前作
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:02:13.38 ID:b10hheFV0
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QB「呼んでないよ」
マミ「いやいや。呼んだでしょ?」
マミ「心の声が聞こえたわよ」
QB「だから呼んでないって」
まどか「マミさん……」
まどか「私……!私…………!」
マミ「ほら!」
QB「良かったね」
まどか「私……知っちゃったんです……」
まどか「ほむらちゃんの真実を……」
まどか「私にとってほむらちゃんは一人しかいないけど……」
まどか「並行世界を渡り歩くほむらちゃんからすれば……私は無数に存在するまどかの内の一人に過ぎないんです……」
マミ「ふんふんなるほど。確かにそういう見方も出来るかもしれないわね」
マミ「それで?」
まどか「それで!?気持ち悪いじゃないですか!」
まどか「ほむらちゃんにとって、私の代わりはいくらでも存在するんですよ!?」
まどか「私と一緒に居る時も」
まどか「『この流れから行くと、この時間軸のまどかも契約してしまいそうね。はあ~』」
まどか「『ダルッ』」
まどか「とか考えてるに決まってます!」
まどか「ほむらちゃんは私の為に動いているようで、実際はほむらちゃん自身のために動いてるだけなんです!」
まどか「そんなの……偽善じゃないですか……!」
マミ「鹿目さんはそう考えちゃうのか」
マミ「キュゥべえに洗脳されちゃってる気がするわ」
蛇足感満載だから前回の話の展開に不満ない人は読まないこと推奨
まどか「これは単なる私の思い込みじゃありません!証拠もあります!」
まどか「聞いて下さい!10話のほむらちゃんのこの台詞を!」ピッ
ほむら『私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』
まどか「ほら!」ピッ
まどか「なんでほむらちゃんは私を生き返らせようとしてくれないんですか!?」
まどか「本当に私のことを大切だと思っているなら蘇生を願うはずでしょ!?」
まどか「結局、ほむらちゃんは私の為にループしてるんじゃない……」
まどか「自分がまどまどほむほむ出来る、理想のまどほむ世界を探してるだけなんです……」
マミ「……」
マミ「私が死んだままやろが……」
まどか「え?あっ」
マミ「まあ、冗談は置いといて」
マミ「鹿目さん。私は違うと思うわ」
まどか「私の見解が間違っているとでも言うんですか!?」
まどか「そんなわけない!私の考えは正しい!」
マミ「それはどうかしらね」
まどか「さっきからなんだって言うんですかマミさんは!」
まどか「ほむらちゃんの名誉を挽回できるとでも言うんですか?」
マミ「当り前じゃない。そのために私はここに居るのよ」
マミ「この胸のバッヂを見てごらんなさい」クイッ
まどか「……?」
まどか「論破……厨?」
マミ「この論破マミさんが、あなたの誤解を訂正してあげるわ!!」マミ~ン
まどか「!?」
マミ「まずは暁美さんの契約内容について、もう一度確認しましょう」ピッ
ほむら『私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』
まどか「ほら!願ってるのはほむらちゃん自身のこと!いやらしい!」
マミ「私はそうは思わないわ」
マミ「鹿目さん。周りを見てごらんなさい」
マミ「鹿目さんは死んだ。超絶美人超絶天才超絶優しい超絶完璧超絶巨乳マミさんも死んでしまった」
マミ「おまけに見滝原もボロボロ……」
マミ「『こんな最悪の結末はなかったことにしたい……いや』」
マミ「『私自身の力でなかったことにできたら……!』」
マミ「きっと、暁美さんはそんな風に思ったんでしょうね」
マミ「泣ける話じゃない。鹿目さんもそう思うでしょ?」
まどか「え……?超絶……?」
マミ「思うわよね」
まどか「は、はい」
マミ「暁美さんは、魔女と戦う運命を背負うことと引き換えに、どんな願いをも叶えるチャンスがあった」
マミ「もちろん平穏に生きる道も」
マミ「でも、暁美さんは迷うことなく過去のやり直しを願った」
マミ「他ならぬあなたの為によ」
まどか「で、でも……その世界の私は死んだままで……」
マミ「結果的にはそうかもしれないわね」
まどか「だ、だったら!」
マミ「でもね、鹿目さん。あんな極限の状態で、最悪の結末を変える事の出来るチャンスが目の前に舞い降りたのよ?」
マミ「それに、その時の暁美さんは、まだ魔法少女の願いが叶うところを見ていない。半信半疑の状態だったと推測できるわ」
マミ「最初に時間移動をしたときに驚いているしね」
マミ「そんな暁美さんが、並行世界の概念について考えを巡らせることが出来なかったとしても、誰も責められないと思うの」
まどか「それは……!」
まどか「……その……」
マミ「そもそも、暁美さんは誰かに迷惑をかけているわけではないわ」
マミ「鹿目さんからすれば、暁美さんは救世主みたいなものじゃない」
まどか「そうですけど……」
まどか「それでも……気持ち悪いんです……」
まどか「ほむらちゃんが……私という個人を見ていないという事実が……私という存在を軽く見ているようで……」
マミ「あら。暁美さんが鹿目さんを見ていない?」
マミ「どこからそんな事実が出てきたのかしら」
まどか「え?だって、ほむらちゃんが見てきた私は、私だけじゃなくて」
マミ「暁美さんが出会った全ての鹿目さんに対して、100%の想いでぶつかって来ていないって、どうして言えるの?」
まどか「ええっ!?」
まどか「だ、だって。例えば100個の同じぬいぐるみがあるとしますよ?」
まどか「普通その場合、愛着とか真剣さとか薄くなりそうじゃないですか」
マミ「あら。鹿目さんは、暁美さんは鹿目さんに対して、ぬいぐるみとか、普通程度の想いしか抱いていないって思うんだ」
