1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:07:54.70 ID:lNeP00HX0
咲「縛り過ぎて頭のネジでも飛びましたか?…時間なのでそろそろ行って来ます」
煌「頑張って下さい!咲ちゃん!」
哩「ふん、澄ましてから居られるんも今んうちやけん。羞恥に歪む顔ばお茶ん間に披露させてやるとよ」
姫子「ど畜生発言ですね。昔んカッコよかぶちょーは何処に行ってしもたんやか」
哩「言うてろ。美子、仁美!始めるぞ!」
美子「あのー本当にやると?」
仁美「何もかんも変態部長の責任、うちらは悪くなか」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:09:42.74 ID:lNeP00HX0
インターハイ決勝
咲「カン、ツモ4000オール」
淡「サキは相変わらず強いね~でも今日は負けないよ!」
霞「あらあら、お姉さんだってこのままじゃ終わらないわよ?」
恭子「うちかてまだチャンスはある…!大阪の意地見せたるわ!」
咲「はい!勝つのは新道寺ですけどね……ひゃんっ!?」ビクッ
淡「!ビックリしたーいきなりどうしたの?」
咲「大丈夫!ごめんね?」アセアセ
淡「まあ良いけど…ほら、サキの連荘だよ」
咲(控え室出る前に言ってたのはこの事か。あの変態…!満貫以下ならどうにか我慢出来るけど、跳満倍満が来たらヤバイ!)
咲(てかこれ試合に何も関係無いじゃん!むしろ妨害じゃん!…こうなったらさっさと親流して貰って速攻で試合を終わらせよう…こんなに強い人達と打てる機会そうそう無いのに)グスン
咲「一本場です…」
哩(東場は焦らしに徹するとよ、本番はオーラス)ニヤニヤ
姫子(正直良心ん呵責がヤバイ…今ん私に出来る事は速攻で場ば流してからぶちょーに上がられん事だけ)
美子(オーラスだけは速攻で流す…下手したら退部する言われても文句言えなかね)
仁美(煌ん視線が痛か…)
煌「」ジトー
何のかんのでオーラス
哩「まさかここまで上手く行くは思わんかった、ツモ」パラパラ
姫子(上がられた!?ごめん咲…!染め手っぽいけん7翻縛りぐらいか?)
美子「!?そげな事…」
仁美「あり得なか!?」
哩「役満縛り、クリア」ゴッ
咲(ここまで1、2翻縛りばっかりだったから何とかここまで耐えられた…大きいのが来る前に終わらせる!)
咲「ツモ、2000.4000」
咲(やった!終わった!早く控え室に戻って文句言わなきゃ……!?!?!?)
咲「あっいやっ!やっんんーーーー!!!!!!」ビクンビクン
咲「あっ…」バタッ
淡「さっサキ!?大丈夫!?」ゆさゆさ
霞「あっあらあら、どうしたのかしら」オロオロ
恭子「…いや今のって」カァー
恒子『優勝は新道寺女子に決まりましたーー!』
健夜『対局終了と同時に宮永選手が倒れましたね。園城寺選手の様に無茶をし過ぎている印象は無かったのですが…心配ですね』
恒子『うーん無茶ねぇ…』
健夜『どうしたの?顔も赤かったし体調が優れなかったんじゃ無いのかな?』
恒子『体調不良って事?私てっきりローターでも仕込まれてるんだと思ってたよー』あはは
健夜『何言ってるのこーこちゃん!?これ全国放送だよ!?』
後日
部室
哩「花田ばこっち側に引き込もうと思う」
姫子「こっち側って何ですか、ぶちょーば一緒にせんでくれませんかね」
仁美「心外やね」チュー
美子「そろそろやめておかんと本気で嫌われるとよ?」
哩「なんだ私だけ変態みたいな言い方してから、お前らだってなんだかんだでノリノリやったじゃなかか」
姫子「そいは、まあ…」
仁美「あん状態にそそられ無か方のどーかしとる」
美子「ばってんどうするんたい?咲とは仲良しとよ、花田ちゃん」
哩「…いっちゃん仲のよかんは私ばってん」ボソッ
仁美「なん張り合っとる」
哩「ふんっ、まあよか。…何のためにわざわざ二人ば追い出したと思っとる」ニヤリ
姫子「まさか、またやる気ですか?」
哩「第二弾スタートよ」
咲「私だけでも大丈夫でしたのに…付き合わせてしまってすみません」
煌「いえいえ、この程度お安い御用です。ましてや咲ちゃんはレギュラー何ですから、私に押し付けても良かったんですよ?」
咲「そんなっ…私が来たからですよね…」
煌「おや、逆に気を遣わせてしまいましたね。これはすばらじゃない…私には来年があります。自力で勝ち取って見せますよ!」
咲「はい、頑張りましょう!」
煌「すばらです。そうだ、珍しく二人きりになれたのですから、ちょっと寄り道しちゃいましょうか?」
咲「え?いいんでしょうか…」
煌「ちょっとぐらい大丈夫ですよ!あそこでお茶しましょうか、奢りますよー」
咲「はい、ありがとうございます!」
煌「さて、取り敢えずこの前の事を謝っておきましょう。部長たちの暴走を止められず申し訳ありませんでした」ぺっこりん
咲「何で花田先輩が謝るんですか!悪いのは全部あのへんた、いや部長のせい何ですから、頭上げて下さい!」
煌「しかし、止められなかったのもまた事実。咲ちゃんに恥ずかしい思いをさせてしまったのも事実です」
咲「あう…それは確かに恥ずかしかったですけど、あまり思い出させないで下さい」カァ
煌「これは無神経でした。突然謝られても困りますよね…私の自己満足に付き合わせてしまって、重ね重ねすばらじゃない…」
咲「その気持ちだけでも凄く嬉しいです、全く部長には花田先輩を見習って欲しいですよ」
煌「今でも頼りになる先輩ではあるんですが、最近自制が効かない節がありますね」あはは
咲「困ったもんですよ、本当に恥ずかしかったんですから…」
煌「次が無い事を期待しましょう。じゃあそろそろ戻りますか」ガタッ
咲「わっもう結構時間立ってましたね。えっとお金は…」ゴソゴソ
煌「こういう時は先輩に格好付けさせるものですよ」スッ
咲「分かりました。ご馳走様です!」
煌「いいって事ですよ」
咲(本当に優しい先輩だなー花田先輩。部長ももうちょっと優しくしてくれたらもっと……って何考えてるんだろ)
咲「ひゃんっ!?ってまた!?」
煌「どうしました!?」
咲「花田先輩…!」ガシッ
煌「あの!咲ちゃん!?」あたふた
咲「顔は見ないで下さい…!」プルプル
煌「と、取り敢えず出ましょう!」タッタッタ
アリガトウゴザイマシター
咲「はあはあ…」
煌「もしかして、また?」
咲「そうみたいです…あの先輩?」
煌「はい!私に出来る事なら何でも言って下さい!」
咲「私もう限界で…次がいつ来るかも知れないですし、人の居無い所に連れてってくれませんか?」ギュッ
煌「…すばらーーー!?!?」
哩「なあ」
仁美「どげんしとった?」
哩「これ向こうん様子の分からんから微妙やね」
姫子「今更なん言うてるんですか」
美子「遅過ぎたい」
哩「いや、私の知らん所で唐突に訪れる快楽に身悶えとるとか興奮するやろうなと思ったんやけど…」
仁美「もう冷静な判断の出来無か段階まで来てしまっとったんやね」
哩「あれ?なんか不安になって来よるぞ?花田に取られでもしたらどげんしよー…」
姫子「あん人畜無害な花田がですか?あり得なかろう、もしそーばってん自業自得やけど」
美子「取られるて…そもそも部長咲と付き合っとる訳じゃなかろう」
哩「うー不安たい…ちょー帰り遅くなかね?はよ帰って来ーい」
また後日
哩「部活ん後ウチに来い。これは部長命令やけん」
咲「はい?」
ーーーーー
ーー
咲(いきなりどうしたんだろ…?と言うか部長の家とか久しぶりだよ、緊張するなー)
咲(材料はこんなもんで良いかな。あまり自分で料理しないって言ってたし、折角だから何か作ってあげよう。喜んでくれるかな…)
ピンポーン
咲「」ドキドキ
哩「おう、待っとったよ。まあ上がってくれ」
咲「はい、お邪魔します!」
咲(私服もカッコ良いな~これで変態じゃなければ完璧なのに…)
哩「……」
咲「私今日料理作ろうと思って、材料買って来たんです。キッチンお借りして大丈夫ですか?」
哩「そいは助かるとよ。わざわざすまんなーキッチンこっちばい」
咲「このぐらいお安い御用ですよ。じゃあちょっと待ってて下さいね」
哩「ああ、楽しみにしとるよ」
ーーーーー
ーー
咲「うん、こんな所かな」
哩「もう出来よるか?手伝えなくて悪かね」
咲「いえ、後はちょっとだけ寝かせれば完成ですね」
哩「そーか、お疲れさん。お茶入れとるけんこっち来て座っとれ」
咲「あ、ありがとうございます」
哩「なあ咲…」ガシッ
咲「え?うわっ!」ドタッ
咲(おっ押し倒されちゃった…!?そんな、心の準備が…!)
