2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:03:10.61 ID:B2asDhu00
――マミさん家――
さやか「大晦日ですねー」
マミ「そうねー」
杏子「スゴいとろけてるぞ……」
まどか「コタツでぬくぬくしてると、ダレちゃうからねー」
杏子「そうだなー。あ、みかん貰っていいか? まどかー、そっちの色の濃いヤツ取ってくれ」
まどか「はい、杏子ちゃん」
杏子「サンキュー」
さやか「今日はアンタが先にいたなんて、珍しいよねぇ」
杏子「ひ、暇だから来たんだよ! 悪いか!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:05:07.89 ID:B2asDhu00
まどか「……そうだ。せっかくだし、みんなで一緒にお正月を迎えたいな……なんて」
マミ「あら、名案ね」
さやか「さやかちゃんも大賛成っすよォー!」
マミ「よーし、それなら、腕によりをかけて、美味しい料理を作っちゃおうかしら」
杏子「マジで!? なら私は全部食う仕g……」
さやか「アンタも手伝えってば」
杏子「へーへー。やりゃあいいんだろ」
さやか「返事は一回」
杏子「ふぁーい」
――――・・・
――スーパーマーケット――
マミ「さーて、何にしようかな」
まどか「お雑煮とかはどうですか?」
マミ「お雑煮……うん、それにしましょ。そうだ。お餅買い足さないといけないわね……」
まどか「うぇひひひ、私も手伝います」
マミ「ありがと。宜しくお願いするわ」
さやか「マミさーん、杏子のヤツが試食めぐりしてくると言ったきり帰って来ません!」
マミ「……迷子になるといけないから、美樹さん、探しに行ってくれる?」
まどか「この人混みだから、さやかちゃんも気を付けてね」
さやか「わーかってるってば」
マミ「お餅がこんなに安いなんて。沢山買っちゃおうかしら」
まどか「私、きな粉つけて食べるの大好きなんですよー」
マミ「奇遇ね。私もよ」
まどか「でも醤油も捨てがたいですよね。こう、海苔を巻いて……ぱくっと」
マミ「うっ、鹿目さん、これ以上は……。何だかお腹が空いてきたわ……」
まどか「うぇひひひひ」
マミ「あっ、そうだ。お蕎麦も買わないと……」
まどか「うわぁー、マミさんのお料理、楽しみです」
さやか「もう。はぐれたらダメよ」
杏子「悪ぃ悪ぃ。つい、いい匂いにつられちゃってさ」
さやか「犬かアンタは」
杏子「……いや、違うけど。さやかぁ、大丈夫か?」
さやか「真顔で言わないでよぉ……リアクションに困る……」
杏子「だからごめんって。早いとこマミ達んとこ戻ろーぜ」
さやか「あっ、だから走ったらダメだってばー!」
さやか「やっと合流できましたね」
マミ「佐倉さん、もう勝手な事したら駄目よ。さもないと……おやつ抜き」
杏子「そいつは勘弁してくれ! 私が悪かった!」
まどか「杏子ちゃんってば」
さやか「それにしても、カートの中身がパンパンだなー。大晦日って感じで好きだな、私」
まどか「欲しいものカゴに入れて行ったらこんな事になっちゃって……。ね、マミさん」
マミ「フフ、そうね」
杏子「あり? 菓子買わねーのかよ」
マミ「それはこ・れ・か・ら」
マミ「さ、まだ今日も長い事だし、いっぱい買って帰りましょ」
杏子「おーっ!」
さやか「あっ、これはこの前出た新発売のチョコじゃん! むふふ、これは買いだな」
まどか「(マシュマロどこだろー……イチゴ味のがあるといいな)」
杏子「おっ、ハバネロあんじゃねーか」
マミ「知る人ぞ知るレアモノ『クッキー☆』……。売ってるかしら」
――――・・・
まどか「はふぅ~、大荷物だよ」
さやか「いっぱい買ったからねー。しょうがないって」
杏子「まどかー、ちょっと減らしてやろっか?」
さやか「食うなよ」
杏子「わ、わかってるって。凄まなくてもいーじゃん……」
まどか「うーん、うんしょ、こらしょ」
マミ「少しの我慢よ。もうちょっとで着くから」
さやか「頑張れまどかー」
杏子「ん? 前の方歩いてるの、ほむらじゃね?」
まどか「あ、ホントだ。おーい!」
ほむら「貴女たち、4人で集まってどうしたの」
さやか「これから新年を祝おうかと思っちゃって、そのための買いだし!」
ほむら「そう……」
マミ「実はこれから暁美さんの事も誘おうと思ったのよ。で、どうかしら。都合が良ければだけど……」
まどか「来てくれるよね、ほむらちゃん」