マミ「キュゥべえは、鹿目さんへの想いが強いからこそ分不相応な力を行使できるって推測してたみたいだけど」
まどか「……!」
マミ「カレーは美味しいけど、毎日食べたら飽きるのが普通よね」
マミ「でもね、鹿目さん」
マミ「3食毎食365日、毎日カレーばかり食べ続けるカレー大王な先輩や先生がいないってどうして言い切れるの?」
マミ「彼女は……今もあなたの目の前でカレーを食べ続けているじゃない」
マミ「私はそう思うな」
まどか「……!!」
QB「ちょっと混ざらせてもらうよ」
マミ「あらキュゥべえ」
QB「君達がどんな勘違いをしようが勝手だけどね。僕の論理的な考察の否定はしないでくれるかな」
QB「ほむらがどんな感情を抱いていようが、まどかがどんな感情を抱いていようが、ほむらが自己の利益の為に動いていることに変わりはない」
QB「さっきまどかが言っていただろう。ほむらは理想の世界を探しているって」
QB「まさにそれがほむらの目的だろう」
まどか「……ぅ」
マミ「違うわ」
QB「違う?それじゃあ、ほむらは何のために時間移動を繰り返しているというんだ」
マミ「うふふ。実は、答えはちゃんと本編で出ているのよ」
QB「なんだって?」
まどか「ほ、本当ですか!?」
マミ「ええ」ピッ
ほむら『あの子は契約すべきじゃなかった。確かに私のミスよ。貴女だけでなく、彼女もきちんと監視しておくべきだった』
まどか『なら……』
ほむら『でも、責任を認めた上で言わせて貰うわ。今となっては、どうやっても償いきれないミスなの』
ほむら『死んでしまった人が還って来ないのと同じこと』
ほむら『一度魔法少女になってしまったら、もう救われる望みなんてない』
ほむら『あの契約は、たった一つの希望と引き換えに、すべてを諦めるってことだから』
まどか『だから、ほむらちゃんも諦めちゃってるの?自分のことも、他の子のことも全部』
ほむら『ええ。罪滅ぼしなんて言い訳はしないわ。私はどんな罪を背負おうと私の戦いを続けなきゃならない』
マミ「5話の美樹さんを心配する鹿目さんと、それに応対する暁美さんのシーンよ」
QB「そうだね」
QB「それで?」
マミ「前回キュゥべえがいろいろ言っていたことを、一気に論破するわよ!」
マミ「まず一つ!暁美さんは鹿目さん以外のことも気にかけている!」
マミ「美樹さんの契約について、自分に責任があると言っているわ」
マミ「私がマミられた3話でも忠告してくれてたしね。私の死は暁美さんをフン縛った私の自業自得よ」
まどか「あ……」
マミ「二つ!暁美さんは死んだ人は還って来ないと言っている!」
マミ「つまり暁美さんは、ほむループが並行世界への移動である事を理解しているのよ」
マミ「それぞれのループ世界の鹿目さんは、それぞれ別の鹿目さんだと考えている」
マミ「鹿目さんをひとまとめになんかしていない」
まどか「……!」
マミ「それぞれの時間軸の鹿目さんの死を認めるのは、とても辛いことでしょう」
マミ「特に最初の鹿目さんについては」
マミ「『鹿目さんの蘇生を願えば助けられたかもしれない』」
マミ「……そんな風に考え、後悔したかもね」
マミ「それでも、暁美さんは今目の前に居る鹿目さんを救うために、歯を食いしばって耐えているのよ」
マミ「鹿目さん。暁美さんが見ている鹿目さんは、紛れもなくあなたよ」
まどか「ま……マミざぁん……!」
マミ「三つ!」
マミ「暁美さんは魔法少女の契約を、たった一つの希望と引き換えに全てを諦めることだと言っている」
マミ「暁美さんにとっての希望は、鹿目さんの契約を阻止すること」
マミ「暁美さんは、自分の利益なんて考えていない」
まどか「ほむらちゃん……」
マミ「どう?キュゥべえ。これが私の考察なんだけど」
QB「やれやれ。随分穴のある考察だね」
マミ「あら。それじゃあ、反論を聞いても良いかしら」
QB「いいよ」
QB「まず、マミやさやかを助けようとしたという考察についてだ」
QB「これはほむらの嘘だろう。そう振る舞った方がまどかの印象が良くなるから、そういうフリをしたのさ」
QB「二つ目の考察も間違ってるね。ほむらが見ているまどかはあくまでほむらから見たまどかに過ぎない」
QB「Aの世界のまどかだろうが、Bの世界のまどかだろうが、ほむらにとって大した違いはない」
QB「ほむらに好意的ならそれでいいのさ」
QB「三つ目の考察なんて、考察とすら言えやしない」
QB「これは単にまどかが魔法少女、引いては魔女化、それを防ぐための死を回避するための脅しだ」
マミ「どうしてそう思うの?」
QB「決まっているだろう?そう考えないと、ほむら自身が得をしないからだ」
QB「願いは自分自身の為に使わないと後悔する。それが君の持論だろう」
マミ「そうね……。私自身そう思うし、他の人もそうでしょう」
マミ「だから美樹さんは魔女になってしまった……」
QB「決まりだね。ほむらは自分の為に何度もほむループしてるのさ」
マミ「いいえ?」
QB「どういうことだい?」
マミ「最初の、ほんとに最初の暁美さんは、暁美さん自身の幸せも願ったかもしれない」
マミ「でも、今の暁美さんは、魔法少女の本質と並行世界の本質を理解した後の暁美さんは違う」
マミ「彼女は鹿目さんを救うために、ほむループを繰り返しているのよ」
マミ「あえて言うなら、鹿目さんが無事なことが暁美さんの幸せなのよ」
QB「そんなのおかしい。個や自分の属する集団の利益を追求するのが人間だろう」
マミ「普通はそうかもね」
マミ「でも、その普通を覆すのが人の想いなのよ」
QB「納得行かないね。マミはそのことを証明出来ないじゃないか」
マミ「あら。それはキュゥべえもじゃない」
マミ「感情を考慮に入れない考察は、感情のある人間に必ず当てはまるとは限らないんじゃない?」
マミ「お互い平行線で証明しようがないわね」
マミ「というわけでこの話はお終い!暁美さんを偽善者だと証明することは出来ませんでした!」
QB「ん?んん?」
QB「んんんんんんん?」
マミ「さてと」
マミ「鹿目さんは、まだ暁美さんのことを気持ち悪いと思う?」
