1: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 19:50:54.82 ID:ke5YTJeQ.net

~ある日の同好会部室~


せつ菜「いよいよ来週は修学旅行ですね!」 ペカー


歩夢「楽しみだね、侑ちゃん」 ニコッ

侑「うん、私達同好会メンバーはみんな国内コースにしたから、旅行中も一緒に行動できるタイミングがあるかもしれないね」

愛「いやぁ~、テンションあがるなぁ~」 ニコニコ



3: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 19:51:29.42 ID:ke5YTJeQ.net

かすみ「お土産お願いしますよぉ~?」 ワクワク


愛「かすかすの分は何だか買い忘れるような気がするなぁ~」 ニカッ

かすみ「なんでかすみんのだけ忘れるんですかぁ! それにかすかすじゃないです! かすみんですぅ!」 プンプン


果林「まぁ、私達へのお土産なんて考えなくていいからゆっくり楽しんで来なさいね?」

歩夢「はい! 果林さん」 ニコッ



5: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 19:53:07.16 ID:ke5YTJeQ.net

侑「修学旅行といえば、やっぱ旅館での枕投げだよね~」

せつ菜「しょ、勝負ですか? 負けませんよぉ~!」 ワクワク


愛「でもさぁ、私達クラス違うから泊まる部屋は別々なんだよね~」

侑「あ、そうだよね~・・・ 同好会メンバーでの枕投げは無理か・・・・・・」


歩夢「私、侑ちゃんのクラスの部屋に遊びに行くね」 ニコッ

せつ菜「私もいきます! お菓子たくさん買って行きますからね~!」 ニコニコ


侑「そんなに押し掛けられたら私と同じ班の子達に迷惑掛かるよ~」

せつ菜「それもそうですよね~・・・」 シュン



7: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 19:54:54.92 ID:ke5YTJeQ.net

侑「あはは・・・ まぁでも、私の音楽科は海外コースに行く人の方が圧倒的に多いから、音楽科の部屋は少人数だろうし来て貰う分には他の部屋よりはいいのかも」


愛「ふーん、国際交流学科は強制的に海外だけど、音楽科も海外行く人が多いんだね~」

歩夢「普通科は半々くらいみたいだね。情報処理学科はどうなの?」

愛「あはは・・・ ウチの学科はインドア派しかいないから皆国内コースだねぇ~」

侑「そうなんだ~」


しずく「先輩達楽しそうで羨ましいです」

璃奈「来年私達も行けるから」

エマ「2年のみんな、楽しんできてね」 ニコッ

侑「はい!」


────
──



8: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 19:56:46.28 ID:ke5YTJeQ.net

~旅行当日・お土産屋~


 ワイワイガヤガヤ・・・


歩夢「あ、侑ちゃん! あっちに可愛いの売ってるよ! 見てみようよ!」

侑「あ、歩夢待って!」


歩夢「わぁ~、コレ可愛いね! 侑ちゃん? お揃いで同じの買わない?」

侑「うーん・・・ 私にこういうの似合うかなぁ・・・・・・」

歩夢「大丈夫だよ~、侑ちゃん可愛いもん」



11: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 19:59:22.02 ID:ke5YTJeQ.net

侑「あ!」

歩夢「ん? 侑ちゃんどうしたの?」


 シュババッ


侑「これこれ! これいいなぁ・・・・・・」 スッ

歩夢「え??」


侑「これ欲しかったんだよね~」 ニッコリ


歩夢「え? そんなの買うの? やめなよ!」

侑「え? なんで? この龍が剣に巻き付いたキーホルダーカッコいいじゃん!」

歩夢「やだよ! 恥ずかしいよ~」

侑「そんなことないよ~」



12: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:00:27.02 ID:ke5YTJeQ.net

侑「うーん、このゴールドのやつがいいかなぁ・・・・・・」


侑「!?」

侑「あ! やっぱコレ欲しいよね? せつ・・・・・・ じゃなかった、菜々ちゃん!」


菜々「・・・・・・・・・・・・」 プルプル


侑「ん? 菜々ちゃん、コレ買うんじゃないの?」

菜々「う・・・ うう・・・・・・」



15: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:04:04.82 ID:ke5YTJeQ.net

副会長「高咲さん・・・ 高校生にもなってこのような物を買うわけないじゃないですか! なにをおっしゃっているのですか!」 クワッ

副会長「ね? 会長??」


侑「え!? 副会長・・・」


菜々「そ・・・ そそそ・・・ そうですね・・・・・・」 ワナワナ

歩夢「あはは・・・・・・」


副会長「会長、我々はこのような雑貨ではなく、後学の為になるような物を購入いたしましょう」

菜々「は、はい・・・・・・」

侑「・・・・・・・・・・・・」



17: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:06:01.23 ID:ke5YTJeQ.net

侑「!?」

侑「あ! あっちに木刀もある!」 シュババッ


菜々「・・・っ」 ビクッ

歩夢「侑ちゃん! 待ってってば! もう!」



菜々「・・・・・・」 チラッ


副会長「会長? 行きますよ?」

菜々「は、はい・・・・・・」 シュン


────
──



20: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:15:15.71 ID:ke5YTJeQ.net

~旅館~


 ワイワイガヤガヤ・・・・・・


先生『虹学のみなさん! 静かに!』


 ピイイイイン・・・


先生「あっ、あれ? 拡声器が・・・・・・」

先生『班長は部屋の鍵を受け取ったら班員と共に部屋に入りなさい』

先生『その後、食事まで部屋で待機するように』





侑「えーと・・・ 私の班は・・・・・・」

音楽A「高咲さん! こっちこっち!」

音楽B「早く部屋行こ~!」


侑「あ、うん!」


音楽A「私達、小さい部屋に3人だけみたいだよ」

侑「そうなんだ」

音楽B「音楽科は国内の人少ないから、私達が端数になったのかもね」

音楽A「大部屋で余計な気を使うよりいいよね」

音楽B「たしかに、ラッキーだったかも」


────
──



21: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:19:51.56 ID:ke5YTJeQ.net

~侑達の部屋~


 ガチャッ


侑「あ、悪くないんじゃない?」

音楽A「ちょうどいい広さだよね」


音楽B「部屋にもお風呂付いてるかな」

侑「大浴場あるんじゃないの?」

音楽A「まぁそれもそうだけど、部屋にもあった方いいよね」

音楽B「だね」


音楽A「とりあえず布団敷く?」

音楽B「それは旅館の人がやってくれるでしょ」

音楽A「そうだよね~」


侑「とりあえず座ってお茶でも飲まない?」

音楽A「そうだね」


────
──



25: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:24:48.27 ID:ke5YTJeQ.net

~せつ菜達の部屋~


 パシャッ パシャッ


菜々「副会長、さっきから写真ばかり撮られてますね」

副会長「ええ、生徒会の広報に修学旅行の様子を載せたいと思いまして・・・・・・」


 パシャッ パシャッ


菜々「私も手伝いましょうか?」

副会長「いえ、これは私の仕事ですから会長はごゆっくりくつろいでいて下さい・・・・・・」


 パシャッ パシャッ・・・


菜々「ポットがありますね、お茶でも淹れましょうか?」


副会長「!?」 ビクッ


副会長「それも私かやります」

副会長「会長は大人しく座っていて下さい・・・・・・」

菜々「は、はい・・・・・・」


────
──



26: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:33:21.84 ID:ke5YTJeQ.net

 
 ピンポンパンポーン


 『虹ヶ咲学園の生徒の皆様、お夕食のご用意が整いました。2階、百合の間にお集まり下さい・・・ 繰り返します・・・・・・』


侑「あ、ご飯の時間みたいだよ?」

音楽A「あ、うん! じゃあ行こうか・・・・・・」


音楽B「鍵は??」

音楽A「持った~!」


 バタンッ

 ガチャッ


 テク テク テク・・・


侑「あ、愛ちゃん!」

愛「あ、ゆうゆ! ゆうゆ達も同じ階なんだね」 ニコッ

侑「そうみたいだね」

愛「歩夢やせっつーは違う階みたいだよ?」

侑「そうなんだ~」


愛「食事どういうのかな??」

侑「まぁ、旅館の食事ってだいたい同じような感じだよね」

愛「だね~」


────
──



27: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:41:05.08 ID:ke5YTJeQ.net

~食後~


 ワイワイガヤガヤ・・・・・・


音楽A「じゃ、部屋戻ろ?」

侑「うん、そうだね」

音楽B「時間差でお風呂入れってさ」

侑「私達はもう少し後からだね」


侑「!?」

侑「あ! ごめん! 2人共先に部屋戻ってて?」

音楽A「うん」





侑「おーい、菜々ちゃん!」


菜々「!?」

菜々「ゆう・・・・・・ コホン・・・ 高咲さん?」

副会長「ん?」 クルッ


侑(菜々ちゃん、お風呂入ってゆっくりしたら私の部屋に来て?) ヒソヒソ

菜々(わ、わかりました・・・・・・) ヒソヒソ


副会長「会長? 行きますよ?」

菜々「は、はい! すみません!」


 テク テク テク・・・


 



29: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:49:06.97 ID:ke5YTJeQ.net

────
──


~侑達の部屋~


 バタンッ


侑「ただいま~」


音楽B「おかえり~」

音楽A「さっきどうしたの?」

侑「うん、ちょっとね」 アハハ


侑「あ、布団敷いてあるね」

音楽B「くじ引きでどの場所にするか決めるよ!」

侑「え? 私どこでもいいけど・・・・・・」


音楽A「右か真ん中か左か!」


音楽B「はい、高咲さん引いて?」 スッ

侑「あ、うん・・・・・・」


侑「え~っと・・・・・・ えいっ!」 ヒョイッ


音楽A「じゃあ私も・・・・・・」 ヒョイッ


音楽B「さて、結果は~・・・・・・」


音楽A「私右側だ~」

音楽B「私左だ」

侑「私が真ん中だね」


音楽A「端でよかった~、高咲さん残念だったね」

侑「うん、私はあまりそういうの気にしないし」


────
──



30: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 20:55:52.32 ID:ke5YTJeQ.net





侑「あ、そろそろお風呂入る時間じゃない??」

音楽A「あ、そうだね」

音楽B「行こう行こう」


────
──


~大浴場・脱衣所~


 ワイワイガヤガヤ・・・


音楽A「当然だけど・・・ 虹学生しかいないね」

侑「あはは・・・・・・」


音楽B「普通科の子達かな?? 一緒になるの・・・・・・」 キョロキョロ

侑「そうみたいだね」


音楽A「早く脱いで入ろ?」

音楽B「うんっ」


────
──



32: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 21:02:33.27 ID:ke5YTJeQ.net

~大浴場~


 ワイワイガヤガヤ・・・


音楽A「うわ! 洗い場めっちゃ混んでるし!」

音楽B「そだね~」


侑「空いてるところはあるからバラバラになるしかないね」

音楽A「じゃあまた後でね」


侑「うん!」





侑(え~っと・・・・・・ 空いてるところは・・・・・・)

侑(あ、あった! ここでいいや)


 カコンッ


侑「よしっと・・・・・・」

侑(とりあえず頭と体洗おうかな・・・・・・)


 キュッ

 シャーーーーーー・・・・・・


侑(えーっと・・・ シャンプーは・・・・・・)

侑(あ、しまった! 自前の持ち込むべきだったか・・・・・・)



33: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 21:09:33.03 ID:ke5YTJeQ.net

侑(旅館のシャンプーはイマイチだけど仕方ないか~・・・・・・)


 キュポッ キュポッ

 ゴシゴシ・・・


副会長「──あ、ちょうどあそこに2ヶ所空きが出来ましたよ?」

菜々「──ほんとですね、あの場所をお借りしましょう」


侑(ん? 菜々ちゃんの声?? 隣に座ったのかな?) ゴシゴシ・・・


 シャーーーーーー・・・・・・


副会長「──虹学生の貸切状態ですね~」

菜々「──そうですね」

副会長「── 一般の方々の迷惑にならないと良いのですが・・・・・・」

菜々「──さすがに今日は貸切じゃないですか?」

副会長「──それもそうですね・・・・・・」


侑(やっぱり隣に来たみたいだ・・・・・・) ゴシゴシ・・・


 シャーーーーーー・・・・・・


────
──



34: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 21:38:55.09 ID:ke5YTJeQ.net

副会長「──会長、眼鏡無しで見えますか?」

菜々「──私は何とか・・・・・・ ぼんやりですけど・・・・・・」


副会長「──こういう時困りますよね・・・・・・」

菜々「──曇りますけど、眼鏡掛けて入っても良いはずですよ?」

副会長「──そうでしたか・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑(そっか、2人共眼鏡掛けてるから、こういう時は困るわけか・・・・・・)

侑(て、ことは・・・ 菜々ちゃんもあまりよく見えてないということか・・・・・・)


侑「・・・・・・」


侑(2人共、長い髪を一生懸命洗ってる・・・・・・) ドキドキ


侑(ちゃーんす・・・・・・) ニチャア



35: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 21:45:16.24 ID:ke5YTJeQ.net

侑(うぇひひ!)


