1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:02:06.25 ID:Q3i8LhKFO
まどか「えへへ、さやかちゃん!」ダキッ
さやか「ふふっ、まどかは甘えん坊だなぁ」ナデナデ
まどか「…だって、さやかちゃんが大好きなんだもん」
さやか「あははっ!ありがと、まどか!」
まどか「てぃひひっ!」
さやか「あたしも、まどかが大好きだからね!」
さやか「……まどかは一番の親友だもん」
まどか「わたしも…わたしもだよ、さやかちゃん…!」
まどか「それに、わたし…さやかちゃんに言わなきゃ」
さやか「まどか…」
まどか「さやかちゃん―――」
さやか「―――」
―――
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:05:14.66 ID:Q3i8LhKFO
ほむホーム
ほむら「……鹿目まどかと美樹さやかの仲?」
杏子「そうそう、教えてくんない?」
杏子「あんた、同じクラスなんでしょ?」
ほむら「ええ…一応ね」
杏子「なら教えてくれよ」
ほむら「………」
マミ「…」
杏子「ん?」
ほむら「…何故教えなきゃいけないのかしら?」
杏子「えっ?」
ほむら「それを私に聞いて、何か得することがあるの?」
杏子「なっ…あたしは別に…た、ただ気になっただけだよ」
ほむら「そう、なら答える必要はなさそうね」
杏子「はぁ?なんでそうなるんだよ?」
ほむら「気になるなら自分で調べなさい」
杏子「…ちっ、話のわかんねーやつだな」
ほむら「……」ファサッ
杏子「それに、なんで少しムキになってんのさ?」
ほむら「…別にムキになんかなってないわ」
杏子「いーや、なったね!明らかに機嫌悪くなったしさ」
ほむら「……私は普段通りよ」
杏子「ふーん?」
ほむら「その目は何?」
杏子「あんた、ほんとは嫉妬してんだろ?」
ほむら「ち、違うわ…私は別に嫉妬なんて…」
杏子「あっ!今動揺したじゃん!」
ほむら「ち…違う…私は美樹さやかに嫉妬なんて…」
ほむら「…羨ましいなんて全く思ってないわ」
杏子「なるほどねぇ…つまり、さやかが羨ましくて嫉妬してんのか」
ほむら「だ、だから…!」
マミ「はいはい、そこまで」
杏子「うわっ?」
ほむら「と、巴マミ?」
杏子「い、いたのかよ…」
マミ「いたわよ?話しかけなかったけれどね」
ほむら「何故かしら?」
マミ「ふふ、あなた達の会話が面白かったからよ」
杏子「会話が面白い?」
ほむら「何が?」
マミ「だって、あなた達が素直じゃないんだもの」
杏子「はぁ?どういう意味さ?」
ほむら「……」
マミ「ふふっ、まぁここは私に任せて!」
マミ「佐倉さんは美樹さんと」
杏子「なっ?」
マミ「暁美さんは鹿目さんと」
ほむら「…!」
マミ「仲良くなりたいのよね!」
杏子「ち、違う!」
ほむら「ち、違うわ!」
杏子「あたしは別にさやかと…!」
ほむら「私は別にまどかと…!」
マミ「うふふっ、ほんと正直じゃないんだから」
マミ「そんなんじゃお友だちは作れないぞ?」
杏子「むっ…!」
ほむら「っ…」
マミ「でも大丈夫!あなた達には私がいるわ」
マミ「私がサポートしてあげる!」
ほむら「巴マミ…」
杏子「…はぁ、わかったよ」
マミ「ふふ、ありがとう」
杏子「で?どうすんのさ?何か考えでもあんの?」
マミ「ええ、もちろんよ」
ほむら「…話してもらおうかしら?」
マミ「まぁまぁ、そんなに焦らないで?」
ほむら「私は焦ってなんか…!」
マミ「あら?そうかしら?」
ほむら「……」
杏子「わかったから早く話してくれってば」
マミ「オッケー、わかったわ」
マミ「簡単に言えば、5人で遊べばいいのよ」
マミ「遊べばきっと仲良くなれるわ!」
杏子「あ、遊ぶ?あたしらがか?」
マミ「ええ」
ほむら「私とまどか、杏子とさやか」
杏子「あれ?4人じゃん」
ほむら「そうね、それに二組になるわ」
マミ「えっ」
ほむら「えっ」
杏子「えっ」
マミ「…な、なんでそうなるの?」
杏子「なんでって…だって、あたしらが仲良くなる為に遊ぶんだろ?」
マミ「そうよ?」
ほむら「それに私が仲良くなりたいのはまどか」
杏子「あたしはさやかだ」
マミ「ええ、そうなるわね」
ほむら「なら、それぞれ2人づつ遊んだ方がいいんじゃないのかしら?」
杏子「そうだよなぁ」
マミ「ま、待って?みんなで!みんなで遊びましょう?」
ほむら「………」
杏子「そう言われてもねぇ…あたしは何かまどかといると調子狂うし」
ほむら「私は…美樹さやかは……」
マミ「で、でもっ!みんな仲良くなった方がいいと思わない?」
ほむら「……」
杏子「……」
マミ「みんなで遊んで、みんなでお話しして」
マミ「そ、そして最後にみんなでケーキを…ね?」
ほむら「…わかったわ」
杏子「うん、あたしも」
マミ「暁美さん…!佐倉さん…!」
ほむら「つまり、巴マミ…あなたは」
マミ「?」
杏子「寂しいんだろ?」
マミ「え?」
ほむら「そんなに私達と遊びたかったのね」
マミ「えっ?いやっ…」
杏子「それならそうと正直に言えばいいのにさ」
マミ「わわわっ」
マミ「ち、違うの!私は別に寂しいわけじゃ…」
ほむら「……」
マミ「そ…そうよ!私はあなた達が仲良くなる姿をこの目で見届けたいの!」
杏子「……」
マミ「だから5人で行きましょう!ねっ?ねっ?」
ほむら「……はぁ」
杏子「マミ……」
マミ「あ、あれ?どうしたの2人とも…?」
ほむら「どうやら一番素直じゃないのは巴マミ」
杏子「あんただね」
マミ「うっ…」
ほむら「……」ファサッ
マミ「わ…私は……」
マミ「私は!ただ…」
マミ「ただぁ…!」
ほむら「いい加減認めたらどうかしら?」
杏子「話が進まないっての」
マミ「あぅぅ…」
ほむら「はぁ…」
杏子「もういいよ、マミ」
マミ「佐倉さん…?」
杏子「いいよ、一緒に遊んでやるよ」
マミ「あっ…」パアッ
杏子「ひとりぼっちは寂しいもんな?」
マミ「……うん」
ほむら「ようやく認めたわね」
マミ「うぅ…」
ほむら「…まぁいいわ、たまにはこんな時間軸もありね」
杏子「ん?」
マミ「時間軸?」
ほむら「…いえ、こっちの話よ。それよりも2人にどう連絡するのかしら?」
杏子「あれだろ?メールってやつでいいじゃん」
マミ「……あっ」
杏子「あたしはケータイなんて持ってないしさ」
ほむら「…私は……」
ほむら(一応、みんなのアドレスは覚えてるけど……)
杏子「…ま、ほむらも無理っぽいね」
杏子「てことで」
マミ「え?」
杏子「マミ、さやか達に連絡しといてよ」
杏子「メールでも電話でもいいからさ」
マミ「あ…そ、そうね!わかったわ!」
杏子「ああ、頼むぜマミ」
マミ「え、ええ…」ピッピッ
ほむら「…」
マミ「えー…と……」ピッピッ
杏子「ん?そんなに長文じゃなくてもいいんじゃないの?」
マミ「え?あっ?」
杏子「あれ?メールじゃないのか…ん?」
マミ「あはは…」
杏子「さやかやまどかのアドレスだっけ?入ってないじゃん」
杏子「入れなきゃメールは送れないんじゃないの?」
マミ「…じ、実は…その…」
杏子「?」
マミ「し、知らないの…」
杏子「えっ?」
マミ「だ、だって聞くのが怖くて…」
杏子「アドレス聞くのが?」
マミ「う、うん…」
マミ(だって断られたりしたら…)
杏子「なぁ、ほむら。アドレス聞くのって怖いの?」
ほむら「……まぁ、わからなくもないわ」
マミ「暁美さん…」
ほむら「いいわ、私からまどかに送るから」
杏子「あれ?知ってたのかよ」
ほむら「…一応ね」
ほむら(もう随分と送ってないけれど…)
杏子「よっし!助かったぜ!」
マミ「………」シュン
ほむら「……巴マミ」
ほむら「………」ピッピッ
ほむら(…我ながら…らしくないわね)
~♪
マミ「あっ、メール…誰からかな?」
マミ「えっ…?」
ほむら「……」
マミ「これって…もしかして……!」
ほむら「…」ファサッ
杏子「うん?何かあった?」
ほむら「いえ、何でもないわ。それよりも、まどかにメールね」
杏子「ああ、上手いこと伝えてよな」
ほむら「……ええ」ピッピッ
ほむら(まどかにメール…懐かしいわね)
ほむら(あの頃を思い出すわ…よくメールしたよね、まどか)
ほむら(まどかはたしかこの絵文字を…あっ、このデコメも…!)
ほむら(なつかしい…)
ほむら「…できた」
杏子「結構時間かかったなぁー。何て書いたのさ?」ズイッ
ほむら「あっ…」
杏子「……」ジィーッ
ほむら「ち、違うの!これは…!」
杏子「へぇ!メールってこんなにカラフルなんだな!」
ほむら「……そ、そうよ、最近のメールはこれが普通なの」
杏子「なるほどなぁ」
ほむら「そ、それよりも!早く予定を立てるわよ!」
杏子「オッケー」
マミ「…」ニコニコ
まどホーム
まどか「やっと明日はお休みだよ」
まどか「えへへ、明日は楽しみだなぁ」
まどか「だって明日はさやかちゃんと…」
~♪
まどか「あっ、メールだ!さやかちゃんかな?」
まどか「…あれ?知らない人からのメール?」
まどか「わぁ!可愛いなぁ…!わたしが好きなデコメがたくさんあるよ!」
まどか「…でも、誰からのメールなのかな?まどかって書いてあるから間違えじゃなさそうだけど…」
まどか「あ、そうだ!アドレス見ればわかるかも!」
まどか「んっと…ま、まど…?これってどういう意味なんだろ?」
まどか「よくわかんないよぉ…この人もまどかって名前なのかな?」
まどか「うーん…本当に誰なのかな?」
~♪
まどか「あれ?また同じ人からのメールだ」
まどか「あっ!名前が書いてあるよ」
まどか「……え?」
まどか「ほ、ほむらちゃん?ほむらちゃんがメールしてくれたの?」
まどか「わ、わたし…ほむらちゃんにはアドレス聞けなかったからわかんなかったよ…」
まどか「でも、ほむらちゃんはわたしのアドレス知ってくれてたんだね」
まどか「嬉しいなぁ…!それに明日一緒に遊ぼうだって!」
まどか「それにメールも可愛いし、ほむらちゃん…やっぱり本当は優しい女の子なんだよ!」
まどか「返事しなきゃ!」
さやホーム
さやか「よっし!準備かんりょー!」
さやか「これで明日はバッチリだね!」
さやか「えへへ、明日はまどかとの記念日だからねぇー!」
さやか「まぁ記念日と行ってもあたし達は恋人とかそんなんじゃないよ?」
さやか「って、誰に話してんのよ…あたし」
さやか「でも明日は記念すべき日だからね!明日はまどかと2人でおもいっきり遊ぶぞー!」
さやか「…ま、記念日ってのはあたしが勝手にそう言ってるだけなんだけどね」
さやか「でも、まどかだって明日が大切な日なのは覚えてるよね?」
さやか「だって明日は、あたしとまどかが…」
~♪
さやか「おっ!メールメール!」
さやか「まどかかなぁー。うん、まどかだ」
さやか「明日のことだよね?」
さやか「えーと?なになに?」
さやか「……え?」
ほむホーム
ほむら「…♪」ピッピッ
杏子「…ほむらのやつ、メールしだしてから急に機嫌よくなったな」
マミ「ふふ、そうね」
杏子「ってか、マミ…あんたも機嫌いいじゃんかよ」
マミ「ふふっ、まぁね」ニコニコ
杏子「なんだよー!あたしだってケータイ持ってたらメールすんのにさ!」
マミ「そっか…佐倉さんは持ってないのよね…」
杏子「ま、しかたねーさ」
ほむら「…♪」ピッピッ
まどホーム
まどか「えへへ、ほむらちゃんとのメール楽しいなぁ」
まどか「わたしと好みが一緒なのかな?みんな可愛いー」
まどか「それに…いつもは、ほむらちゃん…話してくれないから…」
まどか「だから嬉しいの!」
まどか「明日はほむらちゃん達と遊ぶ約束もできたんだもん!」
まどか「きっと、さやかちゃんも喜んでくれるよね?」
~♪
まどか「あっ、今度はさやかちゃんからだ」
まどか「……?」
まどか「あれ?絵文字も顔文字もないよ?」
まどか「忙しいのかな?件名もreだし」
まどか「…なら4人で行きなよって…」
まどか「な、何かあったのかな?さやかちゃんおかしいよ?」
~♪
まどか「ほむらちゃんからのメール…でも、先にさやかちゃんに返信しなきゃ!」
まどか「5人で遊びたいのに、さやかちゃんがいないなんてダメだよ!」
ほむホーム
ほむら「……」ソワソワ
杏子「今度はどうしたんだ?」
ほむら「まどかがメールを返してくれなくなって…」
マミ「そうねぇ、お風呂に入ったのかしら?」
ほむら「…そうよね」
杏子「ふーん?それよりもさ、明日はどうなったの?」
ほむら「予定通りよ明日は5人で遊ぶことになったわ」
杏子「そっか!さやかも来るんだな!」
ほむら「ええ。4人じゃなくて良かったわね、マミ」
マミ「うん!」
翌日
ほむら「ついたわね」
杏子「ああ、ちょっと約束より早かったけどな」
マミ「今日は何しようかな?」
杏子「…はは、昨日からそればっかじゃん」
マミ「だって5人で遊ぶのが本当に楽しみなんだもん」
杏子「キャラ変わってんぞー、お姉さん」
マミ「ふふっ、楽しみ」
ほむら「おかげで中々眠れなかったわ」
杏子「それはメールしてたからじゃん」
ほむら「それを言うなら杏子、あなただって中々寝ようとしなかったじゃない」
杏子「えぇ?あたしは別に…あははっ」
マミ「あら?もうすぐ約束の時間よ」
杏子「そろそろ来るよな」
ほむら「そうね…あっ!」
まどか「こ、こんにちは!」
ほむら「まどか…!」
マミ「こんにちは、鹿目さん」
杏子「よっす」
まどか「んっと、ほむらちゃん、杏子ちゃん、マミさん」
まどか「今日は遊びに誘ってくれてありがとう…!」
まどか「わ、わたし…みんなと遊んだりしたことなかったから…その…」
まどか「今日はすっごく嬉しくて!」
ほむら「まどか」
まどか「ほむらちゃん…昨日はメールありがとう」
まどか「びっくりしちゃったけど、ほんとに嬉しかったの」
ほむら「…ふふっ」
まどか「だから…あのね?もし良かったら…」
まどか「メールだけじゃなくて、その…」
まどか「わ、わたしと…!」
杏子「今日はその為に遊ぶんだぜ?なっ、マミ!」
マミ「ええ、そうよ」
まどか「杏子ちゃん、マミさん…!」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…よろしくね」スッ
まどか「…!」
まどか「うんっ!」ギュッ
―――
まどか「それでね?仁美ちゃんったら―」ニコニコ
ほむら「そう―」ニコニコ
杏子「あいつら直ぐに打ち解けたなぁ」
マミ「そうね…本当に今まで殆ど会話したことがなかったのかしら?」
杏子「昔から仲良かったようにしか見えないよな」
マミ「ふふっ、ほんとにね」
まどか「ほむらちゃん」ニコニコ
ほむら「まどか」ニコニコ
杏子「ま、これで目標その1はあっさりクリアだね」
マミ「ええ、これも暁美さんが素直になったからなのかしら?」
杏子「かもねぇ…んじゃさ、そろそろ目標その2に、さ」
マミ「……ええ」
杏子「もう聞いてもいいよな?」
マミ「…そうね、私もずっと気になってたけど聞けなかったわ」
杏子「もういい、あたしが聞くよ」
マミ「…ええ」
杏子「まどか」
まどか「?」
杏子「そろそろ話してくんない?」
まどか「あっ…」
杏子「…なんで、さやかが居ないのかさ」
まどか「っ…」
ほむら「まどか…」
マミ「鹿目さん…事情は知っているのよね?」
まどか「わ、わたしっ…」
ほむら「…何かあったのよね?」
まどか「……うん」
杏子「どうして、さやかは来ないのさ?来るんじゃなかったのかよ?」
まどか「…そ、その……」
まどか「…さやかちゃんは……」
―――
前日
まどか「さやかちゃん…どうしてメールくれないの?」
まどか「それに明日行けないって…何かあったんだよね?」
まどか「何かな…病気…?」
まどか「…電話してもいいよね?」ピッ
まどか「さやかちゃん…」プルル
ピッ
まどか「あっ、さやかちゃん?」
『さやかちゃんかと思った?残念!留守電でしたぁー!』
『用件があるなら、ピーッ!って音の後に何でも言ってくれたまえー』
まどか「えっ?る、留守電だ…」
まどか「さやかちゃん…どうしたの?」
まどか「学校じゃ元気だったし…わたしより明日を楽しみにしてたって…仁美ちゃんが…」