まどか「……」ブンブン
マミ「うふっ。よかった」
マミ「本当のところは暁美さん本人にしかわからないけどね」
マミ「でも、暁美さんをいやな子だと思うより、優しい子だと思った方がみんな幸せよね!」
まどか「……はい!」
まどか「ありがとうマミさん!」ダキッ
マミ「あらあら」
ほむら「むん!?マミがまどかと抱き合ってやがる!」
ほむら「とうッ!」シュタッ
まどか「……!」
ほむら「まどか、巨乳は全人類の敵よ。どうせ飛びこむのなら私の胸に飛び込んできなさい」
まどか「……」プルプル
ほむら「……あ」
ほむら(この時間軸のまどかとは仲良くなれたから、つい調子に乗ってしまったわ……)
ほむら「は、はは……なーんちゃって……」
まどか「ほむらちゃあああああああああああん!!!!!!!!!」ガバッ
ほむら「ほむぅ!?」
まどか「ごめんね!ごめんね!ほむらちゃんごめんね!」スリスリスリスリ
ほむら「ててて天国じゃあああああああああああああ!!!!!!!!!」ブシャァァァァァァァァァァ
マミ「うふふ」
マミ「暁美さんありがとう。そしておめでとう」
ほむら「フッ。何のことかしら巴マミ。フッ」ファサッ ファサッ ボタボタ
マミ「あなたがいなければ、ワルプルギスの夜は倒せなかった」
マミ「見滝原を救えたのはあなたのおかげよ」
マミ「鹿目さんのこともね」
ほむら「な、何よ……。巴マミのくせに気持ち悪いわね」
マミ「……」モニュンモニュン ワシャワシャ
ほむら「むきいいいいいいい!!」
マミ「これからも、よろしくね」スッ
ほむら「……!」
ほむら「……ええ」キュッ
まどか「ほむらちゃん!これからいっぱい楽しい思い出を作ろうね!」
ほむら「まどか……」
ほむら「……ふふっ」
まどか「何がおかしいの?」
ほむら「いえ。今までが今までだったから、嬉しくて」
ほむら「最高の思い出が出来たわ」
まどか「ティヒヒヒ。ほむらちゃんは大げさだね」
ほむら「ふふ……」
マミ「……」
ほむら「……私はそろそろ行くわ」
ほむら「さようなら、まどか」
まどか「うん!また明日ね!」
マミ「待ちなさい」
ほむまど「え?」
マミ「あなた……過去に飛ぶつもりね」
まどか「?」
まどか「マミさん何を言ってるんですか?」
まどか「ワルプルギスの夜は倒したし、私もキュゥべえと契約していないし……」
まどか「ねぇ」
ほむら「……」
まどか「……え?」
マミ「……鹿目さん。彼女は自分が幸せになることを、既に諦めているのよ」
まどか「……え?」
マミ「6話で暁美さんは佐倉さんにこう言っている」
マミ「VTRスタート」ピッ
ほむら『二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る』
ほむら『そいつさえ倒せたら、私はこの街を出て行く』
まどか「え……?」
まどか「冗談……だよね?」
ほむら「……」
まどか「ね、ねえ……ほむらちゃん……何とか言ってよ……」
ほむら「……」
ほむら「……私の戦いは、終わっていない」
マミ「……」
ほむら「巴マミにはばれてしまっているようね……」
まどか「ほ、ほむらちゃ」
ほむら「聞いてまどか」
ほむら「私が今こうして存在していられるのは、私を救ってくれたまどかのおかげなの」
ほむら「そして、私にはまどかを救う力がある……」
ほむら「だから、私はまどかを救うのよ」
マミ「無数に存在する全ての並行世界の鹿目さんを救うつもりなの?」
ほむら「そうよ」
マミ「あなたの中で何万年、何億年経とうとも、終わりは来ないのよ?」
ほむら「関係ないわね」
まどか「……いやだ」
ほむら「まどか……?」
まどか「そんなの絶対に嫌だッ!!!!」ガバ
ほむら「まどか!?」
まどか「ほむらちゃんは私を見てくれないの!?」
まどか「ほむらちゃんにとって、ここにいる私は無数に存在する中の一人に過ぎないの!?」
まどか「ほむらちゃんにとって……私はどうでもいい存在なの……?」
まどか「ほむらちゃん……答えてよ……」
ほむら「……」
ほむら「そんなことないわ……」
ほむら「ここに居るあなたは、私が命をかけて守りたいと思った本当に大切な人」
まどか「じゃあ……!」
ほむら「でも……前の世界のまどかも、さらにその前の世界のまどかも」
ほむら「そして……この世界のまどかも、それぞれ大好きなの……」
ほむら「……浮気症でごめんね」
まどか「そんなことどうでもいい!!」
ほむら「まどか……」
まどか「だって……、だって……」
まどか「それじゃあ……ほむらちゃんの幸せはどこにあるの……?」
ほむら「ふふっ……。もう貰ったわ」
まどか「……!」
まどか「ち、違う!ほむらちゃんがじゃない!」
まどか「私が……ほむらちゃんと離れたくないんだ……!!」
ほむら「……」
ほむら「でも、私はまどかとの約束を守らなければならない」
ほむら「それが……まどかから託された想いだから」
まどか「そんな……」
マミ「……」
マミ「……駄目ね」
ほむら「え?」
マミ「ああ、全然駄目だぜ」
まどか「マミさん……?」
マミ「チェス盤をひっくり返すわよッ!!!」
まどほむ「!?」
マミ「さっき私は、あなたの行動を自己犠牲だと言ったけど訂正するわ」
マミ「今のあなたがやろうとしていることは、ただの自己満足よ」
ほむら「何ですって……?」
ほむら「巴マミ……私とまどかの約束を馬鹿にする気なの!?」
マミ「あなたが出会ってきた鹿目さんの気持ちを考えなさいッ!!!」
ほむら「!?」
マミ「最初の鹿目さんがあなたを助けたのはなぜ!?見返りを求めて!?」
マミ「違う!!暁美さんに幸せに生きて欲しかったからよ!!」
ほむら「!」
ほむら「で、でも……!」
マミ「過去の自分を助けるように頼んだ鹿目さんの望みは、暁美さんの人生をないがしろにすること!?」
マミ「違う!!」
マミ「鹿目さんのことが大好き過ぎるあなたに!!幸せに生きて欲しいと思ったからでしょ!!?」
ほむら「……!!」
