2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:13:43.45 ID:JUCiIuFE0
唯「もう!りっちゃんのいけずぅ!」
律「いやいや!ゆいちゅわんには恐れ入ったよ!」
澪「いいから練習するぞ、おまえら!」
唯律「はーい...」
紬「うふふ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:14:26.52 ID:JUCiIuFE0
梓「ムギ先輩も笑ってないで叱ってやってくださいよ!」
紬「唯ちゃん、りっちゃん!練習するわよ!」
律「いやームギの淹れてくれるお茶が美味しくてさ!」
紬「あらまあ、もっと飲む? 違うのもあるわよ!」
梓「...」
澪「ムギ!」
唯律紬「はーい...」
とまあ私たちはいつもこんな感じにぐだぐだと練習して、やるときはやって...と繰り返しです。
見てる側も辛いのかもしれないけれどやってる側ってね
もっと辛いんだよおお!
唯、自宅-
唯「うーいー...」うるうる
憂「どうしたのお姉...お姉ちゃん?! なんで泣いてるの!?」
唯「人生飽きちゃったんだよぉー!」
憂(そう...きましたか...)
憂「まだまだ始まったばっかりだよ!」
唯「でも毎日同じこと繰り返してる気がしてきたんだよおー!!なんか調べたらエンドレスエイトって現象みたいなんだよおー!!」
憂「的確だけど...いや、自分で楽しくしていけるのがお姉ちゃんの良いところだと思ってたけどなあ?」
唯「もうそれができないんだよおお!!!」
憂「うーん...どうしたいの?軽音部は辞めたくないよね?」
唯「そりゃそうじゃ!」
憂「なら頑張らなきゃ!」
唯「そうだよね...毎日楽しいなんてなかなかないよね...」
憂「私は毎日お姉ちゃんと暮らせて楽しいよ♪」
唯「うーいー!!」ダキッ
憂「♪」
憂「そろそろ寝た方がいいんじゃない?」
唯「歯も磨いたし寝るとします!」
憂「くすっ♪ 了解です! おやすみであります!」
唯「あります!」
私は憂が姉なんじゃない?なんてよく言われるけど、内心そのほうがよかったのかもしれないと思う
ああ、妹になりたい。
朝起きたら逆転してないかな。
そんなバカなことを考えていたら睡魔に襲われ、ギー太と眠っていました。
ジリリリリ
唯「うぉー...」
リリリリリンッ!
私はいつものように目覚ましを止め、ふと鏡を見るとそこには!
唯「う...い...?」
唯「はあ...そんな漫画みたいな展開ないよね...私でもそう思うよ」
ガチャ
憂「どしたの?早くしないと遅刻しちゃうよ? 朝ご飯はできてるからね!」
唯「ほいほいー」
我ながら良い妹に恵まれたよ、
憂がお姉ちゃんでよかったのに。
私はいつものようにご飯を食べ、満足し、そのまま寝たくなるのを我慢し、いつものように憂と登校するのだ。
憂「はあー寒いねー..」
唯「...うん」
憂(まだ昨日のこと引きずってるのかな?)
和「唯ー!憂ー!」
憂「わあ!和さん!」
和「久しぶりね、今日は早いじゃない」
憂「そうですかね?」
和「まあ...あなたたちは唯次第でしょうけど...」
憂「あはは お姉ちゃん言われてるよ?」
唯「...」
和「...露骨に聞いてないわね...なにかあったの?」
憂「関係あるかわかんないんですけど、昨日実は かくかくしかじか で...」
和「たぶんそれね...あなたたち本当にどっちが姉なのよ」
唯「だよね!逆になりたい! いや一日でもいいから!」
和憂「びっくり(するわね!)した!」
唯「ほぇぇ?」
和「いやまあ...でもなに割りとマジで変わりたそうなのよ...」
唯「違う人は楽しいのかなって」
和「隣の芝は青く見えるものよ」
唯「えぇ!? 緑のほうがいいよ!」
和「...」
憂「隣の芝は青く見えるっていうのは、他の人は楽しそうに見えたりするものだー とかそういう意味だよー」
唯「なんでそうなるの? 青い芝なんて見たことないよ...」
和「とにかく!」
唯「?」
和「あなたは自分でなんでも楽しくできる才能があるわよ、つまらなさそうな唯なんてらしくないわよ」
憂「うんうん!」
唯「んー...わーかったよお...」
和「わかったのかしら...」
憂「どうでしょうね...」
和「それで思い出したわ。憂は、唯がライブの日に風邪でダウンしてた時に唯に変装して部室に行っても気づかれなかったらしいじゃない?」
憂「はい♪ 似てると改めて思えて嬉しかったです! また驚かせにやってみたいくらいですよ♪」
和「勘弁してあげて」
憂(あ、コレだ。)
和「じゃあ私生徒会行くね」
憂「あ、はい!」
憂(...気づいたらもう校門もすぎてたんだ...)
憂「お姉ちゃん! 楽しくなるかもしれない作戦思いついたから帰ったら話すね!」
唯「!!」
唯「はい!!」
流石は私の妹だよ!毎日お弁当にアイスでもいれてくれるのかな!