まどか「…どうしよう、これじゃ明日は…」
~♪
まどか「!さやかちゃん?」
まどか「…ほむらちゃんのメールだ」
まどか「そろそろ返さなきゃ」ピッピッ
さやホーム
~♪
さやか「また、まどかからメールだ…いや、電話?」
さやか「……いいや、出なくても」
さやか「はぁ…」ポフッ
さやか「…なーにムキになってんだろ?」
さやか「まどかは…明日は転校生達も呼ぼうって言っただけなのに…」
さやか「なのに…あたしは…はぁ…」
さやか「……こんなんだから、恭介にも素直になれないのかな?」
さやか「あたし…めんどくさいよね…?」
さやか「なんで転校生に嫉妬なんてしてんだろ?」
さやか「…まどかが約束を破ったから?」
さやか「…うん…やっぱり、あたしは悪くないよ」
さやか「だって約束したじゃん…2人っきりで遊ぶって…」
さやか「なのに…まどかは…」
さやか「……はぁ、なに言ってんだろ、あたし」
―――
杏子「じゃあ…さやかは…」
マミ「未だに連絡がつかないの」
まどか「はい…」
ほむら「…家には?」
まどか「もちろん行ったよ?でも…いなくって…」
ほむら「…そう」
杏子「なんだよ…さやかのやつ…」
杏子「会いたかったのにさ…」ボソッ
マミ「佐倉さん…」
まどか「ご、ごめんなさい…わたしがちゃんとしてれば…」
ほむら「まどか…あなたは悪くないわ」
まどか「でもっ…」
杏子「さやか…」
マミ「仕方ないわ、美樹さんはまた今度誘うとして…今日は私達4人で…ね?」
ほむら「…そうね、連絡が取れないのなら」
杏子「…わかったよ」
まどか「……ごめんなさい」
マミ「よーし、暗くなるのはここまで!」
マミ「せっかく4人集まったのだから、今日は楽しみましょう?」
マミ「そして次は美樹さんも一緒に今日よりも楽しめればいいだわ」
まどか「マミさん…」
杏子「…まっ、それもそうだな。こうやって集まったんだ」
杏子「楽しまなきゃ損だよな?」
まどか「……」
ほむら「まどか…」
まどか「…うん、そうだね」
さやか「はぁ…ほんと何やってんだろ」
さやか「てきとーに歩いてたって何も変わらないのにさ」
さやか「ケータイで時間つぶそ」ガサゴソ
さやか「あっ…ケータイ昨日からほったらかしにしてたんだった」
さやか「もぉ…バカ…」
さやか「他に何かないかな?」ガサゴソ
さやか「あ…これは…まどかにあげるプレゼント…」
さやか「ほんとは…今日プレゼントするはずなんだけどね」
さやか「でも…できないよ…今さら会いにも行けないし…」
さやか「…まどか」
さやか「別にまどかに悪気があるわけじゃないのは分かってるよ」
さやか「でも…なんで今日なのさ?」
さやか「やっぱり忘れてたの?」
さやか「それとも、あたしが1人で盛り上がってただけ?」
さやか「普通の人なら…すっごくどうでもいい日かもしれないけどさ」
さやか「あたしにとっては大切な日なんだよっ…」
さやか「あたしとまどか…2人だけの記念日…」
さやか「…まどか」
さやか「……やっぱり謝ろう」
さやか「こんなの嫌だよ!謝らなきゃ」
さやか「まどかっ…」タタッ
マミ「みんな、次はどこに行く?」
マミ「私はどこでも大丈夫!何でも言って?」
杏子「ははっ、マミのやつ張り切ってるなぁ」
ほむら「ふふっ、そうね」
まどか「こんなマミさん見たの初めてかも」
マミ「行きたいところはないの?なら私に決めさせて?」
ほむら「構わないわ」
マミ「なら…そうね、スイーツなをてどうかしら?」
さやか「はぁ…はぁ…」
さやか「まどか…何処にいるのよ?」
さやか「謝らなきゃ…そして、あたしもみんなと遊ぼう」
さやか「記念日のことは…仕方ないよね」
さやか「きっと、まどかのことだから…転校生と遊べることが嬉しかったんだよ」
さやか「だから…あたしとの約束がどうでもいいわけじゃないよね?」
まどか「てぃひひ!」
さやか「あっ…まどかの笑い声だ!」
さやか「聞き間違えるわけないよ、まどかだ!」
さやか「まどかが近くにいる…どこ?」
まどか「―」
ほむら「―」
マミ「―」
杏子「―」
さやか「いたっ!やっと見つけた…」
さやか「おーい!」タタッ
さやか「まど―」
まどか「さやかちゃんのことは忘れるよ」
さやか「……え?」
まどか「今は…あれ?」
さやか(忘れる?あたしを…?)
まどか「あっ、さやかちゃん!」
さやか(なんで…?)
杏子「さやか!来てくれたのか…!」
さやか(転校生達と仲良くなったから?)
さやか(だから…あたしはどうでもいいの?)
さやか(今日は…記念日なのに…)
さやか「っ…」ギリッ
まどか「さやかちゃん、どうしたの?」
まどか「わたし、心配して―」
さやか「もういい」
まどか「えっ?」
マミ「美樹さん?」
さやか「まどか…あんたはそうなんだね」
まどか「さ、さやかちゃん?」
杏子「さやか!あたしさ…!」
さやか「杏子は黙ってて」
杏子「…え?」
ほむら「……」
杏子「ど、どうしたんだよ…」
マミ「どうしたの?何かあったの?」
さやか「まどか、あんた今日が何の日だかわかってる?」
まどか「う、うん…」
さやか「…っ!」
まどか「プレゼ―」
さやか「なら何で!」
まどか「うっ…」
さやか「なんでこうなるのよ!」
ほむら「…美樹さやか」
さやか「私は…っ!」
ほむら「美樹さやか」
さやか「転校生は黙っててよ!」
ほむら「…愚かね、美樹さやか」
さやか「むっ…!」
まどか「さ、さやかちゃん…ほむらちゃん…」
ほむら「あなた、何か勘違いをしているわ」
ほむら「私にはわかる、まどかは…」
さやか「なめるんじゃないわよ!」
ほむら「…」
さやか「転校してきたばっかの、あんたなんかに…!」
さやか「あたしとまどかの何がわかるのよ?」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「あんたなんかにわかってたまるもんか…!」
ほむら「わかるわ」
さやか「なっ…」
ほむら「少なくとも美樹さやか、あなたよりはね」
さやか「なんでよっ…!」
さやか「あんたに何がわかるのよ?」
ほむら「……」
さやか「じゃあ何?今日が何の日だかあんたにはわかるわけ?」
ほむら「それは…」
さやか「やっぱり!わかるわけないんだ!」
まどか「や、やめて…」
ほむら「…今のあなたはまどかのことを、わかっていないわ」
さやか「わかるわよ!」
ほむら「いいえ、わかっていない」
さやか「っ…!あんたって人は…!」
ほむら「落ち着きなさい、美樹さやか」
まどか「やめて…」
さやか「なんでそんなに偉そうに…!」
ほむら「あなたは回りが見えていないわ」
杏子「さやか!」
マミ「……」
さやか「…4人で楽しんでるのを邪魔したって言いたいわけ?」
ほむら「違う」
さやか「じゃあ何さ!」
まどか「さやかちゃんやめて?喧嘩しないで!」
さやか「まどか…」
さやか「まどかも言ってよ、転校生は―」
まどか「ほむらちゃんは悪くないよ!」
さやか「っ?」
まどか「だからやめて?さやかちゃん…」
ほむら「…まどか」
まどか「どうして喧嘩なんてしちゃうの?」
さやか「まどか…」ワナワナ
まどか「ダメだよ!こんなのダメだよ!」
まどか「ほむらちゃんだってそう思うよね?」
ほむら「……そうね」
まどか「ね?だから、さやかちゃんも…」
さやか「あはは…」
マミ「!」
杏子「さやか…?」
さやか「そっか…そうだよね」
まどか「さやかちゃん…!」
ほむら「……」
まどか「わかってくれるの?さやかちゃん」
さやか「そっか…まどかは転校生の味方なんだ…」
まどか「え?」
さやか「そっか…あたしには…そっか…」
さやか「ごめんなさい」
まどか「…さやかちゃん?」
さやか「もういいや」
まどか「…え?」
さやか「まどかは、あたしの一番の友だち」
さやか「一番の親友…」
まどか「さやかちゃん…!」
ほむら「……」
さやか「だから今日だって…楽しみにしてたのに…」
まどか「それは…」
さやか「でも、そう思ってるのはあたしだけなんだね」
まどか「えっ?」
さやか「ごめんね、まどか」
まどか「さ、さやか…ちゃん…?」
杏子「お、おい…さやか、どうしちまったんだ…?」
マミ「わからないわ…ただ、これは美樹さんの誤解のような気がするの」
杏子「だよなぁ…何で機嫌悪くなってんのさ…」
マミ「美樹さん…」
さやか「…あたし、みんなの邪魔だよね?」
杏子「さやかっ!」
さやか「杏子…まどかをよろしくね」
杏子「えっ?」
まどか「…?」
さやか「ねえ、マミさん…今日は楽しかった?」
マミ「…え、ええ」
さやか「そっか…よかった…」
マミ「で、でも!美樹さん…あなたが」
さやか「あたしが来たから気まずくなったんでしょ?」
マミ「ちがっ…」
さやか「いいですよ、わかってますって」
マミ「美樹さんっ…!」
ほむら「……」
さやか「…よかったね転校生、まどかはあたしよりあんたがいいってさ」
まどか「さやかちゃん?」
ほむら「…美樹さやか」
さやか「それじゃ、邪魔者は帰るね」
まどか「な、なんで?」
さやか「だって、せっかく4人で楽しんでたのにさ」
さやか「あたしのせいで台無しじゃん…だから帰るのよ」
まどか「さやかちゃん…?どうしたの?変だよ?」
さやか「うん、変だよね…あんたにとってはさ、どうでもいいことだもんね」
まどか「えっ?えっ?」
さやか「どうでもいい日を…約束をさ…」
さやか「記念日なんかにして…笑われるよね、ほんと」
さやか「ばっかみたい」
まどか「さ、さやかちゃん…」
さやか「…あんたさぁ、さっきから『さやかちゃんさやかちゃん』って…」
さやか「他に言うことないわけ?」
まどか「えっ?そんな…だ、だって…」
まどか「さやかちゃんはさやかちゃんだもん…」
さやか「もういいよ、そういうの」
まどか「さやかちゃん…?」
さやか「だからやめてってば」
まどか「てもっ…さやかちゃんが…」
さやか「やめて!」
まどか「な、何を…?何をやめればいいの?」
さやか「さやかって言うのを」
まどか「…え?」
さやか「もうなんかさ、いっそのことさっぱりしたいんだよね」
さやか「だって親友だと思ってるのに…転校生に負けるのが悔しくて…」
さやか「だから、もういいんだよ」
まどか「さやかちゃ…」
さやか「やめてって言ってるでしょ!」
まどか「ひっ…」
マミ「美樹さん!それはダメよ!」
さやか「あっ、そうだ!…まどか」
マミ「美樹さんっ!」
さやか「あたしのこと、これからは美樹さんって呼んでよ」
まどか「え…?」
マミ「っ…」
さやか「じゃあ…悲しいけどさ、お別れだね」
まどか「な…なに言ってるの?」
さやか「さようなら」
まどか「」
杏子「さやか!いい加減にしな!」
さやか「……」
杏子「お前さっきから自分がなに言ってんのかわかってるのかよ?」
杏子「これじゃ通じる話も通じねぇぞ…」
さやか「……」
杏子「おい!おまえそれでいいのか?」
杏子「落ち着けって、冷静になれば大丈夫だからさ」
さやか「……」
杏子「な?そうだろ?だから落ち着きなって」
さやか「……」
杏子「さやか…」
さやか「うん、落ち着いてるよ?」
杏子「な…はぁ?」
さやか「逆に何かスッキリした気分かな」
杏子「さ、さやか…くっ!ダメだって!」
マミ「そうよ、今のあなたは吹っ切れてるだけだわ」
マミ「そんなんじゃいけないわ…」
さやか「あはは、ごめんごめん」
さやか「謝るから説教は勘弁してほしいなー」
さやか「だからやめてよ」
杏子「…話がわからないにも程があるぜ」
杏子「さやかぁ!」
マミ「美樹さん…!」
ほむら「…美樹さやか、もういい加減…」
まどか「……もういいよ」
ほむら「…まどか」
まどか「ごめんなさい…美樹さん…」
さやか「…うん」
杏子「お、おい…」
マミ「鹿目さん…?」
さやか「んじゃ、さようなら」
まどか「……」
まどか「さよなら、美樹さん」ポロポロ
さやか「…っ」ブワッ
さやか「……」タタッ
杏子「え?な、なんでだよ?」
ほむら「…まどか」
まどか「うぅっ…ぐすっ……」ペタン
マミ「鹿目さん…どうして…」
まどか「だ…だってぇ…わ、わたし…」
まどか「わたしが…こうしなきゃ…さやかちゃ…は…」
まどか「みん…けんか…ダメ…だよ…」
まどか「うわぁぁぁん」
ほむら「まどか…」
まどか「さやかちゃん…さやかちゃん…」
ほむら「………」
杏子「…あたし、さやかを追いかけてくる」
マミ「待って!ダメよ…今の美樹さんは…」
杏子「でもさ!これじゃ、さやかもまどかも…」
杏子「2人は…親友なんだぞ……」
マミ「…わかってるわ、だからこそよ」
マミ「美樹さんだって、本当は嫌に決まってるわ」
マミ「ただ…今は感情的になりすぎて…」
杏子「…くそっ!」
ほむら「……」
まどか「さやかちゃん…」
ほむら「…まどか」
まどか「わたしのせいだよ…今日は…ぐすっ…」
まどか「わかってるのに…なのに…」
まどか「さやかちゃんっ…」
ほむら「………」
マミ「…鹿目さん、大丈夫…大丈夫よ」
杏子「……今はまどかを慰めるのが先か」
マミ「そうね…鹿目さんだってすごく辛いでしょうし…」
ほむら「………」
まどか「わたし…わたしは…一番の…ぐすっ…友だち…」
まどか「さやかちゃ…なのに…」
ほむら「……!」
まどか「いやだぁ…いやだよ…こんなの……」
まどか「さやかちゃん…」
ほむら「……」スッ
杏子「…ほむら?」
マミ「何処に行くの…?」
ほむら「……まどかを救う、それが私の道標」
マミ「えっ?」
杏子「なに言って…?」
ほむら「……」タタッ
さやか「うぅぅっ…うぅ…!」
さやか「ばか…あたしのばか…!」
さやか「どうしてあんなこと言ったのよ…」
さやか「ダメだってわかってる…わかってるのに…」
さやか「それなのに…あたしはぁ…」
さやか「ぜったい…おかしいよ…」
さやか「まどか…」
さやか「ごめん…ごめんね…あたしが…ばか…だから…」
さやか「まどかぁ…」
さやか「もう…まどかに会わせる顔がないよ…」
さやか「当たり前だよ…あんなこと言ったんだもん…」
さやか「まどか…」
さやか「……寂しいよぉ」
さやか「ぐすっ…恭介は…ヴァイオリンの練習中…」
さやか「仁美は…習い事……」
さやか「じゃあ…クラスの……ダメだよ、ケータイ忘れたもん……」
さやか「寂しいよ…まどかぁ…」
ほむら「……さやか」
さやか「っ?」
ほむら「……」
さやか「て、転校生…!な、何しに来たのよ!」
さやか「あんたなんかに文句言われる筋合いなんて…」
ほむら「ごめんなさい」ペコッ
さやか「なっ…?こ、今度は同情?やめてよ!」
さやか「あんたの同情なんていらないわよ!」
ほむら「……」
さやか「いいから顔上げてよ…ほっといてよ」
ほむら「……」
さやか「…転校生…やめてってば…」
ほむら「……」
さやか「ほむらっ!」
ほむら「……羨ましかった」
さやか「……はぁ?」
ほむら「いつも…最初の時間軸のころからあなたが羨ましかった」
さやか「…何言ってんのさ」
ほむら「私も、あなたのようになりたかった」
さやか「…え?」
ほむら「まどかと仲良くなりたかった」
さやか「…っ!」
ほむら「私は…あなたに嫉妬していの」
さやか「じゃあ良かったじゃん!なれたでしょ?まどかと仲良くさ!」
ほむら「……そうね、たしかに仲良くはなれたわ」
さやか「あっそ!良かったね!」
ほむら「…でも、あなたには敵わなかった」
さやか「……」
ほむら「まどかと話す時…彼女は必ずあなたの話をしていたわ」
ほむら「まどかはあなたが…さやかが本当に好きだから」
さやか「っ……」
ほむら「私は…まどかの親友にはなれなかった…」
ほむら「だからあなたが本当に羨ましいの」
さやか「……でも、まどかはあんたを選んだんだよ」
ほむら「いえ、悔しいけど…それは違うわ」
さやか「だって!」
ほむら「だって、まどかはずっとあなたのことを気にかけていたわ」
さやか「……」
ほむら「…昨日久しぶりにまどかにメールをしたわ」
さやか「久しぶりに…?」
ほむら「と言っても、まどかからしてみれば初めてのことなのだけどね」
さやか「…?」
ほむら「今日は私がまどかを誘ったのよ」
ほむら「5人で遊ぼうってね」
さやか「……でも、今日は」
ほむら「ええ、大切な日なのよね?」