 モミモミッ・・・


侑(あれ? 菜々ちゃんにしては小さいような・・・・・・) モミモミッ・・・


副会長「きゃあああ!」 ビクッ


侑「え!?」


 ザワザワ・・・・・・

 ヒソヒソ・・・・・・


菜々「ど、どうかしましたか??」

副会長「い、今・・・ 誰かに胸を触られました・・・・・・」


菜々「え!? でも・・・ 蒸気も立ち込めててよく見えませんね・・・・・・」

副会長「だ、誰ですか・・・・・・ 信じられません・・・・・・」 プルプル





侑「はぁ・・・ はぁ・・・」 ドキドキ

侑(あぶない・・・・・・ 咄嗟に逃げ出して正解だった・・・・・・) ドキドキ

侑(隣だと思っていたのが実は副会長だったとは・・・・・・)


侑(バレたら生きて帰れなそう・・・・・・)


────
──



38: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 22:12:42.76 ID:ke5YTJeQ.net

 
チャプンッ


侑(ふぅ・・・ とりあえずお湯に浸かるか・・・・・・)


音楽A「あれ? 高咲さん?」

侑「あ、A子ちゃん! もう入ってたんだね」


音楽B「なんかあっちの方が騒がしかったけど何かあったの?」


侑「!?」 ビクッ

侑「あはは~・・・ なんだろうね~・・・・・・」


侑「あー熱い! 私先に出て待ってるから」

音楽A「うん、わかった」


────
──


~脱衣所~


 フキフキ・・・・・・


侑(やっぱ欲望に身を任せるといい事ないな・・・・・・)

侑(とりあえず、さっさと着替えてA子ちゃんとB子ちゃん待ちながらすましていればバレることもないだろう・・・・・・)


────
──



39: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 22:21:03.37 ID:ke5YTJeQ.net

 
侑「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・」


菜々「侑さん? 扇風機の前で何してるんです?」

侑「あ、菜々ちゃん・・・・・・ 涼んでるだけだよ・・・・・・」


侑「あ、あれ? 副会長と一緒じゃないの!?」

菜々「副会長なら間もなく出てくると思いますけど・・・・・・」


侑「ふーん・・・・・・」


菜々(あとでお部屋行きますので・・・・・・) ヒソヒソ

侑「あ、うん! 分かった」


音楽A「高咲さんお待たせ!」

侑「あ、2人共おつかれ~」 ニコッ


音楽B「お部屋戻ろ?」

侑「うん!」





音楽A「そういえばさ、音楽科で旅行一緒になってる9人で集まろうって話になってるんだけどどうする?」

侑「あ、私あとで同好会の子と会う約束してるんだ」

音楽B「じゃあ、他の子の部屋に私達行ってるから後から来なよ」

侑「うん!」


音楽A「でも奇数か・・・・・・」

音楽B「なんとかなるんじゃない?」


────
──



41: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 22:36:22.51 ID:ke5YTJeQ.net

~侑達の部屋~


 コンコンッ


侑「!?」

侑「どうぞ~!」


 ガチャッ


せつ菜「侑さん! 来ましたよ!」

侑「待ってたよ」


せつ菜「あれ? 同室の方はどうしたのですか?」

侑「音楽科の国内コースのメンバーで集まってるみたい」

せつ菜「え!? 侑さんも行かなくてよろしいのですか?」

侑「私は同好会の子と会うからって言ってあるから」


せつ菜「そうですか・・・ 何だか私が邪魔してるみたいで恐縮です・・・・・・」


侑「そういえば、副会長は??」

せつ菜「ん?」

侑「実は・・・ 私が副会長のおっぱい揉んだんだよね~・・・ 菜々ちゃんと間違えて・・・・・・」 ポリポリ


せつ菜「え!?」

せつ菜「副会長、犯人探しに血まなこになってますよ?」

侑「げっ・・・・・・」


せつ菜「それにしても・・・ 私にイタズラしようとしたのですか!?」 プンプン

侑「うっ・・・ 怒らないでよ・・・・・・」


せつ菜「まぁ、そんなことより・・・ はやく! はやくしてください!」 ハァ ハァ


────
──



42: 名無しで叶える物語 2021/09/09(木) 22:49:20.10 ID:ke5YTJeQ.net

 
 コンコンッ


 「はーい! どうぞ~」


 ガチャッ


副会長「突然すみません、失礼致します」 ペコッ


副会長「このヘアゴムの持ち主を知りませんか?」


 「ヘアゴムなんて誰でも持ってるし、分からないよ」

副会長「そうですか・・・・・・ では失礼しました」 ペコッ


歩夢「ん? それと同じデザインのヘアゴム見たことあるような・・・・・・」


副会長「!?」 ビクッ

副会長「ホントですか!?」

歩夢「うーん・・・ 気のせいかもしれないし・・・・・・」


副会長「どこで見たのですか??」 ジーッ

歩夢「え? ええ~??」


────
──



44: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 00:21:02.01 ID:/+NYcfip.net

~侑達の部屋~


菜々「は、早く! お願いしますよ!」


侑「ふふんっ・・・・・・」


 バッ


侑「じゃじゃ~~ん!!」 ドヤァ

菜々「さ、さすが侑さんです!」 キラキラ


侑「龍のキーホルダー!!」


菜々「くぅ~! かっこいいです~~!!」

菜々「私の事情を察して私の分まで買っておいて下さるとは!!」


侑「はい、菜々ちゃんはこっちの黒いやつね」 スッ

菜々「ありがとうございます!」 ペカー


侑「私のはこっちのゴールドのやつ!」 ニコニコ

菜々「やっぱ黒い方がカッコいいですよ」

侑「え!? こういうのは金色が1番エラいんだよ」 ムスッ

菜々「いや、龍は黒い方いいですね、漆黒のドラゴンとか最高にシビれるじゃないですか!」

侑「ぜんっぜん分かってないね」

菜々「分かってないのは侑さんです」


侑「ぐぬぬ・・・・・・」


侑「あ、そうだ・・・ ここにはないけど、木刀も買っておいたんだよね・・・・・・」 チラッ

菜々「えっ!? ホントですか??」 キラキラ

侑「でも、菜々ちゃんにはあげない・・・・・・」

菜々「そ、そんなぁ!」 ガクッ

侑「金の方がエラいの認めたらあげてもいいけど・・・・・・」

菜々「そ、それは・・・ 譲れませんよ・・・・・・」


 コンコンッ


侑「ん?」



45: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 00:30:07.78 ID:/+NYcfip.net

侑「誰だろう??」

菜々「同室の方では??」

侑「でもそれならノックしなくない?」


侑「!?」

侑「しまった!」 ダッ


 ガチャリ


侑「やっば・・・・・・」 ドキドキ

菜々「鍵かけてどうされたのです?」

侑「ほら、私同好会の子と会うって同室の子に言ったから、それでもし同室の子に菜々といるの見られたら菜々ちゃんがやばいでしょ!」

菜々「そ、そうですね・・・・・・」


菜々「はっ! そういえば副会長が犯人探しで全ての部屋を回ると言っていたので副会長という可能性も・・・・・・」 ドキドキ

侑「副会長に私達が2人きりでいるの見られたら色んな意味でやばいじゃん」

菜々「そ、そうですよ・・・・・・」 タラー・・・


侑「とりあえず、静かにして居留守決め込もうか・・・・・・」

菜々「そ、そうですね・・・・・・」


 ドンドンッ


侑「・・・・・・」 ドキドキ

菜々「・・・・・・」 ドキドキ


 「────ごめんください」


侑「こ、この声は・・・・・・」



47: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 08:18:24.94 ID:/+NYcfip.net

菜々「副会長の声ですね・・・・・・」


副会長「────この部屋に高咲さんがいらっしゃるのは分かっておりますので開けてください!」


 コンコンッ


侑「や、やばい・・・・・・」 ドキドキ


菜々「わ、私! 押し入れに隠れますので、侑さんは腹括ってください!」


 シャーッ

 バタンッ


侑「え? 腹括らないといけないくらい怖いの??」


 ドンドンッ


副会長「────開けてください!」

侑「は、はい!!」


 カチャリ

 ガチャッ


副会長「やっぱりいるじゃないですか! 失礼します」

侑「う、うん・・・・・・」


副会長「音楽科の方々が集まる部屋に伺ったら、高咲さんはこの部屋にいるはずとお聞きしましたので」

侑「そうなんだ・・・・・・」


菜々「────・・・・・・」 ドキドキ


副会長「お尋ねしたいことがあります・・・・・・」

侑「な、何かな・・・・・・ あはは・・・」



51: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 20:22:13.91 ID:/+NYcfip.net

副会長「・・・・・・・・・・・・」 ギロッ


侑「え? え? ど、どうしたの?」 ガクブル


副会長「まず、大浴場の洗い場にこのヘアゴムをお忘れになられたのは高咲さんですよね?」 スッ

侑「え? あ、ああ・・・ たしかに私のかも~!」 アハハ


副会長「この黒とグリーンのグラデーションのカラーは高咲さんのお気に入りのカラーだそうですね」 ニコッ

侑「う、うん! 私の髪もそうしてるから・・・ 同じようなデザインのがあると買っちゃうんだよね~・・・」


副会長「お返しします」 ニコッ

侑「あ、ありがとう・・・・・・」


副会長「そしてそのヘアゴム、私が座っていたところの隣にあったんですよ・・・・・・」

侑「へ~! 偶然だね~!」 ビクッ


副会長「そして、私・・・ 大浴場で痴漢に遭いまして・・・ 結構な騒ぎなってしまい申し訳ないと思っているのですけれど、高咲さんもご存知ですよね??」 ギロッ


侑「あ~・・・ どうだったかなぁ? 私が出たあとだったんじゃない??」 アハハ


副会長「大浴場に当時居た方の中で、私の隣にいたのが高咲さんだったとおっしゃってた方が数名おりまして、その方々が間違っていたのでしょうか・・・・・・」

侑「そ、そうだと思うよ??」 プルプル


副会長「・・・・・・」

副会長「ここまで証拠が出ているのに、まだシラを切り通すおつもりですか?」 ニコッ


侑「あ、ああ・・・・・・」 ビクビク


侑「ご、ごめんなさい! 私がおっぱい揉みました!!」 ズザー



53: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 20:37:15.74 ID:/+NYcfip.net

副会長「はぁ・・・・・・」

副会長「まずは犯人が判明しただけでも良かったです」


侑「ご、ごめんなさい!」


副会長「あと、ほかにも色々と言いたいことが山ほどありますが・・・・・・」

副会長「まずは、修学旅行という集団行動のなかで性犯罪と言ってもおかしくないような行為をすることが信じられません!」

侑「は、反省します!」 ペコッ


副会長「それと、仲間内でのイタズラとかならまだ動機がわからないでもないですが・・・ 隣に居ただけで、面識が全く無いわけではないですが、生徒会室で何度か顔合わせた程度の私にそのような事を何故したのか・・・・・・」


侑「そ、それは・・・・・・」 ビクッ

侑(隣にいたのが菜々ちゃんだと思ったからだなんて言えないしなぁ・・・・・・ 素直に怒られとくか・・・・・・)


菜々「────・・・・・・」


副会長「わ、私・・・・・・ あの・・・ その・・・・・・ 胸を触られたことなんて無いんですよ・・・・・・」 ワナワナ

副会長「そういうことは・・・ 大人になってから恋人にだけ許すものだと・・・・・・」 ワナワナ


侑「え? え??」


副会長「そ、それなのに・・・・・・」 ウルウル

侑「ご、こめん・・・ で、でも・・・・・・ ほら! 女の子同士でスキンシップする時もあるじゃん!」


副会長「あなたと私が同じだと思わないでください!」

侑「ごめん!」 ビクッ


副会長「うっ・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク

侑「ふ、副会長??」 オロオロ


菜々「────・・・・・・!?」



54: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 21:08:41.38 ID:/+NYcfip.net

侑「ご、ごめん・・・ 何だか私の不用意な行動のせいでキズつけちゃったみたいで・・・・・・」


副会長「うう・・・・・・ うっ・・・・・・」 シクシク


菜々「────・・・・・・」


侑「私が言うのもなんだけどさ、とりあえず泣き止もうよ・・・・・・」 オロオロ

副会長「うっ・・・ うぐっ・・・」 シクシク


侑「はい、これ・・・ 部屋にあったおしぼりだけど使って?」 スッ

副会長「す、ずびばぜん・・・・・・」 ヒック


侑「鼻かむ? ティッシュもあるよ?」

副会長「あ、ありがどうございまず・・・・・・」 ズズッ





副会長「と、取り乱してすみませんでした・・・・・・」

侑「いや、こちらこそ・・・・・・」


副会長「では、失礼します・・・・・・」 スクッ


侑「目、赤いよ? もう少し休んで行ったら?」

副会長「結構です・・・・・・」

侑「ほら、そのままだと泣いてたのみんなに悟られるし・・・・・・」


副会長「そ、それもそうですね・・・・・・ じゃ、少しだけ・・・・・・」

侑「その方がいいよ」


侑「あ、今お茶淹れるから!」



57: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 21:32:38.66 ID:/+NYcfip.net