溶けちゃうか
そんな一日上の空な私を時間は待ってくれることもなく、いつものように授業を受けいつものように部室でお茶を飲んで一日の終わりを告げるチャイムを聞いた。
律「帰りまひょか」
澪「そうだな 唯のギター今日遅れ気味だし律はいつも通り走り気味だしどうしたんだよ」プンスカ
唯「帰ろ!」
梓(聞こえてないですね)
紬(まあまあ..なんか悩んでいるのよ)
澪(うーん、まあ明日もアレだったら聞いてみようか)
唯「どーしたのー?」
律「今行く!」
いつも通りの道を帰宅した。
違うところを挙げるとすれば久しぶりの感覚がある。
まるでゲームボーイの発売日の学校帰りのような、家に帰ればやったことのないゲームの待っているような感覚
澪「唯!ちょっと!」
唯「?」
澪「いや!わかるだろ! おまえはいま私たちから10m以上離れたところでキョトンとしてるんだぞ!」
唯「?」
澪「半ば走って帰ってるんだって!」
気づかないうちにすごく早く帰えろうとしてたようだ。
唯「お腹減っちゃって...」
澪「唯らしいな じゃあ、私たちこっちだから...」
唯「また明日ねえー!」
澪「おう 練習してこいよー!」
律「お前のことは忘れない!」
唯「りっちゃん隊長!」
澪「行くぞ!あほ!」
といつも通りが終えるのも今日は早く感じた。
玄関で靴をほとんどサッカーのようにブンブンと蹴り捨てて憂のところへと向かって行く。
唯「うーいー!!作戦!!」
憂「あ、おかえり!手洗ってね」
唯「ちぇっ! ほーい...?憂ヘアピンなんかつけてどうしたの?」
憂「お姉ちゃんはこれつけてきて」
唯「憂のリボンじゃん」
憂「嫌だ...?」ウルウル
唯「つけてきます」
憂「♪」パァァ
さて洗面台で手を洗い、そのまま鏡で慣れないリボンをつけポニーテールになる。 我ながらいつも憂がつけてるとこを見てるだけあって憂にしか見えない。
唯「つけたよおー」
憂「ヘアピンはとってね」
唯「ほい..っていうか作戦はー?」
憂「うん、簡単なことなんだけどね?」
唯「うんうん?」
憂「私たちの人生を」
唯「焦らさないでええ!」
憂「交換します!」
唯「えーっと...?」キョトン
憂「携帯から、なにまで交換しなきゃね」
唯「携帯? ほい」スッ
憂「ありがと。今日は和ちゃんを誘ってご飯を食べたいと思います。」
唯「いーねぇ!」
憂「私が言った通りにしてほしいんだ」
唯「ほぇぇ?」
1時間後-
唯「わかった、ようするに真似してればいいんだね」
憂「うんっ じゃあくる前に練習ね」
唯「ほい」
憂「うーいー」
唯「どうしたの?」
憂「お腹減って力が出ないよ...」
唯「もうすぐご飯できるし、和さんが来るから待ってね?」
憂「はーい...ちぇっ...」
そう、交換したのだ。
人生を。
ピンポーン
憂「あ、和さん来たね これからは逆だからね」
唯「わかってるよおー 私が出るー」
憂「わかったよおー」
ガチャ
唯「はい?」
和「えっと...和です 憂かしら?」
唯「こんばんは、今開けます」
和「こんばんは。 しかししっかり者ね」
唯「いえ、お姉ちゃんのほうが...」
和「ほんとに好きなのね」
唯「上がっててください、ご飯もうできてるので」
和「お邪魔します。」
唯「どうぞ」
憂「和ちゃーん!もう今日から家の子になりなよぉー!」
和「唯は私が来るとそれしか言わないわね」
憂「えへへ...」
和「褒めてないし」
唯「どうぞーお口に合うかわかりませんが」
和「ありがとう、あなたの料理は誰が食べても美味しいと思うはずよ」
唯「ありがとうございます」
憂「いっただっきまーす!」
唯和「いただきます」
このご飯は憂が用意してあったものだから当然美味しい
んまいっ!なんて叫ばないように気をつけながら食べる。
憂「 んまいっ!」
唯「あはは、それはよかった」
和「唯ったら...」
憂「ふぃーごちそうさま!」
和「ごちそうさま」
唯「ごち…お粗末さま」
それから2、3時間ほど話した
私は憂として
憂は私として
和「じゃあそろそろ帰りましょうかね」
憂「うーん!いやだあ!!」
唯「むちゃ言わないの!めっ!」
憂「ぶー...」
唯「よしよし、じゃあ和さん、また明日学校で」
和「えぇ 楽しかったわ。ご飯もごちそうさまね。 また明日」
パタン-
唯「ど、どうだった?!」
憂「完璧だよ!さすがお姉ちゃん!」
唯「なんかもう違和感が逆にあるよ!」
憂「これで明日は学校にいきます」
唯「一日あずにゃんと居られるね、私...!」
憂「そうだね♪」
唯「部活は?」
憂「私が行くよ」
唯「わかったよー!」
憂「だからちょっとギー太貸して」
とすべて言われるがままにしていた
私は楽しみで仕方ないのでお風呂をすぐに済ませて寝てしまった
ジリリリリ
唯「ふぁぁ」
リリリンッ!
唯「うーいー」
憂「憂はお姉ちゃんがやるんだよー?おはようー」
唯「あ、そっか」
唯「お姉ちゃん、制服どこにあるの?」
憂「はいこれ、あとこのリボンつけてね。 クラスはわかるよね?」
唯「うんー さわちゃんはぎっくり腰でしばらくいないし、バレる要素もないね」
朝ご飯もさっさと食べて
さっさと学校に足を運んだ。
唯は二年のフロアへ
憂は三年のフロアへ
二人ともばれないか内心どきどきだったが平然を装う。
もうそろそろ憂のクラスだ
憂ー!
憂が呼ばれている
いやいま憂は私だっ
唯「あ、梓ちゃん おはよー」
梓「...」
唯(やばい)
梓「寝癖あるよ」ナデナデ
唯「あ、ありがとー」
梓「らしくないなあ」
唯「朝早くてさ」
梓「唯先輩が起きるの遅そうだし大変そうだね」
唯「えーでも眠そうなお姉ちゃん可愛いしそれを見るためと思えば安いよ」
梓「そんなこというと思ったけどさ」
唯「あずにゃーん!!」ダキッ
梓「?!」ニャーン!
唯「なんてされたとき嬉しいでしょ?」
梓「ちょっ、びっくりしたよ」
唯「ね、そうゆうことだよ」
梓「どないやねん」
唯(セーフ!だよね!)
憂はというものの-
憂「おはよぉー」
澪律紬和「おはよう」
憂「昨日さー...」
律「まじかよ!それ流行るぞ!」
余裕そのものだった
私は一年前に戻った気分で
授業を。
憂は飛び級でもした気分なのかな?