咲「あのー部長?」ドキドキ
哩「花田とは何も無かったと?」
咲「……は?」
哩「花田と寝たんかって聞いとる」
咲「そんな訳無いじゃ無いですか!怒りますよ!?」
哩「口では何とでも言うけん。まあ私は気にせんばってん…」
咲「っ!?気にせんって…何ですか?」プルプル
哩「?ああ、気にせんってのは語弊があっけんな、私はただ、お前は気持ち良くさせてくれるなら誰でもよかんかって聞いとう」
咲「っ!?」
パシッ
咲「……結局、部長は私の反応を見て遊んでただけ何ですね…最低、もう……バカみたい」ポロポロ
哩「さ、咲?」オロオロ
咲「必要とされてるって思ってた…だから恥ずかしさ以上に嬉しかった…自惚れだったみたいですけど」ポロポロ
哩「違う!私は…」
咲「何が違うんですか!私が誰かに抱かれても気にしないんでしょ!?分かってます、私が勝手に勘違いしてただけで部長は悪くありません…」ポロポロ
咲「今日は帰ります…失礼しました」タッタッタ
バタン
哩「……勘違いじゃなかばってん、なんやっとるんやろ」はぁ
哩(テンパっとったんは認めるばってん、調子乗り過ぎた…)
哩(あいつん優しさにつけ込んで、何しても何のかんの許しとってくれるって勝手に思い込んで)
哩(むしろ殴られて良か、あんまま抵抗されなかったら…)
哩「ごめんな…味よく分からん」モグモグ
哩(覚悟ば決めるとよ。そんために私のするべき事は…)
数ヶ月前
私が新道寺に来たのは父親の転勤に付き添ったからと言う事になっているが、それは要因の一つでしかない。
清澄高校がインターハイを制し、お姉ちゃんと和解した私は一度白糸台高校に転校していた。
照「咲が居るなら、白糸台の優勝で決まりだね」
笑顔でそう言ったお姉ちゃんの期待に応えるべく、私は無我夢中で練習に明け暮れた。それがどんな結果を招くか考えもせずただひたすらに。
結論から言うと私は麻雀部を壊した。正確に言うと部員を半分以上減らした。私と打つのが怖いそうだ。その中には将来有望な子が何人もいた。
淡「サキは悪く無いよ!あいつらがこんじょーなしだっただけだって!」
淡ちゃんはそう言ってくれたが、周囲の目は入部した直後の期待や尊敬の眼差しから、気味の悪いものを見る目に変わっていた。
そうなると話は単純である。当然の成り行きで私はいじめを受けるようになった。いや、いじめと言うには語弊があるかもしれない。とにかくみんな私と関わりたく無いのだ。
菫「本当にすまない…頼りにならない部長で本当に…」
悔しそうな顔で謝罪の言葉を繰り返す菫部長に、申し訳無い気持ちを抱えつつ私は白糸台高校麻雀部から姿を消した。
結局私がした事はお姉ちゃんが守って来た麻雀部を壊しただけ、自分の浅はかさに耐え切れず涙を流した。
当然白糸台に居られるはずも無く、お姉ちゃんとの生活は僅か数ヶ月で終わりを告げた。
長野に帰ろうとも思ったが、顔を合わせ辛かった。きっと長野のみんなは私を温かく迎えてくれるだろう。その温もりは今最も欲しているものであり、最も恐れているものでもあった。
もしみんなにあんな目で見られたら?私はきっと壊れてしまうだろう。
しかしそうも言っていられない。転校のタイムリミットは刻一刻と迫っている。私は相談相手に和ちゃんと優希ちゃんを選んだ。
二人は真っ先に長野に帰ってくる事を進めてくれた。その優しさにまたちょっと泣いた。
私の意見を汲んでくれた二人が次に進めてくれたのは、新道寺女子だった。何でもここには二人の中学時代の先輩が居るらしく、彼女ならきっと私の力になってくれるとの事だったのですが、
哩「あんた、宮永咲か?」
運命とは不思議なもので、私を救ってくれたのは変な人でした。
ーーーーー
ーー
咲「麻雀部の勧誘でしたらお断りしますよ」
哩「…てい」チョップ
咲「痛っ…何するんですか!?」ヒリヒリ
哩「どうせ勧誘やろ?って顔がムカついたからつい」
咲「だからって叩く事無いのに…」ヒリヒリ
哩「ごめんごめん、お詫びにこん辺りん案内ばしてやるとよ。ああ、勧誘する気は本当に無いから安心しとってくれ」
咲「何もそこまでして頂かなくても、悪いですよ…」
哩「私がしたいからするんやけん、いいから付き合え」グイ
咲「わっ!あの、どうしてそこまで私に?」
哩「…一目惚れって言ったら信じるか?」ニヤリ
咲「へ?」
冗談だと分かっていても、妖しく微笑んだこの人は凄く綺麗で、鼓動が速くなるのも仕方の無い事でした。
哩「こん辺りで買い物ばするならここにくればよか、大体揃っとる」
哩「本屋?ここにもそこそこふとか本屋ならあっけんばってん、折角やけんこん辺りでいっちゃん太か所に連れてっちゃる」
哩「家はどこよ?安いスーパー知っとった方のよかやろ?」
哩「遊ぶ場所はなんするかによるばってん、まあ一通り周っとくか!っちゅうかお前友達げな出来よるか?最近私っとばっか一緒におるとやろ」
私は放課後と休日の殆どを白水先輩と過ごした。先輩はきっと事情を知っているのだろう、麻雀関係の話題は一切口に出さなかった。
優しい人だと思った。何故か時折私の身体を必要以上に触ってきたりしたが、先輩なりのスキンシップ方法なのだろうと勝手に納得した。……嫌では無かったし。
最近ずっと白水先輩の事ばかり考えている。もっともっと一緒に居たいと思っている。
傷心の時に優しくされたから、一緒に居ると楽しいから、言葉にしてしまえばそれだけで説明がついてしまう。何とも単純な話である。
でも間違い無く、これが私の初恋だった。
気付いたら私は麻雀部の前に立っていた。まだ懲り無いのかと我ながら呆れる。部屋の中から牌の音が聞こえ、私の手が震える。
もし同じ事をしてしまったらどうしよう。先輩の優しい眼差しが気味の悪いものを見る目に変わったら…私には耐えられそうも無い。
そもそもここに来た理由だって、部活の間も側に居たいと言う酷く自分勝手なものだ。
リスクと天秤に掛けたら比べるまでも無い、やっぱり帰ろう。
煌「何処に行くのですか?」
咲「はい?」
煌「これは失礼、自己紹介がまだでしたね。新道寺女子麻雀部二年の花田煌です」
咲「ご丁寧にどうも、一年の宮永咲です」
煌「和たちから話は聞いています。挨拶が遅れてしまい申し訳ありませんでしたね」
咲「!そうですか、あなたが…」
煌「麻雀部に用があって来たのでしょう?ささ、入って下さい」
咲「いえ、やっぱり帰ります」
煌「おや、何か用事でも?」
咲「聞いているなら分かるでしょう?私はここに居ちゃいけない人間です」
煌「誰がそんなことを?」
咲「誰って訳じゃ無いですけど…知ってるんですよね?」
煌「ええ、知っています。それと何か関係が?」
咲「あの…おちょくってます?」
煌「ふむ…少し場所を変えましょうか」スタスタ
咲(何がしたいんだろ?)スタスタ
ーーーーー
ーー
空き教室
煌「ここなら滅多に人は来ません、ちょっとお話しましょうか」
咲「はあ…」
煌「また麻雀を始める気になられたのでは無いのですか?」
咲「麻雀は…今でも好きです。ただ知ってると思いますが、私の麻雀は人を壊します」
煌「…私はその場に居た訳では無いので、勝手な解釈を混ぜつつ話をしますが宜しいですか?」
咲「?はい、お願いします」
煌「では…まず始めに白糸台の麻雀部を辞めた部員の殆どは三軍以下の一年生だそうですね?」
咲「その通りです、良くご存知ですね。」
煌「そして、部員が去ったのは貴方のせいだという噂が流れ始めた…」
咲「…そうです」
煌「今更こんな事言われてもと思うかも知れませんが、この時点で貴方に落ち度は何一つ無いと思います。遅かれ早かれ彼女達は麻雀部を辞めていたでしょう、貴方は口実に使われただけです…すばらじゃない」
咲「それは…何となく分かってました」
煌「そこで責任を感じた貴方はどうにかしようと考え…手に染み付いた技能である手加減を選択してしまった」
咲「……」
煌「私は才能に恵まれた方では無いので、彼女達の苦悩を完全には理解出来ませんが…悔しかったのでしょうね。ここも強豪校ではありますが、王者白糸台で日々研鑽を積んでいるというプライドはうちの比では無いのでしょう」
煌「叩き潰されるなら分かりやすい、実際貴方の実力は圧倒的だった」
煌「全力で向かっても届かない遥か高みに存在する、そんな事は分かっていた。でも、ならそこを目指せば良い。それだけの才も彼女達にはあったのでしょう」
煌「しかし手加減されるとなると話は変わって来ます。目標が突然消え、焦ったんですね。貴方に本気を出させる為に戦いを挑み続けた。しかし、その悉くを退ける貴方に彼女達は恐怖を覚えた」
煌「遥か高みに輝いていた目標は、底の見えない不気味なものに姿を変えてしまった…人は理解の出来ない事に恐怖を感じるものです」
煌「そして彼女達は麻雀部から姿を消した…辛い事を思い出させてしまい、申し訳ありませんね」
咲「…どうすれば良かったんでしょうか」ポロポロ
煌「……」
咲「優しい先輩だったんです、ライバルだって、言ってくれた子も居たんです」ポロポロ
咲「そんなみんなの気持ちを踏みにじったんですよ私は…出て行く時一人が言ったんです、お前は人じゃないって…」ポロポロ
咲「やっぱり私は麻雀をしていて良い人間じゃ無いんですよ。全くどのツラ下げて部室の前まで行ったんだか…」ゴシゴシ
煌「そうでしょうか?私はそうは思いませんが」
咲「…気休めは止めて下さい」