ほむら「勿論」
さやか「早い! 即答か!」
――マミさん家――
さやか「うーん、しばれるのぉ~」
まどか「うぃひひ、さやかちゃん、おじいちゃんみたい」
さやか「こらー! 私は花も恥じらう中学生だぞ! お仕置きしてやるー!」
まどか「ひゃ! 服の中に手入れないで!ちべたい!」
さやか「うりうりうりうり」
マミ「まだ夕飯まで時間があるわね。トランプでもする?」
ほむら「いいわね。セブンブリッジ? ページワン?」
杏子「またドマイナーなところを」
マミ「大富豪よ」
杏子「大富豪……!! ローカルルールの壁を乗り越えて初めてプレイ可能なゲーム……!!」ゴクリ
マミ「ルールは、『階段、縛り、8切り、11バック、都落ち』で」
さやか「あはははは! 絵札をだしまくるぞー!」
杏子「くっ……てめぇ手札強すぎんだろーが!」←手札に9以上のカード無し
ほむら「悔しいけど、パスね」
まどか「うぇひひひひ。でも残念、いったん切って、えいっ、『革命』!」
杏子「ぃよしっ! ナイスだまどか!」
さやか「あああああああああああああああああああああああああああああ!」
マミ「美樹さん! 落ち着いて! 病室に戻ろう!」
まどか「そしてアガリー、っと」
マミ「ちなみに終わるまでに一回でも大貧民になったら、罰ゲームを受けてもらうわよ」
さやか「えっ、ちょ、早く言って下さいよおおおおおおおおおお!」
さやか「くっそ~、結局大貧民かぁ」
杏子「大貧民、もう5秒も経っちまったぞ。早くしろよー」←平民
ほむら「遅いわよ。もう少し手を早く動かせないの?」←富豪
さやか「すいません……」
マミ「暁美さん、佐倉さん、二人とも遊び過ぎよ」
さやか「……カード、どうぞ」
マミ「あら、何このカードは、ご主人様にふさわしい強さじゃ無いわね」←貧民
さやか「すいません……」
まどか「三人とも、大富豪は私なんだけど」
さやか「ええい、今度こそ負けてたまるものか!」
マミ「美樹さんも可哀想だし、助けてあげなくちゃ。『革命』よ」
さやか「やった!」
まどか「うっ!」
ほむら「でも、貴女の行動もこれでふいになるわよ。『革命返し』!!」
まどか「ほむらちゃん!」
マミ「何てことを……」
まどか「ああっ! さやかちゃんが血の涙を流してる!」
杏子「やべぇ……やべぇよ……」
杏子「次は私の番か……悪いなまどか。おめーには落ちてもらう」
まどか「えっ?」
杏子「8出してー、それっ、階段でトリプル出してアガリー♪」
まどか「えっ? えっ?」
さやか「仲間が出来たね!」
まどか「いやだあああああああああああ!」
マミ「皆パスしたから、私のターンね! 『ティロ・フィナーレ』!!」
ほむら「自信満々な顔で5のダブル……」
その後も、数ゲーム続いた結果
罰ゲーム組:杏子、さやか、まどか
マミ「結局こうなっちゃったわけだけど……」
さやか「優しいのに! 優しいのにしてください!」
杏子「あ、てめー抜け駆けずりーぞ!」
マミ「二人には悪いけど、完全にくじ引きなのよ」
ほむら「『巴マミの罰ゲームBOX』 酷いセンスね」
マミ「自作なのに。結構へこむからやめて……」
まどか「と、とにかく、ここから一枚くじを引けばいいんですね」
マミ「ええ、そういうことよ」
まどか「まずは私の番だよ……えーと『右隣の人のほっぺにキス』だってさ」
ほむら「……」
さやか「イテテテテテテ! ほむら! 痛い痛い! 割り込んで来ないでってば!」
ほむら「……」
さやか「だから痛ぇっつってんじゃねーかよ! 無言で睨むのホントやめて! ナイーブなさやかちゃんの心が砕け散るから!」
まどか「……恥ずかしいけど、罰ゲームだからしょうがないよね。ごめん、さやかちゃん」
マミ「フゥー! やりなさい!」
杏子「目、目ぇ位つぶってやるからよ」
まどか「それじゃ……」チュ
さやか「う、うむぅ……(視線が痛いよぉ……)」
マミ「はいっ! 罰ゲーム達成! どんどんいってこー!」
杏子「(マミのテンションがアブない事になってるぞ)」
杏子「次は私が引く番か」ゴソゴソ
さやか「何て書いてある?」
杏子「『炭酸水一気飲み』」
さやか「えっそれは……」
マミ「はい、炭酸水。キツイのを選んだわよ」
杏子「ま、私にとっちゃ楽勝だな……ングググ」
まどか「いっき! いっき!」
杏子「ぷっはー!」
ほむら「でも、インパクトに欠けるわね。佐倉杏子なら失敗するはずが無いじゃない」
さやか「それは言っちゃダメ!」