侑「はい、どうぞ」 コトッ


副会長「す、すみません・・・・・・」 ズズッ

侑「薄くない?」

副会長「大丈夫です・・・・・・」


侑「あと、これ買って来たお菓子食べていいよ・・・ 口に合うか分からないけど・・・・・・」 ビリッ


副会長「わざわざ開けなくて良かったのに・・・・・・ せっかくだからいただきます・・・」 パクッ

副会長「あ、おいひいでふ・・・」 モグモグ

侑「それなら良かった」 ニコッ


菜々「────・・・・・・」


副会長「高咲さんって、痴漢のくせに優しいところもあるんですね・・・・・・」

侑「ええ!? それすこし酷くない??」

副会長「事実ですから」


侑「そ、そうだけどさ・・・・・・」 シュン



59: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 22:07:53.89 ID:/+NYcfip.net

副会長「ん? このキーホルダー・・・・・・」


侑「あ! カッコいいからおみやげ屋さんで買ったんだよね~」 ニコッ

侑「副会長には良さが分からないみたいだけど・・・・・・」


副会長「ふたつも買ったんですか・・・ 色違いで」

侑「う、うん・・・・・・」


副会長「金と黒ですか・・・・・・」

侑「私は金が好きなんだけどね~」


副会長「シルバーも売っていたでしょ?」

侑「ああ、うん・・・ あったと思うけど・・・・・・」


副会長「実は私も・・・ 幼少の頃からおみやげ屋で見かける度に欲しかったのですが・・・・・・ 親が買ってくれなくて・・・・・・」

侑「副会長も!? なんだ、こういうの好きなんじゃん!」

副会長「中学の修学旅行の時は必ず買おうと思っていたのですが、当時も生徒会の副会長をしていたものですから周りの目が気になって買えなかったんです・・・・・・」

侑「それで今回も買いたかったけど、ああいう態度をとるしかなかったってこと?」

副会長「そうですね・・・・・・ おっしゃる通りです・・・・・・」

侑「そうだったんだ~」


副会長「そうだ! 高咲さんが金がお気に入りならこっちの黒は要りませんよね? 私が貰います! それで今回の件は手打ちにしましょう」 ニコッ

侑「あ! それは!!」


副会長「では、お菓子ごちそうさまでした」 ペコッ


 バタンッ


侑「ああ! 待って!! ・・・・・・って、行っちゃった・・・・・・」



60: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 22:40:01.75 ID:/+NYcfip.net

 
 シャーッ


侑「あ! 菜々ちゃん!」

菜々「ふぅ・・・ 押し入れの中にこもっているというのもなかなか精神的にキツいものがありますね・・・・・・」


侑「ごめん! 菜々ちゃんの黒い龍のキーホルダーを副会長が持って行っちゃった・・・・・・」 シュン

菜々「一部始終聞いてましたから知ってますよ」


侑「ほんとごめん! ちゃんと引き留めればよかったんだけど・・・・・・」


菜々「そもそもあのキーホルダーは侑さんが買ってくださったものですから、副会長が持って行ったとしても私に文句言う権利は無いですからね」

侑「で、でも・・・・・・」


菜々「幸いなことに、あのキーホルダーで今回の一件は手打ちにしてくれるとおっしゃってるのですから良かったじゃないですか」 ニコッ

侑「うーん・・・ でもなぁ・・・・・・」


菜々「わざわざ取り返したりしなくても結構ですから」 ニコッ


侑「またおみやげ屋に回る機会あるだろうし、その時にまた買っておくから・・・・・・」

菜々「ありがとうございます」 ニコッ


────
──



61: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 23:04:09.37 ID:/+NYcfip.net

~菜々達の部屋~


 ガチャッ


副会長「戻りました。何だかお騒がせしてすみませんでしたね」

 「犯人はみつかったの?」

副会長「はい、何とか」

 「それなら良かったね~」


副会長「おや? そういえば会長は?」

 「中川さんは少し出てくるって言って出て行ったっきりだよ」

副会長「そうでしたか・・・・・・」


 「ん? 副会長、手に持ってるのはなに?」


副会長「あっ! 大したものではないです!」 バッ

 「なんか大事そうに持ってたから・・・・・・」

副会長「あはは・・・・・・」





副会長「ふぅ~・・・ 喉乾きましたね・・・・・・」

副会長「私、自販機で飲み物買って来ますけど何か要りますか?」

 「とりあえず大丈夫!」

副会長「わかりました」


 バタンッ


 スタ スタ スタ・・・


副会長(自販機はたしかこっちでしたね・・・・・・)



62: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 23:09:50.60 ID:/+NYcfip.net





副会長(えーと・・・・・・) ポチッ


 ガタンッ


副会長(よいしょ・・・・・・) パシッ


副会長(あ、イスがある・・・ 少し座ろう)


副会長「・・・・・・」


 モゾモゾ・・・

 チャリッ・・・


副会長「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ・・・


副会長(高咲・・・ 侑さんか・・・・・・)


 スタ スタ スタ・・・


副会長「!?」

菜々「おや? 副会長??」


副会長「あ、会長? どちらへ行ってらしたのですか?」

菜々「あっ・・・ ちょ、ちょっと・・・・・・」 アハハ


副会長「そういえば、犯人は特定出来ましたよ」 ニコッ

菜々「そ、それは良かったですね・・・・・・ あはは」


副会長「部屋、戻りましょうか」

菜々「はい」


────
──



63: 名無しで叶える物語 2021/09/10(金) 23:20:47.97 ID:/+NYcfip.net

~侑達の部屋~


 ガチャッ


音楽A「ただいま~」


侑「あ、おかえり!」

音楽B「高咲さん、結局来なかったね」

侑「あ、うん! ごめんね」


音楽A「いやぁ疲れた~! もう寝るよ私・・・・・・」

音楽B「部屋のシャワー使ってもいい?」

侑「いいんじゃないかな?」


音楽B「ありがと、汗かいちゃった・・・・・・」

音楽A「あ、B子の次私も~」

音楽B「面倒だから一緒入る??」

音楽A「あ~無理無理・・・ もうそんな体力ない・・・・・・」


侑「あはは・・・・・・」


────
──



65: 名無しで叶える物語 2021/09/11(土) 00:20:03.59 ID:0dQSJc2w.net

~翌日~


先生「え~、ここからは自由行動になります。集合時間には必ず遅れないように!」

生徒一同「はーい」





侑「私、同好会の子達と行くね」

音楽A「あ、うん! またあとでね」


侑(・・・あれ? 歩夢はどこ行ったかな?? 一緒に行こうって言ってたのに・・・・・・) キョロキョロ

侑(とりあえずLINE送っとくか・・・・・・)


侑(困ったな・・・ どこかベンチにでも座ってよう)





侑(うーん・・・ 既読も付かないし・・・・・・)

侑「・・・・・・・・・・・・」



67: 名無しで叶える物語 2021/09/11(土) 07:42:44.62 ID:0dQSJc2w.net

~数分後~


侑(あれ~・・・ 既読は付いたけど返信は無いし何してるんだろう・・・・・・) ソワソワ

侑(時間もったいないよ・・・・・・)


副会長「おや? 高咲さん? どうしたのですか?」


侑「??」

侑「あ! 副会長!?」 ビクッ

侑「きょ、今日は何もしてないよ!?」


副会長「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」

副会長「別に監視したりしませんから」 ニコッ

侑「え!? 監視するの??」 ビクッ


副会長「昨日のことは手打ちにしたじゃないですか」

侑「そ、そうだったね・・・」


副会長「お一人でどうされたのですか?」

侑「あ、うん・・・ 友達と合流したいんけど見当たらなくて」

副会長「そうですか・・・・・・」


侑「副会長は? 会長と一緒なんじゃないの?」

副会長「私はお手洗いに行っていたので、これから会長達と合流しますよ」

侑「そうなんだね」


副会長「あ、そうだ・・・ 昨日せっかくキーホルダー頂いたから後で何かお返ししますね」 ニコッ

侑「い、いや・・・・・・ 別にいいのに・・・」


歩夢「────侑ちゃーん!」


侑「あ、歩夢~! こっちこっち!」

副会長「お友達ですか?」

侑「うん」


歩夢「侑ちゃんごめんごめん! お待たせ!」

副会長「では私は失礼しますね」 ニコッ

侑「あ、うん!」


 テク テク テク・・・


歩夢「・・・・・・ 副会長さんだっけ?」

侑「そうだね」

歩夢「侑ちゃん知り合いなの?」

侑「SIFの時世話になったじゃん」

歩夢「あ、そうだね。生徒会にはバックアップして貰ったんだもんね」


侑「それより行こうか」

歩夢「うん!」


────
──



70: 名無しで叶える物語 2021/09/11(土) 22:40:46.54 ID:0dQSJc2w.net

~おみやげコーナー~


 ワイワイガヤガヤ・・・・・・


歩夢「侑ちゃん何見てるの?」

侑「・・・・・・」 ワクワク


歩夢「あ~! またそんなの見て~! 女子高生が買うようなものじゃないと思うけどなぁ」

侑「え~? かっこいいのに!」


侑「ほら、みてごらん? 歩夢」

侑「侑これ、手裏剣に龍が巻き付いてるキーホルダーだよ!」

歩夢「ふーん」

侑「剣じゃなくて手裏剣っていうのが最高にカッコいいよね!」 ワクワク


侑(せつ菜ちゃんの分も買っておくか・・・・・・ 私がゴールドで、せつ菜ちゃんがブラックのやつだね・・・・・・)

侑(あ、シルバーのもある・・・・・・ そういえば副会長はシルバーが良さそうなこと言ってたような・・・・・・)


 テク テク テク・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」 チラッ


侑「あ・・・・・・」

侑(菜々ちゃんも一応チェックだけはしに来たわけか・・・・・・)



72: 名無しで叶える物語 2021/09/11(土) 23:24:40.85 ID:0dQSJc2w.net

 チョンチョン


侑「ん?」 クルッ

副会長「高咲さん」


侑「ふ、副会長??」 ビクッ


副会長「またこのような物を見ているのですか? 学生なのですからもっと有意義なものを購入すべきです」

侑「あ、ああ・・・・・・ そうだねぇ~・・・ あはは」


副会長「何を手に取っているのです?」

侑「ん?」


副会長「ふむふむ・・・・・・ 手裏剣型のキーホルダー??」

菜々「・・・・・・!?」 ビクッ


副会長「はぁ、高校生にもなって・・・・・・ いかがなものかと思いますよ・・・・・・」 ハァ

歩夢「だよね? 副会長さん! もっと侑ちゃんに言ってあげて?」

侑「う、うう・・・・・・」

侑(昨日実はこういうの好きだって言ってたじゃん!)