煌「貴方は麻雀を続けるべきです。自分の為にも、辞めてしまった部員の為にも」
咲「そんな都合良く考えられませんよ…何より私が部室の前に立っていたのは本当に自分勝手な理由です。軽蔑されて当然な理由何ですよ?」
煌「理由は何でも良いのでは無いでしょうか。大事なのは、もう一度牌を握り頂点に立つ事だと思います」
咲「頂点?」
煌「そう、一番になるのです。少し私の話をしても?」
咲「?ええ…」
煌「貴方のお姉さんとの対局…私は楽しかったですよ?」
咲「え?」
煌「実力差は比べ物になりませんでしたが、お互いが全てを出し切って戦った後に暗い感情何て残らないのですよ。失点でチームに迷惑を掛けた事による申し訳無さはありましたが…」あはは
咲「……」
煌「宮永照こそが、貴方の目指すべき姿だと私は思います。強さだけの話ではありません、その気高さこそが王者たる所以なのです」
煌「貴方は優しい子です。ただ、かなり不器用ですね?少しは人に頼る事を覚えなさい。まだ一年生何ですから。迷惑を掛けても良いんですよ?」
咲「良いんでしょうか…また誰かを壊してしまうかも知れないんですよ?」
煌「その心配は無いと思いますが…もしそうなりそうになったら、部長に叱ってもらいましょうか」
咲「え?」
煌「あれ?知り合い何ですよね?良く貴方の話をしてますよ」
咲「そうなんですか…ちっちなみにどんな話を?」
煌「あー…まあ知らない方が良い事ってあるもんですよ」ははは
咲「そうですか…私、白水先輩に迷惑掛けてばっかりだから…」はあ
煌「あーそういう事じゃないから安心して下さい。まあ入部すれば分かる事ですよ!」
咲「でも、他にも目的があるんですよ!?私は…」
煌「部長の事が好きなんですよね?すばらですねー青春ですね!」
咲「えっ…!?何でそれを!?」
煌「何でって…分かりやすいですよ?」
咲「そうなんですか!?…内緒ですよ?」
煌「分かりました。二人の秘密ですね」
咲「お願いしますよ?…つまり好きな人と一緒に居たいから入部したいって事ですよ、そんなの…駄目でしょ?」
煌「そんな事はありません!女子高生が恋に生きて何が悪いんですか!」
咲「」グスン
煌「どっどうしました!?」オロオロ
咲「いえ、すみません。私…麻雀がしたいです!白水先輩の近くにも居たいです!」
咲「私をその気にさせた責任、取ってくれるんですよね?」ニコッ
煌「お任せ下さい!不肖花田煌、部活の事から恋愛事情までバッチリサポートさせて頂きます!」
咲「はい、お願いしますね」クスクス
ガシッ
哩「部活サボって後輩と密会か、よかご身分だな花田?」
煌「ひゃっ!?」
哩「人んお気に入りに手ば出した挙句泣かせるとか、良い子だったお前は何処に行ってしもたんだか」グリグリ
煌「いた、痛いです部長!それに手なんて出してません!」
咲「えい!」ダキッ
哩「うわっ!どげんしたと?」
咲「これから宜しくお願いしますね?白水部長!」
哩「おお、部長?…ん?なんの話?」グリグリ
煌「とりあえず離して下さいー!」ジタバタ
数日後私は花田先輩の言っていた事の意味を思い知る事になった。
リザベーションって怖い、そう思いました。
ーーーーー
ーー
回想終了
部活終了後の部室
哩「今日、咲に告白しよう思っとる」
姫子「そん溢れんばかりん変態性をですか?」
哩「茶化すな…真面目な話やけん」
姫子「じゃあ何と?こう言っちゃなしてするばってん、絶対成功するって思おっちゃけど…」
哩「お前もそー思うか?」
姫子「…惚気なら帰りますよ?」
哩「姫子には言うておかんといけん思ってな…すまん」
姫子「何のすまんとですか…幸せになって下さい、応援してます」
哩「すまん…」
姫子「ぶちょー…もしあん子がうちに来なかったら、うちらどげんなっとったんでしょうね?」
哩「そいは…そいでも何処かで咲に会って、好きになりよったと思う」
姫子「案外ロマンチストやねぶちょー」クスクス
哩「姫子…」
姫子「そいば聞けて安心しました…はよ行って下さい、女の子ば待たせちゃいけんですよ?」
哩「姫子、ありがとな。お前は私ん大切な後輩やけん、そいはこれからも変わらん…じゃあ、またな」
タッタッタ
姫子「後輩かー、なんやってたんやろ私…」
煌「姫子…良く頑張ったね」
姫子「盗み聞き?趣味悪かね」
煌「ごめん」
姫子「ぶちょー…もう行った?」
煌「うん、ものすごいダッシュで横を通り過ぎていったよ」
姫子「ほんと夢中なんね…いっそ清々しいわ」
煌「そうだね」
姫子「なあ花田、私頑張ったよね?」
煌「うん」
姫子「ちょっと胸借りてもよか?」
煌「あまり柔らかく無いかも知れないけど、それでも良いなら」
ギュッ
姫子「ずっと前から好いとった」ポロポロ
煌「知ってる」
姫子「諦め切れ無いよ…ずっとずっと好いとーったんに!」ポロポロ
煌「……」
姫子「悔しかよ花田ぁ…何で私じゃ無いの?」ポロポロ
姫子「明日からどげん顔してからぶちょーと咲に会えばよかと?心から応援出来とらんのに、笑顔なんて無理だよぉ」ポロポロ
煌「無理に笑う事無いよ。部活だって休んで良い」
姫子「そげな事したら二人に心配掛ける」グスン
煌「心配させれば良いんだよ、今姫子はこんなに辛い思いをしてるんだから」
姫子「ありがとう…花田はほんと良いやつやね」
煌(違う…私は酷い人間だ)
姫子「ぶちょーは咲ん昔ん事知らないんだったな?」
煌「多分」
姫子「一目惚れってやつか…同情やったら幾らばってん攻めようがあったんやけど」あはは
煌(相談と称して私は咲ちゃんの事を姫子に話して同情心を誘った。最低だ、姫子の恋路を邪魔しておいて何が…)ポロポロ
姫子「…何で花田が泣くと?」
煌「ごめん、ごめんね」ポロポロ
姫子「私はまだ泣き足りないってのに」ナデナデ
煌(いつか全てを話す、きっと軽蔑されるだろう…でも今だけは)ポロポロ
煌(今だけは、姫子の側に…)
白水宅前
哩「悪い、待ったか?」ハアハア
咲「はい、結構」
哩「そーか…まあ入れ」
咲「はい」
咲「部長の家、あの時以来ですね」
哩「あんときは、すまんかった」
咲「気にしないで下さい。料理、どうでしたか?美味しかったですか?」
哩「正直よう分からんかった」
咲「結構自信作だったのに、ちゃんと味わって食べて下さいよ」クス
哩「また作ってくれんね」
咲「辞めて下さいよ…期待させるような言い方」
哩「期待しちゃいかんとよ?」
咲「もう辞めてよ…これ以上惨めな思いさせないで下さい…」
哩「咲、私は…」
咲「部長何だかんだで優しいから…あの時傷心中だった私に同情してくれたんですよね?それだけなのに、私が分不相応な期待をして、勝手に裏切られた気持ちになってるだけ」
咲「気持ち悪いですよね、でも私…部長にだけは嫌われたく無いんです。何でもしますから、側に居られるだけで良いですから、一緒に居させて下さい」ポロポロ
哩「盛り上がっとるとこ悪かんばってん…なんん話しよっと?」
咲「………へ?」
哩「!?ひょっとしてお前、誰かにいじめられよったんか!?そいつばん名前教えろ!今すぐボコボコにしてやるけん!!」ゴゴゴ
咲「あの…ほんとに知らないんですか?」
哩「何が!!」
咲「あのですね…」
過去のあれこれ説明中
哩「そげな事が…辛かったなぁ咲」ポロポロ
咲「まさか本当に知らないとは…あれ?じゃあ何で部長は私に?」
哩「おっと、そーやった。話ん腰ば折らんけんね全く…」ふぅ
咲「…私のせい何ですか?」
哩「こほん、えー恥ずかしい話、私は今まで自分ん事ばMだって思っとった」
咲「本当に恥ずかしい話ですね!?いきなり何ですか!?」
哩「黙って聞いとれ…ばってんそいは間違いやった…お前ば見た瞬間、私ん中で衝撃が走った」
哩「こん気持ちば確かめる為にお前に会いまくった。待ち伏せや尾行なんかもやった
…」
咲「そんな事してたんですか…」
哩「そいで、何度も会ううちに、疑問は確信に変わったとよ。私ば慕ってピョコピョコくっ付いてくる咲ば見て私は…」
哩「ああ、こいつをメチャクチャにしたいなーって思ったんよ」
咲「……………は?」カタカタ
哩「最初はセクハラされて恥ずかしがるお前ば見るだけで満足しとった」
哩「ばってんすぐそん程度や満足出来のーなった。そん時だ、お前が麻雀部に来よるんは」
哩「そいでうちに天啓の降りて来よる。リザベーションば使えば合法的にこいつばイかせられるんじゃなかと!」
咲「とりあえず麻雀の神様に土下座して下さい」
哩「始めてお前に役満縛りばした時ん顔は今でん良く覚えとう。よくお世話になってるしな」
咲「おっお世話って!」カァ
哩「部活にも慣れて、私に対してちょこっと生意気な態度んお前も私ん妄想によかアクセントばくれた」
哩「縛り上げてイかせて欲しかって泣き叫ぶお前ば一晩中焦らし続ける話は私んコレクションん中ばってん屈指ん出来やけん」
咲「」
哩「まあ何が言いたいかと言うと…咲の事が大好きだ。ずっとお前を私ん側に縛り付けたい」
咲「こっこの流れで告白ですか!?」
哩「返事、聞かせてくれんか?」
咲「…私、めんどくさいですよ?」
哩「知っとる」
咲「嫉妬深いし、すぐ泣くし」
哩「そそるわ」
咲「しょ、しょうがないですね!こんなどうしようも無い変態を受け入れてくれる人何て早々居ないでしょうし?」
哩「咲が受け入れてくれれば他はどげんでんよか」
咲「私が、めんどう見て、あげないと」ポロポロ