マミ「は、はずれもあるってことで……」
さやか「最後は、私か」
さやか「えーと、『下に書いてあるセリフをそれっぽく読み上げろ。他の4人が認めなければ他の罰ゲームを受けてもらう』」
まどか「妙に悪辣!」
杏子「何だ。ただ読み上げりゃいいんだろ? さっさとやっちまえよ」
さやか「いや、これは……」
杏子「なーに渋っちゃってんだよ。見せてみろよ」
さやか「あっ、杏子、ダメっ」
ほむら「何々……『やだ! やだ! 小生やだ! やだ! やだ! アァァァ~~~~~~ッ! ヴォエエエエエッ!』」
杏子「……」
まどか「え、何それは」
マミ「いやー、深夜のテンションで作ったものだから、私も何作ったか忘れてるわ。ふふふふふ」
ほむら「(汗のかき様が物凄い件)」
さやか「……」
杏子「い、いや~、迫真の演技だった! さすがさやかだ!」
まどか「そうだよ。とっても良かったよ」
ほむら「まあ、悪くは無かったわ」
マミ「ほら、おいしいお茶よ。暖かいうちに飲みなさい」
さやか「ありがとうございますぅ」グスン
ほむら「罰ゲームも終わったし、次は何をしようかしら」
杏子「淡々としてんなー」
――――・・・
マミ「何かないかと思って、クローゼットの奥の方にこんなものがあったのだけど」
さやか「『ジェンガ』ですね。懐かしいなー」
まどか「せっかくだしみんなでやろうよ」
ほむら「私、それやったことないの。ルール教えてくれる?」
まどか「うん。『一本ずつ積み上げられている木の棒を抜いて行って、倒した人の負け』だよ」
ほむら「シンプルね」
杏子「うげー、こういう神経使うの苦手なんだよなぁ」
さやか「だろうねー。見るからにガサツそうだし」
杏子「何だとコラァ!」
ほむら「……」ブルブル
まどか「そこ、そこ、あーグラグラする!」
さやか「まどかが緊張してどうするのよ」
まどか「だってぇ、見てるこっちがハラハラしちゃうよぉ」
ほむら「っ、ふぅ」
杏子「おおっ! すげーじゃん! それじゃ、とっとと終わらせてやるか」
さやか「崩したら罰ゲームがあるかもよー」
杏子「うるせぇ! 集中させろって!」
まどか「見て見て! ちゃんと出来たよー!」
さやか「やったね、まどか」
マミ「(結局、佐倉さんも鹿目さんも無事成功。)次は私の番ね」
まどか「頑張って、マミさん!」
マミ「見せてあげるわ! 先輩としての意地! 誇り! プライド!」ドンッ!ガラガラ!
ほむら「あ、腕を振り上げた拍子にジェンガが崩れたわ」
さやか「これはやってしまいましたなぁ」
杏子「よーし、罰ゲームの時間だぞ」
ほむら「『一発芸』だって」
まどか「随分とさ、ありきたりなのが来たね」
ほむら「致し方ない事よ」
さやか「マミさん、面白いヤツお願いします! もう私たちの腹筋がちぎれて空に羽ばたいていきそうなレベルのヤツ!」
杏子「マミ! お前ならきっとやれるさ!」
マミ「ハードルを上げないで頂戴。胃が痛い……。でも、私やるわ! いくわよ――――」
――――・・・
――『一発芸終了後』――
マミ「……」
杏子「私たちは何も……何も見なかった、そうだろ?」
ほむら「ええ。空白の時が流れただけよ」
まどか「ごめんなさい、マミs」
さやか「やめてまどか!」
まどか「!!」
さやか「安易な謝罪や同情は時として人を傷つけるの、覚えといて」
まどか「……うん。それにしてもマミさん、まさか、『ホルスタイ―――」
さやか「だからやめろっつってんじゃねーかよ」
ほむら「……同情をどうじょ」ボソッ
ほむら「どう?」
杏子「……」
杏子「だっひゃっひゃっひゃっひゃ! 『同情をどうじょ』だってよー!」
まどか「え?」
さやか「自分wwwwwww草いいすかwwwww」
まどか「えぇぇぇー」
マミ「……うふふふふふふ」
まどか「……。マミさんの元気も戻ったよ。凄いね。ほむらちゃん(結果おーらいだね☆)」
ほむら「それほどでも、あるわね」ドヤァ
さやか「あー、遊んだ遊んだ」
マミ「ちょっと早いけど、お風呂入ってくる? その間に私がお雑煮作っとくから」
まどか「え、いいんですか?」
マミ「いいわよ。少し狭いかもしれないけれど、ゆっくりして頂戴」
ほむら「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうわ」
杏子「順番どうするー?」
さやか「ジャンケンで決めよっか。特に希望が無ければだけど。……ジャーンケーン」
ポン!