唯「おっ昼だおっ昼だ!」
梓「唯先輩かと思った」
唯「あはは、嬉しいよ」
唯(あ...危なかった...)
梓「ちょっと真似してみてよ」
唯「...」
梓「いや、嫌ならいいんだけど...なんかごめん」
唯「うんたんっうんたんっ」
梓「?!」
唯「...ごめん」
梓「...いやごめん」
唯梓「...」
唯「梓ちゃんは軽音部楽しい?」
梓「? すごく楽しいよ?けど...」
唯「うん?」
梓「唯先輩と律先輩のせいで練習できない日が多くて辛いときもあるね」
唯「...ごめんなさい」
唯(いつものノリで抱きつきそうだった)
梓「いや、なんで憂が謝るのさ」
唯「え、あ、私のお姉ちゃんだし」
梓「筋が通ってないよ」
唯「ごめんね、お姉ちゃんに言っておくよ」
梓「いや、今日こそサボったら言うって決めてるから大丈夫だよ、ありがとね」
唯「わかった...」
唯(やば...憂はギターなんてできるかな...)
梓「憂?」
唯「なんでもないっ! お粗末さま...ちょっとお手洗い!」
梓「あ、うん」
メールで済ませてもよかったのだが上手くやれてるか気になるのもあり、唯は三年クラスに。
唯「お姉ちゃん!」
律「おっ、憂ちゃん!」
憂「ういー?どうしたのー?」
唯「皆さんこんにちはー、お姉ちゃんちょっといい?」
憂「いいよぉー!」
廊下の少し離れた場所へ。
唯「部活はいってくれるんだよね?」
憂「うんー」
唯「ギターの弾き方わかるかなって」
憂「昨日の夜練習し直したから大丈夫だよおー」
唯「そ、そっか!」
憂「心配なら憂として来る?」
唯「あ、それ楽しそう」
憂「話しておくよー」
唯「了解でありんす!」
唯「それじゃっ」
憂 「そっち3年だよ」
唯「うぉう!」
私は少し早足で2年のフロアへ
唯「ただいまー お姉ちゃんとばったりあって話してた」
梓「おかえりー」
唯「私今日軽音部を見学することになった」
梓「え 突然どうしたの」
唯「お姉ちゃんが来てよお って可愛くって」
梓「そんなことだろうとは思ったけど」
唯「えへへ」
とまあ午後からの授業は眠たくなるし
寝ちゃったからすぐ終わったように思えた。
掃除も終わったし…さあ、いざ音楽室へ。
梓「それじゃあ部室一緒に行こうよ」
唯「そうだねー」
梓「掃除当番だったし、みんな先についてると思う」
唯「そうだねー」
梓「あ、知ってたっけ」
唯「あ、 いや...そうだろうな...って」
梓「変なの」
ガチャ
梓唯「遅くなりましたー」
憂「うーいー!」
唯(やっぱまだこの憂がうーいー! って私みたいに抱きついてくるのには慣れないな…)
ダキッ
唯(悪い気はしないけど♪)
唯「お、お姉ちゃん 皆見てるから」
憂「よいではないかよいではないか」
唯「めっ」
憂「チェッ ぶーぶー」
律「まあ座ってよ」
紬「憂ちゃんのぶんのお茶も用意したわよー」
唯「どうも」
梓「これ飲んだら練習しますからね」
唯憂「もちょっとだけまったりしようよぉー」
梓憂「!?」
憂「あ…いや……お姉ちゃんの真似しただけ!そうお姉ちゃんの真似!」
律「にしてはすごいシ ンクロ率だな…」
憂「さすが私の妹よくわかってる」
唯「あ、あはは」
紬「いいわねえ」
澪「でも私は梓に賛成だ、これ飲んだらすぐ練習だからな」
律憂「うー…はーい…」
唯「私は見てるだけでいいんですか?」
澪「どういうことだ?」
律「ハーモニカならあるよ?吹いてみて♪」
唯「ごめんなさい吹けません」
律「…ほんとにおまえら似てるな…」
澪「デジャヴだったな」
紬「いいわねえ」
唯「そうなんですか? あはは♪」
憂「うーいー!」ダキッ
憂(もうちょっと気をつけて! でも可愛いよ!)
唯(ご、ごめんなさいいい)
憂「憂は私の素晴らしい演奏を見てるだけでいいよ」
唯「わかったよ、お姉ちゃ ん♪」
澪「律!もう飲まないなら飲まないでやるぞ! その少し残してるのはわざとだろう!」
律「マジで察しが良すぎで怖いわ」ズズズ…
律「いっちょかましてやるかあ!」
梓「やってやるです!」
憂「ギー太ぁぁあ♪ やっと喋らせてあげられるよぉお♪」
律「っとにお前は…楽器に名前つけるのは良しとしても…愛人かよ…」
澪「…エリザベスー…元気だったかー?////」
律(…やってろ)
ドンドドドドンドンシーン!
澪「律!びっくりするだろ!」
律「ベースと話してないでいいからやるぞ! 澪以外もう立ち位置にいるんだよ!」
澪「わ…悪い」カァァ
憂「澪ちゃんも通じ合えたんだね!」フンスッ
澪「お 、おう…」
梓「ム…ムったん…////」
律「」
律「カレーのちライス!1・2・1・2・3・4!」
憂・唯「キミにときめき恋かもねアワアワ」
澪律紬梓(ん…)
憂・唯「ハングリー精神とめらんないクラクラ」
憂・唯「おねがい!アツアツお皿のカレー! スパイスひとさじ刺激ちょーだい☆」
ジャッジャジャカンジャカカ…
憂唯「え?」
律「ちょっとなんだろ…」
澪「律もか?」
紬「私も」
梓「うん、私もです」
律澪紬梓「なんか唯(先輩)(ちゃん)ギターうますぎだし、歌い方がなんかいつもと違うし」
憂唯(うっ)
唯「おっお姉ちゃんはいつも通りだよ!」
憂「ちょっと意識してみました! 家で自主練たっぷりしました!」
澪「ギターはいいんだけど、歌い方はいつもの癖があるほうが…いやなんだろ」
律「悪くないんだけど、調子狂うというか」
梓「それですね なんか調子狂いますね」
紬「合わせる意識してやってみればよくなるんじゃない?」
律澪「そうだな やって(みっか)みよう」
律「うーん ふでぺんいくぞー」
律「1・2・1・2・3・4!」
ジャカジャカ
憂「ふでペン FU FU ふるえる…」
憂澪「愛をこめて スラスラとね さあ書き出そう…かなり本気よ☆」
ジャカジャン!