咲「ち、違うんです、これはいやだからじゃなくて」ポロポロ
グイッ
哩「好いとーよ、咲」
咲「私も大好きです、ぶちょ、んむっ!?」
哩「んっ…」
咲「あっんん…」
ーーーーー
ーー
哩「咲…よかと?」
咲「はい、私を貴方のモノにして下さい」
哩「っ!あんまし煽るな…我慢出来なくなる」
咲「ごめんなさい。嬉しいんです…貴方に求められるのが、一度は諦めた分余計に」
哩「初めて、だよな?」
咲「違うって言ったらどうしますか?」クス
哩「そいつば殺してくる」
咲「そうですか、安心して下さい。今まで私がこんなに好きになったのは貴方が初めてです」
哩「これから先ずっと私無しや居られなくしてやるけん、心配せんね」ギュッ
咲「それなら安心ですね」ギュッ
哩「私も初めてやけん、痛かったら言うんよ?」
咲「いえ、止めません。最後までして下さい」
哩「咲…分かった。すぐ終わらすからきばってくれ」
咲「すぐ終わらせる何て言わないで下さい。その痛みが部長のモノになる実感をくれるんですから」
哩「お前…私の事変態呼ばわりする癖に自分も大概やね」
咲「言ったでしょ?めんどくさいって…引きますか?」
哩「いや、相性バッチリ過ぎて驚いとう」
咲「そうですね」クス
哩「じゃあそろそろ行くぞ?」
咲「その前に、もう一度キスして下さい」
哩「ああ、んむ……ん…」
咲「ん…はあ……あ………きゃっ!?」
哩「恥ずかしか?」
咲「だって私、ちっちゃいですし…」
哩「綺麗ばい」
咲「う、うそですよ…んんっ…」
哩「そーやなかったら、こげんなこつせん」
咲「そんな……あ、あっ…はぁぁ」
咲「んあっあ……んん…んーーーっ!」ギューッ
哩「だっ大丈夫か?んむっ!?」
咲「んん、ん…れろ、ん…」
哩「んむ……はぁ……下触るぞ…」
咲「はいっ…うん、んあ……やぁぁ、そこ変な感じです……んっ」
咲「んあっ、あ、……部長…ん、んっ!」
哩「こげんなときぐらい名前で呼べ」
咲「んあっ!……哩さん!…つよすぎ…んっー!」
咲「あぅぅ…はあっ、イきそう、ですっ……私、あ、あ、あーー!」
哩「」スッ
咲「んえ!?……うぅぅ…うぅぅーーっ!!」
咲「いじわるしないでっ!…やっ!?あ…んんっ!」
哩「んむっ……れろ、…んん」
咲「んんっ!……はぁ、れろ…」
哩「…いくぞ」
咲「お願いします……んあっ……あ、あ……っ!!」
哩「……っっ」
咲「んっ……はぁ…はぁぁ…」
咲「…………っっ!?」
咲「んんーーーーいっっ!!!」
哩「大丈夫か!?」
咲「は、はい……はぁ、はぁ、はぁぁっ」
哩「続けられるか?」
咲「続けて、くれなきゃいやです…」
咲「んく……ん、んっんーーーっっ」
咲「はァーーいぃっっ!」
咲「ううぁ、んあ、あ、あ、はぁ……まいるさんっ…」
咲「んあっ!ん……んむ、れろ、ん」
哩「好いとーよ、咲。んむ……ん」
咲「んむっ!?…はぁ、わたしも、好きです!…あああ、んあ、ん、れろ…んん、んーっんんーーっ!」
咲「まいるさん、まいるさん、……あああ………っっ!!!!」
ーーーーー
ーー
咲「はぁ……ん……はぁぁ…」
哩「良く頑張ったな」ナデナデ
咲「すみ、ません…私だけ…」
哩「いや、お前ば弄ってるっときに二回ぐらいイったからおあいこやけん」
咲「見上げた変態ですね…それで嬉しいと思っちゃう辺り私も同類ですけど」
哩「好いとーよ、咲」ギュッ
咲「あっ、私も大好きです。えへへ」ギュッ
咲「こうやってギュッってするの好きです、まいるさんの中に収まる感じが凄く良いです」
哩「私も、咲ば独り占め出来るから好いとー」
咲「誰にも渡さないで下さいね?もしそんな事したら…」
哩「したら?私を刺すか?」
咲「死にます。私が」
哩「そーか…そいは大変やね」
咲「そーです、大変です」
哩「本当に重いな、お前」
咲「!嫌っちゃいやですっ」ギュッ
哩「嫌うわけ無かやろ、なあ咲?」
咲「はい?…んっ!……んむ、はぁ」
哩「ちょっとは伝わったか?」
咲「もっとぉ……れろ、あ……んう」
哩「んむ……ん、ん…れろ……はぁ、満足したか?」
咲「全然足りません、もっともっとして下さい」
哩「しょうがない奴やね」ギシッ
咲「えへへ」
一年後インターハイ
恒子『二回戦決着!!一位通過は前回の優勝校新道寺女子!王者の貫禄を見せつける圧倒的勝利だーー!』
恒子『解説の二人にとって縁のある高校が見事勝ち抜けましたね!』
照『そうですね、団体戦は母校である白糸台を応援していますが、個人的にはどうしても妹を贔屓して見てしまいます』
哩『私にとっては母校ですので、当然しっかり応援させて貰ってます』
恒子『中でも宮永咲選手は個人戦も優勝最有力候補と呼び声高いですよね!その辺りはどうなんでしょう?』
照『私が言うとどうしても贔屓っぽくとられてしまうかも知れませんが…まず間違い無いのではと見ています。今年から個人戦にも出場した天江選手や去年個人戦3位だった荒川選手、後うちの大星と比較しても頭一つ抜けているでしょう』
哩『私も同意見です。個人戦も団体戦も、うちが貰っていきますよ』
恒子『ではインタビューに移ります。解説の宮永プロ、白水プロありがとうございましたー!』
二人『ありがとうございました』
哩「改めてお疲れ様、お義姉さん」
照「白水プロ…そのお義姉さんっていうの辞めてくれないかな?私はまだ認めて無いよ?」
恒子「お義姉さんって言うと…白水プロが宮永咲選手とそういう関係って噂は本当って事ですか?」ニヤリ
哩「聞いてくれますか?そーやね…今インタビュー受けてますけど、あいつの事恒子さんどげん思います?」
恒子「どう思うって…麻雀打ってる時と同じだよ。凛としてるって言うか、風格すら感じるねー。去年はもっとあたふたしてたと思うけど」
哩「あいつ、お姉ちゃん見たいになるんだって言って、去年優勝した後ハキハキ喋る練習しとったんですよ」
照「咲…そんな事を…」ジーン
恒子「って事は今の宮永咲選手は…」ゴクリ
哩「人は早々変わらん、見かけだけで内心あたふたしてるでしょうね」
恒子「やだちょー可愛い!今ので一気にファンになったね私は!!」
哩「しかも多分この後電話してくるんやろうね。私ちゃんと出来てたかなぁとか言って」
恒子「やだ凄いキュンキュンする…!恋に落ちそうなレベルだわ…!」
哩「誰にも譲らん」ドヤァ
照「…私はまだ認めて無い」ボソ
哩「はい?咲を守りきれんかったヘタレお義姉さんがどうかしたと?」
照「うう、それを言われると…ごめんね咲ぃー大好きだよー」グスン
哩「私も言い過ぎた…まぁ咲ば好いとぉ者同士飯ばってん食べるとよ。昨日咲の作ってくれた肉じゃがん残りばってんつつこう」ポンポン
照「咲の手料理!」ガバッ
恒子「あっ、私も行って良い?もっと話聞かせてよー」
「おいっマイク切れて無いぞ!!」
三人「………へ?」
ーーーーー
ーー
咲「ふう、インタビュー終わりましたー」グデー
煌「お、お疲れ様です!肩でも揉みましょうか」
咲「へ?ありがとうございます…」
レギュラーA「うち飲み物こうてくる!なんのよか!?」
咲「え?じゃあお茶お願いして良い?」
レギュラーB「うちらは咲ん味方やけんね!」グッ
姫子「強く生きろ、咲…」
咲「???」
後日放送を見た私は哩さんに激怒しましたが、ベットに転がされて有耶無耶にされてしまいましたとさ
めでたしめでたし
以上で終わりです。
哩咲とかマイナーカプどころの騒ぎじゃないけど支援ありがとうございました!
元スレ
インターハイ決勝
咲「カン、ツモ4000オール」
淡「サキは相変わらず強いね~でも今日は負けないよ!」
霞「あらあら、お姉さんだってこのままじゃ終わらないわよ?」
恭子「うちかてまだチャンスはある…!大阪の意地見せたるわ!」
咲「はい!勝つのは新道寺ですけどね……ひゃんっ!?」ビクッ
淡「!ビックリしたーいきなりどうしたの?」
咲「大丈夫!ごめんね?」アセアセ
淡「まあ良いけど…ほら、サキの連荘だよ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:11:52.38 ID:lNeP00HX0
咲(控え室出る前に言ってたのはこの事か。あの変態…!満貫以下ならどうにか我慢出来るけど、跳満倍満が来たらヤバイ!)
咲(てかこれ試合に何も関係無いじゃん!むしろ妨害じゃん!…こうなったらさっさと親流して貰って速攻で試合を終わらせよう…こんなに強い人達と打てる機会そうそう無いのに)グスン
咲「一本場です…」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:12:39.28 ID:lNeP00HX0
哩(東場は焦らしに徹するとよ、本番はオーラス)ニヤニヤ
姫子(正直良心ん呵責がヤバイ…今ん私に出来る事は速攻で場ば流してからぶちょーに上がられん事だけ)
美子(オーラスだけは速攻で流す…下手したら退部する言われても文句言えなかね)
仁美(煌ん視線が痛か…)
煌「」ジトー
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:13:33.85 ID:lNeP00HX0
何のかんのでオーラス
哩「まさかここまで上手く行くは思わんかった、ツモ」パラパラ
姫子(上がられた!?ごめん咲…!染め手っぽいけん7翻縛りぐらいか?)
