゃない。これはバカに出来ないわ……」
マミ (……ああ……癒される!)
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 01:07:32.73 ID:Wvd6meie0
ゴキュゴキュ プハッ
マミ「ぷはぁ………さて、おにぎりはと」
ピリリッ ハムッ ムグムグ…
マミ「……なるほどチャーハンだわ。味は濃いけれど…夜食にはこのくらいがいいのかも」
ポロッ
マミ「あら、ちょっと……ううん、海苔がないせいでこぼれるわね………この点はマイナスかしら」
ピリピリ…モグッ
マミ「う、あっ、やだ……このソーセージ、ズレるじゃない……おいしいけど。手についちゃった……なんだかおにぎりは食べづらいのね」
ガサゴソ ピリリッ
マミ「さっぱりとした冷や奴で持ち直しましょう……それにしてもこの溢れていくゴミ……」
マミ (背徳感の裏に………不思議な高揚感があるのはなぜかしら……)
マミ「……うん。暖めた物と触れていたせいかしら、ちょっとヌルくなっているけれど……舌の上で溶ける冷たい感触は失われていないわ」
マミ (おいしい。しあわせ。おいしい。しあわせ。ふふふ……)
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 01:20:23.18 ID:Wvd6meie0
マミ「えへへ、おなかいっぱいね……」
マミ (……さすがの私も……後悔の片鱗のような物を感じ無くもないけれど)
マミ「……あ、そういえば。ケーキを半ホール、残していたんだっけ」
マミ「うーん……」
マミ (無理すれば行けないこともないけれど………)
マミ「……明日の朝食のデザートにとっておきましょう。うん、それがいいわね」
マミ「ううーん、もうそろそろ……眠い……」フワァーワワワ…
マミ「明日は学校だし、いい加減寝た方がいいわね……ふあ……」 ドサッ
マミ「今日も一杯………食べちゃったなぁ…………」
マミ (食べている間だけは……一人でいる寂しさ……忘れられる……から………)
マミ「……zzz」
ガサッ
QB「………」
QB「マミ、すまないね………」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 01:31:20.27 ID:Wvd6meie0
――――――――――――――――――――
――――――――――
?「ソウルジェムを?『食事』で浄化している?」
QB「そう、巴マミは……原因は分からないけれど、他の魔法少女とは違ってやけにものを食べるんだ」
QB「人類の調査データから見ても、明らかに異常に……少なくとも、人の二~三倍は食べているだろうね。正直、ハードウェアの性能に影響するレベルなんだ」
QB「彼女はともかく一人で『寂しがり屋』というタイプに属するらしい。統計的に見れば、このタイプは魔女として孵化させやすいはずなんだけど……」
?「それを阻害しているのが食事だと言うのか」
QB「僕の意見ではね」
?「しかし君、そんなこと今まで無かった。それは分かっているだろう?」
QB「もちろんだよ。でも現実に……エネルギー効率はかなり悪いけれど、彼女は食べ物でわずかにソウルジェムの濁りを消しているようなんだ」
?「確かに、貰ったデータでは……異常が起きていることは明らかだ」
?「だがもう少し確かなデータが欲しい……ううん」
?「そうだ。何かしらの方法で、彼女のソウルジェムの濁りを加速してみれば、もう少し確かなデータが取れるだろう。やってもらえるね」
QB「………わかったよ。やってみよう」
?「人類にとって『食事』というものがそれほどの価値を持つものなのか、フフ、なかなかいい研究テーマが出来たじゃないか」
QB「………」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 01:38:00.83 ID:Wvd6meie0
――――――――――――――――――――
――――――――――
マミ「……」スゥ… スゥ…
QB「すまないね……これも、仕事の一環として……やらなければならなかったんだ」
マミ「………ウウッ ……ズッ…」
マミ「………」スゥ…
QB「結局、マミの特殊性によるものかはわからないが、僕がわざと君を一人にするようになってから…食事の量は明らかに増えていた」
QB「ソウルジェムの濁りも加速したけれど……それが、浄化されていた」
QB「まあこれがすぐに何か影響することは無いだろう。せいぜい数十年は、あの人はデータを弄んでいるだけになるだろうし……」
QB「それにしても、この計画を実行している間……どうしてか僕は、仕事をやる身体が重かった。今までこんなことなかったのに……」
QB「だからマミ。明日からは……寂しい想いはさせないから……」
QB「いっしょにいよう。なぜか分からないけど、僕はそうしなくちゃいけない気がするんだ……」
QB「明日は、となりでおはようの挨拶をするよ」
QB「……おやすみ、マミ」
~fin~
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/13(火) 01:39:30.13 ID:Wvd6meie0
ごめんね。僕はマミさんの休日が読みたかったんだけど…誰も書かなかったから……
マミ「やっぱりお昼はたらこスパゲティよね」