律「澪、ハモリやすかった?」
澪「妙にハモりやすかった」
憂「練習したもーん」
澪律紬「いや」
憂「えっ」
唯「なんか違うんだよなあ」
唯(あ)
憂(お姉ちゃん?!)
澪「憂ちゃんもそう思う?」
唯「…え‥あー…んー…はい」
律「練習して 癖がなくなるのはいいことだけど イイ味出してる癖もなくなっちゃうと…」
澪「律にしてはいいこと言うな」
律「たまには真面目なことの一つ二つ言うわい」
澪「ああ、ごく稀にな」
紬「いいわねえ」
ジャンジャカジャンジャー♪
律澪紬梓「?!」
憂「さーて…お姉ちゃん? もうわかったかな?」
憂「いつも通りの普通でいられる幸せの嬉しさ…わかってくれたよね?」
唯「…」
律澪紬梓「………?」
憂「ね?」スッ
律「なにがなんだかわかんねえよ なんで…ヘアピン外し…」
律「うぉおう!!!?」
澪「うっさいバカ律!」
律「いや、まだ気づかねえのかよ!」
律「これはこっちでこっちはこれなんだよ!」
澪「…?リボンが唯のでヘアピンが憂ちゃ… あー!!!」
唯憂「ごめんなさい」
澪「いつからだ…って…部室まで一緒に来たし…ずっと憂ちゃんだったのか…」
唯「ごめんね…私が悪いの」
――
――――
澪「なーるほど…」
律「うーん…全っ然気づかなかった」
梓「言われてみるとおかしかった節があります…」
律「…それはあとで聞くとして…」
律「つまらなかったのか…?」
唯「そういうふうに思ってたけど…いつも同じ…それが幸せだなんて思わなかった」
唯「みんな ごめん…ずっと一緒に…」
律「ったりめーだろ! 今回の一件のせいで地獄までついて回るって決まった!」
澪「それはどうかと思うけど ずっと一緒だ」
唯「うぅうううありがとおおおお!!」
律「憂ちゃんがギターやって ボーカルを唯が」
澪「バカ律!」ボカッ
律「いちー…」
憂「お姉ちゃんのほうがうまいですから♪」
律「よくできてんなあ」
唯「ほんとに憂のほうがうまいの…?」
律「…」ニコッ
唯「うわあああああああああああああああん!!!」
律「ちょっ 冗談だよ 唯のほうがいい味でるしなんていうか…」
澪「唯、ムギ、律、私、梓 これでこそ…放課後ティータイムだろ?」
律「それ!」
梓「そうですね」
紬「だし、唯ちゃんじゃないとあのMCはできないわよ」
律「それだな あのグダグダな感じは中々出せない」
唯「さっきから褒められてるのかバカにされてるのか…」
律「ほめてる…んじゃないか?」
唯「ならよし!」
澪「半ば強引に自分を納得させたな」
憂「お姉ちゃんが気づけたなら、私はそれでいいよ♪ ふわふわ時間とかも歌ってみたかったけど…」
律「今日1日平沢姉妹逆でいいんじゃないか?」
澪「それもそうだな」
唯「そんなああ」
さわ子「あたしのギター使って3ギターでやればいいじゃない」
一同「うわっ」
さわ子「みんなして…私はお化け…?」
唯「同じくらい気配がな…ぎっくり腰でいないんじゃなかったの?!」
さわ子「ぎっくり腰の私はもう脱ぎ捨てたわ…」
唯「便利だね、その脱ぎ捨てたシリーズ」
さわ子「とにかく、これで弾きなさいな 3ギターは見てみたいわ」
唯「…うーいー…」
憂「はい、ギー太 私がさわ子先生のやつ使うよ」
さわ子「なんか失礼ね…」
唯「ギー太ぁぁああ! ごめんねぇええ!」
さわ子「…なんて言ってられない勢いね」
憂「ごめんなさい」
さわ子「いやいや」
と今日一日は平沢姉妹というより
唯が2人になったような軽音部だった
憂「あ、お姉ちゃんが憂やり切れてないから帰ってもご飯まだないよ」
唯「? ……あ…あああああ!お腹ぺこぺこだよお!!!人生交換なんてロクなもんじゃないねぇ!!」
おしまい。
元スレ
梓「ムギ先輩も笑ってないで叱ってやってくださいよ!」
紬「唯ちゃん、りっちゃん!練習するわよ!」
律「いやームギの淹れてくれるお茶が美味しくてさ!」
紬「あらまあ、もっと飲む? 違うのもあるわよ!」
梓「...」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:15:31.84 ID:JUCiIuFE0
澪「ムギ!」
唯律紬「はーい...」
とまあ私たちはいつもこんな感じにぐだぐだと練習して、やるときはやって...と繰り返しです。
見てる側も辛いのかもしれないけれどやってる側ってね
もっと辛いんだよおお!