副会長「高咲さん、手に取った商品は戻してください」


 パシッ


侑「あ! 何も取らなくても!」

副会長「この商品は私が戻しておきますので・・・・・・」


歩夢「ありがとう! 副会長さん!」 ニコッ

副会長「いえいえ」


歩夢「侑ちゃん行こ?」

侑「う、うう・・・・・・」


菜々「・・・・・・・・・・・・」


侑(菜々ちゃん・・・ ごめん! 次のおみやげ屋では買うから・・・・・・)


────
──



73: 名無しで叶える物語 2021/09/11(土) 23:49:45.88 ID:0dQSJc2w.net

~2日目の旅館~


侑「今日の旅館は昨日と違って大部屋だね」

音楽A「そうだね、昨日みたいな部屋の方が良かったな」

音楽B「でも、国内コースの音楽科生徒全員が同じ部屋だからいいんじゃない?」

音楽A「それもそっか」


侑「とりあえずお風呂入り行く?」

音楽A「うん、行こう行こう」


────
──


~入浴後~


音楽B「ふぅ~・・・ 今日の温泉は昨日より熱かったね~・・・・・・」

音楽A「全身の血流が良くなった気がするよ」


侑「私、今日もちょっと同好会の子と会ってくるね」

音楽B「え?」


 バタンッ


────
──



77: 名無しで叶える物語 2021/09/12(日) 21:34:45.69 ID:dyVzoGX+.net

~1階・自販機コーナー~


侑「菜々ちゃんごめん! 遅くなって!」

菜々「いえいえ、急にお呼び立てして申し訳ありません」 ペコッ


侑「それにしても、一階の目立たないところに自販機コーナーがあったとはよく見つけたね」

菜々「はい、たまたまですけどね」

侑「でもここなら人目気にせず話せるかもね」

菜々「私もそう思ったんです」


侑「それにしても今日の観光地のおみやげコーナーで手裏剣に龍が巻きついたキーホルダー買おうとしたんだけど副会長に妨害されちゃったよ・・・・・・」

菜々「まぁ、仕方ありませんよ」

侑「ごめんね・・・・・・」

菜々「侑さんが謝ることじゃありませんから」 ニコッ


侑「でも、手裏剣もかっこいいよね!」

菜々「ですよね! 周りに生徒がたくさんいなければ私も手に取ってましたよ!」

侑「鎖鎌タイプのやつもあったんだよ?」

菜々「ほ、ほんとですか!! それは気付きませんでした!」


 ~♬


菜々「おや? 副会長からLINEですね・・・・・・」

侑「何かあった??」


菜々「私が部屋に戻らないので心配しているようです」

侑「あはは・・・・・・」

菜々「たしかに、飲み物買いに行くとしか言ってませんでしたからね」

侑「それは怪しまれるね」 ハハハ


侑「明日の見学先でもおみやげ屋はあると思うけど、今度こそ菜々ちゃんの分も買えるよう頑張るから」

菜々「すみません・・・ 私のために・・・・・・」


侑「そろそろ戻る?」

菜々「そうですね、副会長が待ってるようですし・・・・・・」

侑「じゃ、もどろ?」

菜々「はい!」 ニコッ


菜々「音楽科の方達は何階のお部屋なのですか?」

侑「私達は5階だよ」

菜々「そうでしたか・・・・・・」



78: 名無しで叶える物語 2021/09/12(日) 21:40:31.27 ID:dyVzoGX+.net

 
 ガタッ


侑「ん?」

菜々「おや??」


副会長「あ、会長! いつまでも戻らないので心配しましたよ! 私達が泊まる4階の自販機コーナーにいらっしゃらないのでもしかしたら1階かと思ったら正解だったようですね」

菜々「す、すみません・・・・・・」 オロオロ


副会長「ん? 高咲さん??」

副会長「な、なんで??」


侑「あ、あはは~・・・ 奇遇だね~」 ニコニコ

副会長「な、何故・・・ 会長と高咲さんがお2人で・・・・・・」


菜々「!?」

菜々「ぐ、偶然お会いしたんですっ!」

侑「そ、そうなんだ! それで少しお話ししてたんだよね」 アハハ


副会長「そうですか・・・ お2人は丸っ切り面識が無いわけではないのでお話しされても不自然ではありませんけれど・・・・・・」


侑「じゃ! 私部屋に帰るね~」 ニコッ

菜々「は、はい!」


副会長「・・・・・・・・・・・・」



79: 名無しで叶える物語 2021/09/12(日) 22:21:16.24 ID:dyVzoGX+.net

副会長「高咲さん、なんか変わった方ですよね」


菜々「あ、はい! そうですね!」 ビクッ

副会長「他校まで巻き込んだSIFも彼女が仕切っていましたし、素晴らしい行動力だと思いました」

菜々「たしかにそうですね・・・・・・」


副会長「と思いきや、妙に幼くて子供っぽいところがあったりとイマイチ読めないですよねぇ・・・・・・」

菜々「昨日の件もありましたしね」


副会長「え、ええ・・・ そうでしたね・・・・・・ まさかあんなイタズラまでするとは・・・・・・」


菜々「とりあえず、部屋戻りましょうか?」

副会長「そうですね」


────
──



81: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 15:59:17.96 ID:i0+dtPye.net

~菜々達の部屋~


副会長「──そういえば先程の続きですけれど、一階の自販機コーナーで会長が高咲さんと偶然お会いしてお話しされてたとのことですが、いつからお話しするようなお知り合いになられたのですか?」


菜々「!?」 ギクッ

菜々「あ、あ~・・・ そうですね・・・・・・」

菜々「SIFのイベント申請で生徒会室のよくいらしていた時に、たまたま雑談したのがきっかけでしょうかねぇ~・・・・・・」 アタフタ


副会長「そうなんですか」


副会長「もしかして会長、高咲さんの連絡先とかご存知ですか??」


菜々「!?」 ビクッ

菜々「え、ええ・・・ 一応・・・・・・」


副会長「それでしたら教えて頂けませんかね?」

菜々「は、はい・・・・・・ 構いませんが・・・・・・」

副会長「ありがとうございます!」 ニコッ


菜々「高咲さんの連絡先を知ってどうされるのです? まだ昨日の件でお話しすることがあるとか??」

副会長「いや、それはもう終わったことですから」


菜々「そ、そうですか・・・・・・」


────
──



82: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 16:06:13.77 ID:i0+dtPye.net

~音楽科の部屋~


 ~♬


侑(ん? 菜々ちゃんからだ・・・)


侑(なになに? 副会長に私の連絡先を教えた?? そんなのわざわざ報告しなくてもいいのに・・・・・・ 真面目だなぁ・・・・・・)


 ~♬


侑(ん? 立て続けに・・・・・・ ショートメール??)

侑(知らない番号だ・・・・・・ ん? 副会長??)


侑(え? 30分後に一階の自販機コーナーにまた来て欲しい??)

侑(な、なんだろう・・・・・・ 昨日の件は手打ちって言ってだけど、やっぱりまた許せなくなったのかな・・・・・・)

侑(どうしよう・・・・・・ しばかれるのかな私・・・・・・)


音楽A「高咲さん? このあと用事ないでしょ?」

侑「ん? いや、あとでちょっとまた人に呼ばれてて
・・・・・・」

音楽B「え? また??」

音楽A「じゃあ仕方ないかぁ・・・・・・」


侑「あはは・・・ ごめんね」


────
──



84: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 16:21:13.48 ID:i0+dtPye.net

~30分後~


侑(一階の自販機コーナーにまた来ちゃった・・・・・・)

侑(副会長はまだ来てないみたいだけど、何の用事なんだろう・・・・・・) ドキドキ


副会長「あ、高咲さん! お待たせしましたか?」

侑「あ、副会長!」 ビクッ


副会長「私がお呼び立てしたのに遅れて申し訳ありません」 ペコッ

侑「いやいや、ところで何か用なの??」


副会長「じ、実は・・・・・・」

侑「実は??」 ビクッ


副会長「・・・・・・」 モジモジ


侑「ん?」


副会長「あの・・・ これ・・・・・・ 高咲さんにあげます・・・・・・」 スッ

侑「ん? 何??」


侑「あ! これ、今日のおみやげコーナーで副会長が私から取り上げた手裏剣のやつじゃん!」

副会長「あのあと・・・ 他の物を買うついでにどさくさに紛れて買ってみたんです・・・・・・」

侑「そうだったんだ!」


副会長「高咲さんはゴールドがお気に入りでしたよね?」

侑「うん」

副会長「私はシルバーが好きなのでシルバーも買いました・・・・・・」

侑「ありがとうね!」 ニコッ

副会長「いえいえ」


侑「うん、手裏剣と龍のデザインもかっこいいよね!」

副会長「はい・・・・・・」


侑「ありがとう! 大切にするよ」 ニコッ

副会長「は、はい!」 ドキッ


副会長「まぁ、こういうのは普段持ち歩くカバン等には付けづらいと思いますけれど・・・・・・」

侑「いや、昨日買った剣のやつと一緒にカバンに付けて持ち歩くよ」


副会長「あ、ありがとうございます・・・・・・」


侑「お揃いだね!」 ニコッ

副会長「お、お揃い・・・・・・」


侑(一気にコレクションが増えて嬉しいばかりだけど、菜々ちゃんの分もはやく買ってあげないとなぁ・・・・・・)

侑(菜々ちゃんは副会長みたいにドサクサに紛れて買ってしまうような度胸無さそうだし・・・・・・)



86: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 17:11:41.32 ID:i0+dtPye.net

副会長「わ、私はどうしましょうか・・・・・・ キーホルダー・・・・・・」


侑「私は気にせず付けるけど、副会長が付けてたらみんなに色々突っ込まれるんじゃない?」

副会長「それもそうですよね・・・・・・」


副会長「あ、あの・・・・・・ 高咲さんは交際してる方とか・・・・・・ い、いらっしゃるのですか・・・・・・??」

侑「いや、そういうのはいないよ」


副会長「そ、そうですか・・・・・・」 ホッ


侑「副会長はいないの?」

副会長「わ、私もいませんよ!」

侑「そう? 長髪の美人さんだから恋人いてもおかしくなさそうだけど・・・・・・」


副会長「な、何を言ってるんですか!」 ドキドキ

侑「スタイルもいいし、羨ましいなぁ~」 ニコッ


副会長「ほ、褒めても何も出ませんよ・・・・・・」

侑「あはは!」 ニコニコ



87: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 18:19:08.14 ID:i0+dtPye.net

侑「じゃあ、私部屋に戻るね」 ニコッ


副会長「あ・・・、はい・・・・・・」

侑「それじゃ」


 テク テク テク・・・


副会長「あ、あの!」

侑「ん?」


副会長「・・・・・・・・・・・・」

侑「どうしたの?」


副会長「い、いえ、何でもありません・・・・・・ 引き止めてすみませんでした・・・・・・」


侑「一緒に行く?」


副会長「!?」

副会長「そ、そうですね・・・・・・」


 テク テク テク・・・






侑「うわっ、エレベーター全部上の方行ってるね」

副会長「ウチの生徒が部屋を行き来してるせいでしょうね」

侑「こういう時、エレベーターが降りてくるまで長く感じない?」

副会長「あー、わかります。階段登った方が速いのかもとか思いますよね」

侑「だよね」 ニコッ


副会長「あ、一基降りてきましたね」


 ウィーーーン・・・


 



89: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 18:25:39.97 ID:i0+dtPye.net

侑「副会長の部屋何階だっけ?」

副会長「4階です」


侑「私は5階・・・・・・」 スッ


副会長「あっ! すみません・・・・・・」

侑「あはは・・・・・・ 2人で同時に押すところだったね」


侑「私押すよ」 ポチッ ポチッ

副会長「すみません・・・・・・」 ドキドキ





 ウィーーーン・・・ ピンッ


副会長「では、失礼します」 ペコッ

侑「またね」 ニコッ


 ウィーーーン


副会長「・・・・・・・・・・・・」


菜々「おや? 副会長・・・ どこに行ってらしたのですか?」


副会長「!?」 ビクッ

副会長「す、少しだけ・・・ 散策です・・・ あはは・・・・・・」

副会長「会長は?」

菜々「飲み物を買おうかと、そこの自販機へ行ってましたよ」

副会長「そうでしたか」


────
──



91: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 18:42:37.07 ID:i0+dtPye.net

 
 ガチャッ ガンッ


侑(あれ? 私の部屋、鍵掛かってる!?)

侑(みんなで何処か行ったのかな・・・・・・)


侑「・・・・・・」


侑(でも・・・ 中からは物音が聞こえるから居ると思うんだけどな・・・・・・)


 ドンドンッ


侑「誰か~? 開けて~??」


 ドンドンッ


侑「あれ~??」

侑(何してるんだろ? ドアに耳付けると聞こえるかな??) ピタッ


 ────アンッ アアアアッ


侑(??)

侑(誰かの声??)


侑(A子ちゃんにLINE送ってみよう・・・・・・)

侑[戻ったんだけど部屋開けてくれないかな?]


侑「・・・・・・」

侑(うーん・・・ 既読付かないな・・・・・・)


侑(仕方ない、よその部屋で世話になるか~・・・・・・)


────
──



93: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 19:23:53.33 ID:i0+dtPye.net

 
 コンコンッ


副会長「ん? こんな時間に誰でしょう?」

菜々「思い当たる節がありませんね」


副会長「はーい」


 ガチャッ


副会長「え?」

侑「あはは・・・ ごめ~ん! ウチの部屋なんか鍵閉まっててさ・・・・・・ しかも誰も気付いてくれないんだよね・・・・・・」 ポリポリ


副会長「た、高咲さん・・・・・・」


侑「部屋開くまで居させてくれないかな?」

副会長「ど、どうぞ」


侑「お邪魔しまーす」


菜々「おや? ゆ・・・ !? た、高咲さん!!」

侑「ごめんね~・・・ ちょっと訳ありで・・・・・・」 アハハ


副会長「自室の鍵が閉まっているのだそうです」

侑「LINE送ったからそのうち気付いてくれると思うけどね」

菜々「まぁ、ゆっくりしていってください」 ニコッ

侑「ありがとう」



95: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 19:35:02.07 ID:i0+dtPye.net

侑「今日の音楽科は大部屋なんだけど、会長と副会長は2人部屋なの?」

菜々「はい、たまたまのようですね」


侑「ふーん、まぁ昨日の私の部屋も3人部屋だったからなぁ」

副会長「気楽でいいですよ」 ニコッ


菜々「まぁ、お座りください」

侑「あ、うん」


 ポロッ


菜々「ん? ポケットから何か落ちましたよ??」

侑「え?」


菜々「ん? これって・・・・・・」

侑「ああ・・・ 副か・・・・・・」


副会長「!?」

副会長(しーーーーー!)