美子「!?そげな事…」
仁美「あり得なか!?」
哩「役満縛り、クリア」ゴッ
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:14:24.34 ID:lNeP00HX0
咲(ここまで1、2翻縛りばっかりだったから何とかここまで耐えられた…大きいのが来る前に終わらせる!)
咲「ツモ、2000.4000」
咲(やった!終わった!早く控え室に戻って文句言わなきゃ……!?!?!?)
咲「あっいやっ!やっんんーーーー!!!!!!」ビクンビクン
咲「あっ…」バタッ
淡「さっサキ!?大丈夫!?」ゆさゆさ
霞「あっあらあら、どうしたのかしら」オロオロ
恭子「…いや今のって」カァー
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:15:24.96 ID:lNeP00HX0
恒子『優勝は新道寺女子に決まりましたーー!』
健夜『対局終了と同時に宮永選手が倒れましたね。園城寺選手の様に無茶をし過ぎている印象は無かったのですが…心配ですね』
恒子『うーん無茶ねぇ…』
健夜『どうしたの?顔も赤かったし体調が優れなかったんじゃ無いのかな?』
恒子『体調不良って事?私てっきりローターでも仕込まれてるんだと思ってたよー』あはは
健夜『何言ってるのこーこちゃん!?これ全国放送だよ!?』
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:18:41.15 ID:lNeP00HX0
後日
部室
哩「花田ばこっち側に引き込もうと思う」
姫子「こっち側って何ですか、ぶちょーば一緒にせんでくれませんかね」
仁美「心外やね」チュー
美子「そろそろやめておかんと本気で嫌われるとよ?」
哩「なんだ私だけ変態みたいな言い方してから、お前らだってなんだかんだでノリノリやったじゃなかか」
姫子「そいは、まあ…」
仁美「あん状態にそそられ無か方のどーかしとる」
美子「ばってんどうするんたい?咲とは仲良しとよ、花田ちゃん」
哩「…いっちゃん仲のよかんは私ばってん」ボソッ
仁美「なん張り合っとる」
哩「ふんっ、まあよか。…何のためにわざわざ二人ば追い出したと思っとる」ニヤリ
姫子「まさか、またやる気ですか?」
哩「第二弾スタートよ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:20:25.21 ID:lNeP00HX0
咲「私だけでも大丈夫でしたのに…付き合わせてしまってすみません」
煌「いえいえ、この程度お安い御用です。ましてや咲ちゃんはレギュラー何ですから、私に押し付けても良かったんですよ?」
咲「そんなっ…私が来たからですよね…」
煌「おや、逆に気を遣わせてしまいましたね。これはすばらじゃない…私には来年があります。自力で勝ち取って見せますよ!」
咲「はい、頑張りましょう!」
煌「すばらです。そうだ、珍しく二人きりになれたのですから、ちょっと寄り道しちゃいましょうか?」
咲「え?いいんでしょうか…」
煌「ちょっとぐらい大丈夫ですよ!あそこでお茶しましょうか、奢りますよー」
咲「はい、ありがとうございます!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:27:09.07 ID:lNeP00HX0
煌「さて、取り敢えずこの前の事を謝っておきましょう。部長たちの暴走を止められず申し訳ありませんでした」ぺっこりん
咲「何で花田先輩が謝るんですか!悪いのは全部あのへんた、いや部長のせい何ですから、頭上げて下さい!」
煌「しかし、止められなかったのもまた事実。咲ちゃんに恥ずかしい思いをさせてしまったのも事実です」
咲「あう…それは確かに恥ずかしかったですけど、あまり思い出させないで下さい」カァ
煌「これは無神経でした。突然謝られても困りますよね…私の自己満足に付き合わせてしまって、重ね重ねすばらじゃない…」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:28:55.12 ID:lNeP00HX0
咲「その気持ちだけでも凄く嬉しいです、全く部長には花田先輩を見習って欲しいですよ」
煌「今でも頼りになる先輩ではあるんですが、最近自制が効かない節がありますね」あはは
咲「困ったもんですよ、本当に恥ずかしかったんですから…」
煌「次が無い事を期待しましょう。じゃあそろそろ戻りますか」ガタッ
咲「わっもう結構時間立ってましたね。えっとお金は…」ゴソゴソ
煌「こういう時は先輩に格好付けさせるものですよ」スッ
咲「分かりました。ご馳走様です!」
煌「いいって事ですよ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:31:56.30 ID:lNeP00HX0
咲(本当に優しい先輩だなー花田先輩。部長ももうちょっと優しくしてくれたらもっと……って何考えてるんだろ)
咲「ひゃんっ!?ってまた!?」
煌「どうしました!?」
咲「花田先輩…!」ガシッ
煌「あの!咲ちゃん!?」あたふた
咲「顔は見ないで下さい…!」プルプル
煌「と、取り敢えず出ましょう!」タッタッタ
アリガトウゴザイマシター
咲「はあはあ…」
煌「もしかして、また?」
咲「そうみたいです…あの先輩?」
煌「はい!私に出来る事なら何でも言って下さい!」
咲「私もう限界で…次がいつ来るかも知れないですし、人の居無い所に連れてってくれませんか?」ギュッ
煌「…すばらーーー!?!?」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:33:35.71 ID:lNeP00HX0
哩「なあ」
仁美「どげんしとった?」
哩「これ向こうん様子の分からんから微妙やね」
姫子「今更なん言うてるんですか」
美子「遅過ぎたい」
哩「いや、私の知らん所で唐突に訪れる快楽に身悶えとるとか興奮するやろうなと思ったんやけど…」
仁美「もう冷静な判断の出来無か段階まで来てしまっとったんやね」
哩「あれ?なんか不安になって来よるぞ?花田に取られでもしたらどげんしよー…」
姫子「あん人畜無害な花田がですか?あり得なかろう、もしそーばってん自業自得やけど」
美子「取られるて…そもそも部長咲と付き合っとる訳じゃなかろう」
哩「うー不安たい…ちょー帰り遅くなかね?はよ帰って来ーい」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:37:29.02 ID:lNeP00HX0
また後日
哩「部活ん後ウチに来い。これは部長命令やけん」
咲「はい?」
ーーーーー
ーー
咲(いきなりどうしたんだろ…?と言うか部長の家とか久しぶりだよ、緊張するなー)
咲(材料はこんなもんで良いかな。あまり自分で料理しないって言ってたし、折角だから何か作ってあげよう。喜んでくれるかな…)
ピンポーン
咲「」ドキドキ
哩「おう、待っとったよ。まあ上がってくれ」
咲「はい、お邪魔します!」
咲(私服もカッコ良いな~これで変態じゃなければ完璧なのに…)
哩「……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:39:43.56 ID:lNeP00HX0
咲「私今日料理作ろうと思って、材料買って来たんです。キッチンお借りして大丈夫ですか?」
哩「そいは助かるとよ。わざわざすまんなーキッチンこっちばい」
咲「このぐらいお安い御用ですよ。じゃあちょっと待ってて下さいね」
哩「ああ、楽しみにしとるよ」
ーーーーー
ーー
咲「うん、こんな所かな」
哩「もう出来よるか?手伝えなくて悪かね」
咲「いえ、後はちょっとだけ寝かせれば完成ですね」
哩「そーか、お疲れさん。お茶入れとるけんこっち来て座っとれ」
咲「あ、ありがとうございます」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:43:50.04 ID:lNeP00HX0
哩「なあ咲…」ガシッ
咲「え?うわっ!」ドタッ
咲(おっ押し倒されちゃった…!?そんな、心の準備が…!)