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:16:11.22 ID:JUCiIuFE0
唯、自宅-
唯「うーいー...」うるうる
憂「どうしたのお姉...お姉ちゃん?! なんで泣いてるの!?」
唯「人生飽きちゃったんだよぉー!」
憂(そう...きましたか...)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:17:12.50 ID:JUCiIuFE0
憂「まだまだ始まったばっかりだよ!」
唯「でも毎日同じこと繰り返してる気がしてきたんだよおー!!なんか調べたらエンドレスエイトって現象みたいなんだよおー!!」
憂「的確だけど...いや、自分で楽しくしていけるのがお姉ちゃんの良いところだと思ってたけどなあ?」
唯「もうそれができないんだよおお!!!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:18:06.79 ID:JUCiIuFE0
憂「うーん...どうしたいの?軽音部は辞めたくないよね?」
唯「そりゃそうじゃ!」
憂「なら頑張らなきゃ!」
唯「そうだよね...毎日楽しいなんてなかなかないよね...」
憂「私は毎日お姉ちゃんと暮らせて楽しいよ♪」
唯「うーいー!!」ダキッ
憂「♪」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:19:08.23 ID:JUCiIuFE0
憂「そろそろ寝た方がいいんじゃない?」
唯「歯も磨いたし寝るとします!」
憂「くすっ♪ 了解です! おやすみであります!」
唯「あります!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:19:54.22 ID:JUCiIuFE0
私は憂が姉なんじゃない?なんてよく言われるけど、内心そのほうがよかったのかもしれないと思う
ああ、妹になりたい。
朝起きたら逆転してないかな。
そんなバカなことを考えていたら睡魔に襲われ、ギー太と眠っていました。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:20:31.95 ID:JUCiIuFE0
ジリリリリ
唯「うぉー...」
リリリリリンッ!
私はいつものように目覚ましを止め、ふと鏡を見るとそこには!
唯「う...い...?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:21:35.96 ID:JUCiIuFE0
唯「はあ...そんな漫画みたいな展開ないよね...私でもそう思うよ」
ガチャ
憂「どしたの?早くしないと遅刻しちゃうよ? 朝ご飯はできてるからね!」
唯「ほいほいー」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:22:03.88 ID:JUCiIuFE0
我ながら良い妹に恵まれたよ、
憂がお姉ちゃんでよかったのに。
私はいつものようにご飯を食べ、満足し、そのまま寝たくなるのを我慢し、いつものように憂と登校するのだ。
憂「はあー寒いねー..」
唯「...うん」
憂(まだ昨日のこと引きずってるのかな?)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:23:40.32 ID:JUCiIuFE0
和「唯ー!憂ー!」
憂「わあ!和さん!」
和「久しぶりね、今日は早いじゃない」
憂「そうですかね?」
和「まあ...あなたたちは唯次第でしょうけど...」
憂「あはは お姉ちゃん言われてるよ?」
唯「...」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:25:30.56 ID:JUCiIuFE0
和「...露骨に聞いてないわね...なにかあったの?」
憂「関係あるかわかんないんですけど、昨日実は かくかくしかじか で...」
和「たぶんそれね...あなたたち本当にどっちが姉なのよ」
唯「だよね!逆になりたい! いや一日でもいいから!」
和憂「びっくり(するわね!)した!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:27:32.09 ID:JUCiIuFE0
唯「ほぇぇ?」
和「いやまあ...でもなに割りとマジで変わりたそうなのよ...」
唯「違う人は楽しいのかなって」
和「隣の芝は青く見えるものよ」
唯「えぇ!? 緑のほうがいいよ!」
和「...」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:29:26.62 ID:JUCiIuFE0
憂「隣の芝は青く見えるっていうのは、他の人は楽しそうに見えたりするものだー とかそういう意味だよー」
唯「なんでそうなるの? 青い芝なんて見たことないよ...」
和「とにかく!」
唯「?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:30:42.15 ID:JUCiIuFE0
和「あなたは自分でなんでも楽しくできる才能があるわよ、つまらなさそうな唯なんてらしくないわよ」
憂「うんうん!」
唯「んー...わーかったよお...」
和「わかったのかしら...」
憂「どうでしょうね...」
和「それで思い出したわ。憂は、唯がライブの日に風邪でダウンしてた時に唯に変装して部室に行っても気づかれなかったらしいじゃない?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:31:47.87 ID:JUCiIuFE0
憂「はい♪ 似てると改めて思えて嬉しかったです! また驚かせにやってみたいくらいですよ♪」
和「勘弁してあげて」
憂(あ、コレだ。)
和「じゃあ私生徒会行くね」
憂「あ、はい!」
憂(...気づいたらもう校門もすぎてたんだ...)
憂「お姉ちゃん! 楽しくなるかもしれない作戦思いついたから帰ったら話すね!」
唯「!!」
唯「はい!!」
流石は私の妹だよ!毎日お弁当にアイスでもいれてくれるのかな!