マミ「まだ見ぬ並行世界の鹿目さんにしたってそう!!暁美さんの犠牲の上に成り立つ生なんて望むはずない!!」
マミ「よそはよそ!!うちはうち!!」
マミ「向こうの世界は向こうの世界の人たちがどうにかするわよ!!」
マミ「本気で鹿目さんの幸せを願うなら!!」
マミ「あなたの目の前にいる鹿目さんを幸せにしてみなさいッ!!!」
マミ「以上ッ!!!!!!!!!!!」
ほむら「マミ……さん……」
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃんがこれからもほむループするなら……私もキュゥべえと契約してまどループしちゃうよ」
ほむら「そ、そんな!?」
まどか「だから…………いなくならないで……」ポロポロ
ほむら「まどか……」
ほむら(私は……)
しばらくして
まどか「ほむらちゃーん!」ウェヒィー
ほむら「まどかァー!」マドカァー
QB「なんだい。やっぱりほむらはこの世界に残るんじゃないか」
QB「やっぱり僕が正しかったみたいだね」
マミ「残念。はずれよ」
さやか「はずれだね」
杏子「……ふん」
QB「わけがわからないよ」
終
前スレ含めてありがとうございました
最後にこれだけは言いたい
2週目以降にほむらの意識が過去に飛んだ時、残った肉体の方は、その時間軸のメガほむ意識が目覚めるんだよ
1ヶ月の記憶がない、あるいは魔女っ子ほむの記憶を持ったメガほむとして目覚めるんだよ
だから、ほむループの被害者はいないんだよ
ですよね監督
元スレ
QB「呼んでないよ」
マミ「いやいや。呼んだでしょ?」
マミ「心の声が聞こえたわよ」
QB「だから呼んでないって」
まどか「マミさん……」
まどか「私……!私…………!」
マミ「ほら!」
QB「良かったね」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:06:31.03 ID:b10hheFV0
まどか「私……知っちゃったんです……」
まどか「ほむらちゃんの真実を……」
まどか「私にとってほむらちゃんは一人しかいないけど……」
まどか「並行世界を渡り歩くほむらちゃんからすれば……私は無数に存在するまどかの内の一人に過ぎないんです……」
マミ「ふんふんなるほど。確かにそういう見方も出来るかもしれないわね」
マミ「それで?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:11:14.59 ID:b10hheFV0
まどか「それで!?気持ち悪いじゃないですか!」
まどか「ほむらちゃんにとって、私の代わりはいくらでも存在するんですよ!?」
まどか「私と一緒に居る時も」
まどか「『この流れから行くと、この時間軸のまどかも契約してしまいそうね。はあ~』」
まどか「『ダルッ』」
まどか「とか考えてるに決まってます!」
まどか「ほむらちゃんは私の為に動いているようで、実際はほむらちゃん自身のために動いてるだけなんです!」
まどか「そんなの……偽善じゃないですか……!」
マミ「鹿目さんはそう考えちゃうのか」
マミ「キュゥべえに洗脳されちゃってる気がするわ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:13:28.27 ID:b10hheFV0
蛇足感満載だから前回の話の展開に不満ない人は読まないこと推奨
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:15:07.72 ID:b10hheFV0
まどか「これは単なる私の思い込みじゃありません!証拠もあります!」
まどか「聞いて下さい!10話のほむらちゃんのこの台詞を!」ピッ
ほむら『私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』
まどか「ほら!」ピッ
まどか「なんでほむらちゃんは私を生き返らせようとしてくれないんですか!?」
まどか「本当に私のことを大切だと思っているなら蘇生を願うはずでしょ!?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:18:32.37 ID:b10hheFV0
まどか「結局、ほむらちゃんは私の為にループしてるんじゃない……」
まどか「自分がまどまどほむほむ出来る、理想のまどほむ世界を探してるだけなんです……」
マミ「……」
マミ「私が死んだままやろが……」
まどか「え?あっ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:21:39.49 ID:b10hheFV0
マミ「まあ、冗談は置いといて」
マミ「鹿目さん。私は違うと思うわ」
まどか「私の見解が間違っているとでも言うんですか!?」
まどか「そんなわけない!私の考えは正しい!」
マミ「それはどうかしらね」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:25:42.44 ID:b10hheFV0
まどか「さっきからなんだって言うんですかマミさんは!」
まどか「ほむらちゃんの名誉を挽回できるとでも言うんですか?」
マミ「当り前じゃない。そのために私はここに居るのよ」
マミ「この胸のバッヂを見てごらんなさい」クイッ
まどか「……?」
まどか「論破……厨?」
マミ「この論破マミさんが、あなたの誤解を訂正してあげるわ!!」マミ~ン
まどか「!?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:29:16.24 ID:b10hheFV0
マミ「まずは暁美さんの契約内容について、もう一度確認しましょう」ピッ
ほむら『私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい』