咲「あのー部長?」ドキドキ
哩「花田とは何も無かったと?」
咲「……は?」
哩「花田と寝たんかって聞いとる」
咲「そんな訳無いじゃ無いですか!怒りますよ!?」
哩「口では何とでも言うけん。まあ私は気にせんばってん…」
咲「っ!?気にせんって…何ですか?」プルプル
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:45:08.16 ID:lNeP00HX0
哩「?ああ、気にせんってのは語弊があっけんな、私はただ、お前は気持ち良くさせてくれるなら誰でもよかんかって聞いとう」
咲「っ!?」
パシッ
咲「……結局、部長は私の反応を見て遊んでただけ何ですね…最低、もう……バカみたい」ポロポロ
哩「さ、咲?」オロオロ
咲「必要とされてるって思ってた…だから恥ずかしさ以上に嬉しかった…自惚れだったみたいですけど」ポロポロ
哩「違う!私は…」
咲「何が違うんですか!私が誰かに抱かれても気にしないんでしょ!?分かってます、私が勝手に勘違いしてただけで部長は悪くありません…」ポロポロ
咲「今日は帰ります…失礼しました」タッタッタ
バタン
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:46:38.39 ID:lNeP00HX0
哩「……勘違いじゃなかばってん、なんやっとるんやろ」はぁ
哩(テンパっとったんは認めるばってん、調子乗り過ぎた…)
哩(あいつん優しさにつけ込んで、何しても何のかんの許しとってくれるって勝手に思い込んで)
哩(むしろ殴られて良か、あんまま抵抗されなかったら…)
哩「ごめんな…味よく分からん」モグモグ
哩(覚悟ば決めるとよ。そんために私のするべき事は…)
29: ここからちょっと地の文入ります 2013/02/13(水) 23:51:19.57 ID:lNeP00HX0
数ヶ月前
私が新道寺に来たのは父親の転勤に付き添ったからと言う事になっているが、それは要因の一つでしかない。
清澄高校がインターハイを制し、お姉ちゃんと和解した私は一度白糸台高校に転校していた。
照「咲が居るなら、白糸台の優勝で決まりだね」
笑顔でそう言ったお姉ちゃんの期待に応えるべく、私は無我夢中で練習に明け暮れた。それがどんな結果を招くか考えもせずただひたすらに。
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 23:55:05.20 ID:lNeP00HX0
結論から言うと私は麻雀部を壊した。正確に言うと部員を半分以上減らした。私と打つのが怖いそうだ。その中には将来有望な子が何人もいた。
淡「サキは悪く無いよ!あいつらがこんじょーなしだっただけだって!」
淡ちゃんはそう言ってくれたが、周囲の目は入部した直後の期待や尊敬の眼差しから、気味の悪いものを見る目に変わっていた。
そうなると話は単純である。当然の成り行きで私はいじめを受けるようになった。いや、いじめと言うには語弊があるかもしれない。とにかくみんな私と関わりたく無いのだ。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:00:57.73 ID:aZgFjcSl0
菫「本当にすまない…頼りにならない部長で本当に…」
悔しそうな顔で謝罪の言葉を繰り返す菫部長に、申し訳無い気持ちを抱えつつ私は白糸台高校麻雀部から姿を消した。
結局私がした事はお姉ちゃんが守って来た麻雀部を壊しただけ、自分の浅はかさに耐え切れず涙を流した。
当然白糸台に居られるはずも無く、お姉ちゃんとの生活は僅か数ヶ月で終わりを告げた。
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:04:48.34 ID:aZgFjcSl0
長野に帰ろうとも思ったが、顔を合わせ辛かった。きっと長野のみんなは私を温かく迎えてくれるだろう。その温もりは今最も欲しているものであり、最も恐れているものでもあった。
もしみんなにあんな目で見られたら?私はきっと壊れてしまうだろう。
しかしそうも言っていられない。転校のタイムリミットは刻一刻と迫っている。私は相談相手に和ちゃんと優希ちゃんを選んだ。
二人は真っ先に長野に帰ってくる事を進めてくれた。その優しさにまたちょっと泣いた。
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:05:59.11 ID:aZgFjcSl0
私の意見を汲んでくれた二人が次に進めてくれたのは、新道寺女子だった。何でもここには二人の中学時代の先輩が居るらしく、彼女ならきっと私の力になってくれるとの事だったのですが、
哩「あんた、宮永咲か?」
運命とは不思議なもので、私を救ってくれたのは変な人でした。
ーーーーー
ーー
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:07:32.38 ID:aZgFjcSl0
咲「麻雀部の勧誘でしたらお断りしますよ」
哩「…てい」チョップ
咲「痛っ…何するんですか!?」ヒリヒリ
哩「どうせ勧誘やろ?って顔がムカついたからつい」
咲「だからって叩く事無いのに…」ヒリヒリ
哩「ごめんごめん、お詫びにこん辺りん案内ばしてやるとよ。ああ、勧誘する気は本当に無いから安心しとってくれ」
咲「何もそこまでして頂かなくても、悪いですよ…」
哩「私がしたいからするんやけん、いいから付き合え」グイ
咲「わっ!あの、どうしてそこまで私に?」
哩「…一目惚れって言ったら信じるか?」ニヤリ
咲「へ?」
冗談だと分かっていても、妖しく微笑んだこの人は凄く綺麗で、鼓動が速くなるのも仕方の無い事でした。
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:10:45.41 ID:aZgFjcSl0
哩「こん辺りで買い物ばするならここにくればよか、大体揃っとる」
哩「本屋?ここにもそこそこふとか本屋ならあっけんばってん、折角やけんこん辺りでいっちゃん太か所に連れてっちゃる」
哩「家はどこよ?安いスーパー知っとった方のよかやろ?」
哩「遊ぶ場所はなんするかによるばってん、まあ一通り周っとくか!っちゅうかお前友達げな出来よるか?最近私っとばっか一緒におるとやろ」
私は放課後と休日の殆どを白水先輩と過ごした。先輩はきっと事情を知っているのだろう、麻雀関係の話題は一切口に出さなかった。
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:13:29.77 ID:aZgFjcSl0
優しい人だと思った。何故か時折私の身体を必要以上に触ってきたりしたが、先輩なりのスキンシップ方法なのだろうと勝手に納得した。……嫌では無かったし。
最近ずっと白水先輩の事ばかり考えている。もっともっと一緒に居たいと思っている。
傷心の時に優しくされたから、一緒に居ると楽しいから、言葉にしてしまえばそれだけで説明がついてしまう。何とも単純な話である。
でも間違い無く、これが私の初恋だった。
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:17:18.12 ID:aZgFjcSl0
気付いたら私は麻雀部の前に立っていた。まだ懲り無いのかと我ながら呆れる。部屋の中から牌の音が聞こえ、私の手が震える。
もし同じ事をしてしまったらどうしよう。先輩の優しい眼差しが気味の悪いものを見る目に変わったら…私には耐えられそうも無い。
そもそもここに来た理由だって、部活の間も側に居たいと言う酷く自分勝手なものだ。
リスクと天秤に掛けたら比べるまでも無い、やっぱり帰ろう。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:21:18.56 ID:aZgFjcSl0
煌「何処に行くのですか?」
咲「はい?」
煌「これは失礼、自己紹介がまだでしたね。新道寺女子麻雀部二年の花田煌です」
咲「ご丁寧にどうも、一年の宮永咲です」
煌「和たちから話は聞いています。挨拶が遅れてしまい申し訳ありませんでしたね」
咲「!そうですか、あなたが…」
煌「麻雀部に用があって来たのでしょう?ささ、入って下さい」
咲「いえ、やっぱり帰ります」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:23:01.99 ID:aZgFjcSl0
煌「おや、何か用事でも?」
咲「聞いているなら分かるでしょう?私はここに居ちゃいけない人間です」
煌「誰がそんなことを?」
咲「誰って訳じゃ無いですけど…知ってるんですよね?」
煌「ええ、知っています。それと何か関係が?」
咲「あの…おちょくってます?」
煌「ふむ…少し場所を変えましょうか」スタスタ
咲(何がしたいんだろ?)スタスタ
ーーーーー
ーー
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:25:04.24 ID:aZgFjcSl0
空き教室
煌「ここなら滅多に人は来ません、ちょっとお話しましょうか」
咲「はあ…」
煌「また麻雀を始める気になられたのでは無いのですか?」
咲「麻雀は…今でも好きです。ただ知ってると思いますが、私の麻雀は人を壊します」
煌「…私はその場に居た訳では無いので、勝手な解釈を混ぜつつ話をしますが宜しいですか?」
咲「?はい、お願いします」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:28:22.80 ID:aZgFjcSl0
煌「では…まず始めに白糸台の麻雀部を辞めた部員の殆どは三軍以下の一年生だそうですね?」
咲「その通りです、良くご存知ですね。」
煌「そして、部員が去ったのは貴方のせいだという噂が流れ始めた…」
咲「…そうです」
煌「今更こんな事言われてもと思うかも知れませんが、この時点で貴方に落ち度は何一つ無いと思います。遅かれ早かれ彼女達は麻雀部を辞めていたでしょう、貴方は口実に使われただけです…すばらじゃない」
咲「それは…何となく分かってました」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:31:12.38 ID:aZgFjcSl0
煌「そこで責任を感じた貴方はどうにかしようと考え…手に染み付いた技能である手加減を選択してしまった」
咲「……」
煌「私は才能に恵まれた方では無いので、彼女達の苦悩を完全には理解出来ませんが…悔しかったのでしょうね。ここも強豪校ではありますが、王者白糸台で日々研鑽を積んでいるというプライドはうちの比では無いのでしょう」
煌「叩き潰されるなら分かりやすい、実際貴方の実力は圧倒的だった」
煌「全力で向かっても届かない遥か高みに存在する、そんな事は分かっていた。でも、ならそこを目指せば良い。それだけの才も彼女達にはあったのでしょう」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:32:32.66 ID:aZgFjcSl0
煌「しかし手加減されるとなると話は変わって来ます。目標が突然消え、焦ったんですね。貴方に本気を出させる為に戦いを挑み続けた。しかし、その悉くを退ける貴方に彼女達は恐怖を覚えた」
煌「遥か高みに輝いていた目標は、底の見えない不気味なものに姿を変えてしまった…人は理解の出来ない事に恐怖を感じるものです」
煌「そして彼女達は麻雀部から姿を消した…辛い事を思い出させてしまい、申し訳ありませんね」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:35:17.32 ID:aZgFjcSl0