――――・・・
まどか「一緒になっちゃったよ。ほむらちゃん」
ほむら「ホントは一人ずつ入る予定だったのに、土壇場で美樹さやかが……」
まどか「『時間短縮も兼ねてエエエエエッ!二人ずつ入ろう!』って言いだしちゃうからね」
ほむら「でも、まどかとなら楽しいわよ」
まどか「うぇひひひ、ありがと」
ほむら「背中、流すわよ」
まどか「ん」
ほむら「まどかの背中って、本当に真っ白ね」
まどか「いやぁ、ほむらちゃんには負けちゃうよ。体のラインも綺麗だし、憧れちゃうな」
ほむら「そう? でも、私はあなたに憧れてるけど」
まどか「うぇひひひひ。ほむらちゃん、隣の芝は青く見えちゃうのかもしれないよ」
ほむら「案外そうかもしれないわ。……まどか、終わったわよ」
まどか「ありがと、一緒に入ろっか」
ほむら「ええ」
まどか「……いい湯だね」
ほむら「ゆっくり温もったら、出ましょうか」
まどか「うん」
ほむら「暖かいわ」
まどか「私もだよ」
――――・・・
杏子「うひゃひゃひゃひゃ! くすぐったい! くすぐったいからさ!」
さやか「じっとしてなってば! 髪洗ってるんだからさ」
杏子「いや、さやかの手触りが、こう、微妙にくすぐったいというか」
さやか「あはははは、さやか様のマジックハンドだぞ。ありがたく恩恵を受けるのだー」
杏子「だからくすぐったいって! ひゃっ! 体はタオルで洗えよぉ!」
さやか「ボディソープ塗ってるから大丈夫だって」
杏子「何が大丈夫なんだよ! あっ、前はやめろってばぁ!」
杏子「もうお嫁に行けねぇじゃんかよぉ……」
さやか「ごめんごめん、でも、なめらかでよかっtっぁうん!」
杏子「……お返し」
さやか「こーの、やったなー! やりかえしてやるー!」
杏子「おう、望むところだ!」
マミ「なーにやってるのあなた達、私も仲間に入れてくれる?」
さやか「マ、マミさん。 ああああああ浴槽に入り切らないですから! 飛び込んでこないでぇぇぇぇぇ!」
マミ「どーん!」
さやか「溺れる! 溺れる!」
杏子「マ、マミのおっぱいが、あ、当たって死ぬ」ブクブク
――――・・・
まどか「もう、お腹いっぱいだよ。何も食べられないなぁ」
さやか「お雑煮にお蕎麦にお菓子に、あげたらキリが無いよねぇ。(そして乙女の体重が怖いです)」
杏子「……」ズルズルズル
ほむら「まだ食べるのね。よかったら、私のもどうかしら」
杏子「みょう。ふぃふぁふぁくふぇ! ふぁりがふぉふぁ!」
ほむら「何て言ってるの?」
マミ「『おう、頂くぜ! ありがとな!』だってさ」
マミ「もうすぐ年越しね。今年はたくさん、いろんなことがあったわ」
さやか「もう一杯あり過ぎて困りますよ。ホント」
まどか「来年も楽しい一年になるといいなって、思うよ」
マミ「貴女たちには、ほら、修学旅行があるじゃない」
さやか「おおっ! そうでした! 修学旅行!」
まどか「楽しみだねー」
杏子「いいなー。私もついて行きたいぜ」
さやか「寂しいの? ん? きょうこちゃ~ん」
杏子「っ、なワケねぇだろ!」
ほむら「でも、受験もあるわよ」
まどか「ほむらちゃん。それは言わない約束でしょ……」
さやか「あのさぁ……」
ほむら「それはそうと、もうすぐカウントダウンよ」
杏子「げ、後20秒くらいじゃねーかよ」
さやか「5秒前から私から時計回りにカウントしていこうよ。楽しそうだしさ」
まどか「うん。楽しそう」
マミ「最後は一斉に『0』ね」
ほむら「貴女にしては悪くない提案ね。美樹さやか」
さやか「『しては』? さやかちゃんにそれは余計なひと言なのだー」
杏子「おい、後7、6――――」
さやか「5」
マミ「4」
ほむら「3」
杏子「2」
まどか「1」
「「「「「ゼロ!!」」」」」
さやか「ご!」
マミ「よん」
ほむら「サン」
杏子「にー」
まどか「いち!」
「「「「「ゼロ!!」」」」」
まどか「みんな、あけましておめでとう!」
杏子「ハッピーニューイヤー! ってやつかぁ!?」
ほむら「おめでとう。今年も宜しくね」
マミ「いえいえこちらこそ、これからも宜しくお願いします」
さやか「と、いう訳で今から初詣に行きますよ」
まどか「今から!? 夜遊びはダメなんだよ!」
さやか「まどか、今日は特別なんだよ。遊びに行こうって、楽しいからさ」
まどか「でも……」
まどか「でも、ちゃんと振袖着たいから……」
ほむら「それなら仕方が無いわね。いったん帰って明日の朝、また集合よ」
さやか「まっ、いっか。さやかちゃんもクッソ可愛い振袖出しますよ~今日は」
マミ「私も着物あったかしら……。……ところで佐倉さん、何で両手を私たちに差し出してるの?」
杏子「お年玉」
まどか「え?」
杏子「その、お年玉くれよ」
さやか「あるかー!」
杏子「チクショー! 正月のバカヤロー!」
終わり
QB「今年もノルマを達成できなかった」
QB「残業、残業、また残業」
QB「当然、サービス残業だから残業代は出ない」
QB「わけがわからないよ」
QB「僕だってお雑煮食べて除夜の鐘聞きながら新年を迎えたかったさ」
QB「あれ? 感情なんて無いはずなのに目の奥が熱い……」
元スレ
まどか「……そうだ。せっかくだし、みんなで一緒にお正月を迎えたいな……なんて」
マミ「あら、名案ね」
さやか「さやかちゃんも大賛成っすよォー!」
マミ「よーし、それなら、腕によりをかけて、美味しい料理を作っちゃおうかしら」
杏子「マジで!? なら私は全部食う仕g……」
さやか「アンタも手伝えってば」