さやか「そうだよ!」
さやか「なのに、まどかは…!」
ほむら「いえ、まどかもわかっていたわ」
さやか「…ならさ」
ほむら「今日が何の日なのかは私も知らないわ」
ほむら「今までもこんな事態は起きなかったもの」
ほむら「…たぶん、この時間軸のあなた達だけの大切な日…なのかしらね」
さやか「…さっきから時間軸とか色々なに言ってんのよ」
さやか「まるで自分がこの世界の…」
ほむら「ええ、そうよ」
ほむら「そう言うところではやっぱり鋭いわね」
さやか「…あんた…まさか…」
ほむら「いいわ、この際はっきりさせた方が良さそうね」
ほむら「私の話を信じるかどうかはあなたに任せるわ」
さやか「……ふん」
ほむら「私も信じてとはお願いしない…でもわかるはずよ」
さやか「わかったから話してよ、んで帰って…」
ほむら「…私は―」
杏子「まどか…」
まどか「……」
マミ「どう?少しは落ち着けた?」
まどか「…はい」
マミ「そう、よかった」
まどか「…ごめんなさい」
杏子「いや、大丈夫だよ」
マミ「ええ、鹿目さんは悪く…」
まどか「…ううん、わたしが悪いの」
まどか「わたしの考えが甘かったのかな…」
杏子「まどか…さやかは…」
まどか「うん…ちゃんと話すね」
まどか「わたしとさやかちゃんは―」
さやか「………」
ほむら「以上よ、後はあなたに任せるわ」
さやか「ほむら…あんた…ほんとに…?」
さやか「ほむらは…まどかとそんな約束を…」
ほむら「ええ、まどかは覚えてはいないけれどね」
ほむら「…でも、それでも私は構わない」
ほむら「まどかを救う…これが私の道標よ」
さやか「………」
ほむら「ただ…欲を言えば仲良くもなりたかったわ」
ほむら「だからあなたが羨ましかった」
さやか「…」
ほむら「…あなたに冷たくしてしまうのは嫉妬しているから…かもしれないわ」
さやか「…あたし……」
ほむら「そして、まどかを悲しませるあなたを許せなかった」
さやか「……」
ほむら「あなたはどうしてあんな事を言ったの?」
さやか「はは…ほんとばかだよ…どうしてだろうね」
さやか「…あたしは、ほむらと比べたらすっごく大したことない約束をさ…したんだよね」
さやか「ほんとに大したことのない…普通の人なら気にもしないことだろうね」
ほむら「…」
さやか「…まどかと友だちになった日」
ほむら「…え?」
さやか「今日はさ、まどかと友だちになった日なんだ」
ほむら「……」
さやか「おかしいよね?だって普通はそんなの気にもしないじゃん?」
さやか「ちょうと10年前の今日、あたしとまどかは出会ったんだ」
ほむら「10年前…?」
さやか「そ、幼稚園でね」
ほむら「あなた達は小学校で友だちになったんじゃ…」
さやか「その時間軸だかで違ってくるんじゃないのかな」
ほむら「……」
さやか「とにかく、このあたしとまどかはさ…10年前に友だちになった」
さやか「そして今日がその記念日だったんだよね」
ほむら「……」
さやか「…幼稚園でさ、ぬいぐるみの取り合いをしたんだ」
さやか「そしたらぬいぐるみは壊しちゃうし、まどかはないちゃうし…」
さやか「あたしも先生に怒られて泣いちゃってね…大変だったなぁ」
ほむら「……」
さやか「その後にさ、新しいぬいぐるみを買いに連れていってもらって」
さやか「その時にまどかと仲良くなったんだよね」
まどか「その後にね?さやかちゃんと2人でずっと遊んだの」
まどか「すっごく楽しかったの、今でも覚えてるんだ」
マミ「幼稚園のころなのに?」
杏子「あたしは…モモと遊んだりしたこと位しか覚えてないな」
マミ「…私もお父さんやお母さんと……」
まどか「わたしは、さやかちゃんが大好きだからなのかな?」
杏子「…大好き、か」
まどか「あっ、恋じゃないよ?」
マミ「大丈夫、わかってるわ」
杏子「親友、だろ?」
まどか「うん…!」
まどか「さやかちゃんは、わたしの一番の友だちだよ」
まどか「…それに、約束もしたんだ」
マミ「約束?」
まどか「…さやかちゃんが覚えてくれてるのか心配だったけど」
まどか「ちゃんと覚えててくれたみたい」
まどか「わたしとさやかちゃん、2人だけの秘密の約束」
―――
まどか「さやかちゃん、きょうはありがと!」
さやか「うん!わたしもたのしかったよ!」
まどか「えへへ」
さやか「あっ、そうだ」
まどか「どうしたの?」
さやか「まどかちゃん、しんゆーってしってる?」
まどか「しんゆー?」
さやか「うん」
まどか「んーと…わかんないよぉ」
さやか「じゃあ、わたしがおしえてあげるね!」
まどか「ほんと?ありがと!」
さやか「えっとね?しんゆーは1ばんのおともだちなんだよ!」
まどか「1ばんすごいの?」
さやか「うん、そうだよ」
まどか「そうなんだぁ、わたしもほしいなぁ」
まどか「しんゆー」
さやか「じゃあわたしがあげるね」
まどか「えっ?ほんと?」
さやか「うんっ」
さやか「まどかちゃんは、わたしのしんゆーになるのだぁー!」ダキッ
まどか「わーい!やったぁ!」
さやか「えへへ」
まどか「さやかちゃん、これからずっとしんゆーだよ?」
さやか「もちろん!ずっとだよ!」
まどか「ずっとずっとずっーと?」
さやか「ずっとずっとずっーとだよ」
まどか「えへへ。ありがと、うれしいなぁ」
さやか「うん、わたしもうれしー」
まどか「じゃあ、おとなになってもしんゆーだね」
さやか「そうだねぇ」
まどか「ねえ、おとなっていくつからなのかな?」
さやか「おとなは…んーと…まどかちゃんはいまいくつ?」
まどか「んっと…4つだよ」
さやか「なら、あと10ねんくらいでおとなになれるよ」
まどか「10ねん…じゃあおとなになったら、プレゼントあげるね」
さやか「プレゼント?やったぁ!」
さやか「なにをくれるの?」
まどか「んっと…ないしょだよ」
さやか「えー?ずるいよぉ」
まどか「えへへ、たのしみにしててね」
さやか「うん、わかったー」
さやか「わたしもまどかちゃんにプレゼントあげるからまっててね」
まどか「うんっ、じゃあやくそくしよ?」
さやか「うん、やくそくする!」
まどか「えへへ、さやかちゃん」
さやか「えへへ、まどかちゃん」
―――
ほむら「………」
さやか「あの時は、ほんとに嬉しくってさ…」
さやか「今でもはっきり覚えてるよ」
ほむら「さやか…」
さやか「その約束の日が今日、ってわけ」
ほむら「……そう」
さやか「あはは…幼稚園の時の約束なんて大したことないよね」
ほむら「……」
さやか「って言うか忘れるっしょ?普通はね」
さやか「…でも、あたしはずっとこの日を楽しみにしてたんだ」
ほむら「さやか…」
さやか「小学生になってからは、この話をまどかともしなくなったよ」
さやか「だから…まどかは覚えてないのかもしれない」
さやか「覚えてて、しかもすっごく楽しみにしてた…あたしがばかかもしれないよ」
さやか「でもさ…仕方ないじゃん…ほんとに楽しみにまってたのよ」
さやか「そして…この前、まどかがさ…今日2人っきりで遊ぼうって言ってきてさ」
さやか「覚えててくれた!ってあたしは喜んだよ」
さやか「だから…前もって作ってたプレゼントもってさ」
さやか「今日を楽しみにしてたんだ」
さやか「なのに…」
ほむら「………」
さやか「まどかぁ…」ポロポロ
ほむら「…さやか」
まどか「だからね?…今日はさやかちゃんとわたしの記念日なの」
マミ「記念日…」
まどか「うん、友だち記念日…かな?」
まどか「えへへ…記念日なんて、わたしが勝手に言ってるだけだけどね」
杏子「じゃあ…今日はそんなに大事な日だったのかよ…」
まどか「うん」
マミ「な、なら…どうして私たちと遊んだの?」
杏子「そうだよ、断ればよかったのにさ!」
まどか「最初はね?わたしも断ろうと思ったんだ」
マミ「ならなんで…?」
まどか「今日は友だち記念日」
杏子「あ、ああ…」
まどか「わたしとさやかちゃんが初めて遊んだ日なの」
杏子「だったら、あたしらと遊んじゃダメじゃねぇか!」
まどか「…そうだけど…でも違うの」
マミ「違うって…?何が?」
まどか「今日は初めてさやかちゃんと遊んだ日」
まどか「この日にさやかちゃんと仲良くなれたの」
まどか「だからね…わたし、思ったんだ」
まどか「ほむらちゃんとも、マミさんとも、杏子ちゃんとも仲良くなれるのかなって」
マミ「え…?」
杏子「あたし達と…?」
まどか「うん、さやかちゃんの時と同じようにね」
まどか「杏子ちゃんとは中々会えないし…」
杏子「ま、まぁ…ね」
まどか「マミさんも魔法少女で忙しいから…」
マミ「…なるべく、あなたを巻き込みたくないもの」
まどか「…そして、ほむらちゃん」
まどか「同じクラスで…仲良くなりたかったのに…お話できなくて…」
まどか「友だちになれのかな?って思ってたんだ」
まどか「そんな時に…突然ほむらちゃんからメールが来て」
杏子「!」
マミ「あっ…」
まどか「すごく嬉しかったんだよ?そして、今日みんなで遊ぼうってさ」
まどか「わたし…友だちの神様がプレゼントしてくれたのかな?って思ったの」
まどか「わたしとさやかちゃんに、新しい友だちをプレゼントしてくるたのかなって」
まどか「さやかちゃんも喜んでくれるって…そう…思って」
マミ「鹿目さん…」
杏子「そ、そっか…だからまどかは…」
まどか「うん…なのに…わたし……」
まどか「さやかちゃんを…怒らせちゃって…」ウルウル
マミ「か、鹿目さん…」
まどか「さやかちゃんに嫌われちゃった…」ポロポロ
マミ「……」
杏子「まどか…くそっ、さやか…話せばわかるはずなのに」
まどか「さやかちゃん…」
マミ「…佐倉さん、鹿目さんをお願いするわ」
杏子「……ああ、わかった!」
さやか「まどかぁ…」
ほむら「さやか…まどかはあなたとの約束を忘れていたわけじゃないわ」
さやか「なら尚更だよ…なんで約束の日に…」
ほむら「…それは……」
さやか「それに…それにっ!あたしのことは忘れるって言ってた!」
さやか「ほむら達と笑いながら…!」
ほむら「えっ?」
さやか「まどか…どうして…!」
ほむら「さやか」
さやか「酷いよ…あんまりだよ…」
ほむら「さやかっ!」
さやか「…ほむら…あたし…辛いよ…」
ほむら「誤解…それは誤解なのよ」
さやか「でも聞いたもん!絶対言ってた!」
ほむら「意味が違うわ…まどかは、あなたが連絡をくれなかったから…」
さやか「…」
ほむら「だからあなたに嫌われたと思って…」
ほむら「私たちで励ましていたのよ」
ほむら「最初は笑顔だったわ…どこかぎこちなかったけどね」
さやか「なんで…」
ほむら「あなたがいなかったからよ」
さやか「…!」
ほむら「まどかはあなたがいなくて心配だった…でも私たちの為に笑顔でいてくれたわ」
ほむら「私も嬉しかった…でもやっぱり、まどかは無理していて…」
ほむら「さやかのことを聞いたら…その後は…」
ほむら「まどかは、あなたが心配だったのよ」
さやか「…まどか」
ほむら「あなたのことを忘れる…それはね?」
ほむら「あなたに嫌われたって心配を忘れること」
さやか「…え」
ほむら「今はさやかの連絡を待つ…ってそう言う意味だったのよ」
さやか「そんな…じゃあまどかは…本当に…」
ほむら「ええ、まどかがあなたのことを忘れるわけないわ」
ほむら「あなたは…あなたが、まどかの親友なんだから」
さやか「まどか…!」
ほむら「さやか…だから…」
さやか「…うん、そうだね…まどかに謝らなきゃ」
さやか「…でも、どうして約束の日に」
ほむら「あっ……」
さやか「まどか…なんで…」
マミ「それは私から説明するわ」
ほむら「!」
さやか「マミさん…?どうして…」
マミ「ふふっ、暁美さんがメールで教えてくれたからね」
マミ「暁美さん、ありがとう」
ほむら「いえ、それよりも」
マミ「オッケー、わかったわ」
マミ「いい?鹿目さんはね―」
まどか「杏子ちゃん…わたし、どうしよう…」
まどか「やっぱり、早くさやかちゃんに謝らなきゃ」
杏子「ああ、大丈夫さ。心配いらないよ」
杏子「今ごろ、ほむらとマミが何とかしてくれてるって」
まどか「ほむらちゃん…マミさん…」
杏子「だから信じて待とうな?」
まどか「…うん」
杏子「心配ないって、さやかはまどかの親友だろ?」
まどか「うん…!」
まどか「…杏子ちゃん達はすごいなぁ」
杏子「ん?何が?」
まどか「だって、信頼しあってるんだもん」
杏子「あぁ…あはは!まぁあたしらはな」
杏子「えーと?何時からだっけ?気がついたら仲良くなってたって感じ?」
まどか「えっ?いつの間にか…ってこと!」
杏子「ああ。まっ、そういうもんさ」
まどか「そっか…」
杏子「あたしとまどかも、いつの間にか前よりは…だろ?」
まどか「えへへ、そうだね」
杏子「だから、さやかのことも大丈夫さ」
まどか「うん…!」
さやか「はぁ…はぁ…」
杏子「!」
まどか「さ、さやかち…」
まどか「…美樹さん」
さやか「まどか…」
ほむら「杏子」
マミ「もう大丈夫よ」
杏子「ほむら、マミ…ああ、そうだな」
マミ「だから後は2人に任せましょう」
ほむら「今の2人から大丈夫よ」
ほむら「…2人は間違いなく親友だもの」
まどか「美樹さん…わたしっ…」
さやか「ごめん…まどか…」
さやか「ほんとにごめんっ!」
まどか「美樹さん…」
さやか「まどか…美樹さんはやめて…」
さやか「幼稚園からずっと変わらなかった…」
まどか「!」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「まどかっ!」
まどか「さやかちゃん、わたしっ…謝らなきゃ」
さやか「ううん、謝るのはあたしの方だよ」
さやか「…みんなから聞いたよ、まどかのこと」
さやか「全部…あたしの思い込みだったんだね」
さやか「まどかは何も悪くないのにさ…なのに、あたしは…」
まどか「ううん、違うよ?わたしが悪いの…」
まどか「今日がさやかちゃんとの約束の日だってわかってたのに…」
まどか「わたし…さやかちゃんに…」
さやか「違うよ、まどか…まどかはあたしにちゃんとプレゼントくれたよ」
まどか「えっ?」
さやか「友だちを、さ」
まどか「友だち…!」
さやか「…うん、友だち。ほむら達だよ」
さやか「あたし達にはさ、あたし達の為に頑張ってくれる友だちがいたんだね」
さやか「ずっと気づかなかったよ」
まどか「…うん」
さやか「まどかはさ、あたしのことを忘れて遊んでたんじゃなくって」
さやか「あたしの…ううん、あたしとまどか、2人の記念日だからこそ」
さやか「ほむら達と…なんでしょ?」
まどか「…うん、でもほんとは…さやかちゃんと2人で遊ぶ約束だったのに」
まどか「それを破ったのは…わたしだから…」
さやか「それは…まどかは悪くないよ、意地を張ったあたしのせい」
さやか「あたしが素直に5人で遊べばよかっただけの話だもん」
まどか「でも…」
さやか「…あたし、何か悔しかったんだ…まどかが他の誰かと仲良くするのがさ」
さやか「やっぱり…まどかの一番の親友でいたかったし、記念日だったしね」
さやか「だから、まどかが5人で遊ぶってメールした時…悔しくって」
さやか「だから嫉妬してあんな態度取っちゃったんだ」
さやか「あたしってほんとバカ」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「それにさ、あたし…何故かほむらに一番嫉妬しちゃってね」
さやか「まどかがほむらの話をしてる時の笑顔が…ちょっと嫌で」
さやか「はぁ…あはは、ほんとめんどくさいよね、あたしってさ」
まどか「そ、そんなことないよ」
さやか「ありがと、まどか。でもやっぱり…あたしはめんどくさいよ」
さやか「…ほむらのことも全然、理解してなかったしさ」
さやか「…でも、今はほむらのこと信じてるよ」
さやか「だってさ―」
マミ「大丈夫そうね」
ほむら「…ええ」
杏子「…ま、さやかと仲良くすんのはまた今度でいっか」
ほむら「そうね、私もまどかの事は…今回はさやかに譲るわ」
マミ「ごめんなさい、私が最初に調子に乗らなければこんなことには…」
杏子「いいって、気にすんなよ。あたしはまどかと仲良くなれただけで十分さ」