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:32:51.25 ID:JUCiIuFE0
溶けちゃうか
そんな一日上の空な私を時間は待ってくれることもなく、いつものように授業を受けいつものように部室でお茶を飲んで一日の終わりを告げるチャイムを聞いた。
律「帰りまひょか」
澪「そうだな 唯のギター今日遅れ気味だし律はいつも通り走り気味だしどうしたんだよ」プンスカ
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:34:09.02 ID:JUCiIuFE0
唯「帰ろ!」
梓(聞こえてないですね)
紬(まあまあ..なんか悩んでいるのよ)
澪(うーん、まあ明日もアレだったら聞いてみようか)
唯「どーしたのー?」
律「今行く!」
いつも通りの道を帰宅した。
違うところを挙げるとすれば久しぶりの感覚がある。
まるでゲームボーイの発売日の学校帰りのような、家に帰ればやったことのないゲームの待っているような感覚
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:34:59.51 ID:JUCiIuFE0
澪「唯!ちょっと!」
唯「?」
澪「いや!わかるだろ! おまえはいま私たちから10m以上離れたところでキョトンとしてるんだぞ!」
唯「?」
澪「半ば走って帰ってるんだって!」
気づかないうちにすごく早く帰えろうとしてたようだ。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:36:23.45 ID:JUCiIuFE0
唯「お腹減っちゃって...」
澪「唯らしいな じゃあ、私たちこっちだから...」
唯「また明日ねえー!」
澪「おう 練習してこいよー!」
律「お前のことは忘れない!」
唯「りっちゃん隊長!」
澪「行くぞ!あほ!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:37:04.17 ID:JUCiIuFE0
といつも通りが終えるのも今日は早く感じた。
玄関で靴をほとんどサッカーのようにブンブンと蹴り捨てて憂のところへと向かって行く。
唯「うーいー!!作戦!!」
憂「あ、おかえり!手洗ってね」
唯「ちぇっ! ほーい...?憂ヘアピンなんかつけてどうしたの?」
憂「お姉ちゃんはこれつけてきて」
唯「憂のリボンじゃん」
憂「嫌だ...?」ウルウル
唯「つけてきます」
憂「♪」パァァ
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:37:48.09 ID:JUCiIuFE0
さて洗面台で手を洗い、そのまま鏡で慣れないリボンをつけポニーテールになる。 我ながらいつも憂がつけてるとこを見てるだけあって憂にしか見えない。
唯「つけたよおー」
憂「ヘアピンはとってね」
唯「ほい..っていうか作戦はー?」
憂「うん、簡単なことなんだけどね?」
唯「うんうん?」
憂「私たちの人生を」
唯「焦らさないでええ!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:38:22.83 ID:JUCiIuFE0
憂「交換します!」
唯「えーっと...?」キョトン
憂「携帯から、なにまで交換しなきゃね」
唯「携帯? ほい」スッ
憂「ありがと。今日は和ちゃんを誘ってご飯を食べたいと思います。」
唯「いーねぇ!」
憂「私が言った通りにしてほしいんだ」
唯「ほぇぇ?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:39:14.84 ID:JUCiIuFE0
1時間後-
唯「わかった、ようするに真似してればいいんだね」
憂「うんっ じゃあくる前に練習ね」
唯「ほい」
憂「うーいー」
唯「どうしたの?」
憂「お腹減って力が出ないよ...」
唯「もうすぐご飯できるし、和さんが来るから待ってね?」
憂「はーい...ちぇっ...」
そう、交換したのだ。
人生を。
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:40:31.13 ID:JUCiIuFE0
ピンポーン
憂「あ、和さん来たね これからは逆だからね」
唯「わかってるよおー 私が出るー」
憂「わかったよおー」
ガチャ
唯「はい?」
和「えっと...和です 憂かしら?」
唯「こんばんは、今開けます」
和「こんばんは。 しかししっかり者ね」
唯「いえ、お姉ちゃんのほうが...」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:42:55.31 ID:JUCiIuFE0
和「ほんとに好きなのね」
唯「上がっててください、ご飯もうできてるので」
和「お邪魔します。」
唯「どうぞ」
憂「和ちゃーん!もう今日から家の子になりなよぉー!」
和「唯は私が来るとそれしか言わないわね」
憂「えへへ...」
和「褒めてないし」
唯「どうぞーお口に合うかわかりませんが」
和「ありがとう、あなたの料理は誰が食べても美味しいと思うはずよ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:43:41.56 ID:JUCiIuFE0
唯「ありがとうございます」
憂「いっただっきまーす!」
唯和「いただきます」
このご飯は憂が用意してあったものだから当然美味しい
んまいっ!なんて叫ばないように気をつけながら食べる。
憂「 んまいっ!」
唯「あはは、それはよかった」
和「唯ったら...」
憂「ふぃーごちそうさま!」
和「ごちそうさま」
唯「ごち…お粗末さま」
それから2、3時間ほど話した
私は憂として
憂は私として
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:44:30.89 ID:JUCiIuFE0
和「じゃあそろそろ帰りましょうかね」
憂「うーん!いやだあ!!」
唯「むちゃ言わないの!めっ!」
憂「ぶー...」
唯「よしよし、じゃあ和さん、また明日学校で」
和「えぇ 楽しかったわ。ご飯もごちそうさまね。 また明日」
パタン-
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:45:10.89 ID:JUCiIuFE0
唯「ど、どうだった?!」
憂「完璧だよ!さすがお姉ちゃん!」
唯「なんかもう違和感が逆にあるよ!」
憂「これで明日は学校にいきます」
唯「一日あずにゃんと居られるね、私...!」
憂「そうだね♪」
唯「部活は?」
憂「私が行くよ」
唯「わかったよー!」
憂「だからちょっとギー太貸して」
とすべて言われるがままにしていた
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:47:14.66 ID:JUCiIuFE0
私は楽しみで仕方ないのでお風呂をすぐに済ませて寝てしまった
ジリリリリ
唯「ふぁぁ」
リリリンッ!
唯「うーいー」
憂「憂はお姉ちゃんがやるんだよー?おはようー」
唯「あ、そっか」
唯「お姉ちゃん、制服どこにあるの?」
憂「はいこれ、あとこのリボンつけてね。 クラスはわかるよね?」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:48:58.87 ID:JUCiIuFE0
唯「うんー さわちゃんはぎっくり腰でしばらくいないし、バレる要素もないね」
朝ご飯もさっさと食べて
さっさと学校に足を運んだ。
唯は二年のフロアへ
憂は三年のフロアへ
二人ともばれないか内心どきどきだったが平然を装う。
もうそろそろ憂のクラスだ
憂ー!
憂が呼ばれている
いやいま憂は私だっ
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:49:40.12 ID:JUCiIuFE0
唯「あ、梓ちゃん おはよー」
梓「...」
唯(やばい)
梓「寝癖あるよ」ナデナデ
唯「あ、ありがとー」
梓「らしくないなあ」
唯「朝早くてさ」
梓「唯先輩が起きるの遅そうだし大変そうだね」
唯「えーでも眠そうなお姉ちゃん可愛いしそれを見るためと思えば安いよ」
梓「そんなこというと思ったけどさ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:50:23.36 ID:JUCiIuFE0
唯「あずにゃーん!!」ダキッ
梓「?!」ニャーン!
唯「なんてされたとき嬉しいでしょ?」
梓「ちょっ、びっくりしたよ」
唯「ね、そうゆうことだよ」
梓「どないやねん」
唯(セーフ!だよね!)
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:50:53.29 ID:JUCiIuFE0
憂はというものの-
憂「おはよぉー」
澪律紬和「おはよう」
憂「昨日さー...」
律「まじかよ!それ流行るぞ!」
余裕そのものだった
私は一年前に戻った気分で
授業を。
憂は飛び級でもした気分なのかな?