侑「!?」


侑「ん゛ん゛っ・・・ 何でもない・・・・・・」

菜々「そ、そうですか・・・・・・」


菜々「金属製のキーホルダーに見えましたが・・・・・・」

侑「そ、そうだね・・・・・・」



96: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 20:16:10.50 ID:i0+dtPye.net

侑「まぁ、とりあえず適当に飲み物買って来たから飲んでよ」


 ドサッ


菜々「すみません、ありがとうございます」

副会長「別にお気遣い頂かなくても良かったのに」

侑「まぁまぁ」


侑「ん? 何これ? 何見てたの??」

菜々「明日見学する場所の予習ですよ」

侑「よ、予習?? 真面目だね~!」

副会長「先生から見学先のパンフレットをお借りして来たんです」


侑「よ、予習してどうすんの?? したところで何も変わらないでしょ・・・・・・」

菜々「事前に勉強してから見学すると、ただ見学するよりもはるかに勉強になりますし、面白いですよ」 ニコッ

侑「そうなんだ・・・・・・」


副会長「高咲さんも見ますか?」

侑「あ、うん! どれどれ??」


 グイッ


菜々「!?」

副会長「ちょっ! そんなにくっつかなくてもお見せしますから・・・・・・」 ドキドキ


侑「ごめんごめん! 勢いで肩と肩がぶつかっちゃったね」 ポリポリ

副会長「はい、どうぞ」 スッ

侑「ありがとう、副会長」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ

侑「ふーん・・・・・・ 歴史のあるお寺みたいだけど、私にはよく分からないなぁ・・・・・・」

副会長「こういうものには興味ありませんか?」

侑「無くはないけどね・・・・・・」



98: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 21:10:43.85 ID:i0+dtPye.net





侑「あ~、私は予習いいや」 ゴロンッ


侑「2人で頑張って!」

菜々「あはは・・・・・・」


侑「おやすみ~・・・・・・」


 バサッ

 モゾモゾ・・・


副会長「あ! 私の布団ですよ」

侑「そうなの? ごめんごめん」 ニコッ


侑「ちょっとだけ休ませて~・・・」

副会長「まったく、困った人ですね・・・・・・」


菜々「まぁ、少し横になる程度でしょうから・・・・・・」 アハハ


侑「すぅ・・・ すぅ・・・」 Zzz・・・


副会長「って・・・ ホントに眠ってません??」

菜々「まったく・・・ 起こしましょうか」


 グラグラ・・・


菜々「ゆ・・・ 高咲さん! 眠らないでくれますか?」

侑「んっ・・・・・・ すぅ・・・ すぅ・・・」 Zzz・・・


菜々「はぁっ、一瞬で熟睡しましたね・・・・・・」

副会長「ある意味凄いですよ・・・ あはは」


菜々「起きてくださ~い!」 グラグラ・・・



99: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 21:50:48.07 ID:i0+dtPye.net

侑「んっ・・・・・・ んんっ・・・・・・」


菜々「あ、起きましたかね?」

菜々「起きてくださ~い」 グラグラ


侑「んん~っ・・・ せつ菜ちゃん・・・ うるさいなぁ・・・・・・ むにゃむにゃ・・・・・・」 Zzz・・・


菜々「ひゃっ!?」 ビクッ

副会長「え!? 今なんて??」


菜々「寝言みたいですね・・・・・・」 ドキドキ・・・

副会長「せつ菜ちゃんって言ってませんでしたか??」

菜々「そ、そのようですけれど・・・・・・ 高咲さんはスクールアイドル同好会のマネージャーですから、優木せつ菜さんと私を間違えたのかもしれませんね・・・・・・」 アタフタ


副会長「そうですか・・・・・・」


侑「すぅ・・・ すぅ・・・」 Zzz・・・



101: 名無しで叶える物語 2021/09/13(月) 23:06:50.17 ID:i0+dtPye.net

菜々「それにしても困りました・・・・・・」

菜々「このまま眠らせると音楽科の同室の方々が心配するでしょうし・・・・・・」


副会長「少し可哀想ですが、無理矢理起こすしか・・・・・・」

菜々「そうですね・・・・・・」


菜々「起きてください!」 バンバンッ

侑「うっ・・・ んんっ・・・・・・」


菜々「侑さん!? テレビでスクールアイドル特番やってますよ!」 バンバンッ

侑「!?」 パチッ


侑「え? スクールアイドル特番!?」 キョロキョロ

菜々「ふぅ・・・ やっぱりこれだと釣れましたね・・・・・・」 ニッコリ


副会長「侑さん・・・・・・?」


侑「・・・・・・」ボケー

侑「ねぇ、せつ菜ちゃん・・・ スクールアイドル特番は??」 キョロキョロ

菜々「そんなのやってませんよ・・・ まったく・・・・・・」 ハァ


副会長「せつ・・・ 菜ちゃん?? また言いましたね・・・・・・」


菜々「!?」 ビクッ

副会長「会長・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ウトウト・・・


菜々「あっ・・・ あ・・・・・・ き、聞き違いでは・・・・・・」 プルプル

副会長「いや、聞き違いなんかしませんよ・・・・・・」


菜々「うっ・・・・・・」

菜々(やばいですやばいですやばいです・・・・・・) プルプル


侑「・・・・・・」 ウトウト



103: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 00:07:00.56 ID:cTergebz.net

 
侑「・・・・・・」 Zzz・・・


副会長「私がせつ菜ちゃんファンになって以降、会長が眼鏡をはずされた時や結った髪を解いた時に、妙にせつ菜ちゃんに似ているなと思った時があるんです・・・・・・」


菜々「うっ・・・・・・」


副会長「会長・・・・・・」

菜々「は、はい・・・・・・」 ドキドキ


副会長「高咲さんの言動から察するに、謎のスクールアイドル優木せつ菜の正体は会長なんじゃないですか?」


菜々「!?」 ビクッ


菜々「あ・・・ ああ・・・・・・」 ドキドキ


副会長「どうやら正解のようですね・・・・・・」


菜々「は、はい・・・・・・」

菜々「か、隠していてすみませんでした・・・・・・」 シュン


侑「・・・・・・」 Zzz・・・


副会長「いえ、謝らないでください」

菜々「え?」

副会長「なんかスッキリしましたので」 ニコッ

菜々「は、はぁ・・・」


副会長「そうなると、会長が高咲さんと妙に仲良さげにしてたのも納得です」

菜々「あはは・・・・・・」


副会長「ところで会長・・・・・・」 ジーッ

菜々「な、何でしょう??」


副会長「私の疑問が一つ解決したことにより、私の中の課題が一つ増えました・・・・・・」

菜々「え?」


侑「・・・・・・」 Zzz・・・



105: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 16:14:22.91 ID:cTergebz.net

────
──

~廊下~


 バタンッ


侑「ふあああっ・・・・・・」

侑(布団で横になってたら気持ちよくてついつい眠っちゃったよ・・・・・・) ムフー


侑(さて、部屋戻ろ・・・・・・)


 スタ スタ スタ・・・


侑(あ、部屋開いてるかな?? A子ちゃんにLINE送ったの気付いてくれたかな? スマホは・・・・・・) スッ


侑(あ! 眠ってる間に返信来てたんだ・・・・・・)

侑(何何?? [高咲さん気付かなくてゴメン! 待ってるからすぐ戻ってきて!] ・・・かぁ・・・・・・)


侑(返信来てから結構時間経つけど、すぐ戻ってと言われても困るよね・・・・・・)


────
──


~音楽科の部屋の前~


侑(開いてるかな?)


 ガチャッ


侑(あ、よかった~! 開いてたよ)


侑「ただいま~・・・・・・」



106: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 17:27:26.26 ID:cTergebz.net

侑(あら? もうみんな寝てる!?)


侑(あらら・・・ B子ちゃんなんか裸で寝てるし・・・・・・ 風邪引くといけないから布団かけてあげよう・・・・・・)


 パサッ


侑(さて、私も寝ようかな・・・・・・)


 モゾモゾ・・・


侑(おやすみ~)

侑「・・・・・・」 Zzz・・・・・・


────
──


~翌朝~


音楽A「高咲さん? 起きて? 朝だよ」


侑「ん? んん・・・ もう朝??」 ムクッ

音楽A「昨日ごめんね? 鍵閉めたままで・・・・・・」

侑「あ、うん。いいよ」


侑「鍵閉めてなにしてたの?」

音楽A「んとね、高咲さんが転科してからまだみんなと親睦深めてないでしょ?」

侑「ん? どうかな、結構仲良くなれたと思ってるけど」


音楽A「LINEで早く戻ってって私送ったでしょ?」

侑「うん、私こそ気付かなくてごめんね、友達の布団で寝てたからさ・・・・・・ あはは」

音楽A「そっか~、できれば高咲さんともっと親睦深めたかったんだよね」

侑「まぁ明日が最終日だから今日が泊まるの最後だよね、だから今日は親睦深められるといいね」 ニコッ

音楽A「うん! 必ずね!」 ニコッ


音楽A「ところで、友達の布団で寝てただなんて、高咲さんもそういうの好きなんじゃん」

侑「うん、寝るのは嫌いじゃないね」

音楽A「どういうのが好きなの?」

侑「どういうの?? 私はただ寝てるだけだけど・・・・・・」

音楽A「ふーん、ネコかぁ」

侑「猫?? 猫は好きだよ」

音楽A「そっか、参考になるよ」

侑「うん」


────
──



108: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 19:06:18.53 ID:cTergebz.net

~3日目見学地・自由時間~


歩夢「侑ちゃん、じゃあ回ろうか」

侑「あー、ちょっと待って・・・・・・ せつ菜ちゃんからLINE来ててさ」

歩夢「せつ菜ちゃんが? どうかしたの?」


菜々「──侑さん、お待たせしました」

侑「あ、来た来た」


副会長「こんにちは」 ニコッ

歩夢「せ・・・ 菜々さんと副会長??」


侑「明日の最終日は実質帰りの移動だけだから事実上の最終日は今日になんだよね」

菜々「ということで、最終日くらいご一緒しませんかと私が提案したんです」

歩夢「そ、そうだったんだ」


副会長「高咲さん! 一緒に行きませんか?」 ニコッ

侑「あ、うん。いいよ」


菜々「では、一通り見て回りましょう」

侑「うん」





副会長「高咲さん、あれが昨日のパンフレットに乗っていたものですよ?」

侑「そうだっけ? 私ちゃんと見なかったから忘れちゃった! あはは」 ポリポリ

副会長「まったく・・・・・・」 ハァッ

副会長「私は一通り頭に叩き込んで来てますから私がご案内しますね」

侑「悪いね・・・・・・ あはは」



110: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 19:21:07.35 ID:cTergebz.net

歩夢「侑ちゃんと副会長さんって仲良かったっけ??」

菜々「ええ・・・ そうですね・・・・・・」 アハハ

歩夢「なんか珍しい組み合わせだね」

菜々「あはは・・・・・・」





侑「ここは??」

副会長「この岩ですが、一見ただの岩にしか見えませんが、有名な縁結びの御神体なんだそうです」

侑「へぇ~! そうなんだ! この岩がね~」

副会長「この御神体の前に2人で立って拝むと縁結びの御利益があるそうですよ?」 ニコッ

侑「すごいなぁ~」


副会長「では、せっかく来ましたから私と一緒に拝みませんか?」

侑「あ、うん! いいよ」


歩夢「!?」

菜々「!?」


菜々「いやぁ~ 凄く勇壮な岩ですね~! 拝むなら私もご一緒させてください!」 ニコニコ

歩夢「そうだね! 拝むならみんなで並んだ方がいいと思うし!」 ニコニコ


副会長「!?」

侑「え? 2人じゃないとダメなんじゃないの?」

副会長「そうですね。高咲さん! はやく手を合わせて!」 パンパンッ

侑「あ、うん」 パンパンッ


菜々「あっ!」


副会長「はい、二礼二拍手一礼しましたか?」 ニコッ

侑「うん」



112: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 19:30:45.98 ID:cTergebz.net