杏子「へーへー。やりゃあいいんだろ」
さやか「返事は一回」
杏子「ふぁーい」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:07:49.57 ID:B2asDhu00
――――・・・
――スーパーマーケット――
マミ「さーて、何にしようかな」
まどか「お雑煮とかはどうですか?」
マミ「お雑煮……うん、それにしましょ。そうだ。お餅買い足さないといけないわね……」
まどか「うぇひひひ、私も手伝います」
マミ「ありがと。宜しくお願いするわ」
さやか「マミさーん、杏子のヤツが試食めぐりしてくると言ったきり帰って来ません!」
マミ「……迷子になるといけないから、美樹さん、探しに行ってくれる?」
まどか「この人混みだから、さやかちゃんも気を付けてね」
さやか「わーかってるってば」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:10:58.16 ID:B2asDhu00
マミ「お餅がこんなに安いなんて。沢山買っちゃおうかしら」
まどか「私、きな粉つけて食べるの大好きなんですよー」
マミ「奇遇ね。私もよ」
まどか「でも醤油も捨てがたいですよね。こう、海苔を巻いて……ぱくっと」
マミ「うっ、鹿目さん、これ以上は……。何だかお腹が空いてきたわ……」
まどか「うぇひひひひ」
マミ「あっ、そうだ。お蕎麦も買わないと……」
まどか「うわぁー、マミさんのお料理、楽しみです」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:13:49.90 ID:B2asDhu00
さやか「もう。はぐれたらダメよ」
杏子「悪ぃ悪ぃ。つい、いい匂いにつられちゃってさ」
さやか「犬かアンタは」
杏子「……いや、違うけど。さやかぁ、大丈夫か?」
さやか「真顔で言わないでよぉ……リアクションに困る……」
杏子「だからごめんって。早いとこマミ達んとこ戻ろーぜ」
さやか「あっ、だから走ったらダメだってばー!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:15:41.86 ID:B2asDhu00
さやか「やっと合流できましたね」
マミ「佐倉さん、もう勝手な事したら駄目よ。さもないと……おやつ抜き」
杏子「そいつは勘弁してくれ! 私が悪かった!」
まどか「杏子ちゃんってば」
さやか「それにしても、カートの中身がパンパンだなー。大晦日って感じで好きだな、私」
まどか「欲しいものカゴに入れて行ったらこんな事になっちゃって……。ね、マミさん」
マミ「フフ、そうね」
杏子「あり? 菓子買わねーのかよ」
マミ「それはこ・れ・か・ら」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:18:22.23 ID:B2asDhu00
マミ「さ、まだ今日も長い事だし、いっぱい買って帰りましょ」
杏子「おーっ!」
さやか「あっ、これはこの前出た新発売のチョコじゃん! むふふ、これは買いだな」
まどか「(マシュマロどこだろー……イチゴ味のがあるといいな)」
杏子「おっ、ハバネロあんじゃねーか」
マミ「知る人ぞ知るレアモノ『クッキー☆』……。売ってるかしら」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:20:28.75 ID:B2asDhu00
――――・・・
まどか「はふぅ~、大荷物だよ」
さやか「いっぱい買ったからねー。しょうがないって」
杏子「まどかー、ちょっと減らしてやろっか?」
さやか「食うなよ」
杏子「わ、わかってるって。凄まなくてもいーじゃん……」
まどか「うーん、うんしょ、こらしょ」
マミ「少しの我慢よ。もうちょっとで着くから」
さやか「頑張れまどかー」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:22:10.39 ID:B2asDhu00
杏子「ん? 前の方歩いてるの、ほむらじゃね?」
まどか「あ、ホントだ。おーい!」
ほむら「貴女たち、4人で集まってどうしたの」
さやか「これから新年を祝おうかと思っちゃって、そのための買いだし!」
ほむら「そう……」
マミ「実はこれから暁美さんの事も誘おうと思ったのよ。で、どうかしら。都合が良ければだけど……」
まどか「来てくれるよね、ほむらちゃん」
ほむら「勿論」
さやか「早い! 即答か!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:28:26.90 ID:B2asDhu00
――マミさん家――
さやか「うーん、しばれるのぉ~」
まどか「うぃひひ、さやかちゃん、おじいちゃんみたい」
さやか「こらー! 私は花も恥じらう中学生だぞ! お仕置きしてやるー!」
まどか「ひゃ! 服の中に手入れないで!ちべたい!」
さやか「うりうりうりうり」
マミ「まだ夕飯まで時間があるわね。トランプでもする?」
ほむら「いいわね。セブンブリッジ? ページワン?」
杏子「またドマイナーなところを」
マミ「大富豪よ」
杏子「大富豪……!! ローカルルールの壁を乗り越えて初めてプレイ可能なゲーム……!!」ゴクリ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:32:38.75 ID:B2asDhu00