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:52:38.89 ID:JUCiIuFE0
唯「おっ昼だおっ昼だ!」
梓「唯先輩かと思った」
唯「あはは、嬉しいよ」
唯(あ...危なかった...)
梓「ちょっと真似してみてよ」
唯「...」
梓「いや、嫌ならいいんだけど...なんかごめん」
唯「うんたんっうんたんっ」
梓「?!」
唯「...ごめん」
梓「...いやごめん」
唯梓「...」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:54:07.66 ID:JUCiIuFE0
唯「梓ちゃんは軽音部楽しい?」
梓「? すごく楽しいよ?けど...」
唯「うん?」
梓「唯先輩と律先輩のせいで練習できない日が多くて辛いときもあるね」
唯「...ごめんなさい」
唯(いつものノリで抱きつきそうだった)
梓「いや、なんで憂が謝るのさ」
唯「え、あ、私のお姉ちゃんだし」
梓「筋が通ってないよ」
唯「ごめんね、お姉ちゃんに言っておくよ」
梓「いや、今日こそサボったら言うって決めてるから大丈夫だよ、ありがとね」
唯「わかった...」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:55:02.53 ID:JUCiIuFE0
唯(やば...憂はギターなんてできるかな...)
梓「憂?」
唯「なんでもないっ! お粗末さま...ちょっとお手洗い!」
梓「あ、うん」
メールで済ませてもよかったのだが上手くやれてるか気になるのもあり、唯は三年クラスに。
唯「お姉ちゃん!」
律「おっ、憂ちゃん!」
憂「ういー?どうしたのー?」
唯「皆さんこんにちはー、お姉ちゃんちょっといい?」
憂「いいよぉー!」
廊下の少し離れた場所へ。
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:55:47.94 ID:JUCiIuFE0
唯「部活はいってくれるんだよね?」
憂「うんー」
唯「ギターの弾き方わかるかなって」
憂「昨日の夜練習し直したから大丈夫だよおー」
唯「そ、そっか!」
憂「心配なら憂として来る?」
唯「あ、それ楽しそう」
憂「話しておくよー」
唯「了解でありんす!」
唯「それじゃっ」
憂 「そっち3年だよ」
唯「うぉう!」
私は少し早足で2年のフロアへ
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:56:28.48 ID:JUCiIuFE0
唯「ただいまー お姉ちゃんとばったりあって話してた」
梓「おかえりー」
唯「私今日軽音部を見学することになった」
梓「え 突然どうしたの」
唯「お姉ちゃんが来てよお って可愛くって」
梓「そんなことだろうとは思ったけど」
唯「えへへ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:57:29.32 ID:JUCiIuFE0
とまあ午後からの授業は眠たくなるし
寝ちゃったからすぐ終わったように思えた。
掃除も終わったし…さあ、いざ音楽室へ。
梓「それじゃあ部室一緒に行こうよ」
唯「そうだねー」
梓「掃除当番だったし、みんな先についてると思う」
唯「そうだねー」
梓「あ、知ってたっけ」
唯「あ、 いや...そうだろうな...って」
梓「変なの」
ガチャ
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:58:05.35 ID:JUCiIuFE0
梓唯「遅くなりましたー」
憂「うーいー!」
唯(やっぱまだこの憂がうーいー! って私みたいに抱きついてくるのには慣れないな…)
ダキッ
唯(悪い気はしないけど♪)
唯「お、お姉ちゃん 皆見てるから」
憂「よいではないかよいではないか」
唯「めっ」
憂「チェッ ぶーぶー」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:58:46.40 ID:JUCiIuFE0
律「まあ座ってよ」
紬「憂ちゃんのぶんのお茶も用意したわよー」
唯「どうも」
梓「これ飲んだら練習しますからね」
唯憂「もちょっとだけまったりしようよぉー」
梓憂「!?」
憂「あ…いや……お姉ちゃんの真似しただけ!そうお姉ちゃんの真似!」
律「にしてはすごいシ ンクロ率だな…」
憂「さすが私の妹よくわかってる」
唯「あ、あはは」
紬「いいわねえ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:59:18.80 ID:JUCiIuFE0
澪「でも私は梓に賛成だ、これ飲んだらすぐ練習だからな」
律憂「うー…はーい…」
唯「私は見てるだけでいいんですか?」
澪「どういうことだ?」
律「ハーモニカならあるよ?吹いてみて♪」
唯「ごめんなさい吹けません」
律「…ほんとにおまえら似てるな…」
澪「デジャヴだったな」
紬「いいわねえ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 19:59:58.25 ID:JUCiIuFE0
唯「そうなんですか? あはは♪」
憂「うーいー!」ダキッ
憂(もうちょっと気をつけて! でも可愛いよ!)
唯(ご、ごめんなさいいい)
憂「憂は私の素晴らしい演奏を見てるだけでいいよ」
唯「わかったよ、お姉ちゃ ん♪」
澪「律!もう飲まないなら飲まないでやるぞ! その少し残してるのはわざとだろう!」
律「マジで察しが良すぎで怖いわ」ズズズ…
律「いっちょかましてやるかあ!」
梓「やってやるです!」
憂「ギー太ぁぁあ♪ やっと喋らせてあげられるよぉお♪」
律「っとにお前は…楽器に名前つけるのは良しとしても…愛人かよ…」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:00:35.44 ID:JUCiIuFE0
澪「…エリザベスー…元気だったかー?////」
律(…やってろ)
ドンドドドドンドンシーン!