ほむら「私も…さやかに話してよかったわ」
ほむら「信じてもらえたし、友だちにだって…」
ほむら「だから私も大丈夫よ」
ほむら「それに目標もできたわ」
ほむら「まどかの一番の親友はさやか…なら、私は別の形でまどかの一番になってみせる」
マミ「暁美さん…」
杏子「へぇ?面白そうじゃん。なに狙うの?」
ほむら「そうね…最高の友だち、かしら?」
マミ「…そう、なれるわよ。暁美さんならきっと」
ほむら「ありがとう、マミ」
杏子「あたしだって、まどかに負けてられないね」
杏子「あたしもさやかの何かになってやるさ」
杏子「頑張ろうな、ほむら!」
ほむら「ええ!」
マミ「頑張ってね!でも、その前に…暁美さん」
ほむら「?」
マミ「そろそろ私たちに話してくれてもいいんじゃないのかしら」
杏子「そうだな、もういいじゃん」
杏子「あたし達、友だちだろ?なら話せるよね」
マミ「あなたの過去を」
ほむら「…!」
杏子「大丈夫、あたしもマミもほむらを信じるさ」
マミ「だから話して?そして一緒に頑張りましょう?」
ほむら「…ええ!」
ほむら(たしかに、私はさやかに嫉妬していた)
ほむら(私もまどかの親友になりたかった)
ほむら(…悔しいけど認めるわ)
ほむら(まどかの親友にお似合いなのは、私ではなく、さやか)
ほむら(でも、親友だけが全てじゃないわ、だから私はこれからも頑張れる)
ほむら(さやかに負けないような存在になってみせるわ)
ほむら(…それにワルプルギスにも不思議と負ける気がしないわ)
ほむら(だって私には仲間が、友だちがいるのだから)
ほむら(そして、まどかとさやか…あなた達もね)
ほむら(だから頑張ってね、まどか、さやか…!)
まどか「そうなんだ…じゃあ、さやかちゃんとほむらちゃんは…」
さやか「うん、仲直り…と言うよりもちゃんと友だちになれたよ!」
さやか「ほむら…思ってたよりもすっごくいい人だったんだ」
まどか「うん、ほむらちゃん…本当はいい子だったでしょ?」
さやか「うん、まどかの言う通りだったよ」
さやか「それにマミさんとも、前より仲良くなれたと思うんだ」
さやか「それに、杏子もきっと…」
まどか「うん、わたしも杏子ちゃんと仲良くなれたよ!」
さやか「やっぱり、今日は友だち記念日なんだね」
まどか「うん、そうだね…!」
まどか「…でも、やっぱり一番の友だちはさやかちゃんかな」
さやか「まどか…」
まどか「仁美ちゃんも、クラスのみんなも、ほむらちゃんもマミさんも杏子ちゃんも」
まどか「みんな、みんな、わたしの大切なお友だちだよ」
まどか「でも、やっぱり一番はさやかちゃんなの」
さやか「まどか…」
まどか「幼稚園も、小学校も中学校も…さやかちゃんはいつも側にいてくれて」
まどか「わたしを助けてくれて、守ってくれて…!」
まどか「だから、わたし…」
さやか「まどか…!」
まどか「さやかちゃん…約束したプレゼント、まだあるんだ」
まどか「あの時ぬいぐるみの取り合いで喧嘩したよね?」
まどか「そしてその後ぬいぐるみを買いにいって…懐かしいよね」
さやか「うん…!」
まどか「だからね?わたし、あの時のぬいぐるみ…作ってきたの」
さやか「!」
まどか「へたっぴだから、そっくりじゃないけど頑張って作ったんだよ?」
まどか「だから…」
さやか「あははっ!」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「あたしも同じだよ」
まどか「えっ?」
さやか「じゃじゃーん!さやかちゃん特製ぬいぐるみなのだぁ!」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「…まどか、今日は本当にごめんなさい」
さやか「あたしはさ…バカで思い込みが激しくて意地っ張りで…」
さやか「みんなに迷惑をかけてばっかりだよ」
さやか「でも…こんなあたしで良かったらさ」
さやか「これからも、あたしの親友でいてくれないかな?」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「もう二度とさよならなんて言わない…言わせない!」
さやか「だって、ずっとずっとずーっと」
さやか「まどかはあたしの親友なのだぁー!」
まどか「うんっ!」
さやか「だからさ、まどか」
まどか「さやかちゃんっ!」
さやか「まどかっ!」
まどか「えへへ、さやかちゃん!」ダキッ
さやか「ふふっ、まどかは甘えん坊だなぁ」ナデナデ
まどか「…だって、さやかちゃんが大好きなんだもん」
さやか「あははっ!ありがと、まどか!」
まどか「てぃひひっ!」
さやか「あたしも、まどかが大好きだからね!」
さやか「……まどかは一番の親友だもん」
まどか「わたしも…わたしもだよ、さやかちゃん…!」
まどか「それに、わたし…さやかちゃんに言わなきゃ」
さやか「まどか…」
まどか「さやかちゃん、ただいま!」
さやか「おかえり、まどか!」
まどか「えへへ」
さやか「えへへ」
おわり
元スレ
ほむホーム
ほむら「……鹿目まどかと美樹さやかの仲?」
杏子「そうそう、教えてくんない?」
杏子「あんた、同じクラスなんでしょ?」
ほむら「ええ…一応ね」
杏子「なら教えてくれよ」
ほむら「………」
マミ「…」
杏子「ん?」
ほむら「…何故教えなきゃいけないのかしら?」
杏子「えっ?」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:10:24.45 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「それを私に聞いて、何か得することがあるの?」
杏子「なっ…あたしは別に…た、ただ気になっただけだよ」
ほむら「そう、なら答える必要はなさそうね」
杏子「はぁ?なんでそうなるんだよ?」
ほむら「気になるなら自分で調べなさい」
杏子「…ちっ、話のわかんねーやつだな」
ほむら「……」ファサッ
杏子「それに、なんで少しムキになってんのさ?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:15:37.50 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「…別にムキになんかなってないわ」
杏子「いーや、なったね!明らかに機嫌悪くなったしさ」
ほむら「……私は普段通りよ」
杏子「ふーん?」
ほむら「その目は何?」
杏子「あんた、ほんとは嫉妬してんだろ?」
ほむら「ち、違うわ…私は別に嫉妬なんて…」
杏子「あっ!今動揺したじゃん!」
ほむら「ち…違う…私は美樹さやかに嫉妬なんて…」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:20:08.14 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「…羨ましいなんて全く思ってないわ」
杏子「なるほどねぇ…つまり、さやかが羨ましくて嫉妬してんのか」
ほむら「だ、だから…!」
マミ「はいはい、そこまで」
杏子「うわっ?」
ほむら「と、巴マミ?」
杏子「い、いたのかよ…」
マミ「いたわよ?話しかけなかったけれどね」
ほむら「何故かしら?」
マミ「ふふ、あなた達の会話が面白かったからよ」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:25:43.23 ID:Q3i8LhKFO
杏子「会話が面白い?」
ほむら「何が?」
マミ「だって、あなた達が素直じゃないんだもの」
杏子「はぁ?どういう意味さ?」
ほむら「……」
マミ「ふふっ、まぁここは私に任せて!」
マミ「佐倉さんは美樹さんと」
杏子「なっ?」
マミ「暁美さんは鹿目さんと」
ほむら「…!」
マミ「仲良くなりたいのよね!」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:30:13.79 ID:Q3i8LhKFO
杏子「ち、違う!」
ほむら「ち、違うわ!」
杏子「あたしは別にさやかと…!」
ほむら「私は別にまどかと…!」
マミ「うふふっ、ほんと正直じゃないんだから」
マミ「そんなんじゃお友だちは作れないぞ?」
杏子「むっ…!」
ほむら「っ…」
マミ「でも大丈夫!あなた達には私がいるわ」
マミ「私がサポートしてあげる!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:35:44.29 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「巴マミ…」
杏子「…はぁ、わかったよ」
マミ「ふふ、ありがとう」
杏子「で?どうすんのさ?何か考えでもあんの?」
マミ「ええ、もちろんよ」
ほむら「…話してもらおうかしら?」
マミ「まぁまぁ、そんなに焦らないで?」
ほむら「私は焦ってなんか…!」
マミ「あら?そうかしら?」
ほむら「……」
杏子「わかったから早く話してくれってば」
マミ「オッケー、わかったわ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:40:15.20 ID:Q3i8LhKFO
マミ「簡単に言えば、5人で遊べばいいのよ」
マミ「遊べばきっと仲良くなれるわ!」
杏子「あ、遊ぶ?あたしらがか?」
マミ「ええ」
ほむら「私とまどか、杏子とさやか」
杏子「あれ?4人じゃん」
ほむら「そうね、それに二組になるわ」
マミ「えっ」
ほむら「えっ」
杏子「えっ」
マミ「…な、なんでそうなるの?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:45:44.28 ID:Q3i8LhKFO
杏子「なんでって…だって、あたしらが仲良くなる為に遊ぶんだろ?」
マミ「そうよ?」
ほむら「それに私が仲良くなりたいのはまどか」
杏子「あたしはさやかだ」
マミ「ええ、そうなるわね」
ほむら「なら、それぞれ2人づつ遊んだ方がいいんじゃないのかしら?」
杏子「そうだよなぁ」
マミ「ま、待って?みんなで!みんなで遊びましょう?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:50:23.12 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「………」
杏子「そう言われてもねぇ…あたしは何かまどかといると調子狂うし」
ほむら「私は…美樹さやかは……」
マミ「で、でもっ!みんな仲良くなった方がいいと思わない?」
ほむら「……」
杏子「……」
マミ「みんなで遊んで、みんなでお話しして」
マミ「そ、そして最後にみんなでケーキを…ね?」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 20:55:46.67 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「…わかったわ」
杏子「うん、あたしも」
マミ「暁美さん…!佐倉さん…!」
ほむら「つまり、巴マミ…あなたは」
マミ「?」
杏子「寂しいんだろ?」
マミ「え?」
ほむら「そんなに私達と遊びたかったのね」
マミ「えっ?いやっ…」
杏子「それならそうと正直に言えばいいのにさ」
マミ「わわわっ」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:00:33.01 ID:Q3i8LhKFO
マミ「ち、違うの!私は別に寂しいわけじゃ…」
ほむら「……」
マミ「そ…そうよ!私はあなた達が仲良くなる姿をこの目で見届けたいの!」
杏子「……」
マミ「だから5人で行きましょう!ねっ?ねっ?」
ほむら「……はぁ」
杏子「マミ……」
マミ「あ、あれ?どうしたの2人とも…?」
ほむら「どうやら一番素直じゃないのは巴マミ」
杏子「あんただね」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:05:50.03 ID:Q3i8LhKFO
マミ「うっ…」
ほむら「……」ファサッ
マミ「わ…私は……」
マミ「私は!ただ…」
マミ「ただぁ…!」
ほむら「いい加減認めたらどうかしら?」
杏子「話が進まないっての」
マミ「あぅぅ…」
ほむら「はぁ…」
杏子「もういいよ、マミ」
マミ「佐倉さん…?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:10:21.91 ID:Q3i8LhKFO
杏子「いいよ、一緒に遊んでやるよ」
マミ「あっ…」パアッ
杏子「ひとりぼっちは寂しいもんな?」
マミ「……うん」
ほむら「ようやく認めたわね」
マミ「うぅ…」
ほむら「…まぁいいわ、たまにはこんな時間軸もありね」
杏子「ん?」
マミ「時間軸?」
ほむら「…いえ、こっちの話よ。それよりも2人にどう連絡するのかしら?」
杏子「あれだろ?メールってやつでいいじゃん」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:15:19.76 ID:Q3i8LhKFO
マミ「……あっ」
杏子「あたしはケータイなんて持ってないしさ」
ほむら「…私は……」
ほむら(一応、みんなのアドレスは覚えてるけど……)
杏子「…ま、ほむらも無理っぽいね」
杏子「てことで」
マミ「え?」
杏子「マミ、さやか達に連絡しといてよ」
杏子「メールでも電話でもいいからさ」
マミ「あ…そ、そうね!わかったわ!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:20:19.24 ID:Q3i8LhKFO
杏子「ああ、頼むぜマミ」
マミ「え、ええ…」ピッピッ
ほむら「…」
マミ「えー…と……」ピッピッ
杏子「ん?そんなに長文じゃなくてもいいんじゃないの?」
マミ「え?あっ?」
杏子「あれ?メールじゃないのか…ん?」
マミ「あはは…」
杏子「さやかやまどかのアドレスだっけ?入ってないじゃん」
杏子「入れなきゃメールは送れないんじゃないの?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:25:09.28 ID:Q3i8LhKFO
マミ「…じ、実は…その…」
杏子「?」
マミ「し、知らないの…」
杏子「えっ?」
マミ「だ、だって聞くのが怖くて…」
杏子「アドレス聞くのが?」
マミ「う、うん…」
マミ(だって断られたりしたら…)
杏子「なぁ、ほむら。アドレス聞くのって怖いの?」
ほむら「……まぁ、わからなくもないわ」
マミ「暁美さん…」
ほむら「いいわ、私からまどかに送るから」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:30:13.40 ID:Q3i8LhKFO
杏子「あれ?知ってたのかよ」
ほむら「…一応ね」
ほむら(もう随分と送ってないけれど…)
杏子「よっし!助かったぜ!」
マミ「………」シュン
ほむら「……巴マミ」
ほむら「………」ピッピッ
ほむら(…我ながら…らしくないわね)
~♪
マミ「あっ、メール…誰からかな?」
マミ「えっ…?」
ほむら「……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:35:12.20 ID:Q3i8LhKFO
マミ「これって…もしかして……!」
ほむら「…」ファサッ
杏子「うん?何かあった?」
ほむら「いえ、何でもないわ。それよりも、まどかにメールね」
杏子「ああ、上手いこと伝えてよな」
ほむら「……ええ」ピッピッ
ほむら(まどかにメール…懐かしいわね)
ほむら(あの頃を思い出すわ…よくメールしたよね、まどか)
ほむら(まどかはたしかこの絵文字を…あっ、このデコメも…!)