まどか「ほら!願ってるのはほむらちゃん自身のこと!いやらしい!」
マミ「私はそうは思わないわ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:33:18.49 ID:b10hheFV0
マミ「鹿目さん。周りを見てごらんなさい」
マミ「鹿目さんは死んだ。超絶美人超絶天才超絶優しい超絶完璧超絶巨乳マミさんも死んでしまった」
マミ「おまけに見滝原もボロボロ……」
マミ「『こんな最悪の結末はなかったことにしたい……いや』」
マミ「『私自身の力でなかったことにできたら……!』」
マミ「きっと、暁美さんはそんな風に思ったんでしょうね」
マミ「泣ける話じゃない。鹿目さんもそう思うでしょ?」
まどか「え……?超絶……?」
マミ「思うわよね」
まどか「は、はい」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:38:16.88 ID:b10hheFV0
マミ「暁美さんは、魔女と戦う運命を背負うことと引き換えに、どんな願いをも叶えるチャンスがあった」
マミ「もちろん平穏に生きる道も」
マミ「でも、暁美さんは迷うことなく過去のやり直しを願った」
マミ「他ならぬあなたの為によ」
まどか「で、でも……その世界の私は死んだままで……」
マミ「結果的にはそうかもしれないわね」
まどか「だ、だったら!」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:43:53.69 ID:b10hheFV0
マミ「でもね、鹿目さん。あんな極限の状態で、最悪の結末を変える事の出来るチャンスが目の前に舞い降りたのよ?」
マミ「それに、その時の暁美さんは、まだ魔法少女の願いが叶うところを見ていない。半信半疑の状態だったと推測できるわ」
マミ「最初に時間移動をしたときに驚いているしね」
マミ「そんな暁美さんが、並行世界の概念について考えを巡らせることが出来なかったとしても、誰も責められないと思うの」
まどか「それは……!」
まどか「……その……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:49:12.61 ID:b10hheFV0
マミ「そもそも、暁美さんは誰かに迷惑をかけているわけではないわ」
マミ「鹿目さんからすれば、暁美さんは救世主みたいなものじゃない」
まどか「そうですけど……」
まどか「それでも……気持ち悪いんです……」
まどか「ほむらちゃんが……私という個人を見ていないという事実が……私という存在を軽く見ているようで……」
マミ「あら。暁美さんが鹿目さんを見ていない?」
マミ「どこからそんな事実が出てきたのかしら」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:56:18.80 ID:b10hheFV0
まどか「え?だって、ほむらちゃんが見てきた私は、私だけじゃなくて」
マミ「暁美さんが出会った全ての鹿目さんに対して、100%の想いでぶつかって来ていないって、どうして言えるの?」
まどか「ええっ!?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 18:59:28.03 ID:b10hheFV0
まどか「だ、だって。例えば100個の同じぬいぐるみがあるとしますよ?」
まどか「普通その場合、愛着とか真剣さとか薄くなりそうじゃないですか」
マミ「あら。鹿目さんは、暁美さんは鹿目さんに対して、ぬいぐるみとか、普通程度の想いしか抱いていないって思うんだ」
マミ「キュゥべえは、鹿目さんへの想いが強いからこそ分不相応な力を行使できるって推測してたみたいだけど」
まどか「……!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:03:41.60 ID:b10hheFV0
マミ「カレーは美味しいけど、毎日食べたら飽きるのが普通よね」
マミ「でもね、鹿目さん」
マミ「3食毎食365日、毎日カレーばかり食べ続けるカレー大王な先輩や先生がいないってどうして言い切れるの?」
マミ「彼女は……今もあなたの目の前でカレーを食べ続けているじゃない」
マミ「私はそう思うな」
まどか「……!!」
QB「ちょっと混ざらせてもらうよ」
マミ「あらキュゥべえ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:10:17.23 ID:b10hheFV0
QB「君達がどんな勘違いをしようが勝手だけどね。僕の論理的な考察の否定はしないでくれるかな」
QB「ほむらがどんな感情を抱いていようが、まどかがどんな感情を抱いていようが、ほむらが自己の利益の為に動いていることに変わりはない」
QB「さっきまどかが言っていただろう。ほむらは理想の世界を探しているって」
QB「まさにそれがほむらの目的だろう」
まどか「……ぅ」
マミ「違うわ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:13:41.40 ID:b10hheFV0
QB「違う?それじゃあ、ほむらは何のために時間移動を繰り返しているというんだ」
マミ「うふふ。実は、答えはちゃんと本編で出ているのよ」
QB「なんだって?」
まどか「ほ、本当ですか!?」
マミ「ええ」ピッ
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:18:45.18 ID:b10hheFV0
ほむら『あの子は契約すべきじゃなかった。確かに私のミスよ。貴女だけでなく、彼女もきちんと監視しておくべきだった』
まどか『なら……』
ほむら『でも、責任を認めた上で言わせて貰うわ。今となっては、どうやっても償いきれないミスなの』
ほむら『死んでしまった人が還って来ないのと同じこと』