マミ「ルールは、『階段、縛り、8切り、11バック、都落ち』で」
さやか「あはははは! 絵札をだしまくるぞー!」
杏子「くっ……てめぇ手札強すぎんだろーが!」←手札に9以上のカード無し
ほむら「悔しいけど、パスね」
まどか「うぇひひひひ。でも残念、いったん切って、えいっ、『革命』!」
杏子「ぃよしっ! ナイスだまどか!」
さやか「あああああああああああああああああああああああああああああ!」
マミ「美樹さん! 落ち着いて! 病室に戻ろう!」
まどか「そしてアガリー、っと」
マミ「ちなみに終わるまでに一回でも大貧民になったら、罰ゲームを受けてもらうわよ」
さやか「えっ、ちょ、早く言って下さいよおおおおおおおおおお!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:34:46.48 ID:B2asDhu00
さやか「くっそ~、結局大貧民かぁ」
杏子「大貧民、もう5秒も経っちまったぞ。早くしろよー」←平民
ほむら「遅いわよ。もう少し手を早く動かせないの?」←富豪
さやか「すいません……」
マミ「暁美さん、佐倉さん、二人とも遊び過ぎよ」
さやか「……カード、どうぞ」
マミ「あら、何このカードは、ご主人様にふさわしい強さじゃ無いわね」←貧民
さやか「すいません……」
まどか「三人とも、大富豪は私なんだけど」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:40:09.13 ID:B2asDhu00
さやか「ええい、今度こそ負けてたまるものか!」
マミ「美樹さんも可哀想だし、助けてあげなくちゃ。『革命』よ」
さやか「やった!」
まどか「うっ!」
ほむら「でも、貴女の行動もこれでふいになるわよ。『革命返し』!!」
まどか「ほむらちゃん!」
マミ「何てことを……」
まどか「ああっ! さやかちゃんが血の涙を流してる!」
杏子「やべぇ……やべぇよ……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:44:20.01 ID:B2asDhu00
杏子「次は私の番か……悪いなまどか。おめーには落ちてもらう」
まどか「えっ?」
杏子「8出してー、それっ、階段でトリプル出してアガリー♪」
まどか「えっ? えっ?」
さやか「仲間が出来たね!」
まどか「いやだあああああああああああ!」
マミ「皆パスしたから、私のターンね! 『ティロ・フィナーレ』!!」
ほむら「自信満々な顔で5のダブル……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:53:59.36 ID:B2asDhu00
その後も、数ゲーム続いた結果
罰ゲーム組:杏子、さやか、まどか
マミ「結局こうなっちゃったわけだけど……」
さやか「優しいのに! 優しいのにしてください!」
杏子「あ、てめー抜け駆けずりーぞ!」
マミ「二人には悪いけど、完全にくじ引きなのよ」
ほむら「『巴マミの罰ゲームBOX』 酷いセンスね」
マミ「自作なのに。結構へこむからやめて……」
まどか「と、とにかく、ここから一枚くじを引けばいいんですね」
マミ「ええ、そういうことよ」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 21:58:01.46 ID:B2asDhu00
まどか「まずは私の番だよ……えーと『右隣の人のほっぺにキス』だってさ」
ほむら「……」
さやか「イテテテテテテ! ほむら! 痛い痛い! 割り込んで来ないでってば!」
ほむら「……」
さやか「だから痛ぇっつってんじゃねーかよ! 無言で睨むのホントやめて! ナイーブなさやかちゃんの心が砕け散るから!」
まどか「……恥ずかしいけど、罰ゲームだからしょうがないよね。ごめん、さやかちゃん」
マミ「フゥー! やりなさい!」
杏子「目、目ぇ位つぶってやるからよ」
まどか「それじゃ……」チュ
さやか「う、うむぅ……(視線が痛いよぉ……)」
マミ「はいっ! 罰ゲーム達成! どんどんいってこー!」
杏子「(マミのテンションがアブない事になってるぞ)」
35: >>33 すいません許してください! 何でもしますから! 2011/12/13(火) 21:58:55.93 ID:B2asDhu00
杏子「次は私が引く番か」ゴソゴソ
さやか「何て書いてある?」
杏子「『炭酸水一気飲み』」
さやか「えっそれは……」
マミ「はい、炭酸水。キツイのを選んだわよ」
杏子「ま、私にとっちゃ楽勝だな……ングググ」
まどか「いっき! いっき!」
杏子「ぷっはー!」
ほむら「でも、インパクトに欠けるわね。佐倉杏子なら失敗するはずが無いじゃない」
さやか「それは言っちゃダメ!」
マミ「は、はずれもあるってことで……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:09:11.49 ID:B2asDhu00
さやか「最後は、私か」
さやか「えーと、『下に書いてあるセリフをそれっぽく読み上げろ。他の4人が認めなければ他の罰ゲームを受けてもらう』」
まどか「妙に悪辣!」
杏子「何だ。ただ読み上げりゃいいんだろ? さっさとやっちまえよ」
さやか「いや、これは……」