菜々「ちょ、ちょっと待ってください!」


副会長「どうかしましたか? 会長」

菜々「ここに御賽銭を置くところがありますよ? こういうのはちゃんと御賽銭を出すところからやるべきではないでしょうか?」

副会長「うっ・・・・・・」

侑「あ、ホントだ! 御賽銭置くところあるね」


菜々「侑さん、5円玉どうぞ」 スッ

侑「あ、ありがとう」

菜々「では、二礼二拍手一礼を・・・・・・」 パンパン

侑「またやるの?」 パンパン


副会長「2回目は無効ですねこういうのは」

菜々「いえ・・・ そんなことはありません・・・・・・」


歩夢「侑ちゃん! じゃあ私も!」

侑「どうせだから歩夢もやろうか」

歩夢「うん!」


副会長(会長・・・ 話と違いますが・・・・・・) ヒソヒソ

菜々(い、いえ! ただ・・・ ご指摘しただけですよ・・・・・・) ヒソヒソ


侑「じゃあ次行く?」

副会長「はい、そうですね」 ニコッ


────
──



115: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 20:29:34.39 ID:cTergebz.net

菜々「さて、昼食の時間ですね」

歩夢「今日はお昼も各自で食べていいんだよね」

菜々「はい、そうです」


侑「何食べよっか?」

副会長「とはいえ、観光地内なので限られた中から選ぶことになると思いますけれど」

歩夢「虹学生もいるせいで何処も混んでそうだね」

菜々「まぁ、それは仕方ないでしょう」


副会長「高咲さんは何か食べたいものはありますか?」 ニコッ

侑「私は美味しいものであれば何でもいいよ」

副会長「そうですか・・・・・・」


侑「悩んでいても仕方ないし、あそこの食堂でいいんじゃないかな?」

菜々「そうですね、そうしましょう」


副会長「じゃ、高咲さん行きましょう」 ニコッ

侑「うん」


 テク テク テク・・・


菜々「あの! 副会長?」

副会長「会長、どうしました?」

菜々「そんなに侑さんに近づいて歩いてたら侑さんが歩きづらいのではないでしょうか」


副会長「そ、そうですかね・・・・・・」 ギクッ

侑「ん? 私は大丈夫だよ?」


副会長「それなら良かったです」 ニコッ

菜々「ええ!?」



117: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 21:10:31.87 ID:cTergebz.net

────
──


~食堂~


 ワイワイガヤガヤ・・・・・・


店員「こちらのテーブル席へどうぞ」

菜々「ありがとうございます」 ペコッ


侑「よかった、待たずに座れるね」

歩夢「お客さんの7割が虹学生なんじゃない?」

副会長「まぁ、修学旅行ですからこうなりますよね・・・・・・」


菜々「どこ座ります?」

副会長「高咲さん、奥どうぞ」

侑「あ、うん」 スタッ


副会長「じゃあこのまま私が高咲さんのお隣失礼しますね」 スタッ

菜々「!?」

歩夢「!?」


侑「メニューはこれかな? 何食べようかなぁ~」

副会長「私にも見せて頂けます?」 グイッ

侑「どうぞ」 スッ


侑「副会長は何食べるの?」

副会長「ん~・・・ 悩みますね・・・・・・ 高咲さんと同じものでいいですよ」 ニコッ


菜々「メ、メニュー見るのにそんなくっつかなくても・・・・・・」

副会長「メニュー表の文字が結構小さいんですよ」

菜々「では、一人一人回して見れば良いのでは・・・・・・」


副会長(会長・・・ 私を応援してくれるのではなかったのですか・・・・・・) ヒソヒソ

菜々(も、もちろんですっ・・・・・・) ヒソヒソ

副会長(先程から真逆の事ばかりされていらように見受けられますけれど・・・・・・) ヒソヒソ

菜々(き、気のせいです・・・・・・) ヒソヒソ


歩夢「2人共? 決まった??」


菜々・副会長「!?」


副会長「で、では! 高咲さんと同じもので!」

菜々「わ、私もそうします!」



118: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 21:22:22.28 ID:cTergebz.net





店員「お伺いします」

歩夢「唐揚げ定食4つでお願いします」

店員「かしこまりました」 ペコッ


侑「結局みんな私と同じにしたの?」

菜々「そうみたいですね・・・・・・」

歩夢「でも、バラバラよりはいいんじゃない?」

副会長「そうですね、お店側としても調理しやすいと思います」


菜々「私、唐揚げ好きなんですよね。侑さんはそういうところも加味して選んで下さったのですか?」


副会長「!?」


侑「いや、そうじゃなくて単純に唐揚げ食べたいなぁって思っただけだよ」

副会長「・・・・・・」 ホッ


副会長「そんな理由でメニュー選ぶ人なんていませんよね~」 アハハ

菜々「うう・・・・・・」


歩夢「あ、お冷はセルフみたいだよ」

菜々「私、取ってきますね」 ガタッ

侑「私も手伝おうか?」

副会長「高咲さんは奥の席で身動き取りづらいでしょうから座っててください。 私が手伝ってきますので」 ガタッ

侑「あ、うん・・・ じゃあお願いしようかな」



119: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 21:29:12.42 ID:cTergebz.net

────
──


副会長「会長、昨夜の就寝前、私が高咲さんの事が気になっていると打ち明けた時は応援してくれるとおっしゃったじゃないですか」

菜々「はい、もちろん応援しますよ・・・・・・」


副会長「しかし、午前中だけでも何度か意図的に妨害しようという意図を感じたのですが・・・・・・」 ジーッ

菜々「そ、そんなことありません・・・・・・」 アタフタ


副会長「もしかして、実は会長も高咲さんの事が好きで、私と高咲さんの恋が成就したら都合悪いからそんなことしてるのではないでしょうか・・・・・・」

菜々「ち、違います・・・・・・」


副会長「それならば、私と会長は恋敵ですからね」

菜々「そんなことはありませんので・・・・・・」


副会長「そうですか・・・・・・ ではお冷を運びましょう」

菜々「は、はい・・・・・・」


────
──



120: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 21:35:51.62 ID:cTergebz.net

音楽A「──あっ、高咲さんだ」


侑「あれ? A子ちゃん?」 クルッ

音楽B「高咲さん達もここに来てたんだ! 奇遇だね」

侑「そうだね」


音楽A「今夜は昨日出来なかった親睦会するから忘れないでね」

侑「うん」

音楽B「楽しみだね!」 ニコッ

音楽A「だね、高咲さん可愛いから・・・・・・」


音楽B「じゃ、またあとでね~」

侑「うん、またね」 ニコッ





歩夢「クラスの子?」

侑「うん、そうだよ」


歩夢「親睦会って何?」

侑「ん~、よく分からないけど音楽科の通例行事なのかなぁ」

歩夢「ふーん・・・・・・」


菜々「──お待たせしました」

侑「あ、ありがとう」 ニコッ


副会長「高咲さん、どうぞ」 ニコッ


 コトッ


侑「ありがとう、副会長」

副会長「どういたしまして」



123: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 22:11:12.32 ID:cTergebz.net

────
──


侑「ふぅ~・・・ お腹いっぱいだね」

菜々「結構ボリュームありましたね」


副会長「さて、食後は13:30になったらバスに集合のようですね」

侑「まだ少し時間あるよ」


歩夢「あ、そうだ! 同好会のみんなにお土産買わなきゃ!」

侑「そうだったね! すっかり忘れてたよ」

菜々「では、お土産コーナーにいきましょうか」

副会長「会長、私達も生徒会メンバーへのお土産を購入しないといけませんね」

菜々「そうですね」


侑「よし、お会計済ませてお土産コーナーに行こう」

副会長「はい」


────
──



124: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 22:21:32.53 ID:cTergebz.net

~お土産コーナー~


歩夢「愛ちゃんに電話したら、みんなへのお土産は私達に任せるって」

侑「そっか、じゃあ選ぼう」

歩夢「お土産代は4人で割り勘ということで」

侑「了解」


侑「まぁ、地方の名産とかそういうのでいいんじゃないかな」

歩夢「あ、このお菓子美味しそう!」

侑「それでいいんじゃない?」

歩夢「うん、じゃあこれね」 スッ





副会長「生徒会メンバー向けはこんなところで良いでしょうか」

菜々「はい、そうですね」


副会長「・・・あっ」

侑「ん? 副会長?」


副会長「何見てたのですか?」

侑「あ、ああ・・・ キーホルダーだよ」 バッ


副会長「ん? 今何か隠しませんでしたか?」

侑「いや・・・ べつに・・・・・・」 アハハ


副会長(あ、日本刀タイプの龍のキーホルダーがありますね・・・・・・) ヒソヒソ

侑「うん、かっこいいね」


副会長「買うんですか?」

侑「一つだけ買おうかな・・・・・・」

副会長「じゃあ私も・・・・・・」


菜々「副会長、購入してきましたよ」

副会長「ありがとうございます、おいくらでしたか? 半分出しますので」

菜々「えーとですね・・・・・・」


歩夢「──侑ちゃん! こっちの荷物持つの手伝って!」

侑「あ、うん! ゴメン歩夢!」


菜々「あっ! 同好会の分の割り勘も払いますので!」


────
──



125: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 22:37:36.26 ID:cTergebz.net

菜々「さて、バスに戻りましょうか」

歩夢「うん、そうだね」


侑「じゃ、私のバスこっちだから・・・・・・」

副会長「あ、あの! 高咲さん!」


侑「ん? どうかした?」

副会長「あの、今日の夜・・・ よろしければお会いできませんか?」 モジモジ・・・


侑「うん、いいけど・・・ うちのクラスで親睦会するっていうから、その後とかその前でよければ大丈夫だと思うよ」

副会長「ありがとうございます」 ニコッ


侑「じゃ、夜にまた!」

副会長「LINEしますね」


菜々「・・・・・・」


────
──



127: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 23:01:03.41 ID:cTergebz.net

~3日目・旅館~


侑「ふぅ~・・・ 熱くて気持ちいい温泉だったね・・・・・・」

音楽A「そうだね」

音楽B「とりあえず部屋戻ろうか」

侑「うん」


────
──


~侑達の部屋~


音楽A「今日もまた初日みたいに3人部屋だね」

音楽B「他の部屋の子達には悪いけど、3人で親睦会しようか」

音楽A「そうだね!」

侑「え? それでいいの? クラスの親睦会なんじゃ・・・・・・」


音楽A「だって、人多かったら楽しめないじゃん」

音楽B「そうだよ」

侑「そういうもんなんだ・・・・・・」


 コンコンッ


侑「はーい!」


 ガチャッ


音楽C「高咲さんと親睦深めるんでしょ? こっちの部屋広いからこっちにしようよ」

音楽A「げっ・・・」

音楽B「まじ??」

音楽D「まさか、高咲さんを独占するつもりだったんじゃないよね??」


侑「ど、どうしたの??」 オロオロ


 ギャーギャー プンプン

 ギャーギャー プンプン


侑「ちょっと~・・・ 喧嘩しないでよ・・・・・・」

侑「って、聞こえてないし・・・・・・」


 ~♬


侑「ん? LINEだ・・・・・・ 副会長かな?」


侑「・・・・・・・・・・・・」


侑「みなさーん・・・ 喧嘩してるなら私は友達のところ行ってくるね~・・・・・・」


 バタンッ


 ギャーギャー プンプン

 ギャーギャー プンプン



132: 名無しで叶える物語 2021/09/14(火) 23:11:52.42 ID:cTergebz.net

音楽A「もう! 高咲さんとするのは私! みんなは諦めていつも通りしてたらいいじゃん!」 プンプン

音楽C「そんなの勝手決めて納得するわけないでしょ! 高咲さんを最初に目を付けてたの私なんだから!」 プンプン

音楽B「そんなの誰でも主張できるよ!」 プンプン


 ガチャッ


先生「随分騒がしいね、君たち・・・・・・」

音楽科一同「!?」 ビクッ


先生「全員、先生の部屋に来なさい・・・・・・ キッチリ反省してもらいます・・・・・・」

音楽科一同「・・・・・・」


────
──


侑「あれ~、ここかな・・・・・・」

侑「あ、いた!」


侑「おまたせ~!」


菜々「すみません、お呼び立てして・・・・・・」

侑「副会長からかと思ったら菜々ちゃんだったからびっくりしたよ!」

菜々「すみません、ご迷惑でしたか?」


侑「いや、そんなことないけど副会長は?」

菜々「副会長は修学旅行の実行委員になっているので反省会に行ってます」

侑「そうだったんだ」


侑「あ、そうだ・・・・・・ これ、今日のお土産コーナーで買ったんだけど、キーホルダー遅くなってゴメン」 スッ

菜々「わざわざ買ってくれたのですか!」

侑「うん」


菜々「ありがとうございます・・・・・・」 ウルッ


侑「で、用事は何かな?」


菜々「あの・・・・・・ その・・・・・・」

侑「んん?」



135: 名無しで叶える物語 2021/09/15(水) 00:05:51.16 ID:tRd4HxsL.net

────
──


副会長「では、以上で実行委員会の反省会を終了致します」

副会長「お疲れ様でした」

一同「お疲れ様でした」





副会長(さて、一度部屋に戻ったら高咲さんに連絡しよう・・・・・・) ドキドキ


副会長(ん? 先生方の部屋で何かあったのかな??)