咲「…どうすれば良かったんでしょうか」ポロポロ
煌「……」
咲「優しい先輩だったんです、ライバルだって、言ってくれた子も居たんです」ポロポロ
咲「そんなみんなの気持ちを踏みにじったんですよ私は…出て行く時一人が言ったんです、お前は人じゃないって…」ポロポロ
咲「やっぱり私は麻雀をしていて良い人間じゃ無いんですよ。全くどのツラ下げて部室の前まで行ったんだか…」ゴシゴシ
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:37:06.73 ID:aZgFjcSl0
煌「そうでしょうか?私はそうは思いませんが」
咲「…気休めは止めて下さい」
煌「貴方は麻雀を続けるべきです。自分の為にも、辞めてしまった部員の為にも」
咲「そんな都合良く考えられませんよ…何より私が部室の前に立っていたのは本当に自分勝手な理由です。軽蔑されて当然な理由何ですよ?」
煌「理由は何でも良いのでは無いでしょうか。大事なのは、もう一度牌を握り頂点に立つ事だと思います」
咲「頂点?」
煌「そう、一番になるのです。少し私の話をしても?」
咲「?ええ…」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:39:01.17 ID:aZgFjcSl0
煌「貴方のお姉さんとの対局…私は楽しかったですよ?」
咲「え?」
煌「実力差は比べ物になりませんでしたが、お互いが全てを出し切って戦った後に暗い感情何て残らないのですよ。失点でチームに迷惑を掛けた事による申し訳無さはありましたが…」あはは
咲「……」
煌「宮永照こそが、貴方の目指すべき姿だと私は思います。強さだけの話ではありません、その気高さこそが王者たる所以なのです」
煌「貴方は優しい子です。ただ、かなり不器用ですね?少しは人に頼る事を覚えなさい。まだ一年生何ですから。迷惑を掛けても良いんですよ?」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:41:03.24 ID:aZgFjcSl0
咲「良いんでしょうか…また誰かを壊してしまうかも知れないんですよ?」
煌「その心配は無いと思いますが…もしそうなりそうになったら、部長に叱ってもらいましょうか」
咲「え?」
煌「あれ?知り合い何ですよね?良く貴方の話をしてますよ」
咲「そうなんですか…ちっちなみにどんな話を?」
煌「あー…まあ知らない方が良い事ってあるもんですよ」ははは
咲「そうですか…私、白水先輩に迷惑掛けてばっかりだから…」はあ
煌「あーそういう事じゃないから安心して下さい。まあ入部すれば分かる事ですよ!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:42:32.43 ID:aZgFjcSl0
咲「でも、他にも目的があるんですよ!?私は…」
煌「部長の事が好きなんですよね?すばらですねー青春ですね!」
咲「えっ…!?何でそれを!?」
煌「何でって…分かりやすいですよ?」
咲「そうなんですか!?…内緒ですよ?」
煌「分かりました。二人の秘密ですね」
咲「お願いしますよ?…つまり好きな人と一緒に居たいから入部したいって事ですよ、そんなの…駄目でしょ?」
煌「そんな事はありません!女子高生が恋に生きて何が悪いんですか!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:45:13.06 ID:aZgFjcSl0
咲「」グスン
煌「どっどうしました!?」オロオロ
咲「いえ、すみません。私…麻雀がしたいです!白水先輩の近くにも居たいです!」
咲「私をその気にさせた責任、取ってくれるんですよね?」ニコッ
煌「お任せ下さい!不肖花田煌、部活の事から恋愛事情までバッチリサポートさせて頂きます!」
咲「はい、お願いしますね」クスクス
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:51:41.40 ID:aZgFjcSl0
ガシッ
哩「部活サボって後輩と密会か、よかご身分だな花田?」
煌「ひゃっ!?」
哩「人んお気に入りに手ば出した挙句泣かせるとか、良い子だったお前は何処に行ってしもたんだか」グリグリ
煌「いた、痛いです部長!それに手なんて出してません!」
咲「えい!」ダキッ
哩「うわっ!どげんしたと?」
咲「これから宜しくお願いしますね?白水部長!」
哩「おお、部長?…ん?なんの話?」グリグリ
煌「とりあえず離して下さいー!」ジタバタ
数日後私は花田先輩の言っていた事の意味を思い知る事になった。
リザベーションって怖い、そう思いました。
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:55:37.53 ID:aZgFjcSl0
ーーーーー
ーー
回想終了
部活終了後の部室
哩「今日、咲に告白しよう思っとる」
姫子「そん溢れんばかりん変態性をですか?」
哩「茶化すな…真面目な話やけん」
姫子「じゃあ何と?こう言っちゃなしてするばってん、絶対成功するって思おっちゃけど…」
哩「お前もそー思うか?」
姫子「…惚気なら帰りますよ?」
哩「姫子には言うておかんといけん思ってな…すまん」
姫子「何のすまんとですか…幸せになって下さい、応援してます」
哩「すまん…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:58:27.04 ID:aZgFjcSl0
姫子「ぶちょー…もしあん子がうちに来なかったら、うちらどげんなっとったんでしょうね?」
哩「そいは…そいでも何処かで咲に会って、好きになりよったと思う」
姫子「案外ロマンチストやねぶちょー」クスクス
哩「姫子…」
姫子「そいば聞けて安心しました…はよ行って下さい、女の子ば待たせちゃいけんですよ?」
哩「姫子、ありがとな。お前は私ん大切な後輩やけん、そいはこれからも変わらん…じゃあ、またな」
タッタッタ
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 00:59:31.62 ID:aZgFjcSl0
姫子「後輩かー、なんやってたんやろ私…」
煌「姫子…良く頑張ったね」
姫子「盗み聞き?趣味悪かね」
煌「ごめん」
姫子「ぶちょー…もう行った?」
煌「うん、ものすごいダッシュで横を通り過ぎていったよ」
姫子「ほんと夢中なんね…いっそ清々しいわ」
煌「そうだね」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:01:00.64 ID:aZgFjcSl0
姫子「なあ花田、私頑張ったよね?」
煌「うん」
姫子「ちょっと胸借りてもよか?」
煌「あまり柔らかく無いかも知れないけど、それでも良いなら」
ギュッ
姫子「ずっと前から好いとった」ポロポロ
煌「知ってる」
姫子「諦め切れ無いよ…ずっとずっと好いとーったんに!」ポロポロ
煌「……」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:02:53.96 ID:aZgFjcSl0
姫子「悔しかよ花田ぁ…何で私じゃ無いの?」ポロポロ
姫子「明日からどげん顔してからぶちょーと咲に会えばよかと?心から応援出来とらんのに、笑顔なんて無理だよぉ」ポロポロ
煌「無理に笑う事無いよ。部活だって休んで良い」
姫子「そげな事したら二人に心配掛ける」グスン
煌「心配させれば良いんだよ、今姫子はこんなに辛い思いをしてるんだから」
姫子「ありがとう…花田はほんと良いやつやね」
煌(違う…私は酷い人間だ)
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:09:59.85 ID:aZgFjcSl0
姫子「ぶちょーは咲ん昔ん事知らないんだったな?」
煌「多分」
姫子「一目惚れってやつか…同情やったら幾らばってん攻めようがあったんやけど」あはは
煌(相談と称して私は咲ちゃんの事を姫子に話して同情心を誘った。最低だ、姫子の恋路を邪魔しておいて何が…)ポロポロ
姫子「…何で花田が泣くと?」
煌「ごめん、ごめんね」ポロポロ
姫子「私はまだ泣き足りないってのに」ナデナデ
煌(いつか全てを話す、きっと軽蔑されるだろう…でも今だけは)ポロポロ
煌(今だけは、姫子の側に…)
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:12:20.55 ID:aZgFjcSl0
白水宅前
哩「悪い、待ったか?」ハアハア
咲「はい、結構」
哩「そーか…まあ入れ」
咲「はい」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:13:11.34 ID:aZgFjcSl0
咲「部長の家、あの時以来ですね」
哩「あんときは、すまんかった」
咲「気にしないで下さい。料理、どうでしたか?美味しかったですか?」
哩「正直よう分からんかった」
咲「結構自信作だったのに、ちゃんと味わって食べて下さいよ」クス
哩「また作ってくれんね」
咲「辞めて下さいよ…期待させるような言い方」
哩「期待しちゃいかんとよ?」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:14:59.58 ID:aZgFjcSl0
咲「もう辞めてよ…これ以上惨めな思いさせないで下さい…」
哩「咲、私は…」
咲「部長何だかんだで優しいから…あの時傷心中だった私に同情してくれたんですよね?それだけなのに、私が分不相応な期待をして、勝手に裏切られた気持ちになってるだけ」
咲「気持ち悪いですよね、でも私…部長にだけは嫌われたく無いんです。何でもしますから、側に居られるだけで良いですから、一緒に居させて下さい」ポロポロ
哩「盛り上がっとるとこ悪かんばってん…なんん話しよっと?」
咲「………へ?」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:16:31.64 ID:aZgFjcSl0
哩「!?ひょっとしてお前、誰かにいじめられよったんか!?そいつばん名前教えろ!今すぐボコボコにしてやるけん!!」ゴゴゴ
咲「あの…ほんとに知らないんですか?」
哩「何が!!」
咲「あのですね…」
過去のあれこれ説明中
哩「そげな事が…辛かったなぁ咲」ポロポロ
咲「まさか本当に知らないとは…あれ?じゃあ何で部長は私に?」
哩「おっと、そーやった。話ん腰ば折らんけんね全く…」ふぅ
咲「…私のせい何ですか?」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:20:20.20 ID:aZgFjcSl0
哩「こほん、えー恥ずかしい話、私は今まで自分ん事ばMだって思っとった」
咲「本当に恥ずかしい話ですね!?いきなり何ですか!?」
哩「黙って聞いとれ…ばってんそいは間違いやった…お前ば見た瞬間、私ん中で衝撃が走った」
哩「こん気持ちば確かめる為にお前に会いまくった。待ち伏せや尾行なんかもやった
…」
咲「そんな事してたんですか…」
哩「そいで、何度も会ううちに、疑問は確信に変わったとよ。私ば慕ってピョコピョコくっ付いてくる咲ば見て私は…」
哩「ああ、こいつをメチャクチャにしたいなーって思ったんよ」
咲「……………は?」カタカタ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:22:20.61 ID:aZgFjcSl0
哩「最初はセクハラされて恥ずかしがるお前ば見るだけで満足しとった」
哩「ばってんすぐそん程度や満足出来のーなった。そん時だ、お前が麻雀部に来よるんは」