澪「律!びっくりするだろ!」
律「ベースと話してないでいいからやるぞ! 澪以外もう立ち位置にいるんだよ!」
澪「わ…悪い」カァァ
憂「澪ちゃんも通じ合えたんだね!」フンスッ
澪「お 、おう…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:01:30.42 ID:JUCiIuFE0
梓「ム…ムったん…////」
律「」
律「カレーのちライス!1・2・1・2・3・4!」
憂・唯「キミにときめき恋かもねアワアワ」
澪律紬梓(ん…)
憂・唯「ハングリー精神とめらんないクラクラ」
憂・唯「おねがい!アツアツお皿のカレー! スパイスひとさじ刺激ちょーだい☆」
ジャッジャジャカンジャカカ…
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:02:28.66 ID:JUCiIuFE0
憂唯「え?」
律「ちょっとなんだろ…」
澪「律もか?」
紬「私も」
梓「うん、私もです」
律澪紬梓「なんか唯(先輩)(ちゃん)ギターうますぎだし、歌い方がなんかいつもと違うし」
憂唯(うっ)
唯「おっお姉ちゃんはいつも通りだよ!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:03:23.77 ID:JUCiIuFE0
憂「ちょっと意識してみました! 家で自主練たっぷりしました!」
澪「ギターはいいんだけど、歌い方はいつもの癖があるほうが…いやなんだろ」
律「悪くないんだけど、調子狂うというか」
梓「それですね なんか調子狂いますね」
紬「合わせる意識してやってみればよくなるんじゃない?」
律澪「そうだな やって(みっか)みよう」
律「うーん ふでぺんいくぞー」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:03:59.74 ID:JUCiIuFE0
律「1・2・1・2・3・4!」
ジャカジャカ
憂「ふでペン FU FU ふるえる…」
憂澪「愛をこめて スラスラとね さあ書き出そう…かなり本気よ☆」
ジャカジャン!
律「澪、ハモリやすかった?」
澪「妙にハモりやすかった」
憂「練習したもーん」
澪律紬「いや」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:06:08.39 ID:JUCiIuFE0
憂「えっ」
唯「なんか違うんだよなあ」
唯(あ)
憂(お姉ちゃん?!)
澪「憂ちゃんもそう思う?」
唯「…え‥あー…んー…はい」
律「練習して 癖がなくなるのはいいことだけど イイ味出してる癖もなくなっちゃうと…」
澪「律にしてはいいこと言うな」
律「たまには真面目なことの一つ二つ言うわい」
澪「ああ、ごく稀にな」
紬「いいわねえ」
ジャンジャカジャンジャー♪
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:07:24.14 ID:JUCiIuFE0
律澪紬梓「?!」
憂「さーて…お姉ちゃん? もうわかったかな?」
憂「いつも通りの普通でいられる幸せの嬉しさ…わかってくれたよね?」
唯「…」
律澪紬梓「………?」
憂「ね?」スッ
律「なにがなんだかわかんねえよ なんで…ヘアピン外し…」
律「うぉおう!!!?」
澪「うっさいバカ律!」
律「いや、まだ気づかねえのかよ!」
律「これはこっちでこっちはこれなんだよ!」
澪「…?リボンが唯のでヘアピンが憂ちゃ… あー!!!」
唯憂「ごめんなさい」
澪「いつからだ…って…部室まで一緒に来たし…ずっと憂ちゃんだったのか…」
唯「ごめんね…私が悪いの」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:08:15.89 ID:JUCiIuFE0
――
――――
澪「なーるほど…」
律「うーん…全っ然気づかなかった」
梓「言われてみるとおかしかった節があります…」
律「…それはあとで聞くとして…」
律「つまらなかったのか…?」
唯「そういうふうに思ってたけど…いつも同じ…それが幸せだなんて思わなかった」
唯「みんな ごめん…ずっと一緒に…」
律「ったりめーだろ! 今回の一件のせいで地獄までついて回るって決まった!」
澪「それはどうかと思うけど ずっと一緒だ」
唯「うぅうううありがとおおおお!!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:09:25.73 ID:JUCiIuFE0
律「憂ちゃんがギターやって ボーカルを唯が」
澪「バカ律!」ボカッ
律「いちー…」
憂「お姉ちゃんのほうがうまいですから♪」
律「よくできてんなあ」
唯「ほんとに憂のほうがうまいの…?」
律「…」ニコッ
唯「うわあああああああああああああああん!!!」
律「ちょっ 冗談だよ 唯のほうがいい味でるしなんていうか…」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:10:59.20 ID:JUCiIuFE0
澪「唯、ムギ、律、私、梓 これでこそ…放課後ティータイムだろ?」
律「それ!」
梓「そうですね」
紬「だし、唯ちゃんじゃないとあのMCはできないわよ」
律「それだな あのグダグダな感じは中々出せない」
唯「さっきから褒められてるのかバカにされてるのか…」
律「ほめてる…んじゃないか?」
唯「ならよし!」
澪「半ば強引に自分を納得させたな」
憂「お姉ちゃんが気づけたなら、私はそれでいいよ♪ ふわふわ時間とかも歌ってみたかったけど…」
律「今日1日平沢姉妹逆でいいんじゃないか?」
澪「それもそうだな」
唯「そんなああ」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:11:56.52 ID:JUCiIuFE0
さわ子「あたしのギター使って3ギターでやればいいじゃない」
一同「うわっ」
さわ子「みんなして…私はお化け…?」
唯「同じくらい気配がな…ぎっくり腰でいないんじゃなかったの?!」
さわ子「ぎっくり腰の私はもう脱ぎ捨てたわ…」
唯「便利だね、その脱ぎ捨てたシリーズ」
さわ子「とにかく、これで弾きなさいな 3ギターは見てみたいわ」
唯「…うーいー…」
憂「はい、ギー太 私がさわ子先生のやつ使うよ」
さわ子「なんか失礼ね…」
唯「ギー太ぁぁああ! ごめんねぇええ!」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 20:12:59.78 ID:JUCiIuFE0
さわ子「…なんて言ってられない勢いね」
憂「ごめんなさい」
さわ子「いやいや」
と今日一日は平沢姉妹というより
唯が2人になったような軽音部だった
憂「あ、お姉ちゃんが憂やり切れてないから帰ってもご飯まだないよ」
唯「? ……あ…あああああ!お腹ぺこぺこだよお!!!人生交換なんてロクなもんじゃないねぇ!!」
おしまい。
唯「この人生飽きてきた」