副会長(あれは音楽科の生徒・・・・・・ あの様子だと悪ふざけでもして先生方の部屋で反省文でも書かされるパターンかな)

副会長(高咲さんの姿は見えないようだけど・・・・・・)


副会長(・・・ そうだ、高咲さんと2人きりになるにしても、どこで会えばいいんだろう・・・・・・)

副会長(この旅館だと人目に付かないところというと外くらいかな・・・・・・)


副会長(どこかいいところないかな・・・・・・)


────
──



138: 名無しで叶える物語 2021/09/15(水) 21:00:12.80 ID:tRd4HxsL.net

菜々「えっと・・・・・・ その・・・・・・」


侑「ん? なんか菜々ちゃんらしくないね」

菜々「あ、は・・・ はい・・・・・・」


侑「なんか外は寒いね・・・・・・ 中に入らない?」


菜々「・・・・・・」


侑「何かあったの? 悩みとか?? 言えないなら無理しなくてもいいし」 ニコッ

菜々「いえ・・・ そういうのではなくて・・・・・・」


 ザッ ザッ ・・・


菜々「!?」

侑「ん?」 クルッ


 「窓から外を見ていましたら高咲さんの姿が見えたものですから来てみまし・・・・・・」


侑「ふ、副会長!」

副会長「侑さん・・・・・・ と・・・ か、会長!?」


菜々「あ・・・・・・」



139: 名無しで叶える物語 2021/09/15(水) 21:31:53.47 ID:tRd4HxsL.net

副会長「ど、どうして・・・・・・ 会長が・・・ 高咲さんと・・・・・・」 ワナワナ


菜々「ふ、副会長!? ち、違うんですっ!」


副会長「ご、ごめんなさい!」 ダッ


侑「副会長!?」

菜々「副会長っ!」


侑「副会長・・・ 涙浮かべてたような・・・・・・」

菜々「・・・・・・」


侑「私、追いかけるね?」 ダッ

菜々「ゆ、侑さん!!」


侑「ん? なに??」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「な、何でもありません・・・・・・」


侑「菜々ちゃんは先に部屋に戻ってなよ!」


 タッタッタッタ・・・


菜々「・・・・・・」



141: 名無しで叶える物語 2021/09/15(水) 21:54:36.77 ID:tRd4HxsL.net

────
──


侑「はぁ・・・ はぁ・・・」 キョロキョロ

侑(多分こっちの方に走って来たと思うんだけど・・・・・・) ハァ ハァ・・・


侑「!?」


侑「副会長??」


副会長「うっ・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク

侑「副会長! どうしたの? 急に走って行くから・・・・・・」


副会長「た、高咲さん・・・ ううっ・・・・・・」 シクシク

侑「大丈夫?? 泣かないでよ」

副会長「うううっ・・・・・・」


侑「よしよし・・・・・・」 ナデナデ


副会長「ど、どうして私を追って来たのですか・・・・・・」 グズッ

侑「そりゃあ、涙浮かべて走り去ったら放って置けないよ」

副会長「うっ・・・・・・ ぐずっ・・・・・・」

侑「ほら、これで涙拭いて?」 スッ


副会長「す、すみません・・・・・・」





侑「少しは落ち着いた?」

副会長「は、はい・・・ ありがとうございます・・・・・・」


副会長「か、会長はどうされたんです? ご一緒じゃなかったのですか??」

侑「菜々ちゃんは部屋に戻るよう言っておいたよ」



148: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 20:48:13.88 ID:OZoSuWkV.net

副会長「そ、そうですか・・・・・・」


侑「そういえば、私に用って何だったの?」

副会長「!?」


副会長「そ、それは・・・・・・」

侑「ん?」


副会長「でも・・・・・・ 高咲さんと会長がどのようなご関係なのか分かりませんが、私が割って入って行けないのではと先程思いました・・・・・・」


侑「え? もしかして、私と菜々ちゃんが付き合っているとでも思ったの?」

副会長「は、はい・・・・・・ 先程のお2人の雰囲気からそうなのかと・・・・・・」


侑「まぁ、菜々ちゃんは特に仲が良い人の1人だけど、付き合ってるわけじゃないから」

副会長「そうなんですか・・・・・・」


副会長「先程は何故お2人で??」


侑「ん? 菜々ちゃんにLINEで呼ばれたんだよ。最初は副会長から連絡来たのかと思ったけど菜々ちゃんだったからビックリしたなぁ」


副会長「か、会長が・・・・・・」

副会長「・・・・・・・・・・・・」


副会長「憶測ですが、会長は私が高咲さんと2人で会ったらどういう行動を取るか分かっていたでしょうから焦ったのかもしれませんね・・・・・・」

侑「んん?? どういうこと?」


副会長「会長も・・・ 私と同じ気持ちなのかもしれません・・・・・・ いや、会長の方がこの気持ちを抱いていた時間か長いのかも・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」



149: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 20:56:00.36 ID:OZoSuWkV.net

副会長「変な動機かと笑われるかもしれませんが・・・・・・ 一昨日の事件がきっかけで、高咲さんが・・・ 凄く気になっているんです・・・・・・」


侑「え?」


副会長「好きなのかどうかというとまだ・・・ わかりません・・・・・・」

副会長「でも、これを機に仲良くして頂きたくて、今日もずっと高咲さんのそばにいるようにしていたんです・・・・・・」


侑「だからあんなに・・・・・・」


副会長「迷惑でしたら迷惑と言ってください・・・・・・」

侑「い、いや・・・ そんなことはないけど・・・・・・」


副会長「あ、あの・・・・・・」

侑「ん?」


副会長「・・・・・・・・・・・・」

副会長「まだ自分の気持ちには自信はありませんが・・・・・・ お友達から始めて頂きたくて・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」



150: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 21:06:03.27 ID:OZoSuWkV.net

 
副会長「・・・・・・・・・・・・」


侑「面と向かってこんなこと言われたのは初めてかも・・・・・・」


副会長「え??」

侑「でもね、友達からっていうけどさ、私と副会長はもうお友達だし、そんなの改って言わなくてもいいのに」


副会長「えっ!?」


侑「ようするに、私と友達として接しながら本当の気持ちはどうなのか確かめて行きたいといったところなのかな?」


副会長「・・・・・・そ、そうですね」


侑「まぁ、これからも仲良くしていこうよ」

副会長「はい・・・ ありがとうございます」





侑「ごめんね、私が副会長の胸触ったせいで・・・・・・」

副会長「い、いえ! 私こそ・・・ 余計に騒ぎ立ててすみませんでした・・・・・・」 ペコッ


侑「ちょっと小振りだったけど、柔らかかったよ」 ニコッ


副会長「!?」 ビクッ


副会長「な、なななななにを~・・・・・・」 ワナワナ

侑「あはは!」 ニコニコ


 「────誰かいるのですか??」


侑「!?」

副会長「!?」


侑(まずい! 先生の声じゃない??) ヒソヒソ

副会長(ですね・・・・・・ 気付かれる前に退散しましょう・・・・・・) ヒソヒソ


────
──



152: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 21:47:07.47 ID:OZoSuWkV.net

 
侑「はぁ・・・ はぁ・・・・・・ とりあえず館内に戻ればセーフかな・・・・・・」

副会長「そ、そうですね・・・・・・」


侑「さすがに、生徒会の副会長で修学旅行の実行委員もしてる副会長が旅館の外で先生に見つかったなんてことになったらヤバいよね」 アハハ

副会長「やばいなんてもんじゃないですよ! すぐにでも副会長を退任しなければならないレベルです」


侑「そいつはキツいね!」 ニコッ

副会長「笑い事じゃないですからね! もう!」 ムスッ


侑「さて、部屋に戻る??」

副会長「そうしかないでしょうね」


侑「今日の副会長の部屋は何人部屋なの?」

副会長「今日は大部屋です」

侑「そっか、それなら私も気軽に遊びいけないなぁ・・・・・・」

副会長「私は構いませんけど、他の方に迷惑になりますね」


副会長「そういえば、高咲さんと同じ音楽科の方々がぞろぞろと先生のお部屋に連れていかれてましたよ?」

侑「え?? たしかに、私以外の子達は親睦会の件で揉めて喧嘩してたんだよね」

副会長「なるほど、喧嘩してたのなら先生に注意も受けますよね」

侑「あはは・・・ 私だけ逃げのびて申し訳ないなぁ・・・・・・」


副会長「まぁおそらく、反省文でも書かされているでしょうね」

侑「そりゃ大変だ」



153: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 21:54:40.80 ID:OZoSuWkV.net

 
侑「!?」

侑「ってことは、私の部屋が空いてる!」

副会長「そうなんですか?」


侑「そうだ! 菜々ちゃんも呼んで3人で何かする?」


副会長「・・・・・・・・・・・・」

侑「ん? どうしたの?」


副会長「あ、あの・・・・・・ 2人きりではダメですか・・・・・・」 モジモジ


侑「え!? 私は構わないけど・・・・・・ 菜々ちゃんもさっき無理矢理追い返したみたいになっちゃったし・・・・・・」


副会長「お、お願いします・・・・・・ 会長と違って・・・ 私には高咲さんと普段ご一緒するチャンスが無いんです・・・・・・」


侑「う、うん・・・ じゃあ分かった」

副会長「すみません・・・ わがまま言って・・・・・・」


侑「じゃあついてきて?」

副会長「はい」


 テク テク テク・・・・・・


 



154: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 22:12:26.71 ID:OZoSuWkV.net

────
──


~侑の部屋~


 ガチャッ


侑「どうぞ?」

副会長「お邪魔します・・・・・・」


侑「あ、やっぱりA子ちゃんもB子ちゃんもいないや」

副会長「相当こってりしぼられてるかもしれませんね」


侑「とりあえず座ってよ」

副会長「はい・・・・・・」





侑「あと明日は帰るだけだね・・・・・・」

副会長「はい、そうですね」


侑「楽しかった修学旅行ももう終わりか・・・・・・」

副会長「ですね・・・・・・」


侑「でも、こうして副会長と2人きりになるとは全く想像もしてなかったよね」

副会長「ふふっ・・・ 私もです」 ニコッ


副会長「修学旅行を終えて学校に戻ってからも仲良くしてくれますか?」

侑「もちろんだよ、もう友達だってさっき言ったじゃん!」

副会長「はい、そうでしたね・・・・・・」



155: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 22:20:02.31 ID:OZoSuWkV.net

副会長「あ、あの・・・・・・ 高咲さんの布団はどれですか?」


侑「ん? 私のは真ん中に敷いてあるやつだよ」

副会長「じゃあ、失礼します!」


 モゾモゾ・・・


侑「え!? 寝ちゃうの??」

副会長「高咲さん、昨日は私の布団で寝てたじゃないですか!」


侑「そ、そういえばそうだったね・・・ あはは」


副会長「一緒に寝ます?」

侑「え?? 何言ってるの!?」


副会長「お風呂場で背後から胸触られるのに比べたら大した事ないですし・・・・・・」

侑「い、いや・・・・・・ いきなり・・・・・・」


副会長「高咲さんもいきなり胸触りましたよね・・・ しかも不意打ちで」

侑「それはそうだけど・・・・・・」


侑「じゃ、じゃあ・・・・・・」


 バサッ

 モゾモゾ・・・


侑「ご、ごめん・・・・・・」

副会長「いえ・・・・・・」



158: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 22:58:21.21 ID:OZoSuWkV.net





侑「あはは・・・ あたたかいね・・・・・・」

副会長「はい・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」

副会長「・・・・・・・・・・・・」


侑「一度寝たから・・・ も、もう良いかな・・・・・・」


 モゾッ


副会長「・・・・・・」 グイッ

侑「うわぁ!」


副会長「もうしばらく・・・・・・」

侑「うん・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ

副会長「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ


────
──



159: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 23:05:11.30 ID:OZoSuWkV.net

~菜々達の部屋~


 ワイワイガヤガヤ・・・・・・


 「中川さん? これ食べる?」 スッ

菜々「あ、ありがとうございます! 頂きますね」 ニコッ





菜々(副会長が侑さんと夜にお会いしたい意向を知っていたのに、副会長が実行委員の反省会に出向いている間に侑さんを呼び出すなんて・・・・・・ 副会長から見たら最低だと思われても仕方ないですよね・・・・・・)


菜々(なんて謝ったらいいのだろう・・・・・・)

菜々(合わす顔がないです・・・・・・)


菜々(それにしても・・・ 副会長は戻ってきませんし、何してるんだろう・・・・・・)

菜々(副会長はストレートに自分の気持ちを伝えて・・・・・・)

菜々(侑さんは・・・ とても優しくておおらかな方だから・・・・・・ その気持ちに応えて・・・・・・)