ほむら『一度魔法少女になってしまったら、もう救われる望みなんてない』
ほむら『あの契約は、たった一つの希望と引き換えに、すべてを諦めるってことだから』
まどか『だから、ほむらちゃんも諦めちゃってるの?自分のことも、他の子のことも全部』
ほむら『ええ。罪滅ぼしなんて言い訳はしないわ。私はどんな罪を背負おうと私の戦いを続けなきゃならない』
マミ「5話の美樹さんを心配する鹿目さんと、それに応対する暁美さんのシーンよ」
QB「そうだね」
QB「それで?」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:23:57.92 ID:b10hheFV0
マミ「前回キュゥべえがいろいろ言っていたことを、一気に論破するわよ!」
マミ「まず一つ!暁美さんは鹿目さん以外のことも気にかけている!」
マミ「美樹さんの契約について、自分に責任があると言っているわ」
マミ「私がマミられた3話でも忠告してくれてたしね。私の死は暁美さんをフン縛った私の自業自得よ」
まどか「あ……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:28:07.45 ID:b10hheFV0
マミ「二つ!暁美さんは死んだ人は還って来ないと言っている!」
マミ「つまり暁美さんは、ほむループが並行世界への移動である事を理解しているのよ」
マミ「それぞれのループ世界の鹿目さんは、それぞれ別の鹿目さんだと考えている」
マミ「鹿目さんをひとまとめになんかしていない」
まどか「……!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:29:28.24 ID:b10hheFV0
マミ「それぞれの時間軸の鹿目さんの死を認めるのは、とても辛いことでしょう」
マミ「特に最初の鹿目さんについては」
マミ「『鹿目さんの蘇生を願えば助けられたかもしれない』」
マミ「……そんな風に考え、後悔したかもね」
マミ「それでも、暁美さんは今目の前に居る鹿目さんを救うために、歯を食いしばって耐えているのよ」
マミ「鹿目さん。暁美さんが見ている鹿目さんは、紛れもなくあなたよ」
まどか「ま……マミざぁん……!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:33:48.91 ID:b10hheFV0
マミ「三つ!」
マミ「暁美さんは魔法少女の契約を、たった一つの希望と引き換えに全てを諦めることだと言っている」
マミ「暁美さんにとっての希望は、鹿目さんの契約を阻止すること」
マミ「暁美さんは、自分の利益なんて考えていない」
まどか「ほむらちゃん……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:36:10.65 ID:b10hheFV0
マミ「どう?キュゥべえ。これが私の考察なんだけど」
QB「やれやれ。随分穴のある考察だね」
マミ「あら。それじゃあ、反論を聞いても良いかしら」
QB「いいよ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:41:58.97 ID:b10hheFV0
QB「まず、マミやさやかを助けようとしたという考察についてだ」
QB「これはほむらの嘘だろう。そう振る舞った方がまどかの印象が良くなるから、そういうフリをしたのさ」
QB「二つ目の考察も間違ってるね。ほむらが見ているまどかはあくまでほむらから見たまどかに過ぎない」
QB「Aの世界のまどかだろうが、Bの世界のまどかだろうが、ほむらにとって大した違いはない」
QB「ほむらに好意的ならそれでいいのさ」
QB「三つ目の考察なんて、考察とすら言えやしない」
QB「これは単にまどかが魔法少女、引いては魔女化、それを防ぐための死を回避するための脅しだ」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:47:08.02 ID:b10hheFV0
マミ「どうしてそう思うの?」
QB「決まっているだろう?そう考えないと、ほむら自身が得をしないからだ」
QB「願いは自分自身の為に使わないと後悔する。それが君の持論だろう」
マミ「そうね……。私自身そう思うし、他の人もそうでしょう」
マミ「だから美樹さんは魔女になってしまった……」
QB「決まりだね。ほむらは自分の為に何度もほむループしてるのさ」
マミ「いいえ?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:50:42.18 ID:b10hheFV0
QB「どういうことだい?」
マミ「最初の、ほんとに最初の暁美さんは、暁美さん自身の幸せも願ったかもしれない」
マミ「でも、今の暁美さんは、魔法少女の本質と並行世界の本質を理解した後の暁美さんは違う」
マミ「彼女は鹿目さんを救うために、ほむループを繰り返しているのよ」
マミ「あえて言うなら、鹿目さんが無事なことが暁美さんの幸せなのよ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:53:10.14 ID:b10hheFV0
QB「そんなのおかしい。個や自分の属する集団の利益を追求するのが人間だろう」
マミ「普通はそうかもね」
マミ「でも、その普通を覆すのが人の想いなのよ」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 19:57:57.84 ID:b10hheFV0
QB「納得行かないね。マミはそのことを証明出来ないじゃないか」
マミ「あら。それはキュゥべえもじゃない」
マミ「感情を考慮に入れない考察は、感情のある人間に必ず当てはまるとは限らないんじゃない?」
マミ「お互い平行線で証明しようがないわね」