哩「そいでうちに天啓の降りて来よる。リザベーションば使えば合法的にこいつばイかせられるんじゃなかと!」
咲「とりあえず麻雀の神様に土下座して下さい」
哩「始めてお前に役満縛りばした時ん顔は今でん良く覚えとう。よくお世話になってるしな」
咲「おっお世話って!」カァ
哩「部活にも慣れて、私に対してちょこっと生意気な態度んお前も私ん妄想によかアクセントばくれた」
哩「縛り上げてイかせて欲しかって泣き叫ぶお前ば一晩中焦らし続ける話は私んコレクションん中ばってん屈指ん出来やけん」
咲「」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:23:49.10 ID:aZgFjcSl0
哩「まあ何が言いたいかと言うと…咲の事が大好きだ。ずっとお前を私ん側に縛り付けたい」
咲「こっこの流れで告白ですか!?」
哩「返事、聞かせてくれんか?」
咲「…私、めんどくさいですよ?」
哩「知っとる」
咲「嫉妬深いし、すぐ泣くし」
哩「そそるわ」
咲「しょ、しょうがないですね!こんなどうしようも無い変態を受け入れてくれる人何て早々居ないでしょうし?」
哩「咲が受け入れてくれれば他はどげんでんよか」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:24:40.08 ID:aZgFjcSl0
咲「私が、めんどう見て、あげないと」ポロポロ
咲「ち、違うんです、これはいやだからじゃなくて」ポロポロ
グイッ
哩「好いとーよ、咲」
咲「私も大好きです、ぶちょ、んむっ!?」
哩「んっ…」
咲「あっんん…」
ーーーーー
ーー
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:26:22.28 ID:aZgFjcSl0
哩「咲…よかと?」
咲「はい、私を貴方のモノにして下さい」
哩「っ!あんまし煽るな…我慢出来なくなる」
咲「ごめんなさい。嬉しいんです…貴方に求められるのが、一度は諦めた分余計に」
哩「初めて、だよな?」
咲「違うって言ったらどうしますか?」クス
哩「そいつば殺してくる」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:27:37.34 ID:aZgFjcSl0
咲「そうですか、安心して下さい。今まで私がこんなに好きになったのは貴方が初めてです」
哩「これから先ずっと私無しや居られなくしてやるけん、心配せんね」ギュッ
咲「それなら安心ですね」ギュッ
哩「私も初めてやけん、痛かったら言うんよ?」
咲「いえ、止めません。最後までして下さい」
哩「咲…分かった。すぐ終わらすからきばってくれ」
咲「すぐ終わらせる何て言わないで下さい。その痛みが部長のモノになる実感をくれるんですから」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:28:51.99 ID:aZgFjcSl0
哩「お前…私の事変態呼ばわりする癖に自分も大概やね」
咲「言ったでしょ?めんどくさいって…引きますか?」
哩「いや、相性バッチリ過ぎて驚いとう」
咲「そうですね」クス
哩「じゃあそろそろ行くぞ?」
咲「その前に、もう一度キスして下さい」
哩「ああ、んむ……ん…」
咲「ん…はあ……あ………きゃっ!?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:30:33.47 ID:aZgFjcSl0
哩「恥ずかしか?」
咲「だって私、ちっちゃいですし…」
哩「綺麗ばい」
咲「う、うそですよ…んんっ…」
哩「そーやなかったら、こげんなこつせん」
咲「そんな……あ、あっ…はぁぁ」
咲「んあっあ……んん…んーーーっ!」ギューッ
哩「だっ大丈夫か?んむっ!?」
咲「んん、ん…れろ、ん…」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:31:29.80 ID:aZgFjcSl0
哩「んむ……はぁ……下触るぞ…」
咲「はいっ…うん、んあ……やぁぁ、そこ変な感じです……んっ」
咲「んあっ、あ、……部長…ん、んっ!」
哩「こげんなときぐらい名前で呼べ」
咲「んあっ!……哩さん!…つよすぎ…んっー!」
咲「あぅぅ…はあっ、イきそう、ですっ……私、あ、あ、あーー!」
哩「」スッ
咲「んえ!?……うぅぅ…うぅぅーーっ!!」
咲「いじわるしないでっ!…やっ!?あ…んんっ!」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:32:55.91 ID:aZgFjcSl0
哩「んむっ……れろ、…んん」
咲「んんっ!……はぁ、れろ…」
哩「…いくぞ」
咲「お願いします……んあっ……あ、あ……っ!!」
哩「……っっ」
咲「んっ……はぁ…はぁぁ…」
咲「…………っっ!?」
咲「んんーーーーいっっ!!!」
哩「大丈夫か!?」
咲「は、はい……はぁ、はぁ、はぁぁっ」
哩「続けられるか?」
咲「続けて、くれなきゃいやです…」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:34:04.73 ID:aZgFjcSl0
咲「んく……ん、んっんーーーっっ」
咲「はァーーいぃっっ!」
咲「ううぁ、んあ、あ、あ、はぁ……まいるさんっ…」
咲「んあっ!ん……んむ、れろ、ん」
哩「好いとーよ、咲。んむ……ん」
咲「んむっ!?…はぁ、わたしも、好きです!…あああ、んあ、ん、れろ…んん、んーっんんーーっ!」
咲「まいるさん、まいるさん、……あああ………っっ!!!!」
ーーーーー
ーー
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:36:13.35 ID:aZgFjcSl0
咲「はぁ……ん……はぁぁ…」
哩「良く頑張ったな」ナデナデ
咲「すみ、ません…私だけ…」
哩「いや、お前ば弄ってるっときに二回ぐらいイったからおあいこやけん」
咲「見上げた変態ですね…それで嬉しいと思っちゃう辺り私も同類ですけど」
哩「好いとーよ、咲」ギュッ
咲「あっ、私も大好きです。えへへ」ギュッ
咲「こうやってギュッってするの好きです、まいるさんの中に収まる感じが凄く良いです」
哩「私も、咲ば独り占め出来るから好いとー」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:37:21.65 ID:aZgFjcSl0
咲「誰にも渡さないで下さいね?もしそんな事したら…」
哩「したら?私を刺すか?」
咲「死にます。私が」
哩「そーか…そいは大変やね」
咲「そーです、大変です」
哩「本当に重いな、お前」
咲「!嫌っちゃいやですっ」ギュッ
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:38:26.26 ID:aZgFjcSl0
哩「嫌うわけ無かやろ、なあ咲?」
咲「はい?…んっ!……んむ、はぁ」
哩「ちょっとは伝わったか?」
咲「もっとぉ……れろ、あ……んう」
哩「んむ……ん、ん…れろ……はぁ、満足したか?」
咲「全然足りません、もっともっとして下さい」
哩「しょうがない奴やね」ギシッ
咲「えへへ」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:40:29.14 ID:aZgFjcSl0
一年後インターハイ
恒子『二回戦決着!!一位通過は前回の優勝校新道寺女子!王者の貫禄を見せつける圧倒的勝利だーー!』
恒子『解説の二人にとって縁のある高校が見事勝ち抜けましたね!』
照『そうですね、団体戦は母校である白糸台を応援していますが、個人的にはどうしても妹を贔屓して見てしまいます』
哩『私にとっては母校ですので、当然しっかり応援させて貰ってます』
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:42:14.31 ID:aZgFjcSl0
恒子『中でも宮永咲選手は個人戦も優勝最有力候補と呼び声高いですよね!その辺りはどうなんでしょう?』
照『私が言うとどうしても贔屓っぽくとられてしまうかも知れませんが…まず間違い無いのではと見ています。今年から個人戦にも出場した天江選手や去年個人戦3位だった荒川選手、後うちの大星と比較しても頭一つ抜けているでしょう』
哩『私も同意見です。個人戦も団体戦も、うちが貰っていきますよ』
恒子『ではインタビューに移ります。解説の宮永プロ、白水プロありがとうございましたー!』
二人『ありがとうございました』
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:43:23.32 ID:aZgFjcSl0
哩「改めてお疲れ様、お義姉さん」
照「白水プロ…そのお義姉さんっていうの辞めてくれないかな?私はまだ認めて無いよ?」
恒子「お義姉さんって言うと…白水プロが宮永咲選手とそういう関係って噂は本当って事ですか?」ニヤリ
哩「聞いてくれますか?そーやね…今インタビュー受けてますけど、あいつの事恒子さんどげん思います?」
恒子「どう思うって…麻雀打ってる時と同じだよ。凛としてるって言うか、風格すら感じるねー。去年はもっとあたふたしてたと思うけど」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:45:39.52 ID:aZgFjcSl0
哩「あいつ、お姉ちゃん見たいになるんだって言って、去年優勝した後ハキハキ喋る練習しとったんですよ」
照「咲…そんな事を…」ジーン
恒子「って事は今の宮永咲選手は…」ゴクリ
哩「人は早々変わらん、見かけだけで内心あたふたしてるでしょうね」
恒子「やだちょー可愛い!今ので一気にファンになったね私は!!」
哩「しかも多分この後電話してくるんやろうね。私ちゃんと出来てたかなぁとか言って」
恒子「やだ凄いキュンキュンする…!恋に落ちそうなレベルだわ…!」
哩「誰にも譲らん」ドヤァ
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:47:03.49 ID:aZgFjcSl0
照「…私はまだ認めて無い」ボソ
哩「はい?咲を守りきれんかったヘタレお義姉さんがどうかしたと?」
照「うう、それを言われると…ごめんね咲ぃー大好きだよー」グスン
哩「私も言い過ぎた…まぁ咲ば好いとぉ者同士飯ばってん食べるとよ。昨日咲の作ってくれた肉じゃがん残りばってんつつこう」ポンポン
照「咲の手料理!」ガバッ
恒子「あっ、私も行って良い?もっと話聞かせてよー」
「おいっマイク切れて無いぞ!!」
三人「………へ?」
ーーーーー
ーー
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:48:37.80 ID:aZgFjcSl0
咲「ふう、インタビュー終わりましたー」グデー
煌「お、お疲れ様です!肩でも揉みましょうか」
咲「へ?ありがとうございます…」
レギュラーA「うち飲み物こうてくる!なんのよか!?」
咲「え?じゃあお茶お願いして良い?」
レギュラーB「うちらは咲ん味方やけんね!」グッ
姫子「強く生きろ、咲…」
咲「???」
後日放送を見た私は哩さんに激怒しましたが、ベットに転がされて有耶無耶にされてしまいましたとさ
めでたしめでたし
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 01:51:54.81 ID:aZgFjcSl0
以上で終わりです。
哩咲とかマイナーカプどころの騒ぎじゃないけど支援ありがとうございました!
哩「リザベーションの新たな可能性ば見せてやる」咲「は?」