ほむら(なつかしい…)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:40:15.96 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「…できた」
杏子「結構時間かかったなぁー。何て書いたのさ?」ズイッ
ほむら「あっ…」
杏子「……」ジィーッ
ほむら「ち、違うの!これは…!」
杏子「へぇ!メールってこんなにカラフルなんだな!」
ほむら「……そ、そうよ、最近のメールはこれが普通なの」
杏子「なるほどなぁ」
ほむら「そ、それよりも!早く予定を立てるわよ!」
杏子「オッケー」
マミ「…」ニコニコ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:45:25.65 ID:Q3i8LhKFO
まどホーム
まどか「やっと明日はお休みだよ」
まどか「えへへ、明日は楽しみだなぁ」
まどか「だって明日はさやかちゃんと…」
~♪
まどか「あっ、メールだ!さやかちゃんかな?」
まどか「…あれ?知らない人からのメール?」
まどか「わぁ!可愛いなぁ…!わたしが好きなデコメがたくさんあるよ!」
まどか「…でも、誰からのメールなのかな?まどかって書いてあるから間違えじゃなさそうだけど…」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:51:56.30 ID:Q3i8LhKFO
まどか「あ、そうだ!アドレス見ればわかるかも!」
まどか「んっと…ま、まど…?これってどういう意味なんだろ?」
まどか「よくわかんないよぉ…この人もまどかって名前なのかな?」
まどか「うーん…本当に誰なのかな?」
~♪
まどか「あれ?また同じ人からのメールだ」
まどか「あっ!名前が書いてあるよ」
まどか「……え?」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:56:48.22 ID:Q3i8LhKFO
まどか「ほ、ほむらちゃん?ほむらちゃんがメールしてくれたの?」
まどか「わ、わたし…ほむらちゃんにはアドレス聞けなかったからわかんなかったよ…」
まどか「でも、ほむらちゃんはわたしのアドレス知ってくれてたんだね」
まどか「嬉しいなぁ…!それに明日一緒に遊ぼうだって!」
まどか「それにメールも可愛いし、ほむらちゃん…やっぱり本当は優しい女の子なんだよ!」
まどか「返事しなきゃ!」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:00:33.84 ID:Q3i8LhKFO
さやホーム
さやか「よっし!準備かんりょー!」
さやか「これで明日はバッチリだね!」
さやか「えへへ、明日はまどかとの記念日だからねぇー!」
さやか「まぁ記念日と行ってもあたし達は恋人とかそんなんじゃないよ?」
さやか「って、誰に話してんのよ…あたし」
さやか「でも明日は記念すべき日だからね!明日はまどかと2人でおもいっきり遊ぶぞー!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:05:19.82 ID:Q3i8LhKFO
さやか「…ま、記念日ってのはあたしが勝手にそう言ってるだけなんだけどね」
さやか「でも、まどかだって明日が大切な日なのは覚えてるよね?」
さやか「だって明日は、あたしとまどかが…」
~♪
さやか「おっ!メールメール!」
さやか「まどかかなぁー。うん、まどかだ」
さやか「明日のことだよね?」
さやか「えーと?なになに?」
さやか「……え?」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:10:42.32 ID:Q3i8LhKFO
ほむホーム
ほむら「…♪」ピッピッ
杏子「…ほむらのやつ、メールしだしてから急に機嫌よくなったな」
マミ「ふふ、そうね」
杏子「ってか、マミ…あんたも機嫌いいじゃんかよ」
マミ「ふふっ、まぁね」ニコニコ
杏子「なんだよー!あたしだってケータイ持ってたらメールすんのにさ!」
マミ「そっか…佐倉さんは持ってないのよね…」
杏子「ま、しかたねーさ」
ほむら「…♪」ピッピッ
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:15:13.67 ID:Q3i8LhKFO
まどホーム
まどか「えへへ、ほむらちゃんとのメール楽しいなぁ」
まどか「わたしと好みが一緒なのかな?みんな可愛いー」
まどか「それに…いつもは、ほむらちゃん…話してくれないから…」
まどか「だから嬉しいの!」
まどか「明日はほむらちゃん達と遊ぶ約束もできたんだもん!」
まどか「きっと、さやかちゃんも喜んでくれるよね?」
~♪
まどか「あっ、今度はさやかちゃんからだ」
まどか「……?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:20:20.53 ID:Q3i8LhKFO
まどか「あれ?絵文字も顔文字もないよ?」
まどか「忙しいのかな?件名もreだし」
まどか「…なら4人で行きなよって…」
まどか「な、何かあったのかな?さやかちゃんおかしいよ?」
~♪
まどか「ほむらちゃんからのメール…でも、先にさやかちゃんに返信しなきゃ!」
まどか「5人で遊びたいのに、さやかちゃんがいないなんてダメだよ!」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:25:24.07 ID:Q3i8LhKFO
ほむホーム
ほむら「……」ソワソワ
杏子「今度はどうしたんだ?」
ほむら「まどかがメールを返してくれなくなって…」
マミ「そうねぇ、お風呂に入ったのかしら?」
ほむら「…そうよね」
杏子「ふーん?それよりもさ、明日はどうなったの?」
ほむら「予定通りよ明日は5人で遊ぶことになったわ」
杏子「そっか!さやかも来るんだな!」
ほむら「ええ。4人じゃなくて良かったわね、マミ」
マミ「うん!」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:31:11.95 ID:Q3i8LhKFO
翌日
ほむら「ついたわね」
杏子「ああ、ちょっと約束より早かったけどな」
マミ「今日は何しようかな?」
杏子「…はは、昨日からそればっかじゃん」
マミ「だって5人で遊ぶのが本当に楽しみなんだもん」
杏子「キャラ変わってんぞー、お姉さん」
マミ「ふふっ、楽しみ」
ほむら「おかげで中々眠れなかったわ」
杏子「それはメールしてたからじゃん」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:35:16.50 ID:Q3i8LhKFO
ほむら「それを言うなら杏子、あなただって中々寝ようとしなかったじゃない」
杏子「えぇ?あたしは別に…あははっ」
マミ「あら?もうすぐ約束の時間よ」
杏子「そろそろ来るよな」
ほむら「そうね…あっ!」
まどか「こ、こんにちは!」
ほむら「まどか…!」
マミ「こんにちは、鹿目さん」
杏子「よっす」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:40:12.97 ID:Q3i8LhKFO
まどか「んっと、ほむらちゃん、杏子ちゃん、マミさん」
まどか「今日は遊びに誘ってくれてありがとう…!」
まどか「わ、わたし…みんなと遊んだりしたことなかったから…その…」
まどか「今日はすっごく嬉しくて!」
ほむら「まどか」
まどか「ほむらちゃん…昨日はメールありがとう」
まどか「びっくりしちゃったけど、ほんとに嬉しかったの」
ほむら「…ふふっ」
まどか「だから…あのね?もし良かったら…」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:45:27.54 ID:Q3i8LhKFO
まどか「メールだけじゃなくて、その…」
まどか「わ、わたしと…!」
杏子「今日はその為に遊ぶんだぜ?なっ、マミ!」
マミ「ええ、そうよ」
まどか「杏子ちゃん、マミさん…!」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…よろしくね」スッ
まどか「…!」
まどか「うんっ!」ギュッ
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:51:10.77 ID:Q3i8LhKFO
―――
まどか「それでね?仁美ちゃんったら―」ニコニコ
ほむら「そう―」ニコニコ
杏子「あいつら直ぐに打ち解けたなぁ」
マミ「そうね…本当に今まで殆ど会話したことがなかったのかしら?」
杏子「昔から仲良かったようにしか見えないよな」
マミ「ふふっ、ほんとにね」
まどか「ほむらちゃん」ニコニコ
ほむら「まどか」ニコニコ
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:55:05.22 ID:Q3i8LhKFO
杏子「ま、これで目標その1はあっさりクリアだね」
マミ「ええ、これも暁美さんが素直になったからなのかしら?」
杏子「かもねぇ…んじゃさ、そろそろ目標その2に、さ」
マミ「……ええ」
杏子「もう聞いてもいいよな?」
マミ「…そうね、私もずっと気になってたけど聞けなかったわ」
杏子「もういい、あたしが聞くよ」
マミ「…ええ」
杏子「まどか」
まどか「?」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:00:19.13 ID:Q3i8LhKFO
杏子「そろそろ話してくんない?」
まどか「あっ…」
杏子「…なんで、さやかが居ないのかさ」
まどか「っ…」
ほむら「まどか…」
マミ「鹿目さん…事情は知っているのよね?」
まどか「わ、わたしっ…」
ほむら「…何かあったのよね?」
まどか「……うん」
杏子「どうして、さやかは来ないのさ?来るんじゃなかったのかよ?」
まどか「…そ、その……」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:05:32.58 ID:Q3i8LhKFO
まどか「…さやかちゃんは……」
―――
前日
まどか「さやかちゃん…どうしてメールくれないの?」
まどか「それに明日行けないって…何かあったんだよね?」
まどか「何かな…病気…?」
まどか「…電話してもいいよね?」ピッ
まどか「さやかちゃん…」プルル
ピッ
まどか「あっ、さやかちゃん?」
『さやかちゃんかと思った?残念!留守電でしたぁー!』
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:11:15.17 ID:Q3i8LhKFO
『用件があるなら、ピーッ!って音の後に何でも言ってくれたまえー』
まどか「えっ?る、留守電だ…」
まどか「さやかちゃん…どうしたの?」
まどか「学校じゃ元気だったし…わたしより明日を楽しみにしてたって…仁美ちゃんが…」
まどか「…どうしよう、これじゃ明日は…」
~♪
まどか「!さやかちゃん?」
まどか「…ほむらちゃんのメールだ」
まどか「そろそろ返さなきゃ」ピッピッ
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:15:19.75 ID:Q3i8LhKFO
さやホーム
~♪
さやか「また、まどかからメールだ…いや、電話?」
さやか「……いいや、出なくても」
さやか「はぁ…」ポフッ
さやか「…なーにムキになってんだろ?」
さやか「まどかは…明日は転校生達も呼ぼうって言っただけなのに…」
さやか「なのに…あたしは…はぁ…」
さやか「……こんなんだから、恭介にも素直になれないのかな?」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:20:10.91 ID:Q3i8LhKFO
さやか「あたし…めんどくさいよね…?」
さやか「なんで転校生に嫉妬なんてしてんだろ?」
さやか「…まどかが約束を破ったから?」
さやか「…うん…やっぱり、あたしは悪くないよ」
さやか「だって約束したじゃん…2人っきりで遊ぶって…」
さやか「なのに…まどかは…」
さやか「……はぁ、なに言ってんだろ、あたし」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:25:48.26 ID:Q3i8LhKFO
―――
杏子「じゃあ…さやかは…」
マミ「未だに連絡がつかないの」
まどか「はい…」
ほむら「…家には?」
まどか「もちろん行ったよ?でも…いなくって…」
ほむら「…そう」
杏子「なんだよ…さやかのやつ…」
杏子「会いたかったのにさ…」ボソッ
マミ「佐倉さん…」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:30:27.23 ID:Q3i8LhKFO
まどか「ご、ごめんなさい…わたしがちゃんとしてれば…」
ほむら「まどか…あなたは悪くないわ」
まどか「でもっ…」
杏子「さやか…」
マミ「仕方ないわ、美樹さんはまた今度誘うとして…今日は私達4人で…ね?」
ほむら「…そうね、連絡が取れないのなら」
杏子「…わかったよ」
まどか「……ごめんなさい」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:36:07.20 ID:Q3i8LhKFO
マミ「よーし、暗くなるのはここまで!」
マミ「せっかく4人集まったのだから、今日は楽しみましょう?」
マミ「そして次は美樹さんも一緒に今日よりも楽しめればいいだわ」
まどか「マミさん…」
杏子「…まっ、それもそうだな。こうやって集まったんだ」
杏子「楽しまなきゃ損だよな?」
まどか「……」
ほむら「まどか…」
まどか「…うん、そうだね」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:41:42.43 ID:Q3i8LhKFO
さやか「はぁ…ほんと何やってんだろ」
さやか「てきとーに歩いてたって何も変わらないのにさ」
さやか「ケータイで時間つぶそ」ガサゴソ
さやか「あっ…ケータイ昨日からほったらかしにしてたんだった」
さやか「もぉ…バカ…」
さやか「他に何かないかな?」ガサゴソ
さやか「あ…これは…まどかにあげるプレゼント…」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:47:01.00 ID:Q3i8LhKFO
さやか「ほんとは…今日プレゼントするはずなんだけどね」
さやか「でも…できないよ…今さら会いにも行けないし…」
さやか「…まどか」
さやか「別にまどかに悪気があるわけじゃないのは分かってるよ」
さやか「でも…なんで今日なのさ?」
さやか「やっぱり忘れてたの?」
さやか「それとも、あたしが1人で盛り上がってただけ?」
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:50:33.90 ID:Q3i8LhKFO
さやか「普通の人なら…すっごくどうでもいい日かもしれないけどさ」
さやか「あたしにとっては大切な日なんだよっ…」
さやか「あたしとまどか…2人だけの記念日…」
さやか「…まどか」
さやか「……やっぱり謝ろう」
さやか「こんなの嫌だよ!謝らなきゃ」
さやか「まどかっ…」タタッ
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:56:12.73 ID:Q3i8LhKFO
マミ「みんな、次はどこに行く?」
マミ「私はどこでも大丈夫!何でも言って?」
杏子「ははっ、マミのやつ張り切ってるなぁ」