杏子「なーに渋っちゃってんだよ。見せてみろよ」
さやか「あっ、杏子、ダメっ」
ほむら「何々……『やだ! やだ! 小生やだ! やだ! やだ! アァァァ~~~~~~ッ! ヴォエエエエエッ!』」
杏子「……」
まどか「え、何それは」
マミ「いやー、深夜のテンションで作ったものだから、私も何作ったか忘れてるわ。ふふふふふ」
ほむら「(汗のかき様が物凄い件)」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:04:40.82 ID:B2asDhu00
さやか「……」
杏子「い、いや~、迫真の演技だった! さすがさやかだ!」
まどか「そうだよ。とっても良かったよ」
ほむら「まあ、悪くは無かったわ」
マミ「ほら、おいしいお茶よ。暖かいうちに飲みなさい」
さやか「ありがとうございますぅ」グスン
ほむら「罰ゲームも終わったし、次は何をしようかしら」
杏子「淡々としてんなー」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:12:09.67 ID:B2asDhu00
――――・・・
マミ「何かないかと思って、クローゼットの奥の方にこんなものがあったのだけど」
さやか「『ジェンガ』ですね。懐かしいなー」
まどか「せっかくだしみんなでやろうよ」
ほむら「私、それやったことないの。ルール教えてくれる?」
まどか「うん。『一本ずつ積み上げられている木の棒を抜いて行って、倒した人の負け』だよ」
ほむら「シンプルね」
杏子「うげー、こういう神経使うの苦手なんだよなぁ」
さやか「だろうねー。見るからにガサツそうだし」
杏子「何だとコラァ!」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:14:03.31 ID:B2asDhu00
ほむら「……」ブルブル
まどか「そこ、そこ、あーグラグラする!」
さやか「まどかが緊張してどうするのよ」
まどか「だってぇ、見てるこっちがハラハラしちゃうよぉ」
ほむら「っ、ふぅ」
杏子「おおっ! すげーじゃん! それじゃ、とっとと終わらせてやるか」
さやか「崩したら罰ゲームがあるかもよー」
杏子「うるせぇ! 集中させろって!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:17:06.42 ID:B2asDhu00
まどか「見て見て! ちゃんと出来たよー!」
さやか「やったね、まどか」
マミ「(結局、佐倉さんも鹿目さんも無事成功。)次は私の番ね」
まどか「頑張って、マミさん!」
マミ「見せてあげるわ! 先輩としての意地! 誇り! プライド!」ドンッ!ガラガラ!
ほむら「あ、腕を振り上げた拍子にジェンガが崩れたわ」
さやか「これはやってしまいましたなぁ」
杏子「よーし、罰ゲームの時間だぞ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:19:09.88 ID:B2asDhu00
ほむら「『一発芸』だって」
まどか「随分とさ、ありきたりなのが来たね」
ほむら「致し方ない事よ」
さやか「マミさん、面白いヤツお願いします! もう私たちの腹筋がちぎれて空に羽ばたいていきそうなレベルのヤツ!」
杏子「マミ! お前ならきっとやれるさ!」
マミ「ハードルを上げないで頂戴。胃が痛い……。でも、私やるわ! いくわよ――――」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:20:27.98 ID:B2asDhu00
――――・・・
――『一発芸終了後』――
マミ「……」
杏子「私たちは何も……何も見なかった、そうだろ?」
ほむら「ええ。空白の時が流れただけよ」
まどか「ごめんなさい、マミs」
さやか「やめてまどか!」
まどか「!!」
さやか「安易な謝罪や同情は時として人を傷つけるの、覚えといて」
まどか「……うん。それにしてもマミさん、まさか、『ホルスタイ―――」
さやか「だからやめろっつってんじゃねーかよ」
ほむら「……同情をどうじょ」ボソッ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:25:10.53 ID:B2asDhu00
ほむら「どう?」
杏子「……」
杏子「だっひゃっひゃっひゃっひゃ! 『同情をどうじょ』だってよー!」
まどか「え?」
さやか「自分wwwwwww草いいすかwwwww」
まどか「えぇぇぇー」
マミ「……うふふふふふふ」
まどか「……。マミさんの元気も戻ったよ。凄いね。ほむらちゃん(結果おーらいだね☆)」
ほむら「それほどでも、あるわね」ドヤァ
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:28:36.18 ID:B2asDhu00
さやか「あー、遊んだ遊んだ」
マミ「ちょっと早いけど、お風呂入ってくる? その間に私がお雑煮作っとくから」
まどか「え、いいんですか?」
マミ「いいわよ。少し狭いかもしれないけれど、ゆっくりして頂戴」
ほむら「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうわ」
杏子「順番どうするー?」
さやか「ジャンケンで決めよっか。特に希望が無ければだけど。……ジャーンケーン」
ポン!