マミ「というわけでこの話はお終い!暁美さんを偽善者だと証明することは出来ませんでした!」
QB「ん?んん?」
QB「んんんんんんん?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:00:21.45 ID:b10hheFV0
マミ「さてと」
マミ「鹿目さんは、まだ暁美さんのことを気持ち悪いと思う?」
まどか「……」ブンブン
マミ「うふっ。よかった」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:04:28.00 ID:b10hheFV0
マミ「本当のところは暁美さん本人にしかわからないけどね」
マミ「でも、暁美さんをいやな子だと思うより、優しい子だと思った方がみんな幸せよね!」
まどか「……はい!」
まどか「ありがとうマミさん!」ダキッ
マミ「あらあら」
ほむら「むん!?マミがまどかと抱き合ってやがる!」
ほむら「とうッ!」シュタッ
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:08:03.82 ID:b10hheFV0
まどか「……!」
ほむら「まどか、巨乳は全人類の敵よ。どうせ飛びこむのなら私の胸に飛び込んできなさい」
まどか「……」プルプル
ほむら「……あ」
ほむら(この時間軸のまどかとは仲良くなれたから、つい調子に乗ってしまったわ……)
ほむら「は、はは……なーんちゃって……」
まどか「ほむらちゃあああああああああああん!!!!!!!!!」ガバッ
ほむら「ほむぅ!?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:11:13.18 ID:b10hheFV0
まどか「ごめんね!ごめんね!ほむらちゃんごめんね!」スリスリスリスリ
ほむら「ててて天国じゃあああああああああああああ!!!!!!!!!」ブシャァァァァァァァァァァ
マミ「うふふ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:15:53.63 ID:b10hheFV0
マミ「暁美さんありがとう。そしておめでとう」
ほむら「フッ。何のことかしら巴マミ。フッ」ファサッ ファサッ ボタボタ
マミ「あなたがいなければ、ワルプルギスの夜は倒せなかった」
マミ「見滝原を救えたのはあなたのおかげよ」
マミ「鹿目さんのこともね」
ほむら「な、何よ……。巴マミのくせに気持ち悪いわね」
マミ「……」モニュンモニュン ワシャワシャ
ほむら「むきいいいいいいい!!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:19:53.32 ID:b10hheFV0
マミ「これからも、よろしくね」スッ
ほむら「……!」
ほむら「……ええ」キュッ
まどか「ほむらちゃん!これからいっぱい楽しい思い出を作ろうね!」
ほむら「まどか……」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:23:01.41 ID:b10hheFV0
ほむら「……ふふっ」
まどか「何がおかしいの?」
ほむら「いえ。今までが今までだったから、嬉しくて」
ほむら「最高の思い出が出来たわ」
まどか「ティヒヒヒ。ほむらちゃんは大げさだね」
ほむら「ふふ……」
マミ「……」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:25:51.35 ID:b10hheFV0
ほむら「……私はそろそろ行くわ」
ほむら「さようなら、まどか」
まどか「うん!また明日ね!」
マミ「待ちなさい」
ほむまど「え?」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:28:57.51 ID:b10hheFV0
マミ「あなた……過去に飛ぶつもりね」
まどか「?」
まどか「マミさん何を言ってるんですか?」
まどか「ワルプルギスの夜は倒したし、私もキュゥべえと契約していないし……」
まどか「ねぇ」
ほむら「……」
まどか「……え?」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:34:09.56 ID:b10hheFV0
マミ「……鹿目さん。彼女は自分が幸せになることを、既に諦めているのよ」
まどか「……え?」
マミ「6話で暁美さんは佐倉さんにこう言っている」
マミ「VTRスタート」ピッ
ほむら『二週間後、この街にワルプルギスの夜が来る』
ほむら『そいつさえ倒せたら、私はこの街を出て行く』
まどか「え……?」
まどか「冗談……だよね?」
ほむら「……」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:36:25.70 ID:b10hheFV0
まどか「ね、ねえ……ほむらちゃん……何とか言ってよ……」
ほむら「……」
ほむら「……私の戦いは、終わっていない」
マミ「……」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:40:41.99 ID:b10hheFV0
ほむら「巴マミにはばれてしまっているようね……」
まどか「ほ、ほむらちゃ」
ほむら「聞いてまどか」
ほむら「私が今こうして存在していられるのは、私を救ってくれたまどかのおかげなの」
ほむら「そして、私にはまどかを救う力がある……」
ほむら「だから、私はまどかを救うのよ」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:44:44.57 ID:b10hheFV0
マミ「無数に存在する全ての並行世界の鹿目さんを救うつもりなの?」
ほむら「そうよ」
マミ「あなたの中で何万年、何億年経とうとも、終わりは来ないのよ?」