ほむら「ふふっ、そうね」
まどか「こんなマミさん見たの初めてかも」
マミ「行きたいところはないの?なら私に決めさせて?」
ほむら「構わないわ」
マミ「なら…そうね、スイーツなをてどうかしら?」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:00:31.49 ID:vvWxU3H8O
さやか「はぁ…はぁ…」
さやか「まどか…何処にいるのよ?」
さやか「謝らなきゃ…そして、あたしもみんなと遊ぼう」
さやか「記念日のことは…仕方ないよね」
さやか「きっと、まどかのことだから…転校生と遊べることが嬉しかったんだよ」
さやか「だから…あたしとの約束がどうでもいいわけじゃないよね?」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:06:51.63 ID:vvWxU3H8O
まどか「てぃひひ!」
さやか「あっ…まどかの笑い声だ!」
さやか「聞き間違えるわけないよ、まどかだ!」
さやか「まどかが近くにいる…どこ?」
まどか「―」
ほむら「―」
マミ「―」
杏子「―」
さやか「いたっ!やっと見つけた…」
さやか「おーい!」タタッ
さやか「まど―」
まどか「さやかちゃんのことは忘れるよ」
さやか「……え?」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:11:22.20 ID:vvWxU3H8O
まどか「今は…あれ?」
さやか(忘れる?あたしを…?)
まどか「あっ、さやかちゃん!」
さやか(なんで…?)
杏子「さやか!来てくれたのか…!」
さやか(転校生達と仲良くなったから?)
さやか(だから…あたしはどうでもいいの?)
さやか(今日は…記念日なのに…)
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:15:48.48 ID:vvWxU3H8O
さやか「っ…」ギリッ
まどか「さやかちゃん、どうしたの?」
まどか「わたし、心配して―」
さやか「もういい」
まどか「えっ?」
マミ「美樹さん?」
さやか「まどか…あんたはそうなんだね」
まどか「さ、さやかちゃん?」
杏子「さやか!あたしさ…!」
さやか「杏子は黙ってて」
杏子「…え?」
ほむら「……」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:21:39.78 ID:vvWxU3H8O
杏子「ど、どうしたんだよ…」
マミ「どうしたの?何かあったの?」
さやか「まどか、あんた今日が何の日だかわかってる?」
まどか「う、うん…」
さやか「…っ!」
まどか「プレゼ―」
さやか「なら何で!」
まどか「うっ…」
さやか「なんでこうなるのよ!」
ほむら「…美樹さやか」
さやか「私は…っ!」
ほむら「美樹さやか」
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:25:41.51 ID:vvWxU3H8O
さやか「転校生は黙っててよ!」
ほむら「…愚かね、美樹さやか」
さやか「むっ…!」
まどか「さ、さやかちゃん…ほむらちゃん…」
ほむら「あなた、何か勘違いをしているわ」
ほむら「私にはわかる、まどかは…」
さやか「なめるんじゃないわよ!」
ほむら「…」
さやか「転校してきたばっかの、あんたなんかに…!」
さやか「あたしとまどかの何がわかるのよ?」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:30:29.01 ID:vvWxU3H8O
まどか「さやかちゃん…」
さやか「あんたなんかにわかってたまるもんか…!」
ほむら「わかるわ」
さやか「なっ…」
ほむら「少なくとも美樹さやか、あなたよりはね」
さやか「なんでよっ…!」
さやか「あんたに何がわかるのよ?」
ほむら「……」
さやか「じゃあ何?今日が何の日だかあんたにはわかるわけ?」
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:36:11.94 ID:vvWxU3H8O
ほむら「それは…」
さやか「やっぱり!わかるわけないんだ!」
まどか「や、やめて…」
ほむら「…今のあなたはまどかのことを、わかっていないわ」
さやか「わかるわよ!」
ほむら「いいえ、わかっていない」
さやか「っ…!あんたって人は…!」
ほむら「落ち着きなさい、美樹さやか」
まどか「やめて…」
211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:41:20.09 ID:vvWxU3H8O
さやか「なんでそんなに偉そうに…!」
ほむら「あなたは回りが見えていないわ」
杏子「さやか!」
マミ「……」
さやか「…4人で楽しんでるのを邪魔したって言いたいわけ?」
ほむら「違う」
さやか「じゃあ何さ!」
まどか「さやかちゃんやめて?喧嘩しないで!」
さやか「まどか…」
さやか「まどかも言ってよ、転校生は―」
まどか「ほむらちゃんは悪くないよ!」
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:45:22.18 ID:vvWxU3H8O
さやか「っ?」
まどか「だからやめて?さやかちゃん…」
ほむら「…まどか」
まどか「どうして喧嘩なんてしちゃうの?」
さやか「まどか…」ワナワナ
まどか「ダメだよ!こんなのダメだよ!」
まどか「ほむらちゃんだってそう思うよね?」
ほむら「……そうね」
まどか「ね?だから、さやかちゃんも…」
さやか「あはは…」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:50:07.31 ID:vvWxU3H8O
マミ「!」
杏子「さやか…?」
さやか「そっか…そうだよね」
まどか「さやかちゃん…!」
ほむら「……」
まどか「わかってくれるの?さやかちゃん」
さやか「そっか…まどかは転校生の味方なんだ…」
まどか「え?」
さやか「そっか…あたしには…そっか…」
さやか「ごめんなさい」
まどか「…さやかちゃん?」
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:56:53.78 ID:vvWxU3H8O
さやか「もういいや」
まどか「…え?」
さやか「まどかは、あたしの一番の友だち」
さやか「一番の親友…」
まどか「さやかちゃん…!」
ほむら「……」
さやか「だから今日だって…楽しみにしてたのに…」
まどか「それは…」
さやか「でも、そう思ってるのはあたしだけなんだね」
まどか「えっ?」
さやか「ごめんね、まどか」
まどか「さ、さやか…ちゃん…?」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:02:01.89 ID:vvWxU3H8O
杏子「お、おい…さやか、どうしちまったんだ…?」
マミ「わからないわ…ただ、これは美樹さんの誤解のような気がするの」
杏子「だよなぁ…何で機嫌悪くなってんのさ…」
マミ「美樹さん…」
さやか「…あたし、みんなの邪魔だよね?」
杏子「さやかっ!」
さやか「杏子…まどかをよろしくね」
杏子「えっ?」
まどか「…?」
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:06:48.04 ID:vvWxU3H8O
さやか「ねえ、マミさん…今日は楽しかった?」
マミ「…え、ええ」
さやか「そっか…よかった…」
マミ「で、でも!美樹さん…あなたが」
さやか「あたしが来たから気まずくなったんでしょ?」
マミ「ちがっ…」
さやか「いいですよ、わかってますって」
マミ「美樹さんっ…!」
ほむら「……」
さやか「…よかったね転校生、まどかはあたしよりあんたがいいってさ」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:12:29.44 ID:vvWxU3H8O
まどか「さやかちゃん?」
ほむら「…美樹さやか」
さやか「それじゃ、邪魔者は帰るね」
まどか「な、なんで?」
さやか「だって、せっかく4人で楽しんでたのにさ」
さやか「あたしのせいで台無しじゃん…だから帰るのよ」
まどか「さやかちゃん…?どうしたの?変だよ?」
さやか「うん、変だよね…あんたにとってはさ、どうでもいいことだもんね」
まどか「えっ?えっ?」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:16:46.53 ID:vvWxU3H8O
さやか「どうでもいい日を…約束をさ…」
さやか「記念日なんかにして…笑われるよね、ほんと」
さやか「ばっかみたい」
まどか「さ、さやかちゃん…」
さやか「…あんたさぁ、さっきから『さやかちゃんさやかちゃん』って…」
さやか「他に言うことないわけ?」
まどか「えっ?そんな…だ、だって…」
まどか「さやかちゃんはさやかちゃんだもん…」
さやか「もういいよ、そういうの」
まどか「さやかちゃん…?」
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:22:29.57 ID:vvWxU3H8O
さやか「だからやめてってば」
まどか「てもっ…さやかちゃんが…」
さやか「やめて!」
まどか「な、何を…?何をやめればいいの?」
さやか「さやかって言うのを」
まどか「…え?」
さやか「もうなんかさ、いっそのことさっぱりしたいんだよね」
さやか「だって親友だと思ってるのに…転校生に負けるのが悔しくて…」
さやか「だから、もういいんだよ」
267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:29:47.36 ID:vvWxU3H8O
まどか「さやかちゃ…」
さやか「やめてって言ってるでしょ!」
まどか「ひっ…」
マミ「美樹さん!それはダメよ!」
さやか「あっ、そうだ!…まどか」
マミ「美樹さんっ!」
さやか「あたしのこと、これからは美樹さんって呼んでよ」
まどか「え…?」
マミ「っ…」
さやか「じゃあ…悲しいけどさ、お別れだね」
まどか「な…なに言ってるの?」
さやか「さようなら」
まどか「」
277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:34:32.81 ID:vvWxU3H8O
杏子「さやか!いい加減にしな!」
さやか「……」
杏子「お前さっきから自分がなに言ってんのかわかってるのかよ?」
杏子「これじゃ通じる話も通じねぇぞ…」
さやか「……」
杏子「おい!おまえそれでいいのか?」
杏子「落ち着けって、冷静になれば大丈夫だからさ」
さやか「……」
杏子「な?そうだろ?だから落ち着きなって」
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:39:26.00 ID:vvWxU3H8O
さやか「……」
杏子「さやか…」
さやか「うん、落ち着いてるよ?」
杏子「な…はぁ?」
さやか「逆に何かスッキリした気分かな」
杏子「さ、さやか…くっ!ダメだって!」
マミ「そうよ、今のあなたは吹っ切れてるだけだわ」
マミ「そんなんじゃいけないわ…」
さやか「あはは、ごめんごめん」
さやか「謝るから説教は勘弁してほしいなー」
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:46:42.00 ID:vvWxU3H8O
さやか「だからやめてよ」
杏子「…話がわからないにも程があるぜ」
杏子「さやかぁ!」
マミ「美樹さん…!」
ほむら「…美樹さやか、もういい加減…」
まどか「……もういいよ」
ほむら「…まどか」
まどか「ごめんなさい…美樹さん…」
さやか「…うん」
杏子「お、おい…」
マミ「鹿目さん…?」
さやか「んじゃ、さようなら」
まどか「……」
まどか「さよなら、美樹さん」ポロポロ
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:52:39.17 ID:vvWxU3H8O
さやか「…っ」ブワッ
さやか「……」タタッ
杏子「え?な、なんでだよ?」
ほむら「…まどか」
まどか「うぅっ…ぐすっ……」ペタン
マミ「鹿目さん…どうして…」
まどか「だ…だってぇ…わ、わたし…」
まどか「わたしが…こうしなきゃ…さやかちゃ…は…」
まどか「みん…けんか…ダメ…だよ…」
まどか「うわぁぁぁん」
305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 01:57:50.21 ID:vvWxU3H8O
ほむら「まどか…」
まどか「さやかちゃん…さやかちゃん…」
ほむら「………」
杏子「…あたし、さやかを追いかけてくる」
マミ「待って!ダメよ…今の美樹さんは…」
杏子「でもさ!これじゃ、さやかもまどかも…」
杏子「2人は…親友なんだぞ……」
マミ「…わかってるわ、だからこそよ」
マミ「美樹さんだって、本当は嫌に決まってるわ」
マミ「ただ…今は感情的になりすぎて…」
杏子「…くそっ!」
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:03:03.11 ID:vvWxU3H8O
ほむら「……」
まどか「さやかちゃん…」
ほむら「…まどか」
まどか「わたしのせいだよ…今日は…ぐすっ…」
まどか「わかってるのに…なのに…」
まどか「さやかちゃんっ…」
ほむら「………」
マミ「…鹿目さん、大丈夫…大丈夫よ」
杏子「……今はまどかを慰めるのが先か」
マミ「そうね…鹿目さんだってすごく辛いでしょうし…」
ほむら「………」
315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:07:10.68 ID:vvWxU3H8O
まどか「わたし…わたしは…一番の…ぐすっ…友だち…」
まどか「さやかちゃ…なのに…」
ほむら「……!」
まどか「いやだぁ…いやだよ…こんなの……」
まどか「さやかちゃん…」
ほむら「……」スッ
杏子「…ほむら?」
マミ「何処に行くの…?」
ほむら「……まどかを救う、それが私の道標」
マミ「えっ?」
杏子「なに言って…?」
ほむら「……」タタッ
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:14:18.43 ID:vvWxU3H8O
さやか「うぅぅっ…うぅ…!」
さやか「ばか…あたしのばか…!」
さやか「どうしてあんなこと言ったのよ…」
さやか「ダメだってわかってる…わかってるのに…」
さやか「それなのに…あたしはぁ…」
さやか「ぜったい…おかしいよ…」
さやか「まどか…」
さやか「ごめん…ごめんね…あたしが…ばか…だから…」
さやか「まどかぁ…」
327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:20:34.73 ID:vvWxU3H8O
さやか「もう…まどかに会わせる顔がないよ…」
さやか「当たり前だよ…あんなこと言ったんだもん…」
さやか「まどか…」
さやか「……寂しいよぉ」
さやか「ぐすっ…恭介は…ヴァイオリンの練習中…」
さやか「仁美は…習い事……」
さやか「じゃあ…クラスの……ダメだよ、ケータイ忘れたもん……」
さやか「寂しいよ…まどかぁ…」
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:26:54.25 ID:vvWxU3H8O
ほむら「……さやか」
さやか「っ?」
ほむら「……」
さやか「て、転校生…!な、何しに来たのよ!」