菜々「・・・・・・・・・・・・」 モヤッ


菜々「すみません、私少し出てきますね」


 「気をつけてね~」


 バタンッ


────
──



160: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 23:26:51.09 ID:OZoSuWkV.net

~侑の部屋~


侑「そろそろ熱くなってきたよ・・・・・・」

副会長「ですね・・・・・・」


侑「出ていい? 汗かきそう・・・・・・」 フゥ

副会長「まだもう少し・・・・・・」

侑「え・・・・・・」


副会長「あの・・・ 高咲さんの顔が近いです・・・・・・」

侑「そ、そうだよね・・・・・・」


副会長「高咲さん・・・・・・」

侑「ん?」

副会長「キスってしたことありますか?」


侑「え! ええっ!? な、無いけど・・・・・・」


副会長「私も熱くておかしくなって来ました・・・・・・」 ハァ ハァ

侑「大丈夫??」


副会長「キスしてみてくれませんか?」

侑「ええ~!」 ビクッ


侑「だ、ダメだよ・・・ そういうのは・・・・・・」

副会長「胸は揉んだのに?」

侑「う、うう・・・・・・」


副会長「お友達同士の戯れとして、してみてくださいよ・・・・・・」

侑「そ、そんな・・・・・・ まずいよ・・・・・・」



161: 名無しで叶える物語 2021/09/16(木) 23:36:05.81 ID:OZoSuWkV.net

────
──


 テク テク テク・・・


菜々(はぁっ・・・ ジッとしてられなくて出てきたけれど・・・・・・ どうしよう・・・・・・)

菜々(先程の場所に行っても、お2人は居ないでしょうし・・・・・・)


 テク テク テク・・・


音楽A「──災難だったね・・・・・・」

音楽B「──まぁ、喧嘩して騒いでた私達が悪いよ」

音楽C「とりあえずこっちの部屋来る?」

音楽A「高咲さんどこか行くって言ってたし、そうするよ」





菜々(音楽科の方々?? みなさん揃って何されてるのでしょう・・・・・・)


────
──



163: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 21:00:52.74 ID:bah6oDXw.net

副会長「はやく・・・・・・」

侑「ううっ・・・・・・ ダメだよ・・・・・・」 ドキドキ


侑「そ、そうだ・・・・・・ 同室の子達が帰ってくるかも!」

侑「だからこのまま寝てるとマズいかもよ!」


副会長「実は、先程この部屋に入室する際に私が施錠しました」

侑「え?」

副会長「この部屋のキーはそちらのテーブルの上に置いたままです」


副会長「ということは、この部屋には我々が開錠しない限り誰も入れません・・・・・・」

侑「そんな・・・・・・ A子ちゃんとB子ちゃんに怒られるよ」


副会長「その時は私も一緒に言い訳を考えますから・・・・・・」

侑「そ、そんな・・・・・・」


副会長「わ、私の本気が伝わりませんか・・・・・・?」


────
──



164: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 21:08:28.46 ID:bah6oDXw.net

音楽A「じゃあ、部屋から買って来たお菓子持って行くから」

音楽C「うん、わかった」





 ガチャッ ガンッ


音楽A「あれ? 鍵閉まってる・・・・・・」

音楽B「高咲さんが鍵閉めて行ったんじゃない?」

音楽A「そっか、じゃあお菓子は明日の帰りの新幹線用に取っておこうか」

音楽B「うん、そだね」


音楽A「じゃああっちの部屋行こ?」

音楽B「うん」





菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(ということは、おそらく侑さんと副会長は何処かでまだお2人で・・・・・・)


音楽A「あ、生徒会長だ」


菜々「!?」

菜々「こ、こんばんは」 ニコッ


音楽B「何かありましたか?」

菜々「いえ、特には・・・・・・ あはは」


音楽A「じゃあね~」

菜々「はい、ごきげんよう」 ニコッ


────
──



165: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 21:15:50.04 ID:bah6oDXw.net

侑「副会長、まずは落ち着こうよ・・・・・・ ね?」


副会長「布団の中の2人の体温のせいで熱くて落ち着けませんよ・・・・・・」


 ──ガチャッ ガンッ


侑「!?」 ビクッ

副会長「!?」


侑「ほら! やっぱり帰ってきた!」

副会長「しっ! 布団から出ないで・・・・・・」


侑「うっ・・・・・・」


副会長「・・・・・・」

侑「・・・・・・」 ドキドキ


音楽A「────あれ、鍵閉まってる・・・」

音楽B「────高咲さんが鍵閉めて行ったんじゃない・・・・・・」


侑「・・・・・・」 ドキドキ

副会長「・・・・・・」


副会長「うっすらと声が聞こえて来ましたが、どうやら別の部屋に行かれたようですね」

侑「そっか・・・・・・」 ホッ


副会長「これで心配はなくなりました・・・・・・」

侑「うう・・・ でも・・・・・・」 ドキドキ


 コンコンッ


侑「!?」 ビクッ

副会長「ま、また??」


────
──



166: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 21:27:53.95 ID:bah6oDXw.net

菜々(まさか、この部屋の中に2人きりで・・・・・・ なんてことはないですよね・・・・・・)


 コンコンッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々(やはり反応はない・・・・・・ 思いすごしですね・・・・・・)


────
──


侑「だ、誰??」 ドキドキ

副会長「静かに・・・・・・」


侑「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ

副会長「・・・・・・・・・・・・」


副会長「いま足音がしましたので、ノックした人が誰か分かりませんが行かれたようですね」

侑「ふぅ・・・・・・」


侑「リスキーだよ・・・・・・ さっきからドキドキがおさまらない・・・・・・」 ドキドキ


副会長「吊り橋効果ってご存知ですか?」

侑「あ、うん・・・ テレビか何かで聞いたことあるかも」


副会長「いままさにその状況ですね・・・・・・ 」

侑「え??」


副会長「そのドキドキは、だれかに見つかるかもしれない不安から来ているものだと思います・・・・・・」

侑「・・・・・・」


副会長「でも、そのドキドキを私と共有することで、恋愛感情と錯覚してしまうのです・・・・・・」

副会長「高咲さんは私と今布団の中の狭い空間で一緒になっております・・・・・・」


侑「そ、そうだけど・・・・・・」 ドキドキ


副会長「そのドキドキは、何のドキドキですか?」

侑「え?」


副会長「私は、高咲さんと2人きりで居れることにドキドキしていますよ・・・・・・」

侑「・・・・・・」


副会長「高咲さんも・・・・・・ 私と一緒にいることにドキドキしているのではないですか?」


侑「ふ、副会長・・・・・・」 ドキドキ


────
──



167: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 21:35:43.65 ID:bah6oDXw.net

~菜々達の部屋~


 ガチャッ


菜々「戻りました」

 「おかえり~! どうかしたの?」

菜々「いえ、特には・・・・・・」


菜々(副会長にLINEでも送っておきましょうか・・・・・・)


菜々「・・・・・・ 『大分遅いようですが、どちらにいらっしゃいますか?』・・・・・・っと」


菜々「・・・・・・」

菜々(ふぅ・・・・・・)


────
──


副会長「高咲さん・・・ 私・・・ ここまで覚悟決めたんだから恥かかせないでください・・・・・・」

侑「う・・・ そんな・・・・・・」 ドキドキ


副会長「高咲さん・・・・・・」 ガバッ


侑「んっ・・・ ま、待って・・・・・・」


 モゾモゾ・・・

 モゾモゾ・・・


 ~♬


侑「ラ、LINE鳴ってるよ・・・・・・」


 モゾモゾ・・・・・・


副会長「あとで見ます・・・・・・」 ギュウッ


侑「んっ・・・・・・」


────
──



168: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:13:04.02 ID:bah6oDXw.net

~菜々達の部屋~


菜々「・・・・・・」 Zzz・・・


菜々「んっ・・・・・・」 モゾッ

菜々「夜中の2時半・・・・・副会長は・・・ まだ戻っていない・・・・・・」

菜々「さすがにこれはおかしい・・・・・・」


 ガチャ・・・・・・


菜々「!?」


 スタ・・・ スタ・・・


菜々(この足音は副会長??)


 カサゴソッ・・・・・・


菜々(ど、とうしたんだろう・・・・・・ 着替え・・・?)


 バタンッ


菜々「・・・・・・」

菜々(洗面所で着替えてるのでしょうか・・・・・・)





 ガチャ


菜々「・・・・・・・・・・・・」


 モゾモゾ・・・


菜々「・・・・・・・・・・・・」


副会長「・・・・・・・・・・・・」


────
──



171: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:23:25.10 ID:bah6oDXw.net

~翌朝・侑達の部屋~


侑「んんっ・・・・・・ 朝か・・・・・・」 ボー


侑「・・・・・・」 キョロキョロ

侑「あれ、A子ちゃんとB子ちゃんは・・・・・・」


 ガチャッ


B子「あ! やっと開いた~!」

侑「・・・・・・あ! 2人共!」


A子「高咲さんなにしてたの? 鍵閉まってたから結局C子達の大部屋で寝ちゃったよ」

侑「そうだったんだ、ごめん!」


B子「まぁ、力尽きて眠っちゃったからどっちにしろ戻れなかったかもしれないけどね~」

A子「高咲さんもあっちの部屋に来ればよかったのになぁ」

B子「先生に反省文書かされたせいで余計に燃えちゃったよね~」

A子「それはB子だけでしょ!」

B子「あはは!」


A子「高咲さんは何してたの?」


侑「あっ・・・・・・ ちょ、ちょっとね・・・・・・」

B子「・・・・・・」 スンスン・・・


A子「さて、修学旅行も終わりだね・・・・・・ 帰る用意しようか・・・・・・」

侑「うん、そうだね」


────
──



172: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:30:55.93 ID:bah6oDXw.net

~帰りの新幹線内~


侑「すぅ・・・ すぅ・・・・・・」 Zzz・・・・・・


A子「高咲さん、これ食べる??」 スッ


侑「すぅ・・・・・・ すぅ・・・・・・」 Zzz・・・


B子「めっちゃ爆睡してるから寝かせときなよ」

A子「そだね」 モグモグ・・・

B子「昨日の夜、疲れたんだろうし・・・・・・」





A子「ん? 高咲さんのカバンについてるこのキーホルダー何?」


B子「ん~、中学の修学旅行で男子が買ってたやつじゃん」

A子「ホントだ・・・ でも、逆にイケてるかも」

B子「あはは! たしかに」


────
──



173: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:35:55.52 ID:bah6oDXw.net

先生『では、これで解散になります。各自気をつけて帰宅するように』





菜々「副会長、お疲れ様でした」

副会長「会長もお疲れ様です」


菜々「副会長は、実行委員もされてましたから余計にですよ」

副会長「いえいえ、これくらい大したことありません」


菜々「途中まで一緒に帰りませんか?」

副会長「はい、そうですね・・・・・・」


 テク テク テク・・・

 ガラガラガラガラ・・・・・・


菜々「!?」


 ジャラッ・・・


副会長「??」

副会長「会長? どうしました? 行きますよ?」


菜々「は、はい・・・・・・」


────
──



174: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:40:56.43 ID:bah6oDXw.net

 
 ガラガラガラガラ・・・・・・

 テク テク テク・・・


侑「ふあああああっ・・・・・・」

歩夢「どうしたの? 大あくびして」


侑「いや、眠くてさぁ・・・・・・」

歩夢「部屋でクラスの子と夜中まで遊んでたんじゃない?」


侑「うーん・・・・・・」


歩夢「帰ったら早く寝なよ?」

侑「うん、わかった・・・・・・ ふああっ・・・」


────
──



175: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:48:36.79 ID:bah6oDXw.net

~後日・同好会部室~


歩夢「はい、修学旅行のお土産のお菓子です! みんな食べてね」 ニコッ

かすみ「ありがとうございますぅ!」 ニコニコ

果林「あら、わざわざ買ってきてくれたのね」

しずく「お気遣い頂いてすみません」 ペコッ


エマ「侑ちゃん、その棒何?」

璃奈「お土産屋で売ってる木刀・・・・・・」


侑「あ、うん! 欲しかったんだよね~」 ニコッ


愛「しかも2本も買ったのゆうゆ!?」

侑「あ、うん・・・・・・」


かすみ「それ、どうするんですかぁ?」

侑「家にも置いとけないから部室においとくよ」


せつ菜「・・・・・・・・・・・・」

愛「せっつーもそういうの好きそうだよね! 貰ったら??」 ニコニコ


せつ菜「い、いえ! 私は結構です! 同じく家に置けませんし・・・・・・」


歩夢「悪いことした人のお仕置きように使ったらいいんじゃない?」

果林「そうね、それがいいわね」 ニコッ


────
──



176: 名無しで叶える物語 2021/09/17(金) 22:48:56.12 ID:bah6oDXw.net

~おしまい~


元スレ
侑「来週からの修学旅行、楽しみだなぁ」