ほむら「関係ないわね」
まどか「……いやだ」
ほむら「まどか……?」
まどか「そんなの絶対に嫌だッ!!!!」ガバ
ほむら「まどか!?」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:48:09.97 ID:b10hheFV0
まどか「ほむらちゃんは私を見てくれないの!?」
まどか「ほむらちゃんにとって、ここにいる私は無数に存在する中の一人に過ぎないの!?」
まどか「ほむらちゃんにとって……私はどうでもいい存在なの……?」
まどか「ほむらちゃん……答えてよ……」
ほむら「……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:51:40.73 ID:b10hheFV0
ほむら「そんなことないわ……」
ほむら「ここに居るあなたは、私が命をかけて守りたいと思った本当に大切な人」
まどか「じゃあ……!」
ほむら「でも……前の世界のまどかも、さらにその前の世界のまどかも」
ほむら「そして……この世界のまどかも、それぞれ大好きなの……」
ほむら「……浮気症でごめんね」
まどか「そんなことどうでもいい!!」
ほむら「まどか……」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 20:54:03.68 ID:b10hheFV0
まどか「だって……、だって……」
まどか「それじゃあ……ほむらちゃんの幸せはどこにあるの……?」
ほむら「ふふっ……。もう貰ったわ」
まどか「……!」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:01:04.48 ID:b10hheFV0
まどか「ち、違う!ほむらちゃんがじゃない!」
まどか「私が……ほむらちゃんと離れたくないんだ……!!」
ほむら「……」
ほむら「でも、私はまどかとの約束を守らなければならない」
ほむら「それが……まどかから託された想いだから」
まどか「そんな……」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:07:00.39 ID:b10hheFV0
マミ「……」
マミ「……駄目ね」
ほむら「え?」
マミ「ああ、全然駄目だぜ」
まどか「マミさん……?」
マミ「チェス盤をひっくり返すわよッ!!!」
まどほむ「!?」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:10:40.87 ID:b10hheFV0
マミ「さっき私は、あなたの行動を自己犠牲だと言ったけど訂正するわ」
マミ「今のあなたがやろうとしていることは、ただの自己満足よ」
ほむら「何ですって……?」
ほむら「巴マミ……私とまどかの約束を馬鹿にする気なの!?」
マミ「あなたが出会ってきた鹿目さんの気持ちを考えなさいッ!!!」
ほむら「!?」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:14:46.24 ID:b10hheFV0
マミ「最初の鹿目さんがあなたを助けたのはなぜ!?見返りを求めて!?」
マミ「違う!!暁美さんに幸せに生きて欲しかったからよ!!」
ほむら「!」
ほむら「で、でも……!」
マミ「過去の自分を助けるように頼んだ鹿目さんの望みは、暁美さんの人生をないがしろにすること!?」
マミ「違う!!」
マミ「鹿目さんのことが大好き過ぎるあなたに!!幸せに生きて欲しいと思ったからでしょ!!?」
ほむら「……!!」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:19:17.62 ID:b10hheFV0
マミ「まだ見ぬ並行世界の鹿目さんにしたってそう!!暁美さんの犠牲の上に成り立つ生なんて望むはずない!!」
マミ「よそはよそ!!うちはうち!!」
マミ「向こうの世界は向こうの世界の人たちがどうにかするわよ!!」
マミ「本気で鹿目さんの幸せを願うなら!!」
マミ「あなたの目の前にいる鹿目さんを幸せにしてみなさいッ!!!」
マミ「以上ッ!!!!!!!!!!!」
ほむら「マミ……さん……」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:23:16.51 ID:b10hheFV0
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃんがこれからもほむループするなら……私もキュゥべえと契約してまどループしちゃうよ」
ほむら「そ、そんな!?」
まどか「だから…………いなくならないで……」ポロポロ
ほむら「まどか……」
ほむら(私は……)
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:28:40.06 ID:b10hheFV0
しばらくして
まどか「ほむらちゃーん!」ウェヒィー
ほむら「まどかァー!」マドカァー
QB「なんだい。やっぱりほむらはこの世界に残るんじゃないか」
QB「やっぱり僕が正しかったみたいだね」
マミ「残念。はずれよ」
さやか「はずれだね」
杏子「……ふん」
QB「わけがわからないよ」
終
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/24(火) 21:36:51.65 ID:b10hheFV0
前スレ含めてありがとうございました
最後にこれだけは言いたい
2週目以降にほむらの意識が過去に飛んだ時、残った肉体の方は、その時間軸のメガほむ意識が目覚めるんだよ
1ヶ月の記憶がない、あるいは魔女っ子ほむの記憶を持ったメガほむとして目覚めるんだよ
だから、ほむループの被害者はいないんだよ
ですよね監督
マミ(論破厨)「どうやら私の出番のようね」