さやか「あんたなんかに文句言われる筋合いなんて…」
ほむら「ごめんなさい」ペコッ
さやか「なっ…?こ、今度は同情?やめてよ!」
さやか「あんたの同情なんていらないわよ!」
ほむら「……」
さやか「いいから顔上げてよ…ほっといてよ」
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:31:38.40 ID:vvWxU3H8O
ほむら「……」
さやか「…転校生…やめてってば…」
ほむら「……」
さやか「ほむらっ!」
ほむら「……羨ましかった」
さやか「……はぁ?」
ほむら「いつも…最初の時間軸のころからあなたが羨ましかった」
さやか「…何言ってんのさ」
ほむら「私も、あなたのようになりたかった」
さやか「…え?」
ほむら「まどかと仲良くなりたかった」
さやか「…っ!」
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:36:00.92 ID:vvWxU3H8O
ほむら「私は…あなたに嫉妬していの」
さやか「じゃあ良かったじゃん!なれたでしょ?まどかと仲良くさ!」
ほむら「……そうね、たしかに仲良くはなれたわ」
さやか「あっそ!良かったね!」
ほむら「…でも、あなたには敵わなかった」
さやか「……」
ほむら「まどかと話す時…彼女は必ずあなたの話をしていたわ」
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:43:16.98 ID:vvWxU3H8O
ほむら「まどかはあなたが…さやかが本当に好きだから」
さやか「っ……」
ほむら「私は…まどかの親友にはなれなかった…」
ほむら「だからあなたが本当に羨ましいの」
さやか「……でも、まどかはあんたを選んだんだよ」
ほむら「いえ、悔しいけど…それは違うわ」
さやか「だって!」
ほむら「だって、まどかはずっとあなたのことを気にかけていたわ」
さやか「……」
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:48:18.40 ID:vvWxU3H8O
ほむら「…昨日久しぶりにまどかにメールをしたわ」
さやか「久しぶりに…?」
ほむら「と言っても、まどかからしてみれば初めてのことなのだけどね」
さやか「…?」
ほむら「今日は私がまどかを誘ったのよ」
ほむら「5人で遊ぼうってね」
さやか「……でも、今日は」
ほむら「ええ、大切な日なのよね?」
さやか「そうだよ!」
364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 02:54:36.13 ID:vvWxU3H8O
さやか「なのに、まどかは…!」
ほむら「いえ、まどかもわかっていたわ」
さやか「…ならさ」
ほむら「今日が何の日なのかは私も知らないわ」
ほむら「今までもこんな事態は起きなかったもの」
ほむら「…たぶん、この時間軸のあなた達だけの大切な日…なのかしらね」
さやか「…さっきから時間軸とか色々なに言ってんのよ」
さやか「まるで自分がこの世界の…」
ほむら「ええ、そうよ」
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:01:31.07 ID:vvWxU3H8O
ほむら「そう言うところではやっぱり鋭いわね」
さやか「…あんた…まさか…」
ほむら「いいわ、この際はっきりさせた方が良さそうね」
ほむら「私の話を信じるかどうかはあなたに任せるわ」
さやか「……ふん」
ほむら「私も信じてとはお願いしない…でもわかるはずよ」
さやか「わかったから話してよ、んで帰って…」
ほむら「…私は―」
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:08:16.05 ID:vvWxU3H8O
杏子「まどか…」
まどか「……」
マミ「どう?少しは落ち着けた?」
まどか「…はい」
マミ「そう、よかった」
まどか「…ごめんなさい」
杏子「いや、大丈夫だよ」
マミ「ええ、鹿目さんは悪く…」
まどか「…ううん、わたしが悪いの」
まどか「わたしの考えが甘かったのかな…」
杏子「まどか…さやかは…」
まどか「うん…ちゃんと話すね」
まどか「わたしとさやかちゃんは―」
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:13:14.90 ID:vvWxU3H8O
さやか「………」
ほむら「以上よ、後はあなたに任せるわ」
さやか「ほむら…あんた…ほんとに…?」
さやか「ほむらは…まどかとそんな約束を…」
ほむら「ええ、まどかは覚えてはいないけれどね」
ほむら「…でも、それでも私は構わない」
ほむら「まどかを救う…これが私の道標よ」
さやか「………」
ほむら「ただ…欲を言えば仲良くもなりたかったわ」
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:17:36.47 ID:vvWxU3H8O
ほむら「だからあなたが羨ましかった」
さやか「…」
ほむら「…あなたに冷たくしてしまうのは嫉妬しているから…かもしれないわ」
さやか「…あたし……」
ほむら「そして、まどかを悲しませるあなたを許せなかった」
さやか「……」
ほむら「あなたはどうしてあんな事を言ったの?」
さやか「はは…ほんとばかだよ…どうしてだろうね」
399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:23:33.07 ID:vvWxU3H8O
さやか「…あたしは、ほむらと比べたらすっごく大したことない約束をさ…したんだよね」
さやか「ほんとに大したことのない…普通の人なら気にもしないことだろうね」
ほむら「…」
さやか「…まどかと友だちになった日」
ほむら「…え?」
さやか「今日はさ、まどかと友だちになった日なんだ」
ほむら「……」
さやか「おかしいよね?だって普通はそんなの気にもしないじゃん?」
401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:27:04.85 ID:vvWxU3H8O
さやか「ちょうと10年前の今日、あたしとまどかは出会ったんだ」
ほむら「10年前…?」
さやか「そ、幼稚園でね」
ほむら「あなた達は小学校で友だちになったんじゃ…」
さやか「その時間軸だかで違ってくるんじゃないのかな」
ほむら「……」
さやか「とにかく、このあたしとまどかはさ…10年前に友だちになった」
さやか「そして今日がその記念日だったんだよね」
ほむら「……」
410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:32:45.13 ID:vvWxU3H8O
さやか「…幼稚園でさ、ぬいぐるみの取り合いをしたんだ」
さやか「そしたらぬいぐるみは壊しちゃうし、まどかはないちゃうし…」
さやか「あたしも先生に怒られて泣いちゃってね…大変だったなぁ」
ほむら「……」
さやか「その後にさ、新しいぬいぐるみを買いに連れていってもらって」
さやか「その時にまどかと仲良くなったんだよね」
413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:36:53.98 ID:vvWxU3H8O
まどか「その後にね?さやかちゃんと2人でずっと遊んだの」
まどか「すっごく楽しかったの、今でも覚えてるんだ」
マミ「幼稚園のころなのに?」
杏子「あたしは…モモと遊んだりしたこと位しか覚えてないな」
マミ「…私もお父さんやお母さんと……」
まどか「わたしは、さやかちゃんが大好きだからなのかな?」
杏子「…大好き、か」
まどか「あっ、恋じゃないよ?」
417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:42:01.54 ID:vvWxU3H8O
マミ「大丈夫、わかってるわ」
杏子「親友、だろ?」
まどか「うん…!」
まどか「さやかちゃんは、わたしの一番の友だちだよ」
まどか「…それに、約束もしたんだ」
マミ「約束?」
まどか「…さやかちゃんが覚えてくれてるのか心配だったけど」
まどか「ちゃんと覚えててくれたみたい」
まどか「わたしとさやかちゃん、2人だけの秘密の約束」
425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:47:59.11 ID:vvWxU3H8O
―――
まどか「さやかちゃん、きょうはありがと!」
さやか「うん!わたしもたのしかったよ!」
まどか「えへへ」
さやか「あっ、そうだ」
まどか「どうしたの?」
さやか「まどかちゃん、しんゆーってしってる?」
まどか「しんゆー?」
さやか「うん」
まどか「んーと…わかんないよぉ」
さやか「じゃあ、わたしがおしえてあげるね!」
まどか「ほんと?ありがと!」
430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:52:29.10 ID:vvWxU3H8O
さやか「えっとね?しんゆーは1ばんのおともだちなんだよ!」
まどか「1ばんすごいの?」
さやか「うん、そうだよ」
まどか「そうなんだぁ、わたしもほしいなぁ」
まどか「しんゆー」
さやか「じゃあわたしがあげるね」
まどか「えっ?ほんと?」
さやか「うんっ」
さやか「まどかちゃんは、わたしのしんゆーになるのだぁー!」ダキッ
433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 03:59:02.46 ID:vvWxU3H8O
まどか「わーい!やったぁ!」
さやか「えへへ」
まどか「さやかちゃん、これからずっとしんゆーだよ?」
さやか「もちろん!ずっとだよ!」
まどか「ずっとずっとずっーと?」
さやか「ずっとずっとずっーとだよ」
まどか「えへへ。ありがと、うれしいなぁ」
さやか「うん、わたしもうれしー」
まどか「じゃあ、おとなになってもしんゆーだね」
さやか「そうだねぇ」
440: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:05:14.90 ID:vvWxU3H8O
まどか「ねえ、おとなっていくつからなのかな?」
さやか「おとなは…んーと…まどかちゃんはいまいくつ?」
まどか「んっと…4つだよ」
さやか「なら、あと10ねんくらいでおとなになれるよ」
まどか「10ねん…じゃあおとなになったら、プレゼントあげるね」
さやか「プレゼント?やったぁ!」
さやか「なにをくれるの?」
446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:11:24.10 ID:vvWxU3H8O
まどか「んっと…ないしょだよ」
さやか「えー?ずるいよぉ」
まどか「えへへ、たのしみにしててね」
さやか「うん、わかったー」
さやか「わたしもまどかちゃんにプレゼントあげるからまっててね」
まどか「うんっ、じゃあやくそくしよ?」
さやか「うん、やくそくする!」
まどか「えへへ、さやかちゃん」
さやか「えへへ、まどかちゃん」
451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:14:46.49 ID:vvWxU3H8O
―――
ほむら「………」
さやか「あの時は、ほんとに嬉しくってさ…」
さやか「今でもはっきり覚えてるよ」
ほむら「さやか…」
さやか「その約束の日が今日、ってわけ」
ほむら「……そう」
さやか「あはは…幼稚園の時の約束なんて大したことないよね」
ほむら「……」
さやか「って言うか忘れるっしょ?普通はね」
459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:18:43.71 ID:vvWxU3H8O
さやか「…でも、あたしはずっとこの日を楽しみにしてたんだ」
ほむら「さやか…」
さやか「小学生になってからは、この話をまどかともしなくなったよ」
さやか「だから…まどかは覚えてないのかもしれない」
さやか「覚えてて、しかもすっごく楽しみにしてた…あたしがばかかもしれないよ」
さやか「でもさ…仕方ないじゃん…ほんとに楽しみにまってたのよ」
466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:22:21.35 ID:vvWxU3H8O
さやか「そして…この前、まどかがさ…今日2人っきりで遊ぼうって言ってきてさ」
さやか「覚えててくれた!ってあたしは喜んだよ」
さやか「だから…前もって作ってたプレゼントもってさ」
さやか「今日を楽しみにしてたんだ」
さやか「なのに…」
ほむら「………」
さやか「まどかぁ…」ポロポロ
ほむら「…さやか」
471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:29:57.44 ID:vvWxU3H8O
まどか「だからね?…今日はさやかちゃんとわたしの記念日なの」
マミ「記念日…」
まどか「うん、友だち記念日…かな?」
まどか「えへへ…記念日なんて、わたしが勝手に言ってるだけだけどね」
杏子「じゃあ…今日はそんなに大事な日だったのかよ…」
まどか「うん」
マミ「な、なら…どうして私たちと遊んだの?」
杏子「そうだよ、断ればよかったのにさ!」
474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:34:17.65 ID:vvWxU3H8O
まどか「最初はね?わたしも断ろうと思ったんだ」
マミ「ならなんで…?」
まどか「今日は友だち記念日」
杏子「あ、ああ…」
まどか「わたしとさやかちゃんが初めて遊んだ日なの」
杏子「だったら、あたしらと遊んじゃダメじゃねぇか!」
まどか「…そうだけど…でも違うの」
マミ「違うって…?何が?」
475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:38:41.03 ID:vvWxU3H8O
まどか「今日は初めてさやかちゃんと遊んだ日」
まどか「この日にさやかちゃんと仲良くなれたの」
まどか「だからね…わたし、思ったんだ」
まどか「ほむらちゃんとも、マミさんとも、杏子ちゃんとも仲良くなれるのかなって」
マミ「え…?」
杏子「あたし達と…?」
まどか「うん、さやかちゃんの時と同じようにね」
479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:42:18.22 ID:vvWxU3H8O
まどか「杏子ちゃんとは中々会えないし…」
杏子「ま、まぁ…ね」
まどか「マミさんも魔法少女で忙しいから…」
マミ「…なるべく、あなたを巻き込みたくないもの」
まどか「…そして、ほむらちゃん」
まどか「同じクラスで…仲良くなりたかったのに…お話できなくて…」
まどか「友だちになれのかな?って思ってたんだ」
481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:46:03.35 ID:vvWxU3H8O
まどか「そんな時に…突然ほむらちゃんからメールが来て」
杏子「!」
マミ「あっ…」
まどか「すごく嬉しかったんだよ?そして、今日みんなで遊ぼうってさ」
まどか「わたし…友だちの神様がプレゼントしてくれたのかな?って思ったの」
まどか「わたしとさやかちゃんに、新しい友だちをプレゼントしてくるたのかなって」
まどか「さやかちゃんも喜んでくれるって…そう…思って」
マミ「鹿目さん…」
484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:50:25.60 ID:vvWxU3H8O