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:34:17.46 ID:B2asDhu00
――――・・・
まどか「一緒になっちゃったよ。ほむらちゃん」
ほむら「ホントは一人ずつ入る予定だったのに、土壇場で美樹さやかが……」
まどか「『時間短縮も兼ねてエエエエエッ!二人ずつ入ろう!』って言いだしちゃうからね」
ほむら「でも、まどかとなら楽しいわよ」
まどか「うぇひひひ、ありがと」
ほむら「背中、流すわよ」
まどか「ん」
ほむら「まどかの背中って、本当に真っ白ね」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:40:21.69 ID:B2asDhu00
まどか「いやぁ、ほむらちゃんには負けちゃうよ。体のラインも綺麗だし、憧れちゃうな」
ほむら「そう? でも、私はあなたに憧れてるけど」
まどか「うぇひひひひ。ほむらちゃん、隣の芝は青く見えちゃうのかもしれないよ」
ほむら「案外そうかもしれないわ。……まどか、終わったわよ」
まどか「ありがと、一緒に入ろっか」
ほむら「ええ」
まどか「……いい湯だね」
ほむら「ゆっくり温もったら、出ましょうか」
まどか「うん」
ほむら「暖かいわ」
まどか「私もだよ」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:47:39.68 ID:B2asDhu00
――――・・・
杏子「うひゃひゃひゃひゃ! くすぐったい! くすぐったいからさ!」
さやか「じっとしてなってば! 髪洗ってるんだからさ」
杏子「いや、さやかの手触りが、こう、微妙にくすぐったいというか」
さやか「あはははは、さやか様のマジックハンドだぞ。ありがたく恩恵を受けるのだー」
杏子「だからくすぐったいって! ひゃっ! 体はタオルで洗えよぉ!」
さやか「ボディソープ塗ってるから大丈夫だって」
杏子「何が大丈夫なんだよ! あっ、前はやめろってばぁ!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:50:52.47 ID:B2asDhu00
杏子「もうお嫁に行けねぇじゃんかよぉ……」
さやか「ごめんごめん、でも、なめらかでよかっtっぁうん!」
杏子「……お返し」
さやか「こーの、やったなー! やりかえしてやるー!」
杏子「おう、望むところだ!」
マミ「なーにやってるのあなた達、私も仲間に入れてくれる?」
さやか「マ、マミさん。 ああああああ浴槽に入り切らないですから! 飛び込んでこないでぇぇぇぇぇ!」
マミ「どーん!」
さやか「溺れる! 溺れる!」
杏子「マ、マミのおっぱいが、あ、当たって死ぬ」ブクブク
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:52:49.76 ID:B2asDhu00
――――・・・
まどか「もう、お腹いっぱいだよ。何も食べられないなぁ」
さやか「お雑煮にお蕎麦にお菓子に、あげたらキリが無いよねぇ。(そして乙女の体重が怖いです)」
杏子「……」ズルズルズル
ほむら「まだ食べるのね。よかったら、私のもどうかしら」
杏子「みょう。ふぃふぁふぁくふぇ! ふぁりがふぉふぁ!」
ほむら「何て言ってるの?」
マミ「『おう、頂くぜ! ありがとな!』だってさ」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:55:14.84 ID:B2asDhu00
マミ「もうすぐ年越しね。今年はたくさん、いろんなことがあったわ」
さやか「もう一杯あり過ぎて困りますよ。ホント」
まどか「来年も楽しい一年になるといいなって、思うよ」
マミ「貴女たちには、ほら、修学旅行があるじゃない」
さやか「おおっ! そうでした! 修学旅行!」
まどか「楽しみだねー」
杏子「いいなー。私もついて行きたいぜ」
さやか「寂しいの? ん? きょうこちゃ~ん」
杏子「っ、なワケねぇだろ!」
ほむら「でも、受験もあるわよ」
まどか「ほむらちゃん。それは言わない約束でしょ……」
さやか「あのさぁ……」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:58:16.97 ID:B2asDhu00
ほむら「それはそうと、もうすぐカウントダウンよ」
杏子「げ、後20秒くらいじゃねーかよ」
さやか「5秒前から私から時計回りにカウントしていこうよ。楽しそうだしさ」
まどか「うん。楽しそう」
マミ「最後は一斉に『0』ね」
ほむら「貴女にしては悪くない提案ね。美樹さやか」
さやか「『しては』? さやかちゃんにそれは余計なひと言なのだー」
杏子「おい、後7、6――――」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 22:59:21.82 ID:B2asDhu00
さやか「5」
マミ「4」
ほむら「3」
杏子「2」
まどか「1」
「「「「「ゼロ!!」」」」」
77: >>76 訂正 2011/12/13(火) 23:00:33.54 ID:B2asDhu00
さやか「ご!」
マミ「よん」
ほむら「サン」
杏子「にー」
まどか「いち!」
「「「「「ゼロ!!」」」」」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 23:02:27.46 ID:B2asDhu00
まどか「みんな、あけましておめでとう!」
杏子「ハッピーニューイヤー! ってやつかぁ!?」
ほむら「おめでとう。今年も宜しくね」
マミ「いえいえこちらこそ、これからも宜しくお願いします」
さやか「と、いう訳で今から初詣に行きますよ」
まどか「今から!? 夜遊びはダメなんだよ!」
さやか「まどか、今日は特別なんだよ。遊びに行こうって、楽しいからさ」
まどか「でも……」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/13(火) 23:04:05.61 ID:B2asDhu00
まどか「でも、ちゃんと振袖着たいから……」
ほむら「それなら仕方が無いわね。いったん帰って明日の朝、また集合よ」
さやか「まっ、いっか。さやかちゃんもクッソ可愛い振袖出しますよ~今日は」
マミ「私も着物あったかしら……。……ところで佐倉さん、何で両手を私たちに差し出してるの?」
杏子「お年玉」
まどか「え?」
杏子「その、お年玉くれよ」
さやか「あるかー!」
杏子「チクショー! 正月のバカヤロー!」
終わり
87: おまけ その頃のQB 2011/12/13(火) 23:08:51.65 ID:B2asDhu00
QB「今年もノルマを達成できなかった」
QB「残業、残業、また残業」
QB「当然、サービス残業だから残業代は出ない」
QB「わけがわからないよ」
QB「僕だってお雑煮食べて除夜の鐘聞きながら新年を迎えたかったさ」
QB「あれ? 感情なんて無いはずなのに目の奥が熱い……」
マミ「ゆく年、くる年」