杏子「そ、そっか…だからまどかは…」
まどか「うん…なのに…わたし……」
まどか「さやかちゃんを…怒らせちゃって…」ウルウル
マミ「か、鹿目さん…」
まどか「さやかちゃんに嫌われちゃった…」ポロポロ
マミ「……」
杏子「まどか…くそっ、さやか…話せばわかるはずなのに」
まどか「さやかちゃん…」
マミ「…佐倉さん、鹿目さんをお願いするわ」
杏子「……ああ、わかった!」
485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:53:03.69 ID:vvWxU3H8O
さやか「まどかぁ…」
ほむら「さやか…まどかはあなたとの約束を忘れていたわけじゃないわ」
さやか「なら尚更だよ…なんで約束の日に…」
ほむら「…それは……」
さやか「それに…それにっ!あたしのことは忘れるって言ってた!」
さやか「ほむら達と笑いながら…!」
ほむら「えっ?」
さやか「まどか…どうして…!」
486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 04:56:24.83 ID:vvWxU3H8O
ほむら「さやか」
さやか「酷いよ…あんまりだよ…」
ほむら「さやかっ!」
さやか「…ほむら…あたし…辛いよ…」
ほむら「誤解…それは誤解なのよ」
さやか「でも聞いたもん!絶対言ってた!」
ほむら「意味が違うわ…まどかは、あなたが連絡をくれなかったから…」
さやか「…」
ほむら「だからあなたに嫌われたと思って…」
ほむら「私たちで励ましていたのよ」
489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:01:34.48 ID:vvWxU3H8O
ほむら「最初は笑顔だったわ…どこかぎこちなかったけどね」
さやか「なんで…」
ほむら「あなたがいなかったからよ」
さやか「…!」
ほむら「まどかはあなたがいなくて心配だった…でも私たちの為に笑顔でいてくれたわ」
ほむら「私も嬉しかった…でもやっぱり、まどかは無理していて…」
ほむら「さやかのことを聞いたら…その後は…」
ほむら「まどかは、あなたが心配だったのよ」
さやか「…まどか」
490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:05:47.46 ID:vvWxU3H8O
ほむら「あなたのことを忘れる…それはね?」
ほむら「あなたに嫌われたって心配を忘れること」
さやか「…え」
ほむら「今はさやかの連絡を待つ…ってそう言う意味だったのよ」
さやか「そんな…じゃあまどかは…本当に…」
ほむら「ええ、まどかがあなたのことを忘れるわけないわ」
ほむら「あなたは…あなたが、まどかの親友なんだから」
さやか「まどか…!」
495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:12:02.12 ID:vvWxU3H8O
ほむら「さやか…だから…」
さやか「…うん、そうだね…まどかに謝らなきゃ」
さやか「…でも、どうして約束の日に」
ほむら「あっ……」
さやか「まどか…なんで…」
マミ「それは私から説明するわ」
ほむら「!」
さやか「マミさん…?どうして…」
マミ「ふふっ、暁美さんがメールで教えてくれたからね」
マミ「暁美さん、ありがとう」
ほむら「いえ、それよりも」
マミ「オッケー、わかったわ」
マミ「いい?鹿目さんはね―」
496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:16:11.15 ID:vvWxU3H8O
まどか「杏子ちゃん…わたし、どうしよう…」
まどか「やっぱり、早くさやかちゃんに謝らなきゃ」
杏子「ああ、大丈夫さ。心配いらないよ」
杏子「今ごろ、ほむらとマミが何とかしてくれてるって」
まどか「ほむらちゃん…マミさん…」
杏子「だから信じて待とうな?」
まどか「…うん」
杏子「心配ないって、さやかはまどかの親友だろ?」
まどか「うん…!」
497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:20:16.12 ID:vvWxU3H8O
まどか「…杏子ちゃん達はすごいなぁ」
杏子「ん?何が?」
まどか「だって、信頼しあってるんだもん」
杏子「あぁ…あはは!まぁあたしらはな」
杏子「えーと?何時からだっけ?気がついたら仲良くなってたって感じ?」
まどか「えっ?いつの間にか…ってこと!」
杏子「ああ。まっ、そういうもんさ」
まどか「そっか…」
杏子「あたしとまどかも、いつの間にか前よりは…だろ?」
まどか「えへへ、そうだね」
500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:25:54.77 ID:vvWxU3H8O
杏子「だから、さやかのことも大丈夫さ」
まどか「うん…!」
さやか「はぁ…はぁ…」
杏子「!」
まどか「さ、さやかち…」
まどか「…美樹さん」
さやか「まどか…」
ほむら「杏子」
マミ「もう大丈夫よ」
杏子「ほむら、マミ…ああ、そうだな」
マミ「だから後は2人に任せましょう」
ほむら「今の2人から大丈夫よ」
ほむら「…2人は間違いなく親友だもの」
503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:37:17.34 ID:vvWxU3H8O
まどか「美樹さん…わたしっ…」
さやか「ごめん…まどか…」
さやか「ほんとにごめんっ!」
まどか「美樹さん…」
さやか「まどか…美樹さんはやめて…」
さやか「幼稚園からずっと変わらなかった…」
まどか「!」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「まどかっ!」
まどか「さやかちゃん、わたしっ…謝らなきゃ」
さやか「ううん、謝るのはあたしの方だよ」
506: さるくらった 2012/05/28(月) 05:42:35.18 ID:vvWxU3H8O
さやか「…みんなから聞いたよ、まどかのこと」
さやか「全部…あたしの思い込みだったんだね」
さやか「まどかは何も悪くないのにさ…なのに、あたしは…」
まどか「ううん、違うよ?わたしが悪いの…」
まどか「今日がさやかちゃんとの約束の日だってわかってたのに…」
まどか「わたし…さやかちゃんに…」
さやか「違うよ、まどか…まどかはあたしにちゃんとプレゼントくれたよ」
まどか「えっ?」
さやか「友だちを、さ」
509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:47:47.57 ID:vvWxU3H8O
まどか「友だち…!」
さやか「…うん、友だち。ほむら達だよ」
さやか「あたし達にはさ、あたし達の為に頑張ってくれる友だちがいたんだね」
さやか「ずっと気づかなかったよ」
まどか「…うん」
さやか「まどかはさ、あたしのことを忘れて遊んでたんじゃなくって」
さやか「あたしの…ううん、あたしとまどか、2人の記念日だからこそ」
さやか「ほむら達と…なんでしょ?」
まどか「…うん、でもほんとは…さやかちゃんと2人で遊ぶ約束だったのに」
まどか「それを破ったのは…わたしだから…」
511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:55:01.94 ID:vvWxU3H8O
さやか「それは…まどかは悪くないよ、意地を張ったあたしのせい」
さやか「あたしが素直に5人で遊べばよかっただけの話だもん」
まどか「でも…」
さやか「…あたし、何か悔しかったんだ…まどかが他の誰かと仲良くするのがさ」
さやか「やっぱり…まどかの一番の親友でいたかったし、記念日だったしね」
さやか「だから、まどかが5人で遊ぶってメールした時…悔しくって」
さやか「だから嫉妬してあんな態度取っちゃったんだ」
さやか「あたしってほんとバカ」
513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 05:59:34.97 ID:vvWxU3H8O
まどか「さやかちゃん…」
さやか「それにさ、あたし…何故かほむらに一番嫉妬しちゃってね」
さやか「まどかがほむらの話をしてる時の笑顔が…ちょっと嫌で」
さやか「はぁ…あはは、ほんとめんどくさいよね、あたしってさ」
まどか「そ、そんなことないよ」
さやか「ありがと、まどか。でもやっぱり…あたしはめんどくさいよ」
さやか「…ほむらのことも全然、理解してなかったしさ」
さやか「…でも、今はほむらのこと信じてるよ」
さやか「だってさ―」
516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:05:06.16 ID:vvWxU3H8O
マミ「大丈夫そうね」
ほむら「…ええ」
杏子「…ま、さやかと仲良くすんのはまた今度でいっか」
ほむら「そうね、私もまどかの事は…今回はさやかに譲るわ」
マミ「ごめんなさい、私が最初に調子に乗らなければこんなことには…」
杏子「いいって、気にすんなよ。あたしはまどかと仲良くなれただけで十分さ」
ほむら「私も…さやかに話してよかったわ」
ほむら「信じてもらえたし、友だちにだって…」
ほむら「だから私も大丈夫よ」
517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:09:49.31 ID:vvWxU3H8O
ほむら「それに目標もできたわ」
ほむら「まどかの一番の親友はさやか…なら、私は別の形でまどかの一番になってみせる」
マミ「暁美さん…」
杏子「へぇ?面白そうじゃん。なに狙うの?」
ほむら「そうね…最高の友だち、かしら?」
マミ「…そう、なれるわよ。暁美さんならきっと」
ほむら「ありがとう、マミ」
杏子「あたしだって、まどかに負けてられないね」
杏子「あたしもさやかの何かになってやるさ」
杏子「頑張ろうな、ほむら!」
ほむら「ええ!」
518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:13:31.23 ID:vvWxU3H8O
マミ「頑張ってね!でも、その前に…暁美さん」
ほむら「?」
マミ「そろそろ私たちに話してくれてもいいんじゃないのかしら」
杏子「そうだな、もういいじゃん」
杏子「あたし達、友だちだろ?なら話せるよね」
マミ「あなたの過去を」
ほむら「…!」
杏子「大丈夫、あたしもマミもほむらを信じるさ」
マミ「だから話して?そして一緒に頑張りましょう?」
ほむら「…ええ!」
521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:19:11.73 ID:vvWxU3H8O
ほむら(たしかに、私はさやかに嫉妬していた)
ほむら(私もまどかの親友になりたかった)
ほむら(…悔しいけど認めるわ)
ほむら(まどかの親友にお似合いなのは、私ではなく、さやか)
ほむら(でも、親友だけが全てじゃないわ、だから私はこれからも頑張れる)
ほむら(さやかに負けないような存在になってみせるわ)
ほむら(…それにワルプルギスにも不思議と負ける気がしないわ)
ほむら(だって私には仲間が、友だちがいるのだから)
ほむら(そして、まどかとさやか…あなた達もね)
ほむら(だから頑張ってね、まどか、さやか…!)
523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:25:39.08 ID:vvWxU3H8O
まどか「そうなんだ…じゃあ、さやかちゃんとほむらちゃんは…」
さやか「うん、仲直り…と言うよりもちゃんと友だちになれたよ!」
さやか「ほむら…思ってたよりもすっごくいい人だったんだ」
まどか「うん、ほむらちゃん…本当はいい子だったでしょ?」
さやか「うん、まどかの言う通りだったよ」
さやか「それにマミさんとも、前より仲良くなれたと思うんだ」
さやか「それに、杏子もきっと…」
まどか「うん、わたしも杏子ちゃんと仲良くなれたよ!」
524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:31:47.26 ID:vvWxU3H8O
さやか「やっぱり、今日は友だち記念日なんだね」
まどか「うん、そうだね…!」
まどか「…でも、やっぱり一番の友だちはさやかちゃんかな」
さやか「まどか…」
まどか「仁美ちゃんも、クラスのみんなも、ほむらちゃんもマミさんも杏子ちゃんも」
まどか「みんな、みんな、わたしの大切なお友だちだよ」
まどか「でも、やっぱり一番はさやかちゃんなの」
さやか「まどか…」
まどか「幼稚園も、小学校も中学校も…さやかちゃんはいつも側にいてくれて」
まどか「わたしを助けてくれて、守ってくれて…!」
527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:39:03.61 ID:vvWxU3H8O
まどか「だから、わたし…」
さやか「まどか…!」
まどか「さやかちゃん…約束したプレゼント、まだあるんだ」
まどか「あの時ぬいぐるみの取り合いで喧嘩したよね?」
まどか「そしてその後ぬいぐるみを買いにいって…懐かしいよね」
さやか「うん…!」
まどか「だからね?わたし、あの時のぬいぐるみ…作ってきたの」
さやか「!」
まどか「へたっぴだから、そっくりじゃないけど頑張って作ったんだよ?」
まどか「だから…」
さやか「あははっ!」
531: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:54:21.52 ID:vvWxU3H8O
まどか「さやかちゃん?」
さやか「あたしも同じだよ」
まどか「えっ?」
さやか「じゃじゃーん!さやかちゃん特製ぬいぐるみなのだぁ!」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「…まどか、今日は本当にごめんなさい」
さやか「あたしはさ…バカで思い込みが激しくて意地っ張りで…」
さやか「みんなに迷惑をかけてばっかりだよ」
さやか「でも…こんなあたしで良かったらさ」
さやか「これからも、あたしの親友でいてくれないかな?」
534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:56:00.76 ID:vvWxU3H8O
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「もう二度とさよならなんて言わない…言わせない!」
さやか「だって、ずっとずっとずーっと」
さやか「まどかはあたしの親友なのだぁー!」
まどか「うんっ!」
さやか「だからさ、まどか」
まどか「さやかちゃんっ!」
さやか「まどかっ!」
535: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 06:57:06.66 ID:vvWxU3H8O
まどか「えへへ、さやかちゃん!」ダキッ
さやか「ふふっ、まどかは甘えん坊だなぁ」ナデナデ
まどか「…だって、さやかちゃんが大好きなんだもん」
さやか「あははっ!ありがと、まどか!」
まどか「てぃひひっ!」
さやか「あたしも、まどかが大好きだからね!」
さやか「……まどかは一番の親友だもん」
まどか「わたしも…わたしもだよ、さやかちゃん…!」
まどか「それに、わたし…さやかちゃんに言わなきゃ」
さやか「まどか…」
まどか「さやかちゃん、ただいま!」
さやか「おかえり、まどか!」
まどか「えへへ」
さやか「えへへ」
おわり
まどか「さよなら、美樹さん」